JP2007250879A - パルス圧縮器およびレーザ発生装置 - Google Patents

パルス圧縮器およびレーザ発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】超短パルス幅のパルス光を生成することができるレーザ発生装置を提供する。
【解決手段】パルス圧縮器50に入力されたパルス光のうち、一部はビームスプリッタBS51を透過して干渉用パルス光とされ、残部はビームスプリッタBS51で反射されて被圧縮パルス光とされる。被圧縮パルス光は回折格子形成媒体51に入射される。干渉用パルス光はビームスプリッタBS52により2分割されて第1分割パルス光および第2分割パルス光とされ、第1分割パルス光および第2分割パルス光は回折格子形成媒体51に入射されて干渉し、回折格子形成媒体51の表面において格子状分布のプラズマが生成されて過渡的な回折格子G51が形成される。回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントは、回折格子形成媒体51の回折格子形成面に対して平行とされる。
【選択図】図4

Description

本発明は、パルス光のパルス幅を圧縮するパルス圧縮器、および、このようなパルス圧縮器を含むレーザ発生装置に関するものである。
高出力のパルス光を出力することができるレーザ発生装置として、非特許文献1に記載されたものが知られている。この文献に記載されたレーザ発生装置は、CPA(Chirped Pulse Amplification)法に拠るものであって、図1に示されるような概略構成を有している。この図に示されるレーザ発生装置1は、発振器10,パルス伸長器20,再生増幅器30,マルチパス増幅器40およびパルス圧縮器50を備えている。なお、この図には、各構成要素から出力された時点でのパルス光のパルス形状が模式的に示されている。
このレーザ発生装置1では、発振器10から出力されたパルス光は、パルス伸長器20により波長分散が与えられて、パルス幅が伸長されたチャ−プ光とされる。パルス伸長器20から出力されたチャ−プ光は、再生増幅器30により光増幅され、マルチパス増幅器40により更に光増幅される。そして、その光増幅されたパルス光は、パルス圧縮器50により波長分散が調整されて、パルス幅が圧縮されたパルス光とされる。
このような構成として、光増幅の前にパルス光のパルス幅を伸長することで、再生増幅器30およびマルチパス増幅器40に入力されるパルス光の尖頭値を低くすることができて、パルス光を増幅する過程において最初にダメージ限界を迎える再生増幅器30およびマルチパス増幅器40それぞれの増幅媒体の損傷を抑制することができる。したがって、高強度で短パルス幅のパルス光をレーザ発生装置1から出力することができる。
上記のようなCPA法に拠るレーザ発生装置において、光増幅器の増幅媒体の次に損傷の対象になるのは、パルス圧縮器においてチャ−プ光の波長分散を調整する回折格子である。一般に、パルス圧縮器の回折格子としては、金や銀等の金属または多層膜でコートされた回折格子が使用される。光強度に対する回折格子の破壊閾値は、金や銀のコートの場合で数百mJ/cm程度であり、多層膜のコートの場合で数J/cm程度である。
回折格子の損傷を回避する為に、回折格子に入射するパルス光のビーム径を大きくすることが考えられる。しかし、その場合には、回折格子は、パルス光のビーム径に応じて大きいことが要求されるものの、自重等に因る歪みが生じ易くなることから、大きくするにも限界がある。このことから、例えばピーク強度1PW(パルス幅10fs、パルスエネルギ10J/pulse)以上のパルス光を生成することは困難である。
一方、非特許文献2には、レーザ光のニ光束干渉を利用して生成したプラズマによる過渡的な回折格子をパルス圧縮器において使用することが提案されている。非特許文献3には、このような過渡的回折格子について理論およびシミュレーションによる考察が記載されている。また、非特許文献4には、液体中の色素を用いた過渡的回折格子の生成について記載されている。このようなプラズマによる過渡的回折格子をパルス圧縮器において使用した場合、このパルス圧縮器を含むレーザ発生装置は、更に高強度のパルス光を生成することができることが期待される。
G. A. Mourou, et. al, Physics Today,vol.51, p.22 (1998). Hui-Chun Wu, et. al, Applied PhysicsLetters, vol.87, p.201502 (2005). Z.-M. Sheng, et. al, AppliedPhysics B, vol.77, p.673 (2003). June-Sik Park, et. al, Journal ofChemical Physics, vol.120, p.5269 (2004).
しかしながら、上記のようなプラズマによる過渡的回折格子をパルス圧縮器において使用した場合であっても、このパルス圧縮器を含むレーザ発生装置は、超短パルス幅のパルス光を生成することが困難である。本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、超短パルス幅のパルス光を生成することができるレーザ発生装置、および、このようなレーザ発生装置において好適に用いられるパルス圧縮器を提供することを目的とする。
本発明に係るパルス圧縮器は、入力された被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮して、その圧縮後のパルス光を出力するパルス圧縮器であって、(1) 干渉用パルス光を2分割して第1分割パルス光および第2分割パルス光を生成し、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光とを互いに干渉させる干渉光学系と、(2)干渉光学系により第1分割パルス光と第2分割パルス光とが互いに干渉する位置に配置され、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光との干渉により格子状分布のプラズマが生成されて過渡的な回折格子が形成される回折格子形成媒体と、(3)回折格子形成媒体に形成された回折格子へ被圧縮パルス光を導く圧縮光学系と、を備えることを特徴とする。さらに、本発明に係るパルス圧縮器は、干渉光学系により回折格子形成媒体に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントが、回折格子形成媒体の回折格子形成面に対して平行であり、回折格子形成媒体に形成された回折格子により、圧縮光学系により導かれた被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮することを特徴とする。
本発明に係るパルス圧縮器では、干渉用パルス光が2分割されて第1分割パルス光および第2分割パルス光が生成され、干渉光学系により、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光とが互いに干渉する。その干渉位置に配置された回折格子形成媒体において、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光との干渉により格子状分布のプラズマが生成されて、過渡的な回折格子が形成される。そして、被圧縮パルス光は、圧縮光学系により、回折格子形成媒体に形成された回折格子へ導かれ、この回折格子によりパルス幅が圧縮される。本発明では、回折格子形成媒体に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントは回折格子形成媒体の回折格子形成面に対して平行であるので、回折格子形成媒体の回折格子形成面の広い範囲において干渉が生じ、被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮するのに好適な回折格子が形成され得る。
本発明に係るパルス圧縮器では、干渉光学系は、非圧縮パルス光とは別に干渉用パルス光を出力するレーザ光源を含んでいてもよいが、入力された被圧縮パルス光から一部を分岐して取り出したものを干渉用パルス光とするのが好適である。
本発明に係るパルス圧縮器は、回折格子形成媒体への第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれの入射のタイミングの関係を調整する分割パルス光入射タイミング調整部を更に備えるのが好適であり、また、回折格子形成媒体における回折格子形成のタイミングと回折格子形成媒体への被圧縮パルス光入射のタイミングとの関係を調整する被圧縮パルス光入射タイミング調整部を更に備えるのが好適である。これらの場合には、第1分割パルス光,第2分割パルス光または被圧縮パルス光それぞれの回折格子形成媒体への入射タイミングを調整して適切なものとすることで、過渡的な回折格子における被圧縮パルス光の回折効率を高くすることができる。
本発明に係るパルス圧縮器は、第1分割パルス光のパルス幅を圧縮する第1分割パルス光圧縮部と、第2分割パルス光のパルス幅を圧縮する第2分割パルス光圧縮部と、を更に備えるのが好適である。また、本発明に係るパルス圧縮器は、干渉用パルス光のパルス幅を圧縮する干渉用パルス光圧縮部を更に備えるのが好適である。これらの場合には、回折格子形成媒体において過渡的な回折格子を効率よく形成することができる。
本発明に係るレーザ発生装置は、(1) パルス光を出力する発振器と、(2) 発振器から出力されたパルス光のパルス幅を伸長して、その伸長後のパルス光を出力するパルス伸長器と、(3)パルス伸長器から出力されたパルス光を光増幅して出力する光増幅器と、(4) 光増幅器から出力されたパルス光のパルス幅を圧縮して、その圧縮後のパルス光を出力する上記の本発明に係るパルス圧縮器と、を備えることを特徴とする。本発明に係るレーザ発生装置では、発振器から出力されたパルス光は、パルス伸長器により波長分散が与えられて、パルス幅が伸長されたチャ−プ光とされた後に、光増幅器により光増幅される。そして、その光増幅されたパルス光は、パルス圧縮器により波長分散が調整されて、パルス幅が圧縮されたパルス光とされる。
本発明によれば、超短パルス幅のパルス光を生成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係るレーザ発生装置1は、CPA法に拠るものであって、図1に示されるような概略構成を有している。レーザ発生装置1は、発振器10,パルス伸長器20,再生増幅器30,マルチパス増幅器40およびパルス圧縮器50を備えている。このレーザ発生装置1では、発振器10から出力されたパルス光は、パルス伸長器20により波長分散が与えられて、パルス幅が伸長されたチャ−プ光とされる。パルス伸長器20から出力されたチャ−プ光は、再生増幅器30により光増幅され、マルチパス増幅器40により更に光増幅される。そして、その光増幅されたパルス光は、パルス圧縮器50により波長分散が調整されて、パルス幅が圧縮されたパルス光とされる。
より具体的には、レーザ発生装置1は、図2に示されるような構成を有している。なお、以下では、発振器10、再生増幅器30およびマルチパス増幅器40それぞれにおいて、含まれる増幅媒体12,32,43がTiサファイアであり、これらを励起するための励起光源11,31,41,42から出力される励起光がTiサファイアを励起し得る波長であるとして説明する。
発振器10は、パルス光を出力するものであって、励起光を出力する励起光源11、増幅媒体であるTiサファイア12、ミラーM11〜M18、ブリュースタプリズムP11,P12、および、アウトプットカプラOCを含む。ミラーM13とミラーM14との間にTiサファイア12が挟まれており、ミラーM13,M14それぞれのTiサファイア12に対向する面が凹面鏡となっている。ミラーM16とアウトプットカプラOCとの間の光学系はレーザ共振器を構成している。このレーザ共振器の共振光路上に、Tiサファイア12、ミラーM13〜M15およびブリュースタプリズムP11,P12が配置されている。
励起光源11から出力された励起光は、ミラーM11およびM12により反射され、ミラーM13を透過し、増幅媒体であるTiサファイア12に入射されて、このTiサファイア12を励起する。この励起に伴いTiサファイア12で発生した放出光は、ミラーM16とアウトプットカプラOCとの間の光学系からなるレーザ共振器により共振される。そして、その共振した光の一部は、レーザ光として、アウトプットカプラOCを透過し、ミラーM17およびミラーM18により反射されて、パルス伸長器20へ出力される。
この共振器10では、増幅媒体であるTiサファイア12において、3次の非線形光学効果(カー効果)に因り、時間的に強度が高い部分では自己収束の効果が強く、これによって強度変調が生じるとともに、自己位相変調によってレーザ光のスペクトル幅が拡がる。このことから、この共振器10は、モード同期発振して、短パルス幅のパルス光を出力することができる。なお、ブリュースタプリズムP11,P12は、Tiサファイア12における分散を補償するために挿入されている。
パルス伸長器20は、発振器10から出力されたパルス光のパルス幅を伸長して、その伸長後のパルス光を出力するものであって、回折格子G21,G22、レンズL21,L22およびミラーM21〜M23を含む。レンズL21およびL22は、互いに非平行に配置された回折格子G21と回折格子G22との間に配置されていて、倍率1の望遠鏡を構成している。発振器10から出力されてパルス伸長器20に入力されたパルス光は、ミラーM21、回折格子G21、レンズL21、レンズL22、回折格子G22、ミラーM22およびミラーM23を順に経て、再生増幅器30へ出力される。この間に、パルス光は、回折格子G21,G22により波長分散が与えられて、パルス幅が伸長されたチャ−プ光とされる。
再生増幅器30は、パルス伸長器20から出力されたパルス光を光増幅して出力するものであって、励起光を出力する励起光源31、増幅媒体であるTiサファイア32、薄膜フィルム偏光子TFP31,TFP32、ポッケルスセルPC31,PC32、フィルタFおよびミラーM31〜M33を含む。ミラーM31とミラーM32との間の光学系はレーザ共振器を構成している。このレーザ共振器の共振光路上に、Tiサファイア32、薄膜フィルム偏光子TFP31,TFP32、ポッケルスセルPC31,PC32およびフィルタFが配置されている。
励起光源31から出力された励起光は、ミラーM33により反射され、増幅媒体であるTiサファイア32に入射されて、このTiサファイア32を励起する。パルス伸長器20から出力されて再生増幅器30に入力されたパルス光は、薄膜フィルム偏光子TFP31に対してs偏光入射して、薄膜フィルム偏光子TFP31により反射され、フィルタFを透過し、所定電圧が印加されたポッケルスセルPC21により偏光方位が45度だけ回転され、ミラーM31により反射され、所定電圧が印加されたポッケルスセルPC21により偏光方位が更に45度だけ回転される。その後、ポッケルスセルPC21への所定電圧の印加は終了する。
ポッケルスセルPC21を2度通過することにより偏光方位が90度だけ回転されてp偏光とされたパルス光は、フィルタFおよび薄膜フィルム偏光子TFP31を通過して、Tiサファイア32において光増幅され、薄膜フィルム偏光子TFP32およびポッケルスセルPC22を通過して、ミラーM32により反射される。このように薄膜フィルム偏光子TFP31,TFP32に対してp偏光とされたパルス光は、ミラーM31とミラーM32との間を繰り返し往復し、その間にTiサファイア32において光増幅される。
この光増幅により或る程度までパルス光の強度が高められると、そのパルス光は、所定電圧が印加されたポッケルスセルPC22を往復することにより偏光方位が90度だけ回転されてs偏光とされ、薄膜フィルム偏光子TFP32により反射されて、マルチパス増幅器40へ出力される。なお、フィルタFは、Tiサファイア32において光増幅が繰り返される間にパルス光が狭帯域化するのを防止するために設けられている。
マルチパス増幅器40は、再生増幅器30から出力されたパルス光を更に光増幅して出力するものであって、励起光を出力する励起光源41,42、増幅媒体であるTiサファイア43、およびミラーM41〜M47を含む。励起光源41,42それぞれから出力された励起光は、Tiサファイア43に入射されて、このTiサファイア43を励起する。再生増幅器30から出力されてマルチパス増幅器40に入力されたパルス光は、ミラーM41〜M47により順次に反射されて、パルス圧縮器50へ出力される。この間に、パルス光は、Tiサファイア42を3回通過し、その通過の度にTiサファイア42において光増幅される。
なお、パルス伸長器20とパルス圧縮器50との間に光増幅器として再生増幅器30およびマルチパス増幅器40の2種類が設けられている理由は以下のとおりである。再生増幅器30は、レーザ共振器構造を有していることから、増幅されて出力されるパルス光のビーム品質が優れている。しかし、再生増幅器30に含まれるポッケルスセルPC31,PC32の反射低減膜の損傷閾値が限界を有していることから、再生増幅器30における増幅パルス光の強度にも限界がある。そこで、パルス伸長器20から出力されたパルス光は、再生増幅器30において或る程度まで光増幅された後に、上記のような限界が無いマルチパス増幅器40において更に光増幅される。また、マルチパス増幅器40は、1段だけでなく、複数段設けられていてもよい。
パルス圧縮器50は、マルチパス増幅器40から出力されたパルス光のパルス幅を圧縮して、その圧縮後のパルス光を出力するものであって、回折格子G51,G52およびミラーM51,M52を含む。マルチパス増幅器40から出力されてパルス圧縮器50に入力されたパルス光は、ミラーM52により反射され、回折格子G51により波長分岐され、回折格子G52により平行光とされ、ルーフミラーM52により高さ(図2の紙面に垂直な方向)を変更されて折り返される。ルーフミラーM52により折り返されたパルス光は、回折格子G52および回折格子G51を順に経て出力される。この間に、パルス光は、回折格子G51,G22により波長分散が調整されて、パルス幅が圧縮される。
図3は、レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の斜視図である。この図に示されるように、マルチパス増幅器40から出力されてパルス圧縮器50に入力されたパルス光は、回折格子G51により波長分岐され、回折格子G52により平行光とされ、ルーフミラーM52により高さを変更されて折り返される。ルーフミラーM52により折り返されたパルス光は、回折格子G52および回折格子G51を順に経て出力される。
前述したように、光増幅器の増幅媒体(本実施形態では、Tiサファイア32,43)の次に損傷の対象になるのは、パルス圧縮器50においてチャ−プ光の波長分散を調整する回折格子G51,G52である。この問題を回避するために、回折格子G51および回折格子G52の双方または何れか一方として、レーザ光のニ光束干渉を利用して生成した格子状分布のプラズマによる過渡的な回折格子が用いられる。
図4は、レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の具体的な構成図である。この図に示されるパルス圧縮器50は、上記のニ光束干渉を形成する為の干渉光学系の構成要素として、ビームスプリッタBS51,BS52およびミラーM53,M54を更に含む。
パルス圧縮器50に入力されたパルス光のうち、一部はビームスプリッタBS51を透過して干渉用パルス光とされ、残部はビームスプリッタBS51で反射されて被圧縮パルス光とされる。ビームスプリッタBS51で反射された被圧縮パルス光は、回折格子形成媒体51に入射される。ビームスプリッタBS51を透過した干渉用パルス光は、ビームスプリッタBS52により2分割されて、第1分割パルス光および第2分割パルス光とされる。
ビームスプリッタBS52から出力された第1分割パルス光は、ミラーM53により反射されて、回折格子形成媒体51に入射される。また、ビームスプリッタBS52から出力された第2分割パルス光は、ミラーM54により反射されて、回折格子形成媒体51に入射される。そして、回折格子形成媒体51に入射された第1分割パルス光および第2分割パルス光は、その回折格子形成媒体51の表面上において互いに干渉して、これにより、回折格子形成媒体51の表面において格子状分布のプラズマが生成されて過渡的な回折格子G51が形成される。
図5は、パルス圧縮器50に含まれる回折格子形成媒体51における格子状分布のプラズマによる過渡的な回折格子の形成を説明する図である。回折格子形成媒体51に第1分割パルス光および第2分割パルス光が入射されると、その回折格子形成媒体51の表面上において互いに干渉して、格子状の高温領域が形成され、その高温領域においてアブレーションが開始される(同図(a))。そのアブレーションが進むと、格子状分布のプラズマが生成され(同図(b))、プラズマが膨張して、回折格子G51が形成される(同図(c))。このようにして形成された回折格子G51に被圧縮パルス光が入射することにより、そのパルス光のパルス幅が圧縮される。
なお、回折格子G51が形成されるべき回折格子形成媒体51は、第1分割パルス光と第2分割パルス光との干渉による格子状の高温領域においてアブレーションが生じ更にプラズマが生じるものであることが必要である。パルス圧縮器50に入力されるパルス光は、再生増幅器30およびマルチパス増幅器40により光増幅されて強度が高いものとなっているので、この入力パルス光から分岐された第1分割パルス光および第2分割パルス光も、容易にプラズマ化できるほど強度が高い。したがって、回折格子形成媒体51として、固体金属や水銀等の液体金属が好適に用いられ得る。特に回折格子形成媒体51として液体金属が用いられる場合には、回折格子形成媒体51に形成される回折格子G51が経時的に消滅して、回折格子形成媒体51の表面が平面に戻るので、回折格子形成媒体51は繰り返して利用され得る。
ところで、一般に、パルス光のパルスフロントは、そのパルス光の進行方向に対して垂直である。例えば、パルス光のパルス幅が100fsである場合、そのパルス光の進行方向に拡がるパルス光の空間的な長さは30μmと短い。このようにパルス光が超短パルス幅である場合に、或る媒体の表面上において2つのパルス光を互いに干渉させようとして、各パルス光を媒体表面に対して斜め入射させると、2つのパルス光が互いに同時に媒体表面に到達するのは、媒体表面上の直線(または、極めて幅が狭いストライプ状領域)のみである。このことから、媒体表面上の広い範囲において干渉を生じさせることができず、パルス圧縮器に用いるのに好適な回折格子を形成することができない。
そこで、本実施形態では、干渉光学系により回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントは、回折格子形成媒体51の回折格子形成面に対して平行とされる。図6は、パルス圧縮器50に含まれる回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントを説明する図である。このように、回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントが回折格子形成媒体51の回折格子形成面に対して平行とされることにより、回折格子形成媒体51の回折格子形成面の広い範囲において干渉を生じさせることができて、被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮するのに好適な回折格子G51を形成することができる。
また、干渉光学系により回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれが超短パルス幅である場合には、これら第1分割パルス光および第2分割パルス光が互いに同一のタイミングで回折格子形成媒体51に入射されることが重要となる。また、回折格子形成媒体51における回折格子G51の形成のタイミングと、回折格子形成媒体51への被圧縮パルス光入射のタイミングとの関係は、回折格子G51における被圧縮パルス光の回折効率が高くなるように、適切に設定されることが重要である。
さらに、パルス圧縮器50に入力されたパルス光がビームスプリッタBS51により干渉用パルス光と被圧縮パルス光とに分岐される際に、被圧縮パルス光の強度が高く、干渉用パルス光の強度が低いことが好ましい。一方、干渉用パルス光がビームスプリッタBS52により2分割されて回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれは、回折格子形成媒体51における回折格子形成の効率を高めるために、強度が高いことが好ましい。
そこで、上記のタイミングの調整および回折格子形成の効率化の為に、パルス圧縮器50は、図7または図8に示されるような構成を有しているのが好ましい。
図7は、レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の他の具体的な構成図である。前に図4に示された構成と比較すると、この図7に示されるパルス圧縮器50は、被圧縮パルス光入射タイミング調整部53、分割パルス光入射タイミング調整部54、第1分割パルス光圧縮部55および第2分割パルス光圧縮部56を更に含む点で相違する。被圧縮パルス光入射タイミング調整部53は、被圧縮パルス光の光路上に設けられていて、その被圧縮パルス光に対して遅延を与えるとともに当該遅延量を調整して、これにより、回折格子形成媒体51における回折格子形成のタイミングと回折格子形成媒体51への被圧縮パルス光入射のタイミングとの関係を調整する。分割パルス光入射タイミング調整部54は、第2分割パルス光の光路上に設けられていて、その第2分割パルス光に対して遅延を与えるとともに当該遅延量を調整して、これにより、回折格子形成媒体51への第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれの入射のタイミングの関係を調整する。第1分割パルス光圧縮部55は、第1分割パルス光の光路上に設けられていて、その第1分割パルス光のパルス幅を圧縮する。また、第2分割パルス光圧縮部56は、第2分割パルス光の光路上に設けられていて、その第2分割パルス光のパルス幅を圧縮する。
図8は、レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の更に他の具体的な構成図である。前に図4に示された構成と比較すると、この図8に示されるパルス圧縮器50は、被圧縮パルス光入射タイミング調整部53、分割パルス光入射タイミング調整部54および干渉用パルス光圧縮部57を更に含む点で相違する。干渉用パルス光圧縮部57は、ビームスプリッタBS51とビームスプリッタBS52との間の干渉用パルス光の光路上に設けられていて、その干渉用パルス光のパルス幅を圧縮する。
上記の第1分割パルス光圧縮部55,第2分割パルス光圧縮部56および干渉用パルス光圧縮部57それぞれの構成は、前に図3に示されたものと同様である。回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントが回折格子形成媒体51の回折格子形成面に対して平行となるようにするには、第1分割パルス光圧縮部55,第2分割パルス光圧縮部56および干渉用パルス光圧縮部57それぞれにおいて一対の回折格子を互いに非平行に配置することによっても実現され得る。図9は、第1分割パルス光圧縮部55の構成図である。この図に示されるように、第1分割パルス光圧縮部55は、回折格子G551,G552およびルーフミラーM552を含む。回折格子G551と回折格子G552とは互いに非平行に配置されており、これにより、第1分割光パルス光のパルスフロントは、進行方向に垂直な面に対して非平行とされ得る。第2分割パルス光圧縮部56および干渉用パルス光圧縮部57についても同様である。
なお、パルス光のパルスフロントの傾きは、ミラーにより1回反射される度にパルス光進行方向に向かって左右に反転する。よって、第1分割パルス光圧縮部55および第2分割パルス光圧縮部56の2個を含む場合(図7)、ならびに、干渉用パルス光圧縮部57の1個を含む場合(図8)の、いずれの場合でも、ビームスプリッタBS52により2分割されて生成された第1分割パルス光および第2分割パルス光に対して、使用するミラーの枚数の奇偶は一致していなければならない。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では過渡的な回折格子G51が回折格子形成媒体51に形成される場合を説明したが、過渡的な回折格子G52が回折格子形成媒体に形成されてもよい。また、干渉に用いる干渉用パルスは、上記実施形態ではパルス圧縮器に入力されたパルス光の一部をビームスプリッタBS51により抜き出したものであったが、別に設けたレーザ光源から出力されたレーザ光を用いてもよい。
また、過渡的な回折格子が形成されるべき回折格子形成媒体として、前述したように、固体金属や水銀等の液体金属が好適に用いられ得る。回折格子形成媒体として固体金属が用いられる場合には、図10に示されるような構成とするのが好ましい。すなわち、一定厚で一定幅の長尺のテープ状の金属箔が回折格子形成媒体51Aとして用いられ、この回折格子形成媒体51Aが巻き芯52,52に巻かれている。巻き芯52,52の回転により、テープ状の回折格子形成媒体51Aは一方向に移動する。このような回折格子形成媒体51Aを用いた場合にも、第1分割パルス光および第2分割パルス光が入射する毎に、その入射位置における回折格子形成媒体51Aの表面が平面であるので、回折格子形成媒体51Aは繰り返して利用され得る。
CPA法に拠るレーザ発生装置1の概略構成図である。 レーザ発生装置1の構成図である。 レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の斜視図である。 レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の具体的な構成図である。 パルス圧縮器50に含まれる回折格子形成媒体51における格子状分布のプラズマによる過渡的な回折格子の形成を説明する図である。 パルス圧縮器50に含まれる回折格子形成媒体51に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントを説明する図である。 レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の他の具体的な構成図である。 レーザ発生装置1に含まれるパルス圧縮器50の更に他の具体的な構成図である。 第1分割パルス光圧縮部55の構成図である。 回折格子形成媒体の構成例を示す図である。
符号の説明
1…レーザ発生装置、10…発振器、20…パルス伸長器、30…再生増幅器、40…マルチパス増幅器、50…パルス圧縮器。

Claims (7)

  1. 入力された被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮して、その圧縮後のパルス光を出力するパルス圧縮器であって、
    干渉用パルス光を2分割して第1分割パルス光および第2分割パルス光を生成し、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光とを互いに干渉させる干渉光学系と、
    前記干渉光学系により第1分割パルス光と第2分割パルス光とが互いに干渉する位置に配置され、これら第1分割パルス光と第2分割パルス光との干渉により格子状分布のプラズマが生成されて過渡的な回折格子が形成される回折格子形成媒体と、
    前記回折格子形成媒体に形成された回折格子へ前記被圧縮パルス光を導く圧縮光学系と、
    を備え、
    前記干渉光学系により前記回折格子形成媒体に入射される第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれのパルスフロントが、前記回折格子形成媒体の回折格子形成面に対して平行であり、
    前記回折格子形成媒体に形成された回折格子により、前記圧縮光学系により導かれた被圧縮パルス光のパルス幅を圧縮する、
    ことを特徴とするパルス圧縮器。
  2. 前記干渉光学系が、入力された被圧縮パルス光から一部を分岐して取り出したものを前記干渉用パルス光とする、ことを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮器。
  3. 前記回折格子形成媒体への第1分割パルス光および第2分割パルス光それぞれの入射のタイミングの関係を調整する分割パルス光入射タイミング調整部を更に備えることを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮器。
  4. 前記回折格子形成媒体における回折格子形成のタイミングと前記回折格子形成媒体への被圧縮パルス光入射のタイミングとの関係を調整する被圧縮パルス光入射タイミング調整部を更に備えることを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮器。
  5. 第1分割パルス光のパルス幅を圧縮する第1分割パルス光圧縮部と、
    第2分割パルス光のパルス幅を圧縮する第2分割パルス光圧縮部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮器。
  6. 前記干渉用パルス光のパルス幅を圧縮する干渉用パルス光圧縮部を更に備えることを特徴とする請求項1記載のパルス圧縮器。
  7. パルス光を出力する発振器と、
    前記発振器から出力されたパルス光のパルス幅を伸長して、その伸長後のパルス光を出力するパルス伸長器と、
    前記パルス伸長器から出力されたパルス光を光増幅して出力する光増幅器と、
    前記光増幅器から出力されたパルス光のパルス幅を圧縮して、その圧縮後のパルス光を出力する請求項1〜6の何れか1項に記載のパルス圧縮器と、
    を備えることを特徴とするレーザ発生装置。

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