JP2007274284A - 転送装置、転送方法、転送システム、及びプログラム - Google Patents

転送装置、転送方法、転送システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】パケットの転送経路として、通常の経路はそのままに、別の経路を設定可能としたい。その際には既存網への変更を最小限にとどめ、管理の手間も最小限に抑える技術を提供することにある。
【解決手段】別の経路に流したいパケットはAinA, 例えばIP網ならばIPinIPパケットとしてカプセル化し、後述のパケット転送装置に対向するIPルータのIFを宛先アドレスとして網内へと送出する。パケット転送装置100は、このパケットを通過時に捕捉し、カプセル化解除部107を用いてカプセル化を解除して本来の宛先に向け送出する、または宛先変更部105を用いて更に別のパケット転送装置を通過するよう宛先アドレスを設定し、多段転送を実現する。通常のパケットに対しては本パケット転送装置100はブリッジとして振る舞うため、本機器の設置や管理は容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信網におけるトラフィックのルーティングに関し、特に、特定トラフィックの経路を通常の経路とは異なる経路を指定する技術に関する。
一部のトラフィックを通常とは異なる経路でルーティングしたいという要求は網運用に際して頻繁に発生する。
例えば、
・他を圧迫する巨大フローを別経路で転送したい、
・品質に関して特別の配慮を要求するトラフィックや特別の配慮を必要とする重要顧客のトラフィックは一般のトラフィックとは分離したい、
・特別なルータでないと扱えない新形式のパケットを特別なルータを設定した経路に限定して流したい
等の場合である。
しかしながら、パケット網においてこれは必ずしも容易な要求ではない。特にIP網にはこうした機能が備わっておらず、トラフィックエンジニアリング上の悩みとなっていた。
これを解決する技術として、オーバーレイ網の構築が挙げられる(例えば、特許文献1)。
この技術は、オーバーレイ網を構築することでトラフィックを自分の意図する経路へと誘導する技術である。特許文献1では、オーバーレイ網を用いて経路を制御する際に、各経路の遅延やジッタを測定し、その結果に基づいて経路を選択する技術が開示されている。この時に、各ノードおよびルータが処理するレイヤ、およびその時点でのパケットの構成を図2に示す。
ルータ1,2はレイヤAのヘッダを処理するレイヤAルータであり、ノードa,b,cはレイヤBのヘッダを処理するノードである。
ノードaは、ノードcへとパケットを送る際に、パケットの宛先としてノードcをレイヤAヘッダで直接指定する代わりにノードcをレイヤBヘッダで指定してノードbをレイヤAヘッダで指定する。
これを見たレイヤAのルータ1は、パケットをノードbへと転送する。ノードbは受信したパケットのレイヤBヘッダを見て、最終的な目的地はノードcであることを知る。
そこでレイヤAのヘッダの行き先としてノードcを指定し、再びレイヤAで動作する網へと送出する。それを受け取ったルータ2はパケットをノードcへと転送する。ここで行き先の指定は、IPならば行き先ノードとなるIF(インターフェース)を指定し、MPLS(Multi Protocol Label
Switching)ならばパスを指定するなど、その網固有の方法で行き先を決定して転送される。このようにすることで、本パケットは常にノードbを通過することが保証され、トポロジ的な限定と併せてパケットの経路を制御することが可能となる。
これはオーバーレイ網にて一般に行われる動作であるが、特許文献1では、ノードa,b,cでのレイヤAヘッダ指定アルゴリズムを適切なものとすることでレイヤBノードとして何処を通過するかを限定し、ノードaがレイヤAのヘッダを付加してルータ1へと送出した場合に比べ、遅延やジッタをより望ましい値としている。
この方式は、物理的には図3に示すように、レイヤBを処理するサーバを用意し、それを経由させることで実現するのが一般的である。この実現方法を用いると、ルータ1,2で構築された網は変更の必要がない。ルータ1やルータ2はそのまま流用可能である。
他の実現方法として、ルータ1とノードbとを物理的に一体化し、機器内部の配線を用いて図3と同等の構成を実現する。しかし、外部的にはノードbが見えないようにする方法も知られている。
ここまで、トラフィックを意図した経路へ誘導する技術としてオーバーレイ網を説明してきたが、レイヤAのパケットを、レイヤB網を用いて転送する際には、オーバーレイは基本的な技術である。
たとえば特許文献2の技術ではATM網でIPパケットを、特許文献3の技術ではOSI網でIPパケット等を転送する技術としてオーバーレイ技術を提案し、その場合の処理負荷の軽減方法や異種ノードの混在方法について記載している。
オーバーレイ網技術の一つに、AとBとしておなじレイヤ技術を用いる方法がある。
例えばIP−VPNの場合、IPパケットをVPN装置にて暗号化した上で、IP
in IPでカプセル化する。この方法では、網は一般のIPパケットとIP−VPNのIPパケットとを同等に扱うことが出来るので、汎用目的で構築されたIP網を用いて、特定のトラフィック(この場合はIP−VPNのトラフィック)を安全に伝送することが出来る。ただしこのIP−VPNの目的は安全性の確保であり、通常は経路の制御は行わない。
特表2003‐502941 特開2000−358042 特表2004−515165
従来の方法でオーバーレイ網を構築し、経路を制御した場合の第一の問題点は、機器の物理ポートの利用効率が悪いことである。図3の構成をとる場合、ノードbを接続するためにルータ1の物理ポートが2個消費されてしまう。これは網構築に使える物理ポート数が減少したことを意味しており、これによるルータ1の利用効率の低下は、ルータ1が高価な超高速機器である場合等には特に問題となる。
一方、ルータ1とノードbとを物理的に一体化し、機器内部の配線を用いて図3と同等の構成を実現する方法は、まず、既存の機器としてルータ1が存在する網で実現したい場合には使えない。ルータ1を一体型の機器に入れ替えるにはコストも手間も必要である。
また、ノードbの処理が技術的に枯れておらず機能変更や増強の必要が頻繁に発生する場合、ルータ1が大規模な機器であり開発や試験に長期の期間が必要な場合等にも使いにくい。
第二の問題点は、管理が面倒なことである。
背景技術において、サーバを用意する従来方式では既存網はそのまま利用可能である、ルータ1,2で構築された網は変更の必要がない、と述べた。だが厳密には、物理ポートの利用効率が低下すれば、既存網の構成も変更しなければならない。従来は1個で済んでいたルータを、2個3個と増やす必要が生じれば、アドレス体系も変化するし、新しい機器が導入されるとなれば試験も必要である。このため、既存網への導入に際しては相応の初期管理工数が必要であった。
また従来の方式では、関係するノード間では1対1でパス(トンネリングパス)を生成していた。すなわち図3の例で言えば、ノードa及びノードbと、ノードb及びノードcとの間にはトンネリングパスを生成していた。このようにパスを生成する場合、全ノード数が少数であればパス数も少数だが、パス数は一般にノード数の二乗のオーダーとなるため、ノード数の増加に伴って急速に増加し、管理の手間が急増する。また、ノードbに相当するサーバには、例えばIP網ならばIPアドレスを付与する必要があり、緻密なアドレス計画が必須である大規模網ではこれも管理の手間を増大させる原因となっていた。
これらの問題点があったため、一部の特定トラフィックを別経路で転送したい場合にオーバーレイ網を用いることは、必ずしも容易に採用できる解決策ではなかった。
ただし、1対1でトンネリングパスを設定することは、わかりやすいという意味では優れている。端点となる2個のIPノードは、どのノードから送付されたA
in Aパケットのカプセル化を解除すればよいかは明らかである。従って、網内に様々なトンネリングパスが混在しても、それらが互いに影響することはない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記問題点を解決することであって、既存網が持つ通常のパケット転送経路はそのままにした上で、特定トラフィックを転送する経路を構築するシステムを提供することである。
また、本発明が解決しようとする課題は、上記システムを管理工数を最小としつつ提供することにある。特に、既存の機器の物理ポートを有効利用しつつ提供することにある。
上記課題を解決するための第1の発明は、後段のルータにパケットを転送する転送装置であって、
受信したパケットが前記後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、受信パケットのパケット情報に基づいて、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行うことを特徴とする。
上記課題を解決するための第2の発明は、上記第1の発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明において、前記分類テーブルは、網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて生成されることを特徴とする。
上記課題を解決するための第6の発明は、パケットを転送する転送方法であって、
受信したパケットが前記後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで次段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況に応じた処理を行って転送する転送ステップと
を有することを特徴とする。
上記課題を解決するための第7の発明は、上記第6の発明において、前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送することを特徴とする。
上記課題を解決するための第8の発明は、上記第6又は第7の発明において、前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送することを特徴とする。
上記課題を解決するための第9の発明は、上記第6から第8のいずれかの発明において、前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送することを特徴とする。
上記課題を解決するための第10の発明は、上記第6から第9のいずれかの発明において、網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて前記分類テーブルを生成する生成ステップを有することを特徴とする。
上記課題を解決するための第11の発明は、転送システムであって、
送信パケットをカプセル化して送信する送信装置と、
前記送信されたパケットが自身の次段に配置されたルータ宛であるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、前記パケットのパケット情報に基づいて、前記送信装置と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行う転送装置と
を有することを特徴とする。
上記課題を解決するための第12の発明は、上記第11の発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第13の発明は、上記第11又は第12の発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第14の発明は、上記第11から第13のいずれかの発明において、前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送するように設定されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第15の発明は、上記第11から第14のいずれかの発明において、前記分類テーブルは、網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて生成されることを特徴とする。
上記課題を解決するための第16の発明は、後段のルータにパケットを転送する転送装置のプログラムであって、前記プログラムは前記転送装置を、
受信したパケットが前記後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、受信パケットのパケット情報に基づいて、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行うように機能させることを特徴とする。
本発明は、カプセル化を行うレイヤに対して通常はブリッジとして透過的に振る舞い、特定のトラフィック、あるルータを宛先とするカプセル化されたパケットが通過した場合のみ、そのカプセル化を解除した上で通過させるパケット転送装置を網内に挿入することで、特定トラフィックの経路指定を行うシステムを提案する。
本発明はまた、そのルータが設定しているトンネリングの状況を知ることにより、そのトンネリングトラフィックを除外してカプセル化解除を行うシステムを提案する。これは、ほかの機器が設定した、そのルータとの間のトンネリングパスを通過するトンネリングトラフィックと、本発明が提案する機構によるトンネリングトラフィックとを識別する上で必要となる。
本発明はまた、一部のトラフィックに関してはカプセル化を解除するのではなく、カプセル化のヘッダを書き換えることにより、他のパケット転送装置へと送付し、それによって経路の多段指定が可能となるシステムを提案する。
本発明はまた、パケット転送装置のもつ機能を従来のルータと統合することで、簡便に特定トラフィックの経路指定、更には経路の多段指定が可能となるシステムを提案する。
なお、これらの発明においては、パケット転送装置に対応するカプセル化を行う機器が網内に存在するものと想定している。このカプセル化装置は、経路を制御したいパケットを、通過させたいルータ(以下、想定経由ルータと呼ぶ)のIPアドレスを用いてカプセル化する。パケット転送装置は、そのパケットが通過するであろう経路上に設置され、カプセル化を解除することで、想定経由ルータにパケットが届く前に通常のパケットに戻す。
第1の効果は、パケットの通常の転送経路はそのままに、別の転送経路を設定できることである。これは他のトラフィックを圧迫するトラフィック、品質などで特別の扱いを必要とするトラフィックなどの分離に効果を発揮する。
これが可能となる理由は、本パケット転送装置が、処理対象外のパケットに対してはブリッジやルータといった従来の網機器として動作するためである。
第2の効果は、第一の効果を得るに際して、既存網の物理ポートを有効利用できることである。
この理由は、本機能が処理対象となるレイヤに対して透過的として振る舞い、回線の途中へと割り込む形で挿入可能なためである。
第3の効果は、経路設定の管理が容易となることである。
その理由は、第一に、本機能は既存網に対して透過に振る舞い、特にIP網を対象として本機器を運用する場合、既存ルータの設定は一切変更の必要がないためである。これはまた、本機能を搭載した機器にはIPアドレスを割り当てる必要がないことを意味している。これも管理の容易さに貢献する。
第二に、既存のトンネリング機構を用いて経路を設定する場合は経路を1対1でメッシュ的に設定する必要があったのに対し、本発明の機能を用いて設定する場合には1対多の設定が可能となるため設定回数が減少し、発ノードの設定変更に対するパケット転送装置側での設定変更が不要となるためである。第三に、本発明による機能が生成し扱うパケットは、既存網の標準に完全に準拠しており、既存網を通過する際に特別の配慮が必要ないためである。例えばルーティングは特に新しく設定しなくても正しく行われる。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、ある端末からのパケットを通常の経路とは別経路で網内を転送したい場合、パケット転送装置100の前段に構成されているIPinIPカプセル化装置でパケットがカプセル化される。
図1は、発明の第1の実施の形態を示すパケット転送装置の機能ブロック図である。
パケット転送装置100は、入力IF(インターフェース)101、受信バッファ102、パケット分類部103、分類テーブル104、宛先変更部105、宛先テーブル106、カプセル化解除部107、送信バッファ108、出力IF(インターフェース)109、及びトンネリング衝突判定部110を有する。
入力IF(インターフェース)101は、パケットを受信する。
受信バッファ102は、入力IFが受信したパケットをバッファリングする。
パケット分類部103は内部に、パケットの分類方法を記述した分類テーブル104を持つ。パケット分類部103は、受信バッファに格納されている受信パケットのパケット情報であるカプセル化ヘッダの宛先、カプセル化ヘッダの送信元、及びカプセル化を行う前のパケットの本来の宛先に基づいて、分類テーブル104からパケット転送装置100が取るべきアクションを検索し、検索結果に応じてどの機能ブロックに実際の処理を行わせるかを決定する。
ここで、分類テーブル104について説明する。分類テーブル104の具体例として、IP網での分類テーブルの例を図5に示す。分類テーブルには、受信したパケットのカプセル化ヘッダの宛先、カプセル化ヘッダの送信元、カプセル化を行う前のパケットの本来の宛先、及びアクションが記述されている。カプセル化ヘッダの宛先は、自装置より後段のルータ、即ち、受信したパケットがカプセル化を行う前のパケットの本来の宛先に到着するまでに通過させたいルータのアドレスが記述されている。尚、本説明では、自装置の次段のルータを用いて説明する。カプセル化ヘッダの送信元には、カプセル化ヘッダの宛先に記載されているルータがトンネリングを確立させている端末のアドレスが記述されている。カプセル化を行う前のパケットの本来の宛先には、パケットの最終目的地となる装置のアドレスが記述されている。アクションには、カプセル化を行う前のパケットの本来の宛先に応じてパケット転送装置100が取るべき処理(動作)が記述されている。ルール番号は、本明細書での説明の便宜のために設けた項目であり、必ずしも必要なものではない。例えば図5のルール1では、想定経由ルータ(通過させたいルータ)が設定しているトンネリングの情報はトンネリング衝突判定部110が適当な方法で得て、図5に示すようなデータベースに設定するものとする。この方法としては、たとえば網のトンネリング情報を集中的に管理しているNMS(Network Managing System)から得ても、想定経由ルータに対してSNMP(Simple Network Management Protocol)等の網管理プロトコルを用いて問い合わせて得ても良く、限定するものではない。
トンネリング衝突判定部110は、パケット分類部103に対して想定経由ルータが設定しているトンネリング情報を伝える。
宛先変更部105は、内部にパケットの宛先変更先を記述した宛先テーブル106を持つ。そして、宛先変更部105は、パケット分類部103が受信パケットの宛先変更処理が必要であると判断した場合、宛先テーブル106に基づいてそれを実行する。
ここで、宛先テーブル106について説明する。宛先テーブル106の具体例として、IP網での宛先テーブルの例を図6に示す。カプセル化を行う前のパケットの本来の宛先に応じて、そのパケットを次に何処へと転送すべきか、その宛先がアクションとして記述されている。

カプセル化解除部107は、パケット分類部103が受信パケットのカプセル化の解除が必要であると判断した場合にそれを実行する。
送信バッファ108は、パケット分類部103が特に処理が必要ないと判断した受信パケットはパケット分類部103から直接、パケット分類部103が宛先変更処理が必要であると判断した受信パケットは宛先変更部105から、パケット分類部103がカプセル化解除処理が必要であると判断した受信パケットはカプセル化解除部107からパケットを受け取り、出力IF(インターフェース)109へと出力する。
続いて、本実施の形態の動作について説明する。
図4は、図1のパケット転送装置100の動作を説明するためのフローチャートである。本機構はAinAというカプセル化を許すレイヤならば摘要可能であるが、ここではIPレイヤを用い、想定経由ルータは図5に示した分類テーブル例の10.14.2.3というIPアドレスを持つものとして説明する。
本実施の形態のパケット転送装置100において、まず、入力IF101がパケットを受信し、この受信パケットを受信バッファ2がバッファリングする(ステップ401)。
パケット分類部103は、受信バッファ102にバッファリングされている受信パケットが想定経由ルータ宛IPinIPパケットであるかどうかを判定する(ステップ402)。これは受信パケットの宛先が10.14.2.3であり、かつIPヘッダ内のプロトコルフィールドがIPinIPを示す4番であることで判定できる。
判定の結果、想定経由ルータ宛IPinIPパケットではないということであれば、図5の分類テーブルにおけるルール4番が適用され、そのパケットは単に次段ルータへと送出される(ステップ403)。この場合、本実施の形態のパケット転送装置100はブリッジとして動作したことになる。
一方、判定の結果、想定経由ルータ宛IPinIPパケットであると判定された場合、そのパケットが想定経由ルータにおいてトンネリングが終端されるべきかがチェックされる。これは図5のルール1に当てはまるか否かで判定される(ステップ404)。
ステップ404で、想定経由ルータでトンネリングが終端されるべき(図5のルール1にあてはまる)、すなわち、カプセル化の解除は想定経由ルータで行われるべきと判断されれば、そのパケットは、次段ルータへと送出される(ステップ403)。この場合、本実施の形態のパケット転送装置100はブリッジとして動作したことになる。
一方、想定経由ルータでトンネリングが終端されるべきパケットではないと判定された場合には、カプセル化解除対象かが調べられる(ステップ405)。具体的には図5のルール2に当てはまるかどうかのチェックを行う。即ち、次段に構成されているルータの接続先がカプセル化されたパケットの本来の宛先であるかをチェックする。
当てはまれば、カプセル化を解除し(ステップ406)、次段ルータへと送出する(ステップ403)。
ステップ405において、カプセル化解除対象ではないと判断された場合にはルール3が適用され、宛先テーブルに従ってカプセル化ヘッダの宛先フィールドを変更する(ステップ407)。これは、宛先テーブルが図6である場合、カプセル化する前のパケットの宛先が何処であるかで決定される。図6の場合、本来の宛先が10.64.0.0/14ならば10.73.1.254へと書き換え、10.96.0.0/14なら10.101.3.254へと書き換え、それ以外ならば10.3.5.254へと書き換える。
なお、本実施の形態では図5の分類テーブルの例として、想定経由ルータ宛であって想定経由ルータがトンネリングを終端するのではないパケットは、全てカプセル化解除または宛先書き換えの対象としているが、セキュリティなどを考慮し、特定のアドレスから来たもののみを対象とすることも可能である。
また、本実施の形態では図6の宛先テーブルの例として、書き換え後の宛先を、カプセル化前の本来の宛先に従って固定的に決めているが、この決定に際しては、カプセル化ヘッダの送信元アドレスを考慮するように図6のテーブルを構成することも可能である。更には、パケット転送装置間の遅延やジッタ、ホップ数などを計測し、その結果に応じて動的に図6のテーブルを変更することも可能である。これは網の状況に応じた動的ルーティングであり、各種の網に対して様々な方法が研究され実用化されている。それらの成果を利用することで、例えば品質に配慮したパケット転送が可能となる。更にはその際に、一部のパケットは宛先転送装置間で転送するのではなく、カプセル化を解除することで一般のIPパケットとして網内を転送させることも可能である。カプセル化の解除は、図5の分類テーブルのルール2で可能となっているが、図6で行うこともあり得よう。その場合には、宛先変更部にカプセル化解除機能も搭載することになる。
また、本実施の形態ではここまで、レイヤはIPであるとして説明してきたが、本技術はAinAというカプセル化が可能なレイヤであれば適用可能である。こうした技術の例として、MPLSが挙げられる。MPLSでは、MPLSラベルと呼ばれるヘッダを用いてパケットを転送するが、このラベルはスタック可能であり、スタックによりカプセル化と同等の効果が得られる。従って、図1,図4に関する限り全く同等の構成および処理によって本発明が実施可能である。異なるのは図1、104の分類テーブル、および106の宛先テーブルの記述方法である。これはMPLS固有の方法で記述しなければならない。MPLSは経路をパスで指定するので、分類テーブルは例えば図7のように、宛先テーブルは例えば図8のように記述する。
尚、上記した実施の形態は、プログラムによって行っても良い。
上述したように、本発明のパケット転送装置は、経路指定の対象ではないトラフィックに対してはブリッジとして透過的に振る舞う。従って既存網の回線へと挿入することで設置が可能であり、既存網を構成するルータの物理ポートは全てが有効利用される。
また、本発明のパケット転送装置は、想定経由ルータが設定しているトンネリングのトラフィックを除外してカプセル化解除する。このため、想定経由ルータが設定したトンネリング、例えばIP‐VPNには影響を与えなくなる。
更に、本発明のパケット転送装置は、想定経由ルータが設定したトンネリングのための例外処理を除き、想定経由ルータ宛のカプセル化されたパケットは、発信元が何処であれカプセル化を解除するため、この機器と発信元との間でトンネリングを特に設定しなくてもトラフィックは指定された経路に流れる。
更に、本発明のパケット転送装置は、ブリッジとして動作し、カプセル化対象のレイヤに対して透過的に振る舞うため、アドレスの割当等の設定を行うことなく設置は完了し、トラフィックは指定された経路に流れる。
更に、本発明のパケット転送装置は、一部のトラフィックに対してヘッダを書き換え、更に他の装置へと転送するため、各々の装置が経路の中継点となる多段接続が実現される。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態として、パケット転送装置の機能を従来のルータと統合した場合の構成を図9に、その動作を図10に示す。
第2の実施の形態(図9)と第1の実施の形態(図1)との違いは、図1のパケット転送装置100はブリッジだったので、送信バッファ108と出力IF109とが各々1個しか設けられていなかったのに対し、図9のパケット転送装置900はルータなので、送信バッファ909と出力IF910とが複数構成されていることである。また、複数ある出力IFのうち、どこに転送すればよいのかを決定するルーティング決定部908が設けられていることである。更に、パケット分類部103は、第1の実施の形態で説明した判断に加えて、受信パケットが自IF宛のAinAのパケットであるかを判断する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
続いて、本実施の形態の動作を、図10を用いて説明する。
本実施の形態における動作は、上述した第1の実施の形態とほぼ同じである。違いは、自パケット転送装置が次段ルータを兼ねることにより生じる動作である。
入力IF101がパケットを受信したら(ステップ401)、パケット分類部103は受信パケットが自IF宛のAinAパケットであるかを調べる(ステップ1002)。これはIP網では、自IFアドレスとパケットヘッダの宛先を比べ、更にヘッダ内のプロトコル番号を調べればよい。
もし自IF宛のパケットならば、パケット分類部103はそれが従来のトンネリング、例えばIP‐VPN設定に伴うトンネリングのためにカプセル化されたパケットであるか、または本発明によりカプセル化解除対象となるパケットであるかを調べる(ステップ1005)。
これらのいずれかである場合には、カプセル化解除部107がカプセル化を解除する(ステップ406)。なおこの時、例えばIP‐VPNによるカプセル化ならば、同時に暗号化処理の復号化他が必要となる場合もある。こうした処理も同時に行って良い。
ステップ1005において、カプセル化解除対象ではないと判定されたパケットは、宛先変更部105がカプセル化ヘッダの宛先を書き換える(ステップ407)。
そして、ステップ1002で自IF宛のAinAパケットではないと判定されたパケット、ステップ406でカプセル化を解除されたパケット、及びステップ407で宛先が変更されたパケットは全てルーティング決定部909でルーティング処理を受けて適切な出力IF910から送出される(ステップ1003)。
尚、上記した実施の形態は、プログラムによって行っても良い。
上述したように、本発明のパケット転送装置は、経路指定の対象ではないトラフィックに対してはブリッジとして透過的に振る舞う。従って既存網の回線へと挿入することで設置が可能であり、既存網を構成するルータの物理ポートは全てが有効利用される。
また、本発明のパケット転送装置は、想定経由ルータが設定しているトンネリングのトラフィックを除外してカプセル化解除する。このため、想定経由ルータが設定したトンネリング、例えばIP‐VPNには影響を与えなくなる。
更に、本発明のパケット転送装置は、想定経由ルータが設定したトンネリングのための例外処理を除き、想定経由ルータ宛のカプセル化されたパケットは、発信元が何処であれカプセル化を解除するため、この機器と発信元との間でトンネリングを特に設定しなくてもトラフィックは指定された経路に流れる。
更に、本発明のパケット転送装置は、ブリッジとして動作し、カプセル化対象のレイヤに対して透過的に振る舞うため、アドレスの割当等の設定を行うことなく設置は完了し、トラフィックは指定された経路に流れる。
更に、本発明のパケット転送装置は、一部のトラフィックに対してヘッダを書き換え、更に他の装置へと転送するため、各々の装置が経路の中継点となる多段接続が実現される。
次に、本発明の実施例について説明する。
本発明実施例を図11に示す。これは本発明によるパケット転送装置を用いた経路迂回システムの構成である。
本実施例は、1101‐1〜1101‐4の端末、端末を集線するハブ、DSLAM等の1102の集線装置、通常のトラフィックとは分離したいトラフィックを識別し、それをIPinIPでカプセル化する1103のIPinIPカプセル化装置、1104a〜1104eのIPルータ、および第1の実施の形態で説明した、1105A〜1105Cのパケット転送装置から構成される。ここで、1104dのルータは、第2の実施の形態で説明したパケット転送装置であり、通常のIPルータの機能と上記第2の実施の形態で説明した機能とを兼ね備えたルータであるとする。
本ネットワークにおいて、パケット転送装置1105Aと対向しているIPルータ1104bのIFのアドレスはα、パケット転送装置1105Bと対向しているIPルータ1104cのIFのアドレスはβ、IPルータ1104cと対向しているIPルータ1104dのIFのアドレスはγ、端末1101‐3のアドレスはδとする。また、本ネットワークにおいて、端末1101‐1,1101‐2から出力されたパケットは、通常のルーティングに従うならば、IPルータ1104a, 1104e, 1104f, 1104dを通って端末1101‐3,4の端末に到達するものとする。
ここで、端末1101‐2からのトラフィックがあまりに大量なので、通常の経路とは別経路で網内を転送したいとする。この場合、IPinIPカプセル化装置1103は、ヘッダの送信元アドレス等を見ることによりそのトラフィックを識別し、宛先アドレスをαとしてカプセル化してIPルータ1104aに転送する。
これはIPルータ1104aから1104bに転送されるが、その途中にあるパケット転送装置1105Aがこれを捕捉する。そして、図4のステップ402、ステップ404、ステップ405、及びステップ407を経て宛先をβに書き換えてIPルータ1104bに転送する。
IPルータ1104bは、IPルータ1104cに向けてパケットを送出するが、その途中にあるIPパケット転送装置1105Bがこれを捕捉する。そして、図4のステップ402、ステップ404、ステップ405、及びステップ407を経て、アドレスを更にγに書き換えてIPルータ1104dに転送する。
IPルータ1104dは、図10のステップ1002及びステップ1005を経て、自分がカプセル化を解除すべきと判断して解除、その結果、このパケットの宛先アドレスはδとなるので、その結果に基づいてパケットを端末1101‐3に転送する。
以上の設定により、各々のIPルータには通常の動作をさせたまま、IPパケットに別経路を通らせることに成功した。
なお、パケット転送装置1105Cは、α宛のパケットが、網の障害など何らかの理由により、IPルータ1104eから到着してしまったときに、そのパケットの宛先をβとしてルーティングを続行するために設けている。
なお、本実施の形態では、IPinIPのカプセル化は、1103のIPinIPカプセル化装置が行っていた。これは、網管理者があるポリシに基づいて網内を流れるトラフィックを制御したいと考えたときに有効な形態である。だが、端末自らがパケットの転送方法を制御したいならば、端末が直接IPinIPパケットを生成し、送出してしまうのが簡便である。例えば1101‐2の端末2が直接、宛先δのIPパケットを宛先αのヘッダでIPinIPでカプセル化して網内へと送出すればよい。この場合、IPinIPカプセル化装置は省略可能となる。
第1の実施の形態のパケット転送装置のブロック図である。 従来技術を用いた場合の処理を説明するための図である。 従来技術を用いた場合の概要図である。 第1の実施の形態における動作のフローチャートである。 分類テーブル104のIP網における構成例である。 宛先テーブル106のIP網における構成例である。 分類テーブルのMPLS網における構成例である。 宛先テーブルのMPLS網における構成例である。 第2の実施の形態のパケット転送装置のブロック図である。 第2の実施の形態における動作のフローチャートである。 本発明のパケット転送装置を用いて構成されたパケット転送システムの概要図である。
符号の説明
100 パケット転送装置
101 入力IF
102 受信バッファ
103 パケット分類部
104 分類テーブル
105 宛先変更部
106 宛先テーブル
107 カプセル化解除部
108 送信バッファ
109 出力IF
110 トンネリング衝突判定部
201 パケットの構成例
202 パケットが処理されるレイヤ
301 レイヤBパケットを送出するノードa
302 レイヤAヘッダの宛先を書き換えることでパケットの転送処理を行うノード
303 レイヤBパケットを受信するノード
304,305 レイヤAルータ
900 第2の実施の形態のパケット転送装置
908 ルーティング決定部
909 送信バッファ
910 出力IF
1101‐1〜1101−4 端末
1102 集線装置
1103 特定トラフィックをカプセル化するIPinIPカプセル化装置
1104a〜1104c,1104e〜1104f IPルータ
1104d 本発明によるパケット転送機能を備えたIPルータ
1105A〜1105c パケット転送装置

Claims (16)

  1. 後段のルータにパケットを転送する転送装置であって、
    受信したパケットが前記後段のルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、受信パケットのパケット情報に基づいて、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行うことを特徴とする転送装置。
  2. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の転送装置。
  3. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送するように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転送装置。
  4. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送するように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の転送装置。
  5. 前記分類テーブルは、網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記次段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて生成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の転送装置。
  6. 後段のルータにパケットを転送する転送方法であって、
    受信したパケットが前記後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況に応じた処理を行って転送する転送ステップと
    を有することを特徴とする転送方法。
  7. 前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送することを特徴とする請求項6に記載の転送方法。
  8. 前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の転送方法。
  9. 前記転送ステップは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の転送方法。
  10. 網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて前記分類テーブルを生成する生成ステップを有することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の転送方法。
  11. 転送システムであって、
    送信パケットをカプセル化して送信する送信装置と、
    前記送信されたパケットが自身の後段に配置されたルータ宛であるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、前記パケットのパケット情報に基づいて、前記送信装置と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行う転送装置と
    を有することを特徴とする転送システム。
  12. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端である場合は、受信パケットをそのまま転送するように設定されていることを特徴とする請求項11に記載の転送システム。
  13. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先である場合は、受信パケットのカプセル化を解除して転送するように設定されていることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の転送システム。
  14. 前記分類テーブルは、前記後段ルータがトンネリングの終端ではなく、かつそのルータの次段がカプセル化されたパケットの本来の宛先では無い場合は、前記受信パケットの宛先を変更して転送するように設定されていることを特徴とする請求項11から請求項13のいずれかに記載の転送システム。
  15. 前記分類テーブルは、網のトンネリング情報を管理している装置に、受信パケットの送信元となる端末と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況を問い合わせて生成されることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれかに記載の転送システム。
  16. 後段のルータにパケットを転送する転送装置のプログラムであって、前記プログラムは前記転送装置を、
    受信したパケットが前記後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであるかを判定し、後段ルータ宛のカプセル化されたパケットであると判定された場合、受信パケットのパケット情報に基づいて、その受信パケットの送信元と前記後段ルータとの間のトンネリングの状況が示されている分類テーブルから処理内容を検索し、この検索結果に基づいた処理を行うように機能させることを特徴とするプログラム。
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