JP2006350431A - 信号機用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置場所の照度に依存せず、高い視認性と低消費電力とを実現する信号機用表示装置を提供する。
【解決手段】コレステリック液晶デバイス表示部22とこれを駆動するコレステリック液晶デバイス駆動部23からなるコレステリック液晶表示モジュール21と、LEDデバイス表示部25とこれを駆動するLEDデバイス駆動部26からなり、コレステリック液晶デバイス表示部22とコレステリック液晶デバイス駆動部23の間に配置されるLED表示モジュール24と、いずれか一方の表示モジュールの駆動を選択して色信号を点灯表示させると共に、LED表示モジュール24を選択した場合はコレステリック液晶デバイス表示部21を光透過状態に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コレステリック(cholesteric)液晶とLED(Light Emitting Diode)とを組み合わせた表示装置に係わり、さらに詳しくは、信号機が設置されている環境の照度が十分に高い場合には、外部からの光を反射することにより表示を行うコレステリック液晶を用いた信号表示によって高い視認性と低消費電力を実現し、使用環境の照度が低い場合には、自発光型の表示デバイスであるLEDを用いた信号表示によって高い視認性を実現することができる信号機用表示装置に関する。
従来から、表示装置として、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display
Panel)、VFD(Vacuum Fluorescent Display)、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスが広く使用されている。
特に、LCDでは、TN(Twisted Nematic)モードのLCDやTFT−LCD等、様々な種類のデバイスが使用されている。
また、上記デバイスを複数組み合わせ、特定の用途に特化した種々の表示装置が提供されている。
このような表示デバイスを使用した表示装置の一例として、安全な車両通行を促すために交差点に設置されている信号機用の表示装置が挙げられる。
例えば、特許文献1(特開2003−172930号公報)には、「液晶表示装置と信号機内部に配設された照明装置(光源)とを備え、照明装置からの照明光を用いて透過型の信号表示を行うことに加えて、使用環境が十分に明るい場合は、外部からの光を反射する反射型の信号表示を行うことにより、消費電力を低減させることができるように構成された信号機用液晶装置」が詳しく記載されている。
また、特許文献2(特開平10−142600号公報)には、「太陽電池とこの太陽電池で生成した電力を貯える二次電池で構成された電源と、周囲環境の明るさを判別する明るさ判別回路を備え、周囲が暗い場合には、液晶表示体前面の導光板の一端面に配置されているLEDを点灯させ、透明な導光板から被照明体である液晶表示体を均一に照明する光を液晶表示体に照射して液晶表示体の表示を見ることができ、周囲が明るい場合には、LEDを消灯して、透明な導光板を通して液晶表示体の表示を見ることができるように構成された照明装置」が記載されている。
また、特許文献3(特開2003−281691号公報)には、「商用電源と、商用電源より低消費電力であり、かつ商用電源以外の電源である太陽電池とを電源とし、通常は太陽電池からの電力を信号機の発光ダイオード(LED)に供給し、太陽電池からの電力を監視し、信号機の発光ダイオードを点灯させるのに必要な電力が太陽電池からの電力供給だけでは不足していると判定した場合のみに、その不足分の電力を商用電源から補うように構成された電力供給制御装置を備えたことを特徴とする交通信号システム」が記載されている。
一般に表示装置に利用されている液晶表示素子は、表示内容を維持する為に電力を必要とし、所定の駆動を常時行っていなければ表示を行うことが出来ない。
そのため、信号機のように、点灯している間は変化のない表示を行う場合であっても、常に所定の駆動する必要があり、電力を多く消費していた。
これに対し、メモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶を表示デバイスとして用いる表示装置では、表示の維持に所定の駆動を常時行う必要が無い。
従って、コレステリック液晶は、表示の維持に電力を消費することが無いので、表示の際の消費電力を低減できるため、注目されている。
また、コレステリック液晶は、一対の平行した基板間に狭持させたコレステリック液晶のねじれ中心部(ヘリカル軸)が基板に対して平均的に垂直となるように配列されるとき、そのねじれの向きに対応した円偏光を反射する性質を有する。
この現象を選択反射と呼び、通常のSTN(SuperTwisted Nematic)液晶のように、カラーフィルタや偏向膜等を必要としない簡素な構造で表示装置を構成できる。
特開2003−172930号公報(図1、段落0012、段落0013) 特開平10−142600号公報(図1、図2、段落0023〜段落0026) 特開2003−281691号公報(図2、段落0008)
特許文献1に開示された信号機は、信号用液晶表示装置としてSTNやTN液晶を用いており、カラーフィルタや配向膜等を必要とすることから、信号機の構造が複雑になるという問題があった。
また、特許文献2、3に開示された表示装置は、二次電池に信号表示を行うだけの電力が蓄積されておらず、かつ曇天等で太陽電池パネルでは信号表示を行うだけの電力が発電できないような状況の場合、表示を行うLEDを駆動できず、LEDを発光させられないことから、まったく信号表示を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、メモリ性の動作モードを有する反射型のコレステリック液晶を表示デバイスとして用いて信号表示を行うことにより、STNやTN液晶を用いた場合に比べ、信号機用表示装置の構造を簡素化し、同時に周囲の環境(即ち、信号機が設置されている場所周辺の明るさ)に応じて信号機を視認する利用者にとって高い視認性を確保しつつ、低消費電力で信号表示を行うことができる信号機用表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係わる信号機用表示装置は、反射型のコレステリック液晶デバイス表示部と該コレステリック液晶デバイス表示部を駆動するコレステリック液晶デバイス駆動部からなり、所定の色信号を点灯表示するコレステリック液晶表示モジュールと、LEDデバイス表示部と該LEDデバイス表示部を駆動するLEDデバイス駆動部からなり、上記コレステリック液晶デバイス表示部と上記コレステリック液晶デバイス駆動部の間に配置される共に、上記コレステリック液晶表示モジュールが点灯表示するのとほぼ同じ色の色信号を点灯表示するLED表示モジュールと、上記コレステリック液晶表示モジュールと上記LED表示モジュールのいずれか一方の駆動を選択し、選択した表示モジュールを駆動して色信号を点灯表示させると共に、上記LED表示モジュールを選択した場合は上記コレステリック液晶デバイス表示部を光透過状態に設定する表示制御モジュールと、上記コレステリック液晶表示モジュール、上記LED表示モジュールおよび上記表示制御モジュールに電力を供給する電源部とを備えるものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置の上記表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサを有し、上記照度センサによって測定された照度測定値が所定の閾値より大きい場合には上記コレステリック液晶表示モジュールの駆動を選択し、上記照度センサによって測定された照度測定値が上記所定の閾値より小さい場合には上記LED表示モジュールの駆動を選択するものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置の上記表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサと、該照度センサで測定される照度に対応するコレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールの定量的視認性データを格納する表示モジュール視認データ格納部と、該表示モジュール視認データ格納部に格納されている上記視認性データに基づいて、上記コレステリック液晶表示モジュールと上記LED表示モジュールの駆動割合を判定する表示モジュール点灯条件判定部とを有し、上記表示モジュール点灯条件判定部の判定結果に基づいて上記コレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールを点灯駆動するものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置の上記電源部は、商用電源と二次電池とを備え、通常時は上記商用電源から電力を供給し、上記商用電源からの電力供給が断たれた場合は、上記二次電池から電力を供給するものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置の上記電源部は、上記二次電池の電力蓄積量を監視し、通常時は上記二次電池から電力を供給し、上記二次電池では表示装置の駆動を行うのに十分な電力を供給できないと判断した場合は、上記商用電源に切り換えて電力を供給するものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置の上記電源部は、更に太陽電池を備え、上記商用電源からの電力供給が絶たれ、かつ上記二次電池に表示装置の駆動を行うのに十分な電力が蓄積されていない場合は、上記太陽電池から電力供給を行うものである。
また、本発明に係わる信号機用表示装置は、コレステリック液晶表示モジュールを使用した映像データ表示装置を別途設け、上記商用電源からの電力供給が絶たれる際に、上記映像データ表示装置内の映像データ蓄積部に予め蓄積されている所望の映像データを表示させるものである。
本発明に係わる信号機用表示装置によれば、コレステリック液晶表示モジュールとLED表示モジュールとを備え、いずれか一方の表示モジュールを選択して駆動することができるように構成されているので、信号機設置場所周辺の照度が低い場合はLED表示モジュールを選択し、また信号機設置場所周辺の照度が高い場合コレステリック液晶表示モジュールを選択することが可能となり、信号機が設置されている場所周辺の照度に依存せずに、高い視認性を実現した信号表示を行うことができる。
また、コレステリック液晶表示デバイスはメモリ性の動作モードを有するので、コレステリック液晶表示モジュールを選択した場合は、一度信号表示を点灯させれば、同じ信号表示を続けている間は電力を消費することが無いので、信号機の消費電力を低減することができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサを有し、照度センサによって測定された照度測定値が所定の閾値より大きい場合にはコレステリック液晶表示モジュールの駆動を選択し、照度センサによって測定された照度測定値が所定の閾値より小さい場合にはLED表示モジュールの駆動を選択するように構成されているので、信号機設置場所周辺の照度変化に応じて自動的に視認性の高い方の表示モジュールを駆動することができ、かつ、信号機設置場所周辺の照度が高い場合はメモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶表示モジュールを選択するので、信号機の消費電力を低減することができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサと、該照度センサで測定される照度に対応するコレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールの定量的視認性データを格納する表示モジュール視認データ格納部と、該表示モジュール視認データ格納部に格納されている視認性データに基づいて、コレステリック液晶表示モジュールとLED表示モジュールの駆動割合を判定する表示モジュール点灯条件判定部とを有し、表示モジュール点灯条件判定部の判定結果に基づいてコレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールを点灯駆動するように構成されているので、常に信号機用表示装置の表示輝度最低値を上回る信号表示が可能になり、環境照度の状態に関わりのない視認性の高い信号表示を行うことができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、電源部は、商用電源と二次電池とを備え、通常時は商用電源から電力を供給し、商用電源からの電力供給が断たれた場合は、二次電池から電力を供給するように構成されているので、商用電源からの電力供給が断たれても二次電池に蓄えられている電力で信号表示を継続して行うことができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、電源部は、二次電池の電力蓄積量を監視し、通常時は二次電池から電力を供給し、二次電池では表示装置の駆動を行うのに十分な電力を供給できないと判断した場合は、商用電源に切り換えて電力を供給するように構成されているので、通常時は二次電池から電力を供給して低消費電力化を図り、二次電池に蓄えられている電力が不足してくると商用電源に切り換えて電力を供給し、信号表示を継続して行うことができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、電源部は、更に太陽電池を備え、商用電源からの電力供給が絶たれ、かつ二次電池に表示装置の駆動を行うのに十分な電力が蓄積されていない場合は、太陽電池から電力供給を行うように構成されているので、自然災害や事故等のために商用電源からの電力供給が絶たれ、かつ二次電池に十分な電力が蓄積されていなくても、太陽電池から供給される電力を利用することによって信号表示を継続して行うことができる。
また、本発明に係わる信号機用表示装置によれば、コレステリック液晶表示モジュールを使用した映像データ表示装置を別途設け、商用電源からの電力供給が絶たれる際に、映像データ表示装置内の映像データ蓄積部に予め蓄積されている所望の映像データを表示させるように構成されているので、メモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶表示デバイスは電力供給が絶たれる前の最後の映像データを表示し続けることが可能となり、信号機を視認する利用者に対して常にメッセージや図柄等の映像情報を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態について説明する。
なお、各図間において、同一符号は、同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる信号機用表示装置(例えば、列車や自動車等の交通信号機用の表示装置)の要部の概略構成を示す模式図である。
図に示すように、本実施の形態による信号機用表示装置は、信号表示(例えば、青色、黄色、赤色などの発色)を行う表示モジュール2と、この表示モジュール2の動作を駆動制御する表示制御モジュール3とから構成されている。
なお、10は、表示制御モジュール3からコレステリック液晶デバイス駆動部23あるいはLEDデバイス駆動部26を駆動するための制御線を示している。
そして、表示モジュール2は、メモリ性の動作を有する反射型のコレステリック液晶表示モジュール21とLEDを表示デバイスとして用いたLED表示モジュール24とからなっている。
コレステリック液晶表示モジュール21は、コレステリック液晶を表示デバイスとして用いたコレステリック液晶デバイス表示部22と、コレステリック液晶デバイス表示部22を駆動するためのコレステリック液晶デバイス駆動部23とを備えている。
LED表示モジュール24は、LEDを表示デバイスとして用いたLEDデバイス表示部25と、LEDデバイス表示部25を駆動するためのLEDデバイス駆動部26とを備えている。
図に示すように、コレステリック液晶デバイス表示部22は、コレステリック液晶を用いて構成されたコレステリック液晶表示部画素223、ITO(Indium Tin Oxide)等で形成されており、互いに直交するように配置されてコレステリック液晶表示部画素223を狭持する透明な画素電極222、224、画素電極222、224の外側を覆うように形成されたガラス221とで構成されている。
このようにコレステリック液晶デバイス表示部22を構成することによって、画素電極222、224を用いてコレステリック液晶表示部画素223をマトリクス駆動することができる。
なお、一般的に、信号機は、青、黄、赤のそれぞれの色を発色する信号機用表示装置が3個一組で構成されている。
即ち、一般的な信号機は、図1に示した表示モジュール2を3個組み合わせ、それぞれの表示モジュールで青、黄、赤の発色を行うことにより、交通信号表示を実現する。
この際、青、黄、赤の発色を行う各表示モジュール2のそれぞれに対応させて表示制御モジュール3を1個づつ組み合わせてもよいし、また、青、黄、赤それぞれの発色を行う表示モジュール2を3個一組とし、これに対して1個の表示制御モジュールで制御するようにしてもよい。
また、コレステリック液晶表示モジュール21およびLED表示モジュール24を用いて、青、黄、赤の発色を行うには、それぞれの色を発色させるのに最適な表示デバイスを選択する必要がある。
例えば、コレステリック液晶表示モジュール21では、青、黄、赤のいずれかの発色を行うために、青、黄、赤のいずれかの波長を選択的に反射させるのに最適な螺旋ピッチを誘起するカイラル剤を選択する必要がある。
なお、カイラル剤とは、コレステリック液晶に添加される化合物であって、添加されるカイラル剤の種類によりコレステリック液晶の物性(例えば、発色する色が決定される。
また、LED表示モジュール24では、青、黄、赤のいずれかの発色を行うために、青、黄、赤のいずれかの発光色を呈するLEDを選択する必要がある。
図2は、本実施の形態に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
図に示すように、表示モジュール2は、コレステリック液晶デバイス表示部22およびコレステリック液晶デバイス駆動部23で構成されるコレステリック液晶表示モジュール21と、LEDデバイス表示部25およびLEDデバイス駆動部26で構成されるLED表示モジュール24とを備えている。
また、表示制御モジュール3は、表示モジュール指示入力部31と、表示モジュール選択部32と、表示モジュール駆動条件設定部33と、表示モジュール制御部34とを備えている。
なお、図2において、4はコレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24とで構成された表示モジュール2および表示制御モジュール3に電力を供給する電源部であり、電源部4には商用電源が用いられている。
また、図3は、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図2および図3を用いて実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明する。
まず、ステップAS1において、表示モジュール指示入力部31には、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを使用するかの指示が入力される。
この指示は、例えば、切換用スイッチ(図示せず)等を用いて手動にて切り換えることにより、簡易に行うことができる。
これにより、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを選択して表示モジュールとして使用するかを示す「選択情報」が生成される。
次に、ステップAS2において、ステップAS1で生成された選択情報が表示モジュール指示入力部31から送信される。
表示モジュール選択部32は、この選択情報を受信し、信号表示を行う表示モジュールを選択する。
コレステリック液晶表示モジュール21は外光を反射して表示を行うため、屋外の日中のように、信号機(即ち、本実施の形態による信号機用表示装置を用いた信号機)が設置されている環境の照度が高い場合は、信号表示において高い視認性を実現することが可能である。
一方、夜間や屋内等、外光が十分に入射しない環境においては、相対的にコレステリック液晶デバイス表示部22の反射輝度が低下することにより、視認性が低下する。
一方、LED表示モジュール24は、自発光型デバイスであるLEDを表示デバイスとして用いているので、信号機(即ち、信号機用表示装置)が設置されている環境の照度によらず、信号表示を視認性よく表示できる。
従って、信号機が設置されている環境の照度が低い場合は、コレステリック液晶表示モジュール21ではなく、LED表示モジュール24を選択することにより、視認性を向上させることが可能である。
また、LED表示モジュール24は、自発光型の表示デバイスであるLEDを常に駆動する必要があるので、消費電力が大きい。
従って、信号機が設置されている環境の照度が高い場合は、LED表示モジュール24ではなく、表示書込み時のみに電力を使用し、書込みが終了すれば、表示維持のために電力を消費することがない(即ち、メモリ性の動作モードを有する)コレステリック液晶表示モジュール21を選択することにより、消費電力を低減することができる。
次に、ステップAS3において、表示モジュール選択部32から表示モジュール駆動条件設定部33に対して、コレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24のどちらの表示モジュールを使用するかの選択情報が送信される。
表示モジュール駆動条件設定部33は、この選択情報を受信すると、選択された表示モジュールの駆動条件を設定する。
例えば、ステップAS2において、コレステリック液晶表示モジュール21が選択された場合には、この駆動条件としては、コレステリック液晶デバイス表示部22に印加される電圧波形のパルス幅等が設定される。
また、ステップAS2において、LED表示モジュール24が選択された場合には、この駆動条件としては、LED表示モジュール24の前面に配置されたコレステリック液晶デバイス表示部22に含まれる表示デバイスとしてのコレステリック液晶を光透過状態、即ち、フォーカルコニック(focalconic)状態に駆動させるために、コレステリック液晶デバイス駆動部23により印加される電圧値等が設定される。
この駆動条件としては、あらかじめ表示モジュール駆動条件設定部33に複数のデータパターンが登録されており、例えば信号機が設置されている環境の温度等の条件に合わせて最適なデータパターンが呼び出され、決定される。
次に、ステップAS4において、表示モジュール制御部34は、表示モジュール駆動条件設定部33から送信された駆動条件データを受信する。
次に、ステップAS5において、表示モジュール制御部34は、ステップAS4で受信された駆動条件データを、ステップAS2で選択されたいずれかの表示モジュールへ送信する。
例えば、ステップAS2において、コレステリック液晶表示モジュール21が選択された場合には、コレステリック液晶デバイス駆動部23で駆動条件データを受信し、このデータに基づき、コレステリック液晶デバイス表示部22を駆動するための印加電圧等に関する駆動パラメータが決定され、コレステリック液晶デバイス表示部22の表示デバイスであるコレステリック液晶を駆動し、信号表示の書込みを行う。
また、ステップAS2において、LED表示モジュール24が選択された場合には、LEDデバイス駆動部26で駆動条件データを受信し、このデータに基づいてLEDデバイス表示部25を駆動するための印加電圧等に関する駆動パラメータが決定され、LEDデバイス表示部25に信号表示書込みが行われる。
このとき、コレステリック液晶デバイス駆動部23により、所定の電圧値をコレステリック液晶デバイス表示部22に印加させることにより、コレステリック液晶デバイス表示部22に含まれるコレステリック液晶をフォーカルコニック状態に遷移させる。
これにより、コレステリック液晶デバイス表示部22は光透過状態となり、コレステリック液晶デバイス表示部22の裏面側に配置されているLEDデバイス表示部25の発光状態を視認可能とすることができる。
なお、表示モジュール制御部34は、信号機の表示切換のタイミング、即ち、青から黄、黄から赤、赤から青への切換のタイミング情報を格納し、制御してもよい。
信号機の表示切換のタイミングに従い、ステップAS6では、消灯すべき信号機用表示装置に対して、信号表示を停止する処理を行う。
例えば、青から黄へ信号表示が切り替わる際は、青の信号を表示している信号機用表示装置の表示を停止させる。
即ち、青の信号を表示している信号機用表示装置の信号表示が黒の表示になるように、コレステリック液晶デバイス駆動部23およびLEDデバイス駆動部26に駆動条件データを送信する。
コレステリック液晶表示モジュール21では、受信した駆動条件データを基に、コレステリック液晶デバイス表示部22を構成する表示デバイスであるコレステリック液晶を透過状態、即ちフォーカルコニック状態に遷移させる。
また、LEDデバイス駆動部26では、LEDデバイス表示部25を構成する表示デバイスであるLEDを発光させない状態(黒色表示)にする。
なお、図1に示されるLEDデバイス駆動部26の表面には、図示しない黒いペーストが塗られている。
これにより、LEDデバイス表示部25を発光させない場合に、LED表示モジュール24を黒色表示、即ち消灯させることが可能となる。
このように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置では、信号機が設置されている場所周辺の照度に依存せずに、高い視認性を実現し、かつ従来の信号機よりも低消費電力で信号表示を行うことができる。
例えば、日中のように、太陽光により外光の照度が十分に高い環境においては、コレステリック液晶表示モジュール21を使用して信号表示を行うことで、同じ表示を続けている間の消費電力を抑制でき、明るい環境でも鮮明な信号表示が可能となる。
そして、夜間のように、外光の照度が小さく、コレステリック液晶表示モジュール21では信号表示を十分に鮮明に表示できない場合には、LED表示モジュール24に切り換えて信号表示を行うことで、日中と同様に信号表示を鮮明に行うことが可能となる。
また、日の出や日の入りのように、水平方向から太陽光が入射し、表示モジュール2に直接太陽光の光線が入射するような場合、LED表示モジュール24のような自発光型の表示デバイスでは、デバイスの発光輝度よりも入射する太陽光の照度がはるかに強いため、LED表示モジュール24を選択して信号表示を行っても、十分な視認性を確保することが出来ない。
このような場合、外光を反射して表示を行うコレステリック液晶表示モジュール21を利用すれば、コレステリック液晶デバイス表示部22に入射する光の照度が高ければ高いほど、コレステリック液晶デバイス表示部22の反射輝度も高くなるので、従来までの信号機に比べて高い視認性を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態による信号機用表示装置は、反射型のコレステリック液晶デバイス表示部22と該コレステリック液晶デバイス表示部22を駆動するコレステリック液晶デバイス駆動部23からなり、所定の色信号を点灯表示するコレステリック液晶表示モジュール21と、LEDデバイス表示部25と該LEDデバイス表示部25を駆動するLEDデバイス駆動部26からなり、コレステリック液晶デバイス表示部22とコレステリック液晶デバイス駆動部23の間に配置される共に、コレステリック液晶表示モジュール21が点灯表示するのとほぼ同じ色の色信号を点灯表示するLED表示モジュール24と、コレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24のいずれか一方の駆動を選択し、選択した表示モジュールを駆動して色信号を点灯表示させると共に、LED表示モジュール24を選択した場合はコレステリック液晶デバイス表示部21を光透過状態に設定する表示制御モジュール3と、コレステリック液晶表示モジュール21、LED表示モジュール24および表示制御モジュール3に電力を供給する電源部4を備えている。
従って、本実施の形態よる信号機用表示装置によれば、信号機設置場所周辺の照度が低い場合にはLED表示モジュール24を選択し、また信号機設置場所周辺の照度が高い場合にはコレステリック液晶表示モジュール21を選択することが可能となり、信号機が設置されている場所周辺の照度に依存せずに、高い視認性を実現した信号表示を行うことができる。
さらに、コレステリック液晶表示デバイス22はメモリ性の動作モードを有するので、コレステリック液晶表示モジュール21を選択した場合は、一度信号表示を点灯させれば、同じ信号表示を続けている間は電力を消費することが無いので、信号機の消費電力を低減することができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1に係わる信号機用表示装置においては、表示モジュール指示入力部31は、図示しない切換用スイッチ等を用いて、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを使用するかの指示を入力する必要がある。
そのため、信号機の運営中に、表示させる表示モジュールを、コレステリック液晶表示モジュール21からLED表示モジュール24へ、あるいはLED表示モジュール24からコレステリック液晶表示モジュール21へと切り換えたい場合には、その都度、手動にて表示モジュールの切換を行う必要がある。
このような問題を解決するために、例えば、ある地域に設置されている信号機のすべてを統括し制御する管理センターを設けて、表示モジュールの切換制御を一元的に管理する方法がある。
また、表示モジュールの切り換えるタイミングを、表示モジュール制御部34等にあらかじめ格納されたタイムテーブルを参照することにより、駆動する表示モジュールを自動で切り換える方法がある。
しかし、信号機が設置されている環境から離れた場所にある管理センターからの表示モジュール切換管理や、あらかじめ格納されたタイムテーブルを用いた表示モジュール切換方法では、突発的な環境条件の変化に対応できないことがある。
例えば、日中においても、信号機が設置された環境によっては、曇天や降雨等の自然環境の変化により外光の照度が低下したり、あるいは、車や建物の影が信号機にかかることにより、外光の照度が低下したりする場合がある。
日中において、コレステリック液晶表示モジュール21を使用するような設定がなされていると、このような場合には映像の視認性が低下することがある。
また、夜間において、LED表示モジュール24を使用するような設定がなされていると、例えば外部に設けられた照明塔等によって、信号機に入射してくる光が十分な照度を確保できる場合には、LED表示モジュール24ではなく、コレステリック液晶表示モジュール21を使用したほうが消費電力を低く抑えられる場合がある。
図4は、実施の形態2に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
実施の形態2による信号機用表示装置は、図2(実施の形態1)に示される表示モジュール指示入力部31を有する表示制御モジュール3に代えて、照度センサ35および照度閾値格納部36を有する表示制御モジュール3aを備えるものである。
照度センサ35は、信号機(即ち、信号機用表示装置)が設置されている環境の照度を測定し、表示モジュール選択部32からの要求に応じて、照度測定値を送信する機能を有している。
照度閾値格納部36は、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24を切り換えるための照度閾値をあらかじめ格納している。
なお、図4において、4aはコレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24とで構成された表示モジュール2および表示制御モジュール3に電力を供給する電源部であり、電源部4aには商用電源が用いられている。
また、図5は、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、図5のフローチャートは、図3のフローチャートにおいて、ステップAS1に代えてステップBS1、BS2を、ステップAS2に代えてステップBS3を、それぞれ実行するものである。
以下、図4および図5を用いて、本実施の形態による信号機用表示装置の動作について説明する。
まず、ステップBS1において、表示モジュール選択部32は、照度センサ35から信
号機(信号機用表示装置)が設置されている環境の照度測定値を受信し保持する。
次に、ステップBS2において、表示モジュール選択部32は、照度閾値格納部36から表示モジュールを切り換えるための照度閾値を受信し、ステップBS1で保持した照度測定値と、照度閾値とを比較する。
次に、ステップBS3において、表示モジュール選択部32は、ステップBS2における比較の結果に基づき、信号表示を行う表示モジュールを選択する。
即ち、照度測定値が照度閾値より大きい場合にはコレステリック液晶表示モジュール21を選択し、照度測定値が照度閾値より小さい場合にはLED表示モジュール24を選択する。
以下、ステップAS3〜AS6において、実施の形態1と同様の動作を行う。
このように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置は、実施の形態1に係わる信号機用表示装置における表示モジュール指示入力部31に代えて、照度センサ35で測定される照度測定値を用い、その照度測定結果に基づいて表示モジュールを自動で切り換える。
従って、実施の形態1による信号機用表示装置の効果に加えて、突発的な環境条件の変化に対応できるという効果を有する。
例えば、日中にコレステリック液晶表示モジュール21を使用している場合において、曇天や降雨等で信号機設置場所周辺の外光の照度が一時的に低下した場合には、表示制御モジュール3aはコレステリック液晶表示モジュール21からLED表示モジュール24に切り換える。
これにより、突発的な環境条件の変化による信号表示の視認性の低下を防止できる。
また、天候が回復して信号機周辺の外光の照度が十分に上昇した場合には、表示制御モジュール3aは表示モジュールをコレステリック液晶表示モジュール21に切り換える。
これにより、消費電力を抑制できる。即ち、照度に応じて適切な表示モジュールを使用するようにあらかじめ設定しておくことで、突発的な環境条件の変化に対応することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置によれば、表示制御モジュール3aは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサ35を有し、照度センサ35によって測定された照度測定値が所定の閾値より大きい場合にはコレステリック液晶表示モジュール21の駆動を選択し、照度センサ35によって測定された照度測定値が所定の閾値より小さい場合にはLED表示モジュール24の駆動を選択するように構成されているので、信号機設置場所周辺の照度変化に応じて自動的に視認性の高い方の表示モジュールを駆動することができ、かつ、信号機設置場所周辺の照度が高い場合は、メモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶表示モジュール21を選択するので、信号機の消費電力を低減することができる。
実施の形態3.
前述の実施の形態2に係わる信号機用表示装置においては、信号機(即ち、信号機用表示装置)が設置されている環境の照度を照度センサ35によって測定し、測定された照度測定値と照度閾値格納部36に格納されている照度閾値とを比較して、信号機が設置されている環境に適した方の表示モジュールを自動で切り換えることにより、視認性の低下を防止している。
しかし、信号機が設置されている環境の照度を照度センサ35によって測定した照度測定値が、照度閾値格納部36に格納されている照度閾値と非常に近い場合には、前述した実施の形態2による信号機用表示装置の効果を十分に発揮できない場合がある。
例えば、実施の形態2に係わる信号機用表示装置を用いた信号機が設置されている環境の照度が、照度閾値格納部36に格納されている照度閾値より僅かに上回っていた場合、実施の形態2による信号機用表示装置は、コレステリック液晶表示モジュール21を選択し、信号表示を行う。
しかし、その時に信号機が設置されている環境から、コレステリック液晶デバイス表示部22に入射する光の照度では、十分に高い視認性を確保できるだけの反射輝度で信号表示ができない場合がある。
これは、コレステリック液晶表示部画素223を構成しているコレステリック液晶の反射輝度が、入射光の強さと相関関係があるためである。
一般に、コレステリック液晶の反射輝度は、入射光が強ければ高くなり、入射光が弱ければ低くなる傾向がある。
また、実施の形態2に係わる信号機用表示装置を用いた信号機が設置されている環境の照度が、照度閾値格納部36に格納されている照度閾値より僅かに下回っていた場合、実施の形態2による信号機用表示装置は、LED表示モジュール24を選択し、信号表示を行う。
しかし、その時に信号機が設置されている環境からLEDデバイス表示部25に入射する光の照度が、LEDデバイス表示部25を構成しているLEDの発光輝度を上回っていた場合には、信号表示において十分な視認性を確保できない場合がある。
図6は、実施の形態3に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
本実施の形態よる信号機用表示装置は、図4に示される表示制御モジュール3aにおいて、照度閾値格納部36に代えて、表示モジュール視認データ格納部37を、また表示モジュール選択部32に代えて、表示モジュール点灯条件判定部38を有する表示制御モジュール3bを備えている。
表示モジュール視認データ格納部37は、コレステリック液晶表示モジュール21およびLED表示モジュール24の、照度センサ35で測定される環境照度ごとの視認データを格納しており、表示モジュール点灯条件判定部38からの要求に応じて、予め格納されている「照度センサ35で測定された環境照度における各表示モジュールの視認データ」を送信する機能を有している。
表示モジュール点灯条件判定部38は、表示モジュール視認データ格納部37から各表示モジュールの視認データを受信し、各表示モジュールの駆動割合を決定する機能を有している。
なお、図6において、4bはコレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24とで構成された表示モジュール2および表示制御モジュール3に電力を供給する電源部であり、電源部4bには商用電源が用いられている。
また、図7は、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図7のフローチャートは、図5(実施の形態2)のフローチャートにおいて、ステップBS2に代えてステップCS1、CS2を、ステップBS3に代えてステップCS3を、ステップAS3に代えてステップCS4を、ステップAS4に代えてステップCS5を、それぞれ実行するものである。
以下、図6および図7を用いて、本実施の形態による信号機用表示装置の動作について説明する。
まず、ステップBS1において、実施の形態2と同様の動作を行う。
次に、ステップCS1において、表示モジュール視認データ格納部37は、照度センサ35から、ステップBS1で保持した照度測定値を受信し、予め格納してある「受信した照度測定値」に対応したコレステリック液晶表示モジュール21およびLED表示モジュール24の視認性データを検索し、表示モジュール点灯条件判定部38に送信する。
この視認性データは、信号機(即ち、信号機用表示装置)が設置されている環境の照度ごとに、コレステリック液晶表示モジュールあるいはLED表示モジュール24が、信号機を視認する利用者(則ち、歩行者や自動車等の運転手)からどの程度見やすいかという視認性を定量的にデータ化したものである。
例えば、コレステリック液晶表示モジュール21では、現在信号機が設置されている環境から、コレステリック液晶デバイス表示部22に入射する光の照度が低くなるに従って、コレステリック液晶表示部画素223を構成しているコレステリック液晶の反射輝度が低下してゆき、信号機を視認する利用者に対する視認性が低下していく。
反対に、LED表示モジュール24では、現在信号機が設置されている環境から、LEDデバイス表示部25に入射する光の照度が、LEDデバイス表示部25を構成しているLEDの発光輝度よりも高くなるに従って、LEDの発光輝度が打ち消されてゆき、信号機を視認する利用者に対する視認性が低下していく。
以上のように、信号機を視認する利用者に対する、コレステリック液晶表示モジュール21およびLED表示モジュール24の視認性の低下の関係は相反するものである。
次に、ステップCS2において、表示モジュール点灯条件判定部38は、表示モジュール視認データ格納部37から、照度センサ35で測定された環境照度に対応した、各表示モジュールの視認データを受信し、それぞれの表示モジュールを単体で使用して信号表示を行うか、あるいは両方を組み合わせて信号表示を行うかの判定を行う。
また、表示モジュール点灯条件判定部38には、信号機を視認する利用者が視認可能な最低の表示輝度である「信号機用表示装置の表示輝度最低値」が格納されている。
表示モジュール視認データ格納部37から受信した各表示モジュールの視認データと、信号機の表示輝度最低値とを比較する。
コレステリック液晶表示モジュール21または、LED表示モジュール24のどちらか単体の信号表示で、信号機の表示輝度最低値を上回るならば、上回った方の表示モジュールを選択する。
しかし、表示モジュール視認データ格納部37から受信した各表示モジュールの視認データと、信号機用表示装置の表示輝度最低値とを比較し、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを単体で信号表示に使用しても、信号機の表示輝度最低値を下回る、即ち、信号機を視認する利用者に対する信号表示の視認性を十分に確保できない場合は、両方の表示モジュールを同時に使用するように設定する。
なお、コレステリック液晶の反射状態あるいは光透過状態は、コレステリック液晶に印加するパルス電圧の大きさおよびパルス幅によって任意に設定が可能である。
従って、コレステリック液晶デバイス表示部22を100%の反射状態にせずに、数%〜数十%の反射(または透過)状態に設定することにより、コレステリック液晶デバイス表示部22の背後に配置されているLED表示モジュール24のLED発光も視認することができる。
つまり、コレステリック液晶デバイス表示部22とLED表示モジュール24の両方を点灯させ、その駆動割合を所望の値に設定して、常に信号機用表示装置の表示輝度最低値を上回る信号表示を行わせることも可能である。
次に、ステップCS3において、表示モジュール点灯条件判定部38は、ステップCS2で設定した表示モジュールの使用個数、および、表示モジュール視認データ格納部37から受信した各表示モジュールの視認データに基づき、表示モジュールの点灯比率を設定する。
例えば、ステップCS2において、コレステリック液晶表示モジュール21または、LED表示モジュール24のどちらかを単体で信号表示に使用すると設定した場合、表示モジュールの点灯比率は100%と設定する。
一方、ステップCS2において、コレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24とを両方同時に使用すると設定した場合、表示モジュール視認データ格納部37から受信した各表示モジュールの視認データから、各表示モジュールの点灯比率を判断し、設定する。
この判断基準は、信号機1bの表示輝度最低値を上回り、かつ消費電力を最も抑えられるように設定する。
次に、ステップCS4において、表示モジュール点灯条件判定部38から表示モジュール駆動条件設定部33に、この設定情報が送信される。表示モジュール駆動条件設定部33は、この設定情報を受信すると、選択された駆動条件を設定する。
例えば、ステップCS2において、コレステリック液晶表示モジュール21または、LED表示モジュール24のどちらかを単体で信号表示に使用すると設定した場合、図3のステップAS3と同様の動作を行う。
一方、ステップCS2において、コレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24とを両方同時に使用すると設定した場合、それぞれの表示モジュールの点灯比率に合わせ、それぞれの表示モジュールの駆動条件を設定する。
次に、ステップCS5において、表示モジュール制御部34は、表示モジュール駆動条件設定部33から送信された、各表示モジュールの駆動条件データを受信する。表示モジュール制御部34は、受信された駆動条件データを、ステップCS2で設定された表示モジュールの使用個数に従って、いずれかの表示モジュールまたは両方の表示モジュールに、駆動条件データを送信する。
以下、ステップAS5、AS6において、実施の形態1と同様の動作を行う。
このように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置は、実施の形態2に係わる信号機用表示装置における照度閾値格納部36に格納されている「表示モジュールを切り換えるための照度閾値」に代えて、表示モジュール視認データ格納部37に格納されている各表示モジュールの視認データを用いることにより、常に信号機用表示装置の表示輝度最低値(即ち、良好な視認が行える最低の輝度値)を上回る信号表示が可能になる。
従って、実施の形態2に加えて、信号機が設置されている環境の照度の状態によらず、視認性の高い信号表示を行うという効果を有する。
例えば、日没直前のように、信号機が設置されている環境の照度がそれほど高くないので、LED表示モジュール24を用いて信号表示を行うが、LEDの発光輝度が環境照度に僅かに劣るような場合に、コレステリック液晶表示モジュール21を同時に使用することで信号表示の輝度を増すことにより、信号機を視認する利用者にとって視認性の高い信号表示を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態による信号機用表示装置の表示制御モジュール3bは、表示装置設置場所周辺の照度を測定する照度センサ35と、該照度センサ35で測定される照度に対応するコレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールの定量的視認性データを格納する表示モジュール視認データ格納部37と、該表示モジュール視認データ格納部37からの視認性データに基づいて、コレステリック液晶表示モジュール22とLED表示モジュール24の駆動割合を判定する表示モジュール点灯条件判定部38とを備えているので、常に信号機用表示装置の表示輝度最低値を上回る信号表示が可能になり、環境照度の状態に関わりのない視認性の高い信号表示を行うことができる。
実施の形態4.
前述の実施の形態1に係わる信号機用表示装置においては、商用電源である電源部から表示モジュール2および表示制御モジュール3に電力を供給し、表示モジュール2および表示制御モジュール3を適切に駆動することにより信号表示を行う。
しかし、地震や落雷等の自然災害や、交通事故等により商用電源から信号機用表示装置に電力を供給できなくなる場合がある。
電源部(商用電源)より電力の供給が行われない場合、信号機用表示装置は適切な信号表示を行うことが出来なくなり、二次災害を引き起こす原因となる場合がある。
図8は、本発明の実施の形態4に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
図8に示すように、本実施の形態による信号機用表示装置は、表示モジュール2および表示制御モジュール3cに加え、表示モジュール2および表示制御モジュール3cに電力を供給する電源部4cとから構成されている。
なお、表示制御モジュール3cは、図2(実施の形態1)に示した表示制御モジュール3と基本的には同じ動作を行うが、表示モジュール選択部32がコレステリック液晶表示モジュール21とLED表示モジュール24のいずれの表示モジュールを選択するのかの「選択情報」を、表示モジュール駆動条件設定部33へ出力するだけではなく、後述する電源部4cの電力供給制御部42にも出力している。
電源部4cは、商用電源40、電力を蓄積しておく二次電池41および電力供給制御部42を備えている。
電力供給制御部42は、商用電源40あるいは二次電池41から表示モジュール2および表示制御モジュール3cへの電力供給状況を監視し、商用電源40または二次電池41のいずれかから表示モジュール2および表示制御モジュール3への電力供給を行い、また、二次電池41から信号機用表示装置が信号表示を行うだけの電力供給を出来ない場合には、商用電源40からの電力供給に切り換えたり、あるいは表示モジュール2の信号表示を停止する制御を行う。
また、図9は、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
また、図10は、電源部4cの動作を説明するためのフローチャートであり、図10に示したフローチャートは、図9に示したフローチャートのステップAS1の前段における電源部4cの動作を示している。
以下、図8、図9および図10を用いて、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明する。
まず、図10のステップDS1において、電力供給制御部42は、表示モジュール選択部32からコレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを信号表示に使用するかの選択情報を受信し、二次電池41に蓄積されている電力量が、信号表示を行うのに十分な電力であるかどうかの判断を行う。
二次電池41に蓄積されている電力量が、表示モジュール選択部32で選択された表示モジュールで信号表示を行うのに十分な電力が蓄積されている場合、ステップDS2を実行する。
ステップDS2において、電力供給制御部42は、表示モジュール2および表示制御モジュール3へ、二次電池41から電力を供給する。
ステップDS1において、二次電池41が、信号機用表示装置が信号表示を行うために十分な電力を蓄積していない場合、ステップDS3を実行する。
ステップDS3において、電力供給制御部42は、商用電源40からの電力供給が行われているかどうかの判断を行う。この際、自然災害や事故等で、商用電源40からの電力供給が絶たれている場合には、ステップDS4を実行する。
ステップDS4において、電力供給制御部42は、信号機用表示装置が信号表示を行うための電力供給が出来ないことを判断し、電力供給制御部42は、商用電源40からの電力供給が開始されるまで、信号表示を停止させる。
ステップDS3において、商用電源40から電力供給が行われている場合にはステップDS5を実行する。
ステップDS5において、電源供給制御部42は、商用電源40から、表示モジュール2および表示制御モジュール3へ電力を供給する。
次に、ステップDS6において、電源供給制御部42は、商用電源40から供給される電力を二次電池41に蓄積する。
このとき、二次電池41への電力蓄積量は電力供給制御部42で制御される。既に二次電池41の電力容量まで電力を蓄えている場合には、それ以上の電力蓄積を行わない。
なお、二次電池41としては、例えばニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、リチウムイオン蓄電池、リチウムポリマー蓄電池、鉛蓄電池等を挙げることができる。
また、蓄電素子として、いわゆる無停電電源(UPS:Uninterruptible Power System)を用いてもよい。
以下、図9に示したステップAS1〜ステップAS6において、実施の形態1と同様の動作を行う。
このように、本実施の形態による信号機用表示装置は、表示モジュール2および表示制御モジュール3cに電力を供給する電源部4cとして、商用電源40の他に二次電池41を設け、それらの制御に電力供給制御部42を設けることにより、自然災害や事故等で商用電源40からの電力供給が絶たれた場合でも、二次電池41にあらかじめ蓄積しておいた電力を使用することで信号表示を行える。
前述の特許文献3においても本実施の形態による信号機用表示装置と同様の表示装置が記載されているが、本実施の形態による信号機用表示装置は、LED表示モジュール24のみならず、コレステリック液晶表示モジュール21とを組み合わせて信号表示を行っているので、コレステリック液晶表示モジュール21が信号表示を行う表示モジュールとして選択されている場合、LED表示モジュール24と比較して少ない電力消費で信号表示を行うことができ、そのためLED表示モジュール24と比較して長時間信号表示を行うことができる。
また、自然災害や事故等が発生していない通常の信号表示運用時においても、二次電池41から電力を供給し、商用電源40からの電力の供給をしないことで、信号表示の電力消費を低減させることができる。
なお、図8に示した表示制御モジュール3cに代えて、図4(実施の形態2)に示したような、「表示装置設置場所周辺の照度を測定する照度センサ35を有し、照度センサ35によって測定された照度測定値が所定の閾値より大きい場合にはコレステリック液晶表示モジュール21の駆動を選択し、照度センサ35によって測定された照度測定値が所定の閾値より小さい場合にはLED表示モジュール24の駆動を選択する表示制御モジュール3a」を用いてもよい。
これにより、上述した効果に加え、更に、信号機設置場所周辺の照度変化に応じて自動的に視認性の高い方の表示モジュールを駆動することができ、かつ、信号機設置場所周辺の照度が高い場合は、メモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶表示モジュール21を選択するので、信号機の消費電力を低減することができるという効果がある。
以上説明したように、本実施の形態による信号機用表示装置の電源部4cは、商用電源40と二次電池41とを備え、通常時は商用電源40から電力を供給し、商用電源からの電力供給が断たれた場合は、二次電池41から電力を供給するように構成されているので、商用電源からの電力供給が断たれても二次電池に蓄えられている電力で信号表示を継続して行うことができる。
また、本実施の形態による信号機用表示装置の電源部4cは、二次電池41の電力蓄積量を監視し、通常時は二次電池40から電力を供給し、二次電池40では表示装置の駆動を行うのに十分な電力を供給できないと判断した場合は商用電源40に切り換えて電力を供給するようにも構成できるので、通常時は二次電池40から電力を供給して低消費電力化を図り、二次電池40に蓄えられている電力が不足してくると商用電源40に切り換えて電力を供給し、信号表示を継続して行うことができる。
実施の形態5.
前述の実施の形態4に係わる信号機用表示装置においては、電源部4cに商用電源40と二次電池41とを備えることにより、自然災害等で商用電源40からの電力供給が絶たれたとしても、二次電池41に蓄積しておいた電力によって信号表示を行うことを可能とする。
しかし、商用電源40からの電力供給が絶たれ、かつ二次電池41にも、信号表示を行うために必要な電力が蓄積されていない場合、信号機による信号表示がまったく出来なくなってしまうという問題がある。
図11は、実施の形態5に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
図に示すように、本実施の形態による信号黄用表示装置の電源部4dは、図8で示した実施の形態4における電源部4cに、太陽電池43および商用電源40と太陽電池43とを切り換える電源切換部44とを追加して構成されている。
また、図12は、電源部4dの動作を説明するためのフローチャートである。
図12のフローチャートは、図10のフローチャートにおいて、ステップES1、ステップES2を追加し、ステップDS6に代えてステップES3を、それぞれ実行するものである。
なお、本実施の形態による信号機用表示装置の動作は、実施の形態4による信号機用表示装置と同様に、図9のフローチャートで示される。
以下、図11、図12および図9を用いて、本実施の形態による信号機用表示装置の動作を説明する。
まず、図12のフローチャートに示したステップDS1、DS2において、実施の形態4と同様の動作を行う。
次に、ステップDS3において、電力供給制御部42は、商用電源40からの電力供給が可能であるかどうかの判断を行う。
この際、商用電源40からの電力供給が可能である場合は、電源切換部44によって電力供給元を商用電源40へと切り換え、実施の形態4と同様、ステップDS5を実行する。
ステップDS3において、商用電源40からの電力供給が絶たれている場合には、ステップES1を実行する。
ステップES1において、電力供給制御部42では、表示モジュール選択部32から、コレステリック液晶表示モジュール21またはLED表示モジュール24のどちらを信号表示に使用するかの情報を受信し、太陽電池43から供給される電力量が、信号機用表示装置が信号表示を行うのに十分な電力であるかどうかの判断を行う。
太陽電池43から供給される電力量が、表示モジュール選択部32で選択された表示モジュールで信号表示を行うのに十分では無い場合、実施の形態4と同様、ステップDS4を実行し、電力供給制御部42は、商用電源40からの電力供給が開始されるまで、信号機用表示装置の信号表示を停止させる。
ステップES1において、太陽電池43から供給される電力量が、信号機用表示装置が信号表示を行うために必要な電力を供給できる場合、ステップES2を実行する。
ステップES2において、電力供給制御部42は、電源切換部44によって電力供給元を太陽電池43へと切り換え、表示モジュール2および表示制御モジュール3へ電力を供給する。
次に、ステップES3において、電源供給制御部42は、電源切換部44から供給される電力を二次電池41に蓄積する。電力蓄積の動作に関しては、実施の形態4のステップDS6と同様である。
以下、ステップAS1〜AS6において、実施の形態1と同様の動作を行う。
このように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置は、表示モジュール2および表示制御モジュール3cに電力を供給する電源部4dに、商用電源40と、二次電池41と、太陽電池43を設け、それらの制御に電力供給制御部42および電源切換部44を設ける。
従って、実施の形態4の効果に加えて、二次電池41に信号機1dで信号表示を行うのに必要な電力が蓄えられていない場合には、太陽電池43から電力供給を行うことで信号表示を行うという効果を有する。
また、自然災害や事故等が発生していない通常の信号表示運用時においても、二次電池41あるいは太陽電池43から電力を供給し、商用電源40からの電力の供給をしないことで、信号表示の電力消費を低減させるという効果を有する。
なお、表示制御モジュール3cに代えて、図4で示した実施の形態2の表示制御モジュール3aまたは、図6で示した実施の形態3の表示制御モジュール3bを使用することにより、実施の形態2または実施の形態3と同様の信号表示を行っても良い。
以上説明したように、本実施の形態による信号機用表示装置の電源部4dは、更に太陽電池43を備え、商用電源40からの電力供給が絶たれ、かつ二次電池41に表示装置の駆動を行うのに十分な電力が蓄積されていない場合は、太陽電池43から電力供給を行うように構成されているので、自然災害や事故等のために商用電源からの電力供給が絶たれ、かつ二次電池に十分な電力が蓄積されていなくても、太陽電池から供給される電力を利用することによって信号表示を継続して行うことができる。
実施の形態6.
前述の実施の形態4に係わる信号機用表示装置においては、電源部4cに商用電源40と二次電池41とを備えることによって、事故や災害等で商用電源40からの電力供給が絶たれたとしても、二次電池41に蓄積しておいた電力によって信号表示を行うことを可能とするものであった。
この際、電力供給制御部42において、商用電源40からの電力供給が絶たれたという判断と連動して、信号機を視認する利用者、即ち歩行者や自動車等の運転手に対して、避難勧告等のメッセージや図柄等を表示する映像データ表示装置を信号機と組み合わせて設置することにより、発生した事故や災害に対する注意喚起を行うという効果を有することが可能である。
非常時の避難勧告等のメッセージや図柄等の映像データの表示を行う映像データ表示装置は、二次電池41に蓄積されている電力を使用して低消費電力で映像データの表示を行うことが可能な、コレステリック液晶を表示デバイスとして用いたコレステリック液晶表示モジュールを用いるのが望ましい。
図13は、本発明の実施の形態6に係わる信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。
本実施の形態による信号機用表示装置は、図8(実施の形態4)で示した表示モジュール2、表示制御モジュール3c、電源部4cに加え、商用電源40からの電力供給が絶たれたことを検出し、あらかじめ蓄積されているメッセージや図柄等の映像データを表示する映像データ表示装置5から構成されている。
映像データ表示装置5は、電力供給制御部42から、商用電源40からの電源供給が絶たれたという情報を受信し、映像表示のための制御を行う表示モジュール制御部51と、メッセージや図柄等の映像データをあらかじめ蓄積してある映像データ蓄積部52と、表示モジュール制御部51からの制御情報を受信し、映像データ蓄積部52に蓄積してある映像データを表示するコレステリック液晶表示モジュール53とを備える。
コレステリック液晶表示モジュール53は、コレステリック液晶を表示デバイスとして用いたコレステリック液晶デバイス表示部54と、コレステリック液晶デバイス表示部54を駆動するためのコレステリック液晶デバイス駆動部55とを備える。
また、図14は、映像データ表示装置5の動作を説明するためのフローチャートである。
また、信号機用表示装置の信号表示の動作は、実施の形態4の信号機用表示装置と同様、図9のフローチャートで示される。また、電源部4eの動作は、図10のフローチャートで示される。
以下、図13および図14を用いて、本実施の形態による信号機用表示装置の映像データ表示装置5の動作を説明する。
まず、ステップFS1において、電力供給制御部42は、商用電源40からの電力供給が絶たれた場合に、表示モジュール制御部51へ、表示装置5を用いて映像データの表示を行うための制御信号を送信する。
次に、ステップFS2において、表示モジュール制御部51は、コレステリック液晶表示モジュール53に表示する映像データを、映像データ蓄積部52より読み出す。
次に、ステップFS3において、表示モジュール制御部51は、コレステリック液晶表示モジュール53を駆動させるための駆動条件を設定し、この駆動条件データと、映像データ蓄積部52より受信した映像データとを、コレステリック液晶デバイス駆動部55に送信する。
次に、ステップFS4において、コレステリック液晶デバイス駆動部55は、受信した駆動条件データに基づき、コレステリック液晶デバイス表示部22を駆動するための印加電圧等に関する駆動パラメータが決定され、コレステリック液晶デバイス表示部54の表示デバイスであるコレステリック液晶を駆動し、映像データの書込みを行う。
次に、ステップFS5において、表示モジュール制御部51は、映像データ蓄積部52に、他にコレステリック液晶表示モジュール53に表示すべき映像データが存在しているかどうかの判断を行う。他に表示すべき映像データが存在している場合、ステップFS6
を実行する。
ステップFS6において、電力供給制御部42は、二次電池41に蓄積されている電力量が、次の映像データを表示するのに十分かどうかの判断を行う。
二次電池41に十分な電力が蓄積されている場合、ステップFS2に進み、ステップFS2〜FS4の一連の動作を繰り返す。
ステップFS5において、コレステリック液晶表示モジュール53に他に表示すべき映像データが存在しない場合、もしくは、ステップFS6において、二次電池41の残量が十分でない場合、ステップFS7に進む。
ステップFS7において、表示モジュール制御部51は、表示装置5を停止させる。このとき、コレステリック液晶デバイス表示部54には、最後に表示した映像データを表示したままの状態にしておく。
このように、本実施の形態に係わる信号機用表示装置は、コレステリック液晶を表示デバイスとして用いた映像データ表示装置5を組み合わせて設置し、事故や災害等で商用電源40からの電源供給が絶たれた状況とリンクし、避難勧告等のメッセージや図柄等を表示することにより、信号機用表示装置を視認する利用者に対して注意喚起を促し、二次災害等を抑止したり、適切な非難ルートへの誘導を行うという効果を有する。
また、映像データを表示する表示モジュールとして、コレステリック液晶を表示デバイスとして用いたコレステリック液晶表示モジュール53を用いることで、二次電池41からの電力供給が確保できなくなった場合、即ち、映像データ表示装置5に電力が供給されない状況になった場合でも、他の表示装置と異なり、電力供給が絶たれる前の最後の映像データを表示しつづけることができるので、電力供給が断たれるような非常時であっても、信号機を視認する利用者に常にメッセージや図柄等で情報を提供するという効果を有する。
なお、電源部4eに代えて、図11で示した電源部4dを使用することにより、二次電池41もしくは太陽電池43から映像データ表示装置5に電力供給を行っても良い。
以上説明したように、本実施の形態による信号機用表示装置は、コレステリック液晶表示モジュール53を使用した映像データ表示装置5を別途設け、商用電源からの電力供給が絶たれる際に、映像データ表示装置5内の映像データ蓄積部52に予め蓄積されている所望の映像データを表示させるように構成されているので、メモリ性の動作モードを有するコレステリック液晶表示デバイスは電力供給が絶たれる前の最後の映像データを表示し続けることが可能となり、電力供給が断たれても、信号機を視認する利用者に対して常にメッセージや図柄等で情報を提供することができる。
本発明は、信号機設置場所周辺の照度に応じた高い視認性を有する信号表示を行えると共に、消費電力を低減することができる信号機用表示装置の実現に有用である。
本発明の実施の形態1による信号機用表示装置の要部の概略構成を示す模式図である。 実施の形態1による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態1による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態2による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態3による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態4による信号機用表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4による信号機用表示装置の電源部の動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態5による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態5による信号機用表示装置の電源部の動作を説明するためのフローチャートである。電源部4dの動作を示すフローチャートである。 実施の形態6による信号機用表示装置の機能を説明するためのブロック図である。 実施の形態6による信号機用表示装置の映像データ表示装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
2 表示モジュール
3、3a、3b、3c 表示制御モジュール
4、4a、4b、4c、4d、4e 電源部
5 映像データ表示装置
10 制御線
21 コレステリック液晶表示モジュール
22 コレステリック液晶デバイス表示部
23 コレステリック液晶デバイス駆動部
24 LED表示モジュール
25 LEDデバイス表示部
26 LEDデバイス駆動部
221 ガラス
222、224 画素電極
223 コレステリック液晶表示部画素

Claims (7)

  1. 反射型のコレステリック液晶デバイス表示部と該コレステリック液晶デバイス表示部を駆動するコレステリック液晶デバイス駆動部からなり、所定の色信号を点灯表示するコレステリック液晶表示モジュールと、
    LEDデバイス表示部と該LEDデバイス表示部を駆動するLEDデバイス駆動部からなり、上記コレステリック液晶デバイス表示部と上記コレステリック液晶デバイス駆動部の間に配置される共に、上記コレステリック液晶表示モジュールが点灯表示するのとほぼ同じ色の色信号を点灯表示するLED表示モジュールと、
    上記コレステリック液晶表示モジュールと上記LED表示モジュールのいずれか一方の駆動を選択し、選択した表示モジュールを駆動して色信号を点灯表示させると共に、上記LED表示モジュールを選択した場合は上記コレステリック液晶デバイス表示部を光透過状態に設定する表示制御モジュールと、
    上記コレステリック液晶表示モジュール、上記LED表示モジュールおよび上記表示制御モジュールに電力を供給する電源部とを備えることを特徴とする信号機用表示装置。
  2. 上記表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサを有し、上記照度センサによって測定された照度測定値が所定の閾値より大きい場合には上記コレステリック液晶表示モジュールの駆動を選択し、上記照度センサによって測定された照度測定値が上記所定の閾値より小さい場合には上記LED表示モジュールの駆動を選択することを特徴とする請求項1に記載の信号機用表示装置。
  3. 上記表示制御モジュールは、信号機設置場所周辺の照度を測定する照度センサと、該照度センサで測定される照度に対応するコレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールの定量的視認性データを格納する表示モジュール視認データ格納部と、該表示モジュール視認データ格納部に格納されている上記視認性データに基づいて、上記コレステリック液晶表示モジュールと上記LED表示モジュールの駆動割合を判定する表示モジュール点灯条件判定部とを有し、上記表示モジュール点灯条件判定部の判定結果に基づいて上記コレステリック液晶表示モジュールおよびLED表示モジュールを点灯駆動することを特徴とする請求項1に記載の信号機用表示装置。
  4. 上記電源部は商用電源と二次電池とを備え、通常時は上記商用電源から電力を供給し、上記商用電源からの電力供給が断たれた場合は、上記二次電池から電力を供給することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の信号機用表示装置。
  5. 上記電源部は、上記二次電池の電力蓄積量を監視し、通常時は上記二次電池から電力を供給し、上記二次電池では表示装置の駆動を行うのに十分な電力を供給できないと判断した場合は、上記商用電源に切り換えて電力を供給することを特徴とする1から3のいずれか1項に記載の信号機用表示装置。
  6. 上記電源部は、更に太陽電池を備え、上記商用電源からの電力供給が絶たれ、かつ上記二次電池に表示装置の駆動を行うのに十分な電力が蓄積されていない場合は、上記太陽電池から電力供給を行うことを特徴とする請求項4に記載の信号機用表示装置。
  7. コレステリック液晶表示モジュールを使用した映像データ表示装置を別途設け、上記商用電源からの電力供給が絶たれる際に、上記映像データ表示装置内の映像データ蓄積部に予め蓄積されている所望の映像データを表示させることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
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