JP2006507827A - 魚類生体採取装置 - Google Patents

魚類生体採取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006507827A
JP2006507827A JP2004555872A JP2004555872A JP2006507827A JP 2006507827 A JP2006507827 A JP 2006507827A JP 2004555872 A JP2004555872 A JP 2004555872A JP 2004555872 A JP2004555872 A JP 2004555872A JP 2006507827 A JP2006507827 A JP 2006507827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
fish
bend
hook
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004555872A
Other languages
English (en)
Inventor
リッキー・クレイグ・バックワース
チャールズ・ロバート・ブライス
エイドリアン・クリストファー・ドナティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AQUATIC REMOTE BIOPSY Pty Ltd
Original Assignee
AQUATIC REMOTE BIOPSY Pty Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AQUATIC REMOTE BIOPSY Pty Ltd filed Critical AQUATIC REMOTE BIOPSY Pty Ltd
Publication of JP2006507827A publication Critical patent/JP2006507827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B10/0233Pointed or sharp biopsy instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K61/00Culture of aquatic animals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K83/00Fish-hooks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K97/00Accessories for angling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

本発明は魚の生体採取装置に関する。当該装置(1)は、先端部(4)と、曲げ部(3)と、シャンク(2)とを有する少なくとも1つのフックからなる。前記先端部は、鋭利な末端(5)を有する非柔軟性材料のチューブからなり、当該チューブの内腔は、オプションとして複数のかえしを含む。前記チューブは、前記鋭利な末端から離れた位置に開口を有し;前記曲げ部は、柔軟材料から形成されている。本発明はまた、上述した装置を使用して魚から生体採取物質を取得する方法に関する。

Description

本発明は一般に、生体採取物質(biopsy material)から得られるDNA分析により魚を監視する領域に関する。より具体的に、本発明は、生体採取物質を自然のままの状態で(in situ)取得するために使用することができる装置に関する。
水産管理において、漁業の影響度を監視することは非常に重要な問題であり、これは世界規模での水産管理に存在する危機によって証明されており、多くの科学文献も各種観点からこの問題の考察をしている。水産業の影響度の監視には、タグ付け(tagging)が潜在的に非常に有力な手段となっている。ここでいう「影響度」の用語は、収穫率、または漁業損失率の見積りを意味する。成長と移動の研究には多くのタグ付けが適用されており、これらは重要ではあるものの、漁業の影響度については何らの指標をも提供しない。収穫率の推定のためのタグ付けは、タグの流失(魚が放流された後にタグが外れることがある)、放流後の死亡(タグをつける魚の捕獲とその後の取り扱いのプロセスは、潜在的、経時的な肉体的影響の原因となり、死亡率を高める)、その他原因不明の回収率によって阻害されている。
一般的なタグ付けは、水産業監視のために採用することができた。この中には、DNAを使用した母数内の集合の特定(これは、前記プロセスの中に「タグ付け」部分に当る)と、その後のタグ付けされた集合と一致させるための捕獲物ふるい分け(これは、通常のタグ付け作用における再捕獲と同じ)とを含む。もし最初の組織の試料採取が魚の生存と行動に大きな影響を与えず、かつ、合計の捕獲量が知れるならば、上述した3つの問題点は解消される。一般的なタグ付けは、母数の大きさと、狼、熊、ウォムバット(wombat)、海洋哺乳類などの幾つかの陸上種との関連性を検査するために使用されてきた。その利点は、ほんの僅かな組織しか必要とされないこと、及び、非侵入性のアプローチが危険な種、または保護が重要な種のためには特に魅力的なことである(こすりつけ柱から採取される毛の使用、糞などからの回収など。)。海洋哺乳類の場合では組織試料採集のために特有のモリや槍が開発されている。
タグ付けのさらなる問題は、高価なことである:まず魚の捕獲がタグ付け問題の重要な費用要素となっており、これがしばしば監視手段としての適用を阻害している(収穫率を測定するには、タグ付けは典型的な1回限りの実験であり、監視に必要な年ごとの、あるいはもっと頻繁な作業にはならない。)。
したがって、監視目的のために魚を捕獲することを要せず、遠方から魚の組織の小さな試料を集めるための装置が入手可能になることが望まれている。この組織は、魚の死亡率と移動率の見積りのために遺伝子マーク再取得に応用するための分子遺伝分類(例えば、ミクロサテライトやミトコンドリアDNA配列など)に使用され、及び魚の貯蔵構造の研究(例えば、検査される種の遺伝子内の空間的および時間的パターンなど)に使用される。これらの僅かの量の組織はさらに、疫学研究(病気の空間的/時間的パターン)、毒物学研究のための化学的テスト(例えば、重金属の濃度)、または他の生理学的測定のためにも使用される。
本発明の目的は、魚を物理的に捕獲することなく、魚の生体採取物質を取得するために使用することができる装置を提供することにある。
第1の実施の形態において、本発明は、先端部と、曲げ部と、シャンク(shank、軸)とを有する少なくとも1つのフックからなる魚の生体採取装置を提供しており、ここで:
前記先端部は、鋭利な末端を有する非柔軟性のチューブからなり、当該チューブの内腔はオプションとして複数のかえし(barb)を含み、当該チューブは前記鋭利な末端から離れた位置に開口を有し、
前記曲げ部は、柔軟な材料から形成されている。
第2の実施の形態において、本発明は、魚から生体採取物質を取得する方法を提供しており、当該方法は:
i) 糸に前記第1の実施の形態にかかる装置を取り付け;
ii) 魚に前記装置を攻撃させ;
iii) 魚から解放された後に前記装置を回収し;
iv) 前記装置の先端部から生体採取物質を取得すること、
の各ステップを含んでいる。
前記第1の実施の形態にかかる装置によれば、当業者には理解されるように、部分的には従来の釣り針のように機能し、これに関連して釣り糸と共に使用される。糸を取り付けるため、装置はオプションとして従来の釣り糸と同様に、通常は装置のシャンクの先端にアイを含むことが有効である。前記装置は通常、魚を引き寄せるためにルアと共に使用される。しかしながら、ルアの使用は重要ではなく、装置は他の引き寄せ材料や餌を取り付けて使用することもできる。
本発明にかかる装置の主要動作は以下のようである:魚が装置を捉えたら(通常はルアの引き寄せによる)、この攻撃力と、取り付けられた糸を介した装置の動きによって、魚の口内部にある肉に前記先端部が接触する。この先端部の鋭利な末端が前記肉に侵入し、または肉にそってこれを引っかき、これによって組織試料が前記先端部の内腔内に導かれ、かえしがあればこれに保持される。先端部にかえしを備えていない装置の実施の形態では、組織試料は、当該部分に導かれたときに圧縮されてその内部に保持される。
装置への最初の攻撃の後、魚の動作及び/又は糸の継続した動きが、柔軟性のある曲げ部を塑性変形させる。その結果、曲げ部が真っ直ぐになり、さらに前記先端部にはかえしがないことも加わり、装置が解放されて魚は逃げる。このフックの変形はまた、装置の使用を不能にし、他の魚からの試料採取を防ぐ。
さらに第1の実施の形態にかかる装置に関連し、前記チューブ状の先端部は通常スチールなどの金属材料から作られる。特に好ましい材料はステンレス鋼である。しかしながらこの先端部は、プラスチック、ガラス、セラミックなど、以下の要求を満たすその他のいかなる材料からでも作ることができる:
・使用時に変形しないこと(すなわち、十分に硬いこと);
・魚の口内または口外の肉に侵入するための十分な鋭利さを末端に提供できるよう加工が可能であること。
同様な要求は、金属材料の先端部にも当てはまる。
前記先端部の鋭利な末端は、当該部分を形成するチューブの角をそぐことにより、または先端に段差付けすること(castellating)により形成することができる。しかしながら通常、前記鋭利な末端は、前記チューブの軸に対して末端を25°から45°の角度で傾斜させることにより設けられる。好ましい傾斜角は前記チューブの軸に対して30°であり、これによって皮下注射器のような鋭利な先端を提供する。先端部を傾斜面の末端とすることにより、当該部分は、傾斜面によって形成された突端がフックの外側に来るよう配置することが好ましい。
先端部は、研削、切削、化学的加工、レーザ加工などの当業者に知られたいかなる技術を使用して鋭利にされてもよい。
複数のかえしが、前記先端部を形成するチューブの内壁に加工される。代替として、前記かえしは、フックの他方の部位に近接する端部から前記先端部の内腔内に突出する要素とすることができる。これに関しては以下に詳述する。
前記先端部が内部のかえしを含まない実施の形態では、前記鋭利な末端は、前記先端部全体の内腔径よりも大きくない内径を有していることが有利である。しかしながら、好ましくは前記鋭利な末端は、前記先端部の内腔よりも僅かに小さい内径を有していることである。好ましくは、前記鋭利な末端は収縮を提供し、これによって組織試料が先端部内に留まることを助ける。上述した形式の先端部を有する装置は、メジナ(luderic)やタラ(whiting)などの口の小さい魚から生体採取物質を獲得するのに特に適している。
フックの先端部にある開口は、前記鋭利な末端から当該部分に組織が導かれたときに単に圧力を調整するためのものである。この開口はどのような形状でもよく、通常は当該部分を形成するチューブの壁を貫通する穴またはスロットとされる。
装置のフックにある前記曲げ部は、以下の材料から形成される:
・前記先端部の鋭利な末端が、装置への最初の攻撃時に魚の肉と接触できるよう十分な剛性を有しており;
・しかしながら、魚の動作及び/又は装置に取り付けられた糸を介して作用する力によって真っ直ぐになり、先端部の係合を解除して魚を逃がすよう十分な柔軟性を有するものである。
前記曲げ部を作るために使用できる材料の形式は当業者には理解されており、プラスチック、セラミック、金属、合金などが含まれる。好ましい材料は銅であり、これはチューブにでも中実ワイヤにでもすることもできる。他の適切な材料にはアルミニウム合金が含まれる。前記曲げ部を形成する材料の断面は、中実(すなわち、ワイヤの断面)、またはチューブ状とすることができる。
装置は、複数のフックを含むことができる。前記複数のフックは、共通のシャンク部分によって、あるいは単に複数のシャンクを一緒に固定することによってリンクさせることができる。複数フックを備える装置の当該フックは、相互に長手方向に沿って配置することも、相互に横方向に、またはこれらを組み合わせたように配置することもできる。複数フックを備えた装置のさらなる詳細は後述する。
装置の曲げ部に使用される材料は、シャンク部分へも使用することができる。すなわち、曲げ部とシャンクは、単一の材料から形成することができる。
上述したように、装置の曲げ部に使用される好ましい材料は銅であり、これはチューブ状であることが有利である。代替として、前記曲げ部は、装置のシャフトと同様に焼きなまし銅ワイヤから形成することもできる。
前記先端部は通常、かしめによって前記曲げ部に結合される。しかしながら、先端部を曲げ部に固定するために他のどのような適切な方法をも使用することができる。前記先端部は、前記曲げ部にねじ込むようにねじ切りすることが有利である。これは特に、先端部がステンレス鋼などの金属で作られている場合に有利である。プラスチック、カーボン、セラミック、ガラスの先端は、化学的に曲げ部に接合(接着)することが有利である。
前記複数のかえしは、緻密なやすり状物質であるデンタルブローチ(dental broach)の形態で提供することが好ましい。先端部から遠方となるブローチの末端は、前記先端部が固定される曲げ部の端部に固定することもできる。代替として、前記ブローチの末端は、前記先端部の内腔内のプラグ材料内に固定することもできる。曲げ部に取り付けるためにねじが切られたデンタルブローチが固定された先端部は、当該先端部の再利用を可能にする。
内部の複数のかえしはまた、前記先端部内に小規格の釣り針を含め、延ばして前記部分内の適切な長さに切断して含むように設けることもできる。所定長さに切断されて鋭利な端末の溝、歯、切られたねじを有する適切な径の金属棒もまた、内部のかえしを設けるために使用することができる。
装置は、異なる種の魚、または異なる水産業に使用する形態に構成することができる。生体採取をすべき魚に対して適切であればルアを配置することができ、ルア本体の配置位置を異なるようにする必要がある。したがって装置は、異なる種、魚の大きさ、環境条件、展開条件、ルア本体に起因する異なる魚の動作に対して適合させることができる。加えて、装置は、ターゲットとする魚に対して適切な大きさとすることができ、また、先端部とシャンクとの間の距離も変化させることができる。複数のフックを備えた装置に関しては、装置が攻撃されたときに魚が先端部に接触してくる可能性がより高まり、そして装置への重複の攻撃は、複数の魚からの個別試料を、同一多フック装置にある個別のフックへ別々に提供する可能性をより高める。
上述したように、装置はルアやこれに類似したものではなく、餌と共に使用することもできる。餌は装置の曲げ部に取り付けることが有利である。餌は、DNA判定で目標となる種が特定できるよう異なった種のものとする必要がある。餌と共に使用する装置の場合、装置の前記先端部がシャンクに向けて内側に曲がるよう異なった形状にすることが有利である。これによって、魚が常に装置全体を確実に口の中に取り込むことになる。この形式の装置は、以下により詳細に記す。
本発明にかかる装置は、特定の装置に対応した以下の詳細に記述された種類から生体採取物質を取得するのに適している。装置はまた、マグロ(tuna)及び同種のもの(サバ科:Family Scombridae)には、長糸またはドロップ糸(垂直な長尺糸)を使用して利用するのに適している。このグループに含まれる代表的な種/魚種は、スナッパ(snapper)、エンペラ(emperor、フエダイ科及びフエフキダイ科:Families Lutjanidae and Lethrinidae)及び類似種のもので、例えばピンクスナッパ(pink snapper)、ゴールドバンドスナッパ(goldband snapper)、エンペラ(emperor)などのタイ(bream、ヨーロッパ真鯛(porgy)、タイ科:Family Sparidae)、及び、例えばコーラルトラウト(coral trout)、ニベ(croaker、大型ニベ(mulloway)、イシナギ(jewfish)、テラグリン(terraglin)を含むニベ科:Family Sciaenidae)、ハシナガクロタチ(gemfish)などのカサゴ(grouper、オーストラリアでは「タラ(cod)」とよばれるハタ科:Family Serranidae)、及びこの関連種のもの、さらにはメジナ(luderick)及びイスズミ(drummer、メジナ科:Girellidae)なども含まれる。非常に微細なシャンクと先端とからなる装置は、イカ(squid)/カラマリ(calamary)漁にも使用できる。
概要説明は以上にして、以下に添付図面を参照して特定の装置について詳細に説明する。
図1において、シャンク2と、曲げ部3と、先端部4とを有するフックからなる装置1を示している。先端部4は、傾斜した末端5と、そこに形成されたスロット状の開口6を有している。先端部4は、外径2.8mmのステンレス鋼のチューブで形成され、全長は15mmである。末端5における傾斜は、先端部を形成するチューブの軸に対して30°である。曲げ部3とシャンク2は、外径2.8mmの銅チューブで形成されている。前記シャンクと先端部とは22mm離れている。シャンク2は、曲げ部3からの遠方側先端に、糸、及び必要であればルアを取り付けるための図示しないアイを有している。
図2において、装置1の先端部4からなる部分をより詳細に示している。先端部4は破線で示されており、曲げ部3を形成する銅チューブの先端7の上にかしめられている状況を見ることができる。曲げ部3の先端7は、先端部4をかぶせて固定できるよう縮径されている。20mm長の2本の粗い目のデンタルブローチ8、9が先端7から延び、先端部4を形成するチューブの内腔内に配置されている。これらのブローチは、組織を先端部4内に維持する複数の内部バーとして機能する。
図1、2からも分かるように、魚が装置1を攻撃すると、先端部4が魚の頬、または口に接触する。傾斜5はこの頬や口にある肉から組織を掻き取り、この組織は先端部4の内腔内に引き止められる。曲げ部3の柔軟性によって装置1に当った後の魚の動作、及び/又は装置に取り付けられた糸を介して装置に加えられる力が、前記曲げ部を真っ直ぐにする。その結果、装置1は図3に示す形となり、そのときまでに装置は魚の口から解放されている。さらに、図3の形において、装置1は組織を採取することができず、これによって不活性となることは理解されよう。したがって、図1に示す形の装置は唯一の試料のみを採取できることとなり、これは正確な遺伝子分析にとっては非常に重要なことである。
図1、2に示す装置は、以下に示すような漁場に見られるものを含む魚から組織試料を採取するのに特に適している。例えば、クィーンズランド、西部オーストラリア、オーストラリア北部領域などのオーストラリア州のスパニッシュマッカレル(サバ)漁場(Spanish mackerel fisheries)、及びトレス海峡漁場における細縞スパニッシュマッカレル(narrow-barred Spanish mackerel、サワラ(Scomberomorus)、ヨコシマサワラ(commerson))、グレイマッカレル(grey mackerel、S. semifasciatus)、スポッテッドマッカレル(spotted mackerel、S. munroi)、クィーンズランドスクールマッカレル(Queensland school mackerel、S. queenslandicus)、及び大西洋/メキシコ湾漁場でのキングマッカレル(King mackerel、S. cavalla)、及びスパニッシュマッカレル(Spanish mackerel、S. maculatus)、及び他のサワラ種(Scomberomorus species)の魚種;マカジキ(marlin)/カジキマグロ(billfish)の種類;オーストラリアの南部ブルーフィンツナ(southern bluefin tuna)、イエローフィン(yellowfin)、カツオ(skipjack)、ビンナガ(albacore tuna)、さらにはロングテールツナ(longtail tuna)、その他の小型マグロ、及びマグロ類似種などのマグロ魚種;メカジキ(swordfish);ブリ(yellowtail kingfhish)、その他のアジ種(carangid species、オーストラリアアジ(trevallies)、ジャック(jack));コーラルトラウト(coral trout)や他のカサゴ(grouper、ハタ科:Family Serranidae)などの大型捕食性の岩礁魚、バラマンディ(barramundi)、他のスズキ(perch)及びスズキに類似した魚(マレーコッド(Murray cod)、マクアリーパーチ(Maquarie perch)、ジャングルパーチ(jungle perch)、ゴールデンパーチ(golden perch)を含む)、オーストラリアバス(Australian bass);サケマス(サケ(salmon)と(trout));タイ(bream、ピンクスナッパ(Pagridae))やマゴチ(flathead、コチ科(Platycephalidae))などの河口魚及び珊瑚礁魚、及びサメ魚種(shark fisheries)などである。
代替の装置を図4〜8に示している。これらの代替の装置は全て、スパニッシュマッカレル(Spanish mackerel、サワラ種:Scomberomorus spp.)やマグロ(tuna、マグロ種、Thunnus spp.)などの遠洋捕食性魚に使用するようデザインされている。図4の装置10は、図1、2のものと類似しているが、銅チューブから作られた曲げ部12とステンレス鋼の先端部13とを備えた第2のフック11を含んでいる。第2のフック11のシャンク14は、第1のフック16のシャンク15に溶接され、フック11はフック16とほぼ同一の面に配置される。装置10は、ルアの取り付け、または餌や他の引き寄せ材との使用ができるようデザインされている。
図5に示す装置17は、図1、2に示すものと同様な第1のフック18に加え、第1のフックの上方の装置反対側でシャンク21に固定された2つのフック19、20を有している。
図6は、概略つめ状となった装置22を示しており、図5の装置と同様に第2と第3のフック23、24をそれぞれ有し、これらがフック25と同一側にある。
図7、8に示す各装置26、27では、それぞれ先端部で軸回りに放射状に配置された複数のフックを有し、これらはほぼ同一平面にある点で類似している。装置26は2つのフック28、29を、装置27は3つのフック30〜32を有する。装置26のフックは約90°の角度で放射状に分離しており、装置27の外側の2つのフックは中央のフックから約45°の角度で放射状に分離している。
以上に言及していない図4〜8の他の詳細は、上述した図1、2の装置と同じである。
図9に示す装置は、長糸またはドロップ糸と共に使用するよう特にデザインされたもので、したがって、これらの方法が使用される魚種をターゲットにしている。装置33は、形状としては「マグロサークル」フックと類似しており、すなわち、シャフト34と曲げ部35は隣接してほぼ円を描き、遠隔端部36が曲がって先端部37が取り付けられるとシャフト34の方へ向くようになっている。この角度はターゲットとなる種や使用状態に応じて変化する。
図9の分解部分は、先端部37のねじ込み式の取り付け方法を示している。曲げ部35のねじが切られた遠隔端部38、先端部37、プラグ材料40に保持された2つのデンタルブローチ(その内の1つは39)を、展開部分に見ることができる。プラグ材料40は、曲げ部35のねじ切り端部38の内腔41内に接着されている。餌や魚を引き寄せるための適切な材料(フライフィッシングで使用されるような明るい色、又は輝いた材料)が、組織試料を採取する際の使用時に取り付けられる。
上述した例示の装置に対して、広い境界及び発明の範囲から逸脱することなく多くの変更ができることは理解されよう。
「備える」及びその変形である「からなる」、「有する」の用語は、言及されているものが含まれているが、当該用語がそのものを特定して使用されていない限り、その他のものが含まれることを排除するものではない。
本発明にかかる装置の側面図である。 図1に示す装置の先端部の拡大図で、一部要素を破線で示す。 図1に示す装置の側面図で、魚の生体採取物質を採取した後の状況を示す。 スナッパ、または遠海魚から生体採取物質を採取するために設計された装置の側面図である。 本発明にかかる他の態様の装置を示す側面図である。
符号の説明
1.装置、 2.シャンク、 3.曲げ部、 4.先端部、 5.末端、 6.開口、 7.先端、 8、9.デンタルブローチ、 10.装置、 11.第2のフック、 12.曲げ部、 13.先端部、 14、15.シャンク、 15.シャンク、 16.第1のフック、 17.装置、 18.第1のフック、 19、20.フック、 21.シャンク、 22.装置、 23.第2のフック、 24.第3のフック、 25.フック、 26、27.装置、 28、29.フック、 30〜32.フック、 33.装置、 34.シャフト、 35.曲げ部、 36.遠隔端部、 37.先端部、 3.遠隔端部、
39.デンタルブローチ、 40.プラグ材料、 41.内腔。

Claims (28)

  1. 先端部と、曲げ部と、シャンクとを有する少なくとも1つのフックからなる魚の生体採取装置において:
    前記先端部が、鋭利な末端を有する非柔軟性材料のチューブからなり、当該チューブの内腔がオプションとして複数のかえしを含み、当該チューブは前記鋭利な末端から離れた位置に開口を有し、
    前記曲げ部が、柔軟材料から形成されている装置。
  2. 前記チューブ状の先端部が、金属、プラスチック、ガラス、セラミックからなる群から選択された材料で作られている、請求項1の装置。
  3. 前記チューブ状の先端部がステンレス鋼で作られている、請求項2の装置。
  4. 前記先端部の鋭利な末端が、前記先端部を形成するチューブの角をそぐことにより、または前記先端部を段差付けすることにより設けられている、請求項1の装置。
  5. 前記先端部の鋭利な末端が、当該先端部を形成するチューブの軸に対して25°から45°の角度を有する傾斜面である、請求項1の装置。
  6. 前記傾斜面が、前記先端部を形成するチューブの軸に対して30°の角度を有する、請求項5の装置。
  7. 前記先端部は、前記傾斜面により形成される突端が前記フックの外側となるよう配置されている、請求項5の装置。
  8. 前記先端部が、当該先端部を形成する前記チューブの内部壁に加工されたかえしを含む、請求項1の装置。
  9. 前記先端部が、前記フックの曲げ部に隣接する端部から前記先端部の内腔内に延びる少なくとも1つの部材からなるかえしを含む、請求項1の装置。
  10. 前記少なくとも1つの部材がデンタルブローチからなる、請求項9の装置。
  11. 前記先端部が内部のかえしを含まず、前記鋭利な末端が前記先端部よりも僅かに小さい内径を有している、請求項1の装置。
  12. 前記開口が、前記先端部を形成するチューブの壁を貫通する穴またはスロットである、請求項1の装置。
  13. 前記曲げ部が、プラスチック、セラミック、金属、合金からなる群から選択された材料で作られている、請求項1の装置。
  14. 前記曲げ部が銅で作られている、請求項13の装置。
  15. 前記曲げ部がアルミニウム合金で作られている、請求項13の装置。
  16. 前記曲げ部がチューブまたは中実ワイヤの形態である、請求項13の装置。
  17. 前記曲げ部と前記シャンクとが単一の材料から形成されている、請求項1の装置。
  18. 前記装置が複数のフックを備えている、請求項1の装置。
  19. 前記複数のフックが共通のシャンクでつながっている、請求項18の装置。
  20. 前記複数のフックの各々がシャンクを有し、これらのシャンクがつながって前記装置を形成している、請求項18の装置。
  21. 前記フックが相互に長手方向に配置され、または相互に横方向に配置され、または長手方向、横方向の組合せで配置されている、請求項18の装置。
  22. 前記装置が2つのフックを備えている、請求項18の装置。
  23. 前記装置が3つのフックを備えている、請求項18の装置。
  24. 前記先端部が前記曲げ部とねじ込み式に係合している、請求項1の装置。
  25. 前記シャンクが、糸を当該装置に取り付けるためのアイをその先端に有する、請求項1の装置。
  26. 魚から生体採取物質を取得する方法であって、
    i) 請求項1から25のいずれか一にかかる装置に取り付けられる糸を提供し;
    ii) 魚に前記装置を攻撃させ;
    iii) 魚から解放された後に前記装置を回収し;
    iv) 前記装置の先端部から生体採取物質を取得すること、
    の各ステップからなる方法。
  27. 前記フックに餌が取り付けられ、当該餌が目標となる種とは異なった種のものである、請求項26の方法。
  28. 前記フックがルアと共に使用される、請求項26の方法。

JP2004555872A 2002-12-02 2003-12-02 魚類生体採取装置 Pending JP2006507827A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU2002953016A AU2002953016A0 (en) 2002-12-02 2002-12-02 Tissue biopsy device
PCT/AU2003/001609 WO2004049953A1 (en) 2002-12-02 2003-12-02 Fish biopsy device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006507827A true JP2006507827A (ja) 2006-03-09

Family

ID=29741627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004555872A Pending JP2006507827A (ja) 2002-12-02 2003-12-02 魚類生体採取装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20060106324A1 (ja)
EP (1) EP1567060A4 (ja)
JP (1) JP2006507827A (ja)
AU (1) AU2002953016A0 (ja)
CA (1) CA2507837C (ja)
NO (1) NO20052835D0 (ja)
NZ (1) NZ541490A (ja)
WO (1) WO2004049953A1 (ja)
ZA (1) ZA200504467B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE533302C2 (sv) 2007-07-24 2010-08-17 Henrik Hansson Anordning för fixering av benfragment vid benbrott
US7823321B2 (en) 2008-01-28 2010-11-02 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Commerce DNA sampling hook
EP2501297B1 (en) * 2009-11-17 2021-04-07 Cook Medical Technologies LLC Deflectable biopsy device
JP2012010212A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Casio Comput Co Ltd 画像表示装置及びプログラム
US10010398B2 (en) 2013-10-01 2018-07-03 Cook Medical Technologies Llc Filter device, system, and method

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2217928A (en) * 1939-03-23 1940-10-15 Ward Leonard Fishhook
US3624690A (en) * 1969-11-04 1971-11-30 James G Ashley Fishhook with retractable barb
US3680249A (en) * 1970-08-20 1972-08-01 Melchior S Chiarenza Artificial fishing lure
US4126957A (en) * 1977-08-10 1978-11-28 Randall Richard R Displaceable fishhook
US4543742A (en) * 1984-06-14 1985-10-01 Rand Jr David Anesthetic or antiseptic injecting fish hook
US4768304A (en) * 1988-01-12 1988-09-06 Preiser Herbert W Retractable barbless fishhook
SU1658948A1 (ru) * 1989-04-24 1991-06-30 Ленинградский государственный университет Щуп дл отбора проб икры
AU8620391A (en) * 1990-08-30 1992-03-30 Allyn M. Lopez A fish tag
US5265368A (en) * 1992-11-05 1993-11-30 Taylor John B Fishing lure
US5525525A (en) * 1994-05-11 1996-06-11 Asian Pacific Research Foundation Immuno-latex chromatographic procedure for detection of ciguatoxin, and related polyether marine toxins
US5884428A (en) * 1996-05-20 1999-03-23 Shelton; Billy R. Fishing hook apparatus for catch and release fishing
US6679199B2 (en) * 2001-10-30 2004-01-20 Parker Bankston Tag and release device

Also Published As

Publication number Publication date
ZA200504467B (en) 2006-02-22
NO20052835L (no) 2005-06-10
CA2507837A1 (en) 2004-06-17
NZ541490A (en) 2007-10-26
WO2004049953A1 (en) 2004-06-17
CA2507837C (en) 2014-01-07
US20060106324A1 (en) 2006-05-18
EP1567060A1 (en) 2005-08-31
NO20052835D0 (no) 2005-06-10
EP1567060A4 (en) 2009-04-08
AU2002953016A0 (en) 2002-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Diggles et al. Hooking mortality of two species of shallow-water reef fish caught by recreational angling methods
Cooke et al. The influence of terminal tackle on injury, handling time, and cardiac disturbance of rock bass
US20070089352A1 (en) Fishing lure assembly
US20070089353A1 (en) Apparatus and method for securing bait fish
Smith et al. A comparative morphologic and physiologic study of fish blood
Dörner et al. The feeding behaviour of large perch Perca fluviatilis (L.) in relation to food availability: a comparative study
Drass et al. Larval development of red snapper, Lutjanus campechanus, and comparisons with co-occurring snapper species
Rolland et al. Chronic stress from fishing gear entanglement is recorded in baleen from a bowhead whale (Balaena mysticetus)
ZA200504467B (en) Fish biopsy device.
Slaughter et al. Replacement of rostral teeth in sawfishes and sawsharks
AU2006236471A1 (en) Method and apparatus for long line and recreational bait fishing
AU2006225155B2 (en) A fish handling device
Emson et al. Feeding mechanism of the brisingid starfish Novodinia antillensis
Beukema et al. Experimental tests of a basic assumption of the capture‐recapture method in pond populations of carp Cyprinus carpio L.
Neely et al. A review of marking and tagging methods for Blue Catfish, Channel Catfish, and Flathead Catfish
US7114279B2 (en) Fishhook barb crimping tool
Sebastine et al. Myctophid fishery along the Kerala coast with emphasis on population characteristics and biology of the headlight fish, Diaphus watasei Jordan & Starks, 1904
AU2003302670B2 (en) Fish biopsy device
Bennett et al. Sheina orri (Myodocopa: Cypridinidae), an ostracod parasitic on the gills of the epaulette shark, Hemiscyllium ocellatum (Elasmobranchii: Hemiscyllidae)
Hale et al. Evaluation of passive integrated transponders for abalone: tag placement, retention, and effect on survival
US8635804B1 (en) Ghost head fishing lure
Kennelly et al. Ranina ranina
Evans Assessment of an underwater biopsy probe for collecting teleost fish tissue samples
US7823321B2 (en) DNA sampling hook
Vander Haegen et al. Advances in coded wire tag technology: meeting changing fish management objectives

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100420