JP2007214837A - 動画配信装置、動画配信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

動画配信装置、動画配信方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】符号化処理を無駄なく実行する為のスケジューリングを行うことができ、動画像のフォーマットに依存しないで、処理能力以上の要求が来た場合にも対応可能な動画配信装置及び方法を提供する。
【解決手段】動画を構成する単位画像の入力毎に、ストリーム毎の処理負荷を基に、単位時間内に処理可能なストリームと処理できないストリームとに切り分ける切り分けステップ(S520)と、前記処理可能なストリームを生成する選択ストリーム生成ステップ(S540)と、前記処理できなかったストリームを、次の単位画像の処理で優先的に処理する優先処理ステップ(S530)とを有し、フレーム毎に優先順位の高いストリームから順に符号化を割り当て、処理しきれないストリームは、次のフレームで高い優先順位で処理可能なように制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、入力された1つの動画像を、条件の異なる複数のストリームに加工して、複数のクライアントに配信する動画配信装置、動画配信方法及びコンピュータプログラムに関する。
従来、フレーム速度の総和がフレーム資源の範囲内である複数ストリームに対し、一つのフレームを一つのストリームに割り当てるスケジューリングを行なうことにより、複数のクライアントに配信するシステムが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
また、1つの入力動画像を階層符号化し、複数のクライアントに対し、クライアント毎に送るフレーム及び階層を制御することを行う事により、条件の異なる複数のストリームを配信するシステムも提案されている。(例えば、特許文献2参照)
また、使用するマシンの性能に応じて符号化アルゴリズムを選択するシステムも提案されている。(例えば、特許文献3参照)
特開2000−341668号公報 特開2003−244676号公報 特開2004−320667号公報
上記の特許文献1の例では、フレーム速度の総和がフレーム資源の範囲内の場合にしか対応できないという問題点が有る。また、短時間で終わる処理でも1フレームでは1つのストリームしか割り当てられない為効率が悪い。
特許文献2の例では、階層符号化が前提となっており、より一般的に普及している階層符号化を用いない動画像のフォーマット、例えばMPEG4(Moving Picture Experts Group phase 4)のシンプルプロファイル等には対応できないという問題点が有る。
特許文献3の例では、マシンの性能に応じて符号化アルゴリズムを選択する方式である為、処理能力を超える要求が来た場合には対応できないという問題点が有る。
本発明は上記技術的課題に鑑みてなされたもので、その目的は、1つの動画ソースから、解像度、フレームレートなどの条件が異なる複数のストリームを同時生成して配信する動画配信装置及び方法であって、符号化処理を無駄なく実行する為のスケジューリングを行うことができ、動画像のフォーマットに依存しないで、処理能力以上の要求が来た場合にも対応可能な動画配信装置及び方法を提供することである。
本発明の動画配信装置は、動画像を入力する動画入力手段と、前記動画入力手段から得られる動画を構成する単位画像の入力毎に、条件の異なる複数の加工を行い複数のストリームを生成するストリーム生成手段と、前記複数のストリームを複数の配信先に送信する配信手段とを持つ動画配信装置であって、前記ストリーム生成手段が条件の異なる複数の加工を行う際に、ストリーム毎の処理負荷を基に、単位時間内に処理可能なストリームと処理できないストリームとに切り分ける切り分け手段と、前記処理可能なストリームを生成する選択ストリーム生成手段と、前記処理できなかったストリームは、次の単位画像の処理で優先的に処理する優先処理手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の動画配信方法は、入力された動画像から、条件の異なる複数の加工によってストリームを生成し、複数の配信先に送信する動画配信装置の動画配信方法であって、前記動画を構成する単位画像の入力毎に、ストリーム毎の処理負荷を基に、単位時間内に処理可能なストリームと処理できないストリームとに切り分ける切り分けステップと、前記処理可能なストリームを生成する選択ストリーム生成ステップと、前記処理できなかったストリームを、次の単位画像の処理で優先的に処理する優先処理ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明のコンピュータプログラムは、前記動画配信方法の各工程をコンピュータにて実行させることを特徴とする。
上記手段により、1つの動画ソースから、解像度、フレームレートなどの条件が異なる複数のストリームを同時生成して配信する動画配信装置及び方法に於いて、符号化処理を無駄なく実行する為のスケジューリングを行うことができ、動画像のフォーマットに依存しないで、処理能力以上の要求が来た場合にも、フレームレートを要求されているレートから徐々に下げていく事で対応し、負荷が軽くなっていくに従ってフレームレートが自動的に要求されているレートに戻っていく制御を行うことによって対応可能な動画配信装置及び方法が実現される。
(第1の実施の形態)
以下、図に基づき、本発明による動画配信装置及び方法の第1の実施の形態を説明する。図1乃至図6は、本発明の第1の実施の形態に係る動画配信システムを説明する図である。図1は、本実施の形態に係る動画配信システムの構成例を示す図である。
図1に於いて、カメラ部100で入力された動画データは、動画配信装置110に渡され、解像度、フレームレートなどの条件が異なる複数のストリームとして同時生成し、ネットワーク120を通じて、様々な処理能力を持つ受信クライアント130、140、150に配信される。ここで、動画配信装置110で生成される複数のストリームの加工条件は、受信クライアント130、140、150からネットワーク120を通じて動画配信装置110に要求される。クライアント130、140、150は代表例として図示されているものであり、クライアントの数や種類は可変である。
図2は、動画配信装置110の構成を示すブロック図である。図2に於いて、200は動画配信装置110全体の制御を行うCPUである。201はシステムバスで、210から270に示す各ブロックとCPU200が接続され、データ及び制御コマンドが流れる。
210はCPU200が行う制御のプログラムが格納されているROMである。220はカメラ部100から動画像を1フレーム毎に受け取る動画像入力部で、本実施の形態では、VGA(640×480画素)のデータが、毎秒30フレーム(30fps)で入力される。
230は動画像入力部220で受け取った1フレームの画像を、受信クライアントの要求で必要とされる種類の解像度に変換する解像度変換部である。
240はストリーム数に応じて、動画像入力部220で受け取った画像、あるいは解像度変換部230で変換された複数の画像を符号化する画像符号化部である。本実施の形態では、この符号化処理は、MPEG4(Moving Picture Experts Group phase 4)のシンプルプロファイル規格を用いて符号化される。MPEG4シンプルプロファイル規格では、1つの入力画像をブロックに分割し、ブロック毎に離散コサイン変換、量子化、可変長符号化といった処理を施して生成するI−VOP(イントラ符号化されたビデオオブジェクトプレーン)、及び、1つ前の画像への参照が用いられたP−VOP(前方予測符号化ビデオオブジェクトプレーン)が使用される。
260は通信部で、ネットワーク120を通じて、受信クライアントからの要求を受け取りCPU200に知らせたり、画像符号化部240で符号化されたストリームデータを受信クライアントに配信するインターフェースである。
270はRAM(ランダムアクセスメモリ)で以下に挙げる271〜274の内容及び、その他の明記しないワークエリアを含む。
271は現画像用バッファで、動画像入力部220で受け取った1フレームの画像を現画像1バッファに、解像度変換部230で解像度が変換された画像を、現画像2〜Nバッファに格納する。272は参照画像用バッファで、P−VOPを作成する為に前回生成された画像を参照画像として、複数(1〜M)のストリーム毎に格納しておくバッファである。273は符号化された画像をストリーム毎に格納しておく符号化画像用バッファである。274はストリーム管理テーブルで、各ストリームに対応する符号化データを生成する為の情報を格納しておくものである。
図3は、ストリーム管理テーブル274の構成及び実際のデータ例を示す図である。項目300は、ストリームに対応してつけられた番号で、空いている番号のうち小さいものから順に使用される。
項目310は符号化処理をスキップするフレーム数であり、動画像入力部220からの入力が30fpsなので、30fpsの動画を生成するストリームは「0」、15fpsの動画を生成するストリームは「1」、10fpsの動画を生成するストリームは「2」といった数値となる。
項目320は各ストリームの1フレームあたりの処理負荷を相対的に表す数値で、本実施の形態では、生成するストリームの1フレームの画素数に比例するものとして表されている。動画像入力部220からの入力サイズと等しい640×480画素の処理負荷を「4」とし、解像度変換部230で1/2の画素数に縮小された480×320画素の処理負荷を「2」、解像度変換部230で1/4の画素数に縮小された320×240画素の処理負荷を「1」としている。
項目330は優先度を表す数値で、1〜9の範囲とし、数値の大きいもの程優先度が高いストリームである。
項目340は、スキップ値310の値から、1フレーム毎に1ずつカウントダウンされるカウント値で、正の値の間は符号化データが生成されない。値が「0」以下になると符号化が行われる対象となるが、画像符号化部240の処理可能量を超える場合、後述のアルゴリズムに従って符号化処理が保留される場合がある。符号化処理が保留されると、このカウント340の項目は負の数値になる。また、符号化処理が行われた場合には、スキップ値310の値に戻される。
項目350は、後述のアルゴリズムに従い、符号化処理を行うか行わないか判定した結果が書き込まれるフラグ項目で、符号化処理を行う場合に「1」となり、符号化処理終了時に「0」となる。
図4は、本実施の形態の動画配信装置110に於いて、1フレームの画像を処理する際の流れを示すフローチャートである。
ステップS400では、カメラ部100からの動画像を1フレーム分、動画像入力部220で取込み、現画像用バッファ271の現画像1バッファに格納する。
ステップS410では、通信部260をチェックして、受信クライアントからコマンドが送られてきているかどうか確認し、ストリームを削除するコマンドが送られてきている場合には、ストリーム管理テーブル274から該当ストリームを削除する。また、新規ストリームを追加するコマンドが送られてきている場合には、ストリーム追加の処理を行う。(詳細は後述の図6で説明)
ステップS420では、現在のフレームで処理を行うストリームを選択する。処理するストリームは、ここでストリーム管理テーブル274のフラグ350の項目が「1」となる。(詳細は後述の図5で説明)
ステップS430、ステップS440では、必要とされる解像度全てが作成されるまで、現画像用バッファ271の現画像1バッファからデータを読み出し、解像度変換部230で解像度変換を行い、結果を現画像用バッファ271の現画像2〜Nバッファに書き込む。
ステップS450では、ストリーム管理テーブル274のフラグ350の項目が「1」となっている各ストリームに対し、現画像用バッファ271から(P−VOPでは、参照画像バッファ272からも)データを読み出し、画像符号化部240で符号化し、結果を符号化画像バッファ273に書き込んだ後、ストリーム管理テーブル274のフラグ350の項目を「0」にクリアする。
ステップS460では、ステップS450で生成され符号化画像バッファ273に書き込まれているデータの送信指示を、通信部260に対して行う。
ステップS470では、全ストリームが終了したかチェックし、終了するまでステップS450、ステップS460を繰り返す。
図5は、本実施の形態の動画配信装置110に於いて、処理するフレームを選択する処理を表すフローチャートである。
ステップS500では、ストリーム管理テーブル274のカウント340の項目、及び優先度330の項目の数値を基に、カウント値が低いものから順に、またカウント値が等しいものは、優先度が高いものから順にストリーム番号を並べたリストを作成する。
ステップS510では、今回のフレームで符号化処理を行う予定の負荷量の合計値を表す変数「SUM」を0に初期化する。以下、ステップS520からステップS570では、ステップS500で作成したリストの順に選択処理を行う。
ステップS520では、ストリーム管理テーブル274のカウント340の項目をチェックし、正の数値である場合は今回の処理候補から外し、ステップS530でカウント340の項目を1減らす。
ステップS540では、検討対象のストリームを処理候補とした場合に、画像符号化部240の1フレーム辺りの処理能力の最大値(本実施の形態では7とする)を超えるかどうかチェックし、超える場合は今回の処理候補から外し、ステップS530でカウント340の項目を1減らす。超えない場合は処理候補として、ステップS550以下の処理を行う。
ステップS550では、ストリーム管理テーブル274のフラグ350の項目に「1」をセットし、カウント340の項目をスキップ値310の項目の値に戻す。
ステップS560では、今回のフレームで符号化処理を行う予定の負荷量の合計値を表す変数「SUM」に、処理候補に追加したストリームの処理負荷320の項目の値を加算する。
ステップS570では、全ストリームが終了したかチェックし、終了するまでステップS520以下を繰り返す。
図6は、本実施の形態の動画配信装置110に於いて、新規のストリームを追加する処理を表すフローチャートである。この図6の新規ストリーム追加処理では、追加されるストリームの処理を開始するフレームを、既に配信されているストリームに対する影響が少なくなる位置を探索することによって決定する。
ステップS600では、ストリーム管理テーブル274のストリーム番号300の項目で使われていない最少の番号位置に、新規ストリームのデータを追加する。ここでは、スキップ310には、入力ソースのレートである30fpsを目標フレームレートで割った値をセットし、ストリームの処理負荷320には、画像サイズから導き出される負荷値をセットし、優先度330にはクライアントからの指示をそのままセットし、カウント340には初期値として仮に「0」をセットし、フラグ350は「0」にクリアする。次に、カウント340がスキップ310と等しくなるまでステップS610以下を繰り返す。
ステップS620では、ストリーム管理テーブル274のデータをRAM270のワークエリアに退避する。
現在のカウント340を初期値として10フレーム先まで処理した場合の、現行ストリームに与える影響を、ステップS630からステップS650でチェックする。ステップS630では、図5で示した流れに従い処理ストリームの選択を行う。ステップS640では、S630の結果ストリーム管理テーブル274のカウント340の項目が負の値になった個所(処理が保留されたストリーム数)をカウントする。
ステップS650では10フレーム先まで計算されたかどうかをチェックし、ステップS630、ステップS640の処理を繰り返す。ステップS630からステップS650の処理で10フレーム間で処理が保留されたストリーム数の総和を計算し、カウント340の初期値を共にワークエリアに残す。
ステップS660では、ステップS620で退避しておいたストリーム管理テーブル274のデータをRAM270のワークエリアから戻し、ステップS670で追加するストリームのカウント340を1増加し、ステップS610へ戻る。
カウント340がスキップ310と等しくなるまでステップS610以下を繰り返した後、ステップS680で、ワークエリアに残されているストリーム数の10フレーム分の総和の中から最少のものを選択し、対応するカウント340の初期値を、新規追加するストリームのカウント値の初期値としてセットする。
図6の処理によって、新規ストリーム追加処理で、既に配信されているストリームに対する影響が少なくなる位置から新規ストリームが開始される。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、ストリーム数が増えて負荷が増大すると、全てのストリームのフレームレートが落ちていく。配信先で動画像として蓄積する場合などでは、フレームレートが固定で無ければならないこともある。本第2の実施の形態は、上記の様なフレームレートが固定のストリームが混在している場合にも対応するものである。
図7及び図8は、本実施の形態に係る動画配信システムを説明する図である。第1の実施形態の図1乃至図6については、本実施の形態にも適用できる為、説明を省略する。図7はストリーム管理テーブル274の例を示す図である。第1の実施の形態の図3と比較すると、フレームレートが固定である「No.0」のストリームが追加されている。この「No.0」のストリームは、第1の実施の形態では優先度330の項目は「1」〜「10」であったのに対し、「−1」とすることによって固定のストリームであることを表している。
図8は、図5のステップS500の処理である、カウント、優先度によってストリームを処理順に並び替える処理で使われる評価関数のフローチャートである。
この関数は、AとBという2つのストリームを比較し、Aの方が処理順序が先になる場合に「1」を返し、Bの方が処理順序が先になる場合に「0」を返す。以下、順を追って説明する。
ステップS800では、Aの優先度をチェックし、優先度に負の値が設定されていた場合にはAの方が処理順序が先となり、ステップS840で戻り値を「1」とする。
次に、ステップS810では、Bの優先度をチェックし、優先度に負の値が設定されていた場合にはBの方が処理順序が先となり、ステップS840で戻り値を「0」とする。
次に、ステップS820では、AのカウントとBのカウントを比較し、Aのカウントの方が小さい場合にはAの方が処理順序が先、Bのカウントの方が小さい場合にはBの方が処理順序が先と判定し、カウント値が等しい場合にはステップS830へ進む。
ステップS830では、Aの優先度とBの優先度を比較し、Aの優先度が高いか等しい
場合にはAの方が処理順序が先、Bの優先度が高い場合にはBの方が処理順序が先と判定する。
図8で説明した評価関数を用いて、図5のステップS500の処理でストリームを並べ替えることにより、まず、カウント値に関わらず優先度が負のものを先に処理を行い、次にカウント値が低いものから順に処理を行い、カウント値が等しいものは、優先度が高いものから処理が行われる。
本実施の形態では、フレームレートが固定のストリームが1つの例で説明したが、単位時間内で処理可能な範囲を超えない条件で、フレームレートが固定のストリームが複数ある場合にも対応可能である。
以上説明したように、本実施の形態ではフレームレートが固定のストリームが混在している場合にも対応することが可能となる。
(第3の実施の形態)
第1の実施形態では、各ストリームの処理負荷は、全てのフレームで一定の値として計算しているが、MPEG4の場合、ビデオオブジェクトプレーンVOPの種類によって処理負荷が変動する場合がある。本第3の実施の形態は、同一のストリーム上でもビデオオブジェクトプレーンVOPの種類によって処理負荷が変動する場合にも対応するものである。
図9及び図10は、本実施の形態に係る動画配信システムを説明する図である。第1の実施の形態の図1乃至図4及び図6については、本実施の形態にも適用できる為、説明を省略する。
図9は本実施の形態に於けるストリーム管理テーブル274の例を示す図である。第1の実施の形態の図3と比較すると、図3の負荷320(Load)がI−VOP生成時の処理負荷であるI−VOP負荷900(Load_I)、P−VOP生成時の処理負荷であるP−VOP負荷910(Load_P)の2つの項目に分かれた点と、VOPグループ920(GOV)、ポインタ930(Point)の項目が加えられている。ここで、VOPグループ920とは、複数のビデオオブジェクトプレーンVOPをまとめてグループにした処理単位の事で、本実施の形態では、1つのI−VOPと1つ以上のP−VOPから構成され、この処理単位が繰り返される形で動画の符号化が行われる。ポインタ930は、次の符号化がVOPグループ920のどのビデオオブジェクトプレーンVOPとして符号化が行われるかを示すポインタで、初期値は0(先頭)となっている。
また、上記の変更に伴い、第1の実施の形態の図5のステップS540で説明した、画像符号化部240の1フレーム辺りの処理能力の最大値は、本実施の形態では11とする。
図10は本実施の形態に於いて、処理するフレームを選択する処理を表すフローチャートであり、第1の実施の形態の図5に処理を追加したものである。
ステップS540の前に挿入されたステップS1000では、対象ストリームのポインタ930が指すVOPグループ920の情報を基にして、次に行われる符号化がI−VOPであれば、I−VOP負荷900の項目の値、P−VOPであれば、P−VOP負荷910の項目の値を負荷Loadの値とし、以下の処理を行う。
ステップS560の後ろに挿入されたステップS1010では、ポインタ930を1増加する。この時VOPグループ920の長さと同じ値に達したら、ポインタ930を0に戻す。
以上説明した構成により、本実施の形態では、ビデオオブジェクトプレーンVOPの種類に応じた処理負荷を用いて計算が行われるため、同一のストリーム上でビデオオブジェクトプレーンVOPの種類によって処理負荷が変動する場合にも対応することが可能となる。
また、上記の第1〜3の実施の形態で説明した動画配信システムでは、動画像はMPEG4のシンプルプロファイルで符号化されているものとしたが、MPEG4の他のプロファイルや、MPEG2、H.264、MotionJPEG2000等、他の符号化形式を用いた場合、あるいは混在した場合にも同様の効果が得られる。
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る動画配信システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動画配信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動画配信装置のストリーム管理テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る動画配信装置のフレーム処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る動画配信装置の処理するフレームを選択する処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る動画配信装置の新規のストリームを追加する処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る動画配信システムのストリーム管理テーブルの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る動画配信装置の処理する順位を決定する時の条件比較処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る動画配信システムのストリーム管理テーブルの例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る動画配信装置の処理するフレームを選択する処理手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 カメラ部
110 動画配信装置
200 CPU
210 ROM
220 動画入力部
230 解像度変換部
240 画像符号化部
260 通信部
270 RAM
274 ストリーム管理テーブル

Claims (13)

  1. 動画像を入力する動画入力手段と、
    前記動画入力手段から得られる動画を構成する単位画像の入力毎に、条件の異なる複数の加工を行い複数のストリームを生成するストリーム生成手段と、
    前記複数のストリームを複数の配信先に送信する配信手段とを持つ動画配信装置であって、
    前記ストリーム生成手段が条件の異なる複数の加工を行う際に、ストリーム毎の処理負荷を基に、単位時間内に処理可能なストリームと処理できないストリームとに切り分ける切り分け手段と、
    前記処理可能なストリームを生成する選択ストリーム生成手段と、
    前記処理できなかったストリームは、次の単位画像の処理で優先的に処理する優先処理手段とを有することを特徴とする動画配信装置。
  2. 前記条件の異なる複数の加工は、単位画像のサイズ、フレームレート、圧縮率のいずれか又はその複数の組合せであることを特徴とする請求項1に記載の動画配信装置。
  3. 前記ストリーム毎の処理負荷は、単位画像のサイズを基に計算される値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動画配信装置。
  4. 前記複数のストリームに新たにストリームが追加される際、追加されるストリームの処理を開始する単位画像を、既に配信されているストリームに対する影響が少なくなる位置を探索して開始する開始位置探索手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動画配信装置。
  5. 前記切り分け手段は、フレームレートを固定する為に、常に最優先で処理可能なストリームに切り分けられるストリームを1つ以上持つ事が可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の動画配信装置。
  6. 前記ストリーム毎の処理負荷は、単一の単位画像から処理される時と、入力された時間の異なる複数の単位画像から処理される時とで、処理負荷が変化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の動画配信装置。
  7. 入力された動画像から、条件の異なる複数の加工によってストリームを生成し、複数の配信先に送信する動画配信装置の動画配信方法であって、
    前記動画を構成する単位画像の入力毎に、ストリーム毎の処理負荷を基に、単位時間内に処理可能なストリームと処理できないストリームとに切り分ける切り分けステップと、
    前記処理可能なストリームを生成する選択ストリーム生成ステップと、
    前記処理できなかったストリームを、次の単位画像の処理で優先的に処理する優先処理ステップとを有することを特徴とする動画配信方法。
  8. 前記条件の異なる複数の加工は、単位画像のサイズ、フレームレート、圧縮率のいずれか又はその複数の組み合わせであることを特徴とする請求項7に記載の動画配信方法。
  9. 前記ストリーム毎の処理負荷は、単位画像のサイズを基に計算される値であることを特徴とする請求項7又は8に記載の動画配信方法。
  10. 前記複数のストリームに新たにストリームが追加される際、追加されるストリームの処理を開始する単位画像を、既に配信されているストリームに対する影響が少なくなる位置を探索して開始する開始位置探索ステップを有することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の動画配信方法。
  11. 前記切り分け手段は、フレームレートを固定する為に、常に最優先で処理可能なストリームに切り分けられるストリームを1つ以上持つ事が可能であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の動画配信方法。
  12. 前記ストリーム毎の処理負荷は、単一の単位画像から処理される時と、入力された時間の異なる複数の単位画像から処理される時とで、処理負荷が変化することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の動画配信方法。
  13. 請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法の各工程をコンピュータにて実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012195831A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Canon Inc 送信装置及び送信方法、並びにプログラム

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