JP2007143209A - 監視制御システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】系統機器を操作する際に、電気諸量のほかに電気機械インターロック、作業停止状況、水諸量・油諸量の変化範囲、電気使用ユーザへのショックなどへの配慮を系統的に操作手順に組み込むことができ、その操作手順に対応してインターロック条件や電気等の諸量を計算して、信頼性の高い制御を可能にすること。
【解決手段】系統機器の操作手順を保存する手段と、前記操作手順による制御指令の出力タイミングの前または後ろに追加操作情報を組み込む個別組込手順設定手段と、前記制御指令の出力タイミングを検出して、前記個別組込手順設定手段によって組み込まれた追加操作情報を出力する個別組込手順チェック手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統を監視制御する際のインターロックや電気諸量などのチェックによって誤制御を防止して、信頼性の高い制御を可能にする監視制御システムおよび方法に関する。
従来、電力系統の監視制御においては、系統状態を把握して事故に繋がるような操作を未然に防止するため、操作員の操作がインターロック条件に該当するか否かを判定し、インターロック条件に該当する場合はその操作を実行しないようにして系統事故に繋がる虞のある操作を禁止していた。
事故を未然に防止する技術としては、実際に操作指令を出力する前にこの操作がされた場合の電気諸量を計算して、許容範囲外の場合はその操作を禁止し、許容範囲内の場合は自動的にその操作を実行する電力監視制御システムが提案されている。(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−297973号公報 特開平11−41837号公報
しかしながら、電力系統の操作時に当該操作を実行した場合の電気諸量の妥当性のみで制御を実行すると、水系統、油系統、機械系統、あるいは、電気使用ユーザなどへの悪影響を及ぼす可能性がある。
また、システムを構築するのに系統機器ごとに操作手順やインターロック等の条件を構築していたのでは、システム設計者の負担が大きくなる。さらに、個別にチェックを強化しても全体として信頼性の高いシステムの構築は困難である。
本発明は上述のかかる事情に鑑みてなされたものであり、系統機器を操作する際に、電気諸量のほかに電気機械インターロック、作業停止状況、水諸量・油諸量の変化範囲、電気使用ユーザへのショックなどへの配慮を系統的に操作手順に組み込むことができ、その操作手順に対応してインターロック条件や電気等の諸量を計算して、信頼性の高い制御を可能にする監視制御システムおよび方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係わる監視制御システムは、系統機器の操作手順を保存する手段と、前記操作手順による制御指令の出力タイミングの前または後ろに追加操作情報を組み込む個別組込手順設定手段と、前記制御指令の出力タイミングを検出して、前記個別組込手順設定手段によって組み込まれた追加操作情報を出力する個別組込手順チェック手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、「出力タイミング」とは、選択制御方式による機器操作において、制御指令の入力を受付可能にするタイミングをいう。
予め出力タイミング条件を保存しておき、操作情報および系統機器の状態情報から、出力タイミング条件を満足したか否かを判定することによって出力タイミングを検出する。
本発明では、出力タイミングに対応付けて追加操作を組み込むことによって、予め完全な操作手順を構築しておく必要が無く、系統の変更に柔軟に対応でき、信頼性の高い操作手順を簡便に構築することができる。
本発明に係わる監視制御システムでは、さらに、個別組込手順設定手段は、制御指令の出力タイミングの後ろに追加操作情報を組み込む場合は、操作手順の結果の判定時タイミングを出力タイミングとして設定可能であることを特徴とする。
たとえば事故候補設備の試充電操作であれば,試充電成功 試充電失敗など複数の結果があるため、操作手順の結果の判定時タイミングを出力タイミングとして設定可能にすることによって、操作結果によって異なる追加操作情報の組込が可能となる。
また、本発明に係わる監視制御システムでは、系統機器の識別情報は、機器の機能を示す一般種別情報を含む機器の固有の識別情報で構成されており、個別組込手順設定手段は、固有の識別情報または一般種別情報によって出力タイミングを判定するための条件を保存し、個別組込チェック手段は、出力タイミングを判定するための条件が固有の識別情報で設定されているか、一般種別情報で設定されているかを判定し、一般種別情報で設定されている場合は、当該一般種別情報を含む固有の識別情報を有する各系統機器に対して出力タイミングを検出することを特徴とする。
本発明では、系統機器の識別情報に一般種別情報を含むようにして、出力タイミングを検出するための条件設定を簡便かつ迅速に行えるようにする。
本発明に係わる監視制御システムは、さらに、系統機器の状態情報を収集して保存する手段と、当該状態情報に基づいて操作の許否を判定するためのインターロック条件を保存する手段と、前記制御指令の出力タイミングの際に前記収集した状態情報と前記インターロック条件に基づいて制御指令の出力の許否を判定するインターロックチェック手段を備えたことを特徴とする。
本発明では、出力タイミングの際にインターロック条件を判定して、誤まった制御指令の出力を防止する。
また、本発明に係わる監視制御システムでは、 前記インターロックチェック手段は、系統機器の種別に基づく一般的なインターロック規則による判定と、系統機器ごとの個別のインターロック定義による判定とを実行することを特徴とする。
本発明では、一般的なインターロック規則とその規則で扱えない個別のインターロック定義とを別個に管理するようにして、インターロック条件の設定を容易にし、インターロック条件の設定漏れを削減する。
さらに、本発明に係わる監視制御システムは、前記制御指令の出力タイミング時点において制御指令出力後の系統状態に基づいて電気等の諸量を演算し、当該演算結果に基づいて制御出力の許否を判定する諸量演算手段を備えたことを特徴とする。
本発明では、出力タイミング時点において制御実行後の系統の諸量を計算して、異常のないことを確認した上で制御出力を実行する。
好ましくは、 前記諸量演算手段は、制御指令出力後の電気等の諸量を収集し、前記出力タイミング時点の演算結果と比較してその差を誤差として格納すると共に、同一の系統状態に対する演算の際に、前記誤差を加味して制御出力の許否を判定するようにすると良い。系統状態別に、諸量演算の結果とその誤差を保存しておいて、以降の演算時に補正することによって、精度の高い諸量演算が可能となる。
本発明に係わる監視制御方法は、系統機器の選択操作の際にインターロック等の諸条件を判定して制御出力の許否を決定する監視制御方法であって、系統機器の操作手順および系統機器の状態に基づいて操作の許否を判定するためのインターロック条件を保存するステップと、系統機器の状態情報を収集して保存するステップと、前記操作手順による制御指令の出力タイミングの前または後ろに追加操作情報を組込むステップと、前記操作手順および前記収集した系統情報に基づいて制御指令の出力タイミングを検出して、前記収集した状態情報と前記インターロック条件に基づいて制御指令の出力の許否を判定するステップと、前記制御指令の出力タイミングの際に、前記組み込まれた追加操作情報を出力するステップと、前記制御指令の出力タイミングの際に、制御指令出力後の系統状態に基づいて電気等の諸量を演算し、当該演算結果に基づいて制御出力の許否を判定するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、操作機器などを条件とした出力タイミングに対して、その前または後ろに個別組込手順によってチェックして必要な操作のメッセージを出力するようにしたので、系統の変更に柔軟に対応でき、信頼性の高い操作手順を簡便に構築することができる。
また、インターロックや電気諸量等のチェックを出力タイミング条件と関連付けて柔軟に構築することができ、これらのチェックを総合的に実行することにより、制御の信頼性の向上を図ることができる。
図1は本実施の形態による監視制御システムの機能ブロック図である。この図で、監視制御システム1は、監視制御のための演算処理を行う処理部11、監視制御に必要な種々のデータを格納する記憶部12、伝送路5を解して遠方の伝送装置3と通信を行う伝送部13を有している。なお、伝送部13と伝送装置3は、それぞれ遠方監視制御装置親局と子局によって実現しても良い。
また、処理部11は、伝送部13との間で送受信データの受け渡しを行う送受信処理手段21、監視制御を行うためのHMI装置である操作卓2との間で入出力処理を実行する入出力処理手段22、制御シーケンスに対して個別の組込手順を設定する個別組込手順設定手段23、一連の制御シーケンスを実行する選択制御手段25、伝送装置3を介して遠方から送られてくる監視対象の監視データを入力して記憶部12の系統データファイル47に保存する監視データ入力手段25を備えている。
さらに、選択制御手段25は、操作卓2から操作機器4への操作情報を入力する機器操作情報入力手段26、操作情報の入力後、種々のチェックを実行するチェック手段27、操作機器4への制御指令の受付状態であることを表示する機器操作受付状態表示手段28、入力された制御要求に基づいて操作機器4に対して制御指令を出力する制御出力手段29を備えている。チェック手段27は、インターロックの一般ルールをチェックする一般インターロックチェック手段31、個別に定義されたインターロック条件に基いてチェックする個別インターロックチェック手段32、機器操作手順の正当性をチェックする個別組込手順チェック手段33、系統の状態やアナログ量をもとに制御実行後の種々の諸量を計算する諸量演算手段34、および、制御実行後の状態や諸量をチェックする操作状態チェック手段35から構成されている。
また、記憶部12は、系統機器の一般的なインターロックルールを保存するインターロックルールデータベース(DB)41、個別のインターロック条件をチェックするための個別インターロック条件ファイル42、個別組込手順の一般的なルールを保存する一般ルールDB43、個別組込手順の操作対象ごとに個別の定義ルールを保存する個別定義ルールファイル44、操作手順を記憶する操作手順ファイル45、電気系や水系等の諸量の計算結果を保存する諸量計算ファイル46、および、操作機器4や系統の監視データを保存する系統データファイル47を有している。
次に上記の構成を有する監視制御システム1の動作を説明する。
<個別組込手順設定手段23の動作>
個別組込手順は、予め操作機器などの出力タイミングを定義しておいて、操作機器4を選択したときに、条件が一致すると出力するようにしたものである。
出力タイミングの項目と例を図2に示す。この図に示した項目のうち少なくとも一つを出力タイミングの条件として用いるが、NO.1の項目(操作機器)の入力は必須とし、NO.2以降の項目が入力されている場合は、NO.1の項目とのAND条件で条件成立とする。
以下、各項目の説明をする。
(1)操作機器
入/切(使用/不使用)等の操作を行う機器の識別情報を設定可能とする。なお、機器の識別情報と共に操作方向(入、切、入(試充電)、使用、不使用など)も設定するようにしても良い。
また、機器の識別情報は201CBという固有機器名(固有の識別情報)でも、CB,送電線CBなどという機器の一般種別情報でも設定可能とする。
(2)対象設備
送電線、母線、変圧器などの設備の識別情報と、設備に対する操作種別(試充電、充電、停電、充水、断水、試充電成功、試充電失敗など)を設定する。
また、設備の識別情報は2号Trという固有機器名でも、Tr,連係Trなどという設備の一般種別情報でも設定可能とする。
(3)操作種別
操作種別(試充電、充電、停電、充水,断水,試充電成功、試充電失敗など)を設定する。
(4)機器状態
開閉器、または43SWとその状態(入、切、使用、不使用など)を設定する。
なお、上記(1)〜(4)は出力タイミングを演算する条件であるが、演算条件はこれに限らず、たとえば気象等の情報などを加えても良い。
各設定項目について出力タイミング条件を定め、個別組込手順設定手段23によって設定された個別組込手順を自動組込する位置(組込位置情報)を次の2つの項目より選択入力する
1)出力タイミングを満足する操作の前へ自動組込
2)出力タイミングを満足する操作の後へ自動組込
設定された個別組込手順は、個別定義ルールファイル44に出力タイミング条件に関連付けられて組込位置情報と共に保存される。図3に個別定義ルールファイル44のデータ構成例を示す。
たとえば、出力タイミングを満足する操作の前に手順A、B、Cを自動組込した場合は、機器選択時に操作卓の表示装置に「次の手順を先に実行してください」というメッセージと共に手順A,B,Cを表示する。
また、出力タイミングを満足する操作の後に手順A、B、Cを自動組込した場合は、機器の選択、制御(操作)が終了した時点で、表示装置に「次の手順を続けて実行してください」というメッセージと共に手順A,B,Cを表示する。
また、操作機器などに一般種別情報が適用できるため、たとえば固有の設備Aを複数のどのCBから試充電しても機器選択時に操作卓の表示装置に「次の手順を先に実行してください」というメッセージと共に手順A,B,Cを表示することができる。
個別組込手順設定手段は、以上のように動作する。
次に、選択制御の手順の中で実行される諸量演算手段の動作について電気系と水系の諸量を計算する場合を例に挙げて説明する。
<諸量演算手段の動作>
(電気系統の諸量計算の例)
まず、電気諸量計算の例として、電力系統に接続された遮断器の操作に伴って、変圧器、送電線に過負荷が発生するかどうかを判定する場合について説明する。
チェック基準としては、操作する遮断器のIDに関連付けられた変圧器と送電線の実データを入力する。
そして、次のチェック基準に基づいて、それぞれチェックを行う。
(1)変圧器に関しては、変圧器の皮相電力(VA)が、次の2つの条件を満たす場合に警報を出力する。
1)定格容量×Tr過負荷率を超過した。
2)操作前後の系統の皮相電力を計算し、その皮相電力の変化率が過負荷検出変化量を超過した。
(2)送電線に関しては、送電線の電流値が次の2つの条件を満たす場合に警報を出力する。
1)定格電流×送電線過負荷率を超過した。
2)操作前後の送電線電流を計算し、その電流の変化率が過負荷検出変化量を超過した。
ここで、
定格容量、定格電流:設備データベースに定義された値
Tr過負荷率:Tr過負荷率画面で設備ごとに設定された値
送電線過負荷率:送電線過負荷率画面で設備ごとに設定された値
過負荷検出変化量:以下の2種類があり、その他定数画面で設定する。
・未発生→発生(過負荷が発生していない場合に使用)
・発生中 (既に過負荷が発生している場合に使用)
以上の手順に基づいて、遮断器操作時の電気諸量の計算を行う。
(水系統の諸量計算の例)
次に図4を用いて、発電機の運転開始、停止時のダム水位チェックを例に諸量演算手段の手順を説明する。
まず、発電機運転開始操作か否かを判定して(S201)、発電機運転開始操作の場合は、下側のダムの水量が所定値以上か否かをチェックする(S202)。そして、所定値以上の場合は、エラーメッセージを出力し(S205)、所定値未満の場合は、実行許可モードにセット、すなわち、操作受付状態にする(S206)。
一方、ステップS201で「NO」の場合は、発電機停止操作か否かを判定して(S203)、発電機停止操作の場合は、上側のダムの水量が所定値以上か否かをチェックする(S204)。このチェックにより所定値以上の場合は、エラーメッセージを出力し、所定値未満の場合は、実行許可モードにセットする(S206)。
以上、水系統の諸量計算の一例を説明した。諸量計算としては、この他、油系統、機械系統などがあるが、諸量計算はこれに限られない。
(諸量演算手段の一般的な手順)
諸量演算手段34は、一般的には図5のような手順で実現できる。まず、図6に例示する諸量計算ファイル46を参照して機器種別IDに対応した諸量計算項目を抽出する(S301)。そして、抽出した諸量計算項目の全てについて、以下の手順を実行する(S302a、S302b)。抽出した項目の諸量計算に必要な系統の実データを収集して予め決められたアルゴリズムにしたがって諸量を計算する(S303)。そして、その諸量の判定条件に照らして、OKか否かを判定して(S304)、OKでなければ、エラーメッセージを出力する(S306)。一方、ステップS304で「YES」の場合は、次の項目についてステップS303とステップS304を実行する。全ての項目について実行してチェックでNGがなければ、実行許可モードにする(S305)。
諸量演算手段は、以上のように動作する。
<選択制御手段の動作>
次に選択制御手段25の動作について、図7を用いて説明する。図7は、選択制御手段25の処理手順を示すフローチャートである。
まず、オペレータが操作卓2から操作機器4の選択をすると(S101)、その機器選択信号は、監視制御システム1の入出力処理手段22を介して機器操作状態入力手段26に読み込まれる。機器操作状態入力手段26は、機器選択信号を読み込むと、チェック手段27のうち、まず一般インターロックチェック手段31を起動する(S102)。
一般インターロックチェック手段31は起動されると、インターロックルールDB41を参照して一般インターロックルールを抽出して、その機器の種別をもとに一般インターロックのチェックを実行する。図8は、インターロックルールDB41のデータ例である。ここで、機器種別LS(ラインスイッチ)は、CB(遮断器)が切で、LE(ラインアース)が外されているときに、入操作可能であることを示している。
このチェックがOKの場合は(S103で「YES」)、次に、個別インターロックチェック手段32を起動し、個別インターロック条件ファイル42を参照して個別インターロックチェックを実行する(S104)。図9は、個別インターロック条件ファイル42のデータ例である。ルール化ができない個別のインターロック条件が保存されており、操作機器ごとに対応するインターロック条件に該当するか否かのチェックが行われる。
このチェックがOKの場合には(S105で「YES」)、次に個別組込手順チェック手段33を起動して、一般ルールDB43を参照して個別組込手順のチェックを実行する(S106)。個別組込手順のチェックとしては、まず図10に例示する一般ルールDB43に保存されている一般ルールに即した手順であるか否かをチェックする。このチェックがOKならば、次に個別定義ルールファイル44を参照して、個別組込手順設定手段23で設定した手順に即して制御が行われているか否かのチェックを行う。
この個別定義ルールに基づくチェック動作を詳述すると、選択された機器とその操作方向に対して、系統状況をもとに個別定義ルールファイル44に保存されている予め設定された手順が抽出される。そして、組込位置、即ち、出力タイミングを満足する手順の前か後かを判定して、前に組込の場合は、操作履歴によってその手順が実行されたか否かを判定して、未実施の場合は、追加操作の連絡メッセージを出力する。一方、組込位置が、後ろに組込の場合は、操作機器4に対して制御指令を出力後に、続けて操作すべき手順を示すメッセージを出力する。
個別組込手順のチェックがOKの場合は(S107)、次に諸量演算手段34を起動して、諸量計算チェックを実行する(S108)。この諸量計算チェックは、上述の諸量演算手段34の処理手順に基づいて実施され、操作前後の系統状態に基づいて、電気系統、水系統、その他の必要な諸量の演算が行われる。
そして、この諸量演算によるチェックの結果がOKの場合は(S109で「YES」)、機器操作受付状態表示手段28を起動して、操作卓2に対して機器4への制御要求が受け付可能である旨の表示出力を行い(S110)、オペレータはこの表示に従って機器操作(制御)を実行し(S111)、これによって、監視制御システム1から制御出力手段29を介して制御指令が出力される(S112)。この制御指令は、伝送装置3を経由して操作機器4に出力される。
その後、監視データ入力手段24を解して、操作機器4の監視データが入力され、操作状態チェック、すなわち、制御が正常に実行されたか否かのチェックが行われ(S113)、正常に行われた場合はそのまま終了し(S114で「YES」)、異常の場合は、エラーメッセージが出力される(S116)。
なお、ステップS113において、操作状態のチェックの際に、操作実行後の系統の諸量を入力して、ステップS108で計算して求めた操作後の系統の諸量の値とを比較し、その差を保存しておくようにすると良い。そして、次にステップS108で諸量演算するときに、操作後の系統状態が同様の状態となるときにその誤差を含めて計算することによって精度の良い諸量演算ができる。
一方、ステップS106の個別組込手順のチェックで異常を検出した場合は(S107「NO」)、追加操作連絡メッセージを出力する(S117)。そして、強制操作が可能で、かつ、強制操作が行われた場合は(S118、S119で「YES」)、ステップS110の機器操作受付状態表示処理に移行する。一方、ステップS118で強制操作が可能でない、またはステップS119で強制操作が無くか、かつ、一定時間を経過した場合は(S120)、操作が中止された旨のメッセージを出力する(S121)。
以上、本実施の形態によれば、電力系統機器を操作する際、一般・個別のインターロックチェックの他に、個別組込手中のチェック電気水系他の諸量計算チェックを総合的に行うので、電力系統機器の誤制御を防止し、また、機器や電気使用ユーザへのショック印加等の悪影響を防止することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されること無く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。たとえば、個別定義ルールファイル44は、図11に示すように追加操作手順の組込位置が出力タイミングの後ろの場合は、出力タイミングを制御指令の出力時ではなく、出力後の結果の判定時タイミングにするためのフラグを設けるようにしてもよい。そして、制御の結果ごとに追加操作手順を設定するようにすれば、操作結果ごとに異なる操作が必要な場合でも、その操作手順の設定を簡単に行うことができる。
本発明は、電力用の他、ガスや上下水道などの監視制御システムに利用することができる。
本発明の実施の形態による監視制御システムの機能ブロック図である 本発明の実施の形態による出力タイミングの項目例の説明図である。 図1の個別定義ルールファイル44のデータ構成図である。 図1の諸量演算手段34の水系の演算例を示すフローチャートである。 図1の諸量演算手段34の一般的な処理手順を示すフローチャートである。 図1の諸量計算ファイル46のデータ構成図である。 図1の選択制御手段25の処理手順を示すフローチャートである。 図1のインターロックルールDB41のデータ構成図である。 図1の個別インターロック条件ファイル42のデータ構成図である。 図1の一般ルールDB43のデータ構成図である。 図3の個別定義ルールファイル44の他の実施例によるデータ構成図である。
符号の説明
1 監視制御システム
2 操作卓
3 伝送装置(子局)
4 操作機器
5 伝送路
11 処理部
12 記憶部
13 伝送部(親局)
21 送受信処理手段
22 入出力処理手段
23 個別組込手順設定手段
24 監視データ入力手段
25 選択制御手段
26 機器操作状態入力手段
27 チェック手段
28 機器操作受付状態表示手段
29 制御出力手段
31 一般インターロックチェック手段
32 個別インターロックチェック手段
33 個別組込手順チェック手段
34 諸量演算手段
35 操作状態チェック手段
41 インターロックルールDB
42 個別インターロック条件ファイル
43 一般ルールDB
44 個別定義ルールファイル
45 操作手順ファイル
46 諸量計算ファイル
47 系統データファイル

Claims (8)

  1. 系統機器の操作手順を保存する手段と、
    前記操作手順による制御指令の出力タイミングの前または後ろに追加操作情報を組み込む個別組込手順設定手段と、
    前記制御指令の出力タイミングを検出して、前記個別組込手順設定手段によって組み込まれた追加操作情報を出力する個別組込手順チェック手段と、
    を備えたことを特徴とする監視制御システム。
  2. 前記個別組込手順設定手段は、制御指令の出力タイミングの後ろに追加操作情報を組み込む場合は、前記操作手順の結果の判定時タイミングを出力タイミングとして設定可能であることを特徴とする請求項1記載の監視制御システム。
  3. 前記系統機器の識別情報は、機器の機能を示す一般種別情報を含む機器の固有の識別情報で構成されており、
    前記個別組込手順設定手段は、固有の識別情報または一般種別情報によって出力タイミングを判定するための条件を保存し、
    前記個別組込チェック手段は、前記出力タイミングを判定するための条件が固有の識別情報で設定されているか、一般種別情報で設定されているかを判定し、一般種別情報で設定されている場合は、当該一般種別情報を含む固有の識別情報を有する各系統機器に対して出力タイミングを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の監視制御システム。
  4. 系統機器の状態情報を収集して保存する手段と、
    当該状態情報に基づいて操作の許否を判定するためのインターロック条件を保存する手段と、
    前記制御指令の出力タイミングの際に前記収集した状態情報と前記インターロック条件に基づいて制御指令の出力の許否を判定するインターロックチェック手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の監視制御システム。
  5. 前記インターロックチェック手段は、系統機器の種別に基づく一般的なインターロック規則による判定と、系統機器ごとの個別のインターロック定義による判定とを実行することを特徴とする請求項4記載の監視制御システム。
  6. 前記制御指令の出力タイミングの際に制御指令出力後の系統状態に基づいて電気等の諸量を演算し、当該演算結果に基づいて制御出力の許否を判定する諸量演算手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の監視制御システム。
  7. 前記諸量演算手段は、制御指令出力後の電気等の諸量を収集し、前記出力タイミング時点の演算結果と比較してその差を誤差として格納すると共に、同一の系統状態に対する演算の際に、前記誤差を加味して制御出力の許否を判定することを特徴する請求項6記載の監視制御システム。
  8. 系統機器の選択操作の際にインターロック等の諸条件を判定して制御出力の許否を決定する監視制御方法であって、
    系統機器の操作手順および系統機器の状態に基づいて操作の許否を判定するためのインターロック条件を保存するステップと、
    系統機器の状態情報を収集して保存するステップと、
    前記操作手順による制御指令の出力タイミングの前または後ろに追加操作情報を組込むステップと、
    前記操作手順および前記収集した系統情報に基づいて制御指令の出力タイミングを検出して、前記収集した状態情報と前記インターロック条件に基づいて制御指令の出力の許否を判定するステップと、
    前記制御指令の出力タイミングの際に、前記組み込まれた追加操作情報を出力するステップと、
    前記制御指令の出力タイミングの際に、制御指令出力後の系統状態に基づいて電気等の諸量を演算し、当該演算結果に基づいて制御出力の許否を判定するステップと、
    を含むことを特徴とする監視制御方法。
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