JP2007260981A - Recording apparatus and liquid jetting apparatus - Google Patents
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Description
本発明は、記録装置および液体噴射装置に関する。特に本発明は、被記録物である媒体を搬送駆動ローラにより搬送して記録する記録装置および液体噴射装置に関する。 The present invention relates to a recording apparatus and a liquid ejecting apparatus. In particular, the present invention relates to a recording apparatus and a liquid ejecting apparatus for recording a medium that is a recording object by conveying the medium with a conveyance driving roller.
インクジェット式記録装置等は、外周面同士が突き当てられて共に回転する駆動ローラおよび従動ローラを有する媒体搬送部を備える。媒体搬送部は、駆動ローラと従動ローラとの間に媒体を挟んで駆動ローラを回転駆動することにより、当該媒体を搬送する(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、駆動ローラは、回転軸方向が比較的に長く、さらに、長手方向の両端部で保持されている。従って、駆動ローラは、自重および当該駆動ローラに押圧され連れまわる搬送従動ローラなどその他の部材からの負荷により、回転軸がたわんでしまう場合がある。駆動ローラの回転軸がたわむと精度よく媒体が搬送されないので、インクジェット式記録装置は、媒体に対して鮮明に印刷することができない。 By the way, the drive roller is relatively long in the direction of the rotation axis, and is held at both ends in the longitudinal direction. Therefore, the rotation axis of the driving roller may be bent due to its own weight and a load from other members such as a conveyance driven roller that is pressed and driven by the driving roller. When the rotation shaft of the driving roller is bent, the medium is not accurately conveyed, and the ink jet recording apparatus cannot print clearly on the medium.
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、媒体に対して往復移動しつつ媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドに対向する位置に媒体を搬送する搬送部とを備え、搬送部は、両端が軸支され、駆動力が与えられることにより回転する搬送駆動ローラ、および、搬送駆動ローラとの間に媒体を挟んで、搬送駆動ローラに連れ回る搬送従動ローラを有し、電圧が印加されることにより伸縮運動する圧電素子を有し、伸縮運動の少なくとも一部において、搬送駆動ローラの両端の間において前記搬送駆動ローラの撓みを解消する方向から当接して搬送駆動ローラに駆動力を与えるアクチュエータをさらに備える記録装置を提供する。本発明の第1の形態の記録装置は、アクチュエータによって搬送駆動ローラを前記搬送駆動ローラの撓みを解消する方向からから支えながら、当該搬送駆動ローラを回転駆動する。これにより、本発明の第1の形態の記録装置によれば、搬送駆動ローラの回転軸のたわみを補正しながら、媒体を精度よく搬送することができる。 In order to solve the above problems, in the first embodiment of the present invention, a recording head that discharges ink to a medium while reciprocating with respect to the medium, and a transport unit that transports the medium to a position facing the recording head, The conveyance unit includes a conveyance drive roller that is pivotally supported at both ends and rotates when a driving force is applied, and a conveyance driven roller that rotates around the conveyance drive roller with a medium sandwiched between the conveyance drive roller and the conveyance drive roller. And having a piezoelectric element that expands and contracts when a voltage is applied, and conveys at least part of the expansion and contraction movement between both ends of the transport driving roller in a direction that eliminates the bending of the transport driving roller. Provided is a recording apparatus further comprising an actuator that applies a driving force to a driving roller. The recording apparatus according to the first aspect of the present invention rotationally drives the conveyance drive roller while supporting the conveyance drive roller from the direction in which the deflection of the conveyance drive roller is eliminated by an actuator. Thereby, according to the recording apparatus of the 1st form of this invention, a medium can be conveyed accurately, correct | amending the deflection | deviation of the rotating shaft of a conveyance drive roller.
上記記録装置において、搬送駆動ローラは、外周面に設けられた高摩擦領域、および、外周面におけるアクチュエータと当接する部分に設けられ、高摩擦領域よりも摩擦係数が小さい低摩擦領域を有してよい。このような記録装置によれば、搬送駆動ローラと媒体との摩擦力が大きいので確実に媒体を搬送することができる。 In the recording apparatus, the conveyance drive roller has a high friction region provided on the outer peripheral surface, and a low friction region provided in a portion in contact with the actuator on the outer peripheral surface and having a smaller friction coefficient than the high friction region. Good. According to such a recording apparatus, since the frictional force between the conveyance driving roller and the medium is large, the medium can be reliably conveyed.
上記記録装置において、アクチュエータは、搬送駆動ローラにおける軸方向について両端の中央に当接してもよい。これにより、搬送駆動ローラの回転軸のたわみをより確実に補正することができる。 In the recording apparatus, the actuator may contact the center of both ends in the axial direction of the transport driving roller. As a result, the deflection of the rotation shaft of the transport driving roller can be corrected more reliably.
上記課題を解決するために、本発明の第2の形態においては、媒体に対して往復移動しつつ媒体に液体を吐出する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドに対向する位置に媒体を搬送する搬送部とを備え、搬送部は、両端が軸支され、駆動力が与えられることにより回転する搬送駆動ローラ、および、搬送駆動ローラとの間に媒体を挟んで、搬送駆動ローラに連れ回る搬送従動ローラを有し、電圧が印加されることにより伸縮運動する圧電素子を有し、伸縮運動の少なくとも一部において、搬送駆動ローラの両端の間において前記搬送駆動ローラの撓みを解消する方向から当接して搬送駆動ローラに駆動力を与えるアクチュエータをさらに備える液体噴射装置を提供する。これにより、本発明の第2の形態の液体噴射装置によれば、第1の形態と同様の効果を得ることができる。 In order to solve the above-described problem, in the second embodiment of the present invention, a liquid ejecting head that ejects liquid onto the medium while reciprocating with respect to the medium, and a transport that transports the medium to a position facing the liquid ejecting head. The conveyance unit is supported at both ends and supported by a conveyance drive roller that rotates when a driving force is applied, and a conveyance driven roller that rotates around the conveyance drive roller with a medium sandwiched between the conveyance drive roller and the conveyance drive roller. It has a roller and has a piezoelectric element that expands and contracts when a voltage is applied, and abuts at least part of the expansion and contraction movement between both ends of the transport drive roller from the direction of eliminating the deflection of the transport drive roller. The liquid ejecting apparatus further includes an actuator that applies a driving force to the transport driving roller. Thereby, according to the liquid ejecting apparatus of the second aspect of the present invention, the same effect as that of the first aspect can be obtained.
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。 The above summary of the invention does not enumerate all the necessary features of the present invention, and sub-combinations of these feature groups can also be the invention.
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。 Hereinafter, the present invention will be described through embodiments of the invention. However, the following embodiments do not limit the invention according to the scope of claims, and all combinations of features described in the embodiments are included. It is not necessarily essential for the solution of the invention.
図1は、液体噴射装置の実施形態であるインクジェット式記録装置10の概略斜視図を示す。図2は、図1のインクジェット式記録装置10を搬送部駆動ギア49の側から見た概略側面図を示す。インクジェット式記録装置10は、装置本体11と、媒体19を載置する給紙部13と、給紙部13の媒体19を搬送する搬送部40と、搬送部40により搬送された媒体19を下方から支持するプラテン15と、プラテン15の上方に配されて媒体19上に記録をする記録部20と、媒体19を排紙口17へ排出する排出部60と、搬送部40および排出部60を駆動するアクチュエータ100とを備える。
FIG. 1 is a schematic perspective view of an ink
記録部20は、キャリッジモータ32、タイミングベルト30、キャリッジ22、記録ヘッド24、および、インクカートリッジ26を有する。タイミングベルト30は、装置本体11の幅方向に渡って架け渡されており、キャリッジモータ32から回転駆動力を受けて回転する。キャリッジ22は、タイミングベルト30を把持しており、キャリッジモータ32がタイミングベルト30を回転駆動することで、媒体19上を往復移動する。記録ヘッド24は、キャリッジ22の下方に保持され、媒体19へインクを吐出する。インクカートリッジ26は、内部にインクを収容し、キャリッジ22に着脱可能に保持される。
The
搬送部40は、搬送駆動ローラ41、搬送従動ローラ43および搬送部駆動ギア49を有し、給紙部13と記録部20との間に配される。搬送駆動ローラ41は、媒体19が接触する円柱状のローラ本体42と、このローラ本体42の軸方向の両端に配されたシャフト45とを有する。搬送部駆動ギア49は、シャフト45に固定され、シャフト45を回転の軸として一体的に回転する。シャフト45は、装置本体11のフレーム80に回転自在に支持される。
The
アクチュエータ100は、搬送駆動ローラ41の撓みを解消する方向からから当接して搬送駆動ローラ41に駆動力を与える。搬送駆動ローラ41の撓みを解消する方向とは、当該搬送駆動ローラ41の自重による力と、搬送従動ローラ43等の当該搬送駆動ローラ41を押圧する部材により受ける押圧力の合力に反する方向である。これによりアクチュエータ100は、搬送駆動ローラ41を回転駆動するとともに、当該搬送駆動ローラ41を当該搬送駆動ローラ41の撓みを解消する方向から支える。アクチュエータ100の詳細については、以下において別途図示して説明する。
The
排出部60は、排出駆動ローラ61、排出従動ローラ63および排出部駆動ギア69を有し、記録部20と排紙口17との間に配される。排出駆動ローラ61は、シャフト65を有する。排出部駆動ギア69は、シャフト65に固定され、シャフト65を回転の軸として一体的に回転する。シャフト65は、装置本体11のフレーム80に回転自在に支持される。これにより、排出従動ローラ63は、装置本体11に対して回転自在に支持され、排出駆動ローラ61に連れ回る。
The
伝動部50は、搬送部40の回転駆動力を排出部60に伝達する。この伝動部50は、シャフト55、第一伝動ギア57、および第二伝動ギア59を有する。第一伝動ギア57および第二伝動ギア59は、図2における手前側からこの順に配され、シャフト65を回転の軸として、それぞれシャフト55と固定されて接続している。シャフト55は、装置本体11のフレーム80に回転自在に支持される。
The
インクジェット式記録装置10の搬送部駆動ギア49、第一伝動ギア57、第二伝動ギア59、および排出部駆動ギア69は、それぞれ外周部分に複数の歯が形成された歯車形状を成しており、搬送部駆動ギア49と第一伝動ギア57、および、第二伝動ギア59と排出部駆動ギア69、はそれぞれ噛み合っている。したがって、例えば、搬送部駆動ギア49が図2における時計回りに回転した場合、それに連動して第一伝動ギア57および第二伝動ギア59は図2における反時計回りに回転し、排出部駆動ギア69は図2における時計回りに回転する。以上により、搬送駆動ローラ41が図2における時計回りに回転した場合、連動して排出駆動ローラ61も時計回りに回転し、これら搬送駆動ローラ41および排出駆動ローラ61にそれぞれ連れ回る搬送従動ローラ43および排出従動ローラ63は、共に反時計回りに回転する。図2において、それぞれのギアの外周部分に形成された歯を省略して歯先円および歯底円を示した。
The conveyance
続いて、インクジェット式記録装置10における記録の動作について説明する。まず、アクチュエータ100が搬送駆動ローラ41に対して直接回転駆動力を与える。これにより、搬送駆動ローラ41が回転駆動し、搬送駆動ローラ41と搬送従動ローラ43と間で媒体19を挟んで、媒体19をプラテン15上に搬送する。この状態において、キャリッジモータ32がタイミングベルト30を回転駆動することにより、タイミングベルト30を把持するキャリッジ22が装置本体11の幅方向に往復移動する。キャリッジ22が往復移動するのに伴って、キャリッジ22に保持された記録ヘッド24が、媒体19上を往復移動しつつ、媒体19に対してインクカートリッジ26から供給されるインクを吐出し、媒体19へ記録を行う。記録ヘッド24は、往復移動の両方向に移動しつつインクを吐出してもよいし、いずれか一方向に移動する場合にインクを吐出してもよい。その後、搬送駆動ローラ41および搬送従動ローラ43が媒体19をさらに微小量だけ搬送し、さらに記録ヘッド24が媒体19上を往復移動しつつインクを吐出する。この動作を繰り返すことにより、媒体19の上面全体に記録が行われる。排出駆動ローラ61および排出従動ローラ63は、搬送駆動ローラ41および搬送従動ローラ43に連動して、記録が行われた媒体19をプラテン15上から排紙口17へ排出する。
Next, a recording operation in the ink
図3は、搬送部40の配置の一例を示す。図4は、搬送駆動ローラ41の軸に対して並行な方向から見た搬送部40の概略側面図を示す。搬送駆動ローラ41における両端のシャフト45がフレーム80により軸支される。
FIG. 3 shows an example of the arrangement of the
図3および図4に示すように、搬送駆動ローラ41は、上記ローラ本体42およびシャフト45を有する。このローラ本体42とシャフト45は一体的に形成されてもよく、また、ローラ本体42の径とシャフト45の径とが同一であってもよいし、異なっていてもよい。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
ローラ本体42は、外周面に設けられた高摩擦領域521、および、外周面におけるアクチュエータ100と当接する部分に設けられた低摩擦領域522を有する。図3に示す形態において、低摩擦領域522は、円柱状のローラ本体42の外周面であって、軸方向の中央に配されるとともに、高摩擦領域521は、円柱状のローラ本体42における外周面であって、軸方向についてこの低摩擦領域522を挟んだ両側に配される。ローラ本体42は例えばSUS等の金属製であって、高摩擦領域521にはアルミナ等が塗布されることにより摩擦力が高くなっており、一方、低摩擦領域522には上記アルミナ等が塗布されることなく摩擦力が低くなっている。
The
搬送従動ローラ43は、例えばコイルバネ等により搬送駆動ローラ41の方向に付勢されることにより、搬送駆動ローラ41を押圧する。これにより、搬送従動ローラ43は、搬送駆動ローラ41との間で媒体19を挟んで連れ回ることができる。
The transport driven
図3に示す形態において、アクチュエータ100の当接部230が、搬送駆動ローラ41におけるローラ本体42の軸方向の中央に対して搬送駆動ローラ41の撓みを解消する方向から当接する。この場合に、当接部230は、ローラ本体42の低摩擦領域522に搬送駆動ローラ41の撓みを解消する方向から当接する。アクチュエータ100は、一例として、当該インクジェット式記録装置10の筐体としての下フレーム513に設けられた台座用フレーム514の水平板515上に配置され、さらに、水平板515に対して垂直に設けられた固定用フレーム516に固定されてよい。
In the form shown in FIG. 3, the
図5は、アクチュエータ100の平面図を示す。図5に示すように、アクチュエータ100は、振動体200と、支持体300と、振動体保持部400とを備える。振動体200は、振動体200を振動可能に固定する支持体300を介して振動体保持部400に取り付けられる。振動体保持部400には、取付穴451が複数個(本実施形態では四つ)設けられており、例えば固定用フレーム516のアクチュエータ100を取り付ける位置において取付穴451に対応する位置に空けられた穴に対して、ネジ450で固定して取り付けられる。
FIG. 5 shows a plan view of the
図6は、振動体200および支持体300の分解斜視図を示す。振動体200は、平板状の補強板210、および補強板210の表裏両面に設けられた平板状の圧電素子220を有する。補強板210は、例えばステンレス鋼などの材料で構成され、短辺の一端には、幅方向略中央に断面略円弧凸状の当接部230が長手方向に突出するように一体的に形成されている。補強板210の長手方向略中央には、幅方向両側に腕部240が一体的に形成されている。腕部240は、補強板210からほぼ直角に突出しており、これらの端部にはそれぞれ孔241が穿設されている。補強板210の両面の略矩形状部分には、それぞれ圧電素子220が接着される。
FIG. 6 is an exploded perspective view of the vibrating
圧電素子220の材料は、特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種材料を用いることができる。圧電素子220の両面には、ニッケルまたは金などによる電極221、222、223、224がめっき、スパッタ、蒸着等の方法で形成されている。これらの電極221、222、223、224のうち、圧電素子220の補強板210に対向する側の面には、圧電素子220の全面にわたって電極224が形成されている。また、圧電素子220の補強板210に対向しない側の面には、圧電素子220の長手方向に沿った中心線を軸として線対称に複数の電極221、222、223が形成されている。これらの電極221、222、223は、溝251、252によって互いに電気的に絶縁されている。
The material of the
すなわち、圧電素子220を幅方向にほぼ三等分するように二本の溝251が形成され、これらの溝251で三つに分割された電極のうち両側の電極ではさらに圧電素子220の長手方向をほぼ二等分するように溝252が形成されている。これらの溝251、252により、圧電素子220の表面には、圧電素子220の幅方向略中央の電極221と、電極221の両側に対角線上両端の電極をそれぞれ対とする電極222、223とが形成される。なお、これらの電極221、222、223は、補強板210を挟んで設けられた表裏両方の圧電素子220の補強板210に対向しない側の面に同様に形成されており、例えば振動体200における電極221の裏面側には電極221が形成されている。
That is, two
図5に示すように、アクチュエータ100の振動体保持部400には、導通ピン350が振動体200の両側に二つずつ、計四つ設けられている。これら四つの導通ピン350は、周囲に介装された絶縁部材360で互いに絶縁され、また、振動体保持部400とも絶縁されている。電極221、222、223、224は、それぞれ別の導通ピン350にリード線(図示せず)で電気的に接続している。また、これら四つの導通ピン350は、圧電素子220に交流電圧を印加する制御回路502にも電気的に接続している。導通ピン350は、例えば金属などの導電性を有する材料で構成され、表面には、導通抵抗を小さくするために金めっきが施されていることが好ましい。
As shown in FIG. 5, the vibration
圧電素子220の寸法、厚さ、および電極の分割形態などは、圧電素子220に制御回路502から繰り返し電圧が印加された時に、圧電素子220が長手方向に伸縮する、いわゆる縦振動と、圧電素子220の平面中心に対して点対称に、縦振動に直交する方向に屈曲する、いわゆる屈曲振動とが同時に現れるように適宜設定される。
The
圧電素子220に印加される電圧の周波数は、縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間、より好ましくは反共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間で両方の振動が良好に現れる周波数を適宜選択する。なお、圧電素子220に印加される電圧の波形は特に限定されず、例えばサイン波、矩形波、台形波などが採用できる。
The frequency of the voltage applied to the
図6に示すように、支持体300は、振動体200が固定される一対の固定部310、および、これらの固定部310の間に一体的に形成され、振動体保持部400にスライド可能に支持されるスライド部320を有する。支持体300には、例えば硬質プラスチックなど、振動体200による振動に対して要求される耐久性を有する材料であれば所望の材料を用いてもよい。固定部310には、腕部240の孔241に対応する位置にネジ穴311が形成されている。このネジ穴311に孔241を貫通してネジ260が螺合されることにより振動体200が固定部310に固定されている。従って、ネジ260の螺合を外せば、振動体200を支持体300(振動体保持部400)から取り外すことができる。スライド部320は、振動体保持部400に凹状に形成されたスライド溝420(図5)に配され、幅方向略中央には、支持体300が搬送駆動ローラ41に対して近接離間する方向に平行となるように長孔321が複数箇所(本実施形態では二箇所)形成されている。この長孔321には、ネジ421(図5)が貫通して配され、このネジ421は、振動体保持部400に形成されたネジ穴422に螺合されている。これにより、支持体300は長孔321の長手方向、すなわち、搬送駆動ローラ41において当接部230が当接される位置から搬送駆動ローラ41の径方向に沿った方向だけにスライドすることができる。
As shown in FIG. 6, the
また、図6に示すように、支持体300において、固定部310およびスライド部320とは段差を有して形成されている。したがって、固定部310およびスライド部320によって中央に凹状部分が形成される。これにより、振動体200が固定部310に取り付けられた時に振動体200とスライド部320との間には隙間が形成されるので、振動体200が振動してもスライド部320およびネジ421に干渉することがない。
Further, as shown in FIG. 6, in the
図6に示すように、支持体300の両側の固定部310において、振動体200の当接部230から遠い側の端部側面には、円柱状に突出したバネ取付部331が形成されている。図5に示すように、このバネ取付部331は、バネ340の一端に挿入されている。また、バネ340の他端には円柱状の当接ピン431が挿入されている。この当接ピン431は、振動体保持部400に設けられた係止片430に固定されている。このように配されたバネ340は、振動体200が固定された支持体300および振動体保持部400を振動体200の長手方向に離間するようにこれらに対して弾性力を与える。
As shown in FIG. 6, in the fixing
以下において、アクチュエータ100における振動体200の動作について説明する。図7は、振動体200の動作の模式図を示す。図7(A)は振動体200の縦振動を、図7(B)は振動体200の屈曲振動を、図7(C)は当接部230の振動軌跡を、それぞれ示す。振動体200は、電極221、222、223と電極224との間に交流電圧を印加することで振動する。電極221と電極224との間、および電極222と電極224との間に交流電圧を印加した場合、図7(A)に示すように、主に電極221と電極224との間の圧電素子220が長手方向に伸縮することにより、圧電素子220は縦振動を励振する。さらに、図7(B)に示すように、電極221の両側の電極222と電極224との間の圧電素子220が伸縮することにより、圧電素子220は、上記の縦振動に直交する方向に、圧電素子220の平面中心に対して点対称に屈曲する屈曲振動を励振する。
Hereinafter, the operation of the vibrating
これらの縦振動および屈曲振動が同時に現れることにより、振動体200の当接部230は図7(C)に示すように、略楕円軌道を描いて振動する。当接部230は、この楕円軌道の一部において搬送駆動ローラ41を押圧することによって搬送駆動ローラ41を回転させる。これを所定周波数で繰り返すことにより、搬送駆動ローラ41は一方向に、所定の回転速度で回転する。また、搬送駆動ローラ41を反対方向に回転させる場合には、電圧を印加する電極221、222、224を、振動体200の長手方向に沿った中心線を軸として線対称に切り替える。すなわち、圧電素子220の電極221と電極224との間、および電極223と電極224との間に所定周波数の電圧を印加すれば、当接部230は反対方向の楕円軌道を描いて振動する。これにより、搬送駆動ローラ41は反対方向に回転する。
When these longitudinal vibrations and bending vibrations appear simultaneously, the
図3および図4に示す形態において、アクチュエータ100の圧電素子220は、当該インクジェット式記録装置10内に備えられた制御回路502から電圧が印加されることにより上記伸縮運動する。この場合に、アクチュエータ100は、圧電素子220の伸縮運動の少なくとも一部において、すなわち、当接部230が振動することにより形成される楕円軌道の少なくとも一部において、当該当接部230により搬送駆動ローラ41の低摩擦領域522を押圧するように配される。より具体的には、アクチュエータ100は、当接部230の楕円軌道により形成される面が搬送駆動ローラ41の回転軸に対して垂直となり、当該楕円軌道中の一部において当接部230の先端が低摩擦領域522に当接するように配される。これによりアクチュエータ100は、当接部230を楕円軌道に振動させることに応じて、搬送駆動ローラ41を回転駆動することができる。
3 and 4, the
この場合に、アクチュエータ100は、搬送駆動ローラ41に対して回転駆動力を与えるとともに、回転軸の下側から押し上げる力を搬送駆動ローラ41に加える。これにより、搬送駆動ローラ41の軸方向について重力によって生じるたわみを補正することができる。従って、搬送駆動ローラ41の回転軸が水平に保たれて、媒体19を精度よく搬送することができる。なお、搬送駆動ローラ41の回転軸をより水平に保つためには、圧電素子220の上記伸縮運動において、当接部230が低摩擦領域522を離れずに、低摩擦領域522への当接を保ちつつ付勢力の大小を周期的に繰り返して搬送駆動ローラ41を駆動することが好ましい。
In this case, the
さらに、アクチュエータ100は、紙詰り等において、搬送駆動ローラ41に対して縦振動する。すなわち、アクチュエータ100の圧電素子220を直線的に伸縮させて、当接部230が搬送駆動ローラ41の低摩擦領域522の中心に向かう直線上を往復移動する。これにより、紙つまり等により手動で媒体19を引き出す場合、アクチュエータ100は、搬送駆動ローラ41を自由に回転させることができる。
Further, the
また、アクチュエータ100の当接部230は、回転軸に並行な方向から見た場合における搬送駆動ローラ41の外周上において、媒体19が接触する上部とは異なる下部に当接するので、アクチュエータ100は、媒体19と接触せずに、搬送駆動ローラ41を駆動することができる。
Further, the
また、搬送部40は、搬送駆動ローラ41の軸方向について複数のアクチュエータ100で支持してもよい。搬送駆動ローラ41の軸方向について複数のアクチュエータ100で支持することにより、搬送駆動ローラ41の回転軸をより水平に保つことができる。
The
また、制御回路502は、搬送駆動ローラ41の回転軸をたわみの無い位置に移動させるように予め設定された値の電圧を、圧電素子220に供給してよい。さらに、制御回路502は、搬送駆動ローラ41の重力方向のたわみ量を検出し、検出したたわみ量に応じた電圧を発生してよい。この一例として、制御回路502は、搬送駆動ローラ41が当接部230を重力方向に押すことに応じて発生する圧電素子220の起電力を検出し、検出した起電力に基づき搬送駆動ローラ41の回転軸の位置をたわみの無い位置とするような電圧値を算出し、算出した電圧値に応じて圧電素子220を駆動する。これにより、アクチュエータ100によれば、環境に応じてたわみ量が変化する場合であっても、たわみ量に対応した補正をすることができる。
Further, the
10 インクジェット式記録装置、11 装置本体、13 給紙部、15 プラテン、17 排紙口、19 媒体、20 記録部、22 キャリッジ、24 記録ヘッド、26 インクカートリッジ、30 タイミングベルト、32 キャリッジモータ、40 搬送部、41 搬送駆動ローラ、42 ローラ本体、43 搬送従動ローラ、45 シャフト、49 搬送部駆動ギア、50 伝動部、55 シャフト、57 第一伝動ギア、59 第二伝動ギア、60 排出部、61 排出駆動ローラ、63 排出従動ローラ、65 シャフト、69 排出部駆動ギア、80 フレーム、100 アクチュエータ、200 振動体、210 補強板、220 圧電素子、221 電極、222 電極、223 電極、224 電極、230 当接部、240 腕部、241 孔、251 溝、252 溝、260 ネジ、300 支持体、310 固定部、311 ネジ穴、320 スライド部、321 長孔、331 バネ取付部、340 バネ、350 導通ピン、360 絶縁部材、400 振動体保持部、420 スライド溝、421 ネジ、422 ネジ穴、430 係止片、431 当接ピン、450 ネジ、451 取付穴、502 制御回路、513 下フレーム、514 台座用フレーム、515 水平板、516 固定用フレーム、521 高摩擦領域、522 低摩擦領域 DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Inkjet recording apparatus, 11 Apparatus main body, 13 Paper feed part, 15 Platen, 17 Paper discharge port, 19 Medium, 20 Recording part, 22 Carriage, 24 Recording head, 26 Ink cartridge, 30 Timing belt, 32 Carriage motor, 40 Conveying section, 41 Conveying drive roller, 42 Roller body, 43 Conveying driven roller, 45 shaft, 49 Conveying section driving gear, 50 Transmission section, 55 Shaft, 57 First transmission gear, 59 Second transmission gear, 60 Discharge section, 61 Ejection drive roller, 63 Ejection driven roller, 65 shaft, 69 Ejection drive gear, 80 frame, 100 actuator, 200 vibrator, 210 reinforcing plate, 220 piezoelectric element, 221 electrode, 222 electrode, 223 electrode, 224 electrode, 230 Contact, 240 Arm, 241 , 251 groove, 252 groove, 260 screw, 300 support, 310 fixing part, 311 screw hole, 320 slide part, 321 long hole, 331 spring mounting part, 340 spring, 350 conducting pin, 360 insulating member, 400 vibrating body holding , 420 slide groove, 421 screw, 422 screw hole, 430 locking piece, 431 contact pin, 450 screw, 451 mounting hole, 502 control circuit, 513 lower frame, 514 base frame, 515 horizontal plate, 516 fixing Frame, 521 High friction area, 522 Low friction area
Claims (4)
前記記録ヘッドに対向する位置に前記媒体を搬送する搬送部と
を備え、
前記搬送部は、両端が軸支され、駆動力が与えられることにより回転する搬送駆動ローラ、および、前記搬送駆動ローラとの間に媒体を挟んで、前記搬送駆動ローラに連れ回る搬送従動ローラを有し、
電圧が印加されることにより伸縮運動する圧電素子を有し、前記伸縮運動の少なくとも一部において、前記搬送駆動ローラの前記両端の間において前記搬送駆動ローラの撓みを解消する方向から当接して前記搬送駆動ローラに駆動力を与えるアクチュエータをさらに備える記録装置。 A recording head that ejects ink onto the medium while reciprocating with respect to the medium;
A transport unit that transports the medium to a position facing the recording head;
The transport unit includes a transport drive roller that is pivotally supported at both ends and rotates when a driving force is applied thereto, and a transport driven roller that rotates around the transport drive roller with a medium interposed between the transport drive roller and the transport drive roller. Have
A piezoelectric element that expands and contracts when a voltage is applied thereto, and contacts at least a part of the expansion and contraction movement between the both ends of the transport driving roller from a direction of canceling the deflection of the transport driving roller. A recording apparatus further comprising an actuator for applying a driving force to the conveyance driving roller.
前記液体噴射ヘッドに対向する位置に前記媒体を搬送する搬送部と
を備え、
前記搬送部は、両端が軸支され、駆動力が与えられることにより回転する搬送駆動ローラ、および、前記搬送駆動ローラとの間に媒体を挟んで、前記搬送駆動ローラに連れ回る搬送従動ローラを有し、
電圧が印加されることにより伸縮運動する圧電素子を有し、前記伸縮運動の少なくとも一部において、前記搬送駆動ローラの前記両端の間において前記搬送駆動ローラの撓みを解消する方向から当接して前記搬送駆動ローラに駆動力を与えるアクチュエータをさらに備える液体噴射装置。 A liquid ejecting head that ejects liquid onto the medium while reciprocating with respect to the medium;
A transport unit that transports the medium to a position facing the liquid ejecting head;
The transport unit includes a transport drive roller that is pivotally supported at both ends and rotates when a driving force is applied thereto, and a transport driven roller that rotates around the transport drive roller with a medium interposed between the transport drive roller and the transport drive roller. Have
A piezoelectric element that expands and contracts when a voltage is applied thereto, and contacts at least a part of the expansion and contraction movement between the both ends of the transport driving roller from a direction of canceling the deflection of the transport driving roller. A liquid ejecting apparatus further comprising an actuator that applies a driving force to the transport driving roller.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006086392A JP2007260981A (en) | 2006-03-27 | 2006-03-27 | Recording apparatus and liquid jetting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006086392A JP2007260981A (en) | 2006-03-27 | 2006-03-27 | Recording apparatus and liquid jetting apparatus |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007260981A true JP2007260981A (en) | 2007-10-11 |
Family
ID=38634464
Family Applications (1)
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JP2006086392A Pending JP2007260981A (en) | 2006-03-27 | 2006-03-27 | Recording apparatus and liquid jetting apparatus |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007260981A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013180468A (en) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Brother Industries Ltd | Image recording apparatus |
CN108688347A (en) * | 2017-03-29 | 2018-10-23 | 精工爱普生株式会社 | Recording device |
-
2006
- 2006-03-27 JP JP2006086392A patent/JP2007260981A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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