JP2007083930A - Outlet - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、車両の内装部材に設けられ車室内に空調風を吹き出すためのアウトレットに関する。 The present invention relates to an outlet that is provided in an interior member of a vehicle and blows out conditioned air into a vehicle interior.
自動車等の車両においては、インストルメントパネル等の内装部材に開口部を形成し、この開口部にアウトレットキャップを取り付けたアウトレットが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のアウトレットでは、アウトレットキャップが出没可能かつ回転可能に構成してあり、アウトレットキャップを引き出すとアウトレットキャップの周壁に形成された空気吹き出し口の露出開口面積が大きくなり、アウトレットキャップを押し込むと空気吹き出し口の開口面積が小さくなるため空調風量を調整できるようなっている。また、アウトレットキャップを回転させることで、空気吹き出し口の方向、つまり吹き出し空気の方向が調整できるようになっている。
しかしながら、上述した従来のアウトレットにあっては、アウトレットキャップを回転させることで空気吹き出し口の位置を調整できる点で便利ではあるが、吹き出し形態がスポット吹き出しに限られてしまうという問題がある。 However, the conventional outlet described above is convenient in that the position of the air outlet can be adjusted by rotating the outlet cap, but there is a problem that the outlet form is limited to the spot outlet.
そこで、この発明は、スポット吹き出しの他に全体的に空調風を吹き出すことができるアウトレットを提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an outlet capable of blowing out conditioned air as a whole in addition to spot blowing.
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、車両の内装部材(例えば、実施形態におけるインストルメントパネル1)に形成され車室側が拡径する開口部(例えば、実施形態における開口部4)に空調風ダクト(例えば、実施形態における空調風ダクト2)に接続されたアウトレットキャップ(例えば、実施形態におけるアウトレットキャップ5)が出没可能に設けられているアウトレット(例えば、実施形態におけるアウトレット3)であって、前記アウトレットキャップが、周壁に空気吹き出し口(例えば、実施形態における空気吹き出し口11)を備える筒状の軸部(例えば、実施形態における軸部6)と、この軸部の車室側に設けられ前記開口部との間の開口面積を調整可能な蓋部(例えば、実施形態における蓋部12)とで構成され、前記アウトレットキャップの前記軸部と前記開口部との間に隙間(例えば、実施形態における隙間C)が形成され、前記アウトレットキャップの出没動作により前記隙間の大きさが変化可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、アウトレットキャップを開口部から引き出せば、空気吹き出し口からスポット吹き出しを行うことができ、その状態でアウトレットキャップを回転させれば吹き出し方向を調整することができる。また、アウトレットキャップを空気吹き出し口が開口部内に収まるように開口部に対して押し込めば、前記空気吹き出し口からの吹き出し空気はアウトレットキャップの軸部と開口部との間の隙間に回り込み、ついでアウトレットキャップの蓋部と開口部との間から全周に向かって吹き出させることが可能となる。ここで、前記アウトレットキャップの押し込み量を変化させると、アウトレットキャップの軸部と車室側が拡径する開口部との間の隙間の大きさが変化し、全周吹き出し量のスポット吹き出し量に対する割合を変化させることが可能となる。
In order to achieve the above object, the invention described in
With this configuration, if the outlet cap is pulled out from the opening, spot blowing can be performed from the air blowing port, and the blowing direction can be adjusted by rotating the outlet cap in this state. Further, if the outlet cap is pushed into the opening so that the air outlet fits in the opening, the air blown out from the air outlet wraps around the gap between the outlet cap shaft and the opening, and then the outlet. It becomes possible to blow out toward the entire circumference from between the cap lid portion and the opening. Here, when the pushing amount of the outlet cap is changed, the size of the gap between the shaft portion of the outlet cap and the opening that expands the diameter of the passenger compartment is changed, and the ratio of the total circumferential blowing amount to the spot blowing amount Can be changed.
請求項2に記載した発明は、前記アウトレットキャップと前記開口部との間には車室側に向かって延びるリブ(例えば、実施形態におけるリブ14)が形成されている。
このように構成することで、リブによりアウトレットキャップと開口部との間の隙間を確保することができると共に、リブを空調風のガイドとして機能させることができる。
According to a second aspect of the present invention, a rib (for example, the
By comprising in this way, while being able to ensure the clearance gap between an outlet cap and an opening part with a rib, a rib can be functioned as a guide of an air conditioning wind.
請求項1に記載した発明によれば、アウトレットキャップを開口部から引き出し、回転させることで任意の向きへのスポット吹き出しを行うことが可能となると共にアウトレットキャップを開口部に対して押し込めば、アウトレットキャップの蓋部と開口部との間から全周吹き出しを行うことが可能となり、両方の吹き出しモードを自由に選択することができ、利便性が向上する効果がある。また、前記アウトレットキャップの押し込み量を変化させれば、全周吹き出し量のスポット吹き出し量に対する割合を変化させることが可能となるため、全周吹き出し量の調整も行え、快適な空調環境を実現することができる効果がある。
請求項2に記載した発明によれば、リブによりアウトレットキャップと開口部との間の隙間を確保することができるため、アウトレットキャップを押し込むという簡単な操作で全周吹き出しモードにすることができる効果がある。また、リブを空調風のガイドとして機能させることができるため、スムーズな全周吹き出しが行えるという効果がある。
According to the first aspect of the present invention, it is possible to perform spot blowing in an arbitrary direction by pulling out and rotating the outlet cap from the opening, and when the outlet cap is pushed into the opening, It is possible to blow out the entire circumference from between the cap and the opening of the cap, and it is possible to freely select both of the blowing modes, thereby improving the convenience. In addition, if the amount of pushing the outlet cap is changed, the ratio of the all-round blowing amount to the spot blowing amount can be changed, so that the all-round blowing amount can be adjusted and a comfortable air-conditioning environment is realized. There is an effect that can.
According to the second aspect of the present invention, since the gap between the outlet cap and the opening can be secured by the rib, the effect of being able to set the all-round blowing mode by a simple operation of pushing the outlet cap. There is. In addition, since the rib can function as a guide for conditioned air, there is an effect that a smooth all-round blowout can be performed.
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車室内のインストルメントパネル1(内装部材)の上面部の両側部には、空調装置に接続されたアウトレット3,3が設けられている。このアウトレット3は、インストルメントパネル1に形成された開口部4から空調装置の空調風ダクト2(図2〜図5参照)に接続されたアウトレットキャップ5が出没可能に設けられたものである。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1,
図2〜図4に示すように、開口部4は車室側の内径が徐々に大きくなるように拡径して形成されたもので、内部には空調装置の空調風ダクト2の上端が臨まされている。
アウトレットキャップ5は筒状の軸部6を備えている。この筒状の軸部6も車室側ほど外形が拡大して形成され、拡径して形成された開口部4の内周面に一定の隙間を隔てて整合している。軸部6は空調風ダクト2の上端に引き出し可能、押し込み可能および回転可能に挿入されている。
As shown in FIG. 2 to FIG. 4, the opening 4 is formed with an enlarged diameter so that the inner diameter on the passenger compartment side gradually increases, and the upper end of the conditioned
The
具体的に図5に示すように、軸部6の下端部外壁に下側ほど斜めに縮径する環状のストッパ溝7が形成され、このストッパ溝7に空調風ダクト2の周壁に埋設されたボール8がスプリング9により付勢された状態で係止している。したがって、軸部6は空調風ダクト2の上端にスプリング9で押しつけられるボール8により保持された状態でストッパ溝7の位置まで引き出し可能とされ、押し込んだ際にはストッパ溝7から相対的に上に抜け出るようになっており、かつボール8に当接された状態にあるため常時回転可能に支持されている。
Specifically, as shown in FIG. 5, an annular stopper groove 7 is formed on the outer wall of the lower end portion of the
軸部6の車室側の周壁には、水平方向に形成された複数のスリット10からなる空気吹き出し口11が形成されている。この空気吹き出し口11は一方向へスポット的な空調風を吹き出すためのものである。軸部6を回動させることで空気吹き出し口11の方向を変更して任意の向きにスポット風を吹き出せるようになっている。
An
アウトレットキャップ5は、軸部6の車室側の端部に開口部4との開口面積を調整可能な蓋部12を備えている。この蓋部12は開口部4の開口径と同径あるいはやや大きい直径に形成されている。軸部6を空調風ダクト2に対して押し込むことで、蓋部12と開口部4との間の寸法を調整して両者の間から吹き出される空調風の量を調整できるようになっている。蓋部12の外周部分を構成するリング部13はアクリル樹脂から形成されると共に吹き出す空気の温度により色が変化する材料で形成されていて、例えば、温度が低い場合は青色に、温度が高くなると赤色に変化して、感覚的に温度を把握できる構造になっている。
The
ここで、アウトレットキャップ5の軸部6と開口部4との間に一定の隙間Cが形成されている。この隙間Cは、アウトレットキャップ5を最後まで押し込んだ場合に、開口部4との間に形成されるものであり、この状態からアウトレットキャップ5を引き出すと、車室側に向かうほど拡径する軸部6と開口部4との間の隙間Cの径方向の寸法が大きくなるようになっている。つまり、アウトレットキャップ5の出没動作により隙間Cの大きさが変化可能に構成されている。
そして、アウトレットキャップ5と開口部4との間、この実施形態では開口部4の内周面には車室側に向かって延びるリブ14が形成されている。具体的にはこのリブ14は空調風ダクト2の上端部付近から上側に延びて蓋部12との付け根部分に至る範囲で形成され、開口部4の内周壁15に4カ所(3箇所あるいは5カ所以上でもよい)振り分け配置されている。なお、リブ14をアウトレットキャップ5側に形成するようにしてもよい。
Here, a constant gap C is formed between the
And the
したがって、蓋部12の裏側に形成されたリブ14の上部端末部分15が、軸部6を開口部4に押し込んだ際のストッパとして機能すると共に、リブ14により隙間Cが軸部6の周囲に均等に配置されることとなる。
Therefore, the
上記実施形態によれば、図2に示すように、アウトレットキャップ5を開口部4から延び側のストロークエンドまで引き出すスポット吹き出しモード状態にすると、空気吹き出し口11が開口部4から上に露出するため、空調風ダクト2から送られる空調風は空気吹き出し口11からスポット的に吹き出される。また、この状態でアウトレットキャップ5を空調風ダクト2に対して回動させれば、開口部4に対して回動した位置に変位した空気吹き出し口11により空調風の吹き出し方向を調整することができる。したがって、希望する方向へのスポット的な吹き出しを自由に行うことができる。
According to the embodiment, as shown in FIG. 2, when the
次に、図3に示すように、アウトレットキャップ5を空気吹き出し口11が開口部4内に収まるように開口部4に対して縮み側のストロークエンドまで押し込む全周吹き出しモード状態にすると、空気吹き出し口11からの吹き出し空気はアウトレットキャップ5の軸部6と開口部4との間の隙間Cに回り込み、ついでアウトレットキャップ5の蓋部12と開口部4との間から全周に向かって吹き出される。したがって、開口部4の全周から空調風を吹き出させることができる。ここで、図4に示すように、前記アウトレットキャップ5の開口部4に対する押し込み量を少なくなるように変化させる中間モード状態にすると、アウトレットキャップ5の軸部6と車室側が拡径する開口部4との間の隙間Cおよび蓋部12と開口部4との間の大きさが大きくなり、全周吹き出し量のスポット吹き出し量に対する割合を少なくすることが可能となる。つまり、押し込み量が大きいほどスポット吹き出し量が減少し、押し込み量が小さいほどスポット吹き出し量を増加できるため、押し込み量により全周吹き出し量のスポット吹き出し量に対する割合を変化させることができる。
Next, as shown in FIG. 3, when the
したがって、両方の吹き出しモードを自由に選択でき、アウトレットキャップ5の押し込み量を調整することで全周吹き出し量の調整も行えるため利便性を向上することができると共に、快適な空調環境を実現することができる効果がある。
また、リブ14が設けられているため、アウトレットキャップ5を押し込んで全周吹き出しを行う場合にリブ14の整流作用によりスムーズな吹き出しを行うことができる。
ここで、リブ14の上部端末部分15は軸部6の押し込みを規制するストッパとして機能するため、アウトレットキャップ5をストロークエンドまで押し込むという簡単な操作で全周吹き出しモードにすることができる。
Therefore, both the blowing modes can be freely selected, and by adjusting the push-in amount of the
Moreover, since the
Here, since the
この発明は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、アウトレット3が設けられた内装部材としてインストルメントパネル1を例にして説明したがフロアの足下部分に設定してもよい。また、開口部4の内周面に車室側に向かってリブ14が形成されているが、このリブ14を車室側に向かって螺旋状に形成することもできる。
The present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, the
1 インストルメントパネル(内装部材)
2 空調風ダクト
3 アウトレット
4 開口部
5 アウトレットキャップ
6 軸部
11 空気吹き出し口
12 蓋部
14 リブ
C 隙間
1 Instrument panel (interior material)
2 Air-
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