JP2007256833A - そろばん学習システム - Google Patents

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Abstract

【課題】学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現してそろばん学習を行えるようにするためのシステム、特に、読上げ算の読上げを指導者が読み手の場合と同じように再現でき、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供する。また、健康維持目的や医療目的、企業等における知能活性化目的などでも使用可能な同様のシステムを提供する。
記録再生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】サーバ装置と、端末装置とからなり、サーバ装置は、問題を端末装置に送信する手段、解答を端末装置から受信する手段、正答を保持する手段及び正答に基づいて解答の正誤を判定しその判定結果を送信する手段を有し、端末装置は、問題をサーバ装置から受信する手段、問題を再生する手段、解答を入力するための手段、入力した解答をサーバ装置に送信する手段及び正誤判定結果を受信する手段を有するそろばん学習システムなどを提供する。
【選択図】図7

Description

本発明は、サーバ装置と端末装置とからなるそろばん学習システムに関する。
そろばんは、最も一般的な計算道具として古来より世界中で広く用いられてきた。もっとも近年では電卓やコンピュータの普及により、実務のための道具としての価値は失われつつあるものの、「読み書きそろばん」という基礎的な学力の修得のための教育の重要性が再認識される中にあって、その教育のための道具としての価値が改めて見直されている。実際、小学校教育においても一貫してそろばんが履修科目として取り入れられているほか、そろばん塾も依然として盛況である。また、指先を素早く動かしたり、特に暗算の場合には頭の中で盤面をイメージしながら計算したりといった行為を伴うため、末梢神経や右脳の発達・維持に対する効果もあるとされ、本来の児童等に対するそろばん教育の目的以外にも、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでも用いられるようになっている。
こうした中にあって、そろばん学習を効果的、効率的に行えるようにするため、様々な工夫を凝らしたそろばん学習のためのシステムも提供されている。例えば、特許文献1においては、そろばんの暗算学習要素である運珠学習とイメージ形成を組み合わせたマトリックスを用いて段階的に修得できるようにするための暗算教育システムに関する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002‐258737号公報
一方、小学校でのそろばんの授業は毎日あるわけではない。また、そろばん塾に通う児童の中には、学習塾や稽古事(ピアノ、バレエなど)にも通う者も多く、放課後の生活もかなり多忙である。このような中でそろばん塾に毎日通うことは困難であり、どうしても曜日を決めて週に一度のペースで通うといったことにならざるを得ない。しかし、そろばん学習は毎日継続的に行わないと効果が上がらないと言われており、学校での授業のない日やそろばん塾に通わない日でも家庭において継続的に学習を行うことが望ましい。このためには学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現して学習を行えるようにする必要がある。特に、読上げ算(他人が読み上げる数字を聞いて行う計算)では、学校教師や塾講師などの指導者が読み手であることが望ましく、また、読上げ算であれ見取り算(書かれた数字を見て行う計算)であれ、計算終了直後に正誤の判定が得られることが望ましい。しかし、従来、家庭でこのような学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現することは困難であった。
他方、そろばん学習を老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などで用いる場合にも、同じように毎日継続的に行うことが望ましいと考えられるが、やはり、読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することは困難であった(特に一人暮らしの老人の場合にはそもそも読み手を確保すること自体が困難であった)。また、計算終了直後に正誤の判定を得ることも困難であった。
そこで、本発明の解決すべき課題は、学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現してそろばん学習を行えるようにするためのシステムを提供することにあり、特に、読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することにある。また、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでも用いることができるシステムであって、やはり読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することにある。
以上の課題を解決するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、サーバ装置と、端末装置とからなるそろばん学習システムであって、サーバ装置は、問題を端末装置に送信する問題送信部と、解答を端末装置から受信する解答受信部と、前記問題に対する正答を保持する正答保持部と、前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定し、その正誤判定結果を送信する正誤判定結果送信部とを有し、端末装置は、問題をサーバ装置から受信する問題受信部と、受信した問題を再生する問題再生部と、解答を入力するための解答入力部と、入力した解答をサーバ装置に送信する解答送信部と、正誤判定結果を受信する正誤判定結果受信部とを有するそろばん学習システムを提供する。また、請求項2に記載の発明は、前記問題は、読上げ算の問題であり、前記サーバ装置の前記問題送信部は、前記珠算の読上げ問題を音声情報にて送信する音声情報送信手段を有し、前記端末装置の前記問題再生部は、前記読上げ問題を音声で再生する音声再生手段を有する請求項1に記載のそろばん学習システムを提供する。また、請求項3に記載の発明は、前記端末装置は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力部と、前記ユーザ識別情報入力部が入力したユーザ識別情報をサーバ装置に送信するユーザ識別情報送信部とをさらに有し、前記サーバ装置は、ユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部をさらに有し、前記問題送信部は、ユーザ識別情報受信部が受信したユーザ識別情報に基づいて問題を選択して送信するユーザ別問題送信手段を有する請求項1又は2に記載のそろばん学習システムを提供する。また、請求項4に記載の発明は、前記端末装置は携帯端末である請求項1から3のいずれか一に記載のそろばん学習システムを提供する。また、請求項5に記載の発明は、サーバ装置と、端末装置とからなるそろばん学習システムを利用したそろばん学習方法であって、問題を送受信する問題送受信ステップと、受信した問題を再生する問題再生ステップと、解答を入力する解答入力ステップと、前記解答を送受信する解答送受信ステップと、前記問題に対する正答を取得する正答取得ステップと、前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定する正誤判定ステップと、前記正誤判定ステップにて判定された結果を送受信する正誤判定結果送受信ステップとを有することを特徴とするそろばん学習方法を提供する。また、請求項6に記載の発明は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力ステップと、ユーザ識別情報を送受信するユーザ識別情報送受信ステップと、前記ユーザ識別情報に基づいて問題を選択するユーザ別問題選択ステップとをさらに有し、前記問題送受信ステップにおける問題の送受信は、前記ユーザ別問題選択ステップにて選択された問題であることを特徴とする請求項5に記載のそろばん学習方法を提供する。
本発明により、学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現してそろばん学習を行えるようにするためのシステムを提供することが可能となり、特に、読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することが可能となる。また、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでも用いることができるシステムであって、やはり読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、2、4、5などに関し、実施例2は主に請求項3、6などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例のそろばん学習システムは、サーバ装置と、端末装置とからなり、これらの間で問題及び解答を送受信するとともに、サーバ装置が解答の正誤を判断してその結果を端末装置に送信することを可能にしたことを特徴とする。
<構成>
図1は、本実施例のそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図である。本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺機器などから構成されるハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアを挙げることができる。具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。本図に示すように、本例の「そろばん学習システム」0100は、「サーバ装置」0110と、「端末装置」0120とからなる。「サーバ装置」は、「問題送信部」0111と、「解答受信部」0112と、「正答保持部」0113と、「正誤判定結果送信部」0114とを有する。また、「端末装置」0120は、「問題受信部」0121と、「問題再生部」0122と、「解答入力部」0123と、「解答送信部」0124と、「正誤判定結果受信部」0125とを有する。
本発明において、「そろばん学習」とは、そろばんを利用した頭脳の活性化を目的とした学習、訓練などを広く含む概念である。従って、本来の意味でのそろばん学習、即ち、小学校やそろばん塾の授業で行われているような、そろばんを用いた計算のしかたを修得するための文字通りの「そろばん学習」を含むことはもちろんであるが、これに限られない。例えば、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでそろばん計算を行うものも、本発明にいう「そろばん学習」に含まれる。
次に、本実施例のそろばん学習システムの各構成要素について説明する。まず、サーバ装置の構成から説明する。
「問題送信部」は、問題を端末装置に送信するように構成されている。「問題」には、読上げ算の問題、見取り算の問題、フラッシュ暗算(一瞬ずつ順次表示される数字を見て行う計算)の問題の少なくとも一を含む。読上げ算の問題と見取り算の問題は、実際にそろばんを指ではじいて計算するものであっても、暗算で計算するものであっても、どちらでもよい。これは学習の目的に応じて、適宜使い分けることが可能である。例えば、当該学習を老化防止や手指の治療に伴うリハビリなどの目的で行う場合には、指先を動かすことが有効であったり必要になったりするので、実際にそろばんを指ではじいて計算する学習方法が用いられる。また、問題は、読取り算のように音声で出題されるものであっても、見取り算のように画像・文字で出題されるものであってもよい。音声で出題される問題は、音声情報又は音声に変換可能な情報の形式で送信される。画像・文字で出題される問題は、同様に画像情報等又は画像等に変換可能な情報の形式で送信される。従って、問題として送信される情報はデジタル情報であってもアナログ情報であってもよい(他の情報についても同様である)。
なお、「問題」は、典型的には上述のような計算問題のみ(例えば、「4+3=?」といった問題のみ)からなるが、このほかに問題以外の要素も含まれていることを妨げない。例えば、その問題を解くのに必要な運珠法の解説を付加する(例えば、「4+3=?」という出題に「3を一珠で入れることができない場合は、3の5に対する補数2を一珠で払って五珠を入れます」といった解説を付加する)ようにしてもよい。さらに、問題出題後一定時間が経過したところで解答受付を締め切る宣言である「やめ」の合図が再生されるようにしてもよい(音声で流れても文字等で表示されてもよい)。
「解答受信部」は、上記の問題に対する解答を端末装置から受信するように構成されている。
「正答保持部」は、前記問題に対する正答を保持する。また、「正誤判定結果送信部」は、前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定し、その正誤判定結果を送信するように構成されている。正誤の判定は、例えば、予め正答保持部が保持する正答が問題識別情報により問題と関連付けられており、また、後述のように、端末装置から送信される解答も同一の問題識別情報により問題と関連付けられていて、これら同一の問題識別情報を手掛かりに、これと関連付けられた解答と正答とを比較することで実現可能となる。
参考までに、図2は、かかる比較を行うためのテーブルの一例を占めす図である。正誤判定結果送信部は、例えばこのようなテーブルを保持しており、このテーブルを参照して正誤の判定を行う。本図の例では、問題識別情報「A001」と関連付けられた問題「4+3=?」と、同じ問題識別情報と関連付けられた正答「7」などが、予めテーブルに保持されている。そして、後述する端末装置における処理に基づいて、当該問題識別情報と関連付けられて端末装置に送信された問題に対する解答が当該問題識別情報と関連付けられてサーバ装置に送信される。本図では、この送信された解答「7」が、サーバ装置に受信され、本テーブルに保持された状態が示されている。そこで、正誤判定結果送信部は、この正答と解答とを比較して、正誤判定を行う。本図では、「正答」と判定され、その結果が保持されていることが示されている。かかる正誤判定結果は、正誤判定結果送信部がこれを端末装置に送信する。なお、誤答の場合には誤答である旨の判定結果とともに正答も送信するようにしてもよい。
次に、端末装置の構成について説明する。端末装置の種類は問わない。従って、携帯電話やノートパソコンなどのような携帯型の端末であってもよいし、据置き型(固定型)の端末、例えばデスクトップ型のパソコンやインターネット機能付きテレビ等の家電機器などであってもよい。ただし、日々継続して学習することの重要性などに鑑みた場合には、いつでもどこでも手軽に利用可能な携帯型の端末(特に携帯電話)であることが望ましい。
端末装置のうち、「問題受信部」は、問題をサーバ装置から受信するように構成されている。「問題再生部」は、受信した問題を再生するように構成されている。「解答入力部」は、解答を入力するためのものである。「解答送信部」は、入力した解答をサーバ装置に送信するように構成されている。また、「正誤判定結果受信部」は、正誤判定結果を受信するように構成されている。
このうち「問題再生部」が行う問題の再生は、送信された問題のデータ形式に応じて行われる。例えば、読上げ算の問題であれば、問題は音声情報として送信されるので、問題再生部は、これを音声で再生する。あるいは、見取り算やフラッシュ暗算の問題であれば、問題が文字・画像情報として送信されるので、問題再生部は、これを文字・画像で再生する。
また、「解答入力部」が行う入力は、ユーザの解答にかかる操作に基づく入力を受け付ける形で行われる。例えば、解答が「7」である場合に、ユーザは端末装置の数字キー「7」を押下したり、端末装置の内蔵マイクロフォンなどに向かって肉声で「7円」などと発声したりすると、かかる操作に基づく入力信号を解答入力部が受け付ける形で入力する。
さらに、上述したように問題出題後一定時間が経過したところで「やめ」の合図が再生される場合には、「解答入力部」は、当該合図があったことを示す情報の送付を受けることなどにより、それ以降解答操作を受け付けないように構成されていてもよい。かかる構成は、自宅でも学校や塾におけると同様の緊張感を持たせたり、検定試験などに向けた実践的な学習を行ったりするのに資することを目的とするものである。
以上に説明したように、本発明のそろばん学習システムにおいて出題される問題は、読上げ算の問題でも、見取り算の問題でもよいが、前述したように、いつでもどこでも本システムを用いた学習ができるようにするためには、端末装置が携帯電話などの携帯端末であると一層便利である。その場合、本発明の効果は、学校や塾の授業環境を再現するという意味では、問題を音声で出題する読上げ算の問題において一層顕著に発揮される。なぜなら、携帯電話のようにディスプレイの大きさに制約があるものであっても、音声での出題においては実際の授業環境と比べて全く遜色がないからである。この場合には、本システムのサーバ装置の問題送信部は、問題を音声情報で送信手段を送信する手段を有し、端末装置の問題再生部は、その問題を音声で再生する手段を有することが必須となる。
図3は、かかる構成を備えるそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図である。即ち、本例の「そろばん学習システム」0300は、図1の構成に加え、「サーバ装置」0310の「問題送信部」0311が「音声情報送信手段」0315を有するとともに、「端末装置」0320の「問題再生部」0322が「音声再生手段」0326とを有する。その余の構成は図1で示した構成と共通する。ここでの「音声」は、学校教師や塾講師などの専門的指導者が読上げた問題を録音した情報を送信してもよいし、電子的に合成した音声(ただし、専門的指導者が監修したものであることが望ましい)にかかる情報であってもよい。また、データ形式もデジタルデータであってもアナログデータであってもよい。
次に、本実施例のそろばん学習システムのハードウェア構成について説明する。図4は、本実施例のそろばん学習システムのうち、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本図に示すように、サーバ装置の「問題送信部」と、「解答受信部」と、「正誤判定結果送信部」は、それぞれ「記憶装置(記録媒体)」0401と、「メインメモリ」0402と、「CPU」0403と、「インターフェイス」0404とを有する。また、「正答保持部」は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」とを有する。これらは「システムバス」0405などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。記憶装置はCPUによって実行される各種プログラムなどを記憶している。またメインメモリは、プログラムがCPUによって実行される際の作業領域であるワーク領域を提供する。また、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
まず、問題を送信するためのハードウェア構成の一例について説明する。問題送信部を構成する記憶装置には、予め問題が保持されている。また、記憶装置には、問題送信プログラムも記憶されている。そこで、CPUは例えば端末装置から問題送信要求があった場合に、問題送信プログラムをメインメモリに展開し、当該プログラムを実行して記憶装置に記憶されている問題を当該端末装置に送信する。あるいは、この送信は、端末装置からの送信要求に基づかずに、例えばサーバ装置が内蔵する時計などに基づいて一定の日時になったことを認識した場合に自動的になされるように構成されていてもよい。また、問題には音声情報のみからなるもの、画像情報からのみからなるもの、両者からなるもの等様々なデータ形式がありうるところ、CPUはこれらデータ形式に応じて送信を行う。また、後刻の解答受信や正誤判定などの処理のために、問題はこれを識別するための問題識別情報と関連付けられて送信されることが望ましい。本図の例では、問題「4+3=?」とともに問題識別情報「A001」が記憶装置に保持されており、これらが関連付けられて送信される場合の例が示されている。
次に、解答を受信するためのハードウェア構成の一例について説明する。解答受信部を構成する記憶装置には、予め解答受信プログラムが保持されている。そして、端末装置から解答の送信があった場合、CPUは当該プログラムを実行し、当該解答に関連付けられた問題識別情報とともに、当該解答をいったんメインメモリに保持する。
次に、正誤判定を行うためのハードウェア構成の一例について説明する。正誤判定結果送信部を構成する記憶装置には、予め正答が保持されている。また、正誤判定プログラムも保持されている。そこで、解答が受信されると、当該プログラムが実行され、まず、解答に関連付けられている問題識別情報の読取りがなされて、同じ問題識別情報に関連付けられている正答を含むテーブル(図2で示したような正誤判定のための比較に用いるテーブル)が読み出されてメインメモリに一旦保持される。そして、当該テーブルに基づいて前記の解答と正答を比較し、正誤の判定を行う。判定結果は、端末装置に送信される。このため、記憶装置には、予め正誤判定結果送信プログラムも保持され、当該プログラムが実行されて当該送信がなされる。
次に、端末装置のハードウェア構成について説明する。図5は、当該構成の一例を示す概略図である。本図に示すように、端末装置の「問題受信部」と、「解答送信部」と、「正誤判定結果受信部」とは、それぞれ「記憶装置(記録媒体)」0501と、「メインメモリ」0502と、「CPU」0503と、「インターフェイス」0504とを有する。また、「問題再生部」は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」を有するとともに、「スピーカ」0507及び/又は「ディスプレイ」0508を有する。「解答入力部」は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」を有する。また、「I/O」0506、「マイクロフォン」0509又は「ディスプレイ」のうち少なくとも一を有していてもよい。これらも「システムバス」0505などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。このうち、問題受信、解答送信及び正誤判定結果受信にかかる構成は、上でサーバ装置について説明した問題送信、解答受信等にかかる構成と同様であるので、説明を省略する。ここではまず、問題を再生するためのハードウェア構成の一例について説明する。記憶装置には予め問題再生プログラムが記憶されており、問題及びこれに関連付けられた問題識別情報が受信されて、一旦メインメモリに保持されると、CPUは当該プログラムを実行し、当該保持された問題を再生する。この再生は、問題が音声情報であればスピーカから音声で出力され、画像・文字情報であればディスプレイに画像等で表示される。本図の例では「4+3=?」という問題が問題識別情報「A001」とともに受信され、メインメモリに一旦保持されている例が示されている。この場合、再生は例えば「願いましては4円なり、3円では」という音声や「4+3=?」という文字で再生される。
次に、解答を入力するためのハードウェア構成の一例について説明する。再生された問題に対して、ユーザが端末装置の数字キーを押下したり、マイクロフォンに向かって肉声で発声したりすると、かかる操作に基づく入力信号が受け付けられる。本例では、ユーザによる数字キー「7」の押下や「7」という発生による信号を受け付けることで入力が行われる。
次に、本実施例のそろばん学習システムにおける問題、解答等の情報の取得要領について説明する。図6は、かかる取得要領の一例を示す概念図である。(1)まず、サーバ装置から端末装置に対して問題が送信されると、端末装置はこれを受信する。そして、(2)端末装置が受信した問題を再生する。(3)再生された問題に対してユーザが解答を入力するための操作(キー操作など)を行うと、端末装置は当該解答を入力し、(4)当該解答をサーバ装置に送信し、サーバ装置がこれを受信する。次に、(5)サーバ装置は、この解答の正誤を判定した上で、(6)その判定結果を端末装置に送信する。
次に、本実施例のそろばん学習システムの具体的な実施例について説明する。図7は、かかるシステムの一例の概要を示す概念図である。本例のシステムにおいては、端末装置は携帯電話0720であり、ユーザは予めそろばん学習システムのサーバ0710にアクセスしてユーザ登録をしておく。そうすると当該サーバから登録ユーザに対して日々新たな問題が出題される。この出題は、ユーザからの送信要求に基づいてなされてもよいし、一定の時刻になったら自動的に出題するようにしてもよい。また、出題される問題はユーザの利用目的や能力などに応じて異なったものでもよい。
(1)まず、サーバから問題が携帯電話に対して送信される。その際、問題の識別情報も一緒に送信される。(2)問題を受信すると、携帯電話は当該情報を音声に変換してそれをスピーカから流す。本例では問題は読上げ算の問題であり「願いましては、4円なり、3円では」という問題が音声で流れる。この音声は予め専門指導者などが録音したものを使ってもよいし、電子的に合成した音声を用いてもよい。これに対し、ユーザは、実際のそろばん0730を使用して当該計算を行い、「7」という解答が得られた場合には、(3)携帯電話の数字キーの「7」を押下する。あるいは肉声で「7円」と発声することにより解答をしてもよい。すると、(4)この解答が、問題の識別情報とともに、サーバに送信される。なお、ユーザは通例複数いることが想定されるので、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を一緒に送信してもよい。このユーザ識別情報は、例えばユーザIDであり、あるいは携帯電話の機器IDや携帯電話番号そのものであってもよい。
サーバ装置は、予めデータベースにすべての問題の正答を蓄積しており、解答を受信した場合、(5)その解答に関連付けられた問題識別情報に対応する正答を当該データベースから抽出して、解答と正答を比較して正誤を判断する。本例では、図2に示したような正誤判定用テーブル0711に基づいて比較が行われる。この結果、解答「7」と正答「7」が一致したので、「正答」という判定がなされる。すると、(6)そろばん学習システムのサーバはこの判定結果を携帯電話に送信する。そして例えば携帯電話のスピーカから、「ご名算」というアナウンスが流れることにより、ユーザは解答が正答であったことを知ることができる。一方、誤答の場合にはその旨のアナウンスとともに正答も流されるようにしてもよい。また、実際の学校や塾の授業では、珠算検定試験などを想定して解答に制限時間を設けることもしばしば行われるが、これを模擬するために、問題出題後一定時間が経過したところで解答受付を締め切る宣言である「やめ」の合図が再生され、それ以降は解答を入力できないようにしてもよい(この合図は音声で流れても文字等で表示されてもよい)。あるいは、入力はでき、正誤判定結果も送信されるが、後述のランキングが作成されたり認定が行われたりする場合には対象から除外されるようにしてもよい。このようにして、ユーザは、実際に学校や塾で授業を受けているのと同じ感覚で学習することができる。
また、本実施例のそろばん学習システムは、以上の構成に加え、ランキングを作成したり、認定を行ったりする機能を付加したものであってもよい。例えば、ランキングを作成する機能を付加したものとしては、以下のような構成のものが考えられる。この場合、端末装置は複数であり、サーバ装置から各端末装置に送信された問題に対する解答が各端末装置からサーバ装置に送信される。サーバ装置は解答を蓄積するための手段を有しており、ここにこれら送信された解答が保持される。そして、サーバ装置が有するランキング手段が、各解答を比較してランキングを行うとともに、当該ランキング情報を各端末装置に送信する。このランキングは、例えば一つの出題ごとに正答者のうち解答時間の早い者順に行ってもよいし、同一機会に出題される数問ごとに得点や解答時間に基づいて行ってもよい。また、解答期限が設けられている場合には、期限内に受信した解答のみについてランキングを行ってもよいし、期限後の解答も受け付けた上でこれらも含めたランキングを再度行ってもよい。
また、認定を行えるように構成されたものとしては、例えば、サーバ装置が検定試験を模擬した問題を送信するとともに、それに対する解答の得点を計算して一定の得点(例えば300点満点中240点以上)に達したかどうか判断して、達した場合に合格の認定を付与して、当該認定情報を各端末装置に送信する。このため、サーバ装置は検定試験を模擬した問題を送信するに際して、各端末装置のユーザの現在の認定を判断して、それに対応する問題を送信する(例えば現在のユーザの認定が2級相当であれば1級相当の問題を送信する)ように構成されていることが望ましい。この判断は、例えば、上述の認定付与を行う際に当該情報を履歴情報として記憶しておくことで実現される。
以上においては、問題の送受信、問題の再生、解答の入力、解答の送受信、正誤判定及びその結果の送受信という一連のプロセスを1問ごとに繰り返す場合、即ち、以上のプロセスをすべて処理してから次の問題に移行し、当該問題について同じプロセスを処理する場合を念頭に置いて、本システムの構成を説明した。かかる場合のほか、本システムは、例えば、問題の送受信及び再生並びに解答の入力を複数の問題について順次行ってから、これらに対する解答をまとめて送受信するようにしてもよいし、あるいは問題の送受信及び再生を複数の問題について順次行ってから、これらに対する解答の入力及び送受信をまとめて行うようにしてもよい。また、問題の送受信・再生及び解答の入力のみを行って、解答の送受信は行わないとか、問題の送受信・再生のみを行って解答の入力を行わないといったものでもよい。従って、かかる場合、本システムのサーバ装置や端末装置は、解答入力部や解答送信部・解答受信部を備えていなくてもよい。このような構成は、そろばん学習をより効果的。効率的に行うことを目的とするものであって、かかる目的に反しなければ、上以外にも、様々なバリエーションが考えられ、これらは当事者の適宜の設計事項である。
なお、以上の説明においては、主に、児童などが行う本来のそろばん学習を念頭に置いて説明したが、他の目的である老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などに用いる場合においても、問題の送受信をはじめとするシステムの構成及びそれに基づく処理要領は基本的に同様である。ただし、どのような目的で本システムを使用するかにより、出題される問題の内容やこれに付加して送受信する情報などが異なり得ることから、例えばユーザ識別情報でユーザを識別して、それぞれのユーザの使用目的や能力に応じて異なる問題を出題するなどしてもよい。また、それぞれのユーザの使用目的に応じて、当該目的の達成に資するような付加的な手段が設けられていてもよい。
例えば、使用目的が老化防止である場合には、出題される問題は、一桁の足し算のような易しい問題でよく、これを反復して出題し、解答することで老化防止の効果は十分得られることが考えられる。その際、出題から解答までにかかった時間を計測し、その時間に応じて「老化度」(肉体年齢など)を判定してその結果を送信するように構成されていてもよく、同じ問題に対する解答に要した時間を比較することで老化状態が示されているかどうかを判断することができる。
また、使用目的が医療であれば、ユーザは例えば他の生理情報計測装置(血圧計、体温計など)を装着し、問題に対する解答とともに、これらの計測情報も合わせて送信することで、当該ユーザの快復度を把握したり、引き続き学習を続けるべきか打ち切るべきかの判断を行ったりするようにしてもよく、また、これによりそろばん学習の医療効果に関する一般的なデータの収集を行うことも可能となる。
さらに、使用目的が企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的であれば、例えば従業員の平均正答率が一定レベルに達したところで業務を開始するといった指標として用いることができ、また、職場ごとに正答率を競わせてゲーム感覚で士気を高揚させることに利用することも可能となる。
以上のような構成に基づくそろばん学習システムの効果についてさらに敷衍すれば、以下のとおりである。まず、問題を音声で出題する場合にそろばん学習全般に見られる効果として、音声を集中して聞くことによる頭脳活性化の効果が考えられる。具体的には、音声を集中して聞くことによって耳から伝達された信号が神経を伝わって脳内に伝わり、脳内の記憶域にあるそろばんのイメージと玉を動かすというイメージが取り出され、さらに、音声に従って随時玉を動かすというイメージが作り上げられる。これは、脳にとっては、非常に高度なルーチンである。また、特に老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的の場合に得られる効果としては以下のものがある。脳梗塞、脳卒中などにより一部の脳細胞が死滅し、脳内ネットワークが破壊され、その結果として耳から言葉として入る情報からイメージを描くことが難しくなる場合がある。そのような状態の脳にとっては、リハビリにおいて新たな脳内ネットワーク形成を行う必要がある。そうした場合において、単純ではあるが幼少のころより習熟したそろばんというイメージにもとづく脳内ネットワークの再構築は、有効である。即ち、ネットワークとして堅固となっている幼少の頃に学習し記憶されたそろばんによる演算の記憶は損傷を受けにくいという意味で、そろばんを使ったリハビリというのは汎用性があり有効であると考えられる。また、そろばんは、そろばんのもつゲーム性、つまり、正解か不正解かというゲーム性があるために、人間が本来有する闘争本能が発揮され、そろばん計算をイメージ上にて行うことなどによって、脳内にて脳を活性化する物質が分泌され、一挙に頭脳が活性化されるという特性がある。このためそろばん学習全般について計算による頭脳活性化の効果が認められる。ここにおいて、そろばんにおいて単純な計算に限ってしまえば、過度の集中力が必要とされず、脳にとってはほどよいウォーミングアップになる刺激となるために、特に始業開始前の脳の準備体操として有効である。また、医療の場面では脳に大きな負担をかけずにリハビリができるので、患者に大きな心理的ストレスをかけずに、脳内の活性化が図れるので有効なリハビリ手段となるといえる。
<処理の流れ>
図8は、本実施例のそろばん学習システムにおける処理の流れの一例を示す図である。まず、問題送受信ステップS0801において、そろばん学習システムは、サーバ装置・端末装置間で問題の送受信を行う。なお、これに先立ち端末装置からサーバ装置に対する問題送信要求ステップがあってもよい。次に、問題再生ステップS0802において、そろばん学習システムは、受信した問題を再生する。次に、解答入力ステップS0803において、そろばん学習システムは、ユーザ操作に基づいて当該問題に対する解答を入力する。次に、解答送受信ステップS0804において、そろばん学習システムは、前記入力した解答を端末装置からサーバ装置に対して送信し、サーバ装置で受信する。次に、正答取得ステップS0805において、そろばん学習システムは、前記問題に対する正答を取得する。次に、正誤判定ステップS0806において、そろばん学習システムは、前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定する。そして、この判定結果が「正答」であるとの結果の場合には、正誤判定結果(正答)送受信ステップS0807において、当該「正答」であるとの判定結果をサーバ装置から端末装置に送信し、端末装置で受信する。一方、前記ステップS0806における判定結果が「誤答」であるとの結果の場合には、正誤判定結果(誤答)送受信ステップS0808において、当該「正答」であるとの判定結果をサーバ装置から端末装置に送信し、端末装置で受信する。
なお、本図には示されていないが、上述の構成の中で説明した様々なバリエーションに対応して、上記で説明した処理手順以外の手順で処理がなされてもよい。例えば、問題送受信ステップS0801と問題再生ステップS0802における処理が複数回繰り返された後に解答入力ステップS0803に移行するようにしてもよい。あるいは、前記ステップS0801・S0802・S0803における処理が複数回繰り返された後に、解答送受信ステップS0804における処理に移行してもよい。また、解答送受信ステップS0804や、これに加え解答入力ステップS0803はなくてもよい。
<効果>
本実施例のそろばん学習システムにより、学校やそろばん塾での授業と同じ環境を再現してそろばん学習を行えるようにするためのシステムを提供することが可能となり、特に、読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することが可能となる。また、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでも用いることができるシステムであって、やはり読上げ算の読上げを指導者が読み手である場合と同じように再現することができるシステムを提供するとともに、計算終了直後に正誤の判定を得ることができるシステムを提供することが可能となる。
<概要>
本実施例のそろばん学習システムは、基本的に実施例1のシステムと共通するが、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力する手段と、入力したユーザ識別情報を送受信する手段を有しており、問題の送信が、このユーザ識別情報に基づいて選択して行われることを可能にした点に特徴を有する。
<構成>
図9は、本実施例のそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図である。本実施例のシステムの構成は、基本的に実施例1と共通する。ただし、本図に示すように、本例の「そろばん学習システム」0900の「端末装置」0920は、「ユーザ識別情報入力部」0926と、「ユーザ識別情報送信部」0927とをさらに有する。また、「サーバ装置」0910は、「ユーザ識別情報受信部」0915をさらに有するとともに、「問題送信部」0911が「ユーザ別問題送信手段」0916を有する。
「ユーザ識別情報入力部」は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力するように構成されている。「ユーザ識別情報送信部」は、前記ユーザ識別情報入力部が入力したユーザ識別情報をサーバ装置に送信するように構成されている。「ユーザ識別情報受信部」は、
ユーザ識別情報を受信するように構成されている。また、「ユーザ別問題送信手段」は、ユーザ識別情報受信部が受信したユーザ識別情報に基づいて問題を選択して送信するように構成されている。
本実施例で、ユーザ識別情報を利用する目的は以下のとおりである。上述のように、本発明のそろばん学習システムは、本来のそろばん教育の目的以外に、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的などでも用いることを目的としている。そこで、この目的の違いに応じて、本システムのユーザも、児童のほか、老人、病人、企業等従業員など多岐に亘り得る。そこで、これらの使用目的ごとに、各ユーザにふさわしい問題を選択して送信する必要がある。例えば、本来のそろばん学習を行う児童がユーザの場合には、計算能力の向上及びこれを通じた知能の発達のためにふさわしい問題を出題する必要があるから、その問題はその発達の程度に応じて段階的にレベルアップさせていく必要がある。また、検定試験を受検しようとする児童に対しては、それに対応した問題を出題する必要もあり、かなり高度な問題(例えば桁数の多い問題)を出題する必要も生じる。一方、老人や病人の場合は、計算能力の向上自体が目的ではなく、健康状態の維持や快復のツールとしてそろばん学習を利用することが目的であるから、必ずしも高度な問題を出題する必要はなく、例えば、簡単な一桁の足し算を繰り返し出題することでも一定の効果が得られることが期待される。
のられるようになっている。そこで、このような各ユーザにふさわしい問題を出題するためにユーザを識別する必要があり、そのために用いる情報がユーザ識別情報である。
ユーザ識別情報は、例えば「XYZ0001」といった符号、数字等からなる情報であり、これは例えば、ユーザ登録を受け付ける際にユーザの属性(児童、老人などの別)と関連付けて登録される。あるいは、携帯電話のようにユーザと端末装置が一対一に対応している場合は、電話番号や機器情報(製造番号)などをユーザ属性と関連付けて登録するようにしてもよい。
そして、かかるユーザ別の問題送信を可能にするため、「ユーザ別問題送信手段」は、ユーザ識別情報受信部が受信したユーザ識別情報に基づいて問題を選択して送信するように構成されている。このため、問題は、ユーザ識別情報と関連付けられている。例えば、ある問題が「XYZ0001」で識別されるユーザ(仮に本来のそろばん学習目的のユーザとする)向けに作成された問題である場合に、その問題は当該ユーザ識別情報「XYZ0001」と関連付けられて保持される。そして、同様の問題が複数保持される場合、サーバ装置が「XYZ0001」で識別されるユーザに向けて問題を送信する際には、かかる「XYZ0001」と関連付けられた問題の中から選択して送信する。このように問題がユーザ識別情報と関連付けられる場合、当該問題は前述の問題識別情報とも関連付けられるのが典型である。これにより例えば、「XYZ0001」で識別されるユーザに対し、問題識別情報「A001」とも関連付けられた問題をまず出題し、翌日には問題識別情報「A002」とも関連付けられた問題を出題するといった構成が可能となる。かかる構成により、同じユーザ識別情報を有する複数のユーザに、毎日一斉に同じ問題を出題しつつ、日々問題を変えていくことが可能となり、ランキングを付与しつつ、能力の段階的向上を図っていくことなども可能となる。あるいは、本システムの使用目的によっては、問題識別情報に代えてユーザ識別情報のみを付与してもよい。例えば、リハビリのために一つの問題だけを繰り返し出題して、それに対する解答に要した時間や、生理情報を収集することを目的とする場合であれば、ユーザ識別情報で特定される一つの問題を繰り返し出題すればよいので、問題識別情報は不要となる。
なお、以上は、あるユーザの使用目的が一定目的に限定されている場合(例えば、児童が専ら本来のそろばん学習のために使用する、老人が専ら健康維持のために使用する、病人が専らリハビリ目的のために使用するなど)を想定したものであるが、このほか、あるユーザが複数の使用目的で本システムを使用することも考えられる。例えば、ある老人が、ある時は老化防止のために使いつつ、別のある時には検定試験を受けるために計算能力を向上させるために使うといったごときである。そこで、このような場合に対応するため、本実施例のそろばん学習システムは、問題の属性情報に基づいて問題を選択して出題する手段等をさらに有するものであってもよい。
かかる構成の一例としては、例えば以下のようなものが考えられる。即ち、「端末装置」は、問題の属性を入力する「属性情報入力部」と、前記属性情報入力部が入力した属性情報をサーバ装置に送信する「属性情報送信部」とをさらに有し、「サーバ装置」は、属性情報を受信する「属性情報受信部」をさらに有し、前記問題送信部は、属性情報受信部が受信した属性情報に基づいて問題を選択して送信する「属性別問題送信手段」を有するものである。ここで、問題の「属性情報」とは、使用目的に応じた問題の属性に関する情報をいい、具体的には、そろばん学習用・老化防止用等の別などが挙げられる。また、同じ児童のそろばん学習用であっても、例えば読上げ算の苦手な児童には読上げ算の問題を集中的に出題するといった使用方法も考えられるので、このような場合に対応して、読上げ算・見取り算・フラッシュ暗算の別も属性に該当する。さらに、問題の難易度、読上げ速度(例えば、リハビリの初期段階であればゆっくりと読み上げるなど)等も属性に該当し得る。
次に、本実施例のそろばん学習システムのハードウェア構成のうち、ユーザ識別情報の入力、送受信にかかる構成について説明する。図10は、本実施例のそろばん学習システムのうち、端末装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本図に示すように、端末装置の「ユーザ識別情報入力部」は、「記憶装置(記録媒体)」1001と、「メインメモリ」1002と、「CPU」1003と、「I/O」1006とを有する。また、「ユーザ識別情報送信部」は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」と、「インターフェイス」1004とを有する。これらは「システムバス」1005などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
この場合、まず、ユーザ識別情報入力部を構成する記憶装置は、予めユーザ識別情報を記憶している。本例では、ユーザが予めユーザ登録を行った際にサーバ装置から付与されたユーザ識別情報である「XYZ0001」が記憶されている例で示したが、前述のように、このほか電話番号や機器の製造番号などであってもよい。また、記憶装置には予めユーザ識別情報入力プログラムの記憶されている。そこで、例えば、端末装置の電源が投入されると、当該プログラムが自動的にメインメモリに展開され、CPUが当該プログラムを実行することでユーザ識別情報の入力が行われる。この入力は、ユーザの問題送信要求のための操作に基づいて行われるようにしてもよいし、端末装置の電源が投入されただけで自動的に入力されるように構成されてもよい。そして、入力されたユーザ識別情報は、ユーザ識別情報送信部を構成するCPUがユーザ識別情報送信プログラムを実行することによりインターフェイスを介してサーバ装置に送信される。端末装置のその余のハードウェア構成は実施例1で図5を用いて説明したところと同様であるから、説明を省略する。
次に、本実施例のそろばん学習システムのうちサーバ装置のハードウェア構成について説明する。図11は、かかるハードウェア構成の一例を示す概略図である。本図に示すように、サーバ装置の「ユーザ識別情報受信部」と「問題送信部」は、それぞれ「記憶装置(記録媒体)」1101と、「メインメモリ」1102と、「CPU」1103と、「インターフェイス」とを有する。これらも「システムバス」1105などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
まず、ユーザ識別情報受信部を構成するCPUは、ユーザ識別情報受信プログラムを実行することにより、端末装置から送信されたユーザ識別情報をインターフェイスを介して受信すると、これを一旦メインメモリに保持する。次に、問題送信部を構成するCPUは、記憶装置に予め記憶された問題をこれに関連付けられたユーザ識別情報とともにメインメモリメインメモリに読み出すとともに、前記処理によってメインメモリに保持されたユーザ識別情報と照合する。そして、ユーザ識別情報が一致する問題の中から、例えば一連番号などに基づいて選択した問題をインターフェイスを介して端末装置に送信する。サーバ装置のその余のハードウェア構成は実施例1で図4を用いて説明したところと同様であるから、説明を省略する。
<処理の流れ>
図12は、本実施例のそろばん学習システムにおける処理の流れの一例を示す図である。本実施例の処理の流れは基本的に実施例1と共通する。ただし、本図に示すように、ユーザ識別情報入力ステップS1201において、そろばん学習システムは、ユーザ識別情報を入力する。また、ユーザ識別情報送受信ステップS1202において、そろばん学習システムは、前記ユーザ識別情報入力ステップにて入力されたユーザ識別情報を端末装置からサーバ装置に対して送信し、サーバ装置でこれを受信する。さらに、ユーザ別問題選択ステップS1203において。そろばん学習システムは、前記ユーザ識別情報に基づいてユーザ別の問題を選択する。そして、問題送受信ステップS1204において、そろばん学習システムは、前記ユーザ別問題選択ステップにて選択された問題を送信する。その余の処理の流れは、実施例1と同様であるから、説明を省略する。
<効果>
本実施例のそろばん学習システムにより、特に、ユーザの使用目的に対応した問題を選択して送信することが可能となるため、本来のそろばん学習のほかに、老化防止などの健康維持目的やリハビリなどの医療目的、あるいは企業等において始業前に短時間で頭脳を活性化させる目的など、様々な目的にそろばん学習を活用することができるシステムを提供することが可能となる。
実施例1のそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図 実施例1のそろばん学習システムが解答と正答を比較するためのテーブルの一例を示す図 実施例1のそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図 実施例1のそろばん学習システムのサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例1のそろばん学習システムの端末装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例1のそろばん学習システムにおける問題、解答等の情報の取得要領の一例を示す図 実施例1のそろばん学習システムの一例の概要を示す概念図 実施例1のそろばん学習システムにおける処理の流れの一例を示す図 実施例2のそろばん学習システムの機能ブロックの一例を示す図 実施例2のそろばん学習システムの端末装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例2のそろばん学習システムのサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例2のそろばん学習システムにおける処理の流れの一例を示す図
符号の説明
0100 そろばん学習システム
0110 サーバ装置
0111 問題送信部
0112 解答受信部
0113 正答保持部
0114 正誤判定結果送信部
0120 端末装置
0121 問題受信部
0122 問題再生部
0123 解答入力部
0124 解答送信部
0125 正誤判定結果受信部
0710 そろばん学習システムサーバ
0711 正誤判定用テーブル
0720 携帯電話
0730 そろばん

Claims (6)

  1. サーバ装置と、端末装置とからなるそろばん学習システムであって、
    サーバ装置は、
    問題を端末装置に送信する問題送信部と、
    解答を端末装置から受信する解答受信部と、
    前記問題に対する正答を保持する正答保持部と、
    前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定し、その正誤判定結果を送信する正誤判定結果送信部と、
    を有し、
    端末装置は、
    問題をサーバ装置から受信する問題受信部と、
    受信した問題を再生する問題再生部と、
    解答を入力するための解答入力部と、
    入力した解答をサーバ装置に送信する解答送信部と、
    正誤判定結果を受信する正誤判定結果受信部と、
    を有する
    そろばん学習システム。
  2. 前記問題は、読上げ算の問題であり、
    前記サーバ装置の前記問題送信部は、
    前記珠算の読上げ問題を音声情報にて送信する音声情報送信手段を有し、
    前記端末装置の前記問題再生部は、前記読上げ問題を音声で再生する音声再生手段を有する
    請求項1に記載のそろばん学習システム。
  3. 前記端末装置は、
    ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力部と、
    前記ユーザ識別情報入力部が入力したユーザ識別情報をサーバ装置に送信するユーザ識別情報送信部と、
    をさらに有し、
    前記サーバ装置は、
    ユーザ識別情報を受信するユーザ識別情報受信部をさらに有し、
    前記問題送信部は、ユーザ識別情報受信部が受信したユーザ識別情報に基づいて問題を選択して送信するユーザ別問題送信手段を有する
    請求項1又は2に記載のそろばん学習システム。
  4. 前記端末装置は携帯端末である
    請求項1から3のいずれか一に記載のそろばん学習システム。
  5. サーバ装置と、端末装置とからなるそろばん学習システムを利用したそろばん学習方法であって、
    問題を送受信する問題送受信ステップと、
    受信した問題を再生する問題再生ステップと、
    解答を入力する解答入力ステップと、
    前記解答を送受信する解答送受信ステップと、
    前記問題に対する正答を取得する正答取得ステップと、
    前記正答に基づいて受信した解答の正誤を判定する正誤判定ステップと、
    前記正誤判定ステップにて判定された結果を送受信する正誤判定結果送受信ステップと、
    を有することを特徴とするそろばん学習方法。
  6. ユーザを識別するためのユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力ステップと、
    ユーザ識別情報を送受信するユーザ識別情報送受信ステップと、
    前記ユーザ識別情報に基づいて問題を選択するユーザ別問題選択ステップと、
    をさらに有し、
    前記問題送受信ステップにおける問題の送受信は、前記ユーザ別問題選択ステップにて選択された問題であることを特徴とする
    請求項5に記載のそろばん学習方法。
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