JP2006527765A - 双性イオン性非線形オプトフォアおよびそれらが組み込まれているデバイス - Google Patents

双性イオン性非線形オプトフォアおよびそれらが組み込まれているデバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、双性イオン性二次非線形オプトフォアであって、一般式I(ここで、Dは:から選択され、そしてLおよびR1〜R5は本明細書に定義されたとおりである)の化合物を含むオプトフォアに関する。また、これらの化合物が組み込まれているポリマー組成物が提供される。これらのオプトフォアは大きい且つ効率的な非線形光応答を示し、そしてそれ故オプトエレクトロニクスデバイスの製造に用いられ得る。

Description

本発明は、新しいクラスの二次非線形オプトフォア(光学発色団)およびそれらを作る方法に関する。本発明はまた、該光学発色団を含有するポリマーおよびそれらが組み込まれているデバイスに関する。
ここ数年、大きい且つ効率的な非線形光応答(μ・β)を示す分子に、並びに大きい、効率的な且つ使用可能な巨視的応答へのこれらの分子特性の効果的転換を可能にする電気光学物質に強い関心が存在してきた。この関心は、出現しつつあるオプトエレクトロニクスおよびフォトニクス技術におけるそれらの潜在的応用に因る。
かかる物質は、高度に分極可能な電子を備えた分子を含有する。電場の印加は電子分極を変化させ、しかして屈折率の増加を引き起こす。その結果生じた光速減少が、電気信号を光信号に変換するために用いられ得る。
オプトエレクトロニクスデバイスの能動素子としてオールプラスチックの(すなわち、すべて有機/ポリマーの)複合材料を設計しようとする際に、多数の基準が取り組まれる必要がある。理想的には、活性分子は大きい非線形光応答を示す一方、合成的便宜、通信波長における透明性、並びにポリマーマトリックス内においてドープされるかまたは官能基化されるかのどちらかの場合における適合性を依然として保持すべきである。複合材料はまた、熱および光安定性を示さねばならず並びにポーリングされたオプトフォアアレイの非中心対称(すなわち、EO効果の経時安定性)を維持しなければならない。
これらの性質は相互関係があるので、ある性質を最適にする分子の構造的特徴は、別の性質を弱化し得る。従って、改善諸性質を備えた適当なオプトフォアのニーズが存続している。
一般に、オプトフォアは大きい共役πマニホルドの側方に位置するドナー部分およびアクセプター部分を含み、しかもそれらの化合物がマトリックス内に拘束される場合に起こる潜在的に有害な凝集効果を最小にするために補助置換基を含有し得る。
慣用オプトフォアは「左手側」(LHS)(マーダー−ペリープロット)系に基づいており、しかして該系において基底状態の電子分布はほんのわずかなレベルの電荷分離または「結合長さ変化」により支配される。かかる化合物は、正的溶媒和発色挙動を示すと知られている。
たとえば、米国特許第6,067,186号明細書は、鎖でつなぎ可能なN,N−ジアルキルアニリノまたはN,N−ジアルキルアミノチオフェノドナー官能基がπ電子相互連結部によって電子アクセプターとして働く複素環式系に連結されていると特徴づけられた化合物を記載する。大きいペンダント置換基が、相互連結部または電子アクセプター複素環の一方または両方上に置かれ得る。
対照的に、基底状態が「双性イオン」の電子分布により支配されるオプトフォア(「右手側」(RHS)オプトフォア)は、大きい基底状態の双極子モーメントを有すると予期される。これは、ポーリング中の好ましくないオプトフォア双極子−双極子相互作用の結果として、巨視的な「物質」光学的非線形性の効率的最大化を妨げると考えられる。その結果、当業者は、「右手側」オプトフォアはオプトエレクトロニクス応用において有用性が劣ると予期する。
驚くべきことに、本発明の双性イオン性非線形オプトフォア(NLO)は大きい分子良度指数(μ・β)を達成し、そしてオプトエレクトロニクスおよびフォトニクス技術において応用性があるポリマー組成物への構築のために適している、ということが見出された。
従って、本発明の目的は、改善物理的性質を備えしかも大きい且つ効率的な非線形光応答も示すオプトフォアを提供するまたは少なくとも公衆に有用な選択肢を与えることである。
発明の要約
本発明は、置換ポリエン連結基(L)によってシアノジシアノビニルジヒドロフランアクセプターに連結されたヘテロ芳香族化可能なドナー核(D)を含む双性イオン性非線形オプトフォアの新しいクラス、並びにそれらの合成に関する。
一つの側面において、本発明は、一般式I
Figure 2006527765
〔ここで、
Dは、
Figure 2006527765
を含む群から選択され、そして
1は、アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
Lは3、5または7個の炭素原子の随意に置換された鎖を含む連結基であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成し、
4およびR5は、独立してアルキル、ヒドロキシアルキルまたはp−C64−OAcである〕
の化合物を提供する。
別の側面において、本発明は、一般式I
Figure 2006527765
〔ここで、
Dは、
Figure 2006527765
を含む群から選択され、そして
1は、アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
Lは3、5または7個の炭素原子の随意に置換された鎖を含む連結基であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成し、
4およびR5は、独立してアルキル、ヒドロキシアルキルまたはp−C64−OAcである〕
の化合物を提供する。
好ましくは、Lは3または5個の炭素原子の随意に置換された鎖を含む連結基であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成する。
随意に、置換基が、オプトフォア双極子−双極子相互作用を最小にするようにおよび/または連結基を剛性にするように鎖に付加され得る。これらの置換基は、連結基のp電子主鎖と環状構造を形成し得る。
好ましくは、R1は、モノヒドロキシアルキルまたはジヒドロキシアルキルであり、
好ましくは、R2およびR3は、それらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
好ましくは、R4およびR5は、独立してアルキルまたはヒドロキシアルキルである。
特に好ましいものは、下記に示されるとおりの式Iの化合物である。すなわち、
Figure 2006527765
ここで、
1は、CH3、CH2CH2OH、CH2CH(OH)CH2OHまたは30個までの炭素原子のアルキル鎖であり、
2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
4またはR5の一方は、ヒドロキシアルキルであり、そして
Lは5個の炭素原子の随意に置換された鎖であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成する。
特に好ましい化合物において、R1はジヒドロキシアルキルである。2個のヒドロキシル基の具備により、本発明のオプトフォアが新規のポリウレタン、ポリカーボネートおよびポリアミド酸/ポリイミドポリマーの合成に用いられることが可能にされる。
4および/またはR5におけるヒドロキシアルキルは、ポリマーの架橋を容易にする。
別の側面において、本発明は、式Iの化合物を製造する方法であって、
(a)式II
Figure 2006527765
〔ここで、Lは上記のとおり定義される〕
の化合物を式III
Figure 2006527765
〔ここで、R4およびR5は上記に定義されたとおりである〕
の化合物と反応させて式IV
Figure 2006527765
の化合物を形成させ、
(b)工程(a)からの式IVの化合物をドナー化合物と反応させて式Iの化合物を形成させ、しかもドナー化合物は
Figure 2006527765
を含む群から選択されたドナー基を担持する
ことを含む方法を提供する。
別の側面において、本発明は、式Iの化合物を製造する方法であって、
(a)式II
Figure 2006527765
〔ここで、Lは上記のとおり定義される〕
の化合物を式III
Figure 2006527765
〔ここで、R4およびR5は上記に定義されたとおりである〕
の化合物と反応させて式IV
Figure 2006527765
の化合物を形成させ、
(b)工程(a)からの式IVの化合物を式V、VIまたはVII(ここで、Xはハロゲンである)のアジニウムまたはアゾリウムドナー誘導体と反応させて式Iの化合物を形成させる
Figure 2006527765
ことを含む方法を提供する。
発明の詳細な説明
用語「アルキル」(単独でまたは別の置換基の一部として)は、完全飽和、単不飽和または多不飽和であり得るところの直鎖もしくは分枝鎖または環状の一価炭化水素基を意味する。
用語「ヒドロキシ」(単独でまたは別の置換基の一部として)は、−OH基を意味する。加えて、「ヒドロキシアルキル」のような用語は、ポリヒドロキシアルキルたとえばジヒドロキシアルキルを包含するように意図されている。
用語「芳香族環」は、単環または多環(共有結合的に一緒に縮合される)であり得る芳香族置換基を意味する。環はN、OおよびSから選択された0から4個のヘテロ原子を含有し得、しかも窒素および硫黄原子は随意に酸化され、また窒素原子は随意に四級化される。
「オプトエレクトロニクス」は、物質の光学的性質を電場により変えられ得るようにすることに関する。
或る化合物は、シスおよびトランス形、EおよびZ形、c、tおよびr形、エンドおよびエキソ形、R、Sおよびメソ形、DおよびL形、(+)および(−)形、ケト、エノールおよびエノラート形、αおよびβ形、アキシアルおよびエクアトリアル形、舟、椅子、ネジレ、封筒および半椅子形、並びにそれらの組合わせを含めてしかしそれらに限定されないところの、1種またはそれ以上の特定の幾何、光学、エナンチオマー、ジアステレオマー、エピマー、立体異性体、互変異性体、立体配座またはアノマー形態(以後総括して「異性体」(または「異性体形態」)と称される)にて存在し得る。
下記に論考されるように互変異性体形態を除いて、構造異性体(すなわち、単に空間における原子の位置によるよりむしろ原子間の連結において相違する異性体)は本明細書において用いられる場合の用語「異性体」から特定的に除外される、ということが留意される。たとえば、メトキシ基−OCH3への言及は、その構造異性体であるヒドロキシメチル基−CH2OHへの言及と解釈されるべきでない。同様に、オルト−クロロフェニルへの言及は、その構造異性体であるメタ−クロロフェニルへの言及と解釈されるべきでない。しかしながら、構造体のあるクラスへの言及は、当然そのクラス内に入る構造異性体形態を包含し得る(たとえば、C1~7アルキルはn−プロピルおよびイソプロピルを包含し、ブチルはn−、イソ−、sec−およびtert−ブチルを包含し、メトキシフェニルはオルト−、メタ−およびパラ−メトキシフェニルを包含する)。
上記の除外は、互変異性体形態、たとえばケト、エノールおよびエノラート形態(たとえば、次の互変異性体対、すなわちケト/エノール(下記に例示される)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エンチオール、N−ニトロソ/ヒドロキシアゾおよびニトロ/aci−ニトロにおいてのような)には関しない。
1個またはそれ以上の同位体置換基を有する化合物は、用語「異性体」に特定的に包含される、ということが留意される。たとえば、Hは1H、2H(D)および3H(T)を含めていかなる同位体形態にもあり得、Cは12C、13Cおよび14Cを含めていかなる同位体形態にもあり得、Oは16Oおよび18Oをを含めていかなる同位体形態にもあり得、等。
別段特記されていなければ、特定の化合物への言及は、すべてのかかる異性体形態を、それらのラセミおよび他の混合物を含めて包含する。かかる異性体形態の製造(たとえば不整合成)および分離(たとえば分別結晶およびクロマトグラフィー手段)は、当該技術において知られているかまたは本明細書に教示された方法を公知のやり方で適応することにより容易に得られるかのどちらかである。
別段特記されていなければ、特定の化合物への言及はまた、たとえば下記に論考されるような、それらのイオン、塩、水和物および保護形態を包含する。
化合物がカチオン性であるか、またはカチオン性であり得る官能基(たとえば、−NHは−NH3 +であり得る)を有する場合、その場合には塩が適当なアニオンと共に形成され得る。適当な無機アニオンの例は、次の無機酸、すなわち塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸および亜リン酸に由来するものを包含するが、しかしそれらに限定されない。適当な有機アニオンの例は、次の有機酸、すなわち酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセチルオキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸および吉草酸からのアニオンを包含するが、しかしそれらに限定されない。
活性化合物の対応する溶媒和物を製造する、精製するおよび/または取り扱うことが好都合または望ましくあり得る。用語「溶媒和物」は、本明細書において、溶質(たとえば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒との錯体を指すために慣用の意味で用いられる。溶媒が水である場合、溶媒和物は、好都合には、水和物たとえば一水和物、二水和物、三水和物、等と称され得る。
活性化合物を化学保護形態にて製造する、精製するおよび/または取り扱うことが好都合または望ましくあり得る。本明細書において用いられる場合の用語「化学保護形態」は、1個またはそれ以上の反応性官能基が望ましくない化学反応から保護されているすなわち保護基(マスク基としても知られている)の形態にある化合物に関する。反応性官能基を保護することにより、他の非保護反応性官能基に作用する反応が、保護基に影響を及ぼすことなく遂行され得る。保護基は、通常後続工程において、分子の残部に実質的に影響を及ぼすことなく除去され得る。たとえばOrganic J Synthesis(T.GreenおよびP.Wuts,Wiley,1991)における保護基が参照される。
上記に言及されているように、本発明は、式Iの化合物を製造する方法を提供する。上記に挙げられた工程の各々は、下記に一層詳細に記載される。
工程(a)において、式IIIのシアノジシアノメチリデンジヒドロフランアクセプターは、好ましくは、等モル量の式IIの化合物と反応される。好ましくは、工程(a)は酢酸無水物中で遂行されるが、しかしながらメタノールのような他の溶媒は用いられ得る。ビスアニル塩酸塩が用いられる場合、当量の酢酸ナトリウムもまた添加され得る。
ドナー基(D)を担持するドナー誘導体またはドナー化合物は、当該技術において知られた標準的方法を用いて製造され得る。好ましくは、工程(b)は、ドナーおよびアクセプター成分の各々の化学量論量を還流酢酸無水物中で10分間反応させることにより遂行される。好ましくは、酢酸無水物は、当量のトリエチルアミンを含有する。当業者は、他の溶媒および/または塩基が本方法において用いられ得ること並びに反応時間が反応体の特質に依存して異なり得ることを認識するであろう。
連結成分の置換は、式IIIのシアノジシアノビニルジヒドロフランアクセプターとの反応に先だって、ビスアニル成分を変性することにより達成され得る。
置換基は、連結基のp電子主鎖と環状構造を形成し得る。たとえば、連結基がアルキルシクロアルケニル部分を含む化合物(式VIIIにおいてのような)は、式IXのクロロシクロヘキセンジアルデヒドビスアニルを用いて得られ得る。他の連結成分は、VIIIおよびIXのような化合物の塩素原子の、たとえばROH、RSHもしくはRNH2との反応によるまたはtert−ブチルのようなアルキル置換基との置換による求核置換により合成され得る。
Figure 2006527765
他の好ましい置換基は、XおよびXIのようなビスアニル前駆体に由来するチオフェンおよびビチオフェンパイ相互連結部である。
Figure 2006527765
この方法論を用いて、様々な種々の連結構造が組み込まれている式Iの化合物が、適切なビスアニル誘導体を利用することにより得られ得る。本発明の方法は1セットのオプトフォアの合成の便利な手法を提供し、何故なら各々の異なるドナー核が予備構築(オリゴエン)アミド置換ジヒドロフランアクセプター基と反応されてアクセプターおよび連結成分を組み込み得るからである。
しかしながら、本発明のオプトフォアは、代替方法を用いて合成され得る、ということが留意されるべきである。たとえば、4−[2−アニリノビニル]−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム塩とシアノジシアノメチリデンジヒドロフランとの反応は、‘{4−{2−[N−(2−アセトキシエチル)ピリジン−4(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)フラニリデン}’プロパンジニトリル(式I、R1=CH2CH2OH、R2,R3=HおよびR4,R5=CH3、D=1,4−ジヒドロピリジン)を生じる。
15,000×10-48esuを超えるμ(計算)・β0(HRS)値を示す化合物は、格別な光学的非線形性を有すると考えられる。本発明のオプトフォアは9384×10-48esuまでのμ(計算)・β0(HRS)値を与え、そしてそれ故オプトエレクトロニクス応用において用いるために大きい潜在性を示す。
更なる側面において、本発明は、複合物質であって、
(a)式Iの化合物またはその誘導体、および
(b)少なくとも1種の更なる重合性物質
を含む重合混合物から製造された複合物質を提供する。
好ましくは、複合物質は、式Iの化合物に由来する置換基を含むところの変性されたポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド酸ポリイミドまたはそれらの混合物を含む。
複合物質は、当該技術において知られた標準的技法を用いて作られ得る。たとえば、NLOポリウレタンポリマーは、R1が2,3−ジヒドロキシプロピルである本発明の化合物をビスフェノール−Aおよびトルエン−2,4−ジイソシアネートと反応させることにより作られ得る。
変動量のN−[2,3−ジヒドロキシプロピル]官能基化NLO発色団と共にこの一般的方法論を用いて、ヒドロキシル化合物のモル比の和がトルエン−2,4−ジイソシアネート(またはその等価物)のそれに等しいような犠牲的(非NLO)ジヒドロキシ成分(上記ではビスフェノール−Aとして)およびトルエン−2,4−ジイソシアネート(またはその等価物)は、多くの新規NLOポリウレタンポリマーの合成を可能にする。
更に、重合過程の成分として三座ヒドロキシル含有化合物(たとえばトリエタノールアミン)の適切な選択および使用でもって、ポーリング前または中のどちらかにて、NLOポリマー物質に架橋/格子硬化の手段を導入することが可能である。
同様なやり方で、ポリマーのポリカーボネートクラスに属するポリマーを容易に入手することが可能である。発色団を可変装填量にて含有する新規ポリカーボネートポリマーは、ジヒドロキシプロピルつなぎ鎖を担持するNLO発色団(上記にように)、非NLO(犠牲的)ジヒドロキシ含有成分(ビスフェノール−Aのような)およびビスフェノールAクロロホルメート(またはその等価物)の適切な混合物から合成され得る。
同様なやり方で、ポリマーのポリアミド酸/ポリイミドクラスに属するポリマーを入手することも可能である。NLO発色団におけるおよび犠牲的ジヒドロキシ成分(発色団装填量の変動を可能にするように添加された)におけるヒドロキシル基の各々のたとえばトリメリット酸無水物クロライドでの官能基化並びに生じたビスアンヒドリドとジアミノ基質(特に芳香族化合物)との引き続く反応はポリアミド酸を生成し、そしてこれらのポリアミド酸は次いで化学的または熱的のどちらかにてイミド化され得る。
ポリマーが鎖でつながれ得るかかるNLO発色団をポリマーが鎖でつながれ得る非NLO活性(犠牲的)スペーサー成分と共に用いることにより、他の反応体の適切な選択でもって数え切れないほどの縮合ポリマー系を入手することが可能である、ということを当業者は分かるであろう。
加えて、たとえばペンダントカルボン酸基を含有するポリマー中に所定装填量までグラフトされた(たとえばミツノブカップリングによって)NLO発色団を含有するポリマーが、容易に入手され得る。
更に更なる側面において、本発明は、本発明の複合物質を含むオプトエレクトロニクスデバイスを提供する。
本デバイスは、本発明の複合物質から形成された位相および振幅の光変調素子の単エレメントまたはアレイを包含し得る。
かかるデバイスの機能は、電気信号から光信号への変換;電波ないしミリメートル波の電磁放射(信号)の検出;電波ないしミリメートル波の電磁発生(放送);光波およびミリメートル波のビームステアリング;並びにアナログからディジタルへの変換、光ネットワークの分岐点における信号の超高速スイッチング並びに光波およびミリメートル波信号の高度に精確な位相制御のような信号処理を包含するが、しかしそれらに限定されない。
本発明の複合物質は、当該技術において知られた標準的プロトコルを用いて、広範囲のオプトエレクトロニクスデバイスに加工され得る。多くの記事および特許明細書が、適当な技法を記載している。
本発明はまた、データ伝送方法であって、本発明の複合物質を通じて光を伝送することを含む方法を提供する。
実施例
次の例は、本発明の実施を更に例示するために呈される。
4−[−2−アニリノビニル]−1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウムヨーダイド
N−(2−ヒドロキシエチル)ピリジニウムヨーダイド(24g)とN,N′−ジフェニルホルムアミジン(18g)の混合物を、120℃にて1h撹拌した。冷却すると、この混合物は暗色タールを形成した。これを2×30mLのエーテルで洗浄し、そして次いで放置し、その結果褐黒色固体が形成した。メタノールからのこの固体の再結晶により、m.p.192〜193℃のオリーブグリーン色微結晶(17.9g,54%)が得られた(実測:C48.94、H4.69、N7.94。C1517IN2OはC48.93、H4.65、N7.61%を要求する)。1H−NMR(d6−DMSO)δ10.30(s,1H)、8.50(d,J13.0Hz,1H)、8.33(d,J7.1Hz,2H)、7.77(d,J6.8Hz,2H)、7.33(m,4H)、7.03(m,1H)、5.89(d,J13.0Hz,1H)、5.13(t,J5.10Hz,1H)、4.30(t,J4.9Hz,2H)、3.78(m,2H)。13C−NMR(d6−DMSO)155.4(CQ)、142.9(CH)、142.6(CH)、140.9(CQ)、129.9(CH)、123.0(CH)、119.0(CH)、116.2(CH)、99.1(CH)、60.7(CH2)、60.4(CH2)。λmax(DMF)428log10ε4.82。
{3−シアノ−4,5−ジメチル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−2(5H)−フラニリデン}−プロパンジニトリル
リチオエチルビニルエーテル(t−BuLi/エチルビニルエーテル/THF/−78℃)を、4−ヒドロキシアセトフェノンのTBDMS誘導体(5.0g,20.0ミリモル)(M.He、T.M.LeslieおよびJ.A.Sinicropi,Chem. Mater.,2002,14,2393〜4662;N.S.WilsonおよびB.A.Keay,Tetrahedron Lett.,1996,37,153)と反応させた(−10℃)。次いで、この粗製中間体α−ケトールをTHF中溶液中で、3当量のフッ化テトラブチルアンモニウムで周囲温度にて2時間処理し、そしてこの時間後にこの溶液をエチルアセテート/水混合物でクエンチした。有機相を濃縮し、そして20%エチルアセテート/ヘキサンで溶離するところのシリカを通じてのフラッシュクロマトグラフィーに付して、3−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン−2−オン(2.3g,64%)がm.p.101〜102℃の無色針状結晶として得られた(実測:C66.47、H6.79。C10123はC66.65、H6.71%を要求する)。次いで、この脱保護ケトール(5.0g,27.8ミリモル)を、ピリジン(45mL)中にマロノニトリル(9.1g,138.0ミリモル)、酢酸(0.93g,15.5ミリモル)および酢酸アンモニウム(0.37g,4.8ミリモル)を含む混合物と、周囲温度にて16時間反応させた。この時間後、この赤色混合物を氷/水スラッシュ中にクエンチし、そして生じたピンク色固体を濾過により回収した。この固体の精製を、20〜30%アセトン/ヘキサンで溶離するところのシリカを通じてのフラッシュクロマトグラフィーおよび次いでエチルアセテート/ヘキサンからの再結晶により最良に成し遂げ、しかして該再結晶後に、生成物がm.p.225〜227℃の無色結晶質固体(4.1g,51%)として得られた(実測:C69.35、H3.89、N15.35。C161132はC69.30、H4.00、N15.16%を要求する)。1H−NMR(CDCl3)δ9.37(s,1H)、7.03(d,J8.4Hz,2H)、6.90(d,J8.4Hz,2H)、2.21(s,3H)、1.98(s,3H)。
(N−アセチル−N−フェニル−オリゴエンアミノ)−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリルアクセプターの合成
一般的縮合手順(工程(a))
酢酸無水物中のビスアニル一塩酸塩(5.0mmol)、4,5,5−トリメチル−3−シアノ−2(5H)−フラニリデンプロパンジニトリル(5.1mmol)および無水酢酸ナトリウム(5.1mmol)の混合物を5〜10min還流した後、冷却しそして一晩放置した。N,N′−ジフェニルホルムアミジン遊離塩基の場合においては、酢酸ナトリウムは用いられなかった。付加物を濾過により高結晶質の着色固体として回収し、そして酢酸無水物(2×5mL)でそしてその後多量の水および最後にイソプロパノールで洗浄した。真空中で乾燥した後、それらは更なる精製なしに使用に適していた。
{4−(2−アセトアニリドエテニル)−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(式IV、L=(−)、R4,R5=CH3
をアセトンからの再結晶により精製し、そしてm.p.274〜278℃(分解)の黄色板状結晶(79%)として単離した(実測:C69.64、H4.57、N16.22。C201642はC69.77、H4.65、N16.28%を要求する。実測:MH+m/z345.13460;C201642はMH+m/z345.13480を要求する;Δ=0.6ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.72(d,J14.4Hz,1H)、7.63(m,3H)、7.47(m,2H)、5.10(d,J14.4Hz,1H)、2.05(s,3H)、1.66(s,6H)。濃度に関係なく、13C−NMRスペクトルは予期に反してしかし一貫して貧弱であった。メチルおよびメチンの信号のみしか同定可能でなかった。13C−NMR(d6−DMSO)δ145.1(CH)、130.9(CH)、130.5(CH)、128.6(CH)、98.7(CH)、26.1(CH3)、23.5(CH3)。λmax(DMF)430logε4.74。
{4−(4−アセトアニリド−トランス−1,3−ブタジエニル)−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(式IV、L=−C=C−、R4,R5=CH3
をアセトンからの再結晶により精製し、そしてm.p.272〜274℃(分解)の赤レンガ色結晶質固体(86%)として単離した(実測:C71.22、H4.58、N15.01。C221842はC71.35、H4.86、N15.14%を要求する。実測:MH+m/z371.15025;C221842はMH+m/z371.15141を要求する;Δ=3.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.54(d,J13.3Hz,1H)、7.91(dd,J15.3、11.2Hz,1H)、7.57(m,3H,芳香族)、7.40(m,2H,芳香族)、6.40(d,J15.4Hz,1H)、5.41(dd,J13.3、11.2Hz,1H)、1.99(s,3H)、1.70(s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)177.5(CQ)、176.3(CQ)、169.7(CQ)、151.4(CH)、145.3(CH)、138.3(CH)、130.6(CH)、129.8(CH)、128.8(CH)、115.2(CH)、113.4(CQ)、113.0(CH)、112.6(CQ)、111.4(CQ)、98.8(CQ)、95.2(CQ)、52.6(CQ)、25.9(CH3)、23.5(CH3)。λmax(DMF)526log10ε5.00。
{4−(6−アセトアニリド−トランス,トランス−1,3,5−ヘキサトリエニル)−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}−プロパンジニトリル(式IV、L=−C=C−C=C−、R4,R5=CH3
を酢酸無水物からの再結晶により、m.p.259〜260℃の紫色結晶質固体(53%)として精製した(実測:MH+m/z397.16590;C242042はMH+m/z397.16535を要求する;Δ=1.4ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.04(d,J13.8Hz,1H)、7.70〜7.47(m,4H)、7.60(m,1H)、7.37(d,J6.9Hz,2H)、7.30(dd,J14.4、11.7Hz,1H)、6.45(dd,J14.1、11.4Hz,1H)、6.42(d,J15.3Hz,1H)、5.18(dd,J13.8、11.1Hz,1H)、1.92(s,3H)、1.69(s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)177.4(CQ)、175.4(CQ)、169.2(CQ)、150.3(CH)、148.2(CH)、139.8(CH)、138.7(CQ)、130.6(CH)、129.6(CH)、128.9(CH)、116.1(CH)、113.4(CQ)、112.9、112.6(CQ)、111.6(CQ)、98.8(CQ)、96.2(CQ)、53.5(CQ)、25.8(CH3)、23.4(CH3)。λmax(DMF)628log10ε5.02。
{4−[(3−アセトアニリドメチレン)−2−クロロ−1−シクロヘキセン−1−イル]−(E)−エテニル−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(式IV、L=
Figure 2006527765
4,R5=CH3
を反応混合物から回収し、酢酸無水物および次いでイソプロパノールの両方で洗浄し、そして次いで乾燥して、標題化合物がm.p.225〜227℃の紫色結晶質固体(71%)として得られた(実測:MH+m/z471.15925;C272342ClはMH+m/z471.15823を要求する;Δ=2.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.42(d,J16.0Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.55〜7.43(m,5H)、6.68(d,J16.0Hz,1H)、2.53(m,2H)、1.90(m,2H)、1.83(s,6H)、1.60(m,2H)。13C−NMR(d6−DMSO)144.8(CH)、134.8(CH)、130.8(CQ)、129.5(CH)、128.9(CH)、117.1(CH)、99.8(CQ)、27.5(CH2)、26.3(CH3)、21.9(CH2)。他の線は見られなかった。λmax(DMF)502log10ε4.64。
{4−(2−アセトアニリドエテニル)−5−(アセトキシフェニル)−3−シアノ−5−メチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(式IV、L=(−)、R4=CH3、R5=p−AcO−C64
をシリカを通じてのフラッシュクロマトグラフィー(40%エチルアセテート/ヘキサン)により回収し、そしてアセトン/ヘキサンから再結晶して、m.p.253〜256℃(分解)の黄色柱状結晶(××%)が得られた。1H−NMR(d6−アセトン)δ8.44(d,J14.2Hz,1H)、7.67〜7.60(m,5H)、7.43〜7.41(m,2H)、7.28(d,J8.7Hz,2H)、5.29(d,J14.2Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.23(s,3H)、1.96(s,3H)。13C−NMR(d6−アセトン)147.0(CH)、131.9(CH)、129.6(CH)、129.0(CH)、124.0(CH)、100.8(CH)、25.1(CH3)、23.9(CH3)、21.5(CH3)。他の線は見られなかった。λmax(DMF)434log10ε4.78。
{4−[4−アセトアニリド−トランス−1,3−ブタジエニル]−5−(4−アセトキシフェニル)−3−シアノ−5−メチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(式IV、L=−C=C−、R4=CH3、R5=p−AcO−C64
を、4−ヒドロキシフェニル置換フラニリデンプロパンジニトリル(式III、R4=CH3、R5=p−HO−C64)およびビスアニル(式II、L=−C=)を用いて合成し、そしてシリカを通じてのフラッシュクロマトグラフィー(30%アセトン/ヘキサン)により回収しそしてm.p.219〜220℃の栗色柱状結晶(68%)として単離した(実測:C71.17、H4.25、N11.66。C292244はC71.02、H4.49、N11.43%を要求する。実測:MH+m/z491.17167;C292244はMH+m/z491.17138を要求する;Δ=0.6ppm)。1H−NMR(d6−アセトン)δ8.15(d,J13.6Hz,1H)、7.63〜7.20(m,9H)、7.48(bd dd,1H)、6.39(d,J15.3Hz,1H)、5.39(dd,J13.6、11.4Hz,1H)、2.27(s,6H)、1.92(s,3H)。13C−NMR(d6−アセトン)178.0(CQ)、175.1(CQ)、170.1(CQ)、169.8(CQ)、153.5(CQ)、151.9(CH)、145.0(CH)、139.7(CQ)、135.0(CQ)、131.7(CH)、130.8(CH)、129.8(CH)、129.2(CH)、123.8(CH)、116.5(CH)、113.5(CH)、112.9(CQ)、111.9(CQ)、100.0(CQ)、24.5(CH3)、23.7(CH3)、21.4(CH3)。λmax(DMF)530log10ε4.99。
Π橋架けピリジニリデンおよびキノリニリデン2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリルオプトフォアの合成
一般的縮合手順
方法A: 等モル量の適切物質、オリゴエンアミドアクセプター(式IV)およびトリエチルアミンを酢酸無水物(10mL/mmol)中に溶解し、そしてこの溶液を5〜10min還流した後、ゆっくり冷却した。結晶質付加物を濾過により回収し、そして新鮮な酢酸無水物でそしてその後多量の水および次いでイソプロパノールで十分に洗浄し、そして次いで乾燥した。収率は、一貫して60%を超えていた。
方法B: 方法Aについてのように、しかし溶媒として酢酸無水物の代わりにメタノールを用いて。
方法C: 等モル量のN−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−ピコロニウムクロライド(A.J.Kay、A.D.Woolhouse、G.J.Gainsford、T.G.Haskell、T.H.Barnes、I.T.McKinnieおよびC.P.Wyss,J. Mater. Chem.,2001,11,996)およびオリゴエンアミドアクセプター(式IV)を、上記に記載されたように還流酢酸無水物中で触媒トリエチルアミンで処理した。この冷却反応混合物をエーテル(約25mL/mmol試薬)中に注ぎ、そして数分間激しく撹拌した。この液をデカントし、そして油状残留物を更なる分量のエーテルと共に撹拌することにより洗浄した。残留不溶性油を水酸化ナトリウム水溶液(2%w/v,25mL/mmol)と共に90℃にて30min激しく撹拌し、そして生じた固体を濾過により回収し、そして水で(中性まで)そしてその後イソプロパノールで洗浄し、そして次いで乾燥した。このようにして回収されたオプトフォアの収率もまた、55%を超えていた。
(i)N−メチルピリジン−4(1H)−イリデンドナー − 方法A
[4−{2−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}]−プロパンジニトリル(1a)
を、m.p.>300℃の灰緑色微結晶質固体(83%)として得た(実測:MH+m/z317.13969;C19174OはMH+m/z317.13910を要求する;Δ=1.8ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.48(d,J6.9Hz,1H)、8.41(d,J7.0Hz,1H)、8.35(dd,J14.8、12.7Hz,0.5H)、7.86(d,J7.0Hz,1H)、7.63(dd,J14.4、12.7Hz,0.5H)、7.53(d,J7.0Hz,1H)、6.34(d,J14.5Hz,0.5H)、6.28(d,J14.8Hz,0.5H)、5.73(d,J12.5Hz,0.5H)、5.65(d,J12.1Hz,0.5H)、4.07(s,3H)、1.66(s,3H)、1.43(s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)160.5(CQ)、159.4(CQ)、153.3(CQ)、144.1(CH)、143.6(CH)、138.3(CH)、138.2(CH)、121.5(CH)、120.7(CH)、118.6(CH)、117.6(CH)、116.8(CQ)、115.4(CQ)、104.6(CH)、103.9(CH)、92.9(CQ)、92.6(CQ)、46.2(CH3)、46.1(CH3)、27.6(CH3)、27.4(CH3)。λmax(DMF)570log10ε4.86、(MeOH)564、(ピリジン)600。
[4−{4−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル(1b)
を、282〜284℃の紫青色粉末(60%)として得た(実測:C73.12、H5.40、N16.25。C21184OはC73.60、H5.20、N16.36%を要求する。実測:MH+m/z343.15534;C21194OはMH+m/z343.15484を要求する;Δ=1.4ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.53(d,J約6.9Hz,2H)、7.96(d,J6.9Hz,1H)、7.81(d,J6.7Hz,1H)、7.80(t,J13.2Hz,0.5H)、7.60(m,1H)、7.07(t,J13.2Hz,0.5H)、6.59(d,J15.3Hz,0.5H)、6.51(d,J15.3Hz,0.5H)、6.29(m,1H)、5.64(d,J12.9Hz,0.5H)、5.53(d,J12.3Hz,0.5H)、4.1(s,3H)、1.60(s,3H)、1.39(s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)156.5(CQ)、154.3(CQ)、153.2(CQ)、153.1(CQ)、144.7(CH)、143.5(CH)、139.9(CH)、139.0(CH)、125.9(CH)、125.1(CH)、121.7(CH)、121.5(CH)、120.5(CH)、118.1(CQ)、115.8(CQ)、105.2(CH)、104.9(CH)、92.2(CQ)、91.8(CQ)、46.4(CH3)、27.6(CH3)、27.3(CH3)。λmax(DMF)600log10ε4.78、(MeOH)592、(ピリジン)670。
[4−{6−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル(1c)
を、m.p.231〜233℃の暗緑色粉末(7%)として得た(実測:MH+m/z369.17099;C23204OはMH+m/z369.16929を要求する;Δ=4.6ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.61(bd t,J6.4Hz,2H)、7.91(bd t,J6.2Hz,2H)、7.74および7.63(2×dd,それぞれJ15.2、11.2Hzおよび15.0、11.3Hz,強度についておおよそ2:1,1H)、7.41(bd tまたはdd,J13.0Hz,0.67H)、6.96〜6.73(m,1.5H)、6.59(bd d,J16.4Hz,1H)、6.42(bd dd,J14.10、11.4Hz,1H)、6.19(bd ‘q’,J13.4Hz,1H)、5.57および5.46(2×d,それぞれJ12.6および12.1Hz、強度についておおよそ1:2,1H)、4.1(s,3H)、1.56および1.37(2×s、強度についておおよそ1:2,6H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)615log10ε4.76、(MeOH)600、(ピリジン)688。
(ii)N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−4(1H)−イリデンドナー − 方法C
‘{4−{2−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−4(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(2a)
を、m.p.281〜283℃の青灰色粉末(59%)として得た(実測:MH+m/z377.16082;C212143はMH+m/z377.16085を要求する;Δ=0.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)異性体1:δ8.79(d,J6.6Hz,1H)、8.37(dd,J14.7、12.0Hz,0.5H)、7.53(d,J6.6Hz,1H)、6.29(d,J14.7Hz,0.5H)、5.67(d,J12.0Hz,0.5H)、1.44(s,3H);異性体2:δ8.37(d,J6.6Hz,1H)、7.86(d,J6.6Hz,1H)、7.61(dd,J14.4、12.9Hz,0.5H)、6.36(d,J14.4Hz,0.5H)、5.76(d,J12.3Hz,0.5H)、1.67(s,3H)。ジヒドロキシプロピル置換基に帰属され得る共鳴は、各異性体について、δ5.34(dd,J7.2、5.7Hz,1H、−CH2)、4.96(t,J5.4Hz,1H、−CHO)、4.48(dd,J13.6、3.0Hz,1H,AB四重線の低場分枝,−NC 2)、4.20(m,1H,AB四重線の高場分枝,−NC 2)、3.83(bd m,1H,−COH)、3.48(m,1H,AB四重線の低場分枝,−C 2OH)、3.33(m,1H,AB四重線の高場分枝,−C 2OH)において一致していた。13C−NMR(d6−DMSO,第4級共鳴は言及されない)144.0(py−CH)、143.5(py−CH)、138.6(CH)、138.5(CH)、121.2(py−CH)、120.4(py−CH)、118.5(CH)、117.6(CH)、104.6(CH)、104.0(CH)、70.8(CH)、63.3(CH2)、62.1(CH2)、27.6(CH3)、27.4(CH3)。λmax(DMF)572log10ε4.79、(MeOH)570、(ピリジン)598。
‘{4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−4(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(2b)
を、m.p.257〜259℃の緑色粉末(58%)として得た(実測:MH+m/z403.17832;C232343はMH+m/z403.17789を要求する;Δ=3.5ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.51(bd d,c.7Hz,2H)、7.96(d,J6.9Hz,1H)、7.80(d+m,J6.9Hz,1.5H)、7.65(m,1H)、7.09(t,J13.2Hz,0.5H)、6.50(2×d,J14.8、14.5Hz,1H)、6.35(bd ‘q’,J11.5Hz,1H)、5.66(d,J12.8Hz,0.5H)、5.53(d,J12.2Hz,0.5H)、5.35(bd s,1H,−OH)、4.96(bd s,1H,−OH)、4.52(bd d,Jc.13Hz,1H,AB四重線の低場分枝,−NCH2)、4.22(m,1H,AB四重線の高場分枝,−NCH2)、3.84(bd ‘s’,1H,−COH)、3.48(m,1H,AB四重線の低場分枝,−C 2OH)、3.33(m,1H,AB四重線の高場分枝,−C 2OH)、1.60(s,3H)、1.40(s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO,第4級共鳴は言及されない)144.9(CH)、144.1(2py−CH)、143.7(CH)、140.0(CH)、139.2(CH)、126.0(py−CH)、125.2(py−CH)、122.0(CH)、121.4(CH)、120.5(CH)、105.3(CH)、105.0(CH)、70.8(CH)、63.3(CH2)、62.3(CH2)、27.6(CH3)、27.3(CH3)。λmax(DMF)604log10ε4.64、(MeOH)598、(ピリジン)662。
(iii)N−メチルピリジン−2(1H)−イリデンドナー − 方法A
[4−{2−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル(5a)
を、m.p.>300℃の暗紫色粉末(96%)として得た(実測:MH+m/z317.13969;C19174OはMH+m/z317.13808を要求する;Δ=5.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,異性体1:δ8.57(d,J6.0Hz,0.5H)、8.41(d,J7.9Hz,0.5H)、8.21(t,J7.8Hz,0.5H)、7.67(dd,J13.8、12.8Hz,0.5H)、7.46(t,J7.8Hz,0.5H)、6.55(d,J14.1Hz,0.5H)、5.93(d,J12.5Hz,0.5H);異性体2:δ8.51(d,J6.0Hz,0.5H)、8.38(dd,J14.4、12.1Hz,0.5H)、8.07(t,J7.8Hz,0.5H)、7.79(d,J8.3Hz,0.5H)、7.41(t,J6.9Hz,0.5H)、6.44(d,J14.4Hz,0.5H)、5.76(d,J12.1Hz,0.5H)、4.31/4.32(2×s,3H)、1.67/1.45(2×s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)176.5(CQ)、174.8(CQ)、161.7(CQ)、160.4(CQ)、153.4(CQ)、153.2(CQ)、145.1(CH)、144.7(CH)、142.6(CH)、141.7(CH)、140.1(CH)、123.5(CH)、122.0(CH)、121.2(CH)、120.9(CH)、118.2(CQ)、117.6(CQ)、116.9(CQ)、116.6(CQ)、115.4(CQ)、110.9(CH)、110.4(CH)、104.7(CH)、103.9(CH)、93.0(CQ)、92.7(CQ)、75.2(CQ)、71.6(CQ)、45.3(CH3)、27.6(CH3)、27.4(CH3)。λmax(DMF)556log10ε4.90、(MeOH)550、(ピリジン)580。
[4−{2−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}プロパンジニトリル(5b)
を、m.p.291〜294℃の青黒色粉末(76%)として得た(実測:MH+m/z343.15534;C19174OはMH+m/z343.15654を要求する;Δ=3.5ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.62(m,1H)、8.44(d,J7.1Hz,0.5H)、8.20(m,1.5H)、7.88(dd,J14.7、11.3Hz,0.5H)、7.75〜7.48(m,2H)、7.16(‘t’,J13.3Hz,0.5H)、6.64(‘t’,J15.1Hz,1H)、6.36(m,1H)、5.65(d,J12.8Hz,0.5H)、5.53(d,J12.2Hz,0.5H)、4.13/4.12(2×s,3H)、1.61、1.41(2×s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)175.7(CQ)、173.9(CQ)、157.5(CQ)、155.2(CQ)、153.2(CQ)、152.1(CQ)、146.7(CH)、145.5(CH)、145.3(CH)、142.7(CH)、142.5(CH)、141.1(CH)、140.1(CH)、125.7(CH)、124.8(CH)、123.9(CH)、123.1(CH)、122.5(CH)、122.1(CH)、118.0(CQ)、117.4(CQ)、115.7(CQ)、114.2(CH)、113.1(CH)、105.0(CH)、104.7(CH)、92.3(CQ)、92.0(CQ)、74.2(CQ)、70.1(CQ)、45.5(CH3)、27.6(CH3)、27.3(CH3)。λmax(DMF)588log10ε4.81、(MeOH)582、(ピリジン)662。
[4−{6−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル(5c)
を、m.p.200〜202℃のブロンズブラウン色固体(34%)として得た(実測:MH+m/z369.17099;C23214OはMH+m/z369.17246を要求する;Δ=4.0ppm)。主としてδ5.59および5.48における2つの二重線、δ4.22および4.16における2つのN−C 3単一線並びにδ1.56および1.37における2つのgem−メチル単一線から主として2種の異性体(2:1)の存在を認識することが可能であったけれども、溶媒不溶性により有意義な1H−および13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax598(DMF)log10ε4.29。
(iv)N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−イリデンドナー − 方法C
‘{4−[2−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(6a)
を、m.p.285〜288℃の暗緑色粉末(71%)として得た(実測:MH+m/z377.16005;C212043はMH+m/z377.16082を要求する;Δ=2.0ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.50〜8.33(m,2H)、8.23(t,J7.9Hz,0.5H)、8.09(t,J7.8Hz,0.5H)、7.83(d,J8.4Hz,0.5H)、7.66(‘t’,J13.3Hz,0.5H)、7.50(t,J6.9Hz,0.5H)、7.44(t,J6.8Hz,0.5H)、6.59(d,J14.1Hz,0.5H)、6.52(d,J14.4Hz,0.5H)、5.90(d,J12.5Hz,0.5H)、5.72(d,J12.1Hz,0.5H)、5.31(m,1H)、5.01(m,1H)、4.74(bd t,J10.9Hz,AB四重線の低場分枝,1H)、4.22(m,AB四重線の高場分枝,1H)、3.84(bd m,1H)、3.53(m,AB四重線の低場分枝,1H)、3.46(m,AB四重線の高場分枝,1H)、1.67(s,3H)、1.45(s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)176.5(CQ)、174.8(CQ)、161.4(CQ)、160.1(CQ)、153.3(CQ)、152.8(CQ)、145.8(CH)、145.5(CH)、142.8(CH)、141.9(CH)、140.2(CH)、139.9(CH)、123.9(CH)、122.5(CH)、121.0(CH)、120.6(CH)、118.3(CQ)、117.6(CQ)、116.7(CQ)、115.4(CQ)、110.8(CH)、110.3(CH)、104.7(CH)、103.8(CH)、92.9(CQ)、92.7(CQ)、75.0(CQ)、71.5(CQ)、69.6(CH)、63.7(CH2)、60.0(CH2)、59.8(CH2)、27.7(CH3)、27.4(CH3)。λmax556(DMF)log10ε4.72、(MeOH)552、(ピリジン)578。
‘{4−{4−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−イリデン)−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(6b)
を、m.p.244〜245℃の暗緑色粉末(62%)として得た(実測:MH+m/z403.17785;C232243はMH+m/z403.17647を要求する;Δ=3=3.4ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.49(m,2H)、8.21(m,1.5H)、7.86(dd,J14.6、11.3Hz,0.5H)、7.78〜7.49(m,2.5H)、7.16(t,J13.3Hz,0.5H)、6.72(dd,J14.5、11.4Hz,1H)、6.33(m,1H)、5.65(d,J12.8Hz,0.5H)、5.53(d,J12.2Hz,0.5H)、5.33(m,1H)、5.04(m,1H)、4.78(m,AB四重線の低場分枝,1H)、4.25(m,AB四重線の高場分枝,1H)、3.82(m,1H)、3.54(m,AB四重線の低場分枝,1H)、3.44(m,AB四重線の高場分枝,1H)、1.61(s,3H)、1.40(s,3H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)590log10ε4.61、(MeOH)584、(ピリジン)652。
(v)N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデンドナー − 方法B
‘{4−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(3a)
を、m.p.>300℃の緑褐色粉末(89%)として得た(実測:MH+m/z397.16615;C242042はMH+m/z397.16964を要求する;Δ=0.6ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.77〜8.45(m,2.5H)、8.34〜7.70(m,4H)、7.48(d,J6.3Hz,0.5H)、7.32(d,J13.3Hz,0.5H)、7.21(d,J14.0Hz,0.5H)、6.16(d,J12.7Hz,0.5H)、5.94(d,J12.3Hz,0.5H)、5.10(bd s,1H)、4.77(bd ‘s’,2H)、3.85(bd ‘s’,2H)、1.74(s,3H)、1.50(s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)175.3(CQ)、163.9(CQ)、162.6(CQ)、152.5(CQ)、152.4(CQ)、146.0(CH)、145.1(CH)、141.3(CH)、138.5(CQ)、134.1(CH)、134.0(CH)、128.0(CH)、127.7(CH)、126.2(CH)、125.9(CH)、125.6(CQ)、119.0(CH)、118.7(CH)、117.9(CQ)、117.1(CQ)、116.3(CQ)、114.5(CH)、113.6(CH)、121.1(CH)、110.9(CH)、106.8(CH)、105.8(CH)、93.6(CQ)、59.3(CH2)、57.7(CH2)、57.4(CH2)、27.7(CH3)、27.2(CH3)。λmax(DMF)660log10ε5.00、(MeOH)654、(ピリジン)682。
‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(3b)
を、m.p.>300℃の暗緑色粉末(82%)として得た(実測:MH+m/z423.17985;C262242はMH+m/z423.18155を要求する;Δ=4.0ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ1:1,δ8.74(d,J6.8Hz,1H)、8.67(bd ‘s’,1H)、8.45〜7.69(m,5H)、7.59〜7.22(m,2H)、6.51(dd,J13.3、12.0Hz,1H)、5.77(d,J12.6Hz,0.5H)、5.65(d,J12.1Hz,0.5H)、5.13(t,J5.4Hz,1H)、4.84(bd s,2H)、3.86(m,2H)、1.65(bd s,3H)、1.44(bd s,3H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)735log10ε4.88、(MeOH)724、(ピリジン)782。
‘{4−{6−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(3c)
を、m.p.252〜254℃の緑黒色粉末(44%)として得た(実測:MH+m/z449.19545;C282442はMH+m/z449.49720を要求する;Δ=3.9ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ2:1,δ8.89(bd s,1H)、8.71(d,J8.51Hz,1H)、8.40(d,J8.9Hz,1H)、8.14〜7.90(m,4H)、7.56(d+vbd m,J14.6Hz,2H)、7.01(bd m,1H)、6.65(dd,J13.9、11.5,1H)、6.27(bd t,J12.4Hz,1H)、5.57(bd m,1H)、5.12(t,J5.2Hz,1H)、4.90(bd ‘s’,2H)、3.90(bd ‘s’,2H)、1.58(bd s,3H)、1.40(bd s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)175.3(CQ)、153.7(CQ)、152.5(CQ)、146.9(CH)、146.2(CH)、138.5(CQ)、137.6(CH)、134.6(CH)、128.7(CH)、126.2(CH)、119.3(CH)、118.4(CQ)、113.8(CH)、105.7(CH)、92.1(CQ)、59.3(CH2)、58.4(CH2)、27.6(CH3)。λmax735(DMF)log10ε4.70、(MeOH)705、(ピリジン)860。
‘“{4−“{2−‘{3−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−エチリデン)−2−クロロ−1−シクロヘキセン−1−イル}’−E−エテニル}”−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}”’プロパンジニトリル(3d)
を、m.p.>300℃の黒色粉末(13%)として回収した。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.97(d,J6.6Hz,1H)、8.87(d,J8.5Hz,1H)、8.47(d,J8.9Hz,1H)、8.29(d,J15.3Hz,1H)、8.17(t,J7.8Hz,1H)、7.95(t,J7.7Hz,1H)、7.61(d,J15.3Hz,1H)、7.30(見かけ上のs,1H)、5.66(bd,1H)、5.14(bd t,−O)、4.98(bd t,2H)、3.90(m,2H)、2.79(m,2H)、2.59(m,2H)、1.86(m,2H)、1.47(bd s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)152.6(CQ)、147.8(CH)、140.3(CH)、138.4(CQ)、134.8(CH)、130.0(CQ)、129.1(CH)、126.8(CH)、119.4(CH)、118.9(CH)、117.5(CQ)、115.4(CH)、101.9(CH)、59.3(CH2)、58.8(CH2)、27.6(CH3)、27.3(CH3)、26.2(CH2)、21.2(CH2)。λmax730(DMF)log10ε4.72、(MeOH)710、(ピリジン)865。
(vi)N−メチルキノリン−2(1H)−イリデンドナー − 方法A
‘{4−{2−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(7a)
を、m.p.>300℃の暗緑色(66%)として得た(実測:MH+m/z367.15534;C23184OはMH+m/z367.15368を要求する;Δ=4.5ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ2:1,δ8.70(bd m,0.3H)、8.49(bd m,0.3H)、8.35(bd m,1H)、8.15(bd m,1H)、8.04(dd,J7.9、1.2Hz,1H)、7.92(bd m,1.3H)、7.74(bd m,0.3H)、7.65(bd m,1H)、6.80(d,J13.5Hz,0.6H)、6.69(d,J12.6Hz,0.3H)、6.19(d,J13.0Hz,0.6H)、5.98(d,J11.8Hz,0.3H)、41.3(bd s,3H)、1.75(s,4H)、1.51(bd s,2H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)620log10ε5.18、(MeOH)610、(ピリジン)634。
‘{4−{4−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(7b)
を、m.p.>300℃の暗緑色微結晶質固体(66%)として得た(実測:MH+m/z393.17099;C25204OはMH+m/z393.17162を要求する;Δ=1.6ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)2種の異性体おおよそ2:1,δ8.60〜7.65(5×bd m,8H)、6.89(bd m,1H)、6.51(bd t,J12.2Hz,1H)、5.78(bd m,1H)、4.15(bd s,3H)、1.65(bd s,4H)、1.47(bd s,2H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)710log10ε5.12、(MeOH)700、(ピリジン)740。
‘{4−{6−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(7c)
を、m.p.245〜248℃のエメラルドグリーン色粉末(45%)として得た(実測:MH+m/z419.18664;C27224OはMH+m/z418.18532を要求する;Δ=3.1ppm)。溶媒不溶性により、有意義な1H−および13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax746(DMF)log10ε4.85、(MeOH)700、(ピリジン)850。
(vii)N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデンドナー − 方法B
‘{4−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(4a)
を、m.p.>300℃の灰緑色微結晶質固体(100%)として回収した(実測:MH+m/z403.12232;C221842SはMH+m/z403.12398を要求する;Δ=4.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.04(d,J5.8Hz,1H)、7.82(d,J8.1Hz,1H)、7.61(t,J7.4Hz,1H)、7.48(t,J7.4Hz,1H)、6.68(d,J13.2Hz,1H)、6.00(bd s,1H)、4.64(t,J5.4Hz,2H)、4.07(t,J5.4Hz,2H)、1.62(s,6H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax(DMF)605log10ε5.18、(MeOH)598、(ピリジン)614。
‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(4b)
を、m.p.275℃の灰緑色微結晶質固体(98%)として回収した(実測:MH+m/z429.13797;C242042SはMH+m/z429.14030を要求する;Δ=5.4ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.12(d,J7.8Hz,1H)、7.91(d,J8.3Hz,1H)、7.82(bd m,2H)、7.64(t,J8.2Hz,1H)、7.53(t,J7.7Hz,1H)、6.86(d,J13.9Hz,1H)、6.41(‘t’,J12.4Hz,1H)、5.84(d,J13.1Hz,1H)、5.08(t,J5.5Hz,1H)、4.61(nm,2H)、3.82(nm,2H)、1.62(bd s,6H)。13C−NMR(d6−DMSO)151.5(CH)、147.4(CH)、142.2(CQ)、128.6(CH)、126.5(CH)、124.1(CH)、123.6(CH)、116.8(CQ)、115.6(CH)、107.2(CH)、106.3(CH)、94.1(CQ)、59.0(CH2)、50.1(CH2)、27.1(CH3)。λmax(DMF)705log10ε5.21、(MeOH)698、(ピリジン)718。
‘4−{6−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(4c)
を、m.p.>265℃の灰緑色微結晶質固体(100%)として回収した(実測:M+m/z454.14768;C262242SはM+m/z454.14580を要求する;Δ=4.1ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.21(d,J7.8Hz,1H)、8.00(d,J8.4Hz,1H)、7.79(bd m,c.1H)、7.70(t,J7.5Hz,1H)、7.61(t,J7.5Hz,1H)、7.59(bd m,c.1H)、7.34(bd m,c.1H)、7.10(d,J14.1Hz,1H)、6.53(‘t’,J12.6Hz,1H)、6.34(bd m,1H)、5.71(d,J12.6Hz,1H)、5.18(bd,1H)、4.68(nm,2H)、3.84(nm,2H)、1.50(bd s,6H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax810(DMF)log10ε4.91、(MeOH)805、(ピリジン)830。
‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−5−(4−アセトキシフェニル)−3−シアノ−5−メチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル(4d)
を、m.p.257℃の灰緑色微結晶質固体(97%)として回収した(実測:MH+m/z549.16072;C312444SはMH+m/z549.15910を要求する;Δ=2.9ppm)。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.13(d,J7.9Hz,1H)、7.94(d,J8.2Hz,1H)、7.75〜7.40(m,6H)、7.21(d,J8.6Hz,2H)、6.90(bd m,1H)、6.35(‘t’,J12.3Hz,1H)、5.91(bd m,1H)、5.06(t,J5.4Hz,1H)、4.60(nm,2H)、3.81(nm,2H)、2.73(s,3H)、2.04(vbd s,3H)。13C−NMR(d6−DMSO)169.4(CQ)、151.1(CQ)、147.0(CQ)、142.1(CQ)、128.8(CH)、127.8(CH)、126.8(CH)、124.7(CH)、123.7(CH)、122.5(CH)、116.8(CQ)、116.0(CH)、107.5(CH)、106.5(CH)、94.8(CQ)、59.1(CH2)、50.3(CH2)、25.1(CH3)、21.2(CH3)。λmax705(DMF)log10ε5.26。
‘“{4−“{2−‘{3−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]エチリデン}−2−クロロ−1−シクロヘキセン−1−イル}−E−エテニル}”−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}”’プロパンジニトリル(4e)
を、m.p.>300℃の暗緑色粉末(44%)として回収した。1H−NMR(d6−DMSO)δ8.23(d,J7.4Hz,1H)、8.13(d,J14.7Hz,1H)、8.06(d,J8.3Hz,1H)、7.96(m,1H)、7.73(t,J8.3Hz,1H)、7.63(t,J7.4Hz,1H)、7.08(d,J14.7Hz,1H)、5.76(d,J13.2Hz,1H)、5.11(t,J5.9Hz,1H,O)、4.81(m,2H)、3.85(m,2H)、2.65(m,2H)、2.60(m,2H)、1.81(m,2H)、1.53(s,6H)。溶媒不溶性により、有意義な13C−NMRデータの記録は不可能であった。λmax854(DMF)log10ε4.91、(MeOH)840、(ピリジン)865。
代表的なNLOポリウレタンポリマー − 35%発色団装填量
無水DMSO中の‘“{4−“{2−‘{3−{2−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)キノリン−4(1H)−イリデン]−エチリデン}−2−クロロシクロヘキセン−1−イル}’−E−エテニル}”−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}”’−プロパンジニトリル(552mg,1.0ミリモル)(3dのN−[2,3−ジヒドロキシプロピル]類似体)およびビスフェノール−A(456mg,2.0ミリモル)の撹拌溶液に、トルエン−2,4−ジイソシアネート(TDI)(543mg,3.0ミリモル)を一度に添加した。この混合物をアルゴンのブランケット下で80〜90℃にて16時間撹拌し、その時間後にこの溶液を冷却し、そして次いでガラスウールの栓を通じて、激しく撹拌されているある容量のメタノール(200mL)中に濾過した。撹拌を更に60min続行した後、この懸濁液を焼結ガラスを通じて濾過した(最初は真空の不存在下で)。生じた濃緑色固体のポリウレタンを多量のメタノールで洗浄し、そして次いで乾燥した後に最小容量のDMSO中に再溶解し、そしてこの溶液を1.0ミクロンガラス繊維パッドを通じて濾過した。このポリウレタンを上記に記載されたようにメタノール中における沈殿により回収し、そして微細な暗緑色粉末として単離した。
合成されたオプトフォアの要約
4−ピリジニリデン(4−PY)および4−キノリニリデン(4−Q)オプトフォア
Figure 2006527765
Figure 2006527765
Figure 2006527765
Figure 2006527765
ベンゾチアゾリジニリデン(BT)オプトフォア
Figure 2006527765
Figure 2006527765
Figure 2006527765
2−ピリジニリデン(2−PY)および2−キノリニリデン(2−Q)オプトフォア
Figure 2006527765
Figure 2006527765
Figure 2006527765
一般情報
1H−および13C−NMRスペクトルはブルッカー(Bruker)AVANCEの300MHz分光計で記録され、そして陽子多重度は通常の表記法により定められている。共鳴の帰属は、DEPT、COSY、HSQCおよびNOESYパルス系列を用いて成された。
紫外〜可視吸収スペクトルはヒューレット−パッカード(Hewlett-Packard)8452Aダイオードアレイ分光光度計で記録され、そして正確な質量測定はエレクトロスプレー方式で動作するピー・イー・バイオシステムズ・マリナー(PE Biosystems Mariner)質量分析計で成された。微量分析はニュージーランド国ダニーディンのUniversity of Otagoのthe Campbell Microanalytical Laboratoryにより遂行され、そして融点は補正されていない。
ハイパーレイリー散乱(HRS)を測定するための装置および実験手順は以前に記載されており、そして当該技術においてよく知られている。β値は、外部基準としてクリスタルバイオレットクロライドについてのβ800(メタノール中338×10-30esu)を用いて決定された。測定はすべてDMSO中で遂行され、そして光学局所場補正係数が適用された。
紫外〜可視スペクトルの特性化
すべてのPY、QおよびBT系列からのオプトフォアの電子吸収スペクトルは500〜850nm範囲において強い電荷移動吸収極大を示し、そして共役の程度が増加されるにつれて期待レッドシフトを現す(表1)。興味深いことに、π系の周りのロートマーの混合物として存在する2−および4−PYおよびQ系のほとんどすべてについて、電荷移動バンドはすべての溶媒中で本質的に対称であり、そして吸収の青側に「集合体バンド」の証拠を示さない。一方、BTオプトフォアはすべて、それらの電荷移動バンドにブルーシフト肩を示す。透明性の有意な窓領域は、すべての化合物についてスペクトルの350〜450nm域に存在する。
更に、すべての化合物は、負的溶媒和発色性(LHSに「属する」ものからこれらの双性イオン性RHS系を定性的に識別する特徴)である。PY系のλmaxに対するベンズアネレーション(「ベンゼン環形成」)の効果は全く顕著であり、しかしてたとえばPYからQになる際に150nmまでのレッドシフトがある。BT系列はベンゼン環形成の効果のみならず、π相互連結部の成分を導入してある度合いの剛性または立体配置の固定を分子に与える効果も示す。クロロシクロヘキセニリデン連結部を含有する化合物4eは、7個炭素の連結基を含有するそのイソ−π電子系列メンバー4cと比較される場合、おおよそ40nmレッドシフトされる。
Figure 2006527765
ハイパーレイリー散乱の調査
これらの双性イオン性オプトフォアの代表的な組の一次超分極率βが、ハイパーレイリー(HRS)技法を用いて、フェムト秒パルスの800nmの基本波および400nmにおけるSHでもって測定された(この波長において、二光子誘導蛍光は、放出光信号の時間分解により検出されなかった)。それ故、β値は、共鳴強調のない真の実験値である。更に、電荷移動バンドが基本波と第2高調波の間にあることに因る共鳴強調は、測定波長における動的βについての正弦と静的β0についての正弦が反対であることを指摘する(これは二状態モデルに適用された仮定に基づいている)。
HRSから導かれたβおよびβ0値が、基底状態双極子モーメントμおよびβ0の計算値並びに対応する良度指数(μ・β0)と一緒に表2に呈されている。800nm放射線がこれらのオプトフォアのいくつかについていくらかの(予期されなかった)光分解を誘発した事実にもかかわらず、それらの結果は、明らかに、増加する共役長さの関数として増加するβを示す期待傾向に従っている。興味深いことに、PY系に対するベンゼン環形成の効果(すなわち、4−PYの1a〜cからQの3a〜cになる際における)は、β0の大きさに対して顕著な効果を有する。これは、たぶん、PY系に対してQ系の増加するドナー強度の指摘である。2種のBT化合物についてのβ0値が信頼性があるのであれば、その場合にはこれらのデータはまた、BT核が強度についてPYとQドナーの間の中間にあることを示唆している。
我々が4−PYおよび4−Qオプトフォアの各々の最長のもの(それぞれ1cおよび3c)について獲得する良度指数(μ(計算)・β0(HRS))(表2)は、米国特許第6,067,186号明細書のオプトフォア(その(LHS)クラスのメンバーは格別な光学的非線形性を有すると特徴づけられている)について報告された良度指数と同じ桁である。米国特許第6,067,186号明細書に記載されたオプトフォアについて報告された(μ(計算)・β0(HRS))の最高値は8255×10-48esuであり、そしてPYの組およびQの組の各々の最高メンバー(1cおよび3c)について我々が獲得するものはそれぞれ8900×10-48および9384×10-48esuである。
Figure 2006527765
a精確なキーワードを用いてのMOPAC/AM1レベル。
bβ0は、二状態モデルを用いることにより推定された静的第1超分極率である。これは、800nmにおけるフェムト秒パルスTiサファイア基本波を用いて測定された動的第1超分極率であるβから導かれる。
上記の例は、本発明の例示である。数多くの改造および改変が本発明の範囲および精神から逸脱することなく成され得る、ということを当業者は認識するであろう。それ故、本発明は本明細書に特定的に記載されているのと違ったように実施され得る、ということが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. 一般式I
    Figure 2006527765
    〔ここで、
    Dは、
    Figure 2006527765
    を含む群から選択され、そして
    1は、アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
    2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
    Lは3、5または7個の炭素原子の置換されていてもよい鎖を含む連結基であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成し、そして
    4およびR5は、独立してアルキル、ヒドロキシアルキルまたはp−C64−OAcである〕
    の化合物。
  2. 一般式I
    Figure 2006527765
    〔ここで、
    Dは、
    Figure 2006527765
    を含む群から選択され、そして
    1は、アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
    2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
    Lは3、5または7個の炭素原子の置換されていてもよい鎖を含む連結基であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成し、そして
    4およびR5は、独立してアルキル、ヒドロキシアルキルまたはp−C64−OAcである〕
    の化合物。
  3. Lが3または5個の炭素原子の置換されていてもよい鎖であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成する、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 1がジヒドロキシアルキルである、請求項3に記載の化合物。
  5. 2およびR3が、それらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 4およびR5が、独立してアルキルまたはヒドロキシアルキルである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 式Iによる化合物であって、
    Figure 2006527765
    〔ここで、
    1は、CH3、CH2CH2OH、CH2CH(OH)CH2OHまたは30個までの炭素原子のアルキル鎖であり、
    2およびR3はHであるか、あるいはそれらが結合されている炭素原子と一緒に6員芳香族環を形成し、
    4またはR5の一方は、ヒドロキシアルキルであり、そして
    Lは5個の炭素原子の置換されていてもよい鎖であり、しかも該鎖はDをLに連結する二重結合と一緒に共役ポリエン鎖を形成する〕
    により表される化合物。
  8. 1がジヒドロキシアルキルである、請求項7に記載の化合物。
  9. [4−{2−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}]プロパンジニトリル、
    [4−{4−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル、
    [4−{6−(N−メチルピリジン−4(1H)−イリデン)−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル、
    ‘{4−{2−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−4(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−4(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    [4−{2−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル、
    [4−{2−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル、
    [4−{6−(N−メチルピリジン−2(1H)−イリデン)−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン]プロパンジニトリル、
    ‘{4−{2−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル
    ‘{4−{4−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{6−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘“{4−“{2−‘{3−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)キノリン−4(1H)−イリデン]−エチリデン}−2−クロロ−1−シクロヘキセン−1−イル}’−E−エテニル}”−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}”’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{2−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{4−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{6−[N−メチルキノリン−2(1H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−エテニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{6−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3,5−ヘキサトリエニル}−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、
    ‘{4−{4−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]−1,3−ブタジエニル}−5−(4−アセトキシフェニル)−3−シアノ−5−メチル−2(5H)−フラニリデン}’プロパンジニトリル、および
    ‘“{4−“{2−‘{3−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾチアゾル−2(3H)−イリデン]エチリデン}−2−クロロ−1−シクロヘキセン−1−イル}’−E−エテニル}”−3−シアノ−5,5−ジメチル−2(5H)−フラニリデン}”’プロパンジニトリル
    を含む群から選択された化合物。
  10. 式Iの化合物を製造する方法であって、
    (a)式II
    Figure 2006527765
    〔ここで、Lは請求項1に定義されている〕
    の化合物を式III
    Figure 2006527765
    〔ここで、R4およびR5は請求項1に定義されたとおりである〕
    の化合物と反応させて式IV
    Figure 2006527765
    の化合物を形成させ、
    (b)工程(a)からの式IVの化合物をドナー化合物と反応させて式Iの化合物を形成させ、しかも該ドナー化合物は
    Figure 2006527765
    を含む群から選択されたドナー基を担持する
    ことを含む方法。
  11. 式Iの化合物を製造する方法であって、
    (a)式II
    Figure 2006527765
    〔ここで、Lは請求項1に定義されている〕
    の化合物を式III
    Figure 2006527765
    〔ここで、R4およびR5は請求項1に定義されたとおりである〕
    の化合物と反応させて式IV
    Figure 2006527765
    の化合物を形成させ、
    (b)工程(a)からの式IVの化合物を式V、VIまたはVII(ここで、Xはハロゲンであり、そしてR1、R2、R3は請求項1に定義されている)のアジニウムまたはアゾリウムドナー誘導体と反応させて式Iの化合物を形成させる
    Figure 2006527765
    ことを含む方法。
  12. 複合物質であって、
    (c)式Iの化合物またはその誘導体、および
    (d)少なくとも1種の更なる重合性物質
    を含む重合混合物から製造された複合物質。
  13. 式Iの化合物に由来する置換基を含むところの変性されたポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド酸ポリイミドまたはそれらの混合物を含む、請求項11に記載の複合物質。
  14. オプトエレクトロニクスデバイスであって、請求項12または13に記載の複合物質を含むオプトエレクトロニクスデバイス。
  15. データ伝送方法であって、請求項12または13に記載の複合物質を通じて光を伝送することを含む方法。
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