JP2007233769A - 個人識別ユーザインタフェース装置 - Google Patents

個人識別ユーザインタフェース装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007233769A
JP2007233769A JP2006055580A JP2006055580A JP2007233769A JP 2007233769 A JP2007233769 A JP 2007233769A JP 2006055580 A JP2006055580 A JP 2006055580A JP 2006055580 A JP2006055580 A JP 2006055580A JP 2007233769 A JP2007233769 A JP 2007233769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
personal identification
user interface
information
interface device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006055580A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tsukada
浩二 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2006055580A priority Critical patent/JP2007233769A/ja
Publication of JP2007233769A publication Critical patent/JP2007233769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】利用者個別の操作のための個人識別ユーザインタフェース装置を提供する。
【解決手段】個人識別ユーザインタフェース装置は、識別情報保持カードが近接することによりユーザを識別する利用者個人識別装置と、前記利用者個人識別装置の近傍に設けられてユーザ操作の押し込みの度合いを検出する圧力センサと、前記圧力センサにより検出されたユーザ操作の押し込みの度合いと、前記利用者個人識別装置により識別された個人識別情報に応じて表示する内容をデータベースから取り出す情報提示処理装置と、前記情報提示処理装置により取り出された内容を表示する表示装置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、個人識別ユーザインタフェース装置に関し、詳細には、利用者を識別する利用者識別装置とユーザ操作を受け付けるユーザインタフェース装置を組み合わせて、利用者を個別に識別して利用者に応じた固有のユーザ操作による情報の提示を行うことのできるユーザインタフェース装置に関するものである。
近年、RFIDや生体情報など利用して、利用者が保有する個別情報を識別するIDシステムが流通・認証分野を中心に急速に普及しつつあり、そのシンプル/ロバストな特徴から、ユビキタス環境におけるインタラクション技法として注目を集めている。
これまでのIDシステムの拡張システムとしては、本発明者らが先に提案している非特許文献1の「MouseField」がある。この「MouseField」は、RFIDリーダと光学センサを組み合わせたデバイスを用いて、「モノを置いて、動かす」というシンプルな操作で、単純なIDシステムを拡張して多様な操作を行えるようにしたIDシステムの拡張システムである。
また、別のIDシステムの拡張システムの例として、非特許文献2の「WearableKey」がある。この「WearableKey」のシステムにおいては、PAN(Personal Area Network)を応用して、ユーザが機器に触れている間だけ認証を行う手法を提案している。
また、この種のIDシステムの類似システムとして、特許文献1に記載されているような電子印鑑システムがある。この電子印鑑システムは、導電接触せずに電子印鑑と電子印鑑マット間にて秘密鍵を用いた処理データの授受を行う電子印鑑システムであり、マット回路部が圧力センサを備えており、電子印鑑が電子印鑑マットに押し付けられた圧力を検出し、その検出タイミングに基づいて、電子印鑑との間で電磁波によるデータの授受を行うようにシステムを構成している。ここでは印鑑をマットに押し付けるという動作(ユーザ操作)を伴わせることで、ユーザが日常生活で慣れ親しんでいる押印の動作をシステムに導入している。
Masui, T.,Tsukada, K. and Siio, I.: MouseField:A Simple and Versatile Input Device forUbiquitous Computing, Proceedings of UbiComp2004, pp. 319?328 (2004). Matsushita, N.,et. al: Wearable Key: Device for Personalizing nearby Environment, Proceedingsof ISWC2000 , p. 119 (2000). 特開2002−236869号公報
こうしたIDシステムは、タグの内蔵されたカード/モノ(RFID)や指(指紋)などの利用者個人を識別する個別情報を読み取るためのリーダ(認証装置)に「触れる」だけで、人/モノなどの簡易な状況認識を行える点が優れている。しかしながら、ID(識別情報)の有無という1bitの入力しか扱うことができないため、ユーザがどのような操作を行いたいかを正確に反映することは困難であった。
日常生活空間で幅広く利用されるユーザインタフェース装置の多くは、「どのように」操作を行うかを容易に指定することができる。たとえば、水道の蛇口では水量の調節を、コンロのつまみでは火力の調節を、それぞれ「まわす」という行為(ユーザ操作)で調整している。このように、ユーザが日常生活で慣れ親しんでいる動作のユーザ操作とIDシステムにより識別されるIDベースの利用者個人のインタラクション技法は相補的な関係にある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、本発明においてはIDシステムの拡張システムとして、ID認識装置とさまざまなユーザ操作(動作)を検出するセンサとを組み合わせて、ID認識装置により利用者を個別に識別するIDを認識した後に、ユーザの日常的な動作(押す、まわす…etc)を続けて行うことにより、シンプルな状況認識からアナログ的な調整まで、さまざまな粒度の情報を操作できる入力インタフェース群の個人識別ユーザインタフェース装置を提供する。
また、本発明においては、ユーザが日常的に慣れ親しんだ動作に焦点を当て、IDシステムとアナログ的な操作の相補的な統合を目指しており、本発明の目的は、利用者を識別する利用者識別装置とユーザ操作を受け付けるインタフェース装置(センサ)とを組み合わせて利用者個別のユーザ操作のための個人識別ユーザインタフェース装置を提供することにある。
上記のような目的を達成する本発明の個人識別ユーザインタフェース装置が提供するインタフェース機能のコンセプトは、
(1)なめらかな粒度を持つ情報操作を可能とし、
(2)日常的な行為を活用して、
(3)生活場面に応じた多様な形態での応用を可能とする、
の三点である。このため、IDベースのインタラクション技法と、ユーザの日常的な行為を組み合わせることにより、シンプルな状況認識からアナログ的な調整まで、なめらかな粒度を持つ情報操作を実現できるようにシステム構成する。また、「押す」「まわす」といったユーザの慣れ親しんだ動作を活用することで、学習/利用負荷の少ないインタフェースを実現できるものとしている。
具体的には、本発明は、第1の態様として、本発明による個人識別ユーザインタフェース装置は、識別情報保持カードが近接することによりユーザを識別する利用者個人識別装置と、前記利用者個人識別装置の近傍に設けられてユーザ操作の押し込みの度合いを検出する圧力センサと、前記圧力センサにより検出されたユーザ操作の押し込みの度合いと、前記利用者個人識別装置により識別された個人識別情報に応じて表示する内容をデータベースから取り出す情報提示処理装置と、前記情報提示処理装置により取り出された内容を表示する表示装置とを備えることを特徴とするものである。
この場合において、更に、ユーザ操作の押し込みの度合いを表示する第2の表示装置を備えるものであり、利用者個人識別装置としては、識別情報保持カードから非接触で識別情報を読み取る識別情報読み取り装置を用いる。
本発明は、第2の態様として、本発明による個人識別ユーザインタフェース装置は、利用者が保有する識別情報を識別する利用者個人識別装置と、前記利用者個人識別装置と一体に設けられてユーザ操作の回転の度合いを検出する回転量検出装置と、前記回転量検出装置により検出されたユーザ操作の回転の度合いと、前記利用者個人識別装置により識別された個人識別情報に応じて表示する内容をデータベースから取り出す情報提示処理装置と、前記情報提示処理装置により取り出された内容を表示する表示装置とを備えることを特徴とするものである。
この場合に、更に、ユーザ操作の回転の度合いを表示する第2の表示装置を備えるものであり、また、利用者個人識別装置としては、利用者の生体情報を認識する個人生体情報識別装置を用いることができる。
上記のような特徴を有する本発明の個人識別ユーザインタフェース装置によれば、ID認識装置とユーザ操作(動作)を検出するセンサとを組み合わせて、ID認識装置により利用者を個別に識別するためのIDを認識した後に、ユーザの日常的な動作(押す、まわす…etc)を続けて行うことにより、シンプルな状況認識からアナログ的な調整までのさまざまな粒度の情報を操作できるユーザ入力インタフェース装置が、IDシステムの拡張システムとして提供される。
このため、日常の生活空間で幅広く利用されるユーザインタフェース装置の応用例として、例えば、水道の蛇口での水量の調節を、コンロのつまみでの火力の調節を、それぞれユーザ操作により、それぞれの個人に対応して調整できるユーザインタフェース装置が提供される。また、この場合に、ユーザ操作の操作量に応じて、システム側からはそれぞれの個人に特有の情報が提示され、対応の指示のユーザ操作を行うことができる。
以下、本発明を実施する場合の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の個人識別ユーザインタフェース装置のシステム構成を示すブロック図である。図1において、120はホストコンピュータ、121は認証データベース、122は決済データベース、コンテンツデータベースなどの提示情報データベースである。101は制御コンピュータのマイクロコンピュータ、102はRFIDリーダ、103は利用者のユーザ操作の押し込み力を検出する圧力センサ、104は簡易フィードバック機構、105はディスプレイ、106はスピーカーである。
利用者個人の識別は、識別情報保持カード(RFIDタグを組み込んだカード)を、RFIDリーダ102に近接することにより、RFIDリーダ102が識別情報保持カードのデータを読み取って、ホストコンピュータ120に入力する。ホストコンピュータ120は、RFIDリーダ102により読み取られた識別情報に基づいて、認証データベース121の認証データを参照して、利用者個人を識別する。このようなユーザを識別する利用者個人識別装置としては、公知のものが利用できる。例えば、後述するように、指紋センサを利用してもよく、または、生体情報により個人を識別する生体情報個人識別装置であってもよい。
本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の主要部を構成する「Touch&Downデバイス」は、後述するように、制御コンピュータであるマイクロコンピュータ101、RFIDリーダ102、圧力センサ103、簡易フィードバック機構104から構成されており、これらが一体化されて筐体に収納されたものとなっている。簡易フィードバック機構103は、発光ダイオードおよび振動モータなどの出力装置から構成されており、マイクロコンピュータ101の制御により、RFIDリーダ102によってデータが読み取られたことを発光ダイオードの発光状態により表示し、また、圧力センサ103によりユーザ操作が検出されたことを、振動モータによりユーザに提示するなど、ユーザ操作のアクションをフィードバックしてユーザに提示する機能を提供する。
ここでの画像を表示するディスプレイ105および音出力を行うスピーカー106についても、「Touch&Downデバイス」の近傍に設けられ、個人識別された利用者の個人情報に基づいてユーザ操作に応じたさまざまな情報を利用者に提示する。例えば、RFIDカードをRFIDリーダ102に近接することにより、識別情報のデータを読み取られて、利用者個人が識別された後に続くユーザ操作を圧力センサ103により検出する。この場合において、圧力センサ103がユーザ操作の押し込みの度合いを検出すると、この検出された押し込みの度合いが、マイクロコンピュータ101を介して、ホストコンピュータ120に送信される。ホストコンピュータ120では、ユーザ操作の押し込みの度合いに応じて、利用者個人の対応したそれぞれの情報の提示を、ディスプレイ105またはスピーカー106により出力する。
ホストコンピュータ120の処理においては、圧力センサ103により検出されたユーザ操作の押し込みの度合いと、認証データベース121のデータに基づいて識別された利用者個人の個人識別情報に応じて、表示する内容を提示情報データベース122から取り出して、ディスプレイ105またはスピーカー106により出力する。この提示情報データベース122としては、応用されるアプリケーションに応じて、後述するように、決済データベース、コンテンツデータベースなどが利用される。
具体例で説明する。「Touch&Downデバイス」は、RFIDリーダと圧力センサを組み合わせたユーザインタフェース装置である。この装置に、RFID(タグ)カードを置いて、それを強く押し込むことを検出するセンサを組み込むことで、IDシステムを拡張するアプローチとなっている。圧力センサには、例えば「Phidget ForceSensor」を用い、RFIDリーダには、「Phidget RFID」を用いてシステムを構成している。アセンブリとしては、圧力センサは、RFIDリーダの中央に配置し、その上に半透明のアクリルパネルを取り付けている。また、パネル下部の四隅には、衝緩用のゲルを配置し、パネルを押し込む際に適度な弾力が生まれるように工夫している。また、デバイス下部には複数の発光ダイオードを配置して、押圧の変化をリアルタイムにフィードバックする機構を設けている。「ForceSensor」と「発光ダイオード」は「Phidget InterfaceKit」に接続され、RFIDリーダとともにホストコンピュータから制御される。
「Touch&Downデバイス」の有効な活用例として、電子マネーシステムに応用する場合について説明する。例えば、「Suica」(登録商標)カードや「Edy!」(登録商標)カードなどの電子マネーカードを利用した電子マネーシステムにおいては、電子マネーカードを「置いた」時点で即座に課金が行われることが一般的である。
こうした1bitの入力システム(IDシステム)では、カードを置くまでは何が起こるかわからず、気づけば課金されていた、という状況が起こりうる。本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Downデバイス」を利用すれば、電子マネーカードをRFIDリーダに置くことにより、まず、課金金額のプレビューを行い、そのまま押し込むユーザ操作を行うことにより、次のステージに至って、課金を完了するというシステムを構築できる。ここでの課金金額のプレビューとしては、例えば「支払金額は合計1,000円です。よろしいですか?」と表示し、続いて、そのまま押し込むユーザ操作を検出すると、「1,000円の支払いを完了しました。」との承認の表示を行うシステム構成とすることができる。
こうしたユーザ操作は、印鑑を紙に当てて押し込むという日常的な操作を用いて、ユーザの意思確認のプロセスを追加できるため、直感的で使いやすい認証機構として機能する個人識別ユーザインタフェース装置となる。
また、個人識別ユーザインタフェース装置は、さらに、後に、図7により説明するように、展示会などにおける人気投票に活用したり(強く押し込むほど高い評価を入力する)、飲食店のサービスの質に応じてチップの額を変更したり(強く押し込むほど多いチップを支払う)といった現在の電子マネーシステムの利用範囲を大きく広げる応用とすることもできる。
図2および図3は、本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置を電子マネーシステムに応用したシステムの動作を説明するフローチャートである。これらの図を参照して説明すると、図2に示すように、利用者が電子マネーカード(RFIDカード)をカード読み取り装置(RFIDリーダ)に押し当てると、RFIDリーダ102は、カードのIDを取得し、ホストコンピュータ120に取得したIDを送信する。ホストコンピュータ120では、送信されてきたIDを認証データベースのデータに基づいて照合する。このIDの照合の結果、IDが登録済みでない場合には、ディスプレイ105にエラー表示して終了する。
IDが登録済みである場合には、認証データベースからIDの残高を取得すると共に、決済データベースから決済金額を取得して、IDの残高と決済金額を比較する。この比較の結果、残高が決済金額以上でない場合には、決済を完了できないので、ディスプレイ105にエラー表示して終了する。この場合に、ディスプレイ105にはIDの残高を表示して、決済を完了できない旨のエラー内容を表示する。また、比較の結果、残高が決済金額以上であると、決済を完了できるが、ただちに決済の処理に進まないで、次のユーザ操作を待つため、圧力センサ103における押し込み力の検出の処理に進む。
図3を参照すると、圧力センサ103においては、押し込み圧力を検出すると、検出した押し込み圧力をマイクロコンピュータ101に送信する。マイクロコンピュータ101では、圧力センサ103から受信した押し込み圧力の圧力値を、レベル判定のための数値に変換すると共に、その変換された圧力値をホストコンピュータ120に送信する。ホストコンピュータ120では、マイクロコンピュータ101から受信した圧力値のレベルを判定して、圧力レベルを簡易表示すると共に、その圧力値に応じた処理を行う。
レベル判定した圧力値がある閾値以上でない場合には、押し込み圧力が閾値以上になるまで、この処理を繰り返して待ち、押し込み圧力が閾値以上になると、ユーザ操作による利用者の確認が得られたとして、次の決済の処理に進み、決済データベースにIDの残高を送信し、決済データベースで行われた決済処理の結果の新残高を取得する。そして、認証データベースにIDの新残高の書込みを行い、認証データベースに対する決済処理を完了すると共に、ディスプレイ105に決済の確定の表示と新残高の表示を行う。これにより、電子マネーカードにおける決済処理が完了する。
図4は、本発明の別の実施例の個人識別ユーザインタフェース装置のシステム構成を示すブロック図である。図4において、120はホストコンピュータ、121は認証データベース、123はコンテンツデータベース、ユーザ嗜好データベースなどの提示情報データベース、201は制御コンピュータのマイクロコンピュータ、202は指紋センサ、203は利用者のユーザ操作の回転の度合いを検出する可変抵抗器で構成されている操作つまみの回転センサ、204はプッシュスイッチ、205はディスプレイ、206はスピーカー、207は拡張出力モジュールである。
利用者個人の識別は、指紋センサ202によりユーザの指の指紋を検出して、この指紋データをホストコンピュータ120に入力し、ホストコンピュータ120において、認証データベース121に登録されている利用者個人の指紋データと照合して、利用者個人を識別する。このような指紋センサ202により、利用者個人を識別する利用者個人識別装置としては、公知のものを利用するので、詳細な説明は省略する。
ここでのユーザ操作を検出するデバイスとしては、回転量を検出する「操作つまみ」を用いる。例えば、ボリュームの可変抵抗器を用いる。後述するように、このボリュームの「操作つまみ」の指を当てる位置に指紋センサを一体化して設けておき、利用者個人の指紋の検出による個人識別と、利用者のユーザ操作をともに検出するように構成しておく。そして、この場合に、ホストコンピュータ120がボリュームの操作つまみの回転センサ203によるユーザ操作で検出されたユーザ操作の回転の度合いと、指紋センサ202により識別された個人識別情報とに応じて、表示する内容を提示情報データベース123から取り出す。取り出された提示情報は、表示出力装置であるディスプレイ205、スピーカー206、拡張出力モジュール207などにより表示出力される。
この実施例の個人識別ユーザインタフェース装置の主要部を構成する「Touch&Turnデバイス」は、制御コンピュータであるマイクロコンピュータ201、指紋センサ202、操作つまみの回転センサ203、プッシュスイッチ204から構成されており、これらが一体化されて筐体に収納されたものとなっている。「Touch&Turnデバイス」は、日常生活空間に散見される「まわす」インタフェース(つまみ、ノブ、蛇口、…、etc)に、ID認識装置(指紋センサ)を付加するアプローチである。
図8に、「Touch&Turnデバイス」のプロトタイプを示している。操作つまみの回転センサには、一般的な可変抵抗器を用いており、指紋センサとしてはラトックシステム製の「SREX−FSU1」を利用している。回転センサのつまみの持ち手はドアノブ程度の大きめのサイズになっており、右手で握ったときにユーザの親指が指紋センサの位置にかかるように工夫している。可変抵抗は、「Phidget InterfaceKit」に接続され、指紋センサ202とともにホストコンピュータ120から制御される。
この個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Turnデバイス」は、利用者がつまみを握る際に、利用者の指の指紋による認証を行い、その後に、つまみをまわすことで、それぞれのユーザに応じた情報提示(指示操作)を行う(図8)。例えば、リビングのオーディオシステムにTouch&Turnデバイスを利用すれば、つまみに触れた家族(個人)を認識し、それぞれの好みに応じたプレイリストを呼び出すとともに、連続的に選曲を行うことが可能になる。また、水道の蛇口に本システムを付加することで、ユーザに適した温度の水(湯)を出したり、子供が触ったときには熱湯が出ないような制約を加えることができる。
図5および図6は、本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置をオーディオシステムに応用したシステムの動作を説明するフローチャートである。これらの図を参照してシステムの動作を説明する。前述したように、このオーディオシステムに設けられた操作つまみ(回転センサ)には、指紋センサが設けられている(図8)。利用者がつまみを掴んで回す操作を行うと、その場合に、操作つまみに設けられた指紋センサ202に指が当たるので、図5に示すように、指紋センサ202により指紋データを取得して、ホストコンピュータ120へ指紋データを送信する。
ホストコンピュータ120では、指紋センサ202から送られてきた指紋データを認証データベース121の認証データと照合する。利用者の指紋データが認証データベース121に登録されていると判定される場合、利用者の指紋データに対応して利用者の個人識別番号と共に利用者の嗜好データが登録されているので、指紋データに対応した個人識別番号をキーとしてユーザ嗜好データベースを参照して当該利用者の嗜好リストを取得する。そして、コンテンツデータベースから嗜好リストのコンテンツ群を取得して、取得したコンテンツのリストを表示すると共に、コンテンツを再生する。これにより、利用者に固有のコンテンツの情報の提示がなされる。つまり、利用者それぞれの好みに応じたプレイリストが呼び出されると共に、好みに応じた選曲を連続的に行うことができる。
一方、利用者の指紋データが認証データベース121に登録されていない場合には、利用者の個別の嗜好リストが取得できないので、コンテンツデータベースから標準コンテンツ群を取得して、取得したコンテンツのリストを表示すると共に、そのコンテンツを再生する。これにより、利用者には標準のコンテンツの情報表示がなされる。
次に、つまみの回転の操作、プッシュスイッチの操作などのユーザ操作がなされるが、これらのユーザ操作を検出して、操作した変位量(回転量)がホストコンピュータ120に送信される。図6を参照すると、回転センサ203は回転角度を検出し、制御コンピュータであるマイクロコンピュータ201に回転角度を送信する。マイクロコンピュータ201は、回転角度を数値に変換して、その変換した数値の回転値をホストコンピュータ120に送信する。ホストコンピュータ120は、回転値のレベルを判定し、そのレベルからコンテンツのインデックスを判定する。そして、現在のコンテンツを変更して、コンテンツリストを再表示すると共に、新コンテンツを再生する。
一方、プッシュスイッチ204においては、プッシュスイッチの操作がなされた場合、スイッチ入力を検出して、制御コンピュータであるマイクロコンピュータ201にスイッチ入力を送信する。マイクロコンピュータ201は、スイッチ入力を真偽値に変換し、そのスイッチの値をホストコンピュータ120に送信する。ホストコンピュータ120においては、スイッチの値が真であるか否かを検出し、スイッチの値が真である場合には、現在のコンテンツを嗜好リストに追加する。そして、認証データベースに指紋データおよび嗜好リストを保存すると共に、コンテンツリストを再表示する。また、スイッチの値が真でない場合には、現在のコンテンツリストを再表示して終了する。
図7は、本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Downデバイス」の別の応用例の説明する図である。この応用例は、「Touch&Downデバイス」を展示会の投票に利用する場合の例である。IDカードを所持した利用者は、投票行動を行うために、IDカードを「Touch&Downデバイス」の上に置くと、プレピューとして、図7の左側に示されるように、「展示05:モビキタス・リサーチに投票します。」と表示され、続いて、利用者(投票者)が、IDカードを「Touch&Downデバイス」に軽く押し込むと。その押し込み力が「Touch&Downデバイス」により検出されて、まず、表示装置には1段階の「興味深さ」が表示される。続いて、利用者が強くIDカードを「Touch&Downデバイス」に軽く押し込むと。その押し込み力が検出されて、3段階の「興味深さ」として入力される。この場合には、表示装置には、図7の右側に示されるように、「3.非常に興味深い[資料希望]」との表示がなされる。
図8は、本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Turnデバイス」のオーディオシステムへの応用例を説明する図である。図8に示すように利用者が「Touch&Turnデバイス」の回転センサ203のつまみを握ると、その際に、利用者の指が指紋センサ202に当たって、利用者の指紋が読み取られて指紋が認識される。利用者の指紋が認識されると、その指紋データから利用者に対応したプレイリストの読み込みが行われて、表示装置にプレピューとして表示される。利用者が続いて「Touch&Turnデバイス」の回転センサ203のつまみを回す操作を行うと、その回転量に応じて、選択される楽曲を切り換えることができる。
本発明の一実施例の個人識別ユーザインタフェース装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置を電子マネーシステムに応用したシステムの動作を説明する第1のフローチャートである。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置を電子マネーシステムに応用したシステムの動作を説明する第2のフローチャートである。 本発明の別の実施例の個人識別ユーザインタフェース装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置をオーディオシステムに応用したシステムの動作を説明する第1のフローチャートである。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置をオーディオシステムに応用したシステムの動作を説明する第2のフローチャートである。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Downデバイス」の別の応用例の説明する図である。 本発明に係る個人識別ユーザインタフェース装置の「Touch&Turnデバイス」のオーディオシステムへの応用例を説明する図である。
符号の説明
101 マイクロコンピュータ
102 RFIDリーダ
103 圧力センサ
104 簡易フィードバック機構
105 ディスプレイ
106 スピーカー
120 ホストコンピュータ
121 認証データベース
122 提示情報データベース
201 マイクロコンピュータ
202 指紋センサ
203 回転センサ
204 プッシュスイッチ
205 ディスプレイ
206 スピーカー
207 拡張出力モジュール


Claims (6)

  1. 識別情報保持カードが近接することによりユーザを識別する利用者個人識別装置と、
    前記利用者個人識別装置の近傍に設けられてユーザ操作の押し込みの度合いを検出する圧力センサと、
    前記圧力センサにより検出されたユーザ操作の押し込みの度合いと、前記利用者個人識別装置により識別された個人識別情報に応じて表示する内容をデータベースから取り出す情報提示処理装置と、
    前記情報提示処理装置により取り出された内容を表示する表示装置と
    を備えることを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。
  2. 請求項1に記載の個人識別ユーザインタフェース装置において、更に、
    ユーザ操作の押し込みの度合いを表示する第2の表示装置
    を備える
    ことを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。
  3. 請求項1に記載の個人識別ユーザインタフェース装置において、
    利用者個人識別装置は、識別情報保持カードから非接触で識別情報を読み取る識別情報読み取り装置である
    ことを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。
  4. 利用者が保有する識別情報を識別する利用者個人識別装置と、
    前記利用者個人識別装置と一体に設けられてユーザ操作の回転の度合いを検出する回転量検出装置と、
    前記回転量検出装置により検出されたユーザ操作の回転の度合いと、前記利用者個人識別装置により識別された個人識別情報に応じて表示する内容をデータベースから取り出す情報提示処理装置と、
    前記情報提示処理装置により取り出された内容を表示する表示装置と
    を備えることを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。
  5. 請求項4に記載の個人識別ユーザインタフェース装置において、更に、
    ユーザ操作の回転の度合いを表示する第2の表示装置
    を備える
    ことを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。
  6. 請求項4に記載の個人識別ユーザインタフェース装置において、
    利用者個人識別装置は、利用者の生体情報を認識する個人生体情報識別装置である
    ことを特徴とする個人識別ユーザインタフェース装置。

JP2006055580A 2006-03-01 2006-03-01 個人識別ユーザインタフェース装置 Pending JP2007233769A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055580A JP2007233769A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 個人識別ユーザインタフェース装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055580A JP2007233769A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 個人識別ユーザインタフェース装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007233769A true JP2007233769A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38554297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006055580A Pending JP2007233769A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 個人識別ユーザインタフェース装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007233769A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180008905A1 (en) * 2013-10-08 2018-01-11 Skywell, Llc Water dispenser system and method
US10525373B2 (en) 2016-04-13 2020-01-07 Skywell, Llc Atmospheric water generator system and method
JP7454938B2 (ja) 2019-12-13 2024-03-25 株式会社タムラ製作所 生体情報認証を利用した音声調整卓

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10171600A (ja) * 1996-12-06 1998-06-26 Brother Ind Ltd 入力装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10171600A (ja) * 1996-12-06 1998-06-26 Brother Ind Ltd 入力装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180008905A1 (en) * 2013-10-08 2018-01-11 Skywell, Llc Water dispenser system and method
US10220330B2 (en) * 2013-10-08 2019-03-05 Skywell, Llc Water dispenser system and method
US20190105582A1 (en) * 2013-10-08 2019-04-11 Skywell, Llc Water dispenser system and method
US10953343B2 (en) 2013-10-08 2021-03-23 Skywell, Llc Atmospheric water generator system and method
US10525373B2 (en) 2016-04-13 2020-01-07 Skywell, Llc Atmospheric water generator system and method
JP7454938B2 (ja) 2019-12-13 2024-03-25 株式会社タムラ製作所 生体情報認証を利用した音声調整卓

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11514430B2 (en) User interfaces for transfer accounts
US11100498B2 (en) User interfaces for transfer accounts
McGookin et al. Investigating touchscreen accessibility for people with visual impairments
CN104335561B (zh) 生物识别发起的通信
CN103135914B (zh) 一种基于触摸屏的截屏方法及装置
US20130181953A1 (en) Stylus computing environment
KR20190057165A (ko) 원격 인가를 요청하는 디바이스를 위한 사용자 인터페이스
JP2013175184A (ja) コンテンツキャプチャー方法及びそのための移動端末機
CN116634377A (zh) 用于跟踪和查找物品的用户界面
CN114514496A (zh) 移动密钥登记和使用
Shi et al. Knock knock, what's there: converting passive objects into customizable smart controllers
US20230342009A1 (en) User interfaces for sharing locations of findable items
CN101014927A (zh) 使用指示设备的方法
WO2007034285A1 (en) System and method for user interaction
JP5911995B1 (ja) 装置、情報処理装置、プログラムおよび情報処理システム
JP2007233769A (ja) 個人識別ユーザインタフェース装置
WO2015028712A1 (en) A method and system for authentication and a marker therefor
Rohs Linking physical and virtual worlds with visual markers and handheld devices
Lind et al. Effortless data capture for ambient e-services with digital pen and paper technology
Deal Communication technology: The magic of touch
US20230082875A1 (en) User interfaces and associated systems and processes for accessing content items via content delivery services
JP5087029B2 (ja) 処理装置
KR20200048597A (ko) 시각 장애인이 터치 스크린을 이용하기 위한 장치
Sharma et al. A Cost Efficient Solution for Surface Technology with Mobile Connect
JP2012089160A (ja) 処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111004