JP2006247403A5

JP2006247403A5 - 空気清浄機

Info

Publication number: JP2006247403A5
Application number: JP2006090869A
Authority: JP
Filing date: 2006-03-29
Publication date: 2006-11-30

Description

この発明は、空気清浄機に関するものであり、特に空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化することができるエアフィルタを使用する空気清浄機に関する。

そこで、この発明の課題は、通気抵抗を高めることなく、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化することができ、しかもオゾンによる抗菌性能の劣化を生じることもない、エアフィルタを使用する空気清浄機を提供することにある。

そのため、請求項１に記載の発明は、エアフィルタを使用する空気清浄機において、エアフィルタとして、ヨウ素を含有した高分子材料を用いる抗菌フィルタを使用してなることを特徴とする。

そして、フィルタ素材自体が抗菌性を有するため、後に抗菌剤を含有させる必要もなく、よって、抗菌剤の付着（吸着）によりフィルタ繊維間に目詰まりを来たして通気性が劣化することもない。それゆえ、空気を通したとき、低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化して清浄な空気を提供する。また、抗菌剤として、ヨウ素を使用するものであるから、オゾンを発生する電気集塵式空気清浄機に使用しても抗菌性能の劣化を生じない。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の空気清浄機において、前記高分子材料でフィルタ素材をつくり、そのフィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成してなることを特徴とする。

そして、ヨウ素を含有した高分子材料のフィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成することにより、菌、ウィルス等の捕集効率をより高くする。

請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の空気清浄機において、前記抗菌フィルタの下流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フィルタを設けてなることを特徴とする。

請求項４に記載の発明は、請求項１、２または３に記載の空気清浄機において、前記高分子材料に、強塩基性陰イオン交換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなることを特徴とする。

そして、高分子材料に、強塩基性陰イオン交換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなり、フィルタ素材自体が抗菌性を有するから、後に抗菌剤を付着（吸着）させて含有させることが不要となる。そのため、前述のように、低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化する。

請求項５に記載の発明は、請求項１、２、３または４に記載の空気清浄機において、オゾンを発生するものであることを特徴とする。

そして、オゾンに対し反応性の低いヨウ素を使用するから、オゾンを発生する空気清浄機に使用しても、オゾンによる抗菌性能の劣化を生じず、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化して、汚れた空気を清浄化する。

この発明によれば、フィルタ素材自体が抗菌性を有するため、後に抗菌剤を含有させることが必要でなく、抗菌剤の付着（吸着）によりフィルタ繊維間に目詰まりを来たして通気性が劣化することもないから、低い通気抵抗、かつ高い捕集効率で、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化して清浄な空気を提供することができる。
また、抗菌剤として、オゾンに対し反応性の低いヨウ素を使用するから、オゾンを発生する電気集塵式空気清浄機に使用しても、オゾンによる抗菌性能の劣化を生じない。

請求項２に記載の発明によれば、ヨウ素を含有した高分子材料のフィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成することにより、菌、ウィルス等の捕集効率をより高くすることができる。

請求項５に記載の発明によれば、オゾンに対し反応性の低いヨウ素を使用するから、オゾンを発生する空気清浄機に使用しても、オゾンによる抗菌性能の劣化を生じず、空気中の菌、ウィルス等を捕集、不活性化して、汚れた空気を清浄化することができる。

以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態につき説明する。
この発明の空気清浄機で使用するエアフィルタは、抗菌剤であるヨウ素を含有した高分子材料を糸状に加工してフィルタ素材をつくり、そのフィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成してなるものである。

この発明の空気清浄機で使用するエアフィルタを得るには、前述のようにして得られる抗菌剤であるヨウ素を含有した高分子材料、たとえば、前記ヨウ素化合樹脂を、糸状に加工してフィルタ素材をつくる。

この発明の空気清浄機で使用するエアフィルタにおいて、高分子材料に含有させる抗菌剤として、ヨウ素を使用するが、ヨウ素は沸点が高く、加熱溶融時に揮散が少なく、またオゾン等の酸化剤に侵されにくいので、抗菌剤として好ましい。

この発明の空気清浄機で使用するエアフィルタにおいては、抗菌フィルタの下流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フィルタを設けてもよい。

この発明は、たとえば、電気集塵式の他、フィルタ式、イオン式等の空気清浄機に使用することができ、これらの空気清浄機を設置可能な空間の空気の清浄化に適用することができる。また、空気清浄機の他、エアコン、マスク等のフィルタとして使用することができる。

この混練物を、約１９０℃まで加熱溶融した後、紡糸装置により、径０．３ｍｍの樹脂糸に加工してフィルタ素材をつくり、これを用いて不織布をつくり、この不織布を用いて、抗菌フィルタを形成して、この発明の空気清浄機で使用するエアフィルタを得た。

Claims

エアフィルタを使用する空気清浄機において、前記エアフィルタとして、ヨウ素を含有した高分子材料を用いる抗菌フィルタを使用してなる、空気清浄機。
前記高分子材料でフィルタ素材をつくり、そのフィルタ素材を用いて抗菌フィルタを形成してなる、請求項１に記載の空気清浄機。
前記抗菌フィルタの下流側に、活性炭を用いて形成した活性炭フィルタを設けてなる、請求項１または２に記載の空気清浄機。
前記高分子材料に、強塩基性陰イオン交換樹脂にイオン交換吸着してヨウ素を含有してなる、請求項１、２または３に記載の空気清浄機。
オゾンを発生するものである、請求項１、２、３または４に記載の空気清浄機。