JP2007021465A - 粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法 - Google Patents

粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリマー微粒子,ナノ粒子,金属微粒子,セラミクス微粒子,細胞,オルガネラ,微生物などのような粒子を分離または濃縮する際,粒子を標識することなく,粒子をその大きさによって迅速かつ大量に分離または濃縮する。
【解決手段】所定の方向に延長される流路Aと,流路Aの途中において一つまたは複数の分岐点を有し,前記分岐点においてそれぞれ,長さ,幅,深さ,径などのスケールのうちいずれか一つ以上が適当に調節された分岐流路を一つまたは複数有する流路構造を用いる方法であり,前記分岐流路の一端から粒子を含む流体を連続的に導入した際,前記分岐点において,前記流路Aの下流への流量と前記分岐流路への流量の比を前記流路Aと分岐流路のスケールによって調節することで,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は,前記分岐点において前記分岐流路へ導入されないようにする連続粒子濃縮・分離のための流路構造を利用する。
【選択図】図1

Description

本発明は,粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法に関し,さらに詳細には,ポリマー微粒子,ナノ粒子,金属微粒子,セラミクス微粒子,動植物細胞細胞,オルガネラ,微生物,生体高分子などの粒子を連続的に濃縮・分離する際に用いて好適な粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法に関する。
一般に,ポリマー,金属,セラミクスなどの粒子を大きさによって分離・濃縮する技術は,電子産業・精密機械産業・化学工学・分析化学等の各種産業・研究分野において非常に重要である。
また,細胞,オルガネラ,微生物などの粒子を分離する技術は,基礎研究のみならず,血液からの造血幹細胞の分離といった医学的に有用な細胞の分離や,有用物質の生産性の高い植物培養細胞の選抜などの分野において重要な技術として認識されている。
更に,環境微生物の分析などにおいては,粒子濃度が希薄な液体から特定の大きさを持つ細胞等を選抜・濃縮する技術が必要とされている。
従来の粒子を分離する技術としては,例えば,遠心分離,沈降分離,フィルトレーション,フローサイトメトリー,フィールドフローフラクショネーション(Field Flow Fractionation)などを利用した分離法や,水性ポリマー多相系での分配を利用した分離法などが知られている。
しかしながらこれらの方法には,連続的な分離が困難である,複雑な装置が必要である,分離に長時間を要する,細胞等を選抜するには標識が必要になる,などの問題点があった。
またこれらの分離法では,粒子径が小さくなるほど,分離が困難になるという問題点があった。
一方,近年,微細加工技術を利用して作製した流路構造を有するマイクロデバイス(マイクロ流体デバイス,マイクロチップとも呼ばれる)での微粒子分級方法が提案されており,これらの方法は,重力,遠心力,電磁気力等の外部からの力を用いることなく,特定の構造を持つ流路構造に連続的に粒子を導入するだけで,粒子を大きさによって分離・選抜が可能である,という特長がある。
「サイエンス(Science)」304,(5673),987−990,May,2004. 「アナリティカル・ケミストリー(Analytical Chemistry)」76,(18),5465−5471,Sep.15,2004.
しかしながら,これらの方法では,粒子を含む流体と粒子を含まない流体の導入が必要であり,またそれらの流量を正確に調整することが必要となる,という問題点があった。
また,分離対象となる粒子は濃縮されないため,粒子の密度が希薄な場合に不向きである,という問題点があった。
本発明は,従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,ポリマー微粒子,ナノ粒子,金属微粒子,セラミクス微粒子,細胞,オルガネラ,微生物などのような粒子を分離または濃縮する際,粒子を標識することなく,粒子をその大きさによって迅速かつ大量に分離または濃縮することができる方法を提供しようとするものである。
また,本発明の目的とするところは,標的となる粒子の濃度が低い場合でも,粒子の濃縮が可能となる選抜法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために,本発明は,途中に分岐流路を有する流路(本流路とする)中に粒子を含む流体を導入した時,その分岐点ににおける分岐流路と本流路への流量の比は,分岐流路と本流路の長さ,幅,深さ,径などによって規定される,ということに着目してなされたものである。
また本発明は,分岐流路の直前における本流路の径と,分岐流路へ分配される流体の割合の関係から,たとえ分岐流路の径が粒子の大きさより大きい場合でも,ある一定以上の大きさをもつ粒子は分岐流路へと導入されることがない,ということに着目してなされたものである。
本発明のうち請求項1に記載の発明は,所定の方向に延長される流路Aと,流路Aの途中において一つまたは複数の分岐点を有し,前記分岐点においてそれぞれ,長さ,幅,深さ,径などのスケールのうちいずれか一つ以上が適当に調節された分岐流路を一つまたは複数有する流路構造を用い,前記分岐流路の一端から粒子を含む流体を連続的に導入した際,前記分岐点における,前記流路Aの下流への流量と前記分岐流路への流量の比を,前記流路Aと分岐流路のスケールを適当に設定することによって調節することで,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は,前記分岐点において前記分岐流路へ導入されないようにすることができるため,前記分岐流路からある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子を含まない流体を回収することができ,前記分岐点の下流における前記流路Aからある一定以上の大きさを持つ粒子の濃縮が高くなった流体を回収することができる,というものである。
したがって,本発明のうち請求項1に記載の発明によれば,粒子を含む流体を流路内に連続的に導入することのみによって,ある一定上の大きさの粒子を含まない流体と,ある一定以上の大きさの粒子の濃度が導入前の流体と比較して高くなった流体を別々に回収することが可能となる。
また,本発明のうち請求項2に記載の発明は,所定の方向に延長される流路Aと,流路Aの途中において複数の分岐点を有し,前記分岐点においてそれぞれ,長さ,幅,深さ,径などのスケールのうちいずれか一つ以上が適当に調節された分岐流路を一つまたは複数有する流路構造を用い,前記分岐流路の一端から粒子を含む流体を連続的に導入した際,前記分岐点における,前記流路Aの下流への流量と前記分岐流路への流量の比を,前記流路Aと分岐流路のスケールを適当に設定することによって調節することで,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は,前記分岐点において前記分岐流路へ導入されないようにすることができるため,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は前記分岐点の下流における前記流路Aの流路壁近傍に濃縮され,更に,前期流路の下流における別の前記分岐点における別の前記分岐流路から,ある一定範囲の大きさを持つ粒子の濃度が高くなった流体を回収することができる,というものである。
したがって,本発明のうち請求項2に記載の発明によれば,1つまたは複数の分岐点を通過した後,ある一定以上の大きさを持つ粒子は流路Aの壁近傍に濃縮され,さらにその下流における分岐流路から,粒子がより濃縮された流体を回収することが可能となる,つまり,大きさがある一定範囲にある粒子のみが選択的に濃縮された流体を回収することができるようになる。
また,本発明のうち請求項3に記載の発明は,請求項1,または請求項2のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,前記流路の幅,深さ,直径等のいずれかのスケールが,少なくとも部分的に1ミリメートル以下のオーダーであり,前記流路内において流体は安定な層流を保ちながら流れる,というものである。
したがって,本発明のうち請求項3に記載の発明によれば,粒子の動きが乱流によって撹乱されることがないため,安定的な粒子の濃縮・分離ができるようになる。
また,本発明のうち請求項4に記載の発明は,請求項1,請求項2,または請求項3のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,流体は液体である,というものである。
したがって,本発明のうち請求項4に記載の発明によれば,気体中に分散した粒子の濃縮・分離が可能となる。
また,本発明のうち請求項5に記載の発明は,請求項1,請求項2,請求項3,または請求項4のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,流体は液体である,というものである。
したがって,本発明のうち請求項5に記載の発明によれば,液体中に分散した粒子の濃縮・分離が可能となる。
また,本発明のうち請求項6に記載の発明は,請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,または請求項5のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,前記流路とは微細加工技術によってマイクロデバイスに形成されたチャネルである,というものである。
したがって,本発明のうち請求項6に記載の発明によれば,流路の形状を正確にコントロールすることができ,また,流路の直列化・並列化も容易になるため,分離性能の向上や,処理量の向上が期待できる。
本発明は,以上に述べられたような特長を有するため,粒子を含む流体を,ある形状を持つ流路構造に連続的に導入するだけで,粒子の濃縮,流体からの分離,大きさによる選抜等が可能となる,という優れた効果を発揮する。
また,本発明は以上に述べられたような特長を有するため,遠心分離,沈降分離,フィールドフローフラクショネーション,フィルター分離といった従来技術と比較して,複雑な装置や外力を用いることなしに,短時間のうちに,粒子の濃縮・選抜が可能になる,といった優れた効果を発揮する。
更に,本発明は以上に述べられたような特長を有するため,細胞,生体高分子,オルガネラといった比較的柔らかい粒子から,更にはエマルション,気泡といった非固体粒子といったものまで,その大きさによって濃縮,分離,選抜が可能となる,という優れた効果を発揮する。
以下,添付の書類に基づいて,本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の最良の形態を詳細に説明するものとする。
図1(a)(b)(c)には,本発明における請求項1に記載の,粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の原理が示されており,図1(a)(b)は最も基本的な粒子の選抜・濃縮の原理図の一例である。
図1(a)(b)において,ある所定の方向に延長される流路11は,途中に分岐流路12と13を有しており,矢印16は流体の流れの方向と量を示すベクトルであり,流体17と18はそれぞれ,導入した流体のうち分岐流路へと導入される部分と導入されないでそのまま流路11へと導入される部分を,便宜的に書き分けたものである。なお,流路11は請求項1における流路Aに相当する流路である。
この流路11に粒子(大きな粒子14と小さな粒子15)を含む流体を連続的に導入した際,図1(a)に示すように,分岐点において分岐流路12,13へ流れる流量がある値よりも多い場合には,壁近傍を流れる粒子は分岐流路へと導入されてしまう。
しかし,図1(b)に示すように,分岐点において分岐流路12,13へ流れる流量がある値より少ない場合には,ある一定以上の大きさをもつ粒子は,壁近傍に流れていたとしても,分岐流路へと導入されることがないため,たとえ分岐流路の幅や深さが粒子の径より大きい場合であっても,流路11における分岐点よりも下流では,一定上の大きさを持つ粒子の濃度が高くなり,一方で分岐流路からは,ある一定以上の大きさの粒子を含まない流体を回収することができる。
また,図1(c)に示すように,分岐点を複数設け,その各分岐点において,直進する流量と分岐流路へと分配される流量を調整することにより,多段階の濃縮・分離が可能となり,効率よく粒子の濃縮と分離を行うことができる。
なお,この場合は流路11の左右に分岐流路が設けられているが,当然,左右のどちらか片方でもよく,また,より効率を高めるために上下方向にも分岐流路が存在していてもよい。
なお,各分岐点における分岐流路への流量の調節は,分岐流路の下流に流量調節のためのバルブを取り付ける,分岐流路の下流の温度を調節して流体の粘度を変化させる,などの方法も考えられるが,流路の長さ,幅,深さなどの形状を変化させて,流れの抵抗を調節した流路構造をデザインすることが,最も簡単な流量調節方法である。
図1(c)に示した多段階の濃縮・分離を行うと,ある一定以上の大きさを持つ粒子は,複数の分岐点を通過した後,流路11の壁に濃縮されて流れるようになり,そのことを積極的に利用した微粒子の濃縮法を図2に示す。
図2には,本発明における請求項2に記載の,粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の原理の一例が示されており,矢印16は流体の流れの方向と量を示すベクトルである。
流路11と分岐流路の形状をそれぞれ適当にデザインすることで,粒子を含む流体を連続的に導入した際,手前にある分岐流路群12,13からはある一定以上の大きさを持つ粒子を含まない溶液を回収することができ,分岐流路19からは,ある一定以上の大きさを持ち濃縮された粒子の中で小さい粒子が選択的にさらに濃縮された流体を,また分岐流路20からは,ある一定以上の大きさを持ち濃縮された粒子の中で大きな粒子がさらに濃縮された流体を,それぞれ回収することができる。
なお,図2に示した構造では,濃縮した後の粒子を2段階に選抜する原理が示されているが,選抜するための分岐流路(分岐流路19,20に相当)は1段階でもよく,3段階以上でもよい。
また,本発明の流路構造はマイクロデバイス内に形成することができ,本発明の流路構造は同一のマイクロデバイス内に同じ構造もしくは異なる構造の組合せで複数組形成されていてもよい。
また,上記のデバイスにおいて,形成される各流路はマイクロチャネルであるものが好ましい。ここでマイクロチャネルとは,チャネル(流路)に液体を導入した時に,マイクロ効果が現れる,つまり液体に何らかの挙動変化が現れる断面形状を持つチャネルを意味する。マイクロ効果の発現は,液体の物性によっても異なるが,断面形状,つまりチャネルの流れ方向に垂直な面の形状のうち,最も短い間隔(長方形なら短辺,楕円なら短径に相当する)の長さが通常5mm以下,好ましくは500μm以下,より好ましくは200μm以下が適当であるが,この長さの下限は特に限定されず,マイクロチャネルとしての機能を有する長さであればよい。
以下,添付の書類に基づいて,本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の実施例を詳細に説明するものとする。
図3には,本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の第1の実施形態を備えたマイクロデバイス21が示されており,図3(a)は図3(b)と図3(c)におけるA矢視図であり,図3(b)は図3(a)におけるB−B線による断面図,図3(c)は図3(a)におけるC−C線による断面図である。また,図3(d)は,図3(a)における流路構造の全体の拡大図(模式図)であり,図3(e)は,図3(d)における部分Eの拡大図(模式図)である。
このマイクロデバイス21は,粒子を含む流体を連続的に導入した際,直径約2μm以上の粒子が濃縮された流体と,直径約2μm以上の粒子を含まない流体を別々に回収することができるマイクロデバイスであり,高分子(ポリマー)材料,例えば,PDMS(ポリジメチルシロキサン)により形成された,2枚の平板状の基板22と基板23により形成された平板状の構造を有している。
なお,マイクロ流体デバイスの材料としては,PDMSのほかにも,アクリル等の各種ポリマー材料,ガラス,シリコン,セラミクス,ステンレスなどの各種金属,などを用いることができる。
基板11の下面11aには,流路構造が形成されており,その深さは例えば,10μm程度であるが,この値は0.1μmから1cmまでの任意の値に設定することが可能であり,また,基板12の上面にも同様の加工が施されていても良く,流路構造は部分的に深さが異なっていても良い。
ポート24は粒子を含む流体の入口であり,ポート25は流体の出口である。
また,流路26はポート24と25を直線的に連結する流路であり,途中3つの幅の異なる26a,26b,26cから構成され,その一部26bからは,それぞれ左右に延長される分岐流路群27,28と接続されている。なお流路26は,請求項1における流路Aに相当する流路である。
なお,流路26の全体の長さは,例えば10mmであり,部分26a,26b,26cの幅は,例えばそれぞれ100μm,20μm,100μmである。また,これらの値は全て,10μm以上の任意の値に設定することが可能である。
また,分岐流路群27,28は,それぞれ50本の分岐流路(2701〜2750,2801〜2850)から成り,それぞれの端はマイクロデバイス21の側面において外部に開放されている。また分岐流路の長さはそれぞれ7mmであるが,この値は1μm以上の任意の値に設定することが可能である。
さらにそれぞれの分岐流路(たとえば分岐流路2701)は,幅が細い部分(例えば2701a)と幅が太い部分(2701b)からなっており,それぞれの幅は5μm,20μmであり,また各分岐点の中心間の距離は35μmとなっている。なお,これらの値も1μm以上の任意の値に設定することが可能である。
幅が細い部分の長さは,約0.9mm(2701a)から約6.4mm(2750a)と,ポート24に近づくにつれて長くなるように設計してあり,この設計により,50の分岐点において,その各分岐点を通過する流量のおよそ1%ずつが左右の分岐流路に分配されるようになっている。なおこれらの値は,流量・管径と圧力損失の関係を表したハーゲン・ポアズイユの式などをもとに計算することができる。
以上の構成において,上記したマイクロチップ10を用いてポリマー粒子,動植物細胞,バクテリアなどの微生物,エマルション,金属微粒子などの粒子を連続的に濃縮・分離するための方法について説明する。
流体としては,水もしくは化学物質の水溶液,有機溶媒,などの液体の他に,空気等の気体を用いても良い。ただし,流体の密度と粒子の密度の差があまり大きくない系がより望ましい。
まず,上記の流体(必要に応じてフィルター処理を行う)中に粒子を懸濁させる。もしくは,環境水,血液,エアロゾルを含む空気,などのように,あらかじめ粒子が懸濁している流体を必要に応じて希釈または濃縮したものを用意する。
そして,用意した粒子を含む流体を,入口ポート24から連続的に供給する。この時,流路構造内では,流体が層流を保ちつつ流れるほうが望ましい。なお,流体の供給に際して,シリンジポンプ等を用いた定流量導入,ボンベ,圧力装置等を用いた定圧導入のほかに,電気浸透流や遠心力等を用いた方法などを用いることができる。
この流路構造を用いた場合,粒子を懸濁させた流体を連続的に導入することで,導入した液体の約36%が出口ポート25に流れ,約32%ずつがそれぞれ左右の分岐流路群へと流れ,結果的に出口ポート25からは粒子濃度が約3倍に濃縮された流体を回収することができると期待されるが,この濃縮率は,分岐点と分岐流路の数を調節することにより,最大1000倍程度までの任意の値に設定することができる。
実際に,粒径が1,2,3μmのポリスチレン微粒子を0.5%Tween80水溶液に懸濁させ,シリンジポンプを用いて1μL/minの流速で導入したところ,1μmの粒子は出口ポート25,左右の分岐流路群27,28の全てに分配されたが,2μmと3μmの粒子は,ほぼ100%が出口ポート25のみへと導入されることが確認できた。つまり,導入前の流体と比較して,粒径が2μm以上の粒子のみを3倍に濃縮した液体と,粒径が2μm以上の粒子を含まない液体それぞれの回収が可能であることが確認された。
なお,このマイクロデバイスにおいては,分岐流路群がそれぞれ別個に外部に対して開放されているが,分岐流路群の下流においてそれらが合流していても良い。
また,より処理量を上げるために,入口ポートが2つ以上あっても良く,また,一つの入口ポートから,流路26に相当する流路が複数本接続されていても良い。
ちなみに,分離・濃縮する粒子の大きさは,流路の幅,深さ,長さ等を適当に変更することで,任意に調節することが可能である。
図4には,本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の第2の実施形態を備えたマイクロデバイス29が示されており,図4(a)はマイクロデバイスの全体図,図4(b)は図4(a)における流路構造の全体の拡大図(模式図)であり,図4(c)は,図4(b)における部分cの拡大図(模式図),図4(d)は,図4(b)における部分Dの拡大図(模式図)である。
このマイクロデバイス29は,粒子を含む流体を連続的に導入した際,直径約2μm以上の粒子が濃縮された流体と,直径約2μm以上の粒子を含まない流体を別々に回収することができ,さらに,直径が約2〜3μm,約3〜4μm,約4〜5μmの粒子を更に選択的に濃縮・選抜することができるマイクロデバイスであり,図3に示したマイクロデバイス21と同じく,高分子(ポリマー)材料,例えば,PDMS(ポリジメチルシロキサン)により形成され,2枚の平板状の基板30と基板31により形成された平板状の構造を有している。
マイクロデバイス29の流路構造は,マイクロデバイス21と同じく,その深さは例えば,10μm程度であり,入口側ポート32,流路40,分岐流路群41,42は,それぞれマイクロデバイス21における入口側ポート24,流路26,分岐流路群27,28とほぼ同じ大きさ・位置関係である。
ポート33,34,35,36,37,38,39は出口側ポートであり,それぞれ,流路26における一部分40bと,分岐流路43,44,45,流路40a,分岐流路46,47,48を介して接続されている。
流路43と48,44と47,45と46,流路40aの長さはそれぞれ約7,5,3,1mmであり,幅は20μm〜100μmである。それらの分岐流路は,流路40bにおいて,約50μm間隔の分岐点において分岐している。これらの値も,1μm以上の任意の値に設定することができる。
この流路構造を用いた場合,粒子を懸濁させた流体を連続的に導入することで,導入した流体の約36%が出口ポート33〜39に流れ,約32%ずつがそれぞれ左右の分岐流路群へと流れ,また,その出口ポートに分配された液体のうち,2%ずっが分岐流路43,48に流れ,3%ずつが分岐流路44,47に流れ,5%ずつが分岐流路35,36に流れ,残りが40aに流れることが期待される。
この時,流路40における分岐流路群41,42の下流かつ分岐流路43,48の手前において,直径約2μm以上の粒子はそれぞれ導入量の32%ずつが壁面に寄せられることになる。そして,直径が約3μm以下の粒子は分岐流路43,48に,4μm以下の粒子は分岐流路44,47に,5μm以下の粒子は45,47に,それぞれ流れることができるため,結果的に,出口側ポート33,39からは,粒径が約2〜3μmの粒子の濃度のみが約100倍に濃縮された流体を,出口側ポート34,38からは,粒径が約3〜4μmの粒子の濃度のみが約70倍に濃縮された流体を,出口側ポート35,37からは粒粒径が約4〜5μmの粒子の濃度のみが約40倍に濃縮された流体を,それぞれ回収することができると期待される。
実際に,粒径が2,3,5μmのポリスチレン微粒子を0.5%Tween20水溶液に懸濁させ,シリンジポンプを用いて1μL/minの流速で導入したところ,2μmの粒子が濃縮された液体は出口ポート33,39から,3μmの粒子が濃縮された液体は出口ポート34,38から,5μmの粒子が濃縮された液体は出口ポート35,37から,それぞれ回収されることが確認された。
本発明は,以上説明したように構成されているので,たとえばバイオテクノロジオー分野へ応用した際,ヘテロな細胞集団から大きさの異なる有用な細胞を選択的に濃縮する,ということが可能となる。例としては,血液からの白血球・造血幹細胞等の選択的濃縮,などが挙げられる。
また,血液分析においては血球の分離が非常に重要となるが,本発明に記載の構造および方法を用いることにより,導入するだけで血漿と血球の分離が可能となる。
さらに,本発明は,以上説明したように構成されているので,環境中の微生物の選択的濃縮,空気中に漂うエアロゾルや花粉の選択的濃縮,なども可能となる。
さらに,本発明は,以上説明したように構成されているので,ポリマー粒子・セラミック粒子などの製造プロセスにおいて,ある一定以上の大きさを持つ粒子を排除できるため,均一な粒径分布を持つ粒子群を非常に簡単に調製することが可能となる。
さらに,本発明は,以上説明したように構成されているので,薬剤等の粒子の製造プロセスにおいて,ある一定以上の大きさを持つ粒子を排除できるため,均一な粒径分布を持つ粒子群を非常に簡単に調製することが可能となる。
さらに,本発明は,以上説明したように構成されているので,エマルションのような微小な液滴作製プロセスにおいても,均一な粒径分布を持つ粒子群を非常に簡単に調製することが可能となる。
本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の原理図を示し,図1(a)(b)は最も簡単な原理図(比較図)であり,図1(c)は多段階にした場合の原理図である。 本発明による粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法の第2の原理図を示す。 本発明による液体制御機構の実施形態を備えたマイクロデバイス21を示し,図3(a)は図3(b)と図3(c)におけるA矢視図であり,図3(b)は図3(a)におけるB−B線による断面図,図3(c)は図3(a)におけるC−C線による断面図である。また,図3(d)は,図3(a)における流路構造の全体の拡大図(模式図)であり,図3(e)は,図3(d)における部分Eの拡大図(模式図)である。 本発明による液体制御機構の実施形態を備えたマイクロデバイス21を示し,図4(a)はマイクロデバイスの全体図,図4(b)は図4(a)における流路構造の全体の拡大図(模式図)であり,図4(c)は,図4(b)における部分cの拡大図(模式図),図4(d)は,図4(b)における部分Dの拡大図(模式図)である。
符号の説明
10 流路構造
11 流路
12 分岐流路,もしくは分岐流路群
13 分岐流路,もしくは分岐流路群
14 粒子(大)
15 粒子(小)
16 流れのベクトル
17 流れの一部分
18 流れの一部分
19 分岐流路
20 分岐流路
21 流路構造を有するマイクロデバイス
22 基板
22a 基板20下面
23 基板
24 入口側ポート
25 出口側ポート
26 流路
26a 流路15の部分
26b 流路15の部分
26c 流路15の部分
27 分岐流路群
2701〜2750 分岐流路
2701a〜2750a 分岐流路2701〜2750の一部分
2701b〜2750b 分岐流路2701〜2750の一部分
28 分岐流路群
2801〜2850 分岐流路
2801a〜2850a 分岐流路2801〜2850の一部分
2801b〜2850b 分岐流路2801〜2850の一部分
29 流路構造を有するマイクロチップ
30 基板
31 基板
32 入口側ポート
33 出口側ポート
34 出口側ポート
35 出口側ポート
36 出口側ポート
37 出口側ポート
38 出口側ポート
39 出口側ポート
40 流路
40a 流路の一部分
40b 流路の一部分
40c 流路の一部分
41 分岐流路群
4101〜4150 分岐流路
4101a〜4150a 分岐流路4101〜4150の一部分
4101b〜4150b 分岐流路4101〜4150の一部分
42 分岐流路群
4201〜4250 分岐流路
4201a〜4250a 分岐流路4201〜4250の一部分
4201b〜4250b 分岐流路4201〜4250の一部分
43 分岐流路
44 分岐流路
45 分岐流路
46 分岐流路
47 分岐流路
48 分岐流路

Claims (6)

  1. 所定の方向に延長される流路Aと,流路Aの途中において一つまたは複数の分岐点を有し,前記分岐点においてそれぞれ,長さ,幅,深さ,径などのスケールのうちいずれか一つ以上が適当に調節された分岐流路を一つまたは複数有する流路構造
    を用い,
    前記分岐流路の一端から粒子を含む流体を連続的に導入した際,前記分岐点における,前記流路Aの下流への流量と前記分岐流路への流量の比を,前記流路Aと分岐流路のスケールを適当に設定することによって調節することで,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は,前記分岐点において前記分岐流路へ導入されないようにすることができるため,
    前記分岐流路からある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子を含まない流体を回収することができ,前記分岐点の下流における前記流路Aからある一定以上の大きさを持つ粒子の濃縮が高くなった流体を回収することのできる
    連続粒子濃縮・分離のための流路構造および方法。
  2. 所定の方向に延長される流路Aと,流路Aの途中において複数の分岐点を有し,前記分岐点においてそれぞれ,長さ,幅,深さ,径などのスケールのうちいずれか一つ以上が適当に調節された分岐流路を一つまたは複数有する流路構造
    を用い,
    前記分岐流路の一端から粒子を含む流体を連続的に導入した際,前記分岐点における,前記流路Aの下流への流量と前記分岐流路への流量の比を,前記流路Aと分岐流路のスケールを適当に設定することによって調節することで,ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は,前記分岐点において前記分岐流路へ導入されないようにすることができるため,
    ある一定サイズ以上の大きさを持つ粒子は前記分岐点の下流における前記流路Aの流路壁近傍に濃縮され,
    更に,前期流路の下流における別の前記分岐点における別の前記分岐流路から,ある一定範囲の大きさを持つ粒子の濃度が高くなった流体を回収することのできる
    連続粒子濃縮・分離のための流路構造および方法。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,
    前記流路の幅,深さ,直径等のいずれかのスケールが,少なくとも部分的に1ミリメートル以下のオーダーであり,前記流路内において流体は安定な層流を保ちながら流れる
    粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法。
  4. 請求項1,請求項2,または請求項3のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,
    流体は液体である
    粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法。
  5. 請求項1,請求項2,請求項3,または請求項4のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,
    流体は液体である
    粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法。
  6. 請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,または請求項5のいずれか1項に記載の粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法において,
    前記流路とは微細加工技術によってマイクロデバイスに形成されたチャネルである
    粒子を連続的に濃縮・分離するための流路構造および方法。
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