JP2006345047A - 画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 文字領域と非文字領域を分離することなく、原画像および圧縮画像に応じて圧縮画像のノイズ抑制に最適な階調補正フィルタを自動的に生成する画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法を提供する。
【解決手段】 原画像入力手段301は、入力された原画像データ1を原画像メモリ41に格納する。復号画像入力手段302は、入力された復号画像データ2を復号画像メモリ42に格納する。画像比較手段303は、原画像メモリ41および復号画像メモリ42を参照して、復号画像における画素値が所定の画素値となる画素数を数え、復号画像における画素値が所定の画素値となる全画素について、原画像上の同一座標の画素値を累積し、頻度表メモリ43に記憶する。パレット生成手段304は、画素値の比較統計結果を頻度表メモリ43から読み出し、パレットテーブルをパレットメモリ44内に生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮符号化されたデジタル画像の雑音を抑制する画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法に関する。
近年、デジタル画像を記録・伝送する際の情報量を削減するために、DCT(Discrete Cosine Transform)やDWT(Discrete Wavelet Transform)などを利用した画像圧縮符号化方式が提案され、広く採用されている。
しかし、DCTやDWTを用いる圧縮伸張方式は、いずれも、高圧縮になるに従って、エッジ近辺での雑音や歪み(モスキートノイズ)が大きくなり、視覚的品質が低下するという問題がある。このため、こうしたノイズを抑制する手法が考案されている。
従来の画像処理システムの一例が、特許文献1および特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載の方式は、画像中の文字領域を入力する手段と、文字領域の階調補正を行う手段を備えており、復号後の画像に対して、文字領域のコントラストを強調するような階調補正が加えられる。文字領域で発生するモスキートノイズは、たとえば白地に黒文字が描かれている場合には、背景の白地領域に、中濃度のグレーの画素となって現れる場合が多い。そこで、文字領域周辺のコントラストを上げるよう階調補正を行うことで、背景が完全な白地となって、視覚的品質が向上する。
また、特許文献2に記載の方式は、圧縮クオリティ算出手段と、階調カーブ決定手段を備えている。特許文献1に記載の方式では、圧縮品質によらず階調補正が行われるが、圧縮品質が高い場合は、そもそもモスキートノイズがほとんど発生せず、階調補正が不要な場合もある。これに対して、特許文献2に記載の方式では、圧縮品質が低い場合と高い場合とにおいて、異なった階調補正カーブを適用することができる。
特開平5−294018号公報(段落0012−0013) 特開2004−32281号公報(段落0034−0035)
従来の画像処理システムの第1の問題点は、文字領域と非文字領域の分離処理にコストがかかることである。こうした分離処理は、現在も数多く研究が行われている分野であり、一般的な入力画像に対して完全な自動分離を実現するのは未だ困難である。また、高精度な自動分離になるほど、プロセッサ能力や必要記憶領域、処理時間等のコストも大きくなる。
従来の画像処理システムの第2の問題点は、文字領域と非文字領域がとを分離できない場合に、画像ごとに最適な階調補正カーブが得られないことである。例えば、文字領域が多くを占める画像と非文字領域が多くを占める画像とを比べた場合、画像全体に適用すべき階調補正カーブは、それぞれ異なったものとなる。具体的には、文字領域が多い画像でノイズを除去するには、コントラストを大きく上げる必要があるのに対して、文字領域がほとんどない画像では、文字画像ほどの大きな階調補正は不要である。
また、文字領域のみで構成される画像であっても、文字と背景が白黒2値のみで表される場合には、2値化の階調補正を行うことが望ましいのに対して、文字境界がアンチエリアス処理によって多値となっている場合などは、単純にコントラストを上げる階調補正を行うことが望ましい。
以上のように、従来の方式では、文字領域と非文字領域の自動分離が難しく、また、画像ごとに最適な階調補正を行うことができないという課題がある。
本発明は、文字領域と非文字領域を分離することなく、圧縮画像のノイズを抑制するための階調補正フィルタを自動的に生成することができる画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。また、原画像および圧縮画像に応じて、その圧縮画像のノイズ抑制に最適な階調補正フィルタを自動的に生成することができる画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明による画像処理装置は、原画像とその原画像よりも画質の劣化した劣化画像との画素値の誤差を最小化するために階調補正を行う画像処理装置であって、単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較手段と、記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成手段と、階調補正テーブルにもとづいて、劣化画像における各画素値を、当該各画素値に対応付けられた平均値に補正する階調補正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による画像処理システムは、原画像を符号化して符号情報を作成する第1の通信端末と、符号情報を復号して復号画像を作成する第2の通信端末とが通信路を介して通信する画像処理システムであって、第1の通信端末は、第2の通信端末からの要求にもとづいて原画像を符号化した符号データを送信する符号送信手段と、単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較手段と、記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成手段と、第2の通信端末に階調補正テーブルを送信する階調補正テーブル送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による画像処理方法は、原画像とその原画像よりも画質の劣化した劣化画像との画素値の誤差を最小化するためにCPUが記憶手段に記憶されたプログラムに従って階調補正を行う画像処理方法であって、単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較ステップと、記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成ステップと、階調補正テーブルにもとづいて、劣化画像における各画素値を、当該各画素値に対応付けられた平均値に補正する階調補正ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明による画像処理システムの好ましい一態様は、例えば、画像比較手段およびパレット生成手段を備え、圧縮前の原画像と、圧縮後の復号画像とを画素ごとに比較することによって、その平均誤差を最小化するようなパレットテーブルを生成するよう動作する。
このような構成を採用し、画像復号時にこのパレットテーブルを適用することによって、最適な階調補正が行われ、結果として、本発明の目的を達成することができる。
本発明の第1の効果は、画像ごとに最適化された階調補正カーブを、高速かつ自動的に生成できることにある。その第1の理由は、文字・非文字領域の分散処理が不要となり、処理コストが低く抑えられるためである。第2の理由は、圧縮前の画像と圧縮後の画像とを比較することによって、それらの平均誤差を最小化するような階調補正カーブが生成されるためである。
本発明の第2の効果は、任意の画像圧縮方式および任意の圧縮パラメータに対しても、最適な階調補正カーブを生成できることにある。その理由は、階調補正カーブの生成に必要な情報を、圧縮前の画像と圧縮後の画像のみから得られるためである。
実施の形態1.
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1のブロック図に示すように、本発明の第1の実施の形態は、プログラム制御により動作するデータ処理装置3Aと、データ記憶装置4Aと、データ出力装置5Aとを備える。
データ処理装置3Aは、原画像入力手段301と、復号画像入力手段302と、画像比較手段303と、パレット生成手段304とを含む。データ記憶装置4Aは、原画像メモリ41と、復号画像メモリ42と、頻度表メモリ43と、パレットメモリ44とを含む。
また、本発明の第1の実施の形態の入力データとして、原画像データ1と、復号画像データ2が与えられる。原画像データ1および復号画像データ2は、データ処理装置3Aに入力される。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。
原画像入力手段301は、入力された原画像データ1を原画像メモリ41に格納する。復号画像入力手段302は、入力された復号画像データ2を復号画像メモリ42に格納する。
画像比較手段303は、原画像における各座標での画素値と、復号画像における同一座標の画素値とを、それぞれ原画像メモリ41および復号画像メモリ42から読み出し、それらの画素値を比較する。そして、各座標における画素値の比較統計結果を頻度法メモリ43に格納する。
パレット生成手段304は、画像比較手段303が得た画素値の比較統計結果を頻度表メモリ43から読み出し、それらの平均誤差を最小化するパレットテーブルをパレットメモリ44内に生成する。生成されたパレットデータは、データ出力装置5Aへ出力される。
次に、図1のブロック図及び図2のフローチャートを参照して本発明の第1の実施の形態の全体の動作について説明する。
まず、原画像入力手段301は、原画像データ1を読み込み、原画像メモリ41に格納する(ステップS101)。
次に、復号画像入力手段302は、復号画像データ2を読み込み、復号画像メモリ42に格納する(ステップS102)。
次に、画像比較手段303は、原画像における各座標での画素値と、復号画像における同一座標の画素値を、それぞれ原画像メモリ41および復号画像メモリ42から読み出し、それらの画素値を比較する(ステップS103〜S110)。比較統計結果は頻度表メモリ43に出力される。
さらに、パレット生成手段304は、画像比較手段303が得た画素値の比較統計結果を頻度表メモリ43から読み出し、平均誤差を最小化するパレットをパレットメモリ44内に生成する(ステップS111〜S116)。以上の処理で生成されたパレットデータが、最終的に、データ出力装置5Aへ出力される。
以下、画像比較手段303の動作(ステップS103〜S110)について説明する。
まず、画像比較手段303は、画素値の入力座標(x,y)を原点(0,0)に初期化する(ステップS103)。また、頻度表メモリ43(ここでは、画素累積値配列Vaccおよび画素値出現数配列Vcntとする)を全て0に初期化する(ステップS104)。
画像比較手段303は、原画像メモリ41から、座標(x,y)における原画像の画素値Vi(x,y)を読み出す(ステップS105)。また、復号画像メモリ42から、座標(x,y)における復号画像の画素値Vo(x,y)を読み出す(ステップS106)。
画像比較手段303は、画素値出現数配列Vcntの、Vo(x,y)番目の要素に1を加える(ステップS107)。また、画素累積値配列Vaccの、Vo(x,y)番目の要素にVi(x,y)を加える(ステップS108)。
以上の処理が終了すると、画像比較手段303は、全画素について処理が終了したかどうかを判定し(ステップS109)、終了していれば、パレット生成処理(ステップS111以降)へ進む。終了していなければ、(x,y)を次の座標値にシフトし、ステップS105に戻る。
以下、パレット生成手段304の動作(ステップS111〜S116)について説明する。
まず、パレット生成手段304は、出力パレット番号iを0に初期化する(ステップS111)。
次に、画素値出現数Vcntのi番目の要素が非0であるかどうかを判定し(ステップS112)、非0であれば、Vaccのi番目の要素をVcntのi番目の要素で除することにより、パレット値を算出する(ステップS113)。
以上の処理が全パレットについて終了したかどうかを判定し(ステップS114)、未終了であればパレット番号iをシフトしてステップS112に戻る。
なお、全パレットについて処理が終了した段階で、画素値出現数Vcntが0であったパレット番号については、パレット値が未確定のまま残ることになる。こうした場合には、未確定パレット値を、その前後のパレット値から補間して求める処理(ステップS116)を加えてもよい。補間処理には、線形補間や、スプライン補間などを利用することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。本発明の第1の実施の形態では、原画像と復号画像とにおいて、同一座標の画素値を比較することにより、復号画像で画素値i(一般的な8bitグレースケール画像では0≦i≦255)をとる全画素について、原画像での画素値の平均値が求められる。
このため、復号画像と原画像の平均誤差を最小化する、最適な階調補正カーブを得ることができ、デジタル非可逆圧縮画像でのエッジ近辺での雑音や歪み(モスキートノイズなど)を抑制することができる。
また、本発明の第1の実施の形態では、原画像と復号画像のみから階調補正カーブを導出することができ、文字画や自然画といった画像特性や、符号化時の画質劣化モデルを必要としない。従って、原画像の特性によらず、どのような符号化方式に対しても適用することができる。
さらに、本発明の第1の実施の形態の動作では、原画像と復号画像をそれぞれ1回スキャンするだけでパレットテーブルの元となる頻度表を生成することができる。従って、画素数をnとした場合、0(n)のオーダーでの処理が可能である。また、文字領域と画像領域を分離するといった複雑な処理も不要であるため、単純な装置で高速に処理可能である。
さらに、本発明の第1の実施の形態の動作におけるステップS116(パレットテーブルの補間処理)を加えた場合には、縮小時の画質も改善することができる。
一般に、画像ビューアにおいて、バイリニア補間縮小などを行って表示すると、原寸の復号画像には存在しなかった画素値が、補間処理によって発生する場合がある。たとえば、原寸の画像が2値(0と255)のみで構成されていたとしても、補間処理によって画素値128をとる画素が発生する場合がある。パレットテーブルの補間処理を行うことにより、このような画素値においても、適切なパレット値を与えることができるようになる。
なお、以上の説明では、単一の色成分を持つグレースケール画像を前提に説明したが、複数の色成分を持った画像では、各色成分ごとに同様の処理を行い、各色成分ごとの階調補正カーブを生成することによって、ノイズ抑制が可能となる。また、輝度および色差によって構成される画像では、特にノイズが多く知覚される輝度成分についてのみ、上記処理を行うことによって、処理を高速化しつつノイズ抑制効果を得ることが可能である。
また、以上の説明では、原画像と復号画像の2枚の画像を比較する方法を示したが、圧縮率などが異なる複数の復号画像を、原画像と比較するようにしてもよい。
なお、以上の説明では、特に復号画像を対象として説明を行ったが、本発明の第1の実施の形態は、非可逆符号化による以外の雑音が加わった劣化画像についても適用可能である。
実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は、図3のブロック図に示す符号化装置と、図5のブロック図に示す復号装置とを備える。
図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態による符号化装置は、データ処理装置3Bと、データ記憶装置4Bと、データ出力装置5Bとを含む。
データ処理装置3Bは、原画像入力手段301と、原画像符号化手段305と、画像復号手段306と、画像比較手段303と、パレット生成手段304と、データ結合手段307とを有する。データ記憶装置4Bは、原画像メモリ41と、符号メモリ45と、復号画像メモリ42と、頻度表メモリ43と、パレットメモリ44とを有する。
データ処理装置3Bは、復号画像入力手段302を備えず、原画像符号化手段305、画像復号手段306およびデータ結合手段307を備える点において、データ処理装置3Aと異なる。なお、その他の構成は、データ処理装置3A(図1参照。)と同様であるため、説明を省略する。
データ記憶装置4Bは、符号メモリ45を備える点において、データ記憶装置4Aと異なる。なお、その他の構成は、データ記憶装置4A(図1参照。)と同様であるため、説明を省略する。
また、本発明の第2の実施の形態の符号化装置の入力データとして、原画像データ1が与えられる。原画像データ1は、データ処理装置3Bに入力される。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。
原画像符号化手段305は、原画像入力手段301によって原画像メモリ41に格納されたデータを読み出し、画像を符号化し、符号メモリ45に格納する。
画像復号手段306は、符号メモリ45から符号データを読み出し、復号結果を復号画像メモリ42に格納する。
データ結合手段307は、パレットメモリ44に格納されたパレットテーブルと、符号メモリ45に格納された符号データとを結合し、単一のデータファイルとしてデータ出力装置5Bに出力する。
次に、図3のブロック図及び図4のフローチャートを参照して本発明の第2の実施の形態の符号化の動作について説明する。
まず、原画像入力手段301は、入力された原画像データ1を原画像メモリ41に格納する(ステップS201)。
続いて、原画像符号化手段305は、原画像メモリ41に格納されたデータを読み出し、画像を符号化し、符号メモリ45に格納する(ステップS202)。
さらに、画像復号手段306は、符号メモリ45から符号データを読み出し、復号結果を復号画像メモリ42に格納する(ステップS203)。
画像比較手段303およびパレット生成手段304は、第1の実施の形態の動作(ステップS103〜S116)と同様にして、パレットメモリ44にパレットテーブルを格納する(ステップS204〜S205)。
最後に、データ結合手段307は、パレットメモリ44からパレットテーブルを読み出すとともに、符号メモリ45から符号データを読み出し、それらを結合して、データ出力装置5Bへ出力する(ステップS206)。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態による復号装置の構成について説明する。
図5を参照すると、本発明の第2の実施の形態による復号装置は、プログラム制御により動作するデータ処理装置3Cと、データ記憶装置4Cと、画像出力装置7Cとを備える。
データ処理装置3Cは、データ分離手段308と、画像復号手段306と、パレット適用手段309とを含む。データ記憶装置4Cは、符号メモリ45と、パレットメモリ44と、復号画像メモリ42とを含む。
本発明の第2の実施の形態の復号装置の入力データとして、符号データ6が与えられる。符号データ6は、データ処理装置3Cに入力される。
これらの手段は、それぞれつぎのように動作する。
データ分離手段308は、入力された符号データ6を、画像符号部分と、パレットテーブル部分に分離し、画像符号部分を符号メモリ45に、パレットテーブル部分をパレットメモリ44に、それぞれ格納する。
画像復号手段306は、符号メモリ45から、画像符号データを読み出し、復号結果を復号画像メモリ42に格納する。
パレット適用手段309は、復号画像メモリ42から読み出した画像に対して、パレットメモリ44から読み出したパレットテーブルを適用して、結果を画像出力装置7Cへ出力する。
次に、図5のブロック図及び図6のフローチャートを参照して本発明の第2の実施の形態の復号の動作について説明する。
データ分離手段308は、符号データ6からデータを取得し(ステップS301)、画像符号部分と、パレットテーブル部分に分離する。分離された画像符号部分は符号メモリ45に、パレットテーブル部分はパレットメモリ44に、それぞれ格納される(ステップS302)。
続いて、画像復号手段306は、符号メモリ45から、画像符号データを読み出し、復号結果を復号画像メモリ42に格納する(ステップS303)。
最後に、パレット適用手段309は、復号画像メモリ42から読み出した画像に対して、パレットメモリ44から読み出したパレットテーブルを適用し(ステップS304)、結果を画像出力装置7Cへ出力する(ステップS305)。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。本発明の第1の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、JPEG2000のように、符号にパレットを付加するための仕様が規定されている画像フォーマットにおいて、仕様に従って画像符号とパレット情報を結合することで、標準に準拠した単一ファイルとして扱うことができる。
また、こうして結合したファイルを、パレット未対応のデコーダで展開した場合には、元となった画像符号データのみ展開され、パレット無しの場合と同一画質となる。従って、パレット対応デコーダにおいて画質が向上するだけでなく、パレット未対応デコーダで展開しても、元データと同じ画質を保証することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は、図7のブロック図に示す符号化装置と、図9のブロック図に示す復号装置とを備える。
図7を参照すると、本発明の第3の実施の形態による符号化装置は、データ処理装置3Dと、データ記憶装置4Dと、データ出力装置5Dとを含む。
データ処理装置3Dは、原画像入力手段301と、原画像符号化手段305と、原画像縮小手段310と、縮小画像復号手段311と、画像比較手段303と、パレット生成手段304と、データ結合手段307とを有する。データ記憶装置4Dは、原画像メモリ41と、符号メモリ45と、頻度表メモリ43と、パレットメモリ44と、縮小原画像メモリ46と、縮小復号画像メモリ47とを有する。
データ処理装置3Dは、画像復号手段306を備えず、原画像縮小手段310と縮小画像復号手段311とを備える点において、データ処理装置3Bと異なる。なお、その他の構成は、データ処理装置3B(図3参照。)と同様であるため、説明を省略する。
データ記憶装置4Dは、復号画像メモリ42を備えず、縮小原画像メモリ46および縮小復号画像メモリ47を備える点において、データ記憶装置4Bと異なる。なお、その他の構成は、データ記憶装置4B(図3参照。)と同様であるため、説明を省略する。
また、本発明の第3の実施の形態の符号化装置の入力データとしては、原画像データ1および縮小解像度指定データ8が与えられる。原画像データ1および縮小解像度指定データ8は、データ処理装置3Dに入力される。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。
原画像縮小手段310は、原画像メモリ41から画像データを読み出し、縮小解像度指定データ8によって指示された解像度まで縮小し、縮小原画像メモリ46に格納する。
縮小画像復号手段311は、符号メモリ45から符号を読み出して、縮小解像度指定データ8によって指示された解像度で画像を復号し、結果を縮小復号画像メモリ47に格納する。
なお、縮小画像の復号は、JPEG2000のような解像度スケーラブル符号の場合には中間解像度まで復号する方法が利用できる。逆に、中間解像度までの復号が不可能な符号フォーマットの場合は、原寸で復号した後に補間縮小処理を施してもよい。
画像比較手段303は、縮小原画像メモリ46から読み出した画像データと、縮小復号画像メモリ47から読み出した画像データとの比較を行って、第1の実施の形態と同様の方法にて頻度表を生成する。
その他の、原画像入力手段301、原画像符号化手段305、パレット生成手段304、データ結合手段307の動作は、第2の実施形態の符号化装置の動作と同様であるため、説明を省略する。
次に、図7のブロック図及び図8のフローチャートを参照して本発明の第3の実施の形態の符号化の動作について説明する。
まず、原画像入力手段301および原画像符号化手段305が、第2の実施形態の符号化装置と同様に動作し、原画像メモリ41に原画像データが、符号メモリ45に符号データが格納される(ステップS401〜S402)。
次に、原画像縮小手段310が、原画像メモリ41から画像データを読み出し、縮小解像度指定データ8によって指示された解像度まで縮小し、縮小原画像メモリ46に格納する(ステップS404)。
さらに、縮小画像復号手段311が、符号メモリ45から符号を読み出して、縮小解像度指定データ8によって指示された解像度で画像を復号し、結果を縮小復号画像メモリ47に格納する(ステップS405)。
続いて、画像比較手段303が、縮小原画像メモリ46から読み出した画像データと、縮小復号画像メモリ47から読み出した画像データとの比較を行って、第1の実施形態と同様の方法にて頻度表を生成する(ステップS406)。
最後に、パレット生成手段304、データ結合手段307が第2の実施形態の符号化装置と同様に動作し、結合されたデータファイルがデータ出力装置5Dへ出力される(ステップS407〜S408)。
次に、図9を参照して、本発明の第3の実施の形態による復号装置の構成について説明する。
図9を参照すると、本発明の第3の実施の形態による復号装置は、データ処理装置3Eと、データ記憶装置4Eと、画像出力装置7Eとを含む。
データ処理装置3Eは、データ分離手段308と、解像度指定画像復号手段312と、パレット適用判定手段313と、パレット適用手段309とを有する。データ記憶装置4Eは、符号メモリ45と、パレットメモリ44と、復号画像メモリ42と、復号解像度メモリ48と、パレット適用解像度メモリ49とを有する。
データ処理装置3Eは、画像復号手段306を備えず、解像度指定画像復号手段312およびパレット適用判定手段313を備える点において、データ処理装置3Cと異なる。なお、その他の構成は、データ処理装置3C(図5参照。)と同様であるため、説明を省略する。
データ記憶装置4Eは、復号解像度メモリ48とパレット適用解像度メモリ49を備える点において、データ記憶装置4Cと異なる。なお、その他の構成は、データ記憶装置4C(図5参照。)と同様であるため、説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態の復号装置の入力データとして、符号データ6および復号解像度指定データ9が与えられる。符号データ6および復号解像度指定データ9は、データ処理装置3Eに入力される。
また、パレット適用解像度メモリ49には、各指定解像度においてパレットを適用すべきか否かを示す情報が予め格納されている。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。
データ分離手段308は、入力された符号データ6を、画像符号部分と、パレットテーブル部分に分離し、画像符号部分を符号メモリ45に、パレットテーブル部分をパレットメモリ44に、それぞれ格納する。
解像度指定画像復号手段312は、復号解像度指定データ9を読み込んで復号解像度メモリ48に格納するとともに、符号メモリ45から画像符号データを読み出し、復号解像度メモリ48で指定された解像度で画像を復号する。復号結果は復号画像メモリ42に格納される。
パレット適用判定手段313は、復号解像度メモリ48から読み出した解像度指定データと、パレット適用解像度メモリ49から読み出したデータとを比較し、パレットを適用するか否かを判定する。パレットを適用しない場合は、復号画像メモリの内容を、そのまま画像出力装置7Eへ出力する。
パレット適用判定手段313によって、パレット適用の実行が判定されると、パレット適用手段309は、復号画像メモリ42から読み出した画像に対して、パレットメモリ44から読み出したパレットテーブルを適用して、結果を画像出力装置7Eへ出力する。
次に、図9のブロック図及び図10のフローチャートを参照して本発明の第3の実施の形態の復号の動作について説明する。
データ分離手段308は、符号データ6からデータを取得し(ステップS501)、画像符号部分と、パレットテーブル部分に分離する。分離された画像符号部分は符号メモリ45に、パレットテーブル部分はパレットメモリ44に、それぞれ格納される(ステップS502)。
続いて、解像度指定画像復号手段312は、復号解像度指定データ9を読み込んで復号解像度メモリ48に格納するとともに、符号メモリ45から画像符号データを読み出し、復号解像度メモリ48で指定された解像度で画像を復号する(ステップS503)。復号結果は復号画像メモリ42に格納される。
さらに、パレット適用判定手段313は、復号解像度メモリ48から読み出した解像度指定データと、パレット適用解像度メモリ49から読み出したデータを比較し、パレットを適用するか否かを判定する(ステップS504)。パレットを適用しない場合は、ステップS506へ進む。
パレットを適用する場合は、パレット適用手段309が、復号画像メモリ42から読み出した画像に対して、パレットメモリ44から読み出したパレットテーブルを適用する(ステップS505)。
以上の動作によって得られた画像が、画像出力装置7Eへ出力される(ステップS506)。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について説明する。本発明の第3の実施の形態の符号化方法によれば、第1の実施の形態の効果に加え、ユーザが最も頻繁に閲覧すると思われる解像度を指定して最適なパレットを導出することができる。たとえば、600dpiの画像データであっても、主として150dpiでの閲覧が想定される場合には、150dpiにおける最適なパレットを導出することができる。このため、第2の実施の形態の符号化装置よりも、閲覧解像度での視覚的品質を向上させることができる。
たとえば、原画像が600dpiで(0,255)の2値を取る場合、第2の実施の形態の符号化装置では、最終的な階調補正カーブは、(0,255)への2値化するようなものとなる。しかしながら、この階調補正カーブを、主な閲覧解像度(たとえば、150dpi)において適用すると、本来、補間縮小で得られたはずの中間調までが2値化されるために、ジャギーが強調され、視覚的品質が劣化してしまう。
これに対して、本実施の形態の符号化方法では、150dpiへ補間縮小された原画像と、150dpiへ補間縮小された復号画像とを元にしてパレットを生成するため、ジャギーが不要に強調されることなく、ノイズの除去が行える。
また、原画像が高解像度(600dpi)であっても、閲覧解像度(150dpi)で処理することによって画像比較手段における処理画素数を少なくすることができ、処理速度が向上するという効果もある。
また、本発明の第3の実施の形態の復号方法によれば、特定解像度、あるいは特定解像度以上で復号された場合にだけ、パレットを適用することができる。
一般に、高解像度で符号化されたデータを低解像度に縮小して閲覧した場合、高周波成分が削減されるため、ノイズは知覚しにくくなる。たとえば、600dpiのデータを75dpiで閲覧する場合には、パレット未適用の状態であっても、モスキートノイズなどの雑音は知覚されにくくなる。
本発明の第3の実施の形態の復号方法では、こうした場合にパレットの適用を省略することができ、復号時の処理負荷を抑えることができる。
実施の形態4.
次に、本発明の第4の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図11のブロック図を参照すると、本発明の第4の実施の形態は、サーバSV10と、クライアントCL10とを備える。サーバSV10は、プログラム制御により動作するデータ処理装置SV1と、データ記憶装置SV2とを含む。また、クライアントCL10は、プログラム制御により動作するデータ処理装置CL1と、データ記憶装置CL2とを含む。
サーバSV10のデータ処理装置SV1は、データ取得要求受付手段SV11と、符号送信手段SV12と、パレット送信手段SV13とを有する。サーバのデータ記憶装置SV2は、パレットメモリSV20と、解像度n符号メモリSV2n(n=1〜N)とを有する。
クライアントCL10のデータ処理装置CL1は、出力解像度指定手段CL11と、符号受信手段CL12と、画像復号手段CL13と、パレット適用判定手段CL14と、パレット受信手段CL15と、パレット適用手段CL16と、画像出力手段CL17とを有する。クライアントCL10のデータ記憶装置CL2は、パレットメモリCL20と、解像度n符号メモリCL2n(n=1〜N)と、復号画像メモリCL200とを有する。
サーバSV10の解像度n符号メモリSV2n(n=1〜N)には、各解像度の画像を復元するために必要な符号データが、予め格納されている。
また、サーバSV10のパレットメモリSV20には、本発明の実施の形態1〜3によって生成されたパレットテーブルが予め格納されている。
また、サーバSV10とクライアントCL10とは通信路を介して接続されている。
これらの手段は、それぞれ次のように動作する。
データ取得要求受付手段SV11は、クライアントCL10からデータの取得要求を受け付け、要求されたデータを解像度n符号メモリSV2nまたはパレットメモリSV20から読み出す。
符号送信手段SV12は、解像度n符号メモリSV2nから読み出された符号データをクライアントCL10へ送信する。
パレット送信手段SV13は、パレットメモリSV20から読み出されたパレットデータをクライアントCL10へ送信する。
出力解像度指定手段CL11は、クライアント側で表示する画像解像度に基づいて、必要な符号データをサーバ側に要求する。
符号受信手段CL12は、サーバから解像度nの符号を受信し、解像度n符号メモリCL2nに格納する。画像復号手段は、必要な解像度まで解像度n符号メモリの内容を読み出して復号を行い、結果を復号画像メモリCL200に格納する。
パレット適用判定手段CL14は、指定された出力解像度に基づいて、パレットを適用すべきか否かを判定し、パレット適用が必要な場合は、パレットデータをサーバSV10に要求する。
パレット受信手段CL15は、サーバSV10からパレットデータを受信し、パレットメモリCL20に格納する。パレット適用手段CL16は、パレットメモリCL20に格納されたパレットテーブルを読み出し、復号画像メモリCL200の画像に対して適用する。
最終的に得られた画像は、画像出力手段CL17によって出力される。
次に、図11のブロック図及び図12のフローチャートを参照して本発明の第4の実施の形態の動作について説明する。
まず、クライアントCL10の出力解像度指定手段CL11が、クライアント側で表示する画像解像度に基づいて、必要な符号データを判定し(ステップS601)、サーバ側に要求を行う(ステップS602)。
サーバ側のデータ取得要求受付手段SV11がこの要求を受け付けると(ステップS603)、要求された解像度n符号データが送信される(S604)。
続いて、クライアントCL10の符号受信手段CL12が、サーバSV10から送信された符号データを受信し(ステップS605)、指定解像度での画像復号を行う(ステップS606)。
クライアントCL10のパレット適用判定手段CL14は、出力指定解像度に基づいて、パレットを適用すべきか否かを判定し(ステップS607)、パレット適用が必要な場合は、パレットデータをサーバSV10に要求する(ステップS608)。
サーバ側のデータ取得要求受付手段SV11がこの要求を受け付けると(ステップS609)、要求されたパレットデータが送信される(S610)。
続いて、クライアントCL10のパレット受信手段CL15が、サーバSV10から送信されたパレットデータを受信し(ステップS611)、パレットを適用する(ステップS612)。
最後に、得られた画像がクライアントCL10の画像出力手段CL17によって出力される(ステップS613)。
次に、本発明の第4の実施の形態の効果について説明する。本発明の第4の実施の形態では、第1の実施の形態の効果に加え、パレットテーブルを適用すべき解像度でのみ、パレットデータが配信されるため、パレットテーブルが不要な解像度での通信量を削減することができる。
以下、図13を参照して、本発明の第1の実施の形態の具体的な実施例について説明する。
図13は、本発明の第1の実施の形態による符号化動作を模式的に示した図である。本実施例では、データ処理装置3Aとしてパーソナルコンピュータを、データ記憶装置4Aとして半導体メモリ(パーソナルコンピュータに含まれる)を、データ出力装置5Aとして磁気ディスク装置を備えているものとする。
また、原画像データ1および復号画像データ2は、磁気ディスク装置上のファイルとして与えられるものとする。図13(A)に、原画像データ1および復号画像データ2として、原画像Z101および復号画像Z102が与えられる場合を例示して説明する。
まず、磁気ディスク装置から、原画像Z101および復号画像Z102が読み込まれ、それぞれ原画像メモリ41および復号画像メモリ42に格納される。
図13(B)に、画素累積値テーブルZ103、画素値出現数テーブルZ104およびパレットテーブルZ105を例示する。画像比較手段303は、画素累積値テーブルZ103、画素値出現数テーブルZ104および画素値入力座標を0に初期化した後、原画像メモリ41および復号画像メモリ42から、各座標の画素値を順次抽出する。
今、ある座標において、原画像Z101の画素値Viが232であり、復号画像Z102の画素値Voが211であるとする(図13(A)参照)。
このとき、画素累積値テーブルZ103の211番目の要素に対して232が加えられ、画素値出現数テーブルZ104の211番目の要素に対して1が加えられる。
以上の処理が全座標に対して終了すると、パレット生成手段304は、画素累積値テーブルZ103の各要素値を、画素値出現数テーブルZ104の各要素値で除することによって、基本となるパレットテーブルZ105を生成する。
たとえば、画素累積値テーブルZ103の211番目の要素値が900で、画素値出現数テーブルZ104の211番目の要素値が4の場合、画素値211に対するパレット値は225となる(図13(B)参照)。
以上のようにして生成されたパレットテーブルZ105は、図3(C)のグラフZ106に示すように、離散的な値をとる。なお、グラフZ106において、横軸が入力画素値、縦軸がパレット適用後の画素値を示している。
最後に、パレット生成手段304は、基本となる離散的なパレットテーブルZ105に対応するグラフZ106に対して補間処理を行うことによって、グラフZ107のような連続的な階調補正カーブを生成し、磁気ディスク装置へ出力する。
次に、図14を参照して、本発明の第2の実施の形態における符号化の実施例について説明する。
図14は、本発明の第2の実施の形態による符号化動作を模式的に示した図である。本実施例では、データ処理装置3Bとしてパーソナルコンピュータを、データ記憶装置4Bとして半導体メモリ(パーソナルコンピュータに含まれる)を、データ出力装置5Bとして磁気ディスク装置を備えているものとする。
また、原画像データ1は、磁気ディスク装置上のファイルとして与えられるものとする。図14に、原画像データ1として、原画像データZ201が与えられる場合を例示して説明する。
まず、原画像データZ201が与えられると、原画像符号化手段305によって符号化データZ202が生成され、さらに、画像復号手段306によって、符号化データZ202から復号画像Z203が生成される。
さらに、実施例1に示した方法によって、画像比較手段が原画像Z201と復号画像Z203とを比較し、パレット生成手段がパレットテーブルZ204を生成する。
最後に、データ結合手段307によって、画像符号データZ202とパレットテーブルZ204が結合され、単一のデータファイルZ205として磁気ディスク装置に出力される。
次に、図15を参照して、本発明の第2の実施の形態における復号の実施例について説明する。
図15は、本発明の第2の実施の形態による復号動作を模式的に示した図である。本実施例では、データ処理装置3Cとしてパーソナルコンピュータを、データ記憶装置4Cとして半導体メモリ(パーソナルコンピュータに含まれる)を、画像出力装置7Cとして液晶ディスプレイを備えているものとする。
また、符号データ6は、磁気ディスク装置上のファイルとして与えられるものとする。図15に、符号データ6として、符号データZ206が与えられる場合を例示して説明する。
まず、符号データZ206が与えられると、データ分離手段308によって、画像符号データZ207と、パレットテーブルZ208に分離される。
画像復号手段306は、画像符号データZ207を復号し、画像Z209を生成する。
最後に、パレット適用手段309が画像Z209に対してパレットテーブルZ208を適用し、最終出力画像Z210を液晶ディスプレイに表示する。
次に、図16を参照して、本発明の第3の実施の形態における符号化の実施例について説明する。
図16は、本発明の第3の実施の形態による符号化動作を模式的に示した図である。本実施例では、データ処理装置3Dとしてパーソナルコンピュータを、データ記憶装置4Dとして半導体メモリ(パーソナルコンピュータに含まれる)を、データ出力装置5Dとして磁気ディスク装置を備えているものとする。
また、原画像データ1は、磁気ディスク装置上のファイルとして与えられ、縮小解像度は、プログラム実行時の引数として指定されるものとする。以下では、縮小解像度として、原画像の2分の1の解像度が指定された場合について説明する。図16に、原画像データ1として、原画像データZ301が与えられる場合を例示して説明する。
原画像符号化手段305および縮小画像復号手段311は、画像形式としてJPEG2000を指定可能であって、そのデータは、復号パラメータとして解像度を与えることによって、中間解像度までの復号が可能な形式とする。
まず、原画像データZ301が与えられると、原画像符号化手段305によってJPEG2000コードストリームZ302が生成される。
次に、原画像縮小手段310によって、原画像を2分の1に縮小した、縮小原画像Z303が生成される。
さらに、縮小画像復号手段311によって、JPEG2000コードストリームZ302を2分の1解像度で復号した縮小復号画像Z304が生成される。
さらに、実施例1に示した方法によって、画像比較手段303が縮小原画像Z303と縮小復号画像Z304とを比較し、パレット生成手段304がパレットテーブルZ305を生成する。
最後に、データ結合手段によって、JPEG2000コードストリームZ302と、パレットテーブルZ305とが、JPEG2000ファイルフォーマット仕様に基づいて結合され、JPEG2000ファイルZ306として磁気ディスク装置に出力される。
次に、図17を参照して、本発明の第3の実施形態における復号の実施例について説明する。
図17は、本発明の第3の実施の形態による復号動作を模式的に示した図である。本実施例では、データ処理装置3Eとしてパーソナルコンピュータを、データ記憶装置4Eとして半導体メモリ(パーソナルコンピュータに含まれる)を、画像出力装置7Eとして液晶ディスプレイを備えているものとする。
また、符号データ6は、磁気ディスク装置上のJPEG2000ファイルとして与えられ、復号解像度は、プログラム実行時の引数として指定されるものとする。以下では、縮小解像度として、原画像の2分の1の解像度が指定された場合について説明する。図17に、符号データ6として、符号データZ307が与えられる場合を例示して説明する。
また、パレット適用解像度メモリ49は、原寸復号時のみパレットを適用するような設定が書き込まれているものとする。
まず、符号データZ307が与えられると、データ分離手段308によって、JPEG2000コードストリームZ308と、パレットテーブルZ309に分離される。
画像復号手段は、設定された復号解像度Z310(ここでは2分の1)に基づいて、JPEG2000コードストリームZ308を2分の1の解像度まで復号し、画像Z311を生成する。
ここで、パレット適用判定手段313によって、復号解像度Z310が、パレット適用の条件を満たしているか否か判定される。
いま、復号解像度Z310は2分の1であり、パレット適用解像度メモリ49の設定は、原寸復号時のみパレットを適用する設定となっていることから、パレット適用の条件は満たしていない。
従って、Z311の画像がそのままZ312として液晶ディスプレイに表示される。
次に、図18を参照して、本発明の第4の実施の形態における実施例について説明する。
図18は、本発明の第4の実施の形態による動作を模式的に示した図である。
本実施例では、サーバのデータ処理装置SV1としてワークステーションZ401を、サーバのデータ記憶装置として磁気ディスク装置Z402(解像度n符号メモリを含む)、および磁気ディスク装置Z403(パレットメモリを含む)を備えている。
また、クライアントのデータ処理装置CL1としてパーソナルコンピュータを、クライアントのデータ記憶装置CL2として磁気ディスク装置Z405、Z406、Z408、Z409を備えている。また、パーソナルコンピュータの表示装置として、液晶ディスプレイZ404、Z407を備えている。
また、磁気ディスク装置Z402にはJPEG2000画像の各解像度のコードストリームデータが格納されるとともに、磁気ディスク装置Z403には、実施の形態1ないし3に示した方法で画像から生成されたパレットテーブルのデータが、それぞれあらかじめ格納されているものとする。
また、ユーザはクライアントPC上の画像ブラウザを操作して、画像の拡大・縮小・スクロール、ページ遷移などの操作を行うものとする。図18においては、液晶ディスプレイZ404の画面が、画像を縮小表示している状態を示しており、液晶ディスプレイZ407の画面は、拡大表示している状態を示している。
ユーザの操作によって、画像を4分の1縮小表示する場合、これらの構成は以下のように動作する。
まず、クライアントPCにおいて、出力解像度指定手段CL11が、画像を4分の1縮小表示するために必要となるJPEG2000コードストリームデータを、サーバZ401に要求する。
サーバZ401のデータ取得要求受付手段SV11は、この要求を受け付け、4分の1縮小表示に必要となるコードストリームデータを磁気ディスクZ402から読み出し、符号送信手段SV12によってクライアントへ送信する。
クライアントPCの符号受信手段CL12は、コードストリームデータを受信して磁気ディスクZ405に格納するとともに、コードストリームから画像を復号する。
さらに、パレット適用判定手段CL14によって、パレットを適用すべき解像度か否かを判定する。パレットの適用が不要と判定されると、復号された画像がそのままディスプレイZ404に表示される。
次に、ユーザの操作によって、画像を原寸表示する場合、これらの構成は以下のように動作する。
まず、クライアントPCにおいて、出力解像度指定手段CL11が、画像を原寸表示するために必要となるJPEG2000コードストリームデータを、サーバZ401に要求する。
サーバZ401のデータ取得要求受付手段SV11は、この要求を受け付け、原寸表示に必要となるコードストリームデータを磁気ディスクZ402から読み出し、符号送信手段SV12によってクライアントへ送信する。
クライアントPCの符号受信手段CL12は、コードストリームデータを受信して磁気ディスクZ408に格納するとともに、コードストリームから画像を復号する。
さらに、パレット適用判定手段CL14は、パレットを適用すべき解像度か否かを判定する。パレットを適用すべき解像度と判定されると、サーバZ401にパレットデータを要求する。
サーバZ401のデータ取得要求受付手段SV11は、この要求を受け付け、パレットテーブルを磁気ディスクZ403から読み出し、パレット送信手段SV13によってクライアントPCへ送信する。
クライアントPCは、パレット受信手段CL15によってこのパレットテーブルを受信し、パレットメモリZ409に格納する。
最後に、クライアントPCは、パレット適用手段CL16によって画像にパレットを適用し、ディスプレイZ407に表示する。
本発明によれば、高速・高画質な画像配信サービスといった用途に適用できる。また、ネットワークスキャナやファクシミリ複合機などで蓄積した文書画像を、遠隔から高画質かつ高速に閲覧する、といった用途にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による符号化装置の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による符号化装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による復号装置の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態による復号装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による符号化装置の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態による符号化装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による復号装置の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態による復号装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の動作を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態による符号化装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態による復号装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態による符号化装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施形態による復号装置の動作を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施形態の概略的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 原画像データ
2 復号画像データ
3A データ処理装置
301 原画像入力手段
302 復号画像入力手段
303 画像比較手段
304 パレット生成手段
4A データ記憶装置
41 原画像メモリ
42 復号画像メモリ
43 頻度表メモリ
44 パレットメモリ

Claims (28)

  1. 原画像とその原画像よりも画質の劣化した劣化画像との画素値の誤差を最小化するために階調補正を行う画像処理装置であって、
    単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較手段と、
    前記記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における前記一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と前記平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成手段と、
    前記階調補正テーブルにもとづいて、劣化画像における各画素値を、当該各画素値に対応付けられた前記平均値に補正する階調補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像比較手段は、
    画素値の取り得る範囲が0からNである場合に、劣化画像における画素値が0からNの範囲内の所定の画素値となる画素数を数える画素値出現数カウント手段と、
    劣化画像における画素値が前記所定の画素値となる全画素について、原画像上の前記全画素と同一座標の画素値を累積する画素値累積手段とを含み、
    階調補正テーブル生成手段は、
    前記画素値累積手段によって取得された劣化画像における各画素値での累積値を、前記画素値出現数カウント手段によって取得された劣化画像における各画素値での画素値出現数で除算することにより、劣化画像における各画素値に対応付けられる平均値を算出する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 階調補正テーブル生成手段は、画素値出現数が0である画素値を、画素値出現数が0でない前後の画素値に対応付けられた平均値から補間する画素値補間手段を含み、
    階調補正手段は、前記画素値補間手段によって補間された階調補正テーブルを用いて階調補正する
    請求項2記載の画像処理装置。
  4. 画素値補間手段は、画素値出現数が0である画素値を、線形補間またはスプライン補間によって補間する
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 画素値が複数の色成分の階調によって表される場合に、
    画像比較手段は、
    原画像と劣化画像における同一座標の画素の画素値として、いずれかまたは全ての色成分ごとの階調を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成手段は、
    画像比較手段が記憶する原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、いずれかまたは全ての色成分ごとの階調補正テーブルを生成する
    請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 画素値が輝度および色差によって表される場合に、
    画像比較手段は、
    原画像と劣化画像における同一座標の画素の画素値として、輝度を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成手段は、
    画像比較手段が記憶する原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、輝度の階調補正テーブルを生成する
    請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 原画像を符号化して符号情報を作成する原画像符号化手段と、
    符号情報を復号して劣化画像を作成する画像復号手段とを備えた
    請求項1から請求項6のうちいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 符号情報と階調補正テーブルを結合するデータ結合手段と、
    前記データ結合手段によって結合されたデータを、符号情報と階調補正テーブルとに分離するデータ分離手段とを備えた
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 画像復号手段によって作成された劣化画像に階調補正テーブルを用いて階調補正する階調補正テーブル生成手段とを備えた
    請求項7または請求項8記載の画像処理装置。
  10. あらかじめ定められた解像度に縮小された原画像を作成する原画像縮小手段と、
    符号情報を復号し、あらかじめ定められた解像度に縮小された劣化画像を作成する劣化画像縮小手段とを備え、
    画像比較手段は、
    縮小された原画像および劣化画像における同一座標の画素の画素値を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成手段は、
    画像比較手段が記憶する縮小された原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、階調補正テーブルを生成する
    請求項7から請求項9のうちいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 符号情報が解像度スケーラブル画像符号である場合に、
    劣化画像縮小手段は、
    符号情報を直接復号して、あらかじめ定められた解像度に縮小された劣化画像を作成する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 符号情報を復号し、利用者によって指定された解像度に縮小された劣化画像を作成する解像度指定画像復号手段と、
    指定された解像度があらかじめ定められた判定基準を満たすか否かを判定し、判定基準を満たす場合に、縮小された劣化画像に階調補正テーブルを適用し、満たさない場合に、縮小された劣化画像をそのまま出力させる階調補正テーブル適用判定手段とを備えた
    請求項7から請求項11のうちいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 階調補正テーブル適用判定手段は、
    指定された解像度が特定の解像度以上である場合に、縮小された劣化画像に階調補正テーブルを用いて階調補正する
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 原画像を符号化して符号情報を作成する第1の通信端末と、符号情報を復号して復号画像を作成する第2の通信端末とが通信路を介して通信する画像処理システムにおいて、
    第1の通信端末は、
    第2の通信端末からの要求にもとづいて原画像を符号化した符号データを送信する符号送信手段と、
    単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較手段と、
    前記記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における前記一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と前記平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成手段と、
    第2の通信端末に階調補正テーブルを送信する階調補正テーブル送信手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理システム。
  15. 第2の通信端末は、
    指定された解像度の符号データを第1の通信端末に要求して受信する符号受信手段と、
    指定された解像度があらかじめ定められた判定基準を満たすか否かを判定し、判定基準を満たす場合に、縮小された劣化画像に階調補正テーブルを用いて階調補正する階調補正テーブル適用判定手段と、
    階調補正テーブルを第1の通信端末から受信する階調補正テーブル受信手段と、
    復号画像に階調補正テーブルを適用する階調補正テーブル適用手段とを備えた
    請求項14に記載の画像処理システム。
  16. 原画像とその原画像よりも画質の劣化した劣化画像との画素値の誤差を最小化するためにCPUが記憶手段に記憶されたプログラムに従って階調補正を行う画像処理方法であって、
    単一の原画像と一つ以上の劣化画像について同一座標の画素値を順次抽出し、それらの画素値を比較して、各座標における画素値の比較結果を記憶領域に記憶する画像比較ステップと、
    前記記憶領域に記憶した各座標の比較結果にもとづいて、劣化画像における各画素値について、一または複数の画素が劣化画像における所定の画素値になっている場合において原画像における前記一または複数の画素と同一座標の画素値の平均値を求め、劣化画像における各画素値と前記平均値とを対応付けた階調補正テーブルを生成する階調補正テーブル生成ステップと、
    前記階調補正テーブルにもとづいて、劣化画像における各画素値を、当該各画素値に対応付けられた前記平均値に補正する階調補正ステップと
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  17. 画像比較ステップは、
    画素値の取り得る範囲が0からNである場合に、劣化画像における画素値が0からNの範囲内の所定の画素値となる画素数を数える画素値出現数カウントステップと、
    劣化画像における画素値が前記所定の画素値となる全画素について、原画像上の前記全画素と同一座標の画素値を累積する画素値累積ステップとを含み、
    階調補正テーブル生成ステップは、
    前記画素値累積ステップによって取得された劣化画像における各画素値での累積値を、前記画素値出現数カウントステップによって取得された劣化画像における各画素値での画素値出現数で除算することにより、劣化画像における各画素値に対応付けられる平均値を算出する
    請求項16記載の画像処理方法。
  18. 階調補正テーブル生成ステップは、画素値出現数が0である画素値を、画素値出現数が0でない前後の画素値に対応付けられた平均値から補間する画素値補間ステップを含み、
    階調補正ステップは、前記画素値補間ステップによって補間された階調補正テーブルを用いて階調補正する
    請求項17記載の画像処理方法。
  19. 画素値補間ステップは、画素値出現数が0である画素値を、線形補間またはスプライン補間によって補間する
    請求項18記載の画像処理方法。
  20. 画素値が複数の色成分の階調によって表される場合に、
    画像比較ステップは、
    原画像と劣化画像における同一座標の画素の画素値として、いずれかまたは全ての色成分ごとの階調を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成ステップは、
    画像比較ステップが記憶する原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、いずれかまたは全ての色成分ごとの階調補正テーブルを生成する
    請求項16から請求項19のうちいずれかに記載の画像処理方法。
  21. 画素値が輝度および色差によって表される場合に、
    画像比較ステップは、
    原画像と劣化画像における同一座標の画素の画素値として、輝度を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成ステップは、
    画像比較ステップが記憶する原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、輝度の階調補正テーブルを生成する
    請求項16から請求項19のうちいずれかに記載の画像処理方法。
  22. 原画像を符号化して符号情報を作成する原画像符号化ステップと、
    符号情報を復号して劣化画像を作成する画像復号ステップとを備えた
    請求項16から請求項21のうちいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 符号情報と階調補正テーブルを結合するデータ結合ステップと、
    前記データ結合ステップによって結合されたデータを、符号情報と階調補正テーブルとに分離するデータ分離ステップとを備えた
    請求項22に記載の画像処理方法。
  24. 画像復号ステップによって作成された劣化画像に階調補正テーブルを用いて階調補正する階調補正テーブル生成ステップとを備えた
    請求項22または請求項23記載の画像処理方法。
  25. あらかじめ定められた解像度に縮小された原画像を作成する原画像縮小ステップと、
    符号情報を復号し、あらかじめ定められた解像度に縮小された劣化画像を作成する劣化画像縮小ステップとを備え、
    画像比較ステップは、
    縮小された原画像および劣化画像における同一座標の画素の画素値を抽出して記憶し、
    階調補正テーブル生成ステップは、
    画像比較ステップが記憶する縮小された原画像および劣化画像の画素値にもとづいて、階調補正テーブルを生成する
    請求項22から請求項24のうちいずれかに記載の画像処理方法。
  26. 符号情報が解像度スケーラブル画像符号である場合に、
    劣化画像縮小ステップは、
    符号情報を直接復号して、あらかじめ定められた解像度に縮小された劣化画像を作成する
    請求項25に記載の画像処理方法。
  27. 符号情報を復号し、利用者によって指定された解像度に縮小された劣化画像を作成する解像度指定画像復号ステップと、
    指定された解像度があらかじめ定められた判定基準を満たすか否かを判定し、判定基準を満たす場合に、縮小された劣化画像に階調補正テーブルを適用し、満たさない場合に、縮小された劣化画像をそのまま出力させる階調補正テーブル適用判定ステップとを備えた
    請求項22から請求項26のうちいずれかに記載の画像処理方法。
  28. 階調補正テーブル適用判定ステップは、
    指定された解像度が特定の解像度以上である場合に、縮小された劣化画像に階調補正テーブルを用いて階調補正する
    請求項27に記載の画像処理方法。
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