JP2007039146A - 用紙処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パドルローラの適正な位置から基準位置に向けて、用紙を再現性良く掻き寄せできるようにすると共に、当該用紙のばたつきや、用紙がカールした場合であっても、用紙の先端と横端を基準位置に当接できるようにする。
【解決手段】 所定の用紙3’を揃えて一時保留する用紙処理装置であって、所定の位置に用紙3’を搬送する用紙搬送部10と、この用紙搬送部10よって搬送される複数枚の用紙3’を揃えて一時保留するバインダ紙揃えユニット30とを備え、バインダ紙揃えユニット30は用紙先端角部揃え機構39を有しており、用紙先端角部揃え機構39は、紙進入時、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるためのパドルローラユニット37の適正な位置に用紙3’の先端を案内する機能を有するものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等から出力される記録紙を揃えて綴じるバインダ紙揃えユニットに適用して好適な用紙処理装置に関するものである。詳しくは、用紙先端角部揃え機構を有した用紙保留手段を備え、紙進入時、パドルローラの適正な位置に用紙の先端を案内するようにして、そのパドルローラの適正な位置から基準位置に向けて、当該用紙を再現性良く掻き寄せできるようにすると共に、用紙のばたつきや、用紙がカールした場合であっても、用紙の先端と横端を基準位置に当接できるようにしたものである。
近年、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等に孔あけ装置を組み合わせて使用される場合が多くなってきた。この種の孔あけ装置によれば、画像形成後の記録用紙を受入れ、その用紙の下流側にパンチ機能を利用して穿孔している。孔あけ後の用紙は、再度整列されて、その孔を利用して自動でリングバインド等の綴じ処理がなされる。
ところで、パンチ処理部の下流側には用紙保留部が設けられ、綴じ処理に備えて、用紙を揃えて一時保留するようになされる。用紙保留部は、複数枚の用紙を保留できるように、用紙1枚が通る用紙搬送路よりも搬送路の高さを大きく取っている。一方、用紙搬送路にはパドルホイールが配置され、用紙の先端を基準位置に揃えるための掻き込み動作と、搬送方向と垂直な方向に用紙を押え付けて横端を揃える横寄せ動作を行っている。
なお、この種のパドルホイールに関連して、特許文献1には複写機の後処理装置が開示されている。この後処理装置によれば、用紙保留部において、所定の位置に用紙を掻き寄せるパドルホイールを備え、ステープル処理時に、用紙保留面に接していたパドルホイールを、ステープル処理終了後に、その用紙保留面から離間するようにしたものである。このようにすると、パドルホイールに引っかけることなく、用紙保留部から製本物を排出できるというものである。
また、カール対策を備えた用紙処理装置に関連して、特許文献2によれば、用紙処理装置が開示されている。この用紙処理装置によれば、用紙曲がり矯正手段を備え、ステープルトレイのシート積載面上でシートの搬送方向に平行な用紙の端縁の曲がりを矯正するようになされる。このような手段を備えると、サイドフェースがカールしたシートに対して横方向のシートの整合性を良好にできるというものである。
このように、特許文献1に記載の後処理装置によれば、用紙を揃えて一時保留する用紙保留部は、複数枚の用紙を保留するため走行路の高さが大きく設けられている。従って、用紙保留部の入口付近における用紙のカールや、先端のばたつきについては、特許文献2に記載されているような矯正機能を備えることで、カールやばたつき等を矯正するようになされる。
実開平 01−058560号公報(第1頁 図1) 特開2002−321868号公報(第3頁 図2)
しかしながら、従来方式の用紙処理装置によれば、用紙保留部の入口付近に設けられた矯正手段では、パドルホイールの直前で、用紙のカールや、先端のばたつきを矯正することが困難となる。従って、用紙搬送時のパドルホイール(以下でパドルローラともいう)ヘの用紙突入の位置が不安定となり、用紙の先端にキズを付けるおそれがある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、パドルローラの適正な位置から基準位置に向けて、当該用紙を再現性良く掻き寄せできるようにすると共に、用紙のばたつきや、用紙がカールした場合であっても、用紙の先端と横端を基準位置に当接できるようにした用紙処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る用紙処理装置は、所定の用紙を揃えて一時保留する用紙処理装置であって、所定の位置に用紙を搬送する用紙搬送手段と、この用紙搬送手段によって搬送される複数枚の用紙を揃えて一時保留する用紙保留手段とを備え、用紙保留手段は用紙先端角部揃え機構を有しており、用紙先端角部揃え機構は、紙進入時、用紙の先端と横端を基準位置に揃えるための多櫂状の回転部材の適正な位置に用紙の先端を案内する機能を有していることを特徴とするものである。
本発明に係る用紙処理装置によれば、用紙保留手段は、用紙先端角部揃え機構を有している。これを前提にして、用紙搬送手段は、所定の位置に用紙を搬送する。用紙保留手段では、用紙搬送手段によって搬送される複数枚の用紙を揃えて一時保留する際に、用紙先端角部揃え機構によって、紙進入時、用紙の先端と横端を基準位置に揃えるための多櫂状の回転部材の適正な位置に用紙の先端を案内するようになされる。
従って、多櫂状の回転部材の適正な位置から基準位置に向けて、当該用紙を再現性良く掻き寄せることができる。これにより、用紙のばたつきや、用紙がカールした場合であっても、用紙の先端と横端を基準位置に揃えることができる。
本発明に係る請求項1に記載の用紙処理装置によれば、所定の用紙を揃えて一時保留する場合に、用紙先端角部揃え機構を有した用紙保留手段を備え、紙進入時、多櫂状の回転部材の適正な位置に用紙の先端を案内するようになされる。
この構成によって、多櫂状の回転部材の適正な位置から基準位置に向けて、当該用紙を再現性良く掻き寄せることができる。従って、用紙のばたつきや、用紙がカールした場合であっても、用紙の先端と横端を基準位置に揃えることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施例に係る用紙処理装置について説明をする。
図1は、本発明に係る第1の実施例としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。
図1に示すバインド装置100は用紙処理装置の一例を構成し、コピー機や印刷装置から出力される記録紙(以下単に用紙3という)にパンチ処理をし、その後、所定の綴じ部品(消耗品)43で綴じ処理をして排出する装置である。もちろん、用紙処理装置は、所定の用紙3を揃えて一時保留する装置のみに適用してもよい。バインド装置100は装置本体部(筐体)101を有している。バインド装置100は複写機や印刷機(画像形成装置)等と並べて使用されることが好ましく、装置本体部101は、複写機や印刷機等と同程度の高さを有している。
装置本体部101内には、用紙搬送手段の一例を構成する用紙搬送部10が備えられる。用紙搬送部10は、第1の搬送路11及び第2の搬送路12を有している。搬送路11は、給紙口13及び排出口14を有しており、給紙口13から引き込んだ用紙3を所定の位置となる排出口14へ向けて搬送するスルーパス機能を有している。
ここにスルーパス機能とは、上流側の複写機や印刷機等と下流側の他の用紙処理装置の間に位置する搬送路11が、複写機や印刷機等から他の用紙処理装置へ用紙3を直接受け渡す機能をいう。このスルーパス機能が選択された場合は、後述する搬送ローラの加速処理やバインド処理等を省略するようになされる。用紙3は、通常、片面コピーの場合に、フェースダウンの状態で送られてくる。給紙口13には給紙センサ111が取付けられ、用紙3の先端を検知して給紙検知信号S11を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12は、当該搬送路11から搬送経路を切り替え可能なスイッチバック機能を有している。ここにスイッチバック機能とは、搬送路11の所定の位置で用紙3の搬送を減速及び停止し、その後、搬送路11から搬送路12に用紙3の搬送経路を切り替え、かつ、当該用紙3を逆方向に送出する機能をいう。搬送路11には、フラップ15が設けられ、搬送経路を搬送路11から搬送路12に切換えるようになされる。
また、搬送路11と搬送路12との切換え点には、3連の搬送ローラ17c、19a’、19aが設けられる。搬送ローラ17c及び19aは時計方向回りに回転し、搬送ローラ19a’は反時計方向回りに回転する。例えば、搬送ローラ19a’が駆動ローラで搬送ローラ17c及び19aが従動ローラとなっている。搬送ローラ17c及び19a’により取り込まれた用紙3は、減速及び停止するが、フラップ15が上方位置から下方位置に切換えられると、搬送ローラ19a’及び19aにより給紙されて搬送路12に搬送される。3連の搬送ローラ17c、19a’、19aの手前には用紙検知センサ114が配設され、用紙の前端及び後端側を検知して用紙検知信号S14を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12の下流側には、穿孔手段の一例となるパンチ処理部20が配置されている。この例で、上述の搬送路11と搬送路12との間は、所定の角度を有するように設計されている。例えば、搬送路11の搬送面とパンチ処理部20の用紙被穿孔面の間には、第1の俯角θ1が設定されている。ここに用紙被穿孔面とは、用紙3に孔を穿孔する面をいう。パンチ処理部20は、搬送路11の搬送面を基準にして俯角θ1を有する位置に用紙被穿孔面を設定するように配置される。
パンチ処理部20では、搬送路11からスイッチバックし、搬送路12によって搬送される用紙3の一端に二以上の綴じ用の孔を穿孔するようになされる。パンチ処理部20は、例えば、往復動作可能なパンチ刃21を駆動するモータ22を有している。用紙3はモータ22によって駆動されるパンチ刃21によって、1枚ずつ穿孔される。
パンチ処理部20内には、孔あけ位置の基準となる開閉可能なフェンス24が設けられ、用紙3を当てつけるように使用される。更に、パンチ処理部20には、用紙姿勢修正手段の一例となるサイドジョーガー23が設けられ、用紙3の姿勢を修正するようになされる。例えば、用紙3の先端が位置基準手段の一例となる開閉可能なフェンス24に均等に当接するようになされる。フェンス24は用紙端部の揃え時の位置基準となる。サイドジョーガー23の手前には用紙検知センサ118が配設され、用紙の前端及び後端を検知して用紙検知信号S18を制御部50へ出力するようになされる。
パンチ処理部20は、用紙3をフェンス24に当接させて停止させ、その後、当該用紙3の先端を穿孔する。なお、パンチ処理本体の下方には、パンチカス収納部26が設けられ、パンチ刃21によって切り落とされたパンチカスを収納するようになされる。パンチ処理部20の下流側には、用紙排出手段の一例となる排紙ローラ25が設けられ、用紙穿孔後の用紙3’を次段のユニットに搬送するようになされる。
パンチ処理部20の下流側には、用紙保留手段の一例となるバインダ紙揃えユニット30が配置され、パンチ処理部20から排紙される複数枚の用紙3’の孔の位置を揃えて一時保留(蓄積)するようになされる。バインダ紙揃えユニット30は、搬送部11の搬送面を基準にして第2の俯角θ2を有する位置に用紙保留面を設定するように配置される。ここに用紙保留面とは、孔が穿孔された用紙3’を保留(積層)する面をいう。この例では、俯角θ1と俯角θ2との関係がθ1<θ2に設定される。この設定は本体装置101の幅を縮小化するため、及び、この条件下で用紙3’を直線的に搬送するためである。
バインダ紙揃えユニット30は用紙案内押え機能を有しており、紙進入時に用紙3’を所定の位置に案内し、紙進入完了後は、用紙3’の後端側を押え込むようになされる。また、バインダ紙揃えユニット30は用紙先端角部揃え機能を有しており、紙進入時、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるための多櫂状の回転部材(以下パドルローラユニット37という)の適正な位置に用紙3’の先端を案内するようになされる。パドルローラユニット37は、所定の厚み、かつ、所定の弾性を有した複数のフィン704がリング形状に構成された多重フィン構造を有している。
バインダ紙揃えユニット30はクランプ移動機構80を有している。クランプ移動機構80は、用紙穿孔後の用紙3’を積層した用紙束3”を保持した用紙ガイド押え機構31を用紙搬送方向に移動するようになされる。
また、バインダ紙揃えユニット30の下流側には、バインド処理部40が配置され、当該ユニット30によって揃えられた複数枚の用紙束3”を綴じ部品43で綴じて冊子90を作成するようになされる。冊子90とは、綴じ部品43が嵌合され綴じられた用紙束3”をいう。
この例で、バインド処理部40は移動機構41を有している。移動機構41は、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向と、上述した搬送部11の搬送方向と直交する位置との間を往復回動するように移動する。バインド処理部40は、バインダ(綴じ部品)カセット42を有している。バインダカセット42には、複数個の綴じ部品がセットされる。綴じ部品は、例えば、射出金型成形され、用紙束3”の厚みに応じた複数種類が準備される。
移動機構41は、例えば、搬送部11の搬送方向と直交する位置でバインダカセット42から1個の綴じ部品43を引き抜いて保持し、この状態で、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置に回動する。この位置で、バインド処理部40は、バインダ紙揃えユニット30から、パンチ孔が位置決めされた用紙束3”を受入れ、そのパンチ孔に綴じ部品43を挿入して綴じ処理を実行する(自動製本機能)。
バインド処理部40の下流側には、排出手段の一例を構成する排出ユニット60が配置され、バインド処理部40により作成された冊子90を排出処理するようになされる。排出ユニット60は、例えば、第1のベルトユニット61、第2のベルトユニット62及びスタッカ63を有して構成される。
ベルトユニット61は冊子受止め切換え部の一例を構成し、バインダ紙揃えユニット30から落下してくる冊子90を受止めて送出方向を切換えるようになされる。例えば、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置から所定の排出方向へベルトユニット本体を振り向けるようになされる。
ベルトユニット62は冊子搬送部の一例を構成し、ベルトユニット61によって送出方向が切換えられた冊子90を受け取ってリレー搬送するようになされる。スタッカ63は冊子蓄積部の一例を構成し、ベルトユニット61及び62によって搬送されてくる冊子90をため込むようになされる。
続いて、本発明に係る用紙処理方法について説明する。図2A〜Dは、バインド装置100の機能例を示す工程図である。
図2Aに示す用紙3は、当該バインド装置100の上流側から給紙されたものである。パンチ孔が開孔されていないものである。用紙3’は、図1に示した搬送路11の所定の位置に向けて搬送され、搬送路11の所定の位置で減速及び停止される。その後、搬送路11から搬送路12に用紙3’の搬送経路が切り替えられ、かつ、当該用紙3を逆方向に送出されてパンチ処理部20に搬送される。
パンチ処理部20では、図2Bに示すように用紙3の一端に所定の数の綴じ用の孔が穿孔される。綴じ用の孔が穿孔された用紙3’は、バインダ紙揃えユニット30へ搬送される。バインダ紙揃えユニット30では、用紙3’が予め設定された用紙枚数に到達して用紙束3”となると、その綴じ用の孔の位置が揃えられ、バインド処理部40と協調して綴じ部品43をその孔へ挿入するようになされる。これにより、綴じ部品43が挿通された冊子90を得ることができる。
図3は、バインダ紙揃えユニット30の構成例を示す斜視図である。図3に示すバインダ紙揃えユニット30は、用紙搬送部10によって搬送される用紙3’を揃えて一時保留するものである。
バインダ紙揃えユニット30は用紙ガイド(案内)押え機構31を有している。用紙ガイド押え機構31は、紙進入時に用紙3’を所定の位置にガイドし、紙進入完了後、例えば、バインド処理時は、用紙3’の後端側を押え込むようになされる。
用紙ガイド押え機構31は、例えば、用紙保留部32及び左右の回動可能ガイド部34a、34bを有して構成される。用紙保留部32は、用紙3’を蓄積して一時保留するものである。
回動可能ガイド部34aは、ガイド部材の一例を構成し、用紙進入時、一方の側で用紙保留部32に用紙3’をガイドしたり、紙進入完了後、用紙3’を押え込むように動作する。回動可能ガイド部34aは、例えば、ソレノイド301、連接棒302、ガイドフレーム303a、押え部材304a及びリンク機構305aを有して構成される。
回動可能ガイド部34bは、用紙進入時、他方の側で用紙保留部32に用紙3’をガイドしたり、紙進入完了後、用紙3’を押え込むように動作する。回動可能ガイド部34bは、例えば、ガイドフレーム303b、押え部材304b及びリンク機構305bを有して構成される。
用紙保留部32の左右には、1対のリンク機構305a,305bが配置される。リンク機構305a,305b間は、連接棒302で可動自在に係合されている。例えば、一方のリンク機構305aにはソレノイド301が取付けられている。ソレノイド301は、用紙保留部本体に取付けられる。
この例で、ソレノイド301の往復運動を左右のリンク機構に305a,305bに伝達するようになされる。リンク機構305aにはガイドフレーム303aが取付けられ、リンク機構305bにはガイドフレーム303bが取付けられる。各々のガイドフレーム303a、303bは、用紙3’の紙面の上方向に突出するR曲面(R)形状を有しており、用紙保留部32に用紙3’をガイドするようになされる。上述のソレノイド301は、左右のリンク機構部305a、305bを介してガイドフレーム303a、303bを駆動して押え部材304a、304bを作動するようになされる。
ガイドフレーム303aの先端には押え部材304aが回動可能に取付けられ、紙進入完了後、用紙3’を押え込むように動作する。押え部材304aは、例えば、樹脂による射出金型成形品で、底部位が平坦な形状を有している。大きさは、幅20mm乃至30mmで、長さ60mm乃至80mm程度である。厚みは8mm乃至10mm程度である。
押え部材304aは、例えば、用紙進入時、回動可能ガイド部34aで形成された走行ガイド形状の延長ガイドとなるように構成され、当該押え部材304aによる押え込み機能の開放状態では、常に、回動可能ガイド部34aによる走行ガイド形状に協調する形態の走行ガイド形状となるように付勢部材で付勢されている。押え部材304aは、紙進入完了後、用紙3’に倣って当接され、当該用紙3’を平面で押える構造を有している。ガイドフレーム303b及び押え部材304bも同様に構成されている(図6参照)。
図4は、バインダ紙揃えユニット30の制御系の構成例を示すブロック図である。
図4に示す制御部50にはソレノイド駆動部35、モータ駆動部36、搬出ローラ駆動部122及びモータ駆動部180が接続されている。
ソレノイド駆動部35は駆動手段の一例であり、紙進入時、左右の押え部材304a,304bによる押え込み機能を開放し、当該押え部材304a,304bが用紙3’を用紙保留部32へガイドするための走行ガイドとして機能するように回動可能ガイド部34a,34bを制御する。この制御によって、回動可能ガイド部34a,34bは、用紙進入時、両側の押え部材304a,304bを開放して、用紙保留部32へガイドするための走行ガイドとなる。
ソレノイド駆動部35は、紙進入完了後、例えば、バインド処理時に、押え部材304a,304bによる走行ガイド機能を閉鎖し、当該押え部材304a,304bが用紙保留部32に保留された用紙3’の後端側を押えるための平面当接部品として機能するように回動可能ガイド部34a,34bを制御する。この制御によって、回動可能ガイド部34a,34bは、用紙進入完了後、走行ガイドを閉鎖して、用紙保留部32に蓄積されている用紙3’の後端側の両側部で押え込むようになされる。
制御部50は、少なくとも、ソレノイド駆動部35の出力を制御して回動可能ガイド部34a,34bを時分割に駆動する。例えば、制御部50は、パンチ処理後の用紙3’を排紙する際に排紙ローラ駆動部122に排紙制御信号S22を出力する。排紙ローラ駆動部122は、排紙制御信号S22に基づいてパンチ処理後の用紙3’を下方に排紙するようになされる。
制御部50は、排紙ローラ25を駆動する間又はその駆動毎に、ソレノイド駆動部35にソレノイド制御信号S35を出力する。ソレノイド駆動部35は、ソレノイド制御信号S35に基づいて、ソレノイド301を駆動し、押え部材304a,304bによる押え込み機能を開放するようになされる。また、ソレノイド駆動部35は、紙進入時、ソレノイド制御信号S35に基づいて、ソレノイド301を駆動し、押え部材304a,304bによる押え込み機能を実行するようになる。これにより、用紙ガイド押え機構31を制御できるようになる。
モータ駆動部36は制御部50に接続され、パドルローラユニット37を制御するようになされる。パドルローラユニット37にはモータ708が備えられる。例えば、モータ駆動部36は、制御部50からモータ制御信号S36を入力してモータ708を駆動し、パドルローラユニット37を制御するようになされる。
モータ駆動部180は制御部50に接続され、クランプ移動機構80を制御するようになされる。クランプ移動機構80にはモータ308が備えられる。例えば、モータ駆動部180は、制御部50から移動制御信号S80を入力してモータ308を駆動し、クランプ移動機構80を開閉制御するようになされる。なお、制御部50は、走行センサ119による用紙検知に基づいて制御を実行するようにすると好ましい。
続いて、バインダ紙揃えユニット30の動作例について説明する。図5は、用紙ガイド押え機構31の動作例(紙進入時)を示す側面図である。図6はその用紙上の回動可能ガイド部34a,34bの構成例を示す斜視図である。
図5に示す用紙ガイド押え機構31は、紙進入時に用紙3’を所定の位置にガイドする。このとき、ソレノイド駆動部35は、リンク機構部305a、305bを介してガイドフレーム303a、303bを駆動して押え部材304a、304bを跳ね上げるようになされる。回動可能ガイド部34a,34bのガイドフレーム303a,303bは、フレーム下方に設けられた曲面(R)で、上方から自重落下又は排紙ローラ25により強制排紙されてくる用紙3’を用紙保留部32へガイドするようになされる。
このとき、図6に示すように、用紙保留部32へ蓄積される用紙束3”の厚みよりも充分に押え部材304a、304bが上方に跳ね上がる構造を有している。この結果、紙進入時、用紙保留部32へ紙進入経路を確保できる共に用紙3’のカールを矯正できるようになる。なお、用紙3’は用紙保留部32で図示しない用紙揃え位置に到達するまで搬送される。
図7は、用紙ガイド押え機構31の動作例(紙進入完了時)を示す側面図である。図8はその用紙上の回動可能ガイド部34a,34bの構成例を示す斜視図である。
図7に示す用紙ガイド押え機構31は、紙進入完了時に用紙3’の後端側を押え込むようになされる。このとき、ソレノイド駆動部35は、リンク機構部305a、305bを介して回動可能ガイド部34aのガイドフレーム303a及び回動可能ガイド部34bのガイドフレーム303bを反時計回りに駆動する。ガイドフレーム303a、303bは押え部材304a、304bを下方向に強く押し付けて、各々の押え部材304a、304bが用紙面を個々に押え付けるようになされる。
このとき、図8に示すように、用紙保留部32へ順次蓄積される用紙束3”の厚み対して、押え部材304a、304bが面当たりで用紙3’を押し付ける。この結果、用紙進入完了後の処理等で用紙束3”を移動させるような場合に、当該用紙束3”の個々の用紙3’が位置ずれをすることなく、用紙3’の後端側から押え部材が外れたり、用紙3’に押え部材を引っ掛けたりすることがなく、一連の用紙束3”を固定した状態で移動処理するようになされる。
例えば、用紙ガイド押え機構31は、モータ駆動部36によって、用紙3’を基準位置にガイドして用紙束3”を揃えるようになされる。モータ駆動部180は、移動制御信号S80に基づいてクランプ移動機構80を制御し、櫛刃部材等によって用紙束3”の先端を押え付けるようになされる。その後、クランプ移動機構80は、用紙束3”3の表面と裏面から綴じ用孔の一部を覆う位置にガイド部材を当てて、用紙束3”を挟む。この状態で、用紙束3”を挟んだクランプ移動機構80は、当該用紙束3”に綴じ部品を取付ける工程に移行される。
[他の実施例]
なお、押え部材304a、304bを弾性部材で構成し、その部材が変形しても、元の形状に復元する性質を利用して、用紙進入時は用紙ガイド形状となっている機能を利用し、用紙を押えているときは、用紙面に倣って平坦になるような機能を利用するようにしてもよい。
このように、第1の実施例としてのバインド装置100によれば、バインダ紙揃えユニット30は、用紙ガイド押え機構31を有している。これを前提にして、用紙搬送部10は、所定の位置に用紙3’を搬送する。バインダ紙揃えユニット30は、用紙搬送部10によって搬送される複数枚の用紙3’を揃えて一時保留する際に、用紙ガイド押え機構31によって、紙進入時、用紙3’を所定の位置にガイドし、紙進入完了後には用紙3’の後端側を押え込むようになされる。
従って、紙進入時、紙進入経路を確保できる共に用紙3’のカールを矯正することができるので、用紙3’の厚みやそのサイズが変化した場合であっても、用紙3’を所定の位置に導くこと、及び、一時保留中、用紙3’の後端側を確実に押えて置くことができる。これにより、用紙3’を揃えた後の処理等で用紙3’を移動させるような場合に、当該用紙3’の個々が位置ずれを伴うことなく、用紙3’の後端側から押え部材が外れたり、用紙3’に押え部材を引っ掛けたりすることがなく、一連の用紙3’が固定された状態で移動処理できるようになる。
図9は、第2の実施例としてのバインド装置100における用紙先端角部揃え機構39の構成例を示す側面図である。
図9に示すバインド装置100は、バインダ紙揃えユニット30内に用紙先端角部揃え機構39を有して構成される。用紙先端角部揃え機構39は、用紙保留部32への紙進入時、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるためのパドルローラユニット37の適正な位置に用紙3’の先端をガイドするようになされる。用紙先端角部揃え機構39は、用紙保留部32、パドルローラユニット37及び2個のフィラー38a,38bを有して構成される。
用紙保留部32は用紙搬送路を有しており、用紙搬送路が当該装置本体部101の搬送路11に対し任意の角度(俯角)θ2を有して斜めに配置されている。このように装置本体部101の搬送路11に対して用紙搬送路が斜めに配置される構造を採ると、フィラー38a,38bが自重で垂れ下がって用紙3’をガイドする機構を採用することができる。このため、少量の部品でフィラー38a,38bを構成することができる。
パドルローラユニット37は、多櫂状の回転部材の一例を構成し、用紙保留部32内に配置され、用紙保留部32内に進入してきた用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるために当該用紙3’を掻き寄せるようになされる。
フィラー38a,38bは、可動自在なガイド部材の一例を構成し、パドルローラユニット37の適正な位置に用紙3’の先端をガイドするようになされる。フィラー38a,38bは例えば、用紙保留部32の走行路を見通せる位置であって、パドルローラユニット37の手前の位置で用紙保留部32の幅方向に橋架(両側から橋架)された棒状部材(軸)に対して可動自在に取付けられ、自重で垂れ下がる回動ガイド可動片を成している。
この例では、装置本体部101に対してバインダ紙揃えユニット30を斜め(角度θ2)に取付け、用紙3’の走行路が傾斜することから、この傾斜に対して、フィラー38a,38bを自重で垂らすことでガイド機能を構成している。
このようなフィラー38a,38bが回動ガイド可動片を成すことで、用紙3’の蓄積数が多くなって用紙総積層厚が厚くなってきた場合、フィラー38a,38bが用紙3’に接触しても微力な押圧力であるため用紙3’の進入の妨げとならない。フィラー38a,38bは、自重で走行路内に垂れ下がったとき、パドルローラユニット37への走行ガイド形状を構成するように重心が設定されている。
続いて、用紙先端角部揃え機構39の動作例について説明する。図10A及びBは、フィラー38a,38bの機能例(用紙束3”が薄い)を示し、図11A及びBは、フィラー38a,38bの機能例(用紙束3”が厚い)を各々示す説明図である。
この実施例では、搬送路11の用紙搬送面に対して俯角(傾斜角)θ2が設定された用紙保留部32において、フィラー38a,38bをパドルローラユニット37の手前の位置で回転可能に配置することで、用紙3’の進入の妨げとならないようにしている。
これらを動作条件にして、図10Aに示す用紙3’が上流側から給紙されてくると、フィラー38a,38bは、用紙3’の先端をパドルローラユニット37の適正な位置にガイドするようになされる。用紙保留部32で用紙3’の蓄積数が少ない場合、用紙3’がフィラー38a,38bを押し退けようとする力の反力であるフィラー38a,38bが用紙3’を押下する力は、図10Bに示すようにf1である。フィラーの自重力gとすると、合成力は自重力gと押下力f1とのベクトル和となる。パドルローラユニット37は、フィラー38a,38bによって適正な位置にガイドされた用紙3’の先端と側端を揃えるために、当該用紙3’を掻き込むようになされる。
一方、図11Aに示すように、用紙束3”37が厚くなってくると、用紙3’がフィラー38a,38bを押し退けようとする力の反力であるフィラー38a,38bが用紙3’を押下する力は、図11Bに示すようにf1’である。フィラーの自重力gは変化しないので、合成力は自重力gと押下力f1’とのベクトル和となる。用紙束3”が薄い場合と用紙束3”が厚い場合とでフィラー38a,38bが用紙3’を押下する力の関係は、f1’>f1となる。このため、用紙束3”の厚みが増していくに従って、必要となる用紙束3”の押下力が増大することに対して好適に対処できる。
このように、フィラー38a,38bは自重で垂れ下がっているだけで、回動可能に保持されているため、用紙保留部32に蓄積された用紙の総厚が厚くなり、フィラー38a,38bに接触しても用紙の進入の妨げとなることなく微弱な力で接触する構成とすることができる。
[他の実施例]
なお、フィラー38a,38bを時分割に駆動するフィラー駆動部を備え、フィラー38a,38bを回動方向に制御してもよい。その際には、フィラー駆動部で用紙3’の進入タイミングや、総厚に応じてフィラー38a,38bの角度を制御して、パドルローラユニット37へのガイドと、用紙進入の妨げを回避するようにしてもよい。
また、フィラー38a,38bに付勢部材を取付け、パドルローラユニット37に対する走行ガイド機能を強制する形態を採ってもよい。その際には、用紙3’の蓄積数が多くなって用紙総積層厚が厚くなってきた場合、用紙3’の進入の妨げとならないような微弱な付勢力を付勢部材に設定するとよい。
このように、第2の実施例としてのバインド装置100によれば、バインダ紙揃えユニット30は、用紙先端角部揃え機構39を有している。これを前提にして、排出ローラ25は、用紙保留部32の所定の位置に用紙3’を搬送する。バインダ紙揃えユニット30では、排出ローラ25によって搬送される複数枚の用紙3’を揃えて一時保留する際に、用紙先端角部揃え機構39のフィラー38a,38bによって、紙進入時、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるためのパドルローラユニット37の適正な位置に用紙3’の先端をガイドするようになされる。
従って、パドルローラユニット37の適正な位置から基準位置に向けて、当該用紙3’を再現性良く掻き寄せることができる。これにより、用紙3’のばたつきや、カールした用紙3’であっても、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えることができる。なお、用紙束3”の総厚が厚くなって積層された用紙3’にフィラー38a,38bが接触しても微力な力であるため用紙3’の進入の妨げとならない。また、自重で垂れ下がることにより、用紙3’をガイドする機構を採っているため、用紙先端角部揃え機構39を少量の部品で構成できるようになる。
図12は、第3の実施例としてバインド装置100におけるパドルローラユニット37の構成例を図である。
図12に示すパドルローラユニット37は、図1に示したバインド装置100に実装される部品であり、紙進入時、用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるものである。パドルローラユニット37は、図9に示したバインダ紙揃えユニット30内に取付けられ、所定の厚み、かつ、所定の弾性を有したフィン704を2枚以上重ねて回転本体部701の周囲に複数設けられた二重フィン構造を有している。この構造は、積層された用紙束3”の厚みが変化するのに伴って、フィン704の折れ曲がり状態が変化しても、フィン704の曲げ反発力を適切な範囲に保って、パドルローラユニット37の掻き込み力を好適に確保するためである。
パドルローラユニット37は、例えば、回転本体部701、ベルト駆動軸702及び駆動本体部703を有して構成され、ベルト駆動軸702を片持ちにして、このベルト駆動軸702の先端に回転本体部701をネジ止めにより固定する構造を採っている。
回転本体部701には、1対のパドルローラ705a,705bが配置されている。この実施例で回転本体部701とフィン704とを組み合わせたものをパドルローラという。パドルローラ705a,705bは回転本体部701の左右に配置されている。パドルローラ705a,705bには、8組(45°づつ)のフィン704が取付けられている。例えば、パドルローラ705a,705bは、厚み0.8mm乃至1.2mm程度の薄いゴム板をフィン状に加工し、これを2枚重ねて外周上に配置されることで構成されている。フィン704にはゴム等の弾性部材が使用される。
回転本体部701は、ベルト駆動軸702に対して脱着自在となされ、組立時、回転本体部701がベルト駆動軸702に嵌合されてネジ706で固定される。分解時、ネジ706が緩められて、ベルト駆動軸702から回転本体部701が引き抜くように取り扱われる。
駆動本体部703は、ギヤユニット707、モータ708及びベルト709を有して構成されている。ベルト駆動軸702は、ギヤユニット707に設けられた軸受け部711,712に可動自在に係合されている。駆動本体部703にはギヤユニット707及びモータ708が取付けられ、モータ708の回転速度を所定の歯車比によって減速するようになされる。
モータ708はギヤユニット707の歯車に係合され、その歯車を駆動するようになる。ベルト709はギヤユニット707の歯車駆動軸713と、ベルト駆動軸702との間に取付けられ、ギヤユニット707の回転力をベルト駆動軸702に伝達するようになる。パドルローラユニット37では、ベルト駆動軸702が回転すると、パドルローラ(回転本体部701+フィン704)705a,705bが回転する。上述した二重フィン構造は、先端の厚みよりも、根元の厚みを薄くした形状のフィン704で構成したパドルローラユニット37であってもよい。
図13は、パドルローラユニット37の分解例を示す斜視図である。図13に示すパドルローラユニット37は、回転本体部701がベルト駆動軸702から引き抜かれた状態である。このようにするには、回転本体部701からベルト駆動軸702に螺合されているネジ706を緩め、このネジ706を抜くことで、ベルト駆動軸702から回転本体部701を取り外すことができる構造となっている。もちろん、これに限られることはなく、パドルローラユニット37は、回転本体部701がベルト駆動軸702に対して掛け金止めにより固定される構造を有したものでもよい。
図13において、回転本体部701は、一方の側が軸受け部711,712で支持(片持ち支持)されたベルト駆動軸702に対して、他方の側で脱着自在に係合される。このような構成にすると、ベルト駆動軸702からパドルローラユニット37を引き抜けるので、当該パドルローラユニット37を非常に容易に交換できるようになる。また、駆動本体部703からベルト駆動軸702を分解することなく、フィン付きの回転本体部(パドルローラ)701のみを交換できるようになる。従って、定期交換用の保守パーツのコストを抑えることができる。
図14A及びBは、フィン704の機能例を示す図である。この実施例では、用紙束3”が薄い場合と用紙束3”が厚い場合とで、パドルローラユニット37のフィン704の掻き取り具合を比較している。図14Aに示すように用紙束3”が薄い場合は、二重構造のフィン704の先端が小さく曲がる。このフィン704先端の折れ曲がりによる、フィン曲げ反発力で、安定した掻き込み力が確保される。
また、図14Bに示す用紙束3”が厚い場合は、二重構造のフィン704の先端が大きく曲がる。用紙束3”が薄い場合と厚い場合とでフィン704の先端の折れ曲がり方(腰の入れ方)が異なる。単一構造の厚手フィン704に比べて、二重構造の薄手フィン704によって、曲げ反発力が分散されることから、用紙3’の蓄積数が多くなって用紙束3”(総積層厚)が厚くなってきても、フィン704の曲げ反発力が余り強くならないで、用紙3’の座屈を防止できるようになる。
図15は、パドルローラユニット37の機能例を示す上面図である。図15に示すパドルローラユニット37のベルト駆動軸702は、用紙搬送方向と直交する方向に対して所定の角度θ5を有している。この角度θ5によって、パドルローラ705a,705bは、用紙搬送方向から用紙保留部32の隅部へ用紙3’を掻き寄せるようになる。
例えば、1枚目の用紙3’がパドルローラ705a,705bによって用紙保留部32の隅部に寄せられ、用紙搬送方向に搬送されてくる2枚目の用紙3’もその隅部に寄せられる。隅部に到達した用紙3’は、パドルローラ705a,705bの回転によって押し付けられる。この結果、複数枚の用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えることができる。
図16は、他の実施例としてのパドルローラユニット37’の構成例を示す斜視図である。図16に示すパドルローラユニット37’は、パドルローラ725a,725bが半円状の分割部品で構成され、各々の半円状のパドルローラ725a,725bをベルト駆動軸722に巻装した状態で固定するようになされる。
例えば、パドルローラ725aは、駆動本体部703’に取付けられ、回転本体部721と、ベルト固定用のネジ723と、分割部品締結用のネジ724とを有している。回転本体部721には、ベルト駆動軸方向に沿って切り込みが設けられており、回転本体部721が展開可能な構造を有している。回転本体部721は、リング形状を有しており、その外周部位にはフィン704が取付けられ、この部位に隣接してネジ固定部位が設けらている。フィン704は二重フィン構造を有している。
ネジ固定部位には、ベルト固定用のネジ723でベルト駆動軸に固定され、分割部品締結用のネジ724で回転本体部721の分割部品が締結されている。他方のパドルローラ725bも同様な構成を採っている。このように取付けられたベルト駆動軸を回転すると、パドルローラ725a,725bを回転することができる。なお、パドルローラユニット37’のネジ止めをラッチにより固定するようにしてもよい。
図17は、パドルローラユニット37’の分解例を示す斜視図である。図17に示すパドルローラユニット37’は、ベルト駆動軸722からパドルローラ725a及び725bを取り外した状態である。
例えば、図16に示したベルト駆動軸722における取付け状態において、まず、パドルローラ725aの回転本体部721のネジ固定部位からベルト固定用のネジ723と、分割部品締結用のネジ724とを緩めて取り外す。その後、回転本体部721をベルト駆動軸方向に分割すると、ベルト駆動軸722からパドルローラ725aを取り外すことができる。パドルローラ725bも同様に取り扱うことで、ベルト駆動軸722からパドルローラ725bを取り外すことができる。この構造によって、駆動本体部からベルト駆動軸722を分解せずに、消耗部品のみを容易に交換できるようになる。
図18は、パドルローラユニット37’のパドルローラ725aの分解例を示す斜視図である。
この実施例で、パドルローラ725aは、回転本体部721と二重フィン構造のフィン704’(ゴム部;消耗部品)とが分割可能な構造となされ、二重フィン構造のフィンを回転本体部721に嵌め込んた状態で使用され、フィン704’のみが回転本体部721から脱着可能な構造となされる。
図18に示すパドルローラ725aには例えば、6カ所(角度60°置き)の部材スライド挿入可能な開口溝部715を有している。開口溝部715はパドルローラ725aの外周において、ベルト駆動軸Bcに平行な位置に配設されている。
この6カ所の開口溝部715には、根元が凸状を有したフィン704’がスライド挿入される。フィン704’は、例えば、回転方向と直交する方向であって、ベルト駆動軸Bcに沿って圧入される。フィン704’の1組1組は、二重フィン構造の消耗部品を成している。
このように開口溝部715の各々に圧入されたフィン704’は、1組1組が脱着可能となされているので、フィン704’をベルト駆動軸Bcに沿って手前に引っ張ると抜けるようになる。この構造によって、図17に示したベルト駆動軸722から駆動本体部703’を分解せずに、フィン704’のみを容易に交換できるようになる。
このように、第3の実施例としてのバインド装置100によれば、バインダ紙揃えユニット30は、パドルローラユニット37を有しており、そのパドルローラユニット37は所定の厚み、かつ、所定の弾性を有したフィン704’を2枚以上重ねて回転本体部701の周囲に複数設けられた多重フィン構造を有している。これを前提にして、所定の用紙3’を揃えて一時保留する場合に、排出ローラ25は所定の位置に用紙3’を搬送する。バインダ紙揃えユニット30は、排出ローラ25によって搬送される複数枚の用紙3’を揃えて一時保留する。このとき、パドルローラユニット37は、多重フィン構造を有したフィン704’により用紙3’の先端と側端を基準位置に揃えるようになされる。
従って、積層された用紙3’の厚さに影響を受けることなく、1枚単位のフィン704’を回転本体部701の周囲に複数設けたパドルローラユニット37に比べて安定した掻き込み力を確保することができる。しかも、用紙3’の蓄積数が多くなって用紙総積層厚が厚くなってきても、フィン704’の曲げ反発力が余り強くならないので、用紙3’の座屈を防止できるようになる。
この発明は、白黒用やカラー用のコピー機や印刷装置等から出力される記録紙を揃えて綴じるバインダ紙揃えユニットに適用して極めて好適である。
本発明に係る第1の実施例としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。 (A)〜(D)は、バインド装置100の機能例を示す工程図である。 バインダ紙揃えユニット30の構成例を示す斜視図である。 バインダ紙揃えユニット30の制御系の構成例を示すブロック図である。 用紙ガイド押え機構31の動作例(紙進入時)を示す側面図である。 その用紙上の回動可能ガイド部34a,34bの構成例を示す斜視図である。 用紙ガイド押え機構31の動作例(紙進入完了時)を示す側面図である。 その用紙上の回動可能ガイド部34a,34bの構成例を示す斜視図である。 第2の実施例としてのバインド装置100における用紙先端角部揃え機構39の構成例を示す側面図である。 (A)及び(B)は、フィラー38a,38bの機能例(用紙束3”が薄い)を示す説明図である。 (A)及び(B)は、フィラー38a,38bの機能例(用紙束3”が厚い)を各々示す説明図である。 第3の実施例としてバインド装置100におけるパドルローラユニット37の構成例を斜視図である。 パドルローラユニット37の分解例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、フィン704の機能例を示す図である。 パドルローラユニット37の機能例を示す上面図である。 他の実施例としてのパドルローラユニット37’の構成例を示す斜視図である。 パドルローラユニット37’の分解例を示す斜視図である。 パドルローラユニット37’のパドルローラ725aの分解例を示す斜視図である。
符号の説明
10 用紙搬送路
11 第1の搬送路
12 第2の搬送路
15 フラップ
20 パンチ処理部
21 パンチ刃
22 モータ
23 サイドジョーガー(用紙姿勢修正手段)
30 バインダ紙揃えユニット(用紙保留部)
31 用紙ガイド押え機構
37 パドルローラ
38 フィラー
39 用紙先端角部揃え機構
40 バインド処理部
41 移動機構
42 バインダカセット
43 綴じ部品
50 制御部
55 CPU(制御手段)
60 排出ユニット
61 第1のベルトユニット
62 第2のベルトユニット
81 クランプ移動機構
100 バインド装置(用紙処理装置)

Claims (8)

  1. 所定の用紙を揃えて一時保留する用紙処理装置であって、
    所定の位置に用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙搬送手段によって搬送される複数枚の用紙を揃えて一時保留する用紙保留手段とを備え、
    前記用紙保留手段は用紙先端角部揃え機構を有しており、
    前記用紙先端角部揃え機構は、
    紙進入時、前記用紙の先端と側端を基準位置に揃えるための多櫂状の回転部材の適正な位置に前記用紙の先端を案内する機能を有していることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記用紙先端角部揃え機構は、
    前記用紙を蓄積して一時保留する用紙保留部と、
    前記用紙保留部に進入してきた前記用紙の先端と横端を基準位置に揃えるために当該用紙を掻き寄せる多櫂状の回転部材と、
    前記回転部材の適正な位置に前記用紙の先端を案内する可動自在なガイド部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記用紙搬送手段は用紙搬送路を有しており、
    前記用紙搬送路が当該用紙処理装置本体に対し所定の角度を有して斜めに配置されることを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  4. 前記ガイド部材は、
    前記回転部材の手前の位置で前記用紙保留部の幅方向に橋架された軸に対して自重で垂れ下がる回動ガイド可動片を成していることを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
  5. 前記ガイド部材は、
    自重で走行路内に垂れ下がったとき、前記回転部材に対する走行ガイド機能を構成するように重心が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
  6. 前記ガイド部材を時分割に駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
  7. 前記ガイド部材には、
    前記回転部材に対する走行ガイド機能を強制する付勢部材が取付けられることを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
  8. 前記付勢部材には、
    前記用紙の蓄積数が多くなって用紙総積層厚が厚くなってきた場合、前記用紙の進入の妨げとならないような微弱な付勢力が設定されることを特徴とする請求項7に記載の用紙処理装置。
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