JP2007212507A - Peep prevention object - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、各種表示画面に適用して、該表示画面に表示された内容の覗き見を防止する覗き見防止体に関する。 The present invention relates to a peep prevention body that is applied to various display screens and prevents peeping of contents displayed on the display screen.
例えば携帯電話、携帯情報端末、カード等の暗証番号入力端末等からなる情報表示体の表示画面に適用される覗き見防止体として、図5に示すような、光透過帯31と、遮光帯32が交互に配されたルーバー層を備えたものが知られている(例えば、下記特許文献1)。かかる構成の覗き見防止体によれば、使用者からの表示画面の視認性を損なうことなく、側方からの覗き見を防止することができる。
また、銀行の現金自動預入支払機(以下、ATMという。)にあっては、使用者の斜め後方からの覗き見を良好に防止するために、図6に示すように、光透過帯31と遮光帯32が交互に配されたルーバー層を2層、各層の遮光帯32が互いに斜めに交差するように積層した構成のものも提案されている。
In addition, in an automatic teller machine (hereinafter referred to as ATM) of a bank, in order to prevent a user from peeping from diagonally behind, as shown in FIG. There has also been proposed a structure in which two louver layers in which the
昨今、銀行のATMにおいて、表示画面の使用者に対して正面となる位置に盗撮用のカメラが設置されるとう事件が生じ、表示画面の左右側だけでなく、図5に矢印Aで示すような表示画面の使用者の向かい側となる方向(以下、単に向かい側ということもある)からの覗き見も防止できるようにすることが急務である。
これに対して、図5のようなストライプ状のルーバー層を2層、各層の遮光帯32が互いに直交するように積層すれば、表示画面の左右方向および向かい側からの覗き見を防止できると考えられる。
しかしながら、そのように遮光層を直交させた構成にあっては、表示画面の左右および向かい側に加えて、使用者の手前側からの視認も防止されることになる。このため、表示画面の法線方向近傍に視点がある使用者であれば表示画面を良好に視認することができるが、例えば車椅子利用者など、手前側の低い位置から表示画面を見る使用者の視認性が損なわれてしまうという問題がある。
Recently, in a bank ATM, there has been a case where a camera for voyeurism is installed at a position in front of the user of the display screen, as shown by an arrow A in FIG. 5 in addition to the left and right sides of the display screen. There is an urgent need to prevent peeping from a direction opposite to the user of a simple display screen (hereinafter sometimes simply referred to as the opposite side).
On the other hand, if two stripe-shaped louver layers as shown in FIG. 5 are laminated so that the
However, in such a configuration in which the light shielding layers are orthogonal to each other, visual recognition from the front side of the user is prevented in addition to the left and right sides and the opposite side of the display screen. For this reason, if the user has a viewpoint in the vicinity of the normal direction of the display screen, the display screen can be viewed well. For example, a user who views the display screen from a lower position on the near side, such as a wheelchair user. There is a problem that visibility is impaired.
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、表示画面の手前側からの視認性を損なうことなく、左右側および向かい側からの覗き見を防止できる覗き見防止体を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and provides a peep prevention body capable of preventing peeping from the left and right sides and the opposite side without impairing the visibility from the front side of the display screen. The purpose is to do.
上記の目的を達成するために、本発明の覗き見防止体は、光透過帯と遮光帯とが交互に配されている第1のルーバー層と、光透過帯と遮光帯とが交互に配されている第2のルーバー層が厚さ方向に積層されており、前記第1のルーバー層の遮光帯の長さ方向と第2のルーバー層の遮光帯の長さ方向とが直交しており、前記第2のルーバー層における遮光帯が、該第2のルーバー層の表面に対して斜傾していることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the peep prevention body of the present invention includes a first louver layer in which light transmission bands and light shielding bands are alternately arranged, and light transmission bands and light shielding bands are alternately arranged. The second louver layer is laminated in the thickness direction, and the length direction of the light shielding band of the first louver layer and the length direction of the light shielding band of the second louver layer are orthogonal to each other. The light-shielding band in the second louver layer is inclined with respect to the surface of the second louver layer.
本発明によれば、表示画面の手前側からの視認性を損なうことなく、左右側および向かい側からの覗き見を防止できる覗き見防止体が得られる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the peep prevention body which can prevent peeping from the right-and-left side and the opposite side is obtained, without impairing the visibility from the near side of a display screen.
図1は本発明の覗き見防止体の一実施形態を分解して示した分解斜視図である。なお、図面は覗き見防止体の一部を拡大して模式的に示している。
図1において、覗き見防止体1の厚さ方向をZ方向とし、該覗き見防止体1が表示画面上に取り付けられた状態で、視認側となる方をZ1側、表示画面側となる方をZ2側とする。
またZ方向に垂直な面内における互いに垂直な二方向をそれぞれX方向、Y方向とし、該覗き見防止体1が表示画面上に取り付けられた状態で、表示画面の左右方向をX方向とし上下方向をY方向とする。また、使用者が表示画面を見るときに、手前側となる方をY1側、向かい側となる方をY2側とする。
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of the peep prevention body of the present invention in an exploded manner. The drawing schematically shows an enlarged part of the peep prevention body.
In FIG. 1, in the state in which the thickness direction of the
In addition, the two directions perpendicular to each other in the plane perpendicular to the Z direction are the X direction and the Y direction, respectively. With the
本実施形態の覗き見防止体1は、厚さ方向において、表示画面側(Z2側)から順に、粘着層14、第1のルーバー層10、第2のルーバー層20、および透明樹脂層13が順に積層され、互いに一体化されている。
X―Y平面(Z方向に垂直な面)内における、覗き見防止体1の全体の平面形状は、例えば矩形であるが、適用する表示画面の形状に応じて適宜変更できる。
The
The overall planar shape of the
[第1のルーバー層]
第1のルーバー層10は、光透過帯11と遮光帯12とがX方向において交互に配されている。
第1のルーバー層10を構成している光透過帯11および遮光帯12はいずれもY方向に延びる帯状であり、そのX方向における幅はそれぞれ均一かつ一定である。
第1のルーバー層10において、該第1のルーバー層10の表面と遮光帯12とのなす角度α1は略90°(85°より大きく95°より小さい)であり、90°であることが好ましい。
[First louver layer]
In the
Each of the
In the
光透過帯11の材料としては、透明性が高い樹脂が用いられる。具体的には、光透過帯11のみに対して、図中Z方向に光を透過させたときの光線透過率が75%以上、好ましくは85%以上であるような、高い透明性を有する樹脂材料が好ましい。例えば、透明性が高い熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が用いられ、具体例としては、セルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。中でもシリコーン樹脂が好ましく、特に耐熱性の点でシリコーンゴムが特に好ましい。
なお、本明細書における「光線透過率」の値は、光源としてJIS Z 8720に規定されるD65を用い、光源から出射された検査光の強度を受光センサーで測定する装置において、前記検査光の光路上に被測定物が無い状態での受光センサーの出力値をA、検査光の光路上に被測定物をセットし、被測定物を透過した透過光が受光センサーで受光される状態での出力値をBとするとき、光線透過率=(B/A)×100(単位;%)で求められる値とする。
As the material of the
Note that the value of “light transmittance” in this specification is D 65 defined in JIS Z 8720 as a light source, and in the apparatus for measuring the intensity of inspection light emitted from the light source with a light receiving sensor, the inspection light is used. The output value of the light receiving sensor when there is no object to be measured on the optical path is set to A, the object to be measured is set on the optical path of the inspection light, and the transmitted light transmitted through the object to be measured is received by the light receiving sensor. When the output value of B is B, the light transmittance = (B / A) × 100 (unit:%).
遮光帯12の材料としては、光透過帯11の材料として上記に挙げた樹脂を基材とし、これに顔料や染料等の着色剤を添加してなる着色樹脂が好適に用いられる。遮光帯12の色調は、遮光帯12における好ましい遮光性が得られればよく、例えば黒、赤、黄、緑、青、水色等とすることができる。遮光帯12の色調は、着色剤の種類および添加量によって調整できる。具体的には、遮光帯12のみに対して、その幅方向(この図ではX方向)に光を透過させたときの光線透過率が40%以下、好ましくは10%以下となるような遮光性を有することが好ましい。また、遮光帯12の色調は、第1のルーバー層10を見たときに認識される色調を構成するので装飾性も考慮して設計することが好ましい。
着色剤の具体例としては、カーボンブラック、ベンカラ、酸化鉄、酸化チタン、黄色酸化鉄、ジスアゾイエロー、フタロシアニンブルー等の一般的な有機顔料あるいは無機顔料が挙げられる。着色剤は1種でもよく、2種以上を用いてもよい。また黒色顔料を用いない場合は、良好な遮光性を得るために白色顔料を併用することが好ましい。
第1のルーバー層10において、光透過帯11をなしている樹脂材料と、遮光帯12の基材としての樹脂材料とは同じであってもよく、異なっていてもよいが、光透過帯11と遮光帯12との接着性の点からは両者が同じであることが好ましい。
As the material of the light-
Specific examples of the colorant include general organic pigments or inorganic pigments such as carbon black, benkara, iron oxide, titanium oxide, yellow iron oxide, disazo yellow, and phthalocyanine blue. One colorant may be used, or two or more colorants may be used. When a black pigment is not used, it is preferable to use a white pigment in combination in order to obtain good light shielding properties.
In the
図2は本実施形態の覗き見防止体1をX―Z平面で切断した断面図である。第1のルーバー層10において、X―Z平面(図2における紙面)内における視野角θ1は、覗き見防止体1を表示画面上に適用したときの、画面左右方向における視野角に相当する。
第1のルーバー層10の、X方向における光透過帯11の幅W11と遮光帯12の幅W12の比は、Z方向に平行な光線の第1のルーバー層10における透過率に影響する。
具体的に、第1のルーバー層10における前記視野角θ1は30〜150°の範囲が好ましく、より好ましくは50〜120°である。
光透過帯11のX方向における幅W11は、50μm〜0.3mmの範囲内が好ましく、75μm〜0.2mmの範囲内がより好ましい。
遮光帯12のX方向における幅W12は、5μm〜50μmの範囲内が好ましく、15μm〜30μmの範囲内がより好ましい。
第1のルーバー層10のZ方向における厚さT1は、0.1〜2.5mm程度が好ましく、0.14〜0.6mm程度がより好ましい。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
The ratio of the width W11 of the
Specifically, the viewing angle θ1 in the
The width W11 in the X direction of the
The width W12 of the
The thickness T1 of the
かかる構成の第1のルーバー層10は、以下のようにして製造することができる。まず、光透過帯11の構成材料からなり厚さが上記W11である第1のシートの複数枚と、遮光帯12の構成材料からなり厚さが上記W12である第2のシートの複数枚とを交互に積層し、加熱および加圧してこれら複数のシートが一体化してなるブロック体を形成する。次いで、該ブロック体をシート表面に垂直な切断面でスライスすることにより第1のルーバー層10が得られる。スライスする際の厚さ(スライス幅)は上記T1である。
The
[第2のルーバー層]
第2のルーバー層20は、光透過帯21と遮光帯22とがY方向において交互に配されている。
第2のルーバー層20が前記第1のルーバー層10と大きく異なる第1の相違点は、第1のルーバー層10における光透過帯11および遮光帯12はいずれもY方向に延びる帯状であるのに対して、第2のルーバー層20における光透過帯21および遮光帯22はいずれもX方向に延びる帯状である点である。すなわち第1のルーバー層10の遮光帯12の長さ方向(Y方向)と第2のルーバー層20の遮光帯22の長さ方向(X方向)とは互いに直交している。
第2の相違点は、第1のルーバー層10において、第1のルーバー層10の表面と遮光帯12とのなす角度α1は略90°であるのに対して、第2のルーバー層20における遮光帯22は、第2のルーバー層20の表面に対して斜めに設けられている点である。第2のルーバー層20の表面の法線方向(Z方向)と遮光帯22とのなす角度α2は5〜30°の範囲内が好ましく、10〜20°の範囲がより好ましい。α2が大きくなるほど、覗き見防止体1を表示画面上に適用したときの、手前側からの視認性が向上する半面、Z方向に平行な光線の第2のルーバー層20における透過率が低下する傾向がある。前記α2が上記の範囲内であれば、手前側からの良好な視認性および画面法線方向からの良好な視認性を両立させることができる。
第2のルーバー層20における光透過帯21および遮光帯22の材料については、前記第1のルーバー層10における光透過帯11および遮光帯12と同様である。
[Second louver layer]
In the
The first difference between the
The second difference is that in the
The materials of the
図3は本実施形態の覗き見防止体1をY―Z平面で切断した断面図である。第2のルーバー層20において、Y―Z平面(図3における紙面)内における視野角θ2は、覗き見防止体1を表示画面上に適用したときの、画面上下方向における視野角に相当する。
第2のルーバー層20における光透過帯21の幅W21と遮光帯22の幅W22は、光透過帯21と遮光帯22との界面に対して垂直な方向における幅とする。
第2のルーバー層20において、Z方向に平行な光線の透過率は、第2のルーバー層20における光透過帯21の幅W21と遮光帯22の幅W22の比、および第2のルーバー層20の表面の法線方向(Z方向)と遮光帯22とのなす角度α2の影響を受ける。
具体的に、第2のルーバー層20における前記視野角θ2は60〜150°の範囲が好ましく、より好ましくは90〜120°である。また特に、Z方向よりもY2側(向かい側)における視野角の大きさθ3は0〜50°が好ましく10〜40°がより好ましい。また、Z方向よりもY1側(手前側)における視野角の大きさθ4は30〜90°が好ましく、40〜70°がより好ましい。
第2のルーバー層20における光透過帯21の幅W21および遮光帯22の幅W22は、第1のルーバー層10における光透過帯11の幅W11および遮光帯12の幅W12とそれぞれ同様である。
第2のルーバー層20のZ方向における厚さT2は、0.1〜2.5mm程度が好ましく、0.14〜0.4mm程度がより好ましい。第1のルーバー層10の厚さT1と第2のルーバー層20の厚さT2とが同じであってもよく、異なっていてもよい。
FIG. 3 is a cross-sectional view of the
The
In the
Specifically, the viewing angle θ2 in the
The width W21 of the
The thickness T2 in the Z direction of the
かかる構成の第2のルーバー層20の製造は、前記第1のルーバー層10の製造に用いたのと同様のブロック体(シート積層物)を用い、第1のルーバー層10を製造する際は該ブロック体をシート表面に対して垂直にスライスするところを、斜めにスライスすればよい。
すなわち、図4に示すように、光透過帯21の構成材料からなり厚さが上記W21である第1のシート21aの複数枚と、遮光帯22の構成材料からなり厚さが上記W22である第2のシート22aの複数枚とを交互に積層し、加熱および加圧してこれら複数のシートが一体化してなるブロック体を形成する。次いで、該ブロック体をシート表面に対して所定の角度α3(α3=90°+α2)となる斜めの切断面でスライスすることにより第2のルーバー層20が得られる。スライスする際の厚さ(スライス幅)は上記T2である。
The
That is, as shown in FIG. 4, the plurality of
第1のルーバー層10と第2のルーバー層20とを一体化させる方法は、特に限定されず、公知の手法を適宜用いることができる。
例えば、硬化後に透明性を有する接着剤を用いて両者を接着する方法が好ましい。かかる接着剤としては、硬化後に透明性を有する熱硬化型接着剤、多液反応型接着剤、紫外線硬化型接着剤等が挙げられ、具体的にはエポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、メラミン系接着剤、ポリエステル系接着剤、シリコーン系接着剤等を好適に用いることができる。
The method for integrating the
For example, a method of adhering both using an adhesive having transparency after curing is preferable. Examples of such adhesives include thermosetting adhesives that are transparent after curing, multi-component reaction adhesives, UV curable adhesives, and the like. Specifically, epoxy adhesives, urethane adhesives, acrylics, etc. A system adhesive, a melamine adhesive, a polyester adhesive, a silicone adhesive, and the like can be suitably used.
[透明樹脂層]
透明樹脂層13の材料としては、上記光透過帯11(21)の材料として上記に挙げた樹脂を用いることができる。透明樹脂層13の単体に対して、図中、Z方向に光を透過させたときの光線透過率が75%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましい。
透明樹脂層13の材料は、特に、透明性と耐熱性の点からポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に、シクロオレフィンポリマー)、セルロース系樹脂が好ましく、中でもポリカーボネート、およびポリエステル樹脂がより好ましい。
透明樹脂層13のZ方向における厚さは、薄すぎると十分な保護機能が得られず、厚いほど光線透過率が低下するので、0.01〜0.5mm程度が好ましく、0.1〜0.2mm程度がより好ましい。
[Transparent resin layer]
As the material of the
The material of the
If the thickness of the
第2のルーバー層20と透明樹脂層13とを一体化させる方法は特に限定されず、公知の手法を適宜用いることができる。
例えば、第2のルーバー層20の表面に接着剤を塗布し、透明樹脂層13の材料からなるシートを貼り合わせた後、接着剤を硬化させる方法でもよい。このとき用いる接着剤は硬化後における光線透過率が高いものが好ましい。具体的には、硬化後の接着剤層の単体における光線透過率が65%以上であるものが好ましく、80%以上がより好ましい。
かかる接着剤としては、硬化後に透明性を有する、熱硬化型接着剤、多液反応型接着剤、紫外線硬化型接着剤等が挙げられ、具体的にはエポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、メラミン系接着剤、ポリエステル系接着剤、シリコーン系接着剤等を好適に用いることができる。
The method for integrating the
For example, a method may be used in which an adhesive is applied to the surface of the
Examples of such an adhesive include a thermosetting adhesive having a transparency after curing, a multi-component reaction adhesive, an ultraviolet curable adhesive, and the like. Specifically, an epoxy adhesive, a urethane adhesive, An acrylic adhesive, a melamine adhesive, a polyester adhesive, a silicone adhesive, and the like can be suitably used.
[粘着層]
本実施形態の覗き見防止体1は、粘着層14によって表示画面上に接着、固定される。このとき、容易に再剥離できるように接着してもよく、あるいは容易には剥離できない程度の接着強度で接着してもよく、用途に応じて選択できる。
容易に再剥離可能に接着する場合、粘着層14の材料は再剥離可能な粘着力を有するものであればよく、透明性が高いものが好ましい。また表示画面から剥離したときに糊残りが少ないものが好ましい。例えば、粘着層14は再剥離可能な粘着剤として市販されている材料からなる層や、エラストマー(低架橋密度品のゲル状物質を含む)からなり表面(表示画面との接着面)を鏡面加工した層であることが好ましい。前記再剥離可能な粘着剤の具体例としては、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。前記エラストマーの具体例としては、シリコーンゴム、シリコーンゲル、ウレタンゴム、ウレタンゲル等が挙げられる。これらの中でも、糊残りが少なく、透明性が高い点でシリコーンゴムが特に好ましい。
[Adhesive layer]
The
When the
覗き見防止体1を表示画面上に、容易には剥離できない程度に接着する場合、粘着層14の材料は、充分な接着力を有し透明性が高いものが好ましい。具体例としてはアクリル系粘着材、ウレタン系粘着材等が挙げられる。これらの中でもアクリル系粘着材が接着力の点でより好ましい。
When the
覗き見防止体1の全体における光線透過率は45%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。該光線透過率の上限は高い方が好ましいが、覗き見防止機能を達成するためには80%程度が限界である。
The light transmittance in the whole peeping
本実施形態の覗き見防止体1は、例えば銀行のATMの表示画面上に粘着層14を貼り付けて用いられる。このとき、使用者から見て、図中X方向が表示画面の左右方向、Y方向が表示画面の上下方向となり、かつY1側が使用者の手前側、Y2側が向かい側となるように用いられる。
本実施形態の覗き見防止体によれば、第1のルーバー層10により、表示画面の左右側からの覗き見が防止される。また第2のルーバー層20により使用者の向かい側からの覗き見が防止される。また、第2のルーバー層20における遮光帯22の向きが、Z方向よりもY1側(手前側)に倒れるように斜めに設けられているので、表示画面の法線方向(Z方向)近傍から表示画面を見る使用者だけでなく、手前側の低い位置から表示画面を見る使用者についても、良好な視認性を確保することができる。
The
According to the peep prevention body of the present embodiment, the
なお、本実施形態における第1のルーバー層10と第2のルーバー層20の積層順序は逆にしても構わない。すなわち、表示画面側(Z2側)から順に、粘着層14、第2のルーバー層20、第1のルーバー層10、および透明樹脂層13が積層された構成としても同様の作用効果が得られる。
Note that the stacking order of the
また、本実施形態において第1のルーバー層10の光透過帯11および遮光帯12はY方向に平行に延びており、第2のルーバー層20の光透過帯21および遮光帯22はX方向に平行に延びている。すなわち第1のルーバー層10の遮光帯12の長さ方向と、第2のルーバー層20の遮光帯22の長さ方向とがなす角度は90°となっているが、この角度は必ずしも90°でなくてもよく90°±15°(75〜105°)が許容範囲である。特に好ましいのは90°である。
つまり、本発明における「第1のルーバー層の遮光帯の長さ方向と第2のルーバー層の遮光帯の長さ方向とが直交する」とは、第1のルーバー層の遮光帯の長さ方向と第2のルーバー層の遮光帯の長さ方向との角度が90°±15°(75〜105°)の範囲であることを意味しており、特に好ましい角度は90°である。
In the present embodiment, the
In other words, in the present invention, “the length direction of the light shielding band of the first louver layer and the length direction of the light shielding band of the second louver layer are orthogonal” means the length of the light shielding band of the first louver layer. This means that the angle between the direction and the length direction of the light shielding band of the second louver layer is in the range of 90 ° ± 15 ° (75 to 105 °), and a particularly preferred angle is 90 °.
以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1〜3に示す構成の覗き見防止体を製造した。
まず、光透過帯11(21)として透明シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE153U)からなる厚さが200μmの第1のシートを用意した。
これとは別に、遮光帯12(22)として透明シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE153U)100質量部に対してカーボンブラックを15質量部添加した材料からなる厚さが20μmの第2のシートを用意した。
第1のシート複数枚と第2のシート複数枚とを交互に積層し、加熱加硫および加圧してこれら複数のシートが一体化してなるブロック体を形成した。
次いで、該ブロック体をシート表面に垂直な切断面で、厚さ(T1)360μmにスライスすることにより第1のルーバー層10を作製した。
また同じブロック体を、図4に示す角度α3が105°となる斜めの切断面で、厚さ(T2)360μmにスライスすることにより第2のルーバー層20を作製した。第2のルーバー層20における遮光帯22のZ方向に対する角度α2は15°であった。
Examples are given below, but the present invention is not limited to these examples.
Example 1
A peep prevention body having the configuration shown in FIGS.
First, a first sheet having a thickness of 200 μm made of transparent silicone rubber (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., trade name: KE153U) was prepared as the light transmission band 11 (21).
Separately from this, the light shielding band 12 (22) is made of a material obtained by adding 15 parts by mass of carbon black to 100 parts by mass of transparent silicone rubber (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., trade name: KE153U). Two sheets were prepared.
A plurality of first sheets and a plurality of second sheets were alternately laminated, heat vulcanized and pressurized to form a block body in which these sheets were integrated.
Next, the
Further, the same block body was sliced to a thickness (T2) of 360 μm at an oblique cut surface where the angle α3 shown in FIG. 4 was 105 °, thereby producing the
こうして得られた第1のルーバー層10一方の面と第2のルーバー層20の一方の面とを、両者の遮光帯の長さ方向が90°の角度で直交するように重ね合わせて接着一体化した。接着剤としては二液硬化型シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE1935)を用いた。
また第1のルーバー層10の他方の面上に、二液硬化型シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE1935)を用いて、スクリーン印刷法により粘着層14を形成した。
また第2のルーバー層の他方の面に、熱硬化型接着剤(信越化学工業社製、商品名;KE1825)を塗布したポリカーボネートシート(透明樹脂層13)を貼り合わせて、該接着剤を熱硬化させた。
こうして得られた除き見防止体1において、X方向(画面左右方向)における視野角θ1は90°であり、Y方向における視野角のうちY2側(向かい側)の視野角θ3は30°、Y1側(手前側)の視野角θ4は60°であった。また全体の光線透過率は60%であった。
The one surface of the
On the other surface of the
Further, a polycarbonate sheet (transparent resin layer 13) coated with a thermosetting adhesive (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., trade name: KE1825) is bonded to the other surface of the second louver layer, and the adhesive is heated. Cured.
In the
本発明の覗き見防止体は、例えば銀行のATM、自動券売機等における情報表示体表示画面に適用して、該表示画面の上下左右の4方向のうちの3方向からの覗き見を防止しつつ、残りの1方向および画面の法線方向近傍からの良好な視認性を確保することができる。 The peep prevention body of the present invention is applied to, for example, an information display body display screen in bank ATMs, automatic ticket vending machines, etc., and prevents peeping from three directions among the four directions of the display screen. On the other hand, good visibility from the remaining one direction and the vicinity of the normal direction of the screen can be ensured.
1 覗き見防止体
10 第1のルーバー層
11 光透過帯
12 遮光帯
20 第2のルーバー層
21 光透過帯
22 遮光帯
DESCRIPTION OF
Claims (1)
光透過帯と遮光帯とが交互に配されている第2のルーバー層が厚さ方向に積層されており、
前記第1のルーバー層の遮光帯の長さ方向と第2のルーバー層の遮光帯の長さ方向とが直交しており、
前記第2のルーバー層における遮光帯が、該第2のルーバー層の表面に対して斜傾していることを特徴とする覗き見防止体。
A first louver layer in which light transmission bands and light shielding bands are alternately arranged;
A second louver layer in which light transmission bands and light shielding bands are alternately arranged is laminated in the thickness direction,
The length direction of the light shielding band of the first louver layer is orthogonal to the length direction of the light shielding band of the second louver layer,
A peep prevention body, wherein a light shielding band in the second louver layer is inclined with respect to the surface of the second louver layer.
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