JP2006302319A - 知識情報生成方法 - Google Patents

知識情報生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006302319A
JP2006302319A JP2006201371A JP2006201371A JP2006302319A JP 2006302319 A JP2006302319 A JP 2006302319A JP 2006201371 A JP2006201371 A JP 2006201371A JP 2006201371 A JP2006201371 A JP 2006201371A JP 2006302319 A JP2006302319 A JP 2006302319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
document
message
server
knowledge information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006201371A
Other languages
English (en)
Inventor
守克 ▲廣▼瀬
Morikatsu Hirose
Iwao Yamamoto
岩男 山本
Hisayuki Sano
久幸 佐野
Masatake Kikuchi
正剛 菊地
Kenji Toeda
健司 戸枝
Hisao Kadoki
久夫 門木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006201371A priority Critical patent/JP2006302319A/ja
Publication of JP2006302319A publication Critical patent/JP2006302319A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】成果物である情報を纏める迄の検討経緯やプロセスなどの情報を収集して、ベストプラクティスを提示する。
【解決手段】ジェネレータ装置710は、検索要求が入力されると、ネットワーク10を介して接続された知識情報管理装置721〜725に蓄積されている知識情報の中から、検索要求に適合する知識情報を収集する。そして、収集した検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、生成した新たな知識情報をベストプラクティス740として出力する。
【選択図】図29

Description

本発明は知識情報生成方法に関し、特に複数の利用者間で共有の知識情報を再利用するための知識情報生成方法に関する。
現在、情報の電子データ化が急速に進んでおり、業務上作成するほとんどの書類は、ワードプロセッサなどを用いて電子データで作成されている。電子データ化された書類には、様々な知識が含まれている。業務上作成された電子データに含まれる知識は、同様の業務を遂行する上で参考になることが多い。そこで、電子データに内蔵されている知識を管理し、電子データの再利用を可能とすることが望まれている。
電子データに内蔵されている知識を管理するシステムとして、ナレッジマネジメントシステムがある。ナレッジマネジメントシステムでは、日々の業務の結果として得られた情報(提案書や設計書やプログラムなどの成果物)をライブラリに蓄積しておく。そして、ライブラリに蓄積しておいた知識を再利用することで、同じ作業の繰り返しを無くし、業務の効率化を図ることができる。
しかし、ナレッジマネジメントシステムにおいてライブラリに蓄積された情報は「結果の固まり」であり、その結果を出す迄の検討経緯やプロセスに関する情報については蓄積されていなかった。そのため、検討経緯やプロセスに関する情報を再利用する術が無かった。
なお、最近になって、ネットワーク接続された環境下でもコラボレーションツール(たとえば、電子会議室や電子掲示板など)によって、ある情報(成果物)について、その情報(成果物)を纏める迄の検討経緯やプロセスを蓄積する環境が整備されてきている。しかしながら、ライブラリに登録された情報(成果物)と、これらコラボレーションツールで蓄積された情報を纏める迄の検討経緯やプロセスに関する情報を、有機的に関連付けて管理する方法が無かった。
そこで、以下のような問題を解決することが望まれている。
課題1:最終成果物の再利用しかされていない。
ある業務を対象に調査を行った結果、ライブラリに格納された情報(成果物)は、日々生み出される情報の5%程度にすぎないことがわかった。一般に再利用したい情報には、ライブラリに格納された提案書や設計書やプログラムなどの情報だけではなく、その情報を作成するに至った(あるいはその情報が持っている結論に至る迄の)検討経緯やプロセスなどの情報も含まれる。この検討経緯やプロセスに関する情報は、全情報量の95%もあると推測されている。
しかし、これら95%の情報については、効果的に再利用するための有効な蓄積手段や検索手段がなく、再利用されないまま放置されていた。そのため、これらの情報を再利用することで、継続的なコストダウンやプロセス改善に繋げることが長年の懸案事項であった。
また、これら最終成果物を精査すると、ターゲットシステムの形態やシステムの実現方式が類似しているプロジェクトが多々あり、プロジェクトの進行中に、これら類似プロジェクト間で情報交換や情報共有することができれば、全社的に見れば相当量のコストダウン効果が期待できる。ところが、これらの情報を共有したり、知らしめたりする手段が無かった。
課題2:局所的な再利用しかされていない。
先行プロジェクトで作成された情報を、後続プロジェクトで再利用する場合、ライブラリに蓄積された先行プロジェクトの成果物(提案書や設計書やプログラムなど)そのものを、後続プロジェクトで再利用することがよく行われていた。しかし、大企業においては、年間数千のプロジェクトが新規に発生し完了しており、ネットワークに接続されたサーバ上に、これらのプロジェクトの生産物が蓄積される。これらの大量のプロジェクトの中には、類似プロジェクトが多々ある。それにもかかわらず、生産物の再利用は、同一部課内(局所的)でしか行われていないのが実情であった。
課題3:プロジェクト単位の再利用しかされていない。
ひとつのプロジェクトの成果(生産物)をそのまま再利用できるケースは比較的多い。しかも、ドッグイヤー(時間の進む速さを犬の老齢化の速さに置き換えて、通常の1年が約7年に相当するという意味)と形容される昨今の技術革新のスピードに追従するために、最近では、各プロジェクトの生産物の良いところを組み合わせたベストプラクティス(優良事例)として活用したいというニーズも多い。しかし、膨大な生産物からベストプラクティスを選択することは困難であった。また、個々の生産物を個別に評価し、ひとつの纏まった知識として再構築することは、人手では困難な作業であった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、成果物である情報を纏める迄の検討経緯やプロセスなどの情報を収集して、ベストプラクティスを提示するための知識情報生成方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、知識情報の内容解析を行うコンピュータの知識情報生成方法において、知識情報収集手段が、検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集し、知識情報生成手段が、収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、知識情報出力手段が、生成した前記新たな知識情報を出力する、手順を有することを特徴とする知識情報生成方法が提供される。
このような知識情報生成方法によれば、検索要求が入力されると、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、検索要求に適合する知識情報が収集される。そして、収集された検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報が生成され、生成された新たな知識情報が出力される。
以上説明したように本発明の知識情報生成方法によれば、検索要求が入力されると、検索要求に適合する知識情報を収集し、収集された検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成するようにしたため、成果物である情報を纏める迄の検討経緯やプロセスなどの情報に基づいて、ベストプラクティスを提示することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の原理構成図である。知識情報管理装置1には、複数の知識情報利用装置2,3がネットワーク(情報通信回線網)を介して接続されている。知識情報管理装置1は、課題の解決を目的とする業務を遂行するために、ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データを管理し、一連の発言データの内容を含む会話ストリーム1aaを、会話ストリームデータベース(DB)1aに蓄積する。会話ストリーム1aaは、たとえば、ある課題を解決するための議論や第三者のコメントなどで構成された、人と人の間のコミュニケーションの時系列な記録である。
また、知識情報管理装置1は、課題の発生から結論に至るまでの課程で業務の遂行上必要となるオブジェクト1baを、業務の遂行上必要とされたときの状態で、逐次ライブラリDB1bに蓄積する。オブジェクト1baは、たとえば、業務を遂行するための起点となったオブジェクト(たとえば提案書や設計書やプログラム)や、業務遂行途中段階で参照されるオブジェクト(新たに見つかった提案書や設計書やプログラム)や、業務遂行途中段階で作成されるオブジェクト(たとえば議事録やメモ、最終成果物の草稿など)や、業務完了時点で纏められたオブジェクトなど、業務遂行上で必要となるあらゆるオブジェクトである。
知識情報管理装置1は、知識情報利用装置2から送られる関連付け要求に応答して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを関連付ける(ステップS1)。さらに、知識情報管理装置1は、知識情報利用装置3から送られる関連情報取得要求に応答して、関連付けられた任意の会話ストリームと任意のオブジェクトとに関する情報を出力する(ステップS2)。
これにより、会話ストリームと業務の遂行上必要とされたときのオブジェクトとが関連付けられ、関連情報取得要求に応じて、関連付けられた会話ストリームとオブジェクトとに関する情報が出力される。オブジェクトは、最終的な結論で用いられたオブジェクトに限らず、必要とされたときのオブジェクトが格納されている。そのため、所望の課題に関して議論された会話ストリームを見つければ、成果物としてのオブジェクトに限らず、中間的に利用されたオブジェクトをも再利用することができる。
以下、クライアントサーバシステム(知識管理システム)を例に採り説明する。
図2は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す概念図である。図2の例では、ネットワーク10を介して、サーバコンピュータ(サーバ)100と複数のクライアントコンピュータ(クライアント)310,320,330とが接続されている。ネットワーク10は、たとえば、インターネットやイントラネットである。サーバ100には、複数のデータベースが構築されたストレージデバイス200が接続されている。なお、図2の例では、説明を簡単にするためにサーバ100を1台のみ示しているが、複数のサーバをネットワーク10に接続してもよい。
ストレージデバイス200は、ハードディスク装置等の記録媒体である。ストレージデバイス200には、ライブラリDB210、会話ストリームDB220、およびキーワード辞書DB230が格納されている。また、ストレージデバイス200には、OS(Operating System)や、各種DBを管理するためのプログラムも格納される。
ライブラリDB210には、業務を遂行するための起点となったオブジェクト(たとえば提案書や設計書やプログラム)や、業務遂行途中段階で参照されるオブジェクト(新たに見つかった提案書や設計書やプログラムなど)や、業務遂行途中段階で作成されるオブジェクト(たとえば議事録やメモ、最終成果物の草稿など)や、業務完了時点で纏められたオブジェクトなど、業務遂行上で必要となるあらゆるオブジェクトが格納される。オブジェクトは、たとえば、ワードプロセッサで記述された文書ファイルやCAD(Computer Aided Design)データ、画像データ、音声データである。
会話ストリームDB220は、業務を遂行するために複数の関係者によって取り交わされる一連の発言(発言文書)を含む会話ストリーム(ある課題を解決するための議論や第三者のコメントなどで構成された、人と人の間のコミュニケーションの時系列な記録)と、発言文書間の関連情報のデータベースである。会話ストリームは、たとえば、電子掲示板のコメントのデータや、ToDoデータ(業務の遂行提案や、業務の依頼等の管理を行うためのソフトウェアで生成されるデータ)である。
キーワード辞書DB230は、様々な分野に関するキーワードが登録された辞書データである。キーワード辞書DB230は、たとえば、シソーラス(類語、関連語辞書)である。
クライアント310,320,330は、各種業務遂行上の作業担当者や管理者が使用する端末装置である。
図3は、本実施の形態に用いるサーバのハードウェア構成例を示す図である。サーバ100は、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM102、ストレージデバイスインタフェース103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102は、CPU101に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。ストレージデバイスインタフェース103は、CPU101からの指令に従って、ストレージデバイス200に対するデータの格納、およびストレージデバイス200からのデータの取り出しを行う。
グラフィック処理装置104には、表示装置111が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像を表示装置111の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード112とマウス113とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード112やマウス113から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、ネットワーク10に接続されている。ネットワーク10は、たとえばインターネットのような広域ネットワークである。通信インタフェース106は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、サーバ100のハードウェア構成についてのみ説明したが、クライアント310,320,330も同様のハードウェア構成で実現することができる。その場合、クライアント310,320,330にも、OSやアプリケーション等の各種プログラムを格納するためのストレージデバイスが接続される。
図4は、本実施の形態を実現するための処理機能を示す機能ブロック図である。サーバ100は、オブジェクト管理部121、電子的会話管理部122、関連付け部123、キーワード一覧作成部124および類似度計算部125を有している。
オブジェクト管理部121は、クライアント310からの要求に応答して、ライブラリDB210に格納する各種オブジェクトの格納や取り出しを管理する。オブジェクト管理部121は、ライブラリDB210に格納されているオブジェクトの内容が変更されると、変更後のオブジェクトを、新規のオブジェクトとしてライブラリDB210に格納する。すなわち、各オブジェクトに関して、最終的な成果物であるオブジェクトに加え、そのオブジェクトの作成途中における編集履歴もライブラリDB210に保存される。また、オブジェクト管理部121は、オブジェクトを格納する際に、会話ストリームDB220内の会話ストリームとの間のリンクが指定されていた場合には、リンクに関する情報を関連付け部123に送信する。
電子的会話管理部122は、コラボレーションシステムにおける電子会議等の、クライアント同士のメッセージの送受信を管理する。電子的会話管理部122は、クライアント同士で送受信されたメッセージを、会話ストリームDB220に格納する。また、電子的会話管理部122は、クライアント310から送られたメッセージにおいて、オブジェクトとのリンクが指定されていた場合には、リンクに関する情報を関連付け部123に渡す。
関連付け部123は、オブジェクト管理部121や電子的会話管理部122から渡されたリンクに関する情報に基づいて、ライブラリDB210内のオブジェクトと、会話ストリームDB220内のメッセージ(会話ストリーム)とを関連付ける。そして、関連付け部123は、ライブラリDB210内の関連付け対象のオブジェクトに対して、会話ストリームDB220内の会話ストリームの識別情報(格納場所、ファイル名等)を付加する。
キーワード一覧作成部124は、キーワード辞書DB230を参照し、会話ストリームDB220内の会話ストリームに含まれるキーワードの一覧を作成する。
類似度計算部125は、会話ストリームDB220内の発言文書に含まれる受信者等の情報を用いて、関連付けられていない発言文書同士の類似度を計算する。
クライアント310は、ユーザインタフェース部311、電子的会話部312およびオブジェクト編集部313を有している。
ユーザインタフェース部311は、オブジェクト編集部313や電子的会話部312から渡される画像データに基づいて画像を生成し、その画像を表示装置310aに表示させる。また、ユーザインタフェース部311は、キーボード310bやマウス310c等の入力装置を用いたユーザの操作入力の内容を判別し、操作入力に応じたコマンド等の命令を、電子的会話部312やオブジェクト編集部313に渡す。
電子的会話部312は、操作入力に応じた命令をユーザインタフェース部311から受け取ると、その命令に従って、他のクライアントへ送信すべきメッセージを作成し、そのメッセージをサーバ100に送信する。また、電子的会話部312は、サーバ100から送られてくる他のクライアントからのメッセージを受け取り、そのメッセージを表示させる画像データをユーザインタフェース部311に送る。
オブジェクト編集部313は、操作入力に応じた命令をユーザインタフェース部311から受け取ると、その命令に従って、オブジェクトの編集を行う。また、オブジェクト編集部313は、操作入力に応答して、サーバ100が管理するライブラリDB210に格納されているオブジェクトの取得、および新たなオブジェクトのライブラリDB210への格納要求等を、サーバ100に対して送信する。さらにオブジェクト編集部313は、サーバ100からオブジェクトが送られてくると、そのオブジェクトを表示させるための画像データをユーザインタフェース部311に送る。
なお、図4では、複数のクライアントの中の1つのクライアント310の機能について説明したが、他のクライアントの機能も同様である。
図5は、本実施の形態で利用するライブラリDB210の一例を示す図である。図5の例では、ライブラリDB210には、ワードプロセッサなどで作成された文書(主にキャラクタコードのデータで構成される)のオブジェクト210a、プログラムのオブジェクト210b、CADデータのオブジェクト210cが格納されている。
図6は、本実施の形態で利用する会話ストリームDB220の一例を示す図である。図6の例では、会話ストリームDB220内に、ToDoの会話ストリーム221や掲示板の会話ストリーム222が格納されている。ToDoの会話ストリーム221は、業務上のプロジェクト毎に設けられている。掲示板の会話ストリーム222は、電子掲示板上での会話の内容を表すデータが、議題毎に設けられている。
図7は、会話ストリームの概念図である。ToDoの会話ストリーム221は、複数の発言文書221a〜221dで構成されている。各発言文書221a〜221dは、互いに関連付けられている。関連付けには、関連付け指定元の発言文書と関連付け指定先の発言文書とが特定されている。なお、ある発言文書から他の発言文書へ関連付けることを、リンクを張るという。
各発言文書221aには、書誌的記載221aa、本文221ab、参加者情報221acが含まれている。書誌的記載221aaには、標題、発信者、日付情報等が含まれる。本文221abは、発言者の入力したコメントの文字情報である。参加者情報221acは、参加者名、参加者のコメント、参加者の発言日時等の情報である。
図7の例では、発言文書221aが、最も上位の発言文書である。発言文書221aから発言文書221bへ、リンクが張られている。発言文書221bから、発言文書221c、221dへリンクが張られている。そして、発言文書221cから発言文書221dへリンクが張られている。
[知識管理システムの基本原理]
このような構成の知識管理システムでの動作について以下に説明する。
図8は、本実施の形態における基本動作を示す概念図である。図8の例では、まず、クライアント310を操作するユーザが、ライブラリDB210のオブジェクトと会話ストリームDB220内の発言文書とのリンク関係を指定する。
たとえば、ユーザは、クライアント310に対して、オブジェクトを指定して、新しいオブジェクトの登録を要求するための操作入力を行う。ユーザは、このオブジェクトの登録処理において、登録したオブジェクトにリンクさせる発言文書の生成指示を含めることができる。オブジェクトの登録要求に対して、発言文書の生成指示が含まれていると、クライアント310からサーバ100に対して、オブジェクトの登録要求と、登録したオブジェクトにリンクを張った発言文書の生成要求とが出される(ステップS11)。
また、ユーザは、クライアント310に対する操作入力により、会話ストリーム221内の任意の発言文書から任意のオブジェクトへのリンクを指定することができる。ユーザの操作入力によって発言文書からオブジェクトへのリンクが指定されると、クライアント310からサーバ100に対して、発言文書とオブジェクトとの関連付け要求が出される(ステップS12)。
サーバ100は、クライアント310からの要求に応答して、会話ストリームDB220内の発言文書と、オブジェクトとの関連付けを行う(ステップS13)。たとえば、サーバ100は、クライアント310から、オブジェクトの登録要求と、登録したオブジェクトにリンクを張った発言文書の生成要求とを受け取ると、登録するオブジェクトにリンクを張った新たな発言文書を生成し、生成した発言文書にリンクを張ったオブジェクトをライブラリDB210に登録する。また、サーバ100は、クライアント310から、発言文書とオブジェクトとのリンク要求を受け取ると、指定された発言文書とオブジェクトとに対して、互いに相手を指定したリンク情報を設定する。
図8の例では、サーバ100によって、会話ストリーム221の発言文書221aとオブジェクト211とをリンクし、発言文書221cとオブジェクト212とをリンクしている。
一方、クライアント320を操作するユーザは、会話ストリームDB220内の任意の会話ストリームから、その会話ストリームに関連するオブジェクトを取得することができる。
たとえば、クライアント320は、ユーザからの操作入力に応答して、任意の会話ストリームを指定した関連情報取得要求をサーバ100に対して送信する(ステップS14)。
サーバ100は、クライアント320からの関連情報取得要求に応答して、指定された会話ストリーム中の発言文書との間でリンクが張られているオブジェクトをライブラリDB210から取り出す。そして、取り出されたオブジェクトが、サーバ100からクライアント320に渡される(ステップS15)。たとえば、会話ストリーム221を指定した関連情報取得要求であれば、サーバ100からクライアント320へ、オブジェクト211とオブジェクト212とが送信される。
オブジェクトを受け取ったクライアント320は、受け取ったオブジェクト321のリストを画面に表示する(ステップS16)。
このようにして、会話ストリーム内の発言文書とオブジェクトとを関連付けることができる。しかも、ライブラリの中には、業務遂行段階で参照されるオブジェクトや、業務遂行途中で作成されるオブジェクトが含まれている。そのため、業務遂行途中で作成され、あるいは参照されるオブジェクトに対しても、発言文書と関連付けることが可能となる。
以下、図8に示した処理について具体的に説明する。
まず、オブジェクトの登録と同時に、そのオブジェクトと会話ストリームとを連携する場合について説明する。本実施の形態では、オブジェクトの登録画面において、新規登録オブジェクトと会話ストリームとの連携を指示することができる。
図9は、オブジェクトの登録画面の一例を示す図である。図9に示すように、新規オブジェクトを登録するためのオブジェクト登録画面20には、格納先フォルダ指定部21(To)、登録元オブジェクト指定部22(From)、掲示板連携チェックボックス23、ToDo連携チェックボックス24、実行ボタン25が設けられている。
格納先フォルダ指定部21には、新規に登録するオブジェクトの格納先のフォルダ名が設定される。登録元オブジェクト指定部22には、既にライブラリDB210に格納されているオブジェクトの中の新規に登録するオブジェクトの複写元となる少なくとも1つのオブジェクトに関して、格納されたフォルダのフォルダ名と、そのオブジェクトのオブジェクト名とが設定される。
掲示板連携チェックボックス23は、新たに登録するオブジェクトと掲示板への発言文書とを連携させるか否かを指定するためのチェックボックスである。掲示板連携チェックボックス23にチェックがされていれば、掲示板への新たな発言文書と新たに登録するオブジェクトとが関連付けられる。
ToDo連携チェックボックス24は、新たに登録するオブジェクトとToDoへの発言文書とを連携させるか否かを指定するためのチェックボックスである。ToDo連携チェックボックス24にチェックがされていれば、ToDoへの新たな発言文書と新たに登録するオブジェクトとが関連付けられる。
実行ボタン25は、オブジェクト登録画面20において入力された内容に基づく処理を、サーバ100に実行させるためのボタンである。実行ボタン25がマウスポインタによって選択されると、サーバ100において、登録元オブジェクト指定部22に設定されているオブジェクトのコピーが、格納先フォルダ指定部21に設定されているフォルダ内に格納される。このとき、掲示板連携チェックボックス23がチェックされていれば、格納先フォルダ指定部21に設定されているフォルダ内に格納したオブジェクトと連携させた、掲示板を用いた会話ストリームが新たに生成される。同様に、ToDo連携チェックボックス24がチェックされていれば、格納先フォルダ指定部21に設定されているフォルダ内に格納したオブジェクトと連携させた、ToDoを用いた会話ストリームが新たに生成され、クライアントの画面には、会話ストリームにおける図11に示す新規発言画面が表示される。
このようにして、クライアントを操作するユーザは、掲示板連携チェックボックス23とToDo連携チェックボックス24との少なくともいずれか一方をチェックすることで、新たに登録するオブジェクトと会話ストリームとの連携を指示することができる。
次に、ライブラリDB210に登録済みのオブジェクトに対して、会話ストリームを連携させる場合の例について説明する。本実施の形態では、ライブラリDB210に登録されているオブジェクトのリストの中から、連携させるオブジェクトを選択的に指定することができる。
図10は、連携対象オブジェクト選択画面の一例を示す図である。連携対象オブジェクト選択画面30には、フォルダ名入力部31、ファイル名表示部32、オブジェクト選択チェックボックス33、掲示板連携チェックボックス34、ToDo連携チェックボックス35、および実行ボタン36が設けられている。
フォルダ名入力部31には、連携させるべきオブジェクトが格納されたフォルダ(ディレクトリ)名が入力される。ファイル名表示部32には、フォルダ名入力部31に入力されたフォルダ名に対応するフォルダ内のオブジェクト(各オブジェクトがそれぞれ1つのファイルで格納されている)のファイル名のリストが表示される。ファイル名表示部32に表示された各ファイル名に対応付けて、オブジェクト選択チェックボックス33が設けられている。
オブジェクト選択チェックボックス33は、対応するファイル名のオブジェクトを連携させるか否かを指定するためのチェックボックスである。オブジェクト選択チェックボックス33がチェックされていれば、対応ファイル名のオブジェクトが連携の対象となる。
掲示板連携チェックボックス34は、ファイル名表示部32で選択されたオブジェクトと掲示板への発言文書とを連携させるか否かを指定するためのチェックボックスである。掲示板連携チェックボックス34にチェックがされていれば、掲示板への新たな発言文書と、ファイル名表示部32で選択されたオブジェクトとが関連付けられる。
ToDo連携チェックボックス35は、ファイル名表示部32で選択されたオブジェクトとToDoへの発言文書とを連携させるか否かを指定するためのチェックボックスである。ToDo連携チェックボックス35にチェックがされていれば、ToDoへの新たな発言文書とファイル名表示部32で選択されたオブジェクトとが関連付けられる。
実行ボタン36は、連携対象オブジェクト選択画面30において入力された内容に基づく処理を、サーバ100に実行させるためのボタンである。実行ボタン36が選択されたとき、掲示板連携チェックボックス34がチェックされていれば、ファイル名表示部32で選択されたファイル名のオブジェクトと連携させた、掲示板を用いた会話ストリームが新たに生成される。同様に、ToDo連携チェックボックス35がチェックされていれば、ファイル名表示部32で選択されたファイル名のオブジェクトと連携させた、ToDoを用いた会話ストリームが新たに生成される。
このようにして、既に登録済みのオブジェクトを指定して、指定したオブジェクトと新規に生成する会話ストリームとの連携を指示することができる。
また、本実施の形態では、会話ストリームへの新規発言画面において、関連付けるオブジェクトを指定することもできる。
図11は、図9の表示画面でToDo連携チェックボックス24を選択し実行した際に遷移した、新規発言画面の一例を示す図である。新規発言画面40には、宛先入力部41、宛先グループ入力部42、発信日入力部43、タイトル入力部44、本文入力部45、リンク先入力部46、発信者入力部47、格納先フォルダ指定部48(To)、登録元オブジェクト指定部49(From)および実行ボタン50が設けられている。
宛先入力部41には、発言を送信する相手の宛先が入力される。宛先は、たとえば、プロジェクトのメンバーのユーザ名や、電子メールアドレスによって指定することができる。
宛先グループ入力部42には、発言を送信する相手をグループ単位で指定する際に、そのグループのグループ名が入力される。たとえば、あるプロジェクトのメンバー全員に発言を送信する場合には、そのプロジェクトにあらかじめ与えられているグループ名が入力される。
発信日入力部43には、発言を発信する日付が入力される。タイトル入力部44には、発言の内容を簡潔に言い表す任意のタイトルが入力される。本文入力部45には、発言の具体的な内容が入力される。
リンク先入力部46には、発信する発言を他の発言と関連付ける場合に、関連付け先となる発言文書のタイトルが入力される。なお、会話ストリームDB220に格納されている発言文書のリストを画面に表示させ、そのリストの中から発言文書が選択されたら、その発言文書のタイトルをリンク先入力部46に設定するようにしてもよい。
発信者入力部47には、発言者のユーザ名が入力される。
格納先フォルダ指定部48には、関連付けるオブジェクトの格納先のフォルダ名が設定される。登録元オブジェクト指定部49には、関連付けるオブジェクトの複写元となる少なくとも1つのオブジェクトに関して、格納されたフォルダのフォルダ名と、そのオブジェクトのオブジェクト名とが設定される。この際、図9の画面で指定した内容が既に入力された状態で表示される。
ちなみに、ライブラリDB210内の既存オブジェクトと連携して新規発言を作成する場合(つまり、図10の画面でToDo連携チェックボックス35を選択し、新規発言画面に遷移する場合)、その新規発言画面には、格納先フォルダ指定部48の代わりにフォルダ名入力部31、登録元オブジェクト指定部49の代わりにファイル名表示部32が、図10の画面で指定した内容が入力された状態で表示される。
また、最初から新規発言画面を作成する場合(つまり、図9、図10のようにオブジェクトを先に指定しない場合)には、格納先フォルダ指定部48、登録元オブジェクト指定部49、フォルダ名入力部31、ファイル名表示部32を並列して表示し、当新規発言画面と連携させようとするオブジェクトがライブラリDB210に既に登録されているか否かに応じて、該当する入力フィールドにユーザが情報を記入あるいは指定する。
実行ボタン50は、新規発言画面40において入力された内容に基づく処理を、サーバ100に実行させるためのボタンである。実行ボタン50が押されると、宛先入力部41に入力された宛先、および宛先グループ入力部42に入力されたグループの構成員を送信先とした発言文書が、会話ストリームDB220に格納される。なお、実行ボタン50が押された際に、格納先フォルダ指定部48と登録元オブジェクト指定部49とのそれぞれに、格納先のフォルダ名と登録元のオブジェクトとが指定されていれば、登録元のオブジェクトのコピーが格納先フォルダに格納される。そして、格納先フォルダに格納されたオブジェクトと、会話ストリームDB220に新たに格納された発言文書とが関連付けられる。
なお、発言者が発言の内容を修正する場合には、クライアントを用いて、サーバ100内の会話ストリームDB220に格納した発言文書の読み出しを行う。すると、クライアントの画面には、図11に示したような画面が前回の発言データが入力された状態で表示される。そこで、発言者がクライアントを用いて任意の編集(修正)作業を行い、クライアントが編集後の発言文書をサーバ100内の会話ストリームDB220に格納することで、発言文書の編集が行われる。
発言者により会話ストリームDB220に格納された発言文書は、宛先として指定されているユーザのクライアントによって読み出すことができる。発言文書を読み出したクライアントは、コメント登録画面を表示する。
図12は、コメント登録画面の一例を示す図である。コメント登録画面60には、種別表示部61、コメント入力部62、採否チェックボックス63、リンクボタン64、発信日表示部65、タイトル表示部66、本文表示部67、発信者表示部68、受信者対応表示部69、関連発言ボタン70および実行ボタン71が設けられている。
種別表示部61には、発言の種別が表示される。発言の種別は、発言の趣旨を表している。種別には、掲示(情報を公開する目的)、伝言(情報の伝達が目的)、納期(スケジュール管理に関する情報の伝達が目的)等がある。
コメント入力部62には、発言に対する受信者のコメントが入力される。採否チェックボックス63は、発言の内容を採用するか不採用とするかの受信者の意思表示を示すためのチェックボックスである。「採」がチェックされていれば採用の意であり、「否」がチェックされていれば不採用の意である。
リンクボタン64は、表示されている発言文書に対してオブジェクトをリンクさせる(関連付ける)ためのボタンである。リンクボタン64が押されると、リンク指定用サブ画面が表示される。
発信日表示部65には、表示されている発言文書の発信日が表示される。タイトル表示部66には、表示されている発言文書のタイトルが表示される。本文表示部67には、発信者が入力した発言文書の本文が表示される。また、発言画面に関連付けられたオブジェクト名が本文に表示される。このオブジェクト名部分はハイパーリンク処理されているので、オブジェクトを選択するとオブジェクトが自動的に展開される。発信者表示部68には、発言文書を登録した発信者のユーザ名が表示される。
受信者対応表示部69には、発言文書を受信した受信者の対応内容が表形式で表示されている。受信者対応表示部69には、受信者、開封日時、コメント、および採/否の各欄が設けられている。
受信者の欄には、発言文書の宛先として指定されたユーザ(受信者)のユーザ名が表示される。開封日時の欄には、受信者に対応付けて、その受信者が発言文書を開封した(クライアントの画面に発言文書を表示すること)ときの日時が表示される。コメントの欄には、受信者に対応付けて、その受信者がコメント登録画面でコメント入力部62に入力したコメントが表示される。採/否の欄には、受信者に対応付けて、その受信者の採否の判断結果が表示される。
関連発言ボタン70は、表示されている発言に関連する発言を行うためのボタンである。関連発言ボタン70が押されると、表示されている発言文書からリンクが張られた新たな発言文書が生成される。そして、クライアントには、生成された発言文書の新規発言画面が表示される。
実行ボタン71は、コメント登録画面60において入力された内容に基づく処理を、サーバ100に実行させるためのボタンである。すなわち、コメント入力部62に入力されたコメントは、受信者のコメントとして発言文書に登録される。また、採否チェックボックス63において指定された採否判断内容が、受信者の判断として発言文書に登録される。
図13は、コメント登録画面でリンクボタンが押されたときのリンク指定用サブ画面を示す図である。コメント登録画面60でリンクボタン64が押されると、図13に示すようなリンク指定用サブ画面80が表示される。リンク指定用サブ画面80には、格納先フォルダ指定部81(To)、登録元オブジェクト指定部82(From)、フォルダ名指定部83、ファイル名指定部84、URL(Uniform Resource Locator)入力部85が設けられている。
格納先フォルダ指定部81、登録元オブジェクト指定部82は、ライブラリDB210に登録されていないオブジェクトをコメント登録画面60に関連付ける場合に使用される。格納先フォルダ指定部81には、オブジェクトを格納するフォルダのフォルダ名が入力され、登録元オブジェクト指定部82には、発言文書と関連付けるオブジェクトの複写元となる少なくとも1つのオブジェクトに関して、格納されたフォルダのフォルダ名と、そのオブジェクトのオブジェクト名とが設定される。
フォルダ名指定部83、ファイル名指定部84は、既にライブラリDB210に登録されているオブジェクトをコメント登録画面60に関連付ける場合に使用される。フォルダ名指定部83は、連携させるべきオブジェクトが格納されたライブラリDB210内のフォルダ(ディレクトリ)名が入力され、ファイル名指定部84は、フォルダ名指定部83で指定されたフォルダ内のオブジェクトのファイル一覧が表示され、各ファイルに付された選択チェックボックスを選択することで必要なファイルを指定する。
URL入力部85は、コメント登録画面60に関連付けるオブジェクトがインターネット等のネットワークを介して接続されているコンテンツサーバ(コンテンツを他のコンピュータに提供する装置)内のコンテンツである場合に、そのオブジェクトのURLが入力される。
こうして、リンク指定用サブ画面80で各種オブジェクトが指定された後、コメント登録画面60の実行ボタン71が押された際に、その関連付けは確定される。
図9〜図13で説明したように、オブジェクトと会話ストリームの発言文書との連携指示は、大別して3通りに分けられる。第1に、オブジェクト側から連携先の発言文書を指定する場合である。第2に、発言文書の発信者が、発言文書に連携させるオブジェクトを指定する場合である。第3に、発言文書の受信者が、受信した発言文書に連携させるオブジェクトを指定する場合である。以下、連携指示形態毎に、サーバ100におけるオブジェクトと発言文書との関連付け処理手順を説明する。
図14は、オブジェクト登録時の連動処理を示すフローチャートである。以下に、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]サーバ100は、クライアント310から送られるオブジェクトとオブジェクトの格納先指定を受け付ける。具体的には、オブジェクト編集部313がクライアント310の画面にオブジェクト登録画面20を表示させる。クライアント310を利用するユーザは、オブジェクト登録画面20内に関連付けるオブジェクトと、そのオブジェクトの格納先を入力する。オブジェクト編集部313は、入力された、関連付けるオブジェクトのコピーおよびそのオブジェクトの格納先の情報とを、サーバ100に送信する。サーバ100では、クライアント310から送られた、関連付けるオブジェクトのコピーとそのオブジェクトの格納先の情報とを、オブジェクト管理部121が受け取る。
[ステップS22]サーバ100は、関連付けるべきオブジェクトをライブラリDB210に格納する。具体的には、オブジェクト管理部121が、受信したオブジェクトのコピーをライブラリDB210の格納先フォルダ内に格納する。
[ステップS23]サーバ100は、オブジェクトの登録において、発言文書との連携の指示が成されているか否かを判断する。連携指示があれば処理がステップS24に進められ、連携指示がなければ処理が終了する。
具体的には、クライアント310に表示されたオブジェクト登録画面20において掲示板連携チェックボックス23がチェックされていると、掲示板連携指示がクライアント310のオブジェクト編集部313からサーバ100のオブジェクト管理部121に送られる。同様に、オブジェクト登録画面20においてToDo連携チェックボックス24がチェックされていると、ToDo連携指示がクライアント310のオブジェクト編集部313からサーバ100のオブジェクト管理部121に送られる。オブジェクト管理部121は、連携指示(掲示板連携指示またはToDo連携指示)を受け取ると、連携指示を関連付け部123に渡す。関連付け部123は、連携指示を受け取ると、ステップS24以降の関連付け処理を開始する。
[ステップS24]サーバ100は、新たに生成する発言に発言番号を採番し、その発言番号をステップS22に登録したオブジェクトに関連付けて登録する。具体的には、オブジェクト管理部121が、電子的会話管理部122に対して、発言文書の新規生成を依頼する。その依頼に応じて、電子的会話管理部122が新たな発言文書を生成し、その発言文書に対して採番する(発言文書を一意に識別するための文書番号を発言文書に付与)。採番した文書番号は、関連付け部123に伝えられる。関連付け部123は、電子的会話管理部122が採番した文書番号を、ステップS22でオブジェクト管理部121が格納したオブジェクトに関連付けて、ライブラリDB210内に登録する。
[ステップS25]サーバ100は、オブジェクト格納先情報を埋め込んだ発言文書を起票する。具体的には、ステップS24で電子的会話管理部122が生成した発言文書に対して、関連付け部123が、オブジェクトの格納先情報(格納先フォルダのフォルダ名とオブジェクトのファイル名)を埋め込む。そして、電子的会話管理部122は、オブジェクトの格納先情報が埋め込まれた発言文書に対する内容入力要求をクライアント310に送信する。
内容入力要求を受け取ったクライアント310は、ユーザインタフェース部311を介して新規発言画面40を表示させる。
[ステップS26]サーバ100は、クライアント310からの発言内容入力を受け付ける。具体的には、クライアント310の電子的会話部312が、新規発言画面40において入力された、タイトル、本文、宛先等の発言情報を、サーバ100に送信する。サーバ100では、電子的会話管理部122が発言情報を受け取る。
[ステップS27]サーバ100は、発言文書を会話ストリームDB220に登録する。具体的には、電子的会話管理部122がステップS25で起票した発言文書に対して、ステップS26で受け取った発言情報を埋め込む。そして、電子的会話管理部122は、発言文書を会話ストリームDB220に格納する。その後、処理が終了する。
これにより、ステップS22でライブラリDB210に登録されたオブジェクトと、ステップS27で会話ストリームDB220に格納された発言文書とが互いに関連付けられる。
なお、既にライブラリDB210に登録されてるオブジェクトを指定して、そのオブジェクトに関連付けた発言文書を生成する場合がある。この場合、クライアント310のユーザが、連携対象オブジェクト選択画面30(図10に示す)により所定の情報を入力する。すると、その情報がオブジェクト編集部313によりサーバ100に送られる。そしてサーバ100は、図14に示すステップS24〜S27の処理を実行する。これにより、登録済みのオブジェクトを、新たに生成する発言文書と関連付けることができる。
次に、発言文書の発信者が、発言文書に連携させるオブジェクトを指定する場合について説明する。
図15は、発言起票時の連動処理を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]サーバ100は、クライアント310からの発言内容入力を受け付ける。具体的には、ユーザがクライアント310の新規発言画面40において入力した情報が、クライアント310の電子的会話部312からサーバ100に送られる。この時関連付けられるオブジェクトが新規登録の場合、そのオブジェクトのコピーも送られる。送られてきた情報は、サーバ100の電子的会話管理部122が受け取る。
[ステップS32]サーバ100の電子的会話管理部122は、発言文書を新たに起票し、起票した発言文書に対して採番する。
[ステップS33]サーバ100の電子的会話管理部122は、起票した発言文書を、会話ストリームDB220に登録する。なお、ステップS31で受け取った情報に関連付けを行うべきオブジェクトの情報(新規登録の場合は、格納先フォルダ名、登録元フォルダ名、オブジェクトのファイル名等:既登録の場合は、登録フォルダ名およびオブジェクトのファイル名)が含まれていれば、オブジェクトの情報を含んだ形式で、発言文書が格納される。
[ステップS34]サーバ100は、起票した発言文書とオブジェクトとの連携があるか否かを判断する。連携ある場合には、処理がステップS35に進められ、連携がない場合には、処理が終了する。具体的には、電子的会話管理部122が、クライアント310から送られた情報内に、関連付けるオブジェクトの情報が含まれていれば連携ありと判断し、関連付けるオブジェクトの情報が無ければ連携なしと判断する。
[ステップS35]サーバ100は、発言番号付きオブジェクトをライブラリDB210に登録する。具体的には、新規登録のオブジェクトの場合、オブジェクト管理部121が、受信したオブジェクトのコピーをライブラリDB210の格納先フォルダ内に格納する。そして、関連付け部123が、オブジェクト管理部121が格納したオブジェクトに対して、ステップS32で採番した文書番号を付与する。関連付けたオブジェクトがライブラリDB210に登録されている場合は、文書番号を新たに追加して付与する。
このようにして、新たに生成した発言文書に対してオブジェクトを関連付けることができる。
次に、発言文書の受信者が、受信した発言文書へのコメント入力時に、その発言文書に連携させるオブジェクトを指定する場合について説明する。
図16は、受信者によるコメント入力時の連動処理を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]サーバ100は、所定の発言文書に対するクライアント310からのコメント、連携指示、採否指定を受け付ける。具体的には、クライアント310のコメント登録画面60およびリンク指定用サブ画面80で入力された情報が、クライアント310の電子的会話部312からサーバ100に送られる。電子的会話部312から送られた情報は、サーバ100の電子的会話管理部122が受け取る。
[ステップS42]サーバ100の電子的会話管理部122は、クライアント310から送られた情報において、連携指示があるか否かを判断する。連携指示があれば処理がステップS43に進められる。連携指示がなければ処理がステップS45に進められる。
[ステップS43]サーバ100は、連携指示に従って、ライブラリDB210内にオブジェクトまたはリンク先を登録する。たとえば、URLでインターネット又はイントラネット上のWebページへのリンクが指定された場合に、そのURLに対するリンク情報を登録する。具体的には、電子的会話管理部122からオブジェクト管理部121へ、連携指示に従ったオブジェクトまたはリンク先の登録要求が出される。オブジェクト管理部121は、登録要求に応じて、オブジェクトまたはリンク先を、ライブラリDB210に登録する。この際、関連付け部123は、ライブラリDB210に登録したオブジェクトまたはリンク先を、ステップS41でコメントが入力された発言文書に対して関連付ける。
[ステップS44]サーバ100の関連付け部123は、オブジェクト格納先情報を発言文書に対して埋め込む。
[ステップS45]サーバ100の電子的会話管理部122は、発言文書に対して、ステップS41で受け取ったコメント、採否指定等の情報を埋め込む。
[ステップS46]サーバ100の電子的会話管理部122は、会話ストリームDB220に発言文書を格納する。
これにより、発言文書を受信したクライアントからでも、その発言文書に対して、オブジェクトを関連付けることができる。
以上のように、会話ストリームとオブジェクトとを関連付けたことで、オブジェクトを容易に再利用することでき、業務の効率化を図ることができる。以下に、会話ストリームとオブジェクトとの関連性を用いた、オブジェクト再利用方法について説明する。
[会話ストリームを用いたオブジェクト検索]
会話ストリームとオブジェクトとの関連付け情報は、オブジェクトの検索に利用することができる。すなわち、CADデータのようなオブジェクトには、文字情報が含まれていない場合がある。このような場合、キーワード検索によって所望のCADデータを見つけ出すのは困難である。そこで、オブジェクトに関連付けられた発言文書の内容によってオブジェクトを検索すれば、文字情報を含まないオブジェクトのキーワード検索が可能となる。以下に、検索処理について説明する。
図17は、会話ストリームを用いたオブジェクト検索処理の概念図である。図17の例は、クライアント320を利用するユーザから与えられた検索条件に基づいて検索を行い、検索結果としてオブジェクトのリスト、およびそのオブジェクトの技術背景に関する情報を提供するものである。
クライアント320からサーバ100にキーワードの組み合わせによる検索要求が出されると、サーバ100において、会話ストリームDB220内の個々の会話ストリームを対象としたキーワード検索が行われる(ステップS51)。検索結果として、会話ストリーム240が取得される。
サーバ100は、キーワード辞書DB230を参照し、各会話ストリーム240に含まれるキーワード一覧250を作成するとともに、各会話ストリーム240の評価を行う(ステップS52)。キーワード一覧250には、各会話ストリーム240に含まれる技術用語(方式名など)のその発言文書内の出現頻度等の情報が付加される。また、サーバ100は、検索条件で示されたキーワードと会話ストリーム240内のキーワードとの一致度により、各会話ストリームの評価を行う。サーバ100は、生成されたキーワード一覧250と評価結果251とをクライアント320に送信する(ステップS53)。また、サーバ100は、検索結果として抽出された各会話ストリーム240に関連付けられたオブジェクトをライブラリDB210から取得し、クライアント320に送信する(ステップS54)。
クライアント320は、検索結果画面322を表示する(ステップS55)。検索結果画面322には、オブジェクト、評価、キーワード一覧が表示される。
このように、オブジェクトと会話ストリーム内の発言文書とが関連付けられていることで、文字を含まないオブジェクトであってもキーワード検索の対象とすることができる。しかも、検出されたオブジェクトに関連する技術用語の一覧が表示されることで、オブジェクトの内容を詳細に解読しなくても、そのオブジェクトの適用分野等を推察することが可能となる。
たとえば、金融機関に対してコンピュータシステムを納入したときのシステム提案書(オブジェクト)があった場合、そのオブジェクトの背景情報を取得すると、キーワード一覧として、コンピュータ用語と金融用語が多数出現する。これにより、金融機関向けのコンピュータシステムの提案書であることが容易に推察できる。
図18は、会話ストリームを用いたオブジェクト検索処理の手順を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]クライアント320からサーバ100に対して、検索要求が出される。
[ステップS62]サーバ100は、クライアント320からの検索要求を受け取る。
[ステップS63]サーバ100の電子的会話管理部122は、検索要求に応答して、会話ストリームDB220から会話ストリームを検索する。そして、検索要求に含まれるキーワードを含む会話ストリームを会話ストリームDB220から取得する。取得した会話ストリーム240は、キーワード一覧作成部124に渡される。
[ステップS64]サーバ100のキーワード一覧作成部124は、取得した発言文書に含まれる文章(本文や、受信者のコメント等)を分解し(形態素解析等)、複数の単語を抽出する。
[ステップS65]サーバ100のキーワード一覧作成部124は、ステップS64で生成された単語の中から、キーワード辞書DB230を参照し、キーワード辞書DB230に登録されているキーワードを抽出する。
[ステップS66]サーバ100のキーワード一覧作成部124は、取得された全発言文書に含まれるキーワードの出現頻度をカウントする。そして、キーワード一覧作成部124は、キーワード一覧を作成する。作成したキーワード一覧には、キーワードの出現頻度の情報が含まれている。
また、キーワード一覧作成部124は、検索条件で指定されたキーワードと、会話ストリームから抽出されたキーワードとの一致度により、各会話ストリームの適合度合いを評価する。
[ステップS67]サーバ100のオブジェクト管理部121は、検索の結果抽出された会話ストリームの発言文書に関連付けられたオブジェクトを、ライブラリDB210から取得する。
[ステップS68]サーバ100のオブジェクト管理部121は、キーワード一覧作成部124が作成したキーワード一覧と評価結果、およびステップS67で取得したオブジェクトとから検索結果データを作成し、その検索結果データをクライアント320に送信する。すると、クライアント320には、検索結果画面90が表示される。
図19は、検索結果画面の一例を示す図である。検索結果画面90は、オブジェクト(ドキュメント名)表示欄91、評価表示欄92、方式/技術の一覧表示欄93が設けられている。
オブジェクト表示欄91には、検索により抽出された会話ストリーム毎に、会話ストリームに関連付けられたオブジェクトのオブジェクト名が表示される。評価表示欄92には、検索により抽出された会話ストリーム毎に、検索条件との一致度を示す評価が表示される。たとえば、評価結果を三段階で表すことができる。図19の例では、評価が高い場合には、評価表示欄92に「○」が表示される。評価があまり高くない場合には、評価表示欄92に「△」が表示される。評価が低い場合には、評価表示欄92に「×」が表示される。
方式/技術の一覧表示欄93には、オブジェクト表示欄91に表示されているオブジェクトに関連付けられた発言文書のキーワード一覧が表示される。各キーワードには、発言文書内での出現回数が括弧書きで示されている。
このようにして、クライアント320のユーザは、オブジェクトに関連する発言文書(あるいは会話ストリーム)内の記載に含まれるキーワードの一覧を、そのキーワードの出現頻度と共に取得することができる。これにより、オブジェクトの技術的な背景に関する情報がユーザに提示される。
なお、上記の例では、会話ストリーム中の情報を検索し、検出された会話ストリームに関連するオブジェクトを取得しているが、逆に、まずオブジェクトを検索し、検出されたオブジェクトに関連する会話ストリームを取得することもできる。これらの検索機能を、独立に機能させたり連携して機能させたりすることで、利用者が多様な局面で情報を取り出しやすくなる。
[関連会話候補の提供]
以上の説明では、ユーザが任意に指定したオブジェクトと発言文書とが関連付けられている。ところが、会話ストリームDB220内の情報量が膨大になれば、ある会話ストリームと同様の課題を解決するための別の会話ストリームが生成される場合がある。このような場合、何らかの手段で、同じ課題を解決するための会話ストリームの存在をユーザに告知する必要がある。そこで、本実施の形態に係る知識管理システムには、会話ストリームの内容の類似性を判断し、類似度の評価値をユーザに提示する機能が設けられている。
図20は、関連会話候補提供処理の概念図である。関連会話候補提供処理では、サーバ100が、会話ストリームDB220内の会話ストリーム221、226から発言文書の属性データ261,262を取得する(ステップS71)。属性データには、参加者一覧、発言日付、キーワードの出現頻度等が含まれる。そして、サーバ100は、会話ストリーム221の属性データ261と会話ストリーム226の属性データ262とを比較し、類似度を計算する(ステップS72)。さらに、サーバ100は、類似度の計算結果(評価)に基づいて、関連会話候補一覧270を作成し、クライアント320に送信する(ステップS73)。
クライアント320は、関連会話候補一覧270を受け取ると、関連会話候補一覧270の内容を表す画面323を表示する(ステップS74)。画面323には、会話ストリームに含まれる発言文書に関連付けられたオブジェクトを含めてもよい。
このようにして、ユーザは、関連付けられていない2つの会話ストリームの関連度を知ることができる。たとえば、2つの会話ストリームのそれぞれの参加者(発言文書の発信者と受信者)が全く一致するか、もしくは、高い確率(たとえば80%以上)で一致した場合には、高い関連度が示される。
なお、図20では、説明を簡単にするために、比較対照とする2つの会話ストリームが特定されている状態から説明したが、1つ以上の発言文書を指定して、それらの発言文書に類似する発言文書をサーバ100に検索させることもできる。以下、類似する発言文書を検索する処理について説明する。
サーバ100に検索処理を実行させるには、まずクライアント320において、起点となる発言文書を指定する必要がある。そこで、本実施の形態に係る知識管理システムでは、発言文書のリストをクライアント320の画面に表示させ、リストの中から起点となる発言文書を選択的に指定できるようにしている。
図21は、検索指示画面の一例を示す図である。クライアント320の検索指示画面500には、サーバ100の会話ストリームDB220に格納されている発言文書がリストアップされている。検索指示画面500には、起点指示欄501、種別表示欄502、タイトル表示欄503、発信者表示欄504、発信日表示欄505が設けられている。
起点指示欄501は、発言文書毎に、その発言文書を起点とすべきか否かの指示を入力することができる。起点にすべき発言文書の起点指示欄501には、チェックマークが表示されている。
種別表示欄502には、各発言文書の種別が表示される。タイトル表示欄503には、各発言文書のタイトルが表示される。発信者表示欄504には、各発言文書の発信者の名前が表示される。発信日表示欄505には、各発言文書の発信日が表示される。
クライアント320の検索指示画面によって検索元となる発言文書を特定し、検索要求をサーバ100に送信すると、サーバ100からクライアント320へ検索結果が返される。
図22は、関連発言文書候補一覧画面の一例を示す図である。関連発言文書候補一覧画面510には、サーバ100の会話ストリームDB220に格納されている発言文書がリストアップされている。関連発言文書候補一覧画面510には、種別表示欄511、タイトル表示欄512、発信者表示欄513、発信日表示欄514および評価表示欄515が設けられている。種別表示欄511、タイトル表示欄512、発信者表示欄513、および発信日表示欄514の内容は、図21に示した検索指示画面500における同名の欄と同じである。
評価表示欄515には、各発言文書の評価が表示されている。図22の例では、評価が3段階で表されている。検索指示画面500で起点として指定された発言文書と類似性の高い発言文書の評価表示欄515には、「○」が表示されている。起点の発言文書と、何らかの類似性が認められる発言文書の評価表示欄515には、「△」が表示されている。起点の発言文書と、ほとんど類似性が認められない発言文書の評価表示欄515には、「×」が表示されている。
ここで、関連発言文書候補一覧画面510において、任意の発言文書を選択して、その発言文書の詳細をクライアント320の画面に表示させることができる。
図23は、発言文書詳細表示画面の一例を示す図である。発言文書詳細表示画面520には、種別表示部521、発信日表示部522、タイトル表示部523、本文表示部524、発信者表示部525、受信者対応表示部526、関連有り指示ボタン527および関連なし指示ボタン528が設けられている。
種別表示部521には、発言の種別が表示される。発信日表示部522には、表示されている発言文書の発信日が表示される。タイトル表示部523には、表示されている発言文書のタイトルが表示される。本文表示部524には、表示されている発言文書の本文が表示される。発信者表示部525には、表示されている発言文書を登録した発信者のユーザ名が表示される。
受信者対応表示部526には、発言文書を受信した受信者の対応内容が表形式で表示され、受信者、開封日時、コメント、および採/否の各欄が設けられている。受信者の欄には、発言文書の宛先として指定されたユーザ(受信者)のユーザ名が表示される。開封日時の欄には、受信者に対応付けて、その受信者が発言文書を開封した日時が表示される。コメントの欄には、受信者に対応付けて、その受信者が図12のコメント登録画面60でコメント入力部62に入力したコメントが表示される。採/否の欄には、受信者に対応付けて、その受信者の採否の判断結果が表示される。
関連有り指示ボタン527は、表示されている発言文書を、起点として指定された発言文書に関連付けるためのボタンである。関連有り指示ボタン527が押されると、サーバ100に対して関連付け要求が出され、表示されている発言文書と、起点として指定された発言文書とがサーバ100によって関連付けられる。
図24は、関連発言文書候補の検索処理を示すフローチャートである。以下、図24に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]サーバ100は、クライアント320からの起点発言文書指定を受け取る。具体的には、クライアント320の検索指示画面500においた起点として指定された発言文書のリストが、クライアント320からサーバ100に送信される。
[ステップS82]サーバ100は、起点の発言文書を会話ストリームDB220から取得する。そして、サーバ100は、キーワード辞書DB230を参照し、会話ストリームDB220に登録されている各発言文書のキーワードを抽出する。
[ステップS83]サーバ100は、起点の発言文書にリンクされた発言文書(たとえば、起点の発言文書に対して直接リンクされた上位の発言文書や下位の発言文書)を会話ストリームDB220から抽出し、抽出した発言文書からさらにリンクされた発言文書を手繰ることを繰り返して、議論の開始点となった発言文書から議論の終点となっている発言文書までの、複数個の発言文書を抽出する。そしてこれら抽出した発言文書より、発言文書の参加者と検討期間を抽出する。検討期間の開始点は、議論の開始点となった発言文書の発信日から、また、検討期間の終点は、議論の終点となっている発言文書の納期日から把握する。なお、発言文書は、発信者の指示で予め納期を指定することができる。納期指定の無い発言文書は、発言文書の発信日から相当の期間(たとえば1週間)後を検討期間の終点とする。また、発言文書は納期前でも、発信者の指示で、検討期間が終了することもある。
[ステップS84]サーバ100は、会話ストリームDB220内の発言文書を、ステップS83で抽出した発言文書の検討期間で絞り込む。すなわち、サーバ100は、ステップS83で抽出した発言文書との間で検討期間の重複のある発言文書のみを、会話ストリームDB220から抽出する。また、サーバ100は、ステップS83で抽出した発言文書と、絞り込まれた発言文書との間の参加者の一致度を求める。そして、サーバ100は、検討期間で絞り込まれた発言文書を、さらに一致度が高い発言文書に絞り込む。たとえば、参加者の一致度が80%以上である発言文書のみを抽出する。
[ステップS85]サーバ100は、会話ストリームDB220内のステップS84で絞り込まれた発言文書のキーワードを抽出する。
[ステップS86]サーバ100は、ステップS82で抽出した起点の発言文書のキーワードと、ステップS85で抽出した発言文書のキーワードとの間のキーワードの一致度を求める。さらに、サーバ100は、キーワードの一致度に基づいて、ステップS83で絞り込まれた各発言文書の評価を行う。そして、サーバ100は、各発言文書の評価に基づいて、関連発言文書候補の一覧を作成する。
[ステップS87]サーバ100は、ステップS86で作成した関連発言文書候補一覧を、クライアント320に送信する。
これにより、クライアント320の画面には、関連発言文書候補一覧画面510が表示される。ここで、クライアント320において、発言文書詳細表示画面520が表示され、そこで関連有り指示ボタン527が押されれば、クライアント320からサーバ100へ、関連登録要求が出される。
[ステップS88]サーバ100は、クライアント320から関連登録要求を受け取ると、その要求に従って、起点の発言文書と、関連登録要求で指定された発言文書とを相互に関連付ける(発言文書同士のリンクを張る)。
このようにして、起点の発言文書に対して関連付けられていない発言文書の中から、関連する発言文書の候補をユーザに通知することができる。これにより、ある発言文書に関連する発言文書を起票したときに、従来の発言文書とのリンクを張らないで新規に発言文書を起票し、この新規に起票した発言文書からも、従来の発言文書と並行に会話ストリームが進行していった場合でも、関連発言文書として取り出すことが可能となる。
また、同様の業務が別のグループや部署で並行して進められていた場合にも、それぞれの業務の関係者に対して、別のグループや部署で行われている同様の業務の存在を知らせることもできる。
したがって、たとえば、同一のプロジェクトに属するグループ間での作業の重複を発見できるため、業務の効率化が図られる。
[問題点管理表との連携]
業務を遂行する上での障害となる事柄(問題)を、リストアップすることはよく行われることである。多くの場合、リストアップされた問題を関係者に承知させるために、一覧表形式で問題点管理表が作成される。オブジェクトが一覧表形式(問題点一覧表や課題管理一覧表など)であった場合には、一覧表の項目単位に会話ストリームにおける発言文書とを関連付けておくことができる。また、検索時には、利用者からの指示により、一覧表の項目単位に対応する会話ストリームを取り出すことができる。
以下に、オブジェクトが一覧表形式であった場合の処理について説明する。
図25は、会話ストリームと問題点管理表との関連付けを示す概念図である。ライブラリDB210には、オブジェクトの1つとして問題点管理表213が登録されている。問題点管理表213には、業務を進める上で問題となった事項について、問題点、方針、日付等の各種情報が表データとして登録されている。
このような問題点管理表213は、問題点毎に、関係する会話ストリームが異なる。たとえば、コンピュータシステムの納入スケジュールに関する問題であれば、スケジュール調整に関して議論された会話ストリームが関係する。また、コンピュータシステム販売に伴う宣伝広告費に関する問題であれば、販売促進方法に関する会話ストリームが関係する。
そこで、本実施の形態では、問題点管理表213のように複数の問題が列挙されたオブジェクトに関しては、問題点毎に発言文書223,224を関連付けることができる(ステップS91)。この場合、発言文書に対しては、関連付けるオブジェクト(問題点管理表)の情報と、そのオブジェクト内のどの案件(問題点)に関連付けるのかを示す情報とが付加される。また、オブジェクト(問題点管理表)には、各案件(問題点)毎に、関連付ける発言文書を設定する。
問題点管理表213には、課題の異なる複数の案件が関連付けられている。したがって、本実施の形態では、オブジェクト検索により問題点管理表213が見つけだされた場合、問題点管理表213に関連付けられた発言文書を絞り込むための追加検索を行うことができる。以下に、追加検索について説明する。
図26は、問題点管理表を用いた追加検索処理を示すフローチャートである。以下に、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]クライアント320は、問題点管理表213を指定した追加検索要求をサーバ100に対して送信する。たとえば、クライアント320は、問題点の内容や、日付等による絞り込み検索を要求する。
[ステップS102]サーバ100は、クライアント320から送られた追加検索要求を受け付ける。
[ステップS103]サーバ100は、追加検索要求で指定されている問題点管理表213を、ライブラリDB210から取得する。
[ステップS104]サーバ100は、会話ストリームDB220内のステップS103で取得した問題点管理表213に関連付けられている発言文書を対象に、検索条件に基づく検索を行う。
[ステップS105]サーバ100は、検索結果をクライアント320に送信する。
[ステップS106]クライアント320は、検索結果を画面に表示する。
このようにして、問題点管理表213を用いて追加検索を行うことができる。これにより、たとえば、ある発言文書と同様の問題点に関して議論された他の発言文書を、問題点管理表213を介して見つけだすことができる。
[知識管理システムの適用例]
本実施の形態で説明した知識管理システムの全ての機能を駆使することで、会話ストリームやオブジェクトに含まれる知識を非常に有効に活用することができる。
図27は、本実施の形態における検索処理を示す概念図である。ユーザはクライアント320を介して知識管理システムを利用することができる。たとえば、ユーザはライブラリDB210と会話ストリームDB220とに対して、全文テキスト検索を指示することができる。その指示を受けたサーバ100は、ライブラリDB210内のオブジェクト214,215と会話ストリームDB220内の発言文書225a〜225e(ToDo)に対する全文テキスト検索を行う(ステップS111)。また、オブジェクト215が問題点管理表であれば、全文テキスト検索による追加検索を行うこともできる(ステップS112)。検索結果は、クライアント320の検索結果画面325に表示される。
さらに、たとえば、複数の顧客に同じようなコンピュータシステム(アプリケーション・パッケージなど)をほぼ同時期に納入(たとえば、年末年始の休みを利用して導入したり、年度末に導入したりする傾向が非常に強い)することがよくある。このような場合、別々の顧客において、同時期に同じようなトラブルが発生する可能性がある。その場合、各顧客の担当エンジニアそれぞれに対して、個別にトラブルの原因を解析するという業務が発生する。このとき、各エンジニアが、解析業務に関する会話ストリームを会話ストリームDB220に格納したり問題点管理表に関連付けたりしておけば、検索処理を行うことで、お互いに、他方の業務の存在を知ることができる。その結果、同様のトラブル解析を、別々のエンジニアが重複して行うことがなくなり、業務の効率化が図られる。また、解決が長引いているトラブルの場合には、同様なトラブルが発生している顧客の担当エンジニアと情報交換することで、問題解決の糸口が見つけやすくなり、その結果、ひとつの拠点で原因を解析する場合に比べ、問題解決に要する期間を短縮することも期待できる。
なお、会話ストリームDB220内の発言文書225eが孤立していても、参加者や検討期間により類似度が計算され、関連発言文書候補としてクライアント320の画面に表示させることができる。
なお、本実施の形態として、オブジェクトと会話ストリームとの管理について説明したが、本実施の形態に係る知識管理システムをコラボレーションシステムの一部として有効に利用するためには、オブジェクトDBや会話ストリームDBが、ユーザ情報等のデータと連携していることが望まれる。以下に、本実施の形態をコラボレーションシステムに適用する場合のデータ構造について説明する。
図28は、知識管理システムのサーバに構築されるデータ構造の一例を示すER(Entity-Relationship)図である。図28の例では、知識管理システム内に、「発言文書(ToDo)」のエンティティ601、「コメント」のエンティティ602、「職制」のエンティティ603、「プロジェクトメンバー」のエンティティ604、「ライブラリ」のエンティティ605、「宛先グループ」のエンティティ606、「宛先グループ情報」のエンティティ607、「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608、「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609、および「プロジェクト」のエンティティ610が設けられている。
「発言文書(ToDo)」のエンティティ601同士において、1:多で、「リンク先と関連する」という関係および「リンク元と関連する」という関係で関連付けられる。「発言文書(ToDo)」のエンティティ601と「コメント」のエンティティ602とは、1:多で、「コメントを求める」という関係で関連付けられる。「発言文書(ToDo)」のエンティティ601と「プロジェクトメンバー」のエンティティ604とは、多:1で、「発信する」という関係で関連付けられる。「発言文書(ToDo)」のエンティティ601と「宛先グループ」のエンティティ606とは、1:多で、「指定する」という関係で関連付けられる。「発言文書(ToDo)」のエンティティ601と「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609とは、1:多で、「関連する」という関係で関連付けられる。
「コメント」のエンティティ602と「プロジェクトメンバー」のエンティティ604とは、多:1で、「コメントする」という関係で関連付けられる。「コメント」のエンティティ602と「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609とは、1:多で、「関連する」という関係で関連付けられる。
「職制」のエンティティ603と「プロジェクトメンバー」のエンティティ604とは、1:多で、「所属する」という関係で関連付けられる。「職制」のエンティティ603と「プロジェクト」のエンティティ610とは、1:多で、「担当する」という関係で関連付けられる。
「プロジェクトメンバー」のエンティティ604と「宛先グループ情報」のエンティティ607とは、1:多で、「所属する」という関係で関連付けられる。「プロジェクトメンバー」のエンティティ604と「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608とは、1:多で、「作成する、持ち込む」という関係で関連付けられる。
「ライブラリ」のエンティティ605と「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608とは、1:多で、「格納する」という関係で関連付けられる。「ライブラリ」のエンティティ605と「プロジェクト」のエンティティ610とは、多:1で、「所有する」という関係で関連付けられる。
「宛先グループ」のエンティティ606と「宛先グループ情報」のエンティティ607とは、1:多で、「構成する」という関係で関連付けられる。「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608と「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609とは、1:多で、「関連する」という関係で関連付けられる。
「発言文書(ToDo)」のエンティティ601は、会話ストリームに関する情報である。「発言文書(ToDo)」のエンティティ601には、たとえば、メッセージ(発言文書)毎に、メッセージID(識別子)、メッセージ種別(掲示、伝言、納期等)、登録日、掲示開始日、発信者のログオンユーザ名、発信者氏名、タイトル、本文、関連URL、リンク元メッセージID、リンク先メッセージID、ライブラリ(オブジェクト)格納先情報、E-mail送信先(電子メール連携時におけるメッセージ送信先))等のデータが登録される。また、電子メールと連携できる場合には、「発言文書(ToDo)」のエンティティ601に、E-mail送信先(CC:)(メッセージ送信先)、E-mail送信先(BCC:)(メッセージ送信先)、E-mail送信結果(メッセージ送信結果)、コメント転送フラグ(コメントの受信が完了した際に、コメントの内容を他のユーザに転送するか否か)等のデータが登録される。
「コメント」のエンティティ602は、発言文書に対するコメントに関する情報である。「コメント」のエンティティ602には、たとえば、コメント毎に、メッセージ受信者のログオンユーザ名、メッセージID、各受信者のチェック完了日、コメント本文、コメントの日時、採否状態(メッセージの内容を採用するか否か)、コメント登録状態(コメントの登録が完了したか否か)等のデータが登録される。
「職制」のエンティティ603は、職制に関する情報である。「職制」のエンティティ603には、たとえば、職制毎に、職制コード(職制を示す識別子)、職制名称、表示順位(たとえば、役職が高いほど上位に表示される)、会社名、職制種別などのデータが登録される。
「プロジェクトメンバー」のエンティティ604は、ユーザに関する情報である。「プロジェクトメンバー」のエンティティ604には、ログオンユーザID、氏名、職制コード、役職、E-mailアドレス、内線番号、外線電話番号、FAX番号、登録日、前回ログイン日付、ログイン回数、ユーザ種別(管理者、一般ユーザ、ゲスト、ビジター等)等のデータが登録される。
「ライブラリ」のエンティティ605は、オブジェクトを格納する領域(ライブラリ)に関する情報である。「ライブラリ」のエンティティ605には、ライブラリ毎に、パスID(ユーザが作成したフォルダのパスID)、実際のフォルダ名、画面表示用のフォルダ名、プロジェクト番号等のデータが格納される。
「宛先グループ」のエンティティ606は、発言文書の宛先として指定されるグループに関する情報である。「宛先グループ」のエンティティ606には、たとえば、グループ毎に、グループID、グループ名、作成日時、作成者等のデータが登録される。
「宛先グループ情報」のエンティティ607は、ユーザの所属するグループに関する情報である。「宛先グループ情報」のエンティティ607には、たとえば、宛先グループID、宛先のログオンユーザID等のデータが登録される。
「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608は、オブジェクトに関する情報である。「オブジェクト(文書、プログラムなど)」のエンティティ608には、たとえば、ライブラリID(オブジェクトを一意に識別するための識別子)、プロジェクト番号、パスID、ファイル名、ファイル日付、アクセス権(書き込みの許否等)、登録者ID(登録したユーザのログインユーザID)、登録日、最終更新者ID(最後に更新したユーザのログインID)、最終更新日、オブジェクト名称等のデータが登録される。
「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609は、発言文書とオブジェクトとの間の関連付けに関する情報である。「発言文書−オブジェクト関連情報」のエンティティ609は、たとえば、関連付け毎に、識別ID(関連付け情報を一意に識別するための識別子)、メッセージID、ライブラリID、プロジェクト番号、パスID、ファイル名、ユーザID(登録者のログインユーザID)等のデータが登録される。
「プロジェクト」のエンティティ610は、プロジェクトに関する情報である。「プロジェクト」のエンティティ610には、たとえば、プロジェクトコード、顧客コード、プロジェクト名、プロジェクト概要等のデータが格納される。
以上のようなデータ構造のデータベースをサーバ100のストレージデバイス200に構築することで、本実施の形態に係る処理を、コラボレーションシステムに埋め込むことができる。
[ジェネレータ装置の利用]
本実施の形態で示した知識管理システムのサーバ(知識情報管理装置)がネットワーク上に複数存在した場合、知識情報管理装置に蓄積された知識(オブジェクトや会話ストリーム)を用いて、ベストプラクティスを生成することができる。このようなベストプラクティスを生成する装置をジェネレータ装置(知識情報生成装置)と呼ぶこととする。
図29は、ジェネレータ装置の適用例を示す概念図である。図29の例では、ネットワーク10を介してジェネレータ装置710と複数の知識情報管理装置721〜725が接続されている。なお、図示していないが、ネットワーク10には、多数のクライアントが接続されている。
知識情報管理装置721〜725は、それぞれアドバタイズ情報731〜735を有している。アドバタイズ情報731〜735は、各知識情報管理装置721〜725を使用している組織が、自己の業務を宣伝するための情報である。アドバタイズ情報731〜735は、オブジェクトや会話ストリーム等の知識を含んでいる。
ジェネレータ装置710は、知識情報管理装置721〜725に蓄積されたアドバタイズ情報731〜735を収集し、収集した情報からベストプラクティス740を生成することができる。ベストプラクティス740は、知識情報管理装置721〜725で生成された知識の中の良いものを組み合わせて生成された、課題を解決するための業務遂行事例である。
図30は、ジェネレータ装置を用いたベストプラクティス生成機能のブロック図である。知識情報管理装置721は、アドバタイズ情報検索更新部721aを有している。アドバタイズ情報検索更新部721aは、オブジェクトや会話ストリーム等を含むアドバタイズ情報の検索や更新を行う。
ジェネレータ装置710は、検索条件DB711、検索条件入力受け付け部712、最適解検索部713、属性推薦エンジン714、ベストプラクティス情報組み立て部715、および課金/決済部716を有してる。
検索条件DB711は、ユーザから入力された検索条件を保持している。
検索条件入力受け付け部712は、ユーザからの検索条件の入力を受け付ける。検索条件入力受け付け部712は、入力された検索条件を検索条件DB711に格納する。また、検索条件入力受け付け部712は、検索条件DB711に格納されている検索条件をユーザに提示することもできる。なお、検索条件入力受け付け部712は、ユーザからの検索条件を、文章で受け取ることができる。文章で検索条件が入力された場合には、検索条件入力受け付け部712がその文章の内容を解析して、検索式を自動生成する。検索条件入力受け付け部712は、入力された検索条件を、最適解検索部713に渡す。
最適解検索部713は、利用者の検索要求によって各システムを渡り歩いて情報を探してくるエージェント機能を有する。このエージェント機能によって、ネットワーク10上に点在する知識情報管理装置721〜725から、各知識情報管理装置が管理しているアドバタイズ情報を収集することができる。そして、最適解検索部713は、検索条件入力受け付け部712から受け取った検索条件に適合する最適なアドバタイズ情報(最適解)を、ネットワーク10上に点在する知識情報管理装置から検索する。どのような情報が最適解となり得るのかは、属性推薦エンジン714によって指示される。抽出したアドバタイズ情報は、ベストプラクティス情報組み立て部715に渡される。
属性推薦エンジン714は、どのような属性のアドバタイズ情報が最適解となり得るのかを計算し、最適解検索部713に通知する。たとえば、属性推薦エンジン714は、課金/決済部716から受け取った決済情報に基づいて、多くのユーザに有料で提供されているアドバタイズ情報は、最適解となることができるものとする。
ベストプラクティス情報組み立て部715は、最適解検索部713から受け取ったアドバタイズ情報を組み合わせて、ベストプラクティスを生成する。そして、そのベストプラクティスをユーザに提供する。たとえば、最適解検索部713が取得した情報を、利用者の要求によりクライアントの画面に表示させる。そして、利用者に情報を選択させ、利用者が選択した情報を全て集積して複数の情報を組み合わせて、ひとつの再利用素材の集合体(ベストプラクティス)を形成する。生成されたベストプラクティスが利用者に提供される。
課金/決済部716は、ベストプラクティス情報組み立て部715がユーザに提供したベストプラクティスに関して、課金/決済処理を行う。
このような構成のシステムによれば、各知識情報管理装置721〜725では、業務の遂行に応じて、アドバタイズ情報731〜735が逐次更新される。更新されたアドバタイズ情報731〜735は、適宜、最適解検索部713で収集される。
そして、ユーザがジェネレータ装置710に対して検索条件を入力すると、その検索条件が、検索条件入力受け付け部712から最適解検索部713に渡される。最適解検索部713は、属性推薦エンジン714の指示に従って、収集してあるアドバタイズ情報731〜735から、検索条件にあった最適解を抽出し、最適解をベストプラクティス情報組み立て部715に渡す。
ベストプラクティス情報組み立て部715は、最適解検索部713から受け取った最適解に基づいて、ベストプラクティスを生成し、ユーザに提供する。すると、課金/決済部716により、ユーザに対する課金と決済とが行われる。
このようにして、複数の組織で別々に蓄えられた知識を統合し、他のユーザに提供することができる。
たとえば、人事システムや経理システムなどの社内システムと連携し、プロジェクト諸元情報(プロジェクトの費用、工数、期間、リソース、対象業務、成功失敗の区分、プロジェクトリーダに関する経歴情報、プロジェクトメンバーに関する経歴情報など)を収集し、利用者の要求によりクライアントの画面に表示させる。表示した情報を、利用者が評価する際の参考情報とし、利用者が情報を取捨選択しやすくすることが出来るようにする。これにより、様々なプロジェクトにおいて蓄積された知識を、社内で共有することが可能となり、作業の効率化を図ることができる。
また、知識情報管理装置とジェネレータ装置とを使って、プロジェクトを推進する環境(打合せをしたり、設計書を作成したり、アプリを作成しテストしたりという一連の作業場)を、情報通信ネットワーク上のASP(Application Service Provider)センタ内に自動生成して利用者に賃貸する事業を営む事ができる。このとき、再利用した情報量に応じて課金し、情報提供の仲介手数料を徴収し、残りを情報提供者へ利用料として還元することで、相互成長(win−win)関係が成立する。
このような仕組みは、ASPプロバイダ、利用者(情報の提供者にもなれるし、活用者にもなれる)双方に、以下で述べるような種々のメリットが生まれ、利用プロジェクト数が自己増殖するものと予想できる。
[ASPプロバイダにとってのメリット]
・環境の利用手数料を徴収できる。情報流通により手数料が入る。
・利用者が増えれば増えるほど、自然に情報が蓄積されてくる。
・この蓄積された情報の豊富さが、さらに利用者を呼び込む材料になる。
したがって、環境の利用手数料/情報流通の仲介手数料ともに利用者増に伴って増える。
従来捨てられていた95%の情報は、ドキュメント等と紐付けられてサーバに蓄積されるため、再利用に向けてあえて整理する必要が無い。言い換えると、ドキュメント等が従来捨てられていた95%の情報を引き出すためのインデックスとなる。したがって、ASPプロバイダは、従来捨てられていた95%の情報を再利用してもらうための整理作業から開放される。また、当然の事ながら、従来より再利用されている5%の整理された情報も、従来以上に再利用されていくことが期待できる。これは、従来捨てられていた95%の情報に含まれる検討経緯や検討プロセスなどの情報が付加価値として存在するため、整理された情報の価値が従来以上に高くなるためである。
[利用者(情報の提供者にも利用者にもなれる)にとってのメリット]
自前でプロジェクト推進のための環境を用意する場合に比較して、サーバを導入したり専任の運用管理者を置いたりする必要がないため、立ち上げまでの期間が短縮される。さらに、運用に入ってからの要員確保に奔走する必要もなくなる。したがって、低コストで運用できる。
プロジェクトの立ち上がり時に、プロジェクトを管理し推進していくためのインフラが短時間で、しかも、担当者を置かなくても準備できる。これは、プロジェクト開始時期の人手不足(参集できていない)の状態では、特に有用である。
先行プロジェクトの事例を、プロジェクトの立ち上がり時点で一式入手することもできる。また、プロジェクト途上でも、タイムリーに類似プロジェクトの情報を入手できるようになる。このように、他プロジェクトの豊富な情報が、いつでも再利用できるため、独自に方式などを考える場合に比べて、検討時間が短縮でき、かつ、先行プロジェクトで実績のある方式などを再利用するため品質向上効果がある。
通信ネットワーク上の会話ストリームやライブラリは、プロジェクトに参加するメンバーの、日々の仕事場である。利用者は、この仕組み(ASPセンタ)を使うことで、特に意識しなくても情報の提供者になれる。なぜなら、利用者が普段の仕事を、この仕組みを使って(あるいは、この仕組みの上で)処理して行くことで、自然に情報がサーバ上に蓄積される。その自然に蓄積された情報が、他プロジェクトから参照可能とする仕組みであるため、他プロジェクトに対し情報を提供するために改めて情報登録したり宣伝したりしなくても良くなる。
プロジェクトが完了した場合でも、自プロジェクトで作成した情報が他プロジェクトで利用されると利用手数料が還元されてくる。
利用者同士で互いに知識を提供し合う(ギブ・アンド・テイク)関係になれるため、新たなビジネスが生まれる可能性も期待できる。
[各種業種への応用可能性]
この仕組みは、システム開発プロジェクトについては、ソフトハウスを含めて、ASPとして成立する。さらに、システム開発プロジェクトのみならず、建設業や重工業などのプロジェクトエンジニアリング業務全般に応用が可能である。業種/業務別にサーバ(知識情報管理装置)を立てて、同業種/同業務のプロジェクトを集めて再利用効果を高める。そして、ネットワーク上に分散したサーバ(知識情報管理装置)上にある同業種/同業務のプロジェクト事例をエージェント技術を利用して集めてきたりする仕組み(ジェネレータ装置)を用いて、情報流通を促進したりすることが可能である。
[実施の形態の効果]
以上述べた様に、本実施の形態によれば、ライブラリに格納されたオブジェクトと日々取り交わされる会話ストリームの情報を、密接に関連づけて利用者に提供することができる。そのため、成果物としてのオブジェクトのみではなく、従来では再利用が難しかった検討プロセスや検討経緯などの途中の段階で利用されたオブジェクトの再利用が可能となる。
このとき、あるプロジェクトで作成されたあるオブジェクトの中には現れていない、検討途上で捨て去られた方式や技術に関する情報(オブジェクト)に対しても、検討経緯や検討プロセスが付随する。そのため、この内容を精査することで、「その方式や技術が類似プロジェクトでは、なぜ捨て去られたのか」、あるいは、「今回のプロジェクトでは、その捨て去られた方式や技術が有効か否か」という検討に素早く着手できる。すなわち、途中で日の目を見なかった方式や技術の再利用が促進される。さらには、同じ事を同一社内で重複して検討するムダを省く事が可能となる。
また、現在進行中の他プロジェクトで、自プロジェクトが採用を検討中の方式や技術について、既に、検討が先行している場合には、そのプロジェクトより、現在の検討状況を入手することができる。これにより、自プロジェクトがゼロから検討を開始するよりも格段に早くプロジェクトの方向性を決めることが可能となる。その結果、プロジェクトの総工数の削減や総工期の短縮につながるという効果も期待できる。
[本実施の形態の処理を実現するプログラムの提供]
なお、上記の処理機能は、サーバコンピュータとクライアントコンピュータとによって実現することができる。その場合、知識情報管理装置やジェネレータ装置(知識情報生成装置)が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラム、および知識情報利用装置が有すべき機能の処理内容を記述したクライアントプログラムが提供される。サーバプログラムをサーバコンピュータで実行することにより、知識情報管理装置やジェネレータ装置(知識情報生成装置)の処理機能がサーバコンピュータ上で実現される。また、クライアントプログラムをクライアントコンピュータで実行することにより、知識情報利用装置の処理機能がクライアントコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したサーバプログラムやクライアントプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
サーバプログラムやクライアントプログラムを流通させる場合には、たとえば、各プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、クライアントプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータからクライアントコンピュータにクライアントプログラムを転送することもできる。
サーバプログラムを実行するサーバコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った処理を実行することもできる。
クライアントプログラムを実行するクライアントコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたクライアントプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたクライアントプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、クライアントコンピュータは、自己の記憶装置からクライアントプログラムを読み取り、クライアントプログラムに従った処理を実行する。なお、クライアントコンピュータは、可搬型記録媒体から直接クライアントプログラムを読み取り、そのクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。また、クライアントコンピュータは、サーバコンピュータからクライアントプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) ネットワークを介して共有される知識情報を管理するコンピュータの知識情報管理方法において、
課題の解決を目的とする業務を遂行するために、前記ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データを管理し、前記一連の発言データの内容を含む会話ストリームを蓄積するとともに、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトを、必要とされたときの状態で逐次蓄積し、
関連付け要求に応答して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを関連付け、
関連情報取得要求に応答して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する情報を出力する、
手順を有することを特徴とする知識情報管理方法。
(付記2) 前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとを関連付ける際には、前記任意の会話ストリームに含まれる任意の会話データに対して、前記任意のオブジェクトを関連付けることを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記3) 前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとの関連付けは、ユーザからの操作入力に応答して行うことを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記4) 前記業務遂行上必要となるオブジェクトは、業務を遂行するための起点となったオブジェクト、業務遂行途中段階で参照されるオブジェクト、業務遂行途中段階で作成されるオブジェクト、および業務完了時点で纏められたオブジェクトであることを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記5) 関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する情報に、前記任意の会話ストリーム内のキーワードのリストを含めることを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記6) さらに、会話ストリームを指定した関連候補取得要求に応答して、前記指定された会話ストリームと、前記指定された会話ストリームに関連付けられていない他の会話ストリームとの関連度を判断し、前記他の会話ストリームの関連度を出力することを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記7) 前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとを関連付ける際において、前記任意のオブジェクトが複数の項目を有している場合には、前記任意のオブジェクト内の任意の項目に対して、前記任意の会話ストリームを関連付けることを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記8) 前記関連情報取得要求において、会話ストリームに関する検索条件が指定されていた場合には、前記蓄積された会話ストリームの中から前記検索条件に適合する会話ストリームを抽出し、抽出された会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の前記抽出された会話ストリームに関連付けられたオブジェクトとに関する情報を出力することを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記9) 前記関連情報取得要求において、オブジェクトに関する検索条件が指定されていた場合には、前記蓄積されたオブジェクトの中から前記検索条件に適合するオブジェクトを抽出し、抽出されたオブジェクトと、蓄積された会話ストリーム中の前記抽出されたオブジェクトに関連付けられた会話ストリームとに関する情報を出力することを特徴とする付記1記載の知識情報管理方法。
(付記10) 知識情報の内容解析を行うコンピュータの知識情報生成方法において、
知識情報収集手段が、検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集し、
知識情報生成手段が、収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、
知識情報出力手段が、生成した前記新たな知識情報を出力する、
手順を有することを特徴とする知識情報生成方法。
(付記11) 課題の解決を目的とする業務を遂行するために、ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データの内容を含む会話ストリームと、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトとからなる知識情報を、前記ネットワークを介して利用するコンピュータの知識情報利用方法において、
操作入力に応答して、前記知識情報を蓄積したサーバコンピュータに対して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを指定した関連付け要求を出力し、
操作入力に応答して、前記サーバコンピュータに対して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する関連情報取得要求を出力し、
前記関連情報取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られる情報を表示する、
手順を有することを特徴とする知識情報利用方法。
(付記12) ネットワークを介して共有される知識情報を管理する知識情報管理装置において、
課題の解決を目的とする業務を遂行するために、前記ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データを管理し、前記一連の発言データの内容を含む会話ストリームを蓄積する会話ストリーム蓄積手段と、
前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトを、必要とされたときの状態で逐次蓄積するオブジェクト蓄積手段と、
関連付け要求に応答して、前記会話ストリーム蓄積手段に蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、前記オブジェクト蓄積手段に蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを関連付ける関連付け手段と、
関連情報取得要求に応答して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する情報を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする知識情報管理装置。
(付記13) 知識情報の内容解析を行う知識情報生成装置において、
検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集する収集手段と、
前記収集手段で収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成する生成手段と、
生成した前記新たな知識情報を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする知識情報生成装置。
(付記14) 課題の解決を目的とする業務を遂行するために、ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データの内容を含む会話ストリームと、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトとからなる知識情報を、前記ネットワークを介して利用するコンピュータの知識情報利用装置において、
操作入力に応答して、前記知識情報を蓄積したサーバコンピュータに対して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを指定した関連付け要求を出力する関連付け要求出力手段と、
操作入力に応答して、前記サーバコンピュータに対して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する関連情報取得要求を出力する関連情報取得要求出力手段と、
前記関連情報取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られる情報を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする知識情報利用装置。
(付記15) ネットワークを介して共有される知識情報をコンピュータに管理させるためのプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
課題の解決を目的とする業務を遂行するために、前記ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データを管理し、前記一連の発言データの内容を含む会話ストリームを蓄積するとともに、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトを、必要とされたときの状態で逐次蓄積し、
関連付け要求に応答して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを関連付け、
関連情報取得要求に応答して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記16) 知識情報の内容解析をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集し、
収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、
生成した前記新たな知識情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記17) 課題の解決を目的とする業務を遂行するために、ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データの内容を含む会話ストリームと、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトとからなる知識情報を、前記ネットワークを介して利用するためのプログラムにおいて、
コンピュータに、
操作入力に応答して、前記知識情報を蓄積したサーバコンピュータに対して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを指定した関連付け要求を出力し、
操作入力に応答して、前記サーバコンピュータに対して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する関連情報取得要求を出力し、
前記関連情報取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られる情報を表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
(付記18) ネットワークを介して共有される知識情報を管理させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
課題の解決を目的とする業務を遂行するために、前記ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データを管理し、前記一連の発言データの内容を含む会話ストリームを蓄積するとともに、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトを、必要とされたときの状態で逐次蓄積し、
関連付け要求に応答して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを関連付け、
関連情報取得要求に応答して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
(付記19) 知識情報の内容を解析させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集し、
収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、
生成した前記新たな知識情報を出力する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
(付記20) 課題の解決を目的とする業務を遂行するために、ネットワークを介して当該業務の関係者によって取り交わされる一連の発言データの内容を含む会話ストリームと、前記課題の発生から結論に至るまでの課程で前記業務の遂行上必要となるオブジェクトとからなる知識情報を、前記ネットワークを介して利用するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、
操作入力に応答して、前記知識情報を蓄積したサーバコンピュータに対して、蓄積された会話ストリーム中の任意の会話ストリームと、蓄積されたオブジェクト中の任意のオブジェクトとを指定した関連付け要求を出力し、
操作入力に応答して、前記サーバコンピュータに対して、関連付けられた前記任意の会話ストリームと前記任意のオブジェクトとに関する関連情報取得要求を出力し、
前記関連情報取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られる情報を表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
本実施の形態の原理構成図である。 本実施の形態に係るシステム構成例を示す概念図である。 本実施の形態に用いるサーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態を実現するための処理機能を示す機能ブロック図である。 本実施の形態で利用するライブラリDBの一例を示す図である。 本実施の形態で利用する会話ストリームDBの一例を示す図である。 会話ストリームの概念図である。 本実施の形態における基本動作を示す概念図である。 オブジェクトの登録画面の一例を示す図である。 連携対象オブジェクト選択画面の一例を示す図である。 会話ストリームへの新規発言画面の一例を示す図である。 コメント登録画面の一例を示す図である。 コメント登録画面でリンクボタンが押されたときのリンク指定用サブ画面を示す図である。 オブジェクト登録時の連動処理を示すフローチャートである。 発言起票時の連動処理を示すフローチャートである。 受信者によるコメント入力時の連動処理を示すフローチャートである。 会話ストリームを用いたオブジェクト検索処理の概念図である。 会話ストリームを用いたオブジェクト検索処理の手順を示すフローチャートである。 検索結果画面の一例を示す図である。 関連会話候補提供処理の概念図である。 検索指示画面の一例を示す図である。 関連発言文書候補一覧画面の一例を示す図である。 発言文書詳細表示画面の一例を示す図である。 関連発言文書候補の検索処理を示すフローチャートである。 会話ストリームと問題点管理表との関連付けを示す概念図である。 問題点管理表を用いた追加検索処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における検索処理を示す概念図である。 知識管理システムのサーバに構築されるデータ構造の一例を示すER(Entity-Relationship)図である。 ジェネレータ装置の適用例を示す概念図である。 ジェネレータ装置を用いたベストプラクティス生成機能のブロック図である。
符号の説明
1 知識情報管理装置
1a 会話ストリームDB
1aa 会話ストリーム
1b ライブラリDB
1ba オブジェクト
2,3 知識情報利用装置
10 ネットワーク
100 サーバ
200 ストレージデバイス
210 ライブラリDB
220 会話ストリームDB
230 キーワード辞書DB
310,320,330 クライアント
710 ジェネレータ装置
721〜725 知識情報管理装置
731〜735 アドバタイズ情報
740 ベストプラクティス

Claims (1)

  1. 知識情報の内容解析を行うコンピュータの知識情報生成方法において、
    知識情報収集手段が、検索要求に応答して、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに蓄積されている知識情報の中から、前記検索要求に適合する知識情報を収集し、
    知識情報生成手段が、収集された前記検索要求に適合する知識情報の中の任意の複数の知識情報を組み合わせて、新たな知識情報を生成し、
    知識情報出力手段が、生成した前記新たな知識情報を出力する、
    手順を有することを特徴とする知識情報生成方法。
JP2006201371A 2006-07-24 2006-07-24 知識情報生成方法 Pending JP2006302319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201371A JP2006302319A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 知識情報生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201371A JP2006302319A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 知識情報生成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001095317A Division JP4390402B2 (ja) 2001-03-29 2001-03-29 知識情報管理方法、知識情報利用方法および知識情報管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006302319A true JP2006302319A (ja) 2006-11-02

Family

ID=37470452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006201371A Pending JP2006302319A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 知識情報生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006302319A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014059781A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Fujitsu Ltd 分析支援プログラム、分析支援装置および分析支援方法
KR20160061866A (ko) * 2014-11-24 2016-06-01 한국과학기술원 개체간 암묵적 관계 추론을 통한 정보 추출 증강 시스템 및 이를 이용한 정보 추출 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07182365A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Hitachi Ltd マルチメディア会議録作成支援装置および方法
JPH0916392A (ja) * 1995-06-27 1997-01-17 Mitsubishi Electric Corp ソフトウェア開発支援方式
JPH1021264A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Ricoh Co Ltd 知識共有システム
JPH10207904A (ja) * 1997-01-24 1998-08-07 Toshiba Corp 知識情報検索システムおよび知識情報検索方法
JPH11272679A (ja) * 1998-03-18 1999-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 発言構造情報提示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07182365A (ja) * 1993-12-24 1995-07-21 Hitachi Ltd マルチメディア会議録作成支援装置および方法
JPH0916392A (ja) * 1995-06-27 1997-01-17 Mitsubishi Electric Corp ソフトウェア開発支援方式
JPH1021264A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Ricoh Co Ltd 知識共有システム
JPH10207904A (ja) * 1997-01-24 1998-08-07 Toshiba Corp 知識情報検索システムおよび知識情報検索方法
JPH11272679A (ja) * 1998-03-18 1999-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 発言構造情報提示装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014059781A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Fujitsu Ltd 分析支援プログラム、分析支援装置および分析支援方法
KR20160061866A (ko) * 2014-11-24 2016-06-01 한국과학기술원 개체간 암묵적 관계 추론을 통한 정보 추출 증강 시스템 및 이를 이용한 정보 추출 방법
KR101686067B1 (ko) 2014-11-24 2016-12-13 한국과학기술원 개체간 암묵적 관계 추론을 통한 정보 추출 증강 시스템 및 이를 이용한 정보 추출 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4390402B2 (ja) 知識情報管理方法、知識情報利用方法および知識情報管理装置
Wiederhold Digital libraries, value, and productivity
Yimam-Seid et al. Expert-finding systems for organizations: Problem and domain analysis and the DEMOIR approach
US6990490B2 (en) Information management method and information management device
US8650194B2 (en) Task-based tagging and classification of enterprise resources
US6182067B1 (en) Methods and systems for knowledge management
US7016853B1 (en) Method and system for resume storage and retrieval
US20020138297A1 (en) Apparatus for and method of analyzing intellectual property information
US20170213272A1 (en) Computer resource ranking for interconnected user profiles
US20130132138A1 (en) Identifying influence paths and expertise network in an enterprise using meeting provenance data
US20170365021A1 (en) Idea and Trade Secret Management Systems and Methods
US20040220910A1 (en) System and method of dynamic service composition for business process outsourcing
JP2000113064A (ja) 最適行為者選定支援システム
JP2007193685A (ja) 人脈情報表示プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、人脈情報表示装置、および人脈情報表示方法
US20040210422A1 (en) Evaluation apparatus and evaluation method
US20040215502A1 (en) Evaluation apparatus and evaluation method
JPH07311764A (ja) 文書査読支援システム
CN111190965A (zh) 基于文本数据的即席关系分析系统及方法
JP2010061183A (ja) 個人検索システム、情報処理装置、個人検索方法、プログラムおよび記録媒体
JP2006302319A (ja) 知識情報生成方法
US20100185631A1 (en) Techniques for data aggregation, analysis, and distribution
Van der Aalst et al. Emailanalyzer: an e-mail mining plug-in for the prom framework
Ayala et al. A goal-oriented strategy for supporting commercial off-the-shelf components selection
JP2018013819A (ja) ビジネスマッチング支援システムおよびビジネスマッチング支援方法
JP2019067092A (ja) 情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090714