JP2006512572A - 乳酸バイオセンシング・ストリップ - Google Patents
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Abstract
Description
発明の背景
発明の目的
発明の要約
i. 外側表面、
ii. スクリーン印刷された基準電極、及び
iii. スクリーン印刷された作業電極、
を有する。
i. 電気的に絶縁されたベースサポート(1)、
ii. それにデポジットされた第一及び第二の一対の銀層(2)、前記二つの層の間の適当なスペースで分離されている、
iii. 一対のグラファイト層、前記一対のグラファイト層の各々はそれぞれ一つの銀層にデポジットされ、前記それぞれの銀層(2)と電気的に結合される、
iv. 該第一の銀層はそのグラファイト層で完全に覆われる、
v. 該第二の銀層は、その中央がそのグラファイト層で部分的に覆われ、結合する端子と作業ゾーン領域を覆われない状態で残す、
vi. 前記第二の銀電極層の覆われない作業ゾーンに塩化銀(4)をデポジットする、
vii. 該第一の銀層を覆うグラファイト層の作業ゾーンに乳酸オキシダーゼをメディエーターと共にデポジットする(5)、
viii.基準電極を形成する前記銀/塩化銀層(4)と作業電極を形成する酵素とメディエーターの層(5)は前記サポート(1)に支持される、
ix. 基準電極(4)と作業電極(5)の作業ゾーンを親水性の幕で覆う。
発明の詳細な説明
i. 導電性トラッキングの印刷
ii. 基準電極の印刷
iii. 作業電極の印刷
iv. 電極上に膜を固定。
L-乳酸 + LOD (ox) --------ピルビン酸 + LOD (red)
LOD (red) + Me (ox) ---------LOD (ox) + Me (re)
メディエーターとグラファイトのペーストの調製
100 mgのグラファイト粉末とポリビニル・ピロリドン(結合剤)を0.01 Mフェリシアン化カリウム(メディエーター)とエチレングリコール・モノブチル・エーテル中で混合してスクリーン印刷可能な作業電極グラファイト・ペーストを調製した。
ドライ・ストリップの調製
商業的に入手した2 Uの乳酸オキシダーゼを含む乳酸オキシダーゼ溶液(2 μL)をメディエーターを混合したグラファイト電極ストリップに物理的に吸着させ、一晩保持して25℃で乾燥させた。ドライ・ストリップ電極は親水性のナイロン膜で覆った。膜を貼り付ける前に、蒸留水中10%の表面活性剤(Tween 80)溶液にしばらく入れて、次に乾燥した膜をストリップに固定した。
乳酸標準乳酸溶液の調製
0.1 Mリン酸バッファー中にストック乳酸溶液10 mMを調製した。このストック溶液をリン酸バッファーで希釈して2 mM, 4 mM, 6 mM, 及び8 mMの標準溶液を調製した。
酵素ストック溶液の調製
酵素乳酸オキシダーゼ15 mgを100 μLのリン酸バッファーに溶解して5 U/μLの濃度にして、作業用の酵素溶液を得た。このストック溶液をさらに1 U/μLに希釈した。
メディエーター混合グラファイト・ドライ・ストリップへの酵素の固定
2 Uの乳酸オキシダーゼを含む2μLの酵素溶液をメディエーター混合グラファイト電極ストリップに吸着させ、一晩保持して25℃で乾燥させた。前記ドライ・ストリップ電極を親水性ナイロン膜で覆った。膜を貼付する前に、蒸留水中10%の表面活性剤(Tween 80
)溶液にしばらく入れて、次に乾燥した膜をストリップに固定した。
酵素活性
乳酸オキシダーゼの活性を調べるSigmaプロトコルを用いて乳酸オキシダーゼの活性を評価した。基本原理は、乳酸オキシダーゼがl-乳酸をピルビン酸とH2O2に変換するということである。H2O2はその後4-アミノアンチピリン(4AAP)とジメチルアニリン(DMA)の存在下で着色した色素に変換される。
LOD
L-乳酸 + O2 → ピルビン酸 + H2O2
LOD
2 H2O2 + 4-AAP + DMA → キノンジイミン色素 + H2O
U cm-2 = AV/εts
ここで、Aは、インキュベーションの前と後の吸収率の差であり、
Vは、全体積であり、
εは、565 nmでのキノンジイミン色素のミリモル消光係数(35.33),
tは、反応時間(10分)であり、
Sは、酵素電極の表面積である。
作業グラファイト・ストリップでの固定されたLODの酵素活性は75%であることが見出された。
電流計による応答研究
作業電極としてグラファイトに固定された酵素(LOD)とAG/AgCl基準電極を含む乳酸バイオセンシング・ストリップを、バイアス電圧0.4 Vで分極した電位計の入力に結合し、乳酸(1-8 mM)に対する電流計校正応答が測定された(図2)。8 mMという乳酸溶液で60 μAの最大電流が得られ、それより上では電流の顕著な変化は認められなかった。乳酸溶液(1-8 mM)に対する反応時間は、乳酸の各濃度で40秒であることが見出された(図3)。結果は、5%以内で再現性があることが見出された。電流計測定には以下の原理が関わっていた:
乳酸 + LOD(ox) → ピルビン酸 + LOD (red)
LOD (red) + Fe3+ → LOD(ox) + Fe2+
0.4 V
Fe2+ → Fe3+
1. この乳酸バイオセンシング・ストリップはサンプル中の乳酸の速やかな評価を与える。
2. 冷蔵条件下でサンプルの貯蔵寿命は4ヶ月である。
3. 1から8 mMまでの乳酸濃度でストリップの応答は線形である。
4. ストリップは環境に害を及ぼさずに使い捨てできる。
5. ストリップは正式の医学トレーニングを受けていない人でも容易に使用できる。
Claims (15)
- 作業電極と基準電極を含む乳酸バイオセンシング・ストリップであって、前記二つの電極は電気的に絶縁されたベースサポートにデポジットされ、該作業電極は酵素乳酸オキシダーゼとエレクトロン・メディエーターを無機グラファイト・マトリックスに固定して形成され、該グラファイト層は銀層にデポジットされ、基準電極は塩化銀を別の銀層にデポジットして形成される乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- さらに:
電気的に絶縁されたベースサポート(1)、
それにデポジットされた一対の第一及び第二の銀層(2)、前記二つの層はその間の適当なスペースで隔離される、
一対のグラファイト層、前記一対のグラファイト層の各々はそれぞれ一つの銀層にデポジットされて前記それぞれの銀層(2)と電気的に結合され、
該第一の銀層はそのグラファイト層によって完全に覆われ、
該第二の銀層はその中央で部分的にそのグラファイト層によって覆われて結合端末と作業ゾーン領域を覆われないで残し、
前記銀電極層の覆われない作業ゾーンには塩化銀(4)がデポジットされる、
乳酸オキシダーゼがメディエーターと共に該第一の銀層を覆うグラファイト層の該作業ゾーンにデポジットされる(5)、
基準電極を形成する前記銀/塩化銀層(4)と作業電極を形成する酵素とメディエーターの層(5)は前記サポート(1)に支持され、該基準電極(4)の作業ゾーンと作業電極(5)は親水性の膜で覆われる、
を備えて成る請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。 - 用いられる電気的に絶縁されたベースサポートがポリ塩化ビニルから作られることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 銀層間の距離は0.5乃至1 mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 各銀層の厚さが15乃至25ミクロンの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 用いられる該エレクトロン・メディエーターがフェリシアン化カリウム又はフェロセンから選択されることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 用いられる該親水性の膜がナイロン又はポリエステルから作られることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 電極の該作業ゾーンが分析物サンプルを小出しするのに用いられる標的領域であることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 該ストリップにおける該酵素乳酸オキシダーゼの活性が70-80%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 乳酸検出の応答時間が30 から40 秒間での範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 乳酸濃度に対する電流計測の線形応答が2〜8 mMの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 該バイオセンシング・ストリップの貯蔵寿命が冷蔵条件下で約4ヶ月であることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 該バイオセンシング・ストリップの貯蔵寿命が20〜30℃の範囲の温度で約2ヶ月であることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 該ストリップが使い捨てできることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
- 電極の結合端子が電極を電位計に結合するために用いる領域であることを特徴とする請求項1に記載の乳酸バイオセンシング・ストリップ。
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