JP2007155361A - 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法 - Google Patents

原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007155361A
JP2007155361A JP2005347233A JP2005347233A JP2007155361A JP 2007155361 A JP2007155361 A JP 2007155361A JP 2005347233 A JP2005347233 A JP 2005347233A JP 2005347233 A JP2005347233 A JP 2005347233A JP 2007155361 A JP2007155361 A JP 2007155361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
pressure
fluctuating
inlet
dome
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005347233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4006014B2 (ja
Inventor
Alan J Bilanin
ジェイ.ビラニン アラン
Milton E Teske
イー.テスケ ミルトン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Continuum Dynamics Inc
Original Assignee
Continuum Dynamics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Continuum Dynamics Inc filed Critical Continuum Dynamics Inc
Priority to JP2005347233A priority Critical patent/JP4006014B2/ja
Publication of JP2007155361A publication Critical patent/JP2007155361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006014B2 publication Critical patent/JP4006014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】BWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器などのコンポーネント上の変動圧力荷重を、蒸気ドームの外部のBWR施設のコンポーネントにおいて成される圧力−時間履歴測定を使用して、正確に推定するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】圧力−時間履歴を獲得するために既存のセンサを使用する。蒸気ドーム内部の変動圧力荷重の正確な決定は、蒸気ドームの外部の蒸気送出システムを、モデル化し、全ての予想される音響ソースを含み、音響回路法および圧力−時間履歴を使用して、解析し、そして、これらの結果を、本質的に境界条件の一部として、蒸気ドーム内部のヘルムホルツ方程式の解決に結びつけることによって、獲得される。
【選択図】図1

Description

関連出願に対する相互参照
本出願は、名称が「原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の非定常圧力荷重を決定するための法(Methodology to determine unsteady pressure loading on components in reactor steam domes)」である、アラン ジェイ.ビラニン(Alan J. Bilanin)によって、2004年5月25日に出願された米国特許仮出願第60/573,844号に関連し、また、当該米国特許仮出願に基づく優先権を主張しており、その内容の全ては、これによって、参照し、組み込まれている。
本発明の技術分野
本発明は、変動圧力荷重を決定するための分野に関し、より詳しくは、原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するための分野に、関する。
本発明の背景
沸騰水型原子炉(BWR)は、単純かつロバストデザインを有し、米国において、長年、成功裏に運転されている。成功した運転の歴史に基づいて、多くのBWRオペレータは、彼らの原子炉の寿命を、予定された35年から50年に延長し、かつ、原子炉からの出力を、約15〜20%増加させることを欲している。出力におけるこの増加は、蒸気流速を単純に増加させることで、獲得することが可能であるが、システムにおけるトータル圧力を一定に保つ必要がある。原子力発電所は、40%だけメインコントロールバルブを開にして、運転するように設計されているので、これは可能である。若干大きく(約46〜48%開)、前記バルブを開くことよって、トータル圧力が増加することなく、蒸気は、既存のパイプシステムを経由し、15〜20%早く流れることが可能になる。蒸気タービンから取得される出力は、圧力と直接的に比例する蒸気密度と、速度との組み合わせに対して、比例する。そのため、これは、電力出力において、対応する増加を生じることとなる。さらに、システムにおけるトータル圧力の増加がないため、既存の発電所構造は、基本的状態を変化させることを、必要としない。
前記変化を引き起こすことに関する唯一の有意な不確実性は、蒸気流速の増加によって引き起こされる流動励起振動における変化を予測することにある。既設プラントは、現在の流速における運転およびこれに伴う流動励起振動の取扱いに関する長い歴史を有する。流速の変更は、振動を変えることとなるが、それらが、どのように変わるかを、正確に予測あるいは測定することは、容易でない。
大部分の流動励起振動機構は、剪断層に関係し、したがって、一定のマッハ数における動態的圧力に、対応しているので、予測性の欠如は、部分的に発生する。(動態的圧力は、流体圧の構成要素であり、流体の動圧力を示し、かつ、流速の平方を乗じた流体密度の2分の1に等しい。)BWRの出力増加は、蒸気の流速を増加させることによって、一定のトータル圧力において取得されるため、マッハ数および動態的圧力の両者が、増加する。したがって、単純なスケール則は、それほど容易に演繹されない。さらに、現実のBWRシステムは、多数の幾何学的不連続点、例えば、分岐点および多様な長さおよび径を有するブランチなどを有しており、増加する蒸気流れから生じる流動励起振動を予測することを、極めて複雑なタスクとしている。
変更された流れによって誘導された振動の効果の直接測定は、極端に高価である。それは、蒸気ドーム内部のコンポーネントに、測定デバイスを取付けることが、極めて高価であるためであり、さらに、取付けられたデバイスは、蒸気ドーム内部における高温かつ高放射能条件下では、長持ちしないためである。
必要とされるものは、BWR蒸気ドーム内部において、測定を必要とすることなく、BWR蒸気ドーム内部において、コンポーネント上の変動圧力荷重を推定するための安価かつ信頼性を有するシステムおよび方法である。
本発明の要約
本発明は、BWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器などのコンポーネント上の変動圧力荷重を、蒸気ドームの外部のBWR施設のコンポーネントにおいて成される圧力−時間履歴測定を使用して、正確に推定するためのシステムおよび方法を提供する。
好ましい実施の形態において、本発明に係る方法は、原子炉生成蒸気を原子炉蒸気ドームから出力タービンに輸送するためのメイン蒸気ライン上の既存のセンサを使用し、原子炉コンポーネント上の変動圧力荷重を計算するために、必要な圧力−時間履歴を獲得する。
本発明の好ましい実施の形態において、これらの圧力−時間履歴は、メイン蒸気ラインに対するインレットにおいて、変動質量流束を計算するために、使用される。これらの変動質量流量は、3次元ヘルムホルツ方程式あるいは3次元非定常波動方程式の境界条件の一部として、使用することが可能である。原子炉コンポーネント上の変動圧力荷重は、これらの方程式を解くことによって、取得される。
メイン蒸気ラインに対するインレットにおいて変動質量流束を計算するために、音響回路法と圧力−時間履歴を使用し、全ての予想される音響ソースを含み、蒸気ドームの外部の蒸気送出システムの各部を、モデル化し、解析することが可能である。音響回路法は、配管エレメントの全てに関する1次元波動方程式を解くこと、エレメント分岐点における圧力および質量連続性の制約条件を適用すること、および、配管における摩擦の減衰効果を可能とするファクターを獲得することを、有する。
蒸気ドーム内部のコンポーネント上の変動圧力荷重は、境界条件の本質的一部として、これらの結果を連結することによって、蒸気ドーム内部の3次元波動方程式ソルバーにとって、見出すことが可能である。本発明の好ましい実施の形態において、使用する波動方程式は、ヘルムホルツ方程式であり、これは、蒸気ドーム内部における蒸気が、低マッハ数(0.1)有するため、適用可能である。ヘルムホルツ方程式ソルバーは、メイン蒸気ラインにおける変動圧力荷重と蒸気乾燥器コンポーネントとの間の伝達関数を、効果的に提供する。このような方法で、蒸気流量が変化した時、蒸気ドーム内部の変動圧力荷重の正確な決定を、獲得することが可能である。
以下、本発明のこれらおよびその他の特徴は、添付される図面を参照し、説明される。
図面の簡単な説明
図1は、代表的な沸騰水型原子炉(BWR)の概略断面を示している図である。
図2は、BWRのための代表的なメイン蒸気ラインパイプ幾何形状を示している概略図である。
図3A、図3Bおよび図3Cは、BWR原子力発電所の代表的な配管系における3タイプの音響ソースを示している概略図である。
図4は、モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状の表現(representation)を示している概略図である。
図5は、モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状のさらなる表現を示している概略図である。
図6は、代表的なBWR原子力発電所における機器ロケーションおよび音響ソースロケーションの表現を示している概略図である。
図7は、音響回路解析において使用されるエレメントを、示している。
図8Aは、付加的なソースタームを、音圧振動(acoustic pressure oscillation)に潜在的に提供する、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域を、示している。
図8Bおよび図8Cは、潜在的な音響ソースであるブランチ分岐点を、示している。
図8Dは、コントロールバルブの概略断面図を、示している。
図9は、蒸気ドームおよび蒸気乾燥器の一部の概略断面を示している図である。
図10は、50Hzにおける代表的なヘルムホルツ解を、示している。
図11Aは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略平面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。
図11Bは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略断面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。
図12Aは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算されたピーク圧力レベルを、示している。
図12Bは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算された二乗平均(RMS:root mean square)圧力レベルを、示している。
図13Aは、代表的な変動圧力センサによって測定される代表的な圧力−時間履歴を示している。
図13Bは、圧力パワースペクトル密度(PSD)を示している。
図14Aおよび図14Bは、モデルに近接する2つのソースのコヒーレンスを推測しなければならない方法と比べ、システム内部の全ての予測ソースを解決するのに十分な測定を使用することの比較を、示している。
詳細な説明
本発明は、原子炉蒸気ドーム内部におけるコンポーネント上の変動しているあるいは非定常圧力荷重を、決定するためのシステムおよび方法に関する。
構造を変化させることなく、既存のBWR原子力発電所からの出力を増加させるために、発電所のオペレータは、蒸気の速度を増加させ、かつ、システムのトータル圧力を、略同一に保つことを、望んでいる。システムのトータル圧力が変化しないとしても、増加した蒸気速度は、原子炉蒸気ドーム内部における蒸気乾燥器などのコンポーネントを含んでいるコンポーネント上の変動圧力荷重を変化させる。これらの変動圧力荷重がどのように変化するかを決定し、必要に応じて、コンポーネントの適当な補強をなすことは、非常に望ましい。
しかし、蒸気速度の変化に伴って、変動圧力がどのように変化するかを予測することには、基本的困難性が、存する。さらに、蒸気ドーム内部の激しい放射性環境は、コンポーネント上の振動の直接測定を、非常に高価かつ困難とする。
これらの問題点を克服するために、本発明のシステムおよび方法は、原子炉の蒸気ドーム内部に位置する蒸気乾燥器などのコンポーネント上の変動圧力荷重を推測するための実用的手段を、提供する。本発明の好ましい実施の形態において、これは、蒸気ドームの外部の1つ以上のメイン蒸気パイプ上の変動圧力を測定し、実績ある解析方法に加え、これらの圧力−時間履歴測定を使用し、原子炉の蒸気ドーム内部のコンポーネント上の変動圧力荷重を推測することによって、達成される。
本発明の好ましい実施の形態において、蒸気供給システムの複雑なナビエ―ストークス(Navier−Stokes)コンピュータ解析は、避けられる。その代わりに、蒸気供給システムの関連した部位の圧力荷重は、まず、システムのソースを特徴づけ、そして、蒸気送出配管における粘性1次元非定常圧縮性流れを仮定する音響回路解析を利用することによって、決定される。音響ソースからの変動圧力荷重が、蒸気供給システムを経由して、どのように伝播するかの音響回路解析は、配管エレメントの全てに関する1次元波動方程式を解くこと、エレメント分岐点における圧力および質量連続性の制約条件を適用すること、および、配管における摩擦の減衰効果を可能とするファクターを獲得することを、有する。また、特定のインレットおよびバルブが存在し、これらは、独立したモデル化を必要とし、また、流体力学的有限回路解析に概して類似している方法で、音響回路解析に、含まれている。
音響回路解析の結果は、そして、独立したコンピュータ解析に結び付けられ、原子炉の蒸気ドーム内部における、例えば、蒸気乾燥器の荷重が決定される。本発明の好ましい実施の形態において、この独立したコンピュータ解析は、蒸気ドーム内部のヘルムホルツソルバーを有し、メイン蒸気ラインと蒸気乾燥器コンポーネントとの間の伝達関数を、効果的に提供する。解析が線形であるため、ヘルムホルツソルバーの使用は、周波数空間における解析を実行することを意味するが、当業者にとって、当該解析が、時間および周波数ドメイン間の適当なフーリエあるいはフーリエ関連変換によって、時間ドメインあるいは時間および周波数ドメインの組み合わせにおいて、等しく良好に実施可能であることは、理解される。
このような方法で、蒸気流量が増加する時に、コンポーネント上の変動圧力荷重を、推測することが可能である。そのため、乾燥装置のコンポーネントの必要な補強を計算し、例えば、原子炉の次スケジュールの燃料補給の際に、実行することが可能である。
本発明のこれらおよびその他の特徴は、以下、添付される図面を参照し、詳細に説明し、当該図面において、可能な限り、同等の番号は、同等のエレメントを示される。
図1は、代表的な沸騰水型原子炉(BWR)10の概略断面を示している図である。BWR10は、原子炉14、水16、乾燥器18および蒸気ドーム11を含んでいる原子炉容器12を有する。原子炉容器12は、内部格納容器22および外部格納容器24の中に包含される。原子炉14は、水16を加熱し、蒸気を発生させる。蒸気は、乾燥器18を経由して上昇し、格納容器から蒸気パイプ20に沿って蒸気タービン(図示せず)に向かって、取り出される。凝縮された蒸気は、リターン水配管(図示せず)に沿って、原子炉容器12に戻される。限定するわけではないが、乾燥器18などの構造体上において直接的に測定することの費用および困難性のため、本発明の方法は、好ましくは、既存のモニター装置を使用し、格納容器壁の内側あるいは外側の蒸気パイプ20上において、圧力−時間履歴測定をなすことを可能とし、これらの測定結果は、蒸気ドーム11の内部の乾燥器18およびその他の構造体上の変動圧力荷重を推測するために使用される。
図2は、原子力発電所の代表的な蒸気パイプ幾何形状の表現を示している概略図であり、蒸気パイプおよびバルブの複雑な配置を示している。蒸気パイプのインレットおよび分岐点は、付加的な音響ソースを、結果的に生じ、蒸気チャンバの外側の蒸気パイプ上でなされる測定に基づいて、蒸気チャンバ内部における変動圧力を解析することを困難とする。原理上、蒸気チャンバ内部における変動圧力分布を獲得するために、このような音響ソース毎に、さらなる独立した圧力−時間履歴測定をなすことが必要とされる。
図2に表現されているような原子力発電所の蒸気送出システムの内部を流れる蒸気を解析することにおいて、特定の簡略化を為すことが可能である。
蒸気ドーム内部において、メイン蒸気ラインの速度は、200ft/secのオーダーである。音速(a)が、約1600ft/secである場合、蒸気の流れのマッハ数は、約0.1である。このような低マッハ数においては、圧力振動(P)は、音圧成分により支配されており、対流波動方程式の誘導形、つまり、下記の標準波動方程式によって、モデル化することが可能である。
BWRシステムの蒸気ラインにおいて、パイプ長さは、パイプ直径(一般的には2フィート)と比較して、概して長い(50〜100フィート)ため、伝播する音響振動は、本質的に1次元的であると、想定することが可能である。流れは、本質的に一次元的であるため、圧力は以下の方程式を満たす。
この方程式は、以下で詳細に説明されるように、システムの側方サイズと比較して長い波長に、システムの音響解析を提供するために使用することが可能である。
予想される音響ソースは、幾何学的不連続の領域において、発生する。図3A、図3Bおよび図3Cは、BWR原子力発電所の代表的な配管系における音響ソースの3タイプを示している。
図3Aは、音響ソース領域の第1タイプを示している。乾燥器18のトップを越えて、メイン蒸気ライン20に向かって流れる蒸気26は、渦28,30を発生する。渦28,30が振動する場合、メイン蒸気ライン20に導入される圧力低下は、変動し、図示されないコントロールバルブに導かれているメイン蒸気ライン20である音響カラムを、駆動することが可能である。
図3Bは、音響ソース領域の第2タイプを示している。第2タイプは、周知であり、剪断流26が、デッドエンドブランチ32を通過する所で、発生する。ブランチ32全体における速度(U)が、下記の式を満たす場合、ブランチは、ブランチにおける1/4定常(quarter standing)音波で、励振される(また、第1オルガンパイプモードと称する)。音響振動は、a/4Lの周波数に存在し、流れシステムに放射される。この機構は、コントロールバルブの上流側に設置されるタービン均圧ライン、および、安全リリーフバルブ(図示せず)に導くスタンドパイプにおいて、発生することが、仮定されている。
図3Cは、音響ソース領域の第3タイプを示している。第3タイプは、上述のデッドエンドブランチの励振に類似しており、36は、同軸的ブランチとすることが可能である、メイン蒸気ライン20上の同じロケーションにおける2つのブランチと、関連している。メイン蒸気ラインは、図3Cに示されるように、同軸的配置によっては、流れ軸線26に関する階段状変化を受ける可能性がある点に、注意することが必要である。このような配置、特に同軸的分岐が同じ長さである場合、非常に強い振動が、確立される虞がある。最大振動振幅のための速度は、下記の式を満たすことが、観測され、なお、同軸的ブランチの両者は、長さLを有する。異なる長さを有する同軸的ブランチにとっては、現象は、より複雑である。
図3A、図3Bおよび図3Cに明示的に示されているような、ソース領域における圧力変動のモデル化は、最先端を越えている。しかし、これらの領域は、代表的な原子力発電所システムのパイプ長さと比較して、コンパクトであり、また、一般的に充分なプラント内データが存在し、これらの領域におけるソースが、データから抽出されることを、可能とする。したがって、一般的なアプローチは、プラント内測定データを使用し、ソース時間履歴を決定することである。そして、利用可能であるならば、付加的なデータを使用し、方法論を確認することも可能である。
図4は、モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状の表現を示している概略図である。
本発明の好ましい実施の形態の単純な応用において、圧力は、各ラインの2つのロケーション、すなわち、蒸気ラインAにおけるロケーションPA1およびPA2、蒸気ラインBにおけるロケーションPB1およびPB2、蒸気ラインCにおけるロケーションPC1およびPC2、および、蒸気ラインDにおけるロケーションPD1およびPD2において、原子炉容器11の下流側直後で、測定される。ロケーションPXNは、蒸気ライン上の2つの圧力測定の間に、音響ソースSXNが存在しないように、選択される。例えば、蒸気ラインAに関し、2つの測定PA1およびPA2が、蒸気ラインAと原子炉容器11と間の分岐点に位置するソースSA1と、ラインAとサイドライン13との分岐点において発生する、蒸気ラインAにおける次の音響ソースSA2との間に、存在する。
2つの圧力測定の間の距離は、原子炉コンポーネント上の圧力荷重の低周波数部分の推定を、向上させるために、実際的である大きさに、設定される。例えば、ラインAに関し、ソースSA1に実際的に可能な限り近接して、測定PA1が理想的には実施される一方、ソースSA2に実際的に可能な限り近接して、測定PA2が理想的には実施される。音響ソースが2つの測定の間に存在しないため、音響回路解析を使用し、2つの測定の間における変動質量流束および圧力勾配と、蒸気ラインに対するインレット領域、すなわち、蒸気ラインA、B、CあるいはDと、原子炉容器11との間の分岐点における変動質量流束および圧力勾配とを、計算することが可能である。蒸気が、原子炉蒸気ドーム11から流出し、蒸気ラインに流入するポイントにおける、変動質量流束の推定値を獲得することによって、蒸気ドームの残りの領域、すなわち、原子炉内部の蒸気−水インターフェースおよび、原子炉容器壁および原子炉内部のコンポーネントに関するノーマル剛壁境界条件に関し、適当な境界条件を特定することが可能である。そして、全ての原子炉コンポーネント上の非定常音響荷重は、例えば、変動圧力場のためのヘルムホルツ方程式の数値解によって、直接的に獲得することが可能である。
音響回路解析が、原子炉蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域における変動(「非定常」としてまた知られる)質量流束を、獲得するために使用できる唯一の方法でないことは、当業者にとって、直ちに理解される。また、必要な変動流束測定は、例えば、時間ドメインの音響成分の定差解析あるいは有限要素解析を使用して、圧力測定PXNから取得される。さらに、前記のように、各蒸気ラインへの非定常質量流束が、測定された圧力履歴から、一旦特定されると、原子炉蒸気ドームにおける線形3次元波動方程式を解くことによる時間ドメインにおいて、あるいは、圧力に関する3次元ヘルムホルツ方程式を解くことによる周波数空間において、原子炉コンポーネント上の非定常圧力荷重を、獲得することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態において、原子炉蒸気ドーム内部のコンポーネント上の変動圧力荷重の最も簡単かつ正確な決定は、以下のように実施される。
ステップ1。原子炉蒸気ドーム11から蒸気を移送している全ての蒸気ラインに関し、蒸気ライン毎に、2つのロケーションにおいて、圧力測定が実施される。図4における配置においては、これは、ポイントPA1,PA2・・・PD1,PD2における、合計8つの圧力測定を実施することを意味する。上述のように、第1測定が、できる限り原子炉容器に近接して実施される一方、別の予想される音響ソースと遭遇する前、すなわち、次のブランチあるいは別の不連続点の前において、第2測定が、できる限り蒸気ラインの下流側から離れて実施されるように、各ラインにおいて圧力測定が実施される2つのポイントは、選択される。
ステップ2。そして、音響回路解析(下記で詳述)が、周波数ドメインにおいて使用され、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域における変動質量流量が、取得される。図4おける配置において、これは、4つの値U(0,ω)U(0,ω)、U(0,ω)およびU(0,ω)を、計算するためのステップを有する。4つの値は、変動速度を表しており、周波数ωの関数とて、蒸気ラインに沿ったポジション0における蒸気ラインA、B、C、D毎の質量流量に、比例する。座標系xは、各蒸気ライン上における原子炉容器からの下流側で測定されると仮定されている。
ステップ3。蒸気ドーム内部におけるコンポーネント上の変動圧力を計算する。この変動圧力は、P(y,ω)として表すことが可能であり、コンポーネント表面上における前記圧力Pは、位置yと周波数ωの関数である。これは、下記のヘルムホルツ方程式を解くことにより計算される。
式中、Pは圧力、ωは周波数、aは音響速度であり、下記の境界条件に従属する。
異なるが、等価である好ましい実施の形態において、下記の1次元波動方程式を、ポイントPA1、PA2・・・PD1、Pにおける圧力測定を使用し、時間の関数として、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域における変動速度を獲得することによって、数値的に解くことが可能である。図4の配置において、これは、4つの値U(0,t)、U(0,t)、U(0,t)およびU(0,t)を、計算するためのステップを有する。4つの値は、時間tの関数とて、蒸気ラインに沿ったポジション0における蒸気ラインA、B、C、D毎の変動速度Uを表している。
そして、これらは、既に詳述されたように、適当な境界条件によって解かれる周波数空間およびヘルムホルツ方程式に、変形される。
あるいは、下記の3次元非定常波動方程式を、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域における変動速度が、U(0,t)、U(0,t)、U(0,t)およびU(0,t)である境界条件に従属する時間ドメインにおいて、解くことが可能である。
図5は、モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状のさらなる表現を示している概略図である。
原子炉蒸気ドームの内部のコンポーネント上の変動圧力荷重を計算するための準備において、第1に、蒸気送出システムの内部の潜在的な音響ソースを、決定しなければならない。例えば、これは、パイプワークの、適当に縮尺されかつ正確なエンジニアリングプランを、調べて、各蒸気ラインにおいてブランチエリアの不連続性あるいは流れ障害が存在する所、および、平均蒸気流速が十分に高く、潜在的に音響ソースとなる所を、突き止めることによって、実施することが可能である。
図5において、このような潜在的な音響ソースは、ラインAにおいてSA1、SA2およびSA3、ラインBにおいてSB1、SB2およびSB3と、ラベル付けされる。
準備の次のステップは、原子力発電所のメイン蒸気ラインを調査し、メイン蒸気ラインの圧力の変動を取得することが可能な機器を、取り付けるために、アクセスすることが実際的である所を、決定することである。圧力を測定あるいは推定するための代表的な機器は、内部圧力が演繹可能である円周における変化、あるいは、直接測定圧力トランスデューサが取り付け可能である既存の機器ラインを測定する、直付け型圧力トランスデューサ、ひずみゲージを含んでいるが、これに限定されるものではない。
実行可能な圧力測定のこれらのポイントは、ラベル付けされており、図5において、ラインAに関しPA1、PA2およびPA3、ラインBに関しPB1、PB2およびPB3と、ラベル付けされる。
メイン蒸気ラインにおける潜在的な音響ソースSXNおよび実行可能な測定ポイントPXNを決定すると、各蒸気ライン毎に、蒸気ラインの蒸気ドームエンドから開始し、蒸気ラインに沿って作業し、包含される音響ソースより1つ多い圧力測定が存在する、圧力測定アクセスポイントの最少数を、見つけ出すことによって、適当な閉鎖モデルを、構築することが可能である。
例えば、ラインAに関し、閉鎖モデルのために、圧力測定ポイントPA1およびPA2のみが、必要とされる。これは、蒸気ドーム11から蒸気の流れ方向に、蒸気ラインに沿って進行し、圧力測定ポイントPA2に到達する場合、2つの圧力測定PA1、PA2と、1つのソースSA1とが存在し、このライン上の音響回路モデルを、クローズすることが可能であるためである。
しかし、蒸気ラインBに関し、発電所設備の調査は、ソースSB1の直後およびソースSB2の直前において、複数の圧力測定をすることは非実用的であることを、明らかにする。これは、物理的障害のため、あるいは、2つの可能な測定が、必要とされる計算の解決のために、近すぎるためである。この場合、包含されるソースより1つ多い圧力測定を有するという必要条件は、測定ポイントPB3に到達する場合にのみ、満たされる。したがって、ラインBモデルは、2つのソースSB1およびSB2と、3つの圧力測定PB1、PB2およびPB3とを、含んでいる。
ラインAに関し、蒸気ドームからのインレット領域における変動速度U(0,ω)あるいはU(0,t)は、上記のステップ2で説明された、単純音響回路解析を使用して達成される。
ラインBに関し、蒸気ドームからのインレット領域における変動速度U(0,ω)あるいはU(0,t)を獲得するためには、まず、PB2およびPB3において測定される圧力を使用し、ソースSB2の下流側直下における変動圧力を計算することが、必要である。そして、この計算された変動圧力P’B2は、測定された変動圧力PB1と共に、使用することで、変動質量流束U(0,ω)あるいはU(0,t)を獲得することができる。
時間あるいは周波数の関数として、U(0)およびU(0)が取得されると、上記ステップ3におけるように、蒸気ドーム内部のコンポーネント上の変動圧力を、計算することが可能である。
図6は、別のより複雑なBWR原子力発電所の代表例における、シリーズ1およびシリーズ2で示される2つの機器配置および音響ソースロケーションの表現を示している概略図である。図6において、シリーズ1計測(instrumentation)配置のために、圧力−時間履歴を収集するために使用可能である11個の機器が存在する一方、音響ソースは、12個である。既に詳述された、各々のメイン蒸気ラインが音響ソースより1つ多い圧力測定を有しているモデルを生成する方法を、使用することができない。しかし、一定の音響ソースは、関連する推定可能な特性を有し、一定の状況下において、音響回路解を獲得することを可能とする。
図6に示される実施の形態において、圧力−時間履歴を収集するために利用可能な11個のシリーズ1機器は、45°アジマスにおける原子炉壁のレファレンスレッグトランスジューサN11A、225°アジマスにおける原子炉壁のレファレンスレッグトランスジューサN11B、メイン蒸気ラインA上のベンチュリトランスジューサVA、メイン蒸気ラインB上のベンチュリトランスジューサVB、メイン蒸気ラインC上のベンチュリトランスジューサVC、メイン蒸気ラインD上のベンチュリトランスジューサVD、タービン機器ラインAにおけるメイン蒸気ライン上のタービントランスジューサTA、タービン機器ラインBにおけるメイン蒸気ライン上のタービントランスジューサTB、タービン機器ラインCにおけるメイン蒸気ライン上のタービントランスジューサTC、タービン機器ラインDにおけるメイン蒸気ライン上のタービントランスジューサTD、および、フープ応力を蒸気ライン圧力に変換することができる歪ゲージSBである。これらの機器からのデータセットは、N11A(t)、N11B(t)、VA(t)、VB(t)、VC(t)、VD(t)、TA(t)、TB(t)、TC(t)、TD(t)およびSB(t)として、示される。
全体で、11個の独立したデータセットが、利用可能である。しかし、下記の12個の未知のソースが存在する。
フープ応力データセットSB(t)は、前記方法の検証のために使用され、したがって、10個の独立データセットと12個の未知数だけが存在する。しかし、ソースη’(t)、η’(t)、η’(t)およびη’(t)が関連する点で、因数分解(factoring)することによって、モデルを、クローズすることが可能である。なぜなら、それらは、乾燥器の鋭いエッジ部から分離し、コントロールバルブにおける蒸気ライン上の境界条件に適用される蒸気流れに起因するためである。この下流側境界条件は、この実施の形態において、4つの付加的関係を提供する。原子炉の同一サイド上のラインが、同相(in−phase)である、すなわち、ソースη’(t)=η’(t)および、η’(t)=η’(t)であると仮定することによって、10個のデータセットプラス4個の下流側境界条件、および、整相(phasing)に関する2個の仮定は、16個の独立関係を与え、そして、モデルはクローズされる。また、この仮定の結果、SB(t)が正しく計算される場合、本方法が、有効であり、信頼性を有して使用することができる。
一定の状況において、同様に、ポジションSA1、SA2、SB1、SB2、SC1、SC2およびSD1、SD2(シリーズ2)計測において、歪ゲージのみを使用し、さらなる独立した圧力−時間履歴を獲得することが可能である。このようなデータが入手可能である場合、メイン蒸気ラインに対するインレットにおけるソースの整相に関して、仮定することを必要とすることなく、モデルを、クローズすることが可能である。
本方法の好ましい実施の形態において、蒸気ドーム内部のヘルムホルツ解は、境界条件を介し、メイン蒸気ラインの音響回路解と結び付けることによって、取得される。特に、メイン蒸気インレットにおける変動速度が得られ、そして、使用されることで、蒸気ドーム内部におけるヘルムホルツ解を獲得するために、境界条件の一部を提供する。
代表的なBWR蒸気パイプシステムでは、単相圧縮性媒体において、内部コンポーネントに関する特性長さスケールおよび横断寸法と比較して、音響波長が、長いところ(すなわち、初期流れ方向に対して垂直な方向)で、圧力変動が発生する。このようなシステムにおける圧力変動は、例えば、音響回路法の応用によって、決定することが可能である。特に、音響波長が、長さで約8フィートあるいはそれ以上であり、また、ブランチ分岐点などの、代表的なBWRプラントにおける重要な大部分のコンポーネントと比較し、十分な長さであるところの、200Hz以下の周波数に、解析を制限することによって、圧力変動を、音響回路解析によって正確にモデル化することが可能である。
音響回路解析は、図7に示されるように、メイン蒸気ラインを、下記によって特徴付けられるエレメントに分解する。
音響回路法の応用は、下記の表現形式における第n番目のエレメントのための変動圧力P’および速度u’の解を提供する。
上記の変動圧力および速度を表している複素定数AおよびBは、周波数の関数である。これらの定数は、エレメント分岐点における圧力および質量保存の連続性を満たすことによって決定される。
図8Aは、付加的なソースタームを、音圧振動に潜在的に提供する、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域を、示している。この領域は、メインベントに流入する高速回転流れが、乾燥器のスカート部のトップから流れる渦によって、周期的に振動可能であるという観測に基づくモデルを使用し、モデル化され、流入量における不均一性を許容する。この周期的な3次元回転流れは、ラインに流入する蒸気の圧力ヘッドにおける時間依存性損失を生じる結果となる。蒸気ドーム解と、メイン蒸気ラインの音響回路解析とを連結する場合、この可変ヘッド損失は、包含される。
インレット領域がコンパクト、すなわち、音響波長がインレット領域のサイズより長いため、流れフィールドは、非圧縮性として、近似することが可能である。図8Aを参照し、インレット全体の変動圧力は、次のように非定常ベルヌーイ式から決定される。
図8Bおよび図8Cは、潜在的な音響ソースであるブランチ分岐点を、示しており、図3Bおよび図3Cを参照して説明したように、類似する方法で、解析することが可能である。図8Bおよび図8Cを参照し、圧力は、分岐点全体で釣り合っており、P’=P’であり、容積ソースは、各々の分岐点全体の質量収支に加えられる。両幾何形状のための質量収支は、以下の通りである。
図8Dは、コントロールバルブの概略断面図を、示している。このようなコントロールバルブは、蒸気タービンに対するインレットの前に設置され、モデル化システムの末端を示している。コントロールバルブは、一般的に40%開であり、下流側音響障害がバルブを経由し上流側に伝播しないという仮定を用いて、モデル化される。この仮定は、近似であり、バルブを横断する圧力低下が増加するに従って、より有効となる。図8Dを参照し、上流側圧力変動は、下記の式によって、上流側速度変動と関連する。
ここで、留意すべきは、バルブが閉である場合、Aν→0であり、バルブ境界条件は、剛壁反射条件であるu’=0に、変換されることである。
システムおよびソースをモデル化する上記音響表面解析を使用して、記録されたデータを解析することで、観測されたデータは、特定の周波数において波動方程式を解くための境界条件を提供することによって、蒸気ドーム内部における圧力変動解に、連結することが可能である。
図9は、蒸気ドームおよび蒸気乾燥器の一部の概略断面を示している図である。コンポーネントの代表的な寸法は、以下を包含している。a=6.0in、b=28.5in、c=15.5in、d=19.0in、e=16.25in、f=75.0in、g=137.0in、h=23.0in、i=88.5in、j=166.63in、k=120.0inおよびR=125.5inである。
上述のように、蒸気ドームのマッハ数が0.1より少ないので、非定常圧力場は、波動方程式の周期解によって決定される。調和(harmonic)時間依存性を仮定すると、波動方程式は、下記のヘルムホルツ方程式に変換される。
蒸気ドームの複雑な3次元形状は、一般的にインチオーダーの間隔の高解像度メッシュを使用し、等間隔の矩形グリッド上に、レンダリングされる。圧力Pのための解は、蒸気ドーム内部における各グリッドポイントのために、取得される。
ヘルムホルツ方程式は、以下の境界条件に従属し、0から200Hzまでの増分周波数について、解かれる。
変数Zは、沸騰水への音響エネルギーの放射量を制御する次数(order)1の定数である。加えて、外部の蒸気システムの測定および解析に対応する適当な境界速度が、蒸気インレットにおいて、適用される。数値解は、支配方程式および前提条件の反復スキームの差分近似を使用し、非対称幾何形状に関し、得られた離散方程式を解くことによって、決定される。
50Hzにおける代表的な解は、図10に示されている。図10においては、単位圧力がメイン蒸気ラインに対する1つのインレットに適用され、ゼロ圧力が、残りの3つのインレットに適用されている。
図11Aは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略平面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。物理的ロケーションポイント40は、CおよびDメイン蒸気ライン(MSLCおよびMSLD)の近傍から開始して、番号付けされている。
図11Bは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略断面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。
図12Aは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算されたピーク圧力レベルを、示しており、BWR蒸気ドーム外部の蒸気パイプにおいて実施された圧力−時間履歴測定に基づいており、また、上述されたように、本発明の方法を使用している。図12Aのノード番号は、図11Aおよび図11Bに示される物理的ノードロケーションに対応している。ピークの変動圧力レベルは、ポンド/平方インチ圧力差(pounds per square inch difference:psid)の単位で測定される、蒸気乾燥器構造全体において計算された最大差圧である。
図12Bは、代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算された二乗平均差圧レベルを、示しており、BWR蒸気ドーム外部の蒸気パイプにおいて実施された圧力−時間履歴測定に基づいており、また、上述されたように、本発明の方法を使用している。図12Bのノード番号は、図11Aおよび図11Bに示される物理的ノードロケーションに対応している。
図13Aは、蒸気乾燥器構造における代表的な計算された圧力−時間履歴を示している。
図13Bは、図13Aの代表的な計算された圧力−時間履歴の圧力パワースペクトル密度(PSD)を示しており、(ポンド/平方インチ)/ヘルツの単位で測定されている。圧力パワースペクトル密度は、エネルギーが、圧力−時間履歴における離散周波数で存在することを、示している。
本発明の方法は、システム内部の任意のポイントにおける変動圧力を、モデル化することが可能であるため、本方法を確認するための1つの方法は、蒸気チャンバの外側のポイントで測定された圧力と、他のセンサからのデータを使用し、当該ポイントにおいて計算される圧力とを、比較することである。
表1は、図6のBライン上の歪ゲージ(機器SB)における測定ピーク圧力、予測ピーク、測定rms圧力および予測rms圧力の比較を示している。第1の行は、測定されたピークおよびrms圧力を、与える。第2の行は、予測された圧力であり、他のセンサでの測定を使用した計算に、基づいている。測定圧力と予測圧力の間の密接な相関関係は、本発明の方法の妥当性確認である。
図14Aおよび図14Bは、少なくとも1つのソースのコヒーレンスを推測し、モデルをクローズしなければならない方法と比べ、システム内部の全ての予測ソースを解決するのに十分な測定を使用することの比較を、示している。
6つの独立測定だけを使用し、蒸気ドームのメイン蒸気ライン分岐点における音響ソースが、一致(in phase)している(η’(t)=η’(t)およびη’(t)=η’(t))と仮定し、8つの予想される音響ソースロケーションを有する状況における乾燥器荷重を計算することの影響を評価するため、乾燥器荷重は、両方の仮定を使用して計算される。曲線DR2:8sgは、8つの独立した歪ゲージ測定を使用し、計算した結果である。曲線DR2:6sgは、6つの独立した歪ゲージ測定を使用し、既に詳述したソース間のコヒーレンスを仮定し、計算した結果である。ピークおよびRMS圧力は、図14Aおよび図14Bにおいて、比較されており、AおよびBメイン蒸気ラインへのインレット上のヘッド損失係数が等しく、また、CおよびDメイン蒸気ラインへのインレット上においても同様に等しいとの仮定が、結果的に、乾燥器荷重の控えめな(conservative)予測を生ずることが理解される。この結果は、理想的な数より少ない圧力の独立測定が可能であるBWRプラントに、この方法論を使用することを、正当化する。
本発明は、BWR発電所に特に関連し、説明されてきたが、PWR原子力発電所の解析を含み、同様に単純化すことが可能である、多様な流動励起振動(FIV)状態に、本発明に係る方法が、適用可能であることは、当業者にとって、容易に理解される。
さらに、本発明は、蒸気乾燥器の予想される損傷に特に関連し、説明されてきたが、小口径パイプ疲労およびバルブ摩耗を引き起こすことを含むが、これに限定されず、FIV損傷が、配管システムの他のコンポーネントに影響を及ぼす可能性があることが、当業者にとって、容易に理解される。
本発明は、構造上の特徴および/または方法論的作用効果に特に関する用語で、説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義される本発明は、上述された具体的な特徴あるいは作用効果に、限定することを、必ずしも必要としないことは、理解される。むしろ、具体的な特徴および作用効果は、特許請求の範囲に記載されている本発明の代表的な形態として、開示されている。
代表的な沸騰水型原子炉(BWR)の概略断面を示している図である。 BWRのための代表的なメイン蒸気ラインパイプ幾何形状を示している概略図である。 BWR原子力発電所の代表的な配管系における音響ソースを示している概略図である。 BWR原子力発電所の代表的な配管系における別のタイプの音響ソースを示している概略図である。 BWR原子力発電所の代表的な配管系における別のタイプの音響ソースを示している概略図である。 モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状の表現を示している概略図である。 モデルのクローズを可能にするBWRのための、音響ソースロケーションと機器ロケーションを有する代表的な蒸気パイプ幾何形状のさらなる表現を示している概略図である。 代表的なBWR原子力発電所における機器ロケーションおよび音響ソースロケーションの表現を示している概略図である。 音響回路解析において使用されるエレメントを、示している。 付加的なソースタームを、音圧振動に潜在的に提供する、蒸気ドームからメイン蒸気ラインへのインレット領域を、示している。 潜在的な音響ソースであるブランチ分岐点を、示している。 潜在的な音響ソースであるブランチ分岐点を、示している。 コントロールバルブの概略断面図を、示している。 蒸気ドームおよび蒸気乾燥器の一部の概略断面を示している図である。 50Hzにおける代表的なヘルムホルツ解を、示している。 代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略平面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。 代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器の概略断面図であり、本発明の方法に係る好ましい実施の形態によって計算された圧力データの物理的ロケーションを示している。 代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算されたピーク圧力レベルを、示している。 代表的なBWR蒸気ドーム内部の蒸気乾燥器における計算された二乗平均圧力レベルを、示している。 代表的な変動圧力センサによって測定される代表的な圧力−時間履歴を示している。 圧力パワースペクトル密度を示している。 モデルに近接する2つのソースのコヒーレンスを推測しなければならない方法と比べ、システム内部の全ての予測ソースを解決するのに十分な測定を使用することの比較を、示している。 モデルに近接する2つのソースのコヒーレンスを推測しなければならない方法と比べ、システム内部の全ての予測ソースを解決するのに十分な測定を使用することの比較を、示している。

Claims (23)

  1. 少なくとも1つのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するための方法であって、
    原子炉構造体あるは前記原子炉構造体の表現を、提供するためのステップを有し、前記原子炉構造体は、前記少なくとも1つのコンポーネントを含んでいる原子炉蒸気ドーム、および、前記ドームから蒸気を移送するための少なくとも1つの蒸気ラインを有し、前記少なくとも1つの蒸気ラインは、インレット領域を経由して前記ドームに接続されており、また、
    前記インレット領域におけるインレット変動質量流束を推定するためのステップ、および、
    前記インレット変動質量流束を使用し、3次元波動方程式あるいは3次元ヘルムホルツ方程式の1つを解くことで、前記少なくとも1つのコンポーネント上における変動圧力荷重を獲得するためのステップ
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記蒸気ラインにおける少なくとも1つの圧力−時間履歴を測定するためのステップを、さらに有しており、
    インレット変動質量流束を推定するための前記ステップは、前記圧力−時間履歴を使用するためのステップを、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. インレット変動質量流束を推定するための前記ステップは、音響回路解析、定差解析および有限要素解析の1つ、あるいは、それらの組み合わせを使用するためのステップを、さらに有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. インレット変動質量流束を推定するための前記ステップは、
    前記原子炉構造体の内部における少なくとも1つの音響ソースのロケーションを推測するためのステップ、および、推測された音響ソース毎に、前記蒸気ラインの少なくとも1つの付加的かつ独立的な圧力−時間履歴を測定するためのステップを、さらに有することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記原子炉蒸気ドームおよび前記少なくとも1つのコンポーネントを、等間隔の矩形グリッドあるいは非均一グリッド上に表現するためのステップを、さらに有し、
    変動圧力荷重を獲得するための前記ステップは、前記表現を使用し、3次元波動方程式あるいは3次元ヘルムホルツ方程式の1つを解くためのステップを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 前記3次元ヘルムホルツ方程式の形式は、
    であり、
    前記式を解くために使用される境界条件は、
    を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記3次元ヘルムホルツ方程式は、0Hzから200Hzの範囲の周波数について、解かれることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記3次元波動方程式の形式は、
    であり、
    前記式を解くために使用される境界条件は、
    を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  9. 前記音響回路解析が解を提供する方程式の形式は、
    であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  10. 前記変動圧力P’および速度u’のための前記解の形式は、
    であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 少なくとも1つのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムであって、
    原子炉構造体あるは前記原子炉構造体を表現するための手段を有し、前記原子炉構造体は、前記少なくとも1つのコンポーネントを含んでいる原子炉蒸気ドーム、および、前記ドームから蒸気を移送するための少なくとも1つの蒸気ラインを有し、前記少なくとも1つの蒸気ラインは、インレット領域を経由して前記ドームに接続されており、
    前記インレット領域におけるインレット変動質量流束を推定するための手段、および、
    境界条件の一部として、前記インレット変動圧力を有する3次元波動方程式あるいは3次元ヘルムホルツ方程式の1つを解くことで、前記少なくとも1つのコンポーネント上における変動圧力荷重を決定するための手段
    を、有することを特徴とするシステム。
  12. 推定するための前記手段は、
    前記蒸気ラインにおける少なくとも1つの圧力−時間履歴を測定するための手段を、さらに有しており、
    音響回路解析、定差解析および有限要素解析の1つ、あるいは、それらの組み合わせを使用する
    ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
  13. 推定するための前記手段は、
    前記原子炉構造体の内部における少なくとも1つの音響ソースのロケーションを推測するための手段、および、
    推測された音響ソース毎に、前記蒸気ラインの少なくとも1つの付加的かつ独立的な圧力−時間履歴を測定するための手段を、さらに有する
    ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 少なくとも1つのコンポーネント上の変動圧力荷重の決定を、提供するための装置であって、
    原子炉構造体あるは前記原子炉構造体の表現、および、
    コンピュータ可読媒体を有するコンピュータデバイスを有し、
    前記原子炉構造体は、前記少なくとも1つのコンポーネントを含んでいる原子炉蒸気ドーム、および、前記ドームから蒸気を移送するための少なくとも1つの蒸気ラインを有し、前記少なくとも1つの蒸気ラインは、インレット領域を経由して前記ドームに接続されており、
    前記コンピュータ可読媒体は、
    前記インレット領域におけるインレット変動質量流束を推定するためのインストラクション、および、
    境界条件の一部として、前記インレット変動圧力を有する3次元波動方程式あるいは3次元ヘルムホルツ方程式の1つを解くことで、前記少なくとも1つのコンポーネント上における変動圧力荷重の決定を提供するためのインストラクション
    を、有することを特徴とする装置。
  15. 前記蒸気ラインから取得される、少なくとも1つの圧力−時間履歴の測定を、さらに有しており、
    推定するための前記インストラクションは、
    音響回路解析、定差解析および有限要素解析の1つ、あるいは、それらの組み合わせ、および、前記少なくとも1つの圧力−時間履歴の測定を、使用するためのインストラクションを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記原子炉構造体の内部における少なくとも1つの音響ソースのロケーション、および、
    前記少なくとも1つの音響ソース毎に、前記蒸気ラインの少なくとも1つの付加的かつ独立的な時間履歴の測定
    を、さらに有することを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. 少なくとも1つのコンポーネント上における1つ以上の変動圧力荷重推定を表現する1つ以上の値を提示することを、有する変動圧力荷重推定であって、
    前記値は、推定プロセスによって得られ、
    前記推定プロセスは、
    原子炉構造体あるは前記原子炉構造体の表現を、提供するためのプロセスを有し、前記原子炉構造体は、前記少なくとも1つのコンポーネントを含んでいる原子炉蒸気ドーム、および、前記ドームから蒸気を移送するための少なくとも1つの蒸気ラインを有し、前記少なくとも1つの蒸気ラインは、インレット領域を経由して前記ドームに接続されており、また、
    前記インレット領域におけるインレット変動質量流束を推定するためのプロセス、および、
    前記インレット変動質量流束を使用し、3次元波動方程式あるいは3次元ヘルムホルツ方程式の1つを解くことで、前記少なくとも1つのコンポーネント上における変動圧力荷重を獲得するためのプロセス
    を有することを特徴とする変動圧力荷重推定。
  18. 前記推定プロセスは、前記蒸気ラインにおける少なくとも1つの圧力−時間履歴を測定するためのプロセスを、さらに有しており、
    インレット変動質量流束を推定するための前記プロセスは、前記圧力−時間履歴を使用するためのプロセスを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項17に記載の変動圧力荷重推定。
  19. インレット変動質量流束を推定するための前記プロセスは、
    音響回路解析、定差解析および有限要素解析の1つ、あるいは、それらの組み合わせを使用するためのプロセスを、さらに有する
    ことを特徴とする請求項18に記載の変動圧力荷重推定。
  20. インレット変動質量流束を推定するための前記プロセスは、
    前記原子炉構造体内部における少なくとも1つの音響ソースのロケーションを推測するためのプロセス、および、
    推測された音響ソース毎に、前記蒸気ラインの少なくとも1つの付加的かつ独立的な圧力−時間履歴を測定するためのプロセス
    を、さらに有することを特徴とする請求項19に記載の変動圧力荷重推定。
  21. 前記提示は、前記値の1つを、グラフとして表現することを有することを特徴とする請求項17に記載の変動圧力荷重推定。
  22. 前記提示は、1つ以上の前記値を、1つ以上の英数字記号として表現することを有することを特徴とする請求項17に記載の変動圧力荷重推定。
  23. 前記提示は、電子文書を有することを特徴とする請求項17に記載の圧力荷重推定。
JP2005347233A 2005-11-30 2005-11-30 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法 Active JP4006014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347233A JP4006014B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005347233A JP4006014B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007155361A true JP2007155361A (ja) 2007-06-21
JP4006014B2 JP4006014B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=38239950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005347233A Active JP4006014B2 (ja) 2005-11-30 2005-11-30 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006014B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046120A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 General Electric Co <Ge> 沸騰水型原子炉の蒸気系に関する応力を予測する方法
JP2008256681A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Toshiba Corp 原子力プラントの圧力変動監視システム
JP2009074878A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 沸騰水型原子炉のドライヤの健全性を確認する方法
US8009788B2 (en) 2006-02-28 2011-08-30 Hitachi, Ltd. Monitoring method and monitoring program for boiling water reactor, and acoustic damping method for boiling water reactor
JP2014511461A (ja) * 2011-02-15 2014-05-15 ウェスティングハウス エレクトリック カンパニー エルエルシー サイドブランチ型共振器を用いた原子炉用ノイズ振動低減システム
CN112906266A (zh) * 2021-02-07 2021-06-04 杭州汽轮机股份有限公司 一种工业汽轮机排汽接管的设计方法
CN113593736A (zh) * 2021-07-23 2021-11-02 中国核动力研究设计院 一种脉动压力测量装置及其使用方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8009788B2 (en) 2006-02-28 2011-08-30 Hitachi, Ltd. Monitoring method and monitoring program for boiling water reactor, and acoustic damping method for boiling water reactor
US8571163B2 (en) 2006-02-28 2013-10-29 Hitachi, Ltd. Monitoring method and monitoring program for boiling water reactor, and acoustic damping method for boiling water reactor
JP2008046120A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 General Electric Co <Ge> 沸騰水型原子炉の蒸気系に関する応力を予測する方法
US8437445B2 (en) 2006-08-14 2013-05-07 General Electric Company Method for predicting stresses on a steam system of a boiling water reactor
JP2008256681A (ja) * 2007-03-14 2008-10-23 Toshiba Corp 原子力プラントの圧力変動監視システム
JP2009074878A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 沸騰水型原子炉のドライヤの健全性を確認する方法
JP2014511461A (ja) * 2011-02-15 2014-05-15 ウェスティングハウス エレクトリック カンパニー エルエルシー サイドブランチ型共振器を用いた原子炉用ノイズ振動低減システム
CN112906266A (zh) * 2021-02-07 2021-06-04 杭州汽轮机股份有限公司 一种工业汽轮机排汽接管的设计方法
CN112906266B (zh) * 2021-02-07 2024-03-29 杭州汽轮动力集团股份有限公司 一种工业汽轮机排汽接管的设计方法
CN113593736A (zh) * 2021-07-23 2021-11-02 中国核动力研究设计院 一种脉动压力测量装置及其使用方法
CN113593736B (zh) * 2021-07-23 2024-01-23 中国核动力研究设计院 一种脉动压力测量装置及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4006014B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Evans et al. Flow rate measurements using flow-induced pipe vibration
US7444246B2 (en) System and method for determining fluctuating pressure loading on a component in a reactor steam dome
JP4006014B2 (ja) 原子炉蒸気ドームのコンポーネント上の変動圧力荷重を決定するためのシステムおよび方法
Pittard et al. Experimental and numerical investigation of turbulent flow induced pipe vibration in fully developed flow
Riverin et al. Vibration excitation forces due to two-phase flow in piping elements
Pettigrew et al. Vibration behavior of rotated triangular tube bundles in two-phase cross flows
Miwa et al. Analysis of flow-induced vibration due to stratified wavy two-phase flow
Mohany et al. Experimental and numerical characterization of flow-induced vibration of multispan u-tubes
Johnston et al. Use of pipeline wave propagation model for measuring unsteady flow rate
Uchiyama et al. Flow-induced acoustic resonance in a closed side branch under a low-pressure wet steam flow
Cao et al. Effect of boundary on water hammer wave attenuation and shape
Mohapatra et al. Detection of partial blockages in a branched piping system by the frequency response method
Wu et al. Field measurement and numerical study of the vibration in the pipeline of centrifugal compressor
Darwish et al. Flow-induced vibrations of a rotated square tube array subjected to single-phase cross-flow
Brun et al. Measurement uncertainties encountered during gas turbine driven compressor field testing
Mahon et al. Estimation of the time delay associated with damping controlled fluidelastic instability in a normal triangular tube array
Jacimovic et al. On Piping Vibration Screening Criteria
Maekawa et al. A method using optical contactless displacement sensors to measure vibration stress of small-bore piping
Neyestanaki et al. Experimental study of the pressure-time method with potential application for low-head hydropower
Awad et al. Measuring the fluid flow velocity and its uncertainty using Monte Carlo method and ultrasonic technique
Uchiyama et al. Combined effects of steam wetness and pressure on characteristics of acoustic resonance amplitude in closed side branch
Kim et al. A generalized procedure for pipeline hydraulic components in quasi-two-dimensional unsteady flow analysis
Alyaldin et al. Equivalent theodorsen function for fluidelastic excitation in a normal triangular array
Furuichi et al. Further experiments and investigations for discharge coefficient of ptc 6 flow nozzle in a wide range of reynolds number
de MC Matos et al. A wave-based approach for estimating void fraction in horizontal pipes conveying two-phase flow

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060320

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060621

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060621

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20061025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4006014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250