JP2007032453A - Internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、内燃機関に関する。 The present invention relates to an internal combustion engine.
従来から、燃料が改質されて気体燃料が生成される内燃機関が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、燃焼室に供給される気体燃料の圧力が略大気圧であり、気体燃料が燃焼室に導入されるためには、燃焼室に負圧が発生している必要がある。このため、安定的に気体燃料を燃焼室に供給できないことがある。
In the technique of
また、機関軸出力を用いて気体燃料を加圧する場合、安定的に気体燃料を燃焼室に供給することはできるが、機関軸出力が消費されるので、機関熱効率が低下する傾向にある。 Further, when the gaseous fuel is pressurized using the engine shaft output, the gaseous fuel can be stably supplied to the combustion chamber, but the engine shaft output is consumed, and therefore the engine thermal efficiency tends to decrease.
本発明の課題は、機関軸出力を消費せずに気体燃料を燃焼室に安定的に供給することができる内燃機関を提供することにある。 An object of the present invention is to provide an internal combustion engine that can stably supply gaseous fuel to a combustion chamber without consuming engine shaft output.
本発明に係る内燃機関は、燃焼室と、燃料供給部とを備える。燃料供給部は、燃焼室に燃料を供給する。燃料供給部は、第1圧縮部と、燃料改質部と、駆動部とを有する。第1圧縮部は、第1気体を加圧する。第1気体は、新気空気を含む気体である。燃料改質部は、第1圧縮部が加圧した第1気体の少なくとも一部を用いて、液体燃料の少なくとも一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。駆動部は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮部を駆動する。 An internal combustion engine according to the present invention includes a combustion chamber and a fuel supply unit. The fuel supply unit supplies fuel to the combustion chamber. The fuel supply unit includes a first compression unit, a fuel reforming unit, and a drive unit. The first compression unit pressurizes the first gas. The first gas is a gas containing fresh air. The fuel reforming unit uses at least a part of the first gas pressurized by the first compression unit to reform at least a part of the liquid fuel by an exothermic reaction to generate a gaseous fuel. The drive unit drives the first compression unit with heat energy generated by the exothermic reaction.
この内燃機関では、駆動部は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮部を駆動する。これにより、第1圧縮部は、第1気体を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに第1気体を加圧することができる。 In this internal combustion engine, the drive unit drives the first compression unit with heat energy generated by the exothermic reaction. Thereby, a 1st compression part compresses 1st gas. For this reason, it is possible to pressurize the first gas without consuming the engine shaft output.
また、燃料改質部は、第1圧縮部が加圧した第1気体の少なくとも一部を用いて、液体燃料の少なくとも一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、第1気体を加圧することにより、気体燃料を加圧することができる。 In addition, the fuel reforming unit generates gaseous fuel by reforming at least a part of the liquid fuel by an exothermic reaction using at least a part of the first gas pressurized by the first compression unit. For this reason, gaseous fuel can be pressurized by pressurizing 1st gas.
本発明に係る内燃機関では、機関軸出力を消費せずに第1気体を加圧することができ、第1気体を加圧することにより気体燃料を加圧することができる。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料を燃焼室に安定的に供給することができる。 In the internal combustion engine according to the present invention, the first gas can be pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel can be pressurized by pressurizing the first gas. For this reason, gaseous fuel can be stably supplied to a combustion chamber, without consuming engine shaft output.
<第1実施形態>
図1に、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の断面図を示す。
<First Embodiment>
FIG. 1 shows a cross-sectional view of an internal combustion engine according to the first embodiment of the present invention.
(内燃機関の概略構成)
内燃機関1は、主として、主燃焼室(燃焼室)63、吸排気機構、燃料供給機構(燃料供給部)70、電気モータ(第1始動部)80、副燃焼室(燃焼室)61、点火プラグ29、ピストン3及びECU40を備える。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
The
主燃焼室63は、シリンダヘッド20,シリンダブロック10およびピストン3に囲まれた室である。シリンダヘッド20には、主燃焼室63に新気空気を供給するための吸気ポート23と、主燃焼室63から既燃ガスを排気ガスとして排出するための排気ポート24とが形成されている。
The
また、吸排気機構として、吸気コレクタ92及び吸気マニホルド91は、吸気ポート23の上流に位置している。吸気コレクタ92には、スロットルバルブ93a及びスロットル駆動装置93bが上流側に配備されている。吸気ポート23の下流には吸気バルブ21が、排気ポート24の上流には排気バルブ22が配備されている。クランクシャフトの回転に連動して回転する吸気用カム軸21b/排気用カム軸22bに固定された吸気用カム21a/排気用カム22aは、吸気バルブ21/排気バルブ22の上方に配置されており、吸気バルブ21/排気バルブ22を開閉させる。
As an intake / exhaust mechanism, the
副燃焼室61は、主燃焼室63に隣接して設けられる室であり、副燃焼室壁61cに囲まれている。具体的には、シリンダヘッド20において吸気ポート23と排気ポート24との間に形成された空間に、略円筒形状の副燃焼室壁61cが配置され、副燃焼室61が形成される。また、副燃焼室壁61cの膨出した半球状の底面には、主燃焼室63と副燃焼室61とを連通する連通路61dが形成されている。
The
燃料供給機構70は、副燃焼室61及び主燃焼室63に燃料を供給するための機構である。燃料供給機構70では、第1圧縮機(第1圧縮部)71の下流に燃料改質器(燃料改質部)72が設けられ、燃料改質器72の下流に第1タービン(駆動部)74が設けられている。燃料改質器72には、液体燃料第2噴射弁73が設けられている。液体燃料第2噴射弁73は、燃料改質器72に液体燃料(ガソリン)を噴射する弁である。液体燃料第2噴射弁73の先端は、燃料改質器72に突出している。
The
さらに、第1タービン74の下流には、気体燃料噴射弁25が設けられている。ここで、気体燃料噴射弁25は、副燃焼室61に気体燃料(改質ガス)を噴射する弁である。気体燃料噴射弁25の先端は、副燃焼室61に突出している。また、気体燃料噴射弁25とは別に、液体燃料第1噴射弁27が吸気ポート23に設けられている。ここで、液体燃料第1噴射弁27は、吸気ポート23に液体燃料(ガソリン)を噴射する弁である。液体燃料第1噴射弁27の先端は、吸気ポート23に突出している。
Further, a gaseous
また、第1圧縮機71及び第1タービン74の回転軸である第1回転軸75には、電気モータ80が接続されている。これにより、電気モータ80は、バッテリー(図示せず)から電気エネルギーの供給を受けて、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動することができるようになっている。また、電気モータ80は、クランク軸の回転を始動するスターターの役割も兼ねている。
An
点火プラグ29は、副燃焼室61の新気混合気を点火するためのプラグである。点火プラグ29は、副燃焼室壁61cを貫通するように設けられている。点火プラグ29の先端部分29aは、副燃焼室61に突出するように設けられている。
The
ECU40は、気体燃料噴射弁25、液体燃料第1噴射弁27、液体燃料第2噴射弁73、電気モータ80、点火プラグ29、スロットル駆動装置93bなどに電気的に接続されている。
The ECU 40 is electrically connected to the gaseous
(内燃機関の概略動作)
内燃機関1では、吸気行程において、加圧された燃料が液体燃料第1噴射弁27に供給される。液体燃料第1噴射弁27は、吸気コレクタ92と吸気マニホルド91とを経由して吸気ポート23に導入された新気空気に、液体燃料を噴射する。これにより、新気混合気が生成される。そして、吸気行程において、吸気用カム21aにより吸気バルブ21は開状態とされ、新気混合気は吸気ポート23から主燃焼室63へ導入される。
(Schematic operation of internal combustion engine)
In the
圧縮行程においては、主燃焼室63で新気混合気が圧縮されるとともに、主燃焼室63の新気混合気の一部が、連通路61dを介して主燃焼室63から副燃焼室61へ導入される。
In the compression stroke, the fresh air mixture is compressed in the
ここで、後述の希薄燃焼モードで制御される場合、気体燃料噴射弁25は、加圧された気体燃料の供給を受ける。気体燃料噴射弁25は、副燃焼室61に気体燃料を噴射する。そして、主燃焼室63から導入された新気混合気と、副燃焼室61に噴射された気体燃料とが、副燃焼室61で混合されて副燃焼室61の新気混合気となる。このとき、燃焼速度の大きな気体成分である水素が気体燃料に含まれているので、副燃焼室61の新気混合気も水素が含まれており燃焼性が改質されたものとなっている。
Here, when controlled in the lean combustion mode described later, the gaseous
点火プラグ29により、副燃焼室61の新気混合気は所定のタイミングで着火され燃焼する。副燃焼室61の燃焼ガス(火炎)は、連通路61dを介して主燃焼室63へトーチ状に放射され、主燃焼室63の均質な新気混合気を燃焼させる。
By the
膨張行程では、新気混合気が燃焼して発生した燃焼圧力によって、ピストン3が押し下げられる。
In the expansion stroke, the
排気行程では、排気用カム22aにより排気バルブ22は開状態とされ、主燃焼室63で燃焼された既燃ガスが、排気ガスとして排気ポート24へ排出される。
In the exhaust stroke, the
ECU40は、気体燃料噴射弁25、液体燃料第1噴射弁27、液体燃料第2噴射弁73、電気モータ80、点火プラグ29、スロットル駆動装置93bなどに対して、制御の信号を供給し各種の制御を行う。ECU40は、各種の制御を行うためのロジックを実行する。例えば、ECU40は、所定のロジックを、電気回路的に、ソフト的に又はその両方により実行する。
The
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構70は、主として、第1圧縮機71,燃料改質器72,液体燃料第2噴射弁73,第1タービン74,第1回転軸75,燃料第1配管31,燃料第2配管32,燃料第3配管33,燃料第4配管34,チェックバルブ35,燃料第5配管36,気体燃料噴射弁25及び液体燃料第1噴射弁27を備える。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機71に接続された燃料第1配管31は、吸気管(図示せず)にも接続されており、吸気管から新気空気を導入することができるようになっている。また、第1圧縮機71は燃料第2配管32を介して燃料改質器72に接続され、燃料改質器72は燃料第3配管33を介して第1タービン74に接続されている。第1圧縮機71と第1タービン74とは、遠心式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第1圧縮機71と第1タービン74とがいずれも第1回転軸75に固定されているので、第1圧縮機71は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第1圧縮機71には、燃料第1配管31から供給された新気空気を加圧することができるように、フィン(図示せず)が設けられている。第1回転軸75は、電気モータ80に接続されている。
The fuel
さらに、第1タービン74には、燃料第3配管33から供給された気体燃料が通過する際に、気体燃料から熱エネルギーを回収することができるように、フィン(図示せず)が設けられている。その第1タービン74は、燃料第4配管34,チェックバルブ35及び燃料第5配管36を介して気体燃料噴射弁25に接続されている。チェックバルブ35は、差圧が境界値B以上である場合に開状態となり、差圧が境界値B未満である場合に閉状態となる。ここで、差圧は、燃料第4配管34における気体燃料の圧力と、燃料第5配管36における気体の圧力との差、すなわち、気体燃料の圧力と副燃焼室61の圧力との差である。
Furthermore, the
また、燃料ポンプ(図示せず)が液体燃料第1噴射弁27と液体燃料第2噴射弁73とに接続されており、液体燃料第1噴射弁27と液体燃料第2噴射弁73とはそれぞれ加圧された液体燃料の供給を受けることができるようになっている。液体燃料第1噴射弁27は、その先端が吸気ポート23に突出しており、吸気ポート23に液体燃料を噴射することができるようになっている。液体燃料第2噴射弁73は、その先端が燃料改質器72に突出しており、燃料改質器72に液体燃料を噴霧することができるようになっている。
A fuel pump (not shown) is connected to the liquid fuel
ここで、気体燃料噴射弁25、液体燃料第1噴射弁27及び液体燃料第2噴射弁73は、それぞれ、ECU40から受けた制御の信号に応じて開閉する。
Here, the gaseous
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸75を介して第1圧縮機71及び第1タービン74を回転して、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁25が開弁された場合、燃料第1配管31に導入された新気空気は、第1圧縮機71に供給される。第1圧縮機71は、回転することにより、フィンを介して新気空気を加圧して、その新気空気を燃料第2配管32へ送り出す。燃料改質器72は、燃料第2配管32を介して新気空気が供給され、液体燃料第2噴射弁73を介して液体燃料が供給され、新気空気と液体燃料とを混合して新気混合気を形成する。燃料改質器72では、その新気混合気が、部分酸化改質反応
CnHm+(n/2)(O2+3.773N2)
→(m/2)H2+nCO+(3.773n/2)N2 (1)
により水素と一酸化炭素とを中心とする気体燃料へと変換される。例えば、液体燃料がイソオクタン(n=8,m=18)である場合、モル分率で、水素が28%、一酸化炭素が25%、窒素が47%となっている気体燃料が生成される。ここで、酸素と窒素とを含んだ新気空気が加圧されているので、生成される気体燃料も加圧されている。
When the gaseous
→ (m / 2) H 2 + nCO + (3.773n / 2) N 2 (1)
Is converted into a gaseous fuel centered on hydrogen and carbon monoxide. For example, when the liquid fuel is isooctane (n = 8, m = 18), a gaseous fuel is produced in which the molar fraction is 28% hydrogen, 25% carbon monoxide, and 47% nitrogen. . Here, since the fresh air containing oxygen and nitrogen is pressurized, the generated gaseous fuel is also pressurized.
また、式(1)で表される部分酸化改質反応は発熱反応である。例えば、液体燃料がイソオクタン(n=8,m=18)である場合、反応系が有する化学エネルギーが反応前に比べて反応後に19%低下したものになり、低下した化学エネルギーが熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーを保持した気体燃料は、新気空気よりも圧力が高くなっており、燃料改質器72から燃料第3配管33を介して第1タービン74へ送り出される。
Further, the partial oxidation reforming reaction represented by the formula (1) is an exothermic reaction. For example, when the liquid fuel is isooctane (n = 8, m = 18), the chemical energy of the reaction system is reduced by 19% after the reaction compared to before the reaction, and the reduced chemical energy is converted into thermal energy. Is done. The gaseous fuel holding the thermal energy has a pressure higher than that of fresh air, and is sent from the
第1タービン74は、燃料第3配管33から供給された気体燃料が通過する際に、フィンを介して気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。この回転トルクが第1回転軸75を介して第1タービン74から第1圧縮機71へ伝達され、第1圧縮機71が回転する。すなわち、第1タービン74は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機71を駆動する。
When the gaseous fuel supplied from the fuel
ここで、気体燃料は、第1タービン74を回転させることにより圧力の損失を受けているが、標準状態の圧力よりも加圧されている。このため、第1タービン74から燃料第4配管34へ送り出された気体燃料が加圧されているので、差圧がB以上となってチェックバルブ35は開状態になる。これにより、その気体燃料は、燃料第5配管36と気体燃料噴射弁25とを介して副燃焼室61へ供給される。
Here, the gaseous fuel receives a loss of pressure by rotating the
一方、気体燃料噴射弁25が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35が閉状態になる。そして、気体燃料が第1タービン74を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第1回転軸75の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機71が回転しにくくなるので、気体燃料は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料が副燃焼室61へ供給されなくなる。
On the other hand, when the gaseous
(ECUの詳細構成)
ECU40は、主として、負荷演算部41,回転数演算部42,燃料噴射制御部43,スロットル制御部44,点火時期制御部45,始動制御部46,記憶部(図示せず)及び入出力インターフェース(図示せず)を備える。負荷演算部41,回転数演算部42,燃料噴射制御部43,スロットル制御部44及び点火時期制御部45は、CPUなどである。記憶部は、ROM,RAMなどであり、プログラムやマップ情報(図2参照)などを記憶している。入出力インターフェースは、外部から信号を受ける場合や外部へ信号を供給する場合にインターフェースとなる部分である。
(Detailed configuration of ECU)
The
ECU40は、各種の制御を行うためのロジックを実行するだけでなく、気体燃料噴射弁25,液体燃料第1噴射弁27及び液体燃料第2噴射弁73を制御するためのロジックを実行する。
The
(ECUの詳細動作)
ECU40には、クランク角センサ51で検出されたクランク角信号、水温センサ52で検出された冷却水温信号、アクセル開度センサ53で検出されたアクセル開度信号などが、入出力インターフェースを介して入力される。負荷演算部41及び回転数演算部42は、これらの信号を入出力インターフェースから受け取る。負荷演算部41は、これらの信号に基づいて、機関負荷を演算する。回転数演算部42は、これらの信号に基づいて、機関回転数を演算する。
(Detailed operation of ECU)
A crank angle signal detected by the
燃料噴射制御部43は、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取る。また、燃料噴射制御部43は、記憶部を参照し、マップ情報(図2参照)を記憶部から受け取る。燃料噴射制御部43は、機関負荷の情報及び機関回転数の情報とマップ情報となどに基づいて、制御モードを決定し、気体噴射量制御信号と液体噴射量第1制御信号と液体噴射量第2制御信号とを生成する。これにより、気体燃料噴射弁25は、気体噴射量制御信号に基づいて、所定の噴射量で気体燃料を副燃焼室61へ噴射する。液体燃料第1噴射弁27は、液体噴射量第1制御信号に基づいて、所定の噴射量で液体燃料を吸気ポート23へ噴射する。液体燃料第2噴射弁73は、液体噴射量第2制御信号に基づいて、所定の噴射量で液体燃料を燃料改質器72へ噴射する。
The fuel
スロットル制御部44は、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取り、機関負荷の情報及び機関回転数の情報などに基づいて、スロットル制御信号を生成する。これにより、スロットル駆動装置93bは、スロットル制御信号に基づいて所定の開度でスロットルバルブ93aを開閉させる。
The
点火時期制御部45は、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取り、機関負荷の情報及び機関回転数の情報などに基づいて、点火時期制御信号を生成する。これにより、点火プラグ29は、点火時期制御信号に基づいて所定のタイミングでスパークを発生させる。
The ignition
始動制御部46は、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取り、機関負荷の情報及び機関回転数の情報などに基づいて、始動制御信号を生成する。これにより、電気モータ80は、始動制御信号に基づいて、所定のタイミングで第1回転軸75を回転して第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。
The
(内燃機関の制御)
内燃機関1の制御を、図2を参照して説明する。
(Control of internal combustion engine)
Control of the
ECU40の燃料噴射制御部43が参照するマップ情報を図2に示す。マップ情報には、機関負荷や機関回転数と制御領域との関係が示されている。すなわち、制御領域は、第1制御領域A1及び第2制御領域A2に分けられている。
Map information referred to by the fuel
((第1制御領域における制御))
第1制御領域A1は、比較的低速低負荷側の領域であり、燃料供給機構70が希薄燃焼モードで制御される領域である。第1制御領域A1における運転状態は、希薄燃焼が行われる運転状態であり、主燃焼室63の空燃比が理論空燃比よりもリーンに制御される運転状態である。
((Control in the first control area))
The first control region A1 is a region on the relatively low speed and low load side, and is a region in which the
ECU40の燃料噴射制御部43は、運転状態が第1制御領域A1に属すると判断する場合に、制御モードを希薄燃焼モードに決定する。そして、ECU40の燃料噴射制御部43は、気体噴射量制御信号と液体噴射量第1制御信号と液体噴射量第2制御信号とを生成する。すなわち、第1制御領域A1では、気体燃料噴射弁25、液体燃料第1噴射弁27及び液体燃料第2噴射弁73は、それぞれ、所定のタイミングで所定時間開弁される。
The fuel
このように、副燃焼室61に気体燃料が供給されるので、副燃焼室61における燃焼速度が高められる。このため、副燃焼室61から主燃焼室63へ噴射される火炎の速度が速くなるので、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
Thus, since gaseous fuel is supplied to the
((第2制御領域における制御))
第2制御領域A2は、比較的高速側又は高負荷側の領域であり、燃料供給機構70がストイキ燃焼モードで制御される領域である。第2制御領域A2における運転状態は、通常の燃焼が行われる運転状態であり、主燃焼室63の空燃比が理論空燃比に制御される運転状態である。
((Control in the second control area))
The second control region A2 is a region on the relatively high speed side or the high load side, and is a region where the
ECU40の燃料噴射制御部43は、運転状態が第2制御領域A2に属すると判断する場合に、制御モードをストイキ燃焼モードに決定する。そして、ECU40の燃料噴射制御部43は、液体噴射量第1制御信号を生成する。すなわち、第1制御領域A1では、液体燃料第1噴射弁27が所定のタイミングで所定時間開弁されるが、気体燃料噴射弁25及び液体燃料第2噴射弁73は閉弁されたままになる。
The fuel
このため、主燃焼室63における燃焼速度が適切なものとなり、主燃焼室63におけるノッキングが低減される。
For this reason, the combustion speed in the
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン74は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機71を駆動する。これにより、第1圧縮機71は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器72は、第1圧縮機71が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は副燃焼室61に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、燃料供給機構70は、希薄燃焼モードに制御される場合に、副燃焼室61に気体燃料を供給する。このため、副燃焼室61における燃焼速度が高められ、副燃焼室61から主燃焼室63へ噴射される火炎の速度が速くなるので、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
(2)
Here, the
(3)
ここでは、第1圧縮機71及び第1タービン74は、遠心式の圧縮機及びタービンである。このため、第1圧縮機71及び第1タービン74は低コストで構成されている。
(3)
Here, the
(4)
ここでは、電気モータ80は、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動するだけでなく、クランク軸の回転をさらに始動する。このため、内燃機関1は低コストで構成される。
(4)
Here, the
(第1実施形態の変形例)
(A)燃料供給機構70の気体燃料噴射弁25は、その先端が副燃焼室61に突出するように設けられる代わりに、その先端が吸気ポート23に突出するように設けられていてもよい。この場合でも、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は主燃焼室63に安定的に供給される。
(Modification of the first embodiment)
(A) The gaseous
あるいは、気体燃料噴射弁25は、その先端が副燃焼室61に突出するように設けられる代わりに、その先端が主燃焼室63に突出するように設けられていてもよい。この場合でも、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は主燃焼室63に安定的に供給される。また、気体燃料と新気空気との混合気を成層化して燃焼室に生成することができるので、燃焼室におけるリーン限界を拡大することができる。
Alternatively, the gaseous
(B)図3に示すように、内燃機関1iは、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)70iを備え、ECU40の代わりにECU40iを備えても良い。
(B) As shown in FIG. 3, the
燃料供給機構70iは、第1回転軸75の代わりに第1回転軸75iを備え、電気モータ80の代わりに圧縮空気生成部89i及び圧縮空気始動機構(第2始動部)80iを備える。圧縮空気始動機構80iは、主として、圧縮空気タンク82i,開閉弁83i,圧縮空気第1配管84i,圧縮空気第2配管85i及び圧縮空気第3配管86iを有する。
The
圧縮空気生成部89iは、車両が減速する際に車両の運動エネルギーを回生して、圧縮空気を生成する。圧縮空気生成部89iは、圧縮空気第1配管84iを介して圧縮空気始動機構80iの圧縮空気タンク82iに接続されている。これにより、圧縮空気タンク82iは、圧縮空気生成部89iから圧縮空気の供給を受けて、その圧縮空気を蓄積する。圧縮空気タンク82iは、圧縮空気第2配管85iと開閉弁83iと圧縮空気第3配管86iとを介して燃料第3配管33に接続されている。
The compressed
開閉弁83iは、ECU40iから制御の信号を受けて開閉する。初期状態において、開閉弁83iが開弁され、圧縮空気タンク82iに蓄積された圧縮空気は、燃料第3配管33に供給される。燃料第3配管33に供給された圧縮空気は、第1タービン74に供給されて、第1タービン74を回転させる。この回転トルクが第1回転軸75iを介して第1圧縮機71へ伝達され、第1圧縮機71が回転する。すなわち、圧縮空気始動機構80iは、圧縮空気生成部89iから圧縮空気の供給を受けて、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。
The on-off valve 83i opens and closes in response to a control signal from the
また、ECU40iは、始動制御部46の代わりに始動制御部46iを有する。ECU40iの始動制御部46iは、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取り、機関負荷の情報及び機関回転数の情報などに基づいて、始動制御信号を生成する。これにより、圧縮空気始動機構80iは、始動制御信号に基づいて、所定のタイミングで第1タービン74を回転させて第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。
The
このように、圧縮空気始動機構80iは、圧縮空気の供給を受けて、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。このため、機関軸出力を消費せずに第1圧縮機71及び第1タービン74は始動される。
As described above, the compressed
また、圧縮空気生成部89iは、車両が減速する際に車両の運動エネルギーを回生して、圧縮空気を生成する。このため、機関軸出力を消費せずに圧縮空気は生成される。この結果、圧縮空気を圧縮空気始動機構80iへ供給することができるようになっている。
The compressed
(C)図4に示すように、内燃機関1jは、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)70jを備えても良い。
(C) As shown in FIG. 4, the
燃料供給機構70jは、液体燃料第2噴射弁73の代わりに液体燃料第2噴射弁73jを有する。液体燃料第2噴射弁73jは、燃料第1配管31に液体燃料(ガソリン)を噴射する弁である。液体燃料第2噴射弁73jの先端は、燃料第1配管31に突出している。この場合、燃料第1配管31において、液体燃料と新気空気とが混合されて新気混合気が生成される。そして、その新気混合気が第1圧縮機71に供給されて加圧されることになる。
The
このため、新気空気と液体燃料とが均一に混合された新気混合気が燃料改質部に供給されることになる。このため、燃料改質器72の改質効率は高まる。
For this reason, a fresh air mixture in which fresh air and liquid fuel are uniformly mixed is supplied to the fuel reforming unit. For this reason, the reforming efficiency of the
(D)図5に示すように、内燃機関1kは、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)70kを備えても良い。
(D) As shown in FIG. 5, the
燃料供給機構70kは、燃料第6配管37k及びリザーバタンク(蓄積部)7kをさらに有する。
The
第1タービン74は、燃料第6配管37kを介してリザーバタンク7kに接続されている。リザーバタンク7kは、燃料第4配管34を介してチェックバルブ35に接続されている。燃料第6配管37k、リザーバタンク7k及び燃料第4配管34には、第1タービン74から排出された気体燃料が満たされている。
The
気体燃料噴射弁25が開弁された場合、差圧が境界値B以上となりチェックバルブ35が開状態になる。このため、リザーバタンク7kに蓄積された気体燃料は、燃料第4配管34とチェックバルブ35と燃料第5配管36と気体燃料噴射弁25とを介して副燃焼室61に供給される。それに対して、気体燃料噴射弁25が開弁されない場合、差圧が境界値B未満となりチェックバルブ35が閉状態になる。このため、リザーバタンク7kに蓄積された気体燃料は主燃焼室63に供給されない。
When the gaseous
このように、リザーバタンク7kは気体燃料を蓄積する。このため、気体燃料は安定的に副燃焼室61に供給される。
Thus, the
<第2実施形態>
図6に、本発明の第2実施形態に係る内燃機関の断面図を示す。
Second Embodiment
FIG. 6 shows a cross-sectional view of an internal combustion engine according to the second embodiment of the present invention.
内燃機関100は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)170を備える点で第1実施形態と異なる。
The
(内燃機関の概略構成)
燃料供給機構170では、第1タービン74の下流に、第2圧縮機(第2圧縮部)176がさらに設けられている。これにより、第1タービン74を通過した気体燃料を加圧することができるようになっている。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
In the
また、第1圧縮機71及び第1タービン74の回転軸である第1回転軸175には、第2圧縮機176がさらに接続されており、第1タービン74の回転に連動して第2圧縮機176も回転するようになっている。
A
(内燃機関の概略動作)
第1実施形態と同様である。
(Schematic operation of internal combustion engine)
This is the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構170は、第1回転軸75の代わりに第1回転軸175を備え、第2圧縮機176及び燃料第6配管137をさらに備える。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機71と第1タービン74とがいずれも第1回転軸175に固定されているので、第1圧縮機71は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。
Since both the
第1タービン74には、燃料第6配管137を介して第2圧縮機176が接続されている。第2圧縮機176と第1タービン74とは、遠心式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第2圧縮機176と第1タービン74とがいずれも第1回転軸175に固定されているので、第2圧縮機176は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第2圧縮機176には、燃料第6配管137から供給された気体燃料を加圧することができるように、フィン(図示せず)が設けられている。
A
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸175を介して第1圧縮機71,第2圧縮機176及び第1タービン74を回転して、第1圧縮機71,第2圧縮機176及び第1タービン74を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁25が開弁された場合、第1タービン74は、燃料第3配管33から供給された気体燃料が通過する際に、フィンを介して気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。この回転トルクが第1回転軸175を介して第1タービン74から第1圧縮機71及び第2圧縮機176へ伝達され、第1圧縮機71及び第2圧縮機176が回転する。すなわち、第1タービン74は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機71及び第2圧縮機176を駆動する。
When the gaseous
ここで、気体燃料は、第1タービン74を回転させることにより圧力の損失を受ける。しかし、第1タービン74を通過した気体燃料は、第2圧縮機176により加圧されるので、標準状態の圧力よりも加圧されている。
Here, the gaseous fuel receives a loss of pressure by rotating the
気体燃料噴射弁25が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35が閉状態になる。そして、気体燃料が第1タービン74を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第1回転軸175の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機71及び第2圧縮機176が回転しにくくなるので、気体燃料は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料が副燃焼室61へ供給されなくなる。
When the gaseous
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細構成)
第1実施形態と同様である。
(Detailed configuration of ECU)
This is the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細動作)
第1実施形態と同様である。
(Detailed operation of ECU)
This is the same as in the first embodiment.
(内燃機関の制御)
第1実施形態と同様である。
(Control of internal combustion engine)
This is the same as in the first embodiment.
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン74は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機71を駆動する。これにより、第1圧縮機71は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器72は、第1圧縮機71が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は副燃焼室61に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、第1タービン74は、第2圧縮機176をさらに駆動する。これにより、第2圧縮機176は、気体燃料を加圧する。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は加圧される。
(2)
Here, the
(3)
ここでは、第2圧縮機176及び第1タービン74は、遠心式の圧縮機及びタービンである。このため、第2圧縮機176及び第1タービン74は低コストで構成されている。
(3)
Here, the
<第3実施形態>
図7に、本発明の第3実施形態に係る内燃機関の断面図を示す。
<Third Embodiment>
FIG. 7 shows a cross-sectional view of an internal combustion engine according to the third embodiment of the present invention.
内燃機関200は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、副燃焼室61が備えられていない点と、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)270を備える点と、ECU40の代わりにECU240を備える点と、で第1実施形態と異なる。
The
(内燃機関の概略構成)
燃料供給機構270では、第1タービン74の下流に混合器(混合部)277がさらに設けられ、混合器277の別の上流に第2圧縮機(第2圧縮部)276がさらに設けられている。これにより、第1タービン74を通過した気体燃料に、加圧された新気空気を混合することができるようになっている。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
In the
また、第1圧縮機71及び第1タービン74の第1回転軸175には、第2圧縮機276がさらに接続されており、第1タービン74の回転に連動して第2圧縮機276も回転するようになっている。
Further, a
さらに、混合器277の下流には、気体燃料噴射弁225が設けられている。ここで、気体燃料噴射弁225は、気体燃料と新気空気との混合気を主燃焼室63に噴射する弁である。気体燃料噴射弁225の先端は、主燃焼室63に突出している。
Further, a gaseous
ECU240は、気体燃料噴射弁225、液体燃料第1噴射弁27、液体燃料第2噴射弁73、電気モータ80、点火プラグ29、スロットル駆動装置93bなどに電気的に接続されている。
The
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(内燃機関の概略動作)
圧縮行程においては、主燃焼室63で新気混合気が圧縮される。
(Schematic operation of internal combustion engine)
In the compression stroke, the fresh air mixture is compressed in the
ここで、後述の低負荷燃焼モード又は中負荷燃焼モードで制御される場合、気体燃料噴射弁225は、加圧された混合気の供給を受ける。気体燃料噴射弁225は、主燃焼室63に混合気を噴射する。そして、吸気ポート23から導入された新気混合気と、主燃焼室63に噴射された混合気とが、主燃焼室63で混合されて主燃焼室63の新気混合気となる。このとき、燃焼速度の大きな気体成分である水素が混合気に含まれているので、主燃焼室63の新気混合気も水素が含まれており燃焼性が改質されたものとなっている。
Here, when controlled in a low-load combustion mode or a medium-load combustion mode, which will be described later, the gaseous
ECU240は、気体燃料噴射弁225、液体燃料第1噴射弁27、液体燃料第2噴射弁73、電気モータ80、点火プラグ29、スロットル駆動装置93bなどに対して、制御の信号を供給し各種の制御を行う。
The
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構270は、第1回転軸75の代わりに第1回転軸175を備え、気体燃料噴射弁25の代わりに気体燃料噴射弁225を備え、第2圧縮機276,混合器277,燃料第6配管237,燃料第7配管238及び燃料第8配管239をさらに備える。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機71と第1タービン74とがいずれも第1回転軸175に固定されているので、第1圧縮機71は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。
Since both the
第2圧縮機276に接続された燃料第8配管239は、吸気管(図示せず)にも接続されており、吸気管から新気空気を導入することができるようになっている。また、第2圧縮機276が接続された燃料第7配管238と、第1タービン74が接続された燃料第6配管237とが合流する部分には、混合器277が設けられている。第2圧縮機276と第1タービン74とは、遠心式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第2圧縮機276と第1タービン74とがいずれも第1回転軸175に固定されているので、第2圧縮機276は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第2圧縮機276には、燃料第8配管239から供給された新気空気を加圧することができるように、フィン(図示せず)が設けられている。
The fuel
混合器277は、燃料第4配管34,チェックバルブ35及び燃料第5配管36を介して気体燃料噴射弁225に接続されている。チェックバルブ35は、差圧が境界値B以上である場合に開状態となり、差圧が境界値B未満である場合に閉状態となる。ここで、差圧は、燃料第4配管34における混合気の圧力と、燃料第5配管36における気体の圧力との差である。気体燃料噴射弁225は、ECU240から受けた制御の信号に応じて開閉する。
The mixer 277 is connected to the gaseous
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸175を介して第1圧縮機71,第2圧縮機276及び第1タービン74を回転して、第1圧縮機71,第2圧縮機276及び第1タービン74を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁225が開弁された場合、第1タービン74は、燃料第3配管33から供給された気体燃料が通過する際に、フィンを介して気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。この回転トルクが第1回転軸175を介して第1タービン74から第1圧縮機71及び第2圧縮機276へ伝達され、第1圧縮機71及び第2圧縮機276が回転する。すなわち、第1タービン74は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機71及び第2圧縮機276を駆動する。
When the gaseous
ここで、気体燃料は、第1タービン74を回転させることにより圧力の損失を受けている。しかし、混合器277は、燃料第6配管237を介して第1タービン74から気体燃料の供給を受け、燃料第7配管238を介して第2圧縮機276から新気空気の供給を受ける。そして、第1タービン74を通過した気体燃料と、第2圧縮機176により加圧された新気空気とが混合器277により混合されるので、混合器277において、気体燃料と新気空気との混合気は標準状態の圧力よりも加圧されている。このため、混合器277から燃料第4配管34へ送り出された混合気が加圧されているので、差圧がB以上となってチェックバルブ35は開状態になる。このため、混合気(気体燃料を含む)は、燃料第5配管36と気体燃料噴射弁225とを介して主燃焼室63へ供給される。
Here, the gaseous fuel is subjected to pressure loss by rotating the
気体燃料噴射弁225が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35が閉状態になる。そして、気体燃料が第1タービン74を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第1回転軸175の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機71及び第2圧縮機276が回転しにくくなるので、気体燃料を含む混合気は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63へ供給されなくなる。
When the gaseous
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細構成)
ECU240は、燃料噴射制御部43の代わりに燃料噴射制御部243を備える。燃料噴射制御部243は、3種類の制御モードの中から制御モードを決定する点で第1実施形態と異なる。
(Detailed configuration of ECU)
The
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細動作)
燃料噴射制御部243は、機関負荷の情報を負荷演算部41から受け取り、機関回転数の情報を回転数演算部42から受け取る。また、燃料噴射制御部243は、記憶部を参照し、マップ情報(図示せず)を記憶部から受け取る。燃料噴射制御部243は、機関負荷の情報及び機関回転数の情報とマップ情報となどに基づいて、制御モードを決定し、気体噴射量制御信号と液体噴射量第1制御信号と液体噴射量第2制御信号とを生成する。これにより、気体燃料噴射弁225は、気体噴射量制御信号に基づいて、所定の噴射量で混合気を主燃焼室63へ噴射する。液体燃料第1噴射弁27は、液体噴射量第1制御信号に基づいて、所定の噴射量で液体燃料を吸気ポート23へ噴射する。液体燃料第2噴射弁73は、液体噴射量第2制御信号に基づいて、所定の噴射量で液体燃料を燃料改質器72へ噴射する。
(Detailed operation of ECU)
The fuel
その他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(内燃機関の制御)
ECU240の燃料噴射制御部243が参照するマップ情報には、機関負荷と制御領域との関係が示されている。すなわち、制御領域は、第1制御領域と第2制御領域と第3制御領域とに分けられている。
(Control of internal combustion engine)
The map information referred to by the fuel
((第1制御領域における制御))
第1制御領域は、比較的低負荷側の領域であり、燃料供給機構270が低負荷燃焼モードで制御される領域である。第1制御領域における運転状態は、希薄燃焼が行われる運転状態であり、主燃焼室63の空燃比が理論空燃比よりもリーンに制御される運転状態である。
((Control in the first control area))
The first control region is a region on the relatively low load side, and is a region where the
ECU240の燃料噴射制御部243は、運転状態が第1制御領域に属すると判断する場合に、制御モードを低負荷燃焼モードに決定する。そして、ECU240の燃料噴射制御部243は、気体噴射量制御信号と液体噴射量第1制御信号と液体噴射量第2制御信号とを生成する。すなわち、第1制御領域では、気体燃料噴射弁225は、圧縮行程の終盤において、開弁され、第1噴射量Q1で主燃焼室63に混合気を噴射する。ここで、第1噴射量Q1は、主燃焼室63に混合気を成層的に形成するのに十分な量である。このため、気体燃料と新気空気との混合気は主燃焼室63で成層的に分布することになる。また、液体燃料第1噴射弁27及び液体燃料第2噴射弁73は、それぞれ、所定のタイミングで所定時間開弁される。
The fuel
このように、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63で成層的に分布するので、その混合気を含む新気混合気を主燃焼室63において点火することが容易になる。このため、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
Thus, since the air-fuel mixture containing gaseous fuel is stratifiedly distributed in the
((第2制御領域における制御))
第2制御領域は、比較的中負荷の領域であり、燃料供給機構270が中負荷燃焼モードで制御される領域である。第2制御領域における運転状態は、希薄燃焼が行われる運転状態であり、主燃焼室63の空燃比が理論空燃比よりもややリーンに制御される運転状態である。
((Control in the second control area))
The second control region is a relatively medium load region, and is a region where the
ECU240の燃料噴射制御部243は、運転状態が第2制御領域に属すると判断する場合に、制御モードを中負荷燃焼モードに決定する。そして、ECU240の燃料噴射制御部243は、気体噴射量制御信号と液体噴射量第1制御信号と液体噴射量第2制御信号とを生成する。すなわち、第2制御領域では、気体燃料噴射弁225は、圧縮行程の終盤において、開弁され、第2噴射量Q2で主燃焼室63に混合気を噴射する。ここで、第2噴射量Q2は、第1噴射量Q1よりも少ない量である。このため、気体燃料と新気空気との混合気は主燃焼室63でやや成層的に分布することになる。また、液体燃料第1噴射弁27及び液体燃料第2噴射弁73は、それぞれ、所定のタイミングで所定時間開弁される。
The fuel
このように、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63でやや成層的に分布するので、その混合気を含む新気混合気の燃焼速度が主燃焼室63において適切なものとなり、主燃焼室63における燃焼が安定する。
As described above, since the air-fuel mixture containing gaseous fuel is distributed somewhat stratified in the
((第3制御領域における制御))
第3制御領域は、比較的高負荷側の領域であり、燃料供給機構270がストイキ燃焼モードで制御される領域である。第3制御領域における運転状態は、通常の燃焼が行われる運転状態であり、主燃焼室63の空燃比が理論空燃比に制御される運転状態である。
((Control in the third control region))
The third control region is a region on the relatively high load side, and is a region where the
ECU240の燃料噴射制御部243は、運転状態が第3制御領域に属すると判断する場合に、制御モードをストイキ燃焼モードに決定する。そして、ECU240の燃料噴射制御部243は、液体噴射量第1制御信号を生成する。すなわち、第3制御領域では、液体燃料第1噴射弁27が所定のタイミングで所定時間開弁されるが、気体燃料噴射弁225及び液体燃料第2噴射弁73は閉弁されたままになる。
The fuel
このため、主燃焼室63における燃焼速度が適切なものとなり、主燃焼室63におけるノッキングが低減される。
For this reason, the combustion speed in the
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン74は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機71を駆動する。これにより、第1圧縮機71は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器72は、第1圧縮機71が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は主燃焼室63に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、混合器277は、燃料改質器72から排出される気体燃料と、第2圧縮機276から供給される新気空気とを混合する。これにより、気体燃料と新気空気との混合気は均一な状態で主燃焼室63に供給される。このため、主燃焼室63における燃焼はサイクル変動の小さいものとなる。
(2)
Here, the mixer 277 mixes the gaseous fuel discharged from the
(3)
ここでは、第1タービン74は、第2圧縮機276をさらに駆動する。これにより、第2圧縮機276は、新気空気を加圧する。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は加圧される。
(3)
Here, the
(4)
ここでは、燃料供給機構270は、低負荷燃焼モードで制御される場合に、圧縮行程の終盤において、気体燃料を含む混合気を主燃焼室63に供給する。このため、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63において成層的に分布することになるので、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
(4)
Here, the
<第4実施形態>
図8に、本発明の第4実施形態に係る内燃機関の断面図を示す。
<Fourth embodiment>
FIG. 8 shows a cross-sectional view of an internal combustion engine according to the fourth embodiment of the present invention.
内燃機関300は、基本的な構成は第3実施形態と同様であるが、燃料供給機構270の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)370を備える点で第3実施形態と異なる。
The basic configuration of the
(内燃機関の概略構成)
燃料供給機構370では、燃料第7配管338が、燃料第2配管332の途中から分岐して、燃料改質器72や第1タービン74をバイパスするように混合器(混合部)377へ接続されている。これにより、第1タービン74を通過した気体燃料に、第1圧縮機71で加圧された新気空気を混合することができるようになっている。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
In the
さらに、混合器377の下流には、気体燃料噴射弁225が設けられている。ここで、気体燃料噴射弁225は、気体燃料と新気空気との混合気を主燃焼室63に噴射する弁である。気体燃料噴射弁225の先端は、主燃焼室63に突出している。
Further, a gaseous
その他の点は第3実施形態と同様である。 Other points are the same as in the third embodiment.
(内燃機関の概略動作)
第3実施形態と同様である。
(Schematic operation of internal combustion engine)
This is the same as in the third embodiment.
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構370は、第1回転軸175の代わりに第1回転軸75を備え、混合器277の代わりに混合器377を備え、燃料第2配管32の代わりに燃料第2配管332を備え、燃料第7配管238の代わりに燃料第7配管338を備え、第2圧縮機276及び燃料第8配管239を備えていない。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機71と第1タービン74とがいずれも第1回転軸75に固定されているので、第1圧縮機71は、第1タービン74の回転に連動して回転するようになっている。
Since both the
混合器377に接続された燃料第7配管238は、第1圧縮機71にも接続されており、第1圧縮機71が加圧した新気空気を導入することができるようになっている。また、第1圧縮機71が接続された燃料第7配管338と、第1タービン74が接続された燃料第6配管237とが合流する部分には、混合器377が設けられている。
The fuel
混合器377は、燃料第4配管34,チェックバルブ35及び燃料第5配管36を介して気体燃料噴射弁225に接続されている。
The
その他の点は第3実施形態と同様である。 Other points are the same as in the third embodiment.
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸75を介して第1圧縮機71及び第1タービン74を回転し、第1圧縮機71及び第1タービン74を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁225が開弁された場合、燃料第1配管31に導入された新気空気は、第1圧縮機71に供給される。第1圧縮機71は、回転することにより、フィンを介して新気空気を加圧して、その新気空気を燃料第2配管332へ送り出す。燃料第2配管332へ送り出された新気空気は、一部が燃料改質器72へ供給され、別の一部が燃料第7配管338経由で混合器377へ供給される。
When the gaseous
第1タービン74は、燃料第3配管33から供給された気体燃料が通過する際に、フィンを介して気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。この回転トルクが第1回転軸75を介して第1タービン74から第1圧縮機71へ伝達され、第1圧縮機71が回転する。すなわち、第1タービン74は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機71を駆動する。
When the gaseous fuel supplied from the fuel
ここで、気体燃料は、第1タービン74を回転させることにより圧力の損失を受ける。しかし、混合器377は、燃料第6配管237を介して第1タービン74から気体燃料の供給を受け、燃料第7配管338を介して第1圧縮機71から新気空気の供給を受ける。そして、第1タービン74を通過した気体燃料と、第1圧縮機71により加圧された新気空気とが混合器377により混合されるので、混合器377において、気体燃料と新気空気との混合気は標準状態の圧力よりも加圧されている。このため、混合器377から燃料第4配管34へ送り出された混合気が加圧されているので、差圧がB以上となってチェックバルブ35は開状態になる。このため、混合気(気体燃料を含む)は、燃料第5配管36と気体燃料噴射弁225とを介して主燃焼室63へ供給される。
Here, the gaseous fuel receives a loss of pressure by rotating the
気体燃料噴射弁225が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35が閉状態になる。そして、気体燃料が第1タービン74を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第1回転軸75の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機71が回転しにくくなるので、気体燃料を含む混合気は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63へ供給されなくなる。
When the gaseous
その他の点は第3実施形態と同様である。 Other points are the same as in the third embodiment.
(ECUの詳細構成)
第3実施形態と同様である。
(Detailed configuration of ECU)
This is the same as in the third embodiment.
(ECUの詳細動作)
第3実施形態と同様である。
(Detailed operation of ECU)
This is the same as in the third embodiment.
(内燃機関の制御)
第3実施形態と同様である。
(Control of internal combustion engine)
This is the same as in the third embodiment.
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン74は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機71を駆動する。これにより、第1圧縮機71は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器72は、第1圧縮機71が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は主燃焼室63に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、混合器377は、燃料改質器72から排出される気体燃料と、第1圧縮機71から供給される新気空気とを混合する。これにより、気体燃料と新気空気との混合気は均一な状態で主燃焼室63に供給される。このため、主燃焼室63における燃焼はサイクル変動の小さいものとなる。
(2)
Here, the
(3)
ここでは、第1圧縮機71で加圧される新気空気は、一部が燃料改質器72へ供給され、別の一部が混合器377へ供給される。このため、混合器377で混合されるための新気空気は簡易な構成で加圧される。
(3)
Here, a part of the fresh air pressurized by the
<第5実施形態>
図9に、本発明の第5実施形態に係る内燃機関の燃料供給機構の断面図を示す。
<Fifth Embodiment>
FIG. 9 shows a cross-sectional view of a fuel supply mechanism for an internal combustion engine according to the fifth embodiment of the present invention.
内燃機関400は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、燃料供給機構70の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)470を備える点で第1実施形態と異なる。
The basic configuration of the internal combustion engine 400 is the same as that of the first embodiment, but differs from the first embodiment in that a fuel supply mechanism (fuel supply unit) 470 is provided instead of the
(内燃機関の概略構成)
燃料供給機構470は、副燃焼室61及び主燃焼室63に燃料を供給するための機構である。燃料供給機構470では、第1圧縮機(第1圧縮部)471の下流に燃料改質器(燃料改質部)472が設けられ、燃料改質器472の下流に第1タービン(駆動部)474が設けられている。燃料改質器472には、液体燃料第2噴射弁473が設けられている。液体燃料第2噴射弁473は、燃料改質器472に液体燃料(ガソリン)を噴射する弁である。液体燃料第2噴射弁473の先端は、燃料改質器472に突出している。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
The
さらに、第1タービン474の下流には、気体燃料噴射弁25(図1参照)が設けられている。
Further, a gaseous fuel injection valve 25 (see FIG. 1) is provided downstream of the
また、第1圧縮機471及び第1タービン474の第1回転軸475には、電気モータ80(図1参照)が接続されている。これにより、電気モータ80は、バッテリー(図示せず)から電気エネルギーの供給を受けて、第1圧縮機471及び第1タービン474を始動することができるようになっている。また、電気モータ80は、クランク軸の回転を始動するスターターの役割も兼ねている。
An electric motor 80 (see FIG. 1) is connected to the first
他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(内燃機関の概略動作)
第1実施形態と同様である。
(Schematic operation of internal combustion engine)
This is the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構470は、主として、第1圧縮機471,燃料改質器472,液体燃料第2噴射弁473,第1タービン474,第1回転軸475,燃料第1配管431,燃料第2配管432,燃料第3配管433,燃料第4配管434,チェックバルブ35(図1参照),燃料第5配管36,気体燃料噴射弁25及び液体燃料第1噴射弁27を備える。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機471に接続された燃料第1配管431は、吸気管(図示せず)にも接続されており、吸気管から新気空気を導入することができるようになっている。また、第1圧縮機471は燃料第2配管432を介して燃料改質器472に接続され、燃料改質器472は燃料第3配管433を介して第1タービン474に接続されている。第1圧縮機471と第1タービン474とは、軸流式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第1圧縮機471と第1タービン474とがいずれも第1回転軸475に固定されているので、第1圧縮機471は、第1タービン474の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第1圧縮機471には、燃料第1配管431から供給された新気空気を加圧することができるように、ロータ471a及びステータ471bが設けられている。第1回転軸475は、電気モータ80(図1参照)に接続されている。
The fuel
さらに、第1タービン474には、燃料第3配管433から供給された気体燃料が通過する際に、気体燃料から熱エネルギーを回収することができるように、ロータ474a及びステータ474bが設けられている。その第1タービン474は、燃料第4配管434,チェックバルブ35(図1参照)及び燃料第5配管36を介して気体燃料噴射弁25に接続されている。
Further, the
他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸475を介して第1圧縮機471及び第1タービン474を回転して、第1圧縮機471及び第1タービン474を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁25が開弁された場合、燃料第1配管431に導入された新気空気は、第1圧縮機471に供給される。第1圧縮機471は、回転することにより、フィンを介して新気空気を加圧して、その新気空気を燃料第2配管432へ送り出す。燃料改質器472は、燃料第2配管432を介して新気空気が供給され、液体燃料第2噴射弁473を介して液体燃料が供給され、新気空気と液体燃料とを混合して新気混合気を形成する。
When the gaseous
第1タービン474は、燃料第3配管433から供給された気体燃料が通過する際に、フィンを介して気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。この回転トルクが第1回転軸475を介して第1タービン474から第1圧縮機471へ伝達され、第1圧縮機471が回転する。すなわち、第1タービン474は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機471を駆動する。
When the gaseous fuel supplied from the fuel
ここで、気体燃料は、第1タービン474を回転させることにより圧力の損失を受けるが、標準状態の圧力よりも加圧されている。このため、第1タービン474から燃料第4配管434へ送り出された気体燃料が加圧されているので、差圧がB以上となってチェックバルブ35は開状態になる。これにより、その気体燃料は、燃料第5配管36と気体燃料噴射弁25とを介して副燃焼室61へ供給される。
Here, the gaseous fuel receives a loss of pressure by rotating the
一方、気体燃料噴射弁25が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35は閉状態になる。そして、気体燃料が第1タービン474を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第1回転軸475の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機471が回転しにくくなるので、気体燃料は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料が副燃焼室61へ供給されなくなる。
On the other hand, when the gaseous
他の点は第1実施形態と同様である。 Other points are the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細構成)
第1実施形態と同様である。
(Detailed configuration of ECU)
This is the same as in the first embodiment.
(ECUの詳細動作)
第1実施形態と同様である。
(Detailed operation of ECU)
This is the same as in the first embodiment.
(内燃機関の制御)
第1実施形態と同様である。
(Control of internal combustion engine)
This is the same as in the first embodiment.
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン474は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機471を駆動する。これにより、第1圧縮機471は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器472は、第1圧縮機471が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は副燃焼室61に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、燃料供給機構470は、希薄燃焼モードで制御される場合に、副燃焼室61に気体燃料を供給する。このため、副燃焼室61における燃焼速度が高められ、副燃焼室61から主燃焼室63へ噴射される火炎の速度が速くなるので、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
(2)
Here, the
(3)
ここでは、第1圧縮機471及び第1タービン474は、軸流式の圧縮機及びタービンである。このため、第1圧縮機471及び第1タービン474は小型化されている。
(3)
Here, the
<第6実施形態>
図10に、本発明の第6実施形態に係る内燃機関の燃料供給機構の断面図を示す。
<Sixth Embodiment>
FIG. 10 is a sectional view of a fuel supply mechanism for an internal combustion engine according to the sixth embodiment of the present invention.
内燃機関500は、基本的な構成は第4実施形態と同様であるが、燃料供給機構370の代わりに燃料供給機構(燃料供給部)570を備える点で第4実施形態と異なる。
The
(内燃機関の概略構成)
燃料供給機構570では、燃料第7配管538が、第1圧縮機(第1圧縮部)571から、第3圧縮機578,燃料改質器(燃料改質部)572及び第1タービン(駆動部)574をバイパスするように混合器(混合部)577へと接続されている。これにより、第2タービン579及び第1タービン574を通過した気体燃料に、第1圧縮機571で加圧された新気空気を混合することができるようになっている。
(Schematic configuration of internal combustion engine)
In the
さらに、混合器577の下流には、気体燃料噴射弁225(図8参照)が設けられている。ここで、気体燃料噴射弁225は、気体燃料と新気空気との混合気を主燃焼室63に噴射する弁である。気体燃料噴射弁225の先端は、主燃焼室63に突出している。
Further, a gaseous fuel injection valve 225 (see FIG. 8) is provided downstream of the
また、第3圧縮機578及び第2タービン579の回転軸である第2回転軸587には、電気モータ80が接続されている。これにより、電気モータ80は、バッテリー(図示せず)から電気エネルギーの供給を受けて、第3圧縮機578及び第2タービン579をも始動することができるようになっている。
An
その他の点は第4実施形態と同様である。 Other points are the same as in the fourth embodiment.
(内燃機関の概略動作)
第4実施形態と同様である。
(Schematic operation of internal combustion engine)
This is the same as in the fourth embodiment.
(燃料供給機構の詳細構成)
燃料供給機構570は、主として、第1圧縮機571,第3圧縮機578,燃料改質器572,液体燃料第2噴射弁573,第1タービン574,第2タービン579,第1回転軸575,第2回転軸587,燃料第1配管531,燃料第9配管549,燃料第2配管532,燃料第3配管533,燃料第4配管34(図8参照),チェックバルブ35,燃料第5配管36,気体燃料噴射弁225及び液体燃料第1噴射弁27を備える。
(Detailed configuration of fuel supply mechanism)
The
第1圧縮機571に接続された燃料第1配管531は、吸気管(図示せず)にも接続されており、吸気管から新気空気を導入することができるようになっている。また、第1圧縮機571は燃料第9配管549,第3圧縮機578及び燃料第2配管532を介して燃料改質器572に接続され、燃料改質器572は燃料第3配管533を介して第2タービン579及び第1タービン574に接続されている。
The fuel
第1圧縮機571と第1タービン574とは、軸流式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第1圧縮機571と第1タービン574とがいずれも第1回転軸575に固定されているので、第1圧縮機571は、第1タービン574の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第1圧縮機571には、燃料第1配管531から供給された新気空気を加圧することができるように、ロータ571aが設けられている。第1回転軸575は、電気モータ80(図8参照)に接続されている。
The
第3圧縮機578と第2タービン579とは、軸流式の圧縮機及びタービンである。すなわち、第3圧縮機578と第2タービン579とがいずれも第2回転軸587に固定されているので、第3圧縮機578は、第2タービン579の回転に連動して回転するようになっている。ここで、第3圧縮機578には、燃料第9配管549から供給された新気空気を加圧することができるように、ロータ578a及びステータ578bが設けられている。第2回転軸587は、電気モータ80(図8参照)に接続されている。なお、第1回転軸575と第2回転軸587とは互いに独立して回転可能になっている。
The
さらに、第2タービン579には、燃料第3配管533から供給された気体燃料が通過する際に、気体燃料から熱エネルギーを回収することができるように、ロータ579a及びステータ579bが設けられている。
Further, the
また、第2タービン579のすぐ下流に設けられた第1タービン574には、第2タービン579から排出された気体燃料が通過する際に、気体燃料から熱エネルギーを回収することができるように、ロータ574a及びステータ574bが設けられている。
Further, when the gaseous fuel discharged from the
混合器577に接続された燃料第7配管538は、第1圧縮機571にも接続されており、第1圧縮機571が加圧した新気空気を導入することができるようになっている。また、第1圧縮機571が接続された燃料第7配管538と、第1タービン74が接続された燃料第6配管537とが合流する部分には、混合器577が設けられている。
The fuel
混合器577は、燃料第4配管34(図8参照),チェックバルブ35及び燃料第5配管36を介して気体燃料噴射弁225に接続されている。
The
その他の点は第4実施形態と同様である。 Other points are the same as in the fourth embodiment.
(燃料供給機構の詳細動作)
初期状態において、電気モータ80は、第1回転軸575を介して第1圧縮機571及び第1タービン574を回転して、第1圧縮機571及び第1タービン574を始動する。また、電気モータ80は、第2回転軸587を介して第3圧縮機578及び第2タービン579をも回転して、第3圧縮機578及び第2タービン579を始動する。
(Detailed operation of the fuel supply mechanism)
In the initial state, the
気体燃料噴射弁225が開弁された場合、燃料第1配管531に導入された新気空気は、第1圧縮機571に供給される。第1圧縮機571は、回転することにより、フィンを介して新気空気を加圧して、その新気空気を燃料第9配管549及び燃料第7配管538へ送り出す。燃料第9配管549へ送り出された新気空気は第3圧縮機578及び燃料第2配管532経由で燃料改質器572へ供給され、燃料第7配管538へ送り出された新気空気は混合器577へ供給される。すなわち、第1圧縮機571で加圧された新気空気は、一部が燃料改質器572へ供給され、別の一部が混合器577へ供給される。ここで、燃料改質器572へ供給される新気混合気は、第1圧縮機571だけでなく第3圧縮機578によっても加圧されるので、混合器577へ供給される新気混合気よりも加圧されたものとなっている。
When the gaseous
燃料改質器572は、燃料第2配管532を介して新気空気が供給され、液体燃料第2噴射弁573を介して液体燃料が供給され、新気空気と液体燃料とを混合して新気混合気を形成する。
The
第2タービン579及び第1タービン574は、燃料第3配管533から供給された気体燃料が通過する際に、気体燃料から熱エネルギーを受けて回転する。第1タービン574の回転トルクが第1回転軸575を介して第1圧縮機571へ伝達され、第1圧縮機571が回転する。また、第2タービン579の回転トルクが第2回転軸587を介して第3圧縮機578へも伝達され、第3圧縮機578が回転する。すなわち、第1タービン574は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第1圧縮機571を駆動する。また、第2タービン579は、式(1)の発熱反応の熱エネルギーを回収するとともに、その熱エネルギーによって第3圧縮機578を駆動する。
The
ここで、気体燃料は、第2タービン579及び第1タービン574を回転させることにより圧力の損失を受ける。しかし、混合器577は、燃料第6配管537を介して第1タービン574から気体燃料の供給を受け、燃料第7配管538を介して第1圧縮機571から新気空気の供給を受ける。そして、第1タービン574を通過した気体燃料と、第1圧縮機571により加圧された新気空気とが混合器577により混合されるので、混合器577において、気体燃料と新気空気との混合気は標準状態の圧力よりも加圧されている。このため、混合器577から燃料第4配管34(図8参照)へ送り出された混合気が加圧されているので、差圧がB以上となってチェックバルブ35は開状態になる。このため、混合気(気体燃料を含む)は、燃料第5配管36と気体燃料噴射弁225とを介して主燃焼室63へ供給される。
Here, the gaseous fuel is subjected to pressure loss by rotating the
一方、気体燃料噴射弁225が閉弁された場合、燃料第5配管36の圧力が上昇して差圧がB未満となって、チェックバルブ35は閉状態になる。そして、気体燃料が第2タービン579及び第1タービン574を通過しにくくなり、気体燃料から熱エネルギーを受けにくくなるので、第2回転軸587及び第1回転軸575の回転運動が減衰する。それにより、第1圧縮機571及び第3圧縮機578が回転しにくくなるので、気体燃料は加圧されなくなる。このようにして、気体燃料が主燃焼室63へ供給されなくなる。
On the other hand, when the gaseous
他の点は第4実施形態と同様である。 Other points are the same as in the fourth embodiment.
(ECUの詳細構成)
第4実施形態と同様である。
(Detailed configuration of ECU)
This is the same as in the fourth embodiment.
(ECUの詳細動作)
第4実施形態と同様である。
(Detailed operation of ECU)
This is the same as in the fourth embodiment.
(内燃機関の制御)
第4実施形態と同様である。
(Control of internal combustion engine)
This is the same as in the fourth embodiment.
(内燃機関の特徴)
(1)
ここでは、第1タービン574は、発熱反応で生じた熱エネルギーによって、第1圧縮機571を駆動する。これにより、第1圧縮機571は、新気空気を圧縮する。このため、機関軸出力を消費せずに新気空気は加圧される。
(Characteristics of internal combustion engine)
(1)
Here, the
また、燃料改質器572は、第1圧縮機571が加圧した新気空気の一部を用いて、液体燃料の一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する。このため、新気空気が加圧されることにより、気体燃料も加圧される。
Further, the
このように、機関軸出力を消費せずに新気空気が加圧され、新気空気が加圧されることにより気体燃料も加圧される。このため、機関軸出力を消費せずに気体燃料は主燃焼室63に安定的に供給される。
Thus, the fresh air is pressurized without consuming the engine shaft output, and the gaseous fuel is also pressurized by the fresh air being pressurized. For this reason, the gaseous fuel is stably supplied to the
(2)
ここでは、混合器577は、燃料改質器572から排出される気体燃料と、第1圧縮機571から供給される新気空気とを混合する。これにより、気体燃料と新気空気との混合気は均一な状態で主燃焼室63に供給される。このため、主燃焼室63における燃焼はサイクル変動の小さいものとなる。
(2)
Here, the
(3)
ここでは、第1圧縮機571で加圧される新気空気は、一部が燃料改質器572へ供給され、別の一部が混合器577へ供給される。このため、混合器577で混合されるための新気空気は簡易な構成で加圧される。
(3)
Here, a part of the fresh air pressurized by the
(4)
ここでは、燃料供給機構570は、低負荷燃焼モードで制御される場合に、圧縮行程の終盤において、気体燃料を含む混合気を主燃焼室63に供給する。このため、気体燃料を含む混合気が主燃焼室63において成層的に分布することになるので、主燃焼室63におけるリーン限界は拡大する。
(4)
Here, the
(5)
ここでは、第1圧縮機571及び第1タービン574は、軸流式の圧縮機及びタービンである。このため、第1圧縮機571及び第1タービン574は小型化されている。
(5)
Here, the
また、第3圧縮機578及び第2タービン579は、軸流式の圧縮機及びタービンである。このため、第3圧縮機578及び第2タービン579は小型化されている。
The
本発明に係る内燃機関は、機関軸出力を消費せずに気体燃料を燃焼室に安定的に供給することができるという効果を有し、内燃機関等として有用である。 The internal combustion engine according to the present invention has an effect that gas fuel can be stably supplied to the combustion chamber without consuming engine shaft output, and is useful as an internal combustion engine or the like.
1,1i,1j,1k,100,200,300,400,500 内燃機関
7k リザーバタンク(蓄積部)
61 副燃焼室(燃焼室)
63 主燃焼室(燃焼室)
70,70i,70j,70k,170,270,370,470,570 燃料供給機構(燃料供給部)
71,471,571 第1圧縮機(第1圧縮部)
72,472,572 燃料改質器(燃料改質部)
74,474,574 第1タービン(駆動部)
80 電気モータ(第1始動部)
80i 圧縮空気始動機構(第2始動部)
89i 圧縮空気生成部
176,276 第2圧縮機(第2圧縮部)
277,377,577 混合器(混合部)
1, 1i, 1j, 1k, 100, 200, 300, 400, 500
61 Subcombustion chamber (combustion chamber)
63 Main combustion chamber (combustion chamber)
70, 70i, 70j, 70k, 170, 270, 370, 470, 570 Fuel supply mechanism (fuel supply unit)
71,471,571 1st compressor (1st compression part)
72,472,572 Fuel reformer (fuel reforming section)
74,474,574 First turbine (drive unit)
80 Electric motor (first starter)
80i Compressed air start mechanism (second starter)
89i Compressed
277, 377, 577 Mixer (mixing part)
Claims (17)
前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
を備え、
前記燃料供給部は、
新気空気を含む気体である第1気体を加圧する第1圧縮部と、
前記第1圧縮部が加圧した前記第1気体の少なくとも一部を用いて、液体燃料の少なくとも一部を発熱反応で改質して気体燃料を生成する燃料改質部と、
前記発熱反応で生じた熱エネルギーによって、前記第1圧縮部を駆動する駆動部と、
を有する、
内燃機関。 A combustion chamber;
A fuel supply section for supplying fuel to the combustion chamber;
With
The fuel supply unit
A first compression section that pressurizes a first gas that is a gas containing fresh air;
A fuel reforming unit that generates gaseous fuel by reforming at least a part of the liquid fuel by an exothermic reaction using at least a part of the first gas pressurized by the first compression unit;
A drive unit that drives the first compression unit by heat energy generated by the exothermic reaction;
Having
Internal combustion engine.
前記駆動部は、前記第2圧縮部をさらに駆動する、
請求項1に記載の内燃機関。 The fuel supply unit further includes a second compression unit that pressurizes the gaseous fuel discharged from the drive unit,
The drive unit further drives the second compression unit;
The internal combustion engine according to claim 1.
請求項1又は2に記載の内燃機関。 The fuel supply unit further includes a mixing unit that mixes the gaseous fuel and fresh air discharged from the fuel reforming unit,
The internal combustion engine according to claim 1 or 2.
前記第1圧縮部で加圧される第1気体は、一部が前記燃料改質部へ供給され、別の一部が前記混合部へ供給される、
請求項3に記載の内燃機関。 The first gas is fresh air;
A part of the first gas pressurized in the first compression unit is supplied to the fuel reforming unit, and another part is supplied to the mixing unit.
The internal combustion engine according to claim 3.
前記燃料改質部では、前記第1圧縮部が加圧した新気空気に前記液体燃料が混合される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関。 The first gas is fresh air;
In the fuel reforming section, the liquid fuel is mixed with fresh air pressurized by the first compression section.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 4.
請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関。 The first gas is a mixture of fresh air and the liquid fuel.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 4.
請求項1から6のいずれか1項に記載の内燃機関。 The fuel supply unit supplies the liquid fuel and the gaseous fuel to the combustion chamber;
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 6.
請求項1から7のいずれか1項に記載の内燃機関。 The fuel supply unit further includes a storage unit that stores the gaseous fuel.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 7.
請求項1から8のいずれか1項に記載の内燃機関。 The fuel supply unit supplies the gaseous fuel to an intake port for the combustion chamber;
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 8.
請求項1から8のいずれか1項に記載の内燃機関。 The fuel supply unit directly supplies the gaseous fuel to the combustion chamber.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 8.
主燃焼室と、
前記主燃焼室に連通される副燃焼室と、
を有し、
前記燃料供給部は、前記副燃焼室に前記気体燃料を供給する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の内燃機関。 The combustion chamber is
A main combustion chamber;
A sub-combustion chamber communicating with the main combustion chamber;
Have
The fuel supply unit supplies the gaseous fuel to the sub-combustion chamber;
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 8.
請求項1から11のいずれか1項に記載の内燃機関。 The first compression unit and the drive unit are a centrifugal compressor and a turbine,
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 11.
請求項1から11のいずれか1項に記載の内燃機関。 The first compression unit and the drive unit are an axial flow compressor and a turbine,
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 11.
請求項1から13のいずれか1項に記載の内燃機関。 The apparatus further comprises a first starter that receives the supply of electric energy and starts the first compressor and the drive.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 13.
請求項14に記載の内燃機関。 The first starter further starts rotation of the crankshaft;
The internal combustion engine according to claim 14.
請求項1から13のいずれか1項に記載の内燃機関。 The apparatus further comprises a second starter that receives the supply of compressed air and starts the first compressor and the drive.
The internal combustion engine according to any one of claims 1 to 13.
請求項16に記載の内燃機関。
The vehicle further comprises a compressed air generator that regenerates the kinetic energy of the vehicle when the vehicle decelerates and generates the compressed air.
The internal combustion engine according to claim 16.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005218234A JP2007032453A (en) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | Internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005218234A JP2007032453A (en) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | Internal combustion engine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007032453A true JP2007032453A (en) | 2007-02-08 |
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ID=37791987
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---|---|---|---|
JP2005218234A Pending JP2007032453A (en) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | Internal combustion engine |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007032453A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013177855A (en) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Osaka Gas Co Ltd | Auxiliary chamber engine and method of controlling the same |
CN114810336A (en) * | 2022-05-05 | 2022-07-29 | 中国第一汽车股份有限公司 | Lean-burn internal combustion engine system and vehicle with same |
-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005218234A patent/JP2007032453A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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