特に一般の民間の店舗内等で様々な食品や飲料等を販売するサービス業等の業界において景気の予測を行うという技術は存在しないというのが現状である。即ち商売が繁盛する指数や、消費者の動向や活況を数値化した予定表等も過去には存在しておらず、あり得て近いのは、株式市場における株売買の活況指数か、天気予報の不快指数等の認識であった。よく有名広告代理店が行っている経済効果の試算も、単発の対象に対する試算に過ぎず、日々の消費動向の増減を数値化して予測を示すものは存在しなかった。
以上に述べた従来の単発予想は、それを依頼した企業だけが知りたがっている項目を総額で試算しているに過ぎない。一般の消費者が日常的に、どの日なら消費し、どの日なら商売が繁盛するかの指針は存在せず、例え持てている少数が存在していたとしてもそれはその業種での経験から感覚で語られているに過ぎず、数値で表現されてはいないため自分にしか分からない。例えば「明日は雨だから売上げは減るだろう」「25日は給料日だから来客は多いだろう」等と見込んでいても、実際の給料日を調べてみたら各月の25日に大抵の国民が給料を受けて御金を持っているわけではなく事実と違っていた。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、例えば、一般の民間の店舗内等で様々な食品や飲料等を販売するサービス業や整髪等の技術を提供するサービス業等の集客を基本とする業界等においても、週間や月間、あるいは年間を通して各日の各時間帯毎に景気の状況をあらかじめ予測し予報することができる景気予報カレンダ、及び景気予報プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報カレンダであって、各週の各曜日の各時間帯毎の各種の景気影響指数を用いて所定の演算を行い、前記各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を求める演算手段と、前記演算手段が求めた前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報カレンダであって、各地域もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の各種の景気影響指数を判定する判定手段と、前記判定手段が判定した前記各地域もしくは任意の一地域の前記各週の前記各種の景気影響指数を用いて所定の演算を行い、前記各地域もしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を求める演算手段と、前記演算手段が求めた前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記各種の景気影響指数として、曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を前記各地域もしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に任意に入力し得る入力手段と、前記入力手段から入力した前記曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を前記各地域もしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に記憶する記憶手段とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記入力手段は、前記各週の各曜日の各時間帯毎の任意の前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を、前記各地域毎に区別して各地域毎に入力可能であり、前記記憶手段は、前記入力手段から入力した前記各地域毎の前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を個別に記憶することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記入力手段は、各業種の実際上の各曜日時間帯毎の売上げ資料を前記曜日時間帯指数として入力可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記各地域毎のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に、もしくは前記各地域毎のもしくは任意の一地域の特定の週の特定の曜日の所定の時間帯について、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を任意に調整し得る調整手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記曜日時間帯指数は、各々、前記事業経営上の任意の一地域もしくは前記各地域毎の前記各週の各曜日の各時間帯毎の経験的な売上げ金額に基づいて個々に決まり最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す指数であり、前記給料日指数は、各々、各地域において少なくとも前記各地域毎の1ヶ月のうち最も給料日が多い日を最大数値100ポイントとし他の各給料日の日をその多さに応じて最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す指数であり、前記月齢指数は、前記各地域において月が地球に及ぼす引力が最も強い日を最大数値100ポイントとし翌日から一日毎に5ポイントずつ減少させ、かつ最低ポイントの翌日から一日毎に5ポイントずつ増加させる一周期を繰り返す指数であり、前記気温指数は、各々、各地域において各日の各時間帯の過去平均気温を最大数値100ポイントとし実際の実気温との差に応じた%ポイントで増減する指数であり、前記天候指数は、前記事業経営上で経験的に最も活況の天候を最大100ポイントとし他の天候をその活況性の度合に応じた%ポイントで示す指数であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記調整手段は、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数の各々の実数をその比重に応じて任意%に増減調整し得ることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記演算手段は、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、及び前記月齢指数の前記調整後の合計を前記天候指数の%ポイントで演算することで前記景気指数を求めることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記演算手段は、前記気温指数を反映する前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、及び前記月齢指数の前記調整後の合計を前記天候指数の%ポイントの逆転%ポイントで演算することで前記景気指数を求めることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記演算手段は、前記景気指数をその業種に応じて金額に換算することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、前記演算手段が求めた前記各地域もしくは所定の任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数の公開要求をネットワークを介し受付け、前記公開要求に伴い、前記演算手段が求めた前記各地域もしくは所定の任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数をネットワークを介して前記公開要求の局の表示手段を有するコンピュータに対し送信し、その表示手段に画像表示させることを可能にする通信手段を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、各地域のもしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の各種の景気影響指数を判定する判定手順と、前記判定手順で判定した前記各地域のもしくは任意の一地域の前記各週の前記各種の景気影響指数を用いて所定の演算を行い、前記各地域のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を求める演算手順と、前記演算手順で求めた前記各地域のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数を表示する表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記各種の景気影響指数として、曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を前記各地域のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に任意に入力する入力手順と、前記入力手順で入力した前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を前記各地域のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に記憶する記憶手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記各地域毎のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に、もしくは前記各地域毎のもしくは任意の一地域の特定の週の特定の曜日の所定の時間帯について、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を任意に調整する調整手順をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記曜日時間帯指数の各々を、前記事業経営上の任意の一地域もしくは前記各地域毎の前記各週の各曜日の各時間帯毎の経験的な実売上げ金額に基づいて個々に決定し最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す第1の指数判定手順と、前記給料日指数の各々を、各地域において少なくとも前記各地域毎の1ヶ月のうち最も給料日が多い日を最大数値100ポイントとし他の各給料日の日をその1ヶ月のうちの多さに応じて最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す第2の指数判定手順と、前記月齢指数を、前記各地域において月が地球に及ぼす引力が最も強い日を最大数値100ポイントとし翌日から一日毎に5ポイントずつ減少させ、かつ最低ポイントの翌日から一日毎に5ポイントずつ増加させる一周期として示す第3の指数判定手順と、前記気温指数の各々を、各地域において各日の各時間帯の過去平均気温を最大数値100ポイントとし実際の実気温との差に応じた%ポイントで増減する第4の指数判定手順と、前記天候指数を、前記事業経営上で経験的に最も活況の天候を最大100ポイントとし他の天候をその活況性の度合に応じた%ポイントで示す第5の指数判定手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数の実数をその比重に応じて任意%に増減調整する増減調整手順をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記演算手順は、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、及び前記月齢指数の前記調整後の合計を前記天候指数の%ポイントで演算することで前記景気指数を求める第1の景気指数演算手順をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記演算手順は、前記気温指数を反映する前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、及び前記月齢指数の前記調整後の合計を前記天候指数の%ポイントの逆転%ポイントで演算することで前記景気指数を求める第2の景気指数演算手順をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、前記演算手順は、前記景気指数をその業種に応じて金額に換算することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、事業経営上の景気の度合を予報する景気予報プログラムであって、前記演算手順で求めた前記各地域もしくは所定の任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数の公開要求をネットワークを介し受付ける受信手順と、前記公開要求に伴って、前記演算手順で求めた前記各地域もしくは所定の任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎の前記景気指数をネットワークを介して前記公開要求の局の表示手段を有するコンピュータに対し送信し、その表示手段に画像表示させることを可能にする送信手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
一方、前述の「曜日時間帯指数」「天候指数」「給料日指数」「気温指数」「月齢指数」に関して、それぞれの影響力の比重を決めてから、その総合点を最終値である景気指数とするという態様も好ましい。
天気予報から得られる「天候指数」「気温指数」に関しては、逆転させた値を適用することで悪天候の状況下に繁盛する業種であっても指標を示すという手法も好ましい。
天気予報から得られる「天候指数」「気温指数」関しては、最新の一週間分までを適用させ、その最新の一週間分は天気予報と連動して随時変化するという態様も好ましい。
景気指数をインターネットで配信することで即効性と速報性を備え、インターネット配信する際は、各地域の最新のトップ画面に関しては、ブックマーク可能な固定URLを示して便利性を高め、特定の時間帯だけを連続して見る場合は最新の各ページ毎にブックマーク可能な固定URLを示すという態様も好ましい。
本発明の画像表示上の景気予報カレンダは、天気予報と並ぶ万人に分かり易い言葉として、例えば「繁盛予報」「繁盛指数」「繁盛カレンダー」「盛況予報」「盛況指数」「盛況カレンダー」「活況予報」「活況指数」「活況カレンダー」などの表現で広く国民に浸透させることも好ましい態様である。
本発明によれば、一般の民間の店舗内等で様々な食品や飲料等を販売するサービス業や整髪等の技術を提供するサービス業等の集客を基本とする業界等においても、週間や月間、あるいは年間を通して各日の各時間帯毎に景気の状況をあらかじめ予測し予報することができる。即ち本発明は、サービス産業における稼げる日と稼げない日が事前にしかも数ヶ月先、数年先まで分かるようになり、店舗の繁盛日と閑散日がさらに時間帯毎に事前に分かるようになり雇用のむらを埋められるようになる。事前の準備でも外れや無駄を無くすことが可能であり、かつ企業対企業の取引を除けば全ての経済活動における消費動向と売上げ指標を3時間単位という細かい時間の区切りで事前のうちに把握することが可能になる。
以下、本発明の景気予報カレンダの実施の形態について説明する。図1は本実施の形態の景気予報カレンダの機能構成を説明する機能ブロック図である。
本実施の形態の景気予報カレンダ1は、図1に示すように、入力手段11、記憶手段12、判定手段13、調整手段14、演算手段15、表示手段16、及び通信手段17を備えて構成されている。
入力手段11は、国内及び海外の各地域の各週の各曜日の各時間毎の詳しくは後述する景気影響指数の一例としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を入力することが可能である。入力手段11のそれらの上記各指数の入力に際してはオペレータの手入力や、通信手段17を介してのネットワーク(具体的にはインターネットが好ましい)18上の各サイト等から定期的もしくは必要の発生に伴う不定期的に随時取得するという通信的入力の方法がある。但し、用紙上や国家が配布する各白書上の情報の文字認識に基づく入力や、例えばCD−ROM等の記録媒体上の情報の読取り入力等を利用することも可能である。
上記各サイトには、国家機関の例えば厚生労働省や、経済産業省等が公開する各サイト、あるいは天気予報を日々公開する民間等の各種サイト等を考えることが可能である。勿論、海外の各国のそのようなサイトも含むが、その場合、入力手段11は翻訳機能と連動することも可能である。
入力手段11は、国家機関(都道府県、各市、各区、各町村を含む)の各サイトから上記各指数に係る情報を取得する際は毎年の所定の各日に通信入力の処理を実行し、かつ天気予報に関するサイトから気温指数及び天候指数の情報を取得する際は毎日の所定の時間毎に通信入力の処理を実行する。但し、入力手段11は月齢指数に関してはむこう1年間、もしくはさらに数年の先まで演算上で求めることも可能であるが、その演算は演算手段15が実行するという態様を採用しても良い。入力手段11は、各業種の実際上の各曜日時間帯毎の売上げ資料を前記曜日時間帯指数として入力することが可能であり、その際の入力法は、上記オペレータの手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信的入力の何れを作用しても良い。
記憶手段12は、第1に、入力手段11が入力した国内及び海外の各地域の各週の各時間毎の詳しくは後述する曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数を、各々、例えば日々更新してデータベース化し記憶する。即ち記憶手段12は、日時の経過とともに不要となった各日のその指数は随時消去してゆく。
記憶手段12は、第2に、後述する調整手段14が調整処理した上記曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数、さらに演算手段15が演算した詳しくは後述する国内及び海外の各地域の各週の各曜日の各時間帯毎の各種景気指数をも例えばデータベース化して記憶する。データベース化することで任意の地域の任意の日の任意の時間帯の上記景気指数を効率良く表示手段16や、ネットワーク18上の任意のコンピュータ19のディスプレイ等に公開(即ち景気予報の公開)することが可能である。
判定手段13は、上記景気指数の表示要求時もしくは公開要求時(即ち景気予報の公開要求時)に、記憶手段12内を検索することで、各地域もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気影響指数の一例としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を判定して、その各指数を記憶手段12から読出すとともに調整の必要のある時は調整手段14に転送した後、調整手段14から演算手段15に転送する。
調整手段14は、上記景気指数の公開要求(即ち景気予報の公開要求)を求める企業や店舗等の業種(業界)に応じて上記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数の各々の実数をその業種に適する比重に応じて任意%に増減調整した後、調整後の上記各指数を演算手段15に転送する。また、調整手段14は、調整後の上記各指数を記憶手段12に転送してデータベース化し記憶させる。上記景気指数の公開要求(即ち景気予報の公開要求)を求める業者が例えば店舗をもって集客を基本とする業種(業界)である場合は、景気指数の信頼性を高める観点から上記曜日時間帯指数を任意%に減少調整することが好ましい。詳しくは後述する。
次に入力手段11に対して上記手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信入力で入力する景気影響指数の一つの曜日時間帯指数について説明する。曜日時間帯指数は、例えば飲食店等を含む各業種の事業経営上の任意の一地域(その飲食店等の所在地域)もしくは例えば国内の各地域(都道府県、市区町村)毎の現時点以降の各週の各曜日の各時間帯毎の経験的な売上げ金額に基づいて個々に決まり最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す指数である。
即ち曜日時間帯指数の曜日は単に7種であるが、それぞれの曜日を3時間区切りで8分割して把握する。その時間帯とは天気予報における時間の区切りに沿って分割するものでもある。時間の区切りが天気予報の時間の区切りと違えば、設定できない時間帯が生じるためそれを防ぐのが目的である。8分割に各曜日の時間帯を区切る場合、0時から3時までを「午前3時まで」、3時から6時までを「明け方」、6時から9時までを「朝の内」、9時から12時までを「昼前」、12時から15時までを「昼過ぎ」、15時から18時までを「夕方」、18時から21時を「宵の内」、21時から24時までを「夜遅く」と呼ぶ。厚生労働省の余暇時間白書から求めることもできる。
こと曜日だけの比較であれば、余暇は確かに日曜が最も多く、次に土曜、金曜と続いた。最も少ないのは、自殺者が多いブルーマンデーであり、火曜から木曜は条件が同じかと思いきや、週末に近づくほど余暇は増える傾向にある。最も多い余暇の最大値は土曜の「宵の内」であった。土曜の「宵の内」の曜日時間帯指数の数値を最大100ポイントとした場合、その最大100ポイントから比較して算出した各曜日の各時間帯の%ポイントは、各曜日の「午前3時まで」「明け方」「朝の内」「昼前」「昼過ぎ」「夕方」「宵の内」「夜遅く」の順に列記すると以下の通りであった。
即ち、月曜日は、各々、15、10、20、30、40、50、55、65ポイント、火曜日は、各々、20、12、22、32、42、52、60、70ポイント、水曜日は、各々、25、14、24、34、44、54、65、75ポイント、木曜日は、各々、30、16、26、36、46、56、70、80ポイント、金曜日は、各々、35、18、28、38、48、58、90、85ポイント、土曜日は、各々、40、20、30、40、60、70、100、90ポイント、日曜日は、各々、45、30、35、42、70、90、70、50ポイントという数値であった。
一方、各曜日はカレンダー通りなら、全て本実施の形態の景気予報カレンダの例えば入力手段11もしくは演算手段15が自動表示することが可能であるが祝日にはイレギュラーも存在する。イレギュラーの祝日に関しては、運営者(オペレータ)が手入力で設定する必要がある。祝日に関連して手修正を必要とするケースは4種ある。祝日が連続の場合で、翌日も休みの日祝日なら上記8分割の各時間帯の指数は、各々、45、30、35、42、70、70、100、90ポイントと通常の日曜日の曜日時間帯指数より高い数値を適用する。連休の最終日の方なら日曜日の曜日時間帯指数を適用する。平日に単発で挿入された祝日なら、日曜日と同じ曜日時間帯指数を適用するが、その前日には金曜の曜日時間帯指数を適用する。これらの指数は余暇時間の調査結果から概算して求めたものである。やはり曜日時間帯指数は、稼働時期(経営時期)だけの暫定値としておき、稼働後(開業後)は全く同じ条件下の別日を各産業の売上げと比較検証することで、正しい数値を求める。曜日時間帯指数は本実施の形態の「ベース数値」の一つであり、すべての後述する景気指数の演算はこの指数から始まる。
日付に関連して、例えば日本のカレンダに関してはボーナス時期の2回も、カレンダ(記憶手段12)に組み込んでおく必要がある。年末12月20日から翌1月20日までの曜日時間帯指数に関しては、実際に算出された数値の二割増しに設定する。逆に1月20日から2月20日までを実際に算出された数値から一割減に設定しておく。夏のボーナス時期とお盆休みである7月と8月の二ヶ月にも、実際に算出された曜日時間帯指数の一割り増しに設定しておき、9月の値は一割減とする。ボーナスの支給日も給料日と同様に多少の分散はあるが、企業単位で考えるより皆が遊行する誘発性を考える方が景気に対する影響度が大きいことがわかる。友人知人皆が、また隣近所の皆が遊行する時期ならその誘発性はさらに大きくなり景気に対する影響度がさらに大きいことがわかる。これは、連休等の場合には単発の祝日よりも景気が良く繁盛するため、画像表示上の景気予報カレンダを見て手入力で修正する所謂「カレンダ調整」の考え方である。景気予報カレンダは、特に流動的な祝日があるので、毎年分を1度は手入力で調整することは好ましく、1度手入力で調整しておくと「曜日時間帯指数」として「祝日前の平日」や「祝日に挟まれた土曜」等の曜日時間帯指数も正確に表現することが可能である。
次に入力手段11に対して上記手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信入力で入力する景気影響指数の一つの給料日指数について説明する。給料日指数も、国内及び海外の各地域において少なくとも各地域毎の1ヶ月のうち最も給料日が多い日を最大数値100ポイントとして他の各給料日の日をその日を給料支給日とする企業の多さに応じて最大数値100ポイントに対する%ポイントで示す指数である。即ち、例えば国内の各地域における給料日指数は、例えば厚生労働省の白書から民間や国家機関の給料日の分散を把握するとともに、一ヶ月内の1日から31日までの間で、給料支給日が最も多かった日、例えばその日が30日である場合は30日を最大数値100ポイントとし、その30日に対して、一ヶ月内のそれぞれの日が何ポイントか、即ち何%ポイントであるかを求めて定める。曜日時間帯指数は本発明の重要な1要素であるが、給料日は同じ日付内であっても時間帯毎に影響力が相違してくるため、一日中同じ給料日指数を一律に適用するのではなく、その日の各時間帯毎の比重によって給料日指数もその数値ポイントは変わってくる。例えば、給料日30日が数値40ポイントであったとしても、30日の深夜3:00と、30日の夕方19:00が同じ集客量であるはずがないからである。
但し、国内及び海外の各地域における各月の各週の各曜日毎の給料日指数は、以下に示す計算法を用いて算出しても良い。即ち、例えば、月単位で(1日から30日または31日迄で)給料が支給されることが多いのは何日か、その支給日の分布図を作成する。例えば支給日を25日と決めている企業の割合が31%であるなら、そのパーセンテージを31日間で割って一日当たりの減少率を算出してから、その支給日の25日を起点として各日を数えて24日に至るまでの各日付に割り当ててゆく。例えば25日には数値31を、26日には数値30を、最後の24日には値1を割り当ててゆく。即ち30日が支給日の場合、1日が支給日の場合、2日が支給日の場合等のように、1ヶ月内の各日付毎に割り当てる。次に、横の合計である日付毎の合計値を計算し、労働者の給与が最も減少していない日を100ポイントと設定する。次に、その100ポイントに設定した日に対して、それ以外の日は何ポイントに相当するかを算出する。これにより、1日から31日までの各日付に、給料日指数を割り当てることができる。
参考までに、2004年度に調査された給料日の分布を元に給料日指数を算出するとやはり25日と30日の支給が多く、30日が分布率で最高値となった。その30日の値を100ポイントとした場合、1ヶ月内の各日の値は以下の通りであった。即ち、1日は95、2日は90、3日は85、4日は81、5日は86、6日は82、7日は77、8日は72、9日は68、10日は78、11日は73、12日は69、13日は64、14日は59、15日は74、16日は70、17日は65、18日は66、19日は62、20日は57、21日は64、22日は59、23日は54、24日は50、25日は94、26日は89、27日は85、28日は84、29日は80、30日は100、最後の31日は95というポイントの分布であった。最高の30日と最低の24日とではその数値は倍も違っていた。やはり国民の給料に余力がある時期は、商売に大きく影響を及ぼすと言える。
次に入力手段11に対して上記手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信入力で入力する景気影響指数の一つの月齢指数について説明する。月齢指数は国内及び海外の各地域において月が地球に及ぼす引力が最も強い日を最大数値100ポイントとし翌日から一日毎に5ポイントずつ減少させ、かつ最低ポイントの翌日から一日毎に5ポイントずつ増加させる一周期を繰り返す指数である。即ち、満月の夜は、犯罪が増え、風俗店が繁盛すると言われる。さらに満潮干潮や、女性の生理や出産にまで影響を及ぼすが、これらは月の引力の作用によるものである。人体は70%が水分で構成されているため、月の引力が血の気や性欲にまで影響を与えるのは当然であり、人々の行動力や、外出、活動意欲を左右する要素として無視できない要因である。月が地球に及ぼす引力は、太陽と並んだ日が最大値となる。太陽の引力と、月の引力がダブルで地球に及ぶからである。この30日周期で周る月の引力に関して計算してみると満月を最大100ポイントとした場合に、最低値を60ポイント、一日あたりの差を5ポイントずつ減少するのが近似値であった。また満月同様に引力が増す新月も、同じ100ポイントとして、30日周期を5ポイントづつの増減で二周させる。
即ち月齢指数は、満月は100、十六日月は95、十七日月は90、十八日月は85、十九日月は80、二十日月は75、二十一日月は70、二十二日月は65、二十三日月は60、二十四日月は65、二十五日月は70、二十六日月は75、二十七日月は80、二十八日月は85、二十九日月は90、三十日月は95、新月は100、二日月は95、三日月は90、四日月は85、五日月は80、六日月は75、七日月は70、八日月は65、九日月は70、十日月は75、十一日月は80、十二日月は85、十三日月は90、十四日月95というポイントであった。但し、これらは計算式を簡略化したものであり、本来は月の周期だけでなく、月の周期と太陽に対する地球の周期とのバランスで引力を計算すべきだが、考え方としては、月の位置と地球に対する太陽の位置のバランスによって、地球にかかる引力の数値を月齢指数とする。月齢指数に関しても、その日付内の各時間帯で一定に適用するものではなく、その日付内においても、各時間帯毎の各時間帯指数の比率でその影響力(即ちポイント)を増減する。
次に入力手段11に対して上記手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信入力で入力する景気影響指数の一つの気温指数について説明する。気温指数は、各々、各地域において各日の各時間帯の過去平均気温を最大数値100ポイントとし実際の実気温との差に応じた%ポイントで増減する指数である。例えば過去平均気温の最大数値100ポイントに対して実気温が1℃下がる毎に1ポイント減少させ、1℃上がる毎に逆に1ポイントずつ増加させるという態様がある。即ち気温指数は、各地域のその月の平均気温に対して、実温度が何度かという問題である。平均気温より1度高ければ1%ポイントをプラスし、2度高ければ2%ポイントをプラスするという考え方である。気温指数はまずは各国毎(都道府県、各市、各州、各省等毎)の月別や年間の各日別の平均気温を基礎データとして事前に確保しておく。そして公開要求(景気予報要求)の地域のその日の実温度が平均気温通りであった場合は最大100ポイントとする。しかし、一方、例えば寒くなり、その地域のその日の平均気温と実気温との間に温度差がある場合は、その地域のその日の気温指数はその温度差分を1℃下がる毎に100ポイントから1ポイントずつ減少させ、逆に例えば暑くなり、その地域のその日の平均気温と実気温との間に温度差がある場合は、その地域のその日の気温指数はその温度差分を1℃上がる毎に2ポイントずつ減少させるという態様も好ましい。結局、平均気温より暑くても寒くてもその日のポイントは減少させるのだが、人間の行動への影響を考えると冷え込みはその行動を大幅に鈍らせ、逆に熱帯日で温度上昇することによる不快(マイナス)は寒さほどその行動を大幅に鈍らせることはないという経験則がある。
以上の考え方であれば温度上昇こそ気温指数の数値を小さくすべきであるが、後述する通り気温指数は最大100ポイントから引き算を行うためのものであり引く値は小さい方が全体ポイントは高いままで済む。即ち100ポイントを基準として計算し始めるのは、他の要素(他の景気影響指数)との有利性を無くすことに目的があるからである。また夏と冬の温度差が100℃以上ある国は、地球上の経済国では存在しないため、この計算法で限界が生じることもなく、またそもそも北半球なら夏暑く冬寒いのは当然であるから、温度を直接ポイント化する方法は好ましくない。つまり、その月の平均気温通りなら快適(無条件)という考え方であり、平均気温より寒くても厚くても不快というマイナス条件として考えるのが気温指数の考え方である。
次に入力手段11に対して上記手入力、上記文字認識入力、もしくは上記通信入力で入力する景気影響指数の一つの天候指数について説明する。天候指数は国内及び海外の各地域における各週の各曜日の各時間帯において事業経営上で経験的に最も活況の天候を最大100ポイントとし他の天候をその活況性の度合に応じた%ポイントで示す指数である。即ち、まず天候指数は、例えば国内である場合、気象庁が定めている雨や晴れ等の表現を数値化して示すものであり、最高の条件は快晴で、最悪の条件は台風である。天候指数は例えば気象庁が示す23種の気象表現に対し所定の数値をあてはめる。天候指数は始動時は様々な統計から割り振るしかないが、本景気予報カレンダ1が稼動した後なら同じ条件で天気予報が当たらない天候違いの日を各産業の売上と比較検証することで正しい数値を求めることが可能である。
まずは本景気予報カレンダ1の稼動時の暫定的な天候指数は、最高の条件である快晴は100ポイント、最悪の条件である台風時も行動はゼロではないため1ポイントとした。雨は、外食産業で語られている30%減から40%減を明かな目安にできるが、車社会の地方では影響が少なく、徒歩が主の都市部こそ影響もその人口も多いため、40%減を基準に考えて60ポイントとした。この3種の指針さえ示せば、他20種の数値ポイントは求め易くなり、快晴は100、晴れは90、曇りは70、霧は60、霧雨は65、にわか雨は70、雨は60、雨強しは50、雷雨は30、大雨は30、豪雨は20、あられは50、小雪は65、みぞれは60、にわか雪は65、雪は50、大雪は10、豪雪は10、地吹雪は10、風台風は10、雨台風は5、ひょうは5、そして、台風は1という各々のポイントになる。これらを本景気予報カレンダ1の稼動時期の暫定的な数値とする。本当に正しい数値は稼働後に求めることができ、これら天気予報から得られる上記3種の天候指数は、どれもマイナス要因として100ポイントから引くことで逆転させるという態様があり、雨、大雨ほど好況となる業界には好ましい天候指数となる。
ところで、これら景気影響指数の各要素の一例としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数には、例えば景気予報の公開を求める業種(業界)を実質的に認識した場合等を含め、それぞれの指数の比重即ち優先順位を決める必要がある。比重即ち優先順位を考えると、日の出や早朝に買い物に出掛ける人間など殆ど存在せず、土日や盆正月こそ人々は出掛けるものであり、従って明らかに曜日時間帯指数が最も影響が大きく、天候指数より曜日時間帯指数こそ明らかに第一優先であると言える。次に天候指数と給料日指数を比較した場合、幸い給料日の分布図は程よく分散していたが、毎月24日は国民全員が積極的に購買意欲をもつわけではなく、即ち給料日指数は台風や雨ほど人出をシャットアウトする要因ではなく、従って天候指数が第二優先の要素であり、第三優先が給料日指数となる。残るは、気温指数と月齢指数であるが、気温指数はビール業界などで語られている程の影響力であり、一般の人々が最も意識が低いのは月齢指数である。従って第四優先は気温指数であり、第五優先は月齢指数である。但し、業種(業界)によってそれぞれの上記各指数の影響度の比重の大きさをパーセンテージで決めるという考え方は当然に必要であり、全ての上記各指数を100ポイント基準で計算して影響度の比重を決めれば、各種業種(業界)毎に正確な景気予報影響数値を導き出すことが可能である。
一方、図1に示す調整手段14は、例えば判定手段13もしくは後述する演算手段15からの要求で、国内及び海外の各地域毎もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎に、もしくはその地域の特定の週の特定の曜日の所定の時間帯毎に、景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を必要に応じて任意に調整することが可能である。一例としては、天気予報から得られる上記3種(快晴、雨、台風)の天候指数を、どれもマイナス要因として100ポイントから引くことで逆転させるという調整がある。その調整を行うのは景気予報の公開を求める業種(業界)の具体的な認識に基づく。
また一方、調整手段14は、例えば判定手段13もしくは後述する演算手段15からの要求で、曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数の各々の数値をその比重に応じて任意%に増減調整することが可能である。比重とは景気予報の公開を求める業種に応じて決定されるもので、上述の如く曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数の各々の優先順位である。例えば景気予報の公開を求める業界の最も優先順位の高い景気影響指数が曜日時間帯指数であり、その比重が必要以上に重い場合はその業界に対応する曜日時間帯指数を例えば50%に減少させるという態様がある。例えば店舗内で酒類及び接客サービスを提供する業種にはその態様を導入することが最も好ましいことがわかっている。調整法の一つには、各曜日時間帯指数に、その曜日時間帯の過去平均温度と実温度との差のポイントを増減調整するという態様がある。即ち曜日時間帯指数に対し温度差が1℃下がる毎に1ポイントずつ減少させ、逆に温度差が1℃上がる毎に1ポイントもしくは2ポイントずつ増加させるという態様である。
いずれにしても調整手段14は、例えば判定手段13が景気予報の公開を求める業種に基づいて記憶手段12から検索した上記5種の景気影響指数に対し調整を施す必要がある場合に、その上記5種の景気影響指数に適切な調整を施した後、調整後の5種の景気影響指数の各々を第1に演算手段15に対し転送して後述する所定の演算処理の実行を促し、かつ記憶手段12にも転送することでデータベース化する記憶処理の遂行をも促す。
調整手段14が景気予報の公開を要求する業種に応じて上記5種の景気影響指数を調整する場合、特に店舗内で酒類や接客サービスを提供する業種を一例とすると、その業種に即して上記5種の景気影響指数の比率を定めるという調整法がある。即ち、その業種の場合、その比率を、例えば、最も影響力が大きい曜日時間帯指数を50%に、給料日指数を40%に、最も影響力が低い月齢指数を10%に設定し調整するという態様がある。特に、曜日時間帯指数50%、給料日指数40%、及び月齢指数10%の合計をベース小計と呼び、後述する演算手段15が実行する。但し、当然に、曜日時間帯指数、給料日指数、気温指数、天候指数、月齢指数の優先順を必ずしも一律に適用するものではなく、その5種の指数を仮に単純に比べて曜日時間帯指数が30%、天候指数が25%、給料日指数が15%、気温指数が15%、月齢指数が10%という調整法を含め、その調整法は随時任意に設定しても良い。一方、天気予報から得られる「天候指数」「気温指数」に関しては、逆転させた値を適用することで悪天候の状況下に繁盛する業種であっても指標を示すという手法も好ましい。尚、ベース小計の計算の場合、特に給料日指指数に所定の数値(例えば0.01)を乗算して減少調整し、かつ月齢指数も所定の数値(例えば0.01)を乗算して減少調整するという態様も好ましく、この点も最終的な数値即ち景気指数の正確性の観点から任意に採用しても良い。
一方、図1に示す演算手段15は、判定手段13、調整手段14、もしくは後述する通信手段17からの景気指数の演算実行を促す動作をもって、国内及び海外の各地域もしくは任意の一地域の各週の各種の景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を用いて所定の演算を行って、各地域もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を求める。演算手段15が行う所定の演算には、一つには、曜日時間帯指数、給料日指数、及び月齢指数の未調整または上記調整後の合計を天候指数の%ポイントで演算することで景気指数を求めるという態様があり、かつ、気温指数を反映する曜日時間帯指数、給料日指数、及び月齢指数の未調整または上記調整後の合計を天候指数の%ポイントの逆転%ポイントで演算することで景気指数を求めるという態様がある。逆転%ポイントとは天候指数が仮に10ポイントであった場合は、その逆の90ポイントを示す。いずれの態様も景気予報の公開を求める業種(業界)に基づいて選定されるものである。
景気指数は即ち景気予報として公開されるが、ある産業における景気指数(景気予報)は、本景気予報カレンダのスタート時は多少暫定的ではある。本景気予報カレンダ1の稼働後に、ある日の同じ給料日指数の同じ時間帯に景気指数がどのような数値になるかを、その産業の資料に基づいて解析してより正確なものにするという演算を行うことも好ましい態様である。一例として、イレギュラー月を除外して、通常月の9ヶ月間の売上げを比較し、同じ曜日時間帯でありながら、給料日指数だけ違う、天気指数だけ違う、もしくは月齢指数だけ違う場合を比較するという態様も好ましい。
かくて、演算手段15は、演算後の景気指数を表示手段16に画像表示させるとともに、演算後の景気指数を記憶手段14にデータベース化して記憶させる。但し、演算手段15は、景気予報の公開を求める業種(業界)に基づいて既にその業種の景気指数を演算済みである場合は、記憶手段12からその景気指数を読出して表示手段16に表示させるか、もしくは通信手段17の起動とともにネットワーク18上のいずれかの公開要求のコンピュータ19に送信させる処理を行う。尚、演算手段15は、例えば公開要求の希望者が自身の業種の売上げ金額、即ち最高売上げ金額及びその曜日時間帯、もしくは一例としての売上げ金額及びその曜日時間帯の情報を提示する場合に、演算後の各景気指数をその売上げ金額に基づいて金額に換算するということも可能である。一方、前述の「曜日時間帯指数」「天候指数」「給料日指数」「気温指数」「月齢指数」に関して、それぞれの影響力の比重を決めてから、その総合点を最終値である景気指数とするという態様も好ましい。
図2は表示手段16に表示される景気指数の一例を説明する説明図である。表示手段16に表示される景気指数は、図2に例示すように、第1に、所要の1週間の月曜日から日曜日までの各曜日毎に、深夜、早朝、早番、遅番の例えば曜日時間帯指数を表示し、かつ仮計の次に演算後の昼の景気指数、及び演算後の夜の景気指数を表示する。第2に、当月内に連休がある場合、連土がある場合、もしくは単祝がある場合は、各々その日の深夜、早朝、早番、遅番の例えば曜日時間帯指数を表示し、かつ仮計の次に演算後の昼の景気指数、及び演算後の夜の景気指数を表示する。尚、連休は連休中の最終日以外の日に適用し、連休の最終日は日曜日に適用し、連土は金曜日が祝日であった場合の休日間の土曜日に適用し、短祝は平日中の単独の土曜日に適用する。尚、演算手段15が、例えば公開要求の希望者が自身の業種の最高売上げ金額及びその曜日時間帯、もしくは一例としての売上げ金額及びその曜日時間帯の情報を提示する場合で、演算後の各景気指数をその売上げ金額に基づいて金額に換算する場合は、上記昼の景気指数、及び夜の景気指数をその換算した金額で表示することも可能である。
尚、画像表示に際しては、景気指数をインターネットで配信することで即効性と速報性を発揮し、インターネット配信する際は、各地域の最新のトップ画面に関しては、ブックマーク可能な固定URLを示して便利性を高め、特定の時間帯だけを連続して見る場合は最新の各ページ毎にブックマーク可能な固定URLを示すという態様も好ましい。
一方、図1に示す通信手段17は、第1に、インターネット等のネットワーク18に接続されており、ネットワーク18上の任意のコンピュータ19から景気指数の公開要求(即ち景気予報カレンダの公開要求)、その公開地域、その公開月(もしくは公開月の第何週目の1週間か)、及び、自身の業種を示す各々の情報を受信した際、その各々の情報を例えば判定手段13、及び演算手段15に転送する。通信手段17は、第2に、演算手段15が判定手段13もしくは調整手段14から得た上記5種の景気影響指数に基づく演算後の景気指数(即ち図2に例示する景気指数等)、もしくは演算手段15が記憶手段12から取得した既に演算済みの景気指数(即ち図2に例示する景気指数等)の画像表示可能の情報をネットワーク18を介してその公開要求もとのコンピュータ19に対し送信する。
ところで、本実施の形態の演算は、現実に稼動した状態を考えると、天気予報から得られる曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数の3種の指数を外した小計までに留めて単独運営することも可能にしておくことが望ましい。この点に留意しないと、景気予報カレンダは天気予報に依存して一週間先までしか景気予報を行うことができなくなり、また天気予報の誤差で上記小計の数値まで大きく歪められてしまう。基本的な考えは悪天候は客足を鈍らせるマイナス要因ととらえても、宅配業や外食業種の出前にしてみれば、悪天候こそ活況なのであり、やはり天気以外の要素「曜日時間帯指数」「給料日指数」「月齢指数」までを小計(即ちベース小計)として扱うことも明らかに必要性がある。その結果、景気予報は更に汎用性も高くなる。例えば、上述の如く曜日時間帯指数を50%、給料日指数を35%、月齢指数を15%として、天気予報に左右されず誤差の少ない景気予報として数年先まで提供することも可能になる。これに対して、日々の天気予報に基づく気温指数、天候指数をも加えた最終的な景気指数の方は、一週間先までの提供になるが、勿論、天気予報の変動とともに最新の一週間分の景気指数は随時変化する。
以上のように別扱いにする天気予報から得られる気温指数、天候指数の影響度は、小計に対するマイナス要因として考えれば、最終的な景気指数が現実的なものになるばかりでなく、天気の変動次第で小計までを再び計算し直す手間をも不要となる。つまり快晴ならマイナス要素はゼロポイントもしくはその逆数の100ポイントであるという考え方である。
天候指数、気温指数の影響度の比重は前述の通りだが、その比重に習えば、天候ならマイナス数値を25%に、気温ならマイナス数値を15%にしてからそれらを合算するという演算法もある。その合算値は、例えば元の全体比では45%を占める場合は0.45を乗算して、それまでのプラス要因から減算するという態様もある。こうすれば最終的な景気指数がマイナスを示すことを無くすことも可能である。実際の運用時を想定しても、景気指数カレンダ以外にも、「繁盛指数カレンダ」や「盛況予報」等という名称を採用しても非常に分かりやすく親しみ易い。向こう一週間分の景気指数をカレンダ状に表示したり、または天気予報と同じ3時間区切りで表示したり、勿論、天気予報と連動して国内であれば各県毎の景気指数や、各市区群毎の景気指数の違いを明らかに表示したりするという態様も好ましい。
現代の天気予報では不快指数などという程度の指標が一般的に普及しているが、景気予報の方が、国民にはより重要で知りたい情報であり、様々なTVショーで放映するという未来のあり方も非常に好ましく、かつ年間のカレンダに組み込んだ印刷物での一般への普及も非常に好ましく、即ち景気の指標であれば就学世代(十代)を除いてほぼ全員が共通の関心事でありその社会的使命の重要性は非常に高い。一方、地域別に、都道府県別に、市区郡別に公開し得る本発明の景気予報は、最近の一週間分に関しては、天気予報と連動して常に景気指数が変化するが、その即効性と速報性を考えると、やはり運用はインターネットでの配信がまずは最も適当である。
次に、本実施の形態の景気予報カレンダ1をコンピュータのサーバに構成する場合の一例について説明する。図3は景気予報カレンダ1を構成するサーバ(以下、景気予報サーバと呼ぶ)2の基本構成を示すブロック図である。
景気予報サーバ2は、図3に示すように、入力手段の一要素としてのキーボード21、マウス22、表示手段の一つとしてのディスプレイ23、CPU24、RAM25、EEPROM26、記憶手段としてのHDD27、FDやCD−ROM等の外部記憶28、表示手段の一つとしてのプリンタ29、及び、通信手段としての通信部31を備えて構成されている。通信部31はインターネット等のネットワーク(図1参照)18に接続されている。
CPU24は、図1に示す入力手段11、判定手段13、調整手段14、及び演算手段15としての構成をHDD27に記録された詳しくは後述する景気予報プログラムの実行に基づいて随時機能的に実現する。HDD27は、国内及び海外の各地域毎の上記5種の景気影響指数や、各種演算後の景気指数(例えば図2に例示する画像表示可能の景気指数)の情報をもデータベース化して記録する。
次に、景気予報プログラムの実行に伴ってCPU24が実行する本発明の画像表示用の景気予報カレンダ(例えば図2参照)製作の前段の処理(即ち前処理)について説明する。図4は本発明の画像表示用の景気予報カレンダ(例えば図2参照)製作の前段の処理(即ち前処理)の手順を示すフローチャートである。
即ちCPU24は、まず、景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数の入力時刻が到来したか否かを繰り返し判定する(ステップ401:入力手順)。その入力時刻が到来した場合(Yes)、CPU24は、通信部31を起動させるとともに景気影響指数を提示可能の所定の任意数のサイトに対し情報公開(景気影響指数公開)の要求をネットワーク18を介して順次に出力し、かつ当該所定の任意数のサイトから総合的に各地域毎の各週の各時間帯毎の景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数を取得して入力する(ステップ402:入力手順)。尚、その入力に際する記憶先はHDD27を利用することが好ましい。
次いでCPU24は、景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数の具体的な手入力があるか否かを判定する(ステップ403:入力手順)。その手入力がない場合(No)、CPU24は、所定の任意数のサイトから総合的に取得した各地域毎の各週の各時間帯毎の景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数の具体的な内容やその相互の関係等を実質的に判定する(ステップ404:判定手順)。尚、その判定に際しては、今回取得したその総合的な景気影響指数のデータベース化を可能にする処理を行ってHDD27内への正式な記録処理を可能にするよう補佐する処理をも含む。
次いでCPU24は、今回取得したその総合的な景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数の比重関係等の調整を行う(ステップ405:調整手順・増減調整手順)。例えば業種に応じて、例えば曜日時間帯指数50%、給料日指数40%、月齢指数10%等の%ポイント等に調整するという態様がある。但し、調整はその態様に限定されるものではなく、上述の如く随時適切に調整するものである。次いでCPU24は、例えば各業種毎の調整後の総合的な景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数をHDD27にデータベース化すべくデータマイニングして記憶させる(ステップ406:記憶手順)。その後、再び次の景気影響指数の入力日時もしくは時刻を待つが、但し次の景気影響指数の入力は、各地域の各天気予報に基づく各地域の各週もしくは当日の各時間帯毎の温度指数や天候指数の入力のみであるという態様が実際上多くあることは既に記載の内容から明らかである。
次に、景気予報プログラムの実行に伴ってCPU24が行う本発明の画像表示用の景気予報カレンダ(例えば図2参照)公開の処理について説明する。図5及び図6は本発明の画像表示用の景気予報カレンダ(例えば図2参照)公開時の処理の手順を示すフローチャートである。
まず、図5に示すように、CPU24は、通信部31を介してネットワーク18上の任意のコンピュータ(図1参照)19からの所定の情報の受信の有無を繰り返し判定する(ステップ501:受信手順)。ネットワーク18上の任意のコンピュータ(図1参照)19からの所定の情報の受信を判定した場合(Yes)、次いでCPU24は、その所定の情報から景気予報カレンダ(景気指数)の公開要求を意図する情報があるか否かを判定する(ステップ502)。公開要求ありである場合(Yes)、次いでCPU24は、本例の景気予報カレンダのトップ画面の情報を通信部31の駆動とともに公開要求元のコンピュータ19に転送して、そのコンピュータのディスプレイに画像表示させる(ステップ503:表示手順)。次いでCPU24は、そのコンピュータ19側から上記トップ画面に対する所定の操作で今回の公開要求の送信者の業種や地域を示す情報を得た場合、その情報から今回の業種を判定し(ステップ504:判定手順)、かつ今回の公開要求の地域を判定する(ステップ505:判定手順)。
次いでCPU24は、今回の公開要求に伴う各景気影響指数をHDD27の検索で一旦判定し(ステップ506:判定手順・第1乃至第5の指数判定手順)、かつ今回の公開要求等の情報から今回公開(配信)する景気指数カレンダ(例えば図2参照)の各景気指数が既に演算済みであるか否かを判定する(ステップ507:判定手順)。演算済みである場合(Yes)はHDD27から今回の公開要求に沿うその演算済みの各景気指数を読出して(テップ508)、ステップ512へ進む。一方、演算済みではない場合(No)は今回の公開要求に伴う各景気影響指数が調整必要であるか否かを判定する(ステップ509:調整手順)。
今回の公開要求に伴う各景気影響指数が調整必要である場合(ステップ509でYes)、次いでCPU24は、今回の景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数を今回の業種に即して適切に調整し(ステップ510:調整手順・増減調整手順)、かつ調整後の曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び天候指数を用いて公開要求者が求める地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を上記いずれかの演算法で演算する(ステップ511:演算手順・第1及び第2の景気指数演算手順)。
次いでCPU24は、演算後の景気指数を用いて景気予報カレンダ(例えば図2参照)の情報を通信部31の駆動とともにネットワーク18を介して今回の公開要求(配信要求)元のコンピュータ19に送信して、そのコンピュータ19のディスプレイに画像表示させる(ステップ512:送信手順)。その後、CPU24は、そのコンピュータ19からの景気指数の金額換算の要求を示す情報の取得の有無で金額換算の必要の有無を判定する(図6に示すステップ513)。金額換算の必要がない場合(No)はステップ516へ進むが、金額換算の必要がある場合(Yes)は、次いでCPU24は、今回の各景気指数の各々を金額に換算し(ステップ514:演算手順)、かつ換算後の各金額の情報を通信部31の駆動とともにネットワーク18を介して今回の公開要求(配信要求)元のコンピュータ19に送信し、そのコンピュータ19のディスプレイに画像表示させる(ステップ515)。その後、CPU24は、今回の公開要求のコンピュータ19からの画像更新、即ち次の週の景気予報カレンダの表示を要求する情報の受信の有無で、その画像更新を行うか否かを判定し(ステップ516)、画像更新を行う場合(Yes)は図5に示すステップ506へ移るが、画像更新の必要のない場合はステップ501へ戻る。
本実施の形態においては、景気影響指数として、各地域もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を用いて所定の演算を行い、各地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数を求めるため、多くの業種(業界)に景気予報(景気予報カレンダ)を提供することが可能となり、しかも景気影響指数の種別の充実性もより高く向上されており、演算後の景気指数の信頼性も非常に高く、従って産業上における利用性、信頼性、及び利便性も格段に向上する。
各業種(業界)毎に、各地域もしくは任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気影響指数としての曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を逐一判定した上で調整を施して景気指数を演算するため、景気指数の信頼性をさらに有用性高く信頼性を向上させることができる。
各種の景気影響指数として、曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数を前記各地域もしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に任意に入力し得る、即ち手入力や、文字認識入力や、もしくは通信的入力という入力法をもって任意に入力することが可能であるため、景気指数カレンダ1の運営に際してもその利便性、及び信頼性を向上させることができる。
しかも、各業種毎の実際上の各曜日時間帯指数は、各業種毎の実際上の売上げ資料に基づくため、この観点からも各種業種毎の景気指数の信頼性は格段に向上する。
一方、前記各地域毎のもしくは任意の一地域の前記各週の各曜日の各時間帯毎に、もしくは前記各地域毎のもしくは任意の一地域の特定の週の特定の曜日の所定の時間帯について、前記曜日時間帯指数、前記給料日指数、前記月齢指数、前記気温指数、及び、前記天候指数を任意に適切に調整するため、この観点からも各種業種毎の景気指数の信頼性は格段に向上する。
上記調整は、曜日時間帯指数、給料日指数、月齢指数、気温指数、及び、天候指数の各々の実数をその比重に応じて任意%に増減調整するため、各業種に即した信頼性の高い景気指数を得ることが可能であり、この観点からも各種業種毎の景気指数の信頼性は格段に向上する。
曜日時間帯指数、給料日指数、及び月齢指数の前記調整後の合計を天候指数の%ポイントで演算することで、もしくは気温指数を反映する曜日時間帯指数、給料日指数、及び月齢指数の前記調整後の合計を天候指数の%ポイントの逆転%ポイントで演算することで景気指数を求めるため、各業種に対応する汎用性、及び信頼性の観点においても各段に向上する。
また、各景気指数は、その業種に応じて金額に換算することも可能であるため、その利便性、汎用性、及び信頼性の面での充実性の格段に向上する。
一方、演算手段が求めた各地域もしくは所定の任意の一地域の各週の各曜日の各時間帯毎の景気指数の公開要求はネットワークを介し受付け、かつその景気指数をネットワークを介して公開要求元のコンピュータに対して送信し、そのディスプレイに画像表示させるため、即効性、利便性の面でも非常に高い効果を得ることができる。