JP2007223985A - 脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード - Google Patents
脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007223985A JP2007223985A JP2006049568A JP2006049568A JP2007223985A JP 2007223985 A JP2007223985 A JP 2007223985A JP 2006049568 A JP2006049568 A JP 2006049568A JP 2006049568 A JP2006049568 A JP 2006049568A JP 2007223985 A JP2007223985 A JP 2007223985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fat absorption
- food
- extract
- compactum
- health food
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
【課題】脂肪の吸収を抑制し、肥満・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などの生活習慣病の予防又は改善に効果の有る医薬、健康食品又はペットフードを提供する。
【解決手段】医薬、健康食品又はペットフードにヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有させる。この成分は、植物全体又は葉部をそのまま用いることによって含まれるようにしてもよいし、これらを乾燥した乾燥体もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることによって含まれるようにしてもよいし、また、これらを水又はアルコールなどの有機溶媒で抽出して得た抽出物を用いてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】医薬、健康食品又はペットフードにヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有させる。この成分は、植物全体又は葉部をそのまま用いることによって含まれるようにしてもよいし、これらを乾燥した乾燥体もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることによって含まれるようにしてもよいし、また、これらを水又はアルコールなどの有機溶媒で抽出して得た抽出物を用いてもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は脂肪吸収抑制作用を有する医薬、健康食品(機能性食品)又はペットフードに関する。
脂肪の過剰摂取は、これが原因で様々な生活習慣病を引き起こす。脂肪過剰摂取に起因する主な生活習慣病としては、肥満・糖尿病・動脈硬化・高脂血症などが挙げられ、健康を著しく損なうことになり得る。脂肪の吸収を抑制し、これらの生活習慣病を予防して改善しようとするものでは、キトサンなど幾つかの素材が知られているが、より効果の高い素材が求められている。
ヒメアンスリウム(英名flamingo lily Compactum、学名Anthurium andraeanum cv. Compactum)は常緑多年草のサトイモ科アンスリウム属の植物である。ヒメアンスリウムはコロンビア、エクアドル原産のオオベニウチワの園芸品種であり、観葉植物をして広く普及している。一般的には食用に供せられることは少なく、その薬効も知られていない。従って、脂肪吸収抑制効果があるという報告は全くない。また、肥満の予防改善や、ダイエットなどに有用であるということは全く知られていない。
特開2005−289951号公報
特開2005−060334号公報
特開平07−008223号公報
特開平08−033461号公報
本発明は、脂肪吸収抑制作用を有する組成物を提供し、ひいては該組成物を含有する飲食品(健康食品又は機能性食品)、医薬品又はペットフードを提供することにある。
本発明者らは上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ヒメアンスリウムに含まれている成分に顕著な脂肪吸収抑制作用があることを見出して本発明を成すに至った。
すなわち、本発明はヒメアンスリウムに含まれている成分に脂肪吸収抑制作用が有ることを利用して発明したものであり、脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフードに関するものである。
これら脂肪吸収抑制剤、健康食品及びペットフードはいずれもヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有させている。この成分は、植物全体又は葉部をそのまま用いることによって含まれるようにしてもよいし、これらを乾燥した乾燥体もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることによって含まれるようにしてもよいし、これらを水に浸漬して得た抽出物を用いることによって含まれるようにしてもよい、メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、アセトン又はヘキサンなどの有機溶媒に浸漬して得た抽出物を用いることによって含まれるようにしてもよい。
本発明により、人間又は動物の肥満を予防又は改善し、肥満に起因する糖尿病、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病を予防又は改善することができるという効果がある。
本発明に関わるヒメアンスリウムは、植物全体、又は葉部をそのまま用いてもよく、これらを乾燥した乾燥体、もしくは乾燥後粉砕した粉末を用いることもできる。また、これらを水、メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、アセトン又はヘキサンなどの有機溶媒で抽出した抽出物を用いることもできる。
本発明に関わる脂肪吸収抑制剤を製造するには、上記の方法で製造したヒメアンスリウムの成分を用いることができ、常法に従って公知の医薬用無毒性担体と組み合わせて製剤化すればよい。
本発明に関わる脂肪吸収抑制剤は、種々の剤型での投与が可能であり、例えば、経口投与剤としては錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳化剤等の液剤、凍結乾燥剤等があげられ、これらの製剤は製剤上の常套手段により調製することができる。
上記医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、でんぷん、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルでんぷん、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。また、必要に応じて安定化剤、滑沢剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤等の慣用の添加剤を適宜添加することができる。
本発明に関わる脂肪吸収抑制剤において、ヒメアンスリウム成分の投与量は、患者の年齢、体重、症状、疾患の程度、投与スケジュール、製剤形態等により、適宜選択、決定されるが、例えば、一日当たり生葉等価量として0.1−10g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
また、ヒメアンスリウムは、毒性を有することは報告されていないことから、脂肪吸収抑制を目的とした飲食品として摂取することもできる。ヒメアンスリウムの成分は、特定保健用食品、栄養機能食品、又は健康食品等として位置付けることができる。
機能性食品としては、例えば、ヒメアンスリウムの成分に適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した状態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤、ペースト状等に形成したものを用いることができる。この飲食品は、そのまま食用に供してもよく、また種々の食品(例えばハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、パン、バター、粉乳、菓子など)に添加して使用したり、水、酒類、果汁、牛乳、清涼飲料水等の飲物に添加して使用してもよい。
かかる食品の形態における本発明のヒメアンスリウムの成分の摂取量は、年齢、体重、症状、疾患の程度、食品の形態等により適宜選択・決定されるが、例えば、一日当たり生葉等価量として0.1−10g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
又、動物用にペットフードとしても用いることができ、摂取量はペットの種類、年齢、体重、症状、疾患の程度、食品の形態等により適宜選択されるが、機能性食品の場合に準拠して投与すれば良い。
以下に本発明をより詳細に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
100gのヒメアンスリウムの葉を細切して、1リットルのメタノールに室温(15〜20℃)で3日間浸漬し、その後抽出液をろ過し、減圧濃縮して3.15gの抽出物を得た。
次に、ヒメアンスリウム抽出物の脂肪吸収抑制効果を調べるために以下の実験を行った。すなわち7週齢、雌のddYマウスに尾採血を行った後、ヒメアンスリウム抽出物水溶液(40mg/0.5ml/マウス) とコーン油0.2mlを同時に経口投与して、1、2、3、4、5、6時間後に再び尾採血を行った。コントロール群には水0.5mlとコーン油0.2mlを同時に経口投与し、それぞれの血中中性脂肪濃度を測定した。その結果を表1に示す。数値は平均値±標準誤差(mg/dl)。カッコ内はヒメアンスリウム抽出物投与群がコントロールに対する有意差を示す。
表1に示された結果から、血中中性脂肪濃度は、コントロール群の方よりヒメアンスリウム抽出物投与群の方が低く、ヒメアンスリウム抽出物が脂肪吸収を抑制する作用を有していることがわかる(図1参照)。
本発明により、ヒメアンスリウムの成分を含有することを特徴とする脂肪吸収抑制組成物及び該組成物を含有する飲食品又は医薬品提供することが可能となった。
Claims (8)
- ヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有することを特徴とする脂肪吸収抑制剤。
- 前記成分がヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項1に記載の脂肪吸収抑制剤。
- 前記抽出物が水又は有機溶剤による抽出物であることを特徴とする請求項2に記載の脂肪吸収抑制剤。
- ヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有することを特徴とする脂肪吸収抑制作用を有する健康食品。
- 前記成分がヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項4に記載の健康食品。
- 食物又は飲料の形態になっていることを特徴とする請求項4又は5に記載の健康食品。
- ヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)に含まれている成分を含有することを特徴とする脂肪吸収抑制作用を有するペットフード。
- 前記成分がヒメアンスリウム(Anthurium andraeanum cv. Compactum)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項7に記載のペットフード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006049568A JP2007223985A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006049568A JP2007223985A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007223985A true JP2007223985A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38546123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006049568A Pending JP2007223985A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007223985A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099319A1 (fr) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Japan Science And Technology Agency | Medicament preventif/curatif pour l'arteriosclerose |
WO2004078741A1 (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-16 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | アディポネクチン発現促進剤 |
-
2006
- 2006-02-27 JP JP2006049568A patent/JP2007223985A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099319A1 (fr) * | 2002-05-24 | 2003-12-04 | Japan Science And Technology Agency | Medicament preventif/curatif pour l'arteriosclerose |
WO2004078741A1 (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-16 | San-Ei Gen F.F.I., Inc. | アディポネクチン発現促進剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008214191A (ja) | 肝中脂質蓄積抑制剤 | |
JP2006036787A (ja) | キサンチンオキシダーゼ阻害剤 | |
JP2007230983A (ja) | 前立腺肥大抑制剤 | |
JP2010030950A (ja) | メタボリックシンドローム予防・治療剤ならびに機能性食品 | |
JP2007230987A (ja) | 抗肥満剤 | |
JP2009114158A (ja) | 血糖値上昇抑制剤 | |
JP5148128B2 (ja) | バナナの皮を有効成分とする前立腺肥大抑制剤 | |
JP6757995B2 (ja) | 経口組成物 | |
JP2012131760A (ja) | 脂肪酸吸収抑制剤 | |
JP2010043036A (ja) | 糖代謝促進剤 | |
JP2007223985A (ja) | 脂肪吸収抑制剤、脂肪吸収抑制作用を有する健康食品及び脂肪吸収抑制作用を有するペットフード | |
JP2019176828A (ja) | 経口組成物 | |
JP2005053818A (ja) | トリプシン阻害剤 | |
JPWO2005056031A1 (ja) | リパーゼ阻害剤 | |
JP7452874B2 (ja) | 経口組成物 | |
JP7452856B2 (ja) | 経口組成物 | |
JP5265177B2 (ja) | アカシア属樹皮由来物を含有する便通改善用組成物 | |
JP2008222692A (ja) | 脂肪吸収抑制剤 | |
JP2007230984A (ja) | 脂肪吸収抑制剤 | |
JP2007320947A (ja) | 血糖値上昇抑制剤 | |
JP2007230989A (ja) | 持久力増強・抗疲労剤 | |
JP2014172901A (ja) | 脂肪吸収抑制剤 | |
JP2006089449A (ja) | 脂肪吸収抑制剤 | |
JP2010202639A (ja) | 糖尿病および/または高脂血症および/または高血圧、あるいはメタボリックシンドロームの治療、改善および/または予防用組成物 | |
JP2009269895A (ja) | 薬物性肝障害抑制組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120713 |