JP2006339055A - 燃料電池セルの温度分布測定方法及び燃料電池セル温度分布測定用装置ならびに温度スケール作成方法及び温度スケール作成装置 - Google Patents

燃料電池セルの温度分布測定方法及び燃料電池セル温度分布測定用装置ならびに温度スケール作成方法及び温度スケール作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】MRI装置を用いて、燃料電池内部の温度分布等を正確に測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法を提供する。
【解決手段】電解質膜の表裏面に少なくとも触媒層、拡散層及び集電体が順次形成された燃料電池セルの温度分布を測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法であって、温度分布を、MRI装置により測定される燃料電池セル内部の水のMRI信号に基づいて求める。好ましくは、集電体は、非磁性材料を主成分として構成され、集電体の拡散層に接触する部分の少なくとも一部は、非磁性金属を主成分として構成され、熱媒として流体を使用して燃料電池セルの温度調節を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気等の酸化性ガスと水素等の還元性ガス(燃料ガス)等とを原料として発電する燃料電池セルの内部の温度分布等を測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法及び燃料電池セル温度分布測定用装置に関する。
また、本発明は、MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を求めるための温度スケール作成方法及び温度スケール作成装置に関する。
環境問題や資源問題への対策の一つとして、酸素や空気等の酸化性ガスと、水素やメタン等の還元性ガス(燃料ガス)あるいはメタノール等の液体燃料等とを原料として電気化学反応により化学エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する燃料電池が注目されている。燃料電池では、電解質膜の一方の面に燃料極(アノード触媒層)と、もう一方の面に空気極(カソード触媒層)とを電解質膜を挟んで対向するように設け、電解質膜を挟持した各触媒層の外側に拡散層をさらに設け、これらを原料供給用の通路を設けたセパレータで挟んで電池が構成され、各触媒層に水素、酸素等の原料を供給して発電する。
燃料電池の発電時には、燃料極に供給する原料を水素ガス、空気極に供給する原料を空気とした場合、燃料極において、水素ガスから水素イオンと電子とが発生する。電子は外部端子から外部回路を通じて空気極に到達する。空気極において、供給される空気中の酸素と、電解質膜を通過した水素イオンと、外部回路を通じて空気極に到達した電子により、水が生成する。このように燃料極及び空気極において化学反応が起こり、電荷が発生して電池として機能することになる。この燃料電池は、発電に使用される原料のガスや液体燃料が豊富に存在すること、また、その発電原理より排出される物質が水であること等より、クリーンなエネルギー源として様々な検討がされている。
このような燃料電池の開発を行う上で、燃料電池内部で起こっている現象、例えば、電解質膜内、触媒層内、拡散層内等における水分の分布や温度の分布等を把握することは重要である。例えば、特許文献1には、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置を用いて、導電性部材(燃料極、空気極)間の電解質膜に沿って、水分の水素原子に電磁波を照射して共鳴させ、電磁波の照射後に水分の水素原子が元の状態に緩和して戻る際に放出する電磁波を検出して電気信号に変換し、この電気信号に基づいて画像解析することにより、導電性部材間の電解質膜内の水分の分布を測定する方法及び測定用の燃料電池セルが記載されている。
一方、特許文献2〜4には、MRI装置を用いて、被検体である生体の内部の温度分布を測定する方法が記載されている。
特開2004−170297号公報 特開平8−80290号公報 特開2000−300535号公報 特開2000−300536号公報
しかしながら、特許文献1に記載された測定用の燃料電池セルにおいては、集電体が非磁性体ではないため、MRIの磁場を乱してしまい、正確な水分分布の測定ができなかった。また、燃料電池は温度変化に敏感であるが、外部から供給される水素ガス、酸素ガス等の原料の供給路や燃料電池セルが保温されていないため、原料やセルの温度変化が生じ、MRI信号にノイズが発生してしまい、正確な水分分布の測定ができなかった。さらに、燃料電池内部の温度分布を測定する方法については記載されていない。
また、特許文献2〜4には、MRI装置を用いて、被検体である生体の内部の温度分布を測定する方法については記載されているが、燃料電池内部の温度分布を測定する方法については記載されていない。
本発明は、燃料電池内部の温度分布等を正確に測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法及び燃料電池セル温度分布測定用装置に関する。
また、本発明は、MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を正確に求めるための温度スケール作成方法及び温度スケール作成装置に関する。
本発明は、電解質膜の表裏面に少なくとも触媒層、拡散層及び集電体が順次形成された燃料電池セルの温度分布を測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法であって、前記温度分布を、MRI装置により測定される前記燃料電池セル内部の水のMRI信号に基づいて求める。
また、前記燃料電池セルの温度分布測定方法において、前記集電体は、非磁性材料を主成分として構成され、前記集電体の前記拡散層に接触する部分の少なくとも一部は、非磁性金属を主成分として構成されることが好ましい。
また、前記燃料電池セルの温度分布測定方法において、熱媒として流体を使用して前記燃料電池セルの温度調節を行うことが好ましい。
また、前記燃料電池セルの温度分布測定方法において、前記燃料電池セルに外部から供給される原料の温度調節を行うことが好ましい。
また、前記燃料電池セルの温度分布測定方法において、水及び少なくとも前記温度分布を測定する温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質の温度と、前記ゲル状物質中の水の前記温度におけるMRI信号との相関関係を測定し、前記燃料電池セル内部の水のMRI信号を測定して、前記相関関係に基づいて前記温度分布を求めることが好ましい。
また、本発明は、燃料電池セルの温度分布を測定するための燃料電池セル温度分布測定用装置であって、前記燃料電池セル温度分布測定用装置は、電解質膜の表裏面に少なくとも触媒層、拡散層及び集電体が順次形成された燃料電池セルと、前記燃料電池セルの温度調節を行う温度調節手段と、を有し、前記温度分布は、MRI装置により測定される前記燃料電池セル内部の水のMRI信号に基づいて求められる。
また、本発明は、MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を求めるための温度スケール作成方法であって、水及び少なくとも前記相関関係を求める温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質の温度と、前記ゲル状物質中の水の前記温度におけるMRI信号との相関関係を測定する。
さらに、本発明は、MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を求めるための温度スケール作成装置であって、水及び少なくとも前記相関関係を求める温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質と、前記ゲル状物質を入れるための、非磁性材料を主成分として構成される容器と、非磁性材料を主成分として構成される温度計測手段と、を有する。
本発明において、MRI装置を用いることにより、燃料電池内部の温度分布等を正確に測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法及び燃料電池セル温度分布測定用装置を提供することができる。
また、本発明において、ゲル状物質を使用することにより、MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を正確に求めるための温度スケール作成方法及び温度スケール作成装置に関する。
以下、本発明の実施形態に係る燃料電池セル温度分布測定用装置1の構成を図面を参照して説明する。燃料電池セル温度分布測定用装置1は、MRI装置の測定部に取り付けられる測定用装置である。
図1に本発明の実施形態に係る燃料電池セル温度分布測定用装置1の構成の一例を示す。燃料電池セル温度分布測定用装置1は、燃料電池セル3を含む。燃料電池セル3は、電解質膜10、燃料極(アノード触媒層)12、空気極(カソード触媒層)14、拡散層16、集電体18等により構成される。燃料電池セル温度分布測定用装置1は、さらに、セパレータ20、加熱部22、保温層24、ガスケット26、締結部28等を備える。
図1に示すように、燃料電池セル3は、電解質膜10の両面に燃料極12と空気極14とが電解質膜10を挟んでそれぞれ対向するように形成された膜電極複合体30(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、膜電極複合体30を挟んで両面に設けられた拡散層16と、拡散層16の両外側を挟持する櫛型状の集電体18とを備える。燃料電池セル3は、セパレータ20により覆われ、さらにセパレータ20の両側に加熱部22が設けられ、加熱部22は保温層24で覆われている。各セパレータ20間、セパレータ20と保温層24との間にはガスケット26が設けられている。また、セパレータ20と保温層24とは、締結部28により締結されている。櫛型状の集電体18の空洞部は、燃料極12及び空気極14にそれぞれ水素ガス、空気等の原料を供給するための原料供給路32,34となっている。
ここで、電解質膜10としては、プロトン(H)や酸素イオン(O2−)等のイオン伝導性の高い材料であれば特に制限はなく、例えば、固体高分子電解質膜、安定化ジルコニア膜等が挙げられるが、好ましくはパーフルオロスルホン酸系等の固体高分子電解質膜が用いられる。具体的には、ジャパンゴアテックス(株)のゴアセレクト(Goreselect、登録商標)、デュポン社(Du Pont社)のナフィオン(Nafion、登録商標)、旭化成(株)のアシプレックス(Aciplex、登録商標)、旭硝子(株)のフレミオン(Flemion、登録商標)等のパーフルオロスルホン酸系固体高分子電解質膜を使用することができる。電解質膜10の膜厚は例えば、10μm〜200μm、好ましくは30μm〜50μmの範囲である。
燃料極12としては、例えば、白金(Pt)等をルテニウム(Ru)等の他の金属と共に担持したカーボン等の触媒が用いられる。燃料極12の膜厚は例えば、1μm〜100μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲である。
空気極14としては、例えば、白金(Pt)等を担持したカーボン等の触媒が用いられる。空気極14の膜厚は例えば、1μm〜100μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲である。
燃料極12及び空気極14は、例えば、超音波分散法、沈降法、スプレー法、印刷法、転写法等により電解質膜10上に形成することができる。また必要に応じて、燃料極12及び空気極14を電解質膜10上に形成した後、加熱、圧着して、燃料極12及び空気極14と電解質膜10との接合面を強固にしてもよい。
拡散層16としては、導電性が高く、燃料及び空気等の原料の拡散性が高い材料であれば特に制限はないが、多孔質導電体材料であることが好ましい。導電性の高い材料としては、例えば、金属板、金属フィルム、導電性高分子、カーボン材料等が挙げられ、カーボンクロス、ガラス状カーボン等のカーボン材料が好ましく、カーボンクロス等の多孔質カーボン材料であることがより好ましい。拡散層16の膜厚は例えば、100μm〜1000μm、好ましくは200μm〜600μmの範囲である。
集電体18は、樹脂等の非磁性材料を主成分として構成され、集電体18の拡散層16に接触する部分の少なくとも一部は、非磁性金属を主成分として構成される。集電体18は、図1に示すような櫛型形状であり、拡散層16と接触する櫛部分の少なくとも一部が非磁性金属を主成分として構成される。図2に、集電体18の櫛部分の拡大図を示す。樹脂等で形成された集電体18の拡散層16と接触する櫛部分の一部に非磁性金属を主成分とする材料が集電部36として埋め込まれている。非磁性金属としては特に制限はないが、例えば、白金(Pt)や、金メッキした銅等が挙げられる。また、集電体を主成分として形成する樹脂は、燃料電池の動作温度以上、例えば70℃〜90℃以上で耐熱性のある樹脂であれば特に制限はないが、例えば、ポリカーボネートが挙げられる。また、集電体18は、櫛型形状に限らない。
このように、集電体18を非磁性体である樹脂等で構成し、拡散層16と接触する集電部36としてPt等の非磁性金属を使用することにより、真鍮等の磁性金属やPt等の非磁性金属だけで集電体を形成した場合に比べて、少量の非磁性金属で集電体18を構成することができるので、MRI装置に燃料電池セル温度分布測定用装置1を装着して使用したときに、集電体18が磁化されることによる渦電流の発生を抑制し、MRIの磁場を乱すことを抑制することができる。したがって、MRI装置により、燃料電池内部の温度分布等をより正確に測定することができる。
集電部36は集電板37に電気的に接続され、外部回路に接続される。発電時に燃料極12で生成した電子(e)が集電部36から集電板37及び外部回路を経由して電解質膜10を挟んで反対側の集電板37及び集電部36を介して空気極14に到達する。集電板37は、アルミニウム、白金、銅等の非磁性金属を主成分として構成される。
セパレータ20は、燃料電池の動作温度以上、例えば70℃〜90℃以上で耐熱性のある樹脂であれば特に制限はないが、例えば、ポリカーボネートが挙げられる。セパレータ20を非磁性材料である樹脂で構成することにより、MRIの磁場を乱すことがないため、MRI装置により、燃料電池内部の水分分布、温度分布等をより正確に測定することができる。
加熱部22及び保温層24は、温度変化に敏感である燃料電池部を保温する役割を果たす。加熱部22としては、セパレータ20を通して燃料電池セル3(電解質膜10、燃料極12、空気極14、拡散層16、集電体18)を加熱することができる手段であれば特に制限はないが、各種ヒータ;温水、蒸気、各種オイル等の各種熱媒;等を使用することができる。MRIの信号へのノイズ発生を抑制するために、また燃料電池部を均一に加熱するために、加熱部22としては電熱線等のヒータを使用するよりも、温水、各種オイル等の流体を熱媒として使用することが好ましく、温水を使用することがより好ましい。この場合、温水、蒸気、各種オイル等の熱媒は外部より供給することができる。
使用する温水の温度は、燃料電池の動作温度以上の温度、例えば、燃料電池を70℃〜90℃で動作させる場合、90℃〜95℃である。
保温層24は、加熱部22による加熱温度に対する耐熱性があり、熱容量が大きく保温性がある材料であれば特に制限はないが、例えば、アクリル系樹脂等が挙げられる。保温層24を非磁性材料である樹脂で構成することにより、MRIの磁場を乱すことがないため、MRI装置により、燃料電池内部の温度分布等をより正確に測定することができる。
ガスケット26としては、加熱部22による加熱温度に対する耐熱性があり、気密性、水密性の高い材料であれば特に制限はないが、例えば、シリコン、ポリカーボネート等の樹脂等が挙げられ、シリコンがより好ましい。ガスケット26を使用することにより、原料ガス等のリークを防止することができる。
締結部28は、具体的には、ボルト、ナット、ワッシャ等であり、材質には特に制限はないが、MRIの信号へのノイズ発生を抑制するために、アルミニウム、チタン等の非磁性金属であることが好ましい。また、締結部28は、集電板37と接触することによる燃料極12及び空気極14間の短絡の防止のために、塩化ビニル樹脂等の樹脂製の熱収縮チューブで覆うことが好ましい。
このように構成された燃料電池セル温度分布測定用装置1を、MRI装置に取り付け、燃料電池内部の温度分布等を測定する。測定時には、温水等の熱媒を外部より加熱部22に供給して、燃料電池セル3を保温し、さらに原料供給管42を温水等の熱媒を外部より供給して保温しながら、水素ガス及び空気等を原料供給路32,34に供給して燃料電池セル3を作動させる。なお、本発明において、燃料電池セル温度分布測定用装置1を使用してMRI装置により燃料電池セル3内部の水分分布を測定してもよい。
燃料電池セル3において、例えば、燃料極12に供給する原料を水素ガス、空気極14に供給する原料を空気として運転した場合、燃料極12において、
2H → 4H+4e
で示される反応式を経て、水素ガス(H)から水素イオン(H)と電子(e)とが発生する。電子(e)は集電体18から外部回路を通り、電解質膜10を挟んで反対側の集電体18から空気極14に到達する。空気極14において、供給される空気中の酸素(O)と、電解質膜10を通過した水素イオン(H)と、外部回路を通じて空気極14に到達した電子(e)により、
4H+O+4e → 2H
で示される反応式を経て、水が生成する。このように燃料極12及び空気極14において化学反応が起こり、電荷が発生して電池として機能することになる。
図3には、本実施形態に係る燃料電池セル温度分布測定用装置1を動作させるための燃料電池セル温度分布測定用システム5の構成の一例を示す。燃料電池セル温度分布測定用装置1は、MRI装置62の測定部に取り付けられる。燃料電池セル温度分布測定用装置1には、水素ボンベ等の水素ガス供給手段38から水素ガスを、ベビーコンプレッサ等の空気供給手段40から空気を、それぞれ原料供給管42を通して供給する。水素ガス及び空気の供給量は制御部44により制御される。原料供給管42は、原料が供給時に温度が下がりMRI装置内で結露することを防止するために、図4に示すように、原料が通る管の外部を温水等の熱媒が通るように二重構造として保温することが好ましい。また、このように原料供給管42を保温することにより、温度変化に敏感である燃料電池部内のMRI信号を測定する際のノイズを減少させることができる。なお、温水は、ヒータ等の加熱手段46により加熱され供給される。
また、露点温度、セル温度、供給原料温度等を測定するために熱電対等の温度測定部48を設けてもよい。温度測定部48としては、MRIの信号へのノイズ発生を抑制するために、ステンレス等の材質の熱電対を使用することが好ましい。
MRI装置62は、静磁場を発生させる静磁場発生手段と、傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生手段と、電磁波を照射させる電磁波照射手段と、電磁波を検出する電磁波検出手段と、検出した電磁波を電気信号に変換する変換手段と、この電気信号に基づきMRI画像を作成・出力する画像処理手段とを備えて構成される。なお、MRI画像は、前記電気信号に基づき、電気信号をグラフ化したものを含む。
MRI装置62を用いて、例えば、燃料極12及び空気極14間の電解質膜10に沿って、水分の水素原子に電磁波を照射して共鳴させ、電磁波の照射後に水分の水素原子が元の状態に緩和して戻る際に放出する電磁波を検出して電気信号(MRI信号)に変換し、この電気信号の強度に基づいて画像解析することにより、燃料極12及び空気極14間の電解質膜10内等の水分の分布を膜厚方向、面内方向等に3次元的に測定することができる。
また、水のプロトンの核磁気共鳴周波数が温度に比例する(−0.01ppm/℃)ことが知られており、化学シフト量と温度との関係を予め測定しておけば、水のプロトンの化学シフトを測定することにより温度を算出することができる。この場合、温度変化前後の化学シフト変化は、位相変化量に比例するので、MRI信号の位相変化量から温度を算出することができる。したがって、MRI装置62を用いて、例えば、燃料極12及び空気極14間の電解質膜10に沿って、水分の水素原子に電磁波を照射して共鳴させ、電磁波の照射後に水分の水素原子が元の状態に緩和して戻る際に放出する電磁波を検出して電気信号(MRI信号)に変換し、この電気信号の位相変化量に基づいて画像解析することにより、燃料極12及び空気極14間の電解質膜10内等の温度の分布を膜厚方向、面内方向等に3次元的に測定することができる。
この場合、水の温度に対する、水のプロトンから得られる位相変化量を予め正確に測定する必要があるが、単にサンプルとして水を使用して、水の温度を変えてMRI測定を行い、水の温度とMRI信号の位相変化量との関係を求めようとしても、水の対流の影響を受け、正確に求めることが困難である。そこで、本実施形態では、以下のようにして水の対流の影響を少なくして水の温度とMRI信号の位相変化量との関係を求める。
図5に、本実施形態に係る温度スケール作成方法に使用する温度スケール作成装置7を示す。有底の円筒状、四角柱状等の容器50の内部に少なくとも1つの温度計測手段52が設置されている。容器50の内部には水でゲル化したゲル状物質54が入れられている。治具の上面はふた56で封止される。温度計測手段52は外部の温度計測部58に接続され、温度計測部58はさらに制御部60に接続されている。また、MRI装置62が、制御部60に接続されている。
次に、この温度スケール作成装置7を使用した温度スケール作成方法について説明する。ゲル化用材料64を水に加えて加熱することによりゲル化させたゲル状物質54が入れられた容器50を、計測対象温度の上限より高い温度に加熱した後、MRI装置62の測定部に設置する。自然冷却しながら、温度計測手段52により容器50内部のゲル状物質54の温度を計測すると同時に、温度を計測しているポイントのMRI信号を計測する。温度計測データと、MRI計測データとは制御部60に送られて解析され、水の温度とMRI信号の位相変化量との関係が求められ、温度スケールが作成される。
容器50及びふた56は、計測対象温度の上限より高い温度、例えば、燃料電池の動作温度である70℃〜90℃以上の温度で耐熱性のある材料であり、非磁性である材料であれば特に制限はない。そのような材料としては例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート等の樹脂やアルミニウム、ステンレス、白金、銅等の非磁性金属等が挙げられるが、非磁性金属でも磁化されることにより渦電流が発生し、MRIの磁場を乱す場合があることから、樹脂材料であることが好ましい。
温度計測手段52としては、例えば、熱電対が用いられる。熱電対を構成する材料は、非磁性であればよく特に制限はないが、例えば、ステンレス等の金属材料が用いられる。熱電対等の温度計測手段52により計測された温度は温度計測部58から制御部60に出力される。また、熱電対等の温度計測手段52は温度を正確に測定するために、少なくとも2つ以上設置し、その平均値を採用することが好ましい。
ゲル化用材料64としては、計測対象温度範囲で水とゲルを形成する物質であれば特に制限はないが、例えば、片栗粉(馬鈴薯でんぷん)、コーンスターチ、ポテトスターチ等のでんぷん;寒天;高分子凝集剤;等が挙げられる。ゲル化用材料64は、計測対象温度範囲に応じて選択すればよい。70℃〜90℃で動作する燃料電池の場合は、70℃より高い温度でゲル状となる片栗粉、ポテトスターチが好ましい。
また、上記のようにゲル状物質54をMRI信号の測定直前に、MRI信号の計測対象温度の上限より高い温度に加熱するが、自然冷却による温度低下を考慮して、計測対象温度の上限より10℃以上、好ましくは20℃以上、より好ましくは30℃以上高い温度に加熱しておくことが好ましい。例えば、70℃〜90℃が計測対象温度範囲の場合には、MRI測定直前に120℃程度に、ゲル状物質54を入れた容器50を加熱する。また、冷間動作時の燃料電池内部の温度変化測定のために、通常の動作温度よりも低い温度、例えば、室温(15℃〜35℃)や0℃以下での計測を行う場合もあるが、その場合は室温や0℃以下の計測対象温度範囲でもゲル状態を保持する材料を使用することが好ましい。
なお、ゲル状物質54を入れた容器50を、各種ヒータ、冷却器、各種熱媒、冷媒等の温度調整手段により温度調節を行いながら、MRI測定を行ってもよい。
MRI信号の測定は通常1つの測定対象点につき5分〜10分かけて行われる。この場合、単に水を媒体としてMRI信号の測定を行うと、水の対流の影響を受け、図7に示すように測定温度とMRI信号の位相変化量との間に直線関係が成立しない。しかし、ゲル状物質54内の水のプロトンの温度及びMRI信号を測定することにより、単に水を対象に測定した場合に比べて、水の対流による影響を少なくすることができ、図6に示すように測定温度とMRI信号の位相変化量との間に直線性が高くなる。したがって、正確な温度スケールを作成することができる。
この温度スケール作成方法および温度スケール作成装置により作成した温度スケールは、MRI装置を用いて燃料電池セル内部の温度分布を測定するために好適に用いられるが、燃料電池セル内部の温度分布の測定以外にも、例えば、生体組織、蓄熱槽中の水の測定等に用いることができる。
このように、本実施形態において、集電体の集電部に少量の非磁性材料を使用して、燃料電池セル及び燃料電池セル温度分布測定用装置の構成材料中の磁性材料及び非磁性金属の使用量を減らすことにより、MRI測定時の磁場の乱れ等を減少することができ、MRI装置を用いて、燃料電池内部の水分分布、温度分布等を正確に測定することができる。
また、本実施形態において、セパレータ、保温層等に非磁性材料である樹脂材料を使用して、燃料電池セルの構成材料中の磁性材料及び非磁性金属の使用量を減らすことにより、MRI測定時の磁場の乱れ等を減少することができ、MRI装置を用いて、燃料電池内部の水分分布、温度分布等を正確に測定することができる。
また、本実施形態において、熱媒として流体を使用して燃料電池セルの温度調節を行うことにより、MRI装置を用いて、温度に敏感である燃料電池内部の水分分布、温度分布等を正確に測定することができる。
また、本実施形態において、燃料電池セルに外部から供給される原料の温度調節を行うことにより、MRI装置を用いて、温度に敏感である燃料電池内部の水分分布、温度分布等を正確に測定することができる。
このような燃料電池セルの構成とすることにより、実際の燃料電池セルと材料は異なるが、構成が近いため、燃料電池としての性能面にも大きな違いがない。したがって、実際の燃料電池セルのモデルとして、燃料電池セル内部の水分分布、温度分布等を正確に測定することができる。
また、本実施形態において、ゲル状物質を使用して温度スケールを作成することにより、MRI装置を用いて、燃料電池セル等の温度分布を正確に測定することができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<温度スケールの作成>
片栗粉30gをイオン交換水100gに加え、ウオーターバスで80℃に加熱しながら、ガラス棒により5分間撹拌し、ゲル状物質54を作成した。このゲル状物質54を、図5に示すような有底の円筒状の容器50(材質:ポリカーボネート、直径80mm×高さ100mm)内に添加した。容器50には熱電対(ステンレス製)を底面から25mm、50mm、75mmの位置に3つ設置した。ゲル状物質54を入れた容器50にふた56(材質:ポリカーボネート)をしてから、オイルバスにより120℃に加熱した後、MRI装置(Varian社 UNITY INOVA)の測定部にセットし、MRI測定を行った。測定中は容器50は自然冷却状態とした。熱電対の先端の温度が測定温度95℃、90℃、85℃、80℃、75℃、70℃の6点について、測定時間を各点につき5分間として熱電対の先端部分のMRI信号を測定した。MRI信号の測定条件は下記の通りとした。測定温度とMRI信号から求めた位相信号との関係を図6に示す。
MRI信号測定条件:繰り返し時間(TR)=1000msec、エコー時間(TE)=100msec、スライス厚=5mm、視野(FOV)=150mm×150mm
(比較例1)
ゲル状物質の代わりにイオン交換水を使用した以外は実施例1と同様にして測定を行った。測定温度とMRI信号から求めた位相信号との関係を図7に示す。
図6及び図7からわかるように、ゲル状物質を使用した実施例1の場合、水を使用した比較例1に比べて、測定温度とMRI信号から求めた位相信号との関係が良好な直線性を示すことがわかる。
(実施例2)
<燃料電池の温度分布測定>
図1に示すような燃料電池セルを作製した。大きさ100mm×15mm、厚さ50μmのパーフルオロスルホン酸系固体高分子の電解質膜10の表裏面に、燃料極12及び空気極14を大きさ100mm×15mm、膜厚10μmで電解質膜10を挟んで対向するように形成し、膜電極複合体(MEA)30を得た。燃料極12には、PtをRuとともにカーボンブラックに担持した触媒、空気極14には、Ptをカーボンブラックに担持した触媒をそれぞれ使用した。膜電極複合体(MEA)30の表裏面に、拡散層16(材質カーボン)を大きさ100mm×15mm、膜厚250μmで、膜電極複合体(MEA)30を挟んで対向するように形成した。さらに、この拡散層16両面に、図2に示すような櫛型形状の集電体(材質:ポリカーボネート樹脂、大きさ120mm×15mm×一番高い部分の高さ2.0mm、櫛の幅v:1mm、櫛の高さw:0.5mm、櫛の間隔z:1mm、櫛の先端部分に幅x:0.8mm,高さy:0.4mmのPtが集電部36として埋め込まれている)を拡散層16に櫛部分が密着するように設置し、さらに集電部36と電気的に接続した集電板37(材質:銅に金メッキを施したもの)を設置した。その後、その表裏面及び測面をガスケット26(材質:シリコン製、膜厚:0.2mm)を挟んでセパレータ20(材質:ポリカーボネート樹脂)で覆い、セパレータ20の表裏面に加熱部22及び保温層24(材質:アクリル系樹脂)を設けた。加熱部22には外部で加熱した90〜95℃の温水を循環して流し、燃料電池セル3を保温する構造とした。セパレータ20と保温層24とは、締結部28(厚さ0.1mmの塩化ビニル樹脂製の熱収縮チューブで覆ったアルミニウム製のボルト、ナット、ワッシャ)により締結した。燃料極12から発生する電子は、集電部36から集電板37を介して外部回路へ取り出し、集電部36を介して空気極14に導かれるように構成した。
このように形成した燃料電池セル温度分布測定用装置1を、図3に示すようにMRI装置(Varian社 UNITY INOVA)の測定部にセットし、原料供給路32には水素ガス、原料供給路34には空気を外部から供給した。原料供給管42は、図4のように、全体の内径40mmの温水通路に内径8mmの原料通路を有する構造とし、温水通路には90〜95℃の温水を外部から循環させた。
このような燃料電池セル温度分布測定用システム5を使用してMRI装置により燃料電池セル内部の水分分布、温度分布を測定した。集電部36として非磁性材料であるPtを使用して、保温手段により燃料電池部及び原料供給路42等を保温することにより、MRI装置を用いて、燃料電池内部の水分分布、温度分布を正確に測定することができた。また特に、実施例1で作成した温度スケール(測定温度とMRI信号から求めた位相信号との関係)を使用することにより、より正確な温度分布の測定が可能となった。
本発明の実施形態に係る燃料電池セル温度分布測定用装置の構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セルの集電体の櫛部分の断面を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セル温度分布測定用システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る原料供給管の断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る温度スケール作成装置の構成の一例を示す図である。 実施例1における温度スケール作成方法で測定した、ゲル状物質中の水の温度とその水の温度に対するMRI信号の位相変化量との関係を示す図である。 比較例1における、従来の温度スケール作成方法で測定した、水の温度とその水の温度に対するMRI信号の位相変化量との関係を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池セル温度分布測定用装置、3 燃料電池セル、5 燃料電池セル温度分布測定用システム、7 温度スケール作成装置、10 電解質膜、12 燃料極(アノード触媒層)、14 空気極(カソード触媒層)、16 拡散層、18 集電体、20 セパレータ、22 加熱部、24 保温層、26 ガスケット、28 締結部、30 膜電極複合体(MEA)、32,34 原料供給路、36 集電部、37 集電板、38 水素ガス供給手段、40 空気供給手段、42 原料供給管、44,60 制御部、46 加熱手段、48 温度測定部、50 容器、52 温度計測手段、54 ゲル状物質、56 ふた、58 温度計測部、62 MRI装置、64 ゲル化用材料。

Claims (8)

  1. 電解質膜の表裏面に少なくとも触媒層、拡散層及び集電体が順次形成された燃料電池セルの温度分布を測定するための燃料電池セルの温度分布測定方法であって、
    前記温度分布を、MRI装置により測定される前記燃料電池セル内部の水のMRI信号に基づいて求めることを特徴とする燃料電池セルの温度分布測定方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池セルの温度分布測定方法であって、
    前記集電体は、非磁性材料を主成分として構成され、
    前記集電体の前記拡散層に接触する部分の少なくとも一部は、非磁性金属を主成分として構成されることを特徴とする燃料電池セルの温度分布測定方法。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池セルの温度分布測定方法であって、
    熱媒として流体を使用して前記燃料電池セルの温度調節を行うことを特徴とする燃料電池セルの温度分布測定方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池セルの温度分布測定方法であって、
    前記燃料電池セルに外部から供給される原料の温度調節を行うことを特徴とする燃料電池セルの温度分布測定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池セルの温度分布測定方法であって、
    水及び少なくとも前記温度分布を測定する温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質の温度と、前記ゲル状物質中の水の前記温度におけるMRI信号との相関関係を測定し、
    前記燃料電池セル内部の水のMRI信号を測定して、前記相関関係に基づいて前記温度分布を求めることを特徴とする燃料電池セルの温度分布測定方法。
  6. 燃料電池セルの温度分布を測定するための燃料電池セル温度分布測定用装置であって、
    前記燃料電池セル温度分布測定用装置は、
    電解質膜の表裏面に少なくとも触媒層、拡散層及び集電体が順次形成された燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの温度調節を行う温度調節手段と、
    を有し、
    前記温度分布は、MRI装置により測定される前記燃料電池セル内部の水のMRI信号に基づいて求められることを特徴とする燃料電池セル温度分布測定用装置。
  7. MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を求めるための温度スケール作成方法であって、
    水及び少なくとも前記相関関係を求める温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質の温度と、前記ゲル状物質中の水の前記温度におけるMRI信号との相関関係を測定することを特徴とする温度スケール作成方法。
  8. MRI装置による、水の温度とMRI信号との相関関係を求めるための温度スケール作成装置であって、
    水及び少なくとも前記相関関係を求める温度範囲で前記水とゲルを形成するゲル化用材料を混合して形成したゲル状物質と、
    前記ゲル状物質を入れるための、非磁性材料を主成分として構成される容器と、
    非磁性材料を主成分として構成される温度計測手段と、
    を有することを特徴とする温度スケール作成装置。
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