JP2006528725A - 既存モノマーから樹枝状巨大分子を合成する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、マスキングすなわち保護した官能基を有する多官能性化合物(以下「終端(TERMINI)化合物」という)を用いる新規な合成方法であって、ここで、この終端化合物が活性重合または連鎖有機反応を定量的または不可逆に中断することができる。終端化合物の官能基を脱保護すなわちデマスキングした後、同一の活性重合または有機反応が100%の効率で再開する、あるいは異なる活性重合または有機反応が100%の化学選択性でそれぞれ再開する。成長中の分子に組み込まれると、この終端化合物は、重合または反応の再開時に分岐点を生成する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、マスキングすなわち保護した官能基を有する多官能性化合物(以下、「終端(TERMINI)化合物」という。)を用いる新規な合成方法に関し、ここで、この終端化合物が活性重合または連鎖有機反応を定量的または不可逆に中断することができる。終端化合物の官能基を脱保護すなわち脱マスキングした後、同一の活性重合または有機反応が100%の効率で再開する、あるいは異なる活性重合または有機反応が100%の化学選択性でそれぞれ再開する。成長中の分子に組み込まれると、この終端化合物は、重合または反応の再開時に分岐点を生成する。
1998年3月24日にミルコ(Milco)らに付与された米国特許No. 5,731,095は水溶性または水分散性のフッ素含有樹枝状高分子界面活性剤について開示している(例えば、特許文献1参照。)。
1999年3月23日にゴッツィーニ(Gozzini)らに付与された米国特許No. 5,886,110は、中心コアと、中心コアから放射状に伸びて周りの空間に広がり、所望のサイズが得られるまでカスケード式に分岐していく一連のポリオキサアルキレン鎖を有する、分岐デンドリマー巨大分子について開示している(例えば、特許文献2参照。)。
2000年2月1日にクリマッシュ(Klimash)らに付与された米国特許No. 6,020,457は、非還元条件下では基本的に不活性であるが、還元剤にさらされるとスルフヒドリル基を形成する、ジスルフィド官能基を有するデンドリマーと、特化したデンドリマーの形成におけるそれらデンドリマーの使用、診断、ドラッグ・デリバリー、遺伝子治療およびマグネティック・レジンズ・イメージング用結合試薬の形成におけるそれらデンドリマーの使用、ならびに各種のイオンまたは分子の検出に有用なデンドリマー修飾電極を提供するための、水晶共振子上に自己組立されたデンドリマー単分子層の調製におけるそれらデンドリマーの使用について開示している(例えば、特許文献3参照。)。
2000年10月24日にシエ(Hsieh)らに付与された米国特許No. 6,136,921は、アルカリ金属を終端に持つ活性高分子を結合剤と反応させることによって調製され、物理的弾性、透明性および耐摩耗性の良好な、結合高分子について開示している(例えば、特許文献5参照。)。
2001年11月6日にクルークス(Crooks)らに付与された米国特許No. 6,312,809は、共有結合によって表面に結合したデンドリマー単分子層膜を有する基板と、化学センサー等における化学的感受性のある表面としての使用について開示している(例えば、特許文献6参照。)。
本発明は、以下の工程を含み、重合と不可逆な多官能性反応開始停止剤とを組み合わせて用いる、従来のモノマーから樹枝状巨大分子を作製する方法に関する:
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いてモノマーの重合を開始し、上記スルホニルハライド開始剤のスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する終端化合物を過剰に用いて上記分岐高分子の末端を定量的に封鎖して、上記分岐高分子の分岐1つ以上の反応を停止する終端チオカルバメート基を有する終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;および
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングしてスルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングされたスルホニルハライドを活性スルホニルハライド反応開始基に変化させる工程。
(a)3PSCを三官能性開始剤として用いて、Cu2O/ビフェニル-2,3-ジオールに触媒されるメチルメタクリレートの活性ラジカル重合を開始させ、3本のアームを有する星型高分子 3G1(n)Clを生成する工程、
ここで、3は三官能性のコアを表し、G1 は第1世代を表し、nはアーム1本あたりの重合度であり、Clは各アームの鎖終端に存在する官能基である;
(b)4倍過剰の終端化合物を用いて、上記3G1(n)Clの末端を定量的に封鎖して、3G1(n2)Tを生成させる工程、
ここで、3G1(n2)Tの下付文字2は、重合度nのポリ(メチルメタクリレート)の終端にある各終端化合物の分岐点から生成される新しいアームの数であり、各Tは終端化合物の鎖終端である;および
(c)上記3G1(n2)Tの酸化的塩素化により3G1(n2)TのN,N’-ジエチルチオカルバメート基を脱マスキングして塩化スルホニル基にし、マスキングされた塩化スルホニルを活性アリール塩化スルホニル反応開始基にして3G1(n2)SCを生成させる工程、
ここで、SCは、第2世代の3G2(n2m)Clを生成させるためのメチルメタクリレートの金属触媒された活性ラジカル重合を開始させる塩化スルホニルであり、ここで、mは、上記第2世代に由来するポリ(メチルメタクリレート)のアーム1本あたりの重合度である。
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いてモノマーの重合を開始させ、上記スルホニルハライド開始剤が有するスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する終端化合物を過剰に用いて上記分岐高分子の末端を定量的に封鎖して、上記分岐高分子のアーム1本以上の反応を停止させる終端チオカルバメート基を有する終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングしてスルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングされたスルホニルハライドを活性のスルホニルハライド反応開始基に変化させる工程;
(d)必要に応じて、工程(b)および(c)を繰り返す工程;および
(e)上記樹枝状巨大分子を単離する工程。
図1は、本発明の方法Bに従って合成した3G1(62)TのMALDI-TOF分析の結果を示すグラフである。
図4(b)は、中重合度のポリ(メチルメタクリレート)を有する代表的な樹枝状巨大分子を示す図である。
図4(c)は、高重合度のポリ(メチルメタクリレート)を有する代表的な樹枝状巨大分子を示す図である。
図5(b)は、樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)3G4(20227223230)Cl世代数に対するMth、Mn,GPC、およびMn,SEC-MALLSの依存性を示すグラフである。
図5(c)は、樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)3G4(100210021022112)Clの世代数に対するMth、Mn,GPC、およびMn,SEC-MALLSの依存性を示すグラフである。
図5(d)は、樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)3G3(212312552)Tの世代数に対するMth、Mn,GPC、およびMn,SEC-MALLSの依存性を示すグラフである。
図6(b)は、樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)3G4(20227223230)ClのGPC分析の結果を示すグラフである。
図6(c)は、樹枝状ポリ(メチルメタクリレート) 3G4(100210021022112)ClのGPC分析の結果を示すグラフである。
図10(b)は、3G1(100)Clについて、SEC-MALLSに対する濃度の影響と、溶出体積(Ve)に対する絶対分子量の依存性を示すグラフである。
図12(b)は、本発明の方法によって調製され、重合度0の樹枝状巨大分子を示す図である。
図12(c)は、本発明の方法によって調製され、重合度1の樹枝状巨大分子を示す図である。
図12(d)は、本発明の方法によって調製され、各種重合度を有し塩化スルホニル鎖終端を有する樹枝状巨大分子を示す図である。
定義
本明細書中に用いる用語「樹枝状」は、しばしば複数の分岐層を有する高分岐度の分子をさす。
本明細書中に用いる用語「巨大分子」は、数十万個の原子からなることもある非常に大きな分子をさす。特に本発明に関しては、高分子は典型的な巨大分子である。
本明細書中に用いる用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、およびアスタチンを包含する非金属元素の基をさす。
本明細書中に用いる用語「分岐高分子」は、主分子骨格から伸長する1本以上の化学的側鎖を有する高分子をさす。
出願人は、「終端(TERMINI)」合成とも呼ばれる不可逆な多官能性反応開始停止剤による合成と活性ラジカル重合などの重合反応の適切な組み合わせによる、新規な樹枝状高分子合成法を開発した。本発明の方法により、市販のモノマーから、先例のない複雑さを有する分子および巨大分子の化合物が合成される。
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いてモノマーの重合を開始し、上記スルホニルハライド開始剤のスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する終端化合物を過剰に用いて上記分岐高分子の末端を定量的に封鎖して、上記分岐高分子の分岐1個以上の反応を停止する終端チオカルバメート基を有する終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;および
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングしてスルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングされたスルホニルハライドを活性スルホニルハライド反応開始基に変化させる工程。
好ましい実施態様においては、上記方法はさらに、工程(a)で生成された分岐高分子と工程(b)で生成された上記終端反応停止分岐高分子を単離する工程を含む。
別の好ましい実施態様においては、上記方法はさらに、工程(b)および(c)を1回以上繰り返すことを含む。
好ましい実施態様においては、上記活性ラジカル重合は触媒される。
より好ましい実施態様においては、上記活性ラジカル重合は、金属により触媒される。
さらに好ましい実施態様においては、上記活性ラジカル重合は、Cu2O/ビフェニル-2,3-ジオールにより触媒される。
好ましい実施態様においては、上記モノマーは、メチルメタクリレートである。
好ましい実施態様においては、上記ハライドは塩化物である。
本発明のさらに別の局面では、上記多官能性スルホニルハライド開始剤は三官能性である。
好ましい実施態様においては、上記三官能性スルホニルハライド開始剤は、1,1,1-トリス(4-クロロスルホニルフェニル)エタンである。
(a)3PSCを三官能性開始剤として用いて、Cu2O/ビフェニル-2,3-ジオールに触媒されたメチルメタクリレートの活性ラジカル重合を開始させ、3本のアームを有する星型高分子3G1(n)Clを生成する工程:
ここで、3は三官能性コアを表し、G1は第1世代を表し、nはアーム1本あたりの重合度であり、Clは各アームの鎖終端に存在する官能基である;
(b)4倍過剰の終端化合物を用いて、上記3G1(n)Clの末端を定量的に封鎖して、3G1(n2)Tを生成させる工程:
ここで、3G1(n2)Tの下付文字2は、重合度nのポリ(メチルメタクリレート)の終端にある各終端化合物分岐点から生成される新しいアームの数であり、各Tは、終端化合物鎖終端である;および
(c)上記3G1(n2)Tの酸化的塩素化により3G1(n2)TのN,N’-ジエチルチオカルバメート基を脱マスキングして塩化スルホニル基にして、マスキングした塩化スルホニルを活性アリール塩化スルホニル反応開始基に変化させて3G1(n2)SCを生成させる工程:
ここで、SCは、第2世代の3G2(n2m)Clを生成させるためのメチルメタクリレートの金属触媒活性ラジカル重合を開始させる塩化スルホニルであり、ここで、mは、上記第2世代に由来するポリ(メチルメタクリレート)のアーム1本あたりの重合度である。
方法Aを用いることによる、各々が4世代を有する、3系列の3アームコア樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)の合成
出願人は、二官能性終端分子および金属触媒活性ラジカル重合に基づく樹枝状高分子の新しい合成法を開発し、それにより、比較的サイズが均一なデンドリマーおよび分子量分布が狭い樹枝状高分子の新規なダイバージェント(divergent)合成法を提供する。ポリ(メチルメタクリレート)分岐を有する4系列の樹枝状高分子を本明細書中で報告した。それらは、3ポットにおける3反応工程を含む方法A、および2ポットにおける3反応工程を含む方法Bという2種類の異なる繰り返し法によって合成された。代表的な樹枝状高分子の構造解析によって、1分岐あたりのポリ(メチルメタクリレート)の生成数および重合度からなるタンデム条件によって決まる世代において球形が形成されることが証明される。
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いてモノマーの重合を開始し、このスルホニルハライド開始剤が有するスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する過剰の終端化合物を用いて上記分岐高分子の末端を定量的に封鎖し、上記分岐高分子のアーム1本以上の反応を停止させる終端チオカルバメート基を有する終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングしてスルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングされたスルホニルハライドを活性スルホニルハライド反応開始基に変化させる工程;
(d)必要に応じて、工程(b)および(c)を繰り返す工程;および
(e)上記樹枝状巨大分子を単離する工程。
以下の実施例により本発明を例示するが、本発明はこれらに限定されない。特に記載しない限り、パーセントは全て最終組成物を100%とする重量パーセントである。開始物質、試薬、および溶媒はすべて市販のものであり、化学薬品販売者から入手したまま精製せずに、または公知の文献に記載の方法に従って合成して、および/または、洗浄、乾燥、蒸留、再結晶、および/または精製してから使用した。
3G 1 (20)Clから開始する3G 2 (20 2 27)Cl合成の代表的な 1 H-NMR分析。 図2に示す3G1(20)Clの500 MHz 1H-NMRスペクトルは、3.57ppmにポリ(メチルメタクリレート)主鎖(シグナルc)のメトキシプロトンの共鳴を示しており、3.73 ppm にω-終端塩素(シグナルd)で封鎖された終端メチルメタクリレートのメトキシプロトンの共鳴を示している。3PSC開始剤(シグナルb)のアリールスルホニル分子団近傍のポリ(メチルメタクリレート)のメトキシプロトンが3.67ppmに観察される。さらに、3PSC開始剤フラグメントは、芳香族型共鳴a1 を7.23ppmに、a2 を7.8 ppmに示している。定量的な開始だけでなく塩素鎖終端を用いる官能基化の完全度の実証も行うには、a1、a2、d、および bの積分値間の比を用いる。1分岐あたりのポリ(メチルメタクリレート)の重合度(すなわちDPNMR)の計算には、c とa1、a2、d、およびbの積分値間の比を用いる。約100の値まで、高い正確度でDPNMR を計算する。DPNMRは、モノマーの転化をNMRによって経時モニターする反応速度実験から求められた重合度の理論値と一致し、またヘキサンからの沈殿によって樹枝状巨大分子を分離した後で重量分析により求められた値と一致する。これらの方法全部によって求められたDP(DPth/gravを用いて計算された樹枝状巨大分子のMnに対応するMthの値を報告している表1の第6欄)間の一致が良いことから、次の式を用いてMthを計算する: Mth = MInit+C' MMMA '3' 2(n-1)' DP、ここで、MInitは重合に用いた開始剤のモル質量であり、Cはモノマーの転化率であり、MMMAはメチルメタクリレートのモル質量であり、nは世代数(すなわち1、2、3、4)であり、また重合度は開始モノマーおよび塩化スルホニル開始基のモル比に等しい(すなわち重合度 =[M]0/[-SO2Cl]0)。終端化合物を用いた3G1(20)Clの末端封鎖の定量的モニターは、親化合物3G1(20)Clの3.73ppmにおける共鳴の消失 d(Cl鎖終端に隣接する終端メトキシ基)と3.63ppmにおける新たな共鳴 c’の出現(終端化合物鎖の終端に隣接する末端メトキシ基)および3.44ppmにおける3G1(202)Tの共鳴I(チオカルバメート基のメチレンプロトン)によって行った。しかし、定量的な末端封鎖は、共鳴a1およびa2に対する3G1(202)Tの共鳴の積分値e、f、g、およびhによって実証された。これらの芳香族プロトンはすべて分離が良く、緩和時間が同じだからである。3G1(202)T の脱マスキング工程は、チオカルバメート基を塩化スルホニル基に変換することにより3G1(202)SCを生じさせる、3G1(202)Tの酸化的塩素化によって達成される。この工程の間に、共鳴Iは消失し、シグナルeは高磁場にシフトするが、fは低磁場にシフトする。この反応は、シグナルiの低下によって最もうまくモニターされる。3G2(20227)Clの1H-NMRスペクトルはまた、塩素終端を有する末端メトキシ基に起因するシグナルdを示す。この共鳴には、3G1(20)Clの場合と同じケミカルシフトがある。予想どおり、3G2(20227)Clのプロトンに対応する共鳴は、対応する3G2(202)SCのプロトンから高磁場にシフトしており、3G2(202)Tのプロトンより低磁場にシフトしている。3G2(20227)Clの1分岐あたりのポリ(メチルメタクリレート)重合度は、3G1(20)Clの分析のところで説明した手法の組み合わせによって計算される。500 MHz 1H-NMRスペクトルを用いて分析した反応シーケンスも、3G1(20)Cl、3G1(202)T、3G1(202)SC、および3G2(20227)ClのGPC分析によって裏付けられる(図3)。
(1,1-ジメチルエチル)[[1-[3,5-ビス(S-フェニル 4-N,N’-ジエチルチオカルバメート)フェニル]エテニル]オキシ] ジメチル シラン (終端化合物) の合成。 マグネチックスターラー撹拌棒およびN2導入装置を備えた250 mL容量の2口フラスコに3,5-ビス(S-フェニル 4-N,N’-ジエチルチオカルバメート)アセトフェノン(6.5 g、12.213 mmol)、トリエチルアミン(4.94 g、48.85 mmol)および乾燥CH2Cl2 50 mLを入れた。氷-水浴で冷却したtBuMe2SiOTf(7.3ml、32 mmol)に反応混合物を滴下して加え、溶液を23℃まで昇温させた。30分後、試料を取り出し、溶液を蒸発させ、白色固体をCDCl3に溶解して1H-NMRによる分析を行った。1H-NMRスペクトルにアセチル-プロトン(2.66 ppm)が見られなかった場合に、反応混合物を250 mLのCH2Cl2で希釈し、100 mLのKOH 10%で2回洗浄した後、塩水で洗浄し、Na2SO4により乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、黄色固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液として30% EtOAcのヘキサン溶液)で精製して、白色結晶6.9 g(87%)を得た。Rf = 0.44 (ヘキサン/EtOAc)=7/3)。mp 143-145℃。1H-NMR (200 MHz、CDCl3):d 7.83-7.58 (m, 11H), 5.31(s, 1H), 4.52 (s, 1H), 3.52 (q. 8H), 1.27 (b, 12H), 1.03(s, 9H), 0.26 (s, 6H); C NMR (90 MHz, CDCl3) d 165.95, 155.97, 142.08, 141.24, 139.29, 136.44, 129.11, 126.42, 123.81, 91.93, 42.72, 26.21, 18.66, 14.13, -4.22。
3G 1 (6 2 )Tの合成。 メチルメタクリレート(2.0 g、19.97 mmol)、p-キシレン(5 mL)、開始剤(3PSC、0.500 g、0.905 mmol)、触媒(Cu2O、80.0 mg、0.56 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、170.0 mg、1.09 mmol)、およびベンゼン(1 mL)を25 mLシュレンクチューブに直接秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を油浴で90℃で加温した。1H-NMRにより反応をモニターし、転化率が81%に達した時点で、2 mLの重合混合物を取り出し、予め脱気したp-キシレン/ベンゼン(1:1)混合物10 mLに溶解した終端化合物(2.9 g、4.49 mmol)の溶液を、カニューラを用いて添加した。120℃まで昇温し、アルゴン雰囲気下でベンゼン共沸物を蒸留した。反応を3日間継続し、混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通して触媒と終端化合物を除去した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し0.8 gの3G1(62)Tを得、24時間真空乾燥した後、MALDI-TOFで分析した。沈殿による精製は行わなかった。従って、重合および末端封鎖中に形成された全化学種を、MALDI-TOF (Mn = 3,873 およびMw/Mn= 1.02、Mth = 3,834)による分析に使用できた。全イオンを考慮し、反応停止の証拠は見つからなかった。帰属済みスペクトルを図1に示す。
3G 1 (20)Clの合成。メチルメタクリレート(11.5 ml、106.8 mmol)、p-キシレン(23 mL)、開始剤(3PSC、0.501 g、0.905 mmol)、触媒(Cu2O、87 mg、0.608 mmol)、およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、192 mg、1.23 mmol)を50 mLシュレンクチューブに直接秤量した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を油浴で90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶かし、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率に達した(61%、Mth = 7,700)時点で、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通して触媒を除去し、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して6.2 gの3G1(20)Cl (58%)を得た。Mn, NMR = 7,400 Mn, GPC = 6,400, Mw/Mn = 1.12。低分子量であったため、この試料のSEC-MALLS分析は行えなかった。
3G 1 (20 2 )Tの合成。 3G1(20)Cl (2.3 g、0.30 mmol)、p-キシレン(5 mL)、終端化合物(2.31 g、3.57 mmol)、触媒(CuCl、44.35 mg、0.44 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、140 mg、0.90 mmol)およびベンゼン(6 mL)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去し、終端が加水分解しないようにした。1H-NMRスペクトロスコピーを用いて、対応するCl鎖終端の消失について反応をモニターした。2.5時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、塩基性アルミナを入れた短いカラムを通して触媒と終端化合物を除去した。溶媒を留去し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、2.5 g (87%)の3G1(202)Tを得た。
3G 1 (20 2 )SCの合成。 300 mL CH2Cl2中の3G1(202)T (3.0 g、0.33 mmol)の希釈溶液を100 mL HCO2H(1%)と共に23℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、生成物2.31 g (78%)を得た。
3G 2 (20 2 27)Clの合成。 メチルメタクリレート(7.1 g、70.9 mmol)、p-キシレン(25 mL)、開始剤(3G1(202)SC、1.8 g 、0.23 mmol)、触媒(Cu2O、64 mg、0.45 mmol)、およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、140 mg、0.89 mmol)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(56%, Mth = 24,460)に達したところで、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通して触媒を除去した。生成物を冷ヘキサンから2回沈殿させ、濾過し、真空乾燥して、4.0 g(70%)の3G2(202272)Clを得た。Mn, NMR = 24,400, Mn, GPC = 20,100, Mw/Mn = 1.08, Mn, SEC-MALLS = 24,500。
3G 2 (20 2 27 2 )Tの合成。 3G2(20227)Cl (3.0 g、0.12 mmol)、p-キシレン(15 ml)、終端化合物(2.36 g、3.65 mmol)、触媒(CuCl、36.21 mg、0.36 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、114.0 mg、0.73 mmol、およびベンゼン(6 ml)を50 mLシュレンクチューブに秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去した。1H-NMRスペクトロスコピーを用いて、Cl鎖終端の消失について反応をモニターした。4時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、塩基性アルミナを入れた短いカラムを通して触媒と終端化合物を除去した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、2.7 g (88%)の3G2(202272)Tを得た。
3G 2 (20 2 27 2 )SCの合成。 200 mL CH2Cl2中の3G2(202272)T(2.6 g、0.10 mmol)の希薄溶液を100 mL HCO2H(1%)とともに23℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、生成物2.5 g(96%)の3G2(202272)SCを得た。
3G 3 (20 2 27 2 23)Clの合成。 メチルメタクリレート(6.15 g ,61.4 mmol)、p-キシレン(30 mL)、開始剤 3G2(202272)SC(2.47 g、0.09 mmol)、触媒(Cu2O、64 mg、0.42 mmol)およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、140 mg、0.83 mmol) を50 mLシュレンクチューブに秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(40%、Mth = 57,540)に達したところで反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去した。生成物を冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、3.7 g(76%)の3G3(20227223)Clを得た。Mn, NMR = 57,450, Mn, GPC = 35,400, Mw/Mn = 1.05, Mn, SEC-MALLS = 56,200。
3G 3 (20 2 27 2 23 2 )Tの合成。 3G3(20227223)Cl(2.4 g、0.04 mmol)、p-キシレン(25 mL)、終端化合物(1.93 g、3.0 mmol)、触媒(CuCl、30.0 mg、0.30 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、94.5 mg、0.61 mmol)、およびベンゼン(6 mL)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去し、終端が加水分解しないようにした。1H-NMRを用いて、Cl鎖終端の消失について反応をモニターした。5.5時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、塩基性アルミナを入れた短いカラムを通して触媒と過剰の終端化合物を除去した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、2.3 g (87%)の3G3(202272232)Tを得た。
3G 3 (20 2 27 2 23 2 )SCの合成。 200 mL CH2Cl2中の3G3(202272232)T (2.25 g、0.036 mmol)の希薄溶液を100 mL HCO2H (1%)とともに25℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、2.0 g (91%)の樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)開始剤を得た。
3G 4 (20 2 27 2 23 2 30)Clの合成。 メチルメタクリレート (2.66 g、26.6 mmol)、p-キシレン(30 mL)、開始剤 3G3(202272232)SC(1.0 g、0.016 mmol)、触媒(Cu2O、54 mg、0.37 mmol)およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、117 mg、0.74 mmol)を50 mLシュレンクチューブに秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(46%、Mth = 140,070)に達したところで、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去した後、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、2.1 g (89%)の3G4(20227223230)Clを得た。Mn, NMR = 136,760, Mn, GPC = 65,200, Mw/Mn = 1.09, Mn, SEC-MALLS = 149,400。
3G 1 (100)Clの合成。 メチルメタクリレート(10.85 g, 108.0 mmol)、p-キシレン(11 mL)、開始剤(3PSC、0.1 g、0.181 mmol)、触媒(Cu2O、51.7 mg、0.34 mmol)、およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、112.8 mg、0.72 mmol)を50 mLシュレンクチューブに直接秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(50%、Mth = 30,590)に達したところで、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去した後、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、5.0 g(91%)の3G1(100)Clを得た。Mn, GPC = 26,000, Mw/Mn= 1.12, Mn, SEC-MALLS = 29,110。
3G 1 (100 2 )Tの合成。 3G1(100)Cl (3.0 g、0.10 mmol)、p-キシレン(10 mL)、終端化合物(0.48 g、0.75 mmol)、触媒(Cu2O、30.0 mg、0.021 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、65 mg、0.04 mmol)およびベンゼン(6 mL)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去した。1H-NMRスペクトロスコピーを用いて、Cl鎖終端の消失について反応をモニターした。50時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、短い塩基性アルミナカラムを通して触媒と過剰の終端化合物を除去し、溶媒を蒸留し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、2.8g (91%)の3G1(1002)Tを得た。
3G 1 (100 2 )SCの合成。 200 mL CH2Cl2中の3G1(1002)T(2.7 g、0.08 mmol)の希薄溶液を100 mL HCO2H (1%)とともに25℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3、および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、2.6 g(98%)の3G1(1002)SCを得た。
3G 2 (100 2 100)Clの合成。 メチルメタクリレート (9.8 g、0.97 mmol))、p-キシレン(12 mL)、開始剤 3G1(1002)SC、(2.5 g 、0.08 mmol))、触媒(Cu2O、49 mg、0.34 mmol)、およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、106 mg、0.68 mmol)を50 mLシュレンクチューブに秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(50%、Mth = 91,000)に達したところで反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去した後、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、6.2 g (80%) の3G2(1002100)Clを得た。Mn, GPC = 59,000, Mw/Mn= 1.12, Mn, SEC-MALLS = 88,300。
3G 2 (100 2 100 2 )Tの合成。 3G2(1002100)Cl (4.0 g、0.04 mmol)、p-キシレン(14 mL)、終端化合物(0.43 g、0.66 mmol)、触媒(Cu2O、42.0 mg、0.29 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、91.5 mg、0.58 mmol)およびベンゼン(6 mL)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去した。1H-NMRスペクトロスコピーを用いて、Cl鎖終端の消失について反応をモニターした。16時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、短い塩基性アルミナカラムを通して触媒と過剰の終端化合物を除去した。ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、3.2 g (77%)の3G2(10021002)Tを得た。
3G 2 (100 2 100 2 )SCの合成。 200 mL CH2Cl2中の3G2(10021002)T (3.1 g、0.03 mmol)の希薄溶液を100 mL HCO2H (1%)とともに23℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、2.6 g(98%)の樹枝状ポリ(メチルメタクリレート)開始剤を得た。
3G 3 (100 2 100 2 112)Clの合成。 メチルメタクリレート(6.4 g、64.1 mmol)、p-キシレン(12 mL)、開始剤3G2(10021002)SC(2.5 g、0.03 mmol)、触媒(Cu2O、42 mg、0.29 mmol)およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、91.1 mg、0.58 mmol)を50 mLシュレンクチューブに秤取した。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(56%、Mth = 213,760)に達したところで、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去し、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、4.7 g (77%)の3G3(10021002112)Clを得た。Mn, GPC = 102,200, Mw/Mn = 1.19, Mn, SEC-MALLS= 189,300。
3G 3 (100 2 100 2 112 2 )Tの合成。 3G3(10021002112)Cl(3.5 g、0.016 mmol)、p-キシレン(20 mL)、終端化合物(0.62 g、0.96 mmol)、触媒(Cu2O、10.0 mg、0.10 mmol)、リガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、31.5 mg、0.21 mmol)およびベンゼン(6 mL)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を110℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、水-ベンゼン共沸物を除去した。1H-NMRスペクトロスコピーを用いて、対応するCl鎖終端の消失について反応をモニターした。8時間後、反応混合物を常圧に戻し、CH2Cl2で希釈した後、短い塩基性アルミナカラムを通して触媒と過剰の終端化合物を除去した。溶媒を留去し、濃縮高分子溶液を冷ヘキサンから2回および酸性メタノールから1回沈殿させ、2.9 g (90%)の3G3(100210021122)Tを得た。
3G 3 (100 2 100 2 112 2 )SCの合成。 200 mL CH2Cl2中の3G3(100210021122)T (2.8 g、0.013 mmol)の希薄溶液を100 mL HCO2H(1%)とともに25℃で激しく撹拌し、エマルジョンが安定した淡黄色になるまでCl2ガスを通じた。CH2Cl2相を分離し、H2O、NaHCO3および塩水で洗浄し、Na2SO4を用いて乾燥し、濃縮し、酸性MeOHから3回沈殿させて、2.6 g(92%)の 3G3(100210021122)SCを得た。
3G 4 (100 2 100 2 112 2 102)Clの合成。 メチルメタクリレート(5.48 g、54.8 mmol)、p-キシレン(27 mL)、開始剤 3G3(100210021122)SC(2.5 g、0.012 mmol)、触媒(Cu2O、64 mg、0.44 mmol)およびリガンド(ビフェニル-2,3-ジオール、139.5 mg、0.89 mmol)を50 mLシュレンクチューブに入れた。凍結・減圧・解凍サイクルを4回行った後、チューブをアルゴンで満たし、反応混合物を90℃で加温した。チューブのアーム部に5分間以上アルゴンをパージしてから開け、密封シリンジで所定回数、試料を取り出した。試料をCDCl3に溶解し、1H-NMRスペクトロスコピーにより転化率を測定した。所望の転化率(51%、Mth = 464,080)に達したところで、反応混合物をCH2Cl2で希釈し、短い塩基性アルミナカラムに通じて、触媒を除去した後、冷ヘキサンから2回沈殿させた。生成物を濾取し、真空乾燥して、4.6 g (87%)の3G4(100210021122102)Clを得た。Mn, GPC = 168,200, Mw/Mn= 1.23, Mn, SEC-MALLS = 456,200。
Claims (20)
- 以下の工程を含み、重合と不可逆な多官能性反応開始停止剤との組み合わせを用いて従来のモノマーから樹枝状巨大分子を作製する方法:
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いて、モノマーの重合を開始し、該スルホニルハライド開始剤のスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する終端化合物を過剰に用いて該分岐高分子の末端を定量的に封鎖し、該分岐高分子の分岐1個以上の反応を停止する終端チオカルバメート基を有する終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;および
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングして、スルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングしたスルホニルハライドを活性スルホニルハライド反応開始基にする工程。
- 前記工程(a)で生成された分岐高分子を単離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記工程(b)で生成された終端反応停止分岐高分子を単離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記工程(a)で生成された分岐高分子を単離する工程と前記工程(b)で生成された終端反応停止分岐高分子を単離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 工程(b)および(c)を1回以上繰り返すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記重合が活性ラジカル重合である、請求項1に記載の方法。
- 前記活性ラジカル重合が触媒される、請求項6に記載の方法。
- 前記活性ラジカル重合が金属触媒される、請求項7に記載の方法。
- 前記活性ラジカル重合がCu2O/ビフェニル-2,3-ジオールにより触媒される、請求項6に記載の方法。
- 前記モノマーが、メタクリレート、アクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記モノマーがメチルメタクリレートである、請求項10に記載の方法。
- 前記スルホニルハライドがアリールスルホニルハライドである、請求項1に記載の方法。
- 前記ハライドが塩化物である、請求項1に記載の方法。
- 前記多官能性スルホニルハライド開始剤が三官能性である、請求項1に記載の方法。
- 前記三官能性スルホニルハライド開始剤が1,1,1-トリス(4-クロロスルホニルフェニル)エタンである、請求項14に記載の方法。
- 前記終端化合物が(1,1-ジメチルエチル)[[1-[3,5-ビス(S-フェニル 4-N,N’-ジエチルチオカルバメート)フェニル]エテニル]オキシ]ジメチルシランである、請求項1に記載の方法。
- 前記過剰の終端化合物が4倍過剰である、請求項1に記載の方法。
- 以下の工程を含み、活性ラジカル重合と不可逆な多官能性反応開始停止剤との組み合わせを用いて、従来のモノマーから樹枝状巨大分子を作製する方法:
(a)3PSCを三官能性開始剤として用いて、Cu2O/ビフェニル-2,3-ジオールに触媒されたメチルメタクリレートの活性ラジカル重合を開始させ、3本のアームを有する星型高分子3G1(n)Clを生成させる工程、
ここで、3が三官能性コアを表し、G1が第1世代を表し、nがアーム1本あたりの重合度であり、Clが各アームの鎖終端部に存在する官能基である;
(b)4倍過剰の終端化合物を用いて、該3G1(n)Clの末端を定量的に封鎖して、3G1(n2)Tを生成させる工程、
ここで、3G1(n2)Tの下付文字2が、重合度nのポリ(メチルメタクリレート)の終端にある各終端化合物分岐点から生成される新しいアームの数であり、各Tが終端化合物鎖終端である; および
(c)該3G1(n2)Tの酸化的塩素化により3G1(n2)TのN,N’-ジエチルチオカルバメート基を脱マスキングして塩化スルホニル基にし、マスキングした塩化スルホニルを活性アリール塩化スルホニル反応開始基に変化させ、3G1(n2)SCを生成させる工程、
ここで、SCが第2世代の3G2(n2m)Clを生成させるためのメチルメタクリレートの金属触媒活性ラジカル重合を開始させる塩化スルホニルであり、ここで、mが上記第2世代に由来するポリ(メチルメタクリレート)のアーム1本あたりの重合度である。
- 前記終端化合物が(1,1-ジメチルエチル)[[1-[3,5-ビス(S-フェニル 4-N,N’-ジエチルチオカルバメート)フェニル]エテニル]オキシ]ジメチルシランである、請求項18に記載の方法。
- 以下の工程を含む方法によって生成される樹枝状巨大分子:
(a)多数のスルホニルハライド官能基を有する多官能性スルホニルハライド開始剤を用いてモノマーの重合を開始し、該スルホニルハライド開始剤が有するスルホニルハライド官能基の数に応じた多数のアームを有する分岐高分子を生成させる工程;
(b)チオカルバメート基を有する終端化合物を過剰に用いて該分岐高分子の末端を定量的に封鎖し、該分岐高分子のアームの1本以上の反応を停止させる終端チオカルバメート基を有する、終端反応停止分岐高分子を生成させる工程;
(c)酸化的塩素化により終端チオカルバメート基を脱マスキングしてスルホニルハライド基を生成させ、それによりマスキングされたスルホニルハライドを活性スルホニルハライド反応開始基に変化させる工程;
(d)必要に応じて、工程(b)および(c)を繰り返す工程;および
(e)該樹枝状巨大分子を単離する工程。
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