以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による情報表示端末の一実施形態を示す構成図であって、同図(a)は外観斜視図、同図(b)は奥行き方向の縦断面図、同図(c)は横方向の縦断面図であり、1はテーブル、2は椅子、3はテーブル面、4,4a,4bはスクリーン、5は衝立、6は赤外線LED(Light-Emitting Diode)、7は無線IDタグのリーダ(タグリーダ)、8は無線ICカードのリーダ(カードリーダ)、9a,9bは近接センサ、10は着座センサ、11は前外面、12は投写装置、13はカメラ部である。
同図において、この実施形態はテーブル1とその前に座るための椅子2とから構成され、椅子2はテーブル1に対して固定された位置関係で配置されている。
テーブル1の横長の天板の上面、即ち、テーブル面3には、このテーブル面3のほぼ全体にわたってスクリーン4a,4bが並設されている。これらスクリーン4a,4bには、タッチセンサ(図示せず)が設けられていて、タッチパネルの機能を備えている。なお、ここでは、2枚のスクリーン4a,4bが設けられているものとするが、1枚のスクリーンでも、また、3枚以上のスクリーンでもよい。また、テーブル面3の椅子2側とは反対側(以下、後ろ側といい、これに対し、椅子2側を手前側という)の辺部には、ほぼこの辺部全体わたって衝立5が設けられ、この衝立5に複数の赤外線LEDがスクリーン4a,4bの配列方向に沿って取り付けられている。かかる赤外線LEDにより、スクリーン4a,4b全体がほぼ均一の強度で赤外線が照射される。
また、テーブル面3の右端部には、無線IDタグを読み取るタグリーダ7が設けられ、また、テーブル面3の左端部には、無線ICカードを読み取るカードリーダ8が設けられている。これらタグリーダ7とカードリーダ8はいずれもテーブル面3の内側に設けられており、テーブル面3上のほぼタグリーダ7が設けられている位置に無線IDタグを置くと、タグリーダ7によってこの無線IDタグの読み取りが行なわれ、同様に、テーブル面3上のほぼカードリーダ8が設けられている位置に無線ICカードを置くと、カードリーダ8によってこの無線ICカードの読み取りが行なわれる。
テーブル1の前外面11には、テーブル1に接近するユーザ(顧客)を検知する近接センサ9a,9bが設けられており、また、椅子2の腰を乗せる部分には、着座センサ10が設けられている。
テーブル1の内部には、図1(b)に示すように、投写装置12とカメラ部13とが設けられている。投写装置12で映出される映像がレンズ(図示せず)で拡大されてスクリーン4に投写される。また、カメラ部13は、赤外線LED6から赤外線が照射されるスクリーン4を裏側から図示しない赤外線フィルタを介して撮影し、スクリーン4上に乗せられる指先などの物体のシルエットを検出するために用いられる。このシルエットを撮像してパターン認識処理することにより、このシルエットを生じさせるスクリーン4上の物体の種類や移動方向などを判定する。
また、図1(c)に示すように、各赤外線LED6は広角に赤外線を放射し、隣りの赤外線LED6の放射域と重なるようにしている。なお、ここでは、投写装置12としては、2つの投写装置12a,12bが設けられ、投写装置12aはスクリーン4aに映像を投写し、投写装置12bはスクリーン4bに映像を投写する。また、図1(c)では、図示しないが、カメラ部13(図1(b))も、ここでは、2個用いられているものとする。
ここで、図2により、赤外線LED6が赤外線を広角に放射することによる作用について説明する。
図2(a1),(b1),(c1)は夫々スクリーン4の面からの物体14の距離に応じた赤外線(矢印で示す)の照明状態を示すものであって、図2(a1),(b1)の順に物体14がスクリーン4に近づき、図2(c1)で物体14がスクリーン4上に乗った状態を示している。
また、図2(a2),(b2),(c2)は夫々図2(a1),(b1),(c1)の状態でカメラ部13が撮像して得られる映像信号を示すものである。
まず、図2(a1)に示すように、物体14がスクリーン4から離れている場合には、この物体14の真上の赤外線LED6から広角に放射される赤外線は、物体14の上面に照射され、この物体14の側面や下面には照射されない。しかし、この物体14の真上からずれた、例えば、隣りの赤外線LED6a,6bから広角に放射される赤外線は物体14の下面の下側にも入り込む。このために、カメラ部13から得られる映像信号は、図2(a2)に示すように、物体14の部分でレベルVが低下するが、そのレベル低下も大きくなく、ある程度大きいレベルVとなっている。
次に、図2(b1)に示すように、図2(a1)に示す場合よりも物体14がスクリーン4に近づいた場合には、物体14の下面の下に入り込む隣りの赤外線LED6a,6bからの赤外線の光量が減少して、スクリーン4での物体14のシルエットが濃くなり、その分、図2(b2)に示すように、物体の部分で映像信号のレベルVがさらに低下する。そして、このレベルVが低下した部分の縁部(レベルが低下あるいは上昇する部分。以下、レベル低下の境界部分という)でのレベルVの空間方向の微分値が図2(a1)の場合よりも大きくなる。なお、物体14からスクリーン4から近づいていくと、かかる微分値は大きくなっていく。
そして、図(c1)に示すように、物体14の下面がスクリーン4に接して物体14がスクリーン4上に乗ると、この物体14の下に入り込む赤外線がなくなるので、その部分での映像信号のレベルVは、図2(c2)に示すように、ほとんど零となり、このレベルV=0へのレベル低下の境界部分の微分値も、図2(c)から明らかなように、図2(b2)の場合よりも大きくなる。また、図2(a2)〜(c2)に示すように、レベルV=0に近いレベルVTの閾値を設定し、これと映像信号とをレベル比較することにより、図2(c1)に示すように物体14がスクリーン4に接した場合には、この部分での映像信号のレベルVは、図2(c2)に示すように、V<VTとなる。
このようにして、映像信号のレベル低下の境界部分の微分値の変化により、物体14がスクリーン4に近づいているか、遠ざかっているかを判定することができ、また、レベルV=0に近い閾値VTにより、物体14がスクリーン4上に乗ったことを判定することができる。
図2(d1)は図2(c1)に示す物体14と同じ太さであって、高さが異なる物体14’がスクリーン4上に乗った状態を示すものであって、図2(c1)の場合と比較して明らかなように、高い物体14’の方がスクリーン4でのこの物体14’の周囲を照射する赤外線の光量が少ない。このために、図2(c1)と比較して明らかなように、高い物体14’の方がレベル低下の境界部分の微分値が小さくなる。従って、このことから、スクリーン4に乗っている物体が高いか、低いかといった高さの度合いを推定することができる。
なお、スクリーン4に乗っている物体の断面積の大きさや下面の形状は、スクリーン4上のシルエットの大きさや形状によって判定できるし、また、スクリーン4上でのシルエットの位置も判定できる。
以上のように、広角に赤外線を発光する赤外線LED6を用いることにより、物体14のシルエットを元に、物体14に関する以上のことを判定,推定することが可能となる。
図3は図1におけるスクリーン4a,4bに表示される情報操作画面15の表示エリアの区分を示す図である。
同図において、情報操作画面15はスクリーン4a,4bに表示され、ユーザがコンテンツ取得の操作をすることができるようにしたものであって(縦の破線は、これらスクリーン4a,4bの境界を示す)、この情報操作画面15の上側にあって、この情報操作画面15の横方向全体にわたる横長のコンテンツリスト表示領域16と、情報操作画面15の下側にあって、この情報操作画面15の横方向の一部をなす横長のコンテンツ再生領域17と、情報操作画面15の下側の残りのコンテンツ保存領域18とに区分されている。コンテンツリスト表示領域16では、文字列からなるコンテンツのメニューのリスト(即ち、コンテンツリスト)が、例えば、右側から左側に順次流れるようにスクロール表示され、所望とするコンテンツメニューを指先でタッチ操作すると、このコンテンツメニューに対するコンテンツがデータベース(図示せず)から再生されて、コンテンツ再生領域17に表示される。また、このコンテンツ再生領域17で再生表示されるコンテンツを、例えば、指先でチッタ操作して、コンテンツ保存領域18に移すことにより、カードリーダ8(図1)でICカード(図示せず)に保存することができるし、また、顧客が所有のPC(パソコン)などに転送させることもできる。
ここで、コンテンツリスト表示領域16でコンテンツリストが、上記のように、流れているスクロール表示状態で、指先でこのコンテンツ表示領域16に触れた場合には、このコンテンツリストの流れの状態は変化しないが、例えば、この実施形態の情報表示端末が喫茶店やバーなどに設置されているなどして、テーブル面3情報操作画面15上に、例えば、グラスなどの指先でない物体が置かれたときには、川の中で水が障害物を避けるようにして流れるように、このコンテンツリストがこの物体を避けて流れるように見えることになる。このために、カメラ部13(図1)が撮像したスクリーン4a,4bのシルエットの形状をパターン認識することにより、このシルエットを生じさせる物体が指先であるか否かを判定する。
いま、図4(a)に示すように、コンテンツリスト表示領域16で流れる「MOVIE」というコンテンツメニュー19を手の先20の指先でタッチしたとすると、このコンテンツメニュー19の表示部分を拡大して示すと、図4(b)に示すように、手20のシルエット20aがスクリーン4(4a,4b)上に形成される。シルエットのパターン認識のために、一例として、このスクリーン4は微小面積の単位エリア(以下、セルという)21に仮想的に区分されており、シルエット20aに含まれるかかるセル21の配列関係からこのシルエットの形状、従って、このシルエット20aを生じさせる物体の種類、即ち、手の先20か、それ以外の物体かが判定される。この場合には、指先でコンテンツメニュー19がタッチされたものであるから、シルエット20aは手の先20のシルエットと判定し、コンテンツメニュー19はそのまま同じ方向にスクロールして(流れて)いく。なお、この場合には、コンテンツメニュー「MOVIE」19がタッチ操作されたものであるから、そのコンテンツがコンテンツ再生領域17(図3)に表示されることになる。また、このシルエット20aは手の先20のスクリーン4に触れた部分のものであり、図2(c1),(c2)や図2(d1),(d2)で説明した閾値VTを用いる方法により、検出されるものである。
ここで、セル21の大きさは、コンテンツメニュー19を構成する文字を1つ含む大きさ(例えば、8×8画素)としており、また、各セル21は個々にスクリーン4、従って、コンテンツリスト表示領域16でのその位置が管理されている。そこで、このコンテンツリスト表示領域16に生ずるシルエットは、その位置がかかるセル21の位置と関連付けて検出され、また、このコンテンツリスト表示領域16をスクロールするコンテンツメニューを構成する夫々の文字の位置も、このセル21の位置に関連して管理される。このようにして、検出されたシルエットの位置も、コンテンツリストの各文字の位置も、管理されることになる。
なお、カメラ部13からの映像信号は、デジタル映像信号に変換された後、上記の閾値VTで、この閾値VT以下のレベルの画素値が“0”となるように、2値化され、上記のセル内での“0”の画素数が割合が規定の値(例えば、20%)以上のとき、このセルはシルエット内にあるとする。
また、各セルは、例えば、このセルの左上隅の画素位置によって、その位置が規定される。従って、セルの大きさを8×8画素とし、図4(b)を示すセル21の配列をスクリーン4a,4bによる表示面とすると、表示画面での画素位置を単位とする横m番目,縦n番目のセルの位置は、{1+8(m−1),1+8(n−1)}となる。
各コンテンツメニュー19は、先頭の文字(図4に示すコンテンツメニュー19では、文字「M」)が移動する軌道(本来は横方向の軌道)に沿って(即ち、個の先頭の文字の後を付いて)、この先頭の文字に続いて残りの文字(図4に示すコンテンツメニュー19では、文字「O」,「V」,「I」,「E」)が移動する。そして、先頭の文字に対して、この文字が存在するセルの移動方向1つ前方のセルがシルエットに含まれるものであるか否か判定され、この前方のセルがシルエットに含まれないものであるとき、あるいは指先のシルエットに含まれる場合でも、先頭のセルは、従って、残りのセルも1つ前方のセルに進む。このようにして、シルエットに含まれないセルの領域では、コンテンツメニューがその本来の横方向の流れに沿って移動していく。
また、図5(a)に示すように、コンテンツリストがスクロールするコンテンツ表示領域16に、例えば、コップなどの指先以外の物体22を置いたとすると、このシルエット22aは図5(b)に示すようになり、パターン認識によってこれが指先以外のものであることを認識することができる。
そこで、この場合には、このシルエット22aに突き当たるように、コンテンツメニュー「MOVIE」19が流れてきたとすると、これがシルエット22aに突き当たる直前に、即ち、このコンテンツメニュー「MOVIE」19の先頭の文字「M」の1つ前方のセルがシルエット22aに含まれるものであることが判定されると、図6(a)に示すように、この先頭の文字「M」はこのシルエット22aに突き当たらない方向(例えば、上方向)に流れを変え、これに続いて、図6(b)に示すように、次の文字「O」も文字「M」に続いて、シルエット22aに突き当たらない同じ方向に流れを変える。このようにして、コンテンツメニュー「MOVIE」19の文字が順次シルエット22aに突き当たらない方向に流れを変えていく、元の流れの方向でシルエット22aに突き当たらない位置に達すると、再び元の正規の方向(即ち、コンテンツリスト表示領域16の長手方向)に流れの方向を戻す。勿論、シルエット22aの形状によっては、このように方向を変えた結果、さらに、シルエットに突き当たる場合には、突き当たらない方向に流れの方向を変える。従って、一時逆戻りする場合もあり得る。
このシルエットに対するコンテンツニューの流れの方向は、予め決められた規則に従って決められる。その一例としては、まず、先頭の文字の現時点のセルに対して移動方向(横方向)に1つ前方のセルがシルエットに含まれることが検出されると、まず、例えば、現時点でのセルに対して上方向1つ前方のセルがシルエットに含まれるか否か判定し、含まれなければその方向に移動を変えるが、含まれるのであれば、次に、現時点でのセルに対して下方向1つ前方のセルがシルエットに含まれるか否か判定する。このような判定によって、コンテンツメニュー19が指以外の物体を避けて流れることになる。勿論、この先頭の文字に続く同じコンテンツメニューの残りの文字も、この先頭の文字の軌道に沿って移動する。
以上のようにして、指先でタッチしたとき以外のシルエットが検出された場合には、コンテンツメニューがこのシルエットを避けるようにして流れることになり、これにより、かかるコンテンツメニューのリストは、シルエットに邪魔されずに、即ち、テーブル面3のスクリーン4上にコップなどの物体が置かれても、これに隠されることなく、そのまま表示されて流れることになる。また、このようなコンテンツリストの流れは、川の流れと同様なものであって、従来のメニューリストの表示方式とは異なる特殊のものであるから、顧客に非常な興味を引き起こさせて注目されるものであり、メニューリストが使用される可能性が増大することになる。
図7は図1に示す第1の実施形態とこれを用いたシステムの一具体例を示すシステム構成図であって、は制御部、31は映像合成部、32は記憶部、33はタッチセンサ、34は通信部、35はサーバ、36はユーザデータベース、37はパンフレットデータベース、38はコンテンツデータベース、39は外部制御部、40は外部通信部、41は通信網、42はPC(パソコン)、43はICカードリーダライタであり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。なお、ここでは、タッチセンサ33も示しているが、これは後述する実施形態で用いられるものであって、この第1の実施形態では、設けられていない。
同図において、カメラ部13a,13bからの映像信号は映像合成部31に供給されて、これら映像信号が合成されてスクリーン4a,4bによる1つの情報操作画面15(図3)全体の映像信号が形成され、制御部30に供給される。このために、例えば、まず、カメラ部13aが1/2フィールド期間にスクリーン4aを撮像し、次いで、次の1/2フィールド期間にカメラ部13bがスクリーン4bを撮像するようにして、各フィールド毎にカメラ部13a,13bが夫々スクリーン4a,4bを撮像する。映像合成部31は、これらカメラ部13a,13bからの映像信号を1フィールド毎にメモリに記憶して合成し、情報操作画面15の映像を作成して制御部30に供給する。
制御部30はCPU(Central Processing Unit)などを備え、記憶部32を用いて各部の制御や信号処理を行なうものであって、また、情報操作画面15での下層的な各セル21(図4)の表示画面15での位置を管理している。そして、映像合成部31からの映像信号を処理して、上記のような手法により、スクリーン4a,4bに生ずるシルエットを検出し、また、このシルエットの位置や形状を、これが含むセル21を用いて、判定する。
なお、映像合成部31は必ずしも必要なものではなく、カメラ部13a,13bからの映像信号を直接制御部30に供給するようにしてもよい。
また、制御部30は、タグリーダ7でユーザの無線IDタグからタグ情報(ここでは、パンフレットID)が読み取られると、このタグ情報としてのパンフレットIDを取り込み、後述するように、サーバ35の情報をもとに、このパンフレットIDに応じたコンテンツリストを作成して投写装置12a,12bに供給し、表示画面15のコンテンツリスト表示領域16(図3)に表示させる。そして、制御部30は、映像合成部31からの映像信号をもとにして検出したシルエットに応じて、図4〜図6で説明したように、コンテンツリスト表示領域16でのコンテンツメニュー19の流れ(スクロール)も制御する。
さらに、制御部30は、カードリーダ8でユーザの無線ICカードからユーザIDが読み取られると、これを取り込み、後述するように、サーバ35の情報のもとに、このユーザIDに応じたコンテンツメニューを作成して投写装置12aに供給し、表示画面15のコンテンツ保存領域18(図3)に表示させる。
さらに、また、制御部30は、コンテンツリスト表示領域16で表示されるコンテンツリストやコンテンツ保存領域18で表示されるコンテンツメニューで選択されたコンテンツをサーバ35から読み取って記憶部32に保持し、これを投写装置12a,12bに供給して情報操作画面15のコンテンツ再生領域17(図3)に表示させる。このようなサーバ35との通信は、通信部34を用いて行なわれる。
さらに、制御部30は、近接センサ9a,9bや着座センサ10の検出出力を取り込み、各部の制御を行なう。
サーバ35は、外部通信部40を備えて、テーブル1の制御部30や通信網41を介してユーザ用のPC42などと通信が可能であって、また、ユーザデータベース36やパンフレットデータベース37,コンテンツデータベース38を備え、テーブル1の制御部30からの要求に応じて、コンテンツリストの情報やコンテンツを提供できる。
ここで、コンテンツデータベース38には、図8(a)に示すように、ムービファイルやテキストファイルといったコンテンツが夫々、固有のコンテンツIDを付されて、格納されている。
無線ICカードには、そのカード固有のID(ユーザID)が格納されている。ユーザデータベース36には、図8(b)に示すように、無線ICカードのユーザID毎に、このユーザIDでコンテンツデータベース38から提供を受けることができるコンテンツのID(コンテンツID)が格納されている。ここでは、例えば、ユーザID「U−00001」に対しては、コンテンツID「C−002」,「C−004」,「C−006」,「C−008」のコンテンツが提供できることになる。また、かかるコンテンツIDをもとに、制御部30はカードリーダ8で読み取りが行なわれた無線ICカードに対してコンテンツリストを作成し、これを情報操作画面15のコンテンツリスト表示領域16に表示させる。
無線IDタグには、そのタグ固有のID(パンフレットID)が格納されている。パンフレットデータベース37には、図8(c)に示すように、無線IDタグのパンフレットID毎に、このパンフレットIDでコンテンツデータベース38から提供を受けることができるコンテンツのID(コンテンツID)が格納されている。ここでは、例えば、パンフレットID「P−00001」に対しては、コンテンツID「C−001」,「C−002」,「C−003」,「C−004」のコンテンツが提供できることになる。また、かかるコンテンツIDをもとに、制御部30はタグリーダ7で読み取りが行なわれた無線IDタグに対してコンテンツリストを作成し、これを情報操作画面15のコンテンツリスト表示領域16に表示させる。
そこで、ユーザがその所有の無線IDタグをタグリーダ7で読み取らせたところ、これによって読み取られたパンフレットIDが「P−00001」とすると、制御部30はこのパンフレットIDを通信部34を介してサーバ35に送る。サーバ35では、このパンフレットIDを外部通信部40で受信し、外部制御部39に供給する。外部制御部39は入力情報の判定処理し、これがパンフレットIDであると判定すると、パンフレットデータベース37からこの「P−00001」のパンフレットIDに対するコンテンツID「C−001」,「C−002」,「C−003」,「C−004」を読み取り、外部通信部70からテーブル1に送信する。テーブル1では、これを通信部34で受信し、制御部30に送る。制御部30では、上記のように、受信した上記のコンテンツID「C−001」,「C−002」,「C−003」,「C−004」を記憶部32に保存し、これらコンテンツIDに対するコンテンツリストを作成し、投写部12a,12bに供給して、情報操作画面15のコンテンツリスト表示領域16(図3)に流れる(スクロールする)コンテンツリストとして表示させる。ユーザがこのコンテンツリストからコンテンツメニューを選択すると、選択されたこのコンテンツメニューのコンテンツがサーバ35のコンテンツデータベース38から読み取られ、情報操作画面15のコンテンツ再生領域17(図3)で表示される。
カードリーダ8で無線ICカードから読み取られるユーザIDに対しても、制御部30は、サーバ35のユーザデータベース36からこのユーザIDに対するコンテンツIDを読み出して、これらコンテンツIDに対するコンテンツメニューを作成して投写部12a,12bに供給し、情報操作画面15のコンテンツ保存領域18(図3)に表示させる。ユーザは、これらコンテンツメニューの1つを選択することにより、選択されたコンテンツメニューのコンテンツがサーバ35のコンテンツデータベース38から読み取られ、情報操作画面15のコンテンツ再生領域17(図3)で表示される。
サーバ35の外部通信部40は通信網41を介してユーザ所有のPC42と接続されており、これにより、これらサーバ35とPC42との間で通信を行なうことができる。PC42は無線ICカードのカードリーダ43が設けられており、テーブル1のカードリーダ8で読み取り可能な無線ICカードのユーザIDを読み込むことにより、サーバ35のユーザデータベース36からこのユーザIDのコンテンツID(図8(b))を取り込んでコンテンツメニューのリストをPC42の表示面に表示させることにより、このリストから所定のコンテンツメニューを選択することにより、これに対するコンテンツをサーバ35のコンテンツデータベース38から取り込んでこの表示画に表示させることができる。即ち、テーブル1に用いる無線ICカードを用いることにより、PC42においても、サーバ35のコンテンツデータベース38のコンテンツを取得することができるものである。
なお、サーバ35は、テーブル1と同じ建家(例えば、喫茶店などの店舗や展示場など)44内に設置してもよいし、また、インターネットなどのネットワークを介してテーブル1と接続するようにしてもよいし、テーブル内に格納してもよい。
次に、以上の構成の第1の実施形態の動作を説明する。
図9はこの第1の実施形態の全体的な動作を示すフローチャートである。
図1に示すテーブル1では、これにユーザ(顧客)が近づかず、近接センサ9a,9bがユーザを検知しないときには、スクリーン4a,4bには何も表示されていない。ユーザが近づいてこれを近接センサ9a,9bが検知すると(図9のステップ100)、制御部30(図7)が動作してスクリーン4a,4bに待機画面50(図10(a))が表示される(図9のステップ101)。この待機画面50では、例えば、「どうぞお座りになってください」といったような案内メッセージが表示されているだけである。この案内に従ってユーザが椅子2に座ると、これを検知し(図9のステップ102)、スクリーン4a,4bに操作説明画面51(図10(b))が表示される(図9のステップ103)。この操作説明画面51は、詳細な説明は省略するが、図9の次のステップ104で表示される情報操作画面での操作方法を説明するものであり、この操作説明画面51に表示される、例えば、「流れるキーワードを手で選んでください」などといった案内に従ってこの操作説明画面51のコンテンツリスト表示画面16で流れながら表示されているいずれかのキーワード51aをタッチ操作すると、先に説明したようにコンテンツを閲覧するための操作ができる情報操作画面15(図3)の表示状態に移る(図9のステップ104)。
情報操作画面15としては、タグリーダ7が無線IDタグからパンフレットIDを読み取ったことによる情報操作画面と、さらに、カードリーダ8が無線ICカードからユーザICを読み取ったことによる情報操作画面と、これらの読み取りが行なわれない場合の自動的に表示される自動情報操作画面とがある。
ユーザが椅子2に座って操作説明画面51を操作したときには、自動操作画面が表示され、これを操作することにより、この自動情報操作画面のコンテンツリスト表示領域16に表示されるコンテンツリストのコンテンツをサーバ35のコンテンツデータベース38から取得してコンテンツ再生領域17に表示させることができる。
そして、この自動情報操作画面の表示中に、タグリーダ7で無線IDタグからパンフレットIDの読み取りが、あるいはカードリーダ8で無線ICカードからユーザICの読み取りが行なわれると(図9のステップ105)、このパンフレットIDもしくはユーザIDに応じたコンテンツIDやコンテンツがサーバ35から読み取られ(図9のステップ106)、かかる情報が表示された情報操作画面が情報操作画面15に表示される。
そして、以上の情報操作画面が表示されているときも、ほぼ周期的に着座センサ10の検出出力が制御部30に取り込まれ(図9のステップ102)、ユーザが椅子2から立ち上がったときには、IDタグ7に無線IDタグが残っていないかどうかの認識処理やカードリーダ8に無線ICカードが残っていないかどうかの認識処理が行なわれ(図9のステップ107)、いずれにも残っていないときには、情報操作画面での情報をクリアし(図9のステップ109)、いずれかが残っている場合には、その旨を音声などによってユーザに通知し(図9のステップ108)、情報操作画面での情報をクリアする(図9のステップ109)。そして、次のユーザの接近を待つ(図9のステップ100)。
このように、ユーザが椅子2から離れることにより、これを着座センサ10が検知してスクリーン4a,4bでのこれまでの表示画面をクリアするものであるから、これまでの画面操作による履歴がリフレッシュされる。
ここで、無線IDタグや無線ICカードについて説明すると、一例として、同じ無線IDタグでは、同じジャンルのコンテンツだけしか閲覧することができず、無線IDタグ毎に閲覧することができるコンテンツのジャンルを異ならせる。例えば、スポーツのジャンルのコンテンツを見たい場合には、このジャンルの無線IDタグを用いればよい。そして、テーブル1が喫茶店などの店舗に設置されている場合には、かかる無線IDタグを店舗がユーザに貸し出すようにしてもよい。
無線ICカードは、ジャンルに関係なく、そのユーザが好みのコンテンツを閲覧することができるようにするものである。後述するように、無線ICカードで閲覧することができるコンテンツは、無線ICタグを用いることによって情報操作画面15のコンテンツリスト表示領域16に表示されるコンテンツリストで選ぶことができる。
なお、上記の自動情報操作画面では、お勧めのコンテンツや、店舗の場合には、そこの宣伝・広告や依頼される他社のコマーシャルなどといったコンテンツとしてもよい。
次に、この第1の実施形態での情報操作画面15について説明する。
(1)自動情報操作画面15a:
図10に示す操作説明画面51でキーワード51aをタッチ操作すると、図11(a)に示す自動情報操作画面15aが表示され、そのコンテンツリスト表示領域16に複数のコンテンツメニュー19からなるコンテンツリストが横方向に流れて表示され(以下では、右から左方向に流れる(スクロールする)ものとする)、この表示が繰り返される。ここで、図11では、コンテンツメニュー19として、「A++++」,「B++++」,「C++++」,「D++++」,「E++++」,「F++++」,「G++++」の7個を示すが、これら対するコンテンツを夫々コンテンツA,B,C,D,E,F,Gとする。
かかる表示状態で、図11(b)に示すように、指先52により、このコンテンツリストの1つのコンテンツメニュー19(例えば、「A++++」)をタッチ操作して選択すると、上記のようにして、サーバ35のコンテンツデータベース38(図7)からこのコンテンツメニュー「A++++」19に対するコンテンツが読み取られ、図11(c)に示すように、自動情報操作画面15aのコンテンツ再生領域17にこのコンテンツAのコンテンツ画面54aとして表示される。このコンテンツ再生領域17には、さらに、「保存」ボタン53aと「閉じる」ボタン53bとが表示される。また、コンテンツリスト表示画面16では、選択されたコンテンツメニュー「A++++」19が除かれる。なお、コンテンツメニュー19が選択されて除かれると、これに伴って、コンテンツリストに新たなコンテンツメニュー「F++++」19が追加されて表示される。
そこで、図11(d)に示すように、指先で「保存」ボタン53aをタッチ操作すると、図11(e)に示すように、コンテンツ保存領域18にコンテンツAのアイコン(コンテンツアイコン)55aが表示され、また、コンテンツ再生領域17でのコンテンツ画面54aの表示が終了する。
次に、図11(e)に示す自動情報操作画面15aで、図12(a)に示すように、コンテンツリスト表示領域16での他のコンテンツメニュー「B++++」19をタッチして選択すると、上記と同様、サーバ35のコンテンツデータベース38(図7)からこのコンテンツメニュー「B++++」19に対するコンテンツBが読み取られ、図12(b)に示すように、自動情報操作画面15aのコンテンツ再生領域17にこのコンテンツBのコンテンツ画面54bが表示される。このコンテンツ再生領域17でも、さらに、「保存」ボタン53aと「閉じる」ボタン53bとが表示される。また、コンテンツリスト表示画面16では、新たに選択されたコンテンツメニュー「B++++」19が除かれる。なお、コンテンツメニュー19が選択されて除かれると、これに伴って、コンテンツリストに新たなコンテンツメニュー「G++++」19が追加されて表示される。
そして、図12(c)に示すように、指先で「保存」ボタン53aをタッチ操作すると、図12(d)に示すように、コンテンツ保存領域18にコンテンツBのコンテンツアイコン「B」55bが表示され、また、コンテンツ再生領域17でのコンテンツBの表示が終了する。このとき、図11(d)に示す操作によってコンテンツ保存領域18に既に表示されているコンテンツアイコン「A」55aもそのまま表示され、2つのコンテンツA,Bが保存されていることが示される。
なお、コンテンツ保存領域18でコンテンツアイコンが表示されるコンテンツ(図12(d)に対しては、コンテンツA,B)に対して、それらのコンテンツIDが記憶部32(図7)に保存され、これによって保存されているコンテンツが区別される。このように、コンテンツIDが記憶部32に保存されたコンテンツのことを、コンテンツが保存されたという。
また、図12(d)に示す自動情報操作画面15aで、図13(a)に示すように、コンテンツ保存領域18に表示されるコンテンツアイコン、例えば、コンテンツアイコン「A」55aを指先52でタッチして選択すると、このコンテンツアイコン「A」55aに対するコンテンツIDが記憶部32(図7)から読み取られ、さらに、このコンテンツIDをもとにサーバ35のコンテンツデータベース38からコンテンツAが読み取られ、図13(b)に示すように、コンテンツ再生領域17にコンテンツ画面54aが、「保存」ボタン53aと「閉じる」ボタン53bとともに、表示される。これとともに、記憶部32からコンテンツAのコンテンツIDが除かれ、コンテンツ保存領域18では、選択されたコンテンツアイコン「A」55aが削除される。
かかる表示状態において、「閉じる」ボタン53bを指先52でタッチ操作すると、図13(d)に示すように、コンテンツ再生領域17でのコンテンツ画面54aの表示が中止され、これとともに、コンテンツリスト表示領域16では、このコンテンツAのコンテンツメニュー「A++++」19がコンテンツリストに追加され、また、これとともに、これまで表示されていたコンテンツメニュー19(例えば、最後に付加されたコンテンツメニュー「G++++」)が1個このコンテンツリストから除かれる。
このようにして、コンテンツ保存領域18で表示されるコンテンツアイコンをタッチ操作することにより、このコンテンツアイコンに該当するコンテンツがコンテンツ再生領域17で表示されることになり、ユーザが希望するコンテンツをこのように保存することにより、この希望するコンテンツを、コンテンツリストから選択することなく、いつでも間違いなく再生して閲覧することができる。
また、コンテンツ再生領域17でコンテンツAのコンテンツ画面54aが表示されている図11(c)に示す自動情報操作画面15aで、図14(a)に示すように、コンテンツリスト表示領域16でのコンテンツメニュー19(例えば、コンテンツメニュー「B++++」)を指先52で選択すると、図14(b)に示すように、コンテンツ再生領域17で表示されているコンテンツAは、そのコンテンツアイコン「A」55aがコンテンツ保存領域18で表示されるようになって、保存され、これとともに、コンテンツ再生領域17では、コンテンツ画面54aに代わって、選択されたコンテンツメニュー「B++++」)19のコンテンツBのコンテンツ画面54bが表示される。
また、図14(b)に示す自動情報操作画面15aで、図14(c)に示すように、指先52でコンテンツ保存領域18でのコンテンツアイコン「A」55aをタッチ操作すると、図14(b)に示すように、コンテンツ再生領域17に、コンテンツ画面54bに代わって保存されていたコンテンツAのコンテンツ画面54aが表示され、これとともに、コンテンツAに代わってコンテンツBが保存され、コンテンツ保存領域18にコンテンツBのコンテンツメニュー「B」55bが表示される。
このようにして、保存している複数のコンテンツは、いつでも交代して閲覧することが可能であり、不必要となったコンテンツは、「閉じる」ボタン53bを用いることにより、保存を解除することができる。
(2)無線IDタグによる情報操作画面15b:
図15(a)に示すように、テーブル面3(図1)のタグセンサ7の対向位置(マーク,枠などで明示されている)に無線IDタグ56aを置くと、タグセンサ7がパンフレットIDを読み取り、先に説明したように、コンテンツリスト表示領域16にこのパンフレットIDに応じたコンテンツメニュー19によるコンテンツリストが流れるように表示される情報操作画面15bが表示される。そして、このようにコンテンツメニューが表示された状態で、図15(b)に示すように、タグセンサ7の対向位置から取り除くと、コンテンツメニュー19が表示されなくなり、この状態が所定時間経過すると、図11〜図14で説明した自動情報操作画面15aが表示されるようになるが、この所定時間が経過する前に、図15(c)に示すように、タグセンサ7の対向位置に無線IDタグを置くと、この無線IDタグに対するコンテンツリストが表示される。このときの無線IDタグ56bが図15(a)での無線IDタグ56aと異なるときには、表示されるコンテンツリストも異なる。
この情報操作画面15bについても、自動情報操作画面15aと同様の図11〜図14で説明した操作を行なうことができ、これにより、無線IDタグに対するコンテンツリストのコンテンツの閲覧や保存をすることができる。
(3)無線ICカードによる情報操作画面15c:
例えば、いま、図12(d)に示す自動情報操作画面15aの表示状態で、あるいは無線IDタグ56による同様の情報操作画面15bの表示状態で(これを図16(a)に示す)、図16(b)に示すように、カードリーダ8に対向するテーブル3上の位置(マークや枠などが表わされている)に無線ICカード57を置くと、このカードリーダ8によってこの無線ICカード57からユーザIDが読み取られ、上記のように、このユーザIDに対するコンテンツIDがサーバ35のユーザデータベース36(図7,図8(b))から読み取られ、コンテンツ保存領域18にこれらコンテンツIDに対するコンテンツアイコンが表わされた情報操作画面15cがスクリーン4a,4bに表示される。ここでは、元々保存されているコンテンツA,Bのコンテンツアイコン「A」55a,「B」55bに加えて、無線ICカード57によるコンテンツアイコン「い」55d,「ろ」55dが表示される。このときには、コンテンツ保存領域18には、「メール送信」ボタン58も表示される。
このコンテンツ保存領域18に表示されるコンテンツアイコンの機能は全て同等であり、図16(c)に示すように、コンテンツアイコン「ろ」55dを指先52で選択すると、図16(d)に示すように、コンテンツアイコン「ろ」55dに対するコンテンツ「ろ」のコンテンツ画面54cがコンテンツ再生画面17に表示される。勿論、コンテンツアイコン「ろ」55dはコンテンツ保存領域18から取り除かれる。このとき、「保存」ボタン53a,「閉じる」ボタン53bも表示され、図16(e)に示すように、この「閉じる」ボタン53bをタッチ操作すると、図17(a)に示すように、コンテンツ再生領域17でのコンテンツ画面54cや夫々のボタン53a,53bの表示がなくなり、その代わりにコンテンツリスト表示領域16のコンテンツリストにコンテンツ「ろ」のコンテンツメニュー「ろ++++」19が追加されて表示される。
そして、この表示状態で、例えば、無線ICカード57をカードリーダ8の対向位置からはずすと、図17(b)に示すように、コンテンツ保存領域18でのコンテンツアイコン「A」55a,「B」55b,「い」55cに対するコンテンツ「A」,「B」,「い」がこの無線ICカード57に登録されることになる。但し、このコンテンツの登録は、サーバ35(図7)でのユーザデータベース36(図7,図8(b))において、この無線ICカード57のユーザIDに対してこのコンテンツ「A」,「B」,「い」のコンテンツIDを登録することによって行なわれる。従って、この無線ICカード57を再びカードリーダ8の対向位置に載置すると、この無線ICカード57のユーザIDにより、ユーザテータベース36からこれらコンテンツ「A」,「B」,「い」のコンテンツIDが読み取られて、図17(c)に示すように、情報操作画面15cのコンテンツ保存領域18にコンテンツ「A」,「B」,「い」のコンテンツアイコン「A」55a,「B」55b,「い」55cが表示されることになる。
また、例えば、図17(c)に示すように、無線ICカード57の情報操作画面15cで、図17(d)に示すように、「メール送信」ボタン58をタッチ操作すると、この情報操作画面15cのコンテンツ保存領域18でのコンテンツアイコン「A」55a,「B」55b,「い」55cに対するコンテンツIDが、図7において、通信部34,サーバ35の外部通信部40(これを通さなくてもよいようにすることもできる),通信網41を介して、この無線ICカード57に保存されているメールアドレスのPC42に送信することができる。このPC42では、カードリーダライタ43により、ICカードにこれらコンテンツIDを書き込むことができる。そして、このICカードをこのPC42に用いることにより、このPC42から希望のコンテンツをサーバ35に要求し、これに対してサーバ35からコンテンツデータベース38から要求されたコンテンツがPC42に提供される。
図17(a)に示すように、無線ICカード57からのコンテンツ「ろ」に対するコンテンツメニュー「ろ++++」19がコンテンツリスト表示領域16に表示された状態でこの無線ICカード57をカードリーダ8の対向位置からはずすと、このコンテンツメニュー「ろ++++」19もコンテンツリスト表示領域16のコンテンツリストから除かれる。また、コンテンツ保存領域18に表示されていた、例えば、自動情報操作画面15aのコンテンツリストからのコンテンツアイコン「A」55a,「B」55bに対するコンテンツメニュー「A」「B」は、コンテンツリスト表示領域16のコンテンツリストに戻される。なお、除かれてしまったコンテンツ「ろ」は、これを含む無線IDタグなどを上記のように用いることによって閲覧することができるし、このときに、無線ICカードに登録することができる。
このようにして、無線ICカードで閲覧できるコンテンツを変更することができる。
なお、以上では、情報操作画面15のコンテンツ再生領域画面17で、コンテンツ画面54とともに、「保存」ボタン53aと「閉じる」ボタン53bとが同時に表示されるとしたが、図18(a)に示すように、通常コンテンツ画面54に「保存」ボタン53a,「閉じる」ボタン53bは表示されず、図18(b)に示すように、コンテンツ画面54に指先52が触れると、「保存」ボタン53aと「閉じる」ボタン53bとが表示され、指先52を離すと、図18に示す表示状態に戻り、この触れた状態で指先52を移動させて、図18(c)に示すように、「保存」ボタン53aに触れるようになると、これが機能し、上記のように、また、図18(d)に示すように、そのコンテンツアイコン55がコンテンツ保存領域18に表示されるようにすることもできる。
図19はコンテンツ再生領域17にコンテンツ画面が表示されているとき、このコンテンツ画面に触れる指先の方向により、このコンテンツ画面の表示の向きを変えることができるようにした方法の具体例を示す図である。
図19(a)において、(イ)に示すように、手20を左向きにして指先52がこのコンテンツ画面54にタッチしたものとすると、タッチし始めるとともに、(ロ)に示すような指先52のシルエット52aが現われるようになり、この細長いシルエット52aが、(ハ)に示すように、ほぼ最大ななったときに、その重心59を求める。そして、次に指先がコンテンツ画面54から離れていくときに、その重心の移動を検出し((ニ)はその途中を示す)、(ハ)に示すシルエット52aが再大のときの受信59のい遅滞する重心の移動方向を検出し(ホ)、その移動方向の向きにコンテンツ画面54を表示させる。これにより、コンテンツ画面54は、(ヘ)に示すように、手20の向き、即ち、左向きに表示されることになる。
図19(b)は、その(イ)に示すように、手20の向きを右向きとしたものであるが、上記と同様にして、(ロ)〜(ヘ)に示すように、コンテンツ画面54は、右向きに表示されることになる。
なお、以上の第1の実施形態では、物体のシルエットを得るために、図1において、赤外線LED6を用いたが、これに限らず、赤外線を含むものであれば、白熱電球などの照明灯を用いるようにしてもよい。また、テーブル1の天板のテーブル面3に置かれた物体の位置を検出できるものであれば、例えば、第2の実施形態として図20に示すように、感圧センサ20や静電容量によるセンサなどのタッチセンサを用いてタッチ機能を持たせるようにしてもよい。但し、この場合には、図7において、赤外線LED6やカメラ部13a,13b、映像合成部31は設けられず、タッチセンサ33を用いてスクリーン4a,4b上のシルエットの位置が検出されることになる。