JP2007185568A - 生ごみリサイクル方法およびその設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】生ごみ等の乾燥処理において、太陽光を利用して乾燥することにより、CO等の燃焼ガスが発生しない環境に優しい生ごみリサイクル方法およびその設備を提供することを課題とする。
【解決手段】天日乾燥する温室の中で、シルトのような鉱物質微粉砕物を乾燥し、この乾燥した鉱物質微粉砕物と生活上発生する生ごみのような有機質廃棄物とを攪拌混合するとともに粉砕し、さらに攪拌混合した混合物をほぐしつつ平面状に広げることにより発酵を促して培養土を醸成するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生活上発生する生ごみと砕石時に生じて商品価値がないものとして廃棄されていた鉱物質微粉砕物とを混合処理して培養土としての商品価値を高め、生活上あるいは産業上生じる廃棄物を焼却処分することなく極力再利用して減少させることができるようにする生ごみリサイクル方法およびその設備に関する。
従来、生ごみ等の水分の多い有機質廃棄物の処理には培養土としてそのまま腐敗発酵したものでも価値があるけれども、自然界に存在する微生物により行われる自然な分解・発酵に待ったのでは処理効率が悪く、処理時間が掛かり過ぎ、長期保管の場合には腐敗が進み悪臭が発生して処置に困るようになり、水分を多く含む場合には悪臭を発する液体を漏出することもあり、この場合には周囲を汚染することになって後始末に困るようになる。
また、砂利あるいは岩石等の採掘業者が採取した砂利あるいは岩石から所定の大きさのものを得るために破砕する砕石作業によって生じる微粉砕物(以下、シルトという)は、砕石後の水洗いを必要とするものは水洗いされ、また粉塵として舞い上がるものは空送して補集する。しかし、水洗したものは含水量が多くなり、シルト自体は保水力が良くないため、現在のところ商品価値がなく、廃棄処分にするしかなかった。
このようなシルトは、(1)乾燥すると吸水力が優れ、(2)臭いを効果的に吸収し、(3)脱水処理してペレットあるいはケーキ状にプレス成形すると、品質が一定し、異物の混入がない等、多くの優れた点を有するものでもある。
近年、生ごみの処理として、廃油や廃油処理剤を混入して燃えるごみ化したり(特許文献1)、おが屑等のセルロース含有有機物(以下、おが屑等という)を混入して水分を吸収させたり、木炭、活性炭、カーボンあるいはこれらの単体又は混合物等(以下、木炭等という)を混入して脱臭したり(特許文献1)、木炭、消石灰、古紙等を混入して有機肥料化し(特許文献2)、または微生物による分解処理する(特許文献3,4,5)ことが行われている。さらに、泥炭および多孔性セラミックス等の機能性焼結体と生ごみを混合してほぐすことが行われている(特許文献6)。
これに対してシルトは、生ごみを含む生活ごみとシルトを含む細骨材とを乾燥してセメント系資材と共に混合することにより建設資材として再利用される(特許文献7)。
また、環境保護の必要性から採石場で発生する汚泥や塵埃と家庭で発生する生ごみ等の生活ごみとをまとめて処理しようとする処理法も進歩してきた。
例えば、珪藻土を利用して培養土の特性を目的に合うように調整するもの(特許文献8)、建設残土、浚渫汚泥等の産業廃土を有機廃棄物と有機廃棄物起源のコンポストの両方もしくはいずれか一方を添加して再生処理することにより改良土とするもの(特許文献9,10,11,12)、あるいは採石場における水洗浄やエア洗浄の際に生じる汚泥や塵埃等の残渣、これらに有機材料および/または有機分を含む材料を加えて培養土を得るようにしたもの(特許文献12)等が考えられている。
実開平07−034933号公報 特開2001−163690号公報 特開平08−001133号公報 特開平08−089928号公報 特開平08−141546号公報 特開2002−011448号公報 特開2002−001293号公報 特開平11−046577号公報 特開平11−293247号公報 特開平11−293248号公報 特開平11−293249号公報 特開2001−239245号公報
〔従来技術の問題点〕
生ごみ等の生活ごみとこれに添加する水分や悪臭などのない添加物とを一緒に処理して培養土に再生しようとする従来の技術では、あらかじめキルンやごみ処理機等によって生ごみと添加物とに含まれている水分をそれぞれ除去してから他の配合成分と混合して処理する工程をとるものであるから、植物繁殖の助けとなる培養土として利用できるものの、この処理過程では石油や石炭等を燃料として、これらの燃焼により発生した熱風を利用して乾燥するため、CO等の地球環境の温暖化物質が多量に排出されることになり、これらを削減しようとする現在の環境事情には合わないものである。
本発明は、従来の技術における前記問題点に鑑みて成されたものであり、これを解決するため具体的に設定した技術的な課題は、生ごみ等の乾燥処理において、太陽光を利用して乾燥することにより、CO等の燃焼ガスが発生しない環境に優しい生ごみリサイクル方法およびその設備を提供することにある。
本発明における前記課題が効果的に解決される生ごみリサイクル方法およびその設備を特定するために、必要と認める事項の全てが網羅され、具体的に構成された、課題解決手段を以下に示す。
生ごみリサイクル方法に係る第1の課題解決手段は、天日乾燥する温室の中で、シルトのような鉱物質微粉砕物を乾燥し、この乾燥した鉱物質微粉砕物と生活上発生する生ごみ等からなる有機質廃棄物とを攪拌混合するとともに粉砕し、さらに攪拌混合した混合物をほぐしつつ平面状に広げることにより発酵を促して培養土を醸成することを特徴とするものである。
生ごみリサイクル設備に係る第1の課題解決手段は、透光性材料からなる建屋を形成した天日乾燥用温室と、この天日乾燥用温室の中に設けられ上蓋のない直方体容器に形成されて生活上発生する生ごみ等からなる有機質廃棄物と砕石時に発生する鉱物質微粉砕物との混合物を堆積するコンクリート製の廃棄物処理槽と、上記天日乾燥用温室を貫通して培養土の原料となる有機質廃棄物および/または鉱物質微粉砕物を上記廃棄物処理槽の一端部に投入するための資材投入装置と、上記廃棄物処理槽に堆積された有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物とを攪拌混合するとともに粉砕し、さらに攪拌混合した混合物をほぐしつつ上記有機質廃棄物の堆積位置から槽内全体へ略一様な平面状に広げる攪拌粉砕搬送装置と、この攪拌粉砕搬送装置により槽内に広げられた有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物を発酵醸成することにより得られる培養土を上記廃棄物処理槽から搬出する搬出装置と、搬出された培養土を篩にかけてごみ袋や形状の大きな有機質廃棄物等の不要物を除去するとともに所定粒度の培養土を篩分ける篩装置とを備えたことを特徴とするものである。
生ごみリサイクル設備に係る第2の課題解決手段は、前記廃棄物処理槽は、底面にコンクリートの床を有し、この床の上に管壁を貫通する小孔を多数設けた素焼管を多数個並列配置するとともに各素焼管の間には小石を設けて通気性を良くした素焼管層を形成し、この素焼管層の上に素焼管層の小石よりも小さな小石を槽内全体に一様に敷設した小石層を設け、この小石層の上に鉱物質微粉砕物を槽内全体に一様に敷設した微粉砕物層を設け、この微粉砕物層の上から投入した有機質廃棄物を乾燥された鉱物質微粉砕物と混合した混合物を上記槽内で略一様に広げた混合層を形成し、太陽光と素焼管を通過する乾燥空気とにより上記微粉砕物層と上記混合層とを脱水することを特徴とする。
生ごみリサイクル設備に係る第3の課題解決手段は、前記資材投入装置として、前記廃棄物処理槽の一端部に上方からごみ袋入り有機質廃棄物を投入するためのごみ袋破断装置を内蔵したホッパーを設けたことを特徴とする。
生ごみリサイクル設備に係る第4の課題解決手段は、前記素焼管には、前記素焼管の中に乾燥空気を吹き込む温度調節機能付き送風装置を接続したことを特徴とする。
生ごみリサイクル設備に係る第5の課題解決手段は、前記篩装置を往復動型篩装置としたことを特徴とする。
生ごみリサイクル方法に係る第1の課題解決手段では、未分別生ごみ等の有機質廃棄物とシルトのような鉱物質微粉砕物との混合物を天日乾燥するため、燃料を燃す必要がなく、燃焼ガスが排出されず、悪臭が除去できて、適度な乾燥度を有する無臭の培養土が得られ、無用に廃棄されるごみを削減することができ、環境保全に役立つリサイクル方法が実現する。
生ごみリサイクル設備に係る第1の課題解決手段では、資材投入装置に生活上発生する生ごみ等の有機質廃棄物を未分別のまま入れられた袋をそのまま投入することで、廃棄物処理槽の一端部にごみ袋を破断しつつ投入することができて、乾燥されているシルトのような鉱物質微粉砕物の上に有機質廃棄物を堆積することができ、有機質廃棄物の前処理なしに利用することができて、材料投入に手間が掛からず、大量投入が容易となり、有機質廃棄物の投入後には有機質廃棄物とその下部の鉱物質微粉砕物とを攪拌混合するとともに粉砕して微細化し、有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物をほぐしつつ広げることにより有機質廃棄物の発酵分解を促進しつつ適正湿度まで乾燥して、低温度発酵させることにより環境ホルモンや重金属等の溶出を生じることなく培養土を醸成し、醸成された培養土を廃棄物処理槽の外部で篩にかけてごみ袋や形状の大きな有機質廃棄物等の不要物を除外して良質な培養土を得るようにすることができる。
このため、燃料を燃焼させることなく乾燥することができ、有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物からなる培養土を燃焼ガスの排出なしで得ることができる。
生ごみリサイクル設備に係る第2の課題解決手段では、有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物が天日乾燥用温室内の廃棄物処理槽の中で、上から太陽光を浴びるとともに下から素焼管層および小石層を介した乾燥空気を受けることにより、混合物から培養土への攪拌、混合、粉砕、発酵、分解、醸成等の過程で悪臭を吸着して外部への悪臭の放出をなくすとともに効果的に脱水して乾燥し、乾燥に係る燃料費が生じないため省エネルギーで済み、昇温の程度が比較的に低いため環境ホルモンや重金属等の溶出を生じることがなく、良質な培養土を醸成することができる。
生ごみリサイクル設備に係る第3の課題解決手段では、ごみ袋破断装置によってホッパーに投入された処理資材としての有機質廃棄物が入ったごみ袋を破断しながら鉱物質微粉砕物が敷設された廃棄物処理槽に有機質廃棄物を投入することができる。
生ごみリサイクル設備に係る第4の課題解決手段では、温度調節機能付き送風装置から素焼管層に設けた素焼管の中に適切な温度に調節された乾燥空気を吹き込むことができて、各素焼管から噴き出す乾燥空気により下側から乾燥でき、有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物を上からの天日と下からの乾燥空気とにより効果的に乾燥させることができる。
生ごみリサイクル設備に係る第5の課題解決手段では、往復動篩装置によって醸成された培養土からごみ袋や形状の大きな有機質廃棄物等の不要物を取り除くとともに必要な大きさの培養土を選別して取り出すことができ、商品価値のある培養土を選択的に得ることができる。
以下、本発明による最良の実施形態を具体的に説明する。
ただし、この実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
〔構成〕
実施形態の生ごみリサイクル方法は、図1の模式図で示すように、有機質廃棄物である生ごみと鉱物質微粉砕物であるシルトとを各別に投入できる投入口1a,1bから小型の貯槽1c,1dに一時貯蔵して単独あるいは混合して廃棄物処理槽2の一端部に投入し、それぞれの投入物を攪拌粉砕搬送装置である自走式の攪拌粉砕装置3の攪拌粉砕翼3a,3bにより攪拌、混合、粉砕を繰り返して細分化し、廃棄物処理槽2の中でレール3cに従って移動して各投入物の混合物を他端部側へ平面状に一様に広げて、天日および乾燥空気により上下両方から同時に乾燥するとともに発酵を促して培養土を醸成し、醸成された培養土を廃棄物処理槽2の外へ搬出してから篩装置4の篩4aにかけてごみ袋や形状の大きなごみ等の異物を除去して細粒化された培養土を篩装置4の受容槽4bに篩分けし、出荷できるようにする。
実施形態の生ごみリサイクル設備は、図2で示すように、透光性材料の建屋からなる温室10(図4参照)の壁又は屋根を貫通して温室10の外部から内部へ有機質廃棄物である未分別の生ごみおよび鉱物質粉砕物であるシルトを投入できるように設けた資材投入装置11と、上方より太陽光を浴び下方より乾燥空気を噴出することができて投入され堆積した資材を一定期間乾燥し発酵分解させる廃棄物処理槽12と、廃棄物処理槽12の中で投入されている資材を攪拌混合し、粉砕して圧縮し、圧塊物をほぐし、廃棄物処理槽12の中で可能な限り広く略一様に広げることができるようにレール13aの上を移動する自走式の攪拌粉砕装置13と、廃棄物処理槽12の中で発酵分ほぐし醸成された培養土を搬出する搬出装置14と、搬出された培養土を篩15aにかけて培養土からごみ袋や形状の大きな生ごみ等の不要物16を除去し、必要な細かさの粒度を有する培養土17を下方の受容槽15bに篩い落とす篩装置15とからなる。
この生ごみリサイクル設備の温室10は、図2〜4に示すように、廃棄物処理槽12の全体を覆うことができる大きさを有し、コンクリート製の基礎(床)10bの上に設けた金属性骨組10cで透明なビニールやガラス等の透光性材料からなる壁や屋根等のシート面又は板面(以下、単に壁面という)10aを支持することにより建屋を形成して、資材投入装置11(図2参照)と搬出装置14(図2参照)とが壁面10aを貫通して設けられ、外部と内部との間で資材の投入や培養土の搬出ができるようにする。
資材投入装置11は、図2,5に示すように、未分別の生ごみをゴミ収集車24により収集したものを搬入して生ごみ置場25に積み上げられていたものをコンベア26によって投入する生ごみ側の投入口11aと、シルトをダンプカー等の搬送車21により搬入してシルト置場22に積み上げられていたものをコンベア23によって投入するシルト側の投入口11bとを備える。
生ごみ側の投入口11aの直下には、角筒状または円筒状の処理槽11cが設けられ、処理槽11cには大小合わせて6つの回転粉砕刃を備えた6軸粉砕装置を形成したごみ袋破断装置11dを内蔵し、その下側にごみ袋を破断された投入物が一時的に保持される貯槽11eを設ける。
シルト側の投入口11bの直下には、投入されたシルトを一時貯めておくシルト貯層11fを設け、シルト貯層11fから斜め下方に向けて配管されて、ごみ袋破砕時に稼動している6軸粉砕装置の上部にシルトを供給する配管11gと、ごみ袋の破砕に係わりなくシルトを供給することができるようにする配管11hとを設け、この配管11g,11hにより、シルトを生ごみ投入前又は投入後にシルト貯層11fから貯槽11eへ、また生ごみ投入中にシルト貯層11fから処理槽11cへ供給することができるようにする。
また、貯槽11eの中では、生ごみに対してシルトを1/3位になるまで投入し、生ごみの水分をシルトによって吸着させ、その後に生ごみとシルトとの混合物を廃棄物処理槽2の一端部に投入する。
廃棄物処理槽12は、図2,3,6に示すように、基礎となる底床をコンクリート31により形成し、このコンクリート31の上面の適当面積を占有する範囲に適当高さの枠32を立設して、枠32内に資材となる生ごみやシルトを収容できるように形成する。
枠32内のコンクリート31の上には、管壁全体の微細孔を介した通気性を有し、下側を薄肉に形成して排水性を具備した直径150〜300mmの素焼管33,…,33を多数個並列配置して各素焼管33,…,33の間に20〜40mm程度の大きさの小石を詰めて支持した素焼管層34を設ける。この素焼管層34の上には素焼管層34の小石よりも平均径の小さな小石を一様に敷いた小石層35を設ける。この小石層35の上にはシルトが一様に敷設されたシルト単一層36を設け、このシルト単一層36の上には未分別生ごみと乾燥したシルトとの混合物を敷設したシルト・生ごみ混合層37を設ける。
この廃棄物処理槽12の内部では、上からの太陽光と下からの素焼管33を介して噴出される乾燥空気とにより、シルト単一層36とシルト・生ごみ混合層37との2つの層を乾燥させるとともに保温して、生ごみとシルトとを主原料とする培養土が醸成される。
各素焼管33,…,33の中に乾燥空気を吹き込むには、各素焼管33,…,33が接続する導入管34aに温度調節装置付き送風機38を接続して、この送風機38から送り出される適温に調節された風を導入管34aを介して各素焼管33,…,33の中に導入して小孔から外方へ噴出させる。流れの強さの関係で小穴からでない分の風量は導出管34bから外部へ投棄される。
〔作用効果〕
このように構成した生ごみリサイクル方法及びその設備では、燃焼ガスによる加熱をすることなく、生ごみ等とシルトとの混合物の乾燥および培養土の醸成ができ、大気汚染の原因物質を排出するこがなく、従来不要なものとして廃棄されていた生ごみやシルト等が植物繁殖の助けとなる培養土に変えることができて有効利用できるようになり、廃棄物を減少することができるとともに換金物質として再生することができる。
シルト単一層36は、当初にはシルトの厚みを約30cm程度の一定厚みに敷設する。
シルト・生ごみ混合層37は、生ごみの投入前にはなく、生ごみの投入後には攪拌粉砕装置13による攪拌混合が始まると、投入された生ごみと敷設されているシルトとが混合されることによって生じ、シルト単一層36とシルト・生ごみ混合層37との厚みを合計すると、当初には30cm以上の厚みになる。
この場合において、シルト単一層36の厚みは攪拌粉砕装置13の攪拌粉砕翼3a,3bによって攪拌されない位置に残ったシルトの層で、厚さはおよそ10cm以下になる。
シルト・生ごみ混合層37は攪拌によって生ごみとシルトとが混合されて生じた混合層で、乾燥が進むとともに厚みが薄くなり、次第にシルト単体の厚み(20cm以上)に近づいていく。
シルト単一層36は、シルト・生ごみ混合層37になる未分別生ごみと乾燥したシルトとの混合の程度によって厚みが異なり、シルト単一層36の厚みとしては、未分別生ごみが細分化されるとともに乾燥したシルトとの混合割合が理想配合の割合に近づけることができ、未分別生ごみに対するシルトの配合が多くなって、これに伴いシルト単一層36への掘り込みが深くなり、シルト単一層36の厚みが薄くなるように混合されるほど配合上は望ましい状態になる。
生ごみは予め略一様に敷設されているシルト単一層36の上部に投入して、天日およびシルトならびに乾燥空気により乾燥するとともにシルトと一緒に攪拌して混合し、細分化して、圧縮し、圧塊物をほぐし、天日乾燥および空気乾燥しつつ発酵分解させて、水分含有量を12〜22%に調整した培養土を醸成する。
培養土が醸成された後は、温室10から搬出して篩15aにかけ、必要な大きさの培養土17を選り分けて受容槽15bに振い落し、振い落とされた培養土17を袋詰にして客先に運び出し、選別されなかった形状の大きい有機質廃棄物は温室10の廃棄物処理槽12に戻して培養土の醸成用材料として再使用する。
使用されるシルトは生ごみ等と混合したときの泥化の程度を下げて、いわゆるさらさら状態を維持できるように、素材の大きさを必要以上に小さくすることのないもの(平均粒径0.5mm)を用いる。
このようなシルトを生ごみと混合して、空気の流通が悪化することのないようにする。
シルトの粒径は1.0〜3.0mm程度にし、生ごみの粒度は投入時には袋詰のままの大きさで投入可能な大きさとし、搬出時には発酵分ほぐしたものを取り出して粒径5mm以下に篩分けて搬出する。
この生ごみとシルトとの混合物は乾燥処理による水分調整後、機械的な加圧、混練、圧縮、細分化を繰り返して、圧縮熱により昇温しつつ締固め、その後細かく細分化し、再度締め固め、物理的及び温度的な刺激により高温菌を活性化して、高温菌による発酵を促進し、かつ温室10内における発酵が均一になるように、生ごみとシルトとの混合物の厚みが略均一な層になるように敷設し直して、中音菌や低温菌を減少させ、悪臭の発生を抑制する。
さらに機械的に加圧混練して層の厚みを調節し、発酵分解を促進して内部圧および内部温度を調整し、天日による昇温と合わせて内部温度を40〜50℃まで昇温させて発酵を促進する。
高温になった生ごみとシルトとの混合物は、空気と接触させながら微粉砕して満遍なく酸素に接触させ、好気性菌を急増殖させて発酵を早め、嫌気性菌を減少させて悪臭を抑制する。
生ごみとシルトとの混合物の微粉砕後、温室10内の発酵箇所としての廃棄物処理槽12の資材投入位置を除く全体に広げ、数日間(5〜14日間)寝かせて高温菌による発酵分解をさらに進ませ、培養土を醸成する。醸成に係る日程は温度によって変化し、例えば、温室10の内部温度が15℃の場合には2週間、25℃の場合には10日間、35℃の場合には5日間程度になる。
培養土が醸成される頃には、醸成後に残る生ごみ等の量が投入前の約10分の1程度に減少する。
生ごみ等は処理後に残る量が処理前の約10分の1になるが、水分や悪臭の吸着材としてシルトが添加されているから、量が減るのは生ごみ等の含水成分だけで、発酵分解終了後の混合物はシルト等の吸着材成分と生ごみ成分との成分比が逆転し、例えば、当初のシルト対生ごみが1:5ならば処理後には2:1に変化する。
培養土の篩分けは、5mmメッシュの網目の篩を使用し、この網目を通ったものだけが商品として出荷可能な培養度として袋詰される。また、網目の上に残されたものは有機質廃棄物に関してはまとめて廃棄物処理槽12に戻され、再度、攪拌・混合、粉砕し、圧縮してほぐし、醸成される。
〔別態様〕
このような実施の形態は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明しているが、発明内容を限定するものではないから、特に説明されていない別の態様を制限するものではなく、適宜変更しても良い。このような意味で発明の趣旨に沿ういくつかの別態様を以下に示す。
もし、生ごみが体積の大きなものであれば、水や悪臭の吸着材としてのシルトと混合する前に、予め粉砕してから混合しても良い。この場合、生ごみの予備粉砕には昇温させるまでの機能は必要としないから、単に生ごみを粉砕混合する機能があれば良い。このため、生ごみ等は予め粉砕してから吸着材と混合するようにしても良い。そして、生ごみ等と吸着材とを混合してから以後の処理は、予備粉砕なしの処理と同様にして発酵分解処理をする。
必要ならば木炭等またはおが屑等の水分や悪臭等を吸着する性質を有する材料を投入して臭気抜きをしても良い。
本発明の生ごみリサイクル方法を示す処理模式図である。 本発明の生ごみリサイクル設備を示す全体処理システム図である。 本発明の生ごみリサイクル設備の温室を示す横断面図である。 図3に指示されているA−A断面を示す断面図である。 本発明の資材投入装置を示す縦断面説明図である。 本発明による廃棄物処理槽における内容物の縦断面説明図である。
符号の説明
1a,11a (生ごみ側の)投入口
1b,11b (シルト側の)投入口
2,12 廃棄物処理槽
3,13 自走式の攪拌粉砕装置(攪拌粉砕搬送装置)
3a,3b 攪拌粉砕翼
3c,13a レール
4,15 篩装置
4a,15a 篩
4b,15b 受容槽
10 温室(天日乾燥用温室)
10a 壁面
10b コンクリート製の基礎(床)
10c 金属性骨組
11 資材投入装置
11c 処理槽
11d ごみ袋破断装置
11e 貯槽
11f シルト貯槽
11g,11h 配管
14 搬出装置
16 不要物
17 培養土
31 コンクリート(床)
32 枠
33 素焼管
34 素焼管層
34a 導入管
34b 導出管
35 小石層
36 シルト単一層(微粉砕物層)
37 シルト・生ごみ混合層(混合層)
38 温度調節装置付き送風機(温度調節機能付き送風装置)

Claims (6)

  1. 天日乾燥する温室の中で、シルトのような鉱物質微粉砕物を乾燥し、この乾燥した鉱物質微粉砕物と生活上発生する生ごみのような有機質廃棄物とを攪拌混合するとともに粉砕し、さらに攪拌混合した混合物をほぐしつつ平面状に広げることにより発酵を促して培養土を醸成することを特徴とする生ごみリサイクル方法。
  2. 透光性材料からなる建屋を形成した天日乾燥用温室と、この天日乾燥用温室の中に設けられ上蓋のない直方体容器に形成されて生活上発生する生ごみ等の有機質廃棄物と砕石時に発生する鉱物質微粉砕物との混合物を堆積するコンクリート製の廃棄物処理槽と、上記天日乾燥用温室を貫通して培養土の原料となる有機質廃棄物および/または鉱物質微粉砕物を上記廃棄物処理槽の一端部に投入するための資材投入装置と、上記廃棄物処理槽に堆積された有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物とを攪拌混合するとともに粉砕し、さらに攪拌混合した混合物をほぐしつつ上記有機質廃棄物の堆積位置から槽内全体へ略一様な平面状に広げる攪拌粉砕搬送装置と、この攪拌粉砕搬送装置により槽内に広げられた有機質廃棄物と鉱物質微粉砕物との混合物を発酵醸成することにより得られる培養土を上記廃棄物処理槽から搬出する搬出装置と、搬出された培養土を篩にかけてごみ袋や形状の大きな有機質廃棄物等の不要物を除去するとともに所定粒度の培養土を篩分ける篩装置とを備えたことを特徴とする生ごみリサイクル設備。
  3. 前記廃棄物処理槽は、底面にコンクリートの床を有し、この床の上に管壁を貫通する小孔を多数設けた素焼管を多数個並列配置するとともに各素焼管の間には小石を設けて通気性を良くした素焼管層を形成し、この素焼管層の上に素焼管層の小石よりも小さな小石を槽内全体に一様に敷設した小石層を設け、この小石層の上に鉱物質微粉砕物を槽内全体に一様に敷設した微粉砕物層を設け、この微粉砕物層の上から投入した有機質廃棄物を乾燥された鉱物質微粉砕物と混合した混合物を上記槽内で略一様に広げた混合層を形成し、太陽光と素焼管を通過する乾燥空気とにより上記微粉砕物層と上記混合層とを脱水することを特徴とする請求項1記載の生ごみリサイクル設備。
  4. 前記資材投入装置として、前記廃棄物処理槽の一端部に上方からごみ袋入り有機質廃棄物を投入するためのごみ袋破断装置を内蔵したホッパーを設けたことを特徴とする請求項1記載の生ごみリサイクル設備。
  5. 前記素焼管には、前記素焼管の中に乾燥空気を吹き込む温度調節機能付き送風装置を接続したことを特徴とする請求項2記載の生ごみリサイクル設備。
  6. 前記篩装置を往復動型篩装置としたことを特徴とする請求項2記載の生ごみリサイクル設備。
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