JP2006336531A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空燃比センサの特性を確実に反映させて内燃機関の制御を行う。
【解決手段】 空燃比センサには、センサの特性(特性信号)を出力する手段(抵抗)が装着されている。内燃機関の制御装置は、特性信号に基づくデータ(出力される空燃比信号に補正すべき補正量)を予め取得しEEPROMに記憶させておく。EEPROMが正常の場合、EEPROMに記憶されている補正量を用いて、空燃比信号を補正する。一方、故障の場合には、ROMに予めに記憶される補正量に基づいて空燃比センサの出力信号に対して補正を行う。
【選択図】図1

Description

内燃機関には、空燃比F/B(フィードバック)システムが採用され、排気ガス中の有害成分の低減がなされている。空燃比F/Bシステムは、排気管に空燃比センサと触媒を配置し、排気ガスの空燃比を計測し、触媒の排気浄化率が最適になるよう燃料噴射制御量を調整するシステムである。このとき、触媒性能上要求される空燃比の制御精度は、空気過剰率=1を中心としたごく狭い範囲であり、高い排気浄化性能の目標設定に従い、空燃比検出精度に対しても、高い検出精度が要求される。
空燃比センサ本体のセンサ素子には、ジルコニア固体電解質等の材料が用いられるが、材料に混入している不純物の影響や、素子成形時の形状バラツキが原因となって、製造時におけるセンサ特性均一化の調整がし難く、空燃比制御における要求精度を満たせないという問題がある。
この空燃比センサ特性のバラツキ対策としては、例えば、特開2001−140692(P2001−140692A)に開示された構成が公知である。この技術は、空燃比センサの検出領域(機関運転領域)を複数の小領域に分割し、各小領域における目標空燃比を定め、その目標空燃比へ燃料噴射量を調整した結果の空燃比を検出し、目標空燃比と検出空燃比との差から空燃比センサ特性のバラツキを推定し、補正するものである。しかし、内燃機関本体には、燃料噴射装置自体の性能バラツキや経時変化、燃料付着壁面形状のバラツキ等が含まれるが、上記構成では、これらの影響が考慮されておらず、空燃比センサ特性のバラツキ推定とその補正に改善の余地があった。
このため、予めセンサ特性の情報を抵抗素子等の電子部品特性に割付けておき、空燃比センサ製造時に計測したセンサ特性に応じた電子部品を、個々のセンサ本体に取り付ける方法が知られている。内燃機関の制御装置は、この電子部品特性を検出して空燃比センサ特性のバラツキを補正する。
特開2001−140692号公報
しかしながら、空燃比センサ特性を得るための電子部品が振動、衝撃、被水、経時劣化が原因となって故障した等、空燃比センサ特性を誤って検出した場合、燃料噴射制御量の調整に過不足が生ずる場合がある。かかる場合、排気浄化性能の低下のみならず、燃焼不安定による機関運転性不良等に至る可能性がある。
本発明の目的は、空燃比センサの特性を確実に反映して内燃機関の制御を行う技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の内燃機関の制御装置は、空燃比センサの特性に関する情報を記憶装置に記憶させておく。
例えば、本発明は、内燃機関の排気管に配置された空燃比センサの出力信号を検出する空燃比センサ出力信号検出手段と、当該空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機関の空燃比が所定の空燃比となるよう燃料供給量を調整する空燃比調整手段とを有する内燃機関の制御装置である。前記空燃比センサには、センサ特性を補正するための情報を特性信号として出力するための手段が装着されている。そして、前記内燃機関の制御装置は、当該特性信号を検出する特性信号検出手段と、当該特性信号検出手段により検出した特性信号に基づくデータを記憶する書換え可能な第1のメモリ(例えば、EEPROM)と、当該第1のメモリに記憶されたデータに基づいて、前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第1の空燃比補正手段と、前記第1のメモリの故障を判定する第1のメモリ故障診断手段と、予め定められた空燃比センサ共通のセンサ特性バラツキ補正用データを記憶しておくための第2のメモリ(例えばROM)と、前記第1のメモリ故障診断手段により第1のメモリの故障が判定された場合には、前記第2のメモリに記憶されるセンサ特性バラツキ補正用データに基づいて前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第2の空燃比補正手段と、を備えている。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された内燃機関の制御システムの概略構成図である。
内燃機関10は、往復運動するピストン12と燃焼室13とにより構成される気筒11を複数個有する、多気筒機関である。内燃機関10には、気筒毎に、点火コイル・パワーSW14に接続された点火プラグ15が配置されている。また、吸気ポート16を開閉する吸気弁17と、排気ポート18を開閉する排気弁19とが設けられている。吸気ポート16には、吸気管20、エアクリーナ21が順に配置され、吸気管20には、吸気ポート16へ向けて燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)22が気筒毎に配置されている。
また、吸気管20には、運転状態検出手段として、吸気管20内の圧力を計測する吸気管圧力センサ23、スロットルバルブ24の開閉を計測するスロットル開度センサ25、アイドル時のエンジン回転速度が目標回転速度になるように制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISC)26が各々の適宜位置に配置されている。
さらに、運転状態検出手段として、内燃機関本体10には、エンジンの冷却水温を計測する冷却水温センサ27、エンジン回転速度、エンジン回転基準位置を計測するクランク角センサ28が各々の適宜位置に配置されている。
排気ポート18には、排気管29、触媒コンバータ30、マフラー31が順に接続されている。
吸気管20の上流部に設けられたエアクリーナ21から吸入された空気は、スロットルバルブ24によって流量を調節された後、インジェクタ(燃料噴射弁)22から所定のタイミングで噴射されたガソリンとの混合気となり各燃焼室13内に供給される。インジェクタ(燃料噴射弁)22から噴射される燃料は、燃料タンク33内の燃料ポンプ34によって吸引・加圧された後、プレッシャレギュレータ35を備えた燃料管36を通って前記インジェクタ22の燃料入口部に導かれる。噴射の際の余分な燃料は、リターン用燃料管36によって燃料タンク33に戻される。
燃焼室13内に供給された混合気は、点火プラグ15によって着火され、混合気燃焼により生じる排気ガスは、排気管29を通って触媒コンバータ30に導かれ、触媒コンバータ30によって浄化された後、マフラー31を通して大気中に排出される。
コントロールユニット40は、コンピュータ式のものであり、演算処理を行うCPU41と、図示しない基準となる時間(クロック信号)を生成するクロック発生器と、制御プログラム、およびデータを記憶するROM43、演算用メモリであるRAM44、電気的に書換え可能な記憶装置であるEEPROM42と、タイマーカウンタ45と、入出力インターフェイス(I/O)46と、出力回路47と、デジタル入力回路48と、A/D(アナログ/デジタル)変換器49と、アナログ入力回路50とを有している。そして、前述した各種センサの出力信号に基づいて、所定の演算処理を行ない、運転状態に応じた最適制御を行えるようインジェクタ22に供給する燃料量の演算、噴射時期の演算と噴射の制御、点火プラグ15により最適なタイミングで混合気へ着火するための点火時期の演算と点火コイル・パワースイッチ14の駆動による着火制御、アイドルスピードコントロールバルブ26の開閉駆動によるアイドル回転速度制御、燃料ポンプ34の駆動制御等を行う。
また、コントロールユニット40は、コントロールユニット40に接続された各センサ、およびインジェクタ22等各出力デバイスの故障の有無を判定する診断プログラムを有し、この診断実行結果に基づいて警報ランプ51の状態(点灯/消灯)を制御することで、運転者や車両整備者に故障の有無を伝える機能を有する。
更に、図示しないが、車両整備用ツールとの通信を行うコネクタ及びケーブルを有し、車両整備用ツールと故障発生の有無や故障状態等の故障に関する情報交換を行う機能も有している。
燃料噴射制御や触媒診断等に用いられる空燃比センサ32は、図2に示すように内燃機関10の排気管29に設置された触媒コンバータ30の上流側に配置され、排気ガスの空燃比に応じた空燃比信号を出力する。
図3は、空燃比センサ32の概略構成図である。空燃比センサ32は、空燃比信号を出力するセンサ部61と、センサ部位61の周囲に設けられたプロテクタ64と、センサ部位61及びプロテクタ64を機械的に接続しセンサ本体部分を構成する部位65と、センサを加熱するためのヒータ66と、ヒータ及びセンサ表面の電極62、63に接続された電気信号線を束ねるコネクタ67と、コネクタ67に設けられたセンサ特性の個々のバラツキを補正するための情報信号(センサ特性信号)を発生するための部位68と、により構成されている。
ここで、空燃比センサ特性信号を発生する部位68は、例えば、予めセンサ特性のバラツキを複数の範囲(以下ランク)に区分して対応する抵抗値を定め、空燃比センサ製造時にセンサ特性を計測し、計測結果に対応する抵抗素子を組込むようにしたものである。
空燃比センサは、センサ部位61の外側に設けられたプロテクタ64の穴から流れ込む排気ガスの酸素濃度に基づいた空燃比信号をセンサ部61の表面に設けられた電極62,63から出力する。
また、空燃比センサヒータ66は、空燃比センサのセンサ素子を高温の活性状態に保つためのヒータで、コントロールユニット40のヒータ駆動信号により発熱量が制御される
図4は、コントロールユニット40の空燃比センサ32に関係する部分の機能ブロック図である。
コントロールユニット40は、特性信号検出部71と、補正量算出部73と、第1補正量記憶部74と、空燃比信号検出部75と、空燃比信号補正部76と、空燃比調整部77と、診断部85と、第2補正量記憶部86と、を備えている。
特性信号検出部71は、空燃比センサ32の特性信号を発生する部位68から出力される特性信号を検出する。
図5に、特性信号検出部71の構成を示す。本実施形態では、空燃比センサ32の特性信号を発生する部位68として、抵抗(特性抵抗)を使用している。
特性信号検出部71は、アナログ入力回路50(図1参照)と、A/D変換器49(図1参照)とから構成されている。アナログ入力回路50の基準抵抗90の一端は、電源に接続されており、また、もう一端は、グランドに接続されている。特性信号検出部71は、A/D変換器49により、特性抵抗68の抵抗値に対応した電圧レベル(特性信号レベル)を求める。
図4に戻って説明する。補正量算出部73は、特性信号検出部71により検出された特性信号レベルに基づき、空燃比センサ32から出力される空燃比信号への補正量を求める。
第1補正量記憶部74は、補正量算出部73により求められた補正量を記憶する。第1補正量記憶部74は、電気的に書換え可能な不揮発性のメモリ(本実施形態では、EEPROM42)である。
第2補正量記憶部75は、EEPROM42が故障した場合に、フェールセーフのために代替的に用いられる補正量を記憶している。本実施形態では、ROM43で構成される。
診断部85は、特性抵抗68及び第1補正量記憶部74(EEPROM42)の故障診断を行う。また、診断部85は、故障診断の結果に応じて、空燃比センサ32が出力する空燃比信号に対して用いられる補正量を、第1補正量記憶部74に記憶されている補正量及び第2補正量記憶部86に記憶されている補正量の中から選択する。
空燃比信号検出部75は、空燃比センサ32から出力された空燃比信号を検出する。
空燃比信号補正部76は、空燃比信号検出部75により検出された空燃比信号に対し、診断部86により選択された補正量を用いて補正を行い、センサ特性のバラツキ分を修正する。
空燃比調整部77は、補正後の空燃比信号に基づいて、所定の空燃比となるようインジェクタ22(図1参照)から機関へ供給する燃料噴射量の空燃比フィードバック制御を行う。
コントロールユニット40は、上記の構成に加えて、空燃比センサ32のヒータ66の制御のために、基本デューティ演算部78と、デューティ補正部79と、デューティ出力部80と、ヒータ駆動部81と、を備えている。
基本デューティ演算部78は、例えば、バッテリ電圧からヒータ制御の基本デューティ値を求める。デューティ補正部79は、基本デューティ値にヒータ補正値により補正を行った出力デューティを求める。デューティ出力部80は、出力デューティに応じてヒータ駆動部81を駆動する。ヒータ駆動部81は、スィッチングトランジスタ等で構成され、ヒータ駆動信号をヒータ66へ送る。ヒータ駆動信号は、所定周期毎にヒータの通電と非通電時間を繰返すデューティ制御方式である。
[動作の説明]
次に、上記のように構成される内燃機関の制御システムの動作について説明する。
まず、空燃比センサ32から出力された特性信号を基に、空燃比センサ32の出力信号に対する補正量を求め、求めた補正量を第1補正量記憶部74に記憶する処理について説明する。
図6は、かかる処理のフロー図である。このフローは、空燃比センサ32が新規に取り付けられたとき、若しくは交換された後に、少なくとも1回実行される。
まず、特性信号検出部71は、特性抵抗68の電圧レベルをA/D変換器49により測定する条件が成立しているか否かの判定を行う(S001)。
測定する条件が不成立の場合(S001でNo)、特性信号検出部71は、A/D変換を実施せず本処理を終了する。
一方、電圧レベルをA/D変換器49により測定する条件が成立している場合(S002でYes)、特性信号検出部71は、A/D変換器49により特性信号レベルの測定を行う(S002)。
次に、補正量算出部73は、特性信号検出部71にて検出された特性信号レベルに基づき、空燃比センサ32の出力する空燃比信号に対する補正量を算出する(S003)。
ここで、補正量の算出について説明する。
コントロールユニット40は、記憶装置(ROM43)に、予め、図7に示すように、補正量情報100を記憶している。補正量情報100には、特性信号レベル(範囲)101と補正量102とが対応つけられて格納されている。補正量情報100には、特性信号の最小値vMnと、最大値vMxが含まれている。特性抵抗68が、正常に取付けられている場合は、特性信号レベルはvMn〜vMxの範囲内となるはずである。補正量算出部73は、この補正量情報100を用いて、特性信号レベルに対応した補正量を特定する。
図6に戻って説明する。
次に、第1補正量記憶部74は、S002で取得した特性信号レベルvMと、補正量算出部73にて算出された補正量を、電気的に書換え可能な不揮発性のメモリ(本実施形態では、EEPROM42)に記憶する(S003)。
以上、空燃比センサ32から出力された特性信号を基に、空燃比センサ32の補正量を求め、求めた補正量を第1補正量記憶部74に記憶する処理について説明した。
次に、故障診断処理について説明する。図8は、故障診断処理のフロー図である。このフローは、例えば、内燃機関の始動ごとに行われる。
まず、診断部85は、特性信号検出部71から検出される特性信号レベルVLを取得する(S101)。そして、診断部85は、特性抵抗68の電気的な故障の有無を判定する(S102、S103)。特性抵抗68が、正常な状態で取付けられている場合には、特性信号レベルは、補正量情報100に含まれている特性信号レベルの最小値vMnから最大値vMxの範囲内となるはずである。
診断部85は、特性信号レベルVLとvMnを比較し、VL<vMxである場合(S102でYes)、グランドショート故障と判断し、特性信号オープン・ショート故障フラグF1に「1」をセットする(S104)。また、VL>vMxの場合(S103でYes)も、診断部85は、断線、あるいは電源系へのショートと判断し、特性信号オープン・ショート故障フラグF1に「1」をセット(S104)する。そして、処理を後述するS112に移行する。
一方、vMn≦VL≦vMxの場合(S102でYes、かつS103でYes)、診断部85は、特性信号レベルVLの検出が正常であると判断し、特性信号オープン・ショート故障フラグF1を「0」にセットする(S105)。
次に、診断部85は、第1補正量記憶部74(EEPROM42)の診断を行う(S106)。EEPROM42の診断は、例えば、EEPROM42を複数の領域に分割し、それら分割した領域に同じデータを記憶しておき、それらのデータを照合し、データに相違があるか否かをチェックして、故障を判定することができる。すなわち、診断部85は、データの照合結果が不一致の場合(S106でNo)、EEPROM42が故障であると判定し、EEPROM故障フラグF2に「1」をセットする(S107)。そして、処理を後述のS112に移行する。
一方、EEPROM42が正常の場合(S106でYes)、診断部85は、EEPROM故障フラグF2に「0」をセットする(S108)。
次に、診断部85は、EEPROM42に記憶されている特性信号レベルvMとS101で取得した特性信号レベルVLとを比較する(S109)。
VL=vMでない場合(S109でYes)、診断部85は、特性抵抗68の機能故障と判定し、特性信号機能故障フラグF3に「1」をセットし(S110)、処理を後述のS112に移行する。なお、機能故障は、特性抵抗68が断線していないまでも、何らかの原因で本来の抵抗値を示さない場合などである。
一方、VL=vMの場合(S109でNo)、診断部85は、特性抵抗68の故障がないと判定し、特性信号機能故障フラグF3を「0」にセットする(S111)。そして、診断部85は、RAM44に故障発生情報が記憶されている場合は消去し(S114)、故障発生情報報知モードの解除(S115)等の処理を行い、診断処理を終了する。
一方、いずれかの故障フラグ(F1〜F3)が「1」の場合、診断部85は、整備者等へ報知する故障内容や故障発生時の運転状態等の情報を、RAM44の診断用メモリ領域に記憶する(S112)。さらに、故障発生情報報知モードに設定する。そして、解故障ランプの点灯等を用いて、ドライバーや整備者への故障発生を報知する(S113)。また、図示しないが、情報通信を用いた車両診断テスター等のメンテナンス用ツールからの故障情報読み出し要求に対し、診断用メモリ領域に記憶した故障内容や故障発生時の運転状態等の情報データを送信する。
以上、図8に示す故障診断処理について説明した。
次に、EEPROM42が故障した場合のフェールセーフ処理について説明する。図9は、フェールセーフ処理のフロー図である。
まず、診断部85は、EEPROM診断の故障判定結果を示す故障フラグF1をチェックする(S201)。
EEPROM故障フラグF1=1(故障判定)の場合(S201でYes)、診断部85は、空燃比信号補正部76が用いる補正量として、第2補正量記憶部86(ROM43)に記憶されている空燃比センサ特性の補正量が用いられるようにする。すなわち、第2補正量記憶部86(ROM43)から、記憶されている補正量を取得し、空燃比信号補正部76に送る。
一方、EEPROM故障フラグF2=0(故障と判定されていない)の場合(S201でNo)、診断部85は、空燃比信号補正部76が用いる補正量として、第1補正量記憶部74(EEPROM42)に記憶されている補正量が用いられるようにする。すなわち、第1補正量記憶部74(EEPROM42)から、記憶されている補正量を取得し、空燃比信号補正部76に送る。
これを受けて、空燃比信号補正部76は、空燃比信号検出部75により検出された空燃比信号に対し、診断部85から取得した補正量を用いて補正を行い、センサ特性のバラツキ分の修正を行うことになる。
なお、ROM43には、空燃比センサの特性に応じた補正量として、例えば、複数の空燃比センサの特性を統計処理することにより求められた中央品(平均的な空燃比センサ)に対する補正量が記憶されている。あるいは、複数の空燃比センサの中で、特性において平均的な空燃比センサに対する補正量が記憶されていてもよい。これにより、個々の空燃比センサ特性のばらつき影響が最小限に抑えられるため、機関運転性や排気ガスの悪化を最小限に抑制できる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態によれば、空燃比センサの特性信号を出力する部位から、特性信号を予め取得し、空燃比信号に対する補正量を求め、EEPROMに記憶させておく。したがって、特性信号を出力する部位が故障した場合でも、EEPROMに記憶していた補正量を用いることができるので、適切にセンサ特性を反映した内燃機関の制御ができる。また、EEPROMが故障した場合でも、ROMに記憶されている補正量を用いるので、適切に内燃機関を制御できる。
また、上記図9に示した処理によれば、空燃比センサ特性信号を出力する部位(特性抵抗68)の診断をする必要がないので、処理が簡便である。
本発明は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本発明の要旨の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、フェールセーフ処理を図10で示すフローのように行ってもよい。
まず、診断部85は、EEPROM診断の故障フラグF1をチェックする(S301)。
EEPROM故障フラグF1=0(故障と判定されていない)の場合(S301)、診断部85は、EEPROM42に記憶されている補正量を用いて、空燃比信号の補正が行われるようにする(S304)。すなわち、診断部85は、第1補正量記憶部74(EEPROM42)から、補正量を取得し、空燃比信号補正部76に送る。
一方、EEPROM故障フラグF1=1(故障判定)の場合(S301でYes)、診断部85は、空燃比センサの特性信号のオープン・ショート故障フラグF2と、空燃比センサの特性信号機能故障フラグF2をチェックする(S302、S303)。
オープン・ショート故障フラグF2=1(故障判定)の場合(S302でNo)、又は機能故障フラグF2=1(故障判定)の場合(S303でNo)、診断部85は、ROM43に記憶されている補正量を用いて、空燃比信号の補正が行われるようにする(S306)。すなわち、診断部85は、第2補正量記憶部86(ROM43)から、補正量を取得し、空燃比信号補正部76に送る。
一方、オープン・ショート故障フラグF2=0(正常判定)の場合で、かつ機能故障フラグF2=0(正常判定)の場合(S302でYes、S303でYes)、診断部85は、特性信号検出部71から検出された特性信号レベルに基づき、図7で示した補正量情報100を用いて、補正量を求める。そして、求めた補正量を用いて、空燃比信号の補正が行われるようにする(S305)。すなわち、診断部85は、求めた補正量を空燃比信号補正部76に送る。
本処理によれば、EEPROMが故障の場合でも、特性信号を正常に検出できる場合は、空燃比センサ32から取得した特性信号を用いて、補正量を算出し、算出した補正量を用いて、空燃比信号を補正する。すなわち、もともと備わっている特性抵抗を可能な限り用いて、内燃機関の制御を行うことができる。
なお、第1補正量記憶部74の診断方法として、データを2重に記憶させる際、片方の記憶装置として不揮発性メモリ以外に、電源バックアップされたメモリを利用することも可能である。また、データを3重に記憶させ、多数決により正しいデータが判定できる間は、第1補正量記憶部(EEPROM)74は正常であると判定するようにしてもよい。
一実施形態の内燃機関の制御システムの全体構成図。 空燃比センサの設置位置を説明する図。 空燃比センサの構造図。 コントロールユニットの機能構成図。 特性信号検出部の構成図。 補正量をEEPROMに記憶させるまでの処理のフロー図。 補正量情報の構成図。 故障診断処理のフロー図。 フェールセーフ処理のフロー図。 フェールセーフ処理のフロー図。
符号の説明
10:内燃機関
13:燃焼室
22:インジェクタ
32: 空燃比センサ
40: コントロールユニット
66: ヒータ
68: 特性抵抗
71: 特性信号検出部
73: 補正量算出部
74: 第1補正量記憶部
75: 空燃比信号検出部
76: 空燃比信号補正部
77: 空燃比調整部
85:診断部
86:第2補正量記憶部

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気管に配置された空燃比センサの出力信号を検出する空燃比センサ出力信号検出手段と、当該空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機関の空燃比が所定の空燃比となるよう燃料供給量を調整する空燃比調整手段とを有する内燃機関の制御装置であって、
    前記空燃比センサには、センサ特性を補正するための情報を特性信号として出力するための手段が装着されており、
    前記内燃機関の制御装置は、
    当該特性信号を検出する特性信号検出手段と、
    当該特性信号検出手段により検出した特性信号に基づくデータを記憶する書換え可能な第1のメモリと、
    当該第1のメモリに記憶されたデータに基づいて、前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第1の空燃比補正手段と、
    前記第1のメモリの故障を判定する第1のメモリ故障診断手段と、
    予め定められた空燃比センサ共通のセンサ特性バラツキ補正用データを記憶しておくための第2のメモリと、
    前記第1のメモリ故障診断手段により第1のメモリの故障が判定された場合には、前記第2のメモリに記憶されるセンサ特性バラツキ補正用データに基づいて前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第2の空燃比補正手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の制御装置において、
    前記特性信号検出手段の故障を判定する特性信号検出手段の故障診断手段と、
    前記第1のメモリ故障診断手段により第1のメモリの故障が判定された場合に、前記特性信号検出手段の故障診断手段により特性信号検出手段の故障が判定されている場合は、前記第2のメモリに記憶されるデータ基づいて前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第3の空燃比補正手段と、
    前記第1のメモリ故障診断手段により第1メモリの故障が判定された場合に、前記特性信号検出手段の故障診断手段により前記特性信号検出手段の故障が判定されていない場合は、前記特性信号検出手段により検出した特性信号に基づいて、前記空燃比センサ出力信号検出手段の検出結果に対して補正を行う第4の空燃比補正手段と、を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記特性信号検出手段の故障診断手段は、
    (1)前記特性信号検出手段の回路の断線、
    (2)前記特性信号検出手段の回路の短絡(電源短絡、地絡)、及び
    (3)前記特性信号検出手段による検出結果に基づくデータと、前記第1のメモリに記憶されたデータとの比較、
    のうちの少なくとも1つの故障診断を行う
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記第2のメモリに記憶されるデータは、
    空燃比センサ特性に関して中央品のデータである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    故障が判定された場合に、当該故障の発生をドライバー、および/または整備者に報知する故障報知手段を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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JP2012137034A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Bosch Corp 駆動ユニットの制御装置及び制御方法

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