JP2006517133A - 心房ペーシング中に心室脱分極を検出する方法および装置 - Google Patents

心房ペーシング中に心室脱分極を検出する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 A−PACEパルスの送出と同時に生じるか、または、送出の直後に続く異所性心室脱分極またはPVCの検知が改善されたAV同期2腔ペーシングシステムを提供する。
【解決手段】 A−PACEパルスの送出中、および、送出に続いてブランキングされる第1心室センス増幅器は、自然な心室脱分極を検知し、V−EVENTを宣言するために、心室センスベクトルを規定する活性および不関心室ペース/センス電極に結合する。PVCセンスベクトルを規定する遠方場PVCセンス電極対に結合する遠方場PVCセンス増幅器は、心室センス増幅器がブランキングされる間にPVCを検出する。遠方場PVCセンス増幅器により心室ブランキング期間中に宣言されたPVCを使用して、VSP機能が提供されオンにプログラムされている場合に、VSP遅延のタイムアウトでVSPパルスが送出され、かつ/または、AV遅延のタイムアウトが停止される。

Description

本発明は、埋め込み可能なAV同期、2腔ペーシングシステムに関する。
心房同期化2腔ペーシングモード、特に、マルチプログラム可能なVDD、VDDR、DDD、およびDDDRペーシングモードは、心房および心室またはAV同期化ペーシングをオンデマンドで提供するための、埋め込み可能2腔ペースメーカに広く採用されてきた。こうした2腔ペーシングモードはまた、埋め込み可能カーディオバータ/ディフィブリレータ(ICD)、および、本発明の譲受人に譲渡されたUS−A−5,902,324に記載される、左心室心拍出量を高めるために同期した左右の心臓ペーシングを提供する左右の心臓ペーシングシステムに組み込まれてきた。こうしたペーシングシステムは、皮下に埋め込まれるようになっている埋め込み可能パルス発生器(IPG)、および、IPGに結合する、少なくとも心房および心室ペーシングリード線またはカーディオバージョン/ディフィブリレーションリード線で具体化される。心房および心室リード線はそれぞれ、リード線本体を通って、心腔に動作可能に設けられた露出したペース/センス電極またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極に延びる1つまたは複数のリード線導体を組み込む。通常、小さな表面積、活性ペース/センス電極(カソード電極ともみなされる)、および、比較的大きな表面積、リターンまたは不関ペース/センス電極(アノード電極ともみなされる)からなるペーシング経路を通って、負方向、すなわち、陰極性の電圧ペーシングパルスが印加され、心腔をペーシングする。
こうしたリード線は、単一の活性ペース/センス電極、および/または、カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極のみを備える場合、通常、単極リード線とみなされる。ペーシングの状況において、単極リード線は単極IPGと結合し、その場合、導電性IPGハウジングすなわち「筐体(can)」は、リターンまたは不関ペース/センス電極すなわちアノード電極を備える。単極ペーシングおよび検知は、リード線に搭載された活性ペース/センス電極とハウジング不関ペース/センス電極間で生じる。双極リード線は、少なくとも2つのリード線導体を備え、これらリード線導体は、双極性IPGに結合し、リード線本体の遠位端に通常配置される活性ペース/センス電極へ延び、遠位の活性ペース/センス電極に対して近位のリード線本体上に通常配置される不関ペース/センス電極へ延びる。双極性ペーシングおよび検知は、リード線に搭載した活性ペース/センス電極と不関ペース/センス電極の間で生じる。双極性構成では、不関ペース/センス電極は、通常、遠位の活性ペース/センス電極に対して約0.5cm〜2.5cmだけ近位に配置された、「リング」電極と呼ばれるリング状構造である。この状況では、双極および単極の検知はまた、それぞれ「近方場」および「遠方場」検知と呼ばれる場合がある。(「遠方場」は、通常、対象の心腔の外側での検知を示すが、こうした単極ペース/センス電極対から導出される単極信号は、近方場先端電極信号によって支配される。)
心房同期化モードでペーシングすることが可能なペーシングIPGは、通常、心房および心室センス増幅器、心房および心室ペースパルス発生器すなわち「増幅器」、ペーシングおよび検知機能を統括するオペレーティングシステム、および、本発明の好ましい実施形態に関連して本明細書でさらに述べる構成要素を備える。
典型的な2腔DDDペーシングシステムでは、心房ペースパルス発生器によって生成された心房ペーシング(A−PACE)パルスは、右心房の活性および不関ペース/センス電極に印加されて、右心房および左心房が脱分極する。同様に、心室ペースパルス発生器によって生成された心室ペーシング(V−PACE)パルスは、右心室の活性および不関ペース/センス電極に印加されて、右心室および左心室が脱分極する。より最近開発された左右の心臓ペーシングシステムでは、ペーシングパルス発生器およびリード線は、ペーシングシステムに組み込まれ、左心房および/または左心室にA−PACEおよび/またはV−PACEパルスが提供される。
心房センス増幅器は、心房の活性および不関ペース/センス電極に結合して、心房脱分極(P波)に関連する心臓の電気信号が検出され、検出基準が満たされると、心房センス事象(A−EVENT)信号を生成する。心室センス増幅器は、心室の活性および不関ペース/センス電極に結合して、心室脱分極(R波)に関連する心臓の電気信号が検出され、検出基準が満たされると、心室センス事象(V−EVENT)信号を生成する。
ペーシングオペレーティングシステムは、各A−EVENT、V−EVENT、A−PACE、およびV−PACEから種々の間隔をタイムアウトして、心房および心室の同期した脱分極を維持する。この機能を実行するこうしたAV同期ペースメーカは、患者の自然な洞調律をトラッキングし、広範囲の心拍数にわたって心房収縮の血行力学的寄与を保持する能力を有する。AV機械的同期性の維持は、本発明の譲受人に譲渡されたUS−A−5,626,623により詳細に記載されるように、非常に重要である。
通常、IPGオペレーティングシステムは、マイクロコンピュータ制御式のデジタルコントローラ/タイマ回路を備え、デジタルコントローラ/タイマ回路は、V−A間隔(DDDおよびDDDRモードで)またはV−V間隔(VDDおよびVDDRモードで)を規定し、V−EVENTまたはV−PACEパルスによってタイムアウトさせ、A−EVENT(VDD、VDDR、DDD、DDDRモードで)に応答して、またはA−PACEパルス(DDDおよびDDDRモードで)に応答してAV遅延をタイムアウトし、ならびに、多くの他の間隔をタイムアウトする。SAV遅延はA−EVENTの宣言によって開始され、PAV遅延は、一定のDDDおよびDDDRペーシングシステムにおけるA−PACEパルスの送出によって開始される。
A−PACEおよびV−PACEパルスは、それぞれが、結合コンデンサ、活性および不関ペース/センス電極、およびペース/センス電極間の患者の心臓組織を含む、心房および心室ペーシング経路のインピーダンス負荷を通した、それぞれの心房および心室出力コンデンサの指数関数的放電によって生成される。従来の2腔ペーシングシステムでは、心房と心室の両方のセンス増幅器は、A−PACEパルスか、V−PACEパルスのいずれかの送出中、および、その後のプログラムされたブランキング期間の間、それぞれの心房および心室ペース/センス電極対から「ブランキングされる」、すなわち、はずされる。心房および心室センス増幅器の利得は、通常、心臓の比較的低い電圧(たとえば、心房センス増幅器については0.3mV〜4.0mV、心室センス増幅器については1.0mV〜20.0mV)に調整される。A−PACEおよびV−PACEパルス(たとえば、0.5V〜8.0Vの間で変わる)のかなり大きな電圧は、心房および心室センス増幅器から遮断されなければならない。
さらに、出力コンデンサがA−PACEまたはV−PACEパルスを送出するためにそこに放電するインピーダンス負荷内の残留エネルギーによって、残留ペース後分極信号(すなわち「後電位」)がペーシング経路内に残る。出力増幅器端子の両端のインピーダンス負荷は、結合コンデンサのインピーダンス、リード線導体(複数可)、組織−電極界面インピーダンス、および活性ペース/センス電極と不関ペース/センス電極間の体組織バルクのインピーダンスからなる。体組織およびリード線導体(複数可)のインピーダンスは、組織−電極界面および任意の結合コンデンサを全負荷の反応性エネルギー吸収/放出素子としたままの状態で、単純な直列バルク抵抗としてモデル化されてもよい。通常、ペーシング経路内に2つの組織−電極界面が存在し、1つは活性先端電極にあり、もう1つは不関リング(またはIPGケースすなわち「筐体」)電極にある。これらの界面および任意の結合コンデンサに蓄積されたエネルギーは、ペーシングパルス後に、ペーシング経路インピーダンス負荷を通して消散し、各電極にて検知され、センス増幅器が、自然な、または、誘発性の心臓事象を検知する能力に影響を与える可能性がある後電位が生成される。先端電極は、ケース電極およびリング電極に比較して主要な後電位蓄積素子である。不関リング電極は、通常、電極面積の差のために、筐体電極よりも多くのエネルギーを蓄積する。
最新のペースメーカ出力回路は、ペーシング経路を短絡し、能動的に消散させる、すなわち、センス増幅器の入力端子のブランキング中に後電位に対抗する「高速再充電」回路構成を組み込み、そうでない場合に後電位を消散するのにかかると思われる時間を短縮する。再充電操作を設ける主要な目的は、結合コンデンサ(複数可)が、結合コンデンサを通して次のペーシングパルスを送出する前に、わずかな電圧レベルすなわち平衡状態に再充電されることを確実にすること、および、ペーシング経路内の正味のDC電流をゼロに設定して、同じペーシング経路で検知するか、または、そのペーシング経路のペース/センス電極のうちの1つを使用することを容易にすることである。
そのため、ブランキング期間のA−PACEおよびV−PACEパルス中に、心房センス増幅器と心室センス増幅器の両方を抑圧する、すなわち、ブランキングして、センス増幅器を過負荷にすることを避けることが慣例である。さらに、ブランキング期間が終了し、センス増幅器が、後電位および電極の分極ならびに再充電機能のために再接続される時に、センス増幅器は、初期ブランキングの時に存在した電位と異なった電位を突然検知する場合がある。これは、アーチファクトの好ましくない過剰検知を生じる可能性があり、A−EVENTまたはV−EVENTの誤まった宣言を引き起こす。したがって、本出願の譲受人によって販売されているペースメーカIPGのブランキング期間は、A−PACEまたはV−PACEの送出後の30ms(ミリ秒)に名目上は設定されているが、ブランキング期間は、異なる検知シナリオにおいて45msの長さまでプログラムされる場合がある。たとえば、ICDにおけるペーシングされた事象後の150ms〜400msの間、誘発性反応または他のペーシングアーチファクトの検知を回避するために、センス増幅器の付加的なデジタルブランキングが存在してもよい。こうしたブランキング期間は、心房ペース後の心房ブランキング期間(PAABPまたはPAAB)および心室ペース後の心房ブランキング期間(PVABPまたはPVAB)を含む心房ブランキング期間(ABP)または、心房ペース後の心室ブランキング期間(PAVBPまたはPAVB)および心室ペース後の心室ブランキング期間(PVVBPまたはPVB)を含む心室ブランキング期間(ABP)とみなされる。さらに、多くのセンス増幅器不応期は、心房および心室センス事象信号ならびにA−PACEおよびV−PACEパルスの生成によってタイムアウトされ、それによって、こうした不応期中の「不応性」A−EVENTおよびV−EVENTは、選択的に無視されるか、または、種々の方法で採用されて、リセットされるか、または、タイムアウトされる時間期間を延ばされる。心房および心室不応期(ARPおよびVRP)は、それぞれ、A−EVENTまたはV−EVENTあるいはA−PACEまたはV−PACEパルスの生成によって開始される。ARPは、通常、AAIペーシングモードの心房デマンドペーシング中にそれ自身によって採用されるだけである。2腔ペーシングモードでは、A−EVENTまたはA−PACEパルスによって開始されたARPは、SAVまたはPAV遅延を終了させるV−EVENTあるいはSAVまたはPAV遅延の終了時のV−PACEパルスの生成後の一定時間まで、SAV遅延またはPAV遅延を通して延ばされる。この心室後心房不応期(PVARP)は、V−PACEパルスまたはV−EVENTによって開始される。これは、タイムアウト中に検知されたA−EVENTが、一般に、誘発または自発心室脱分極波の逆行性伝導を反映し、したがって、補充間隔をリセットし、SAV遅延を開始するために採用されないという理解に基づく。PVARPの継続時間は、固定であるか、または、検知された心房レートまたはペースメーカ規定のペーシングレートの関数として変わってもよく、結果として、多くの場合、比較的長いPVARPが低いレートで有効である。全てのARP(TARP)は、ARPおよびPVARPの全体の継続時間として規定される。たとえば、US−A−6,311,088を参照されたい。一般に、ARPおよびVRPは300msに設定され、PVARP継続時間は250ms〜400msの範囲でプログラム可能である。
レート適応VDDR、DDIR、およびDDDRペーシングモードは、上述した方法で機能するがさらに、プログラム可能な低いレートと、生理的センサによって生じた心拍出量に対する要求に関連する生理的信号すなわちレート制御パラメータ(RCP)の関数としての上方レート限界(URL)との間で、ペーシング補充間隔のレート調節を提供する。内因性心房レートが不適切に高いかまたは低い場合、心房レートとセンサ導出ペーシングレートの間の関係に基づいて、トラッキングモードと非トラッキングモード(と種々の移行モード)の間の切替を行う種々の「モード切替」方式が、提案されており、本発明の譲受人に譲渡されたUS−A−5,144,949によって例証されている。
ペーシングIPGの使用寿命を最大にするために、A−PACEおよびV−PACEパルスエネルギーは、心房および心室の脱分極を誘発する(すなわち、心房および心室を「捕捉する」)のに必要とされる最小エネルギーにプログラムされることが望ましい。心臓内での筋肉脱分極を捕捉する、したがって、誘発するのに必要される最小出力パルスエネルギーは、刺激閾値と呼ばれ、一般に、よく知られている強度−継続時間曲線に従って変わり、刺激閾値電流パルスの振幅とその継続時間は逆比例する。ブランキングおよび不応期の使用により生じる1つの困難さは、心房および心室の捕捉または捕捉の喪失(LOC)を検出するためにセンス増幅器を使用することができないことに関係する。
したがって、本発明の譲受人に譲渡されたUS−A−5,331,966およびUS−A−5,683,431に記載されるように、付加的なセンス電極およびセンス増幅器あるいはペース/センス電極またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極のさまざまな組み合わせを採用して、V−PACEまたはA−PACEに対する誘発反応を検知することが提案されている。SEAの電極から選択されたベクトルに沿って心臓から隔てて「遠方場」EGMを検知するための、IPGハウジングの表面上に形成された皮下電極アレイ(SEA)は、US−A−5,331,966に提案されている。遠方場EGMは、先に参照したUS−A−5,331,966に記載されるように、種々の理由で採用される。US−A−5,331,966はまた、LOCを確定するために心臓の電気活動を検知するための従来技術の多くの他の検知方式または以下を含む他の理由を述べる。
US−A−3,949,758は、検出されたLOCに応答してパルスをペーシングするための、エネルギーレベルが自動的に調整される閾値探索ペースメーカに関し、別個の検知およびペーシング電極を述べており、別個の検知およびペーシング電極は、それぞれ単極で利用され、第3共通電極は、残留分極問題を低減するために、かなり大きな寸法を有する。
US−A−3,977,411は、単極でそれぞれ利用される別個の検知およびペーシング電極を有するペースメーカを開示する。検知電極は、心臓活動(R波)の検知を改善するために比較的大きな表面積(すなわち、75〜200mm)を有し、ペーシングに使用される遠位に位置する先端電極から約5〜50mmのところにペーシングリード線に沿って配置される。
US−A−3,920,024は、誘発反応(R波)が存在するか存在しないかを監視することによって刺激閾値を動的に測定する閾値トラッキング能力を有するペースメーカを開示する。心臓内電極と、心臓から或る距離離れて配置された基準電極との間での検知および心臓内電極間での検知を含む、誘発反応を検知するために、種々の電極構成が図1Bおよび図9A〜図9Fに示される。
US−A−4,305,396はまた、誘発反応(R波)が検出されるか、検出されないか、および、刺激閾値が検出されることに応答して出力エネルギーが自動的に変わるレート適応ペースメーカに関する。US−A−4,305,396は、心室内に位置する少なくとも1つの電極が存在する、単極または双極システムなどの、ペーシングと検知の両方に対して同じ電極を使用することが好ましいと述べているが、検知およびペーシング電極が別個であるような他のリード線設計が利用されてもよいことを提案している。
US−A−4,387,717は、ペーシング電極からの干渉を最小にしながら、改善したP波およびR波検知を提供するために、心臓組織の近くか、または、心臓組織に直接接触して埋め込まれ、ペーシング電極に対して配置された(すなわち、「先端」から「筐体」への単極ペーシング)、別個の(すなわち、非ペーシング)電極素子を有するペースメーカに関する。「筐体」は、別個の電極素子と組み合わせて検知するための不関電極として機能する。別個の検知電極は、ペーシング刺激および後電位からの相互結合および干渉を最小にするために、ペーシング電極から離れて配置される。一実施形態では、別個の検知電極は、かなり大きな表面積を有する血管外金属板を備える。別の実施形態では、別個の検知電極は、ペースメーカと「先端」電極の間の絶縁ペーシングリード線上に搭載された円柱金属リングを備え、検知電極を、心臓内か、外部の心壁上か、または、心臓から離れた血管系内の或る遠隔位置に位置決めすることを可能にするようにリード線に沿って位置するものとして述べられる。
US−A−4,585,004は、ペース/センス電極が補助センス電極システムから電気的に分離する、埋め込み可能心臓ペーシングおよび監視システムに関する。補助センス電極システムは、経静脈データリード線を備え、検知用のリング電極は、右心室内(R波検知用のペーシング先端電極から約1cm離れて)、および、右心房内(S−A結節に非常に近い先端電極から約13cm離れて)に位置し、両方のリング電極は、単極検知様式でペースメーカ筐体と共に使用される。
US−A−4,686,988は、心房および心室心内膜リード線を有する2腔ペースメーカに関し、別個の近位リング電極は、心房または心室誘発反応を検出するために、P波またはR波検知EGM増幅器に結合され、心房または心室刺激パルスが、生成され、心内膜リード線システム上の他の電極に印加される。そのため、補助リード線システムは、4,585,004に似ている。
US−A−4,549,548は、プログラム可能DDDペーシングシステムを開示しており、ペース/センス電極の選択は、各ペーシングサイクル中に変更され、単極および双極の心房および心室動作の選択を最適にする。US−A−4,759,366およびUS−A−4,858,610は、心房および心室のいずれか、または両方において、単極電極構成または双極電極構成のいずれかで、少なくとも1つの別個の検知電極内での高速再充電を同様に採用する誘発反応検出器回路に関する。心臓ペーシングシステムは、動作サイクルの異なるステップで単極および双極システムとして機能する。US−A−4,858,610では、IPG筐体のコネクタブロック上の別個の電極は、ケースが刺激パルスを送出するための基準電極として採用される場合、金属ケースではなく基準電極の陽極として使用されるよう提案される。US−A−4,759,366では、検出された誘発反応は、ペーシングレートを調整するためのアルゴリズムにおいて使用される。
US−A−4,310,000、US−A−4,729,376、およびUS−A−4,674,508もまた、IPGコネクタブロック上に搭載されるか、または、その他の方法でペースメーカケースから絶縁された別個の受動検知基準電極の使用法を開示し、刺激基準電極の一部ではなく、したがって、刺激パルスの送出後の表面での残留後電位を有さない検知基準電極を提供する。先に述べたUS−A−4,310,000は、図面に示す受動検知基準電極に対する種々の変更を提案する。この変更は、IPG円筒上にまたはIPG円筒に隣接して設けられ、最良の検知のために必要であると思われる場合に配置され、1つまたは複数のセンス増幅器に接続された2つ以上の受動検知基準電極の組み込みを含む。付加的な受動検知基準電極の特有の使用は提案されていないが、2腔ペーシングシステムにおいて捕捉および自発性の心房または心室電気事象を両方とも検出するために、単一受動検知基準電極は、センス増幅器と共に使用されるように提案される。
さらに、心周期中か、または、リード線インピーダンスが許容されない(リード線破損または電極脱落等から生じる場合がある)という判定に応答して、ペーシングおよび検知電極対の中で自動的に選択することが、従来技術において提案されてきた。たとえば、US−A−4,958,632、US−A−5,003,975、およびUS−A−5,755,742、ならびに、先に参照したUS−A−4,549,548を参照されたい。US−A−4,549,548によれば、単極または双極動作モードの選択は、検知された心拍信号の振幅を監視することに基づき、それにより、検知動作が、単極または双極モードでよりよく実行されるかどうかを判定する。これは、単極または双極検知の選択を制御するために、必要とされるリード線に対する心臓性能の判定を対象とする。
そのため、LOCの検出とペーシング閾値の判定、リード線インピーダンスの判定、および最適なペーシングおよび検知電極対の選択を含む、種々の目的でペース/センス電極対にわたってペーシングパルスを送出することによって課される、検知に関する制約を克服するシステムおよび方法を提供することに、かなりの努力が費やされてきた。これらの改善にもかかわらず、ペーシングシステムは、依然として、上述した心房および心室ブランキング機能を採用する。AVの電気的および機械的同期性の崩壊は、心室の1つにおける異所性部位でトリガされた心室の自発性脱分極によって生じることが多い。従来の心房脱分極を伴わない、こうした自発性心室脱分極は、心室性期外収縮(PVC)とみなされる。2腔ペースメーカを有する患者におけるPVCの発生から引き起こされる問題の多くは、US−A−4,788,980およびUS−A−5,097,832により完全に記載される。
以前に検出されたR波またはV−PACEパルスの送出後のV−A間隔中に生じるPVCは、通常、V−A間隔を再始動するV−EVENTとして検知される。AV遅延のタイムアウト中、および、PAVBPのタイムアウトに続いて生じるPVCは、ヒス束を通してAV結節から伝導される洞心室脱分極と区別できる。結果として得られるV−EVENTは、V−PACEの送出を禁止し、V−A間隔が開始される。
上述したように、PAVBPのタイムアウト時における心室ペース/センス電極上の後電位は、誤検出され、心室センス増幅器によるV−EVENTの宣言をもたらす可能性がある。ペーシングシステムは、電気ノイズまたは他の信号が、AV遅延のタイムアウト中に、心室センス増幅器によってV−EVENTとして誤検知される場合、AVブロックを有する患者の心臓に対して適切な心室ペーシングを提供しないであろう。V−EVENTを誤検出するという問題のある性質および結果は、A−PACEの送出に続いて、固定時間、通常、110msの心室安全ペース(VSP)パルスを送出するというやり方を採用することにつながる。換言すれば、V−EVENTが、PAVBPのタイムアウトと、A−PACEパルスの送出後の110msVSPウィンドウの間で宣言される場合、VSPパルスは、心室ペース/センス電極に送出される。この110msVSPウィンドウは、クロストークウィンドウを意味することが多い。110msVSPウィンドウ長は、人間の標準的なAV伝導時間より短いため、VSPウィンドウ内で宣言された任意のV−EVENTは、真のAV伝導によるものである可能性は低い。送出されたVSPパルスは、V−EVENTがクロストークすなわち残留A−PACEエネルギー後電位の検知によるものである場合に心室を捕捉する。送出されたVSPパルスは、心室がその時に不応性であるために、V−EVENTがPVCを反映する場合に心室を捕捉しないであろう。そのため、この不確実性に直面すると、心室が、A−PACEパルスの送出後の安全時間で真に収縮することを確実にするために、VSPパルスは、VSPウィンドウすなわち遅延のタイムアウト時に送出される。VSP機能は、所望であれば、医師によってオフにプログラムすることができる、従来技術のペーシングシステムのプログラム可能な特徴である。VSP動作の1形態は、たとえばUS−A−4,825,870で説明される。
しかしながら、PVCの脱分極波面が、PAVBP中にペース/センス電極に達し、心室センス増幅器がR波を検出しないことが頻繁に生じる。PVC波面からの後電位は、心室ブランキング期間のタイムアウト時にV−EVENTをトリガするほどに、心室ペース/センス電極において十分に強くない場合がある。そのため、V−PACEパルスは、AV遅延のタイムアウト時に送出される場合がある。AV遅延は、V−PACEが、心室の受攻期中に送出されるよう十分に長くなるようにプログラムされてもよい。受攻期は、心室のT波再分極中(約250ms〜400ms)に生じる。受攻期中に、他の心臓細胞が不応性でありながら、一部の心臓細胞が再分極する不応性の分散が存在する。この時間の間の付加的な刺激は、心臓細胞が完全に不応性であるか、または、完全に再分極する期間の間よりも頻拍性不整脈を始動する可能性が高い。
心房ペーシングパルスの送出と同時に生じるか、または、送出の直後に続く異所性心室脱分極の改善された検知を提供することが本発明の課題である。
この課題は、請求項1の方法および請求項1の方法を実行するのに役立つ請求項2のシステムによって達成される。本発明の有利な実施形態は、請求項1の方法の有利な実施形態を実行するための特徴を含む従属請求項において特徴付けられる。
本発明によれば、AV同期2腔ペーシングシステムまたは心室検知を必要とする任意の心房ベースのペーシングシステムが提供され、このペーシングシステムは、A−PACEパルスの送出と同時に生じるか、または、送出の直後に続く標準心室脱分極または異所性心室脱分極の改善された検知を有する。心室活性化は、A−PACEパルスと同時に、そうでなければ、PAVBP内で、心室性期外収縮(PVC)とも呼ばれる異所性心室脱分極、および、心房過小検知(under-sensing)または断続的な心房捕捉の喪失の間での標準的な心室活性化などの、多くのシナリオで生じる可能性がある。便宜上、また、過小検知された心室活性化の最も一般的な形態がPVCによるために、A−PACEパルスの送出と同時に生じる任意のこうした心室脱分極は、本明細書ではPVCとみなされる。
密接な間隔の近方場の心室ペース/センス電極間に現れるこうしたPVCのQRS群は、比較的狭く、心室センス増幅器がブランキングされない時に心室検知にとって優れている顕著なR波ピークを示す。それに応じて、心室センス増幅器は、好ましくは、双極ペース/センス電極と結合し、有利には、ブランキングされない時に、PVCまたは伝導したR波の頑強な(robust)検知を提供する。しかしながら、密接な間隔の心室ペース/センス電極にわたって検知される狭いQRS群は、脱分極波面が心室を通り、心室ペース/センス電極を通過するように伝播する時にPAVBPがタイムアウトする時間だけ消散する。したがって、PAVBP内で生じるPVCのR波ピークは、PAVBPがタイムアウトする時に心室センス増幅器によって検知されない。したがって、PAVBP内に入るこうしたPVCを検知する能力に対する必要性が残っている。
本発明者等は、広い間隔のセンス電極にわたって観測されるこうしたPVCのQRS群が、比較的広く、PAVBP中の過小検知を受けにくいことを確認した。本発明者等はまた、心室ペース/センス電極から空間的に離れたセンス電極は、こうした離れた電極間でのQRS波面の伝播遅延のために、検知能力がさらに増すことを確認した。本発明によれば、PAVBP内に入ると思われるA−PACEパルスの送出と同時に生じるか、または、送出の直後に続くPVCは、PAVBPを受ける心室センス増幅器に結合した両方の心室ペース/センス電極を含まない、こうした広い間隔のセンス電極に結合するPVCセンス増幅器を採用して検知される。PVCセンス増幅器は、印加されたペーシング電圧からセンス増幅器回路機構を保護するために、A−PACEパルスの送出中だけブランキングされてもよいが、その後、A−PACEパルスより長く持続するPVCの比較的広いQRS群を検知する可能性がある。
したがって、本発明の一実施形態では、第1心室センス増幅器は、自然な心室脱分極を検知し、V−EVENTを宣言するために、活性および不関心室ペース/センス電極に結合する。第1心室センス増幅器は、A−PACEパルスの送出後のPAVBP中にブランキングされる。遠方場PVCセンス電極対に結合する遠方場すなわち単極PVCセンス増幅器は、活性および不関心室ペース/センス電極に結合した心室センス増幅器がブランキングされている間に、こうしたPVCを検出する。遠方場PVCセンス電極対は、活性および不関心室ペース/センス電極によって規定された心室センスベクトルと異なる遠方場PVCセンスベクトルを規定するために、患者の体内に設けられる。
本発明の別の態様では、VSP機能は、有利には、第1心室センス増幅器およびPVCセンス増幅器によって提供される冗長検知能力によって増大する。上述したように、2腔BペーシングシステムでPVCが過小検知されると、AV間隔の終わりにV−PACEパルスが送出される。名目上のAV間隔では、心室は、通常、その後のV−PACEパルスに対して不応性である。しかしながら、長いAV間隔の後に送出されたV−PACEパルは、心臓を捕捉する確率が高い。V−PACEパルスは、患者の受攻期内に送出され、或る状況では、影響を受けやすい患者において不整脈を始動させる場合がある。右心室尖端ペーシングの長期にわたる有害な作用を示唆する山のような証拠は、心室ペーシングを減らすためにAV間隔を延ばしたいという医師の動機を高める場合がある。心室安全ペーシングは、各心周期についての心室拍動を確保し、V−PACEパルスが心室の受攻期に送出されないことを確実にする。これは、A−PACEパルスの送出直後にV−EVENTが検出された時に、A−PACEパルス直後にVSPパルスを送出することによって達成される。その後のVSPパルスは、V−EVENTがノイズによると宣言された場合に心臓を捕捉するが、その後のVSPパルスは、V−EVENTがPVCの検知による場合に心臓を捕捉しないであろう。本発明のこの態様によれば、PAVBPを受ける心室センス増幅器か、PVCセンス増幅器のいずれかが、V−EVENTを宣言する場合に、VSPパルスが送出される。こうして、A−PACEパルスの送出と同時に生じるこうしたPVCの検知が改善され、受攻期中の心室ペーシングの可能性が最小になる。
最も単純な心房ペーシングシステムでは、PVCセンス電極対は、単極PVCセンスベクトルを規定する、心室ペース/センス電極の1つ、および、導電性IPG筐体上で支持されるか、または、導電性IPG円筒を備える不関電極を備える可能性がある。あるいは、PVCセンス電極対は、最適なPVCセンスベクトルを規定する、IPG格納部によって支持されたSEAのセンス電極の選択された対を備える可能性がある。あるいは、心房ペーシングを提供するICDの状況で、PVCセンス電極対は、最適なPVCセンスベクトルを規定するさらなるカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極対を備えるか、または、最適なPVCセンスベクトルを規定する、さらなるカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極の1つ、および、導電性IPG筐体上で支持されるか、または、導電性IPG筐体を備える不関電極を備える可能性がある。あるいは、心房ペーシングを提供する左右の心臓ペーシングの状況では、PVCセンス電極対は、最適なPVCセンスベクトルを規定する左右の心腔ペース/センス電極を備えるか、または、最適なPVCセンスベクトルを規定する、左右の心腔ペース/センス電極の1つ、および、導電性IPG筐体上で支持されるか、または、導電性IPG筐体を備える不関電極を備える可能性がある。好ましくは、遠方場センス電極対は、PVCセンス増幅器と結合したPVCセンス電極対をプログラムし、試験ルーチンを入力することによって開始される、医師による試験ルーチンすなわち精密検査において選択される可能性がある。利用可能なPVCセンス電極対の試験ルーチンの結果は、最適なPVCセンスベクトルを識別するために比較される可能性がある。
先に述べたように、PAVBP中にPVCを検出できることは、有利には、VSPペーシングをトリガするか、または、心室ペーシングを禁止するのに採用される可能性があり、いずれの場合でも、PAV遅延のタイムアウト時に、おそらく心周期の受攻期内にV−PACEパルスを送出することを回避する。PAVまたはSAV遅延あるいはV−A間隔の間の他の時点でPVCを検出できることは、有利には、V−EVENTの宣言を確認するのに採用される可能性があり、より頑強なV−EVENT検知につながる。有利には、PVCセンス増幅器は、従来技術ではよく知られているように、心周期中に使用可能にされて、従来のEGMセンス増幅器として機能する可能性があり、それにより、自発的に生じるPQRST群を、リアルタイム解析またはデータ記憶のために記録することができる。
本発明のこの要約は、本発明が、従来技術において提示された困難さを克服するいくつかの方法を指摘し、本発明を従来技術と区別するためだけに本明細書で提示されており、特許出願で最初に提示され、最終的に認可される特許請求の範囲の解釈に対する制限として任意の方法で作用することを意図されない。
本発明の、以上の、および、他の利点および特徴は、図面と共に考えられると、本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。図面の同じ参照符号は、いくつかの図全体を通して同じ構造を示す。
以下の詳細な説明では、本発明を実行する方法および装置の例示的な実施形態が参照される。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用される可能性があることが理解される。
図1および図2は、DDD、DDI、DDIR、またはDDDRペーシングモードで動作するか、あるいは、AAIまたはAAIRペーシングモードで動作する、典型的な埋め込み可能2腔ペースメーカの外部構成および構成要素を示し、心室検知が標準的なAV伝導を示す限りにおいて、適切な心房心拍数が無い時に心房ペーシングを提供する。本発明が実施される場合があるこうした2腔IPG100ならびに単極または双極心房および心室リード線114および116(双極リード線が示される)が、図1および図2に示される。2腔ペースメーカIPG100は、心房腔および心室腔において検知し、ペーシングし、当該技術分野ではよく知られているように、図3のフローチャートに記載されるステップに従って、ペーシングは、それぞれ、順次タイミングをとられたV−A間隔およびAV遅延中の内因性の非不応性心房および心室脱分極を検知することに応じてトリガされるか、禁止される。本発明は、心房脱分極の検出に失敗することによって心房がペーシングされる時か、または、検知された心房心拍数が、生理的センサによって生じた心拍出量に対する要求に関連するRCPによって指示されたレート以下になる時に機能する。
さらに、本発明は、2腔ペーシングICDか、それ自身で左右の心臓ペーシングシステム内に組み込まれるか、あるいは、多腔ペーシングIPG内に組み込まれる2腔ペーシングシステム内に実装される可能性がある。そのため、以下の説明は、本発明が実施される可能性がある種々のタイプの2腔ペースメーカシステムの全てを包含することが意図される。IPG100は、チタンなどの生体適合金属で通常作製され、図2に示す2腔IPG回路300を囲む密閉した格納部すなわち筐体118を備える。コネクタブロックアセンブリ112は、円筒118の上部に搭載されて、図示の双極心房および心室ペーシングリード線114および116の近位コネクタ端上に位置する電気コネクタを収容する。
以下でさらに述べるように、筐体118の電気的に露出した領域は、PVCセンス増幅器の1つの入力に電気接続されたIND_CAN電極140として機能し、心周期にわたってPVCの検知を容易にし、特に、A−PACEパルスの送出後のPAVBP中のPVCの検知を容易にする。双極心房ペーシングリード線116は、IPG100に結合した近位コネクタと、心臓10の右心房12に配置された遠位心房ペース/センス電極120および122との間に延びて、P波の検知および右心房への心房ペーシングパルスの送出を可能にする。心房ペーシングパルスは、双極ペーシングモードで電極120と122の間で送出されるか、または、単極ペーシングモードで電極122とIPG100のIND_CAN電極140の間で送出される場合がある。心房ブランキングを受ける心房センス増幅器によるP波の検知は、双極検知モードで電極120と電極122の間で生じるか、または、単極心房検知モードで電極120および122のいずれかと、IPG100のIND_CAN電極140との間で生じる場合がある。
同様に、双極心室ペーシングリード線114は、IPG100に結合した近位コネクタと、心臓10の右心室16に配置された遠位心室ペース/センス電極128および130との間に延びて、R波の検知および心室への心室ペーシングパルスの送出の両方を行う。心室ペーシングパルスは、双極ペーシングモードで電極128と130の間か、または、単極ペーシングモードで電極130とIPG100のIND_CAN電極140の間で送出される場合がある。ブランキングを受ける心室センス増幅器によるR波の検知は、好ましい実施形態では、双極検知モードで電極128と130の間で生じる。
IPG100内のIPG回路300ならびに双極心房および心室リード線114および116は、心臓10と関連して図2に示される。IPG回路300は概して、マイクロコンピュータ回路302およびペーシング入力/出力回路320に分割される。入力/出力回路320は、デジタルコントローラ/タイマ回路330、心房/心室ペーシングパルス出力回路340、および、心房/心室センス増幅器回路360、ならびに、以下で述べるいくつかの他の構成要素および回路を含む。デジタルコントローラ/タイマ回路330は、入力/出力回路320内のタイミングの制御および他の機能を提供する。マイクロコンピュータ回路302の一般的な制御下で動作するデジタルコントローラ/タイマ回路330は、タイミング回路および関連する論理回路のセットを含み、その中で、本発明に関連する一部が、さらに以下で示され、かつ説明される。
好ましくは、IPG100あるいはリード線114または116の1つは、心拍出量に対する要求に関連する生理的信号を生成する1つまたは複数の生理的センサを含む。身体活動、酸素飽和度、血圧、および呼吸などの検知された生理的パラメータに応答してペーシングレートの変化を提供するために、生理的センサを使用することが一般的になってきている。
本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,428,378号および第4,890,617号は、検知された生理的活動に応答して単腔および2腔ペースメーカIPGにおいてペーシング補充間隔を変えるのに採用される活動センサを開示する。こうした活動センサ316は、IPG密閉格納部118の内面に結合し、当該技術分野でよく知られている圧電結晶トランスデューサの形態をとってもよい。活動センサ316は、一定の患者活動、たとえば、歩行に応答して出力信号を生成し、この出力信号は、処理され、レート制御パラメータ(RCP)として使用される。IPG動作モードが、レート応答モードにプログラムされる場合、患者活動回路(PAS)322で生成した患者活動レベルが監視され、センサ導出V−A、A−A、またはV−V補充間隔は、それに比例して導出される。たとえば、2秒ごとの、タイミングをとった割り込みが提供されてもよく、それにより、マイクロプロセッサ304が、活動回路PAS322の出力を分析し、ペーシングサイクルを決めるのに採用される基本的なV−A(またはA−AあるいはV−V)補充間隔を更新し、以下で述べる他の時間間隔を調整することが可能になる。
双極リード線114および116は、その関連するペース/センス電極のセット120、122、および128、130が、それぞれ、ペーシング回路320の、心房および心室ペーシングパルス出力回路340ならびにセンス増幅器360に直接結合している状態で概略的に示される。心房および心室ペーシングパルス出力回路340ならびにセンス増幅器360は、心房および心室ペーシングおよび検知用の市販の心臓ペースメーカで現在採用される任意のものに対応するパルス発生器およびセンス増幅器を含む。
センス増幅器360はまた、IND_CAN電極140に結合したPVCセンス増幅器、および心室選択(V−SELECT)信号によって選択された心室ペース/センス電極128または130の1つを含み、それにより、PVCが双極または遠方場センスベクトルに沿って検知されることができる。他のセンス電極が、センス増幅器360内のPVCセンス増幅器に結合され、テレメトリセッションの途中でプログラミングコマンドを通して適切なV−SELECT信号によって選択される可能性があることが理解されるであろう。
センス増幅器360内の、心房および心室センス増幅器ならびにPVCセンス増幅器の感度設定は、埋め込み時の患者の精密検査中または患者の追跡(follow-up)テレメトリセッション中に真のP波、R波、およびPVCを確実に検知するように医師によってプログラムされる可能性がある。デジタルコントローラ/タイマ回路330は、感度制御350によってセンス増幅器360内の心房および心室センス増幅器の感度設定を制御する。
デジタルコントローラ/タイマ回路330内で図示するカウンタおよびタイマは、ABPおよびVBPタイマ366、A−EVENTおよびV−EVENTからの平均内因性A−AおよびV−V間隔のタイミングをとる内因性間隔タイマ368、A−A、V−A、および/または、V−Vペーシング補充間隔のタイミングをとる補充間隔タイマ370、先行するA−EVENTからのSAV遅延または先行するA−TRIGからのPAV遅延のタイミングをとるAV遅延タイマ372、ARP、PVARP、およびVRPのタイミングをとる不応期タイマ374、およびPVCを検出すると設定されるPVCフラグレジスタ376を含む。センス増幅器360内の心房および心室センス増幅器ならびに出力増幅器回路340内の心房および心室ペースパルス発生器の上述した動作を制御するために、デジタルコントローラ/タイマ回路330は、マイクロコンピュータ回路302によって計算されるこれらの間隔および時間期間を開始し、かつタイムアウトさせる。
V−PACEパルスの生成をトリガするために、デジタルコントローラ/タイマ回路330は、AV遅延タイマ372によって提供されるPAVまたはSAV遅延の終わりにV−TRIG信号を生成する。同様に、心房ペーシングまたはA−PACEパルスをトリガするために、デジタルコントローラ/タイマ回路330は、補充間隔タイマ370によってタイムアウトされたV−A間隔の終了時にA−TRIG信号を生成する。
デジタルコントローラ/タイマ回路330のABPおよびVBPタイマ366は、A−PACEパルスの間およびA−PACEパルスに続いて、上述したPAVBPおよびPAABPをタイムアウトし、かつ、V−PACEパルスの間およびV−PACEパルスに続いてPAVBPおよびPVVBPをタイムアウトする。そのため、心房ブランキング(A−BLANK)信号は、優勢な(prevailing)ABP用の心房センス増幅器に印加され、心室ブランキング(V−BLANK)信号は、優勢なVBP用の心室センス増幅器に印加される。A−BLANK信号が無い場合、心房センス増幅器によって検出される心房脱分極すなわちP波はA−EVENTを引き起こし、A−EVENTは、デジタルコントローラ/タイマ回路330に伝達される。同様に、V−BLANK信号が無い場合、心室センス増幅器によって検出される心室脱分極すなわちR波はV−EVENTを引き起こし、V−EVENTは、デジタルコントローラ/タイマ回路330に伝達される。本発明によれば、センス増幅器360内のPVCセンス増幅器は、A−PACEパルスの送出中にだけブランキングされて、送出されたA−PACEパルスが、センス増幅器構成を損傷するか、PVCとして誤検知されることが防止される。
不応期タイマ374は、A−TRIGパルスまたはA−EVENTからARPのタイミングをとり、ARPの間、V−A間隔をリセットするために検知されたA−EVENTは無視される。ARPは、A−EVENTかA−TRIGのいずれかに続くSAVまたはPAV間隔の始まりから、V−EVENTまたはV−TRIG後の所定時間まで延びる。不応期タイマ374はまた、V−TRIGパルスまたはV−EVENTからPVARPのタイミングをとり、PVARPの間、V−A間隔をリセットするために検知されたA−EVENTもまた無視される。VRPはまた、V−EVENTまたはV−TRIG信号後に不応期タイマ374によってタイムアウトされ、V−A間隔を再始動してレジスタ366内にPVCフラグを設定するために、後続で、直後に続くV−EVENTが無視される。
たとえば、60〜70bpmの低いレートで優勢なベースARP、PVARP、およびVRPは、マイクロコンピュータ302に記憶されるデフォルトパラメータ値か、プログラムされるパラメータ値のいずれかである。これらの不応期パラメータ値は、プログラムされる低い値とURLの間のペーシングレートの全動作範囲について固定である可能性がある(たとえば、120bpmである場合がある)か、または、ペーシングされるか、または、内因性の心拍数が増加するにつれて継続時間が自動的に短くなるアルゴリズムに従うようにプログラムされる可能性があり、減少する補充間隔中の長い不応期が、内因性P波を確認する(valid)ために同期化する心室ペーシングパルスの送出を妨げないことを確実にする。
A−EVENTは、ARPまたはPVARPのタイムアウト中に生じる場合に不応性A−EVENTとみなされるか、または、これらの心房不応期のタイムアウト後に生じる場合に非不応性A−EVENTとみなされる。同様に、V−EVENTは、VRPのタイムアウト中に生じる場合に不応性V−EVENTとみなされるか、または、心室不応期のタイムアウト後に生じる場合に非不応性V−EVENTとみなされる。不応性A−EVENTおよびV−EVENTは、通常、タイムアウトされたAV遅延およびV−A間隔をリセットするために無視されるが、これらの発生に関連して診断データが蓄積されてもよい。
マイクロコンピュータ回路302は、マイクロプロセッサ304ならびに関連するシステムクロック308およびオンプロセッサRAMチップ310およびROMチップ312をそれぞれ含む。さらに、マイクロコンピュータ回路302は、ファームウェアおよび追加的なRAMメモリ容量を提供するための別個のRAM/ROMユニット314を含む。マイクロプロセッサ304は、割込み駆動型であり、通常低減電力消費モードで動作し、規定された割込み事象に応答して呼び起こされる。そのような事象としては、A−TRIG、V−TRIG、A−EVENT、およびV−EVENTが含まれてもよい。
マイクロコンピュータ302は、デジタルコントローラ/タイマ回路330の動作機能を制御し、データおよびコントロールバス306を介してプログラム式ペ−シングモードでどのタイミング間隔が採用されるかを指定する。デジタルコントローラ/タイマ回路330によってタイミングがとられる間隔の特定の値は、マイクロコンピュータ回路302によってデータおよび制御バス306経由で、プログラム入力されたパラメータ値を用いて制御される。マイクロコンピュータ302はまた、RCP導出または内因性心房レート導出のV−V、A−A、またはV−A間隔、可変AV遅延、および可変ARP、PVARP、およびVRPを計算する。通常、最新のVDD、VDDR、DDD、およびDDDRペースメーカにおけるAV遅延は、固定であるか、または、A−A間隔として測定される、優勢な内因性心房レートと共に変わり、かつ/または、生理的センサ導出ペーシングレートの関数として変わる。
デジタルコントローラ/タイマ回路330はまた、入力/出力回路320の他の回路またはIPG回路300の他の構成要素とインタフェースする。水晶発振器回路338がペーシング回路320およびマイクロコンピュータ回路302の基本タイミングクロックを提供する一方、バッテリ318が電源を供給する。パワーオンリセット回路336が、初期動作条件を規定するバッテリ318への回路の初期接続に応じ、同様に、低バッテリ条件の検出に応答してIPG回路300の動作状態をリセットする。基準モード回路(Vref/BIAS)326がペーシング回路320内のアナログ回路のための安定した電圧基準および電流を生成する。ADC(アナログ−デジタル変換器)およびマルチプレクサ回路328が、アナログ信号および電圧をデジタル化して、センス(検知)増幅器360からの心臓信号のリアルタイムテレメトリを提供し、RF送信機および受信機332によりアップリンク送信が行われる。電圧基準およびバイアス回路(Vref/BIAS)326、ADCおよびマルチプレクサ328、パワーオンリセット回路336および水晶発振器回路338は、現在市販されている埋め込み可能な心臓ペースメーカで現在使用されている相当品であってもよい。
テレメトリセッション中の外部プログラマとの間のデータ伝送(図示せず)は、テレメトリアンテナ334および関連するRF送信機および受信機332によって遂行される。これは、受信されるダウンリンクテレメトリを復調すること、およびアップリンクテレメトリを送信することの両方の役割を果たす。ペーシング技術分野で既知のように、アップリンクテレメトリ機能は通常、格納されているデジタル情報(例えば、動作モードおよびパラメータ、EGMヒストグラム、ならびに他の事象)と、心房および/または心室の電気的活動のリアルタイムEGM、ならびに心房および心室において検知およびペーシングされた脱分極の発生を示すマーカーチャネルパルスを送信する能力を含む。
リードスイッチ317は、磁界の印加によって閉じると、ペースメーカのプログラミングを可能にするのに使用されてもよく、また、ペースメーカを、DOOまたはVOOなどの非同期ペーシングモードに一時的に変換するのに使用されてもよい。非同期モードの動作は、磁界が存在する限り続いてもよく、プログラマによってオーバライドされるまで続いてもよく、または、プリセットされた時間期間の間続いてもよい。
図2に示すIPG回路300は、例示に過ぎず、現在市販のほとんどのマルチプログラム可能なマイクロプロセッサ制御式DDDおよびDDDR心臓ペースメーカIPGの一般的な機能構成に対応する。本発明は、2腔ペースメーカまたはICDまたは左右の心臓ペーシングシステム内に組み込まれる、既存のマイクロプロセッサ制御式2腔ペーシングシステムの基本的なハードウェアおよびソフトウェアを使用して容易に実施される可能性があると思われる。本発明は、好ましくは、PVCセンス増幅器を組み込むハードウェアに対する変更によって、例示的なペーシングシステム内に実装され、PAVBP中、および、ペーシングサイクル中の他の時点においてPVCセンスベクトルにわたる信号を検出し、信号がPVC検出基準を満たす場合(真の信号源であるかどうかにかかわらず)にPVCを宣言する。さらに、こうして検出されたPVCに応答するマイクロコンピュータ回路302のROM310に記憶されるソフトウェアは、以下でさらに述べるように変更される。しかしながら、本発明の動作機能は、フルカスタム集積回路、たとえば、状態マシンの形態をとる回路によって有効に実施されることができ、状態マシンでは、状態カウンタが、カウンタ制御式ステップの規定のシーケンスに従って計算を実行するために演算論理ユニットを制御するのに役立つ。
図3は、DDDまたはDDDRペーシングモードにおける、図2に示すペースメーカIPG回路300の全体のペーシングサイクルタイミング動作の機能フローチャートである。図3のフローチャートでは、IPG回路300の、A−AまたはV−V補充間隔心周期タイミングは、プログラムされた下方レートとプログラムされたURLの間の範囲にあり、V−A間隔およびAV遅延、具体的には、SAVとPAVのいずれかの遅延間隔の規定に基づくと仮定される。任意所与のペーシングサイクルのAV遅延およびV−A間隔は、センサ導出V−A間隔、すなわち、内因性A−A心房レートがプログラムされた下方レートとURLの間で安定であり、かつ、変動する場合に、測定された平均化内因性A−A心房レートによって決定される心房レートベースのV−A間隔の関数として決定されてもよい。この特定の実施形態では、別個のSAVおよびPAV遅延が規定されるが、実際には、それらは同じ継続時間を有する場合がある。フローチャートの動作はまた、センサの使用か心房レート導出補充間隔かを切替えるために、上述した従来技術のモード切替および洞優先(sinus preference)アルゴリズムの任意のものを組み込んでもよい。しかしながら、アルゴリズムは具体的に実装され、以降で述べる本発明のPVC応答アルゴリズムを組み込むことが理解される。
便宜上、ペーシングサイクルは、非不応性A−EVENTから開始するステップS100で始まると仮定される。優勢なSAV遅延およびARPのタイミングは、ステップS100にて開始し、システムは、ステップS102にて、SAV遅延のタイムアウトか、ステップS104にて、非不応性V−EVENTのいずれかを待つ。心房と心室のいずれのセンス増幅器もブランキングされず、PVCセンス増幅器もまた使用可能にされてもよい。V−TRIGならびに関連するA−BLANKおよびV−BLANK信号は、ステップS102におけるSAVタイムアウトの前にステップS104にて非不応性V−EVENTが生じない場合に、SAV遅延の終わりで、ステップS106にて生成される。
S124にて、PVCかV−EVENTのいずれかが宣言されるか、または、PVCとV−EVENTの両方が宣言される場合、V−PACEパルスを送出することなく、SAV遅延が終了し、ステップS108にて、V−A間隔が再始動する。SAV遅延のタイムアウト中におけるPVCセンス増幅器および近方場R波センス増幅器によるPVCまたは他の信号の冗長検知は、頑強な検知能力を提供し、不必要な心室ペーシングが回避されるという確実性が増す。V−A間隔タイムアウトは、ステップS108にて開始し、VRP、PVARP、PAVBP、およびPVVBPを含む心室後(Post Ventricular)時間期間のタイムアウトは、ステップS110にて開始する。アルゴリズムは、ステップS112にて、V−A間隔の終了を待つ。V−A間隔タイムアウト中に、不応性または非不応性のA−EVENTまたはV−EVENTが生じる可能性がある。
V−A間隔のタイムアウト中に、ステップS122にて非不応性A−EVENTが検知される場合、V−A間隔は終了し、ステップS126にて、AV遅延はSAV遅延に設定され、ステップS100にて、SAV遅延および関連する心房後センスARPがタイムアウトされる。オプションとして、非不応性A−EVENTはまた、V−A間隔が、内因性間隔タイマ368によって測定され、RAMに記憶される内因性心房レートを導出するか、または、更新するのに使用されるようにする。次の心周期についての、V−A間隔、SAV/PAV遅延、PVARP、およびペーシング補充間隔は、その後、当該技術分野ではよく知られている方法で、更新された平均A−A間隔か、RCPのいずれかに応じて再計算される可能性がある。
先行するA−EVENTの検出が無い時の、V−A間隔のタイムアウト中に、ステップS124にて、近方場または双極心室センス増幅器によって検知された非不応性V−EVENTが宣言される場合、宣言されたV−EVENTは、ステップ124にて、PVCとみなされる。V−A間隔中のV−EVENTのこうした宣言は、PVCセンス増幅器によってPVCの宣言によって確認される可能性があることに留意されたい。或るアルゴリズム、たとえば、先に参照したUS−A−6,311,088に開示されるアルゴリズムは、V−A間隔中に生じるこうしたPVCを処理するために考案され、本発明の実施(practice)と共に実施することが可能であるが、必要ではない。
こうした任意の介入的な非不応性A−EVENTまたはV−EVENTを検知することなく、V−A間隔がタイムアウトする場合、V−A間隔のタイムアウト時に、ステップS114にて、A−TRIG信号が生成される。この場合、図4のステップに従って、ステップS116にて、次に続くAV遅延はPAVに等しくなるように規定され、PAVは、ステップS118にて、関連するVSP遅延ならびにARP、ABP、およびPAVBPと共にタイムアウトされる。図4の特定のアルゴリズムは、VSP機能が提供されること、および、VSP遅延が、V−PACEが送出される時はいつでも、タイマ366においてタイムアウトされることを仮定するが、本発明は、特定の場合に、VSP機能が存在しない、すなわち、オンにプログラムされずに実施される可能性がある。さらに、図4のアルゴリズムは、PVCセンス増幅器が常に使用可能にされることを仮定するが、PVCセンス増幅器は、A−PACEパルスおよびV−PACEパルスの送出中にブランキングされるか、または、使用不能にされることができるであろう。
PAV遅延のタイムアウトは、ステップS128にて監視され、PAV遅延がPVCか、V−EVENTのいずれかを宣言することなく実際にタイムアウトする場合、ステップS140にて、V−PACEパルスが送出される。ステップS130にて、PVCは、PAV遅延中の任意の時点で宣言される可能性があり、V−EVENTは、PAVBPのタイムアウトに続いて宣言される可能性がある。VSP機能が存在しない、すなわち、オンにプログラムされないと、ステップS132にて判定される場合、こうした宣言されたPVCまたはV−EVENTは、V−A間隔が、ステップS108にて開始するようにさせるだけであろう。
しかしながら、ステップS132にて判定されるように、好ましくはVSP機能が使用され、宣言されたPVCまたはV−EVENTは、VSP遅延のタイムアウト後に宣言された場合にのみ、ステップS108にて、V−A間隔を開始するようにさせる。VSP遅延のタイムアウト前に、ステップS130にてPVCまたはV−EVENTが宣言される場合、V−PACEは、VSP遅延のタイムアウト時にステップS140にて送出される。
この機能を使用可能にするために、ステップS134にて判定されるように、VSP遅延のタイムアウト前にステップS130にてPVCまたはV−EVENTが宣言される場合、VSPフラグがステップS136にてセットされる。VSPフラグの状態は、ステップS134にて判定されるように、VSP遅延がタイムアウトしていない場合にステップS138にてチェックされる。この例では、VSPフラグはステップS136にてセットされたため、VSP遅延のタイムアウト時にV−PACEパルスが送出される。こうして、普通ならPAVBP中に検出されないと思われるPVCは、VSP機能を実際にトリガして、心室が、PVCからの安全時間内で、かつ、心臓の受攻期内以外でペーシングされる。
PVCまたはV−EVENTは、ステップS134にて判定されるように、VSP遅延のタイムアウト後にステップS130にて宣言される場合、V−PACEはステップS140にて送出されない。PAV遅延のタイムアウトは終了し、V−A間隔はステップS108にて開始する。VSP遅延の終わりとPAV遅延のタイムアウトの間の時間期間における、PVCセンス増幅器および近方場R波センス増幅器によるPVCまたは他の信号の冗長検知は、頑強な検知能力を提供し、不要な心室ペーシングが回避されるという確実性が増す。
図1および図2に示す実施形態のPVCセンス増幅器は、IND_CAN電極140ならびにリングおよび先端心室ペース/センス電極128および130の1つを含む検知ベクトルにわたるPVCを特に検出するために、遠方場R波を検知する。PVCセンス増幅器は、有利には、IND_CAN電極140およびリングペース/センス電極128に結合されることが期待される。それは、IND_CAN電極140が、血液中になく、心内膜表面と接触せず、広いQRS群をもたらすためである。ペーシングまたはカーディオバージョン/ディフィブリレーションシステムの利用可能な検知電極に応じて、他の遠方場検知ベクトルが選択される可能性があることが以下から理解されるであろう。PVCセンス増幅器の感度は、従来のECGディスプレイに現れる内因性R波を検知するために、テレメトリセッションでプログラムされる可能性がある。PVCセンス増幅器のアップリンクテレメトリ送信された応答(PVC出力信号の有無)は、同時に観測される可能性がある。PVCセンス増幅器の感度は、それぞれのプログラムされたPVCセンスベクトルについて変わる可能性があり、R波の最も一貫性のある検出を提供するPVCセンスベクトルが決定される可能性がある。「永続的な」V−SELECTは、その後、慢性的な(chronic)埋め込みの間に、PVCセンス電極にわたる信号の最適な対を受け取るように、PVCセンス増幅器入力を結合させるようにプログラムされる可能性がある。
図3および図4のステップを含む本発明は、IPGハウジング上のSEAを支持するIPG100’を備える、図5および図6に示すタイプの2腔ペースメーカにおいて実施される可能性があり、IPGハウジングは少なくとも1対のセンス電極を備え、それにより、1つまたは複数のセンスベクトルがセンス電極間で規定されることができる。IPG100’およびIPG回路300’は、図1および図2を参照して上述したIPG100およびIPG回路300にSEAを付加したものとほとんど一致する。好ましくは、SEAは、少なくとも3つまたは4つの直交して設けられたセンス電極、または、IPGコネクタブロックおよび密閉した格納部を含むIPGハウジングに周囲に設けられた5つ以上のセンス電極を備える。図示の例では、SEAは、センス電極142、144、および146を備え、センス電極146は、IPGコネクタブロック112’かIPG密閉ハウジング118’のいずれかの上に設けられる。図1および図2の実施形態と同様に、心内膜リード線114および116は、心臓10の右心房12および右心室16内に経静脈的に導入される。IPG回路300’は、先に参照したUS−A−5,331,966に開示されるタイプの付加的なPVCセンス増幅器入力切替回路機構を操作する適切なV−SELECTコマンドによって、センス増幅器回路360’内のPVCセンス増幅器によって検知される最適な検知ベクトルを選択する可能性がある。
センス電極142、144、および146、またはSEAは、コネクタブロック112’および/または密閉格納部118’を備えるIPGハウジング上に置かれ、SEAが心臓10から離れて皮下に位置するために、遠方場センスベクトルとみなされる少なくとも4つのセンスベクトルを生成するようにする。SEAは、センス増幅器360’内で入力信号A、B、およびCをPVCセンス増幅器入力に適切に結合することによって、センス電極146と144の間でのPVCセンスベクトルA〜B、センス電極144と142の間でのPVCセンスベクトルB〜C、センス電極142と146の間でのPVCセンスベクトルA〜Cを含む3つまたは4つの遠方場PVCセンスベクトルを提供する。第4PVCセンスベクトルB−(C−A)は、入力信号A、B、およびCから数学的に導出される可能性があるが、信号A、B、およびCの間で入力信号対をより単純に選択することは実際には十分である場合があり、以下の説明で仮定されるであろう。
R波を検知するために、また、論理的な拡張によって、PAVBP中に生じるPVCを検知するために最適な遠方場センスベクトルは、患者の体内へのIPG100’およびリード線114および116の埋め込みの後に決定される可能性がある。PVCセンス増幅器の感度およびV−SELECT対形成(pairing)信号A、B、およびCは共に、テレメトリセッションにおいて外部プログラマによって一時的にプログラムされる可能性があり、IPG100’は、PVCセンス信号をアップリンクテレメトリ送信するように命令される可能性がある。内因性R波、および従来のECGディスプレイに現れる任意の自発的に生じるPVC、ならびにPVCセンス増幅器のアップリンクテレメトリ送信された応答は、同時に観測される可能性がある。PVCセンス増幅器の感度は、それぞれのプログラムされた遠方場センスベクトルについて変わる可能性があり、心室センスの最良の安全域を有する、R波の最も一貫性のある検出を提供するセンスベクトルが決定される可能性がある。最適なPVCセンスベクトルを決定する他の比較試験は、単純に、PVCセンス増幅器を通してR波振幅、R波幅、およびスルーレートを測定すること、および、検知されたR波のこれらのパラメータのうちの1つまたはその組み合わせの比較を通して最適なPVCセンス増幅器を決定することを含む。あるいは、最も長いブランキング期間においてR波が検知される可能性があるPVCセンスベクトルを決定するために、PVCセンス増幅器に加えるブランキング期間を変える比較試験が行われる可能性がある。「永続的な」V−SELECTは、その後、PVCセンス増幅器入力を結合するようにプログラムされ、慢性的な埋め込みの間に、信号A、B、およびCの最適な対を受け取る可能性がある。
選択された遠方場PVCセンスベクトルの慢性的な操作は、PVCがPAVBP中に検出され、V−PACEの送出がPAV遅延のタイムアウト時に禁止された回数を指示する、メモリレジスタに蓄積されたデータから、後で始動されるテレメトリセッションにおいて決定される可能性がある。VSP機能を有するIPGでは、記憶されるデータは、PVCが、PAVBP中、かつ/または、VSP遅延のタイムアウト前に検出され、VSP遅延のタイムアウト時のV−PACEパルスの送出が禁止された回数を含むであろう。
同様な方法で、本発明の譲受人に譲渡されたUS−A−6,477,415に記載されるタイプの左右の心腔ペーシングおよび検知を提供する2腔ペーシングシステムにおいて、最適なPVCセンスベクトルが選択され得る。こうした多腔ペーシングシステムは、特に、心不全における心臓の心拍出量を高めるために、左右の心房および/または心室ペーシングおよび検知を提供する。心房ペーシングを提供する、こうした左右の心臓ペーシングの状況では、PVCセンス電極対は、最適なR波センスベクトルを規定する左右の心腔ペース/センス電極を備える可能性があるか、または、左心腔ペース/センス電極の1つ、および、最適なPVCセンスベクトルを規定する、導電性IPG円筒上に支持されるか、または、導電性IPG円筒を備える不関電極をさらに備える可能性がある。
心臓10の右心室16、右心房12、および冠状静脈洞にそれぞれ経静脈的に導入され、IPG100’’’のコネクタブロック112’’に結合した心内膜のRVリード線114、RAリード線116、およびCSリード線150を備える、こうした左右の心臓ペーシングシステムは、図7および図8に示される。示したCSリード線150は、CS内またはCSから下降する冠状静脈内で、LVに動作可能に設けられるLVペース/センス電極154およびCS内でLAに動作可能に設けられるLAペース/センス電極152を支持する。
RAおよびRVにおいてLAおよびLVのうちの1つまたは両方をペーシングし、検知することは、先に参照したUS−A−6,477,415に記載される方法で行われる可能性がある。IPG回路300’’’の構成要素は、大部分は、上述したIPG回路300の構成要素と対応する。図3および図4のフローチャートに従い、左右の心臓ペーシングパルスが、同時に、または、デジタルコントローラ/タイマ回路330のブロック364で決まる遅延を有して送出される可能性がある。出力増幅器回路340’は、選択されたペース/センス電極対を通して、または、円筒電極140を不関ペーシング電極として採用して、示したRA−PACE、LA−PACE、RA−PACEおよびRV−PACEパルスを送出する可能性がある。
同様に、センス増幅器回路360’は、選択されたペース/センス電極対を通して、または、円筒電極140を不関センス電極として採用して、LA−EVENT、RA−EVENT、LV−EVENT、またはRV−EVENTを宣言するための、それぞれの心房および心室センス増幅器を含む。
PVCセンスベクトルは、ペース/センス電極選択および制御回路またはレジスタ350’を通して適切なV−SELECTコマンドによって規定され得る。図7および図8に示すこの実施形態では、PVCセンスベクトルは、(1)筐体電極140およびRVリングペース/センス電極128、(2)筐体電極140およびLVペース/センス電極154、(3)LAペース/センス電極152およびLVペース/センス電極154、(4)LAペース/センス電極152およびRVリングペース/センス電極128、ならびに、(5)図7でPVCセンスベクトル160として示されるRVリングペース/センス電極128およびLVペース/センス電極154の間で適切なV−SELECTコマンドによって選択される可能性がある。上述したPVCセンス電極対の比較試験を採用して選択が行われる可能性がある。
同様な方法で、PVCセンスベクトルは、ICD IPG、ならびに、心臓の右心房、右心室、および冠状静脈洞に経静脈的に導入され、ペ−ス/センス、および/または、カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を搭載する心内膜リード線を備える、患者の胸部に埋め込まれた2腔ペーシングICDにおいて選択される可能性があり、PVC検知は、選択された遠方場PVCセンス電極対にわたってPVAB期間中に行われる可能性がある。2腔ICDはまた、図5〜図8の実施形態と同様に、左右の心臓ペーシングを提供する、かつ/または、少なくとも1つのSEA電極を備えるように構成される可能性がある。
図9および図10は、プログラムされたペーシングおよび/または検知モードに応じて心房脱分極のP波および/または心室脱分極のR波を検出する心房および/または心室検知機能を提供し、ペーシングまたはカーディオバージョン/ディフィブリレーション治療を送出するための2腔のマルチプログラム可能なICD IPG400および関連するリード線システムを示す。心臓の心房または心室にカーディオバージョン/ディフィブリレーションショック治療を送出するための例示的なカーディオバージョン/ディフィブリレーションリード線システムが図9に示される。図9および図10は、そこに示す構成要素およびその等価物の下位の組み合わせ(sub-combination)を使用して実施される場合がある、心房および/または心室のペーシングおよび/またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション構成のそれぞれの包括的な図示を提供することが意図される。本発明は、R波センス増幅器が、A−PACEパルスの送出後のPAVBP中に通常ブランキングされる、ICD内に実装される可能性がある。
図9および図10の好ましい実施形態では、プログラム式の、すなわち、最新のペーシングモードに依存して、ICD IPGオペレーティングシステムによる適した徐脈条件の検出に応答して心房および/または心室にペーシングパルスが印加される。ペーシングおよび検知機能は、それぞれ、右心房/上大静脈(RA/SVC)および右心室(RV)リード線440および416の端で、それぞれ、右心房12および右心室16内に固定され、コネクタブロック412を通してIPG400の回路機構にそれぞれ電気結合される、心房および心室双極ペース/センス電極対を通して実施される。心臓10の心房腔および/または心室腔に対するカーディオバージョンまたはディフィブリレーションショックの送出は、RA/SVCおよびRVリード線上にある図示する例示的なRAおよびRVカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極、およびCSリード線430上の付加的な冠状静脈洞(CS)電極、ならびにIPG400の外部ハウジングすなわち筐体の露出した表面電極410の選択された組み合わせを通して実施されてもよい。筐体電極410は、オプションとして、心房か心室のいずれかをカーディオバージョンするか、または、ディフィブリレーションするための1つの心臓内カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極とオプションで組み合わせて1つの電極として使用される、皮下カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極として働く。遠隔の皮下ディフィブリレーションパッチ電極を、筐体電極410に加えて、または、筐体電極410の代わりに設けてもよい。
RVリード線416は、従来の構成で示され、環状絶縁シースによって互いから分離した、同心で電気的に絶縁され螺旋状に巻かれた3つのワイヤ導体を囲む、細長い絶縁リード線本体を含む。RVリード線416の遠位端に隣接して、ペース/センスリング電極424、絶縁電極ヘッド428内に伸縮自在に搭載された螺旋ペース/センス電極426が配置される。螺旋電極426は、当該技術分野ではよく知られている方法で、電極ヘッド428から延び、心尖部内にねじ込まれるようになっている。RVペース/センス電極424および426はそれぞれ、RAリード線本体内の螺旋状に巻いたワイヤ導体に結合し、心室における心臓ペーシングおよび近方場R波検知に使用される。RVリード線416はまた、心臓10の右心室16内に設置されるようになっている、RVリード線416の遠位セグメントで細長い露出したワイアコイルのカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422を支持する。RVカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422は、プラチナ、プラチナ合金、または埋め込み可能カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極で使用可能であることが知られている他の材料から作製されてもよく、長さが約5cmであってもよい。カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422はまた、RVリード線416のリード線本体内で螺旋状に巻いたワイヤ導体の1つに結合する。リード線本体の近位端には、3つの露出した電気コネクタを有する分岐コネクタ端418があり、各電気コネクタは、当該技術分野でよく知られている方法で、コネクタブロック412内で、コネクタブロック端子に取り付けられる螺旋状に巻いた導体の1つに結合する。
冠状静脈洞(CS)リード線430は、細長い露出したコイルワイヤカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434に結合した1つの細長い螺旋状に巻いたワイヤ導体を囲む細長い絶縁リード線本体を含む。破線輪郭で示すCSカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434は、心臓10の冠状静脈洞および大静脈408内に位置し、長さが約5cmである場合がある。CSリード線430の近位端には、螺旋状に巻いたワイヤ導体に結合し、当該技術分野でよく知られている方法で、コネクタブロック412内でコネクタブロック端子に取り付けられる露出したコネクタを有するコネクタ端部432がある。
RA/SVCリード線440は、環状絶縁シースによって互いから分離した、同心で電気的に絶縁され螺旋状に巻かれた3つのワイヤ導体を保持する、細長い絶縁リード線本体を含み、一般に、RVリード線416の構造に対応する。リード線本体は、その遠位端を右心耳内に配置するために、当該技術分野でよく知られている方法で心房内でJ形状を形成される。ペース/センスリング電極444、および、絶縁電極ヘッド448内に伸縮自在に搭載される伸張可能な螺旋ペース/センス電極446は、J形状の屈曲部の遠位に形成される。螺旋電極446は、当該技術分野ではよく知られている方法で、電極ヘッド448から延び、心耳内にねじ込まれるようになっている。RAペース/センス電極444および446は、心房ペーシングおよびP波の近方場検知のために使用される。細長く露出したコイルディフィブリレーションRA/SVC電極450は、ペース/センスリング電極444に近位に延び、RAリード線本体内で第3の螺旋状に巻いたワイヤ導体に結合するRAリード線440上で支持される。電極450は、好ましくは、長さが40cm以上であり、SVC内から三尖弁の方に延びるように構成される。RAリード線440の近位端には、3つの露出した電気コネクタを保持する分岐コネクタ442があり、各電気コネクタは、当該技術分野でよく知られている方法で、コネクタブロック412内でコネクタブロック端子に取り付けられる、螺旋状に巻いたワイヤ導体の1つに結合する。
好ましくは、双極ペース/センス電極444、446、および424、426は、近方場検知および心房および心室へのペーシングパルスの送出のために使用される。双極ペース/センス電極444、446、および424、426の、それぞれ、心房および心室に対する、構成、固定方法および配置は、図9に示すものとは異なり得る。単極ペース/センス電極搭載リード線はまた、本発明の手法で使用されてもよく、第2のリターン電極は、カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極または筐体電極410の1つまたは複数であってもよい。図9のICDシステム構成および動作モードは、(1)2腔ペーシングおよび検知能力を保持し、それによって、単腔カーディオバージョン/ディフィブリレーションおよび2腔徐脈/頻脈ペーシング機能を提供しながら、心房または心室カーディオバージョン/ディフィブリレーション機能ならびに関連するリード線および電極を除去することによって、あるいは、(2)心房ICDの特別な場合に、送出される心房カーディオバージョン治療のR波同期を提供するための少なくとも心房ペース/センス能力および心室センス能力を保持しながら、心室カーディオバージョン/ディフィブリレーション能力を除去することによって変わる場合がある。それぞれのこうしたシステムでは、適切なディフィブリレーションおよびペーシングリード線がシステムにおいて採用されることになることが理解されるであろう。皮下に埋め込まれ、心腔からより遠くに離れたIPG筐体電極410またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極、および、心房または心室に近接して配置されるただ1つの他のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極、たとえば、電極422または450のみを採用するより単純なICDシステムでは、PVCセンス増幅器入力を利用可能なカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極に結合することが望ましい。
図10は、本発明を有効に実施することができる2腔ICD400の回路構成の機能略図である。図10の回路構成は、本発明を具体化することができる2腔ICD IPG400の例示として考えられ、制限として考えられるべきではない。その理由は、心室センス増幅器のブランキングを伴う、心房に対する徐脈ペーシング治療を提供する2腔ペーシングモードが使用され続ける限りにおいて、色々なデバイス実装で本発明を有効に実施することができると思われるからである。
図10のICD IPG回路構成は、頻脈性不整脈の検出に応答して必要とされる時に、比較的高電圧のカーディオバージョン/ディフィブリレーションショックを提供する高電圧部、P波および/またはR波を検知し、比較的低電圧の徐脈ペーシングおよび抗頻脈ペーシング治療を提供する低電圧ペース/センス部を含み、両者は、マイクロプロセッサ224、ROM/RAM226、およびDMA228を含むマイクロコンピュータの制御下で動作する。問い掛けるか、または、動作モードおよびパラメータをプログラムするための、外部プログラマとのアップリンクおよびダウンリンクテレメトリを含む他の機能もまた、当該技術分野でよく知られている方法で提供される(図示せず)。
図10のブロック図は、コネクタブロック412の、心房および心室ペース/センスならびにディフィブリレーションリード線コネクタ端子を示す。図9の電極構成を仮定すると、図示するリード線および電極に対する対応は以下の通りである。オプションの端子310は、筐体電極410、すなわち、ICD IPG400のハウジングの非絶縁部に実配線され、技術的には、直接接続されてもよく、コネクタブロック412の一部でなくてもよい。端子320は、RVリード線416を通してRVカーディオバージョン/カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422に結合するようになっている。端子311は、RAリード線440を通してRA/SVC電極450に結合するようになっている。端子318は、CSリード線430を通してCSカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434に結合するようになっている。しかしながら、図示される端子より少ない端子を設けてもよいこと、および/または、図示するカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極搭載リード線の1本または複数本について、1本または複数本の異なるディフィブリレーションリード線、たとえば、心外膜パッチ電極および皮下パッチ電極搭載リード線を採用してもよいことが理解されるであろう。
端子310、311、318、および320は、高電圧出力回路234に結合される。高電圧出力回路234は、制御バス238を介してCV/DEFIB(カーディオバージョン/ディフィブリレーション)制御ロジック230によって制御される高電圧スイッチを含む。回路234内のスイッチは、どの電極が採用され、中間電圧および高電圧カーディオバージョンおよびディフィブリレーションショックの送出中に、どの電極が、コンデンサ246および248を含むコンデンサバンクの正と負の端子に結合されるかを制御する。コネクタブロックの端子324および326は、心室における検知およびペーシングのために、RVリード線416を通してRVペース/センス電極424および426に結合するようになっている。端子317および321は、心房における検知およびペーシングのために、RA/SVCリード線440を通してRAペース/センス電極444および446に結合するようになっている。端子324および326は、スイッチネットワーク208のスイッチを通してR波センス増幅器200の入力に結合する。好ましくは自動利得制御式増幅器の形態をとるR波センス増幅器200は、測定されたR波信号振幅の関数として調整可能な検知閾値を提供する。電極424と426の間で検知される信号が最新の心室検知閾値を超える時はいつでも、R−OUTライン202上にVSENSE信号が生成される。
端子317および321は、スイッチネットワーク208のスイッチを通してP波センス増幅器204に結合する。P波センス増幅器204はまた、好ましくは、自動利得制御式増幅器の形態をとり、測定されたP波振幅の関数として調整可能な検知閾値を提供する。端子317、321に結合するペース/センス電極間で検知される信号が最新の心房検知閾値を超える時はいつでも、P−OUTライン206上にASENSE信号が生成される。A−PACEおよびV−PACE出力回路214および216は、同様に、それぞれ、端子317、321および324、326に結合する。心房および心室センス増幅器204および200は、スイッチマトリクス208内の適した絶縁スイッチによって、同様に、当該技術分野でよく知られている方法で、ペーシングパルスの送出中、および、送出後の短時間の間のA−BLANKおよびV−BLANK信号によって動作するブランキング回路機構によって、A−PACEおよびV−PACE出力回路214および216から分離される。V−BLANK信号の1つは、2腔ペースメーカIPG100を参照して上述した、PAVBP期間中に提供される心房後心室ブランキング信号である。R波およびP波センス増幅器200および204の全体の動作は、たとえば、US−A−5,117,824に開示される動作に対応する場合がある。
図10のICD IPG回路機構は、医師によってプログラムされた治療法(regime)に従って、徐脈および頻脈状況について心房および/または心室心臓ペーシングを、頻脈性不整脈について同期化したカーディオバージョンおよびディフィブリレーションショック治療を提供する。ペーシング動作に関して、ペーサタイミングおよび制御回路212は、当該技術分野ではよく知られている、徐脈ペーシングモードに関連する基本的な期間間隔を制御するプログラム可能なデジタルカウンタを含む。
標準的なペーシング動作モード、たとえば、図3で述べた2腔パーシングモードでは、たとえば、ペーサタイミングおよび制御回路212によって規定される間隔は、心房および心室ペーシング補充間隔、PAVBPを含むブランキング間隔、検知されたP波およびR波が補充間隔のタイミングを再始動するのに有効でない不応期、および、ペーシングパルスのパルス幅を含む。これらの間隔は、ROM/RAM226のRAM内に記憶されたデータに応答して、マイクロプロセッサ224によって決定され、アドレス/データバス218を介してペーサタイミングおよび制御回路機構212に伝達される。ペーサタイミングおよび制御回路212はまた、マイクロプロセッサ224の制御下で心臓ペーシングパルスの振幅を決定する。
ペーシング中、ライン202および206の信号によって示されるR波およびP波を検知すると、ペーサタイミングおよび制御回路212内の補充間隔カウンタはリセットされる。選択されたペーシングモードに従って、ペーサタイミングおよび制御回路212は、適切な補充間隔カウンタがタイムアウトすると、A−PACEおよびV−PACE出力回路214および216にペーストリガ信号を提供して、心房および/または心室ペーシングパルスの生成をトリガする。ペーシング補充間隔カウンタはまた、A−PACEおよびR−PACEパルスが生成されるとリセットされ、それによって、心臓ペーシング機能の基本タイミングを制御する。
ペーサタイミングおよび制御回路212はまた、当該技術分野で知られる任意の抗頻脈性不整脈ペーシング治療を採用して、心房と心室の両方で抗頻脈性不整脈ペーシングのタイミングをとり、かつ送出することに関連する補充間隔を制御する。検知されたR波およびP波によってリセットされた時の補充間隔カウンタに存在するカウント値は、R−R間隔、P−P間隔、P−R間隔、およびR−P間隔の継続時間の尺度として使用されてもよく、その測定値は、ROM/RAM226のRAM内に記憶され、以下で述べるように、頻脈性不整脈の存在を検出するのに使用される。
マイクロプロセッサ224は、割り込み駆動デバイスとして動作し、検知されたP波(A−SENSE)およびR波(V−SENSE)の発生に対応し、かつ、心臓ペーシングパルスの生成に対応する、ペーサタイミングおよび制御回路機構212からの割り込みに応答する。これらの割り込みは、データ/アドレスバス218を介して提供される。マイクロプロセッサ224によって行われる任意の必要な数値計算およびペーサタイミング/制御回路212によって制御される値または間隔の任意の更新が、こうした割り込みに続いて生じる。
たとえば、検知されるか、または、ペーシングされた心室脱分極すなわちR波に応答して、そのR波を、先行して直前にペーシングするか、または、検知したR波と分離する間隔(R−R間隔)、および、ペーシングするか、または、検知したR波を、先行してペーシングするか、または、検知した心房脱分極と分離する間隔(P−R間隔)が記憶されてもよい。同様に、検知されるか、または、ペーシングされた心房脱分極(P波)の発生に応答して、検知されたP波を、先行して直前にペーシングするか、または、検知した心房収縮と分離する間隔(P−P間隔)、および、検知されたP波を、先行して直前に検知するか、または、ペーシングした心室脱分極と分離する間隔(R−P間隔)が記憶されてもよい。好ましくは、ROM/RAM226(図10)のRAMの一部は、先行する一連の測定された間隔を保持することが可能な、複数の再循環バッファとして構成され、測定間隔は、ペースまたはセンス割り込みの発生に応答して分析されて、患者の心臓が現在、心房または心室頻脈性不整脈を示しているかどうかが判定されてもよい。
本発明で採用される、心房または心室頻脈性不整脈の検出は、当該技術分野で知られている頻脈性不整脈検出アルゴリズムに相当してもよい。たとえば、心房または心室頻脈性不整脈の存在は、頻脈性不整脈を示す、持続した一連の、平均レートの短いR−RまたはP−P間隔、または、途切れの無い一連の短いR−RまたはP−P間隔の検出によって確認されてもよい。検出された高レートの突然の開始、高レートの安定性、または、当該技術分野で知られている多くの他の因子もまたこの時に測定されてもよい。
心房または心室頻脈性不整脈が検出され、抗頻脈性不整脈ペーシング療法が処方される場合、抗頻脈性不整脈ペーシング治療の生成を制御する適切なタイミング間隔が、マイクロプロセッサ224からペーサタイミングおよび制御回路212にロードされて、ペーサタイミングおよび制御回路212内の補充間隔カウンタの動作を制御し、R波およびP波の検出が、補充間隔カウンタを再始動するのに有効でない不応期を規定する。
カーディオバージョンまたはディフィブリレーションショックの生成が必要とされる場合、マイクロプロセッサ224は、補充間隔カウンタを採用して、こうしたカーディオバージョンおよびディフィブリレーションパルスならびに関連する不応期のタイミングを制御する。カーディオバージョンパルスを必要とする心房または心室の細動あるいは頻脈性不整脈の検出に応答して、マイクロプロセッサ224は、カーディオバージョン/ディフィブリレーション制御回路230を作動させ、該制御回路230は、高電圧充電制御ライン240の制御下で、HV充電回路236を介して高電圧コンデンサ246、248の充電を始動する。高電圧コンデンサの電圧は、VCAPライン244を介して監視され、監視された電圧信号は、マルチプレクサ220を通って渡され、デジタル化され、ADC/比較器222において、マイクロプロセッサ224によって設定された所定値と比較される。電圧比較が満たされると、キャップフル(CF:Cap Full)ライン254上のロジック信号が、カーディオバージョン/ディフィブリレーション制御回路230に印加され、充電を終了する。その後、ディフィブリレーションまたはカーディオバージョンショックの送出タイミングは、ペーサタイミング/制御回路212によって制御される。細動または頻脈治療の送出に続いて、マイクロプロセッサ224、その後、動作モードを心臓ペーシングに戻し、ペーシングあるいは検知された心房または心室脱分極の発生による次の連続する割り込みを待つ。
図示したICDのオペレーティングシステムでは、カーディオバージョンまたはディフィブリレーションショックの送出は、制御バス238を介した制御回路230の制御下で、出力回路234によって達成される。出力回路234は、単相ショックと2相ショックのいずれが送出されるか、電極の極性、および、ショック送出時にどの電極が関係するかを判定する。出力回路234はまた、ショック送出中に電極が一緒に結合するかを制御する高電圧スイッチを含む。別法として、最新の埋め込み可能ディフィブリレータと同様に、ショック中に一緒に結合することを意図される電極は、デバイスハウジングの外部か、内部のいずれかで、互いに永続的に結合するだけであってもよく、極性は、同様にプリセットされてもよい。複数電極システムに対して2相ショック療法を送出する出力回路機構の例は、たとえば、US−A−4,727,877に見出され得る。
本発明によれば、PVCセンス増幅器210は、バス218を通して受け取られるプログラムされたV−SELECTコマンドに応答して、スイッチネットワーク208内のスイッチを通して、示す電極の中から、好ましくは、カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422、434、450、筐体電極410、および、リングペース−センス電極424と先端ペース/センス電極426のうちの1つの中から選択される一対のPVCセンス電極に選択的に結合される可能性がある一対のセンス入力を有する図10の回路構成に組み込まれる。スイッチマトリクス208は、本発明のPVC検知機能において使用されて、PAVBP中の(また、心周期中の他の時点の)PVCの検出時に使用するために、利用可能なペース/センスおよび/またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極のどの対が、広帯域(0.5〜200Hz)PVCセンス増幅器210の入力に結合されるかが選択される。バンドパス増幅器210からのPVC信号は、マルチプレクサ220を通して渡され、DMA228の制御下でROM/RAM226のRAM内へ記憶するために、A/D変換器222によって多ビットデジタル信号に変換されることができる。マイクロプロセッサ224は、デジタル信号および形態解析技法を採用して、ROM/RAM226に記憶されたデジタル化信号を特徴付け、当該技術分野で知られている多くの信号処理方法(methodology)の任意の方法を採用して、患者の心調律を認識し、かつ分類してもよい。
心房ペーシングおよび心室検知を伴う2腔ペーシングモードでは、PVC増幅器210は、PAVBP中にブランキングされない。図3および図4で述べたステップをたどる。ステップS130にて、PAVのタイムアウト中に検出されるPVCは、マイクロプロセッサ224に対する割り込みとして採用される。PAV遅延のタイムアウト時にV−PACEパルスの送出を禁止するか、VSP遅延のタイムアウト時にV−PACEを送出するかを判定するために、図4のステップをたどる。図9および図10に示すこの実施形態では、PVCセンスベクトルは、(1)筐体電極410およびRVコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422、(2)筐体電極410およびSVCコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極450、(3)円筒電極410およびRVリングペース/センス電極424、(4)筐体電極410およびCSコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434、(5)CSコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434およびRVリングペース/センス電極424、(6)CSコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極434およびRVコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422、ならびに、(7)RVコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極422およびSVCコイルカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極450の間で適切なV−SELECTコマンドによって選択される可能性がある。
有利には、センス増幅器360、360’、360’’内のPVCセンス増幅器およびPVCセンス増幅器210および筐体は、当該技術分野ではよく知られているように、心周期中に使用可能にされて、自発的に生じるPQRST群を、リアルタイム解析またはデータ記憶のために記録することができるように、従来のEGMセンス増幅器として機能する可能性がある。
本明細書で参照される全ての特許および刊行物は、その全体が参照により本明細書に援用される。
IPG、ならびに、心臓の右心房および右心室に経静脈的に導入された心内膜リード線を備える、患者の胸部に埋め込まれた2腔ペースメーカの略図であって、PVC検知が、選択された遠方場検知電極対にわたってPAVBP中に行われる可能性がある、2腔ペースメーカの略図である。 本発明を実施することができる図1のペーシングIPGのブロック図である。 DDDペーシングサイクルのステップを示すフローチャートである。 PAVBPのタイムアウト中にPVCを検出し、検知されたPVCに応答するステップを示す詳細なフローチャートである。 SEAを支持するIPG、ならびに、心臓の右心房および右心室に経静脈的に導入された心内膜リード線を備える、患者の胸部に埋め込まれた2腔ペースメーカのさらなる実施形態の略図であって、PVC検知が、選択された遠方場SEAセンス電極対にわたってPAVBP中に行われる可能性がある、2腔ペースメーカのさらなる実施形態の略図である。 本発明を実施することができる図5のペーシングIPGのブロック図である。 PVC検知が、選択された左右の心臓センス電極対にわたってPAVBP中に行われる可能性がある、患者の胸部に埋め込まれた2腔の左右の心臓ペースメーカ、ならびに、心臓の右心房、右心室、および冠状静脈洞に経静脈的に導入された心内膜リード線のさらなる実施形態の略図である。 本発明を実施することができる図7のペーシングIPGのブロック図である。 IPG、ならびに、ペース/センスおよび/またはカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を支持する、心臓の右心房、右心室、および冠状静脈洞に経静脈的に導入された心内膜リード線を備える、患者の胸部に埋め込まれた2腔ペーシングICDの略図であって、PVC検知が、選択された遠方場検知電極対にわたってPAVBP中に行われる可能性がある、2腔ペーシングICDの略図である。 本発明を実施することができる図7のICD IPGのブロック図である。

Claims (16)

  1. ペーシングシステムにおいて心室性期外収縮(PVC)を宣言し、かつそれに応答する方法であって、
    患者の体内に埋め込むようになっている埋め込み可能パルス発生器と、
    心房心腔に動作可能に設けられるようになっている少なくとも1つの活性心房ペース/センス電極を有する前記埋め込み可能パルス発生器から延びる心房リード線と、
    前記患者の体内に埋め込まれるようになっている少なくとも1つの不関心房ペース/センス電極と、
    心室心腔に動作可能に設けられるようになっている少なくとも1つの活性心室ペース/センス電極を有する前記埋め込み可能パルス発生器から延びる心室リード線と、
    前記患者の体内に埋め込まれるようになっている不関心室ペース/センス電極とを備え、前記ペーシングシステムは、
    自然な心房脱分極を検知し、A−EVENTを宣言するための、前記活性および不関心房ペース/センス電極に結合した心房検知手段と、
    心房ペース(A−PACE)パルスを生成し、それを前記心房心腔に送出するための、前記活性および不関心房ペース/センス電極に結合した心房ペースパルス発生器手段と、
    自然な心室脱分極を検知し、V−EVENTを宣言するための、前記活性および不関心室ペース/センス電極に結合した心室検知手段と、
    心室ペース(V−PACE)パルスを生成し、それを前記心室心腔に送出するための、前記活性および不関心室ペース/センス電極に結合した心室ペースパルス発生器手段と、
    該心室ペースパルス発生器手段によるV−PACEパルスの生成に続き、かつ、前記心室検知手段により宣言されたV−EVENTに続いてV−A間隔をタイムアウトするV−A間隔タイミング手段と、
    前記V−A間隔の終了時に前記心房パルス発生器手段をトリガしてA−PACEパルスを生成する手段と、
    前記V−A間隔の終了時に前記心房パルス発生器手段をトリガしてA−PACEパルスを生成することにより、PAV間隔をタイムアウトする手段と、
    心房ペースパルスの生成および送出後の所定の心室ブランキング期間に、前記第1心室センス増幅器がV−EVENTを宣言することを防止する心室ブランキング手段と、
    をさらに備え、
    前記方法は、
    前記患者の体内でPVCセンス電極対にわたって前記心室ブランキング期間中に生じる前記心室の脱分極を検知し、前記活性および不関心室ペース/センス電極によって規定された心室センスベクトルと異なるPVCセンスベクトルを規定し、かつPVCを宣言すること、および
    該宣言されたPVCに応答して、前記PAV遅延を終了させ、前記V−A間隔タイミング手段をトリガして前記V−A間隔をタイムアウトすること、
    を含む、心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答する方法。
  2. 心室性期外収縮(PVC)を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステムであって、
    患者の体内に埋め込むようになっている埋め込み可能パルス発生器と、
    心房心腔に動作可能に設けられるようになっている少なくとも1つの活性心房ペース/センス電極を有する前記埋め込み可能パルス発生器から延びる心房リード線と、
    前記患者の体内に埋め込まれるようになっている少なくとも1つの不関心房ペース/センス電極と、
    心室心腔に動作可能に設けられるようになっている少なくとも1つの活性心室ペース/センス電極を有する前記埋め込み可能パルス発生器から延びる心室リード線と、
    前記患者の体内に埋め込まれるようになっている不関心室ペース/センス電極とを備え、
    自然な心房脱分極を検知し、A−EVENTを宣言するための、前記活性および不関心房ペース/センス電極に結合した心房検知手段と、
    心房ペース(A−PACE)パルスを生成し、それを前記心房心腔に送出するための、前記活性および不関心房ペース/センス電極に結合した心房ペースパルス発生器手段と、
    自然な心室脱分極を検知し、V−EVENTを宣言するための、前記活性および不関心室ペース/センス電極に結合した心室検知手段と、
    心室ペース(V−PACE)パルスを生成し、それを前記心室心腔に送出するための、前記活性および不関心室ペース/センス電極に結合した心室ペースパルス発生器手段と、
    該心室パルス発生器手段によるV−PACEパルスの生成に続き、かつ、前記心室検知手段により宣言されたV−EVENTに続いてV−A間隔をタイムアウトするV−A間隔タイミング手段と、
    前記V−A間隔の終了時に前記心房パルス発生器手段をトリガしてA−PACEパルスを生成する手段と、
    前記V−A間隔の終了時に前記心房パルス発生器手段をトリガしてA−PACEパルスを生成することにより、PAV間隔をタイムアウトする手段と、
    心房ペースパルスの生成および送出後の所定の心室ブランキング期間に、前記第1心室センス増幅器がV−EVENTを宣言することを防止する心室ブランキング手段と、
    をさらに備え、
    検知手段は、前記患者の体内で前記心室ブランキング期間中に生じる前記心室の脱分極を検知し、前記活性および不関心室ペース/センス電極によって規定された心室センスベクトルと異なるPVCセンスベクトルを規定し、かつPVCを宣言するために設けられ、
    終了手段は、前記宣言されたPVCに応答して、前記PAV遅延を終了させ、前記V−A間隔タイミング手段をトリガして前記V−A間隔をタイムアウトするために設けられる、心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  3. 前記活性および不関心室ペース/センス電極によって規定される心室センスベクトルと異なるPVCセンスベクトルを規定する、前記患者の体内に設けられたPVCセンス電極対と、
    前記心室ブランキング期間中に生じる前記心室の脱分極を検知し、PVCを宣言するための、前記PVCセンス電極対に結合したPVC検知手段と、
    を備える請求項2に記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  4. A−PACEパルスの送出から心室安全ペース遅延のタイミングをとる手段と、
    前記心室安全ペース遅延のタイムアウトによって、前記心室ペースパルス発生手段をトリガして、V−PACEパルスを生成し、それを前記活性および不関心室ペース/センス電極を通して前記心室心腔に送出するための、PVCの宣言に応答する手段と、
    をさらに備える請求項2または3に記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  5. 前記心室安全ペース遅延は、前記心室ブランキング期間より長く、前記PAV遅延より短く、前記送出されたV−PACEパルスが、前記心臓の受攻期に送出されないことを確実にするように選択される請求項2ないし4のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  6. 自然な心房脱分極を検知し、A−EVENTを宣言するための、前記活性および不関心房ペース/センス電極に結合した心房検知手段と、
    前記V−A間隔のタイムアウト中にA−EVENTを宣言することによってV−A間隔を終了させる手段と、
    該V−A間隔のタイムアウト中にA−EVENTを宣言することによってSAV間隔をタイムアウトする手段と、
    をさらに備える請求項2ないし5のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  7. 前記活性および不関心室ペース/センス電極は前記心室リード線上に設けられ、
    前記PVCセンス電極対は前記埋め込み可能パルス発生器上に設けられた不関ペース/センス電極を備え、前記活性および不関心室ペース/センス電極のうちの1つは前記心室リード線上に設けられる請求項2ないし6のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  8. 前記埋め込み可能パルス発生器は、センス電極アレイで少なくとも2つのセンス電極を支持するハウジングを備え、前記PVCセンス電極対は、前記埋め込み可能パルス発生器ハウジングによって支持された前記センス電極を備える請求項2ないし7のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  9. 前記埋め込み可能パルス発生器は、センス電極アレイで少なくとも3つのセンス電極を支持するハウジングを備え、前記埋め込み可能パルス発生器ハウジングによって支持された前記少なくとも3つのセンス電極の中から前記PVCセンス電極対を選択する手段をさらに備える請求項2ないし8のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  10. カーディオバージョン/ディフィブリレーションショックを前記心腔に送出するための、前記心房および前記心室のうちの1つの周りに設けられた第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極をさらに備え、
    前記埋め込み可能パルス発生器は、頻脈性不整脈の存在を判定し、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を通してカーディオバージョン/ディフィブリレーションショック治療を提供する手段をさらに備え、
    前記PVCセンス電極は、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極の少なくとも1つを含む
    請求項2ないし9のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  11. 前記心房リード線は、前記心臓に関連して設けられるようになっている第1カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を支持し、
    前記心室リード線は、前記心臓に関連して設けられるようになっている第2カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を支持し、
    前記埋め込み可能パルス発生器は、頻脈性不整脈の存在を判定し、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を通してカーディオバージョン/ディフィブリレーションショック治療を提供する手段をさらに備え、
    前記PVCセンス電極は、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極の少なくとも1つを含む
    請求項2ないし10のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  12. 前記心臓の左心腔に関連して設けられるようになっている第1カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を支持する、前記埋め込み可能パルス発生器から延びる冠状静脈洞リード線をさらに備え、
    前記心室リード線は、前記心臓の右心室に関連して設けられるようになっている第2カーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を支持し、
    前記埋め込み可能パルス発生器は、頻脈性不整脈の存在を判定し、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を通してカーディオバージョン/ディフィブリレーションショック治療を提供する手段をさらに備え、
    前記PVCセンス電極は、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極の少なくとも1つを含む
    請求項2ないし11のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  13. 前記PVCセンス電極は、前記第1および第2のカーディオバージョン/ディフィブリレーション電極を含む請求項10ないし12のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  14. 前記心臓の左心腔に関連して設けられるようになっている左心腔ペース/センス電極を支持する、前記埋め込み可能パルス発生器から延びる冠状静脈洞リード線をさらに備え、
    前記埋め込み可能パルス発生器は、前記心房および心室ペース/センス電極および前記左心腔ペース/センス電極を通して右心腔および左心腔の同期化されたペーシングを提供する手段をさらに備え、
    前記PVCセンス電極は、前記左心腔ペース/センス電極を含む
    請求項2ないし13のいずれかに記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  15. 前記PVCセンス電極は、前記左心腔ペース/センス電極、ならびに、前記活性および不関心室ペース/センス電極のうちの1つを含む請求項14に記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
  16. 前記PVCセンス電極は、前記左心腔ペース/センス電極および前記埋め込み可能パルス発生器上に設けられた不関ペース/センス電極を含む請求項14に記載の心室性期外収縮を宣言し、かつそれに応答するペーシングシステム。
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