JP2007087874A - Shield connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シールドコネクタに関するものである。 The present invention relates to a shield connector.
従来、シールドコネクタの一例として、特許文献1に記載のものが知られている。このシールドコネクタは、合成樹脂製のハウジングと、このハウジングから導出される電線と、この電線を一括して包囲する可撓性のシールド部材とを備えている。一般にこの種のシールドコネクタには、シールド部材を保護するゴム製の筒状保護部材が備えられ、この保護部材は、シールド部材を包囲するとともに一端をハウジングの外周面に外嵌させた状態で取り付けられ、保護部材内に異物や水が侵入しないようにされている。
上記の構造では、ハウジングの外周面が樹脂成形時における「ひけ」の発生に伴って凹状に反ると、この凹状に反った部分と保護部材との間に隙間が生じ、その隙間から保護部材内に水が侵入してしまうことがある。 In the above structure, if the outer peripheral surface of the housing warps in a concave shape due to the occurrence of “sinking” during resin molding, a gap is generated between the portion warped in the concave shape and the protective member, and the protective member is formed from the gap. Water may enter the inside.
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングの成形時に生じる外周面の凹状反り部と保護部材との間の隙間から水が侵入してしまうことを防ぐことのできるシールドコネクタを提供することを目的とする。 The present invention has been completed based on the above-described circumstances, and prevents water from entering through a gap between the concave warped portion of the outer peripheral surface and the protective member that occurs during molding of the housing. An object of the present invention is to provide a shield connector that can be used.
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、樹脂製のハウジングと、このハウジングから導出される電線と、この電線を包囲する筒状の可撓性シールド部材と、この可撓性シールド部材を包囲するとともに一端が前記ハウジングの外周面に外嵌される筒状のゴム製保護部材と、前記ハウジングの外周面との間で前記ゴム製保護部材を径方向に挟み付けて固定する固定リングと、を備えたシールドコネクタであって、前記ゴム製保護部材における前記固定リングと前記ハウジングの外周面との間に挟み付けられる被挟圧部のうち前記ハウジングの成形の際に前記ハウジングの外周面に生じる凹状反り部に対応する部分が、他の部分に比べ径方向に増厚された肉厚部とされているところに特徴を有する。 As means for achieving the above-mentioned object, the invention of claim 1 includes a resin housing, an electric wire led out from the housing, a cylindrical flexible shield member surrounding the electric wire, The rubber protective member is sandwiched in a radial direction between a cylindrical rubber protective member that surrounds the flexible shield member and one end of which is fitted on the outer peripheral surface of the housing, and the outer peripheral surface of the housing. A fixing connector for fixing, wherein the molded member is molded out of the pressure-carrying portion to be clamped between the fixing ring and the outer peripheral surface of the housing in the rubber protection member. The portion corresponding to the concave warp portion generated on the outer peripheral surface of the housing is characterized in that it is a thick portion thickened in the radial direction as compared with other portions.
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記肉厚部は、前記ゴム製保護部材における径方向内側へ増厚されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記被挟圧部における径方向内側の面にはリップ部が形成されているところに特徴を有する。
The invention of claim 2 is characterized in that, in the invention of claim 1, the thick part is thickened radially inward in the rubber protection member.
The invention of claim 3 is characterized in that, in the invention of claim 1 or 2, a lip portion is formed on a radially inner surface of the pinched portion.
<請求項1の発明>
ゴム製保護部材の被挟圧部のうち、ハウジングの成形の際に外周面に生じる凹状反り部に対応する部分が、他の部分に比べ径方向に増厚された肉厚部とされているので、この被挟圧部がハウジングの外周面と固定リングとの間で挟み付けられると、肉厚部の増厚分はハウジングの凹状反り部側へ押し込まれる。すると、凹状反り部が肉厚部の増厚分で埋められ、ハウジングの外周面とゴム製保護部材との間に隙間がなくなる。これにより、ハウジングの成形時に生じる外周面の凹状反り部とゴム製保護部材との間の隙間から水が侵入することを防止できる。
<Invention of Claim 1>
Of the pressed portion of the rubber protection member, the portion corresponding to the concave warped portion that occurs on the outer peripheral surface during molding of the housing is a thickened portion that is thicker in the radial direction than the other portions. Therefore, when the pressed portion is sandwiched between the outer peripheral surface of the housing and the fixing ring, the thickened portion of the thick portion is pushed into the concave warped portion side of the housing. Then, the concave warped portion is filled with the thickened portion, and there is no gap between the outer peripheral surface of the housing and the rubber protective member. Thereby, it can prevent that water penetrate | invades from the clearance gap between the concave curvature part of the outer peripheral surface produced at the time of shaping | molding of a housing, and a rubber-made protection member.
<請求項2の発明>
肉厚部は、ゴム製保護部材における径方向内側へ増厚されているので、被挟圧部を強く挟み付けなくても、肉厚部の増厚分が凹状反り部に埋まる状態となる。そして、この状態で固定リングにより挟み付けられるから、肉厚部が径方向外側のみに増厚されている場合に比べて、より確実に隙間が埋められ、ハウジングの外周面とゴム製保護部材との間の隙間から水が侵入することを防ぐことができる。
<Invention of Claim 2>
Since the thickened portion is thickened inward in the radial direction of the rubber protective member, the thickened portion is buried in the concave warped portion without strongly sandwiching the pressed portion. And since it is pinched by the fixing ring in this state, compared with the case where the thick part is thickened only in the radial direction outside, the gap is more reliably filled, and the outer peripheral surface of the housing and the rubber protective member Water can be prevented from entering through the gaps between the two.
<請求項3の発明>
被挟圧部における径方向内側の面にはリップ部が形成されているので、被挟圧部が固定リングとハウジングの外周面との間で挟み付けられると、リップ部が弾性的に押しつぶされてハウジングの外周面に強固に密着する。したがって、被挟圧部は、リップ部が設けられていない場合に比べ、強固にハウジングの外周面に密着するから、ハウジングの外周面とゴム製保護部材との間の水密性は高められ、確実に水の侵入を防ぐことができる。
<Invention of Claim 3>
Since the lip portion is formed on the radially inner surface of the pinched portion, the lip portion is elastically crushed when the pinched portion is sandwiched between the fixing ring and the outer peripheral surface of the housing. Firmly attached to the outer peripheral surface of the housing. Therefore, compared to the case where the lip portion is not provided, the sandwiched pressure portion is tightly adhered to the outer peripheral surface of the housing, so that the water tightness between the outer peripheral surface of the housing and the rubber protective member is improved and reliable. Can prevent water intrusion.
以下、本発明の実施形態を図1〜図10によって説明する。図1、図2および図3には、本実施形態におけるシールドコネクタ1の側断面図、側面図および平断面図を示した。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 3 are a side sectional view, a side view, and a plan sectional view of the shield connector 1 according to the present embodiment.
本実施形態のシールドコネクタ1は、ハウジング10と、このハウジング10内に後方から挿入されて収容される3つの端子金具20と、各端子金具20の後端部に固着されたノンシールドタイプの電線21と、この電線21を一括シールドする可撓性シールド部材30と、この可撓性シールド部材30を保護するゴムブーツ40(本発明のゴム製保護部材に該当する)とを備えている。
The shield connector 1 according to the present embodiment includes a
以下、各構成部材において、ハウジング10に対する端子金具20の挿入方向(図1の左方)を前方とし、また、図1の上下方向を上下方向として説明する。
ハウジング10は合成樹脂製であって、端子金具20を収容するためのインナハウジング11と、このインナハウジング11を包囲するアウタハウジング12とを一体形成してなるものである。図4には、ハウジング10の背面図を示した。
Hereinafter, in each constituent member, the insertion direction of the terminal fitting 20 with respect to the housing 10 (left side in FIG. 1) is defined as the front, and the vertical direction in FIG. 1 is defined as the vertical direction.
The
インナハウジング11は全体として横長断面の柱状をなしており、このインナハウジング11内には端子金具20を収容可能な3つのキャビティ13が幅方向に並列されている。各キャビティ13内には前方へ片持ち状に延出するランス13Aが一体に形成されている(図1参照)。
The
インナハウジング11とアウタハウジング12とは、アウタハウジング12の後端位置とインナハウジング11における後端より前方位置とにおいて複数の連結部14によって連結され、インナハウジング11の後端部がアウタハウジング12の後端位置よりも後方に突出した形態とされている。連結部14は、インナハウジング11の外周とアウタハウジング12の内周とを連結する形態とされ、周方向に所定の間隔を空けて配されている。インナハウジング11とアウタハウジング12との間の空間は前方へ開放された取付空間15とされており、この取付空間15内には、後方から後述のシールドシェル24が取り付けられるとともに、前方から相手側コネクタ(図示せず)が嵌入されるようになっている。
The
インナハウジング11の外周面において連結部14より前方位置には、取付空間15に臨むようにしてシールリング16が装着されている。そして、シールリング16の前方には前ホルダ16Aが装着され、シールリング16の前方への離脱が規制されている。
A
アウタハウジング12の後端部には、後述するゴムブーツ40の前端部が取り付けられるようになっている。このゴムブーツ40が取り付けられる部分の外周面には、図4に示すように、樹脂成形の際に発生した「ひけ」と称される変形により反りが生じている。本来は、このような変形を生じさせることなく、外周面を平坦に形成したいところであるが、樹脂は硬化に伴って熱収縮するため、反りが生じるのを避けることは困難である。そして、この反りは、外周面から内側へ弓なりに凹んだ形状をなす凹状反り部17となっており、この凹状反り部17はアウタハウジング12の後端部における上下両面に生じている。詳しくは、アウタハウジング12の後端部における上面には、上面から下方へ向かって弓なりに凹んだ上凹状反り部17Aが、また下面には、下面から上方へ向かって弓なりに凹んだ下凹状反り部17Bが生じている。
A front end portion of a
なお、このハウジング10にはレバー18が取り付けられており、このレバー18は、上下一対の板状をなすアーム部18Aを操作部18Bで連結した形態とされ、支持軸部19を中心として回動可能とされている。
A
このハウジング10に後方から挿入されている端子金具20は、所定形状の金属板材を曲げ加工したものであり、全体として前後方向に細長い形態とされ、いわゆる雌形状をなしている。各端子金具20は、各キャビティ13内に挿入されてランス13Aの係止により抜止め状態に保持されている。各端子金具20の後端部はオープンバレル状の圧着部22とされており、この圧着部22に圧着された電線21は、ハウジング10から後方へ導出されている。
The terminal fitting 20 inserted into the
端子金具20の後端部に固着された電線21は、アルミニウム合金製の単芯線や銅製の撚り線等からなる導体の外周を合成樹脂製の絶縁被覆で包囲した周知の形態のものであって、導体および絶縁被覆がいずれも可撓性を備えており、曲げ変形可能とされている。ハウジング10から後方へ導出された3本の電線21は、一纏めに束ねられて配索されている。この電線21におけるキャビティ13の後端寄り位置に対応する位置にはゴム栓23が装着され、キャビティ13内への水の侵入が防止されている。また、ゴム栓23の後方には後ホルダ23Aが装着され、ゴム栓23の後方への離脱が規制されている。
The
取付空間15内に取り付けられているシールドシェル24は、金属板材に曲げ加工もしくは深絞り加工を施すことで筒状に成形されたものであり、アウタハウジング12の内周側に内嵌可能な横長の略方形断面をなしている。
The
シールドシェル24の略前半部分においてハウジング10の連結部14に対応する部分には、前端縁から後方へ略方形に切り欠かれた切欠部(図示せず)が形成されている。シールドシェル24は、連結部14にこの切欠部を対向させるようにして、インナハウジング11とアウタハウジング12との間の隙間部15Aに対し後方から嵌入され、図示しない係止手段により、ハウジング10に対して相対移動を規制された状態に固定されている(図3参照)。そして、ハウジング10内に収容された端子金具20と電線21の前端部は、このシールドシェル24によって一括シールドされている。
A portion corresponding to the connecting
シールドシェル24の略後半部分は、全周にわたって連続する接続部26とされている。接続部26はアウタハウジング12から後方へ突出されており、この接続部26には可撓性シールド部材30が接続されている。なお、接続部26の内周には補強筒27が嵌合されており、この補強筒27によって、接続部26が縮径方向に変形しないように補強されている。
A substantially second half portion of the
可撓性シールド部材30は、金属製(例えば、銅合金製)の素線を網目状に編んだ編組線からなる筒状のものであり、自在に曲げ変形可能とされている。この可撓性シールド部材30は、ハウジング10から後方へ導出された3本の電線21を一括して包囲することによりシールドするものである。可撓性シールド部材30の前端部は、シールドシェル24の接続部26に被せられ、この部分の外周側にはカシメリング31が外嵌されている。
The
カシメリング31は金属製の筒状をなし、縮径変形可能とされている。カシメリング31の前端縁における上側縁および下側縁には、それぞれ上側縁および下側縁から上方および下方へ突出する板状の係止片32が形成されている。この一対の係止片32は、それぞれカシメリング31の軸線方向に対し略直角をなして一体的に形成されている。このカシメリング31によって、可撓性シールド部材30の前端部はシールドシェル24の接続部26に対してカシメ付けられ、導通可能に接続されている。
The
シールドシェル24に接続された可撓性シールド部材30は、ゴムブーツ40によって包囲されている。図5、図6および図7には、ゴムブーツ40の斜視図、側断面図および正面図を示した。ゴムブーツ40は可撓性シールド部材30を包囲することで、電線保護機能と防水機能とを発揮するものである。ゴムブーツ40は全体として筒状をなし、その中間部は円筒形の蛇腹状とされ、電線21および可撓性シールド部材30を内部に収容した状態で、電線21の配索経路に沿って柔軟に変形し得るようになっている。また、ゴムブーツ40の後端部には円形の小径外嵌部41が形成されており、この小径外嵌部41には、電線21および可撓性シールド部材30においてゴムブーツ40に保護される部分を除く部分を保護するコルゲートチューブ(図示せず)の前端部が嵌められるようになっている。
The
ゴムブーツ40の前側部分は前方に向かって幅広となる形状とされており、その前端部は、カシメリング31からアウタハウジング12の後端部に至る部分の外周面に外嵌可能な横長の長方形状をなす大径外嵌部42とされている。大径外嵌部42における上面および下面には、それぞれ上方および下方に突設された突設部43が設けられている。この突設部43は、大径外嵌部42における軸線方向ほぼ中間部、言い換えると、カシメリング31の係止片32に対応する部分に配されている。この突設部43には、図6に示すように、それぞれ内周面から上方および下方へ向かって切り込まれたスリット状の係止溝44が形成されており、この係止溝44にカシメリング31の係止片32が嵌合されるようになっている。これにより、ゴムブーツ40はカシメリング31、シールドシェル24およびハウジング10に対して前後方向への相対移動を規制されている(図1を併せて参照)。
The front portion of the
ゴムブーツ40の前端部、言い換えると、大径外嵌部42においてアウタハウジング12の後端部に対応する外周部分には、段差状に切欠かれた形態の切欠部45が形成されている。切欠部45は、全周にわたって連続した溝状をなしている。この切欠部45には、固定リング50が外嵌され、この固定リング50の締め付け力により、ゴムブーツ40はアウタハウジング12に対し固定されるようになっている。
A
このゴムブーツ40の前端部において固定リング50とアウタハウジング12の外周面との間で挟み付けられている被挟圧部46には、図7に示すように、他の部分に比べ径方向内側に増厚された肉厚部47が形成されている。肉厚部47は、被挟圧部46においてアウタハウジング12の外周面に生じた上下両凹状反り部17A,17Bに対応する部分、言い換えると、被挟圧部46における上側部分および下側部分(長辺側部分)に設けられている。この上側部分に設けられた上肉厚部47Aおよび下側部分に設けられた下肉厚部47Bは、それぞれ弓なりに凹んだ上下両凹状反り部17A,17Bの形状に沿うように、幅方向中央部に向かって徐々に径方向内側に厚さを増している。詳しくは、上肉厚部47Aは幅方向両端部から中央部に向かって徐々に下方に増厚され、下肉厚部47Bは幅方向両端部から中央部に向かって徐々に上方に増厚されている。そして、上肉厚部47Aおよび下肉厚部47Bの内周面(増厚されている側の面)は、それぞれ幅方向両端部から中央部に向かって徐々に径方向内側に向かう緩やかな湾曲面とされており、一方、外周面(固定リング50が接触する側の面)は、湾曲していない平坦な面とされている。
また、被挟圧部46の内周面(径方向内側の面)には、周方向に延びるリップ部48が全周にわたって形成されている。
As shown in FIG. 7, the pressed
In addition, a
ゴムブーツ40を締め付けている固定リング50は合成樹脂製であって、細長いバンド状をなしている。図8および図9には、固定リング50の斜視図および正面図を、また図10には、ハウジング10にゴムブーツ40が固定された状態を表す背面図を示した。固定リング50は、端部同士が接続されると、ゴムブーツ40の切欠部45に外嵌可能な断面略長方形をなすようにされており、その上辺部および下辺部、つまり上肉厚部47Aおよび下肉厚部47Bに対応する部分は直線状に形成されている。この上辺部および下辺部はほぼ一定の厚みをなしており、外周面および内周面ともに平らな面とされ、両面は略平行をなしている。そして、上辺部および下辺部は、アウタハウジング12の外周面に対し略平行をなした状態で、上肉厚部47Aおよび下肉厚部47Bをそれぞれ挟み付けるようになっている。
The fixing
固定リング50の一方の端部には、外周面から外方へ突出する形態の係止突起51が形成され、また他方の端部の外周面には、係止突起51の設けられている側の端部を外周面に沿って周方向に挿通可能な門形状の受け部52が形成されている。そして、受け部52を貫通した係止突起51は、受け部52に対し係止するようになっている(図9参照)。
A locking
ゴムブーツ40の切欠部45に外嵌された固定リング50は、図10に示すように、係止突起51を受け部52に貫通させつつ縮径するように締め付けられ、受け部52を貫通した係止突起51と受け部52との係止により取付け状態にロックされている。このとき、固定リング50は、アウタハウジング12の外周面との間で被挟圧部46を径方向に挟み付けており、被挟圧部46に対して全周にわたって食い込む状態となっている。こうして、ゴムブーツ40は切欠部45位置において、固定リング50とアウタハウジング12との間で挟み付けられ、後方への引張力が作用しても位置ずれしないようにされている。なお、係止突起51を受け部52から外すだけで固定リング50をゴムブーツ40から外すことができるので、ゴムブーツ40を可撓性シールド部材30から外してメンテナンス作業を行うことが容易である。
As shown in FIG. 10, the fixing
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
ゴムブーツ40の被挟圧部46においてアウタハウジング12の上下両凹状反り部17A,17Bに対応する部分には、それぞれ上肉厚部47Aおよび下肉厚部47Bが設けられている。これにより、ゴムブーツ40の前端部がアウタハウジング12の後端部に被せられると、被挟圧部46の上下両肉厚部47A,47Bがそれぞれアウタハウジング12の上下両凹状反り部17A,17Bに埋まるような形態となる。そして、被挟圧部46はアウタハウジング12と固定リング50との間で挟み付けられ、被挟圧部46の内周面とアウタハウジング12の外周面との間が全周にわたって密着した状態で固定される。ここで、被挟圧部46に肉厚部47が設けられていない場合、被挟圧部46が固定リング50に締め付けられても、アウタハウジング12の外周面に生じた凹状反り部17と被挟圧部46との間の隙間は埋まらないため、この隙間からゴムブーツ40内に水が入り込んでしまうおそれがある。しかし、本実施形態の構成によれば、アウタハウジング12に生じた凹状反り部17はゴムブーツ40の被挟圧部46に設けられた肉厚部47の増厚分によって埋められるから、アウタハウジング12の外周面とゴムブーツ40との間に隙間がなくなる。これにより、アウタハウジング12の成形時に生じる外周面の凹状反り部17とゴムブーツ40との間の隙間からゴムブーツ40内に水が侵入することを防止できる。
Next, the operation and effect of the present embodiment configured as described above will be described.
An upper
また、肉厚部47は、ゴムブーツ40における径方向内側へ増厚されているので、ゴムブーツ40の前端部をアウタハウジング12の後端部に被せるだけで、肉厚部47の増厚分がそれぞれ凹状反り部17に埋まる状態となる。ここで、肉厚部が径方向外側のみに増厚されている場合、肉厚部は、固定リング50の締め付け力により径方向内側に湾曲するようにして弾性的に変形されつつ、凹状反り部17に埋め込まれることになる。すると、復元力により、肉厚部には、径方向外向きの力、つまりアウタハウジング12の外周面から離間する向きの力が生じてしまう。しかし、本実施形態の構成によれば、肉厚部47は径方向内側へ増厚されているから、このような事態を回避でき、肉厚部47が径方向外側のみに増厚されている場合に比べて、凹状反り部17と肉厚部47との密着度がより高められる。
Further, since the
さらに、被挟圧部46における径方向内側の面にはリップ部48が形成されているので、被挟圧部46が固定リング50とアウタハウジング12の外周面との間で挟み付けられると、リップ部48が弾性的に押しつぶされてアウタハウジング12の外周面に強固に密着する。したがって、被挟圧部46は、リップ部48が設けられていない場合に比べ、強固にアウタハウジング12の外周面に密着するから、アウタハウジング12の外周面とゴムブーツ40との間の水密性は高められ、確実に水の侵入を防ぐことができる。
Furthermore, since the
以上説明したように本実施形態によれば、ゴムブーツ40の被挟圧部46においてアウタハウジング12の外周面に生じた上下両凹状反り部17A,17Bに対応する部分は、それぞれ他の部分に比べ径方向に増厚された上肉厚部47Aおよび下肉厚部47Bとされているので、この被挟圧部46がアウタハウジング12の外周面と固定リング50との間で挟み付けられると、上下両凹状反り部17A,17Bが上下両肉厚部47A,47Bの増厚分で埋められる。これにより、アウタハウジング12の外周面とゴムブーツ40との間に隙間がなくなり、この隙間から水が侵入することを防止できる。
As described above, according to the present embodiment, the portions corresponding to the upper and lower biconcave
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiment described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
(1)上記実施形態では、可撓性シールド部材30は、金属製(例えば、銅合金製)の素線を網目状に編んだ編組線からなるものとしたが、本発明によれば、可撓性シールド部材はアルミニウム製のシート材等、編組線以外のものからなる部材であってもよい。
(1) In the above embodiment, the
(2)上記実施形態では、肉厚部47は、ゴムブーツ40における径方向内側へ増厚されているが、本発明によれば、肉厚部は、径方向外側のみ、もしくは外側および内側の両側へ増厚されていてもよい。
(2) In the above-described embodiment, the
(3)上記実施形態では、肉厚部47は、被挟圧部46における長辺側部分に設けられているが、本発明によれば、肉厚部は、被挟圧部においてアウタハウジングに生じた凹状反り部に対応する部分に設けられていればよく、例えば、短辺側部分、もしくは短辺側部分および長辺側部分の両部分に設けられていてもよい。
(3) In the above embodiment, the
(4)上記実施形態では、被挟圧部46の内周面にはリップ部48が形成されているが、本発明によれば、被挟圧部の内周面にはリップ部が形成されていなくてもよい。
(4) In the above embodiment, the
(5)上記実施形態では、固定リング50は合成樹脂製とされているが、本発明によれば、固定リングは金属製であってもよい。
(5) In the above embodiment, the fixing
(6)上記実施形態では、ゴムブーツ40は一の固定リング50によってハウジング10に固定されるようになっているが、本発明によれば、複数の固定リングによって固定されるようになっていてもよい。この場合、肉厚部は、複数の固定リングとハウジングとの間で挟み付けられている各被挟圧部すべてに設けられていなくてもよく、例えば複数の被挟圧部のうち一の被挟圧部にのみ設けられていてもよい。
(6) In the above embodiment, the
(7)上記実施形態では、可撓性シールド部材30はゴムブーツ40に包囲されて保護されているが、本発明によれば、可撓性シールド部材は、ゴムブーツ以外のもの(例えばグロメット)によって保護されていてもよい。
(7) In the above embodiment, the
1…シールドコネクタ
10…ハウジング
17A…上凹状反り部
17B…下凹状反り部
21…電線
30…可撓性シールド部材
40…ゴムブーツ(ゴム製保護部材)
46…被挟圧部
47A…上肉厚部
47B…下肉厚部
48…リップ部
50…固定リング
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
46 ...
Claims (3)
この可撓性シールド部材を包囲するとともに一端が前記ハウジングの外周面に外嵌される筒状のゴム製保護部材と、
前記ハウジングの外周面との間で前記ゴム製保護部材を径方向に挟み付けて固定する固定リングと、を備えたシールドコネクタであって、
前記ゴム製保護部材における前記固定リングと前記ハウジングの外周面との間に挟み付けられる被挟圧部のうち前記ハウジングの成形の際に前記ハウジングの外周面に生じる凹状反り部に対応する部分が、他の部分に比べ径方向に増厚された肉厚部とされていることを特徴とするシールドコネクタ。 A resin-made housing, an electric wire led out from the housing, a tubular flexible shield member surrounding the electric wire,
A cylindrical rubber protective member that surrounds the flexible shield member and has one end fitted on the outer peripheral surface of the housing;
A fixing connector that includes a fixing ring that sandwiches and fixes the rubber protective member in a radial direction between the outer peripheral surface of the housing,
A portion of the rubber protection member corresponding to a concave warped portion generated on the outer peripheral surface of the housing during molding of the housing among the pressed portions to be sandwiched between the fixing ring and the outer peripheral surface of the housing. The shield connector is characterized in that it is a thickened portion which is thickened in the radial direction compared to other portions.
Priority Applications (1)
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