以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、明細書または図面における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書または図面に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書または図面に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明の一側面の情報処理装置(例えば、図1のテレビジョン受像機1)は、
表示手段(例えば図1の画面出力部16)と入力手段(例えば図1の操作入力部17)とのうちの少なくとも一方を用いるユーザインタフェースを介して、ユーザ(例えば図1のユーザ4)により操作される情報処理装置において、
放送波の形態、または、所定のネットワークで通信可能な形態で提供される情報(例えば図1のアンテナ2に受信される放送波の形態の情報、または、ネットワーク3からパケットの形態で提供される情報)を取得する取得手段(例えば図1の受信部11)と、
前記取得手段により取得された前記情報のうちの、前記情報処理装置が利用される地域により差異の認められる情報を地域性情報として抽出する抽出手段(例えば図1の情報解析部12)と、
前記抽出手段により抽出された前記地域性情報を記憶する記憶手段(例えば図1のデータベース13)と、
前記記憶手段に記憶された前記地域性情報に基づいて、前記ユーザインタフェースを変更する変更手段(例えば、図1のUI制御部14や機能設定部18。なお、画面描画部15を含めてもよい。ただし、画面描画部15を表示手段の一部として捉えてもよい)と
を備える。
前記変更手段は、前記地域性情報に基づいて、1以上の前記選択肢(例えば図4の各放送種別毎の各チャンネルの項目。即ち、1,3,4,101,102,103,001,010,025等のチャンネル番号が表示された項目)の頻度または優先度を決定し、その頻度または優先度に応じて、前記画像内で、1以上の前記選択肢の並び替えを行う(例えば図5や図6のように並び替えを行う)ことで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記変更手段は、前記地域性情報に基づいて、使用できる選択肢を1以上決定し、その決定結果に応じて、前記表示手段に表示させる前記画像として、1以上の選択肢を階層表示させた第1の画像(例えば、図10の中央や右側の画像)と、1以上の選択肢を羅列した一覧表示を含む第2の画像(例えば、図9の画像)とのうちの何れか一方を生成することで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記変更手段は、前記第1の画像を生成する場合、さらに、前記決定結果に応じて、階層表示の段数を決定する(例えば、図10の中央のように2段階にするのか、或いは、図10の右側の画像のように3段階にするのかを決定する)ことで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記変更手段は、前記地域性情報に基づいて、使用できる選択肢を1以上決定し、その決定結果に応じて、1以上の前記選択肢が複数のグループに分類された場合における、分類された選択肢をそれぞれ含む複数の前記グループ毎の第1の画像群(例えば、図11のテレビ番組表、ラジオ番組表、および、データ番組表からなるGUI画像群)と、1以上の前記選択肢を羅列した一覧表示を含む第2の画像(例えば図12の番組表)とのうちの何れか一方を生成することで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記ユーザインタフェースでは、それぞれ個別の機能が割り当てられたボタンを1以上有する前記入力手段(例えば図3のリモートコントローラ31)が用いられ、
前記変更手段は、前記地域性情報に基づいて、前記ボタンに割り当てられた頻度または優先度を判定し、前記入力手段の前記ボタンのうちの、頻度または優先度が低いと判定した第1の機能が割り当てられたボタン(例えば図3のボタン41)に対して、前記第1の機能とは別の第2の機能を割り当てることで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記変更手段は、さらに、前記地域性情報に基づいて、前記ボタンに割り当てられた頻度または優先度を判定する処理を2回以上実行し、前記第1の機能が、前回の前記処理では頻度または優先度が低いと判定したが、今回の前記処理では頻度または優先度が低いと判定した場合、前記第2の機能が割り当てられた前記ボタンに対して、元の前記第1の機能を割り当てることで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記ユーザインタフェースでは、前記表示手段が少なくとも用いられ、
前記変更手段は、前記地域性情報に基づいて、前記情報処理装置が有する各機能の頻度または優先度を決定し、その頻度または優先度に応じて、前記各機能を示す各情報の前記表示手段への表示形態を異ならせることで、前記ユーザインタフェースを変更する。
前記ユーザインタフェースは、1以上の選択肢が配置された画像(例えば図4の例の画像)を表示手段に表示させ、ユーザに、前記入力手段を利用して、その画像に配置された1以上の選択肢の中から1以上を選択する操作を行わせるユーザインタフェースであり、
前記変更手段は、決定した前記頻度または優先度に応じて、前記画像内における1以上の前記選択肢のデザインをそれぞれ変更する(例えば、図7のように、頻度の高いアナログ放送のチャンネルリスト51−1を大きく表示させ、頻度の低いデジタル放送のチャンネルリスト51−2を小さく表示させる。また例えば、図8のように、図4でいう放送種別(即ち、地上波、BS、CD)に応じて、各チャンネルリスト51乃至53のそれぞれの色や大きさといったデザインを個別に変更する)ことで、前記ユーザインタフェースを変更する。
本発明の一側面の情報処理方法(例えば図2の地域別ユーザインタフェース変更処理)は、
表示手段(例えば図1の画面出力部16)と入力手段(例えば図1の操作入力部17)とのうちの少なくとも一方を用いるユーザインタフェースを介して、ユーザ(例えば図1のユーザ4)により操作され、情報を記憶する記憶手段(例えば図1のデータベース13)を備える情報処理装置(例えば、図1のテレビジョン受像機1)の情報処理方法において、
放送波の形態、または、所定のネットワークで通信可能な形態で提供される情報を取得し(例えば、図2のステップS2 YES)、
取得された前記情報のうちの、前記情報処理装置が利用される地域により差異の認められる情報を地域性情報として抽出し(例えば、図2のステップS3 YES)、
抽出された前記地域性情報を前記記憶手段に記憶させ(例えば、図2のステップS4)、
前記記憶手段に記憶された前記地域性情報に基づいて、前記ユーザインタフェースを変更する(例えば、図2のステップS6)
制御を行うステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、上述した本発明の一側面の情報処理方法に対応するプログラムである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用されたテレビジョン受像機1が有する機能のうちの、組み込みソフトウエアにより提供されるユーザインタフェース(UI:User Interface)を変更する機能についての機能的構成例を示している。
受信部11は、アンテナ2に放送波の形態で受信された情報や、インターネット等のネットワーク3からパケットの形態で配信された情報を受信する。受信部11に受信された情報のうちの、受信情報(後述する放送方式固有の情報、流行に関する情報、ネットワーク3上の情報等)や番組情報は情報解析部12とUI制御部14に提供され、受信映像は画面描画部15に提供される。
情報解析部12は、受信部11から提供された情報を解析することで、それらの情報の中から地域性に関する情報(以下、地域性情報と称する)を抽出し、データベース13に記憶させる。即ち、情報解析部12は、放送波やインターネットなどを介して地域性情報を取得する。また、情報解析部12は、いわゆるソフトウエアダウンロードにより、地域性情報を取得することもできる。
ここに、地域性情報とは、情報処理装置(図1の例ではテレビジョン受像機1)が利用される地域により差異の認められる情報をいう。地域とは、国、(国レベル)の領域の他、日本国でいう都道府県、市町村、それよりも細かい番地等により区分される範囲内の空間をいう。即ち、地域とは、人為的な取極めで区分された範囲内の空間をいう。ただし、地域性情報とは、地域により差異が認められる情報であるので、一地域とし採用するレベルは、差異が実際に認められるレベル、例えば、国や領域のレベル、日本国で言えばいわゆる東日本と西日本といったレベル等の程度とするとよい。
より具体的には、差異の認められる情報とは、放送規格や通信規格等の各種規格によっては標準化が困難な情報であって、例えば次の(1)乃至(5)に示される情報をいう。
(1)文化(政治、宗教、常識、流行など)の情報
(2)受信可能な放送方式(デジタル、アナログ、地上波、衛星放送など)の情報
(3)各放送方式の普及状況(受信契約者数、受信装置台数など)の情報
(4)配信される番組情報の運用状況(番組情報や番組付帯情報の種類や量など)の情報
(5)実施する可能性のある知的財産権の有無の情報(例えば、その地域で適用される、知的財産権に関する法律や条約等によって、使用が禁止されるUIの情報等)
データベース13は、このような地域性情報を1以上記録しておくための不揮発または揮発の記憶部である。
UI制御部14は、各種ユーザインタフェースの制御を行う。例えば、UI制御部14は、操作入力部17のユーザ操作内容を示す操作情報を取得し、その操作情報に基づいて、受信部11の受信チャンネルの選局操作を行ったり、画面描画部15に対して描画指示等の各種指示を出す。
画面描画部15は、UI制御部14からの描画指示に基づいて、受信部11からの受信映像を表示映像として、画面出力部16から出力させる。
さらに、UI制御部14は、データベース13に記憶された地域性情報に基づいて、ユーザインタフェース(画面表示)の変更指示を画面描画部15に出力する。すると、画面描画部15は、GUI(Graphical User Interface)画像のうちの少なくとも一部を、その変更指示に基づいて変更して、表示映像として画面出力部16から出力させる。これにより、地域に適するように変更されたGUI画像が、画面出力部16から出力される。なお、地域性情報に基づくGUI画像の変更の具体例については、図4乃至図14を参照して後述する。
機能設定部18は、データベース13に記憶された地域性情報に基づいて、ユーザインタフェース(操作手順等)の変更を行うべく、操作入力部17に割り当てる機能の設定を行う。これにより、地域に適するように機能の割り当てが変更された操作入力部17が、ユーザ4に提供される。なお、地域性情報に基づく操作入力部17の機能の割り当ての変更の具体例については、図3と図4を参照して後述する。
このように、図1の例のテレビジョン受像機1では、地域性情報に基づいて、画面出力部16や操作入力部17を用いるユーザインタフェースが変更される。この場合、情報解析部12、UI制御部14、画面描画部15、および機能設定部18といった機能ブロックは、例えば、テレビジョン受像機1の組み込みソフトウエアとして構成することができる。
図2は、図1のテレビジョン受像機1が実行する処理のうちの、地域性情報に基づいてユーザインタフェースを変更するために必要な一連の処理(以下、地域別ユーザインタフェース変更処理と称する)の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、UI制御部14は、処理の終了が指示されたか否かを判定する。
ステップS1において、処理の終了が指示されたと判定された場合、地域別ユーザインタフェース変更処理は終了となる。
これに対して、ステップS1において、処理の終了がまだ指示されていないと判定された場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、受信部11は、情報が入力されたか否かを判定する。
受信部11に情報が入力されていない場合、ステップS2においてNOであると判定されて、処理はステップS5に進む。ただし、ステップS5以降の処理については後述する。
これに対して、受信部11に情報が入力された場合、ステップS2においてYESであると判定されて、その情報が情報解析部12やUI制御部14に提供される。これにより、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、情報解析部12は、受信部11から提供された情報が地域性情報であるか否かを判定する。
ステップS3において、地域性情報ではないと判定された場合、処理はステップS5に進む。ただし、ステップS5以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS3において、地域性情報であると判定した場合、情報解析部12は、ステップS4において、その地域性情報をデータベース13に記憶する。
このようにして、ステップS4の処理が終了した場合、または、ステップS2若しくはS3の処理でNOであると判定された場合、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、UI制御部14や機能設定部18は、ユーザインタフェースの更新条件が満たされたか否かを判定する。
なお、更新条件については、特に限定されず、所定の時間が経過したこと等の時間的条件を採用してもよいし、データベース13に記憶されている地域性情報の内容や個数が変更したこと等を採用してもよい。また、更新条件の個数は1つに限定されず2以上でもよく、さらに、2以上の更新条件が存在する場合、全ての更新条件が満たされた場合にステップS5の処理でYESであると判定するようにしてもよいし、幾つかの更新条件が満たされた場合にステップS5の処理でYESであると判定するようにしてもよい。
ステップS5において、ユーザインタフェースの更新条件が満たされていないと判定された場合、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、ステップS5において、ユーザインタフェースの更新条件が満たされたと判定した場合、UI制御部14や機能設定部18は、データベース13に記憶されている地域性情報に基づいて、画面出力部16や操作入力部17を用いるユーザインタフェースを更新する。その後、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
以下、地域性情報に基づくインタフェース変更の具体例について説明していく。
図3は、操作入力部17の一実施の形態としてのリモートコントローラ31の外観構成例を示している。
リモートコントローラ31の操作面(図3中表面)には、複数のボタンが設けられており、これらのうちのボタン41には、地域によっては使用しない機能がデフォルトとして割り付けられているとする。
この場合、ボタンに割り付けられたまたは割付可能な機能が、所定の地域で使用するのか否かについては、例えば、その所定の地域の放送局から放送波の形態で送信されて、アンテナ2に受信される情報(以下、放送波情報と称する)から判断可能である。即ち、データベース13には、かかる放送波情報が地域性情報として記憶される。機能設定部18は、その放送波情報に、ボタン41にデフォルトして割り当てられている機能は不使用であることを特定できる情報が含まれている場合には、そのボタン41に対して別の機能を割り当てる。後日、このボタン本来の機能(デフォルトして割り当てられている機能)の必要性が放送波情報から判断された場合、即ち、テレビジョン受像機1が移動してその移動後の地域の放送波情報がデータベース13に記憶された場合や、テレビジョン受像機1の存在している地域自体は変わりないがその地域の放送波情報の内容が変更された場合等には、機能設定部18は、そのボタン41の機能を本来の機能に戻す。
より具体的には、地域(国や領域等)によっては、番組情報(番組表をつくるための情報)が受信できなかったり、番組に対して音声や映像を切り替えられなかったり、或いは、デジタルとアナログのうちの一方でしか放送していない、といった場合がある。このような場合、図3のボタン41は、そのままでは、ユーザ4にとって使用しないボタンとなってしまう。そこで、本発明では、上述したように、このような場合であることを地域性情報から取得して、ボタン41に対して別の機能に割り当てることにしている。これにより、テレビジョン受像機1の利用場所に依存せずに、リモートコントローラ31によるUIの使い勝手が向上するという効果を奏することが可能になる。
即ち、従来では、ユーザが、ボタン本来の機能を使用するか否かを判断し、使用しないと判断したボタンについては手動で別の機能に割り当てる、という手法が採用されていた。
これに対して、本発明では、本来機能を使用しない(あるいは使用する)ボタンの存在をユーザに知らせ、本来機能を使用しないボタンを自動的に別の機能に割り当て、その後、本来機能を使用するようになったら、そのボタンを自動的に本来機能に戻す、という手法が採用されている。自動的にボタンの機能を変更する際は、ボタンの機能が変更される旨の確認ダイアログを表示するようにしてもよい。ここに、自動的とは、ユーザの判断による指示操作を介在することなく、情報処理装置(図1の例ではテレビジョン受像機1)自身の判断で処理を実行することをいう。
その際、ボタンの機能が変更される旨の確認ダイアログや、使用しない(あるいは使用する)ボタンの存在を通知する画像は、図1のUI制御部14の制御に基づいて画面描画部15により生成され、画面出力部16から出力される。
また、ボタン41に割り当てる機能(本来機能以外の機能)としては、例えば、別のボタンと等価な機能(エイリアス)や、複数ボタンの連続操作を一回で行う機能等を採用できる。
この場合、地域性情報によるボタン41の自動割当を行うための判断基準、即ち、ボタン41に別の機能を割り当てるのか否かの判断基準としては、地域性情報を利用する判断基準であれば特に限定されないが、例えば次のような基準を採用することができる。
即ち、ボタン41の自動割当のために利用される地域性情報としては、例えば、放送方式固有の情報と、番組情報とが採用可能である。
放送方式固有の情報のうちの、例えば受信可能な放送方式(デジタル、アナログ、地上波、衛星放送等)を示す情報が地域性情報として採用される場合、選択不要(所定の放送方式が受信不可能等)が判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、選択不要と判断した選択ボタン(図3の例では、ボタン41のうちの「デジタル」や「アナログ」と印字された選択ボタン。また、図3では図示していないが地上波や衛星放送を選択する選択ボタン等)に対しては、別機能を割り当てる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えばサービス種別(テレビ、ラジオ、データ)の区別を示す情報が地域性情報として採用される場合、区別不要(所定のサービス種別の選択が不可能)が判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、区別不要と判断したサービス種別の選択ボタン(図3では図示せず)に対しては、別機能を割り当てる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば映像切替や音声切替の存在を示す情報が地域性情報として採用される場合、切替不可(切り替えるべき映像や音声が存在しない)が判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、切替不可と判断した切替ボタン、例えば図3のボタン41のうちの「音声切替」や「映像切替」と印字された切替ボタンに対しては、別機能を割り当てる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば画質切替や音質切替の存在を示す情報が地域性情報として採用される場合、切替不可(切り替えるべき画質や音質が存在しない)が判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、切替不可と判断した音質切替ボタンや画質切替ボタン(図3では図示せず)に対しては、別機能を割り当てる。
一方、番組情報のうちの、例えば番組表の存在を示す情報が地域性情報として採用される場合、番組表が存在しないことが判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、番組表が存在しないと判断した場合には、図3のボタン41のうちの「番組表」と印字されたボタンに対して、別機能を割り当てる。
また、番組情報のうちの、例えば視聴制限(年齢、課金、認証)の存在を示す情報が地域性情報として採用される場合、認証の不要が判断基準として採用できる。この場合、機能設定部18は、認証が不要であると判断した場合には、認証ボタン(図3では図示せず)に対して別機能を割り当てる。
次に、図4のGUI画像を利用する選局UIについての、地域性情報に基づく変更の具体例について説明していく。
即ち、本実施の形態では、図1のアンテナ2で受信可能な放送種別(放送波の種類)は、地上波放送、BS(Broadcasting Satellite)放送、および、CS Nippon Corporation放送であるとし(以下、それぞれ地上波、BS、CSと略記する)、これらの放送種別毎の各放送局(それらに割り当てられた各チャンネル)を選局するための選局UIの実現のために、例えば図4に示されるようなGUI画像が、デフォルト画像(地域性情報により変更される前の画像)として画面出力部16から出力されるとする。
この図4のGUI画像においては、左から順に、地上波のチャンネルリスト51(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、4チャンネルの項目、・・・からなるリスト51)、BSのチャンネルリスト52(101チャンネルの項目、102チャンネルの項目、103チャンネルの項目、・・・からなるリスト52)、および、CSのチャンネルリスト53(001チャンネルの項目、010チャンネルの項目、025チャンネルの項目、・・・からなるリスト53)が配置されている。
さらに、この図4のGUI画像にはカーソル50が配置されている。そこで、ユーザ4は、操作入力部17を操作して、所望のチャンネルの項目の上にカーソル50を移動させることで、その所望のチャンネルを選択(選局)する選択操作を行うことができる。
この場合、カーソル50は、初期状態としては左上端の位置(図4で示される位置であって、放送種別選択の軸としての両矢印とチャンネル選択の軸としての両矢印との交差点の左上方の位置)に配置されている。そして、カーソル50は、図4中の矢印に従って移動可能とされている。従って、この初期状態の位置から所望のチャンネルの項目の位置まで、カーソル50を移動させる場合、ユーザ4は、カーソル50を左から右方向に移動させて、所望の放送種別の項目(地上波、BS、CSのうちの何れかの項目)にカーソル50を配置させ、次に、カーソル50を上から下方向に移動させて、所望のチャンネルの項目にカーソル50を配置させる必要がある。
例えば、ユーザ4が地上波の1チャンネルを選択する場合には、カーソル50を左から右方向に1回だけ移動させて、地上波の項目にカーソル50を配置させ、次に、カーソル50を上から下方向に1回だけ移動させて、1チャンネルの項目にカーソル50を配置させる。この場合、カーソル50の移動回数、即ち、カーソル50を移動させるために必要な操作回数(例えば図示せぬリモートコントローラの上下左右ボタン等の押下回数)は、総計で2回となる。
これに対して、例えば、ユーザ4がCSの025チャンネルを選択する場合には、カーソル50を左から右方向に3回移動させて、CSの項目にカーソル50を配置させ、次に、カーソル50を上から下方向に3回移動させて、025チャンネルの項目にカーソル50を配置させる。この場合、カーソル50の移動回数、即ち、カーソル50を移動させるために必要な操作回数は、総計で6回となる。
このように、図4の例のGUI画像を利用するUIでは、左上のチャンネルの項目ほど、カーソル50の移動回数、即ち、カーソル50を移動させるために必要な操作回数が少なく、逆に、右下のチャンネルの項目ほど、カーソル50の移動回数が多くなるという特徴がある。
換言すると、現在(2005年1月頃)の日本国の状況を鑑みると、地上波、BS、CSの順に、チャンネルが選択される頻度が高い。そこで、本実施の形態では現在の日本国で使用される状態を初期状態とみなして、地上波、BS、CSの順に、チャンネルを選択するための操作回数が少なくて済むように、図4の例のGUI画像がデフォルト画像として生成されているのである。
ところが、地域(国や領域等)により、受信可能な放送方式(地上波,衛星放送等)が異なる。また、地域により、よく視聴されている(数多くのユーザに幅広く視聴されている)放送方式が異なる。従って、図4の例のGUI画像を利用するUIは、現在の日本国では使いやすいUIとなるが、別の地域では使いにくくなることもある。即ち、特定の地域で使いやすいUIは、別の地域では使いにくいUIになってしまうこともある。
同様に、地域(国や領域等)により、アナログ放送とデジタル放送の普及率や、デジタル放送への移行スケジュール等が異なる。例えば、アナログ放送が使いやすいUI(アナログ放送のチャンネル選択のためのボタン押下回数を減らしたUI)は、裏を反すと、デジタル放送が使いにくいUI(デジタル放送のチャンネル選択のためのボタン押下回数が増えるUI)であるといえる。従って、かかるUIは、アナログ放送を重点する地域では使いやすいUIとなるのに対して、デジタル放送を重点とする別の地域で使いにくいUIとなってしまう。
このように、従来、特定の地域で使いやすいUIは、別の地域では使いにくいUIになる場合もある、という問題がある。
かかる問題の従来の解決手法として、選局UIにおいて、アナログ放送およびデジタル放送並びに各放送方式(地上波および衛星方法等)の各チャンネルの項目を、その地域の状況に応じて手動で変更する、という手法が採用されていた。
これに対して、本発明では、かかる問題の解決手法として、選局UIにおいて、地域性情報に基づいて、アナログ放送およびデジタル放送並びに各放送方式(地上波および衛星方法等)の頻度や優先度を決定し、かかる頻度や優先度に従って、アナログ放送およびデジタル放送並びに各放送方式(地上波および衛星方法等)の各チャンネルの項目を自動的に並び替える、という手法が採用されている。
即ち、図1の例では、UI制御部14が、データベース13に記憶されている地域性情報に基づいて、アナログ放送およびデジタル放送並びに各放送方式(地上波および衛星方法等)の頻度や優先度を決定し、かかる頻度や優先度に従って、図4の例のGUI画像の各チャンネルの項目を自動的に並び替える指示を、画面描画部15に対して出力する。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。即ち、テレビジョン受像機1の利用地域に適したGUI画像が、画面出力部16から出力されるので、ユーザ4は、操作入力部17の少ない操作(少ないボタン押下回数)で、所望のチャンネルの選択を行うことができるようになる。
例えば、現在の日本国では、地上波のアナログ放送とデジタル放送とでは、視聴機会が多いのは前者であると判断できるので、例えば、図5に示されるように、上から順に、アナログ放送のチャンネルリスト51−1(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、4チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−1)、および、デジタル放送のチャンネルリスト51−2(001チャンネルの項目、002チャンネルの項目、004チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−2)が配置されるように、地上波のチャンネルリスト51を構成すればよい。
これに対して、仮に、将来において、地上波のデジタル放送の方がアナログ放送よりも視聴機会が多くなったと判断できるようになった場合には、図示はしないが、順番を逆にした地上波のチャンネルリスト51を表示させればよい。即ち、上から順に、デジタル放送のチャンネルリスト51−2(001チャンネルの項目、002チャンネルの項目、004チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−2)、および、アナログ放送のチャンネルリスト51−1(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、4チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−1)が配置されるように、地上波のチャンネルリスト51を構成すればよい。
また、現在の日本国では、放送種別の視聴の頻度は、地上波>BS>CSとなっているので、図6に示されるように(即ち図4と同様に)、左から順に、地上波のチャンネルリスト51(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、・・・からなるリスト51)、BSのチャンネルリスト52(101チャンネルの項目、102チャンネルの項目、・・・からなるリスト52)、および、CSのチャンネルリスト53(001チャンネルの項目、010チャンネルの項目、・・・からなるリスト53)が配置されるように、GUI画像を生成すればよい。
これに対して、仮に、将来において、放送種別の視聴の頻度が、BS>地上波>CSとなった場合には、図示はしないが、左から順に、BSのチャンネルリスト52(101チャンネルの項目、102チャンネルの項目、・・・からなるリスト52)、地上波のチャンネルリスト51(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、・・・からなるリスト51)、および、CSのチャンネルリスト53(001チャンネルの項目、010チャンネルの項目、・・・からなるリスト53)が配置されるように、GUI画像を生成すればよい。
このように、地域性情報による各チャンネルの項目の自動並び替えを行うためには、頻度や優先度を判断するための所定の判断基準(以下、頻度の基準とも称する)を設け、その頻度の基準に従って並び替えを行えばよいことになる。この場合の頻度の基準は、地域性情報を利用する基準であれば特に限定されないが、例えば次のような基準を採用することができる。
即ち、各チャンネルの項目の自動並び替えのために利用される地域性情報としては、例えば、放送方式固有の情報、流行に関する情報、番組情報、および、ネットワーク3(インターネット等)上の情報が採用可能である。
放送方式固有の情報のうちの、例えば受信可能なチャンネル数を示す情報が地域性情報として採用される場合、チャンネル数を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、チャンネル数の多い放送方式がよく視聴されている(頻度が高い)放送方式であると判断し、その放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば受信契約者数や世帯普及率を示す情報が地域性情報として採用される場合、受信契約者数や世帯普及率を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、受信契約者数や世帯普及率の多い放送方式がよく視聴されている(頻度が高い)放送方式であると判断し、その放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば所定の放送方式を受信可能な受信装置の地域内の台数を示す情報が地域性情報として採用される場合、その台数を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、台数の多い放送方式がよく視聴されている(頻度が高い)放送方式であると判断し、その放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば所定の放送方式の運用開始からの年数を示す情報が地域性情報として採用される場合、その年数を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、長年運用されている放送方式がよく視聴されている(頻度が高い)放送方式であると判断し、その放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、放送方式固有の情報のうちの、例えば所定の放送方式の関連事業者数や関連する資産規模を示す情報が地域性情報として採用される場合、その関連事業者数や関連する資産規模を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、関連事業者数や関連する資産規模が多い/大きい放送方式がよく視聴されている(頻度が高い)放送方式であると判断し、その放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
一方、流行に関する情報のうちの、人気のジャンルや競技を示す情報が地域性情報として採用される場合、その人気度合を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、人気の高いジャンルや競技の番組を数多く放送している放送局や、それらの放送局により利用されている放送方式が、よく視聴されている(頻度が高い)と判断し、その放送局のチャンネルの項目自体、または、それらの各放送局が利用している放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、流行に関する情報のうちの、人気のチームや商品を示す情報が地域性情報として採用される場合、その人気度合を頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、人気の高いチームや商品の番組等を数多く放送している放送局や、それらの放送局により利用されている放送方式が、よく視聴されている(頻度が高い)と判断し、その放送局のチャンネルの項目自体、または、それらの各放送局が利用している放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、流行に関する情報のうちの、話題のテーマを示す情報が地域性情報として採用される場合、どの程度話題になっているのかを頻度の基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、話題のテーマの番組を数多く放送している放送局や、それらの放送局により利用されている放送方式が、よく視聴されている(頻度が高い)と判断し、その放送局のチャンネルの項目自体、または、それらの各放送局が利用している放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、流行に関する情報のうちの、宗教や政治を示す情報が地域性情報として採用される場合、その支持度合を頻度の基準とすることができる。この場合、UI制御部14は、高い支持を得ている宗教や政治の番組を数多く放送している放送局や、それらの放送局により利用されている放送方式が、よく視聴されている(頻度が高い)と判断し、その放送局のチャンネルの項目自体、または、それらの各放送局が利用している放送方式の各チャンネルの項目を、操作入力部17の操作が少なくなる(少ないボタン押下回数で済む)位置(図4等のGUI画像の例では、左上の位置)に配置させる指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目を並び替えたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
さらに、番組情報が地域性情報として採用されている場合、UI制御部14は、その番組情報を統計的に分析し、その分析結果を利用することで、上述した各種頻度の基準を採用できる。具体的には例えば、UI制御部14は、番組情報に頻出する単語等から話題のテーマや人気のチームを抽出できる。即ち、UI制御部14は、番組情報に頻出する所定の単語の総数等に基づいて、そのテーマはどの程度話題になっているのか、また、そのチームはどの程度人気であるのかを判断できる。また例えば、UI制御部14は、番組情報に頻出するジャンルから人気のジャンルを抽出できる。即ち、UI制御部14は、番組情報に頻出する所定のジャンルの総数等に基づいて、そのジャンルはどの程度人気であるのかを判断できる。
同様に、ネットワーク3上の情報が地域性情報として採用されている場合、UI制御部14は、そのネットワーク3上の情報、例えば掲示板や評論などに記述されている情報を統計的に分析し、その分析結果を利用することで、上述した各種頻度の基準を採用できる。具体的には例えば、UI制御部14は、掲示板に頻出する単語等から話題のテーマや人気のチームを抽出できる。即ち、UI制御部14は、掲示板に頻出する所定の単語の総数等に基づいて、そのテーマはどの程度話題になっているのか、また、そのチームはどの程度人気であるのかを判断できる。また例えば、UI制御部14は、関連事業者の株価情報から資産規模を推定できる。
以上、図4のGUI画像を利用する選局UIについての、地域性情報に基づく変更の具体例として、各チャンネルの項目の配置位置を変更する例について説明したが、変更内容は配置位置に限定されず、任意の内容でよい。
例えば、図7は、図5の代わりとして、現在の日本国において頻度の高い地上波のアナログ放送のチャンネルリスト51−1(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、4チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−1)を大きくする一方、現在の日本国において頻度の低い地上波のデジタル放送のチャンネルリスト51−2(001チャンネルの項目002チャンネルの項目、0044チャンネルの項目、・・・からなるリスト51−2)が小さくなるように変更された、地上波のチャンネルリスト51の例である。
また、現在の日本国では、上述したように、放送種別の視聴の頻度は地上波>BS>CSとなっているので、図6の代わりに、図8に示されるように、左から順に、地上波のチャンネルリスト51(1チャンネルの項目、3チャンネルの項目、・・・からなるリスト51)を一番大きくかつ一番濃い色となるようにして配置して、BSのチャンネルリスト52(101チャンネルの項目、102チャンネルの項目、・・・からなるリスト52)を二番目に大きくかつ二番目に濃い色となるように配置して、CSのチャンネルリスト53(001チャンネルの項目、010チャンネルの項目、・・・からなるリスト53)を一番小さくかつ一番薄い色となるように、GUI画像を構成してもよい。
このように、頻度に応じて変更される各項目(選択肢)の変更内容は、それらの配置位置のみならず、それらの各種デザイン(色、形状(大きさ含む)、アイコン等)を採用することもできる。さらに、2以上の変更内容を組み合わせて採用することもできる。
その際、デザインの変更手法は特に限定されないが、頻度が高い項目(選択肢)をユーザに目立たせるようなデザインとする変更手法が好適である。例えば図8の例とは、色という変更内容と、大きさという変更内容の組み合わせの例であって、頻度の高い項目(選択肢)をユーザに目立たせるべく、頻度が高くなるに従い、濃い色でかつ大きい項目(選択肢)となるように変更させている例である。
次に、上述した例とは別の選局UIについて、地域性情報に基づく変更の具体例について説明していく。
例えば、3つのチャンネル001,002,003が受信可能な地域において、テレビジョン受像機1が使用されている場合、テレビジョン受像機1は、選局UIのためのGUI画像として、例えば図9に示されるように、受信可能なチャンネル001,002,003の項目が一列に羅列されたチャンネルリスト61をユーザ4に呈示することができる。この場合、ユーザ4は、かかるチャンネルリスト61に表示された3つのチャンネルの中から、所望のチャンネルを選択することは容易である。
ところが、例えば、999のチャンネル001,002,003・・・999が受信可能な地域において、テレビジョン受像機1が使用されている場合に、テレビジョン受像機1が、選局UIのためのGUI画像として、例えば図10の左側の図に示されるように、受信可能なチャンネル001,002,003・・・999の項目が一列に羅列されたチャンネルリスト71をユーザ4に呈示したとすると、ユーザ4にとっては、かかるチャンネルリスト71において単に項目が羅列されているだけの999ものチャンネルの中から、所望のチャンネルを選択することは非常に困難な操作となってしまう。
このように、地域(国や領域等)により、受信可能なチャンネル数が大幅に異なり、チャンネル数が多い地域では、ユーザが所望のチャンネルを見つけ出すのは一般的に困難である、という問題が発生する。
かかる問題の従来の解決手法として、ユーザが嗜好しているチャンネルや、ユーザが嗜好している番組を数多く放送しているチャンネル等を、「お気に入り」グループに事前に手動で登録しておき、その後、「お気に入り」グループに属するチャンネルの中から所望のチャンネルを見つけ出す、という手法が採用されていた。
これに対して、本発明では、かかる問題の解決手法として、選局UIにおいて、地域性情報に基づいて、各チャンネルを複数のグループ(類似の項目としての各グループ)に自動的に階層分類して、階層分類された複数のグループを階層表示させたGUI画像をユーザに呈示する、という手法が採用されている。
即ち、図1の例では、UI制御部14が、データベース13に記憶されている地域性情報に基づいて、受信可能な各チャンネルを複数のグループに自動的に階層分類し、その階層分類結果に基づいてGUI画像を生成する指示を、画面描画部15に対して出力する。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、階層分類された複数のグループを階層表示させたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。即ち、テレビジョン受像機1の利用地域に適するように各チャンネルが階層分類され、その階層分類結果が反映されたGUI画像が、画面出力部16から出力されるので、ユーザ4は、所望のチャンネルの選択を容易に行うことができるようになる。
例えば、図10は、複数のグループとして、番組のジャンルが採用された場合のGUI画像の一例を示している。
即ち、図10の例では、999のチャンネル001乃至999が、番組のジャンルに基づいて階層分類され、各ジャンル毎にチャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像が、図10の中央の図と右側の図とにそれぞれ示されている。
具体的には、図10の中央のGUI画像では、2段階の階層が採用されたことにより、999のチャンネル001乃至999が大ジャンルに分類された後、さらに、中ジャンルに分類され、大ジャンルの項目が配置されたリスト81と、中ジャンルの項目が配置されたリスト82とが階層表示されている。ただし、本実施の形態では、選択可能な大ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された大ジャンルに属する中ジャンルの項目のリスト82、即ち、図10の例ではカーソルが配置された「Sports」の項目81−1に属する「Soccer」,「Baseball」,「Golf」・・・の項目のリスト82のみが表示されるとする。
また、図10の右側のGUI画像では、3段階の階層が採用されたことにより、999のチャンネル001乃至999が大ジャンルに分類され、その後、中ジャンルに分類され、さらにその後小ジャンルに分類され、大ジャンルの項目が配置されたリスト81と、中ジャンルの項目が配置されたリスト82と、小ジャンルの項目が配置されたリスト83とが階層表示されている。ただし、本実施の形態では、選択可能な大ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された大ジャンルの項目、即ち、図10の例ではカーソルが配置された「Sports」の項目81−1に属する中ジャンルの項目のリスト82のみが表示されるとする。同様に、表示中の中ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された中ジャンルの項目に属する小ジャンルの項目のリスト83、即ち、図10の例ではカーソルが配置された「Soccer」の項目82−1に属する「J-League」,「Serie A」,「J2」・・・の項目のリスト83のみが表示されるとする。
なお、複数のグループとして、図10の例では番組のジャンルが採用されたが、階層化が可能なグループであれば、図10の例に限定されず、その他、例えば番組情報に含まれる所定の情報(出演者等)を採用することもできる。
また、チャンネルを分類するか否かの分類の判断基準、即ち、各チャンネルの項目を単に一覧表示するのではなく階層表示にするのか否かの判断基準や、階層表示の段数をさらに増やすのか否かの判断基準は、地域性情報を利用する判断基準であれば特に限定されないが、例えば次のような基準を採用することができる。
即ち、分類のために利用される地域性情報としては、例えば、放送方式固有の情報と、番組情報とが採用可能である。
放送方式固有の情報のうちの、例えば受信可能なチャンネル数を示す情報が地域性情報として採用される場合、チャンネル数を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、チャンネル数が多いと判断したときには、各チャンネルの項目を自動的に階層分類し(さらに、その際、必要に応じて階層の段数も決定し)、その分類結果に基づくGUI画像を生成する指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
放送方式固有の情報のうちの、例えば映像切替や音声切替の選択肢の個数を示す情報が地域性情報として採用される場合、選択肢の個数を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、選択肢の個数が多いと判断したときには、各チャンネルの項目を自動的に階層分類し(さらに、その際、必要に応じて階層の段数も決定し)、その分類結果に基づくGUI画像を生成する指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
放送方式固有の情報のうちの、例えば画質切替や音質切替の選択肢の個数を示す情報が地域性情報として採用される場合、選択肢の個数を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、選択肢の個数が多いと判断したときには、各チャンネルの項目を自動的に階層分類し(さらに、その際、必要に応じて階層の段数も決定し)、その分類結果に基づくGUI画像を生成する指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
一方、番組情報のうちの、受信可能な番組の個数を示す情報が地域性情報として採用される場合、番組の個数を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、番組の個数が多いと判断したときには、各チャンネルの項目を自動的に階層分類し(さらに、その際、必要に応じて階層の段数も決定し)、その分類結果に基づくGUI画像を生成する指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
また、番組情報のうちの、ジャンルの個数を示す情報が地域性情報として採用される場合、ジャンルの個数を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、ジャンルの個数が多いと判断したときには、各チャンネルの項目を自動的に階層分類し(さらに、その際、必要に応じて階層の段数も決定し)、その分類結果に基づくGUI画像を生成する指示を画面描画部15に対して出力すればよい。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各チャンネルの項目が階層的に配置されたGUI画像を生成し、出力映像として画面出力部16に出力させる。
次に、上述した例とはさらに別の選局UIについて、地域性情報に基づく変更の具体例について説明していく。
例えば、現在の日本国では、テレビ、ラジオ、データといったサービス種別が採用されているため、図11に示されるように、各サービス種別毎の各GUI画像に分類して、それぞれ個別にユーザに呈示すると好適である。即ち、図中左から順に、テレビ番組のチャンネルの選局を行うためのGUI画像(以下、テレビ番組表と称する)、ラジオ番組のチャンネルの選局を行うためのGUI画像(以下、ラジオ番組表と称する)、および、データ番組のチャンネルの選局を行うためのGUI画像(以下、データ番組表と称する)にそれぞれ分類して個別表示を行うと好適である。
この場合、テレビ番組表には、テレビ番組のチャンネル101の項目91と、テレビ番組のチャンネル102の項目92とが表示される。ラジオ番組表には、ラジオ番組のチャンネル301の項目93と、ラジオ番組のチャンネル302の項目94とが表示される。データ番組表には、データ番組のチャンネル700の項目95と、データ番組のチャンネル702の項目96とが表示される。
また、テレビ番組表またはデータ番組表から、ラジオ番組表に画面遷移(状態遷移)をさせる場合には、ユーザ4はソフトウエアボタン101を押下すればよい。テレビ番組表またはラジオ番組表から、データ番組表に画面遷移(状態遷移)をさせる場合には、ユーザ4はソフトウエアボタン102を押下すればよい。ラジオ番組表またはデータ番組表から、テレビ番組表に画面遷移(状態遷移)をさせる場合には、ユーザ4はソフトウエアボタン103を押下すればよい。
このように、サービス種別毎のGUI画像を個別に呈示していく選局UIを利用することは、現在の日本国のように、サービス種別を採用している地域では有用である。
ところが、地域(国や領域等)によっては、放送規格や文化的な理由から、チャンネルをサービス種別で区別しない場合もある。このような地域で、サービス種別毎のGUI画像を個別に呈示していく選局UIを利用することは不自然である、という問題が発生する。
かかる問題の従来の解決手法として、サービス種別毎に分類するか否かをその地域の状況に応じて製造者等の自然人が判断し、その判断結果に基づいて、その自然人が手動で、選局UIを提供するためのソフトウエアを変更する、といった手法が採用されていた。
これに対して、本発明では、かかる問題の解決手法として、地域性情報(地域ごとの分類規則等)に基づいて、サービス種別毎に分類するか否かを判断し、分類すると判断した場合には、各チャンネルをサービス種別毎に自動分類して、分類されたサービス種別毎の各GUI画像を動的に画面遷移(状態遷移)させる選局UIをユーザに提供する一方、分類しないと判断した場合には、各チャンネルの項目を1枚のGUI画像に含めた選局UIをユーザに提供する、という手法が採用されている。
この場合、前者の選局UI、即ち、サービス種別毎の各GUI画像を動的に画面遷移(状態遷移)させる選局UIの一例が、上述した図11に示されており、後者の選局UI、即ち、各チャンネルの項目を1枚のGUI画像に含めた選局UIの例が、図12に示されている。即ち、図11のテレビ番組表に含まれていたチャンネル101の項目91およびチャンネル102の項目92、図11のラジオ番組表に含まれていたチャンネル301の項目93およびチャンネル302の項目94、並びに、図11のデータ番組表に含まれていたチャンネル700の項目95およびチャンネル702の項目96は、図12の例では全て一括して、チャンネルの選局を行うための1枚のGUI画像に含まれて(ひとつの番組表として)表示されている。
即ち、図1の例では、UI制御部14が、データベース13に記憶されている地域性情報に基づいて、サービス種別毎に分類するか否かを判断し、分類すると判断した場合には、各チャンネルをサービス種別毎に自動分類し、そのサービス種別毎の各GUI画像を生成する指示を、画面描画部15に対して出力する。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、各サービス種別毎の各GUI画像(図11の例では、テレビ番組表、ラジオ番組表、およびデータ番組表のそれぞれ)を生成し、そのうちの1枚のGUI画像を出力映像として画面出力部16に出力させる。この場合、ユーザ4が、状態遷移(画面遷移)の指示を出すと(図11の例では、ソフトウエアボタン101乃至103のうちの何れかを押下すると)、画面描画部15は、その指示をUI制御部14を介して受けて、指示されたGUI画像を出力映像として画面出力部16に出力させる。
これに対して、UI制御部14は、サービス種別毎に分類しないと判断した場合には、各チャンネルの項目を1つに含めた1枚のGUI画像を生成する指示を、画面描画部15に対して出力する。すると、画面描画部15が、その指示に基づいて、1枚のGUI画像(例えば図12の例のようなGUI画像)を生成し、それを出力映像として画面出力部16に出力させる。
このように、テレビジョン受像機1の利用地域に応じて各チャンネルが分類されるか否かが判断され、その判断結果が反映されたGUI画像が、画面出力部16から出力されるので、ユーザ4は、地域に依存することなく、所望のチャンネルの選択を行う際、違和感(その地域でのユーザインタフェースとしては不自然だという感情等)を覚えることがほぼなくなる。
なお、サービス種別毎に分類するか否かの分類の判断基準は、地域性情報を利用する判断基準であれば特に限定されないが、例えば次のような基準を採用することができる。
即ち、分類のために利用される地域性情報として、例えば、放送方式固有の情報が採用される場合、サービス種別の区別の有用性を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、有用性が高いと判断した場合には、各チャンネルをサービス種別毎に自動分類する一方、有用性が低いと判断した場合には、各チャンネルをサービス種別毎に分類しない。より具体的には、現在の日本国では、チャンネル番号によりサービス種別が区別されている。即ち、チャンネル番号が、100乃至299の場合にはテレビに分類され、300乃至599の場合にはラジオに分類され、600乃至999の場合にはデータに分類される。このように、例えば、チャンネル番号をその番号順に並べたときに、サービス種別も順に並ぶならば、その地域でサービス種別の区別は有用とみなすことができる。
なお、分類の基準(「何に基づいて分類するのか」の「何」)、換言すると、分類される複数のグループは、上述した例ではサービス種別とされたが、上述した例に限定されず、その他例えば、ジャンルを採用することができる。
即ち、例えば、上述した図10の例では、大ジャンル、中ジャンル、小ジャンルが階層表示される(ただし、中ジャンルと小ジャンルは、上位の階層のうちのユーザ4により選択されたジャンル、即ち、カーソルが配置されたジャンルについてのみが表示される)選局UIが採用されていた。この図10の例の選局UIの代わりに、図示はしないが、各大ジャンルのそれぞれについて専用のGUI画像(自身に含まれる中ジャンルや小ジャンルの項目が表示されているGUI画像)をそれぞれ1枚ずつ生成し、即ち、SportsについてのGUI画像、MovieについてのGUI画像、DramaについてのGUI画像等をそれぞれ生成し、それらの各GUI画像の動的な画面遷移(状態遷移)を行う選局UIをユーザ4に提供することもできる。
この場合、ジャンル毎に分類するか否かの分類の判断基準は、地域性情報を利用する判断基準であれば特に限定されないが、例えば次のような基準を採用することができる。
即ち、分類のために利用される地域性情報として、例えば、放送方式固有の情報が採用される場合、ジャンルの細分化の有用性を分類の判断基準とすることができる。この場合、図1の例では、UI制御部14は、有用性が高いと判断した場合には、各チャンネルをジャンル毎に自動分類する一方、有用性が低いと判断した場合には、各チャンネルをジャンル毎に分類しない。
より具体的には、現在の日本国では、上述したようにジャンルの階層化が行われている。例えば、一番上の階層のジャンルとしてスポーツや映画等のジャンルが存在し、そのスポーツについての次の階層のジャンルとしてサッカーや野球等のジャンルが存在する。このようにジャンルの階層化がなされている地域では、ジャンルの細分化は重要である(有用である)とみなせる一方、ジャンルの階層化がなされていない地域では、ジャンルの細分化は重要ではない(有用ではない)とみなせる。
また、現在の日本国では、番組ごとにジャンルを詳細に分類し、将来放送予定の番組も検索しやすくなっている。このような日本国のような地域では、ジャンルの細分化は重要である(有用である)とみなせる。これに対して、各番組のジャンル分類が大まかであり、現在放送中の番組を検索する目的にジャンルが利用されているような地域では、ジャンルの細分化は重要ではない(有用ではない)とみなせる。
なお、分類のために利用される地域性情報は、上述した例では放送方式固有の情報が採用されたが、その他、番組情報等も利用できる。この場合、例えば、番組情報の一情報であるジャンルを採用し、そのジャンルの個数を分類の判断基準として採用することもできる。また、番組情報の統計的な分析結果に基づいて、間接的に、サービス方式種別の区別の有用性やジャンルの細分化の有用性を決定し、それらの有用性を分類の判断基準として採用することもできる。
以上、図9と図10を参照して、ジャンル等の複数グループに階層分類を行うか否かを判断し、階層分類を行うと判断した場合には、各チャンネルを複数グループに階層分類し、各チャンネルの項目が階層表示されたGUI画像、例えば、図10の中央または右側のGUI画像をユーザに提供し(以下、かかる選局UIを階層表示UIと称する)、階層分類を行わないと判断した場合には、各チャンネルの項目を一覧表示させた1枚のGUI画像、例えば図9のGUI画像をユーザに提供する例について説明した。
また、図11と図12を参照して、サービス種別やジャンル等の複数グループ(分類基準)に分類を行うか否かを判断し、分類を行うと判断した場合には、各チャンネルを複数グループに分類し、グループ毎のGUI画像、例えば図11のテレビ番組表、ラジオ番組表、および、データ番組表をそれぞれ生成して、そのうちの1枚をユーザに呈示し(以下、かかる選局UIを分類表示UIと称する)、ユーザの画面遷移の指示等(例えば図11のソフトウエアボタン101乃至103の押下操作等)に基づいて、ユーザに呈示するGUI画像を遷移させていき(以下、かかる選局UIを状態遷移UIと称する)、また、分類を行わないと判断した場合には、各チャンネルの項目を一覧表示させた1枚のGUI画像、例えば図12のGUI画像をユーザに提供する例について説明した。
即ち、本発明が適用された選局UIの具体例として、階層表示UIの例と、分類表示UIと状態遷移UIとの組み合わせの例といった2つの例について説明した。
その他、本発明が適用された選局UIの具体例として、図13と図14に示される例、即ち、階層表示UIと状態遷移UIとの組み合わせの例も採用することができる。
即ち、ジャンルを大まかにしか分類できない地域(例えば上述した図10の説明でいう大ジャンルしか存在しない地域)では、例えば図13に示されるような選局UIをユーザに提供する。
図13の例の選局UIでは、1段階の階層が採用されて、1枚のGUI画像が利用されている。このGUI画像では、大ジャンルの項目が配置されたリスト111が表示され、その右方には、それらの大ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された大ジャンルの項目、即ち、図13の例ではカーソルが配置された「Sports」の項目111−1についての、所定の日にち(例えば操作を行っている日)の番組一覧121が表示される。
これに対して、ジャンルを詳細に分類している地域(例えば上述した図10の説明でいう大ジャンル、中ジャンル、および小ジャンルが存在する地域)では、例えば図14に示されるような選局GUIがユーザ4に提供される。
図14の例の選択UIでは、3段階の階層が採用されており、最初に、図中上方のGUI画像が表示される。このGUI画像では、大ジャンルに分類され、その後、中ジャンルに分類され、さらにその後小ジャンルに分類され、大ジャンルの項目が配置されたリスト111と、中ジャンルの項目が配置されたリスト112と、小ジャンルの項目が配置されたリスト113とが階層表示されている。ただし、本実施の形態では、選択可能な大ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された大ジャンルの項目、即ち、図14の例ではカーソルが配置された「Sports」の項目111−1に属する中ジャンルの項目のリスト112のみが表示されるとする。同様に、表示中の中ジャンルの項目のうちのユーザ4により選択された中ジャンルの項目、即ち、図14の例ではカーソルが配置された「Soccer」の項目11−1に属する小ジャンルの項目のリスト113のみが表示されるとする。
さらに、表示中の小ジャンルの項目のうちの所定の1つがユーザ4により選択されると、選択された小ジャンルについての、所定の日にち(例えば操作を行っている日)の番組一覧を含むGUI画像に画面遷移(状態遷移)する。例えば図14の例ではカーソルが配置された「J-League」の項目113−1がユーザ4により選択されたことになるので、この場合、図14の上方のGUI画像は消去され、その代わりに、図14の下方のGUI画像、即ち、「J-League」という小ジャンルについての、所定の日にち(例えば操作を行っている日)の番組一覧121を含むGUI画像が表示される。
以上、本発明が適用される情報処理装置の一実施の形態として、図1のテレビジョン受像機1について説明した。ただし、本発明が適用される情報処理装置は、次のような機能を有する情報処理装置であれば足り、その構成は、図1の例に限定されない。
即ち、本発明が適用される情報処理装置とは、
表示機器と入力機器とのうちの少なくとも一方を用いるユーザインタフェースを介して、ユーザにより操作される情報処理装置であって、
放送波の形態、または、所定のネットワークで通信可能な形態で提供される情報を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得された前記情報のうちの、前記情報処理装置が利用される地域により差異の認められる情報を地域性情報として抽出する抽出機能と、
前記抽出機能により抽出された前記地域性情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能の実現により記憶された前記地域性情報に基づいて、前記ユーザインタフェースを変更する変更機能と
を有する情報処理装置。
例えば図1の例では、表示機器としての画面出力部16と、入力機器としての操作入力部17とを用いるユーザインタフェースを介して、ユーザ4によりテレビジョン受像機1が操作される。この場合、取得機能は受信部11により実現され、抽出機能は情報解析部12により実現され、記憶機能はデータベース13により実現され、変更機能はUI制御部14、画面描画部15、および機能設定部18により実現される。なお、画面描画部15の機能については、表示機器の一機能と捉えてもよい。
この場合、変更機能によるユーザインタフェースの変更手法は、特に限定されないが、そのうちの第1乃至第3の変更手法について上述した。
即ち、第1の変更手法とは、頻度や優先度の高い機能を実行するための操作手順を減らす、といった手法をいう。
第1の変更手法は、さらに幾つかの手法に区分でき、例えば、選択肢の頻度や優先度に応じて、自動的に選択肢の並び替えを行うという手法に区分できる。かかる手法の具体例が、図4乃至図6を用いて上述した手法である。即ち、選択肢の一例がチャンネル(その項目)である。
また、第1の変更手法は、例えば、使用できる選択肢に応じて、自動的に一覧表示と階層表示(の段数)を切り替えるという手法に区分できる。かかる手法の具体例が、図10を用いて上述した手法である。即ち、選択肢の一例がチャンネル(その項目)である。
さらにまた、第1の変更手法は、例えば、使用できる選択肢に応じて、自動的に一覧表示と分類表示(の段数)を切り替えるという手法に区分できる。かかる手法の具体例が、図11や図12を用いて上述した手法である。即ち、選択肢の一例がチャンネル(その項目)である。
また、第2の変更手法とは、頻度や優先度の低い機能を実行するための操作手順を無くす、といった手法をいう。
第2の変更手法の一例が、例えば、使用しない操作ボタンに対して、自動的に別の機能に割り当て、また、その後、使用することになった操作ボタンに対して、自動的に割り当てた機能を解除するといった手法である。かかる手法の具体例が、図3を用いて上述した手法である。
また、第3の変更手法とは、頻度の高い機能の存在を画面表示で知らせる、といった手法をいう。
第3の変更手法の一例が、例えば、選択肢の頻度や優先度に応じて、自動的に選択肢の外見(デザイン)を変更すといった手法である。かかる手法の具体例が、図7や図8を用いて上述した手法である。
以上説明したような特徴的機能を有する情報処理装置は、次のような効果を奏することが可能になる。
地域(国や領域等)に適した操作性の実現(操作性の向上)ができるという効果を奏することが可能になる。具体的には例えば、頻度の高い操作を少ないボタン押下回数で実現したり、頻度の高い項目を画面上から探しやすくしたり、地域ごとの常識を反映した使いやすいUIを実現したり、といった効果を奏することが可能になる。
また、情報処理装置が利用される地域(国や領域等)によらず、ソフトウエアの変更が不要になる、という効果を奏することが可能になる。その結果、放送方式の違いを意識せずに設計や販売が可能となったり、設計、動作検証、メンテナンスなどの費用や負担を削減できる効果を奏することが可能になる。
従って、かかる効果を奏するための情報処理装置の構成、即ち、本発明が適用される情報処理装置の構成は、上述した図1の例に限定されず、上述した機能を搭載可能な情報処理装置の構成であれば足りる。例えば、本発明が適用される情報処理装置は、図示せぬビデオテープレコーダ等の記録再生装置や、図15に示されるコンピュータで構成することもできる。
図15において、CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記録されているプログラム、または記憶部208からRAM(Random Access Memory)203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204を介して相互に接続されている。このバス204にはまた、入出力インタフェース205も接続されている。
入出力インタフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、ディスプレイなどよりなる出力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部208、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部209、および、チューナ部4が接続されている。
通信部209は、インターネットを含むネットワーク3を介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。また、チューナ部10は、アンテナ4を介して放送波を受信する。
入出力インタフェース205にはまた、必要に応じてドライブ211が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア212が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部208にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図15に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)211により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
即ち、図15の例では、表示機器を含む出力部207と、入力機器を含む入力部206とのうちの少なくとも一方を用いるユーザインタフェースを介して、ユーザによりコンピュータが操作される。この場合、取得機能は通信部09とチューナ部210により実現され、抽出機能や変更機能は記憶部208等に記憶されてCPU201により実行される組み込みソフトウエアにより実現され、記憶機能は記憶部208により実現される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
1 テレビジョン受像機, 2 アンテナ, 3 ネットワーク, 4 ユーザ, 11 受信部, 12 情報解析部, 13 データベース, 14 UI制御部, 15 画面描画部, 16 画面出力部, 17 操作入力部, 18 機能設定部, 31 リモートコントローラ, 41 ボタン, 201 CPU, 202 ROM, 203 RAM, 206 入力部, 207 出力部, 208 記憶部, 209 通信部, 210 チューナ部, 212 リムーバブルメディア