JP2006309440A - リサイクル材の生産計画とリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法及び装置 - Google Patents

リサイクル材の生産計画とリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル率αを遵守して、リサイクル材の生産とリサイクル材再利用製品の生産との時期のずれによって発生する素材及びリサイクル材の在庫を最小にする。
【解決手段】計算部48は、記憶部40の使用済回収製品のリサイクル率αの下限値,記憶部41の使用済回収製品の素材構成,記憶部42のリサイクル材再利用製品の素材構成,記憶部43のリサイクル材利用率βの下限値,記憶部45のリサイクル工程6への素材の予測供給量及び記憶部46の製造工程1でのリサイクル材再利用製品の生産計画をもとに、リサイクル工程でのリサイクル前在庫と製造工程での製造前在庫との合計が最小となるリサイクル工程でのリサイクル材の生産計画を作成し、さらに、かかるリサイクル材の生産計画のもとに、生産工程1での製造前在庫34を低減させるリサイクル材利用率βの変更計画を求めて、製造工程でのリサイクル再利用製品の生産計画を作成する。
【選択図】図21

Description

本発明は、リサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画に係り、特に、回収した使用済み製品のリサイクル率の下限値が定められている場合のリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の作成方法に関する。
環境やリサイクルに対する人々の関心は年々高まり、環境問題は、社会全体として、取り組むべき課題となってきている。そのような中、製品を製造する企業の取り組むべき課題としては、大きく2つの方向が考えられる。
第1の方向としては、廃棄物を減らすために、使用済み製品のリサイクルを推進することであり、そのために、設計段階でリサイクルし易い材料を選定すること、及び使用済み製品をリサイクルする技術の開発が求められている。そのレベルを判定する指標としては、使用済み製品の何割がリサイクルされたかを示すリサイクル率がある。
第2の方向としては、天然資源の使用量を減らすために、製品を製造する段階で、リサイクルされた材料や部品の使用を推進することであり、そのために、再使用できるように部品を長寿命化すること、リサイクル材の性能を評価して使用可能な部位を選定する技術の開発が求められている。そのレベルを判定する指標としては、製品中にリサイクル材が何割使われているかを示すリサイクル材利用率がある。
リサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画に関しては、従来の技術として、リサイクル材利用率を遵守するために、予め決められた製品のリサイクル材利用率を満たしつつ、使用済み製品の分解作業量を必要最小限に抑える分解計画、及びこの分解計画と整合性がとれて、消費コストの和が最小となるように、製品の生産計画を立案するというものがある(例えば、特許文献1参照)
特開2004−326639号公報
上記特許文献1に記載の技術は、製品製造側のリサイクル材利用率を遵守するために必要な分解、再生計画を作成するものであり、再生側でリサイクル率が遵守できることを保障するものではなかった。
一方、家電業界では、2001年に家電リサイクル法が制定されてから5年が経過する2006年から2008年頃に、現在のリサイクル率規制値50〜60%を80%以上に引き上げようという動きがある。
リサイクル率を高めるためには、現状一部しかリサイクルされていないプラスチックの材料リサイクルを増やす必要があり、そのためには、利用先の確保が必要になってくる。利用先の有力な候補としては、自社製造製品へのリサイクルが考えられるが、家電製品の場合、販売量の季節変動があり、ほとんどが買換え需要の大物家電の場合には、これがそのまま回収量の季節変動となってくる。
これに対し、製造,販売,回収,リサイクルの各工程間にはリードタイムが存在するため、季節変動による製造のピークとリサイクル材の生産量のピークとの間には時間的なずれが生じる。このずれがあると、リサイクル材の生産量のピーク時に発生したリサイクル材の在庫を製造のピーク時まで保管しておくために、膨大な在庫が発生することになる。このような膨大な在庫は、倉庫使用料などの費用負担を発生させる原因となる。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、再生側でリサイクル率を遵守しようとする際に発生する在庫を最小にするリサイクル材の生産計画とリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、使用済回収製品の素材のうちのリサイクル材とすべき割合を示すリサイクル率の下限値が予め決められており、回収・分解工程から供給される使用済回収製品の素材をリサイクルするリサイクル工程でのリサイクル材の生産計画の立案方法であって、リサイクル工程でのリサイクル材の生産量が、各月で、回収・分解工程での使用済回収製品の処理量と製造工程でのリサイクル材再利用製品の計画された生産量とのいずれかに等しいか、回収・分解工程での使用済回収製品の処理量と製造工程でのリサイクル材再利用製品の計画された生産量との間とする生産計画をリサイクル材の生産計画とすることを特徴とするものである。
また、リサイクル工程でのリサイクル材の生産量を、各月で、製造工程でのリサイクル材再利用製品の生産量と等しくしたことを特徴とするものである。
また、回収・分解工程での使用済回収製品の処理量は、回収・分解工程からリサイクル工程への素材の予測供給量のうちのリサイクル率の下限値で決まる割合の供給量であるリサイクル再利用製品が負担するべき素材の供給量であることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、使用済回収製品の素材のうちのリサイクル材とすべき割合を示すリサイクル率の下限値が予め決められており、回収・分解工程から供給される使用済回収製品の素材をリサイクルするリサイクル工程でのリサイクル材の生産計画の立案方法であって、リサイクル工程でのリサイクル前の素材の月別の在庫量の第1の計算工程と、リサイクル材再利用製品の製造工程でのリサイクル材再利用製品への使用前のリサイクル材の月別の在庫量の第2の計算工程と、回収・分解工程を製造工程に直結したときの製造工程でのリサイクル材再利用製品への使用前の素材の月別の在庫量の第3の計算工程と、第1の計算工程で得られた素材の月別の在庫量と第2の計算工程で得られたリサイクル材再利用製品への使用前のリサイクル材の月別の在庫量がともに、第3の計算工程で得られた素材の月別の在庫量を超えることがないリサイクル工程でのリサイクル材の月別の生産量の計画を作成する作成工程とからなり、作成工程で作成される計画をリサイクル工程のリサイクル材の生産計画とすることを特徴とするものである。
また、作成工程で作成されたリサイクル工程のリサイクル材の生産計画は、生産計画によるリサイクル材の生産量のピーク月が回収・分解工程での素材の生産量のピーク月に合うようにした生産計画であることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、製造工程で製造される製品でのリサイクル材利用率の下限値及び上限値が予め決められており、リサイクル工程でリサイクル生産されたリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法であって、製造工程でのリサイクル材を使用する製品の月々の生産量の計画を作成する第1の作成工程と、第1の作成工程で作成された製品の生産量の計画で生産量が少ない月を検出する第1の検出工程と、第1の検出手段で検出された月のうち、リサイクル工程でのリサイクル材の生産量よりも製品の生産量が少ない月を検出する第2の検出工程と、第2の検出手段で検出された製品の生産量の月で上限とし、それ以外の月では、下限値もしくは下限値と上限値との間とするリサイクル材利用率の変更計画を作成する第2の作成工程とからなり、第1の作成工程で作成された製造工程でのリサイクル材を使用する製品の月々の生産量の計画と第2の作成工程で作成されたリサイクル材利用率の変更計画とからなるリサイクル材を使用する製品の生産計画とすることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるリサイクル材の生産計画の立案装置は、予め決められたリサイクル率の下限値を記憶する第1の手段と、使用済回収製品の素材構成を記憶する第2の手段と、リサイクル材を使用する製品の素材構成を記憶する第3の手段と、リサイクル材を使用する製品でのリサイクル材利用率の下限値を記憶する第4の手段と、第1の手段でのリサイクル率の下限値,第2の手段での使用済回収製品の素材構成,第3の手段でのリサイクル材を使用する製品の素材構成及び第4の手段でのリサイクル材利用率の下限値を用いて、リサイクル率の下限値を遵守するために、リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を計算する第5の手段と、第5の手段から得られたリサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を記憶する第6の手段と、素材のリサイクル工程への予測供給量を記憶する第7の手段と、製造工程でのリサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第8の手段と、第7の手段での素材のリサイクル工程への予測供給量に第6の手段でのリサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を乗算して得られるリサイクル材を使用する製品が負担するべき素材の供給量と第8の手段でのリサイクル材を使用する製品の生産計画とから、リサイクル工程でのリサイクルする前の素材の在庫と製造工程でのリサイクル材を使用する製品に使用する前のリサイクル材の在庫との合計を最小にするリサイクル工程の生産計画を計算する第9の手段と、第9の手段で得られたリサイクル工程の生産計画を記憶する第10の手段と、第10の手段に記憶したリサイクル工程の生産計画を出力する手段とを備えたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置は、予め決められたリサイクル材を使用する製品のリサイクル材利用率の下限値及び上限値を記憶する第1の手段と、リサイクル工程のリサイクル材の生産計画を記憶する第2の手段と、製造工程でのリサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第3の手段と、第1の手段のリサイクル材利用率の下限値及び上限値と、第2の手段のリサイクル工程の生産計画と、第3の手段の製造工程でのリサイクル材を使用する製品の生産計画とから、リサイクル工程と製造工程との間の在庫を最小にするリサイクル材利用率の変更計画を計算する第4の手段と、第4の手段で得られたリサイクル材利用率の変更計画を記憶する第5の手段と、第5の手段のリサイクル材利用率の変更計画を含むリサイクル材を使用する製品の生産計画を出力する第6の手段とを備えたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置は、予め決められたリサイクル率の下限値を記憶する第1の手段と、使用済回収製品の素材構成を記憶する第2の手段と、リサイクル材を使用する製品の素材構成を記憶する第3の手段と、予め決められたリサイクル材を使用する製品のリサイクル材利用率の下限値及び上限値を記憶する第4の手段と、第1の手段のリサイクル率の下限値と、第2の手段の使用済回収製品の素材構成と、第3の手段のリサイクル材を使用する製品の素材構成と、第4の手段のリサイクル材利用率の下限値とから、リサイクル率の下限値を遵守するために、リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を計算する第5の手段と、第5の手段で得られたリサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を記憶する第6の手段と、素材のリサイクル工程への予測供給量を記憶する第7の手段と、リサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第8の手段と、第7の手段のリサイクル工程への予測供給量に第6の手段のリサイクル材を使用する製品の素材使用の分担割合を乗算することによって得られるリサイクル材を使用する製品が負担するべき素材の供給量と第8の手段のリサイクル材を使用する製品の生産計画とから、リサイクル工程でリサイクルされる前の素材の在庫と製造工程でリサイクル材を使用する製品に使用される前のリサイクル材の在庫とを最小にするリサイクル工程の生産計画を計算する第9の手段と、第9の手段で得られたリサイクル工程の生産計画と、第8の手段のリサイクル材を使用する製品の生産計画と、第4の手段のリサイクル材利用率の下限値及び上限値とから、リサイクル工程と製造工程と間の在庫を最小にするリサイクル材利用率の変更計画を計算する第10の手段と、第9の手段で得られたリサイクル工程の生産計画と第10の手段で得られたリサイクル材利用率の変更計画とを含むリサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第11の手段と、第11の手段のリサイクル材を使用する製品の生産計画を出力する手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、予め決められたリサイクル率を遵守しながら、リサイクル工程の前後で発生する在庫量の合計が最小となるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画を作成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は製品の製造工程からリサイクル工程までの製品,素材,リサイクル材の流れを示す工程図である。
同図において、製造工程1は製造会社が製品を製造する工程である。販売工程2は販売店がこの製品を販売する工程であり、使用工程3は顧客が販売店から購入した製品を所持し、使用する工程である。製造工程1で製造された製品は販売工程2で販売され、使用工程3では、この製品を購入した顧客がこの製品を所持、使用する。回収工程4は顧客が不要として使用しなくなった製品を回収する工程であり、回収工程4で回収された製品(以下、使用済回収製品という)は分解工程5で各材料毎に分解される。この分解された材料のうち、再利用される材料はリサイクル工程6に供給され、プラスチックなどの場合には、粉末状にするなどの製造工程1で再使用可能とするための前処理が行なわれる(かかる処理を、以下、リサイクルという)。製造工程1では、このようにリサイクルされたリサイクル材が溶かされて金型に流し込まれるなどして、リサイクル材を使用する製品(以下、リサイクル材再利用製品という)の部品に成形する処理が行なわれる。このように、製品に再利用される材料は、図1に示すサイクルを循環して使用される。
この実施形態は、かかる再利用の循環において、分解されて供給されるリサイクル工程6での素材の在庫(即ち、リサイクルされる前の素材の在庫)と製造工程1でリサイクル材再利用製品に再利用される前のリサイクル工程6から供給されたリサイクル材の在庫とを低減可能とするリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品(リサイクル材再利用製品)の生産計画を作成する方法を提供するものである。
図2は本発明を用いた計画立案システムの一実施形態を示す構成図であって、10はサーバ、11は製品の製造会社のクライアントPC(パーソナル・コンピュータ)、12は製品販売店のクライアントPC、14/15は使用済製品の回収・分解業者のクライアントPC、16はリサイクル業者のクライアントPCである。
同図において、サーバ10には、製造会社のクライアントPC11からリサイクル材を使用する製品(即ち、リサイクル材再利用製品)の年間の生産計画が提供され、製品販売店のクライアントPC12からは製品の年間販売量に関するデータが、回収・分解業者のクライアントPC14/15からは使用済回収製品の年間分解処理量に関するデータ(リサイクル工程6への素材の予測供給量)が、リサイクル業者のクライアントPC16からは分解された使用済回収製品からのリサイクル材の年間生産量に関するデータが夫々提供され、これらデータをもとに、リサイクル工程6(図1)で行なうリサイクル前(即ち、素材を粉々にするなどの加工処理をする前)の素材の在庫(以下、リサイクル前在庫という)と製造工程1でのリサイクル工程6から提供されたリサイクル材のリサイクル材再利用製品の部品に加工する前の在庫(以下、製造前在庫という)とが最適となるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品(リサイクル材再利用製品)の生産計画を作成する方法、即ち、本発明による実施形態を実行し、作成したリサイクル材の生産計画をリサイクル業者のクライアントPC16に提供し、また、作成したリサイクル材再利用製品の生産計画を製造会社のクライアントPC11に提供する。
リサイクル業者はこの提供されたリサイクル材の生産計画に従ってリサイクル材の生産を行ない、製造会社はこの提供されたリサイクル材再利用製品の生産計画に従ってリサイクル材を利用し、このリサイクル材再利用製品の生産を行なうが、これにより、リサイクル業者での素材の在庫と製造会社でのリサイクル材の在庫とが最適な状態に維持され、これらリサイクル材の倉庫などでの保管料の負担を最小とすることができる。
次に、製造工程1で生産される製品を家電製品の1つであるエアコンを例として、本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の作成方法の一実施形態について説明する。
図3はリサイクル材再利用製品としてのエアコンの販売工程2(図1)での月別製品販売量の年間の製品販売量に対する比率を示すグラフ図であって、横軸は月単位の時間経過を、縦軸は年間製品販売量に対する月別製品販売量の比率を夫々表わしている。このグラフで表わされるデータを、以下、月別製品販売量22ということにするが、この月別製品販売量22は販売工程2に対するものであって、販売店のクライアントPC(12)からサーバ10(図2)に提供されるデータである。また、この月別製品販売量22での四角のマークは各月の製品販売量の比率を示しており、月別の比率の合計が100%となる。
同図において、この場合のエアコンの年間の販売傾向は、7月で月別製品販売量22のピークがあり、9月から3月までの少ないときに比べて約6倍の製品販売量となっている。
図4はリサイクル材再利用製品としてのエアコンの製造工程1(図1)での月別生産量の年間の生産量に対する比率を示すグラフ図であって、このグラフで表わされるデータを、以下、月別製品生産量21ということにするが、この月別製品生産量21は製造工程1に対するものであって、製造会社のクライアントPC11からサーバ10(図2)に提供され、リサイクル材再利用製品の生産計画として利用されるものである。また、菱形のマークは各月の生産量の比率を示しており、月別の比率の合計が100%である。
同図において、この場合のエアコンの年間の生産傾向は、月別製品販売量22のピークである7月(図3)に向けて4月から7月までは増産され、8月から3月までは少ない生産量となっている。しかし、月別製品販売量22(図3)の傾向に合わせて生産計画を決めると、月別製品販売量22が少ないときの製造設備の稼働率が低くなってしまうため、月別製品生産量21では、月別製品販売量22ほどの変動はさせていない。
図5は使用済回収製品としてのエアコンの回収工程4と分解工程5(図1)をまとめたときの使用済回収製品の月別処理量の年間の処理量に対する比率で示すグラフ図であって、このグラフで表わされるデータを、以下、月別分解処理量24/25ということにするが、この月別分解処理量24/25は図1での回収工程4,分解工程5(以下、これらをまとめた場合には、回収・分解工程4/5という)に対するものであって、分解工程5からリサイクル工程6への素材の年間供給量に対する月別の供給量の比率でもあり、回収・分解業者のクライアントPC14/15からサーバ10(図2)に提供されるデータである。この月別分離処理量24/25は、サーバ10(図2)でリサイクル材の生産計画を求める際には、リサイクル工程6への素材の予測供給量として利用される。また、三角のマークは各月の分解処理量の比率を示しており、月別の比率の合計が100%となる。
図5において、回収された使用済みのエアコンの月別分解処理量24/25の傾向は、エアコンの月別製品販売量22(図3)と同じく、7月にピークがあるが、販売工程2から回収工程4(図1)までのリードタイムにより、このピークは月別製品販売量22のピークよりも後ろにずれている。
図6は回収・分解工程4/5から提供された素材からのリサイクル工程6(図1)でのリサイクル材の月別生産量の年間の生産量に対する比率を示すグラフ図であって、このグラフで表わされるデータを、以下、月別リサイクル材生産量26ということにするが、この月別リサイクル材生産量26はリサイクル工程6に対するものであって、リサイクル工程6から製造工程1(図1)へのリサイクル材の年間供給量に対する月別の供給量の比率でもあり、リサイクル業者のクライアントPC16からサーバ10(図2)に提供されるデータである。サーバ10(図2)でリサイクル材の生産計画値を求める際には、このデータをリサイクル工程の生産計画の基本とする。また、×印のマークは各月のリサイクル処理量の比率を示しており、月別の比率の合計が100%となる。
同図において、この月別リサイクル材生産量26は回収工程4と分解工程5とによる月別分解処理量24/25(図5)に合わせたものであるが、回収工程4と分解工程5とのリードタイムが10日程度あるために、月別リサイクル材生産量26は、月別分解処理量24/25よりもピークが後ろにずれて、7月と8月がリサイクル処理量のピークとなっている。
図7は回収した使用済回収製品(この場合、エアコン)での素材のこれと同じ製品への再利用を示す図である。
いま、使用済回収製品17の素材構成として、種別毎の比率が、図7(a)に示すように、鉄48%、銅3%、アルミ1%、プラスチックが43%、その他5%とする。従って、この使用済回収製品17からの素材を使用する製品(即ち、リサイクル材再利用製品)18は使用済回収製品17と同じ素材構成であるから、このリサイクル材再利用製品18の素材構成での種別毎の比率は、図7(c)に示すように、図7(a)に示す素材構成と同じである。
いま、リサイクル率(使用済回収製品で使用されている素材のうちのリサイクルされるべき素材の割合)αの下限値を80%とすると、図7(b)に示されるように、鉄や銅,アルミといった金属の素材は、そのまま溶かすことにより、建築用鋼材などのにそのままリサイクルすることができるので、かかる金属の素材は全てリサイクル(再利用)されるものとする。これに対し、プラスチックは、そのまま溶かしてリサイクル材としたのでは、その性能が新たなプラスチック材に比べて劣る。このため、リサイクル材としてのプラスチックは、新たなプラスチック材と混ぜ合わせて再利用されるのが通常である。このように、再利用に際して、リサイクル材再利用製品18で使用されるプラスチックのうちのこのリサイクル材再利用製品18がリサイクル工程6でリサイクルされたプラスチックのリサイクル材を利用する割合が先のリサイクル材利用率βである。ここでは、このリサイクル材利用率βの法律で定められた下限値を20%とする。
以下では、特に断らない限り、この実施形態でのリサイクル材の生産計画の対象となるリサイクル材、及びリサイクル材再利用製品18の生産計画での対象となるリサイクル材をプラスチックとする。リサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合は、使用済回収製品17での素材構成やリサイクル率αの下限値,リサイクル材再利用製品18に対するリサイクル材利用率βに応じて異なるが、図7を例として、リサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合の計算手順について、図8に示すフローチャートにより説明する。
同図において、まず、リサイクル率αの下限値から使用済回収製品17の素材構成中の金属の割合を差し引いて、この使用済回収製品17のプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γ(図7)を求める(ステップS100)。これを図7で示すと、使用済回収製品17について、リサイクル率αの下限値(=80%)からこの使用済回収製品17の素材構成中の金属の割合、ここでは、鉄48%、銅3%、アルミ1%の合計値52%を差し引いた28%が使用済回収製品17のプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γとなる。
次に、リサイクル材を使用する製品、即ち、リサイクル材再利用製品18の素材構成中のプラスチックの割合δ(図7(c))にリサイクル材利用率βの下限値(=20%)を乗算すると、リサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εが求まる(ステップS101)。これを図7で示すと、リサイクル材再利用製品18の素材構成中のプラスチックの割合δは、その素材構成が使用済回収製品17と同様であるから、43%であり、リサイクル材利用率βの下限値はこのプラスチック全体(これを100%として)の20%であるから、43%×0.2(=20%)=8.6%がリサイクル材再利用製品18での負担可能なリサイクル材(プラスチック)使用の分担割合εとなる。
次に、ステップS100で求めた使用済回収製品17でのプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γが、ステップS101で求めたリサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εよりも大きいかどうかを確認する(ステップS102)。そして、
(イ)使用済回収製品17でのプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γがリサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εよりも大きい(γ>ε)場合には、リサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合ηをリサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合ε(η=ε)とし(ステップS103)、
(ロ)使用済回収製品17でのプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γがリサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εよりも大きくない(γ≦ε)場合には、リサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合ηを使用済回収製品17のプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γ(η=γ)とする(ステップS104)。
そこで、図7の場合には、使用済回収製品17でのプラスチックのうちのリサイクルすべき割合γが28%であるのに対し、リサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εは8.6%であって、γ>εであるから(ステップS102)、リサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εがリサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合η(=8.6%)となる(ステップS103)。この場合には、図7(b),(c)で示すように、使用済回収製品17全体の8.6%がリサイクル材再利用製品18で再利用されることになる。
逆に、γ≦εである場合には、使用済回収製品17でのプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γがリサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合ηとなる(ステップS104)。例えば、従来のように、リサイクル率αの下限値が50%である場合には、使用済回収製品17のプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γは、50%−52%=−2%で負値となるので、0%となる(ステップS100)。また、リサイクル材再利用製品18が負担可能な素材使用の分担割合εは、上記同様、8.6%となるから、ステップS102で大きくない場合と判定されることになるので、リサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合ηは、使用済回収製品17のプラスチックのうちでリサイクルすべき割合γと同じとなって、0%となる。これは、金属のみをリサイクルすることにより、50%のリサイクル率αの下限値を達成できるからである。
図7の場合には、上記のように、使用済回収製品17でのリサイクル率αの下限値の範囲内の素材の28%の割合のプラスチックが再利用されるべきであるのに対し、この使用済回収製品17でのリサイクル率αの下限値の範囲内の8.6%の割合のプラスチックしかリサイクル材再利用製品18で再利用されず、残りの28%−8.6%=19.4%のプラスチックは他製品ヘリサイクルされる必要がある。いずれにしても、80%のリサイクル率αの下限値を遵守するためには、年間の回収した使用済回収製品からの素材のリサイクル工程6への供給量にリサイクル材再利用製品18が負担するべき素材使用の分担割合η=8.6%を乗算した量をリサイクル材再利用製品18側が年間で消費する必要がある。このようにして、素材のリサイクル工程6への供給量と製造工程1でのリサイクル材再利用製品18の生産量とを関係付けることができる。
図9は図3〜図6のグラフを1つにまとめて示す各工程の月別の生産・販売・処理量のグラフ図であって、図3〜図6に対応するグラフには同一符号,同一マークをつけている。
同図において、リサイクル工程6で生産したリサイクル材を製造工程1で使用するが(図1)、4,5月と10月以降では、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26よりも製造工程1での月別製品生産量21が多く、逆に、7月から9月までは、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26が製造工程1での製品生産量21よりも多くなっている。このように、図1における隣り合う工程での生産量にアンバランスがあると、これら工程間に在庫が発生することになる。
なお、製造工程1の月別製品生産量21(図4)はリサイクル材再利用製品の年間生産量に対する月別の生産量の比率を表わすものであるから、このリサイクル材再利用製品に利用されるリサイクル材の年間使用量に対する月別の使用量も、月別製品生産量21と同じ比率で表わされる。このことは、販売工程2での月別製品販売量22(図3)についても同様である。
また、図10は図1における回収・分解工程4/5からリサイクル工程6への素材の月別の予測供給量の1つの例をトン(t)の重量単位で示す図である。かかる月別の予測供給量の年間供給量に対する比率が図9における回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25(図5,図9)に対応するものである。
図11は図9に示す各グラフのデータをもとにした各工程間の月別の在庫量の年間生産量に対する比率を示すグラフ図であり、菱形のマークで示すグラフ31は製造工程1で製造された製品(図7でのリサイクル材再利用製品18に相当)の販売工程2で顧客に販売される前の在庫(即ち、販売前在庫)を示し、四角のマークで示すグラフ32は販売工程2で顧客に販売された製品が不要となったが、回収工程4で回収される前の製品(即ち、使用済回収製品)の在庫(以下、回収前在庫)を示し、三角のマークで示すグラフ33は回収工程4での使用済回収製品が分解工程5で分解されたが、リサイクル工程6でリサイクルされる前の素材の在庫(以下、リサイクル前在庫という)を示し、×印のマークで示すグラフ34はリサイクル工程6でリサイクルされたが、製造工程1で製品に再利用される前のリサイクル材の在庫(以下、製造前在庫という)を示す。
図11によると、販売前在庫31と製造前在庫34とが、特に、多いことがわかる。図4に示す月別製品生産量21は図3に示す月別製品販売量34に合わせたものであって、7月の製品販売量のピークに向けて4月〜7月の製品生産量を高め、製品販売量が少ない8月〜3月で少ない製品生産量となるが、年間を通じて製品生産量を大きく変動させず、製品販売量が少ないときの製造設備の稼働率が低くならないようにして、7月の製品販売量のピークにしているため、販売前在庫31は最適化されたものである。これに対し、製造前在庫34は、リサイクル工程6でのリサイクル材の生産量を回収・分解工程4/5での素材の生産量に合わせたために発生した在庫であり、図6に示すように、図5に示す月別分解処理量24/25に合わせて月別リサイクル材生産量26が7,8月でピークになるのに対し、図4に示すように、月別製品生産量21が増加しないため、7月から急激に増加するものである。10月からは月別分解処理量24/25が低くなり、これに伴って月別リサイクル材生産量26も低下するから、製造前在庫34も低下していく。
この製造前在庫34は、リサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品(リサイクル材再利用製品)の生産計画を最適化することにより、削減できる。以下、製造前在庫34を削減するためのリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画を最適化する方法について説明する。これには、第1の対策と第2の対策とがある。
(1)第1の対策:
これは、リサイクル材の生産計画を最適化するものである。現状では、リサイクル工程6でのリサイクル材の月別リサイクル材生産量26(図6,図9)の傾向を回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25(図5,図9)の傾向に合わせている。これは、分解工程6から供給されるプラスチックを直ちにリサイクル工程6でリサイクル処理することにより、リサイクル前在庫33(図11)を減らすことができるからである。しかし、このようにすると、図9から明らかなように、月別リサイクル材生産量26のピーク(6月〜9月)が製造工程1の月別製品生産量21(図4,図9)のピーク(4月〜7月)からはずれてしまうために、製品生産量が増加しないのに対して製造工程1へのリサイクル材の供給が増え、このため、製造前在庫34が増えることになる。
そこで、この実施形態では、第1の対策として、リサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26が回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25とリサイクル材再利用製品の製造工程1の月別製品生産量21との間になるようにするものである。これによると、リサイクル前在庫33は増えることになるが、製造前在庫34を減らすことができるので、リサイクル前在庫33と製造前在庫34の合計値を減らすことが可能である。
リサイクル前在庫33と製造前在庫34の合計値を最小にするリサイクル材の生産計画は、サーバ10(図2)において、次のようにして求めることができる。
まず、回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25、即ち、季節変動を含む素材のリサイクル工程6への月別の予測供給量(即ち、回収・分解工程4/5での月別分解処理量24/25に相当)とリサイクル材を使用する製品工程1の月別製品生産量21を取得して記憶する。そして、リサイクル材の生産計画、即ち、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26を回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25と製造工程1でのリサイクル材再利用製品の月別製品生産量21との間の値とするか、あるいはこれら回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25と製造工程1の月別製品生産量21とのいずれか一方と同値にする(即ち、図9のように各グラフをまとめて表わした場合、グラフ26の×印のマークがグラフ24/25の三角のマーク,グラフ21の菱形のマークのいずれかと一致するか、三角のマークと菱形のマークとの間にある)ことにより、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26がその前後の工程、即ち、回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25と製造工程1の製品生産量21に比べて大き過ぎたり、少な過ぎたりすることがないので、リサイクル前在庫33と製造前在庫34の合計値は最小となる。これが、リサイクル材の生産計画が満たすべき第1の条件である。
次に、回収・分解工程4/5が、リサイクル工程6を介さないで、製品の製造工程1に直結した場合の製造前在庫(以下、図11における製造前在庫量34と区別するために、中間在庫という)35を求める。
図12は回収・分解工程4/5が製造工程1に直結した場合の中間在庫35を年間生産量に対する月別の在庫量比率で示す図である。
同図において、この中間在庫35は図11でのリサイクル前在庫33と製造前在庫34との合計値の最小値であり、この最小値よりも小さくなることはない。そして、第1の条件を満たさなくても、設定したリサイクル材の生産計画から計算されるリサイクル前在庫33と製造前在庫34との両方が、各月で図12に求めた中間在庫35を超えなければ、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との合計値は最小となる。これが、リサイクル材の生産計画が満たすべき第2の条件となる。
以上のように、リサイクル材の生産計画が上記第1の条件または第2の条件を満たせば、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との合計値は最小となる。
実際のリサイクル材の生産計画の最適化は、次のように行なわれる。
リサイクル材の生産は装置主体で行なうものと考えられる。装置の購入や廃棄を頻繁に行なうと、コストがかかるので、製品生産量はなるべく一定の方がよい。回収・分解工程4/5での使用済回収製品の回収・分解の処理計画と製造工程1でのリサイクル材再利用製品の生産計画とを比較した場合、製造工程1の方が装置主体の性格が強いので、図4に示すように、製造工程1の月別製品生産量21の変化は少ない方がよい。
そこで、リサイクル材の生産計画の基本とするものを、製造工程1の生産計画とする。即ち、図13に示すように、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26を製造工程1での月別製品生産量21に合わせる。これにより、上記の第1の条件が満たされることになる。月別リサイクル材生産量26を図13のようにした場合の各工程間の在庫量を図14に示す。
図14を図11と比べると、販売前在庫31と回収前在庫32には変化がないが、リサイクル前在庫33が、9月をピークとして、7月〜3月で増え、逆に、製造前在庫34は年間0%となる。この場合のリサイクル前在庫33と製造前在庫34との4月から3月までの12か月の在庫比率の合計(即ち、図14での各月の三角のマークで示す在庫比率と×印のマークで示す在庫比率(=0%)との総和)は174%であって、図9に示すように、リサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26を回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25に合わせた場合での図11に示すリサイクル前在庫33と製造前在庫34との4月から3月までの12か月の在庫比率の合計が189%になるのに比べ、年間合計の在庫量を減らすことができる。当然のことながら、図14に示すリサイクル前在庫33は、製造前在庫34が年間0%であるから、図12に示す回収・分解工程4/5を製造工程1に直結した場合の中間在庫35に等しい。
なお、図14に示す在庫比率の場合、図11に示す在庫比率に比べ、製造前在庫34は減るが、リサイクル前在庫33が増えるので、リサイクル事業者の在庫コストが増えることになる。しかし、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との合計値が減ることになるため、両者を合わせた在庫コストが減るので、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26を製造工程1の月別製品生産量21に合わせるように、製造事業者からリサイクル事業者へ協力を依頼することになる。
次に、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26を製造工程1での月別製品生産量21に合わせた図13におけるリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26を、全体として、図15に示すように、製造工程1の月別製品生産量21より2ヶ月後ろにずらして、6月から9月までの間で増産してピークとし、4,5月と10月〜3月のリサイクル材の生産量が少なくなるようにする。このように、製造工程1の製品生産量21のピークを後ろに2ヶ月ずらすのは、このピークを回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25のピークに合わせるためである。
しかし、このようにすると、9月において、リサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26が製造工程1の製品生産量21と回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25との中間値あるいはそれらの値ではなくなってしまい、リサイクル材の生産計画が満たすべき第1の条件が満たされなくなる。
図16は図15の場合の各工程間の在庫量を示すグラフ図である。
同図において、図15に示すようにリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26を変更した場合のリサイクル前在庫33は、図12に示す回収・分解工程4/5が製造工程1に直結させたときの中間在庫35よりも少なくなっている。同様に、製造前在庫34も、図12に示す中間在庫35よりも少なくなっている。このことから、図15の場合には、リサイクル材の生産計画が満たすべき第2の条件を満たしていることになる。
そして、図16を図14と比べると、リサイクル前在庫33が8月以降減少していき、逆に、製造前在庫34が4月と8月〜3月で増えている。そして、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との比率の12か月分を合計した値は174%となり、図14の場合と同様に最小値となっている。
このように、図15の場合には、リサイクル材の生産計画が満たすべき第1の条件を満たしていないが、第2の条件を満たしており、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との比率の12か月分を合計した値は最小となっている。
図17は図15におけるリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26を全体としてさらに1ヶ月後ろにずらした場合の各工程の月別の生産・販売・処理量を示す図である。
同図において、この場合には、リサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26が7月〜10月でピークとなるように、リサイクル材を増産し、4月〜6月及び11月〜3月でリサイクル材の生産量が少なくするようにしている。
図18はこのときの各工程間の在庫量を示すグラフ図である。
同図において、この場合のリサイクル前在庫33は、7月で図12に示す中間在庫35よりも多くなっている。また、製造前在庫34は、3月で図12の中間在庫35よりも多くなっている。このように、リサイクル前在庫33と製造前在庫34が中間在庫35を越えるため、リサイクル材の生産計画が満たすべき上記第2の条件を満たすことができない。このとき、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との12か月分の合計値も228%となって、図14の場合の174%よりも多くなっている。このことから、図17に示すリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26は、リサイクル材の生産計画が満たすべき第1,第2の条件を満たさなくなる。
以上のように、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26を製造工程1での月別製品生産量21に合わせることにより(図13)、リサイクル材の生産計画が満たすべき第1の条件が満たされ、製造工程1の製品生産量21のピークを回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25のピークに合わせることにより(図15)、リサイクル材の生産計画が満たすべき第2の条件の方が満たされることになり、いずれの場合も、リサイクル前在庫33と製造前在庫34との4月から3月までの12か月の在庫比率の合計が最小となって、これらの在庫コストを低減できる。
(2)第2の対策:
これは、リサイクル材再利用製品におけるプラスチックのリサイクル材利用率β(図7)を変化させることにより、リサイクル材再利用製品でのリサイクル材の使用量を変化させて製品前在庫34を削減するものである。
なお、ここでは、プラスチックのリサイクル材利用率βに対して下限値20%という法規制がかかっており、また、技術的制約により、リサイクル材利用率βの上限値は40%になっているものとする。そして、製造工程1での製造設備としては、リサイクル材利用率βを20%から40%まで変えることができるものとする。
但し、一般に、リサイクル材利用率βを上げると、材料特性のばらつきが大きくなるために、プラスチックの射出成形でリサイクル材再利用製品を製造する場合、射出成形時間を長くすることにより、材料特性がばらついても、同じ品質の製品を作るようにする必要がある。そのため、リサイクル材利用率βを上げられるのは、製造工程1の製品生産量21が低いときのみである。これは、今回対象としているエアコンの製造の場合には、8月から3月までとなる。また、リサイクル材利用率βを上げることによって製品前在庫34を減らせるのは、リサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26が製造工程1の月別製品生産量21よりも多いときであり、図15の場合には、8月と9月とがこれに該当する。そこで、このときのリサイクル材利用率βを通常の2倍とする。
図19は以上の条件をもとにしたプラスチック材再利用製品でのプラスチックの月別のリサイクル材利用率β(図7)を示す図であり、ここでは、例えば、図15に示すように、リサイクル工程6での月別リサイクル材生産量26が製造工程1の月別製品生産量21よりも多い8月と9月では、リサイクル材利用率βを40%とし、それ以外では、リサイクル材利用率βを20%または25%とする。
図20はプラスチックのリサイクル材利用率βを図19に示すように設定したときの各工程間の在庫量の具体例を示す図である。
同図において、この具体例では、図16に示す在庫量と比べると、9月から3月にわたって製造前在庫34が減少している。製造前在庫34の比率の12か月分の合計値は、リサイクル材利用率βを一定にした場合(図16の場合)に73%であるのに対し、リサイクル材利用率βを変化させた場合(図20の場合)には、58%となり、製造前在庫34を減らすことができる。
図21は本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置の一実施形態を示すブロック図であって、40〜47は記憶部、48は計算部、49は計画記憶部、50は計画出力部である。
同図において、図2におけるサーバ10には、記憶部40〜47,計算部48,計画記憶部49及び計画出力部50からなるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置が設けられている。かかる装置において、記憶部40には、図7で説明したリサイクル率αの下限値(図7での80%)が記憶されており、記憶部41に図7(a),(b)に示すような使用済回収製品17の素材構成が、記憶部42に図7(a),(c)に示すようなリサイクル材再利用製品18の素材構成が夫々記憶されている。また、記憶部43には、リサイクル材利用率βの下限値(図19での20%)が、記憶部44に、同じく上限値(図19での40%)が夫々記憶されている。これら記憶部40〜44に記憶される上記の情報は、図示しない入力手段から入力される。
さらに、記憶部45には、リサイクル工程6への素材の図10に示すような予測供給量が記憶される。この素材の予測供給量は、先の回収・分解工程4/5の月別分解処理量24/25に相当するものであって、回収・分解PC14/15(図2)から提供されるものである。また、記憶部46には、製造工程1でのリサイクル材再利用製品の生産計画が記憶されるものであって、この生産計画は、先の製造工程1の月別製品生産量21に相当するものであり、製造PC11(図2)から提供されるものである。
計算部48は、これら記憶部40〜46に記憶されている情報をもとに、図7で説明したようにして、リサイクル材再利用製品18が負担すべき素材使用の分担割合ηとリサイクル工程6でのリサイクル材の生産計画を計算し、このリサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合ηを記憶部48に記憶し、リサイクル工程6のリサイクル材の生産計画を計画記憶部49に記憶する。記憶部49に記憶されたリサイクル材の生産計画は、先のリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26に相当するものであり、計画出力部50からリサイクルPC16や製造PC11(図2)に送られる。
図22は図21における記憶部40に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、項目「リサイクル率下限値」とその値とから構成される。ここでは、図7(b)を例として、リサイクル率αの下限値を80%としている。
図23は図21における記憶部41に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、「素材名」と「構成割合」との項目からなり、図示するように、素材名毎にその構成割合が設定されている。ここでは、一例として、各素材及びそれらに対する構成割合を図7(a),(b)に示すものとしている。
図24は図21における記憶部42に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、「素材名」と「構成割合」との項目からなり、図示するように、素材名毎にその構成割合が設定されている。ここでは、一例として、素材及びそれらに対する構成割合を図7(a),(c)に示すものとしている。
図25は図21における記憶部43に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、項目「リサイクル材利用率下限値」とその値とから構成されている。ここでは、図19を例として、リサイクル材利用率βの下限値を20%としている。
図26は図21における記憶部44に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、項目「リサイクル材利用率上限値」とその値とから構成されている。ここでは、図19を例として、リサイクル材利用率βの上限値を40%としている。
図27は図21における記憶部45に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、ここでは、図10を例として、リサイクル工程6への素材の月別の予測供給量のデータが記憶される。
図28は図21における記憶部46に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、これは製造PC11(図2)から提供された製造工程1のリサイクル材再利用製品の生産計画が記憶される。この生産計画は、先の製造工程1での月別製品生産量21に相当する
図29は図21における記憶部47に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、これは、図21の計算部48で計算されたリサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合η(図7の場合、8.6%)が記憶される。
図30は図21における記憶部49に記憶された情報のデータ構造を示す図であって、計算部48で計算されたリサイクル工程6でのリサイクル材の生産計画が、製造工程1の月別製品生産量21及び月別リサイクル材利用率βの変更計画とともに、記憶される。
図31は本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法の上記実施形態を図21における計算部48による処理手順として示すフローチャートである。
同図において、まず、リサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合ηの計算を行なう(ステップS200)。この計算は、先に図7を用いて説明したように行なわれる。この場合、この分担割合ηはリサイクル材利用率βに応じたものであり、例えば、図7に示す使用済回収製品17,リサイクル材再利用製品18に対し、図19に示すように、記憶部43に記憶されているリサイクル材利用率βの下限値が20%、記憶部44に記憶されているリサイクル材利用率βの上限値が40%である場合には、リサイクル材利用率βの20%の下限値に対しては、この分担割合ηは8.6%であるが、40%の上限値に対しては、この分担割合ηが43%×0.4=17.2%となる。
次に、記憶部45に記憶されているリサイクル工程6への素材の予測供給量(図17)に、ステップS200で求めたリサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合ηを乗算することにより、リサイクル材再利用製品が負担するべき素材の供給量ρを計算する(ステップS201)。この供給量ρが上記の回収・分解工程4/5での月別分解処理量24/25に相当する。そして、リサイクル工程6のリサイクル材の月別の生産計画(即ち、先の月別リサイクル材生産量26に相当)を複数作成し(ステップS202)、作成したこのリサイクル工程6の生産計画でのリサイクル材の生産量が、各月毎に、ステップS201で求めたリサイクル材再利用製品が負担するべき素材の供給量ρと記憶部46(図11)に記憶されているリサイクル材再利用製品の生産計画(図28:先の製造工程1の月別製品生産量21に相当)との間に入っているか否か(この供給量ρとこの生産計画のいずれかと一致する場合も含む)、即ち、上記第1の条件を満たしているか否かを確認する(ステップS203)。
この第1の条件を満たしていない場合には、第2の条件を満たすかを確認する(ステップS204)。第2の条件も満たしていない場合には、作成した全ての生産計画が終了したかどうかを確認する(ステップS206)。終了していない場合には、ステップS203の前に戻って、リサイクル工程6の別の生産計画を対象とし、ステップS203に進む。そして、第1,第2の条件を満たすまでステップS203,S204,S202の一連の処理を繰り返す。
第1の条件を満たす場合(ステップS203)、もしくは第1の条件は満たさないが、第2の条件を満たしている場合(ステップS204)には、リサイクル材利用率βの変更計画(即ち、リサイクル材再利用製品の生産計画)を作成し(ステップS205)、作成した全ての生産計画が終了したかどうかを確認する(ステップS206)。終了していない場合には、ステップS203の前に戻る。終了した場合には、作成した生産計画のうち、リサイクル前在庫と製造前在庫との合計が最も少ないものを最終的なリサイクル工程6の生産計画及びリサイクル材利用率の変更計画として採用し(ステップS207)、処理を終了する。
図32は図31におけるステップS202の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、図31のステップS201での処理が終了すると、まず、月を表わす変数Nを0に設定する(ステップS301)。次に、図21での記憶部46からリサイクル材再利用製品の生産計画(図28)を取り込み、これをNヶ月ずらしたもの(この場合には、N=0であるから、この生産計画自体)をリサイクル工程6のリサイクル材の生産計画とする(ステップS302)。次に、Nが11未満か確認する(ステップS303)。そして、Nが11未満の場合には、変数Nに1だけインクリメントし(ステップS304)、ステップS302の前に戻ってステップS302に進む。
ステップS302では、図21での記憶部46からリサイクル材再利用製品の生産計画(図28)を再度取り込み、これをNヶ月ずらしたもの(この場合には、ステップS304により、N=1であるから、この生産計画を1ヶ月後ろにずらしたもの)をリサイクル工程6のリサイクル材の生産計画とし、変数Nをさらに1だけインクリメントした(ステップS304)後、ステップS302の前に戻る。
以下同様にして、変数Nが11以上となるまで、ステップS302,S303,S304からなる一連の処理が繰り返される。そして、変数Nが11以上となったとき、処理を終了する(ステップS307)。
このようにステップS202で作成されたもののうち、ステップ203で第1の条件を、あるいはステップS204で第2の条件を満たし、かつステップ205でリサイクル材利用率βの変更計画を作成した結果、リサイクル前在庫33と製造前在庫との12ヶ月分の合計の値が最小となったものが求めるリサイクル工程6のリサイクル材の生産計画として図21の計画記憶部49に記憶されるのである。図30でのリサイクル工程のリサイクル材の生産計画は、このようにして得られたリサイクル工程6のリサイクル材の生産計画を数値例でもって具体的に示したものである。
図21の計画記憶部49には、図30に示すように、図28に示すリサイクル材再利用製品の生産計画も記憶されるが、上記のようにして得られたリサイクル工程6のリサイクル材の生産計画は、図13で説明したように製造工程1の月別生産量21に一致させたリサイクル工程6の月別リサイクル材生産量26を、図15で説明したように、2ヶ月後ろにずらしたものである。
図33は図31におけるステップS204の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、まず、リサイクル工程6前の在庫(即ち、先のリサイクル前在庫33)を計算し(ステップS401)、製造工程1前の在庫(即ち、先の製造前在庫34)を計算し(ステップS402)、リサイクル材再利用製品が負担するべき素材の供給量を製造工程1が直接処理する場合の在庫(即ち、図12で説明した中間在庫35)を計算する(ステップS403)。
次に、リサイクル工程6前の在庫(リサイクル前在庫33)と製造工程1前の在庫(製造前在庫34)とが、各月でリサイクル材再利用製品が負担するべき素材の供給量を製造工程1が直接処理する場合の在庫(中間在庫35)を超えているか確認する(ステップS404)。超えていない場合には、第2の条件を満たしているとして(ステップS405)、図31のステップS205に進み、超えている場合には、第2の条件を満たしていないとして(ステップS406)、図31のステップS202に進み、このステップS204の処理を終了する。
図34は図33におけるステップS401,S402,S403の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、まず、変数Nを開始月とする(ステップS501)。例えば、図9の場合には、開始月は4月であるので、N=4とする。
次に、(N−1)月の当該工程前の在庫(例えば、図33のステップS401の場合には、リサイクル工程前の在庫(リサイクル前在庫33))に、N月の当該工程への供給量、即ち、前工程(例えば、当該工程がリサイクル工程6である場合、回収・分解工程4/5)のN月の生産量を加算し、N月の当該工程の生産量(当該工程がリサイクル工程6の場合、そのN月のリサイクル材生産量)を減算して、N月の当該工程前の在庫を求める(ステップS502)。
次に、Nが終了月(図9の場合には、3月)か否かを確認し(ステップS503)、終了月でない場合には、Nを1だけインクリメントして(ステップS504)、ステップS502に戻り、次の月でのステップS502からの処理を繰り返す。そして、N月が終了月になると、図33におけるステップS401,S402,S403での在庫計算が終了することになる。
図35は図31におけるステップS205の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、まず、変数Nを開始月(先の各例では、4月)とする(ステップS601)。次に、製品工程1のN月の生産量がその年平均値より低いか確認する(ステップS602)。低い場合には、このN月のリサイクル工程6のリサイクル材生産量が製造工程1のリサイクル材再利用製品のこの生産量よりも多いか否か確認する(ステップS603)。多い場合には、このときのリサイクル材利用率βをリサイクル材利用率βの上限値としステップS604)、ステップS605に進む。以下である場合には、リサイクル材利用率βはそのままとして、ステップS605に進む。また、ステップS602で製品工程1のN月の生産量が年平均値よりも高い場合には、ステップS605に進む。
ステップS605では、変数Nが終了月(先の各例では、3月)を表わすか否かを確認する(ステップS325)。終了月でない場合には、変数Nを1だけインクリメントし(ステップS326)、ステップS602に戻り、次の月についてステップS602からの上記処理を繰り返す。そして、変数Nが終了月になるまでこれを繰り返し、終了月になると、月毎のリサイクル材利用率βが決まり、リサイクル材利用率βの変更計画が得られることになる。
得られたこのリサイクル材利用率βの変更計画は、図31のステップS203で得られたリサイクル工程6でのリサイクル材の生産計画及び製造工程1のリサイクル再利用製品の生産計画に対して、図19及び図20で説明したように、生産工程1での製造前在庫34を低減させるようにした製造工程1での月別のリサイクル材利用率βを規定するものである。図30に示すリサイクル材利用率βの変更計画は、このようにして得られたリサイクル材利用率βの変更計画を具体的な数値でもって表わしたものであって、図21での計画記憶部49に記憶されるものである。
図30に示す上記のようにして得られたリサイクル材利用率βは、図19,図20の説明のように、リサイクル工程6のリサイクル材の生産計画が製造工程1のリサイクル材再利用製品の生産計画よりも多い8月及び9月で上限の40%とし、これら以外の月では、下限値の20%あるいは25%と低くなっている。これにより、図19及び図20で説明したように、生産工程1での製造前在庫34を低減させることができるのである。
以上、本発明によるリサイクル材の生産計画を作成する方法とリサイクル材再利用製品の生産計画(リサイクル材利用率βの変更計画)の作成方法の一実施形態について説明したが、本発明によると、年の途中で回収実績,リサイクル材生産実績,年の途中以降の回収予測と製品需要予測及び今後のリサイクル材の生産計画及びリサイクル材再利用製品の生産計画とから、予想される年間のリサイクル率αを計算し、法律で求められているリサイクル率αの達成が不可能であるという警告を出すことも可能である。
製品の製造からリサイクルまでの製品,素材,リサイクル材の流れを示す図である。 図2は本発明を用いた計画立案システムの一実施形態を示す構成図である。 図1における販売工程2での製品の月別製品販売量を年間製品販売量に対する比率で示すグラフ図である。 図1における製造工程1での製品の月別生産量を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 図1における回収・分解工程4/5での使用済回収製品の月別分解処理量を年間分解処理量に対する比率で示すグラフ図である。 図1におけるリサイクル工程6でのリサイクル材の月別生産量を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 エアコンを例とした使用済回収製品での素材のこれと同じ製品への再利用を示す図である。 リサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合の計算方法の一具体例を示すフローチャートである。 図3〜図6のグラフを1つにまとめて示す各工程の月別の生産・販売・処理量のグラフ図である。 図2における回収・分解工程4/5からリサイクル工程6への素材の月別の予測供給量の例を示す図である。 図9に示す生産量の場合の各工程間の月別在庫量の年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 図2における回収・分解工程4/5が製造工程1に直結した場合の月別の中間在庫を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 リサイクル工程のリサイクル材生産量を製造工程の生産量に合わせた場合の各工程の月別の生産量,製品販売量,処理量を示すグラフ図である。 図13に対する各工程間の在庫量を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 リサイクル工程でのリサイクル材生産量を製造工程の生産量から2ヶ月ずらしたときの各工程の月別の生産量,製品販売量,処理量を示すグラフ図である。 図15に対する各工程間の在庫量を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 リサイクル工程でのリサイクル材生産量を図15よりもさらに1月ずらしたときの各工程の月別の生産量,製品販売量,処理量を示すグラフ図である。 図17に対する各工程間の在庫量を年間生産量に対する比率で示すグラフ図である。 リサイクル工程での月別リサイクル材生産量が製造工程の月別生産量よりも多いときに大きくするようにした月別のリサイクル材利用率βを示すグラフ図である。 プラスチックのリサイクル材利用率βを図19のように設定したときの各工程間の在庫量を年間生産量に対する比率で示す図である。 本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置の一実施形態を示すブロック図である。 図21における記憶部40に記憶されたリサイクル率αの下限値のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部41に記憶された使用済回収製品の素材構成のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部42に記憶されたリサイクル材再利用製品の素材構成のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部43に記憶されたリサイクル材利用率β下限値のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部44に記憶されたリサイクル材利用率β上限値のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部45に記憶されたリサイクル工程への予測供給量のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部46に記憶されたリサイクル材再利用製品の生産計画のデータ構造を示す図である。 図21における記憶部47に記憶されたリサイクル材再利用製品が負担するべき素材使用の分担割合のデータ構造を示す図である。 図21における計画記憶部49に記憶されたデータの構造を示す図である。 本発明によるリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法の一実施形態を図21における計算部の処理手順として示すフローチャートである。 図31におけるステップS202の一具体例を示すフローチャートである。 図31におけるステップS204の一具体例を示すフローチャートである。 図33におけるステップS401,S402,S403夫々の一具体例を示すフローチャートである。 図31におけるステップS205の一具体例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 製造工程
2 販売工程
3 使用工程
4 回収工程
5 分解工程
6 リサイクル工程
10 サーバ
11 製造PC
12 販売PC
13 回収・分解PC
14 リサイクルPC
21 月別生産量
22 月別製品販売量
24/25 月別分解処理量
26 月別リサイクル生産量
31 販売前在庫
32 回収前在庫
33 リサイクル前在庫
34 製造前在庫
35 中間在庫
40〜47 記憶部
48 計算部
49 計画記憶部
50 計画出力部

Claims (9)

  1. 使用済回収製品の素材のうちのリサイクル材とすべき割合を示すリサイクル率の下限値が予め決められており、回収・分解工程から供給される使用済回収製品の素材をリサイクルするリサイクル工程でのリサイクル材の生産計画の作成方法であって、
    該リサイクル工程でのリサイクル材の生産量が、各月で、該回収・分解工程での該使用済回収製品の処理量と製造工程でのリサイクル材再利用製品の計画された生産量とのいずれかに等しいか、該回収・分解工程での該使用済回収製品の処理量と製造工程でのリサイクル材再利用製品の計画された生産量との間とする生産計画を該リサイクル材の生産計画とすることを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案方法。
  2. 請求項1において、
    前記リサイクル工程でのリサイクル材の生産量を、各月で、前記製造工程でのリサイクル材再利用製品の生産量と等しくしたことを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記回収・分解工程での前記使用済回収製品の処理量は、前記回収・分解工程から前記リサイクル工程への素材の予測供給量のうちの前記リサイクル率の下限値で決まる割合の供給量であるリサイクル再利用製品が負担するべき素材の供給量であることを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案方法。
  4. 使用済回収製品の素材のうちのリサイクル材とすべき割合を示すリサイクル率の下限値が予め決められており、回収・分解工程から供給される使用済回収製品の素材をリサイクルするリサイクル工程でのリサイクル材の生産計画の立案方法であって、
    該リサイクル工程でのリサイクル前の素材の月別の在庫量の第1の計算工程と、
    リサイクル材再利用製品の製造工程での該リサイクル材再利用製品への使用前のリサイクル材の月別の在庫量の第2の計算工程と、
    該回収・分解工程を該製造工程に直結したときの該製造工程での該リサイクル材再利用製品への使用前の素材の月別の在庫量の第3の計算工程と、
    該第1の計算工程で得られた該素材の月別の在庫量と該第2の計算工程で得られた該リサイクル材再利用製品への使用前のリサイクル材の月別の在庫量がともに、該第3の計算工程で得られた該素材の月別の在庫量を超えることがない該リサイクル工程でのリサイクル材の月別の生産量の計画を作成する作成工程と
    からなり、該作成工程で作成される該計画を該リサイクル工程のリサイクル材の生産計画とすることを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案方法。
  5. 請求項4において、
    前記作成工程で作成された前記リサイクル工程のリサイクル材の生産計画は、該生産計画によるリサイクル材の生産量のピーク月が前記回収・分解工程でのリサイクル材の生産量のピーク月に合うようにした生産計画であることを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案方法。
  6. 製造工程で製造される製品でのリサイクル材利用率の下限値及び上限値が予め決められており、該リサイクル工程でリサイクル生産されたリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法であって、
    該製造工程でのリサイクル材を使用する製品の月々の生産量の計画を作成する第1の作成工程と、
    該第1の作成工程で作成された該製品の生産量の計画で生産量が少ない月を検出する第1の検出工程と、
    該第1の検出手段で検出された月のうち、該リサイクル工程でのリサイクル材の生産量よりも少ない製品の生産量の月を検出する第2の検出工程と、
    該第2の検出手段で検出された該製品の生産量の月で上限とし、それ以外の月では、下限値もしくは下限値と上限値との間とする該リサイクル材利用率の変更計画を作成する第2の作成工程と
    からなり、該第1の作成工程で作成された該製造工程でのリサイクル材を使用する製品の月々の生産量の計画と該第2の作成工程で作成された該リサイクル材利用率の変更計画とからなるリサイクル材を使用する製品の生産計画とすることを特徴とするリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案方法。
  7. 予め決められたリサイクル率の下限値を記憶する第1の手段と、
    使用済回収製品の素材構成を記憶する第2の手段と、
    リサイクル材を使用する製品の素材構成を記憶する第3の手段と、
    リサイクル材を使用する製品でのリサイクル材利用率の下限値を記憶する第4の手段と、
    該第1の手段での該リサイクル率の下限値,該第2の手段での該使用済回収製品の素材構成,該第3の手段での該リサイクル材を使用する製品の素材構成及び該第4の手段での該リサイクル材利用率の下限値を用いて、該リサイクル率の下限値を遵守するために、該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を計算する第5の手段と、
    該第5の手段から得られた該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を記憶する第6の手段と、
    素材のリサイクル工程への予測供給量を記憶する第7の手段と、
    製造工程での該リサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第8の手段と、
    該第8の手段での該素材のリサイクル工程への予測供給量に該第6の手段での該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を乗算して得られる該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材の供給量と該リサイクル材を使用する製品の生産計画とから、該リサイクル工程でのリサイクルする前の素材の在庫と該製造工程での該リサイクル材を使用する製品に使用する前のリサイクル材の在庫の合計を最小にするリサイクル工程の生産計画を計算する第9の手段と、
    該第9の手段で得られた該リサイクル工程の生産計画を記憶する第10の手段と、
    該第10の手段に記憶した該リサイクル工程の生産計画を出力する手段と
    を備えたことを特徴とするリサイクル材の生産計画の立案装置。
  8. 予め決められたリサイクル材を使用する製品のリサイクル材利用率の下限値及び上限値を記憶する第1の手段と、
    リサイクル工程のリサイクル材の生産計画を記憶する第2の手段と、
    製造工程でのリサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第3の手段と、
    該第1の手段の該リサイクル材利用率の下限値及び上限値と、該第2の手段の該リサイクル工程の生産計画と、該第3の手段の該製造工程でのリサイクル材を使用する製品の生産計画とから、該リサイクル工程と該製造工程との間の在庫を最小にするリサイクル材利用率の変更計画を計算する第4の手段と、
    該第4の手段で得られた該リサイクル材利用率の変更計画を記憶する第5の手段と、
    該第5の手段の該リサイクル材利用率の変更計画を含むリサイクル材を使用する製品の生産計画を出力する第6の手段と
    を備えたことを特徴とするリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置。
  9. 予め決められたリサイクル率の下限値を記憶する第1の手段と、
    使用済回収製品の素材構成を記憶する第2の手段と、
    リサイクル材を使用する製品の素材構成を記憶する第3の手段と、
    予め決められた該リサイクル材を使用する製品のリサイクル材利用率の下限値及び上限値を記憶する第4の手段と、
    該第1の手段の該リサイクル率の下限値と、該第2の手段の該使用済回収製品の素材構成と、該第3の手段の該リサイクル材を使用する製品の素材構成と、該第4の手段の該リサイクル材利用率の下限値とから、該リサイクル率の下限値を遵守するために、該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を計算する第5の手段と、
    第5の手段で得られた該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材使用の分担割合を記憶する第6の手段と、
    素材の該リサイクル工程への予測供給量を記憶する第7の手段と、
    該リサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第8の手段と、
    該第7の手段の該リサイクル工程への予測供給量に該第6の手段の該リサイクル材を使用する製品の素材使用の分担割合を乗算することによって得られる該リサイクル材を使用する製品が負担するべき素材の供給量と該第8の手段の該リサイクル材を使用する製品の生産計画とから、該リサイクル工程でリサイクルされる前の素材の在庫と該製造工程で該リサイクル材を使用する製品に使用される前のリサイクル材の在庫とを最小にするリサイクル工程の生産計画を計算する第9の手段と、
    該第9の手段で得られた該リサイクル工程の生産計画と、該第8の手段の該リサイクル材を使用する製品の生産計画と、該第4の手段の該リサイクル材利用率の下限値及び上限値とから、該リサイクル工程と該製造工程と間の在庫を最小にするリサイクル材利用率の変更計画を計算する第10の手段と、
    該第9の手段で得られた該リサイクル工程の生産計画と該第10の手段で得られた該リサイクル材利用率の変更計画とを含むリサイクル材を使用する製品の生産計画を記憶する第11の手段と、
    該第11の手段の該リサイクル材を使用する製品の生産計画を出力する手段と
    を備えたことを特徴とするリサイクル材の生産計画及びリサイクル材を使用する製品の生産計画の立案装置。
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