JP2007218093A - Gas enrichment device for internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関の気体富化装置に関し、特に、レシプロ式内燃機関に最適な気体富化装置に関する。 The present invention relates to a gas enrichment device for an internal combustion engine, and more particularly to a gas enrichment device optimal for a reciprocating internal combustion engine.
例えば、火花点火燃焼を行う内燃機関において、リーン燃焼を行うことで熱効率が向上することが知られている。一方、リーン燃焼を行うことで燃焼安定性が低下する。そのため、リーン燃焼において、確実に着火し、安定な燃焼を行うために酸素富化空気等を供給することが有効である。
従来、酸素富化空気を生成する装置としては、酸素分離膜又は窒素分離膜を用いることが一般的に行われており、内燃機関にこのような酸素富化空気生成装置を適用した例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
For example, in an internal combustion engine that performs spark ignition combustion, it is known that thermal efficiency is improved by performing lean combustion. On the other hand, combustion stability is reduced by performing lean combustion. Therefore, in lean combustion, it is effective to supply oxygen-enriched air or the like to ignite reliably and perform stable combustion.
Conventionally, as an apparatus for generating oxygen-enriched air, an oxygen separation membrane or a nitrogen separation membrane is generally used. As an example of applying such an oxygen-enriched air generation apparatus to an internal combustion engine, For example, there is one described in
特許文献1の技術は、過給機のコンプレッサを介装した通路に酸素生成膜を設け、酸素生成膜を通過した酸素富化空気を、エンジンに供給する構成である。
しかしながら、特許文献1のような分離膜を用いた酸素富化空気生成装置を内燃機関に適用した場合、十分な量の酸素富化空気を得るには、装置の構造が複雑で大型化し、また、大幅なコストアップが避けられないという問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、コンパクトで、且つ、コストアップを抑制できるレシプロ式内燃機関に最適な気体富化装置を提供することを目的とする。
However, when an oxygen-enriched air generating apparatus using a separation membrane as in
The present invention has been made paying attention to the above-described problems, and an object thereof is to provide a gas enrichment device that is compact and optimal for a reciprocating internal combustion engine that can suppress an increase in cost.
このため、本発明の内燃機関の気体富化装置は、空気中の酸素及び窒素のいずれか一方の気体を吸着・脱離可能な吸着剤と、空気の吸入吐出動作を行う富化空気生成用シリンダ内のピストン往復動による圧力変化に基づいて、前記シリンダと連通可能な連通路に介装した前記吸着剤に前記シリンダ内の正圧を作用させて前記一方の気体を吸着させ、前記吸着剤に前記シリンダ内の負圧を作用させて吸着気体を脱離させる圧力調整手段とを備え、前記圧力調整手段により、前記吸着剤の吸着・脱離を制御して、吸入空気に比べて吸着気体濃度が異なる空気を生成して所望の富化空気を得る構成としたことを特徴とする。 For this reason, the gas enrichment device for an internal combustion engine according to the present invention is for generating an enriched air that performs an intake / discharge operation of an air and an adsorbent capable of adsorbing / desorbing one of oxygen and nitrogen in the air. Based on the pressure change due to the reciprocating motion of the piston in the cylinder, the one gas is adsorbed by applying a positive pressure in the cylinder to the adsorbent interposed in the communication path that can communicate with the cylinder. Pressure adjusting means for desorbing the adsorbed gas by applying a negative pressure in the cylinder to the adsorbed gas by controlling the adsorption / desorption of the adsorbent by the pressure adjusting means. It is characterized in that a desired enriched air is obtained by generating air having different concentrations.
本発明によれば、シリンダ内のピストン往復動による圧力変化を利用して、シリンダで吸入した空気に含まれる気体(酸素又は窒素)の吸着剤による吸着・脱離を制御して、所望の富化空気を得る構成としたので、例えばレシプロ式内燃機関に適用する場合に、多少の変更を加える程度の構成で、十分な量の富化気体を生成することが可能となり、コンパクトな構成で且つコストアップが抑制できる気体富化装置を提供できる。 According to the present invention, by utilizing the pressure change caused by the reciprocating motion of the piston in the cylinder, the adsorption / desorption by the adsorbent of the gas (oxygen or nitrogen) contained in the air sucked in the cylinder is controlled, and the desired wealth is obtained. For example, when applied to a reciprocating internal combustion engine, it is possible to generate a sufficient amount of enriched gas with a configuration that is slightly modified, and a compact configuration. A gas enrichment device capable of suppressing an increase in cost can be provided.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る気体富化装置をレシプロ式内燃機関に適用した第1実施形態の概略構成図である。
図1において、図示しない吸気管を介して吸入された吸入空気は、コレクタ1から各吸気ポート2を介してエンジン3の各シリンダ4内に導入される。各シリンダ4内の排気は各排気ポート5及び排気管6を通り排気される。また、燃料タンク7内の燃料は燃料配管8に介装した燃料ポンプ9により各燃料噴射弁10に供給され、各燃料噴射弁10により各吸気ポート2へ噴射供給される。富化空気貯蔵タンクとしての酸素富化空気タンク11に貯められた酸素富化空気は、ガス配管12を通り各ガス噴射弁13に供給され、各ガス噴射弁13により各吸気ポート2へ噴射供給可能である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a first embodiment in which a gas enrichment apparatus according to the present invention is applied to a reciprocating internal combustion engine.
In FIG. 1, intake air sucked through an intake pipe (not shown) is introduced from the
図2及び図3は、本実施形態のエンジン3の詳細図である。
図において、エンジン3の各燃焼用シリンダ4は、シリンダヘッド14、シリンダブロック15及びピストン16により構成される燃焼室17を有し、吸気バルブ18及び排気バルブ19を介して、吸気ポート2から吸入空気を導入し、排気ポート5から排気を排出する。
2 and 3 are detailed views of the
In the figure, each
前記吸気バルブ18,19を駆動するカム軸20の一方の端には、前記燃料ポンプ9が配置されている。尚、燃料ポンプ9は、電動式のフィードポンプを用いてもよく、燃料を加圧供給可能な構成であれば良い。吸気行程において燃焼室17へと導かれた混合気は圧縮行程において燃焼室17で高温高圧状態となる。そして、この混合気は、点火プラグ21により点火され燃焼する。尚、燃料は直接燃焼室17へ供給してもよい。また、混合気の着火手段は点火プラグに代えてグロープラグを用いてもよい。
The
そして、本実施形態は、富化空気として酸素富化空気を生成する構成であり、シリンダ4には、排気バルブ19とカム軸を共用するカム機構により開閉制御される制御バルブとしての酸素富化用バルブ22が設けられ、この酸素富化用バルブ22を介してシリンダ4の燃焼室17と連通可能な連通路23がシリンダヘッド14に形成されている。前記連通路23は、前記酸素富化用バルブ22が開弁したときに導入される燃焼室17内の空気に含まれる窒素を吸着・脱離可能な窒素吸着剤24が介装され、窒素吸着剤24の下流側にチェック弁25が介装されて前記酸素富化空気タンク11に接続している。尚、前記窒素吸着剤24は、例えばゼオライト等が考えられるが、同様の機能を有するものであればこれに限定しない。
The present embodiment is configured to generate oxygen-enriched air as the enriched air, and the
前記酸素富化空気タンク11には、酸素富化空気の残量をモニタリングする残量検知手段として圧力センサ26と、酸素富化空気タンク11の酸素富化空気を大気に開放する大気開放手段としての開放バルブ27とが備えられ、前記圧力センサ26が所定の圧力を超えたことを検出するとエンジンコントロールユニット(以下、ECUとする)28において酸素富化空気残量が所定値を越えたと判断しECU28からの指令信号により開放バルブ27を開弁させて一部の酸素富化空気を大気開放するように制御される。尚、酸素富化空気残量をモニタリングする手段は本方式に限らない。
The oxygen-enriched
本実施形態は、富化空気生成用シリンダとしてレシプロ式内燃機関の燃焼用シリンダ4を共用する構成であり、排気バルブ19を富化空気生成用シリンダの吐出バルブとして用いる。そして、本実施形態は、シリンダ4内のピストン往復動に基づく燃焼室17内の圧力変化を、酸素富化用バルブ22を開弁して窒素吸着剤24に作用させて窒素吸着剤24による窒素の吸着・脱離を制御して吸入空気に比べて吸着気体濃度が異なる空気を生成して所望の富化空気として酸素富化空気を得る構成である。ここで、吸気バルブ18、排気バルブ19(吐出バルブ)及びピストン16を備えたシリンダ4と、酸素富化バルブ22とを備えて圧力調整手段が構成される。
In this embodiment, the
エンジン3は、ECU28により統合的に制御される。ECU28は、図示しないが、クランク角センサ信号、冷却水温、アクセル開度信号等が入力され、これらの信号に基づいてエンジン3の運転制御を実行する。バルブモード切替部29は、ECU28からの指令により、エンジン運転状態が通常運転の場合は、ロストモーション機構を動作させて酸素富化用バルブ22を閉弁状態に保持し、コースト時は酸素富化空気生成動作を実行すべく、ロストモーション機構を解除して酸素富化バルブ22を開閉動作させる。
The
次に、本実施形態の動作を説明する。
エンジン3の通常運転時では、バルブモード切替部29によりロストモーション機構を動作させて酸素富化用バルブ22を閉弁状態に保持する。この状態において、図4に示すようなバルブタイミングで吸気バルブ18と排気バルブ19が動作する。これにより、吸気行程において吸気バルブ18の開弁により吸気ポート2から燃焼室17に混合気が導入され、圧縮行程において燃焼室17内の混合気が高温高圧状態となり、点火プラグ25により混合気を点火燃焼し、排気行程において排気バルブ19の開弁により排気が排気ポート5から排気される。
Next, the operation of this embodiment will be described.
During normal operation of the
一方、コースト時では、バルブモード切替部29によりロストモーション機構を解除して酸素富化用バルブ22を開閉駆動可能な状態にする。この状態において、図5に示すようなバルブタイミングで吸気バルブ18、排気バルブ19及び酸素富化用バルブ22が動作する。即ち、吸気行程において吸気バルブ18の開弁により吸気ポート2から燃焼室17に吸入空気が導入される。圧縮行程において酸素富化用バルブ22が開弁し、燃焼室17内の空気が連通路23を介して窒素吸着剤24へ導かれる。空気が窒素吸着剤24を通過する際、酸素は窒素吸着剤24を通過するのに対し窒素は窒素吸着剤24でトラップされる。このため、窒素吸着剤24通過後の空気は、吸入空気に比べて酸素濃度の高い酸素富化空気となる。この酸素富化空気は、チェック弁25を通って酸素富化空気タンク11に蓄えられる。次の膨張行程においては、酸素富化用バルブ22以外は閉じているため燃焼室17内の圧力は低下し、窒素吸着剤24に吸着された窒素が脱離して燃焼室17内は窒素富化空気で満たされる。この窒素富化空気は、排気行程で排気バルブ19が開弁することにより排気ポート5から排気される。
On the other hand, during the coasting, the lost motion mechanism is released by the valve
酸素富化空気タンク11内に蓄えられた酸素富化空気は、エンジン低負荷時にECU28により制御されるガス噴射弁13から吸気ポート2に噴射供給し、図6に示すように、エンジン負荷が高くなるにつれて少なくするように噴射供給する。これにより、リーン燃焼限界が拡大しエンジン効率を大幅に向上可能となる。
かかる本実施形態の構成によれば、ピストン16の往復動によるシリンダ4内の圧力変化を利用して窒素吸着剤24における窒素の吸着・脱離を制御して酸素富化空気を得ることができるので、レシプロ式内燃機関に多少の構成を付加するだけで、十分な酸素富化空気を生成できる。特に、レシプロ式内燃機関に搭載する場合、燃焼用シリンダやクランク軸或いはカム軸等を共用することでコンパクト且つ低コストな気体富化装置とすることができる。また、エンジン3の燃焼用シリンダ4を共用するので、高速で酸素富化空気を生成できると共に、コースト時に通常仕事を行っていないシリンダを利用して富化空気を生成するので、機関効率を悪化させることがない。更に、生成した酸素富化空気をタンク11に貯蔵するので、任意のタイミングで酸素富化空気を供給することができる。更にまた、酸素富化空気タンク11の残量を監視してタンク11内の気体量が過剰にならないように制御しているので、酸素富化空気タンク11や周辺部品の破損を回避できる。
Oxygen-enriched air stored in the oxygen-enriched
According to the configuration of this embodiment, oxygen-enriched air can be obtained by controlling the adsorption / desorption of nitrogen in the
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、レシプロ式内燃機関に適用した第2実施形態の概略構成図、図8は本実施形態のエンジンの詳細図、図9は上方から見た場合のエンジンの詳細図である。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図7〜図9において、本実施形態は、副室式内燃機関に適用したものであり、燃焼室(主燃焼室)17の上方に、当該主燃焼室17と噴孔31を介して連通する副燃焼室32が形成されている。この副燃焼室32には、点火プラグ21、副燃焼室32に燃料を噴射供給する副室用燃料噴射弁33及び酸素富化空気と窒素富化空気を切替え噴射供給可能なガス噴射弁13が配置されている。ガス噴射弁13は、図7に示すように、ガス配管12に介装した切替え弁34により酸素富化空気タンク11と窒素富化空気タンク35にそれぞれ切替え接続可能である。
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of a second embodiment applied to a reciprocating internal combustion engine, FIG. 8 is a detailed diagram of the engine of the present embodiment, and FIG. 9 is a detailed diagram of the engine when viewed from above. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same element as 1st Embodiment, and description is abbreviate | omitted.
7 to 9, the present embodiment is applied to a sub-chamber internal combustion engine, and communicates with the
また、主燃焼室17に、排気バルブ19及び酸素富化用バルブ22とカム軸を共用するカム機構により開閉制御される吐出バルブとして窒素富化用バルブ36が形成されている。この窒素富化用バルブ36を介してシリンダ4の主燃焼室17と連通可能な連通路37がシリンダヘッド14に形成され、当該連通路37は、チェック弁38を介して富化空気貯蔵タンクである前記窒素富化空気タンク35に接続している。
Further, a
前記窒素富化空気タンク35には、窒素富化空気の残量をモニタリングする残量検知手段として圧力センサ40と、窒素富化空気タンク35の窒素富化空気を大気に開放する大気開放手段としての開放バルブ41とが備えられ、酸素富化空気タンク11と同様にして、圧力センサ40により窒素富化空気残量を監視し、窒素富化空気タンク35内が所定圧力を超えた場合には、ECU28からの制御により開放バルブ41を開弁させて一部の窒素富化空気が大気開放できるようになっている。
The nitrogen-enriched
また、本実施形態のバルブモード切替部29は、ECU28からの指令により、エンジン運転状態が通常運転の場合は、ロストモーション機構を動作させて酸素富化用バルブ22及び窒素富化用バルブ36を閉弁状態に保持し、コースト時は酸素及び窒素の各富化空気生成動作を実行すべく、ロストモーション機構を解除して酸素富化用バルブ22及び窒素富化用バルブ36をそれぞれ開閉動作させると同時に排気バルブ19をロストモーション機構により閉弁状態に保持する。
Further, according to a command from the
次に、第2実施形態の動作を説明する。
エンジン3の通常運転時では、バルブモード切替部29によりロストモーション機構を動作させて酸素富化用バルブ22及び窒素富化用バルブ36を閉弁状態に保持し、この状態で、第1実施形態と同様に図4に示すバルブタイミングで吸気バルブ18と排気バルブ19が動作する。吸気行程において吸気バルブ18の開弁により吸気ポート2から主燃焼室17に混合気が導入され、圧縮行程において主燃焼室17内の混合気は、噴孔31を介して副燃焼室32へ導入され、点火プラグ25により点火燃焼される。副燃焼室32で燃焼した火炎は、噴孔31から主燃焼室17へと放射され、主燃焼室17内の混合気を着火、燃焼させる。その後、排気行程において排気バルブ19の開弁により排気が排気ポート5から排気される。
Next, the operation of the second embodiment will be described.
During normal operation of the
一方、コースト時では、バルブモード切替部29によりロストモーション機構を解除して酸素富化用バルブ22及び窒素富化用バルブ36を開閉駆動可能な状態にすると同時に、排気バルブ19をロストモーション機構により閉弁状態とする。この状態において、図10に示すようなバルブタイミングで吸気バルブ18、酸素富化用バルブ22及び窒素富化用バルブ36を動作させる。これにより、吸気行程において吸気バルブ18の開弁により吸気ポート2から主燃焼室17に吸入空気が導入され、圧縮行程において酸素富化用バルブ22が開弁して主燃焼室17内の空気が窒素吸着剤24へ導かれ、第1実施形態と同様にして酸素富化空気タンク11に蓄えられる。次の膨張行程においては、酸素富化用バルブ22以外は閉じているため主燃焼室17内の圧力は低下し、窒素吸着剤24に吸着された窒素が脱離して主燃焼室17内は窒素富化空気で満たされる。そして、この窒素富化空気は、排気行程で窒素富化バルブ36の開弁により連通路37に導入され、窒素富化空気タンク35内に蓄えられる。
On the other hand, at the coast, the lost motion mechanism is released by the valve
酸素富化空気と窒素富化空気の供給は、エンジン低負荷時ではガス噴射弁13が酸素富化空気タンク11側に接続するよう、ECU28により切替え弁34を切替え制御し、酸素富化空気をガス噴射弁13から副燃焼室32内に噴射供給する。そして、第1実施形態と同様に図6のように、エンジン負荷が高くなるにつれて少なくするように噴射供給する。これにより、リーン燃焼限界が拡大しエンジン効率を大幅に向上可能となる。即ち、副燃焼室32の噴孔31から噴出されるトーチ火炎が強力となり、主燃焼室17内の混合気を燃焼することができる。また、負荷の増大に伴って酸素富化空気量を減量することにより、酸素富化空気の消費を抑制できる。
The oxygen-enriched air and the nitrogen-enriched air are supplied by controlling the switching
エンジン高負荷時ではガス噴射弁13が窒素富化空気タンク35側に接続するよう、ECU28により切替え弁34を切替え制御し、窒素富化空気をガス噴射弁13から副燃焼室32内に噴射供給する。この場合、図11に示すように、エンジン負荷が低くなるにつれて少なくするように噴射供給する。副室燃焼において、高負荷時は燃焼速度が速すぎるため燃焼振動が問題となっているが、本実施形態のように窒素富化空気を供給することで燃焼速度が低下し、燃焼振動問題が解決できる。即ち、副燃焼室32の噴孔31から噴出されるトーチ火炎が弱まることにより、主燃焼室17の燃焼速度がそれほど速くならず、振動問題が解決できる。
The
かかる第2実施形態の構成によれば、燃焼安定性が必要である副室式内燃機関で安定した燃焼を得ることができる。また、窒素富化空気を生成することで、吸着剤24で吸着した気体を無駄にすることなく使用できる。
次に、図12及び図13に本発明に係る気体富化装置の第3実施形態を示す。
この第3実施形態は、酸素富化空気及び窒素富化空気の生成装置を、レシプロ式内燃機関のエンジンとは別に設ける構成である。
According to the configuration of the second embodiment, stable combustion can be obtained in the sub-chamber internal combustion engine that requires combustion stability. Further, by generating nitrogen-enriched air, the gas adsorbed by the adsorbent 24 can be used without being wasted.
Next, FIG.12 and FIG.13 shows 3rd Embodiment of the gas enrichment apparatus based on this invention.
In the third embodiment, a device for generating oxygen-enriched air and nitrogen-enriched air is provided separately from the engine of the reciprocating internal combustion engine.
図において、気体富化装置60を、エンジン50とは別に設けられている。前記気体富化装置60のシリンダ61には、吸入空気を取り入れるための吸気バルブ62、酸素富化用バルブ63、窒素富化用バルブ64が設けられる。前記吸気バルブ62、酸素富化用バルブ63及び窒素富化用バルブ64は、エンジン50のカム軸51を共用する構成である。また、気体富化装置60のシリンダ61内のピストン65も、エンジン50の各シリンダ52内のピストン53とクランク軸54を共用する構成である。図中、55は吸気バルブを示し、56は排気バルブを示す。
In the figure, the
尚、図示しないが、気体富化装置60は、第2実施形態と同様に、シリンダ61に酸素富化用バルブ63及び窒素富化用バルブ64を介して各連通路23,37が接続し、酸素富化空気タンク11及び窒素富化空気タンク35にそれぞれ酸素富化空気及び窒素富化空気が貯蔵できる構成となっている。
かかる第3実施形態によれば、エンジン50の運転状態とは関係なく、コースト時だけでなく常に富化空気の生成が可能となり、多くの酸素富化空気及び窒素富化空気を生成できる。また、エンジン50のカム軸51やクランク軸54を共用することで、コストの増大を抑制できる。
Although not shown, in the
According to the third embodiment, it is possible to always generate enriched air, not only during coasting, regardless of the operating state of the
尚、第3実施形態では、酸素富化空気と窒素富化空気の両方を生成する構成であるが、窒素富化用バルブに代えて排気バルブを設けて酸素富化空気だけを生成する構成としてもよいことは言うまでもない。
また、上記第1実施形態において、窒素吸着剤に代えて酸素吸着剤を利用して同様の原理で、窒素富化空気のみ或いは窒素富化空気と酸素富化空気の両方を得るような構成としてもよい。
In addition, in 3rd Embodiment, although it is the structure which produces | generates both oxygen-enriched air and nitrogen-enriched air, it replaces with the valve for nitrogen enrichment, and is provided with an exhaust valve as a structure which produces | generates only oxygen-enriched air. Needless to say.
In the first embodiment, the nitrogen adsorbent is used instead of the nitrogen adsorbent, and the same principle is used to obtain only nitrogen-enriched air or both nitrogen-enriched air and oxygen-enriched air. Also good.
3,50 エンジン
4,61 シリンダ
9 ガス配管
11 酸素富化空気タンク
13 ガス噴射弁
16,65 ピストン
17 燃焼室(主燃焼室)
18,62 吸気バルブ
19 排気バルブ(吐出バルブ)
20,51 カム軸
22,63 酸素富化用バルブ
23,37 連通路
24 窒素吸着剤
25,38 チェック弁
26,40 圧力センサ
27,41 開放バルブ
28 エンジンコントロールユニット(ECU)
29 バルブモード切替部
31 噴孔
32 副燃焼室
34 切替え弁
35 窒素富化空気タンク
36,64 窒素富化用バルブ
54 クランク軸
3, 50
18, 62
20, 51
29 Valve
Claims (22)
空気の吸入吐出動作を行う富化空気生成用シリンダ内のピストン往復動による圧力変化に基づいて、前記シリンダと連通可能な連通路に介装した前記吸着剤に前記シリンダ内の正圧を作用させて前記一方の気体を吸着させ、前記吸着剤に前記シリンダ内の負圧を作用させて吸着気体を脱離させる圧力調整手段とを備え、
前記圧力調整手段により、前記吸着剤の吸着・脱離を制御して、吸入空気に比べて吸着気体濃度が異なる空気を生成して所望の富化空気を得る構成としたことを特徴とする内燃機関の気体富化装置。 An adsorbent capable of adsorbing and desorbing either oxygen or nitrogen gas in the air;
Based on the pressure change caused by the reciprocating motion of the piston in the enriched air generating cylinder that performs the air suction / discharge operation, positive pressure in the cylinder is applied to the adsorbent interposed in the communication path that can communicate with the cylinder. Pressure adjusting means for adsorbing the one gas and desorbing the adsorbed gas by applying a negative pressure in the cylinder to the adsorbent,
An internal combustion engine characterized in that the pressure adjusting means controls the adsorption / desorption of the adsorbent to generate air having a different adsorbed gas concentration compared to intake air to obtain desired enriched air. Engine gas enrichment device.
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