JP2007211352A - Body protector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、転倒時におけるヒトへの衝撃を緩和する人体保護具に関する。 The present invention relates to a human body protector that mitigates the impact on a human during a fall.
高齢者人口の増加に伴い、高齢者が転倒して骨折する事故が増えている。特に、大腿骨頸部骨折は、増加の傾向にある。この大腿骨頸部骨折の完全治癒には、時間がかかる。この大腿骨頸部骨折が原因で、高齢者が寝たきりとなってしまう事例もある。この大腿骨頸部骨折は大きな社会問題となりつつあり、その予防が強く求められている。 Along with the increase in the elderly population, the number of accidents in which elderly people fall and fractures is increasing. In particular, femoral neck fractures tend to increase. It takes time to completely cure the femoral neck fracture. There are also cases where elderly people are bedridden due to this femoral neck fracture. This femoral neck fracture is becoming a major social problem, and its prevention is strongly demanded.
大腿骨頸部骨折を防止するために、種々の保護具の提案がなされている。例えば、特表平9−508824号公報には、人の大腿骨頚部周りの体型に合うように凹状の側面を備えたドーム形部材を有するヒッププロテクターが記載されている。このヒッププロテクターの表面全体は、剛性のポリプロピレンフォーム等の独立気泡形熱可塑性材料からなり、ドーム形の硬質なシェルとして形成されている。 In order to prevent a femoral neck fracture, various protective devices have been proposed. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 9-508824 discloses a hip protector having a dome-shaped member having a concave side surface so as to fit a body shape around a human femoral neck. The entire surface of the hip protector is made of a closed cell thermoplastic material such as rigid polypropylene foam and is formed as a dome-shaped hard shell.
上記のヒッププロテクターと同様にドーム型に形成されたシェルが大腿骨頸に相当する部分をカバーするように収容されたズボンの提案もある(特表平10−512016号公報)。このシェルは、偏平方向圧縮強度と横方向圧縮強度で規定される可撓性を備えている。このシェルの剛性は高いので、大きな衝撃に対する防護効果は緩衝材のみからなるヒッププロテクターに比べて大きい。 There is also a proposal of trousers in which a shell formed in a dome shape covers a portion corresponding to the femoral neck as in the above hip protector (Japanese Patent Publication No. 10-512016). This shell has flexibility defined by a flat direction compressive strength and a lateral direction compressive strength. Since the shell has a high rigidity, the protective effect against a large impact is greater than a hip protector made of only cushioning material.
常時装着できる衣類装着用として、アクリル系共重合体からなる衝撃吸収パッドが提案されている(特開平9−268409号公報)。この衝撃吸収パッドでは、装着して違和感のない軟らかさと衝撃吸収機能とのバランスが考慮されている。
大腿骨頸部骨折の多くは、寝床から離床するときに発生すると言われている。上記公報に記載された人体保護具では、衝撃を吸収する部材の剛性が高いので、ヒトは寝返りの際に突き上げ感を感じてしまう。この人体保護具は、就寝時に身体から外されてしまう。この人体保護具は、装着感に劣るので常時着用されないという問題がある。この人体保護具では、大腿骨頸部骨折を未然に防ぐことは難しい。 Many femoral neck fractures are said to occur when getting out of bed. In the human body protector described in the above publication, the rigidity of the member that absorbs the impact is high, so that a human will feel a push-up feeling when turning over. This personal protective equipment is removed from the body at bedtime. Since this human body protector is inferior in wearing feeling, there is a problem that it is not always worn. With this human body protector, it is difficult to prevent femoral neck fractures in advance.
装着して違和感のない軟らかさと衝撃吸収機能とのバランスが考慮された人体保護具は、その装着感が高められているために就寝時も着用されうる。しかし、この人体保護具の衝撃吸収性は充分ではない。この人体保護具においても、大腿骨頸部骨折を未然に防ぐことは難しい。 The personal protective equipment that is considered to have a balance between the softness that does not cause a sense of incongruity and the shock absorbing function can be worn even at bedtime because the wearing feeling is enhanced. However, the shock absorption of this human body protector is not sufficient. In this human body protector, it is difficult to prevent a femoral neck fracture.
本発明の目的は、装着感に優れており転倒時の骨折を予防しうる人体保護具の提供にある。 An object of the present invention is to provide a human body protector that has an excellent wearing feeling and can prevent a fracture at the time of falling.
本発明に係る人体保護具は、緩衝体と、この緩衝体が収容される装着体とを備えている。この緩衝体は、変形復元性を有する多孔質体と、この多孔質体を気密に包み込む袋体と、この袋体内に気体を吸入する吸気手段と、この袋体外に気体を排出する排気手段と、この吸気手段をこの多孔質体から隔離する仕切りとを備えている。この袋体内に吸入される気体の単位時間当たりの量は、この袋体外に排出される気体の単位時間当たりの量よりも大きい。 The human body protector according to the present invention includes a buffer and a mounting body in which the buffer is accommodated. The buffer body includes a porous body having deformation restoring properties, a bag body that encloses the porous body in an airtight manner, an intake unit that sucks gas into the bag body, and an exhaust unit that discharges gas outside the bag body. And a partition for isolating the air intake means from the porous body. The amount of gas sucked into the bag body per unit time is larger than the amount of gas discharged outside the bag body per unit time.
好ましくは、この人体保護具では、上記吸気手段として、吸気弁が用いられる。この吸気弁は、吸気方向に開かれ、排気方向に閉じられる。この吸気弁は、上記仕切りの内側に配置されている。この吸気弁の外縁とこの仕切りの内面とは、非接触状態にある。 Preferably, in this human body protector, an intake valve is used as the intake means. The intake valve is opened in the intake direction and closed in the exhaust direction. The intake valve is disposed inside the partition. The outer edge of the intake valve and the inner surface of the partition are in a non-contact state.
好ましくは、この人体保護具では、上記仕切りは、リングからなる。好ましくは、この人体保護具では、上記仕切りは、キャップからなる。好ましくは、この人体保護具では、上記仕切りは、容器からなる。 Preferably, in this human body protector, the partition is made of a ring. Preferably, in this human body protector, the partition is composed of a cap. Preferably, in this human body protector, the partition is made of a container.
好ましくは、この人体保護具では、上記排気手段と上記吸気手段とは、一体的に形成されている。 Preferably, in this human body protector, the exhaust means and the intake means are integrally formed.
この人体保護具では、就寝時に排気手段から気体が徐々に排出されることにより、この緩衝体はヒトに沿った形状を呈する。この人体保護具では、装着による違和感を感じることはない。この人体保護具は、装着感に優れる。この人体保護具では、吸気手段が仕切りで多孔質体から隔離されるので、この吸気手段が多孔質体に接触することはない。この吸気手段の開閉動作は、多孔質体によって阻害されない。この人体保護具は、転倒時の骨折を確実に予防しうる。 In this human body protector, the buffer body has a shape along the human body by gradually exhausting the gas from the exhaust means at bedtime. With this human body protector, there is no sense of incongruity due to wearing. This human body protector is excellent in wearing feeling. In this human body protector, since the air intake means is isolated from the porous body by the partition, the air intake means does not come into contact with the porous body. The opening / closing operation of the intake means is not hindered by the porous body. This human body protector can surely prevent a fracture during a fall.
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
図1(a)は本発明の一実施形態に係る人体保護具2の使用状態が示された正面図であり、図1(b)はその側面図であり、図1(c)はその背面図である。この図1には、ヒト4と人体保護具2とが示されている。この人体保護具2は、緩衝体6と、この緩衝体6が収容されうる装着体8とを備えている。この装着体8は、ヒト4に巻かれるベルト10と、このベルト10に吊された尻当て12とを備えている。この尻当て12は、左右一対のポケット14を備えている。このポケット14は、この緩衝体6を収容する。この人体保護具2では、この緩衝体6が大腿骨頸部の直上に位置するように、このポケット14は装着体8に配置されている。
FIG. 1A is a front view showing a use state of a human
図2は、図1の人体保護具2の緩衝体6が示された一部切り欠き斜視図である。この緩衝体6の平面形状は、矩形である。この緩衝体6の典型的なサイズとしては、縦が140mmであり、横が140mmであり、そして厚みが20mmである。
FIG. 2 is a partially cutaway perspective view showing the shock absorber 6 of the
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。緩衝体6は、多孔質体16と、袋体18と、吸気手段としての吸気弁20と、排気手段としての排気弁22と、仕切りとしてのリング24とを備えている。
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG. The
多孔質体16は、ポリマー成形体である。図示されていないが、この多孔質体16は、その内部に気泡を有する。特に、この多孔質体16は、連続気泡を備えている。この多孔質体16は荷重によって容易に変形し、荷重の除去によって直ちに復元する。図3に示されているように、リング24の配置箇所にある多孔質体16は、このリング24で押さえられることにより凹んでいる。この多孔質体16が、このリング24の形状、大きさ等が考慮された形状に予め形成されているのがより好ましい。なお、この多孔質体16に、複数の気泡と、これらの気泡が連通される通路とを備えたポリマー成形体が用いられてもよい。
The
袋体18は、合成樹脂製のフィルムからなる。この袋体18は、多孔質体16を気密に包み込む。この袋体18は、第一取付孔26と、第二取付孔28と、4つの通気口30とを備えている。この通気口30は、第一取付孔26から等しい距離に等しい間隔で配置されている。この人体保護具2では、この袋体18と多孔質体16とは接合されていない。なお、この人体保護具2の仕様が考慮されて、この袋体18と多孔質体16とが接合されてもよい。
The
吸気弁20は、支持体32と、この支持体32が中心とされて放射状に拡がる傘部34とを備えている。この傘部34は、上下に動きうる。この支持体32が第一取付孔26に嵌め込まれることにより、この吸気弁20は袋体18に固定される。
The
排気弁22は、筒体36と、この筒体36の中心に排気口38とを備える。この筒体36が第二取付孔28に嵌め込まれることにより、この排気弁22は袋体18に固定される。この排気口38を介して、緩衝体6の内部と外部とが繋げられている。
The
図5は、図2の緩衝体6に備えられるリング24が示された斜視図である。このリング24は、硬質な部材からなる。このリング24の水平方向の断面において、このリング24の外面40及び内面42の形状は、円である。このリング24の内側に、吸気弁20が配置される。このリング24は、袋体18の内面44に固定される。このリング24の形状及び大きさは、この人体保護具2の仕様が考慮されて、適宜決められる。
FIG. 5 is a perspective view showing the
リング24の材質としては、合成高分子材料であるのが好ましい。合成高分子材料としては、プラスチック材料及びゴム材料が例示される。汎用性及び加工性の観点から、プラスチック材料が好ましい。プラスチック材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリウレタン及びナイロンが例示される。この人体保護具2では、このリング24は硬質なポリ塩化ビニルからなる。このリング24は、射出成形により形成されている。なお、このリング24が、パイプ状に成形された部材が所定の長さに切断されることにより形成されてもよい。このリング24が、棒状に成形された部材が切削加工されることにより形成されてもよい。
The material of the
この人体保護具2では、通気口30は、傘部34の外縁46よりも内側に配置されている。前述したように、この傘部34は上下に動きうる。この緩衝体6の内圧が大気圧と等しい場合、この傘部34は上方に位置し、この外縁46が袋体18の内面44と接触している。この緩衝体6の内圧が大気圧よりも高い場合においても、この外縁46と内面44との接触は維持されうる。この外縁46と内面44との接触により、この通気口30を通じた気体の流通が遮蔽される。この傘部34は、シールとして機能する。この緩衝体6の内圧が大気圧よりも低い場合、この傘部34が下方に動きこの外縁46がこの内面44から離れる。この通気口30を通じた気体の流通が可能となる。この緩衝体6では、その内圧が下がると吸気弁20を通じて気体が吸入される。この緩衝体6の内圧が上がると気体の吸入が止まる。この吸気弁20は、吸気方向に開かれ、排気方向に閉じられる。この吸気弁20は、逆止弁として機能する。この緩衝体6の内部への気体の吸入量は、この緩衝体6に備えられる通気口30の合計断面積が調整されることにより、制御される。なお、この吸気弁20の位置及び構造は、この人体保護具2の仕様が考慮されて適宜決められる。
In the
この人体保護具2では、緩衝体6の内部にある気体は、排気弁22を通じてこの緩衝体6の外部に排出される。この緩衝体6に備えられる排気口38の合計断面積が調整されることにより、この緩衝体6の外部への気体の排出量が制御される。この緩衝体6は、排気口38の合計断面積が、通気口30の合計断面積よりも小さくなるように構成されている。従って、この人体保護具2では、この緩衝体6の内部に吸入される気体の単位時間当たりの量は、この緩衝体6の外部に排出される気体の単位時間当たりの量よりも大きい。なお、この排気弁22の位置及び構造は、この人体保護具2の仕様が考慮されて適宜決められる。
In the human
この人体保護具2を装着したヒト4が転倒して緩衝体6が圧縮されると、この緩衝体6の内圧は高まる。この緩衝体6の外部に排出される気体の単位時間当たりの量は小さいので、この緩衝体6は内圧が高められた状態を維持する。この緩衝体6は、エアースプリングとして機能し、転倒時におけるヒト4への衝撃を緩和する。
When the person 4 wearing the
この人体保護具2を装着したままヒト4が就寝すると、この緩衝体6にはヒト4の体重がかかる。この場合においても、この緩衝体6は圧縮されるので、この緩衝体6の内圧が高まり、排気弁22を通じて気体が徐々に排出される。気体が排出しつつ、多孔質体16が荷重により容易に変形するので、この緩衝体6は就寝時の体の動きに合わせて変形する。この緩衝体6は、就寝しているヒト4に違和感を与えない。この人体保護具2は、装着感に優れる。
When the human 4 goes to sleep while wearing the
この人体保護具2を装着したヒト4が起床すると、緩衝体6に掛かっていた荷重が除去される。圧縮により変形していた緩衝体6は、多孔質体16の復元力によりその形状を復元していく。就寝時の圧縮変形により、この緩衝体6の内部にある気体の量は減少している。この緩衝体6の形状復元過程では、この緩衝体6の体積が増えていく。多孔質体16の復元力によりこの緩衝体6の内圧は下がるので、吸気弁20が開き、この吸気弁20を通じてこの緩衝体6の内部に気体が吸入される。前述したように、この緩衝体6の内部に吸入される気体の単位時間当たりの量は大きいので、荷重が除去されてから短時間で緩衝体6の形状は復元し、この緩衝体6の内部に十分な量の気体が吸入される。このような緩衝体6は、起床直後にヒト4が転倒した場合でも、骨折を防止できる。
When the person 4 wearing the
この人体保護具2では、リング24の内径は吸気弁20の外径よりも大きい。このリング24の内面42と傘部34の外縁46とは、非接触状態にある。このリング24は、この外縁46を多孔質体16から隔離している。衝撃が加えられることにより多孔質体16が圧縮変形しても、この多孔質体16とこの外縁46とが接触することはない。この吸気弁20の開閉動作は、阻害されない。この人体保護具2は、転倒時の骨折を確実に予防しうる。
In the
この人体保護具2では、リング24が硬質な部材で構成されているので、ヒトがこの人体保護具2を装着した状態で就寝してもこのリング24が変形することはない。このリング24の大きさが大きくなると、人体保護具2の装着感は阻害されてしまう。このため、装着時の違和感が抑えられるために、この人体保護具2に備えられるリング24の大きさは小さくされるのが好ましい。
In this
図3において、両矢印線WAはリング24の内径を表している。両矢印線WBは、吸気弁20の外径を表している。両矢印線HAは、このリング24の高さを表している。点PAは、この吸気弁20の多孔質体16の側の面における支持体32と傘部34との境界である。両矢印線HBは、この点PAにおけるこの支持体32の厚みを表している。なお、厚みHBは、この吸気弁20が袋体18から外された状態で計測される。
In FIG. 3, the double arrow line WA represents the inner diameter of the
この人体保護具2では、内径WAと外径WBとの差は0.5mm以上10.0mm以下であるのが好ましい。この差が0.5mm以上に設定されることにより、外縁46の動きが阻害されない。この人体保護具2では、吸気弁20が確実に開閉する。この観点から、この差は0.7mm以上がより好ましく、1.0mm以上が特に好ましい。この差が10.0mm以下に設定されることにより、装着時の違和感が抑えられる。この観点から、この差は9.0mm以下がより好ましく、8.0mm以下が特に好ましい。
In this
この人体保護具2では、厚みHBに対する高さHAの比率(HA/HB)は0.5以上5.0以下であるのが好ましい。この比率が0.5以上に設定されることにより、外縁46の動きが阻害されない。この人体保護具2では、吸気弁20が確実に開閉する。この観点から、この比率は0.8以上がより好ましく、1.0以上が特に好ましい。この比率が5.0以下に設定されることにより、装着時の違和感が抑えられる。この観点から、この比率は3.0以下がより好ましく、2.0以下が特に好ましい。
In this
この人体保護具2の製造方法は、次の通りである。まず、袋体18及びこの袋体18に収容される多孔質体16が形成される。この袋体18には、この多孔質体16が挿入されうる挿入口が形成されている。次に、この袋体18の所定の箇所に、第一取付孔26、第二取付孔28及び通気口30が打ち抜きによって形成される。次に、この第一取付孔26に吸気弁20が取り付けられる。次に、この吸気弁20が内側に配置されるようにリング24が袋体18の内面44に固定される。この固定には、市販の接着剤が用いられる。次に、この第二取付孔28に排気弁22が取り付けられる。次に、この多孔質体16が、この挿入口を通じてこの袋体18に収容される。次に、この挿入口が、熱溶着によって閉じられる。このようにして、緩衝体6が形成される。最後に、この緩衝体6が、装着体8に収容されて、図1に示された人体保護具2が完成する。なお、この人体保護具2が別の方法で製造されてもよい。
The manufacturing method of this
多孔質体16の気泡は、化学的又は物理的な処理が用いられることにより得られる。この処理としては、化学反応途中の揮発性のガスが利用される方法、炭酸水素ナトリウム、アゾジカルボンアミド、ニトロソペンタメチレンテトラミン等の発泡剤が利用される方法、及び攪拌による気体の巻き込みが利用される方法が例示される。連続気泡の好適な形成方法としては、爆発法及び溶出法が例示される。この爆発法では、高圧力の気体で気泡の壁が破裂されることにより、連続気泡が形成される。この溶出法では、炭酸カルシウムの微粉末が混合された材料から形成されたブロックが塩酸水溶液に漬けられる。この塩酸水溶液への浸積により、このブロックに混合された炭酸カルシウムが溶出される。この炭酸カルシウムの溶出により、連続気泡が形成される。
The bubbles of the
多孔質体16の基材ポリマーとしては、合成樹脂及びゴムが例示される。合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコーン及び各種熱可塑性エラストマーが例示される。ゴムとしては、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体及びエチレン−プロピレン−ジエン共重合体が例示される。加工性の観点から、ポリウレタンが好ましい。ポリウレタンとしては、エステル系ポリウレタン及びエーテル系ポリウレタンが例示される。形状復元性の観点から、エーテル系ポリウレタンがより好ましい。
Examples of the base polymer of the
袋体18の基材ポリマーとしては、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン及びポリエステルが例示される。ポリオレフィンの具体例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。材質の異なる複数のフィルムが積層されて、袋体18が形成されてもよい。袋体18の気密性が高められるために、フィルム状に加工されたアルミニウムが積層されたアルミラミネートフィルムがこの袋体18に用いられてもよい。
Examples of the base polymer of the
吸気弁20が構成される架橋ゴムの基材ゴムとしては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水添アクリロニトリル−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、イソプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム及びアクリルゴムが例示される。なお、軟質な合成樹脂から、この吸気弁20が形成されてもよい。
As the base rubber of the crosslinked rubber constituting the
以下、この緩衝体6における気体の排出及び吸入の速度の測定方法が説明される。まず、緩衝体6の平面48に、縦が140mmであり、横が140mmであり、厚みが1.0mmの鋼板が載置される。次に、この鋼板に、11kgの錘が載せられる。すると、緩衝体6は徐々に変形し、やがて変形が停止する。錘が載せられてから変形が停止するまでの時間T1が、測定される。次に、錘がこの鋼板から降ろされる。すると緩衝体6は徐々に復元し、やがて復元が停止する。錘がこの鋼板から降ろされてから復元が停止するまでの時間T2が、測定される。
Hereinafter, a method of measuring the gas discharge and suction speeds in the
骨折防止の観点から、時間T1は1.0秒以上が好ましく、2.0秒以上が特に好ましい。就寝時の着用感の観点から、時間T1は10.0秒以下が好ましく、4.0秒以下が特に好ましい。起床直後の転倒によっても骨折が防止されるとの観点から、時間T2は1.0秒未満が好ましく、0.8秒以下が特に好ましい。時間T2は、通常は0.01秒以上である。 From the viewpoint of preventing fracture, the time T1 is preferably 1.0 second or longer, and particularly preferably 2.0 seconds or longer. From the viewpoint of wearing comfort at bedtime, the time T1 is preferably 10.0 seconds or less, and particularly preferably 4.0 seconds or less. From the viewpoint that fractures can be prevented by a fall immediately after getting up, the time T2 is preferably less than 1.0 seconds, and particularly preferably 0.8 seconds or less. The time T2 is usually 0.01 seconds or longer.
図6は、本発明の他の実施形態に係る人体保護具50に備えられている緩衝体52の一部が示された拡大断面図である。この緩衝体52は、多孔質体54と、袋体56と、吸気手段としての吸気弁58と、排気手段としての排気弁と、仕切りとしてのキャップ60とを備えている。この人体保護具50では、このキャップ60以外は、図1の人体保護具2と同じ構成とされている。なお、この図6において、この排気弁は図示されていない。
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a part of a
図7は、図6の緩衝体52に備えられているキャップ60が示された斜視図である。このキャップ60は、硬質な部材からなる。このキャップ60は、リング62と、蓋64とを備えている。このリング62の水平方向の断面において、このリング62の外面66及び内面68の形状は、円である。この蓋64は、このリング62の一方の開口部を塞いでいる。このリング62と蓋64とは、一体的に形成されている。この蓋64は、4つの通気口70を備えている。この通気口70は、このキャップ60の中心から等しい距離に等しい間隔で配置されている。この通気口70を通じて、吸入された気体が多孔質体54に導入される。このキャップ60の形状、大きさ等は、この人体保護具50の仕様が考慮されて、適宜決められる。なお、この人体保護具50では、このキャップ60の材質は、ポリ塩化ビニルである。
FIG. 7 is a perspective view showing the
この人体保護具50では、吸気弁58はキャップ60の内側に配置されている。このキャップ60は、蓋64がこの袋体56の内面72と反対側に位置するように配置される。このキャップ60は、袋体56の内面72に固定されている。このキャップ60は、この吸気弁58を多孔質体54から隔離している。このキャップ60を構成しているリング62の内径は、この吸気弁58を構成する傘部74の外径よりも大きい。このリング62の内面68とこの傘部74の外縁76とは、非接触状態にある。この人体保護具50では、このキャップ60が蓋64を備えているので、多孔質体54とこの外縁76とは常に接触しない。この吸気弁58の開閉動作は、常に維持されうる。この人体保護具50は、転倒時の骨折を確実に予防しうる。
In the
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る人体保護具78の緩衝体80が示された一部切り欠き斜視図である。図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図である。この緩衝体80は、多孔質体82と、袋体84と、通気体86とを備えている。この緩衝体80のサイズ及び形状は、図2に示された緩衝体6と同じである。この多孔質体82は、図1の人体保護具2と同じ構成とされている。
FIG. 8 is a partially cutaway perspective view showing a
袋体84は、合成樹脂製のフィルムからなる。この袋体84は、多孔質体82を気密に包み込む。この袋体84は、円形の開口部88を備えている。この開口部88に通気体86が取り付けられる。
The
通気体86は、通気弁90と仕切りとしての容器92とを備えている。この通気弁90は、吸気手段としての吸気弁94と、排気手段としての排気弁96とを備えている。この吸気弁94は、支持体98と、この支持体98が中心とされて放射状に拡がる傘部100とを備えている。この支持体98は、その中心に第一取付孔102を備えている。この傘部100は、上下に動きうる。この排気弁96は、筒体104と、この筒体104の中心に排気口106とを備えている。この筒体104がこの第一取付孔102に嵌め込まれることにより、この排気弁96は吸気弁94に固定される。この人体保護具78では、この吸気弁94と排気弁96とが一体的に形成されている。この排気口106を介して、緩衝体80の内部と外部とが繋げられている。なお、この排気弁96と後述する上蓋とが一体的に形成されてもよい。
The
図10は、図8の緩衝体80に備えられている容器92が示された斜視図である。この容器92は、円筒状である。この容器92は、硬質な部材からなる。この容器92は、上蓋108と、キャップ110とを備えている。この上蓋108は、第二取付孔112と4の第一通気口114とを備えている。この第一通気口114は、この第二取付孔112から等しい距離に等しい間隔で配置されている。この第一通気口114を通じて、緩衝体80の外部の気体が、この緩衝体80の内部に導入される。このキャップ110は、リング116と下蓋118とを備えている。このリング116と下蓋118とは、一体的に形成されている。このリング116は、多数の第二通気口120を備えている。この第二通気口120は、このリング116の周方向に等しい間隔で並んでいる。この下蓋118は、第三取付孔122及び第三通気孔123を備えている。図示されていないが、この第三通気孔123は、この第三取付孔122から等しい距離に等しい間隔で配置されている。この第二通気口120及び第三通気孔123を通じて、吸入された気体が多孔質体82に導入される。
FIG. 10 is a perspective view showing a
この人体保護具78では、傘部100の外縁124が上蓋108に接触するように筒体104の一方の端126が第二取付孔112に嵌め込まれる。この筒体104の他方の端126は、第三取付孔122に嵌め込まれる。キャップ110の開口部は、この上蓋108で塞がれる。このようにして、通気弁90は容器92に固定される。
In the
この人体保護具78では、通気体86は、袋体84の開口部88の下側に配置される。上蓋108の表面128と袋体84の内面130とは、接合されている。この通気体86は、袋体84の内面130に固定されている。吸気弁94は、容器92の内側に配置されている。この容器92を構成しているリング116の内径は、この吸気弁94を構成している傘部100の外径よりも大きい。このリング116の内面132と傘部100の外縁124とは、非接触状態にある。この容器92がこの吸気弁94を多孔質体82から隔離しているので、この多孔質体82とこの外縁124とは常に接触しない。この吸気弁94の開閉動作は、常に維持されうる。この人体保護具78は、転倒時の骨折を確実に予防しうる。
In the human
この人体保護具78では、吸気弁94、排気弁96及び容器92が一の部品としての通気体86で構成されている。この通気体86が袋体84の所定の位置に配置されることにより、この吸気弁94及び排気弁96が緩衝体80に取り付けられる。この吸気弁94と排気弁96とが、別個に取り付けられる必要がない。この緩衝体80の組立は簡単である。このような緩衝体80が備えられた人体保護具78は、生産性に優れる。しかも、吸気弁94の開閉動作は常に維持されうるので、この人体保護具78の信頼性は高い。
In this
本発明に係る人体保護用具は、ヒトの膝、肘等の防護にも使用されうる。 The human body protection device according to the present invention can also be used to protect human knees, elbows and the like.
2、50、78・・・人体保護具
4・・・ヒト
6、52、80・・・緩衝体
8・・・装着体
10・・・ベルト
12・・・尻当て
14・・・ポケット
16、54、82・・・多孔質体
18、56、84・・・袋体
20、58、94・・・吸気弁
22、96・・・排気弁
24、62、116・・・リング
26、102・・・第一取付孔
28、112・・・第二取付孔
30、70・・・通気口
32、98・・・支持体
34、74、100・・・傘部
36、104・・・筒体
38、106・・・排気口
40、66・・・外面
42、44、68、72、130、132・・・内面
46、76、124・・・外縁
48・・・平面
60、110・・・キャップ
64・・・蓋
86・・・通気体
88・・・開口部
90・・・通気弁
92・・・容器
108・・・上蓋
114・・・第一通気口
118・・・下蓋
120・・・第二通気口
122・・・第三取付孔
123・・・第三通気口
126・・・端
128・・・表面
2, 50, 78 ... Human body protection device 4 ...
Claims (6)
この緩衝体が、変形復元性を有する多孔質体と、この多孔質体を気密に包み込む袋体と、この袋体内に気体を吸入する吸気手段と、この袋体外に気体を排出する排気手段と、この吸気手段をこの多孔質体から隔離する仕切りとを備えており、
この袋体内に吸入される気体の単位時間当たりの量が、この袋体外に排出される気体の単位時間当たりの量よりも大きい人体保護具。 A shock absorber and a mounting body in which the shock absorber is accommodated;
The buffer body is a porous body having deformation restoring properties, a bag body that encloses the porous body in an airtight manner, an intake means for sucking gas into the bag body, and an exhaust means for discharging gas outside the bag body. And a partition for isolating the air intake means from the porous body,
A personal protective equipment in which the amount of gas sucked into the bag per unit time is larger than the amount of gas discharged outside the bag per unit time.
この吸気弁が、上記仕切りの内側に配置されており、
この吸気弁の外縁とこの仕切りの内面とが、非接触状態にある請求項1に記載の人体保護具。 As the intake means, an intake valve that is opened in the intake direction and closed in the exhaust direction is used.
This intake valve is arranged inside the partition,
The human body protector according to claim 1, wherein an outer edge of the intake valve and an inner surface of the partition are in a non-contact state.
The human body protector according to any one of claims 1 to 5, wherein the exhaust unit and the intake unit are integrally formed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006029121A JP2007211352A (en) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | Body protector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006029121A JP2007211352A (en) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | Body protector |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007211352A true JP2007211352A (en) | 2007-08-23 |
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ID=38490040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006029121A Withdrawn JP2007211352A (en) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | Body protector |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206772A (en) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kao Corp | Content extrusion container |
US9272835B2 (en) | 2010-04-02 | 2016-03-01 | Kao Corporation | Squeeze container |
-
2006
- 2006-02-07 JP JP2006029121A patent/JP2007211352A/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9272835B2 (en) | 2010-04-02 | 2016-03-01 | Kao Corporation | Squeeze container |
JP2012206772A (en) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kao Corp | Content extrusion container |
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