JP2007059956A - アンテナ補助装置及びアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 指向性アンテナであっても最適な状態で設置でき、且つ、移動体通信機と接続する上で困難もないアンテナ補助装置及びアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 送受信すべきアンテナ信号と電波受信状態を示す下りシリアル信号とを携帯電話機2から受け、これらに直流電圧とアンテナ信号とを付加した重畳信号を、単一の同軸ケーブル6に出力する制御本体部3と、同軸ケーブル6から受けた重畳信号に含まれる感度データに基づいて、アンテナ本体部1に近接するLED表示部14に、携帯電話機2の電波受信状態を表示する表示制御部4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機の受信感度レベルを表示して、最適な状態で電波を送受信できるようアンテナを設置可能なアンテナ補助装置に関するものである。
昨今の携帯電話機の普及は目覚しいものがあり、小学生やお年寄りも含め、数多くの人々が有益に携帯電話機を活用している。そして、通信事業者は、800MHz帯、1.5GHz帯、2GHz帯において移動体通信サービスを提供している。
ところが、携帯電話機がマイクロ波帯の通信を利用するため、移動体通信網の基地局のサービスエリアに限界があり、例えば、高層ビルや高層マンションでは、通信が途切れがちであったり、携帯電話機が使えないなどの問題があった。ある調査結果によれば、加入者83,147,000人の約47%が、「通信状態に大変不満がある」とか、或いは「通信状態に少し不満がある」と感じていると言われている。
かかる通信不良の問題を個々的に解消するために、携帯電話機に外部アンテナを取り付ける対策を採ることがある。この外部アンテナには、一般に、指向性アンテナと無指向性アンテナに分類されるが、無指向性アンテナは、(a)受信状態が外因に影響されやすい、(b)アンテナ利得が指向性アンテナに比較して劣る、(c)高層マンションなどでは効果が乏
しいなどの欠点がある。
これに対して、指向性アンテナは、アンテナ利得が高いので、高層マンションなどでも効果があり、携帯電話機では圏外エリアと表示される場合でさえ使用できる場合があるという大きな利点がある。
しかしながら、指向性アンテナは、その指向性のゆえに、電波の受信方向に正確に合致させないと折角のアンテナ利得が生かせないという欠点がある。また、一般に、指向性アンテナから導出されるケーブルは硬くて太いので、現実的には、携帯電話機に接続して使用できないという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、指向性アンテナであっても最適な状態で設置でき、且つ、移動体通信機と接続する上で困難もないアンテナ補助装置及びアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電波受信状態を示す感度データを移動体通信機から受け、この感度データと直流電圧とを含んだ重畳信号を、単一の通信ケーブルに出力する制御本体部と、前記通信ケーブルから受けた重畳信号に含まれる感度データに基づいて、アンテナ本体部に近接する表示部に、移動体通信機の電波受信状態を表示する表示制御部とを備えることを特徴とする。
本発明において、移動体通信機とは典型的には携帯電話機である。なお、アンテナ本体部は指向性アンテナであるのが好適であるが、これに限定されるものではなく、無指向性アンテナであっても良い。本発明では、アンテナ本体部と移動体通信機とを直結するのではなく、移動体通信機は、制御本体部に接続されるに過ぎないので、指向性アンテナとの
接続が容易である。
本発明に係る表示制御部には、重畳信号からデジタルデータを抽出する抽出回路が設けられているのが好ましい。また、表示制御部は、重畳信号から直流電圧を抽出して自らの電源電圧とするのが好ましい。好適には、前記重畳信号には、更に、移動体通信機から送受信されるべきアンテナ信号が含まれており、前記表示制御部は、前記通信ケーブルから受けたアンテナ信号をアンテナ本体部に転送している。
前記アンテナ本体部は、指向性アンテナと無指向性アンテナとが組み合わされてなる複合アンテナであるのが好ましい。なお、本発明で、無指向性アンテナとは、同一平面内のどこでも送受信特性が変わらないことを意味し、全く指向性がないことを意味するものではない。
また、本発明は、上記した何れかのアンテナ補助装置と、アンテナ本体部とを備えたアンテナ装置でもある。
更にまた、請求項7に係る発明は、指向性アンテナと無指向性アンテナを接続して構成されたリピータアンテナと、電波受信状態を示す感度データを移動体通信機から受け、この感度データに対応するレベル表示を行う表示制御部とを備えることを特徴とする。
この発明では、受信感度がレベル表示されるので、アンテナの位置調整を精密に行うことが可能となる。なお、本発明でも無指向性アンテナは、上記した場合と同様に広義の意味である。また、指向性アンテナは、平面状の誘電体の表裏面に導体膜を設けた平面アンテナであり、無指向性アンテナは、ダイポールアンテナであるのが簡易的である。
本発明によれば、指向性アンテナであっても最適な状態に設置でき、且つ、移動体通信機と接続する上で困難もないアンテナ補助装置及びアンテナ装置を実現できる。その結果、本発明によれば、移動体通信が本来は困難な場所でも、途切れることのないクリアな通信を実現することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、携帯電話機の電波受信感度をレベル表示して、最適な状態で電波を送受信できるよう設置可能なアンテナ装置SYSの全体構成を示すブロック図である。
このアンテナ装置SYSは、移動体通信網の基地局と電波の送受信を行うアンテナ本体1と、携帯電話機2の外部接続端子2aに接続される制御本体部3と、アンテナ本体1に一体化されて、携帯電話機2の電波受信レベルを表示する表示制御部4とで構成されている。
このアンテナ装置SYSでは、携帯電話機2として市販の汎用品を使用するので、制御本体部3は、市販の携帯電話機2に付属の充電用ACアダプター5から直流電圧を受けて自らの電源電圧とすると共に、受けた直流電圧を携帯電話機2と表示制御部4に供給している。
制御本体部3と表示制御部4は同軸ケーブル6で接続されており、同軸ケーブル6を通して、アンテナ信号と、表示制御部4で処理されるシリアル信号と、表示制御部4の電源電圧とが重畳して伝送されている。ここで、アンテナ信号は、携帯電話機1からアンテナ本体1に供給される送信波と、アンテナ本体1から携帯電話機2に供給される受信波とを
含んでいる。
一般に、市販の携帯電話機2は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式と
、TDMA(Time Division Multiple Access)方式に大別され、それぞれ外部端子2a
や内部回路が異なるが、この実施例では、TMDA方式で動作するPDC方式の携帯電話機を使用している。なお、PDC(Personal Digital Cellular)とは、音声信号の帯域幅
がハーフレートで5.6kbps、フルレートで11.2kbpsで、800MHz/1.5GHzの周波数帯を利用するデジタル無線通信方式である。
図示の通り、制御本体部3は、表示制御部4に供給されるシリアル信号を生成する信号電圧発生回路7と、アンテナ信号の進入を阻止する高周波阻止フィルタ8とで構成されている。また、本実施例では、交流電圧を降圧して整流するACアダプタ5として、携帯電話機に付属されている充電用ACアダプタを使用するので、この充電用ACアダプタに対応した電源コネクタ3bを有している。また、携帯電話機の外部接続端子2aに接続される複合ケーブル9に対応したコネクタ3aを有している。
図2(a)は、携帯電話機の外部接続端子2aの概略構成を図示したものである。図示の通り、端子番号1から端子番号16までの信号端子が設けられ、その両端にはアンテナ端子ANTが設けられている。図2(b)は、各接続端子の用途を示している。なお、図示省略しているが、携帯電話機2に充電電圧を供給するための充電端子も設けられている。
複合ケーブル9は、携帯電話機の信号端子と、アンテナ端子ANTと、充電端子とを、一括して制御本体部3のコネクタ3aに接続するケーブルである。なお、この実施例のアンテナ端子ANTは、図2(a)に示すように、送信用アンテナ端子と受信用アンテナ端子に分離されているが、制御本体部3において一方を終端抵抗rに接続すると共に、他方をアンテナ本体1に接続するだけで正常に動作する。
複合ケーブル9は、制御本体部3から携帯電話機2に対して、充電電圧を供給すると共に、携帯電話機2から制御本体部3に対して、「下りシリアル信号」を伝送している。また、複合ケーブル9は、携帯電話機2の二つのアンテナ端子を制御本体部3に接続している。そして、一方のアンテナ端子は、結合コンデンサC1を通して同軸ケーブル6に接続され、他方のアンテナ端子は終端抵抗rで終端される。
「下りシリアル信号」は、携帯電話機2の動作状態などを示すために、携帯電話機2から制御本体部3に伝送される信号であり、この「下りシリアル信号」には、8ビット構成「1-1-0-0-L3-L2-L1-L0」の受信レベルデータが含まれている。なお、実際には、8ビッ
トの受信レベルデータに、LレベルのスタートビットSTと、HレベルのストップビットSPと、偶数パリティビットPとが付加された合計11ビットのシリアル信号となる(図2(c)参照)。
このようなシリアル信号で表現される受信レベルデータは、(複合ケーブル9を通して)携帯電話機2が受けたアンテナ信号の受信強度を示すもので、図2(d)に示すように、受信強度dBμを16段階で示している。すなわち、携帯電話機2は、自らの受信レベルを、最高レベル(1111)から最低レベル(0000)までの16段階で表示して、受信レベルデータの下位4ビット(L3-L2-L1-L0)を用いて出力している。なお、この受信
レベルデータは、他の下りシリアル信号の出力がない場合には、200〜300mS毎に携帯電話機2から自動的に出力される。
図3は、制御本体部3を詳細に示したブロック図である。図示の通り、高周波阻止フィ
ルタ8は、アンテナ信号に対して高インピーダンスとなるコイルLで構成されている。なお、高周波阻止フィルタ8は、アンテナ信号の回り込みを阻止するものであれば、回路構成は特に限定されず、適宜な回路が選択される。
信号電圧発生回路7は、CPU15、ROM16、及びRAM17からなるコンピュータ回路と、携帯電話機2が出力する下りシリアル信号を受信するシリアル入力ポート18と、CPUが生成した表示制御部の点灯信号をシリアル信号として出力するシリアル出力ポート19と、充電用ACアダプタ5から受けたDC電圧を昇圧するDC/DCコンバータ20と、シリアル出力ポート19とDC/DCコンバータ20の各出力をアナログ加算する加算回路21とで構成されている。なお、DC/DCコンバータ20を省略しても良く、その場合には、充電用ACアダプタ5から受けたDC電圧は、直接、加算回路21に供給される。
本実施例では、シリアル入力ポート18、シリアル出力ポート19とも、同一構成のUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を使用している。UARTには
、TxD(Transmit Data)、RxD(Receive Data)、RTS(Request To Send)、CTS(Clear To Send)などの信号端子が存在するが、この実施例では、携帯電話機の外部接続端
子2aの下りシリアル信号が、シリアル入力ポート18のRxD端子に供給され、シリアル出力ポート19のTxD端子が、加算回路21の入力端子に接続されている。
図2(c)に関して説明した通り、携帯電話機2は、ビット構成「1-1-0-0-L3-L2-L1-L0」の受信レベルデータを、200〜300mS毎に定期的に出力している。一方、シリ
アル入力ポート18は、8ビット構成の下りシリアル信号を受信し終わる毎に、CPU15に受信完了割込みを発生するよう設定されている。そして、CPU15は、受信完了割込みによって起動する割込み処理ルーチンにおいて、パターンマッチング処理を行い、上位4ビットが「1100」の場合だけ、これをシリアル出力ポート19に出力している。
図4は、CPU15の処理内容を示すフローチャートである。受信完了割込みが生じると、CPUはレジスタ類の退避処理(PUSH処理)を行った後(ST1)、シリアル入力ポート18から下りシリアル信号を取得して、RAM17のバッファ領域に記憶する(ST2)。
そして、そのシリアル信号の上位4ビットをチェックして「1100」であるか否かを判定する(ST3)。ここでビットパターンが一致しない場合には、退避したレジスタを復帰させて(POP処理)、割込み処理を終える(ST5)。一方、上位4ビットのビットパターンが「1100」に一致すれば、8ビット構成の受信レベルデータをそのまま、シリアル出力ポート19に出力し(ST4)、POP処理(ST5)を経た後に、割込み処理を終える。
図4(a)は、割込み処理ルーチンに対応するメインルーチンを示したものである。電源投入後、CPU15は、シリアルポート18,19などの初期設定を行った後(ST10)、無限ループ状に定常処理を行う(ST11)。定常処理としては、RAM17のバッファ領域に保存されている下りシリアル信号に基づいた適宜な処理を行えば良いが、この定常処理を省略しても良い。定常処理を省略した場合には、無為に無限ループ処理を繰り返しているCPU15に対して、受信完了割込みが発生して、図4(b)の処理が実行されることになる。
何れにしても、シリアル出力ポート19からは、携帯電話機2の電波受信レベルを示すシリアル信号が、定常的に加算回路21に出力される。一方、DC/DCコンバータ20から加算回路21に対して、携帯電話機用の充電電圧を昇圧したDC電圧が、定常的に出
力されている。そのため、加算回路21は、プラス側にDC電圧レベルがシフトされたシリアル信号を出力することになる。なお、図3では、加算回路21の出力するシリアル信号に関して、デジタルレベルの閾値がVTHであることを示している。このようなシリアル信号は、高周波阻止フィルタ8たるコイルLを通過して、アンテナ信号と重畳され、重畳信号として同軸ケーブル6に出力される。
表示制御部4は、図1に示すように、高周波阻止フィルタ10と、電圧比較回路11と、安定化電源回路12と、コンピュータ回路たる中央制御部13と、LED表示部14とで構成されている。また、表示制御部4では、同軸ケーブル6から受けた重畳信号を、結合コンデンサC2を通して、アンテナ本体1に伝送している。
表示制御部4の中央制御部13には、シリアル入力ポート13aと、CPU13bと、LEDランプを駆動するドライバ回路13cとが含まれている。シリアル入力ポート13aは、具体的にはUARTであり、電圧比較回路11のデジタル出力がRxD端子に供給されている。また、LED表示部14は、具体的には、一列に配列された15個のLEDランプで構成されている。
高周波阻止フィルタ10は、アンテナ信号に対して高インピーダンスを示す、図3と同様のコイルLで構成される。また、安定化電源回路12は、三端子レギュレータICなどで構成され、入力電圧Vinを受けて中央制御部13の電源電圧Vccを生成している。ここで、入力電圧Vinは、制御本体部3の加算回路21の出力と実質的に同じであり、シリアル出力ポート19の出力するシリアル信号と、DC/DCコンバータ20の出力するDC電圧との重畳信号である(図3参照)。
また、電圧比較回路11は、具体的にはコンパレータで構成されており、基準電圧VTHと入力電圧Vinとをレベル比較して、Vin>VTHならHレベルのデジタル信号を出力し、Vin≦VTHならLレベルのデジタル信号を出力するようになっている。先に説明した通り、入力電圧Vinは、制御本体部3の加算回路21の出力と実質的に同じであるから、電圧比較回路11からは、シリアル出力ポート19が出力した携帯電話機の受信レベルデータが出力されることになる。この受信レベルデータは、中央制御部13のシリアル入力ポート13aを経て、中央制御部13のCPU13bに供給される。
中央制御部13のCPU13bは、携帯電話機の受信レベルデータの下位4ビット(L3-L2-L1-L0)に基づいて、LEDランプの駆動信号を生成して、ドライバ回路13cを経由
してLED表示部14に出力している。そして、携帯電話機の受信電波レベルが最高の場合には15個のLEDランプを全て点灯させ、携帯電話機の受信電波レベルが最低の場合には全てのLEDランプを消灯させるので、結局、LED表示部14は、受信電波のレベルに応じて点灯個数が変化するレベルメータとして機能することになる。
以上説明したように、制御本体部3は、受信電波レベルを示す下りシリアル信号を携帯電話機2から受けて、これを表示制御部4の定常的に伝送している。一方、表示制御部4では、受信したシリアル信号に応じた個数のLEDランプを点灯させている。そのため、アンテナ本体1を部屋の窓ガラスなどに取り付ける際に、15段階に点灯するLED表示部14を見ながら、アンテナ本体1の取付位置や取付姿勢を調整することができ、最適な電波受信状態を得ることができる。しかも、この取付作業時に携帯電話機2を所持する必要はないので、作業が極めて容易である。
以上、図1の実施例では、PDC方式の携帯電話機2を使用する場合について説明したが、実質的にほぼ同一の回路構成で、CDMA方式の携帯電話機を使用することもできる。但し、CDMA方式の携帯電話機では、その外部接続端子がUSB(Universal Serial
Bus)ポートに準拠しているので、複合ケーブル9もこれに合わせた形式となる。また、制御本体部3から携帯電話機2に対してATコマンドを送信し、携帯電話機2からリザルトコードを受けることで、携帯電話機2の受信電波レベルを把握することになる。
AT(Attention)コマンドとは、本来は、Hayes Microcomputer Productsが1981年
にリリースした、モデムを制御するためのコマンドセットを意味するが、これに準拠し拡張した形で、CDMA方式の携帯電話機(例えば、NTT-DoCoMoのFOMA)でも採用されている。そして、携帯電話機では、0〜75の76段階で受信電波レベルが得られるので、これを制御本体部3で15分割して図1と同一構成の表示制御部4に伝送し、LEDランプを点灯させる。すなわち、制御本体部3のプログラムと、複合ケーブル9を修正するだけで、図1のアンテナ装置SYSを、CDMA方式の携帯電話機にも適用できる。
ところで、図1のアンテナ装置SYSでは、携帯電話機2とアンテナ本体1とを(制御本体部3及び表示制御部4を経由して)、同軸ケーブル6によって接続したが、携帯電話機2とアンテナ本体1を、必ずしもケーブルによって接続する必要はなく、リピータアンテナを介在させて、アンテナ本体1と携帯電話機2とを接続しても良い。
図5は、リピータアンテナ1Aを使用する回路構成図である。図1のアンテナ装置SYSの場合には、アンテナ信号は、携帯電話機2⇔制御本体部3⇔同軸ケーブル6⇔表示制御部4⇔アンテナ本体1の有線路を経て伝送されるが、図5の装置では、かかる有線路が存在せず、携帯電話機2⇔リピータアンテナ1Aの無線路で伝送される。
リピータアンテナ1Aは、平面アンテナ(パッチアンテナ)30とダイポールアンテナ31とによって構成されるが、図5では、吸盤32,32によってリピータアンテナ1Aがガラス窓に固定された状態を示している。なお、表示制御部4は、ダイポールアンテナ31に近接して固定され、LED表示部14が外部に現れている。
一般に、平面アンテナ30は、電波送受信面51(図8(a))に直交する方向に強い指向性を持っている(図7(b)参照)。一方、平面アンテナ30と同軸ケーブルで接続されるダイポールアンテナ31は、その同一水平面内で均一な指向特性を有している(図7(c)参照)。そこで、この実施例では、平面アンテナ30で基地局との交信を行う一方、ダイポールアンテナ31で携帯電話機2との交信を行っている。なお、本明細書では、図7(c)のような同一水平面上で均一な指向特性の場合も含め、無指向性アンテナと称している。
図6は、リピータアンテナ1Aの正面図(a)、右側面図(b)、及び平面図(c)であり、図7は、リピータアンテナ1Aの斜視図を図示したものである。なお、制御表示部4は、必ずしも、リピータアンテナ1Aと一体化する必要がないので、図6と図7では、制御表示部4を図示していない。
図6に示す通り、リピータアンテナ1Aは、平面アンテナ30と、ダイポールアンテナ31と、吸盤32を保持する装着アーム33と、平面アンテナ30を回転及び傾斜させることのできる環状ガイド棒34と、ダイポールアンテナ31を貫通させる装着ボックス35とを中心に構成されている。
環状ガイド棒34は、具体的には、上下二段に配置された一対の中空パイプ34A,34Bで構成され、その内部には、平面アンテナ30とダイポールアンテナ31とを接続する同軸ケーブルが収納されている。この同軸ケーブルは、装着ボックス35の内部でダイポールアンテナの給電点に接続される。
平面アンテナ30の長さ方向の中央部には、幅方向外向きに円柱突起30a,30aが設けられている。また、ダイポールアンテナ31の長さ方向中央部には装着ボックス35が設けられ、装着ボックス35からダイポールアンテナ31と直交する方向に、一対の環状ガイド棒34A,34Bが延設されている。そして、上下二段の環状ガイド棒34A,34Bが、平面アンテナ30の円柱突起30a,30aを緩やかに挟着している。
吸盤32,32は、通常、窓ガラスGAの室内側INに取り付けられる(図6(b))。吸盤32を保持する装着アーム33の背面側には、装着アーム33と平面アンテナ30とを接続する連結部36が設けられている。連結部36は、詳細には、装着アーム33に固定されたベース板36aと、ベース板36aから突出する連結軸36bと、連結軸36bの先端に固定された球体36cとで一体的に構成されている。
一方、平面アンテナ30の中央部には、連結部36に対面して係合部37が固定されている。係合部37には、球体36cの外周に対応した半球状の受入穴38が形成され、この受入穴38に球体36cが押し込まれている。ここで、球体36cと受入穴38とは、互いが移動可能に緩やかに係合している。
先に説明した通り、平面アンテナ30の円柱突起30a,30aは、環状ガイド棒34に、緩やかに挟着されている。そのため、平面アンテナ30は、環状ガイド棒34A,34Bに沿って、水平面内を回転させることが可能となる(図6(c)の矢印参照)。
また、平面アンテナ30の受入穴38は、連結部36の球体36cと、緩やかに係合している。そのため、平面アンテナ30は、球体36cを中心点として、円柱突起30a,30aに拘束されつつ回転可能となり(図6(b)の矢印参照)、結局、取り付け姿勢をほぼ自由に変化させることができる。なお、平面アンテナ30と装着アーム33との直交関係を変えることはできないが、装着アーム33を傾斜させてガラス窓GAに取り付ければ、平面アンテナ30を自由に傾斜させることが可能となる。
図8(a)は、平面アンテナ30の一例について、その概略平面図を図示したものであり、図8(b)はそのA−A断面図である。図示の平面アンテナ30は、全体として縦長の矩形状に形成され、誘電体50の表裏面に導体膜51,52が設けられている。なお、表面側の導体膜51が屋外に向けられる。
表面側の導体膜51は、アンテナ利得が得られるような適宜な形状が採用されるが、簡易的には、図示のような平面形状でもよい。この点は、裏面側の導体膜52についても同様であり、図示例では、ほぼ裏面全体を覆う平面形状としている。また、誘電体50も適宜なものが採用されるが、簡易的には、プリント基板(ガラスエポキシ基板)を誘電体50として利用し、その表裏面に銅箔を設ける構成が採用される。
何れにしても、誘電体50を貫通して、同軸ケーブルの接続端子53が装着される。そして、同軸ケーブルの芯線が表面側の導体膜51に接続され、同軸ケーブルのシールド線が裏面側の導体膜52に接続されるように配線される。
このような平面アンテナ30は、表面側の導体膜51の送受信面に直交する方向に指向性を有している。したがって、携帯電話機の基地局に向けて取り付け姿勢を調整する必要があるが、本実施例の平面アンテナ30は、水平面上で回転できると共に、傾斜させることもできるので、採り付け姿勢の調整は容易である。しかも、表示制御部4のLED表示部14には、15段階の受信電波レベルが表示されるので最適な電波受信状態を確立することができる。
なお、アンテナの取り付け姿勢の調整においては、表示制御部4と平面アンテナ1Aとを一体化させるのが好適であるが(図5参照)、配線ケーブル6が邪魔になるような場合には、表示制御部4と平面アンテナ1Aとを分離可能に構成して、平面アンテナ1Aの調整後は、互いに分離させるのが好適である。
図9は、最も簡易的なアンテナ装置を図示したものである。この実施例では、図7と同様のリピータアンテナ1Aと、携帯電話機2の外部接続端子に装着される表示制御部70とでアンテナ装置が構成されている。表示制御部70は、CPU60、ROM61、及びRAM62とで構成されるコンピュータ回路と、携帯電話機から下りシリアル信号を受けるシリアル入力ポート63と、下りシリアル信号に基づき把握される受信電波レベルに応じた駆動信号を出力する駆動部64と、15段階で点灯されるLED表示部65とで構成されている。
なお、この表示制御部70には電池が内蔵されており、電池の電圧を昇圧/降圧するための電源部66が必要に応じて設けられる。本装置でも、表示制御部65の点灯状態を見ながら作業することで、リピータアンテナ1Aを最適状態に設置することができる。
以上、本発明の実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、図9の表示制御部70では電池を内蔵しているが、表示制御部70はアンテナ本体の取り付けが終われば、その後は不要であるので、図1の場合のように、携帯電話機に付属している充電用ACアダプタからのDC電圧を活用しても良い。
第1実施例に係るアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。 PDC方式の携帯電話機の外部接続端子を説明する図面である。 図1の一部を詳細に示すブロック図である。 図1の制御本体部の動作を説明するフローチャートである。 第2実施例に係るアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。 リピータアンテナを説明する図面である。 リピータアンテナの概観を示す斜視図及び指向特性図である。 平面アンテナの一例を示す図面である。 第3実施例に係るアンテナ装置の回路構成を示すブロック図である。
符号の説明
2 移動体通信機(携帯電話機)
6 通信ケーブル(同軸ケーブル)
3 制御本体部
1,1A アンテナ本体部
14 表示部(LED表示部)
4,70 表示制御部
SYS アンテナ装置

Claims (8)

  1. 電波受信状態を示す感度データを移動体通信機から受け、この感度データと直流電圧とを含んだ重畳信号を、単一の通信ケーブルに出力する制御本体部と、
    前記通信ケーブルから受けた重畳信号に含まれる感度データに基づいて、アンテナ本体部に近接する表示部に、移動体通信機の電波受信状態を表示する表示制御部と、を備えることを特徴とするアンテナ補助装置。
  2. 前記表示制御部には、重畳信号から感度データを抽出するデータ抽出回路が設けれられている請求項1に記載のアンテナ補助装置。
  3. 前記表示制御部は、重畳信号から直流電圧を抽出して自らの電源電圧としている請求項1又は2に記載のアンテナ補助装置。
  4. 前記重畳信号には、更に、移動体通信機から送受信されるべきアンテナ信号が含まれており、前記表示制御部は、前記通信ケーブルから受けたアンテナ信号をアンテナ本体部に転送している請求項1〜3の何れかに記載のアンテナ補助装置。
  5. 前記アンテナ本体部は、指向性アンテナと無指向性アンテナとが組み合わされてなる複合アンテナである請求項1〜3の何れかに記載のアンテナ補助装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のアンテナ補助装置と、アンテナ本体部とを備えることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 指向性アンテナと無指向性アンテナを接続して構成されたリピータアンテナと、電波受信状態を示す感度データを移動体通信機から受け、この感度データに対応するレベル表示を行う表示制御部とを備えることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 前記指向性アンテナは、平面状の誘電体の表裏面に導体膜を設けた平面アンテナであり、前記無指向性アンテナは、ダイポールアンテナである請求項7に記載のアンテナ装置。
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