JP2006273228A - Travel transmission in working vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、HST(油圧無段変速装置)の組込みを簡単化する作業車両の走行伝動装置に関する。 The present invention relates to a traveling transmission device for a work vehicle that simplifies the incorporation of an HST (hydraulic continuously variable transmission).
HSTをミッションケースの前側に取付ける技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。すなわち、ミッションケースは、ギヤ変速部を囲うギヤケースと、HSTケースとを油路基板を介して連結一体化して構成され、該ミッションケース内に、PTOクラッチ、走行用ギヤ減速機構、デフ装置を収容している。エンジン動力は、HSTにおける油圧ポンプのポンプ軸に入力される構成であり、ポンプ軸の後方延長部分にPTOクラッチが連動連結してあり、油圧モータ1Mのモータ軸の後方延長部分にギヤ減速機構が連動連結されている。
エンジンをトラクタ車体の前側に搭載し、ミッションケースをこの車体後側に配置する伝動形態にあっては、これらエンジンとミッションケースとの間にHSTを介装する場合には、HSTの構成部分が殆どステップフロア等の下側に隠れるような形態となって、構成が煩雑化して、メンテナンスもし難くなる。 In the transmission mode in which the engine is mounted on the front side of the tractor body and the transmission case is disposed on the rear side of the vehicle body, when the HST is interposed between the engine and the transmission case, the components of the HST are The configuration is such that it is almost hidden under the step floor or the like, which complicates the configuration and makes maintenance difficult.
請求項1に記載の発明は、前面にエンジンE動力を受入れるよう構成するミッションケース1の後端面に該後端面を閉鎖すべくリヤプレート2を着脱可能に設け、このリヤプレート2の前面に、このミッションケース1内に収容させるHST3を取付けたことを特徴とする作業車両における走行伝動装置の構成とする。HST3はリヤプレート2の前側に取付けられるため、このリヤプレート2の前側をミッションケース1の後端面に接合させて取付けることにより、このHST3をミッションケース1内に位置させて装着することができる。
In the first aspect of the present invention, a rear plate 2 is detachably provided on the rear end surface of the
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ミッションケース1内の前部にはHST3の出力軸57に連動する変速ギヤ4を設け、この変速ギヤ4とHST3との間にアクスルハウジング5の後車軸6を連動するデフ装置7を設けたことを特徴とするものである。ミッションケース1の前側に位置するエンジンからHST3に連動され、このHST3の変速伝動によって変速ギヤ4へ連動される。この変速ギヤ4の変速伝動によってデフ装置7を経て後車軸6へ連動される。
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記リヤプレート2の後側に油圧ポンプPや、オイルフィルタ8等を取付けたことを特徴とするものである。前記のようにHST3の連動によって、変速ギヤ4や、リヤデフ装置7等を経て、後車軸6等へ連動する。このHST3の入力軸等からリヤプレート2後側の油圧ポンプPが駆動されて、この油圧ポンプPによってミッションケース1内等のオイルがオイルフィルタ8を経て濾過され、油圧ポンプPからHST3の油圧回路へ補給される。
A third aspect of the invention is characterized in that, in the first or second aspect, a hydraulic pump P, an oil filter 8 or the like is attached to the rear side of the rear plate 2. As described above, the HST 3 is linked to the
請求項1に記載の発明は、HST3を前側に取付けたリヤプレート2を、ミッションケース1の後端面側から着脱するため、ミッションケース1の後側にはこの着脱操作の邪魔になる構成部材が少ないため、着脱が簡単、容易である。HST3を後側に取付ける形態であるにも拘らず、ミッションケース1の内部に収容させるため、ミッションケース1の前後長さ域内に短かくしてコンパクトな形態とすることができ、ホイルベースを短かくして小形化し易いものである。
In the first aspect of the invention, since the rear plate 2 with the
請求項2に記載の発明は、HST3をミッションケース1の後端部内に設けることによって、前側のエンジンからの連動機構を連動軸形態として、下側のデフ装置7上側に接近させて設けることができ、ミッションケース1の上部高さを低くすることができる。
According to the second aspect of the present invention, by providing the
請求項3に記載の発明は、HST3用の油圧ポンプPやこのオイルフィルタ8等を、このHST3を有するリヤプレート2の後側面に取付けるため、構成が簡単であり、着脱等を容易に行うことができる。又、油圧ポンプPの駆動をHST3の入力軸部から直接行うことにより高回転に設定することができる。
According to the third aspect of the present invention, since the hydraulic pump P for HST3, the oil filter 8 and the like are attached to the rear side surface of the rear plate 2 having the HST3, the configuration is simple and the attachment and detachment can be easily performed. Can do. Further, the hydraulic pump P can be driven at a high speed by directly driving the input shaft portion of the
図面に基づいて、この発明の一実施例を説明すると、まず図6に基づき、車体11は、ステアリングポスト12上のステアリングハンドル13によって操向自在の前輪14、及び後輪15を有した四輪駆動走行形態である。前部の運転席16上はキャビン17で覆われ、後部には刈取芝草を収容するコレクタ18を搭載し、この車体11の前側に装着するモーア19部で刈取られる芝草を、シュータ20を介して該コレクタ18に搬送して収容することができる。この車体11の前側には、リフトシリンダ21の伸縮によって上下回動されるリフトアーム22や、リフトリンク23等が設けられ、このリフトリンク23によってモーア19が昇降自在に吊下げられる。又、車体11の後端部には、リフトアーム24によって上下回動されるリフトリンク25が設けられ、作業装置を連結、装着することができる。
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. First, based on FIG. 6, a vehicle body 11 includes four wheels having a
又、車体11は、所定高さ、及び幅で、前後方向に長く構成したフレームの前部に、HSTペタルや、ブレーキペタル30、サスペンション、ショクアブソーバ31、及びフロントアクスルハウジング32等を装着し、後部には、エンジンEや、ミッションケース1、及びリヤアクスルハウジング5等を装着する。又、この後車軸6を制動するブレーキシリンダ33とブレーキペタル30のマスタシリンダとの間は油圧ホース34で連結される。この車体11フレーム上には、ステアリングポスト12と、キャビン17の前後ピラー35、36部と、コレクタ18とを各々着脱可能に設ける。このステアリングポスト12内には、油圧回路によって連動される全油圧式操舵装置が収容されている。これら各ステアリングポスト12や、キャビンピラー35、36及びコレクタ18を、車体11フレーム上から取外すと共に、このフロントアクスルハウジング32の前車軸38から前輪14を取外し、リヤアクスルハウジング5の後車軸6から後輪15を取外すことによって、コンテナ内への梱包収納を簡潔に行うことができ、又、これら組立、分解等を簡単に行うことができる(図3、図7)。
Further, the vehicle body 11 is mounted with an HST petal, a
前記ミッションケース1には、ギヤ軸41、42、43、後輪取出軸44、及び前輪取出軸45等を平行に配置し、これらの前端部を前壁46に軸支させる。この前壁46の上部に入力ケース47が一体的に形成されて、前端面にフロントプレート48を介してエンジンボディ49を連結する。この入力ケース47内にはエンジンEのクランク軸50後端部、及びフライホイル51等が軸受けされて、この後端に連結の出力軸52からギヤ軸41へ増速ギヤ53を介して連動される。ミッションケース1の後端面は後側へ開放されて、この開放部にリヤプレート2を接当させて着脱可能に構成している。このミッションケース1の下部には、リヤデフ装置(後輪差動ギヤ機構)7や、このリヤデフ装置7から連動される後車軸6等を軸装する。リヤアクスルハウジング5はこのミッションケース1の左右両側部に連結される。
In the
前記リヤプレート2の前側面には、HSTケース54を一体とするHSTベース55が取付けられる。HSTケース54のHSTポンプ側から前側に突出するHST入力軸56を、前記ギヤ軸41に対してカップリング56aをもって着脱自在に連動連結する。又、HSTモータ側から前側に突出するHST出力軸57を、前記ギヤ軸42に対して連動軸58を介してカップリング57aをもって着脱自在に連動連結する。
On the front side surface of the rear plate 2, an HST base 55 with an
このHST3の横側にはトラニオン軸59をミッションケース1から外周部へ突出させている。このトラニオン軸59にはトラニオンアーム60を着脱自在に固定し、このトラニオンアーム60に連結する操作シリンダ61のスピンドル62の伸縮作動で増減速制御できる構成である。このトラニオンアーム60は伝動中立位置Nから前進高速位置Fと、後進高速位置Rとに回動操作することができ、増減速の無段主変速を行うことができる。
A
前記リヤプレート2の後側面にはHST用の油圧ポンプPを取付けて、入力軸56から直接駆動する。又、この油圧ポンプPの吸入側にはオイルフィルタ8を取付けて、ミッションケース1内の潤滑オイルをストレーナ63から吸入濾過して、HST3のチャージ回路へ補給することができる。
A hydraulic pump P for HST is attached to the rear side surface of the rear plate 2 and is driven directly from the
前記リヤデフ装置7の前側に、副変速としての変速ギヤ4を有する後輪取出軸44や、この後輪取出軸44から連動されるギヤ軸43、及びこのギヤ軸43に対して噛合可能の前輪取出ギヤ64を有した前輪取出軸45等を設けている。変速ギヤ4の選択噛み合いによって後輪取出軸44を副変速することができ、リヤデフ装置7へ連動する。
On the front side of the rear differential device 7, a rear wheel take-
上記の構成であるから、トラニオン軸59からトラニオンアーム60を取り外し、ストレーナ63とオイルフィルタ8とを切り離した後、リヤプレート2をミッションケースから取り外す。このリヤプレート2内部側には、にHSTベース55を介して取付けされたHST3、HST入力軸56、HST出力軸57が一体的に取り外される。一方リヤプレート2の外側には油圧ポンプP及びオイルフィルタ8が装着状態のままで取り外される。したがってこれらを一体的にミッションケース1から取り外した後、個々の部品や補機類を点検、交換することができる。
Since it is the above configuration, the
なお、トラニオン軸59とトラニオンアーム60との関係で直後方にHST3を引き出し難いときには、トラニオン軸59に着脱自在の延長軸を構成し、HST3を取り外しする際には延長軸も外しておくことによって後方への引き出しに支障とならない。
When it is difficult to pull out the
又、HSTベース55には油圧ポンプPからの油路を形成しておくこともできる。このように構成すると、配管類を省略することができる。
前記前輪取出ギヤ64の噛合によって前輪取出軸45を連動して、4WD駆動形態とすることができる。この前輪取出軸45には連動軸65が連結されて、自在継手66、及び連動軸67を介して、フロントアクスルハウジング32内のフロントデフ(前輪差動ギヤ機構)68を連動する。
In addition, an oil passage from the hydraulic pump P can be formed in the HST base 55. If comprised in this way, piping can be abbreviate | omitted.
By engaging the front wheel take-
このフロントデフ68は、中央部のデフギヤケース71とこの一側のリングギヤ72の外側部をベアリング73を介して、センタケース74とこの一側のサイドメタル75とに軸装する。このサイドメタル75はオーリングやシム76を介在させて閉鎖して固定できる。これらセンタケース74、及びサイドメタル75の外側面に、湿式摩擦ブレーキディスク77を受ける固定のブレーキ面78を各々形成する。該デフギヤケース71のデフギヤ部から左右外側方へデフ軸79を突出する。このデフ軸79をベアリング80を介してサイドケース81に軸受けする。左右のサイドケース81には、略左右対称状に形成されて、センタケース74の外側面と、サイドメタル75の外側面とに取付ける。これらサイドケース81の内側には、スプラインボス82と、ブレーキディスク77と、プレッシャプレート83等を組み込む。このスプラインボス82は、デフ軸79に対して軸方向へ移動自在で、かつ一体的に回転可能で、できるだけ大径の形態に構成される。このスプラインボス82の外周とサイドケース81の内周とに形成されるスプライン部間に、ブレーキディスク77を嵌合させて、このサイドケース81内周部のスプライン部に嵌合するプレッシャプレート82で外側から内側のブレーキ面78へ押圧することにより各デフ軸79を制動することができる。又、このプレッシャプレート83は中央部を湾曲させた皿形状に形成して剛性を高めている。この外側面に接するブレーキカムピン84がサイドケース81に支持され、この外端のピンアーム85をワイヤ86連結して、前記ブレーキペタル30の踏込みによって制動操作できる。左右のデフ軸79は、自在継手等を介して前記前車軸38へ連結される。前車軸38を軸支する車軸ケース87は、サスペンション88、ショックアブソーバ31を介して支架される。
The front differential 68 has a central
前記ブレーキディスク77を受けるブレーキ面78を、センタケース74、及びこの一側部を閉鎖するサイドメタル75部に形成したものであるから、フロントアクスルハウジング32自体内の潤滑オイルによって制動発生熱を有効に冷却することができる。又、このサイドメタル75部にブレーキ面78を形成することによりバックラッシュの調整を行い易い形態とすることができる。又、サイドケース81を略左右対象状の形態として簡潔、簡単化することができる。この内部のスプラインボス82の径や、ブレーキディスク77の径を大きく形成して、ブレーキ容量を大きくすることができる。
The
前記HST3のトラニオン軸59はHSTレバー98、又は図外のHSTペタル(走行ペダル)の操作によって、この操作軸の回動量をポテンショメータ96で検出して、コントローラ97を介してこの操作量に応じた操作シリンダ61のスピンドル62をモータM駆動で伸縮作動させ、トラニオンアーム60及びトラニオン軸59を回動させて、HST3の無段変速を行うことができる。このトラニオンアーム60にはカムローラ91が設けられて、V字状のカム縁92を形成した中立復帰カム93が、スプリング94によって支軸95周りに弾発される。このカムローラ91がV字状カム縁92の谷底部に案内されると、トラニオン軸59は中立位置Nにある。又前進位置F、又は後進位置Rの変速位置では、カム縁92の傾斜部に摺接案内され、スプリング94力によって中立復帰すべく構成されている。
The
この中立復帰カム93等に抗して作動されるトラニオンアーム60の操作シリンダ61は、ガイドピン99を有して、このガイドピン99をフレームに固定のブラケット100に逆T状に形成したガイド溝101に嵌合させる。該操作シリンダ61は牽制アーム102を有してスプリング103により上側へ張圧される。該ガイドピン99がガイド溝101の底辺部104に沿って前後に移動自在の状態と、この中央部上方にわたる上辺部105に沿って移動する状態とに案内される。これらガイドピン99とブラケット100との間に引っ張りスプリング107を設ける。このスプリング107はスプリング103よりも弱い弾発力に設定されている。このため、通常時はガイドピン99がスプリング103力によってガイド溝101の上辺部105に嵌合されて、前後方向に移動できないように係止され、この係止状態のシリンダ61に対してスピンドル62が前後移動される。又、牽制アーム102は停止レバー108との間をワイヤ109で連結される。この停止レバー108を操作して牽制アーム102をスプリング103に抗して下方へ回動すると、ガイドピン99がガイド溝101の底辺部104に沿って前後方向へ自由に移動する状態となり、このためスピンドル62及びトラニオンアーム60はシリンダ61と共に前後移動自由の状態となり、中立復帰カム93の作用によって中立位置Nに復帰作動される。このため、このような停止レバー108の操作によるシリンダ61、スピンドル62等の中立位置への復帰が、例えば、シリンダ61の電気回路、又は油圧回路における作動が適正に行われなくなって、トラニオン軸59の操作が途中位置にロックしたような場合には、この操作レバー108によって中立復帰を行わせることができる。又、この操作レバー108に代えて前記ブレーキペタル30の踏込操作によって行わせる形態とすることもできる。
The
1 ミッションケース
2 リヤプレート
3 HST
4 変速ギヤ
5 リヤアクスルハウジング
6 後車軸
7 リヤデフ装置
8 オイルフィルタ
1 Mission case 2
4
Claims (3)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005098362A JP2006273228A (en) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | Travel transmission in working vehicle |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020175708A (en) * | 2019-04-16 | 2020-10-29 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | Work vehicle |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005098362A patent/JP2006273228A/en active Pending
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JP2020175708A (en) * | 2019-04-16 | 2020-10-29 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | Work vehicle |
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