JP2007210650A - 半導体装置の製造方法およびチップ収納トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】収納トレイにおける半導体チップの収納効率を改善し、該半導体チップの収納数を大幅に増加させる。
【解決手段】チップ収納トレイ1には、LCDドライバなどの半導体チップを収納する複数の第1チップ収納部2、および複数の第2チップ収納部3がそれぞれ設けられている。第1チップ収納部2は、チップ収納トレイ1平面におけるX方向に等間隔で配置されており、第2チップ収納部3は、第1チップ収納部2の上方に、該第1チップ収納部2に直交するように、チップ収納トレイ1平面のY方向に等間隔で配置されている。このように、LCDドライバを上下2段に収納することにより、収納個数を大幅に増加させることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】チップ収納トレイ1には、LCDドライバなどの半導体チップを収納する複数の第1チップ収納部2、および複数の第2チップ収納部3がそれぞれ設けられている。第1チップ収納部2は、チップ収納トレイ1平面におけるX方向に等間隔で配置されており、第2チップ収納部3は、第1チップ収納部2の上方に、該第1チップ収納部2に直交するように、チップ収納トレイ1平面のY方向に等間隔で配置されている。このように、LCDドライバを上下2段に収納することにより、収納個数を大幅に増加させることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体チップの搬送などに使用するチップ収納トレイの収納技術に関し、特に、LCD(liquid Crystal Display)ドライバなどの長方形状からなる半導体チップにおける収納に有効な技術に関する。
LCDドライバなどの長方形状の半導体チップにおける出荷時などの搬送は、該LCDドライバ専用の収納トレイが使用されている。
この収納トレイは、たとえば、2インチ×2インチ、3インチ×3インチ、4インチ×4インチ、および2インチ×4インチなどの外形形状があるが、その中でも、2インチ×2インチの収納トレイが、チップマウンタの制約などから広く用いられており、事実上の標準サイズとなっている。
収納トレイには、LCDドライバの形状に沿って形成され、該LDCドライバを収納する収納ポケットが、任意の1辺から対向する1辺にかけて等間隔に1列で設けられている。
また、この種の収納トレイにおいては、たとえば、半導体装置の収納部を階段状に設けることにより、面積が異なる半導体装置を該面積に対応する部分へ随時収納することにより、面積、および厚さの異なる半導体装置を随時収納するものがある(特許文献1参照)。
特開平09−64584号公報
ところが、上記のような収納トレイによる半導体チップの収納技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
近年、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)などの電子システムの普及に伴い、その機能に対しても多様性が求められており、液晶ディスプレイの大画面化や画面鮮明度の向上化などが進んでいる。
その結果、LDCドライバのサイズが大型化してしまうことになる。しかし、前述したように、収納トレイの外形形状が標準サイズに固定されているので、収納ポケットが大きくなるに従って、1枚の収納トレイに搭載される半導体チップ数が少なくなってしまい、収納効率が低下してしまうという問題がある。
また、半導体チップの搬送時に、使用する収納トレイの使用枚数が大幅に増加するので、該収納トレイにかかるコストや運送費のコストなどが大きくなり、収納トレイを収納するスペースなども大きくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、標準サイズの収納トレイにおける収納効率を改善し、半導体チップの収納数を大幅に増加させることのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、第1の方向に形成された第1チップ収納部と、該第1の方向と交差する第2の方向に形成された第2チップ収納部に半導体チップが収納されたチップ収納トレイを準備する工程と、該チップ収納トレイに収納された半導体チップをマウンタによりピックアップする工程と、ピックアップした半導体チップを、該半導体チップが実装されるチップ搭載基板上に搭載する工程とを有するものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、前記半導体チップをピックアップする工程では、半導体チップの幅よりも吸引孔の直径が狭いピックアップ用ノズルを有するマウンタによりピックアップするものである。
さらに、本発明による半導体装置の製造方法は、前記第2チップ収納部が、第1チップ収納部上に形成されているものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、前記第2の方向が、第1の方向に直交する方向よりなるものである。
さらに、本発明による半導体装置の製造方法は、前記第1チップ収納部に収納された半導体チップ上には、半導体チップ同士の接触を防止する層間シートが配置されているものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、前記チップ収納トレイに収納される半導体チップがLCDドライバよりなるものである。
さらに、本発明による半導体装置の製造方法は、前記半導体チップの裏面が、バックグラインド工程において梨地加工が施されているものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、前記半導体チップが、該半導体チップの主面に複数の電極が形成されているものである。
さらに、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
本発明によるチップ収納トレイは、半導体チップを収納する第1チップ収納部と、該第1の方向と交差する第2の方向に形成され、半導体チップを収納する第2チップ収納部とを備えたものである。
また、本発明によるチップ収納トレイは、前記第2チップ収納部が、第1チップ収納部上に形成されているものである。
さらに、本発明によるチップ収納トレイは、前記第2の方向が、第1の方向に直交する方向よりなるものである。
また、本発明によるチップ収納トレイは、前記第1チップ収納部に収納された半導体チップ上に層間シートが配置されているものである。
さらに、本発明によるチップ収納トレイは、前記チップ収納トレイに収納される半導体チップは、LCDドライバよりなるものである。
また、本発明によるチップ収納トレイは、前記チップ収納トレイに収納される半導体チップの裏面が、梨地加工が施されているものである。
さらに、本発明によるチップ収納トレイは、前記チップ収納トレイに収納される半導体チップが、該半導体チップの主面に複数の電極が形成されているものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)収納トレイのサイズなどを変更することなく、半導体チップの収納個数を大幅に増加させることができる。
(2)上記(1)により、輸送コスト、保管コスト、ならびに梱包部材などを含むチップ収納トレイのコストを大幅に軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施の形態によるチップ収納トレイの平面図、図2は、図1のチップ収納トレイにおけるA−A’断面図、図3は、図1のチップ収納トレイに設けられた第1チップ収納部、および第2チップ収納部における交差部分、およびその近傍をマクロ的に示した説明図、図4は、図1のチップ収納トレイに設けられた第1チップ収納部にLCDドライバを搭載した際の説明図、図5は、図1のチップ収納トレイに設けられた第2チップ収納部にLCDドライバを搭載した際の説明図、図6は、図1のチップ収納トレイにおける寸法例を示した一部断面図、図7は、図1のチップ収納トレイに収納されるLCDドライバの平面図、図8は、図7のLCDドライバにおけるA−A’断面図、図9は、図7のLCDドライバにおけるB−B’断面図、図10は、図9の一部を拡大した断面図、図11は、図1のチップ収納トレイにおける包装仕様の一例を示した説明図、図12は、図7のLCDドライバを搭載するマウンタの外観図、図13、図14は、図12のマウンタによるLCDドライバの搭載工程の説明図である。
本実施の形態において、チップ収納トレイ1は、たとえば、LCDドライバを収納し、出荷時などにおいて搬送する搬送用のトレイである。チップ収納トレイ1は、図1、図2に示すように、正方形の形状からなり、外形寸法は、たとえば、2インチ×2インチ程度となっている。
チップ収納トレイ1には、複数の第1チップ収納部2、および複数の第2チップ収納部3がそれぞれ形成されている。第1チップ収納部2、および第2チップ収納部3は、LCDドライバ(半導体チップ)Dr(図7)の形状に沿って形成され、該LCDドライバDrを収納する。
第1チップ収納部2は、チップ収納トレイ1平面における横(X)方向(第1の方向)に等間隔で配置(図1の横方向における白抜きで示す部分)されている。第2チップ収納部3は、第1チップ収納部2の上方に、該第1チップ収納部2に直交するように、チップ収納トレイ1平面における縦(Y)方向(第2の方向)に等間隔で配置(図1の縦方向における白抜きで示す部分)されている。ここで、図1において、ハッチングで示す領域はチップ収納トレイ1の上面部を示したものであり、断面を示すのではない。
チップ収納トレイ1のある1つのコーナ部には、切り欠きが入れられている。この切り欠きには、LCDドライバDrの1ピン側の方向を示すものである。
図3は、第1チップ収納部2、および第2チップ収納部3における交差部分、およびその近傍をマクロ的に示した説明図である。
図示するように、下部の第1チップ収納部2に収納されたLCDドライバDrと、その上方に形成された第2チップ収納部3に収納されたLCDドライバDrとは、交差した状態で2段に重なるように搭載される。
図4、および図5は、チップ収納トレイ1におけるLCDドライバDrの搭載例を示した説明図である。
まず、LCDドライバDrが搭載されていない空のチップ収納トレイ1を準備する。続いて、図4に示すように、下段に設けられた第1チップ収納部2にLCDドライバDrがそれぞれ収納される。その後、図5に示すように、第1チップ収納部2の上方に設けられた第2チップ収納部3にLCDドライバDrがそれぞれ収納される。これにより、LCDドライバDrの収納が終了となる。
図6は、LCDドライバDrを収納したチップ収納トレイ1の一部を示した断面図である。
チップ収納トレイ1の肉厚は、約1.5mm程度であり、第1チップ収納部2、および第2チップ収納部3の深さは、それぞれ約0.5mm程度となっている。収納される半導体チップCHの厚さは、約0.4mm程度であり、第1チップ収納部2に搭載された半導体チップCHと第2チップ収納部3に搭載された半導体チップCHとの間には0.1mm程度のクリアランスが設けられることになる。
この0.1mm程度のクリアランスによって、第1チップ収納部2、および第2チップ収納部3にLCDドライバDrを収納した際の上段と下段とのLCDドライバDrの接触や干渉などを防止することができる。
また、第1チップ収納部2は、チップ収納トレイ1の底面から、約0.5mm程度上方に形成されており、チップ収納トレイ1を形成する際の形成不良などが発生しにくい構造となっている。簡略すると、チップ収納トレイ1は、成形金型により樹脂を充填して硬化することによりトレイ形状を作るが、チップ収納トレイ1の底面から第1チップ収納部2の底面までの厚さ(隙間)が狭いと、チップ収納トレイ1を成形するための樹脂が充填され難くなり、チップ収納トレイ1を製造することが困難となる。しかしながら、本発明の実施の形態では、チップ収納トレイ1の底面から第1チップ収納部2の底面までの厚さが、約0.5mm程度と半導体チップCHが1つ収納可能な厚さに形成されているため、チップ収納トレイ1を形成しやすい構造となっている。
ここで、LCDドライバDrの構成について、図7〜図10を用いて説明する。
LCDドライバDrは、図7に示すように、長方形状の半導体チップCHからなる。半導体チップCH主面において、該半導体チップCHの一方の長辺側には、図8に示すように、出力側端子となる複数の電極部(バンプ)D1が形成されている。
また、半導体チップCHの他方の長辺側には、図9に示すように、入力側端子となる複数の電極部D2が形成されている。このように、出力側端子となる電極部(バンプ)D1が入力側端子となる電極部(バンプ)D2よりも個数が多く狭ピッチとなるように形成されている。
また、半導体チップCHの裏面は、図10に示すように、半導体ウエハの主面に電子デバイスが形成された後、該半導体ウエハの裏面を研削するバックグラインド工程において、梨地加工を行い、凸凹となるように形成されている。
近年では、半導体チップの薄型化に伴い、相対的に粗い目の研磨パッドを用いて半導体ウエハの裏面側から研削するバックグラインド工程を行い、更にバックグラインド工程において使用した研磨パッドよりも細かい目の研磨パッドにより研磨するポリシング工程を行うことで、約100μm以下の薄型の半導体ウエハを得ることができる。ポリシング工程は、チップの抗折強度を向上するためである。詳細に説明すると、バックグラインド工程は目の粗い研磨パッドにより研削するため、半導体ウエハの裏面に凹凸が形成された状態となる。厚さが100μm以下と薄い場合、半導体ウエハの裏面に凹凸が形成されているとチップの抗折強度が低下するため、半導体ウエハが割れ易くなる。そこで、相対的に目の細かい研磨パッドによりポリシング工程を行うことで、半導体ウエハの裏面に形成された凹凸を除去することができるので、チップの抗折強度を向上することができる。しかしながら、本発明の実施の形態の場合、LCDドライバDrの厚さは約0.4mmと相対的に厚いためチップの抗折強度は高い。そのため、バックグラインド工程を施した後、半導体ウエハの裏面に凹凸が形成されていても、割れる可能性は低いため、ポリシング工程を施さなくても問題はない。
これにより、万が一、チップ収納トレイ1に収納された上下のLCDドライバDrが接触した場合であっても、第2チップ収納部3に収納されたLCDドライバDrの裏面に凹凸が形成されているため、それら接触したLCDドライバ同士の付着(貼り付き)を防止することができる。
すなわち、第1チップ収容部2に収納されたLCDドライバDrと、その上方に形成された第2チップ収納部3に収納されたLCDドライバDrの2つが同時にピックアップされるのを抑制することが可能となるため、LCDドライバDrを実装基板に搭載する際に安定してピックアップすることができる。また、半導体チップCHの主面上には複数の電極部(バンプ)D1,D2が形成されているため、第1チップ収納部2に収納された半導体チップCHが搬送中に浮き上がったとしても、第2チップ収納部3に収納された半導体チップCHの裏面との貼り付き防止対策となる。もし、半導体ウエハにポリシング工程を施され、さらにLCDドライバDrの主面上に複数の電極部(バンプ)D1,D2も形成されていない場合、取得されるLCDドライバDrの裏面は凹凸が除去された状態、所謂鏡面加工が施されるため、第1チップ収納部2に収納されたLCDドライバDrの主面と第2チップ収納部3に収納されたLCDドライバDrの裏面とが貼り付く可能性が高く、LCDドライバDrを安定してピックアップすることが困難である。
図11は、チップ収納トレイ1における包装仕様の一例を示した説明図である。
LCDドライバDrが収納されたチップ収納トレイ1は、図11の右側に示すように、複数個のチップ収納トレイ1が積層され、その最上段にLCDドライバDrが収納されていないチップ収納トレイ1によって蓋がされた状態となっている。そして、その状態で、たとえば、フィルムFmなどによって複数個のチップ収納トレイ1が結束されている。
フィルムFmによって結束された複数個のチップ収納トレイ1は、図11の左側上方に示すように、内装箱Bxに収納される。内装箱Bxは、下箱部Bx1、ウレタンフォームF1,F2、収納部S、および上箱部Bx2から構成されている。
下箱部Bx1の上部には、衝撃吸収用のウレタンフォームF1が敷かれており、その上部に、収納部Sが設けられている。収納部Sは、2列×4列のポケットを有しており、該ポケットに結束されたチップ収納トレイ1をそれぞれ収納する。
複数個の結束されたチップ収納トレイ1が収納された収納部Sの上部には、衝撃吸収用のウレタンフォームF1が敷かれており、上箱部Bx2をかぶせることによって、図11の左側下部に示すように、内装箱Bxが形成される。そして、内装箱Bxは、バンドBdによって結束されて、包装が完了となり、出荷状態となる。また、上箱部Bx2の表面の任意の位置には、製品名などが記載されたラベルLbが貼り付けられている。
次に、本実施の形態によるLCDドライバDrの搭載工程について説明する。
まず、第1チップ収納部2および第2チップ収納部3にLCDドライバDrがそれぞれ収納されたチップ収納トレイ1を準備する。
次に、チップ収納トレイ1に収納されたLCDドライバDrは、たとえば、図12に示すような、マウンタMtを用いて液晶ディスプレイパネルのガラス基板などのチップ搭載基板CK(図14)に搭載される。マウンタMtの中央部(図中、○印で示す)には、マウンタヘッドMHが設けられている。
そして、図13に示すように、マウンタヘッドMHの下方に設けられたステージ上に載置されたチップ収納トレイ1から、該マウンタヘッドMHの先端部に設けられた吸着ノズルKNによってLCDドライバDrを吸着する。
その後、図14に示すように、チップ搭載基板CK上方までマウンタヘッドMHを移動させ、続いてマウンタヘッドMHを下方に移動させることによりLCDドライバDrを該チップ搭載基板CKの任意の位置に搭載する。
ここで、吸着ノズル径は、LCDドライバDrの幅よりも小さいものとする。これにより、近接するLCDドライバDrの誤吸着などを防止することができる。また、LCDドライバDrの吸着保持は、吸着ノズル以外でもよく、たとえば、角錐コレットなどを用いるようにしてもよい。
マウンタMtに設けられたチップ収納トレイ1を載置するステージは、たとえば、反転機構を有している。チップ収納トレイ1の上段(第2チップ収納部3)に収納されたLCDドライバDrの搭載が終了すると、該ステージを90°回転させることによってチップ収納トレイ1の下段(第1チップ収納部2)に収納されたLCDドライバDrの搭載位置を修正(LCDドライバDrの1ピン方向を合わせる)した後、チップ収納トレイ1の第1チップ収納部2に収納されたLCDドライバDrの搭載を開始する。
なお、この修正動作は、マウンタMtのステージに回転機構を持たせるのではなく、たとえば、マウンタヘッドMHによって搭載方向を変更するようにしてもよい。
それにより、本実施の形態によれば、LCDドライバDrの収納個数を大幅に増加させることが可能となる。
また、収納個数の増加に伴い、搬送などに使用するチップ収納トレイ1の使用数を軽減することが可能となり、輸送コスト、保管コスト、ならびに梱包部材などを含むチップ収納トレイ1のコストを軽減することができる。
さらに、本実施の形態では、LCDドライバDr(半導体チップCH)の裏面をバックグラインド工程において梨地加工することによって、チップ収納トレイ1における第1チップ収納部2に収納されたLCDドライバDrと第2チップ収納部3に収納されたLCDドライバDrとの付着を防止する構成としたが、たとえば、図15に示すように、層間シートSを用いてLCDドライバ同士の付着を防止するようにしてもよい。
この場合、図示するように、チップ収納トレイ1の第1チップ収納部2にLCDドライバDrを収納した後、該第1チップ収納部2に収納された個々のLCDドライバDrの表面に層間シートS(点により示した領域)をそれぞれ敷き、その後、第2チップ収納部3にLCDドライバDrが収納される。
これにより、上下のLCDドライバDrが接触することがあっても、層間シートSが間に挟まれることによりLCDドライバ同士の付着を防止することができる。
また、層間シートSを敷くだけでなく、LCDドライバDrの裏面をバックグラインド工程で梨地加工することによって、より効果的にLCDドライバ同士の付着を防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態では、チップ収納トレイ1における第1チップ収納部2がそれぞれ独立したポケット上に形成された例ついて記載したが、たとえば、図16に示すように、隣り合う第1チップ収納部2のそれぞれのコーナ部を繋げるように形成するようにしてもよい。
これにより、LCDドライバDrを収納した際に、第1チップ収納部2のコーナ部に該LCDドライバDrのコーナ部が接触することを防止することが可能となり、運搬中などにおけるLCDドライバDrのコーナ部の欠けなどを防止することができる。
また、図16に示したチップ収納トレイ1では、図17に示すように、層間シートS(点で示した領域)を一体形成して1枚のシートとすることができるので、個々のLCDドライバDrの表面にそれぞれ層間シートSを敷く工数が不要となり、コストを軽減することができる。
さらに、前記実施の形態においては、チップ収納トレイ1の第1チップ収納部2と第2チップ収納部3とが直交した状態で2段に重なるように設けられた構成について記載したが、第1チップ収納部2と第2チップ収納部3との交差は90°以外の角度で交差するようにしてもよい。
また、図18に示すように、チップ収納トレイ1に、3つの第1チップ収納部2、第2チップ収納部3、および第3チップ収納部4を設け、それらが3段重ねになるように交差した状態で形成されるようにしてもよい。
この場合、第1チップ収納部2、第2チップ収納部3、ならびに第3チップ収納部4におけるそれぞれの交差角度は、たとえば、60°とする。それにより、チップ収納トレイ1の収納能力をより向上させることができる。
但し、LCDドライバDrの厚さが本発明の実施の形態で記載した厚さよりも更に薄くなった場合に限る。この理由として上記したように、LCDドライバDrの厚さが相対的に厚い場合、チップ収納トレイ1に収納された上下のLCDドライバDrの貼り付きを抑制するために、チップ収納部にクリアランスを設ける分、チップ収納トレイ1の肉厚(第1チップ収納部2と第2チップ収納部3と第3チップ収納部4が平面的に重なる部分のチップ収納トレイ1の肉厚)が、LCDドライバDrの厚さよりも薄くなる。これにより、チップ収納トレイ1を成形するのが困難である。
本発明は、LCDドライバなどの長方形状の半導体チップを収納する収納トレイによる効率的なチップ収納技術に適している。
1 チップ収納トレイ
2 第1チップ収納部
3 第2チップ収納部
4 第3チップ収納部
Dr LCDドライバ
CH 半導体チップ
D1 電極部
D2 電極部
Fm フィルム
Bx 内装箱
Bx1 下箱部
Bx2 上箱部
F1,F2 ウレタンフォーム
S 収納部
Mt マウンタ
MH マウンタヘッド
KN 吸着ノズル
CK チップ搭載基板
S 層間シート
2 第1チップ収納部
3 第2チップ収納部
4 第3チップ収納部
Dr LCDドライバ
CH 半導体チップ
D1 電極部
D2 電極部
Fm フィルム
Bx 内装箱
Bx1 下箱部
Bx2 上箱部
F1,F2 ウレタンフォーム
S 収納部
Mt マウンタ
MH マウンタヘッド
KN 吸着ノズル
CK チップ搭載基板
S 層間シート
Claims (15)
- 第1の方向に形成された第1チップ収納部と、前記第1の方向と交差する第2の方向に形成された第2チップ収納部に半導体チップが収納されたチップ収納トレイを準備する工程と、
前記チップ収納トレイに収納された前記半導体チップをピックアップする工程と、
ピックアップした前記半導体チップをチップ搭載基板上に搭載する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体チップをピックアップする工程では、
前記半導体チップの幅よりも吸引孔の直径が狭いピックアップ用ノズルを有するマウンタによりピックアップすることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1または2記載の半導体装置の製造方法において、
前記第2チップ収納部は、
前記第1チップ収納部上に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第2の方向は、
前記第1の方向に直交することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1チップ収納部に収納された前記半導体チップ上には、層間シートが配置されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記チップ収納トレイに収納される半導体チップは、LCDドライバであることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体チップの裏面は、
バックグラインド工程において梨地加工が施されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体チップは、
主面に複数の電極が形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 第1の方向に形成され、半導体チップを収納する第1チップ収納部と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に形成され、前記半導体チップを収納する第2チップ収納部とを備えたことを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9記載のチップ収納トレイにおいて、
前記第2チップ収納部は、
前記第1チップ収納部上に形成されていることを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9または10記載のチップ収納トレイにおいて、
前記第2の方向は、
前記第1の方向に直交することを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9〜11のいずれか1項に記載のチップ収納トレイにおいて、
前記第1チップ収納部に収納された前記半導体チップ上には、層間シートが配置されていることを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9〜12のいずれか1項に記載のチップ収納トレイにおいて、
前記チップ収納トレイに収納される半導体チップは、LCDドライバであることを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9〜13のいずれか1項に記載のチップ収納トレイにおいて、
前記チップ収納トレイに収納される半導体チップの裏面は、
梨地加工が施されていることを特徴とするチップ収納トレイ。 - 請求項9〜14のいずれか1項に記載のチップ収納トレイにおいて、
前記チップ収納トレイに収納される半導体チップは、
主面に複数の電極が形成されていることを特徴とするチップ収納トレイ。
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2006
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