JP2006254647A - 電圧安定化装置 - Google Patents

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Atsushi Morimoto
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Abstract

【課題】負荷に供給する電源電圧を安定化させる電圧安定化装置あるいは節電装置において,負荷への供給電圧の安定化を図ると共に交流電源側の電源電圧の適正化を図ることを目的とする。
【解決手段】負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えることで,負荷1への供給電圧を昇降圧することと同時に,電圧を昇降圧させることによる安定化で不充分な場合に交流電源側に無効電力を注入し,交流電源側を適正電圧に制御し,適正な電圧制御範囲を拡大することができる効果が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換技術を利用した電圧安定化装置に関する。
近年、一般家庭の負荷の増加による化石燃料の枯渇、地球温暖化問題などが生じており、節電装置などの省エネルギー装置によるエネルギーの有効利用、あるいは各種電気機器の待機電力の削減などが求められている。
従来、この種の省エネルギー技術や装置としては、交流電圧の過剰な電圧を下げ、消費電力を少なくする機能を有する、家庭用あるいは業務用のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その節電装置について図22を参照しながら説明する。
図に示すように、節電装置12は、交流電源13および負荷14の間に配された直列変圧器15と、出力側が直列変圧器15の2次巻線に接続された回生型インバータ16を備えることにより、負荷14に印加される電圧を制御する。また、この構成により、回生型インバータ16の出力を連続的に制御することにより負荷14に印加される電圧を連続的に制御し、負荷14側へ安定した節電電力を供給することができる。
特開2002−270884号公報(要約、第1図)
このような従来の電圧安定化装置としての節電装置では、負荷に供給する電源電圧を低下させ、その結果照明などに代表される純抵抗に近い負荷に対しては、節電効果を得ることができるが、補償範囲を超えた時は負荷にそのまま供給されるという課題があり、省エネルギーを推進することと負荷に対して安定した電源電圧供給を行なうことが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、有効電力制御のみで補償範囲を超える場合であっても、無効電力制御を行なうことで電源電圧を安定化させることができる電圧安定化装置を提供することを目的としている。
本発明の電圧安定化装置は上記目的を達成するために、負荷に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段と、負荷に供給する電源電圧を安定化させる無効電力制御手段を備える構成としたものである。
この手段により、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
また、有効電力制御手段は、余剰電力を回生あるいは不足電力を補助供給する双方向コンバータを備える構成としたものである。
この手段により、有効電力制御手段を双方向コンバータ唯一による簡単な構成で実現することができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、無効電力制御手段は、回生電力の力率を変更するような構成としたものである。
この手段により、無効電力の変更を回生電力の力率を変更するのみで簡単な構成で実現することができる電圧安定化装置が得られる。
また、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した3つのアームにより構成したフルブリッジコンバータ、及び1つのアームをフルブリッジコンバータと共用したフルブリッジインバータと、前記3つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記フルブリッジコンバータ、フルブリッジインバータを制御する主回路制御部により構成したものである。
この手段により、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができると共に、簡単な構成で実現できるため低コストで実現することができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した4つのアームにより構成した第二フルブリッジコンバータ及び第二フルブリッジインバータと、前記4つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつ第二フルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記第二フルブリッジコンバータ、第二フルブリッジインバータを制御する第二主回路制御部により構成したものである。
この手段により、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、4つのアーム構成とすることでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
また、無効電力制御手段は、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータで回生電力の力率を変動する構成としたものである。
この手段により、唯一の電力変換装置で有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、電源電圧の安定化は有効電力制御手段による制御を優先させる構成としたものである。
この手段により、交流電源に対して無効電力による悪影響を最小化しつつ、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合にのみ、無効電力を制御することでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
また、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、フルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータは直列変圧器の二次巻線の線間電圧がゼロとなるように制御する構成としたものである。
この手段により、有効電力の変換損失を抑えつつ、電源電圧の安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、第二フルブリッジインバータは停止する構成としたものである。
この手段により、有効電力制御の変換損失を抑えると共に、第二フルブリッジインバータの損失を無くすことができ、さらに電源電圧の安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
また、有効電力制御の回生電力を変更し、変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段を備える構成としたものである。
この手段により、系統のインピーダンスを演算でき、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段を備える構成としたものである。
この手段により、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができる電圧安定化装置が得られる。
また、電源電圧が上昇したことにより有効電力の回生電力が制限された場合、無効電力制御手段により回生電流の位相を進ませることで電源電圧を安定化させる進相制御手段を備える構成としたものである。
この手段により、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置が得られる。
さらに、電源電圧が低下したことにより、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータは力行運転を行なう力行制御手段を備える構成としたものである。
この手段により、電源電圧が低下した場合であっても、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給を行なうことができ、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができる電圧安定化装置が得られる。
また、電源電圧の低下がフルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの力行運転で補償できる範囲を超えた場合、前記フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの電流位相を遅らせることで電源電圧を安定化させる遅相制御手段を備える構成としたものである。
この手段により、電源電圧が低下した場合でかつ、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給のみで不充分であった場合においても、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができる電圧安定化装置が得られる。
本発明によれば、負荷に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段と、負荷に供給する電源電圧を安定化させる無効電力制御手段を備える構成とすることで、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
また、有効電力制御手段は、余剰電力を回生あるいは不足電力を補助供給する双方向コンバータを備える構成とすることで、有効電力制御手段を双方向コンバータ唯一による簡単な構成で実現することができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、無効電力制御手段は、回生電力の力率を変更するような構成とすることで、無効電力の変更を回生電力の力率を変更するのみで簡単な構成で実現することができる電圧安定化装置を提供できる。
また、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した3つのアームにより構成したフルブリッジコンバータ、及び1つのアームをフルブリッジコンバータと共用したフルブリッジインバータと、前記3つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記フルブリッジコンバータ、フルブリッジインバータを制御する主回路制御部により構成とすることで、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができると共に、簡単な構成で実現できるため低コストで実現することができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した4つのアームにより構成した第二フルブリッジコンバータ及び第二フルブリッジインバータと、前記4つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつ第二フルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記第二フルブリッジコンバータ、第二フルブリッジインバータを制御する第二主回路制御部により構成とすることで、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、4つのアーム構成とすることでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
また、無効電力制御手段は、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータで回生電力の力率を変動する構成とすることで、唯一の電力変換装置で有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、電源電圧の安定化は有効電力制御手段による制御を優先させる構成とすることで、交流電源に対して無効電力による悪影響を最小化しつつ、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合にのみ、無効電力を制御することでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
また、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、フルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータは直列変圧器の二次巻線の線間電圧がゼロとなるように制御する構成とすることで、有効電力の変換損失を抑えつつ、電源電圧の安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、第二フルブリッジインバータは停止する構成とすることで、有効電力制御の変換損失を抑えると共に、第二フルブリッジインバータの損失を無くすことができ、さらに電源電圧の安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
また、有効電力制御の回生電力を変更し、変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段を備える構成とすることで、系統のインピーダンスを演算でき、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段を備える構成とすることで、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができる電圧安定化装置を提供できる。
また、電源電圧が上昇したことにより有効電力の回生電力が制限された場合、無効電力制御手段により回生電流の位相を進ませることで電源電圧を安定化させる進相制御手段を備える構成とすることで、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができる電圧安定化装置を提供できる。
さらに、電源電圧が低下したことにより、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータは力行運転を行なう力行制御手段を備える構成とすることで、電源電圧が低下した場合であっても、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給を行なうことができ、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができる電圧安定化装置を提供できる。
また、電源電圧の低下がフルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの力行運転で補償できる範囲を超えた場合、前記フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの電流位相を遅らせることで電源電圧を安定化させる遅相制御手段を備える構成とすることで、電源電圧が低下した場合でかつ、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給のみで不充分であった場合においても、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができる電圧安定化装置を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、負荷に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段と、負荷に供給する電源電圧を安定化させる無効電力制御手段を備える構成としたものであり、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができるという作用を有する。
また、有効電力制御手段は、余剰電力を回生あるいは不足電力を補助供給する双方向コンバータを備える構成としたものであり、有効電力制御手段を双方向コンバータ唯一による簡単な構成で実現することができるという作用を有する。
さらに、無効電力制御手段は、回生電力の力率を変更するような構成としたものであり、無効電力の変更を回生電力の力率を変更するのみで簡単な構成で実現することができるという作用を有する。
また、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した3つのアームにより構成したフルブリッジコンバータ、及び1つのアームをフルブリッジコンバータと共用したフルブリッジインバータと、前記3つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記フルブリッジコンバータ、フルブリッジインバータを制御する主回路制御部により構成としたものであり、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができると共に、簡単な構成で実現できるため低コストで実現することができるという作用を有する。
さらに、有効電力制御手段は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した4つのアームにより構成した第二フルブリッジコンバータ及び第二フルブリッジインバータと、前記4つのアームに並列に接続したコンデンサと、交流電源と一次巻線を直列に接続し、かつ第二フルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と、前記第二フルブリッジコンバータ、第二フルブリッジインバータを制御する第二主回路制御部により構成としたものであり、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、4つのアーム構成とすることでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができるという作用を有する。
また、無効電力制御手段は、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータで回生電力の力率を変動する構成としたものであり、唯一の電力変換装置で有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができるという作用を有する。
さらに、電源電圧の安定化は有効電力制御手段による制御を優先させる構成としたものであり、交流電源に対して無効電力による悪影響を最小化しつつ、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合にのみ、無効電力を制御することでさらに広範囲の電圧安定化を行なうことができるという作用を有する。
また、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、フルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータは直列変圧器の二次巻線の線間電圧がゼロとなるように制御する構成としたものであり、有効電力の変換損失を抑えつつ、電源電圧の安定化を行なうことができるという作用を有する。
さらに、無効電力制御により電源電圧を安定化させる時、第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し、第二フルブリッジインバータは停止する構成としたものであり、有効電力制御の変換損失を抑えると共に、第二フルブリッジインバータの損失を無くすことができ、さらに電源電圧の安定化を行なうことができるという作用を有する。
また、有効電力制御の回生電力を変更し、変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段を備える構成としたものであり、系統のインピーダンスを演算でき、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができるという作用を有する。
さらに、系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段を備える構成としたものであり、系統インピーダンスに応じた有効電力あるいは無効電力制御が可能とすることができるという作用を有する。
また、電源電圧が上昇したことにより有効電力の回生電力が制限された場合、無効電力制御手段により回生電流の位相を進ませることで電源電圧を安定化させる進相制御手段を備える構成としたものであり、有効電力の回生動作のみで電源電圧を安定化できない場合であっても、無効電力を制御し、有効電力の力行あるいは回生動作に比べて広範囲の電圧安定化を行なうことができるという作用を有する。
さらに、電源電圧が低下したことにより、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータは力行運転を行なう力行制御手段を備える構成としたものであり、電源電圧が低下した場合であっても、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給を行なうことができ、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができるという作用を有する。
また、電源電圧の低下がフルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの力行運転で補償できる範囲を超えた場合、前記フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの電流位相を遅らせることで電源電圧を安定化させる遅相制御手段を備える構成としたものであり、電源電圧が低下した場合でかつ、フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータからフルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータを通して電力の補助供給のみで不充分であった場合においても、負荷側の電源電圧の安定化を図ることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cを備えている。
次に主回路制御部2vによる有効電力制御の動作について図2から図4を参照しながら説明する。
図2に示すように、主回路制御部2vは負荷1の実際の電圧Vin、負荷1の指令電圧Vout*を比較してVinが高い場合、降圧制御を行なうべく、スイッチングを行なう。スイッチングは、各フルブリッジコンバータ2pの変調率、及びフルブリッジインバータ2qの変調率と基本波(キャリア信号)を比較し、ON/OFF信号を生成する。生成した信号を、図中のスイッチング素子2aから2fのON信号に示している。フルブリッジインバータ2qの出力Vinvは、アーム2oと2nの線間電圧のため、Vdc、ゼロ、−Vdcの各値を各タイミングに応じた値となる。すなわち、交流電源4の電圧Vinが正の半サイクルにおいて、モード遷移は図3中の期間AからDのようになる。期間Aの時スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがON、2b、2cがOFF、2eがOFF、2fがONであり、図1中のフルブリッジインバータ2qの出力電圧Vinvはゼロである。期間Bの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがON、2b、2cがOFF、2eがON、2fがOFFであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧はコンデンサ2rの電圧をVdcとすると、+Vdcとなる。期間Cの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがON、2b、2cがOFF、2eがOFF、2fがONであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧はゼロである。期間Dの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがOFF、2b、2cがON、2eがOFF、2fがONであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧は−Vdcである。また、交流電源4の電圧Vinが負の半サイクルにおいて、モード遷移は図4中の期間EからHである。期間Eの時スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがON、2b、2cがOFF、2eがON、2fがOFFであり、図1中のフルブリッジインバータ2qの出力電圧Vinvは+Vdcである。期間Fの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがOFF、2b、2cがON、2eがON、2fがOFFであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧はゼロとなる。期間Gの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがOFF、2b、2cがON、2eがOFF、2fがONであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧はーVdcである。期間Hの時、スイッチング素子2aから2fはそれぞれ2a、2dがOFF、2b、2cがON、2eがON、2fがOFFであり、フルブリッジインバータ2qの出力電圧はゼロである。各スイッチング素子2aから2fにより生成したフルブリッジインバータ2qの出力電圧Voutはリアクトル2sとコンデンサにより波形は整形され直列変圧器2tに印加することとなる。ここで、図2から図4は、各スイッチング素子2aから2f及びダイオード2gから2LのON時の電圧はゼロとして図示している。また、フルブリッジインバータ2qから出力した線間電圧Vtrans_sは、直列変圧器2tの2次巻線に印加され、一次巻線側の巻線電圧は巻数比Np/Nsを乗じた電圧Vtrans_pとなり、負荷1に供給される電圧はVinからVtrans_pを差し引いた電圧となる。さらにこの時、フルブリッジインバータ2qには、逆位相の電流が流れる、すなわち電力の潮流は直列変圧器2tからフルブリッジインバータ2qとなり、フルブリッジコンバータ2pを通じて交流電源4へと回生することになる。この時の各部電圧は数式1及び数式2により計算することができる。
Figure 2006254647

Figure 2006254647
但し、上記数式1、2においてデッドタイムは無視している。また数式中の各記号は、キャリア信号の1周期をT、スイッチング素子2aのデューティをD1、スイッチング素子2bのデューティを1−D1、スイッチング素子2cのデューティを1−D1、スイッチング素子2dのデューティをD1、スイッチング素子2eのデューティをD3、スイッチング素子2fのデューティを1−D3とし、各部電圧を図1に示すように定義し、またフルブリッジコンバータ2pに接続したリアクトル2uを流れる電流をIcnv、リアクトル2uのインダクタンスをL、図3に示す各期間AからDのモード遷移に応じてI1、I2、I3としている。また、逆に交流電源4からの電源電圧を昇圧して負荷1に供給する場合については、図5に示す。
次に無効電力制御手段3による無効電力制御のフローチャートについて、図6を参照しながら説明する。
図に示すように、無効電力制御手段3は、交流電源4の電源電圧の実際値Vac(t)と、交流電源4の目標電圧Vac*、及び回生電力の電流位相から目標とする電流位相を演算する。注入した無効電力により変化した交流電源4の電源電圧から、更に無効電力の指令値を演算する。本制御を時系列に反復することで、交流電源4の電源電圧を目標電圧Vac*に制御する。また、無効電力制御手段3の無効電力注入量は、力率0.85を下回らないように上限値としてリミットする。
以上のように、本実施の形態1によれば、電圧安定化装置は、交流電源4の電源電圧を
有効電力の回生動作のみで安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができる。
(実施の形態2)
図7は、本実施の形態2における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2f及び2f’,2f’’と逆並列したダイオード2gから2L及び2L’,2L’’を上下に直列接続した4つのアーム2mから2o及び2o’により構成した第二フルブリッジコンバータ2p’、及び第二フルブリッジインバータ2q’と、前記4つのアーム2mから2o及び2o’に並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつ第二フルブリッジインバータ2q’の出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記第二フルブリッジコンバータ2p’と交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記第二フルブリッジコンバータ2p’、第二フルブリッジインバータ2q’を制御する第二主回路制御部2v’を備え、無効電力制御手段3として第二フルブリッジコンバータ2p’により回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、第二主回路制御部2v’に指令する指令部3cを備えている。
次に第二主回路制御部2v’による有効電力制御の制御フローチャートについて図8を参照しながら説明する。第二フルブリッジコンバータ2p’、第二フルブリッジインバータ2q’の動作は、通常の汎用インバータと同様の動作のため、詳細な説明は省略する。
図に示すように、第二主回路制御部2v’の有効電力制御は、負荷1の実際の電圧Vin、負荷1の指令電圧Vout*を比較して、負荷電圧が指令電圧となるようにPI制御を行ない、直列変圧器2tの2次巻線側に補償電圧が発生するように制御する。また有効電力制御による補償限界が生じた際には指令をリミットするように構成している。
以上のように、本実施の形態2によれば、電圧安定化装置は、交流電源4の電源電圧を
有効電力の回生動作のみで安定化できない場合であっても、無効電力を制御することでより広範囲の電圧安定化を行なうことができる。
(実施の形態3)
図9は、本実施の形態3における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、電源電圧の安定化制御で有効電力制御手段2を優先させる優先制御手段5を備えている。
次に優先制御手段5の制御フローチャートについて図10を参照しながら説明する。
図10に示すように、優先制御手段5は、局所的な電圧上昇への対応のための無効電力注入を回避するために、負荷1に供給する電源電圧を安定化させることを優先する。優先制御手段5は、有効電力制御手段2が限界となったか否かを受け、限界となった際に無効電力を注入するように無効電力制御手段3に対して指令を出力する。
以上のように、本実施の形態3によれば、電圧安定化装置は、交流電源4の電源電圧を
有効電力の回生動作で安定化するように制御し、有効電力制御のみでは電圧維持が困難となった場合に無効電力を制御することで、より広範囲の電圧安定化を行なうことができる。
(実施の形態4)
図11は、本実施の形態4における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、無効電力制御のみで電源電圧を安定化させる時に、フルブリッジコンバータ2pの制御を優先して制御し、かつフルブリッジインバータ2qは直列変圧器2tの二次巻線の線間電圧がゼロとなるように制御する無効電力制御優先手段6を備えている。
次に無効電力制御優先手段6の制御フローチャートについて図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、無効電力制御優先手段6は、負荷1が少ない場合に電圧上昇を回避するため、交流電源4へ出力する無効電力を優先する。従って、無効電力制御優先手段6は、負荷1の電力使用量を検出した負荷電圧及び負荷電流で演算する。電力使用量がPsh[W]以下であれば、無効電力の制御を優先して注入するように制御する。
以上のように、本実施の形態4によれば、電圧安定化装置は、交流電源4の電源電圧を
無効電力の注入動作で安定化するように制御し、負荷1が少ない状態の場合、有効電力制御の無駄な損失を低減することができると共により広範囲の電圧安定化を行なうことができる。
(実施の形態5)
図13は、本実施の形態5における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、有効電力制御の回生電力を変更し、変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段7と系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段8を備えている。
次にインピーダンス判定手段7の制御フローチャートについて図14を参照しながら説明する。
図14に示すように、インピーダンス判定手段7は、フルブリッジコンバータ2pからの出力電流を最大Iwとするように主回路制御部2vへ出力有効電流Iwを指令する。フルブリッジコンバータ2pの出力有効電流Iw時の交流電源4の電源電圧V1を検出、及び記憶する。次にインピーダンス判定手段7は、主回路制御部2vへ出力電流に力率を0.85まで変動させ、有効電流はIwで、かつ無効電流Iqを同時に出力するようフルブリッジコンバータ2pに指令を出力する。この時の変動した交流電源4の電源電圧V2を検出する。次にフルブリッジコンバータ2pの出力をゼロとし、その時の交流電源4の電源電圧Voを検出する。この時、Vo、V1、V2、Iw、Iqの関係は、交流電源4のインピーダンスをRs+jXsとすると、数式3にて連立方程式が成立する。数式3をRs、Xsについて解くと、数式4を導くことができる。
Figure 2006254647

Figure 2006254647
さらに、求めたRs、Xsと交流電源4の許容できる最大電圧Vmaxと、フルブリッジコンバータ2pからの出力がゼロの時の交流電源4の電源電圧Voから、フルブリッジコンバータ2pから回生できる電流最大値Iw_maxは、数式5にて演算することができる。
Figure 2006254647
次に回生電力演算手段8のフローチャートについて図15を参照しながら説明する。図に示すように、回生電力演算手段8は、インピーダンス判定手段7により演算した回生できる電流最大値Iw_maxを入力する。入力した電流最大値Iw_maxとフルブリッジコンバータ2pの出力定格電流Icon_maxを比較する。何れか低い電流値を最大出力電流リミッタとして主回路制御部2vに設定値を出力する。
以上のように、本実施の形態5によれば、インピーダンス判定手段7により交流電源4のインピーダンスを検出判定することができる。また、インピーダンス判定手段7により検出判定した交流電源4のインピーダンスから、フルブリッジコンバータ2pから回生できる電流最大値を演算し、回生電力演算手段8により出力電流をリミットすることとなる。この出力電流リミットにより、過剰な逆潮流を避けることができ、交流電源4の電圧上昇の発生を無くすることができる。
(実施の形態6)
図16は、本実施の形態6における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、有効電力制御の回生電力を変更し、変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段7と、系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段8と、電源電圧が上昇したことにより有効電力の回生電力が制限された場合、無効電力制御手段3により回生電流の位相を進ませることで電源電圧を安定化させる進相制御手段9を備えている。
次に進相制御手段9の制御フローチャートについて図17を参照しながら説明する。
図17に示すように、進相制御手段9は、無効電流Iq_maxを力率0.85のためIw_maxに定数0.62を乗じた値とする。これにより、進相制御手段9は、無効電力の最大値Iq_maxと有効電力の最大値Iw_maxとのベクトル和が、フルブリッジコンバータ2pの定格電流を超えていないか判定する。判定した結果、定格電流を超えていれば、ベクトル和を定格電流に更新し、更に定格電流に0.85を乗じた値をIw_max、更新したIw_maxに0.62を乗じた値をIq_maxに更新する。
以上のように、本実施の形態6によれば、進相制御手段9により簡易的なリミット設定を行ない、無効電力制御が可能となる。
(実施の形態7)
図18は、本実施の形態7における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、電源電圧が低下したことにより、フルブリッジコンバータ2pを力行運転させる力行制御手段10を備えている。
次に力行制御手段10の制御フローチャートについて図19を参照しながら説明する。
図19に示すように、力行制御手段10は、負荷1の実際の電圧Vin、負荷1の指令電圧Vout*を比較して、負荷電圧が指令電圧となるようにPI制御を行ない、直列変圧器2yの2次巻線側に補償電圧が発生するように制御する。また有効電力制御による補償限界が生じた際には指令をリミットするように構成している。この場合、潮流方向はフルブリッジコンバータ2pからフルブリッジインバータ2q、さらに直列変圧器2tを通して負荷1に補助供給することになる。
以上のように、本実施の形態7によれば、力行制御手段10により負荷1に供給する電源電圧が低い場合、フルブリッジコンバータ2pからフルブリッジインバータ2q、さらに直列変圧器2tを通して簡易的に電力を補助供給することができ、負荷1への供給電圧を低下させることを防止することができる。
(実施の形態8)
図20は、本実施の形態8における電圧安定化装置の構成図を示す。
図に示すように、電圧安定化装置は、負荷1に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段2と無効電力制御手段3を備えている。有効電力制御手段2は、スイッチング素子2aから2fと逆並列したダイオード2gから2Lを上下に直列接続した3つのアーム2mから2oにより構成したフルブリッジコンバータ2p、及び1つのアーム2nをフルブリッジコンバータ2pと共用したフルブリッジインバータ2qと、前記3つのアーム2mから2oに並列に接続したコンデンサ2rと、交流電源4と一次巻線を直列に接続し、かつフルブリッジインバータ2qの出力からリアクトル2sを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器2tと、前記フルブリッジコンバータ2pと交流電源4の間に接続したリアクトル2uと、前記フルブリッジコンバータ2p、フルブリッジインバータ2qを制御する主回路制御部2vを備え、無効電力制御手段3としてフルブリッジコンバータ2pにより回生する回生電流の位相を演算する位相演算部3aと、位相演算部3aにより演算した電流位相から注入する無効電力を演算する注入量演算部3bと、主回路制御部2vに指令する指令部3cと、電源電圧の低下がフルブリッジコンバータ2pの力行運転で補償できる範囲を超えた場合、フルブリッジコンバータ2pの電流位相を遅らせることで電源電圧を安定化させる遅相制御手段11を備えている。
次に遅相制御手段11の制御フローチャートについて図21を参照しながら説明する。
図21に示すように、遅相制御手段11は、無効電流Iq_maxを力率(−0.85)のためIw_maxに定数0.62を乗じた値とする。これにより、遅相制御手段11は、無効電力の最大値Iq_maxと有効電力の最大値Iw_maxとのベクトル和が、フルブリッジコンバータ2pの定格電流を超えていないか判定する。判定した結果、定格電流を超えていれば、ベクトル和を定格電流に更新し、更に定格電流に(−0.85)を乗じた値をIw_max、更新したIw_maxに0.62を乗じた値をIq_maxに更新する。
以上のように、本実施の形態8によれば、遅相制御手段11により負荷1に供給する電源電圧が低い場合、フルブリッジコンバータ2pから位相を遅らせた電流を出力することができ、電源電圧を上昇することができることとなる。
停電などの補償を要求される用途以外の瞬時電圧補償を要求される分野、例えばアミューズメントスペースなどにおける電気機器への電源安定化用に向けた電源装置に適用できる。
本発明の実施例1の電圧安定化装置の構成図 同有効電力制御(降圧時)の動作タイミングチャート 同有効電力制御(降圧時)の動作タイミングチャート(正の半サイクル)拡大図 同有効電力制御(降圧時)の動作タイミングチャート(負の半サイクル)拡大図 同有効電力制御(昇圧時)の動作タイミングチャート 同無効電力制御のフローチャート 本発明の実施例2の電圧安定化装置の構成図 同第二主回路制御部の有効電力制御の制御フローチャート 本発明の実施例3の電圧安定化装置の構成図 同優先制御手段の制御フローチャート 本発明の実施例4の電圧安定化装置の構成図 同無効電力制御優先手段の制御フローチャート 本発明の実施例5の電圧安定化装置の構成図 同インピーダンス判定手段の制御フローチャート 同回生電力演算手段のフローチャート 本発明の実施例6の電圧安定化装置の構成図 同進相制御手段の制御フローチャート 本発明の実施例7の電圧安定化装置の構成図 同力行制御手段の制御フローチャート 本発明の実施例8の電圧安定化装置の構成図 同遅相制御手段の制御フローチャート 従来のインバータ技術を利用した節電装置(電圧安定化装置)の構成図
符号の説明
1 負荷
2 有効電力制御手段
2a〜2f スイッチング素子
2f’,2f’ ’ スイッチング素子
2g〜2L ダイオード
2L’,2L’ ’ ダイオード
2m〜2o,2o’ アーム
2p フルブリッジコンバータ
2p’ 第二フルブリッジコンバータ
2q フルブリッジインバータ
2q’ 第二フルブリッジインバータ
2r コンデンサ
2s リアクトル
2t 直列変圧器
2u リアクトル
2v 主回路制御部
2v’ 第二主回路制御部
3 無効電力制御手段
3a 位相演算部
3b 注入量演算部
3c 指令部
4 交流電源
5 優先制御手段
6 無効電力制御優先手段
7 インピーダンス判定手段
8 回生電力演算手段
9 進相制御手段
10 力行制御手段
11 遅相制御手段
12 節電装置
13 交流電源
14 負荷
15 直列変圧器
16 回生型インバータ

Claims (14)

  1. 負荷に供給する電源電圧を安定化させる有効電力制御手段と,負荷に供給する電源電圧を安定化させる無効電力制御手段を備えたことを特徴とする電圧安定化装置。
  2. 有効電力制御手段は,余剰電力を回生あるいは不足電力を補助供給する双方向コンバータを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  3. 無効電力制御手段は,回生電力の力率を変更することを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  4. 有効電力制御手段は,スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した3つのアームにより構成したフルブリッジコンバータ,及び1つのアームをフルブリッジコンバータと共用したフルブリッジインバータと,前記3つのアームに並列に接続したコンデンサと,交流電源と一次巻線を直列に接続し,かつフルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と,前記フルブリッジコンバータ,フルブリッジインバータを制御する主回路制御部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  5. 有効電力制御手段は,スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続した4つのアームにより構成した第二フルブリッジコンバータ及び第二フルブリッジインバータと,前記4つのアームに並列に接続したコンデンサと,交流電源と一次巻線を直列に接続し,かつ第二フルブリッジインバータの出力からリアクトルを通して二次巻線を直列に接続した直列変圧器と,前記第二フルブリッジコンバータ,第二フルブリッジインバータを制御する第二主回路制御部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  6. 無効電力制御手段は,フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータで回生電力の力率を変動することを特徴とする請求項4または5に記載の電圧安定化装置。
  7. 電源電圧の安定化は有効電力制御手段による制御を優先させることを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  8. 無効電力制御により電源電圧を安定化させる時,フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し,フルブリッジインバータあるいは第二フルブリッジインバータは直列変圧器の二次巻線の線間電圧がゼロとなるように制御することを特徴とする請求項4または5に記載の電圧安定化装置。
  9. 無効電力制御により電源電圧を安定化させる時,第二フルブリッジコンバータの制御を優先して制御し,第二フルブリッジインバータは停止することを特徴とする請求項4または5に記載の電圧安定化装置。
  10. 有効電力制御の回生電力を変更し,変更する前後の電源電圧から系統のインピーダンスを判定するインピーダンス判定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  11. 系統のインピーダンスから有効電力の回生できる可能量を演算する回生電力演算手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電圧安定化装置。
  12. 電源電圧が上昇したことにより有効電力の回生電力が制限された場合,無効電力制御手段により回生電流の位相を進ませることで電源電圧を安定化させる進相制御手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載の電圧安定化装置。
  13. 電源電圧が低下した場合,フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータは力行運転を行なう力行制御手段を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の電圧安定化装置。
  14. 電源電圧の低下がフルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの力行運転で補償できる範囲を超えた場合,前記フルブリッジコンバータあるいは第二フルブリッジコンバータの電流位相を遅らせることで電源電圧を安定化させる遅相制御手段を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の電圧安定化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015077067A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 ティーエムイーアイシー コーポレーション 再生可能エネルギーサイトの無効電力制御

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