JP2006314654A - 血圧関与経穴刺激用の掌内子、血圧関与経穴刺激用の掌外子およびこれらからなる血圧関与経穴刺激装置 - Google Patents

血圧関与経穴刺激用の掌内子、血圧関与経穴刺激用の掌外子およびこれらからなる血圧関与経穴刺激装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 施術者に依存することなく使用者自身によって両手に存在する多数点の血圧関与経穴(ツボ)の選択的同時刺激を可能とし、降圧効果を享受する。
【解決手段】 軽く合掌した姿勢の手掌間隙に把持され、所定位置に位置決めされた押圧体12…を介して手掌側に存在する労宮V6等に代表される複数の血圧関与経穴を選択的に同時刺激する掌内子10と、軽く合掌した姿勢の両手を手甲側から挟み込み、所定位置に位置決めされた押圧体12…を介して手甲側に存在する合谷V7等に代表される複数の血圧関与経穴を選択的に同時刺激する掌外子20とを組み合わせることによって血圧関与経穴刺激装置30を構成する。血圧関与経穴刺激装置30は、両手部位に存在する多数の経穴中から、血圧に関与する経穴を選択して同時に刺激することができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、高血圧症の人が自分自身で血圧に関与する複数の経穴(ツボ)を同時に刺激し、複数の経穴の相乗的な反応によって、降圧剤に依拠することなく血圧を降下させることができる血圧関与経穴刺激用の掌内子と、血圧関与経穴刺激用の掌外子と、これらを組み合わせてなる血圧関与経穴刺激装置に関する。
東洋医学は、臨床的経験則の積み重ねによって発展し、その成果は、西洋医学分野にも採り入れられ、両者を発展的に融合させてなるホリスティック医療を提唱する学者も少なくはない。人の身体の皮膚領域には、電気的には良導点として観測される多数の経穴が散在し、各経穴の大概は、外部刺激に対して特異的な反応性を有することが知られている。そして、この経穴ごとに反応が異なることを利用するのが、いわゆるツボ療法である。
ツボ療法は、従来より、高血圧症に対する対症療法としても、専ら、ツボに関する専門的な有識者により種々提唱されているが、一般医療としては定着をみない。提唱に係るツボ療法は、手指・足・頚部・前胸部・下腹部などに散在する血圧反応ツボを主として指によって個別にマッサージし、血圧降下を実現しようとするものである。
また、血圧に関するものは見出せないが、用具を使用することによって、自分自身で筋肉を解したりツボを刺激しようとする特許文献上の提案は、幾らか存在している。これらの中には、用具に香料を仕込んだり、マイナスイオンや微量放射性物質を仕込んだりするアイデアも見られる。
実開昭63−85244号公報 特開平9−187486公報 特開2004−344192号公報
従来よりの提唱に係る高血圧症に対するツボ療法が一般医療として定着を見ないのは、次のような問題があるからである。すなわち、身体各部に散在するツボの位置は、例えば、図解等によって具体的に他人に伝授することが可能であるが、このような知識によって一般医師が臨床現場において的確にツボを捉えることができる場合は、むしろ少ないと言わざるをえない。現実には、術者が患者の身体的特徴を把握しながらツボの位置を模索する必要があり、この作業に時間を要する結果となるからである。
また、複数のツボを順次に刺激していく施術においては、後順位のツボを刺激している間に、先順位に刺激したツボの反応が消失してしまうので、長時間を消費して多数のツボに対する施術を実施したとしても、複数のツボの相加的または相乗的な効果が得られる訳ではないので、降圧効果が希薄であり、術者の技量による不確実性も大きい。全体としては、投下労力に対するメリットが少ないと結論付けられる。また、ツボ療法を受ける患者の立場においては、時間と費用をかけて専門家のもとを多数回訪れる必要がある。
ところで、人の両手には、身体各所から多系統の経絡が及んでおり、その末端に位置するところの手首から先の部位には、いずれかの経絡に属する経穴(ツボ)の他、経絡に属さない絡外の経穴が多数存在している。手先を使う運動が痴呆等の防止に有効であると言われる由縁である(特許文献3参照)。
手首から先の部位に存在する経穴中には、血圧に関与すると考えられるツボも散在している。例えば、代表的なものとして手掌側における労宮(ろうきゅう:CX8)、労宮は、第3・第4中手骨間で手掌中央位置、十宣(じゅうせん)、十宣は、十指の各指尖部位置、手甲側における合谷(ごうこく:Li4)、合谷は、第1・第2中手骨基底部間位置、落零五(らくれいご)、落零五は、第2・第3中手骨間位置、後けい(こうけい:Si3)、後けいは、手背第5中手骨前端尺側等が存在する。なお、括弧内の記番号は、日本経穴委員会が付与したコード番号である。そして、手部におけるこれらのツボの存在は、術者にとっても患者にとっても施術負担の少ない手部に対する刺激によって血圧をコントロールすることができる可能性、および適切な用具が提供されるならば、患者自身において施術可能とすることができることを示唆している。
本発明は、このことに着目し、従来のツボ療法の問題点を反省しながらの研究の成果として得られたものである。研究成果の内容は、各ツボを順次に刺激する術法による場合は、従来のツボ療法に対して有意の降圧効果は、認められない。しかし、上記複数の経穴中の何箇所かを同時に刺激すると、各ツボを順次に刺激する術法による場合に比べて格段に降圧効果が高まる。しかも、同時に刺激するツボの数を増加させると降圧効果もより高まる。そして、複数の経穴を同時に刺激する際に、同時に刺激される経穴中に血圧に関与しない他のツボが含まれる場合の降圧効果については、通常は、相殺的な結果となる。つまり、血圧に関与しない他のツボが意図せずして含まれる場合であっても、血圧に関与する経穴の方が多いか、あるいは、少ない場合であっても相対的に強い刺激を受けている場合においては、降圧効果が認められる。しかし、ランダムに多数のツボを刺激する方法では有意の降圧効果は認められない(特許文献1参照)。
上記研究結果に基づき、本発明は、口頭または書面による簡単な使用説明によって、ツボに対する知識のない者であっても、自分自身で血圧に関与する複数の経穴を同時にかつ選択的に刺激することができる血圧関与経穴刺激用の掌内子と、掌外子、およびこれらを組み合わせることによって、手掌側のツボと手甲側のツボとを同時に刺激することができる血圧関与経穴刺激装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するための手段として、本発明は次のような構成を採用する。
本発明の請求項1に記載の血圧関与経穴刺激用の掌内子は、軽く合掌した姿勢の両手の手掌間隙に適合する立体形状を有する本体ブロックと、本体ブロックに突設する複数群の押圧体とを備え、本体ブロックは、可逆的に弾性変形する弾発材料からなり、複数群の押圧体は、左右の手掌に散在する経穴であるところの少なくとも労宮と十宣との2経穴に対応して位置決めされていることを特徴とする。
上記構成によれば、本体ブロックは、両手を軽く合掌した場合において、その手掌間隙にフィットすることによって予定された位置に位置決めされる。また、本体ブロックに突設される複数群の押圧体は、手掌側に存在する労宮と十宣とに対応して位置決めされていることから、本体ブロックが両手間に把持されると同時に押圧体は、労宮と十宣の位置に位置決めされ、手掌側に存在する他のツボに不要な刺激を加えることなく、本体ブロックの弾発性にしたがって労宮と十宣とを同時に押圧することができる。この際、押圧体が群をなして形成されていることにより、手の形状やサイズの個人差による押圧体とツボとの位置ずれを防止することができる。
本発明の請求項2に記載の血圧関与経穴刺激用の掌内子は、本体ブロックにおける押圧体が、本体ブロックより硬質の弾発材料からなることを特徴とする。
押圧体が本体ブロックと同等の弾発材料であるとすれば、押圧体として機能することができず、また、使用上全く変形しない硬質の材料である場合には、身体に対して違和感を与える。そこで、上記構成のように、弾発材料であってしかも本体ブロックより硬質とすることに意義があるのである。これによって、人の指によって施術するのに近い自然な押圧感を実現することができる。
本発明の請求項3に記載の血圧関与経穴刺激用の掌外子は、ベース台と、ベース台に離接動作可能に立設する1対のポール部材と、各ポール部材に、このポール部材を軸として回転可能に取り付ける複数の回転体と、回転体に群をなして突設する押圧体とを備え、1対のポール部材の少なくとも一方は、他方のポール部材に接近する向きに付勢され、各ポール部材における複数の回転体は、左右の手甲に散在する経穴であるところの少なくとも落零五と合谷との2経穴に対応して位置決めされ、ポール部材に取り付けられた複数の回転体は、軽く合掌した姿勢の両手を伸ばして1対のポール部材間に差し入れる動作によって、押圧体を介して手甲に回転接触することを特徴とする。
上記構成において、1対のポール部材は、離接動作可能であって、かつ、互いに接近する向きに付勢されていることから、両者間に差し入れられる手甲部を付勢力にしたがって両側から挟むことができる。ただし、この際には、各ポール部材に取り付けられた複数の回転体を介在させて挟むこととなる。また、複数の回転体は、左右の手甲に散在する経穴であるところの少なくとも落零五と合谷とに対応して位置決めされている。したがって、1対のポール部材間に両手を差し入れる際には、回転体が左右の手の手甲部に接して回転し落零五と合谷の存在する部位を通過する。すなわち、軽く合掌した姿勢の両手を伸ばして1対のポール部材間に差し入れる動作によって、回転体に突設された押圧体は、落零五と合谷とを略同時に刺激することができる。
本発明の請求項4に記載の血圧関与経穴刺激用の掌外子におけるベース台は、軽く合掌した姿勢の両手の小指側(手背第5中手骨前端尺側)部位に対応する2群の押圧体を備え、押圧体を介して1対のポール間に差し入れられる両手の小指側に存在する経穴であるところの後けいを擦過刺激することを特徴とする。
血圧に関与する経穴である後けいは、手掌側に属するとも、手甲側に属するとも言えず、両者に属するとも言える手背第5中手骨前端尺側において、他の経穴と同様にある程度の面積の皮膚領域を占有して出現している。そして、ベース板上における2群の押圧体は、軽く合掌した姿勢の両手の小指側部位に対応して配置されている。したがって、軽く合掌した姿勢の両手をベース板上を滑らせるようにして1対のポール部材間に差し入れる際に、2群の押圧体は、両手の小指側に存在する経穴であるところの後けいを、落零五と合谷とが回転体によって刺激される時期と略同時期に擦過刺激することが可能となる。
本発明の請求項5に記載の血圧関与経穴刺激用の掌外子は、ベース台上に、1対のポール部材を結ぶ方向に向けて回転自在に横設するロール部材を備えるとともに、このロール部材は、軽く合掌した姿勢の両手の小指側(手背第5中手骨前端尺側)部位に対応する2群の押圧体を備え、そして、このロール部材は、2群の押圧体を介して1対のポール間に差し入れられる両手の小指側に存在する経穴であるところの後けいに回転接触することを特徴とする。
この構成においては、1対のポール部材間に両手を進入させる際に、ロール部材が両手の重みを受け止めた状態で回転するので、1対のポール部材間に両手を進入させる動作が円滑化され、使用者の動作負担が軽減されるとともに、ロール部材に突設された2群の押圧体は、ロール部材に伴なって回転しながら両手の小指側に存在する経穴である後けいを刺激することができる。
本発明の請求項6に記載の血圧関与経穴刺激装置は、請求項1または請求項2に記載の掌内子と、請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の掌外子とを組み合わせてなり、掌内子を把持して合掌した両手を掌外子の一対のポール間に差し入れることによって、労宮と十宣と落零五と合谷との4経穴を同時に、または、労宮と十宣と落零五と合谷と後けいとの5経穴を同時に刺激可能とすることを特徴とする。
上記構成における血圧関与経穴刺激装置は、実質的に、手掌側に存在する複数の血圧関与経穴を同時に刺激することができる掌内子と、手甲側に存在する複数の血圧関与経穴を同時に刺激することができる掌外子との組合わせからなる。したがって、血圧関与経穴刺激装置は、手掌側と手甲側とに存在する複数の血圧関与経穴を同時に刺激することができる。また、掌外子が、ベース板上に押圧体または押圧体を取り付けたロール部材を備えるものであるときには、さらに、小指側に位置する後けいを併せて刺激することができる。
本発明の血圧関与経穴刺激用の掌内子は、手掌間隙に挟み込むという患者自身で実行可能な操作によって、手掌側に存在する複数の血圧関与経穴を同時に刺激することができるので、複数の血圧関与経穴を同時に刺激することで血圧降下を目的とするツボ療法の効果が相乗的に高められるという研究成果を手掌側について、簡単明瞭に達成している。
一方、本発明の血圧関与経穴刺激用の掌外子は、軽く合掌した姿勢の両手を1対のポール部材に進入させるという患者自身で実行可能な操作によって、手甲側に存在する複数の血圧関与経穴を同時に刺激することができるので、複数の血圧関与経穴を同時に刺激することで血圧降下を目的とするツボ療法の効果が相乗的に高められるという研究成果を手甲側について、簡単に達成している。
さらに、本発明の血圧関与経穴刺激装置は、掌内子と掌外子との組合わせにより、掌内子を把持して軽く合掌した姿勢の両手を1対のポール部材に進入させるという患者自身で実行可能な操作によって、複数の血圧関与経穴を同時に刺激することで血圧降下を目的とするツボ療法の効果が相乗的に高められるという研究成果を手首より先の両手部全体について機械的に実現している。
以下、図面を引用しながら本発明の実施の形態を説明する。
先ず、人の手首より先の部分に存在する経穴(ツボ)のうち、経穴に加える刺激と血圧降下との間に因果関係が認められることによって、本発明に関連することとなる経穴を説明する。本発明に関しては、十宣V1…V5と、労宮V6と、合谷V7と、落零五V8と、後けいV9との5種類の経穴が使用される(図1,図2)。
十宣V1…V5および労宮V6は、いずれも手掌側H1に存在し、本発明の血圧関与経穴刺激用の掌内子10による刺激の対象となる(図3参照)。十宣V1…V5は、第1指F1から第5指F5までの各指尖部に現れており、その1以上のものが刺激対象とされる。また、労宮V6は、第3指と第4指の中手骨間で手掌中央に現れている(図1)。
合谷V7と落零五V8と後けいV9は、いずれも手甲側H2に存在し、本発明の血圧関与経穴刺激用の掌外子20による刺激の対象となる(図8参照)。合谷V7は、第1指F1と第2指F2の中手骨基底部間に現れ、落零五V8は、第2指F2と第3指の中手骨間に、後けいV9は、手背第5指の中手骨前端尺側にそれぞれ現れている。
また、本発明の血圧関与経穴刺激装置30は、血圧関与経穴刺激用の掌内子10と血圧関与経穴刺激用の掌外子20との組合わせからなり、全数の経穴ではないが、全ての種類の経穴を刺激対象とする(図11参照)。なお、図1および図2には、左手のみを図示しているが、左手について説明した経穴は、右手の対応する位置に存在している。
掌内子10は、本体ブロック11の複数箇所に、その箇所においてそれぞれ1群をなす複数の押圧体12…を突設してなる(図3ないし図6)。なお、図3は正面視による形態、図4は側面視による形態、図5は平面視による形態、図6は縦断面形態を示している。本体ブロック11は、発泡ゴム質材料、弾性回復力の大きい樹脂材料を発泡化した材料等、可逆的に弾性変形する弾発材料からなり、全体として、軽く合掌した姿勢の両手間に生じるところの手掌間隙に適合する形状に形成されている(図7参照)。
具体的に、本体ブロック11は、球状部11Bと球状部11Bから先細りに延びるテーパ柱部11Aとからなり、押圧体12…は、球状部11Bの2箇所とテーパ柱部11Aの先端よりの1箇所との3群に分かれて配置されている。球状部11Bの2箇所の押圧体12…は、その球状部11Bについて対称位置に配置され、球状部11Bの2箇所の押圧体12…とテーパ柱部11Aの押圧体12間の距離は、労宮V6と第2指F2または第4指F4の十宣V2,V4との間隔相当に設定されている。なお、本体ブロック11の球状部11Bとテーパ柱部11Aとは、一体成形されているが、両者は、個別に型成形したものを一体化したものであってもよい。また、手掌間隙にフィットする本体ブロック11の形状は、画一に定まるものではなく、例えば、図6の2点鎖線によって示すように、本体ブロック11全体を両端を丸めた1個のテーパ柱状に形成することもできる。
各群を構成している各押圧体12は、本体ブロック11より硬質の無発泡の弾発材料から先端を丸めた円柱または円錐形の小突起状に形成されている。1群の押圧体12…は、一体成形されたベース板12Bを共有した状態で整然と配列され、各群の押圧体12…は、ベース板12Bを介して本体ブロック11に貼着されている。この際、球状部11Bの2箇所の押圧体12…は、ベース板12Bが球状部11Bの外形に倣って円弧を描く状態となり、1群の押圧体12…は、球状部11Bの中心から放射方向に突出している。一方、テーパ柱部11Aの押圧体12…は、ベース板12Bをテーパ柱部11Aの先端部に一周させる態様で取り付けられ、1群の押圧体12…は、テーパ柱部11Aの中心から全周方向に突出している(図5)。
上記のような構成を有する血圧関与経穴刺激用の掌内子10は、軽く合掌した姿勢の両手の手掌間に挟み込むように把持することによって、各手掌側H1に存在する労宮V6および第2指と第3指と第4指の十宣V2,V3,V4を手掌側H1に現れている他の作用をする経穴をできるだけ刺激しないようにして、すなわち、血圧に関与する経穴を選択して刺激することができる(図7)。これは、掌内子10の本体ブロック11が手掌間隙に適合する形状に形成されていることによって、本体ブロック11の3箇所に配設された3群の押圧体12…が労宮V6と十宣F2…F4の位置に極く自然に位置決めされるからである。
なお、これは使用法の問題であるが、掌内子10を単に一定の力を維持して把持しているのみでは、経穴に対する刺激は十分ではないことは、一般のツボ療法におけると同様であり、押圧力に強弱を付けることが重要である。このためには、使用者が意識的に両手を閉じて弛める動作を規則的に反復することが必要であり、このことは、使用者に対する教示事項の1つである。本体ブロック11に採用される弾発材料は、この動作に追随して変形し、弾性回復力によって経穴に対する刺激を適切な強さに維持することができる。
さらに、両手を閉じて弛める動作に使用者の呼吸動作を連動させることによって、本発明の掌内子10による降圧効果を一層高めることができる。両手の動作と呼吸動作との呼応関係は、息を吐きながら両手を閉じるように力を入れ、息を吸いながら力を抜く動作対応である。このことは、使用者に対する教示事項の1つである。なお、使用者は、自然にそのように動作することが多い。この掌内子10による降圧効果の臨床数値例は、以下の本発明の掌外子20および血圧関与経穴刺激装置30の説明の後に、併せて後述する。
本発明の掌外子20は、ベース台21とベース台21に移動可能に立設される1対のポール部材22,22とを構造部材とし、この構造部材を介して所定位置に配設されることとなる、片手分として3群、両手分として6群の押圧体12…を備えてなる(図8)。
ベース台21は、高さを抑えることによって全体を板状にデザインした6面構成の箱体であり、底板と天板との間には、スリット状の空隙が設けられている。天板および側面板は、手に触れた際の冷感を感じさせないように木質材料または樹脂材料が用いられ、底板には、ベース台21に重みを付与するために厚手の鋼板が用いられる。底板は、着脱自在である。天板には、一定の間隔を保って一直線上に位置する1対の長孔21H,21Hが設けられている。
1対のポール部材22,22は、木質材料または樹脂材料からなる中実の円柱状部材である。各ポール部材22の下端には、ポール部材22の直径に対して十分に大径のスライドリング1Rが取り付けられている(図8,図9)。スライドリング1Rの側面には、2方向に向けて1対のばね掛け金具1P,1Pが突設されている。また、ベース台21の天板の裏面にも、1対のばね掛け金具2P,2Pが突設されている。このばね掛け金具2P,2Pは、1対の長孔21H,21Hを結ぶ線分の2等分線上の対称位置に位置決めされている。
1対のポール部材22,22は、スライドリング1R,1Rをベース台21の内部空隙にスライド動作可能に収納した状態において、天板に設けた長孔21H,21Hを介してベース台21上に立設される。この際、スライドリング1R,1Rの1対のばね掛け金具1P,1Pと天板裏面の1対のばね掛け金具2P,2Pとの間に、それぞれ2本の引っ張りばね23,23が張設される。すなわち、1対のポール部材22,22は、引っ張りばね23…によって互いに接近する向きに付勢され、引っ張りばね23…のばね力を上回る外力によって、立設姿勢を維持しながら長孔21H,21Hの範囲を限度として互いに離れる向きに移動することができる(図10)。
そして、1対のポール部材22,22が最も接近したときの相互間隔D1は、軽く合掌姿勢とした両手を通過させることができない寸法に設定されるとともに、1対のポール部材22,22が最も離れたときの相互間隔D2は、軽く合掌姿勢とした両手をポール部材22,22に干渉させることなく通過させることができる寸法に設定されている。すなわち、各長孔21Hの実効長さは、相互間隔D2と相互間隔D1の差の2分の1である。
スライドリング1Rによって立設姿勢を維持する各ポール部材22には、下から順に、ストッパリング2Rと、小径の回転リング3Rと、スペーサリング4Rと、大径の回転リング5Rとが外嵌されている(図8,図9)。また、ポール部材22の上端には、雌の埋め込みねじ22Sが螺入されており、ポール部材22に外嵌された部材は、雄ねじ6Sを備えるノブ付きねじ6Rをポール部材22の上端に取り付けることによって抜け止めされる。
ストッパリング2Rには、側方からポール部材22に摺接する摩擦部材2Bが装填されており、上位置の各部材の位置決め作用を担当している。ただし、このストッパリング2Rは、意識的に力を加えることによって簡単に上下動させることができる。小径の回転リング3Rと大径の回転リング5Rは、いずれも、軟質のゴム系材料からなり、その内孔には、滑りをよくするためのライナR3,R5を備え、ポール部材22に対して回転自在とされている。なお、大径の回転リング5Rの側面には、側面が斜め下を向く向きのテーパが付与されている。また、小径の回転リング3Rと大径の回転リング5Rとの間には、スペーサリング4Rが介装され、両者の上下間隔を落零五V8と合谷V7間の間隔相当に保つ働きをしている(図2参照)。また、ストッパリング2Rは、小径の回転リング3Rを後けいV9と落零五V8間の間隔相当の高さに支持している。
掌外子20における片手分の3群の押圧体12…は、いずれも掌内子10における押圧体12…と同じ構成を有し、ベース台21の天板上と小径の回転リング3Rの側面と大径の回転リング5Rの側面とに配設されている。小径の回転リング3Rおよび大径の回転リング5Rに対する押圧体12…の取付け方は、押圧体12…と一体成形されているベース板12Bを回転リング3R,5Rの側面の展開形状に切断し、これを回転リング3R,5Rの側面に巻き付けて接着する方法である。また、ベース台21の天板上に配置する各群の押圧体12…は、長孔21Hの中央寄りに、一部を長孔21Hに重なる位置に長孔21Hに対して直交方向に向けて貼着されている(図8)。この押圧体12…のベース板12Bは、長孔21Hと干渉する部分を切り欠いてある。なお、ベース台21の天板上に配置する押圧体12…に関しては、ゲル状に近い物性を有する極く軟質の弾性パッドを介して天板上に設置し、一定範囲で無方向性の位置ずれ運動を可能とするように設置することもできるものとする。また、手のサイズの個人差による、2群の押圧体12…と両手の後けいV9,V9との位置対応関係に懸念が生じる場合には、2群の押圧体12…を一対のポール部材22,22間全体に及ぶように拡大して設置することもできる。
このような構成にかかる掌外子20は、軽く合掌姿勢とした両手の小指側をベース台21の天板に載せて1対のポール部材22間に差し入れる動作を反復するようにして利用する(図11)。この際、両手の手掌間隙内に掌内子10を把持していても、把持していなくともよい。掌外子20は、掌内子10とは無関係に、独立に使用することができるのであるが、ここでは掌内子10と組み合わせて使用する場合について説明する。
ここで、掌内子10と掌外子20の組合わせは、実質的には、本発明の血圧関与経穴刺激装置30を構成する(図11)。したがって、血圧関与経穴刺激装置30の実施の形態は、上記形態を有する掌内子10と上記形態を有する掌外子20とが組み合わされた形態であるとともに、掌内子10の機能と掌外子20の機能とが同時に実現されるのが血圧関与経穴刺激装置30の機能であると了解されたい。
1対のポール部材22,22間に両手を進入させると、1対のポール部材22,22は、進入する手甲部に押し開かれるように長孔21H,21Hに沿って左右方向に移動する(図10参照)。そして、1対のポール部材22,22は、互いに接近する向きに付勢されていることから、このとき、両手は、1対のポール部材22,22によって左右から挟み込まれる向きの反力を受けている。ただし、両手の手甲部はポール部材22,22に直接接触することはなく、ポール部材22,22の所定の上下位置に位置決めされた小径の回転体3Rと大径の回転体5Rを介して接触している。したがって、上下の回転体3R,5Rは、回転しながら両手の手甲部に接触するのであり、この際、大径の回転体5Rに突設された押圧体12…は、両手の手甲側に存在する合谷V7の位置を通過し、また、小径の回転体3Rに突設された押圧体12…は、両手の手甲側に存在する落零五V8の位置を通過することによって、この2経穴を同時に押圧刺激し、さらに、ベース台21の天板上に取り付けられた2群の押圧体12…は、両手の小指側の側方に存在する後けいV9を擦過刺激することができる。
また、両手が1対のポール部材22,22に挟み込まれる結果として、手掌間隙内の掌内子10は、いわば自動的に一定の圧力で把持されることとなり、掌内子10の説明に関して上述したように、労宮V6および十宣V2〜V4が同時に押圧刺激を受ける。すなわち、掌内子10と掌外子20とを組み合わせて使用することによって両手に存在する5種類の経穴全てを同時に刺激することができるのである。なお、この場合においても、両手をポール部材22,22間に差し入れる際に息を吐き、ポール部材22,22間から両手を引く際に息を吸うタイミングによる呼吸法を併用することで降圧効果を一層高めることが可能である。
掌外子20の他の実施の形態として、掌外子20は、ベース21に押圧体12…介して両手の後けいV9,V9に回転接触する1本または2本のロール部材25,25を備えるものとすることができる(図12)。ベース台21上には、1対のポール部材22,22を結ぶ方向に向けて2本のロール部材25,25がポール部材22,22を前後から挟むように横設されている。各ロール部材25は、両端をベース台21の天板に固定する軸受けブロック26,26によって回転自在に支持されている。各ロール部材25には、2群の押圧体12…が巻き付けて貼着され、各群の押圧体12…は、ロール部材25の全周方向に突出した状態となっている。各ロール部材25における2群の押圧体12…の間隔は、軽く合掌姿勢とした両手の後けいV9,V9に対応する間隔に設定されている。
このような形態にかかる掌外子20は、ロール部材25上に合掌姿勢とした両手を載せた状態でポール部材25間に両手を差し入れる、または、差し入れた両手を引く動作をする際に、ロール部材25が押圧体を介して両手の後けいV9,V9を刺激しながら、両手の重みを支持するコロとして機能するので、極めて円滑な使用感が得られるという特徴を有する。
以下、本発明の掌内子10と掌外子20を併用した場合の臨床試験の結果を示す。なお、試験時の掌外子20は、ベース台21にロール部材25を備えない改良前のものを用いている。試験に協力して頂いた患者は、本態性高血圧症の患者である。
使用方法は、両手で掌内子を包み込み、両手を水平姿勢とする。両手を掌外子内に進入させ、息を緩慢に吐き切る。両手を掌外子から急速に退避させ、一旦、掌内子を放す。そして、急速に息を吸う。このとき、背中から大腿伸側にかけてゾクゾクするような微弱電流感が走るのを感じ取るように努める。以上の操作を10回繰り返す。これを第1クールとする。この操作前後で血圧を比較する。このとき降圧効果が少ない場合には、さらに第2クールを追加する。しかし、それ以上の追加は控える。第2クールの効果が暫く時間を経過してから現れることがあるためである。血圧および脈拍数は、座位で左上腕部にて自動血圧計TM−25400(エーアンドデイ社製)を用いて測定した。
上記によって次の結果を得た。数値はいずれも平均値±SD(標準偏差)を示す。データ数はn=8。統計処理には、ウィルコクスンの符号付順位検定を使用した。ツボ刺激前後で、収縮期血圧は175.6±12.1mmHgから140.3±6.1mmHgへ、また、拡張期血圧は99.1±5.5mmHgから91.6±3.3mmHgへ、脈拍数は72.1±21.4/分から58.9±7.7/分へそれぞれ有意に低下した(収縮期血圧はp=0.01、その他はp<0.05)。この結果の平均低下率は、収縮期血圧で20.1%、拡張期血圧で7.6%、脈拍数で18.4%であった。また、最大低下幅は、収縮期血圧で184mmHgから136mmHgへのΔ48mmHg 、拡張期血圧で112mmHgから85mmHgへのΔ27mmHg 、脈拍数で116/分から54/分へのΔ62/分であった。
以上から、本発明に係る掌内子10、掌外子20およびその組合せである血圧関与経穴刺激装置30の降圧効果は有意であり、時に顕著なものであることが示された。降圧薬のような、過度の血圧降下のおそれがない利点を考え併せると、この事の意義は大きい。ただし、血圧発作で血圧が現に急激に上昇中の患者では、奏効しないので、症状が安定してから施術すべきであることをここに付言しておく。
次に、降圧効果のメカニズムを解明するために、降圧効果が交感神経を介してもたらされるものかを検討した。
個体差の影響を排除するため1例の本態性高血圧症患者のみを対象とし、血圧上昇時延べ13回のデータをとった。データの採取方法は、掌内子と掌外子との組合わせ使用の前後において、血圧、脈拍数、および各経穴、即ち左手の(1)労宮V6、(2)十宣V3(ただし、第3指)、(3)合谷V7、(4)落零五V8、および(5)後けいV9における導電性を測定した。血圧および脈拍数は、座位で左上腕部にて自動血圧計TM−25400(エーアンドデイ社製)を用いて測定した。導電性測定には、ノイロメータIW−ZEN((株)良導絡研究所製)を使用し、電流量(μA)で表した。数値は、いずれも平均値±SD(標準偏差)を示す。データ数はn=13。
この結果、収縮期血圧は157.3±12.3mmHgから133.1±8.1mmHgへ、拡張期血圧は95.2±8.2mmHgから90.4±8.9mmHgへ、脈拍数は59.9±6.8/分から57.5±4.6/分へそれぞれ低下した。平均低下率は、収縮期血圧で15.4%、拡張期血圧で5.0%、脈拍数で4.1%であった。
一方、電流量は、(1)労宮V6で11.7±8.7μAから5.6±6.0μAへ、(2)十宣V3で24.2±13.4μAから12.1±9.8μAへ、(3)合谷V7で44.4±28.1μAから25.3±19.1μAへ、(4)落零五V8で43.0±19.8μAから26.5±12.1μAへ、(5)後けいV9で9.1±6.5μAから5.4±3.8μAへそれぞれ低下した。平均低下率は、(1)労宮V6で51.9%、(2)十宣V3で50.1%、(3)合谷V7で43.0%、(4)落零五V8で38.3%、(5)後けいV9で40.7%であった。従って、電流量の大きさは一律ではなく、(3)合谷V7>(4)落零五V8>(2)十宣V3>(1)労宮V6>(5)後けいV9の順に大きかった。また、低下率も一律ではなく(1)労宮V6>(2)十宣V3>(3)合谷V7>(5)後けいV9>(4)落零五V8の順に大きかった。
以上から本発明の降圧効果は、交感神経の興奮抑制を介して発現していることが示唆された。
経穴(ツボ)の血圧に対する関与の仕方は、今日依然として解明されていないが、今回の結果は少なくとも自律神経の活動が介在していることを示している。また、上記、(1)〜(5)の経穴は、実際に血圧反応ツボであることを示唆している。「電流量は交感神経の活動と比例する」との中谷義雄の知見を考慮すれば、交感神経活動を半分程度にして初めてこれだけの降圧を得られるといった量的な捉え方ができた点でも今回のデータは有用である。しかし、各ツボにおける交感神経活動は一律ではなく(法則性はなさそうであり)、また本発明がツボに与える影響(電流の変化率)が一定のものではない点が興味深い。
また、血圧と電流量との関係をグラフにプロットした結果においても、相関は認められなかった(図13参照)。例えば、ツボ刺激前の(3)合谷における電流量と収縮期血圧の関係(n=13)は、同図に示すとおりであり、統計処理をするまでもなく正の相関はなかった。これは、ツボ刺激後の場合も同様であった。ある時点の血圧は、交感神経活動のみを単純に反映するものではないかもしれない。従って、ある時点のツボ電流量からその時の血圧値を推測するまでには至らない。いずれにせよ、降圧効果は交感神経抑制効果を介するものであることは明らかである。
降圧効果が交感神経を介するかの評価をツボ導電性で行なったが、これは約50年前からある中谷義雄の良導絡理論に基づく。中谷義雄は、皮膚通電抵抗研究から、皮膚には電気が良く流れる点があって、それがツボに一致すること、その電気の流れは交感神経の興奮性と対応することを見出した。従って、ツボは、局所に交感神経の興奮している場所であり、圧痛、硬結などのツボ脈診は、体表の交感神経機能を観察しているに過ぎないこととなる。ツボは診断点でもあり、同時に、治療点でもある。これは、奇妙にも思えるが、当然のようにも思える。中谷理論は、鍼灸分野を中心に「良導絡治療」として臨床応用されている。即ち、ツボ電流量を測定して、そのツボに鍼を刺して電気を流して治療しているのである。適応は、疼痛や炎症等広汎に及ぶが、高血圧症は直接には含まれていないようである。
ところで、ツボ刺激方法には多くの種類が知られている。鍼、灸、電気、はり薬、指圧等である。本発明による刺激は、圧迫に分類されるものと思われる。予備実験で、他の刺激としてSSP(低周波通電)、レーザー、温熱刺激を試みたが、血圧への有意な影響は今のところ確認できなかった。今後検討すべき課題ではあるものの、血圧に関してはこれだけ即効するのは圧刺激をおいて他はないような印象を持つ。この点を考慮すると本発明の有用性はいっそう明らかとなる。
本発明において使用する経穴(手掌側)の位置説明図である。 本発明において使用する経穴(手甲側)の位置説明図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子の実施の形態を示す正面図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子の実施の形態を示す側面図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子の実施の形態を示す平面図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子の実施の形態を示す縦断面図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子の使用状態説明図である。 血圧関与経穴刺激用の掌外子の実施の形態を示す斜視図である。 血圧関与経穴刺激用の掌外子の実施の形態を示す要部の分解斜視図である。 血圧関与経穴刺激用の掌外子の動作説明図である。 血圧関与経穴刺激用の掌内子および掌外子の使用状態説明図である。 血圧関与経穴刺激用の掌外子の他の実施の形態を示す斜視図である。 収縮期血圧と特定の経穴における電流量の相関説明図である。
符号の説明
H1 手掌側
H2 手甲側
F1〜F5 第1指〜第5指
V1〜V5 十宣
V6 労宮
V7 合谷
V8 落零五
V9 後けい
10 血圧関与経穴刺激用の掌内子
11 本体ブロック
12 押圧体
20 血圧関与経穴刺激用の掌外子
21 ベース台
22 ポール部材
3R 回転体
5R 回転体
25 ロール部材
30 血圧関与経穴刺激装置

Claims (6)

  1. 軽く合掌した姿勢の両手の手掌間隙に適合する立体形状を有する本体ブロックと、該本体ブロックに突設する複数群の押圧体とを備え、
    前記本体ブロックは、可逆的に弾性変形する弾発材料からなり、前記複数群の押圧体は、左右の手掌に散在する経穴であるところの少なくとも労宮と十宣との2経穴に対応して位置決めされていることを特徴とする血圧関与経穴刺激用の掌内子。
  2. 前記押圧体は、前記本体ブロックより硬質の弾発材料からなることを特徴とする請求項1に記載の血圧関与経穴刺激用の掌内子。
  3. ベース台と、該ベース台に離接動作可能に立設する1対のポール部材と、各ポール部材に該ポール部材を軸として回転可能に取り付ける複数の回転体と、該回転体に群をなして突設する押圧体とを備え、
    前記1対のポール部材の少なくとも一方は、他方のポール部材に接近する向きに付勢され、前記各ポール部材における複数の回転体は、左右の手甲に散在する経穴であるところの少なくとも落零五と合谷との2経穴に対応して位置決めされ、
    前記複数の回転体は、軽く合掌した姿勢の両手を伸ばして前記1対のポール部材間に差し入れる動作によって、前記押圧体を介して手甲に回転接触することを特徴とする血圧関与経穴刺激用の掌外子。
  4. 前記ベース台は、軽く合掌した姿勢の両手の小指側(手背第5中手骨前端尺側)部位に対応する2群の押圧体を備え、
    該押圧体は、前記1対のポール部材間に差し入れられる両手の小指側に存在する経穴であるところの後けいを擦過刺激することを特徴とする請求項3に記載の血圧関与経穴刺激用の掌外子。
  5. 前記ベース台は、前記1対のポール部材を結ぶ方向に向けて回転自在に横設するロール部材を備えるとともに、該ロール部材は、軽く合掌した姿勢の両手の小指側(手背第5中手骨前端尺側)部位に対応する2群の押圧体を備え、
    前記ロール部材は、2群の押圧体を介して前記1対のポール部材間に差し入れられる両手の小指側に存在する経穴であるところの後けいに回転接触することを特徴とする請求項3に記載の血圧関与経穴刺激用の掌外子。
  6. 請求項1または請求項2に記載の掌内子と、請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の掌外子とを組み合わせてなり、掌内子を把持して合掌した両手を掌外子の1対のポール部材間に差し入れることによって、前記労宮と十宣と落零五と合谷との4経穴を同時に、または前記労宮と十宣と落零五と合谷と後けいとの5経穴を同時に刺激可能とすることを特徴とする血圧関与経穴刺激装置。
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