JP2007069402A - 液体噴射装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体噴射中に被噴射媒体に凹凸が発生しても噴射精度を高精度に維持することができる液体噴射装置及び記録装置を提供すること。
【解決手段】 媒体支持部163上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記被噴射媒体に対し液体を噴射する噴射手段162と、前記被噴射媒体と前記噴射手段とのギャップを自動調整するギャップ自動調整手段180とを備え、前記被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記液体を噴射しながら、前記媒体支持部163上に形成されている支持部材633の位置に基づいて前記ギャップを自動調整する。これにより、媒体支持部の表面形状に略倣っている被噴射媒体に発生する凹凸に対するギャップを正確に自動調整することができるので、液体の噴射精度を高精度な状態で維持することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液体を被噴射媒体に対し噴射する液体噴射装置及び記録装置に関する。
記録装置の1つであるシリアル方式のインクジェット式プリンタは、プラテン上にて記録媒体である用紙の搬送方向に直交する主走査方向に往復移動可能な記録ヘッドが搭載されたキャリッジを備えている。このようなインクジェット式プリンタは、プラテン上に用紙を搬送しつつキャリッジを往復移動させ、記録ヘッドからインク滴を吐出させることにより用紙に記録するようになっている。したがって、記録ヘッドのインク吐出面とプラテンの用紙搬送面とのギャップは記録精度に大きく影響することになる。そこで、記録開始する前に使用する用紙の厚さに合わせてギャップを調節可能なインクジェット式プリンタが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−268341号公報
インクジェット式プリンタにて記録する際、特にロール状の用紙ではカールしている場合がある。このような場合、用紙はプラテン上にて浮き上がるため、用紙が記録ヘッドに接触して汚染されるおそれがある。そこで、プラテン上にて用紙の浮き上がりを抑制しつつ搬送は可能な状態とするために、プラテンに所定間隔で用紙を支持するリブを設けると共にリブ間やリブ上に用紙を吸着するための吸引孔を設けたものがある。ところが、用紙はリブによって波打つ現象、即ちコックリングにより凹凸が発生することになるため、当初設定した上記ギャップでは不適切となって記録精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、液体噴射中に被噴射媒体に媒体支持部上に形成されている支持部材による凹凸が発生しても噴射精度を高精度に維持することができる液体噴射装置及び記録装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の液体噴射装置では、媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記被噴射媒体に対し液体を噴射する噴射手段と、前記被噴射媒体と前記噴射手段とのギャップを自動調整するギャップ自動調整手段とを備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記液体を噴射しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴としている。これにより、媒体支持部の表面形状に略倣っている被噴射媒体に発生する凹凸に対するギャップを正確に自動調整することができるので、液体の噴射精度を高精度な状態で維持することができる。
また、前記ギャップ自動調整手段は、前記液体の噴射のデューティに基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴としている。これにより、被噴射媒体の液体吸収率等により影響される凹凸の度合いを正確に把握することができるので、ギャップを正確に自動調整することができる。また、前記ギャップ自動調整手段は、前記被噴射媒体の種類に基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴としている。これにより、被噴射媒体の厚さ等により影響される凹凸の度合いを正確に把握することができるので、ギャップを正確に自動調整することができる。また、前記ギャップ自動調整手段は、前記被噴射媒体の支持部と前記噴射手段の装着部とを相対移動させることにより前記ギャップを自動調整することを特徴としている。これにより、簡易な構成とすることができる。
また、上記目的達成のため、本発明の液体噴射方法では、媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、液体を前記被噴射媒体に対し噴射しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記被噴射媒体に対する噴射距離を自動調整することを特徴としている。また、上記目的達成のため、本発明のコンピュータにて実行可能な液体噴射制御プログラムでは、媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿った移動中であって、前記被噴射媒体に対する液体の噴射中に、媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記被噴射媒体に対する噴射距離を自動調整するステップを含むことを特徴としている。これにより、媒体支持部の表面形状に略倣っている被噴射媒体に発生する凹凸に対するギャップを正確に自動調整することができるので、液体の噴射精度を高精度な状態で維持することができる。
また、上記目的達成のため、本発明の記録装置では、媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記被記録媒体に対しインクを吐出して記録する記録ヘッドを有する記録装置であって、前記被記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップを自動調整するギャップ自動調整手段と、前記被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記インクを吐出しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記ギャップを自動調整する制御手段とを備えたことを特徴としている。これにより、上記作用効果を奏する記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成の全体を斜め前方から見た斜視図、図2は、図1のインクジェット式プリンタ100の内部構成の概略を示す断面側面図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA4判からJIS規格のA2判といった比較的大型のサイズのいわゆるカットされた用紙及びロール状の用紙に印刷できる卓上型の大型のプリンタであり、全体が幅方向に長く延びる略直方体状のハウジング101で覆われている。そして、本発明の特徴的な部分として、図2に示すプラテン163の用紙搬送面に吸着された用紙の凹凸に倣って、記録ヘッド162のインク吐出面とのギャップが記録中に自動調整可能となっている。
ハウジング101の上面には、矩形状の窓部102が形成されている。この窓部102は、透明もしくは半透明の窓カバー103によって覆われている。窓カバー103は、その上部の回動軸を中心に図示矢印a方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、窓カバー103を持ち上げて窓部102を開放することにより、窓部102を通して内部機構のメンテナンス作業等を行うことができる。
ハウジング101の前面両側には、複数のインクカートリッジが抜き差しされるカートリッジ収納部104がそれぞれ形成されている。各インクカートリッジは、印刷用の各色のインクを貯留している。各カートリッジ収納部104は、透明もしくは半透明のカートリッジカバー105によって覆われている。カートリッジカバー105は、その下部の回動軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、カートリッジカバー105を軽く押して係止部を外しカートリッジ収納部104を開放することにより、インクカートリッジの交換作業等を行うことができる。
ハウジング101の前面右側のカートリッジ収納部104の上部には、プリンタ動作を指示する操作部110が配設されている。操作部110は、パワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等のボタン111と、状態を表示する液晶パネル112等を備えている。ユーザは、液晶パネル112を見て確認しながらボタン111を操作することができる。
ハウジング101の前面右側のカートリッジ収納部104の下部には、廃液タンク120が抜き差しされるタンク収納部106が形成されている。この廃液タンク120は、記録ヘッド162のクリーニング処理時やインクカートリッジの交換時に廃棄される廃インクを貯留する。ユーザは、廃液タンク120を引き出すことにより、内部に溜まっている廃インクの廃棄作業等を行うことができる。
ハウジング101の背面には、ロール状の用紙を給紙する給紙部130が上部後方に突き出るように配設されている。給紙部130の内部には、1本のロール状の用紙がセット可能な図示しないロール紙ホルダが配設され、給紙部130の前面には、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー131が図示しないロール紙ホルダを覆うように取り付けられている。ユーザは、ロール紙カバー131を持ち上げて給紙部130を開放することにより、ロール状の用紙の取り付け・取り外し作業等を行うことができる。尚、ロール紙カバー131の上面は、カットされた用紙を手差しで給紙案内することが可能な給紙案内面に形成されている。
ハウジング101の前面中央、即ち一対のカートリッジ収納部104の間には、印刷前のカットされた用紙及び印刷後のカットされた用紙又はロール状の用紙を積載する給排紙トレイ200が抜き差しされる給排紙部140が形成されている。尚、この給排紙部140は、搬送時に折り曲げることが不可能な厚手の用紙を手差しで給紙することが可能なようにも形成されている。この給排紙部140には、給排紙トレイ200の前部が差し込まれ、給排紙トレイ200の後部が突き出るようにして固定される。給排紙トレイ200は、カセット型に形成されており、内部に印刷前の給紙されるカットされた用紙が積層収納され、上部に印刷後の排紙されるカットされた用紙又はロール状の用紙が積層載置されるようなっている。
ハウジング101内には、給排紙部140、搬送部150、記録部(噴射手段)160、図5に詳細を示す制御部(制御手段)170、図7等に示すギャップ自動調整部(ギャップ自動調整手段)180等が配設されている。給排紙部140には、カットされた用紙を給紙するためのホッパ141、給紙ローラ142、分離部材143等が配設されている。ホッパ141は、カットされた用紙が載置可能な平板状に形成されており、一端が給紙ローラ142と分離部材143の近傍に位置し、他端が装着されている給排紙トレイ200の給紙トレイ210の底面に近接して位置するように配設されている。そして、ホッパ141は、一端側の裏面にハウジング101の底面に一端が取り付けられた圧縮バネ144の他端が取り付けられており、この圧縮バネ144の伸縮により他端側を中心に一端側が旋回するように配設されている。
給紙ローラ142は、断面の一部が切り欠かれたD字状に形成されており、間欠的に回転してホッパ141上のカットされた用紙を摩擦搬送するようになっている。分離部材143は、上面が粗面に形成されており、給紙ローラ142によりカットされた用紙が重送されたときに下層のカットされた用紙を最上層のカットされた用紙から摩擦分離するようになっている。
搬送部150には、用紙を搬送するためのサブローラ151とその従動ローラ152a、152b、152c、紙送りローラ153とその従動ローラ154、排紙ローラ155とギザローラ156及び用紙を検知する検知センサ157a、157b等が配設されている。サブローラ151は、給紙トレイ210から給紙されるカットされた用紙を排紙トレイ230に排紙するために、カットされた用紙を従動ローラ152a、152b、152cとともに挟持してU字状に反転搬送させるようになっている。また、サブローラ151は、給紙部130から給紙されるロール状の用紙を排紙トレイ230に排紙するために、ロール状の用紙を従動ローラ152cとともに挟持して搬送させるようになっている。
紙送りローラ153は、反転搬送されてきたカットされた用紙もしくは給紙されてくるロール状の用紙を従動ローラ154とともに挟持してプラテン163へ送り出すようになっている。排紙ローラ155は、プラテン163を通過してくる用紙をギザローラ156とともに挟持して排紙トレイ230上へ排紙するようになっている。サブローラ151と紙送りローラ153と排紙ローラ155は、図示しない搬送用モータにより駆動される。検知センサ157aは、給紙されてくるカットされた用紙のスキュー取りの際の搬送量を検知する。検知センサ157bは、反転搬送されてくるカットされた用紙もしくは搬送されてくるロール状の用紙の頭出しの際の搬送量を検知する。
記録部160には、キャリッジ(噴射手段装着部)161、記録ヘッド(噴射手段)162、プラテン(媒体支持部)163等が配設されている。キャリッジ161は、図示しないキャリッジベルトに連結されており、図示しないキャリッジモータによってキャリッジベルトが作動すると、キャリッジベルトの動きに連行され、図示しないキャリッジガイド軸に案内されて往復移動するようになっている。このキャリッジ161の位置座標は、図示しないリニアエンコーダ等のキャリッジ位置座標検出センサにより検出される。
記録ヘッド162は、キャリッジ161に搭載されており、例えば2種類のブラックインクを吐出する複数のブラックインク用記録ヘッドと、イエロー、ダークイエロー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタの6色のインクをそれぞれ吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド162は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
図3及び図4は、上記プラテン163の詳細を示す斜視図及び平面図である。プラテン163は、紙送りローラ153と排紙ローラ155の間であって記録ヘッド162と対向するように配設されており、搬送されてくる用紙を上面で面支持するようになっている。このプラテン163の上面には、縁無し記録の際に用紙の紙端より外れたインク滴を打ち捨てるための略矩形状の打ち捨て溝穴631が形成されている。そして、この打ち捨て溝穴631には、打ち捨てられた廃インクを吸収するインク吸収材632が装着されている。さらに、プラテン163の上面には、打ち捨て溝穴631を挟んで用紙搬送方向に延びる複数のリブ(支持部材)633が所定の間隔を有して配列されている。各リブ633は、主走査方向の断面が略台形状であってレール状に形成されている。そして、各リブ633の頂面には、図示しない吸引手段に連通した複数の吸引孔634が用紙搬送方向に2列形成されている。
図5は、上記制御部170の概略ブロック図、図6は、そのギャップ調整制御処理を示す図である。この制御部170は、バス接続された外部I/F171、CPU172、RAM173、ROM174及び発振回路175を有する内部I/F176等を備えている。外部I/F171は、外部装置であるホストコンピュータCPに接続されている。内部I/F176は、キャリッジ位置座標検出センサ165、ギャップ自動調整部180のギャップ調整モータ181、キャリッジモータ166、搬送用モータ158、記録ヘッド162に接続されている。
CPU172は、プリンタ100の制御プログラムを実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。RAM173は、CPU172の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、ROM174には、プリンタ100を制御するために必要な各種制御プログラム(ファームウェア)及び処理に必要なデータ等が格納されている。このような構成の制御部170は、記録中において記録ヘッド162のインク吐出面とプラテン163の用紙搬送面(用紙の記録面)とのギャップを逐次変化させる制御を行うようになっている。
即ち、制御部170のROM174には、キャリッジ位置座標によるギャップ調整データが固定値として予め格納されている。このギャップ調整データは、プラテン163上におけるリブ633の位置(キャリッジ位置座標)によるコックリング(ギャップデータ)の基礎データである。尚、リブ633と同様に作用するギザローラ156の位置によるコックリングの基礎データを固定値としてROM174に予め格納して使用するようにしても良い。更に、ROM174には、図6(A)に示すような印字デューティとコックリング量(補正倍率)との関係を示すデータが固定値として予め格納されている。尚、用紙の種類によって厚さや材質等は異なるため、用紙種とコックリング量(補正倍率)との関係を示すデータを求めて固定値としてROM174に予め格納して使用するようにしても良い。また、制御部170のRAM173には、現在の印字パスの直前の数パス分の印字デューティのデータが一時保管され、現在の印字パス終了毎に更新されるようになっている。
そして、制御部170は、図6(B)に示すように、キャリッジ位置座標検出センサ165から入力したキャリッジ161の位置座標に対応するギャップデータを読み出し、現在の印字パスの直前の数パス分の印字デューティに対応する補正倍率(この例では0.2倍)を読み出し、ギャップ調整モータ181のリニアエンコーダのステップパルス数とその増減量でなる調整量を求めてギャップ調整モータ181を駆動する。これにより、記録ヘッド162のインク吐出面とプラテン163上の用紙の記録面とのギャップが常に同一となるように制御することができる。
図7及び図8は、上記ギャップ自動調整部180の設置部位周辺の関連部材のみを示す斜視図である。ギャップ自動調整部180は、ギャップ調整モータ181と、始端側駆動伝達手段182と、同期駆動伝達手段183を備えている。ここで、ハウジング101内の両側部には左サイドフレーム106と右サイドフレーム107が起立状態で対向配置されており、両サイドフレーム106、107間には2本のキャリッジガイド軸(主ガイド軸167、副ガイド軸168)が平行に架け渡されている。主ガイド軸167と副ガイド軸168は、キャリッジ161を挟むようにキャリッジ161の後面側と前面側にそれぞれ設けられている。
そして、ギャップ調整モータ181と始端側駆動伝達手段182は、左サイドフレーム106に設けられ、同期駆動伝達手段183は、右サイドフレーム107に設けられている。始端側駆動伝達手段182は、ギャップ調整モータ181の回転を主ガイド軸167に伝達するようになっている。同期駆動伝達手段183は、主ガイド軸167の回転を副ガイド軸168に同期を採った状態で伝達するようになっている。
図9は、上記始端側駆動伝達手段182を示す斜視図、図10は、上記同期駆動伝達手段183を右サイドフレーム107に取り付けた状態を示す斜視図、図11は、上記同期駆動伝達手段183を右サイドフレーム107から取り外した状態を示す斜視図である。ギャップ調整モータ181の出力軸の回転は、図7に示すように、歯車輪列によって構成される始端側駆動伝達手段182によって主ガイド軸167に伝達される。この歯車輪列の途中には、フラグ182aと呼ばれる検出羽根を有する複合歯車が設けられており、図示しないロータリーエンコーダ等の回転角度検出手段によってフラグ182aを検出することで、主ガイド軸167の回転角度を制御している。尚、図示は省略するが、副ガイド軸168の回転角度も、図示しないロータリーエンコーダ等によって検出され制御されている。
主ガイド軸167は、図7に示すキャリッジ161の後面側の軸受部161aと摺接し、キャリッジ161の往復動を直接案内する案内軸部167aと、その両端に設けられる回転軸部167bとが同一の軸中心を通るように配設された同心軸構造を有している。また、副ガイド軸168も、図7に示すキャリッジ161の前面側の軸受部161bと摺接し、キャリッジ161の往復動を直接案内する案内軸部168aと、その両端に設けられる回転軸部168bとが同一の軸中心を通るように配設された同心軸構造を有している。
主ガイド軸167における案内軸部167aの両端部には、入力側に伝達歯車182b、出力側に伝達歯車182cがそれぞれ一体に設けられている。伝達歯車182bは、始端側駆動伝達手段182の終端に位置する歯車であり、伝達歯車182cは同期駆動伝達手段183の始端に位置する歯車である。また、副ガイド軸168における案内軸部168aの入力側にも伝達歯車182dが設けられており、この伝達歯車182dは同期駆動伝達手段183の終端に位置する歯車である。
また、主ガイド軸167及び副ガイド軸168における案内軸部167a、168aの両端部には、シフトカム169aが一体に設けられている。また、シフトカム169aの下方には、カムフォロワ169bが設けられている。尚、カムフォロワ169bは両サイドフレーム106、107に対して、アジャスタ169cを介して固定状態で設けられている。アジャスタ169cは、リング状のカムフォロワ169bと一体に回動し、両サイドフレーム106、107に対する取付角度を可変することによってカムフォロワ169bの高さを微調整するようになっている。
図12は、上記シフトカム169aと上記カムフォロワ169bのカム作用を示す説明図、図13は、ギャップとキャリッジガイド軸167、168の回転角度との関係を示すカム線図である。シフトカム169aは、図12、図13に示すように、カム高さの変化特性が異なる変移領域を3つ有している。これらの変移領域をカム高さの低い順に第1変移領域91、第2変移領域92、第3変移領域93とする。
図13では、主ガイド軸167と副ガイド軸168に分けて、ギャップPGと各軸の回転角度の関係を示している。尚、図から明らかなように、主ガイド軸167と副ガイド軸168は、極めて似通った特性を有しており、2本の軸が同期して回転する様子が分かる。このうち主ガイド軸167を例に採って説明すると、第1変移領域ではギャップPGが約1.0mmから約2.3mmまでを回転角度130度で変移する。また、第2変移領域ではギャップPGが約2.3mmから約4.3mmまでを回転角度53度で変移する。また、第3変移領域ではギャップPGが約4.3から4.6までを回転角度40度で変移する。
従って、凹凸量に応じてギャップ調整モータ181を駆動しギャップが常に一定となるよう制御を行う場合、ギャップPGとキャリッジガイド軸167、168の回転角度が線形的に対応しているので、図6(B)に示したステップ数をキャリッジガイド軸167、168の回転角度として補正することができる。
なお、ここで挙げたインクジェット式プリンタ100の場合、所望のギャップPGを4つ有しており、ギャップPGの狭い順に1.2mm、1.7mm、2.1mm、4.5mmである。このうち1.2mm、1.7mm、2.1mmのギャップPG調整を第1変移領域にて、4.5mmのギャップPG調整を第3変移領域にて行い、第2変移領域は2.1mmから4.5mmへの設定変更用として用いられるようになっている。
図10及び図11に示すように、キャリッジガイド軸167、168と共に昇降動し得る昇降フレーム184が右サイドフレーム107に設けられている。昇降フレーム184には、図11に示すように、キャリッジガイド軸167、168における回転軸部167b、168bを受け入れることができる嵌合穴184aが穿設されていると共に、歯車を取り付けるための複数本の取付軸184bが外方に向って突設されている。そして、図10に示すように、嵌合穴184aから突出する回転軸部167b、168bと取付軸184bを利用して、同期駆動伝達手段183としての歯車輪列が設けられている。
同期駆動伝達手段183としての歯車輪列は、伝達歯車182cと伝達歯車182dとの間に3枚の中間歯車183aを配設することによって構成されており、主ガイド軸167の回転を同一方向、同一速度、同一タイミングで副ガイド軸168に伝達し得るようになっている。また、両サイドフレーム106、107には、昇降案内手段185が設けられている。キャリッジガイド軸167、168における回転軸部167b、168bと係合するU字状の4つのガイド溝を両サイドフレーム106、107に対して形成することによって昇降案内手段185が構成されている。
また、昇降フレーム184側に鉤状に折り曲げられた抜止め片107aが右サイドフレーム107に設けられている。一方、この抜止め片107aと係合する凹字状ないし鉤状の係合溝184cが昇降フレーム184に設けられていて、昇降フレーム184が上方に移動する時、係合溝184cの下端辺が抜止め片107aに当接することで、昇降フレーム184の右サイドフレーム107からの脱落が防止されている。
このような構成において、インクジェット式プリンタ100にてカットされた用紙に印刷する場合の動作について説明する。給排紙部140に装着された給排紙トレイ200の給紙トレイ210内に積層収納されたカットされた用紙は、用紙束が給紙ローラ142の回転に機械的に同期した圧縮バネ144の復元によるホッパ141の上昇により給紙ローラ142に押付けられ、最上層のカットされた用紙のみが分離部材143により分離されて搬送部150へ給紙される。
そして、給紙されるカットされた用紙がサブローラ151とその従動ローラ152aとの接触点151aに到達すると、カットされた用紙のスキュー取りが行われる。スキュー取りが完了したカットされた用紙は、搬送用モータ158により駆動されているサブローラ151とその従動ローラ152a、152b、152cに挟持されてU字経路で反転、即ち給紙方向とは逆方向に搬送される。そして、カットされた用紙の先端が検知センサ157bの検知位置に到達すると、カットされた用紙の印刷開始位置決めである頭出しが行われる。
その後、頭出しが完了したカットされた用紙は、搬送用モータ158により駆動されている紙送りローラ153とその従動ローラ154に挟持されて記録部160へ搬送されることになる。したがって、サブローラ151とその従動ローラ152a、152b、152cによるカットされた用紙の挟持は搬送精度を悪化させる原因になるので、各従動ローラ152a、152b、152cはサブローラ151からレリースする。搬送されるカットされた用紙は、図示しない吸引ポンプによりプラテン163上に吸着されてリブ633により略波形状にされ、キャリッジモータ166とキャリッジベルトにより走査されるキャリッジ161に搭載された記録ヘッド162により記録される。
このとき、制御部170は、ギャップ自動調整部180により記録ヘッド162のインク吐出面とプラテン163上の用紙の記録面とのギャップが常に同一となるように制御しながら、例えばイエロー、ダークイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のインクカートリッジから記録ヘッド162へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジモータ166や搬送用モータ158の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、記録が完了したカットされた用紙は、搬送用モータ158により駆動されている排紙ローラ155とギザローラ156に挟持されて給排紙部140へ排紙され、給排紙トレイ200の排紙トレイ230上へ積層載置される。
以上のように、本実施形態のインクジェット式プリンタ100によれば、記録ヘッド162が、プラテン163上の用紙の幅方向に沿って移動しつつ、インクを吐出しながら、ギャップ自動調整部180が、プラテン163上に形成されているリブ633の位置に基づいて記録ヘッド162のインク吐出面とプラテン163上の用紙の記録面とのギャップを自動調整するので、プラテン163の表面形状に略倣って用紙に発生する凹凸に対するギャップを正確に自動調整することができ、インクの吐出精度を高精度な状態で維持することができる。
また、ギャップ自動調整部180は、キャリッジ161をプラテン163に対して上下に移動させる構成としたが、相対移動させる構成、即ちプラテン163をキャリッジ161に対して上下に移動させる構成としても良く、これによりギャップを自動調整することができるので、簡易な構成とすることができる。
インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。また、液体噴射装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構成の概略を示す断面側面図である。 図1のプリンタのプラテンの詳細を示す斜視図である。 図1のプリンタのプラテンの詳細を示す平面図である。 図1のプリンタの制御部の概略ブロック図である。 図5の制御部によるギャップ調整制御処理を示す図である。 図1のプリンタのギャップ自動調整部の設置部位周辺の関連部材のみを示す第1の斜視図である。 図1のプリンタのギャップ自動調整部の設置部位周辺の関連部材のみを示す第2の斜視図である。 図8のギャップ自動調整部の始端側駆動伝達手段を示す斜視図である。 図8のギャップ自動調整部の同期駆動伝達手段を右サイドフレームに取り付けた状態を示す斜視図である。 図8のギャップ自動調整部の同期駆動伝達手段を右サイドフレームから取り外した状態を示す斜視図である。 図8のギャップ自動調整部のシフトカムとカムフォロワのカム作用を示す説明図である。 図8のギャップ自動調整部のギャップとキャリッジガイド軸の回転角度との関係を示すカム線図である。
符号の説明
100 インクジェット式プリンタ、101 ハウジング、110 操作部、120 廃液タンク、130 給紙部、140 給排紙部、150 搬送部、160 記録部、161 キャリッジ、162 記録ヘッド、163 プラテン、164 用紙凹凸検出センサ、170 制御部、180 ギャップ自動調整部、200 給排紙トレイ、210給紙トレイ、230 排紙トレイ、633 リブ

Claims (7)

  1. 媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記被噴射媒体に対し液体を噴射する噴射手段と、
    前記被噴射媒体と前記噴射手段とのギャップを自動調整するギャップ自動調整手段とを備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記液体を噴射しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ギャップ自動調整手段は、前記液体の噴射のデューティに基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ギャップ自動調整手段は、前記被噴射媒体の種類に基づいて前記ギャップを自動調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ギャップ自動調整手段は、前記媒体支持部と前記噴射手段の装着部とを相対移動させることにより前記ギャップを自動調整することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、液体を前記被噴射媒体に対し噴射しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記被噴射媒体に対する噴射距離を自動調整することを特徴とする液体噴射方法。
  6. 媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿った移動中であって、前記被噴射媒体に対する液体の噴射中に、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記被噴射媒体に対する噴射距離を自動調整するステップを含むことを特徴とするコンピュータにて実行可能な液体噴射制御プログラム。
  7. 媒体支持部上の被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記被記録媒体に対しインクを吐出して記録する記録ヘッドを有する記録装置であって、
    前記被記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップを自動調整するギャップ自動調整手段と、
    前記被噴射媒体の幅方向に沿って移動しつつ、前記インクを吐出しながら、前記媒体支持部上に形成されている支持部材の位置に基づいて前記ギャップを自動調整する制御手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015196386A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ジスム カンパニー リミテッドZisum Company Limited 韓紙印刷方法

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