JP2006264739A - Discharging opening for preventing pulsation - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ペットボトルや瓶等の容器口部に装着する注出口において、容器から液体を注ぐ際に発生する液体の脈動や跳ねを防止することができる脈動防止用注出口に関する。 The present invention relates to a pulsation-preventing spout that can prevent pulsation or splashing of liquid that occurs when pouring liquid from a container at a spout attached to a container mouth such as a PET bottle or a bottle.
ペットボトルから液体を注出する際に発生する注出液体の脈動を防止する脈動防止具が特許文献1に記載されている。この脈動防止具は、ペットボトルの注ぎ口の内側と、ペットボトルの内壁に沿って屈曲管状空気路を配し、液体注出時に、この屈曲管状空気路からペットボトルの内部に空気を通すことにより、脈動の発生するボトルネック部分での液体と空気との入れ替えを制御することで、注出液体の脈動を防止できるようにしたものである。
一方、瓶から注ぎ出される飲料を滑らかに注ぎ出す注ぎ口が特許文献2に記載されている。この注ぎ口は、瓶に直接口を付けて飲料物を飲む際に、液体の脈動を防止してのみ易くする構造である。この注ぎ口の構造によると、注ぎ口の内側に、瓶中からの液体流出部と瓶中への空気流入部を分離させる空気穴の開いた仕切りを設けることで脈動を防止する構造である。
On the other hand,
更に、特許文献3には、比較的粘度の低い液体でも注ぎ口から適切な流量で注出可能になり、注ぎ口からの液切れが良くなる注出キャップが記載されている。この注出キャップの構成は、注ぎ口から円すい状に旋回させたノズルエレメントを延長し、このノズルエレメントの先端周りにクリアランスを形成したノズルを設けたものである。
これらの注出口の構造は、いずれも、注出口の内部や先端に他の部材を設けることで、液体の脈動を防止するものである。そのため、注出詮に設けたスコアを破断して注出口を形成し使用する詮構造には、これら従来の注出構造を採用することは困難であった。 In any of these spout structures, liquid pulsation is prevented by providing other members inside or at the front end of the spout. For this reason, it has been difficult to adopt these conventional pouring structures for the scissors structure that uses the spout formed by breaking the score provided on the pouring pad.
しかしながら、注出詮のスコアを破断して注出口を形成する構造は、現在、ペットボトルや瓶などの注出詮として極めて多く使用されているタイプの一つであることから、このタイプの注出口において、液体の脈動や跳ねを防止できる構造が望まれていた。 However, the structure in which the score of the pouring gutter is broken to form the pouring outlet is one of the types that are currently very often used as pouring gutters for PET bottles and bottles. There has been a demand for a structure that can prevent pulsation and splashing of liquid at the outlet.
そこで当発明者は、スコアを破断する注出口を研究した結果、スコア部を設ける天板が、容器方向に凹んだ谷タイプと、天板が平板状の平タイプとが極めて多く採用されていることが判明した。更に、谷タイプの天板にスコアを設け、該スコアを破断して形成した注出口から、液体の注出状態を検証した結果、息継ぎをする際に、注出口の開口縁から周囲に液体が伝わることで二つの流れが生じ、この液体の流れが脈動や跳ねを発生させる原因の一つになっていることを突き止めた(図6(イ)参照)。 Therefore, as a result of studying the spout for breaking the score, the inventor has adopted a trough type in which the top plate for providing the score portion is recessed in the container direction and a flat type with a flat top plate. It has been found. Furthermore, as a result of verifying the liquid pouring state from the spout formed by breaking the score on the trough-type top plate, when breathing, there is a liquid around the opening edge of the spout. As a result of the transmission, two flows were generated, and it was found that this liquid flow was one of the causes of pulsation and splashing (see FIG. 6A).
本発明は、係る研究結果に基づき前述の課題を解消すべく創出されたもので、特に、注出詮のスコアを破断して形成する注出口において、液体注出時の脈動や跳ねを防止し、多量の液体を注出する際でも安定した注出が可能になり、予め注出口10が形成された詮体1として使用することもできる脈動防止用注出口の提供を目的とするものである。
The present invention was created to solve the above-mentioned problems based on the research results, and in particular, at the spout formed by breaking the spout score, it prevents pulsation and splashing during liquid pouring. An object of the present invention is to provide a pulsation-preventing spout that enables stable pouring even when a large amount of liquid is poured out and can also be used as a
本発明の第1の手段は、容器口部Pに装着する詮体1の天板2に、注出口10の形に添って形成されるスコア3を設け、該スコア3を破断することで開口される注出口10において、詮体1の天板2に、液体注出方向に突出する突出部4を設け、該突出部4に、縦長状の注出口10を形成するスコア3を設け、注出口10使用時の長手下端部を注ぎ孔11とし、注出口10使用時の長手上端部を息継ぎ部12とすることにある。
The first means of the present invention provides a
第2の手段において、前記突出部4は、前記天板2の周囲縁近傍2Aを残した略中央部位2Bを液体注出方向に突出せしめることで設けられ、前記注ぎ孔11と息継ぎ部12とが該天板2の周囲縁近傍2Aに至るように前記スコア3を設けている。
In the second means, the projecting
第3の手段は、前記注出口10の形状を縦長の略直線形状に形成すると共に、前記注ぎ孔11を直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成し、且つ、前記息継ぎ部12の幅を直線部分の幅よりも僅かに拡開するように形成している。
The third means forms the shape of the
第4の手段は、前記注出口10の形状を縦長の略直線形状に形成すると共に、前記注ぎ孔11を直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成し、且つ、前記息継ぎ部12の幅を直線部分の幅よりも僅かに拡開するように形成し、注出口10の長手中央に略円形の成形孔を設けている。
The fourth means forms the
第5の手段は、容器口部Pに装着する詮体1を設け、該詮体1の天板2に形成する注出口10において、該詮体1の天板2に、液体注出方向に突出する突出部4を設け、該突出部4に縦長状の注出口10を形成し、注出口10使用時の長手下端部を注ぎ孔11とし、注出口10使用時の長手上端部を息継ぎ部12とすることにある。
A fifth means is provided with a
第6の手段において、前記突出部4は、前記天板2の周囲縁近傍2Aを残した略中央部位2Bを前記液体注出方向に突出せしめることで設けられ、前記注ぎ孔11と息継ぎ部12とが該天板2の周囲縁近傍2Aに至るように形成している。
In the sixth means, the projecting
第7の手段は、前記注出口10の形状を縦長の略直線形状に形成すると共に、前記注ぎ孔11を直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成し、且つ、前記息継ぎ部12の幅を直線部分の幅よりも僅かに拡開するように形成したことを課題解決の手段とする。
The seventh means forms the
本発明の請求項1により、特に、注出詮のスコアを破断して形成する注出口に使用することができる。この結果、例えばヒンジ付きキャップのように、醤油、めんつゆなどの粘度の低い液体から、焼肉のたれ、食用油のような粘度の高い液体まで抽出するような極めて多く使用されているタイプの注出詮において、液体注出時の脈動を防止することが可能になった。
According to
請求項2によると、突出部4に設ける注ぎ孔11と息継ぎ部12とを、該天板2の周囲縁近傍2Aに至るように設けたことで、注出口10の突出した部分が液体のガイドの役目を果たす。この結果、脈動を防止して液体注出時の状態が安定した状態になる。
According to the second aspect, the
請求項3、4によると、脈動を防止して液体注出時の状態が極めて安定した状態になる。 According to the third and fourth aspects, the pulsation is prevented and the state when the liquid is dispensed becomes extremely stable.
請求項5により、予め注出口10が形成された詮体1をペットボトルや瓶等の容器口部に装着して液体注出時の脈動を防止することができる。
According to the fifth aspect, the
請求項6、7によると、予め注出口10が形成された詮体1として使用する場合でも、脈動を防止して液体注出時の状態を極めて安定した状態にすることが可能である。
According to the sixth and seventh aspects, even when used as the
このように本発明によると、特に、注出詮のスコアを破断して形成する注出口において、液体注出時の脈動や跳ねを防止し、多量の液体を注出する際でも安定した注出が可能になり、予め注出口10が形成された詮体1として使用することもできるなどといった優れた効果を奏するものである。
As described above, according to the present invention, in particular, at the spout formed by breaking the spout score, the pulsation and splashing at the time of liquid pouring are prevented, and stable pouring can be performed even when a large amount of liquid is poured. This makes it possible to achieve excellent effects such as being able to be used as the
本発明の最良の形態は、注出口10の形に添って形成されるスコア3を詮体1の天板2に設け、該スコア3を破断することで開口される注出口10において、詮体1の天板2に、前記天板2の周囲縁近傍2Aを残した略中央部位2Bを蓋体Q方向に突出せしめた突出部4を設ける。該突出部4に、前記注出口10の長手両端部が該天板2の周囲縁近傍2Aに至るように前記スコア3を設ける。該スコア3により形成される注出口10の形状を縦長の略直線形状に形成する。更に、注出口10使用時の下端部を注ぎ孔11とし、該注ぎ孔11を直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成し、且つ、注出口10使用時の上端部を息継ぎ部12とし、該息継ぎ部12の幅を直線部分の幅よりも僅かに拡開するように形成することで、当初の目的を達成するものである。
In the best mode of the present invention, in the
本発明注出口は、例えば図1に示す如く、容器口部Pに装着する詮体1の天板2に、注出口10の形に添ったスコア3を設け、該スコア3を破断することで開口される注出口10から注出する際の液体の脈動を防止する構造として研究されたものである。また、本発明の脈動防止効果は、図10に示す如く、予め注出口10を形成した詮体1として、ペットボトルや瓶の口部に装着して使用することも可能である。以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
In the present invention spout, for example, as shown in FIG. 1, the
図1は、所謂ヒンジ付きキャップとして使用されるキャップの詮体1に形成した注出口10を示す実施例であり、容器口部Pに装着する合成樹脂製の詮体1と、ヒンジ7を介して詮体1を施蓋する蓋体Qとからなる。この詮体1は、天板2周囲に注出筒体5を有し、注出口10の形に添って形成されるスコア3を詮体1の天板2に設け、プルリング6を持ってスコア3を破断することで開口されるものである。この詮体1の天板2に、蓋体Q方向に突出する突出部4を設け(図2参照)、該突出部4に設けたスコア3を破断して、縦長状の注出口10を形成する(図1参照)。
FIG. 1 is an embodiment showing a
この突出部4は、前記天板2の周囲縁近傍2Aを残した略中央部位2Bを液体の注出方向に突出せしめることで設けている(図3参照)。更に、この突出部4にスコア3を設ける際に、注出口10の長手両端部が天板2の周囲縁近傍2Aに至るように設けている。このとき、注出口10使用時の長手下端部を注ぎ孔11とし、注出口10使用時の長手上端部を息継ぎ部12とする。
The projecting
詮体1の天板2に、液体の注出方向に突出する突出部4を設けたのは、試験1の結果に基づくものである(図4参照)。この試験1は、詮体1に形成した天板2を、従来形状の谷タイプと平タイプ、更に本発明突出部4の山タイプとで形成し、ペットボトルに装着して液体(醤油)を注出し、脈動幅と液体の跳ねを比較した試験である。この試験では、注出口10の形状を図3に示す形状に統一し、1リットルのペットボトルを傾けて息継ぎが生じる流速で液体を注ぎ出し、図4に示す脈動幅(縦幅a)と、図5に示す流出幅(横幅b)を測定した。いずれの幅も、流出した液体の3cm下方の幅を測定している。
The reason why the projecting
この結果を表1、表2に示す。試験の評価は、液体の脈動幅、液体の跳ね、息の継ぎ方、まとまり具合を総合的に判断し、◎は非常に良い、○は良い、△はふつう、×は悪い、で評価した。
試験1において、注出口10の使用時における上下端部の状況を更に観察してみると、従来の谷タイプでは、息継ぎのたびに、注出口10の上端部から更に上方の天板2に液体が伝わっていることが分かった(図6(イ)参照)。この結果、液体の流れが注出口10の下端部で二つに分かれるので、同図(ロ)に示す山タイプよりも振幅が2倍以上に広くなっていた。一方、同図(ロ)の山タイプでは、息継ぎをしても注出口10の上端部から上方の天板2に液体が伝わることがなく、常に全体が一つにまとまった流れになっている。この結果を示す連続写真を図7に示す。同図中(イ)は従来の谷タイプ、(ロ)は本発明の山タイプを示しており、注出した液体は醤油である。
In the
次に、突出部4と注出筒体5との関係について試験2を行った(図8、図9参照)。この試験2は、注出筒体5の上端から突出部4の上面までの長さ(h)を変えて液体を注出し、図4に示す脈動幅(縦幅a)と、図5に示す(横幅b)とを測定したものである。その結果を表3と表4に示す。尚、この試験における測定条件は、前記試験1と同様である。
突出部4と注出筒体5との関係についての試験2の結果、本発明の脈動防止効果や跳ね防止効果は、天板2に設けた突出部4と縦長の注出口10の形状とが必要であり、注出筒体5の一般的な使用は妨げにならないものの、キャップの寸法規格上、あまり長い注出筒体5は、脈動防止に適していないことが分かった。
As a result of
次に、注出口10の形状について試験3を行った(表5、表6参照)。この試験は、縦長状の注出口10において最も有効な形状を求めて行った試験である。尚、この試験における測定条件は、前記試験1、2と同様である。
Next,
また、突出部4に形成されている注出口10が基本的に縦長状である場合、どのような形状でも液体の跳ねを防止できることが分かった。特に、注出口10の形状を直線的な略帯状に形成したNo.5の形状、注ぎ孔11と息継ぎ部12とを直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成したNo.6の形状などは、脈動幅(縦幅a)が小さく、液体の跳ねも少なくなっており、良い評価が得られている。
Further, it has been found that when the
このように、前記試験1乃至3の結果によると、本発明注出口は、注出詮のスコアを破断して形成する注出口において、液体注出時の脈動や跳ねを防止できることが証明されている。
As described above, according to the results of
また、本発明注出口は、予め注出口10を形成した詮体1として、ペットボトルや瓶の口部に装着しても使用可能である。すなわち、容器口部Pに装着する詮体1に形成する注出口10としても使用できる(図10参照)。図示例では、容器口部Pに外嵌する詮体1を設け、天板2の周囲に注出筒体5を設けた実施例を示しているが、容器口部Pの内部に挿入するタイプ、あるいは、天板2の周囲に注出筒体5を設けていないタイプの詮体1でも良く、詮体1の形状や材質は任意に変更することができる。この実施例においても、詮体1の天板2に、キャップ方向に突出する突出部4を設け、該突出部4に縦長状の注出口10を形成するものである。
Moreover, this invention spout can be used even if it mounts | wears with the opening part of a plastic bottle or a bottle as the
この突出部4も、また、前述したスコア3を除去して形成する注出口10と同様に、天板2の周囲縁近傍2Aを残した略中央部位2Bを前記キャップ方向に突出せしめることで設けられ、注出口10の注ぎ孔11と息継ぎ部12とが該天板2の周囲縁近傍2Aに至るように形成する。
Similarly to the
更に、注出口10の形状も、縦長の略直線形状に形成すると共に、注出口10使用時の下端部を注ぎ孔11とし、該注ぎ孔11を直線部分の幅よりも拡開した略円形状に形成した形状が最適である。
Furthermore, the shape of the
尚、本発明における図示例の各構成は、本発明の一実施例に過ぎず、詮体1のスコア3を破断して形成する注出口10や、予め形成しておく注出口10などに適応することは勿論、詮体1の各形状や寸法等の設計変更、材質の転換及び使用態様の変更など、本発明の要旨を変更しない範囲において自由に変更することができるものである。
In addition, each structure of the example of illustration in this invention is only one Example of this invention, and adapts to the
P 容器口部
Q 蓋体
1 詮体
2 天板
3 スコア
4 突出部
5 注出筒体
6 プルリング
7 ヒンジ
10 注出口
11 注ぎ孔
12 息継ぎ部
P Container mouth
Claims (7)
The shape of the spout is formed in a vertically long substantially linear shape, the pouring hole is formed in a substantially circular shape that is wider than the width of the straight portion, and the width of the breathing portion is larger than the width of the straight portion. The pulsation-preventing spout according to claim 5 or 6, which is formed so as to expand slightly.
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