JP2007140387A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007140387A
JP2007140387A JP2005337440A JP2005337440A JP2007140387A JP 2007140387 A JP2007140387 A JP 2007140387A JP 2005337440 A JP2005337440 A JP 2005337440A JP 2005337440 A JP2005337440 A JP 2005337440A JP 2007140387 A JP2007140387 A JP 2007140387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
image
transfer
roller
usage amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005337440A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Ueda
洋司 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2005337440A priority Critical patent/JP2007140387A/ja
Publication of JP2007140387A publication Critical patent/JP2007140387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】複数の像担持体各々に形成された画像の転写ベルトへの合成位置のずれをより簡単な構成によって防止することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】像担持体に形成される画像の印字率,或いは現像手段による現像剤の使用量を取得し,その取得した前記画像の印字率或いは前記現像剤の使用量に基づいて,複数の像担持体に形成された画像が順次合成されて転写される転写ベルトへの該画像の転写位置を調整するように構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は,各色に対応する複数の感光体ドラムに形成された各色の画像を順次,転写ベルト上に転写して合成するカラープリンタなどの画像形成装置に関し,特に,前記転写ベルト上における各色の画像の合成位置のずれを防止する技術に関するものである。
カラー画像を印字出力するカラープリンタ等の画像形成装置には,各色に対応する複数の感光体ドラムに形成されたトナー像を順次,転写ベルト上に転写(中間転写)することにより合成し,該転写ベルト上で合成されたカラー画像を用紙に転写(二次転写)するものがある。
このように構成された画像形成装置では,前記複数の感光体ドラム各々に形成された画像の前記転写ベルトへの転写位置は,前記感光体ドラムに形成された画像の印字率,即ち前記画像に使用されるトナーの量によって変動することがある。これは,前記感光体ドラムに付着したトナーの量が変動することにより,その感光体ドラムと転写ベルトとの間の最大静止摩擦力が変化することに起因する。具体的には,前記感光体ドラムに多くのトナーが付着している場合の方が,トナーの付着が少ない場合に比べて前記感光体ドラムと前記転写ベルトとの間の最大静止摩擦力が低下する。
この場合には,前記感光体ドラムと前記転写ベルトとがスリップして空回りし,前記転写ベルトの走行速度が変動して,該転写ベルトに転写される画像の位置にずれが生じるため,該転写ベルト上で合成されて用紙に転写されるカラー画像の画像品質が低下する。
一方,例えば特許文献1では,無端状の転写ベルトの外面全周に亘って設けられたスケールを読み取ることによって該転写ベルトの回転速度を検出し,その検出された転写ベルトの回転速度に基づいて該転写ベルトの回転速度を調整することにより,各トナー像の合成位置のずれを防止することが提案されている。
特開2004−220007号公報
しかしながら,前記特許文献1で開示された技術では,無端状の転写ベルトの外面全周に亘って,速度計測の目印となる溝を等間隔に設ける必要があるため,長さの異なる転写ベルト毎に,その長さと前記溝の間隔とを設計しなければならず煩雑である。また,前記転写ベルトの速度を測定するための構成要素が必要となり,コストが高くなるという問題もある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,複数の像担持体各々に形成された画像の転写ベルトへの合成位置のずれをより簡単な構成によって防止することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,所定の電位に帯電された複数の像担持体に光を照射することにより静電潜像を形成する少なくとも一つの露光手段と,前記露光手段によって前記複数の像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像手段と,前記現像手段によって前記複数の像担持体に形成された画像が順次合成されて転写される転写ベルトと,前記転写ベルトに接触して配設され,所定のモータから伝達される回転力により該転写ベルトを走行させる駆動ローラと,を備えてなる画像形成装置に適用されるものであって,前記像担持体に形成される画像の印字率,或いは前記現像手段による現像剤の使用量を取得し,その取得した前記印字率或いは前記使用量に基づいて前記画像の前記転写ベルトへの転写位置を調整するように構成される。
これにより,前記複数の像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの合成位置のずれを,該像担持体に形成される画像の印字率或いは現像剤の使用量に基づいて前記画像各々の転写位置を調整するという簡単な構成によって防止することができる。また,従来(特許文献1)のように前記転写ベルトの回転速度を検出するための構成要素などを必要としないためソフト的に処理することができ低コストである。
ここで,前記露光手段により前記複数の像担持体各々に形成される静電潜像の形成位置が変われば,該像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの転写位置も変わる。そこで,前記露光手段により前記複数の像担持体各々に形成される静電潜像の形成位置を調整することによって,前記像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの転写位置を調整することが考えられる。あるいは,前記所定のモータの回転速度が変化することによっても該像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの転写位置も変わる。したがって,前記所定のモータの回転速度を調整することによって,前記像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの転写位置を調整することも可能である。
より具体的には,前記印字率或いは前記使用量と前記複数の像担持体に形成された画像各々の前記転写ベルトへの転写位置の調整量(静電潜像の形成位置の調整量や前記所定のモータの回転速度の調整量など)とが対応付けられた調整情報を予め記憶しておき,前記印字率或いは前記使用量と前記調整情報とに基づいて前記複数の像担持体に形成された画像各々の前記転写ベルトへの転写位置を調整することが考えられる。
本発明によれば,前記複数の像担持体各々に形成された画像の前記転写ベルトへの合成位置のずれを,該像担持体に形成される画像の印字率或いは現像剤の使用量に基づいて前記画像各々の転写位置を調整するという簡単な構成によって防止することができる。また,従来(特許文献1)のように前記転写ベルトの回転速度を検出するための構成要素などを必要としないためソフト的に処理することができ低コストである。
以下添付図面を参照しながら,本発明の第一実施形態から第三実施形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の第一実施形態から第三実施形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の第一実施形態に係るカラープリンタX1の概略構成を示すブロック図,図2は前記カラープリンタX1に設けられた画像形成部5の概略構成を示す模式図,図3は前記画像形成部5における駆動ローラ11のトルクと色ずれ量との関係を示すグラフ,図4は前記カラープリンタX1において実行される第1色ずれ調整処理の手順の一例を説明するためのフローチャート,図5は前記カラープリンタX1において実行される第2色ずれ調整処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
(第一実施形態)
まず,図1〜5を用いて,本発明の第一実施形態に係るカラープリンタX1について説明する。
図1に示すように,前記カラープリンタX1は,CPU及びその他周辺装置(ROM,RAM等)からなり前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該カラープリンタX1を統括的に制御する制御部1と,当該カラープリンタX1において各種の情報の表示や入力操作を行う液晶ディスプレイ,タッチパネルなどの操作表示部2と,パーソナルコンピュータ等の情報処理装置Yとの間でLAN10を介してデータ通信を行うためのデータ通信部3と,前記データ通信部3で受信された画像データや後述する第1調整情報,第2調整情報などを記憶する記憶部4(調整情報記憶手段の一例)と,前記記憶部4に記憶された画像データに基づいて不図示の給紙カセットから供給された用紙に印字処理を施す画像形成部5と,前記画像形成部5に設けられた後述のDCモータ62a(所定のモータの一例)に流れる電流の電流値を検出する周知の電流計などを有する電流値検出部6と,前記画像形成部5に設けられた後述の転写ベルト61の走行を規制するためのベルト走行規制部7と,を備えて概略構成されている。
次に,図2の模式図を用いて,前記画像形成部5について説明する。
図2に示すように,前記画像形成部5は,シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各色に対応して設けられた画像形成ユニット50a〜50dと,中間転写装置60と,転写ローラ70と,を備えて概略構成されている。
前記画像形成ユニット50a〜50dは,帯電装置51a〜51dにより所定の電位に一様に帯電される感光体ドラム52a〜52d(像担持体の一例)と,前記感光体ドラム52a〜52dに光を照射することにより該感光体ドラム52a〜52dの表面上に静電潜像を形成するレザースキャニングユニットなどの露光装置(不図示,露光手段の一例)と,前記感光体ドラム52a〜52dの表面上に形成された静電潜像を不図示のトナーカートリッジから供給される各色のトナー(現像剤)によりトナー像として可視像化(現像)する現像装置53a〜53d(現像手段の一例)と,を備えている。なお,前記露光装置(不図示)に換えて,例えば前記感光体ドラム52a〜52d各々に対応して設けられる複数のLEDヘッドタイプの露光装置を用いてもかまわない。
前記画像形成ユニット50a〜50dでは,印字出力される出力画像の印字率(ドット形成部の用紙全体に対する割合)に対応する量のトナーが前記現像装置53a〜53dにおいて使用される。前記カラープリンタX1は,画像形成処理が実行される都度,出力されるデジタル画像の印字率に基づいて前記現像装置53a〜53d各々におけるトナー使用量を算出する機能を有しており,該機能は前記制御部1によって具現される。この前記現像装置53a〜53d各々におけるトナー使用量,即ち前記感光体ドラム52a〜52d各々に付着されるトナー使用量は,前記制御部1によって実行される後述の第2色ずれ調整処理(図5のフローチャート参照)において処理の判断指標として用いられる。
前記中間転写装置60は,前記現像装置53a〜53dによって前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像が順次合成されて転写される転写ベルト61と,前記転写ベルト61に接触して配設されDCモータ62aから伝達される回転力により該転写ベルト61を走行させる駆動ローラ62と,同じく前記転写ベルト61に接触して配設され前記転写ベルト61を所定のテンションで張架した状態に支持するテンションローラ63(張架ローラの一例)及び従動ローラ64(支持ローラの一例)と,を備えている。なお,前記感光体ドラム52a〜52d各々は,該感光体ドラム52a〜52d各々に対応して設けられた不図示の一次転写ローラとの間で前記転写ベルト61を圧接しながら回転することによって,該転写ベルト61にトナー像を転写する。また,前記テンションローラ63及び前記従動ローラ64は,前記転写ベルト61の走行に伴って該転写ベルト61の走行方向に回転する。
前記駆動ローラ62は,前記DCモータ62aから伝達される回転力によって図2に示す矢印R1方向(以下,「正回転方向」という)或いはR2方向(以下,「逆回転方向」という)に回転し,前記転写ベルト61を図2に示す矢印T1方向或いは矢印T2方向に走行させるものである。
具体的には,前記カラープリンタX1において画像形成(印字)処理が実行されるとき,前記DCモータ62aには,前記駆動ローラ62に正回転方向の回転力を作用させ得る極性の電圧が印加される。一方,前記制御部1によって実行される後述の第1色ずれ調整処理(図4のフローチャート参照)においては,前記駆動ローラ62に逆回転方向の回転力を作用させ得る極性の電圧が印加される。
前記テンションローラ63は,バネ等を有する周知のテンション機構(不図示)によって移動可能に支持されると共に前記転写ベルト61に付勢されている。前記転写ベルト61は,このテンション機構によって所定のテンション(張力)に張られた状態で,前記駆動ローラ62,前記テンションローラ63及び前記従動ローラ64によって張架されている。
前記従動ローラ64及び前記転写ローラ70は,前記転写ベルト61を挟持しており,該転写ベルト61と用紙とを圧接させた状態で回転することにより,その用紙に前記転写ベルト61上に形成されたトナー像を転写するものである。
続いて,前記ベルト走行規制部7について説明する。
前記ベルト走行規制部7は,前記従動ローラ64の回転を規制するべく設けられたクラッチ機構(不図示)を有している。このクラッチ機構は,例えば,前記制御部1によって駆動が制御されるソレノイド等の駆動部と,該駆動部の駆動によって前記従動ローラ64に係合して該従動ローラ64の回転を強制的に停止させる規制部とを有する。そして,前記制御部1によって前記クラッチ機構に設けられた駆動部が駆動されて前記係合部によって前記従動ローラ64の回転が規制されると,該従動ローラ64と前記転写ローラ70とによって挟持された前記転写ベルト61の走行が規制される。なお,前記クラッチ機構は,前記転写ローラ70の回転を規制することにより前記転写ベルト61の走行を規制するものであってもよい。また,後段の実施例2及び実施例3で詳述するように,前記転写ベルト61の走行を規制する手段はこれに限られるものではない。
ところで,このように構成されたカラープリンタX1では,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間の最大静止摩擦力が,使用環境や経年劣化などによって変動することがある。そして,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との最大静止摩擦力が低下すると,前記駆動ローラ62が前記転写ベルト61に擦れた状態で空転しやすくなり,前記駆動ローラ62から前記転写ベルト61への駆動力の伝達量が減少して該転写ベルト61の走行速度が低下し,前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置がずれる,いわゆる色ずれが生じることが考えられる。例えば,前記感光体ドラム52aのトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を基準としたとき,前記感光体ドラム52dのトナー像の前記転写ベルト61への転写位置のずれ量は,前記駆動ローラ62が空転するとき,即ち前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間に最大静止摩擦力が作用するときの前記DCモータ62aのトルクと,例えば図3のグラフに示すような関係にある。図3に示すように,前記駆動ローラ62が空転するときの前記DCモータ62aのトルク,即ち前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間の最大静止摩擦力が低いほど,色ずれ量は大きくなる。
しかし,前記カラープリンタX1では,前記制御部1によって後述する第1色ずれ調整処理(図4のフローチャート参照)が実行されることにより,前記記憶部4に予め記憶された第1調整情報に基づいて前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置が調整され,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間の最大静止摩擦力の低下に起因する色ずれが防止される。
ここで,前記記憶部4に予め記憶された第1調整情報について説明する。
前記第1調整情報は,前記駆動ローラ62が空転するトルクが該駆動ローラ62に作用するときに前記DCモータ62aに流れる電流の電流値と,前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置のずれ量とが対応付けられたものであって,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間の最大静止摩擦力が異なる複数の状況における事前の実験によって導出されたものである。前記転写位置のずれ量は,前記感光体ドラム52aに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を基準としたとき,該転写位置と前記感光体ドラム52b〜52d各々に形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置とのずれ量である。なお,前記第1調整情報は,前記駆動ローラ62が空転するときのトルクと前記ずれ量とが対応付けられたものであってもかまわない。
以下,図4のフローチャートに従って,前記カラープリンタX1において前記制御部1によって実行される第1色ずれ調整処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
当該第1色ずれ調整処理は,例えばユーザの前記操作表示部2に対する実行開始要求の操作入力に応じて,或いは所定の時間の経過や当該カラープリンタXの起動開始時などに自動的に前記制御部1によって実行される。
まず,ステップS1では,前記制御部1によって前記クラッチ機構の駆動部が駆動されることにより前記係合部が前記従動ローラ64に係合して,該従動ローラ64の回転が規制される。これにより,前述したように前記転写ベルト61の走行は規制される。
次に,ステップS2では,前記制御部1によって不図示の電源が制御されることにより,該電源から前記DCモータ62aに,画像形成処理時と逆極性の電圧,即ち前記駆動ローラ62に逆回転方向の回転力を作用させ得る極性の電圧が印加される。ここで印加される電圧の電圧値は,例えば画像形成処理時に印加される電圧値よりも十分小さな値である。これにより,前記転写ベルト61には,前記駆動ローラ62から矢印T2方向(図2参照)への駆動力が作用するが,前記ステップS1において前記転写ベルト61の走行が規制されているため,該転写ベルト61は走行しない。また,前記DCモータ62aに印加する電圧が,前記感光体ドラム52a〜52dが前記駆動ローラ62よりも前記転写ベルト61の走行方向上流側となる極性の電圧である場合には,前記駆動ローラ62が空転するまでの間,前記転写ベルト61が前記感光体ドラム52a〜52d側から引っ張られて伸び,該感光体ドラム52a〜52dと擦れて前記感光体ドラム52a〜52dや前記転写ベルト61に傷が付くおそれがあるが,ここでは,前記DCモータ62aに,前記感光体ドラム52a〜52dが前記駆動ローラ62よりも前記転写ベルト61の走行方向下流側となる極性の電圧が印加されている。これにより,前記転写ベルト61は前記感光体ドラム52a〜52d側に多少押し出されるが,引っ張られる場合に比べて,前記転写ベルト61と前記感光体ドラム52a〜52dとの擦れが小さいため,該転写ベルト61や該感光体ドラム52a〜52dに傷が付きにくい。
そして,続くステップS3では,前記制御部1によって前記電流値検出部6が制御されることにより,該電流値検出部6によって前記DCモータ62aに流れる電流の電流値が検出される。以下,ここで検出される電流値を検出電流値という。
次に,ステップS4では,前記ステップS3で検出された検出電流値が,最大電流値よりも小さいか否かが前記制御部1によって判断される。具体的には,前記記憶部4に記憶された最大電流値が読み出されて前記検出電流値と比較されることにより判断される。なお,前記最大電流値は,例えば当該第1色ずれ調整処理の実行開始時に0にリセットされる。
このとき,前記検出電流値が前記最大電流値よりも小さいと判断された場合には,前記DCモータ62aに流れる電流の電流値が低下したと判断することができる。そして,前記DCモータ62aの電流値が低下したことは,前記駆動ローラ62が空転したことを示す。即ち,前記ステップS4では,前記DCモータ62aに流れる電流の電流値に基づいて前記駆動ローラ62が空転したか否かが検知される。
ここで,まず前記ステップS4において,前記検出電流値が前記最大電流値以上であると判断された場合(S4のNo側)について考える。この場合,前記DCモータ62aに流れる電流の電流値が低下していないため前記駆動ローラ62は空転していないと判断されて,処理はステップS41に移行し,前記制御部1によって前記検出電流値が前記最大電流値として前記記憶部4に記憶される。その後,処理はステップS42に移行し,前記DCモータ62aに印加される電圧の電圧値が増加された後,処理はステップS3に戻る。このように,当該第1色ずれ調整処理では,前記DCモータ62aに流れる電流が低下するまで,即ち前記駆動ローラ62が空転するまでの間,前記DCモータ62aに印加される電圧の電圧値が徐々に増加される。
一方,前記DCモータ62aに印加される電圧が徐々に増加されて,該DCモータ62aに流れる電流の電流値が増加されると,いずれ該DCモータ62aのトルクが,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との最大静止摩擦力を超えることとなる。この場合,前記駆動ローラ62が前記転写ベルト61に対して摺りながら空転し始めるため,前記DCモータ62aに流れる電流が低下する。したがって,この場合には,前記ステップS4において,前記DCモータ62aに流れる電流の電流値が低下したことを条件に前記駆動ローラ61が空転したと判断されるため(S4のYes側),処理はステップS5に移行することとなる。
続くステップS5では,前記制御部1によって,前記転写ベルト61の規制が解除されると共に,前記電源(不図示)による前記DCモータ62aへの電圧の印加が停止される。
そして,ステップS6では,前記記憶部4に記憶されている最大電流値,即ち前記駆動ローラ62の空転が検知される直前に前記DCモータ62aに流れていた最大電流値が前記制御部1によって読み出される。また,ステップS7では,前記記憶部4に記憶されている前記第1調整情報が前記制御部1によって読み出される。
その後,ステップS8では,前記ステップS7で読み出された第1調整情報と,前記ステップS6で読み出された前記最大電流値とに基づいて,該最大電流値に対応する調整量が前記制御部1によって抽出される。具体的に,前記記憶部4に記憶された前記最大電流値10mAに対応する前記第1調整情報が,前記感光体ドラム52aのトナー像と前記感光体ドラム52bのトナー像とのずれ量が1ドット,前記感光体ドラム52cのトナー像とのずれ量が2ドット,前記感光体ドラム52dのトナー像とのずれ量が3ドットである場合,前記ステップS6で読み出された前記最大電流値が10mAであれば,これらのずれ量が抽出される。
そして,ステップS9では,前記露光装置(不図示)によって前記感光体ドラム52b〜52dに形成される静電潜像の形成位置,即ち光の照射(書き込み)開始タイミングが,前記制御部1によって前記調整量の分だけずれるように調整される。具体的には,前記感光体ドラム52bが1ドット,前記感光体ドラム52cが2ドット,前記感光体ドラム52dが3ドット分だけ,静電潜像の形成位置がずれるように設定される。これにより,前記カラープリンタXで実行される画像形成処理では,前記感光体ドラム52a〜52d上で現像されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置も前記調整量の分だけずれることとなる。
このように,当該第1色ずれ調整処理では,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との最大静止摩擦力が低下している場合には,その最大静止摩擦力の低下による前記転写ベルト61の走行速度の低下を考慮して,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置が調整される。これにより,前記カラープリンタXで実行される画像形成処理では,前記転写ベルト61に形成されるカラー画像の色ずれを防止することができる。しかも,前記転写ベルト61の走行速度を検出する必要がないため,従来技術(特許文献1参照)に比べて構成が簡単である。
また,前記第1色ずれ調整処理では,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間に最大静止摩擦力が作用するときの前記モータ62aに流れる電流値に基づいて,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整する例について説明したが,前記駆動ローラ62が空転している状態で前記電流値検出部6によって検出される前記DCモータ62aの電流値に基づいて,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整することも可能である。即ち,前記転写ベルト61と前記駆動ローラ62との間の動摩擦力に応じて調整してもかまわない。
ところで,前記転写ベルト61の走行速度は,前記感光体ドラム52a〜52dとの間の最大静止摩擦力によっても変動する。具体的には,前記転写ベルト61と前記感光体ドラム52a〜52dとの間の最大静止摩擦力は,前記感光体ドラム52a〜52dに付着するトナーの量によって変動する。前記感光体ドラム52a〜52dに付着するトナーの量が多ければ多いほどそのトナーが潤滑剤となって,前記転写ベルト61と前記感光体ドラム52a〜52dとの間の最大静止摩擦力は低下することとなる。
そして,例えば前記転写ベルト61の走行速度が前記感光体ドラム52a〜52dの線速よりも速い場合には,トナーの使用量が多ければ,トナーの使用量が少ない場合に比べて,前記感光体ドラム52a〜52dによる抵抗が小さくなり前記転写ベルト61の走行速度が速くなる。また,前記感光体ドラム52a〜52dの線速が前記転写ベルト61の走行速度よりも速い場合には,トナーの使用量が多ければ,トナーの使用量が少ない場合に比べて,前記感光体ドラム52a〜52dの回転力が前記転写ベルト61に伝達されにくくなり前記転写ベルト61の走行速度が遅くなる。
このように前記転写ベルト61の走行速度が変動すれば,前記したように前記転写ベルト61に形成されるカラー画像に色ずれが生じる。
しかし,前記カラープリンタX1においては,前記第1色ずれ調整処理(図4のフローチャート参照)に加えて,前記制御部1により後述の第2色ずれ調整処理(図5のフローチャート参照)が実行されることにより,出力画像の印字率が変動しても色ずれが生じないように,前記記憶部4に予め記憶された第2調整情報に基づいて前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像各々の前記転写ベルト61への転写位置が調整される。
ここで,前記記憶部4に予め記憶された第2調整情報について説明する。
前記第2調整情報は,印字出力される出力画像の印字率と,前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置のずれ量とが対応付けられたものであって,予め実験によって導出されたものである。前記転写位置のずれ量は,前記感光体ドラム52aに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を基準としたとき,該転写位置と前記感光体ドラム52b〜52d各々に形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置とのずれ量である。なお,前記第2調整情報は,前記印字率から算出されるトナーの使用量と前記ずれ量とが対応付けられたものであってもかまわない。この場合には,後述する第2色ずれ調整処理において,前記制御部1によって算出される前記トナーの使用量に基づいて前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像各々の前記転写ベルト61への転写位置を調整すればよい。
なお,以下では,前記印字率に基づいて前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像各々の前記転写ベルト61への転写位置が調整する例について説明する。
以下,図5のフローチャートに従って,前記カラープリンタX1において前記制御部1によって実行される第2色ずれ調整処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS11,S12,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
まず,ステップS11では,印字出力要求がなされたか否かが前記制御部1によって判断される。具体的には,前記データ通信部3により前記情報処理装置Yから画像データが受信されたか否かが判断される。
ここで,前記情報処理装置Yから画像データが受信されて印字出力要求がなされたと判断されると(S11のYes側),処理はステップS12に移行する。
そして,ステップS12では,前記制御部1によって前記画像データから出力画像の印字率が取得される。具体的に,前記印字率は,前記制御部1によって,前記出力画像に含まれたドット形成部と前記出力画像の用紙サイズとの割合を算出することにより取得される。ここに,前記印字率の取得処理を実行するときの前記制御部1が現像剤使用量取得手段に相当する。そして,ステップS13では,前記制御部1によって前記記憶部4に記憶されている第2調整情報が読み出される。
その後,ステップS14では,前記ステップS13で読み出された第2調整情報と,前記ステップS12で取得された前記印字率とに基づいて,該印字率に対応する調整量が前記制御部1によって抽出される。具体的に,前記記憶部4に記憶された前記印字率80%に対応する前記第1調整情報が,前記感光体ドラム52aのトナー像と前記感光体ドラム52bのトナー像とのずれ量が1ドット,前記感光体ドラム52cのトナー像とのずれ量が2ドット,前記感光体ドラム52dのトナー像とのずれ量が3ドットである場合,前記ステップ12で取得された前記印字率が80%であれば,これらのずれ量が抽出される。
そして,ステップS15では,前記露光装置(不図示)によって前記感光体ドラム52b〜52dに形成される静電潜像の形成位置,即ち光の照射(書き込み)開始タイミングが,前記制御部1によって前記ずれ量の分だけずれるように調整される。具体的には,前記感光体ドラム52bが1ドット,前記感光体ドラム52cが2ドット,前記感光体ドラム52dが3ドット分だけ,静電潜像の形成位置がずれるように設定される。これにより,続くステップS16において実行される印字出力(画像形成)処理では,前記感光体ドラム52a〜52d上で現像されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置も前記調整量の分だけずれることとなる。ここに,前記調整処理を実行するときの前記制御部1が転写位置調整手段に相当する。
このように,当該第2色ずれ調整処理では,出力画像の印字率の変動による前記転写ベルト61の走行速度の変動を考慮して,該印字率に応じて前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置が調整される。これにより,前記カラープリンタXで実行される前記ステップS16の画像形成処理では,前記転写ベルト61に形成されるカラー画像の色ずれを防止することができる。
また,前記第2色ずれ調整処理では,前記出力画像の一枚毎に前記静電潜像の形成位置を調整するのではなく,該出力画像の一枚の中で前記静電潜像の形成位置を調整することも他の実施例として考えられる。このような構成によれば,一つの出力画像の途中で生じる色ずれを調整することができ,より画像品質の高いカラー画像を得ることができる。
(第二実施形態)
以下,本発明の第二実施形態に係るカラープリンタX2(不図示)について説明する。
本発明の第二実施形態に係るカラープリンタX2は,前記カラープリンタX1に設けられた電流値検出部6(図1参照)に換えて,前記テンションローラ63の位置を検出する光電センサ等を有するローラ位置検出部(不図示)を備えている点で,前記カラープリンタX1と構成が異なる。また,前記記憶部4に記憶された前記第1調整情報,前記第2調整情報には,前記電流値と前記ずれ量との対応関係に換わり,前記テンションローラ63の位置と前記ずれ量との対応関係が記憶されている。なお,他の構成については,前記カラープリンタX1と同様の構成であるため,その図示及び説明を省略する。
以下,このように構成された前記カラープリンタX2において前記制御部1によって実行される第1色ずれ調整処理の手順の一例について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
前記カラープリンタX2で実行される第1色ずれ調整処理では,前記ステップS1,S2の実行後,ステップS3では,前記DCモータ62aの電流値の検出に換えて,前記制御部1によって前記ローラ位置検出部が制御されることにより該ローラ位置検出部によって前記テンションローラ63の位置の検出が行われる。以下,ここで検出される前記テンションローラ63の位置を検出位置という。
このとき,前記ローラ位置検出部によって検出される前記テンションローラ63の検出位置は,前記ステップS42において前記DCモータ62aへ印加される電圧の電圧値が徐々に増加されて,該DCモータ62aのトルクが増加し,前記ベルト61が前記テンションローラ63側に徐々に引き寄せられるため,該テンションローラ63が前記転写ベルト61を付勢する方向とは逆方向に移動することとなる。
そして,続くステップS4では,前記テンションローラ63の位置が,該テンションローラ63が前記転写ベルト61を付勢する方向に移動したか否かが判断される。具体的には,前記記憶部4に記憶された最大移動位置が読み出され,前記ステップS3で検出された位置と比較されることにより判断される。なお,前記最大移動位置は,例えば当該第1色ずれ調整処理の実行開始時に初期値(テンションローラ63の通常の位置)にリセットされる。
このとき,前記検出位置が前記最大移動位置よりも小さいと判断された場合には,前記テンションローラ63が付勢方向に移動したと判断することができる。そして,前記テンションローラ63が付勢方向に移動したことは,前記駆動ローラ62が空転して前記転写ベルト61が前記テンションローラ63側に引き寄せられていないことを示す。即ち,前記ステップS4では,前記テンションローラ63の位置に基づいて前記駆動ローラ62が空転したか否かが検知される。
その後,前記最大移動位置及び前記第1調整情報が読み出され(S6,S7),これらに基づいて前記最大移動位置に対応する調整量が抽出された後(S8),露光装置による静電潜像の形成位置が調整される。
本第二実施形態で説明したように,前記DCモータ62aの電流値に換えて前記テンションローラ63の位置に基づいて,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整することにより色ずれを防止することも可能である。
なお,前記テンションローラ63の移動に伴って移動する例えばクリーニング部材など(不図示)が設けられている場合には,その部材の位置を検出し,その位置に基づいて前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整してもかまわない。
(第三実施形態)
以下,本発明の第三実施形態に係るカラープリンタX3(不図示)について説明する。
本発明の第三実施形態に係るカラープリンタX3は,前記カラープリンタX1に設けられた電流値検出部6(図1参照)に換えて,前記テンションローラ63を付勢するバネに作用する力を検出する圧電センサ等を有するローラ圧力検出部(不図示)を備えている点で,前記カラープリンタX1と構成が異なる。また,前記記憶部4に記憶された前記第1調整情報,前記第2調整情報には,前記電流値と前記ずれ量との対応関係に換わり,前記テンションローラ63のバネに作用する力と前記ずれ量との対応関係が記憶されている。なお,他の構成については,前記カラープリンタX1と同様の構成であるため,その図示及び説明を省略する。
以下,このように構成された前記カラープリンタX3において前記制御部1によって実行される第1色ずれ調整処理の手順の一例について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
前記カラープリンタX3で実行される第1色ずれ調整処理では,前記ステップS1,S2の実行後,ステップS3では,前記DCモータ62aの電流値の検出に換えて,前記制御部1によって前記ローラ圧力検出部が制御されることにより該ローラ圧力検出部によって前記テンションローラ63のバネに作用する圧力の検出が行われる。以下,ここで検出される前記テンションローラ63のバネに作用する圧力の値を検出圧力値という。
このとき,前記ローラ位置検出部によって検出される前記テンションローラ63のバネの検出圧力値は,前記ステップS42において前記DCモータ62aへ印加される電圧の電圧値が徐々に増加されて,該DCモータ62aのトルクが増加し,前記ベルト61が前記テンションローラ63側に徐々に引き寄せられるため,徐々に増加することとなる。
そして,続くステップS4では,前記テンションローラ63のバネに作用する圧力が低下したか否かが判断される。具体的には,前記記憶部4に記憶された最大圧力値が読み出され,前記ステップS3で検出された検出圧力値と比較されることにより判断される。なお,前記最大圧力値は,例えば当該第1色ずれ調整処理の実行開始時に初期値(テンションローラ63のバネ作用する通常の圧力値)にリセットされる。
このとき,前記検出圧力値が前記最大移動位置よりも小さいと判断された場合には,前記駆動ローラ62が空転して前記転写ベルト61が前記テンションローラ63側に引き寄せられていないことを示す。即ち,前記ステップS4では,前記テンションローラ63のバネに作用する力に基づいて前記駆動ローラ62が空転したか否かが検知される。
その後,前記最大圧力値及び前記第1調整情報が読み出され(S6,S7),これらに基づいて前記最大圧力値に対応する調整量が抽出された後(S8),露光装置による静電潜像の形成位置が調整される。
本第三実施形態で説明したように,前記DCモータ62aの電流値に換えて前記テンションローラ63のバネに作用する力に基づいて,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整することにより色ずれを防止することも可能である。
前記第一実施形態から前記第三実施形態では,前記第1色ずれ調整処理(図4のフローチャート参照)や前記第2色ずれ調整処理(図5のフローチャート参照)において,前記露光装置による前記感光体ドラム52a〜52dへの静電潜像の形成位置を調整することにより,該感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像各々の転写ベルト61への転写位置を調整する例について説明した。
本実施例1では,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像各々の転写ベルト61への転写位置を他の手法で調整するカラープリンタX4(不図示)について説明する。なお,前記カラープリンタX1と同様の構成要素には同じ符号を付してその図示及び説明を省略する。
具体的には,前記カラープリンタX4では,前記DCモータ62aの回転速度,即ち前記駆動ローラ62の回転速度を調整して,前記転写ベルト61の走行速度を調整することによって,前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像の前記転写ベルト61への転写位置が調整される。
この場合には,前記第1調整情報や前記第2調整情報において,前記調整量として,前記感光体ドラム52a〜52dに形成された各色のトナー像のずれを解消し得る前記DCモータ62aや前記駆動ローラ62の回転速度,或いは前記転写ベルト61の走行速度などを予め記憶させておく必要がある。
そして,前記第1色ずれ調整処理(図4のフローチャート参照)や前記第2色ずれ調整処理(図5のフローチャート参照)において,前記第1調整情報や前記第2調整情報に基づいて,前記DCモータ62aや前記駆動ローラ62の回転速度,或いは前記転写ベルト61の走行速度などを調整することにより,前記感光体ドラム52a〜52dに形成されたトナー像の前記転写ベルト61への転写位置を調整して色ずれを防止することができる。
前記第一実施形態から前記第三実施形態では,前記ベルト走行規制部7の一例として,前記転写ローラ70との間で前記転写ベルト61を挟持する前記従動ローラ64の回転を規制することにより,前記転写ベルト61の走行を規制することを説明した。
本実施例2では,図6を用いて,前記ベルト走行規制部7の変形例であるベルト走行規制部17を有するカラープリンタX5(不図示)について説明する。ここに,図6は,前記ベルト走行規制部17を説明するための図である。なお,前記カラープリンタX1と同様の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように,前記ベルト走行規制部17は,前記転写ベルト61に接触しないように離間した状態で該転写ベルト61の両側に設置されており,例えばソレノイドなどの駆動部によって駆動されることにより図示する破線位置に移動し,前記転写ベルト61を挟持して該転写ベルト61の走行を規制するものである。このように構成された前記ベルト走行規制部17が前記制御部1によって制御されることによっても,前記転写ベルト61の走行を規制することが可能である。
ここで,前記ベルト走行規制部17に挟持されて走行が規制された前記転写ベルト61に,前記DCモータ62aの駆動による前記駆動ローラ62からの駆動力が作用すると,該転写ベルト61が伸びて或いは該転写ベルト61がわずかに走行して前記ベルト走行規制部17と摺れることにより,該転写ベルト61に傷がつくことも考えられる。
そこで,前記転写ベルト61が前記ベルト走行規制部17によって挟持されるとき,その挟持される領域は,前記感光体ドラム52a〜52dからトナー像が転写される領域以外であることが望ましい。これにより,前記ベルト走行規制部17によって前記転写ベルト61が挟持された状態で,前記駆動ローラ62から駆動力が作用しても,トナー像が転写される領域には傷がつかないため,当該カラープリンタX5で形成されるカラー画像には影響せず,画像品質の低下を防止することができる。
本実施例3では,前記ベルト走行規制部7の他の変形例であるベルト走行規制部27を有するカラープリンタX6(不図示)について説明する。なお,前記カラープリンタX1と同様の構成要素には同じ符号を付してその図示及び説明を省略する。
前記ベルト走行規制部27は,前記ベルト走行規制部7と異なり,前記従動ローラ64に換えて前記テンションローラ63の回転を規制するべく設けられたクラッチ機構(不図示)を有している。このクラッチ機構は,例えば,前記制御部1によって駆動が制御されるソレノイド等の駆動部と,該駆動部の駆動によって前記テンションローラ63に係合して該テンションローラ63の回転を強制的に停止させる規制部とを有する。
また,前記カラープリンタX6は,前記テンションローラ63と前記転写ベルト61との間の最大静止摩擦力が,前記駆動ローラ61と前記転写ベルト61との間の最大静止摩擦力よりも十分大きくなるように設計されている。即ち,前記テンションローラ63の回転が停止しているとき,前記転写ベルト61に前記駆動ローラ61の回転力が伝達されたとしても,該転写ベルト61は前記テンションローラ63との静止摩擦力によって走行が規制されることとなる。
このように構成された前記カラープリンタX6では,前記制御部1によって前記クラッチ機構に設けられた駆動部を駆動して前記係合部によって前記テンションローラ63の回転を規制することにより,該テンションローラ63と前記転写ベルト61との間の静止摩擦力によって該転写ベルト61の走行を規制することができる。
本発明の実施の形態に係るカラープリンタの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るカラープリンタに設けられた画像形成部の概略構成を示す模式図。 駆動ローラのトルクと色ずれ量との関係を示すグラフ。 本発明の実施の形態に係るカラープリンタにおいて実行される第1色ずれ調整処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 本発明の実施の形態に係るカラープリンタにおいて実行される第2色ずれ調整処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 ベルト走行規制部の変形例を説明するための図。
符号の説明
1…制御部
2…操作表示部
3…データ通信部
4…記憶部
5…画像形成部
6…電流値検出部
7…ベルト走行規制部
10…LAN
50a〜50d…画像形成ユニット
51a〜51d…帯電装置
52a〜52d…感光体ドラム
53a〜53d…現像装置
60…中間転写装置
61…転写ベルト
62…駆動ローラ
62a…DCモータ
63…テンションローラ(張架ローラの一例)
64…従動ローラ(支持ローラの一例)
70…転写ローラ
S1,S2,,,…処理手順(ステップ)番号

Claims (4)

  1. 所定の電位に帯電された複数の像担持体に光を照射することにより静電潜像を形成する少なくとも一つの露光手段と,前記露光手段によって前記複数の像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像手段と,前記現像手段によって前記複数の像担持体に形成された画像が順次合成されて転写される転写ベルトと,前記転写ベルトに接触して配設され,所定のモータから伝達される回転力により該転写ベルトを走行させる駆動ローラと,を備えてなる画像形成装置であって,
    前記像担持体に形成される画像の印字率,或いは前記現像手段による現像剤の使用量を取得する現像剤使用量取得手段と,
    前記現像剤使用量取得手段によって取得された前記印字率或いは前記使用量に基づいて,前記画像の前記転写ベルトへの転写位置を調整する転写位置調整調整手段と,
    を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写位置調整手段が,前記露光手段により前記像担持体に形成される静電潜像の形成位置を調整するものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写位置調整手段が,前記所定のモータの回転速度を調整するものである請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤使用量取得手段によって取得される前記印字率或いは前記使用量と,前記複数の像担持体に形成された画像各々の前記転写ベルトへの転写位置の調整量とが対応付けられた調整情報が予め記憶された調整情報記憶手段を更に備えてなり,
    前記転写位置調整手段が,前記現像剤使用量取得手段によって取得される前記印字率或いは前記使用量と,前記調整情報記憶手段に記憶された前記調整情報とに基づいて前記複数の像担持体に形成された画像各々の前記転写ベルトへの転写位置を調整するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2005337440A 2005-11-22 2005-11-22 画像形成装置 Pending JP2007140387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005337440A JP2007140387A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005337440A JP2007140387A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007140387A true JP2007140387A (ja) 2007-06-07

Family

ID=38203287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005337440A Pending JP2007140387A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007140387A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304801A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、半導体装置
JP2009003215A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Oki Data Corp 画像形成装置及びその色ずれ補正方法
JP2012133403A (ja) * 2012-04-13 2012-07-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法及び制御プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304801A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、半導体装置
JP2009003215A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Oki Data Corp 画像形成装置及びその色ずれ補正方法
JP2012133403A (ja) * 2012-04-13 2012-07-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10175613B2 (en) Image forming apparatus including a transport member and a transfer device
US7433621B2 (en) Image forming apparatus that allows an adjustable interval for adjusting an image
JP5188339B2 (ja) 画像形成装置
US9201379B2 (en) Image forming apparatus with lubricant supply
JP7286405B2 (ja) 画像形成装置
JP2009204764A (ja) 画像形成装置
US8391757B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP5223468B2 (ja) 画像形成装置
US10042290B2 (en) Image forming apparatus and image forming method for cleaning the intermediate transfer belt
US8818219B2 (en) Image forming apparatus and toner charge amount adjustment method of the image forming apparatus
JP2007183445A (ja) 画像形成装置
JP2007140387A (ja) 画像形成装置
US9639030B2 (en) Image forming apparatus for applying a lubricant to an image-bearing member
JP2004354622A (ja) 画像形成装置
JP4923479B2 (ja) 画像形成装置
JP2007171931A (ja) 画像形成装置
JP4367303B2 (ja) 画像記録装置
JP4278968B2 (ja) カラー画像形成装置
JP5232612B2 (ja) 画像形成装置
US8265532B2 (en) Image forming apparatus and driving speed control method thereof
JP6007759B2 (ja) 画像形成装置および回転制御方法
JP2009048137A (ja) 画像形成装置
JP2009258501A (ja) 画像形成装置
JP6889861B2 (ja) クリーニング装置、定着装置及び画像形成装置
JP2017134273A (ja) 画像形成装置