JP2007120617A - Torque interrupting device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車等に供されるトルク断続装置に関する。 The present invention relates to a torque interrupting device provided for an automobile or the like.
従来のトルク断続装置としては、例えば図5に示すようなものがある。図5のトルク断続装置は、例えば発進クラッチ201を示したもので、クラッチ・ハウジング203及びクラッチ・ハブ205を備えている。クラッチ・ハウジング203及びクラッチ・ハブ205間には、多板摩擦クラッチ207が設けられている。
An example of a conventional torque interrupting device is shown in FIG. 5 shows, for example, a
前記クラッチ・ハウジング203は、ダンパー209を介してクランク・シャフト211に結合されている。
The
前記クラッチ・ハブ205は、クラッチ・ハウジング203との間で多板摩擦クラッチ207に押圧力を与えるプレッシャー・プレートを兼ね、その内周がボール・カム機構213の一方の部材215に一体的に結合されている。部材215は、トランス・ミッション217の入力軸219にスプライン結合され、前記押圧力を与えるために軸方向移動可能となっている。
The
前記ボール・カム機構213の他方の部材221と前記クラッチ・ハウジング203との間には、パイロット・クラッチ223が介設されている。パイロット・クラッチ223は、電磁石225の磁力によりアーマチュア227が引かれると、アーマチュア227とロータ229との間で締結される。
A
従って、パイロット・クラッチ223が締結されるとボール・カム機構213の他方の部材221がクラッチ・ハウジング203側と共に回転し、同一方の部材215に対して相対回転する。この相対回転によりボール・カム機構213が推力を発生し、一方の部材215が入力軸219に対しスプライン結合を介して軸方向へ移動する。この移動により、クラッチ・ハブ205及びクラッチ・ハウジング203間で多板摩擦クラッチ207が締結される。
Therefore, when the
多板摩擦クラッチ207が締結されると、クランク・シャフト211から、ダンパー209、クラッチ・ハウジング203、多板摩擦クラッチ207、クラッチ・ハブ205を介して入力軸219へ回転力を伝達することができる。
When the
しかし、従来のように、ボール・カム機構213の一方の部材215が、多板摩擦クラッチ207へ推力を伝達するために入力軸219に対して軸方向移動し、且つ部材215を介して多板摩擦クラッチ207側から入力軸219へ回転力を伝達する構造では、部材215及び入力軸219間のスプライン結合に対し周方向へ力が働き、部材215の動作が円滑に行われない恐れがある。このため、電磁石225による磁力制御で多板摩擦クラッチ207の制御を行わせる場合の応答性に限界があった。
However, as in the prior art, one
解決しようとする問題点は、アクチュエータの制御による応答性に限界があった点である。 The problem to be solved is that there is a limit to the response due to the control of the actuator.
本発明は、アクチュエータの制御による応答性向上を可能とするため、加圧部材セットの一方の部材を、回転伝達を行う回転体にボール・スプラインにより回転伝達可能状態で軸方向相対移動可能に支持したことを最も主要な特徴とする。 In the present invention, in order to improve the response by controlling the actuator, one member of the pressurizing member set is supported on the rotating body that transmits the rotation so as to be capable of relative movement in the axial direction in a state where the rotation can be transmitted by the ball spline. The most important feature is that
本発明のトルク断続装置は、加圧部材セットの一方の部材を、回転伝達を行う回転体にボール・スプラインにより回転伝達可能状態で軸方向相対移動可能に支持したため、アクチュエータを制御すると加圧部材セットの部材間の相対回転により推力を発生し、この推力によりプレッシャー部材を動作させ、摩擦係合部を摩擦係合させることができる。そして、加圧部材セットの一方の部材及び回転体間のボール・スプラインを介した結合により回転体から第1,第2の回転部材間を経た、又はその逆の回転力伝達を行わせることができる。 In the torque interrupting device of the present invention, one member of the pressurizing member set is supported on a rotating body that transmits rotation so as to be capable of relative movement in the axial direction in a state in which rotation can be transmitted by a ball spline. A thrust is generated by the relative rotation between the members of the set, and the pressure member can be operated by this thrust to frictionally engage the friction engagement portion. Then, the rotation force can be transmitted from the rotating body between the first and second rotating members, or vice versa, by coupling via a ball spline between the one member of the pressing member set and the rotating body. it can.
しかも、アクチュエータの制御により加圧部材セットの一方の部材が回転体に対して軸方向相対移動するときは、ボール・スプラインが介在するから回転力伝達を行いながら軸方向相対移動を円滑に行わせることができる。従って、アクチュエータの制御による回転力伝達制御を応答性良く行わせることができる。 In addition, when one member of the pressure member set moves relative to the rotating body in the axial direction under the control of the actuator, the relative movement in the axial direction is smoothly performed while transmitting the rotational force because the ball spline is interposed. be able to. Therefore, the rotational force transmission control by the actuator control can be performed with good responsiveness.
アクチュエータの制御による応答性向上を可能にするという目的を、ボール・スプラインにより実現した。 The purpose of improving the responsiveness by controlling the actuator is realized by the ball spline.
[トルク断続装置の構成]
図1〜図3は、本発明の実施例1に係り、図1は、トルク伝達装置の断面図、図2は、トルク伝達装置の要部拡大断面図、図3は、ボール・スプライン・ユニットを示す半断面図である。
[Configuration of torque interrupting device]
1 to 3 relate to a first embodiment of the present invention, FIG. 1 is a sectional view of a torque transmission device, FIG. 2 is an enlarged sectional view of an essential part of the torque transmission device, and FIG. 3 is a ball spline unit. FIG.
図1のように、本発明の実施例1に係るトルク伝達装置1は、例えば後輪側のアクスルシャフト間に配置され、該左右のアクスル・シャフトを介して左右の後輪が連動連結されている。 As shown in FIG. 1, the torque transmission device 1 according to the first embodiment of the present invention is disposed, for example, between the axle shafts on the rear wheel side, and the left and right rear wheels are interlocked and connected via the left and right axle shafts. Yes.
前記トルク伝達装置1には、プロペラ・シャフトのトルクが入力されるようになっている。プロペラ・シャフトには、エンジンからトランス・ミッション、トランスファを介してトルク伝達が行われるようになっている。 The torque transmission device 1 is inputted with the torque of the propeller shaft. Torque is transmitted from the engine to the propeller shaft via a transmission / transmission / transfer.
図1,図2のように、前記トルク伝達装置1は、キャリヤ3内に左右一対のトルク断続装置5,7が配置されている。トルク断続装置5,7は、ドライブ・ピニオン・シャフト9から一対のアクスル・シャフトへトルク伝達制御を行うものである。
As shown in FIGS. 1 and 2, in the torque transmission device 1, a pair of left and right
前記ドライブ・ピニオン・シャフト9は、プロペラ・シャフトに連結され、エンジンから伝達された回転力がプロペラ・シャフトから入力されるようになっている。
The
前記キャリヤ3は、前記ドライブ・ピニオン・シャフト9の回転軸心に対して略線対称に形成され、キャリヤ・センター部11及び左右のキャリヤ・カバー部13,15からなっている。
The carrier 3 is formed substantially symmetrical with respect to the rotational axis of the
前記キャリヤ・センター部11は、センター区画部17及び入力カバー部19からなっている。
The
前記センター区画部17には、第1,第2,第3の軸受け支持部21,23,25が設けられている。第2の軸受け支持部23は、センター区画部17に対してボルト27により着脱自在に固定されている。
The
前記入力カバー部19には、第4の軸受け支持部29が設けられ、この入力カバー部19に、キャリヤ・センター部11の入力側にボルトで締結固定されている。
The
前記キャリヤ・カバー部13,15は、端部に第5,第6の軸受け支持部30、31及び隔壁部32,33を備えている。隔壁部32,33には、内周にオイル通路用の周回状の凹部34が設けられ、この凹部34にオイル通路35が連通している。オイル通路35は、半径方向に延設され、キャリヤ・カバー部13,15の外面に接続されたパイプにより外部のオイル・ポンプに接続されている。隔壁部32,33には、傾斜して貫通するオイル通路36が設けられている。キャリヤ・カバー部13には、ドレン・プラグ40が設けられている。
The
このキャリヤ・カバー部13,15は、前記キャリヤ・センター部11のセンター区画部17両側に、ボルト37により締結固定されている。キャリヤ・センター部11のセンター区画部17及びキャリヤ・カバー部13,15間に、前記トルク断続装置5,7を各別に収容する空間38,39が形成されている。空間38,39側の潤滑環境には、潤滑剤として、例えばトランス・ミッション・オイルが収容されている。
The carrier cover
前記ドライブ・ピニオン・シャフト9は、中間部41,基端部43,及び先端部45からなり、中間部41及び基端部43が熔接結合され、中間部41及び先端部45が、スプライン結合されている。先端部45に、ドライブ・ピニオンギヤ47が設けられている。
The
このドライブ・ピニオン・シャフト9は、先端部45が、第1の軸受け支持部21にテーパー・ローラー・ベアリング49,51によって回転自在に支持されている。先端部45の中間部には、ナット53が締結され、テーパー・ローラー・ベアリング49,51にプリ・ロードを与えている。ドライブ・ピニオン・シャフト9の中間部41は、ボール・ベアリング56により支持されている。このボール・ベアリング56は、ホルダー55を介して第1の軸受け支持部21の端部に取り付けられている。ホルダー55は、ピン57により第1の軸受け支持部21に対して回り止めが行われている。
ドライブ・ピニオン・シャフト9の中間部41及び第1の軸受け支持部21間に、オイル・シール59が介設されている。ドライブ・ピニオン・シャフト9の基端部43は、ボール・ベアリング61を介して第4の軸受け支持部29に回転自在に支持されている。
The
An
前記ドライブ・ピニオン・シャフト9の基端部43には、フランジ部材63がスプライン結合され、ナット65で締結されている。フランジ部材63と入力カバー部19の端部間には、シール67が介設され、シール67の外側においてフランジ部材63にダスト・カバー69が設けられている。なお、前記フランジ部材63は、前記プロペラ・シャフトにユニバーサル・ジョイントを介して結合される。
A
前記トルク断続機構5,7は、ほぼ左右対称構造であり、前記空間38,39にそれぞれ配置されている。
The
図1のように、前記トルク断続機構5,7は、相対回転可能に配置され入出力伝達を行うための第1,第2の回転部材として第1,第2のシャフト71,73と、摩擦係合部として摩擦多板クラッチで構成されたメイン・クラッチ75と、加圧部材セット77と、パイロット・クラッチ78と、アクチュエータとしての電磁石79と、ボール・スプライン・ユニット81とを備えている。
As shown in FIG. 1, the
なお、トルク断続機構5,7は、ほぼ同一の構成であり、図1では、トルク断続機構5,7に代表番号を付し、詳細には、図2の拡大断面図においてトルク断続機構5側のみを示して説明する。
The
図1,図2のように、前記第1,第2のシャフト71,73は、実施例において左側のアクスル・シャフトへ回転力を出力する出力シャフトを構成している。
As shown in FIGS. 1 and 2, the first and
前記第1のシャフト71は、本実施形態においてボール・スプライン・ユニット81の一部を構成している。ボール・スプライン・ユニット81には、ボール・スプライン83が設けられ、ボール・スプライン・ユニット81は、回転体である回転筒体85にスプライン結合されている。従って、第1のシャフト71が、前記回転筒体85に前記ボール・スプライン83により回転伝達可能状態で軸方向移動可能に支持され、ボール・スプライン83は、前記回転筒体85内に設けられた構成となっている。
The
図1〜図3のように、前記ボール・スプライン・ユニット81は、第1のシャフト71と外筒87と第1のシャフト71及び外筒87間に介設したボール89とからなっている。第1のシャフト71の外周及び外筒87の内周には、スプライン溝91,93が形成され、スプライン溝91,93の各間に、ホルダー95で保持された複数のボール89がそれぞれ介設されている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
前記第1のシャフト71及び外筒87間に、付勢部材としてリターン・スプリング97が介設されている。リターン・スプリング97は、回転筒体85に対して軸方向相対移動した第1のシャフト71を軸方向元の位置に復帰させる復帰用であり、第1のシャフト71の軸方向相対移動に対向した付勢力を発生する。リターン・スプリング97は、ばね受け板99,101間に介設されている。ばね受け板99は、第1のシャフト71に位置決められ、ばね受け板101は、外筒87に位置決められている。
A
前記外筒87には、サー・クリップ用の外周溝103が形成され、回転筒体85に形成された内周溝105との間に、サー・クリップ107が介設されている。
An
前記回転筒体85には、フランジ部109が設けられ、フランジ部109に、リング・ギヤ111がボルト113により固定されている。リング・ギヤ111は、前記ドライブ・ピニオン・ギヤ47に噛み合っている。回転筒体85は、テーパー・ローラー・ベアリング115により第2,第3の軸受け支持部23,25に回転自在に支持されている。回転筒体85と第2,第3の軸受け支持部23,25との間には、オイル・シール117が介設され、回転筒体85の外周に前記空間38,39とは異なる潤滑環境が形成されている。この潤滑環境には、潤滑剤として、例えばギヤ・オイルが収容されている。
The rotating
前記第2のシャフト73は、内端に嵌合孔118が設けられ、外端にサイド・フランジ119が設けられている。第2のシャフト73の軸心部には、嵌合孔118に連通するオイル通路120が設けられ、オイル通路120に連通して半径方向に延びるオイル通路121が放射状に設けられている。オイル通路121は、前記キャリヤ・カバー部13,15の凹部34に連通している。オイル通路121の両側には、半径方向に延びて内端がオイル通路120に連通すると共に外端が隔壁部32,33の両側においてキャリヤ・カバー部13,15内に連通するオイル通路122,123が設けられている。
The
この第2のシャフト73は、内端部の嵌合孔118が前記第1のシャフト71にニードル・ベアリング125を介して相対回転可能に結合され、サイド・フランジ119が、等速ジョイント等を介してアクスル・シャフトに結合される。また、第2のシャフト73は、ボール・ベアリング126を介してキャリヤ・カバー部13,15の第5,第6の軸受け支持部30,31に回転自在に支持されている。ボール・ベアリング126の軸方向外側において、キャリヤ・カバー部13及び第5,第6の軸受け支持部30,31間に、オイル・シール127が介設されている。
The
前記加圧部材セット77は、相対回転可能な一対の部材128,129を備えている。部材128,129は、ドーナツ板状に形成され、両者間にボール131を備えたボール・カム機構133が設けられている。ボール・カム機構133は、部材128,129間の相対回転により、回転軸芯に沿った方向の推力を発生する。加圧部材セット77は、前記推力によって前記摩擦多板クラッチ75を加圧締結により摩擦係合させるものである。
The pressurizing member set 77 includes a pair of
前記加圧部材セット77の一方の部材128は、前記第1のシャフト71に溶接などにより一体的に結合され、部材128の外周にクラッチ・ハブ135が熔接などにより一体的に結合されている。クラッチ・ハブ135は、係合周壁部137と結合壁部139とプレッシャー部材としてのプレッシャー・プレート部141とを備えている。クラッチ・ハブ135は、結合壁部139において前記部材128の外周に前記のように結合されている。
One
前記係合周壁137には、その外周面にスプライン143が設けられている。係合周壁部137には、回転半径方向内外に貫通する貫通孔145が複数設けられ、係合周壁部137の内周側と外周側との間で潤滑オイルを通すことができるようになっている。
A
前記加圧部材セット77の他方の部材129は、第1のシャフト71の外周に相対回転自在に嵌合配置されている。
The
前記クラッチ・ハブ135の係合周壁部137及びプレッシャー・プレート部141を包囲するようにクラッチ・ハウジング147が配置されている。クラッチ・ハウジング147は、外周壁部149と端板部151と内周壁部153とからなり、周回形状に形成されている。
A
前記外周壁部149は、クラッチ・ハブ135の係合周壁部137に径方向に対向し、インナー・スプライン155が設けられている。前記内周壁部153は、クラッチ・ハブ135の係合周壁部137に内周側から隙間157を持って対向し、この内周壁部153は、係合孔159及び貫通孔161を有している。
The outer peripheral wall portion 149 is opposed to the engaging
前記メイン・クラッチ75は、前記クラッチ・ハブ135及びクラッチ・ハウジング147間に配置されている。メイン・クラッチ75のインナー・プレートは、クラッチ・ハブ135のスプライン143に係合し、同アウター・プレートは、クラッチ・ハウジング147のインナー・スプライン155に係合している。
The main clutch 75 is disposed between the
前記パイロット・クラッチ78は、インナー・プレートが前記部材129の外周にスプライン係合し、アウター・プレートが前記クラッチ・ハウジング147の内周壁部153にスプライン係合している。
The
前記パイロット・クラッチ78を挟んでロータ163及びアーマチャ165が配置されている。
A rotor 163 and an
前記ロータ163は、周回形状の非磁性体部167及び凹部169を有し、内周が前記第2のシャフト73にスプライン係合し、外周の係合突部171が、前記クラッチ・ハウジング147の係合孔159に係合し、回転力伝達が可能となっている。ロータ163と前記加圧部材セット77の他方の部材129との間には、ニードル・ベアリング173が介設されている。
The rotor 163 has a
前記アーマチャ165は、前記クラッチ・ハウジング147の内周壁部153にスプライン係合している。
The
前記電磁石79は、前記ロータ163の凹部169内に内外周のエア・ギャップを持って配置されている。この電磁石79は、内周側がロータ163にボール・ベアリング175を介して支持され、外周側に固定されたピン177がキャリヤ・カバー部13,15側に係合して廻り止めがなされている。電磁石79とキャリヤ・カバー部13,15との間には、シム179が介設されている。
The
[ボール・スプライン・ユニットの組み込み]
図4は、前記ボール・スプライン・ユニット81の組み込みを示し、(a)は、組み込みのための挿入初期を示す半断面図、(b)は、同挿入終了を示す半断面図、(c)は、組み込み状態の半断面図である。
[Ball spline unit assembly]
4A and 4B show the assembly of the
図4(a)のように、回転筒体85の内周溝105にサー・クリップ107を予め組み込む。
As shown in FIG. 4A, the
前記ボールス・プライン・ユニット81には、加圧部材セット77の一方の部材128が固定され、部材128に、クラッチ・ハブ135が固定されている。このボールス・プライン・ユニット81の端部を、(a)のように回転筒体85の端部から挿入し、(b)の位置まで押し込む。この(a)(b)は、ボールス・プライン・ユニット81の外筒87が部材128に当接して押し込まれることになる。(b)の位置では、外周溝103がサー・クリップ107に嵌合し、外筒87が、回転筒体85に位置決められる。
One
図4(b)の押し込み後に、押し込み力を解除すると、リターン・スプリング97の付勢力により、第1のシャフト71側が押し戻され、図4(c)の組み込み状態となる。
When the pushing force is released after pushing in FIG. 4B, the
[回転力伝達]
前記電磁石79の通電制御により、電磁石79及びアーマチャ165に渡って磁束が形成されると、アーマチャ165が電磁石79側へ引きつけられ、パイロット・クラッチ78が締結される。この締結により加圧部材セット77の他方の部材129がパイロット・クラッチ78、ロータ163を介して第2のシャフト73側に回転係合する。
[Rotational force transmission]
When a magnetic flux is formed across the
前記加圧部材セット77の一方の部材128へは、ドライブ・ピニオン・シャフト9、ドライブ・ピニオンギヤ47、リング・ギヤ111、回転筒体85、ボール・スプライン・ユニット81を介してエンジンからの回転力が伝達される。
The rotational force from the engine is applied to one
従って、加圧部材セット77の一対の部材128,129間に相対回転が起こり、ボール・カム機構133の働きにより加圧部材セット77は、回転軸芯に沿った方向に推力を発生する。この推力は、一方で部材129、ニードル・ベアリング173、ロータ163、クラッチ・ハウジング147へと伝達され、他方で部材128、クラッチ・ハブ135へと伝達される。
Accordingly, relative rotation occurs between the pair of
前記推力の伝達によりクラッチ・ハウジング147に対しプレッシャー・プレート部141が移動し、メイン・クラッチ75が締結される。
Due to the transmission of the thrust, the
従って、ボール・スプライン・ユニット81の第1のシャフト71に伝達された回転力は、部材128、クラッチ・ハブ135、メイン・クラッチ75、ロータ163を介して第2のシャフト73へ伝達され、左右の車輪側への回転力伝達を行うことができる。
Accordingly, the rotational force transmitted to the
前記推力が発生し、メイン・クラッチ75が締結されるとき、部材128と共に第1のシャフト71も連動し、回転筒体85内方向へ移動する。この移動は、ボール・スプライン83により円滑に行われる。また、この第1のシャフト71の移動によりリターン・スプリング97が撓められる。
When the thrust is generated and the main clutch 75 is engaged, the
前記電磁石79の通電制御が停止されると、パイロット・クラッチ78の締結が解除され、加圧部材セット77は推力を発生しなくなる。従って、第1のシャフト71がリターン・スプリング97の付勢力により回転筒体85外方向へ移動し、メイン・クラッチ75の締結が解除される。この締結解除により、第1,第2のシャフト71,73間は、相対回転自在となり、メイン・クラッチ75を介した第1,第2のシャフト71,73間の回転力伝達はなくなる。
When the energization control of the
前記電磁石79の通電制御によりメイン・クラッチ75の締結力を微妙に調整し、左右車輪への回転力を等しく或いは異ならせて自由に回転伝達制御を行うことができる。
By controlling the energization of the
[潤滑]
前記メイン・クラッチ75等の潤滑は、オイル・ポンプの作動により行われる。オイル・ポンプが作動すると、トランス・ミッション・オイルが通路35、凹部34、オイル通路121,120を介し、一方ではオイル通路122,123から画壁部30,31の両側においてキャリヤ・カバー部13,15内のボール・ベアリング126,175側へ流通し、他方では嵌合孔118からニードル・ベアリング125を介してキャリヤ・カバー部13,15内の加圧部材セット77側へ流通する。
[Lubrication]
Lubrication of the main clutch 75 and the like is performed by operating an oil pump. When the oil pump is activated, the transmission oil passes through the
前記ボール・ベアリング126側では、ボール・ベアリング126を潤滑したオイルがオイル通路36からボール・ベアリング175側へ至る。前記ボール・ベアリング175側では、ボール・ベアリング175潤滑したオイルが電磁石79のエア・ギャップ及び電磁石79及びキャリヤ・カバー部13,15間を通り、外周側へ至り、クラッチ・ハウジング147の係合孔159を通って隙間157に収容される。
On the side of the
また、前記加圧部材セット77に流通したオイルは、ボール・カム機構133及びニードル・ベアリング173を潤滑した後パイロット・クラッチ78を潤滑しながら貫通孔161を通って隙間157に収容される。加圧部材セット77からは、アーマチャ165及びクラッチ・ハブ135の結合壁部139間を通っても隙間157に収容される。
The oil flowing through the pressurizing member set 77 is stored in the
前記隙間157に収容されたオイルは、遠心力で貫通孔145を通りメイン・クラッチ75に至り、メイン・クラッチ75を潤滑する。メイン・クラッチ75では、クラッチ・ハウジング147の外周壁部149にオイルがガイドされてボール・スプライン・ユニット81側に放出され、ボール・スプライン・ユニット81が潤滑される。
The oil stored in the
前記空間38,39内からは、所定のオイル通路を通ってオイル・ポンプの吸い込み側に戻され、オイルの循環が図られる。
From inside the
前記ドライブ・ピニオン・ギヤ47及びリング・ギヤ111等は、回転時のギヤ・オイルの飛散により潤滑される。
The
[実施例1の効果]
本発明の実施例1に係るトルク断続装置は、加圧部材セット77の一方の部材128を、回転伝達を行う回転筒体85にボール・スプライン83を設けたボール・スプライン・ユニット81により回転伝達可能状態で軸方向相対移動可能に支持したため、電磁石79を通電制御すると加圧部材セット77の部材128,129間の相対回転により推力が発生し、この推力によりプレッシャー・プレート部141を動作させ、メイン・クラッチ75を摩擦係合させることができる。そして、加圧部材セット77の一方の部材128及び回転筒体85間のボール・スプライン83を介した結合により回転筒体85側から第1,第2のシャフト71,73間を経た回転力伝達を行わせることができる。
[Effect of Example 1]
In the torque interrupting device according to the first embodiment of the present invention, one
しかも、電磁石79の通電制御により加圧部材セット77の一方の部材128
が回転筒体85に対して軸方向相対移動するときは、ボール・スプライン83が介在するから回転力伝達を行いながら軸方向相対移動を円滑に行わせることができる。従って、電磁石79の通電制御による回転力伝達制御を応答性良く行わせることができる。
Moreover, one
When the shaft moves relative to the
前記加圧部材セット77の一方の部材128は、前記第1のシャフト71に固定され、第1のシャフト71が、前記回転筒体85にボール・スプライン83を設けたボール・スプライン・ユニット81により回転伝達可能状態で軸方向移動可能に支持されたため、回転筒体85に対する第1のシャフト71の組付けを容易に行わせることができる。
One
前記ボール・スプライン83を、前記第1のシャフト71と外筒87と第1のシャフト71及び外筒87間に介設したボール89とからなるボール・スプライン・ユニット81に設け、前記外筒87を前記回転筒体85に結合したため、第1のシャフト71のボール・スプライン83を介した回転筒体85への結合を容易に行わせることができる。
The
前記第1のシャフト71及び外筒87間に、前記第1のシャフト71の軸方向相対移動に対向した付勢力を発生する復帰用のリターン・スプリング97を介設したため、第1のシャフト71の軸方向相対移動を容易且つ確実に復帰させることができる。
Since a
前記ボール・スプライン83は、前記回転筒体85内に設けられたため、ボール・スプライン83の設置スペースを回転筒体85を利用して確保することができ、スペースの有効利用を図り、装置を小型化することができる。
Since the
前記第1,第2のシャフト71,73とメイン・クラッチ75と加圧部材セット77と電磁石79とが、前記回転筒体85の軸方向両側に一対備えられたため、メイン・クラッチ75の摩擦係合により回転筒体85と一対の第1のシャフト71との間で入出力伝達を行わせることができる。
Since the first and
前記回転筒体85は、ドライブ・ピニオン・シャフトから回転入力を受け、前記第1,第2の回転部材の他方は、左右車輪へ回転出力を行うため、ドライブ・ピニオン・シャフト9から回転入力を受けた回転筒体85を介して一対の第1のシャフト71へ回転入力が行われ、一対の第2のシャフト73から左右車輪へ回転出力を行わせることができ、左右車輪への回転力伝達制御を応答性良く行うことができる。
[その他]
前記トルク断続装置5,7は、クラッチとして単体で用いることもできる。
The
[Others]
The
前記ボール・スプライン83は、回転筒体85と第1のシャフト71間に直接設けることもできる。
The
前記ボール・スプライン・ユニット81は、フランジ状の回転体に結合することもできる。
The
5,7 トルク断続装置
9 ドライブ・ピニオン・シャフト
71 第1のシャフト(第1の回転部材)
73 第2のシャフト(第2の回転部材)
75 メイン・クラッチ
77 加圧部材セット
79 電磁石(アクチュエータ)
81 ボール・スプライン・ユニット
83 ボール・スプライン
85 回転筒体(回転体)
87 外筒
89 ボール
97 リターン・スプリング(付勢部材)
128,129 部材
5, 7
73 Second shaft (second rotating member)
75 Main clutch 77 Pressure member set 79 Electromagnet (actuator)
81
87
128,129 members
Claims (7)
前記第1,第2の回転部材間に設けられプレッシャー部材の締結力に応じて摩擦係合し両者間のトルク伝達を行う摩擦係合部と、
相対回転可能な一対の部材を備え該部材間の相対回転により推力を発生し一方の部材によりプレッシャー部材を動作させ前記摩擦係合部を摩擦係合させるための加圧部材セットと、
前記相対回転を起こすアクチュエータとを備え、
前記加圧部材セットの一方の部材を、回転伝達を行う回転体にボール・スプラインにより回転伝達可能状態で軸方向相対移動可能に支持した
ことを特徴とするトルク断続装置。 First and second rotating members arranged so as to be capable of relative rotation and performing input / output transmission;
A friction engagement portion that is provided between the first and second rotating members and frictionally engages according to the fastening force of the pressure member to transmit torque therebetween.
A pressure member set comprising a pair of members that can rotate relative to each other, a thrust member that generates a thrust by relative rotation between the members, operates a pressure member by one member, and frictionally engages the friction engagement portion;
An actuator that causes the relative rotation,
One member of the pressurizing member set is supported on a rotating body that transmits rotation so as to be capable of relative movement in the axial direction in a state in which rotation can be transmitted by a ball / spline.
前記加圧部材セットの一方の部材は、前記第1,第2の回転部材の一方に固定され、
前記第1,第2の回転部材の一方が、前記回転体に前記ボール・スプラインにより回転伝達可能状態で軸方向移動可能に支持された
ことを特徴とするトルク断続装置。 The torque transmission device according to claim 1,
One member of the pressure member set is fixed to one of the first and second rotating members,
One of the first and second rotating members is supported on the rotating body by the ball spline so as to be able to transmit rotation in an axially movable manner.
前記ボール・スプラインを、前記第1,第2の回転部材の一方と外筒と第1,第2の回転部材の一方及び外筒間に介設したボールとからなるボール・スプライン・ユニットに設け、
前記外筒を前記回転体に結合した
ことを特徴とするトルク断続装置。 The torque transmission device according to claim 2,
The ball spline is provided in a ball spline unit including one of the first and second rotating members, an outer cylinder, and a ball interposed between one of the first and second rotating members and the outer cylinder. ,
The outer cylinder is coupled to the rotating body
Torque interruption device characterized by that.
前記第1,第2の回転部材の一方及び外筒間に、前記第1,第2の回転部材の一方の軸方向相対移動に対向した付勢力を発生する復帰用の付勢部材を介設した
ことを特徴とするトルク断続装置。 The torque transmission device according to claim 3,
A return urging member that generates a urging force that opposes one axial relative movement of the first and second rotating members is interposed between one of the first and second rotating members and the outer cylinder. Torque interrupting device characterized by that.
前記回転体は、回転入力を受ける回転筒体であり、
前記ボール・スプラインは、前記回転筒体内に設けられた
ことを特徴とするトルク断続装置。 The torque transmission device according to any one of claims 1 to 4,
The rotating body is a rotating cylinder that receives rotational input,
The ball spline is provided in the rotating cylinder.
前記第1,第2の回転部材と摩擦係合部と加圧部材セットとアクチュエータとが、前記回転体の軸方向両側に一対備えられた
ことを特徴とするトルク断続装置。 The torque transmission device according to any one of claims 1 to 5,
A torque interrupting device, wherein a pair of the first and second rotating members, a friction engagement portion, a pressure member set, and an actuator are provided on both axial sides of the rotating body.
前記回転体は、ドライブ・ピニオン・シャフトから回転入力を受け、
前記第1,第2の回転部材の各他方は、それぞれ左右車輪へ回転出力を行う
ことを特徴とするトルク断続装置。
The torque transmission device according to claim 6,
The rotating body receives a rotational input from a drive pinion shaft,
Each other of said 1st, 2nd rotating member outputs rotation output to a right-and-left wheel, respectively. The torque interrupting device characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005313472A JP2007120617A (en) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | Torque interrupting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005313472A JP2007120617A (en) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | Torque interrupting device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007120617A true JP2007120617A (en) | 2007-05-17 |
Family
ID=38144683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005313472A Pending JP2007120617A (en) | 2005-10-27 | 2005-10-27 | Torque interrupting device |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007120617A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013069135A1 (en) * | 2011-11-10 | 2013-05-16 | トヨタ自動車株式会社 | Electric drive device for vehicle |
-
2005
- 2005-10-27 JP JP2005313472A patent/JP2007120617A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013069135A1 (en) * | 2011-11-10 | 2013-05-16 | トヨタ自動車株式会社 | Electric drive device for vehicle |
CN103917397A (en) * | 2011-11-10 | 2014-07-09 | 丰田自动车株式会社 | Electric drive device for vehicle |
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