JP2006304523A - 配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 導体の接続部の接触抵抗値を簡易に連続して把握できる配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法を提供すること。
【解決手段】 配電線3と配電線5との接続部に温度センサ9を設置し、接続部の温度を測定する。また、配電線5の、配電線3との接続部付近に電流センサ11を設置し、配電線5の電流を測定する。さらに、配電盤1の近傍に温度センサ7を設置し、周囲温度を測定する。温度センサ9は、接続部の温度と温度センサ7から受信した周囲温度との差を算出すると同時に、電流センサ11から電流測定値を受信し、接続部の接触抵抗値を算出する。運転管理室13に設置された受信用センサ15は、温度センサ9から接触抵抗値と電流測定値を受信して規定値を超えているかどうかを判定し、データ管理・解析用コンピュータ17は、受信用センサ15から接触抵抗値と電流測定値を取得してこれらの傾向を管理する。
【選択図】 図1
【解決手段】 配電線3と配電線5との接続部に温度センサ9を設置し、接続部の温度を測定する。また、配電線5の、配電線3との接続部付近に電流センサ11を設置し、配電線5の電流を測定する。さらに、配電盤1の近傍に温度センサ7を設置し、周囲温度を測定する。温度センサ9は、接続部の温度と温度センサ7から受信した周囲温度との差を算出すると同時に、電流センサ11から電流測定値を受信し、接続部の接触抵抗値を算出する。運転管理室13に設置された受信用センサ15は、温度センサ9から接触抵抗値と電流測定値を受信して規定値を超えているかどうかを判定し、データ管理・解析用コンピュータ17は、受信用センサ15から接触抵抗値と電流測定値を取得してこれらの傾向を管理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法に関するものである。
従来、受配電設備において、運転管理上、接続部の接触抵抗値の管理が有効であると考えられていた。そこで、(1)受配電設備点検時に専用計器を用いて導体の接続部の接触抵抗値を測定していた。また、接続部に緩みがあると接触抵抗が増加して発熱することから、(2)導体の接続部分の温度変化を連続して測定していた。
図5は、配電盤101の平面図を示す。配電盤101内には、導体である配電線103、配電線103から枝分かれした配電線105−(n−1)、配電線105−n、配電線105−(n+1)…が設置される。配電線103と配電線105−(n−1)、配電線105−n、配電線105−(n+1)…との接続部には、温度テープ107−(n+1)、温度テープ107−n、温度テープ107−(n+1)…が設置される。
導体の温度変化は、例えば、図5に示すような温度テープを用いて測定されていた。また、導体に温度変化で周波数が変わる温度発信装置を取り付けて測定する方法もあった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、(1)の方法は、受配電設備を停電させて点検する際に測定器を持ち込んで接触抵抗値を測定するものであり、1〜2年に1度の点検周期に応じた離散データしか収集できなかった。そのため、データの傾向を管理することができず、点検インターバル間のトラブルが懸念された。
(2)の方法は、接続部の温度変化を連続して測定するものであるが、接続部の温度は接触抵抗の増加だけでなく、室温や負荷(電流)量等のパラメータによっても変化するため、換算や計算が必要となり、簡易かつ連続的な測定・管理が難しかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、導体の接続部の接触抵抗値を簡易に連続して把握できる配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法を提供することにある。
前述した目的を達成するための第1の発明は、周囲温度を測定する第1の温度センサと、配電線の接続部に設置された第2の温度センサと、配電線に設置された電流センサと、を具備し、前記第1の温度センサを用いて計測された前記周囲温度と、前記第2の温度センサを用いて計測された温度測定値と、前記電流センサを用いて計測された電流測定値とを用いて前記接続部の接触抵抗値を算出し、前記接触抵抗値および前記電流測定値に基づいて、配電設備の健全性を判定することを特徴とする配電設備の管理システムである。
第1の温度センサは、配電盤が配置される場所(変電室内や自家発電機室内、屋外等)の周囲温度を測定するためのものである。第1の温度センサは、周囲温度が代表値で良い場合には、代表温度を測定できる位置に設置される。第1の温度センサは、周囲温度を配電盤毎に測定する必要がある場合には、各配電盤内に設置される。
第1の発明では、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサとして、例えば、センサ部と中央処理装置と無線通信部とを有するユビキタスセンサを用いる。この場合、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサは、それぞれ、センサ部を用いて周囲温度、温度測定値、電流測定値を測定する。次に、無線通信部を用いて互いに必要な測定値を送受信する。そして、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサのいずれかが、中央処理装置を用いて接続部の接触抵抗値を算出し、配電設備の健全性を判定する。なお、接触抵抗値の算出、健全性の判定は、3つのセンサのうちの同一のものが行うとは限らない。
さらに、上述したようなユビキタスセンサであり、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサからデータを取得してコンピュータに送信する受信用センサをさらに設けてもよい。この場合、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサ、受信用センサが、無線通信部を用いて互いに必要な測定値を送受信し、受信用センサがコンピュータに必要な測定値を送信する。そして、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサ、受信用センサ、コンピュータのいずれかが接続部の接触抵抗値を算出し、配電設備の健全性を判定する。なお、接触抵抗値の算出、健全性の判定は、4つのセンサとコンピュータのうちの同一のものが行うとは限らない。
第1の発明では、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサとして、従来の温度テープや電流計を用い、周囲温度、温度測定値および電流測定値を取得してコンピュータに送信する受信機をさらに設けてもよい。この場合、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサは、それぞれ、周囲温度、温度測定値、電流測定値を測定する。次に、受信機がこれらの測定値を取得してコンピュータに送信し、コンピュータが接続部の接触抵抗値を算出して配電設備の健全性を判定する。
第2の発明は、周囲温度を測定する第1の温度センサと、配電線の接続部に設置された第2の温度センサと、配電線に設置された電流センサと、を具備する配電設備の管理システムを用い、前記第1の温度センサを用いて計測された前記周囲温度と、前記第2の温度センサを用いて計測された温度測定値と、前記電流センサを用いて計測された電流測定値とから、前記接続部の接触抵抗値を算出し、前記接触抵抗値と前記電流測定値に基づいて、配電設備の健全性を判断することを特徴とする配電設備の管理方法である。
第1の温度センサは、配電盤が配置される場所(変電室内や自家発電機室内、屋外等)の周囲温度を測定するためのものである。第1の温度センサは、周囲温度が代表値で良い場合には、代表温度を測定できる位置に設置される。第1の温度センサは、周囲温度を配電盤毎に測定する必要がある場合には、各配電盤内に設置される。
第2の発明では、配電設備の管理システムの第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサとして、例えば、センサ部と中央処理装置と無線通信部とを有するユビキタスセンサを用いる。この場合、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサのいずれかが、配電線の接続部の接触抵抗値を算出し、配電設備の健全性を判定する。なお、接触抵抗値の算出、健全性の判定は、3つのセンサのうちの同一のものが行うとは限らない。
さらに、配電設備の管理システムに、上述したようなユビキタスセンサであり、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサからデータを取得してコンピュータに送信するユビキタスセンサである受信用センサをさらに設けてもよい。この場合、受信用センサ、コンピュータ、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサのいずれかが、配電線の接続部の接触抵抗値を算出し、配電設備の健全性を判定する。なお、接触抵抗値の算出、健全性の判定は、4つのセンサとコンピュータのうちの同一のものが行うとは限らない。
第2の発明では、配電設備の管理システムにおいて、第1の温度センサ、第2の温度センサ、電流センサとして、従来の温度テープや電流計を用い、周囲温度、温度測定値、電流測定値を取得してコンピュータに送信する受信機をさらに設けてもよい。この場合、受信機が周囲温度、温度測定値および電流測定値を取得してコンピュータに送信し、コンピュータが配電線の接続部の接触抵抗値を算出して配電設備の健全性を判定する。
本発明によれば、導体の接続部の接触抵抗値を簡易に連続して把握できる配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法を提供できる。
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図1は、配電設備の管理システム2の概要図である。配電設備の管理システム2は、運転管理室13にて、変電室(図示せず)内の配電盤1の運用を管理するものである。図1に示すように、配電盤1内には、導体である配電線3、配電線3から枝分かれした配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…が設置される。
配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…との接続部には、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が設置される。配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…には、配電線3との接続部付近に、電流センサ11−(n−1)、電流センサ11−n、電流センサ11−(n+1)が設置される。
変電室(図示せず)内では、配電盤1の近傍に、温度センサ7が設置される。また、運転管理室13には、受信用センサ15、データ管理・解析用コンピュータ17が設置される。運転管理室13は、変電室(図示せず)との間でデータの送受信が可能な場所に設置される。
図2は、ユビキタスセンサ19の概要図である。図1に示す温度センサ7、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…、電流センサ11−(n−1)、電流センサ11−n、電流センサ11−(n+1)…、受信用センサ15には、図2に示すようなユビキタスセンサ19が用いられる。
図2に示すように、ユビキタスセンサ19は、センサ部21、中央処理装置23、無線通信部25等を有する。センサ部21は、温度や電流等を測定する。中央処理装置23は、測定した温度や電流等を用いた演算等を行う。無線通信部25は、温度や電流等のデータを送受信する。
図3は、配電設備の管理方法のフローチャートを示す。以下に、図3に示すフローチャートに基づいて、配電設備の管理方法について説明する。
配電設備の管理システム2では、温度センサ7が、周囲温度を測定し(ステップ101)、周囲温度を温度センサ9に送信する(ステップ102)。ステップ101では、温度センサ7が、センサ部21を用いて配電盤1の周囲温度を測定する。ステップ102では、図1の矢印Aに示すように、温度センサ7が、無線通信部25を用いて、配電盤1の周囲温度の測定値を温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…に送信する。
また、電流センサ11が、配電線5の電流を測定し(ステップ103)、電流測定値を温度センサ9に送信する(ステップ104)。ステップ103では、電流センサ11−(n−1)、電流センサ11−n、電流センサ11−(n+1)…が、それぞれ、センサ部21を用いて、配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…の電流を測定する。ステップ104では、図1の矢印Bに示すように、電流センサ11−(n−1)、電流センサ11−n、電流センサ11−(n+1)…が、それぞれ、無線通信部25を用いて、電流測定値を温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…に送信する。
ステップ101、ステップ103と並行して、温度センサ9は、接続部の温度を測定する(ステップ105)。ステップ105では、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、センサ部21を用いて、配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…との接続部の温度を測定する。
ステップ105の後、温度センサ9は、周囲温度を温度センサ7から受信し(ステップ106)、周囲温度と接続部の温度の差を算出する(ステップ107)。ステップ106では、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、無線通信部25を用いて、ステップ102で温度センサ7が送信した周囲温度を受信する。ステップ107では、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、中央処理装置23を用いて、ステップ106で受信した周囲温度(T1)と、ステップ105で測定した接続部の温度(T2)との差(T2−T1)を算出する。
ステップ106およびステップ107と並行して、温度センサ9は、電流測定値を電流センサから受信する(ステップ108)。ステップ108では、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、無線通信部25を用いて、ステップ104で電流センサ11−(n−1)、電流センサ11−n、電流センサ11−(n+1)…が送信した配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…の電流測定値を受信する。
ステップ107およびステップ108の後、温度センサ9は、ステップ107で算出した温度差と電流測定値とを用いて接触抵抗値を算出する(ステップ109)。ステップ109では、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、中央処理装置23を用いて、ステップ107で算出した温度差(T2−T1)、ステップ108で受信した電流測定値(I)、配電線の比熱(C)、測定・計算周期(t)から、接触抵抗値(R)を算出する。接触抵抗値Rは、R=(T2−T1)C/I2tで算出される。
ステップ109の後、温度センサ9は、接触抵抗値、電流測定値を受信用センサ15に送信する(ステップ110)。ステップ110では、図1の矢印Cに示すように、温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が、それぞれ、無線通信部25を用いて、ステップ109で算出した接触抵抗値と、ステップ108で受信した電流測定値とを受信用センサ15に送信する。
受信用センサ15は、接触抵抗値、電流測定値を温度センサ9から受信する(ステップ111)。ステップ111では、受信用センサ15が、無線通信部25を用いて、ステップ110で温度センサ9−(n−1)、温度センサ9−n、温度センサ9−(n+1)…が送信した接触抵抗値、電流測定値を受信する。
ステップ111の後、受信用センサ15は、接触抵抗値が規定値を超えているかどうかを判定する(ステップ112)。ステップ112では、受信用センサ15が、中央処理装置23を用いて、ステップ111で受信した接触抵抗値が規定値を超えているかどうかを判定する。
ステップ112で、接触抵抗値が規定値を超えていないと判定した場合には、noの矢印に進み、受信用センサ15は警報を発信しない(ステップ113)。ステップ112で、接触抵抗値が規定値を超えていると判定した場合には、yesの矢印に進み、受信用センサ15が警報を発信する(ステップ114)。
また、ステップ111の後、受信用センサ15は、電流測定値が規定値を超えているかどうかを判定する(ステップ115)。ステップ115では、受信用センサ15が、中央処理装置23を用いて、ステップ111で受信した電流測定値が規定値を超えているかどうかを判定する。
ステップ115で、電流測定値が規定値を超えていないと判定した場合には、noの矢印に進み、受信用センサ15は警報を発信しない(ステップ116)。ステップ115で、電流測定値が規定値を超えていると判定した場合には、yesの矢印に進み、受信用センサ15が警報を発信する(ステップ117)。
ステップ112およびステップ115は、配電設備の健全性を判定するために実施される。接触抵抗値、電流測定値の規定値は、適宜設定される。
なお、ステップ111の後、適切な時期に、受信用センサ15は、図1の矢印Dに示すように、接触抵抗値、電流測定値をデータ管理・解析用コンピュータ17に送信する。データ管理・解析用コンピュータ17は、接触抵抗値、電流測定値を受信し、接触抵抗値、電流測定値の傾向を管理する。
このように、第1の実施の形態では、図1に示すような配電設備の管理システム2を用いて、配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)の電流、配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)との接続部の温度、配電盤1の周囲温度を連続して測定することにより、各接続部の接触抵抗値を連続して把握することができる。
なお、第1の実施の形態では、周囲温度を測定する温度センサ7を、変電室(図示せず)内の配電盤1の近傍に設置したが、温度センサ7の設置位置はこれに限らない。温度センサ7は、周囲温度が代表値で良い場合には、図1に示すように、変電室内の代表温度を測定できる位置に設置される。温度センサ7は、周囲温度を配電盤毎に測定する必要がある場合には、各配電盤内に設置される。
また、周囲温度と接続部の温度差の算出(ステップ107)、接触抵抗値の算出(ステップ109)を温度センサ9が行い、接触抵抗値が規定値を超えているかどうかの判定(ステップ112)と警報の発信(ステップ114)、電流測定値が規定値を超えているかどうかの判定(ステップ115)と警報の発信(ステップ117)を受信用センサ15が行ったが、これらのステップを上述したセンサが行うとは限らない。
図1に示す配電設備の管理システム2では、温度センサ7、温度センサ9、電流センサ11、受信用センサ15として、図2に示すようなユビキタスセンサ19を用いるので、これらのセンサの間で周囲温度、接続部の温度、電流測定値等のデータを適宜送受信し、温度センサ9や受信用センサ15以外のセンサが、上述した各ステップのいずれかを実行することが可能である。
例えば、温度センサ9が、ステップ109の後、中央処理装置23を用いてステップ112およびステップ114を実行することや、電流センサ11が、ステップ104の後、中央処理装置23を用いてステップ115およびステップ117を実行することができる。また、データ管理・解析用コンピュータ17が受信用センサ15を介して接触抵抗値と電流測定値を取得し、ステップ112およびステップ114、ステップ115およびステップ117を実行することもできる。
次に、第2の実施の形態について説明する。図4は、配電設備の管理システム33の概要図を示す。配電設備の管理システム33は、運転管理室13にて、変電室(図示せず)内の配電盤1の運用を管理するものである。図4に示すように、配電盤1内には、導体である配電線3、配電線3から枝分かれした配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…が設置される。
配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…との接続部には、温度テープ39−(n−1)、温度テープ39−n、温度テープ39−(n+1)…が設置される。配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…には、配電線3との接続部付近に、電流センサ41−(n−1)、電流センサ41−n、電流センサ41−(n+1)…が設置される。
変電室(図示せず)内では、配電盤1の近傍に、温度センサ37が設置される。また、運転管理室13には、受信機31、データ管理・解析用コンピュータ17が設置される。運転管理室13は、変電室(図示せず)との間でデータの送受信が可能な場所に設置される。
温度センサ37、温度テープ39−(n−1)、温度テープ39−n、温度テープ39−(n+1)…、電流センサ41−(n−1)、電流センサ41−n、電流センサ41−(n+1)…、受信機31には、従来から用いられているものを用いる。
配電設備の管理システム33では、温度センサ37が、変電室(図示せず)内の周囲温度を測定する。受信機31は、矢印Aに示すように、温度センサ37が測定した周囲温度を取得する。
また、電流センサ41−(n−1)、電流センサ41−n、電流センサ41−(n+1)…が、配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…の電流を測定する。受信機31は、矢印Bに示すように、電流センサ41−(n−1)、電流センサ41−n、電流センサ41−(n+1)…が測定した電流測定値を取得する。
さらに、温度テープ39−(n−1)、温度テープ39−n、温度テープ39−(n+1)…が、配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)…との接続部の温度を取得する。受信機31は、矢印Cに示すように、温度テープ39−(n−1)、温度テープ39−n、温度テープ39−(n+1)…が測定した接続部の温度を取得する。
受信機31は、矢印Dに示すように、変電室(図示せず)内の周囲温度、電流測定値、接続部の温度をデータ管理・解析用コンピュータ17に送る。これらの測定値を取得したデータ管理・解析用コンピュータ17は、周囲温度(T1)、接続部の温度(T2)、電流測定値(I)、配電線の比熱(C)、測定・計算周期(t)を用いて、接触抵抗値(R)をR=(T2−T1)C/I2tによって算出する。データ管理・解析用コンピュータ17は、さらに、算出した接触抵抗値が規定値を超えているかどうかの判定と警報の発信、取得した電流測定値が規定値を超えているかどうかの判定と警報の発信を行う。
接触抵抗値が規定値を超えているかどうかの判定、電流測定値が規定値を超えているかどうかの判定は、配電設備の健全性を判定するためのものである。接触抵抗値、電流測定値の規定値は、適宜設定される。
このように、第2の実施の形態では、図4に示すような配電設備の管理システム33を用いて、配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)の電流、配電線3と配電線5−(n−1)、配電線5−n、配電線5−(n+1)との接続部の温度、配電盤1の周囲温度を連続して測定することにより、各接続部の接触抵抗値を連続して把握することができる。
なお、第2の実施の形態では、周囲温度を測定する温度センサ37を、変電室(図示せず)内の配電盤1の近傍に設置したが、温度センサ37の設置位置はこれに限らない。温度センサ37は、周囲温度が代表値で良い場合には、図4に示すように、変電室内の代表温度を測定できる位置に設置される。温度センサ37は、周囲温度を配電盤毎に測定する必要がある場合には、各配電盤内に設置される。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる配電設備の管理システムおよび配電設備の管理方法の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………配電盤
2………配電設備の管理システム
3、5−(n−1)、5−n、5−(n+1)………配電線
7、9−(n−1)、9−n、9−(n+1)………温度センサ
11−(n−1)、11−n、11−(n+1)………電流センサ
13………運転管理室
15………受信用センサ
17………データ管理・解析用コンピュータ
19………ユビキタスセンサ
21………センサ部
23………中央処理装置
25………無線通信部
31………受信機
2………配電設備の管理システム
3、5−(n−1)、5−n、5−(n+1)………配電線
7、9−(n−1)、9−n、9−(n+1)………温度センサ
11−(n−1)、11−n、11−(n+1)………電流センサ
13………運転管理室
15………受信用センサ
17………データ管理・解析用コンピュータ
19………ユビキタスセンサ
21………センサ部
23………中央処理装置
25………無線通信部
31………受信機
Claims (10)
- 周囲温度を測定する第1の温度センサと、
配電線の接続部に設置された第2の温度センサと、
配電線に設置された電流センサと、
を具備し、
前記第1の温度センサを用いて計測された前記周囲温度と、前記第2の温度センサを用いて計測された温度測定値と、前記電流センサを用いて計測された電流測定値とを用いて前記接続部の接触抵抗値を算出し、前記接触抵抗値および前記電流測定値に基づいて、配電設備の健全性を判定することを特徴とする配電設備の管理システム。 - 前記第1の温度センサが、配電盤内に設置されることを特徴とする請求項1記載の配電設備の管理システム。
- 前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサが、ユビキタスセンサであり、前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサのいずれかが、前記接触抵抗値を算出し、前記健全性を判定することを特徴とする請求項1記載の配電設備の管理システム。
- ユビキタスセンサであり、前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサからデータを取得してコンピュータに送信する受信用センサをさらに具備し、前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサ、前記受信用センサ、前記コンピュータのいずれかが前記接触抵抗値を算出し、前記健全性を判定することを特徴とする請求項3記載の配電設備の管理システム。
- 前記周囲温度、前記温度測定値および前記電流測定値を取得してコンピュータに送信する受信機をさらに具備し、前記コンピュータが前記接触抵抗値を算出して前記健全性を判定することを特徴とする請求項1記載の配電設備の管理システム。
- 周囲温度を測定する第1の温度センサと、
配電線の接続部に設置された第2の温度センサと、
配電線に設置された電流センサと、
を具備する配電設備の管理システムを用い、
前記第1の温度センサを用いて計測された前記周囲温度と、前記第2の温度センサを用いて計測された温度測定値と、前記電流センサを用いて計測された電流測定値とから、前記接続部の接触抵抗値を算出し、前記接触抵抗値と前記電流測定値に基づいて、配電設備の健全性を判断することを特徴とする配電設備の管理方法。 - 前記第1の温度センサが、配電盤内に設置されることを特徴とする請求項6記載の配電設備の管理方法。
- 前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサが、ユビキタスセンサであり、前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサのいずれかが、前記接触抵抗値を算出し、前記健全性を判定することを特徴とする請求項6記載の配電設備の管理方法。
- 前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサからデータを取得してコンピュータに送信するユビキタスセンサである受信用センサ、前記コンピュータ、前記第1の温度センサ、前記第2の温度センサ、前記電流センサのいずれかが前記接触抵抗値を算出し、前記健全性を判定することを特徴とする請求項8記載の配電設備の管理方法。
- 受信機が、前記周囲温度、前記温度測定値および前記電流測定値を取得してコンピュータに送信し、前記コンピュータが前記接触抵抗値を算出して前記健全性を判定することを特徴とする請求項6記載の配電設備の管理方法。
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