JP2006512088A - 植物遺伝子 - Google Patents

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Abstract

IDA遺伝子、そのホモログ、断片若しくは誘導体、又はその発現を改変することによって植物における器官脱離を減少させるための方法を記載する。

Description

本発明は、新規な植物遺伝子及び植物における器官脱離(organ abscission)の抑制へのそれらの使用に関する。
本発明は、器官脱離の遅延を有する新規な植物にも関する。
詳細には、本発明は花又は葉を含めた他の装飾若しくは観賞器官が長持ちする植物を製造することに関する。
本発明に従う好ましい植物にはハス、チューリップ、バラ、ポインセチアなどの顕花植物又は例えばクリスマスツリーなどの高木がある。
生理的に決定される細胞分離プログラムである器官脱離は、老化又は損傷した器官の除去、及び植物にとって望まれないか又はもはや機能を有さない器官の脱落を助ける(1)。このプロセスは脱落する器官の基部に離層帯(AZ)が形成されることを必要とする(2)。AZにおいて、酵素加水分解によって隣接する生細胞間の細胞壁の溶解が生じ、器官が脱離する(3)。花の目的は受粉を助長することであるので、受精後に花は通常脱離する。
エチレンは器官脱離の調節に長い間関連付けられており、多くの植物において器官脱離プロセスを加速することが示されている(4)。花の器官脱離の遅延に関する最近の報告、例えば富ロイシンリピート(LRR)受容体様キナーゼ(PLK)であるHAESAの蛋白質レベルに関する報告や、MADSドメイン因子であるAGL15の過剰発現に関する別の報告(5、6)は、エチレンが分離を引き起こす遺伝子発現プログラムの唯一の誘導物質及び調節物質であるということに疑問を呈している。エチレン非感受性のアラビドプシス タリアナ(Arabidopsis thaliana)突然変異体etr1(7)及びein2(8)は花の器官脱離にかなりの遅れを示すが、比較研究はこれら突然変異体が野生型(wt)植物と事実上同じ発達進行を経ることを実証している(1、9)。
WO02/061042は、アラビドプシスの第5染色体上の遺伝子(NEVERSHED)及びNEVERSHED遺伝子のARF GAPドメインを突然変異させることによる花の器官脱離の防止法へのその使用について記載している。
WO02/061042
広い一態様において、本発明は、植物における遺伝子発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法に関する。
「遺伝子の発現レベルを低下させる」という用語は、
遺伝子のコード領域の発現を低下又は変更又は消失させること、
遺伝子のコード領域によりコードされるタンパク質の活性を低下又は変更又は消失させること、
遺伝子調節配列の影響を低下又は変更又は消失させ、すなわちそれらの配列が低下した活性を有するか、又は全く活性を有さないようにすること、及び
遺伝子プロモーター配列の影響を低下又は変更又は消失させ、すなわちその配列が低下した活性を有するか、又は全く活性を有さないようにすること
のうち1つ又は複数を含む。
好ましい一態様において、本発明は、植物における遺伝子発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法に関し、その遺伝子はIDA遺伝子又はその模倣体(a mimetic)である。
別の広い態様において、本発明は器官脱離の減少を示すことができる植物に関する。
別の広い態様において、本発明は植物に器官脱離の減少を示させることができる1つ又は複数の改変された遺伝子に関する。
「改変された遺伝子」という用語は、
遺伝子のコード領域の低下又は変更又は消失した発現を有する遺伝子、
遺伝子のコード領域によりコードされるタンパク質の低下又は変更又は消失した活性を有する遺伝子、
遺伝子調節配列の低下又は変更又は消失した影響を有し、すなわちそれらの配列が低下した活性を有するか、又は全く活性を有さない遺伝子、及び
遺伝子プロモーター配列の低下又は変更又は消失した影響を有し、すなわちその配列が低下した活性を有するか、又は全く活性を有さない遺伝子
のうち1つ又は複数を含む。
ここで、改変された遺伝子は、植物に器官脱離の減少を示させることができる突然変異遺伝子又はサイレンシングされた遺伝子であり得る。
本明細書において使用される「遺伝子」という用語は、1つ若しくは複数の調節配列及び/又は1つ若しくは複数のコード配列及び/又は1つ若しくは複数の非コード領域を有するヌクレオチド配列を意味する。
非常に好ましい態様において、「遺伝子」という用語は、少なくとも1つ又は複数の調節配列を有するヌクレオチド配列を意味する。
非常に好ましい態様において、「遺伝子」という用語は、少なくとも1つのプロモーター配列を有するヌクレオチド配列を意味する。
好ましくは、本発明は突然変異した遺伝子に関する。突然変異は、配列の1つ又は複数の置換、1つ又は複数の欠失、1つ又は複数の挿入のうち1つ又は複数であり得る。
好ましくは、突然変異は少なくとも1つの置換及び/又は少なくとも1つの欠失である。
突然変異は、調節領域及び/又はコード領域に存在し得る。
好ましくは、遺伝子における突然変異は、調節領域の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。
「調節配列」という用語は、プロモーター及びエンハンサー並びに他の発現調節シグナルを含む。
突然変異は、隣接領域及び/又は遠位領域の中に存在し得る。
突然変異は遺伝子の発現を低下させ、又消失させもする。この点で、突然変異はプロモーターがプロモーターとして作用することを抑制するようにプロモーター領域に存在し得る。その代わりに、かつ/又はさらに、突然変異はコード領域の発現を低下させ(又、消失させもし)、かつ/又は発現が非機能的な蛋白質をもたらすように、コード領域に存在し得る。ここで、「非機能的な」という用語は、非突然変異コード配列によりコードされるタンパク質と同じ種類及び/又は活性レベルを有さないタンパク質を意味する。好ましくは、「非機能的な」という用語は、活性を全く有さないタンパク質を意味する。
好ましい態様において、遺伝子における突然変異は、コード配列の非常に低い発現を起こすような、好ましくは発現を起こさないような、調節配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。
非常に好ましい態様において、遺伝子における突然変異は、プロモーター配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。
「プロモーター」という用語は、本技術分野の通常の意味、例えばRNAポリメラーゼ結合部位という意味で使用される。
非常に好ましい態様において、遺伝子における突然変異は、プロモーターを不活性化するようにプロモーター配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。「不活性化する」という用語は、プロモーターの活性を少なくとも低下させること、好ましくは活性を少なくとも実質的に不活性化することを意味する。さらに好ましい実施形態において、「不活性化する」という用語は、完全な不活性化を意味する。
別の広い態様において、本発明は植物に器官脱離の減少を示させることができるヌクレオチド配列を有するベクターに関する。
別の広い態様において、本発明は植物に器官脱離の減少を示させることができる突然変異した調節配列に関する。
別の広い態様において、本発明はIDA遺伝子、そのホモログ、断片、若しくは誘導体、又はその発現を改変することによって植物における器官脱離を減少させる方法に関する。
本発明をこれから全体及び特定の実施形態に関して解説する。
以下の注解において、添付の配列を参照する。
配列番号1:IDA遺伝子の配列である。このDNA配列はida突然変異を相補するために使用された。IDA遺伝子の開始コドン及び終止コドンを太字(及び大きな活字)で表示している。IDAのmRNA配列の最初及び最後の塩基対(大きな活字)に下線を付す。
配列番号2:IDAのcDNA配列(アクセッション番号AY087883)である。cDNAにおけるコード配列は塩基対98〜331であり、太字(及び大きな活字)の開始コドン(atg)及び太字(及び大きな活字)の終止コドンを参照のこと。
配列番号3:IDAタンパク質のアミノ酸配列(アクセッション番号AM65435)である。
配列番号4:AtIDL2である。
配列番号5:AtIDL3である。
配列番号6:AtIDL4である。
配列番号7:AtIDL5である。
配列番号8:IDA遺伝子の上流部分を示す。この配列はプロモーター領域を有する。本発明の非常に好ましい態様において、突然変異は本配列のプロモーター部分に作られるか、又は存在する。
配列番号9:IDA遺伝子の上流部分を示す。この配列はプロモーター領域を有する。プロモーターを増幅させるために使用した(離層帯における発現を実証するために使用した)プライマーに下線を付し、太字で示す。本発明の非常に好ましい態様において、突然変異は本配列のプロモーター部分に作られるか、又は存在する。
配列番号10:IDA遺伝子の上流部分を示す。この配列はプロモーター領域を有する。非常に好ましい態様において、T−DNAの挿入(図4)によりida突然変異体に欠失しているプロモーターの断片を斜体及び太字で示す。
配列番号11:IDA遺伝子を示す。SALK系133209(下記)におけるT−DNAの挿入位置は、コード領域に斜体及び太字で示し下線を付したaヌクレオチドとtヌクレオチドの間である。
配列番号12:開始コドン及び終止コドンを含むIDAのコード配列である。
本発明の特定の態様には以下がある。
植物における遺伝子発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、遺伝子がIDA遺伝子又はその模倣体である方法。
植物が前記改変されたヌクレオチド配列を有するか、又はその配列で形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示す、改変されたヌクレオチド配列。
AY087883、AtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)、C末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列を含むヌクレオチド配列、N末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含むヌクレオチド配列、C末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHN に対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含むヌクレオチド配列から選択される配列の全て又は一部であるヌクレオチド配列であって、前記ヌクレオチド配列が前記配列のいずれかの突然変異であり、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか、又はその配列で形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11又はそのいずれかの模倣体のいずれか1つとして示される配列の突然変異であるヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を含むか、又はその配列で形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11のいずれか1つとして示される配列の突然変異であるヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか、又はその配列で形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する構築体。
本明細書において提示された態様に従う発明を有するベクター。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する発現ベクター。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する形質転換ベクター。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する宿主細胞。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する器官。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する生物。
本明細書において提示された態様に従う発明を有する形質転換植物。
本明細書において提示された態様に従う発明を植物に形質転換することを含む方法。
器官脱離を減少させるための形質転換植物の調製への、本明細書において提示された態様に従う発明の使用。
IDA遺伝子、そのホモログ、断片、若しくは誘導体、又はその発現を改変することによって植物における器官脱離を減少させる方法。
ヌクレオチド配列、改変されたヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか、又はその配列で形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示す配列。
異種コード配列を発現させるための配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するプロモーター配列の使用。
前記異種コード配列が前記プロモーター配列に自然に関連するコード配列に相当する突然変異コード配列である、請求項31に記載の使用。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有する単離及び/又は精製されたヌクレオチド配列。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチドを有する単離及び/又は精製された構築体。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製されたベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された発現ベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換ベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換細胞。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的である単離及び/又は精製されたヌクレオチド配列。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された構築体。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製されたベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された発現ベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換ベクター。
配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換細胞であって、前記細胞が天然細胞ではない形質転換細胞。
「模倣体」という用語は、基準配列(例えばIDA遺伝子)の変異体及び類似した機能を有する他の配列を含み、これらの他の配列は基準遺伝子の配列に近い配列同一性を有し得る(例えばIDA遺伝子、配列番号1参照)。IDA遺伝子及びその模倣体に関して、本明細書において模倣体配列を「IDA様」又は「IDL」であると呼ぶ。
上に指摘したように、遺伝子における突然変異は、コード配列の非常に低い発現を起こすような、好ましくは発現を起こさないような調節配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。非常に好ましい態様において、遺伝子における突然変異はプロモーター配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。
非常に好ましい態様において、遺伝子における突然変異は、配列番号1に示すヌクレオチド配列、又はその変異体、ホモログ、断片若しくは誘導体のプロモーター配列の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。ここで、突然変異したヌクレオチド配列により、(その発現などによって)植物は器官脱離の減少を示す。
非常に好ましい態様において、遺伝子における突然変異は、配列番号1、8若しくは9に示すプロモーター配列、又はその模倣体の部分に少なくとも1つの突然変異を有する。模倣体という用語は、配列相同性又は配列同一性が類似し、突然変異した配列と同じ影響を有することができる、すなわち同一配列で形質転換された植物に器官脱離の減少をもたらすことができる配列を意味する。
本明細書において記載した特定の実施形態において、突然変異は遺伝子のプロモーター領域へのT−DNAの挿入を介して導入される。しかし、明らかとなるであろうように、突然変異を作り出す他の方法が当業者にすぐに明らかとなるであろう。T−DNA挿入法を用いるのとは対照的に、例えば組換えDNA法を用いて突然変異遺伝子をde novo調製できることも理解できる。
本明細書において記載した特定の実施形態において、突然変異は遺伝子Atg68765に導入される。しかし、明らかとなるように他の遺伝子も使用できる。
本明細書において記載した非常に特定の実施形態において、突然変異はatg開始コドンの上流に位置し欠失を発生する。しかし、明らかとなるように他の突然変異も使用できる。
本明細書において記載した非常に特定の実施形態において、突然変異は遺伝子Atg68765のプロモーターへのT−DNAの挿入を介して導入される。これは図4に概略で示され、atg開始コドンの392bp上流に挿入iが位置し74bpの欠失が発生したことが示されている。さらに、配列番号1は斜体で欠失を、例えば挿入位置を示している。挿入はプラスミドpMHA2のT−DNA及びこのプラスミドの1239bpのベクターバックボーン配列から成る。しかし、明らかとなるように他の突然変異及び/又は他の遺伝子を使用できる。
代替及び/又は追加の態様において、遺伝子における突然変異はコード領域の部分に少なくとも1つの突然変異を有し、コード領域の発現は低下又は消失し、突然変異したヌクレオチド配列により(その発現などによって)植物は器官脱離の減少を示す。
代替及び/又は追加の態様において、コード配列の発現はアンチセンスDNAなどの干渉性部分の使用によって低下又は消失する。別の例はRNA干渉法である。ここで、干渉性部分により植物は器官脱離の減少を示す。
好ましくは前記遺伝子は、C末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列を含む。
好ましくは前記遺伝子は、N末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む。
好ましくは前記遺伝子は、C末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHNに対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む。
好ましくは前記遺伝子は、AY087883、AtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)から選択される。
好ましくは前記遺伝子は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11又はその任意の変異体若しくはその任意のホモログのいずれか1つとして提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部であるか、或いは全て又は一部を有する。
好ましくは前記遺伝子は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11のいずれか1つとして提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部であるか、或いは全て又は一部を有する。
発現レベルは、分断する配列の挿入及び/又は重要な配列領域の欠失及び/又は領域の改変及び/又は遺伝子の発現レベルに影響する部分の使用によるような任意の適当な手段により、低下し得る。
好ましくは前記発現レベルは、前記遺伝子を突然変異させることにより低下する。
好ましくは前記発現レベルは、前述の前記遺伝子の調節領域を突然変異させることにより低下する。
好ましくは前記発現レベルは、前述の前記遺伝子のプロモーター領域を突然変異させることにより低下する。
好ましくは前記発現レベルは、T−DNA挿入法の使用により前述の前記遺伝子のプロモーター領域を突然変異させることにより低下する。
好ましくは前記配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11、又はその任意の変異体若しくはその任意のホモログ若しくはその任意の模倣体のいずれか1つとして提示された配列の突然変異体である。
好ましくは前記配列は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11のいずれか1つとして示される配列の突然変異体である。
本発明の技術的態様は、本明細書において明らかとなるであろうが、特定の植物の種類に制限されない。
好ましくは前記植物は顕花植物又は高木である。
プロモーター配列は自然に関連したコード領域又は前記プロモーターと自然に関連しないコード領域の一方と作動可能に連結され得る。
「作動可能に連結される」という用語は、記載された構成要素がそれらの意図したように機能することを可能にする関係にある並置を指す。コード配列と「作動可能に連結される」調節配列は、コード配列の発現が対照配列と適合性の条件で達成される方法で連結する。
本発明に関して使用される、「産生する」、「産生している」、「産生された」、「産生可能な」という用語は「調製する」、「調製している」、「調製された」、「発生した」及び「調製可能な」というそれぞれの用語と同義である。
本発明に関して使用される、「発現」、「発現する」、「発現された」及び「発現可能な」という用語は「転写」、「転写する」、「転写された」及び「転写可能な」というそれぞれの用語と同義である。
本発明に関して使用される、「形質転換」及び「トランスフェクション」という用語は、宿主、宿主細胞、組織又は器官に核酸配列を導入する方法を指す。
本発明に使用され得るヌクレオチド配列に関する他の態様には、本発明の配列を有する構築体、本発明に使用するための配列を有するベクター、本発明に使用するための配列を有するプラスミド、本発明に使用するための配列を有する形質転換細胞、本発明に使用するための配列を有する形質転換組織、本発明に使用するための配列を有する形質転換器官、本発明に使用するための配列を有する形質転換宿主、本発明に使用するための配列を有する形質転換生物がある。本発明は、宿主細胞における発現のように、それを用いた本発明に使用するためのヌクレオチド配列を発現させる方法も包含し、それを輸送する方法を含む。本発明は、宿主細胞から単離するような、ヌクレオチド配列の単離法をさらに包含する。
本発明者らは、新規なアラビドプシス遺伝子INFLORESCENCE DEFICIENT IN ABSCISSION(IDA) による花の器官脱離の制御を検討した。本発明者らはたとえ花の離層帯が発生しても、成熟した種子の脱落後に花器官が植物体への付着を維持するアラビドプシス突然変異体inflorescence deficient in abscission(器官脱離欠損花序)(ida)を同定した。対照的に、ida突然変異体であるetr1及びein2はエチレンに感受性である。突然変異を相補するIDA遺伝子はN末端輸送シグナルを有する小さなタンパク質をコードする。これはIDAタンパク質が受容体のリガンドであることを示唆しており、その受容体は花の器官脱離の発生制御に関与し得る。IDA遺伝子は本発明者らによって多数の商業的に意味のある植物種から発見された(これらを本明細書における実施例ではIDA様又はIDLと呼ぶ)。本発明者らは植物が器官脱離の減少を示すように植物のIDA遺伝子の遺伝子改変を改変できることを発見した。
したがって、一態様において本発明は、配列番号1に示されるヌクレオチド配列又はその変異体、ホモログ、断片若しくは誘導体を有する改変された植物を提供し、このとき前記配列又はその発現は改変されており、その植物は器官脱離の減少を示す。
改変のための好ましい配列は、(AtIDL1、遺伝子At3g25655)、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570)、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)から選択される。
好ましくはヌクレオチド配列は、C末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列若しくはN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含むか、又さらに好ましくはC末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHNに対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む。
好ましい配列は配列番号2(AY087883)である。
本発明の好ましい態様において、減少した器官脱離は花又はその一部であるか、それに関係する。好ましくは植物は顕花植物又は高木であり、例えばアラビドプシス タリアナ(Arabidopsis thaliana)である。
特に好ましい植物にはクロッカス(クロクス種(crocus spp.))、チューリップ(例えばヘマンツス種(Haemanthus spp.))、シクラメン(シクラメン種(cyclamen spp.))、ポインセチア(ユーホルビア プルケリマ(Euphorbia Pulcherrima))、ハス(例えばネルンボ属(Nelumbo))及びバラ(ロザ種(Rosa spp.))などの花、並びにポプラ(ポプルス属(populus)及びクリスマスツリー(例えばブランドフォルディア グランディフロラ(Blandfordia grandiflora)、ヌイトシア フロリブンダ(Nuytsia floribunda)、ピカ アビエス(Pica abies))などの高木がある。
さらなる態様において、本発明は種子若しくは他の繁殖材料、又は本発明に従う植物からの花を提供する。
好ましい態様において、本発明は上に定義した配列又は配列の発現を改変することを含む、植物における器官喪失を防止する方法を提供する。適当には改変の方法は突然変異又は欠失による。改変はプロモーター又は他の調節配列の改変であり得る。適当には改変はアンチセンス構築体又はRNA干渉構築体の使用により達成される。
本発明は、植物器官脱離の制御への、請求された発明に従う組換え又は単離されたヌクレオチド配列の使用も提供する。
さらなる態様において、本発明は配列番号1に示される配列、又はその変異体、ホモログ、断片若しくは誘導体を有する単離されたヌクレオチド配列も提供する。
好ましくは配列は、配列番号2[AY087883]並びにAtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)を含めた表1に挙げる配列から選択される。配列番号2[AY087883]を有する配列が特に好ましい。
さらなる態様において、本発明は本発明のヌクレオチド配列に対するアンチセンスであるヌクレオチド配列を提供する。アンチセンス法は以前に、例えばトマトのような果実の成熟の制御に使用された。
好ましい態様において、本発明は植物の器官脱離の制御への本明細書において定義される単離されたヌクレオチド配列の使用を提供する。
「単離された」という用語は、自然界で通常関連し、自然界でみられるような少なくとも1つの他の構成要素がその配列に少なくとも実質的に存在しないことを意味する。
一態様において、好ましくは配列は精製された状態で存在する。「精製された」という用語は、その配列が相対的に純粋な状態、例えば少なくとも約90%純粋であるか、又は少なくとも約95%純粋であるか、又は少なくとも約98%純粋であることを意味する。
本明細書において使用される「ヌクレオチド配列」という用語は、オリゴヌクレオチド配列又はポリヌクレオチド配列、並びに(その一部分のような)その変異体、ホモログ、断片及び誘導体を指す。ヌクレオチド配列はゲノム起源又は合成起源又は組換え起源であり得、センス鎖又はアンチセンス鎖のいずれを意味するにせよ二本鎖又は一本鎖であり得る。
本発明に関係して「ヌクレオチド配列」という用語は、ゲノムDNA、cDNA、合成DNA、及びRNAを含む。好ましくはヌクレオチド配列はDNAを意味する。
好ましい実施形態において、本発明の本質的な範囲に関係する場合及びその範囲に包含される場合のヌクレオチド配列は、自然の環境にある場合、及び同様に自然の環境にある自然に関連した配列と連鎖している場合の本発明に従う天然ヌクレオチド配列を含まない。参照し易いように、この好ましい実施形態を「非天然ヌクレオチド配列と」呼ぶ。
概して、本発明の範囲に包含されるヌクレオチド配列は、組換えDNA法(すなわち組換えDNA)を用いて調製される。しかし、本発明の代替的な実施形態において、ヌクレオチド配列の全体又は部分を当技術分野で十分公知である化学法を用いて合成できよう(Caruthers MH et al., (1980) Nuc Acids Res Symp Ser 215-23及びHorn T et al., (1980) Nuc Acids Res Symp Ser 225-232)。
本明細書において定義されるような特定の性質を有するヌクレオチド配列又は改変に適した配列を、任意の細胞若しくは生物から同定及び/又は単離及び/又は精製できる。ヌクレオチド配列の同定及び/又は単離及び/又は精製には種々の方法が当技術分野で十分に公知である。一例として、いったん適当な配列が同定及び/又は単離及び/又は精製されたならば、1つを超える配列を調製するためのPCR増幅法を使用できる。
さらなる一例として、適当な生物からの染色体DNA又はメッセンジャーRNAを用いて、ゲノムDNA及び/又はcDNAライブラリーを構築できる。別の公知の遺伝子と相同の配列を含む標識したオリゴヌクレオチドプローブを、適当なクローンの同定に使用できる。後者の場合、低ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件及び洗浄条件が使用される。
代わりに、プラスミドなどの発現ベクターにゲノムDNA断片を挿入すること、生じたゲノムDNAライブラリーで酵素陰性細菌を形質転換すること、及び次にクローンを同定することが可能な基質を含有する寒天平板上で形質転換された細菌を平板培養することにより適当なクローンを同定できる。
なお、さらなる代わりに、確立された標準法、例えばBeucage S.L. et al., (1981) Tetrahedron Letters 22, p 1859-1869に記載されたホスホロアミダイト法又はMatthes et al., (1984) EMBO J. 3, p 801-805に記載された方法によってヌクレオチド配列を合成調製できる。ホスホロアミダイト法では、例えば自動DNA合成装置でオリゴヌクレオチドを合成し、精製し、アニーリングし、連結し、適当なベクターにクローニングする。
標準法に従って、ヌクレオチド配列は(必要に応じて)合成起源、ゲノム起源又はcDNA起源の断片を連結することによって調製される、混合されたゲノム起源及び合成起源、混合された合成起源及びcDNA起源、又は混合されたゲノム起源及びcDNA起源であり得る。連結した断片のそれぞれはヌクレオチド配列全体の様々な部分に相当する。DNA配列を、例えばUS4683202又はSaiki R K et al., (Science (1988) 239, pp 487-491)に記載されたように特定のプライマーを用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によっても調製できる。
遺伝暗号における縮重のため、本来のヌクレオチド配列がコードするアミノ酸の一部又は全てについて、トリプレットコドンの利用が変化することによって本来のヌクレオチド配列と低い相同性を有するが、本来のヌクレオチド配列によりコードされるものと同一の、又は変異体のアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を容易に産生させることができる。例えば、大部分のアミノ酸について遺伝暗号の縮重はトリプレットコドンの3字目(ゆらぎ位置)で起こる(Stryer, Lubert, Biochemistry, Third Edition, Freeman Press, ISBN 0-7167-1920-7参照)ので、全てのトリプレットコドンが3字目で「ゆらぎ」を起こしたヌクレオチド配列は本来のヌクレオチド配列と約66%相同であろうが、改良されたヌクレオチド配列は本来のヌクレオチド配列と同一の、又は変異体のアミノ酸一次配列をコードする。
したがって、本発明はトリプレットコドンがコードする少なくとも1つのアミノ酸について代替的トリプレットコドン使用を有するが、本来のヌクレオチド配列がコードするポリペプチド配列と同一の、又は変異体のポリペプチド配列をコードする任意のヌクレオチド配列にさらに関する。
さらに、特定の生物はアミノ酸をコードするためにどのトリプレットコドンを使用するかに関して概して偏りを有する。好ましいコドン使用表が広く入手でき、コドンを最適化した遺伝子の調製に使用できる。そのようなコドン最適化法は異種宿主における導入遺伝子の発現を最適化するために日常的に使用される。
本発明のヌクレオチド配列と少なくとも75、80、85又は90%同一で、好ましくは少なくとも95、96、97、98又は99%同一であり得るヌクレオチド配列を含むように相同配列を取得できる。
本発明に関係して「ヌクレオチド配列」という用語は、ゲノムDNA、cDNA、合成DNA、及びRNAを含む。好ましくはヌクレオチド配列は本発明をコードするDNA、さらに好ましくはcDNA配列を意味する。
本発明に使用するためのヌクレオチド配列は、配列内に合成又は改変ヌクレオチドを含み得る。オリゴヌクレオチドに対する多数の異なる種類の改変が当技術分野で公知である。これらにはメチルホスホン酸バックボーン及びホスホロチオエートバックボーン並びに/又は分子の3’及び/若しくは5’末端へのアクリジン若しくはポリリシン鎖の付加がある。本発明の目的として、本明細書において記載されたヌクレオチド配列は当技術分野において利用できる任意の方法により改変され得ることを理解すべきである。本発明のヌクレオチド配列のin vivo活性又は寿命を増やすためにそのような改変を行ってもよい。
本発明は、本明細書において提示された配列に相補的であるヌクレオチド配列、又はその任意の誘導体、断片若しくは誘導体の使用も包含する。配列がその断片に相補的であるならば、他の生物などにおける類似のコード配列を同定するためのプローブとしてその配列を使用できる。
本発明の配列と100%相同ではないが、本発明の範囲内に入るポリヌクレオチドを多数の方法で得ることができる。本明細書において記載された配列の他の変異体を、例えば一連の起源から作製したDNAライブラリーを探査することにより得ることができる。さらに、他のホモログも得ることができ、そのようなホモログ及びその断片は、総じて本明細書における配列リストに示す配列と選択的にハイブリダイズできるであろう。他の種から作製されたcDNAライブラリー又はゲノムDNAライブラリーを探査すること、及び中から高ストリンジェントな条件で添付の配列リストにおける任意の1つの配列の全て又は一部を有するプローブでそのようなライブラリーを探査することによりそのような配列を得ることができる。類似の考察は、本発明のポリペプチド又はヌクレオチド配列の種ホモログ及び対立遺伝子変異体を得ることに適用される。
本発明の配列内に保存されたアミノ酸配列をコードする変異体及びホモログ内の配列をターゲティングするために設計されたプライマーを使用する縮重PCRを用いても変異体及び株/種ホモログが得られる。例えばいくつかの変異体/ホモログからアミノ酸配列のアライメントを作成することにより、保存された配列を予測できる。当技術分野で公知のコンピュータソフトウェアを用いて配列アライメントを行うことができる。例えばGCG Wisconsin PileUpプログラムが広く用いられる。
縮重PCRで使用されるプライマーは1つ又は複数の縮重位置を含み、公知の配列に対する単一配列プライマーで配列をクローニングするために使用されるよりも低ストリンジェントな条件で使用される。
代わりに、キャラクタリゼーション済みの配列の部位特異的突然変異形成によりそのようなポリヌクレオチドを得ることができる。これは、例えばポリヌクレオチド配列を発現させようとする特定の宿主細胞に対するコドン選択を最適化するために、コドン配列のサイレント変化が必要である場合に、有用であり得る。制限酵素認識部位の導入又はポリヌクレオチドがコードするポリペプチドの性質又は機能の変更のために、他の配列変化が望ましいこともある。
本発明のポリヌクレオチド(ヌクレオチド配列)を例えばPCRプライマーであるプライマー、代替の増幅反応用のプライマー、例えば放射性若しくは非放射性標識を用いて通常の手段により明示性の標識で標識されたプローブを産生するために使用でき、又は、ポリヌクレオチドをベクターにクローニングできる。そのようなプライマー、プローブ及び他の断片は長さが少なくとも15、好ましくは少なくとも20、例えば少なくとも25、30又は40ヌクレオチドであり、本明細書において使用される本発明のポリヌクレオチドという用語によっても包含される。
DNAポリヌクレオチドのようなポリヌクレオチド及び本発明に従うプローブを、組換え産生、合成産生、又は当業者に利用できる任意の手段により産生できる。それらを標準法によりクローニングすることもできる。
総じて、プライマーは望みの核酸配列の段階的製造を伴う合成手段により一度に1つのヌクレオチドというように産生される。自動化法を用いたこれに付随する方法は、当技術分野で容易に利用できる。
さらに長いポリヌクレオチドは組換え手段、例えばPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)クローニング法を用いて総じて産生される。増幅したDNAを適当なクローニングベクターにクローニングできるように、適当な制限酵素認識部位を含むプライマーを設計できる。
上に定義されるヌクレオチドとストリンジェントな条件でハイブリダイズするヌクレオチド配列又はその断片も本発明に有用である。例えば、器官脱離に関与する類似の遺伝子を求めて目的の植物の遺伝子ライブラリーを探査するために断片が有用である。典型的なプローブは長さ11〜13ヌクレオチドである。そのような配列の例は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるヌクレオチド配列である。そのような配列のさらなる例は、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部と相補的なヌクレオチド配列である。
好ましい態様において、本発明はプロモーター又は他の調節配列である配列を提供する。
好ましくは、ヌクレオチド配列はベクターの形態であり得る。ベクターは、例えばプラスミド又はコスミドであり得る。ベクターはファージであり得る。好ましいプラスミドはTiプラスミドである。好ましくは、ベクターは形質転換又はトランスフィックスされた細胞を同定できる選択マーカーを含む。
好ましい態様において、本発明は本明細書に記載されたヌクレオチド配列をトランスフェクトされたか、又はその配列で形質転換された宿主細胞を提供する。
さらなる態様において、本発明は本明細書において請求されたヌクレオチド配列を含む植物細胞を提供する。
植物細胞を形質転換するために適した方法は、植物分子生物学の領域の専門家に公知である任意の方法の使用による。例えばアグロバクテリウム ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)のTiプラスミドを用いて、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、マイクロプロジェクション(バイオリスティクス)、リポソームを用いて植物細胞に配列を導入できる。ベクターの選択及び形質転換の方法は形質転換する植物細胞に依存する。
例えば、チューリップの形質転換法は、Plant Cell Tissue and Organ Culture (1999) 58 (3) 213 - 217, Chauvin et al.(Effects of gelding agents on in vitro regeneration and kanamycin efficiency as a selective agent in plant transformation procedures、及びPlant Cell reports (1992) 11 (2) 76- 80, Wilmink et al., Expression of the Gus-gene in the monocot tulip after introduction by particle bombardment and Agrobacteriumに見出すことができる。
本発明は、本明細書において請求された細胞を有する植物又はその一部も提供する。
さらなる態様において、本発明は配列番号3に示される配列若しくはそれと実質的に相同の配列又はその断片を有する単離されたアミノ酸配列を提供する。
ここで、「ホモログ」という用語は、ある相同性を有する実体を意味する。ここで、「相同」という用語は「同一」と同等とみなすことができる。適当には、主題配列と少なくとも75、80、85又は90%同一であり得る、好ましくは少なくとも95、96、97、98又は99%同一であり得るアミノ酸配列を含むように相同配列が採用される。
ホモログは主題配列と同一の活性部位などを概して有する。相同性を類似性(すなわち類似した化学的性質/機能を有するアミノ酸残基)によっても考慮できるが、本発明に関連しては配列同一性によって相同性を表現することが好ましい。
ホモログは、活性部位などをコードする、主題配列と同一の配列を概して有する。相同性を類似性(すなわち類似した化学的性質/機能を有するアミノ酸残基)によっても考慮できるが、本発明に関連しては配列同一性によって相同性を表現することが好ましい。相同性の比較を眼、又はさらに通常は容易に入手できる配列比較プログラムの援助で行うことができる。これらの商業的に入手できるコンピュータプログラムは、2つ以上の配列間の相同率(%)を計算できる。
連続する配列にわたって相同率(%)が計算できる、すなわち一方配列をもう一方の配列と整列させ、一方の配列の各アミノ酸をもう一方の配列の対応するアミノ酸と一度に1残基というように直接比較する。これを「ギャップなし」アライメントと呼ぶ。そのようなギャップなしアライメントは比較的小さな数の残基でのみ概して実施される。
これは非常に単純で着実な方法であるが、例えば他の点では同一の配列対において、1つの挿入又は欠失によりそれ以後のアミノ酸残基がアライメントから追い出され、このように全体的なアライメントが実施された場合に相同率(%)が潜在的に大きく低下するということを考慮していない。したがって、大部分の配列比較法は、総合的相同スコアに過度な不利をもたらすことなしに可能性のある挿入及び欠失を考慮して最適のアライメントを作り出すように設計されている。局所相同性を最大化しようと配列アライメントに「ギャップ」を挿入することによりこれは達成される。
しかし、これらのさらに複雑な方法は、アライメントにおいて発生する各ギャップに「ギャップペナルティ」を割り振り、同数の同一アミノ酸について(比較された2つの配列間の関連性がより高いことを反映して)、できるだけ少ないギャップを有する配列アライメントが、多数のギャップを有するものよりも高いスコアを達成するようにする。ギャップの存在に相対的に高いコストを課し、ギャップにおけるそれぞれ次の残基に比較的小さなペナルティを課す「アフィンギャップコスト」が概して使用される。これが最も一般に使用されるギャップスコアリングシステムである。高いギャップペナルティはもちろんギャップの少ない最適なアライメントを作り出す。大部分のアライメントプログラムではギャップペナルティの改変が可能である。しかし、配列比較にそのようなソフトウェアを使用する際にはデフォルトの値を使用することが好ましい。例えば、GCG Wisconsin Bestfitパッケージを使用する場合、アミノ酸配列に対するデフォルトのギャップペナルティは、ギャップ1つについて−12であり、各伸長について−4である。
したがって、最大相同率(%)の計算は、ギャップペナルティを考慮した最適のアライメントを作り出すことをまず必要とする。そのようなアライメントの実施に適したコンピュータプログラムはGCG Wisconsin Bestfitパッケージ(Devereux et al 1984 Nuc. Acids Research 12 p387)である。配列比較を実施できる他のソフトウェアの例にはBLASTパッケージ(Ausubel et al., 1999 Short Protocols in Molecular Biology, 4th Ed - Chapter 18参照)、FASTA(Altschul et al., 1990 J. Mol. Biol. 403-410)及び比較ツールのGENEWORKSスイートがあるがそれらに限定されない。BLAST及びFASTAの両方がオフライン及びオンライン検索のために入手できる(Ausubel et al., 1999, Short Protocols in Molecular Biology, pages 7-58 to 7-60)。しかし、一部の応用にはGCG Bestfitプログラムの使用が好ましい。BAST2 Sequencesと呼ばれる新しいツールもタンパク質及びヌクレオチド配列を比較するために利用できる(FEMS Microbiol Lett 1999 174(2): 247-50、FEMS Microbiol Lett 1999 177(1): 187-8及びtatiana@ncbi.nlm.nih.gov参照)。
最終的な相同率(%)を同一性により測定できるが、アライメントの方法自体は全か無かの対比較に概して基づかない。代わりに、化学的類似性又は進化距離に基づいてそれぞれの対比較にスコアを割り振る、尺度づけされた類似度スコア行列が総じて使用される。通常使用されるそのような行列の例は、プログラムのBLASTスイートのためのデフォルト行列であるBLOSUM62行列である。GCG Wisconsinプログラムは公開のデフォルト値、又は供された場合はカスタムのシンボル比較表を総じて使用する(さらに詳しくはユーザーマニュアルを参照のこと)。一部の応用については、GCGパッケージには公開のデフォルト値を、他のソフトウェアの場合はBLOSUM62のようなデフォルト行列を使用することが好ましい。
代わりに、相同率をCLUSTALに似たアルゴリズムに基づくDNASIS(商標)(日立ソフトウェア)での多アライメント性を用いて計算できる(Higgins DG & Sharp PM (1988), Gene 73(1),237-244)。
いったん、ソフトウェアが最適のアライメントを作り出すと、相同率(%)、好ましくは配列同一性(%)を計算することが可能である。ソフトウェアは配列比較の一環として概してこれを行い、数値結果を生成する。
配列はアミノ酸残基の欠失、挿入又は置換を有する場合があり、それらはサイレント変化を生じ機能的に等価の物質を生じる。物質の二次結合活性が保たれる限り、残基の極性、電荷、溶解度、疎水性、親水性、及び/又は両親媒性の類似性に基づいて計画的なアミノ酸置換を作り出すことができる。例えば、負に荷電したアミノ酸にはアスパラギン酸及びグルタミン酸があり、正に荷電したアミノ酸にはリシン及びアルギニンがあり、類似した親水性値を有する荷電していない極性ヘッドの基をもつアミノ酸にはロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、及びチロシンがある。
例えば下の表に従って保存的置換を作り出すことができる。第2列の同ブロックにあり、かつ好ましくは第3列の同行にあるアミノ酸を互いに置換できる。
[表]
本発明は、起こり得る相同置換(置換及び交換は共に本明細書において現存するアミノ酸残基と代替残基との相互交換を意味する)、すなわち塩基性に対して塩基性、酸性に対して酸性、極性に対して極性などの似たもの同士の置換も包含する。非相同置換、すなわちあるクラスの残基から別のクラスへ、又は代替的にオルニチン(以後Zと呼ぶ)、ジアミノ酪酸オルニチン(以後Bと呼ぶ)、ノルロイシンオルニチン(以後Oと呼ぶ)、ピリルアラニン、チエニルアラニン、ナフチルアラニン及びフェニルグリシンなどの非天然アミノ酸の包含を伴う置換も起こり得る。
置換は非天然アミノ酸によっても生じ得る。変異体アミノ酸配列は、グリシン又はβ−アラニン残基などのアミノ酸スペーサーの他にメチル、エチル又はプロピル基などのアルキル基を含む配列の任意の2つのアミノ酸残基間に挿入され得る適当なスペーサー基を含み得る。ペプトイド形態の1つ又は複数のアミノ酸残基の存在を伴う変異体のさらなる形態は、当業者に十分理解されるであろう。疑いを避けるために、「ペプトイド形態」はα炭素置換基がα炭素よりもむしろ残基の窒素原子上に存在する変異アミノ酸残基を指すために使用される。ペプトイド形態のペプチドの調製法は当技術分野、例えばSimon RJ et al., PNAS (1992) 89(20), 9367-9371及びHorwell DC, Trends Biotechnol. (1995) 13(4), 132-134に公知である。
好ましくは、突然変異がコード領域に存在するならば、その配列はアミノ酸残基の欠失、挿入又は置換を有する場合があり、これにより低下した活性を有するか、又は活性を有さないか、又は非改変物質とは異なる活性を有する物質が産生する。その物質の活性が変化する限りその残基の極性、電荷、溶解度、疎水性、親水性、及び/又は両親媒性の類似性に基づいて計画的なアミノ酸置換を作り出すことができる。
本発明は、本発明の核酸配列に相補的な配列、又は本発明の配列若しくはそれに相補的な配列の一方とハイブリダイズできる配列も包含する。
本明細書において使用される「ハイブリダイゼーション」という用語には、「塩基対形成により核酸鎖を相補鎖と結び付ける方法」及びポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法において実施される増幅法を含める。
本発明は、本明細書において提示された配列と相補的な配列とハイブリダイズできるヌクレオチド配列、又はその任意の誘導体、断片若しくは誘導体の使用も包含する。
「変異体」という用語は、本明細書において提示されたヌクレオチド配列とハイブリダイズできる配列に相補的な配列も包含する。
好ましくは、「変異体」という用語は本明細書において提示されたヌクレオチド配列とストリンジェントな条件下(例えば50℃及び0.2×SSC{1×SSC=0.15M NaCl、0.015Mクエン酸Na、pH7.0})でハイブリダイズできる配列と相補的な配列を包含する。
さらに好ましくは、「変異体」という用語は本明細書において提示されたヌクレオチド配列と高ストリンジェントな条件下(例えば65℃及び0.1×SSC{1×SSC=0.15M NaCl、0.015Mクエン酸Na、pH7.0})でハイブリダイズできる配列と相補的な配列を包含する。
本発明は、(本明細書において提示されたヌクレオチド配列の相補配列を含めた)本発明のヌクレオチド配列とハイブリダイズできるヌクレオチド配列にも関する。
本発明は、(本明細書において提示されたヌクレオチド配列の相補配列を含めた)本発明のヌクレオチド配列とハイブリダイズできる配列に相補的なヌクレオチド配列にも関する。
中間から最高のストリンジェンシーの条件下で本明細書において提示されたヌクレオチド配列とハイブリダイズできるポリヌクレオチド配列も本発明の範囲内に含まれる。
好ましい態様において、本発明は本発明のヌクレオチド配列、又はその相補物とストリンジェントな条件下(例えば50℃及び0.2×SSC)でハイブリダイズできるヌクレオチド配列にわたる。
より好ましい態様において、本発明は本発明のヌクレオチド配列、又はその相補物と高ストリンジェントな条件下(例えば65℃及び0.1×SSC)でハイブリダイズできるヌクレオチド配列にわたる。
本発明のヌクレオチド配列はベクターに存在し得る。
本発明に使用するためのベクターを形質転換して適当な宿主細胞に入れることができる。
本発明は、本発明の配列を有する発現ベクターも包含する。
「発現ベクター」という用語は、in vivo又はin vitro発現が可能な構築体を意味する。
好ましくは、発現ベクターは適当な宿主生物のゲノムに組み込まれる。「組み込まれる」という用語は、ゲノムへの安定組み込みに好ましくはわたる。
ベクター、例えばプラスミド、コスミド、又はファージベクターの選択はそれを導入する宿主細胞に依存することが多い。
本発明に使用するためのベクターは1つ又は複数の選択可能なマーカー遺伝子を含み得る。
ベクターを、in vitroで、例えばRNAの産生のために、又は宿主細胞のトランスフェクト、形質転換、形質導入又は感染に使用できる。
このように、さらなる実施形態において、本発明は複製可能なベクターに本発明のヌクレオチド配列を導入すること、適合する宿主細胞にそのベクターを導入すること、及びベクターの複製を生じる条件下で宿主細胞を増殖させることによって本発明のヌクレオチド配列を作製する方法を提供する。
ベクターは、問題の宿主細胞中でそのベクターを複製可能にするヌクレオチド配列をさらに有し得る。
異種調節領域、例えばプロモーター、分泌リーダー及びターミネーター領域の選択によっても本発明のヌクレオチド配列の発現増加を達成できる。
本発明は、本発明の配列を有する構築体も包含する。構築体は遺伝子構築体の選択を可能にするマーカーを含むか、又は発現さえし得る。
本発明に関係する「宿主細胞」という用語は、上記のヌクレオチド配列又は発現ベクターの一方を有する任意の細胞を含む。
このように、本発明のさらなる実施形態は、本発明のヌクレオチドで形質転換されたか、又はそれをトランスフェクトされた宿主細胞を提供する。細胞は前記ベクターと適合性するように選択され、例えば原核細胞(例えば細菌)、菌類細胞、酵母細胞又は植物細胞であり得る。好ましくは、宿主細胞はヒト細胞ではない。
適当な細菌宿主生物の例は、グラム陽性又はグラム陰性細菌種である。
本発明に関係する「生物」という用語は、本発明に従うヌクレオチド配列及び/又はそれから得られた産物を有し得る任意の生物を含む。
適当な生物には、原核生物、菌類、酵母又は植物があり得る。好ましい生物は植物である。
本発明に関係する「トランスジェニック生物」という用語は、本発明に従うヌクレオチド配列及び/又はそれから得られた産物を有する任意の生物を含む。好ましくはヌクレオチド配列は生物のゲノムに組み込まれる。
本発明のトランスジェニック生物には、本発明に従うヌクレオチド配列、本発明に従う構築体、本発明に従うベクター、本発明に従うプラスミド、本発明に従う細胞、本発明に従う組織、若しくはその産物のいずれか1つ又はその組み合わせを有する生物がある。
例えばトランスジェニック生物は、本発明に従う突然変異プロモーターの制御下で異種タンパク質をコードするヌクレオチド配列を有し得る。
前に示したように、宿主性物は原核又は真核生物であり得る。
原核宿主の形質転換についての教示は、当技術分野に十分に記録されている。例えばSambrook et al(Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 2nd edition, 1989, Cold Spring Harbor Laboratory Press)を参照のこと。原核宿主が使用されるならば、ヌクレオチド配列を形質転換前にイントロンの除去によるなどして適当に改変する必要があり得る。
別の宿主性物は植物であり得る。植物を形質転換するために使用される一般法の総説をPotrykus (Annu Rev Plant Physiol Plant Mol Biol [1991] 42:205-225)及びChristou (Agro-Food-Industry Hi-Tech March/April 1994 17-27)による論文に見出すことができる。植物形質転換についてのさらなる教示をEP−A−0449375に見出すことができる。
本発明のプロモーターを異種タンパク質の発現に使用できる。異種タンパク質は融合タンパク質であり得る。
目的のタンパク質(POI)をコードする配列又は目的のヌクレオチド配列(NOI)などの1つ又は複数の追加の配列と共に、本発明に従う使用のための配列を使用することもできる。
本発明は、別に指摘しない限り化学、分子生物学、微生物学、組換えDNA及び免疫学の通常の方法を採用し、これは当業者の能力の範囲内である。そのような方法は文献に解説されている。例えば、J. Sambrook, E. F. Fritsch, and T. Maniatis, 1989, Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Second Edition, Books 1-3, Cold Spring Harbor Laboratory Press;Ausubel, F. M. et al. (1995 and periodic supplements; Current Protocols in Molecular Biology, ch. 9, 13, and 16, John Wiley & Sons, New York, N.Y.);B. Roe, J. Crabtree, and A. Kahn, 1996, DNA Isolation and Sequencing: Essential Techniques, John Wiley & Sons;M. J. Gait (Editor), 1984, Oligonucleotide Synthesis: A Practical Approach, Irl Press;及びD. M. J. Lilley and J. E. Dahlberg, 1992, Methods of Enzymology: DNA Structure Part A: Synthesis and Physical Analysis of DNA Methods in Enzymology, Academic Pressを参照のこと。これらの本文全般の各々は参照により本明細書に組み込まれている。
以下非制限実施例を参照して本発明をこれからさらに詳細に記載する。実施例は添付の図を参照する。
花の器官脱離が遅延した突然変異体のスクリーニングにあたって、転移DNA(T−DNA)ベクターpMHA2で形質転換したアラビドプシス系のコレクションから器官脱離が欠損した突然変異花序idaを検出した(10)。etr1及びein2と対照的に、ida突然変異体はエチレンに感受性である(図1)。エチレン合成、認識及び反応が変化した突然変異体を同定するために「三重反応」アッセイを使用した(11)。エチレンの天然前駆体である1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸(ACC)に反応して発芽した(示さず)か、又は10ppmのエチレンに曝露された(図1A)ida突然変異体の実生は、wt実生に特徴的な同一の強烈な形態変化、すなわち根及び胚軸の伸長、胚軸及び根の横方向の膨潤、並びに頂端部フックの屈曲の強調を示した。このように、etr1−1の実生と対照的にidaの実生は完全にエチレンを認識しエチレンに反応することができると考えられる。エチレン10ppmを有するチャンバーで植物を栽培すると野生型及びida植物においてロゼット及び茎性葉のしおれが生じ、etr1−1植物のみがこの処理に影響を受けない(示さず)。wt植物においてこのレベルのエチレンは開花直後に花器官の老化及び脱離も生じる。ida植物において花器官は老化するが脱離しない(図1B)。
wtのアラビドプシス花において、膨れた花弁、がく片及び雄ずいの脱落が開花直後に続いて起こる(図2)(1)。対照的に、突然変異idaはこれらの花の部分を確定できない期間だけ保有する(位置30よりも後)(図2A)。(花序の頂部に眼に見える白い花弁を有する第1花から数えて)位置2、4及び6にwt、etr1−1及びidaの器官が膨れ、発育中の長角果に付着している(図2B)。位置8で花被及び雄ずいはwt花から脱離する。ida突然変異体の花器官は位置16でも保たれ、その位置でetr1−1突然変異体から花が脱落した(図2B)。成熟種子の脱落後も、突然変異idaの今や完全に乾燥した無色で透明な花部分はまだ付着している(図2C)。葯片の開放及び裂開並びにidaの偽隔壁からの種子の放出は、花の器官脱離の制御に特異的な経路に突然変異が関与していることを強く示している。
突然変異体etr1(7、12)及びein1(8、13)はida突然変異体といくらか類似性を示す。しかし、上記の花の器官脱離の異常なパターン以外に、これらの突然変異体は野生型植物と比較した場合に葉の老化の遅れ、大きなロゼット、抽だい及び開花の遅れ、並びに非常に低い種子発芽率を示す(7、8、14)。ida突然変異体において、花の器官脱離以外の発育過程が影響を受けることは観察されなかった。
アラビドプシスにおいて、花のAZは花床と花器官の間の結合部で、小さい細胞質が密な細胞のバンドとして発生する。花弁の強制的な除去又は自然な器官脱離のどちらかの後で、走査電子顕微鏡を使用してwtとidaの花弁AZの形態を比較した(図3A及びB)。花弁を除去するとkwt及びida突然変異体において開花直後に平らな裂断面が観察される。この段階で壊れた細胞が明らかになる(図3A、i及び3Bi)。平らな裂断面が位置8で観察され(図3A、ii及び3Bii)、これはwtにおいて花器官が脱離した時間に対応する。位置10ではwtの裂断面の細胞の外見が丸くなり始め(図3A、iii)、一方idaの裂断面は平らな腔のように見える(図2B、ii及びiii)。位置12以降では、保護性痕層が形成されるためwt植物は完全に丸い細胞を示す(図2A、iv及びv)。突然変異体において花弁を強制的に除去すると、不均一に丸まったAZ細胞(図2B、iv)及びその後に前の位置にみられたものと大きく類似した破壊された細胞数の増加(図2B、v)を示す。これは一次細胞壁の破壊を示す。
wt及びidaの違いの量的な評価を得るために、植物から花弁を除くのに必要な力を応力トランスデューサを用いて測定した(5)。図3Cに示すようにwt花弁の破壊強さは位置ゼロから急激に減少する。位置8で破壊強さはゼロまで低下する。ida突然変異体は初めは類似しているが遅れた破壊強さプロフィルを示し、位置10でゼロに近づく。しかし、位置12で破壊強さは再び増加し、花序にある最も古い花(位置32)は最も若い花と類似した破壊強さを有する。SEMのデータに追加して、このことは器官脱離プロセスにおける最初のステップはida突然変異体では遅れているだけであるが、突然変異の主な作用は主な植物体から花器官の分離が通常起こるであろう段階でみられることを示している。
植物体から花器官を分離するためには、共有の細胞壁又は中葉を溶解しなければならない。多数の細胞壁分解酵素、最も注目すべきは大きな遺伝子ファミリーを代表するポリガラクツロナーゼ(PG)及びβ−1,4−エンド−グリカナーゼ(EG)がこのプロセスに重要である(15)が、器官脱離に特異的であると報告された遺伝子はほとんどない。トマトでは、MADSボックス転写因子をコードするJOINTLESS遺伝子が小花柄の形成を制御している(16)。JOINTLESS及びAGL15は器官脱離プロセスに重要であるとしてMADSドメインタンパク質を指定する。しかし、ida突然変異体の独特な表現型はまだキャラクタリゼーションされていない遺伝子の関与を示唆した。
ida表現型の遺伝子基盤を同定するために、突然変異体をwtアラビドプシスと交雑した。交雑から得たF1植物はその表現型を示さなかった。F代において野生型植物及びida植物の数は3:1の比に一致し(wt37:ida11、χ=0.13、P>0.7)、これはidaの表現型が同型接合、劣性、一遺伝子的突然変異の発現であるならば予想されることである。ida表現型を示す全ての後代植物はida突然変異系に存在する単一のT−DNAについて同型接合であった(17)。T−DNA及びida表現型の同型接合性の共分離はT−DNAの挿入が突然変異表現型を引き起こしていることを示唆した。
T−DNAに隣接する植物DNAのクローニング(18)は、T−DNAが第1染色体中の10個のLRRを有する推定タンパク質をコードする注釈付きの遺伝子(At1g68780)と、イントロンを有さない小さな遺伝子(At1g68765)の間に挿入されたことを示した(図4A)。これらに遺伝子のどれかがT−DNAの挿入により影響を受けたかどうかを検討するために、我々は一方がLRR遺伝子にわたり、他方が上流及び下流の配列を有する小さなオープンリーティングフレームにわたる2つのゲノム断片でida突然変異体を形質転換した(19)(図4A)。各構築体についてそれぞれ59及び58個の別々の形質転換体が発生した。LRR遺伝子を保有する全ての形質転換体は突然変異ida表現型を示した(図4B)が、他の構築体で形質転換した54個の植物は全て野生型の器官脱離パターンを示した(図4C)。上流及び下流の配列を有する小さなオープンリーティングフレームが突然変異体の表現型を相補できることから、我々はIDA遺伝子を同定したと結論した(20)。これは相補に使用したDN断片が機能的IDAプロモーターを含んでいることも意味する。
wt IDA遺伝子の発現パターンを検討するために、プライマー5’TTT TCA ATT TTG TTA TTG CAT3’及び5’ATT TGG TAG TCA ATG TTT TTT TTC3’(配列番号1参照)を用いて1419bpのプロモーター断片をPCRで増幅させ、pPZP211GベクターのSma I部位に挿入し、構築体pPZP IDA::GUSを発生させた。pPZP211GベクターはpPZPベクターであり(Hajdukiewicz et al., Plant Mol.Biol. 989-994, 1994)、T−DNAの左右の境界の間に植物選択マーカーとしてnptII遺伝子、及びポリリンカーのSma I及びEcoR I部位の間にnosターミネーターが挿入された、プロモーターを有さないGUS遺伝子を保有する。形質転換されたアラビドプシス植物についてマーカー遺伝子の発現を検討した。位置5から8までの植物体側の離層帯及び位置5から器官脱離するまでの位置の花弁の基部に発現を観察した(図7)。
図7はIDAプロモーターにより指令された離層帯特異的発現を表す。植物体側及び脱離する器官の両方の離層帯に対してマーカー遺伝子(β−グルコロニダーゼをコードするgus)の発現をIDAプロモーターが指令する。マーカー遺伝子の発現は花の位置5(V)から8(VIII)で明らかである。野生型の花では花器官は位置8で脱離した。花をX−gluc溶液(0.01M NaPO(pH7)、0.5%Trition X−100に溶かした1mg/ml X−glucA)に浸すことによってGUS活性のための染色を行った。試料を37℃で一晩温置した。無水EtOH:酢酸(1:1)で30分間、3回洗浄することで葉緑体を除いた。ライカWILD MZ8双眼顕微鏡からニコンCOOLPIX995デジタルカメラを使って染色後の組織を撮影した。
98bpの5’UTR及び205bpの3’UTRを有する、この遺伝子に対応するcDNAが最近クローニングされた(アクセッション番号AY087883)。したがって、ida突然変異体におけるT−DNAはIDA遺伝子のプロモーターに位置すると考えられる。花(位置1から8)のmRNAに対するRT−PCRにより、予想されるPCR断片が野生型組織から増幅したが、突然変異組織からは増幅しなかった(図3D)(21)。本実験は、T−DNAの挿入が正常な遺伝子発現を妨害したことを示唆している。
IDA遺伝子の発現レベルの操作が器官脱離に影響することをさらに確認するために、RNA干渉(RNAi)用に設計した構築体でアラビドプシス植物を形質転換した(22)。IDA遺伝子のオープンリーティングフレームを包含するDNA断片を、T−DNAベクターに入れてGUSレポーター遺伝子断片の隣に逆方向にクローニングした(図5A)。カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)の35Sプロモーターは、二本鎖RNA(dsRNA)の発現を駆動し、正常なIDAの発現を妨害できる。選択された形質転換体を破壊強さの測定にかけた。器官脱離の遅れを有する2つの形質転換体を図5Bに示す。その両方は位置10まではida突然変異体と同じ破壊強さプロフィルを有し、wt植物よりも有意に長い時間だけ花器官を保持する。しかし、位置10から植物が成熟するまでの破壊強さの増加はRNAi植物ではみられなかった。逆方向の遺伝子断片の間の詰め込み(stuffer)断片としてイントロンを含みdsRNAの形成を促進するpKANNIBAL及びpHELLSGATEのようなベクターを用いてIDA発現をさらに効果的な妨害を達成できると我々は推定する(23)。別の可能性はdsRNA発現の駆動にIDA自体のプロモーターを使用することである。
IDA遺伝子は、シグナルペプチドとして働くとSignalPを伴うと予想されるN末端疎水性領域を有するアミノ酸(aa)77個の低分子量タンパク質をコードする。IDAタンパク質が運び出されるかどうかを検討するために、IDA cDNA又は推定シグナルペプチドを緑色蛍光タンパク質(GFP)と融合して発現させる構築体をタマネギ細胞に対して発射した(25)。IDA−GFP(図6A、i)及びシグナルペプチド−GFP融合タンパク質(図6A、ii)の両方が細胞外に局在する。対照的にGFP単独は細胞質に発現し(図6A、iii)、一方ドロソフィラ(Drosophila)異質染色質タンパク質1(HP1)は核にGFPを導く(図6A、iv)。
細胞外空間にIDAタンパク質が局在すると考えられること、その小さなサイズ及び高いpI(11.87)はリガンドCLAVATA3(CLV3)(26)に類似した特徴であり、花及び花器官の過剰産生の妨害に必要である。大きなファミリーのCLV3様(CLE)遺伝子がアラビドプシスデータベースにおける反復BLAST検索により最近同定された(27)。同様に、アブラナ属(ブラジカ(Brassica))における非適合性に関与するS遺伝子座のシステインリッチ(SCR)遺伝子がコードするタンパク質に類似した推定リガンドのファミリー(28)が最近発見された。CLEタンパク質及びSCR様(SCRL)タンパク質はRLKに対するリガンドを表すことが示唆されている。アラビドプシスゲノムには、細胞外ドメインに基づいて21クラスを超えて分割できる400個を超えるRLKがある(29)。
理論に縛られることを欲することなしに、本発明者らはIDAタンパク質が植物における新しいクラスのリガンドを表していると考える。BLASTP検索は、アラビドプシス(12.24)、ハス(11.13)、トマト(11.02)、ダイズ(11.74)、ニセアカシア(11.42)、トウモロコシ(12.62)、ポプラ(12.53)、及びコムギ(11.37)を含めた他の植物種から、さらなるIDA様(IDL)cDNAを同定した。それらのcDNAは、疎水性N末端、IDAタンパク質に近い等電点、及び保存されたC末端モチーフ(v/iPPSa/gPSk/rk/rHN)(図6B)を有する類似した短いタンパク質をコードしている可能性があり、そのC末端モチーフはSCRLのCLEモチーフ及びシステインリッチパターンとは異なる。翻訳されたアラビドプシスゲノムに対するBLASTP検索及びRT−PCR分析は100aa未満のタンパク質をコードする4つの追加のIDL遺伝子の存在を示している(図6C、D、及び表1参照)。そのような小さなサイズの遺伝子は自動注釈プログラムから見逃されることが多い。植物における異なる細胞分離プロセスに共通の特徴があるとすると(15)、IDLタンパク質が、種子及び果実の裂開又は葉の脱離のような他の器官脱離プロセスに機能を果たしていると目下のところ考えられる。
ida突然変異体の表現型及びIDAタンパク質の性状は、器官脱離プロセスの実用モデルを洗練することを可能にする(4)。まず、小さく密な細胞を有するAZが脱落する器官の基部に形成する。明らかに、トマトにおけるjointless変異体のようにAZの形成が欠損している突然変異体は器官脱離を経ることができない(16)。しかし、ida突然変異体はAZの発生では器官脱離が起こるために不十分であることを実証している。器官脱離の第二段階で、AZは器官脱離シグナルに反応する反応能を獲得すると推定される。反応性のAZにおいて、エチレンは器官脱離プロセスの活性化を加速できる。しかし、エチレン感受性ida突然変異体は、エチレン自体では器官脱離が起こるために不十分であることを示す。器官脱離プロセスは、細胞の伸展性及び伸長に変化を伴う成熟段階並びに植物の本体及び脱落する器官の細胞の間の中葉の現実の溶解を必要とする。花弁の破壊強さの初期の減少及びida突然変異体のAZ(位置12)における細胞の丸まり傾向は、AZ成熟のこれらの面は器官脱離が起こるためには不十分であることを示している。純粋な分離ステップは独立した制御下にある。
発明者らはIDAタンパク質が受容体のリガンドであり、IDA遺伝子の作用はAZの成熟が絶頂に達することにより誘発されると考える。機能的IDA遺伝子の非存在下では器官脱離プロセスの最終分離段階である細胞壁の分解が起こらない。
コード領域(配列番号1、2及び12参照)における突然変異の例として、SALKコレクション(http://signal.salk.edu/cgi−bin/tdnaexpress)からのT−DNA挿入系(番号SALK_133209)を参照できる。これはIDA遺伝子のコード配列にT−DNAが挿入されている。この挿入について同型接合の植物はida突然変異体の表現型を示す。このT−DNA挿入の位置を配列番号11に表す。
概略の項
本発明のいくつかの態様を番号を付した項によりこれから記載する。
1.配列番号1に示すヌクレオチド配列又はその変異体、ホモログ、断片若しくは誘導体を有する改変された植物であって、その植物が器官脱離の減少を示すように前記配列又はその発現が改変された植物。
2.ヌクレオチド配列がAtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号 BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)から選択される、1項に定義される植物。
3.ヌクレオチド配列がC末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列を含む、1又は2項に定義される植物。
4.ヌクレオチド配列がN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む、1、2又は3項に定義される植物。
5.ヌクレオチド配列がC末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHNに対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む、1又は2項に定義される植物。
6.配列が配列番号2[AY087883]である、1から5項のいずれかに定義される植物。
7.減少した器官脱離がその花若しくは部分であるか、又はそれに関係する、前項のいずれかに定義される植物。
8.顕花植物又は高木である、前項のいずれかに定義される植物。
9.アラビドプシス タリアナである、前項のいずれかに定義される植物。
10.クロッカス、チューリップ、シクラメン、ポインセチア、ハス若しくはバラである8項に定義される顕花植物、又はポプラ若しくはクリスマスツリーである高木。
11.前項のいずれかに定義される植物からの他の繁殖材料の種子。
12.1から10項のいずれかに従う植物からの花。
13.1から6項のいずれかに定義される配列又は配列の発現を改変することを含む、植物における器官喪失を防止する方法。
14.ヌクレオチド配列の改変が突然変異又は欠失による、13項に定義される方法。
15.改変がプロモーター又は他の調節配列の改変である、13項に定義される方法。
16.改変がアンチセンス構築体又はRNA干渉構築体の使用により達成される、13項に従う方法。
17.配列番号1に示す配列、又はその変異体、ホモログ、断片若しくは誘導体を有する単離されたヌクレオチド配列。
18.(AtIDL1、遺伝子At3g25655)、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570)、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)である、17項に定義される配列。
19.配列番号2[AY087883]である、17又は18項に定義される配列。
20.17から19項のいずれか一項に定義されるヌクレオチド配列に対するアンチセンスであるヌクレオチド配列。
21.プロモーター又は他の調節配列である、17項に従う配列。
22.配列番号3に示す配列若しくはそれと実質的に相同の配列、又はその断片を有する単離されたアミノ酸配列。
23.17から21項のいずれか一項に定義されるヌクレオチド配列を有するベクター。
24.17から21項のいずれか一項に定義されるヌクレオチド配列をトランスフェクトされたか、又はそれで形質転換された宿主細胞。
25.植物器官脱離の制御への、17から21項のいずれか一項に定義される単離されたヌクレオチド配列の使用。
本明細書に挙げた全ての刊行物は参照により組み込まれている。記載された本発明の方法及びシステムの種々の改変及び変型は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなしに当業者に明らかであろう。特定の好ましい実施形態と関連して本発明を記載したが、請求された発明はそのような特定の実施形態に不等に制限されてはならない。実際、当業者に明白な、本発明を実施するための記載された様式の種々の改変は、添付の請求項の範囲内に入ることが意図されている。
エチレンに対するida突然変異体の反応を示す図である。(A)実生を10ppmエチレンに曝露することにより「トリプル反応」アッセイを行った。idaはwt実生と同様に反応するが、etr1−1はエチレン非感受性で、空気にさらされた対照実生のように挙動することに注意。(B)空気又は10ppmのエチレンに曝露された位置0から3の花の比較。wtの花ではエチレンの曝露は位置1の花ですでに老化及び花器官脱離を引き起こす。対照的にidaの花は老化するが器官脱離しない。 wt及びetr1−1と比べたida突然変異体の表現型を示す図である。(A)wtアラビドプシス植物及びida突然変異体の花序。矢印は花器官が脱離した最初のwt花の位置を示す。この位置の長角果は完全には成長していないことに注意。idaの花は花序全体に沿って付着していることに注意。(B)花序に沿った2つ毎の位置の花を示す。位置16以降のidaの花が老化を表し、突然変異体がエチレンに感受性でることを示していることに注意。エチレン非感受性etr1−1突然変異体では器官脱離前の全ての位置で新鮮で膨れて生き生きとした花器官であることに注意。(C)wtと比べてida突然変異体では、種子の裂開後に乾燥した花器官が依然として付着している、乾燥した植物の隔壁。 離層帯の形態及び花弁の破壊強さを示す図である。強制除去又は自然の器官脱離後の位置4(i)、位置8(ii)、位置10(iii)、位置12(iv)及び位置22(iv)での(A)wt及び(B)idaの花における花弁のAZの走査電子顕微鏡像。wt花弁は位置8で自然に器官脱離する。(C)花序に付いた2つ毎の花の位置で測定した花弁の破壊強さ、すなわち花から花弁を取り除くのに必要な力。15個のwt植物及びida植物について破壊強さを測定し、各位置で最低20回測定を行った。縦棒線の上の細い線で標準偏差を示す。 IDA遺伝子の同定を示す図である。(A)ida系の1番染色体の遺伝子At1g68780及びAt1g68765の間にベクターバックボーンの1239bpを有する単一T−DNAを挿入した。T−DNAの挿入により74bpの標的部位欠失(Δ)を生じた。これらの2つの遺伝子のそれぞれ終止コドン及び開始コドンからT−DNA挿入点までのbpで表した距離、並びにこれら2つの遺伝子における開始コドンから終止コドンまでのbp数を示す。At1g68780における単一イントロンを濃い色で示す。転写方向を矢印で示す。相補実験に使用した2つのゲノム断片の伸展をゲノム領域の下に示す。図中の全ての要素の縮尺は正しくない。(B)(959bpの上流配列及び154bpの下流配列を有する)At1g68780遺伝子を包含する2633bpの断片で形質転換したida植物の表現型はida突然変異体の表現型と同一である。完全に成長した長角果に付着した花に注意。(C)(At1g68780遺伝子の終止コドンの8bp下流から始まりAt1g68765のオープンリーディングフレームの303bp下流に終わる)2019bpの断片で形質転換したida植物の表現型はwt表現型と同一であった。花器官は花序の上側の位置にのみみられることに注意。(D)位置1〜8の花からのmRNAに関するRT−PCRは、ida植物からではなく、wt植物からIDAプライマーを有する予想された421bp断片を増幅したが、wt及びidaテンプレートの両方から294bpのACTIN2−7断片を増幅した。M−ΦX174をHae IIIで分解した。 RNA干渉を示す図である。(A)GUS詰め込み断片の隣に逆方向にクローニングされた219bpのIDAオープンリーディングフレームでwtアラビドプシス植物を形質転換するために使用した構築体。35Sプロモーターからの転写はループとしてGUS部分を有する二本鎖RNA(dsRNA)を形成できるmRNAを発生する。dsRNAは低分子干渉性RNA(siRNA)に分解し、正常なIDA mRNAの分解を仲介する。terはターミネーター。(B)花序に沿った2つ毎の位置でwt及びida突然変異体と比べた2つのRNAi植物の花弁の破壊強さ。RNAi植物は位置10まではidaと同じプロフィルを有し、wtと比べて器官脱離の遅れを示す。 IDAタンパク質の特徴を示す図である。A.タマネギ表皮一過性発現アッセイにおけるタンパク質の細胞内局在。(i)IDA−GFP融合タンパク質及び(ii)IDA−シグナルペプチド−GFP融合タンパク質の細胞外局在。(iii)GFP単独の細胞質局在。(iv)同アッセイにおけるHP1−GFP融合タンパク質の核局在。GFP蛍光は蛍光及びNormarski光学系を備える顕微鏡を利用したボンバードメントの2時間後に現れた。B.IDAタンパク質、並びにアラビドプシス(AtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)によりコードされるIDA様(IDL)タンパク質のアライメント。ZmIDL1の初めの20aaは示していない。推定疎水性シグナルペプチド、及び推定切断部位の位置を示す矢印に注意。C.アラビドプシスIDLタンパク質のアライメント。推定疎水性シグナルペプチドに注意。矢印は全てのタンパク質でアラニン残基後の推定切断部位を表す。アラビドプシスゲノムに対するtBLASTn検索においてIDAタンパク質のC末端20aaを使用することにより遺伝子AtIDL2−5を同定した。(SignalPを使って)推定シグナルペプチドを有するタンパク質をコードする短いオープンリーディングフレーム及びC末端におけるIDAとの類似性について発見したヒットを精査した。アミノ酸を性質に応じて、黄色:疎水性残基、灰色:塩基性残基、緑:短い残基、青:極性非脂肪族残基に色分けする。D.上の枠に示した465bp(AtIDL1)、280bp(AtIDL2)、256bp(AtIDL3)、261bp(AtIDL4)及び259bp(AtIDL5)の断片を増幅するプライマーを用いた(下の枠に)表示した種々の組織からのmRNAに関するRT−PCR。ゲノムDNAをテンプレートとして使用し、マーカー系(M)を示す。陽性対照ACTCIN2−7は全ての組織で類似のレベルで増幅したことに注意。DAGは発芽後日数。 IDAプロモーターにより指令される離層帯特異的発現を示す図である。植物体側及び脱離する器官の両方の離層帯に対してIDAプロモーターにより指令されるマーカー遺伝子(β−グルコロニダーゼをコードするgus)の発現。マーカー遺伝子の発現は花の位置5(V)から8(VIII)で顕著である。花器官は野生型の花の位置8で器官脱離した。花をX−gluc溶液(0.01M NaPO(pH7)、0.5%Trition X−100に溶かした1mg/ml X−glucA)に浸すことによってGUS活性用の染色を行った。試料を37℃で一晩温置した。無水EtOH:酢酸(1:1)で30分間、3回洗浄することで葉緑体を除いた。ライカWILD MZ8双眼顕微鏡からニコンCOOLPIX995デジタルカメラを使って染色後の組織を撮影した。アラビドプシスの花の切片にin situハイブリダイゼーションを使って、プロモーター−レポーター遺伝子構築体を用いて確認結果、すなわち離層帯にIDA遺伝子が発現するということを得る。
[参考文献及び注記]
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17. The T-DNA of pMHA2 carries a marker gene(nptl) conferring Kanamycin (Km) resistance. The progeny of ida plants was always 100% Km resistant.
18. Genomic DNA flanking the Right border of the T-DNA was cloned using inverse
PCR ( (30), 1st primer set gus78 5'-CAC GGG TTG GGG TTT CT-3'and gus 330 5'-TGC
GGT CAC TCA TTA CGG-3', 2nd primer set gus 64L 5'-TTT CTA CAG GAC GGA CCA T-3'and gus 3425'-. TTA CGG CAA AGT GTG GGT C-3'), while the other side was cloned by PCR with a T-DNA specific primer (5074+5'-ATT TGT CGT TTT ATC AAA ATG TAC-3') and a genomic primer (ida49 5'GGT GTT TCT ACT ATG CGT GTG 3').
19. The fragments were inserted in the Xbal site of the t h e Ti vectorpGSC1704 (kindly provided by the Laboratory of Genetics, Flanders Interuniversity Institute for Biotechnology, Gent, Belgium) which has a Hygromycin resistant gene within the T- DNA. Ida plants were transformanted by the Agrobacteriumtumefaciens-mediated floral dip method (31), andtransformants were selected by germinating seeds on plates containing 10 mg/mlHygromycin.
20. Agrobacterium insert T-DNA at random positions in the plant genome. The expression level of a gene residing in T-DNAs will vary between independent transformants, due to position effects and/or integration of multi-copy or rearranged T-DNAs. We therefore assume that in the four transformants displaying the mutant ida phenotype although carrying the second construct, the expression level from the IDA gene was not sufficient to achieve complementation.
21. MARNA was isolated using Genoprep MARNA beads (Genovision, Norway) and treated with 1 U DNaseI (Invitrogen Cat. No 18068-015) per mg MARNA for 15 min. at room temperature, prior to first strand cDNA synthesis with AMV-Reverse Transcriptase (Promega). The IDA cDNA fragment of 421 bp was amplified by PCR using the primers pipp2U (5'GAAGAAAAAAAACATTGACTCCA-3') and pippl62 (5'-TGGCCGTAATGACCTTAAAC-3'). The ACTIN2-7 fragment of 294 bp was amplified using the primers 5'-GCTGGTTTTGCTGGTGATGATG-3'and 5'- TAGAACTGGGTGCTCCTCAGGG-3'.
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24. Nielsen,H.,Engelbrecht,J., Brunak,S. and vonHeijne,G.(1997) Identification of prokaryotic and eukaryotic signal peptides and prediction of their cleavage sites. Protein10,1-6.
25. The coding region and the region encoding the first 24 aa encompassing the putative signal peptide, both with 96 bp 5'UTR, were amplified with primers (idaGFPA 5'-TTATTCATTTCATTCATAAGACCCTTC-3'plus idaGFPD5'- ATGAGGAAGAGAGTTAACAAAAGAG-3'and idaGFPA plus idaGFPE (5'- ACAAGAACTACTCGCCGC-3', respectively) with additional Gateway att-sequences in the 5'end and recombined into the vector pKEx4tr-smGFP (32) converted to a Gateway vector by the Gateway Vector Conversion System(Invitrogen), so that the IDA coding region or signal peptide would be expressed as fusion proteins with the Green Fluorescence protein (GFP) in the C-terminal end.
26. Rojo, E., Sharma, V. K., Kovaleva, V.,Raikhel, N. V. and Fletcher, J. C. (2002) CLV3 is localized to the extracellular space, where it activates the Arabidopsis CLAVATA stem cell signaling pathway. Plant Cell, 14,969-977.
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30. Meza, T. J., Stangeland, B., Mercy,I. S., Skam, M., Nymoen, D. A., Berg, A., Butenko, M. A., Hakelien,. A. -M., Haslekas, C., Meza-Zepeda, L. A. et al. (2002) Analyses of single-copy Arabidopsis T-DNA transformed lines show that the presence of vector backbone sequences, short inverted repeats and DNA methylation is not sufficient or necessary for the induction of transgene silencing. Nuel. Acids Res., 30,4556-4566.
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[配列表]
(配列番号1)
(配列番号2)
(配列番号3)
(配列番号4)
(配列番号5)
(配列番号6)
(配列番号7)
(配列番号8)
(配列番号9)
(配列番号10)
(配列番号11)
(配列番号12)

Claims (50)

  1. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子がIDA遺伝子又はその模倣体である方法。
  2. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子がC末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列を含む方法。
  3. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子がN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む方法。
  4. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子がC末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHNに対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含む方法。
  5. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子がAY087883、AtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)から選択される方法。
  6. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子が配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11又はそのいずれかの変異体又はそのいずれかのホモログのいずれか1つとして提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部であるか、或いはそれを有する方法。
  7. 植物における遺伝子の発現レベルを低下させることを含む、植物における器官脱離を減少させる方法であって、前記遺伝子が配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11のいずれか1つとして提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部であるか、或いはそれを有する方法。
  8. 前記遺伝子を突然変異させることによって前記発現レベルを低下させる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記遺伝子の調節領域を突然変異させることによって前記発現レベルを低下させる、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記遺伝子のプロモーター領域を突然変異させることによって前記発現レベルを低下させる、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. T−DNA挿入法の使用又は干渉性部分の使用により前記遺伝子のプロモーター領域を突然変異させることによって前記発現レベルを低下させる、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 改変された配列であるヌクレオチド配列であって、植物が前記改変されたヌクレオチド配列を有するか又はそれで形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
  13. AY087883、AtIDL1、遺伝子At3g25655、トマト(LeIDL1、アクセッション番号AI779570、ハス(LjIDL1、アクセッション番号AW719486)、ダイズ(GmIDL1、アクセッション番号Bq630646)、ニセアカシア(RpIDL1、アクセッション番号BI642538)、トウモロコシ(ZmIDL1、アクセッション番号BI430572)、ポプラ(PtIDL1、アクセッション番号BU889756)、及びコムギ(TaIDL1、アクセッション番号BM135459)、C末端モチーフPpSa/gPSk/rk/rHNに対するコード配列を含むヌクレオチド配列、N末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含むヌクレオチド配列、C末端モチーフv/iPpSa/gPSK/rk/rHNに対するコード配列及びN末端疎水性シグナルペプチドに対するコード配列を含むヌクレオチド配列から選択される配列の全て又は一部であるヌクレオチド配列であって、前記ヌクレオチド配列が前記配列のいずれかに1つ又は複数の突然変異を有し、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか又はそれで形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
  14. 前記配列が配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11又はそのいずれかの変異体又はそのいずれかのホモログ又はそのいずれかの模倣体のいずれか1つであり、前記ヌクレオチド配列が前記配列のいずれかに1つ又は複数の突然変異を有する、請求項12又は13に記載のヌクレオチド配列。
  15. 前記配列が配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11のいずれか1つであり、前記ヌクレオチド配列が前記配列のいずれかに1つ又は複数の突然変異を有する、請求項12から14のいずれか一項に記載のヌクレオチド配列。
  16. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10若しくは配列番号11、又はそのいずれかの模倣体のいずれか1つとして示される配列の突然変異であるヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか又はそれで形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
  17. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11のいずれか1つとして示される配列の突然変異であるヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか又はそれで形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示すヌクレオチド配列。
  18. 請求項12から17のいずれか一項に記載の発明を有する構築体。
  19. 請求項12から18のいずれか一項に記載の発明を有するベクター。
  20. 請求項12から19のいずれか一項に記載の発明を有する発現ベクター。
  21. 請求項12から20のいずれか一項に記載の発明を有する形質転換ベクター。
  22. 請求項12から21のいずれか一項に記載の発明を有する宿主細胞。
  23. 請求項12から22のいずれか一項に記載の発明を有する器官。
  24. 請求項12から23のいずれか一項に記載の発明を有する生物。
  25. 請求項12から24のいずれか一項に記載の発明を有する形質転換植物。
  26. 前記植物が顕花植物又は高木である、請求項25に記載の形質転換植物。
  27. 請求項12から21のいずれか一項に記載の発明で植物を形質転換することを含む方法。
  28. 器官脱離を減少させるための、形質転換された植物の調製への請求項12から21のいずれか一項に記載の発明の使用。
  29. IDA遺伝子、そのホモログ、断片若しくは誘導体、又はその発現を改変することによる、植物における器官脱離を減少させる方法。
  30. ヌクレオチド配列であって、植物が前記ヌクレオチド配列を有するか又はそれで形質転換された場合に、前記植物が器官脱離の減少を示し、好ましくは前記ヌクレオチド配列が突然変異であるヌクレオチド配列。
  31. 異種コード配列を発現するための、配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するプロモーター配列の使用。
  32. 前記異種コード配列が前記プロモーター配列と自然に関連するコード配列に対応した突然変異コード配列である、請求項31に記載の使用。
  33. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有する単離及び/又は精製されたヌクレオチド配列。
  34. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された構築体。
  35. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製されたベクター。
  36. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された発現ベクター。
  37. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換ベクター。
  38. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部を有するヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換細胞であって、前記細胞が天然細胞ではない形質転換細胞。
  39. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的である単離及び/又は精製されたヌクレオチド配列。
  40. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された構築体。
  41. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製されたベクター。
  42. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された発現ベクター。
  43. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換ベクター。
  44. 配列番号1、配列番号2、配列番号8、配列番号9、配列番号10又は配列番号11として提示されたヌクレオチド配列の全て又は一部とハイブリダイズできるか、或いはそれと相補的であるヌクレオチド配列を有する単離及び/又は精製された形質転換細胞。
  45. 配列番号3に示される配列若しくはそれと実質的に相同な配列又はその断片を有する単離されたアミノ酸配列。
  46. 植物細胞の分解を防止するか又は低下させるための形質転換植物の調製への請求項12から21のいずれか一項に記載の発明の使用。
  47. 本明細書において実質的に記載され、図のいずれか1つを参照した改変された植物。
  48. 本明細書において実質的に記載され、図のいずれか1つを参照した植物における器官喪失の防止法。
  49. 本明細書において実質的に記載され、図のいずれか1つを参照した、単離されたヌクレオチド配列。
  50. 本明細書において実質的に記載され、図のいずれか1つを参照した、単離されたアミノ酸配列。
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