JP2007251497A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、動画像符号化プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピクチャ11aが、トップフィールド11b、ボドムフィールド11cからなるフィールド構造を有する動画像の符号化において、現ピクチャ(トップフィールド11b)をダイレクトモードで符号化する際に、参照先のList1の二つのピクチャ(トップフィールド11b、ボドムフィールド11c)が時間軸方向に偏って存在する場合に、二つの参照先ピクチャのList1のRef_idxを入れ換えることで、基準ベクトルMVが現ピクチャ(トップフィールド11b)を跨ぐように形成されるようにして、基準ベクトルMVから内分で生成されるダイレクトベクトル0,1に基づく動きベクトルの予測精度を向上させる。
【選択図】図4
Description
このような要求に呼応して、いわゆる次世代の動画像符号化技術として、たとえば、H.264/AVC(Advanced Video Coding)が注目されている。
一般的に、過去方向の参照画はList0、未来方向の参照画はList1と呼ばれる。
この図11の例はField構造時のものであるが、Frame構造時においてもBピクチャが参照ピクチャになった場合などは、当該図11のようになり得る。この場合、ダイレクトベクトル0(L0MV)、ダイレクトベクトル1(L1MV)は基準ベクトルMVの外分となる為、ベクトル精度の観点から悪くなる。図11の例では、L1MVはMVの4倍粗い精度しか表せない事になる。
本発明の他の目的は、動画像符号化において、動画像の走査方式に影響されることなく、ダイレクトモードの採用による予測効率、符号化効率、ひいては圧縮効率の向上を実現することにある。
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を含む動画像符号化方法を提供する。
前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する場合の選択基準が可変なモード選択手段と、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う符号化手段と、
を含む動画像符号化装置を提供する。
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を前記コンピュータに実行ささせる動画像符号化プログラムを提供する。
また、動画像符号化において、動画像の走査方式に影響されることなく、ダイレクトモードの採用による予測効率、符号化効率、ひいては圧縮効率の向上を実現することができる。
図1は、本発明の一実施の形態である動画像符号化方法を実施する動画像符号化プログラムの機能構成の一例を示す概念図である。
図2に例示されるように、本実施の形態の動画像符号化システムは、動画像供給源10、動画像符号化装置20、動画像媒体30を含んでいる。
動画像媒体30は、たとえば、蓄積媒体31、あるいは通信媒体32からなる。蓄積媒体31の場合には、動画像符号化装置20から受信した符号化データ12を蓄積して保持する。通信媒体32の場合には、動画像符号化装置20から受信した符号化データ12を他の場所や装置へ転送する。
本実施の形態の動画像符号化プログラム100では、動画像供給源10より入力された動画像データ11は、マクロブロック単位に処理される。イントラマクロブロック以外は差分符号化を行うので、まず決定された動きベクトルと、参照ピクチャのマクロブロック画素(原画マクロブロック位置より動きベクトル分ずれた位置の参照画マクロブロックサイズ画素)、現ピクチャマクロブロック画素より、差分演算部101において画素毎の減算を行い、マクロブロック単位の差分画像を生成する。
差分画像は、8×8画素や4×4画素毎にDCT(Discrete Cosine Transform)変換、および符号化モードによってはアダマール(Hadamard)変換等の直交変換を施し、さらに周波数成分信号に変換する。これは画像の空間相関性により、周波数成分に変換する事により低周波成分に信号が集まり情報量圧縮を行う事が可能である。
cost = SAD_cost + MV_cost
として、このcostを最小値にする、動きベクトル位置を探し出す。
まず、走査方法通知信号23によって、1ピクチャが複数のフレームからなるフレーム構造を持つか否か(飛び越し走査画像か否か)を判別する(ステップ201)。そして、動画像データ11から1画面(1ピクチャ)を読み込む(ステップ202)。
さらに、第2ダイレクトベクトル判定部111にてマクロブロックレベルで、ピクチャレベルで選択された符号化モードを実施するか否かを決定し、最終的に選択された符号化モードを用いてマクロブロックの符号化を行う(ステップ204)。
[符号化制御例1]
まず、上述のステップ203における第1ダイレクトベクトル判定部109の動作例についてさらに詳細に説明する。
図11は、動画像データ11の各ピクチャ11aが、トップフィールド11b(奇数番目の走査線を含むフィールド)、ボドムフィールド11c(偶数番目の走査線を含むフィールド)からなるフィールド構造を持つ場合において、時間ダイレクトモードを適用する場合を示している。
そして、フィールド構造の場合には、さらに基準ベクトルMVの起点となる参照ピクチャ(Col_Pic)がボドムフィールド11cかを判別し、ボドムフィールド11cの場合に、List1のRef_idxを入れ換える(ステップ213)。
また、符号化対象の現ピクチャ(Current)と参照先のピクチャ(フィールド)との位置関係から、ダイレクトモードを実現できなくなる、という問題も、参照先のピクチャ(フィールド)のList1のRef_idxを入れ換えることで解決できる。
[符号化制御例2]
この符号化制御例2では、ダイレクトモードを発生させない対策について説明する。この符号化制御例2の場合も、図11の様にダイレクトベクトル0,1が、基準ベクトルMVの外分で生成される場合の対策である。
図6に本操作のフローチャートを示す。この図6は、上述の図3におけるステップ204を、さらに詳細に例示したものである。
[符号化制御例3]
符号化制御例3としては、ダイレクトモードおよびその他の予測符号化モードでいずれの予測符号化モードを選択するかの判定において、図11のような精度劣化が予想される場合に、ダイレクトモードが選択され難くする。
これにたいして、本符号化制御例3では、図11に例示されるような精度劣化が懸念される状況に該当する場合に、より詳細に状況を定量的に分析し、ダイレクトモードの選択条件に重み付けして、選択されにくくするものである。
前方向予測のコスト(cost_forward)は、式(2)得られる。
後方向予測のコスト(cost_backward)は、式(3)得られる。
イントラ予測のコスト(cost_intra)は、式(5)で得られる。
ただし、式(1)〜式(5)において*orgは原画マクロブロックの情報、*refは、参照画マクロブロックの情報を示している。また、*mv,*prevmvは、原画マクロブロックおよび参照画マクロブロックの各々の動きベクトルを示している。
イントラ予測の場合は、差分画像でなく原画像そのものを符号化するので、アクティビティ(式(5)のACT())という別の評価値を用いる。
ここで、実際に意図的に重み付けを設定する方法は、様々な方法が考えられる。
あるいは、cost_directを所定の重み係数αで定数倍する方法でもよい。
この図7は、上述の図3におけるステップ204を、さらに詳細に例示したものである。
なお、ステップ235では、時間ダイレクトモードの代わりに、ダイレクトモード以外の他の符号化モードに有線して、空間ダイレクトモードが選択されるようにしてもよい。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとして含む動画像符号化方法であって、
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を含むことを特徴とする動画像符号化方法。
(付記2)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記第1ステップでは、前記第1ピクチャ毎に、または前記マクロブロック毎に、前記符号化モードを選択することを特徴とする動画像符号化方法。
(付記3)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードを選択しないことを特徴とする動画像符号化方法。
(付記4)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードの発生を抑制することを特徴とする動画像符号化方法。
(付記5)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、参照先の前記第2ピクチャを変更することにより、前記基準ベクトルを変更することを特徴とする動画像符号化方法。
(付記6)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードと、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルと、前記第1ピクチャ内の符号化された動きベクトルから前記マクロブロックの動き情報を生成する空間ダイレクトモードと、を含み、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記空間ダイレクトモードを選択して前記マクロブロックの符号化を行うことを特徴とする動画像符号化方法。
(付記7)
付記1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記基準ベクトルが0ベクトルの場合だけ、前記時間ダイレクトモードを選択することを特徴とする動画像符号化方法。
(付記8)
付記1記載の動画像符号化方法において、
H.264/AVC(Advanced Video Coding)に適用される場合には、
前記第1ピクチャは、Bピクチャ(Bi−predictive Picture)であり、前記第2ピクチャは、Iピクチャ(Intra Picture)またはPピクチャ(Predictive Picture)であることを特徴とする動画像符号化方法。
(付記9)
第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとして含む動画像符号化装置であって、
前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する場合の選択基準が可変なモード選択手段と、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う符号化手段と、
を含むことを特徴とする動画像符号化装置。
(付記10)
付記9記載の動画像符号化装置において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記モード選択手段は、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードを選択しないことを特徴とする動画像符号化装置。
(付記11)
付記9記載の動画像符号化装置において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記モード選択手段は、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードの発生を抑制することを特徴とする動画像符号化装置。
(付記12)
付記9記載の動画像符号化装置において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記モード選択手段は、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、参照先の前記第2ピクチャを変更することにより、前記基準ベクトルを変更することを特徴とする動画像符号化装置。
(付記13)
付記9記載の動画像符号化装置において、
前記ダイレクトモードが、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードと、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルと、前記第1ピクチャ内の符号化された動きベクトルから前記マクロブロックの動き情報を生成する空間ダイレクトモードと、を含み、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記モード選択手段は、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記空間ダイレクトモードを選択して前記マクロブロックの符号化を行うことを特徴とする動画像符号化装置。
(付記14)
付記9記載の動画像符号化装置において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記モード選択手段は、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記基準ベクトルが0ベクトルの場合だけ、前記時間ダイレクトモードを選択することを特徴とする動画像符号化装置。
(付記15)
第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとしてコンピュータに実行させる動画像符号化プログラムであって、
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を前記コンピュータに実行ささせることを特徴とする動画像符号化プログラム。
(付記16)
付記15記載の動画像符号化プログラムにおいて、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードを選択しないことを特徴とする動画像符号化プログラム。
(付記17)
付記15記載の動画像符号化プログラムにおいて、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードの発生を抑制することを特徴とする動画像符号化プログラム。
(付記18)
付記15記載の動画像符号化プログラムにおいて、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、参照先の前記第2ピクチャを変更することにより、前記基準ベクトルを変更することを特徴とする動画像符号化プログラム。
(付記19)
付記15記載の動画像符号化プログラムにおいて、
前記ダイレクトモードが、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードと、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルと、前記第1ピクチャ内の符号化された動きベクトルから前記マクロブロックの動き情報を生成する空間ダイレクトモードと、を含み、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記空間ダイレクトモードを選択して前記マクロブロックの符号化を行うことを特徴とする動画像符号化プログラム。
(付記20)
付記15記載の動画像符号化プログラムにおいて、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記基準ベクトルが0ベクトルの場合だけ、前記時間ダイレクトモードを選択することを特徴とする動画像符号化プログラム。
11 動画像データ
11a ピクチャ
11b トップフィールド
11c ボドムフィールド
12 符号化データ
20 動画像符号化装置
21 符号化論理
22 走査方法指定部
23 走査方法通知信号
30 動画像媒体
31 蓄積媒体
32 通信媒体
100 動画像符号化プログラム
101 差分演算部
102 直交変換・量子化部
103 可変長符号化部
104 逆直交変換・逆量子化部
105 加算演算部
106 動き補償部
107 フレームメモリ
108 動きベクトル検出部
109 第1ダイレクトベクトル判定部(モード選択手段)
110 ダイレクトベクトル決定部
111 第2ダイレクトベクトル判定部(モード選択手段)
0 ダイレクトベクトル(動き情報)
1 ダイレクトベクトル(動き情報)
MV 基準ベクトル
Claims (10)
- 第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとして含む動画像符号化方法であって、
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を含むことを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記第1ステップでは、前記第1ピクチャ毎に、または前記マクロブロック毎に、前記符号化モードを選択することを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードを選択しないことを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードの場合、
前記第1ステップでは、前記ダイレクトベクトルが前記基準ベクトルよりも大きくなる場合には、前記ダイレクトモードの発生を抑制することを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、参照先の前記第2ピクチャを変更することにより、前記基準ベクトルを変更することを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードと、
前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルと、前記第1ピクチャ内の符号化された動きベクトルから前記マクロブロックの動き情報を生成する空間ダイレクトモードと、を含み、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記空間ダイレクトモードを選択して前記マクロブロックの符号化を行うことを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
前記ダイレクトモードが、前記マクロブロックに対応した複数の前記第2ピクチャにおける符号化済みの二つのマクロブロックを起点および終点とする基準ベクトルを、前記第1ピクチャと複数の前記第2ピクチャの各々との時間間隔で按分することにより、前記動き情報として、前記マクロブロックを起点とする二つのダイレクトベクトルを生成する時間ダイレクトモードであり、
個々の前記ピクチャが第1および第2フィールドで構成され、前記第2ステップでは、前記フィールドを一つのピクチャとして符号化を行う場合、
前記第1ステップでは、前記第2ピクチャの前記第2フィールドが、前記基準ベクトルの起点となる場合には、前記基準ベクトルが0ベクトルの場合だけ、前記時間ダイレクトモードを選択することを特徴とする動画像符号化方法。 - 請求項1記載の動画像符号化方法において、
H.264/AVC(Advanced Video Coding)に適用される場合には、
前記第1ピクチャは、Bピクチャ(Bi−predictive Picture)であり、前記第2ピクチャは、Iピクチャ(Intra Picture)またはPピクチャ(Predictive Picture)であることを特徴とする動画像符号化方法。 - 第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとして含む動画像符号化装置であって、
前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する場合の選択基準が可変なモード選択手段と、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う符号化手段と、
を含むことを特徴とする動画像符号化装置。 - 第1ピクチャを分割して得られるマクロブロックの各々の動き情報を、他の複数の第2ピクチャの符号化済みのマクロブロックの動き情報から予測して生成するダイレクトモードを、複数の符号化モードの一つとしてコンピュータに実行させる動画像符号化プログラムであって、
可変な選択基準を用いて、前記符号化モードとして前記ダイレクトモードを選択する第1ステップと、
選択された前記符号化モードに基づいて前記マクロブロックの符号化を行う第2ステップと、
を前記コンピュータに実行ささせることを特徴とする動画像符号化プログラム。
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