JP2006248577A - Merchandise packaging structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、熱収縮性を有する包装用フィルムにより被包装物をシュリンク包装する商品の包装構造に関するものである。 The present invention relates to a packaging structure for products in which an article to be packaged is shrink-wrapped by a packaging film having heat shrinkability.
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、インスタント食品が収容された容器等からなる被包装物を、熱収縮性を有する包装フィルムにより被覆したシュリンク包装体において、上記包装フィルムの両側辺部を互いに重合してヒートシールすることにより上記被包装物の縦方向に沿った背貼り部(合掌貼り部)を形成するとともに、被包装物の上面および底面に位置する包装用フィルムの両端部を被包装物の径方向に溶断シールした後、加熱装置の熱風で熱収縮性の包装フィルムを加熱して収縮させることにより、包装フィルムを被包装物に密着させることが行われている。
2. Description of the Related Art Conventionally, as shown in, for example,
また、例えば下記特許文献2に示されるように、包装フィルムを緊張させ、この包装フィルムに対して被包装物を突き上げて表面を被覆するとともに、上記包装フィルムの前後および左右の端部を、左右折込板および前後折込板により被包装物の底面中央へ向けて折り込み、ヒートシール等の手段で固着するストレッチ包装方法において、上記左右もしくは前後の何れかの折込板により折り込まれる包装フィルムの折込端部を、上記折込板の作動とともに圧搾空気の吹き付けにより被包装物の底面中央に押し込み、被包装物の底面部において包装用フィルムの折込端部を重ねた状態で互いに接着する等により被包装物をストレッチ包装することが行われている。
上記特許文献1に示されるように、熱収縮性を有する包装フィルムの両側辺部を互いに重合してヒートシールすることによって上記被包装物の縦方向に沿った背貼り部を形成するとともに、被包装物の上面および底面に位置する包装用フィルムの両端部を被包装物の径方向に溶断シールすることにより、被包装物を被覆する包装体を形成した後、この包装体を熱収縮させて被包装物に密着させた包装構造では、上記包装用フィルムからなる包装体を開封する作業が困難であるという問題がある。
As shown in the above-mentioned
すなわち、図19に示すように、カップ状の容器1Bからなる被包装物の縦方向に沿って形成された背貼り部3Bを摘んだ状態で、容器1Bの側面等に沿って水平に形成された溶断シール部4Bに沿った方向に引っ張るようにすれば、この溶断シール部4Bを破断するとともに、上記背貼り部3Bの基端部に沿って包装体2Bを破断することにより、この包装体2Bを開封して容器1Bを取り出すことが可能である。しかし、図20に示すように、包装用フィルムの側辺部を重合した状態でヒートシールすることにより形成された上記背貼り部3Bは、その長手方向の両端部を包装体2Bとともに溶断シールする際に、この包装体2Bにぴったりと密着した状態となり易い。このため、上記背貼り部3Bと包装体2Bとの間に指の爪を差し入れて背貼り部3Bを摘むことが困難であり、包装体2Bの開封作業を容易に行うことができないという問題があった。
That is, as shown in FIG. 19, it is formed horizontally along the side surface of the
一方、上記特許文献2に示されるように、被包装物の底面中央に向けて折り込まれた包装用フィルムの折込端部を互いに重ねた状態で接着する等により、被包装物をストレッチ包装するように構成した場合には、被包装物を適正に密封することが困難であり、上記折込端部の接着面積および接着強度を大きくすると、開封が困難となってその作業時に被包装物が傷付けられ易いという問題がある。これに対して開封を容易にするために、上記折込端部の接着面積および接着強度を小さくすると、包装体の密封性を充分に確保することが困難である等の問題がある。
On the other hand, as shown in the above-mentioned
特に、円盤状の被包装物等をストレッチ包装する場合には、包装用フィルムからなる包装体によって被包装物を茶巾絞り状に被覆する必要があるため、包装用フィルムの折込端部が複雑に絡まり合った状態となって外観が悪化するとともに、開封部が分かり難くなるという問題があった。 In particular, when stretch-wrapping a disk-shaped package, etc., it is necessary to cover the package in a tea-drawn shape with a package made of a packaging film, so the folding end of the packaging film is complicated. There was a problem that the appearance deteriorates in an entangled state and the unsealed portion is difficult to understand.
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、包装用フィルムにより被包装物を容易かつ適正に密封することができるとともに、この密封状態を容易に開封することができる商品の包装構造を提供するものである。 The present invention has been made in view of the above points, and a packaging structure for a product that can easily and properly seal an article to be packaged with a packaging film and can easily open the sealed state. Is to provide.
請求項1に係る発明は、熱収縮性を有する包装用フィルムの左右両側辺部を互いに重ね合わせてシールすることにより背貼り部を有する筒状包装体を形成するとともに、この筒状包装体内に被包装物を挿入した状態でその前後において筒状包装体を溶断シールすることにより溶断シール部を有する包装体を形成し、この包装体を熱収縮させて被包装物に密着させた商品の包装構造であって、上記背貼り部を構成する包装用フィルムの左右両側辺部に幅寸法の大きい第1側辺部と幅寸法の小さい第2側辺部とを設け、第1側辺部の遊端部を基端部側に折り返すとともに、この折返し部と第2側辺部とによって三層構造の重合部を形成し、この重合部を一体にシールすることにより上記背貼り部を構成したものである。
The invention according to
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の商品の包装構造において、第1側辺部の遊端部を基端部側に折り返すことにより形成された折返し部の外側面に第2側辺部を重ね合わせて三層構造の重合部を形成したものである。 According to a second aspect of the present invention, in the product packaging structure according to the first aspect, the second side surface is formed on the outer side surface of the folded portion formed by folding the free end portion of the first side portion toward the proximal end portion. A superposed part having a three-layer structure is formed by overlapping the side parts.
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の商品の包装構造において、第2側辺部を包装体の本体部に当接させる方向に背貼り部を折曲げた状態で包装体の本体部と一体に溶断シールしたものである。
The invention according to
上記請求項1に係る発明によれば、包装用フィルムの一側辺部に設けられた幅寸法の大きい第1側辺部の遊端部が基端部側に折り返されてなる二層構造の折返し部と、包装用フィルムの他側辺部に設けられた第2側辺部とが重ね合わされた状態でシールされることにより三層構造の重合部からなる背貼り部が形成されるため、この背貼り部とともに筒状包装体を溶断シールした場合においても、上記背貼り部と包装体の本体部との間に所定の隙間を形成することができる。したがって、上記背貼り部と包装体の本体部との間に爪を挿入して背貼り部を溶断シール部に沿った方向に引っ張ることにより、この溶断シール部を破断するとともに、上記背貼り部の基端部に沿って第1側辺部と第2側辺部とのシール部を破断することにより、包装体を容易に開封できるという利点がある。 According to the first aspect of the present invention, the two-layer structure in which the free end portion of the first side portion having a large width provided on one side portion of the packaging film is folded back to the base end portion side. Because the back-pasted part consisting of the superposed part of the three-layer structure is formed by sealing the folded part and the second side part provided on the other side part of the packaging film, Even when the tubular packaging body is fused and sealed together with the back pasting portion, a predetermined gap can be formed between the back pasting portion and the main body portion of the packaging body. Therefore, by inserting a nail between the back pasting part and the main body part of the package and pulling the back pasting part in a direction along the fusing seal part, the fusing seal part is broken and the back pasting part There is an advantage that the package can be easily opened by breaking the seal portion between the first side portion and the second side portion along the base end portion.
請求項2に係る発明によれば、上記第1側辺部の遊端部と基端部とからなる折返し部の外側面に第2側辺部がシールされることにより上記背貼り部が形成されるため、この背貼り部と包装体の本体部との間に爪を挿入して背貼り部を溶断シール部に沿った方向に引っ張ることにより、上記背貼り部の基端部に沿って第1側辺部の遊端部と第2側辺部とのシール部を容易に破断できるという利点がある。
According to the invention of
請求項3に係る発明では、上記第1側辺部の遊端部と基端部側とからなる折返し部の外側面にシールされた第2側辺部が包装体の本体部に当接するように折曲げられた状態で、上記背貼り部が包装体の本体部とともに溶断シールされることにより、上記折返し部と第2側辺部とのシール部が折返し部により覆われて保護されるため、上記シール部が不測に剥離してシール性が損なわれるという事態の発生を効果的に防止することができる。そして上記背貼り部と包装体の本体部との間に爪を挿入して背貼り部を溶断シール部に沿った方向に引っ張ることにより、この溶断シール部を破断するとともに、上記背貼り部の基端部に沿って第1側辺部と第2側辺部とのシール部を破断することにより、包装体を容易に開封できるという利点がある。
In the invention which concerns on
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、約90mmの直径を有するとともに、約10mmの厚みを有する円盤状に形成された被包装物1を、包装体2によりシュリンク包装してなる商品の包装構造を示している。具体的には、即席麺等とともにカップ状の容器内に収容される天ぷら等からなる上記被包装物1を、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートもしくはポリアミド等の熱収縮性を有する包装用フィルム(上記の樹脂材料等からなる複数枚のフィルム材をラミネートしたものを含む)により構成された包装体2によりシュリンク包装した例を示している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a packaging structure of a product formed by shrink-wrapping a
上記包装体2には、後述するように包装用フィルムの左右両側辺部を互いに重合してヒートシールすることにより形成された背貼り部3と、包装用フィルムからなる筒状包装体を溶断シールすることにより形成された溶断シール部4とが設けられている。上記包装体2の背貼り部3は、図2に示すように、上記包装用フィルムの一側辺部に設けられた40mm程度の幅寸法を有する第1側辺部5と、包装用フィルムの他側辺部に設けられた7mm程度の幅寸法を有する第2側辺部6とにより構成されている。すなわち、幅寸法の大きい上記第1側辺部5の遊端部5aが、幅20mm程度に亘って第2側辺部6の設置部側に折り返されるとともに、この折り返された上記遊端部5aの外面側に上記第2側辺部6が重ね合わされて三層構造の重合部が形成され、この重合部が一体にヒートシールされたヒートシール部7が設けられることにより、上記背貼り部3が形成されている。
As described later, the
そして、図3に示すように、上記第2側辺部6の設置部側に折れ返された第1側辺部5の遊端部5aと、第2側辺部6とを包装体2の本体部(背貼り部3以外の部分)に当接させる方向に上記背貼り部3を折曲げた状態で、図1に示すように、背貼り部3の長手方向の両端部を包装体2の本体部とともに溶断シールすることにより、上記溶断シール部4が構成されている。また、上記包装体2を熱収縮させて円盤状の被包装物1に密着させることにより、被包装物1の表裏両面にそれぞれ円形の包装面が形成され、この円形の包装面の中心点Oからやや偏心した位置、つまり図4に示すように円形の包装面の中心点Oを通る中心線aから10mm程度の距離Lだけ、第2側辺部6側にオフセットしたラインbに沿って上記背貼り部3の基端部が配設されるようになっている。
And as shown in FIG. 3, the
図5は、上記被包装物1をシュリンク包装するための包装装置を示している。この包装装置は、繰出ロール8から繰り出された包装用フィルム9の一側辺部を所定範囲に亘って下方に折り返す第1ガイド部10と、上記包装用フィルム9の左右両側辺部(第1,第2両側辺部5,6)を下方にガイドして包装用フィルム9を筒状に湾曲させるフォーマー11と、包装用フィルム9の左右両側辺部を重合してヒートシールすることにより上記背貼り部3を有する筒状包装体2aを形成するヒートシーラー12と、上記第2側辺部6を筒状包装体2aの本体部側に当接させる方向に上記背貼り部3を折曲げる第2ガイド部13と、上記筒状本体2a内に被包装物1を挿入した状態で、被包装物1の前後において筒状包装体2aの両端部を溶断シールするシールカッター14と、被包装物1が封入された包装体2を加熱して熱収縮させる加熱装置18とを有している。上記繰出ロール8に巻き付けられた包装用フィルム9は、その幅寸法が約260mmに設定されるとともに、15μm〜30μm程度の厚みを有している。
FIG. 5 shows a packaging device for shrink wrapping the
上記第1ガイド部10は、図6および図7に示すように、断面コ字状のガイド部材15と、このガイド部材15の上端部に設けられた水平板15aの下面に沿って延びる断面逆L状のガイド部材16と、このガイド部材16の上端部に設けられた水平板16aの下方に配設された下方ガイド部材17とを有し、この下方ガイド部材17の先端部(フィルム搬送方向αの上流側部)には、後上がりの案内面、つまりフィルム搬送方向αの下流側部が上方に位置するように傾斜した案内面17aが設けられている。そして、上記包装用フィルム9の第1側辺部5を上記ガイド部材15とガイド部材16との間に導入し、上記第1側辺部5の遊端部5aを上記下方ガイド部材17の案内面17aに沿って下方に案内することにより、第1側辺部5の基端部5bの下方側に上記遊端部5aを折り返した後、この遊端部5aおよび基端部5bを図外の圧接ローラまた圧接ガイドにより上下から圧接して折り癖を付けるようになっている。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
上記包装装置を使用して被包装物1をシュリンク包装する商品の包装方法を以下に説明する。上記繰出ロール8から繰り出された包装用フィルム9を第1ガイド部10に供給して上記第1側辺部5の遊端部5aを基端部5b側に折り返すとともに、この包装用フィルム9をフォーマー11の設置部に供給して筒状に湾曲させた後、この包装用フィルム9をヒートシーラー12に供給し、図2に示すように、包装用フィルム9の第1側辺部5を第2側辺部6から所定長さ(例えば13mm程度)だけはみ出させた状態で、上記第1側辺部5の遊端部5aと第2側辺部6とを重合して連続的にヒートシールを施すことにより、上記背貼り部3を有する筒状包装体2aを形成する。
A method for packaging a product for shrink-wrapping the article to be packaged 1 using the packaging apparatus will be described below. The packaging film 9 fed from the feeding
次いで、上記第2ガイド部13により、図3に示すように、第2側辺部6を筒状包装体2aの本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げた後、上記シールカッター14の設置部において、上記被包装物1が挿入された筒状包装体2aの両端部と上記背貼り部3の長手方向両端部とを一体に溶断シールすることにより、図8に示すように、被包装物1が封入された包装体2を形成する。その後、上記包装体2を加熱装置18内に供給して包装体2に熱風を吹き付ける等により、図1に示すように、包装体2を熱収縮させて被包装物1に密着させた状態で包装する。
Next, as shown in FIG. 3, the
上記のように熱収縮性を有する包装用フィルム9の左右両側辺部を互いに重ね合わせてヒートシールすることにより背貼り部3を有する筒状包装体2aを形成するとともに、この筒状包装体2a内に被包装物1を挿入した状態でその前後において筒状包装体2aを溶断シールすることにより溶断シール部4を有する包装体2を形成し、この包装体2を熱収縮させて被包装物1に密着させた商品の包装構造において、上記背貼り部3を構成する包装用フィルム9の左右両側辺部に幅寸法の大きい第1側辺部5と幅寸法の小さい第2側辺部6とを設け、第1側辺部5の遊端部5aを基端部5b側に折り返すとともに、この折返し部に第2側辺部6を重ね合わせて三層構造の重合部を形成し、この重合部7を一体にヒートシールすることにより上記背貼り部3を構成したため、この背貼り部3を摘んで包装体2を開封する作業を容易に行うことができるという利点がある。
As described above, the left and right sides of the packaging film 9 having heat shrinkability are overlapped with each other and heat-sealed to form the
すなわち、上記背貼り部3は、第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとからなる二層構造の折返し部に上記第2側辺部6を重ね合わせてヒートシールすることにより構成された三層構造の重合部が設けられているため、この重合部内に空気が封入される等により、図20に示す従来例に比べて背貼り部の厚みが大きくなるとともに、一層のフィルム材からなる包装体2の本体部との熱収縮状態が異なること等に起因して上記背貼り部3と包装体2との間に隙間が形成され易くなるため、この背貼り部3と包装体2の本体部との間に爪を容易に挿入することができる。
That is, the
したがって、上記背貼り部3の先端部を摘んで、図9に示すように、溶断シール部4に沿った方向に引っ張ることにより、この溶断シール部4を破断するとともに、上記背貼り部3の基端部を支点にして第1側辺部5の遊端部5aと第2側辺部6とのヒートシール部7を破断することにより、包装体2を容易に開封できるという利点がある。また、上記第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとからなる二層構造の折返し部に上記第2側辺部6を重ね合わせることにより形成した三層構造の重合部をヒートシールして一体化させた状態で、その長手方向両端部を上記筒状包装体2aの本体部とともに溶断シールするように構成したため、この溶断シールを行う際に上記第1側辺部5の遊端部5aが剥離するという事態の発生を確実に防止して、優れた外観およびシール性を有する溶断シール部4を形成することができる。
Therefore, by picking the tip of the
また、上記実施形態では、図2および図3に示すように、第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部側に折り返すことにより折返し部を形成し、その外側面、つまり第1側辺部5の遊端部5aに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成するとともに、上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げて包装体2の本体部とともに溶断シールするように構成したため、上記第1側辺部5と第2側辺部6とのヒートシール部7を第1側辺部5の基端部5bで覆うことにより、優れた外観を呈することができるとともに、上記ヒートシール部7を保護することができるという利点がある。
Moreover, in the said embodiment, as shown in FIG.2 and FIG.3, the folding | returning part is formed by folding the
すなわち、上記第1側辺部5の遊端部5aおよび基端部5bの折返し部分を、図3に示す状態と反対方向(基端部5bを包装体2の本体部に当接させる方向)に折曲げてもよいが、この場合には、上記第1側辺部5の遊端部5aと第2側辺部6とのヒートシール部7が包装体2の外方側に露出するために、外観が悪化するとともに、上記ヒートシール部7に外力が作用することによって第2側辺部6が剥離し易い傾向がある。これに対して上記実施形態に示すように、上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げて包装体2の本体部とともに溶断シールした場合には、上記第1側辺部5の遊端部5aと第2側辺部6とのヒートシール部7が外部に露出するのを防止して、外観を向上させることができるとともに、包装体2により包装された天ぷら等の被包装物1を即席麺とともにカップ状の容器等に収容した状態で搬送する際等に、上記包装体2のヒートシール部7に即席麺が当接する等により第2側辺部6が剥離するという事態の発生を防止して、そのシール性を効果的に維持することができる。
That is, the folded portion of the
しかも、図3に示すように、第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとからなる二層構造の折返し部に上記第2側辺部6を重ね合わせてヒートシールすることにより構成された三層構造の重合部内に空気が封入される等により背貼り部3の厚みが大きくなるとともに、上記背貼り部3の先端部分、つまり第1側辺部5の遊端部5aおよび基端部5bの折返し部分と、包装体2の本端部との間には、上記第2側辺部6の厚みに相当する隙間が形成されるため、上記包装体2の開封時に、上記背貼り部3と包装体2の本体部との間に爪を挿入して背貼り部3の先端部分を摘む作業を、より容易に行うことができる。
Moreover, as shown in FIG. 3, the
なお、上記のように第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部側に折り返し、この第1側辺部5の遊端部5aに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成する場合において、上記遊端部5aの折返し長さが基端部5bの全長よりも大きいと、図10に示すように、上記遊端部5aの先端が基端部5bの設置範囲を超えて包装体2の本体部内に侵入した状態となり、上記遊端部5aに印刷用のインクが塗布されている場合には、このインクが被包装物1に付着する可能性がある。したがって、上記のように第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部側に折り返し、この第1側辺部5の遊端部5aに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成する場合には、上記遊端部5aの折返し長さを基端部5bの全長と等しい値に設定するか、あるいは基端部5bの全長よりもやや短い値に設定することが望ましい。
As described above, the
また、図11に示すように、第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部と反対側に折り返すことにより折返し部を形成し、その外側面、つまり上記第1側辺部5の基端部5bに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成するとともに、図12に示すように上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げ、あるいはこれと逆方向に背貼り部3を折曲げて包装体2の本体部とともに溶断シールするように構成してもよい。この場合においても、図12に示すように、上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げることにより、上記第1側辺部5の基端部5bと第2側辺部6とのヒートシール部7を第1側辺部5で覆うように構成すれば、このヒートシール部7を保護することができるとともに、厚みの大きい第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとの折返し部および上記背貼り部3と包装体2の本体部との間に形成された隙間を利用して包装体2の開封作業を容易化し、かつ上記溶断シール時に第2側辺部6が剥離するという事態の発生を確実に防止して優れた外観およびシール性を有する上記溶断シール部4を形成することができるという利点がある。
Further, as shown in FIG. 11, a folded portion is formed by folding the
図3または図12に示すように、第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げて包装体2の本体部とともに溶断シールするように構成した場合において、上記第2側辺部6の幅寸法W1と、第1側辺部5の折返し部の幅寸法W2との差が小さいと、上記包装体2の開封時に背貼り部3の先端部分(第1側辺部5の遊端部5aおよび基端部5bの折返し部分)を摘む際に上記第2側辺部6が一緒に摘まれるという事態を生じ易く、上記背貼り部3の基端部を支点にして第1側辺部5の遊端部5aと第2側辺部6とのシール部を破断することが困難となる場合がある。したがって、上記第2側辺部6の幅寸法W1と、第1側辺部5の折返し部の幅寸法W2との差を10mm以上に設定することが好ましく、15mm以上に設定することがより好ましい。
As shown in FIG. 3 or FIG. 12, the back-pasted
また、図13に示すように、第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部側に折り返すとともに、この第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとの間に第2側辺部6を挿入することにより、この第2側辺部6を上記第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとからなる折返し部の内面側に配設した状態でヒートシールを施すことによりヒートシール部7を有する背貼り部3を形成することも考えられるが、この場合には、上記第2側辺部6が第1側辺部5の遊端部5aと基端部5bとの間に挟持された状態で、これらが一体的にヒートシールされるため、このヒートシール部7を容易に破断することが困難となる傾向がある。したがって、図3または図12に示すように、第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に背貼り部3を折曲げて包装体2の本体部とともに溶断シールするようにした構成を採用することが望ましい。
Further, as shown in FIG. 13, the
上記実施形態では、図4に示すように、円形の平面形状を有する被包装物1に対応して円形に形成された包装面の中心Oから第2側辺部6側に所定距離Lだけ偏心した位置に背貼り部3を配設したため、この背貼り部3を包装面の中心Oを通る中心線a上に配設した場合に比べ、上記溶断シール部4を破断するとともに、上記背貼り部3の基端部に沿って包装体2を破断することにより形成される包装体2の開口面積を大きくすることができる(図9参照)。このため、上記包装体2に形成された開口部から被包装物1を取り出す作業を容易に行うことができるという利点がある。
In the above embodiment, as shown in FIG. 4, the center is eccentric by a predetermined distance L from the center O of the packaging surface formed in a circle corresponding to the packaged
なお、図14に示すように、円形に形成された包装面の中心Oから大きく偏心した位置に背貼り部3を配設した場合には、包装体2を熱収縮させて被包装物1に密着させる際に、上記背貼り部3が大きく収縮するとともに、これに対応して上記溶断シール部4の破断強度が過度に増大することにより、包装体2の開封作業が困難になる傾向がある。このため、円形に形成された包装面の中心Oから図の左側にやや偏心した位置、例えば5mm〜10mm程度だけ偏心した位置に上記背貼り部3を配設することにより、包装体2の開封性を損なうことなく、上記開口面積を充分に確保できるように構成することが好ましい。
In addition, as shown in FIG. 14, when the
上記実施形態では、即席麺等とともにカップ状の容器内に収容される天ぷら等からなる被包装物1をシュリンク包装する商品の包装構造について説明したが、上記天ぷら等に限られず、紙箱またはカップ等に収容された商品の包装構造についても本発明を適用可能である。例えば、図15に示すように、即席麺等が収容されたカップ状の容器からなる被包装物1aの包装構造にいても本発明を適用可能である。
In the said embodiment, although the packaging structure of the goods which shrink-wrap the to-
すなわち、上記被包装物1aの側面および底面に沿って配設された包装体2の背貼り部3に、幅寸法の大きい第1側辺部5と幅寸法の小さい第2側辺部6とを設け、図16に示すように、第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部側に折返し、この第1側辺部5の遊端部5aに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成するとともに、上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に折曲げて包装体2の本体部と一体に溶断シールし、あるいは図17に示すように、第1側辺部5の遊端部5aを第2側辺部6の設置部と反対側に折返し、上記第1側辺部5の基端部5bに第2側辺部6を重ね合わせた状態でヒートシールすることにより背貼り部3を形成するとともに、上記第2側辺部6を包装体2の本体部に当接させる方向に折曲げて包装体2の本体部と一体に溶断シールすることにより、溶断シール部4を形成した後、上記包装体2を熱収縮させることにより上記被包装物1aに密着させるようにしてもよい。
That is, on the
上記のように構成した場合には、上記背貼り部3と包装体2との間に爪を容易に挿入して背貼り部3を摘んで、上記被包装物1aの側面に沿って水平に延びる溶断シール部4に沿った方向に上記背貼り部3を引っ張ることにより、図18に示すように、上記溶断シール部4を破断するとともに、上記背貼り部3の基端部に沿って包装体2を破断することにより、包装体2を容易に開封することができ、かつ上記溶断シール時に第2側辺部6が剥離するという事態の発生を確実に防止して、優れた外観およびシール性を有する上記溶断シール部4を形成できるという利点がある。
When comprised as mentioned above, a nail | claw is easily inserted between the said back pasting
なお、第1側辺部5の遊端部5aを基端部5b側に折り返し、この折返し部と第2側辺部6とで構成された三層構造の重合部を一体にヒートシールすることにより上記背貼り部3を形成するように構成された上記実施形態に代え、上記三層構造の重合部を静電シールすることにより上記背貼り部3を形成するように構成してもよい。
Note that the
1 被包装物
2 包装体
2a 筒状包装体
3 背貼り部
4 溶断シール部
5 第1側辺部
5a 第1側辺部の遊端部
5b 第1側辺部の基端部
6 第2側辺部
9 包装用フィルム
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