JP2006313400A - 有限要素法直接計算プログラムおよび解析方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 有限要素法により解析対象物の数値モデルを作成し、数値解析を行い、解析結果を可視化するプログラムの解析方法において、有限要素法の基底関数から決まる剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、与えられた領域のラプラシアンの固有値問題の固有値と固有関数を求める。
【選択図】 図1
Description
ただし、G(ε)は要素の和集合である。
ただし、G(ε)は要素の和集合である。
ただし、G(ε)は要素の和集合であり、〈∇φi ,∇φj 〉g は中空体に誘導される計量ベクトルgに関する内積であり、vg
は体積要素を表す。
ただし、G(ε)は要素の和集合であり、vgは体積要素を表す。
ただし、G(ε)は要素の和集合である。
ただし、G(ε)は要素の和集合である。
また、剛性行列Kと質量行列Mの計算に関し、直接剛性法により、要素ごとに積分計算することを全要素について行い、全体的な近似方程式を組み立てるという従来技術もあるが、データ入力に際し、各要素の節点番号付けの順序や、局所的な節点番号と全体的な節点番号の対応付けが必要になるなどの制約がある(例えば、非特許文献1参照。)。
さらに、有限要素法解析の精度を高めるために要素を小さくすると、要素数や節点数が増加し、データ入力とステップの計算に多くの作業と時間を要することになる。とくに、解析対象物が3次元中実体の複雑なモデルである場合には、要素数が数千万以上の規模になることがあり、剛性行列Kと質量行列Mの計算量が増加する。このため多くの時間がかかる上に誤差が累積し、出力された結果は不正確なものになる。さらに、剛性行列Kと質量行列Mの計算量が膨大になると、大きな記憶容量と高速に計算処理を行うことができる高性能の計算機が必要になり、一般に使用されている計算機では対応できなくなるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、要素分割のデータ入力に際し、データ入力作業から各要素の節点の局所番号付けする作業をなくし、高次要素を用いた計算であっても、データを与えるとほとんど誤差なく短時間に、剛性行列Kと質量行列Mを決定する式により計算して求め(以下、「直接計算」と呼ぶ。)、固有関数を精度良く可視化して出力することができる有限要素法直接計算プログラムおよび解析方法を提供することを目的とする。
本発明のプログラムは、有限要素法により解析対象物の数値モデルを作成し、数値解析を行い、解析結果を可視化するプログラムにおいて、有限要素法の基底関数から決まる剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、与えられた領域のラプラシアンの固有値問題の固有値と固有関数を求めることを特徴とする。
本発明によれば、剛性行列の要素Kijを決定する式そのものを改良することにより、要素分割のデータ入力に際し、データ入力作業から各要素の節点の局所番号付けを省くことができ、データを与えるとほとんど誤差なく短時間に剛性行列Kと質量行列Mを直接計算して求め、固有値と固有関数を出力させることができる。本発明では、各要素の節点のつながりが把握できればよいため、従来必要とされていた各要素の節点番号付けの順序や、局所的な節点番号と全体的な節点番号の対応付けは不要になる。設定できる要素数と節点数の制限をなくしたことにより、1次元の線分、2次元の平面はもちろん、3次元の中空体、又は3次元の中実体の複雑な解析対象物の高次要素を用いた計算にも対応できるようにしている。
の定義により、剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
本発明の剛性行列の要素Kijを決定する式は、式そのものを改良したものであり、2次元の平面領域の解析対象物を三角形要素εに分割し、三角形の各線分の長さを分子に、それに対応する三角形の面積を分母にした量で定式化したものである。これらの式は、3次元の中空体においても、同様に適用することができる。
図8は、2次元平面領域および3次元中空体における、i≠jのときの剛性行列Kijを決定する式を説明するための概念図である。 節点Pi と節点Pj が異なるときは、図8のようになる。上記i≠jのときのKijの式の分母は対応する三角形の面積を表し、area(eμ)は三つの節点Pi ,Pj ,Pkからなる三角形を、area(ev) は三つの節点Pi ,Pj , Pl からなる三角形を表す。分子はそれぞれの辺の長さの2乗などを足したり引いたりしたものである。
図9は、2次元平面領域および3次元中空体における、i­=jのときの剛性行列Kiiを決定する式を説明するための概念図である。 節点Pi と節点Pj が同じときは、図9のようになる。節点Pi
に接続する節点と三角形が書かれている。上記i­=jのときのKiiの式は、各三角形のPi を含まない辺の長さを2乗し、三角形の面積で割った量の和で与えられる。
従って、局所的な節点番号と全体的な節点番号を対応づけは不要となる。3次元の中空体の場合も同様である。
の定義により、質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
本発明の質量行列の要素Mijを決定する式は、3次元の中空体においても、同様に適用することができる。
の定義により、剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
の定義により、質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
の定義により、剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
本発明の剛性行列の要素Kijを決定する式は、式そのものを改良したものであり、3次元の中実体の解析対象物を四面体要素eに分割し、四面体の各線分の長さを分子に、それに対応する四面体の体積を分母にし、四面体要素eすべてにわたる和として定式化したものである。
の定義により、質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られることを特徴とする。
本発明の質量行列の要素Mijを決定する式は、四面体要素eすべてにわたる和として定式化したものであり、Vol(e)は四面体の体積を表す。
で与えたとき、第k番目の固有値λk
に対応する固有ベクトルukの第i成分を、第k番目の固有関数φk の第i番目の節点の値とし、隣接する節点間の値は線形補間によって定めることにより第k番目の固有関数φk
の値を求め、その固有関数φk の値を用いて解析対象物を可視化することを特徴とする。
本発明の可視化方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、固有空間に所属する第k番目の固有関数φkの値を用いて解析対象物を可視化して短時間に精度良く出力することができる。
図10は、解析対象物が2次元平面および3次元中空体のモデルであるときの、隣接する節点間の値を線形補間によって定める方法の説明をするための概念図である。
また、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算した結果を用いて、ディリクレ境界値問題とノイマン境界値固有問題の固有値と固有関数、および高次の固有値と固有関数を容易かつ精度良く可視化して出力することができることから、定量的で具体的な解析をすることができ、取り扱いが容易で実用的な有限要素法直接計算プログラムおよび解析方法を提供することができた。
ただし、これらは一実施形態にすぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
の96個の四面体要素の節点の連結関係を与える、連結ファイルの例である。連結ファイルとは、各要素をなす節点の番号のファイルをいう。節点番号は、35個の節点P1
〜P35 の添字を用いて1〜35のように表す。図3の連結ファイルは、前もって準備しておく。図3の連結ファイルは、連結関係にある4点の節点番号の組の総数を1行目に入力し、2行目以降は連結関係にある4点の節点番号の組を1行ずつ入力する。この場合、四面体をなす節点番号が分かればよく、時計、反時計まわりのどちらの順番で入力してもよい。図3の2行目は節点番号16,35,23,2からなる四面体の要素を表している。
ここで、右辺の和は辺Pi
Pj を含む四面体eすべてにわたる和であり、四面体eの4つの節点Pi ,Pj ,Pk (e),Pl (e)で表す。また、PiPl (e)等は、始点をPi 、終点をPl (e)とするベクトルを表し、(PiPl (e),Pj Pl (e))は2つのベクトルPiPl (e)とPj Pl (e)との、[数7]における内積を表す。Vol(e)は四面体eの体積を表している。
ここで、右辺の和は辺Pi
Pj を含む四面体eすべてにわたる和であり、Vol(e)は四面体eの体積を表している。
ここで、右辺の和は節点Pi
を含む四面体eすべてにわたる和である。Vol(e)は四面体eの体積を表す。
ここで、右辺の和は節点Pi
を含む四面体eすべてにわたる和である。Vol(e)は四面体eの体積を表す。
ステップS01では、節点の座標ファイルを読み込む。節点の座標ファイルは、図2のように前もって準備しておく。
ステップS02では、連結ファイルを読み込む。連結ファイルは、図3のように前もって準備しておく。
ステップS03では、L×L行列のすべての成分を零とする初期化を行っている。L×L行列は、解決すべき問題に対し、必要な行列とする。ただし、Lは1≦L≦Nの定数とし、Lはプログラムの中で与える。ここで、Nは自然数であり、節点数を表す。
ステップS04では、ステップS02で読み込んだ節点Pi
およびPj(i<j)をもつ四面体eの残りの節点がPk ,Pl ならば、ステップS01で読み込んだ各節点の座標(x(i),y(i),z(i))、(x(j),y(j),z(j))、(x(k),y(k),z(k))、(x(l),y(l),z(l))を用いて、内積(PiPl,PjPl)、(PiPk,PjPk)、(PiPl,PjPk)、(PiPk,PjPl)を計算する。
ステップS05では、四面体eの体積Vol(e)を求める。
ステップS06では、AK(i,j)、AM(i,j)を求める。
[数8]より
の値をAK(i,j)、
[数7]より
の値をAM(i,j)とする。
ステップS07では、ステップS06と同様に、四面体eの辺Pi
Pj 以外についても計算する。具体的には、
AK(i,k)、AK(i,l)、AK(j,k)、AK(j,l)、AK(k,l)、
AM(i,k)、AM(i,l)、AM(j,k)、AM(j,l)、AM(k,l)
である。
ステップS08では、節点Pi
を含む四面体eの残りの節点がPj ,Pk ,Pl ならばステップS01で読み込んだ各節点の座標(x(i),y(i),z(i))、(x(j),y(j),z(j))、(x(k),y(k),z(k))(x(l),y(l),z(l))を用いて、内積(Pj Pl,Pj
Pk )と‖PjPl‖2、‖PjPk‖2
を計算する。
ステップS09では、四面体eの体積Vol(e)を求める。
ステップS10では、AK(i,i)、AM(i,i)を求める。
[数8]より
の値をAK(i,i)、
[数9]より
の値をAM(i,i)とする。
ステップS11では、ステップS10と同様に、四面体eの点Pi
以外についても計算する。具体的には、
AK(j,j)、AK(k,k)、AK(l,l)、AM(j,j)、AM(k,k)、
AM(l,l)
である。
ステップS13では、ステップS12で求めた行列KおよびMの成分を用いて、(j,i)成分(i>j)を求める。連結関係のない成分はすべて零であり、ステップS03で初期化した結果をそのまま用いる。以上で、行列KおよびMの成分が決定できる。
ステップS14では、行列KおよびMのすべての成分を出力する。このステップは省略してもよい。
ステップS15では、[数12]で表される行列の一般固有値問題を解く。ここでは既に使用されている行列の一般固有値問題を解くプログラムを組み込んで解いているが、ステップS14で出力してある行列KおよびMの成分を用いて別のプログラムを使用しても構わない。
ただし、Δはラプラシアンであって、φのラプラシアンは次のように表される。
に対応する固有ベクトルukから、[数13]における第k番目の固有関数φkを得るには、固有ベクトルukの第i成分を固有関数φk
の第i番目の節点の値とし、隣接する節点間の値を線形補間によって固有関数φk の値を定める。
すなわち、(x,y,z)∈四面体Pi Pj Pk Pl において、
φk
(x,y,z)=a×(uの第i成分)+b×(uの第j成分)+c×(uの第k成分)+d×(uの第l成分)
によって与える。
ただし、0≦a,b,c,d≦1、a+b+c+d≦1である。
、固有関数φk の出力を行う。ただし、kは1≦k≦Lの定数とする。
以上で、図1に示すステップS01〜S19の一連の処理を終了する。
従来の計算方法については、非特許文献1に記載の剛性行列の計算法に従って演算回数を調べる。三角形要素の1つをP1 (x1 ,y1 ),P2
(x2 ,y2 ),P3 (x3 ,y3 )とし、反時計回りに並んでいるものとする。従来の方法では、3点がP1 ,P2 ,P3 の順に反時計回りに並んでいる必要があるが、本発明の方法では向きを考慮する必要はない。
(1) 面積Sの2倍に等しい行列式Dの計算
D=2×S=x1×(y2
−y3 )+x2×(y3 −y1 )+x3×(y1
−y2 )
と計算できるので、加算2回、減算3回、乗算3回の合計8回の演算が必要となる。
(2) 面積座標での近似関数の係数の計算
は減算1回、除算1回でのそれぞれで行うので、合計12回の演算が必要となる。
(3)S=D/2より、除算1回が必要となる。
(4)要素係数行列の計算
(2)で求めた係数を用いて、Aij=S×(bj×bi+cj×ci)を計算する。
すなわち、A11 ,A22,A33 ,A12(=A21),A23(=A32),A31(=A13)のそれぞれで乗算3回、加算1回を6回行うので、合計24回の演算が必要となる。
(5)9つの要素を加える
合計9回の演算が必要となる。
以上より、要素がNならば、(8+12+1+24+9)N=54Nの演算回数が必要となる。
(1)面積Sの2倍に等しい行列式Dの計算
従来の方法と同様に8回の演算が必要となる。
(2)線分の2乗の計算
PiPj 2 =(xi
−xj )2+(yi −yj)2
と計算できるので、加算1回、減算2回、乗算2回となり、
PjPk 2,PkPi 2のそれぞれで行うので、合計15回の演算が必要となる。
(3)S1 =−0.25/D、S2 =0.5/Dより、除算2回が必要となる。
(4)要素係数行列の計算
Aij=S1×(PiPk 2+PjPk 2−PiPj 2)より、加算1回、減算1回、乗算1回
Aii=S2×PjPk 2より、乗算1回を用いて、
A11 ,A22,A33 ,A12(=A21),A23(=A32),A31(=A13)のそれぞれを計算するので、合計12回の演算が必要となる。
(5)9つの要素を加える
合計9回の演算が必要となる。
以上より、要素がNならば、(8+15+2+12+9)N=46Nの演算回数が必要となる。
(1−46N/54N)×100=14.8%
となり、およそ15%の計算時間の短縮が見込まれる。
15%の計算時間の短縮により、従来の計算方法では3ギガバイトの記憶容量が必要であったものが、本発明の計算方法では2.5ギガバイトの記憶容量で足りることになる。経費にすると、およそ5、6万円の削減が可能になる。
また、要素数5000(節点2601)の場合、従来の方法では0.00138秒という結果が得られている。このことから、要素の数が数千万以上の規模となった場合、本発明の計算方法を適用すれば、計算時間の短縮に寄与することが可能になる。
しかしながら、本発明の計算方法を適用すれば、3次元の中空体、又は3次元の中実体の複雑な解析対象物を解析する場合であっても、データを与えると、従来の計算方法に比べて、ほとんど誤差なく短時間に、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより解析することができる。
例えば、節点2379、要素数8871の直方体の場合には、
(1)
行列KおよびMの決定に、84秒を要し、
(2)
固有値、固有ベクトルの決定に、440秒を要した。
以上より、84秒+440秒=524秒=8分44秒の計算時間で処理できる。
ただし、(1)(2)いずれもデータの入出力等の時間が含まれており、計算のみに比べれば時間は余分にかかっている。
図4は、領域Ω1
における立方体領域を四面体要素に分割したときの節点および要素の状態を示した図である。
領域Ω1
={0<x<1,0<y<1,0<z<1}における
固有値問題:Δu=λu u=u(x,y,z);(x,y,z)∈Ω1 、
ディリクレ境界条件:u(x,y,z)=0 (x,y,z)∈∂Ω1
を図4の四面体要素に分割することにより求める。この四面体分割の節点の座標と連結情報は図2および図3で与えるものとする。
図5は、本発明の解析方法を図4に適用した場合の行列KおよびMの各成分の一覧である。
図6は、本発明の解析方法を図4に適用した場合の固有値および固有ベクトルの数値解である。
図7は、本発明の解析方法を図4に適用した場合の第1〜第5固有関数を可視化したものである。右図は左図の内部を取り出したものである。
図11は、領域Ω1の節点および要素の状態を示した図である。
領域Ω1
={0<x<1,0<y<1}における
固有値問題:Δu=λu u=u(x,y);(x,y)∈Ω1 、
ディリクレ境界条件:u(x,y)=0 (x,y)∈∂Ω1
を図11の三角形要素に分割することにより求める。
領域Ω2 ついて三角形分割を行い、Ω2 の固有値問題およびディリクレ境界条件及びノイマン境界条件に対する固有値問題に対する第19の固有関数を計算し、可視化した結果を図15と16に示す。
3次元中空体の曲面における固有関数の結果を図17〜19に示す。
固有値については、Ωを上面Ω+ と下面Ω− の2重に三角形分割して得られる、潰れた曲面とみなし、固有値を出力する。固有関数については、出力された固有関数の上面Ω+と下面Ω−
の節点の値の差を出力する。
図24は、この領域の時刻t=0.04秒のディリクレ境界条件の時の波の動きを表したものである。
図25は、この領域の時刻t=0.03秒のノイマン境界条件の時の波の動きを表したものである。
Claims (11)
- 有限要素法により解析対象物の数値モデルを作成し、数値解析を行い、解析結果を可視化するプログラムにおいて、
前記プログラムは有限要素法の基底関数から決まる剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、与えられた領域のラプラシアンの固有値問題の固有値と固有関数を求める
ことを特徴とするプログラム。 - 前記解析対象物が1次元モデルである場合に、解析対象物を1次元モデルによる解析方法より解析し、
前記解析対象物が2次元モデルである場合に、解析対象物を1次元モデルによる解析方法、2次元モデルによる解析方法又はこれらの組み合わせにより解析し、
前記解析対象物が3次元モデルである場合に、前記解析対象物を、1次元モデルによる解析方法、2次元モデルによる解析方法、3次元モデルによる解析方法又はこれらの任意の組み合わせにより解析する
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 有限要素法により解析対象物の数値モデルを作成し、数値解析を行い、解析結果を可視化する解析方法において、
前記解析方法は有限要素法の基底関数から決まる剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、与えられた領域のラプラシアンの固有値問題の固有値と固有関数を求める
ことを特徴とする解析方法。 - 前記解析対象物が1次元モデルである場合に、解析対象物を1次元モデルによる解析方法より解析し、
前記解析対象物が2次元モデルである場合に、解析対象物を1次元モデルによる解析方法、2次元モデルによる解析方法又はこれらの組み合わせにより解析し、
前記解析対象物が3次元モデルである場合に、前記解析対象物を、1次元モデルによる解析方法、2次元モデルによる解析方法、3次元モデルによる解析方法又はこれらの任意の組み合わせにより解析する
ことを特徴とする請求項3に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が2次元の平面のモデルであるとき、
剛性行列の要素Kijについて、
の定義により、
剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が2次元の平面のモデルであるとき、
質量行列の要素Mijについて、
の定義により、
質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が3次元の中空体のモデルであるとき、
剛性行列の要素Kijについて、
の定義により、
剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が3次元の中空体のモデルであるとき、
質量行列の要素Mijについて、
の定義により、
質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が3次元の中実体のモデルであるとき、
剛性行列の要素Kijについて、
の定義により、
剛性行列の要素Kijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算する場合に、
前記解析対象物が3次元の中実体のモデルであるとき、
質量行列の要素Mijについて、
の定義により、
質量行列の要素Mijを決定する式が、
i≠jのとき、
i=jのとき、
のように得られる
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の解析方法。 - 前記解析方法は、剛性行列Kと質量行列Mを直接計算することにより、与えられた領域のラプラシアンの固有値問題の固有値と固有関数を求める場合に、
固有値問題を、
で与えたとき、
第k番目の固有値λk
に対応する固有ベクトルukの第i成分を、第k番目の固有関数φk の第i番目の節点の値とし、隣接する節点間の値は線形補間によって定めることにより第k番目の固有関数φk
の値を求め、
その固有関数φk
の値を用いて解析対象物を可視化する
ことを特徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載の解析方法。
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