JP2006238039A - パケット処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 輻輳の発生時にパケット受信手段からパケット処理手段に引き継ぐパケットを特定のパケットに絞り込むことにより、優先されるべき特定のパケットの通過を確保し得るとともに輻輳を早期に解消し得るパケット処理装置を提供する。
【解決手段】 パケットを受信するパケット受信部2と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理部3と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信部4と、前記各部の動作を制御する制御部6とを備えるパケット処理装置1では、パケット受信部2およびパケット処理部3の間にパケット入力制限処理部5を設け、制御部6によるパケット処理部3の輻輳判定時には、パケット入力制限処理部5を動作させて、制御部6によって指定されたタイプのパケットを優先的にパケット処理部4に通過させるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、パケットを受信するパケット受信手段と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理手段と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備える、ルータ等のパケット処理装置に関するものであり、特に、IP電話等のリアルタイム性が要求されるパケットを優先的に転送することができるパケット処理装置に関するものである。
従来、インターネットの利用形態は、企業ユースもしくはプロバイダの提供するWebアクセス等のデータ系利用が主体であったが、最近ではIP電話サービス等のリアルタイム系のアプリケーションが急速に普及しつつあり、利用形態の多様化が進んでいる。一方、インターネットのコモディティ化は、不正アクセスの増大を生み、社会的な問題となっている。
上述したような最近のインターネットの傾向に対応して、パケット処理装置は、「リアルタイム性を有するパケットを優先的に転送すること」および「不正アクセスによる処理低下を抑止し、必要なパケットの転送を確保すること」が要求されている。
一般的にルータと呼ばれる従来のパケット処理装置は、例えば「非特許文献1」にその構成や作用等が記載されているが、概念的には、図15に示すように構成されている。
すなわち、従来のパケット処理装置101は、図15に示すように、パケットを受信するパケット受信部102と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理部103と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信部104と、前記各部の動作を制御する制御部(CPU等)105とを具備して成る。上記パケット受信部102には、構内通信網(LAN1)およびメディアコンバータ(MC)を介してインターネットが接続されたり、構内通信網(LAN2)を介してパーソナルコンピュータ(PC)やIP電話機が接続されたり、構内通信網(LAN3)を介してサーバが接続されたりする。同様に、上記パケット送信部104には、構内通信網(LAN4)およびメディアコンバータ(MC)を介してインターネットが接続されたり、構内通信網(LAN5)を介してパーソナルコンピュータ(PC)やIP電話機が接続されたり、構内通信網(LAN6)を介してサーバが接続されたりする。
ネットワンシステムズ (著)、"Cisco技術者認定教科書 CCNA 第3版"、翔泳社、2004年2月11日、第6章 ルータコンフィグレーションとソフトウェア管理、第9章 ルーティングプロトコル
しかしながら、上述した従来のパケット処理装置は、インターネットの普及拡大、利用形態の多様化に合わせて、セキュリティの強化、通過させるパケット量の制限または保証、仮想的なLAN間接続等によって処理内容が複雑化したため、本来のパケット転送機能以外に多くの機能が追加されたことにより、パケット転送能力の低下を招いている。その対策として、より性能の高いCPUの採用や、ソフトウエア処理の工夫等で性能向上を図っているが、この性能向上は常にインターネットの情報量増大との競争関係にある。
また、高速化するアクセス回線とパケット処理装置の転送能力との関係についても同様に、常に競合する関係にあるため、一般的にアクセス回線の回線速度はパケット処理装置の転送能力を上回る状況にある。すなわち、パケット処理装置は可能な限りパケット転送能力を高めようとしているが、処理内容の増大、アクセス回線の高速化により、パケット処理装置内でパケットが破棄される現象が生じることは、否定できない。
パケットの破棄は、パケット処理装置の入口であるパケット受信部で発生する。パケット処理装置のボトルネックはパケット処理部にあるが、そのしわ寄せとして、パケット処理待ちとなるパケット受信部の受信バッファがオーバーフローすることによりパケット廃棄、すなわちパケットロスが発生する。その結果、再送不可能なパケットである音声パケットの破棄が生じた場合には、音声品質の劣化につながり、IP電話サービスの一般提供に重大な問題をもたらすことになる。
インターネットは、LAN等のネットワーク、パケット処理装置(ルータ)、端末を含めた全体のトラフィック制御が困難な性格を持っており、一時的なトラフィック輻輳は比較的頻繁に発生するものであるが、従来はデータ中心のネットワークであったため、上記課題はそれ程重大な問題となっていなかったが、IP電話等のリアルタイム的性格を有するアプリケーションの普及に伴い、上記課題は解決しなければならない重要課題となっている。
本発明は、輻輳の発生時にパケット受信手段からパケット処理手段に引き継ぐパケットを特定のパケットに絞り込むことにより、優先されるべき特定のパケットの通過を確保し得るとともに輻輳を早期に解消し得るパケット処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、パケットを受信するパケット受信手段と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理手段と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備えるパケット処理装置であって、前記パケット受信手段および前記パケット処理手段の間にパケット入力制限処理手段を設け、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記パケット入力制限処理手段を動作させて、前記制御手段によって指定されたタイプのパケットを優先的に前記パケット処理手段に通過させるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の第2発明は、前記制御手段によって指定されたタイプのパケット以外のパケットを廃棄するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の第3発明は、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成して保持するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の第4発明は、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定されたパケットタイプ毎のパケット通過条件またはパケット廃棄条件とを照合して、パケット毎に通過または廃棄の判定を行い、判定結果を保持するようにしたことを特徴とする。
請求項5に記載の第5発明は、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定された検出すべきパケットタイプとを照合して、パケット毎に予め指定された検出すべきパケットタイプであるか否かの判定を行い、判定結果を保持するようにしたことを特徴とする。
請求項6に記載の第6発明は、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケットタイプの識別結果に基づいて、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項7に記載の第7発明は、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケット毎の通過または廃棄の判定結果に基づき、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項8に記載の第8発明は、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果に基づいて受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする。
請求項9に記載の第9発明は、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定は、前記パケット受信手段から前記パケット入力制限処理手段を経由して前記パケット処理手段に設けた共通受信キューに積まれたパケットのパケット数が上限値を越えた場合に前記パケット処理手段の輻輳と判定するようにしたことを特徴とする。
請求項10に記載の第10発明は、前記制御手段によって指定されたタイプのパケットは、音声パケットを含むリアルタイム性を要求されるパケットであることを特徴とする。
第1発明によれば、パケットを受信するパケット受信手段と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理手段との間にパケット入力制限処理手段を設け、制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記パケット入力制限処理手段を動作させて、前記制御手段によって指定されたタイプのパケットを優先的に前記パケット処理手段に通過させるようにしたから、パケット処理装置の輻輳の発生時には、パケット受信手段からパケット処理手段に引き継ぐパケットが前記制御手段によって指定されたタイプの特定のパケットに絞り込まれることになる。したがって、パケットトラフィックが増大してパケット処理装置が輻輳状態に陥った場合であっても、優先されるべき特定のパケットの通過を確保し得るとともに輻輳を早期に解消し得るパケット処理装置を提供することができる。
第2発明によれば、前記制御手段によって指定されたタイプのパケット以外のパケットを廃棄するようにしたから、パケット処理装置の輻輳の発生時にパケット受信手段からパケット処理手段に引き継ぐパケットがさらに絞り込まれて、前記パケット処理手段が処理すべきパケット数が減少するので、輻輳をさらに早期に解消し得るパケット処理装置となる。
第3発明によれば、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成して保持するようにしたから、外部から入力されたパケットが前記制御手段によって指定されたタイプのパケットに該当するか否かの識別結果が前記パケット受信手段を通過する際に得られることになり、該識別結果に基づく前記パケット入力制限処理手段の動作により、外部から入力されたパケットが前記制御手段によって指定されたタイプのパケットに該当しない場合に当該パケットの入力を制限して、パケット処理装置の輻輳の早期解消を図ることができるとともに、前記パケット受信手段内に受信パケットタイプ識別回路というハードウエアを設けたことにより、受信したパケットのパケットタイプを識別するソフトウエア処理を軽減することができる。
第4発明によれば、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定されたパケットタイプ毎のパケット通過条件またはパケット廃棄条件とを照合して、パケット毎に通過または廃棄の判定を行い、判定結果を保持するようにしたから、外部から入力されたパケットのパケットタイプの識別結果およびその識別結果に応じたパケット毎の通過または廃棄の判定結果が前記パケット受信手段を通過する際に得られることになり、該判定結果に基づく前記パケット入力制限処理手段の動作により、外部から入力されたパケットの識別されたパケットタイプがパケット廃棄条件に該当する場合に当該パケットを破棄して、パケット処理装置の輻輳の早期解消を図ることができるとともに、前記パケット受信手段内に受信パケットタイプ識別回路というハードウエアを設けたことにより、受信したパケットのパケットタイプを識別するソフトウエア処理を軽減することができる。
第5発明によれば、前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定された検出すべきパケットタイプとを照合して、パケット毎に予め指定された検出すべきパケットタイプであるか否かの判定を行い、判定結果を保持するようにしたから、外部から入力されたパケットのパケットタイプの識別結果および識別されたパケットタイプがパケット毎に予め指定された検出すべきパケットタイプであるか否かの判定結果が前記パケット受信手段を通過する際に得られることになり、該判定結果に基づく前記パケット入力制限処理手段の動作により、外部から入力されたパケットが前記制御手段によって予め指定された検出すべきパケットタイプのパケットに該当しない場合に当該パケットの入力を制限して、パケット処理装置の輻輳の早期解消を図ることができるとともに、前記パケット受信手段内に受信パケットタイプ識別回路というハードウエアを設けたことにより、受信したパケットのパケットタイプを識別するソフトウエア処理を軽減することができる。
第6発明によれば、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケットタイプの識別結果に基づいて、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたから、前記パケット処理手段が処理すべきパケット数が減少することになり、パケット処理装置の輻輳の早期解消に寄与することになる。
第7発明によれば、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケット毎の通過または廃棄の判定結果に基づき、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたから、前記パケット処理手段が処理すべきパケット数が減少することになり、パケット処理装置の輻輳の早期解消に寄与することになる。
第8発明によれば、前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果に基づいて受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または破棄する処理を行うようにしたから、前記パケット処理手段が処理すべきパケット数が減少することになり、パケット処理装置の輻輳の早期解消に寄与することになるとともに、前記パケット受信手段内に受信パケットタイプ識別回路というハードウエアを設けずに、受信したパケットのパケットタイプの識別をソフトウエア処理のみで実行するように構成することにより、パケット処理装置のコストダウンを図ることができる。
第9発明によれば、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定は、前記パケット受信手段から前記パケット入力制限処理手段を経由して前記パケット処理手段に設けた共通受信キューに積まれたパケットのパケット数が上限値を越えた場合に前記パケット処理手段の輻輳と判定するようにしたから、当該パケット処理装置の輻輳を的確に判定することができる。
第10発明によれば、前記制御手段によって指定されたタイプのパケットは、音声パケットを含むリアルタイム性を要求されるパケットであるから、パケットトラフィックが増大してパケット処理装置が輻輳状態に陥った場合であっても、所望の通り、最も通過が優先されるべき特定のパケットである音声パケットの通過を確保して音声品質の劣化を防止できるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態のパケット処理装置の構成を概念的に示すブロック図であり、図2および図3はそれぞれ、第1実施形態のパケット処理装置が適用されるネットワーク構成例1,2を示す図である。
まず、図2および図3について説明する。図2および図3は企業での適用例を示したものであり、図2の例では、企業の本社、支社がそれぞれイントラネットA,イントラネットBを構成し、インターネットを介してイントラネットA,イントラネットB間が接続されている。図3の例では、企業の本社、支社がそれぞれイントラネットA,イントラネットBおよびイントラネットCを構成し、インターネットを介してイントラネットA,イントラネットB,イントラネットC間が接続されている。また、インターネットを経由して他プロバイダが提供するインターネットサービス等を利用することが可能な構成となっている。なお、図2中、MCは、電話回線(メタル線)と光ケーブル等の接続を仲介するメディアコンバータを示し、SWは、データリンク層で動作するパケット交換装置であるスイッチング装置を示す。
イントラネットA,B,Cでは、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ、IP電話機等が、1つまたは複数に分割された構内通信網(LAN;イーサネット(登録商標)ともいう)を経由して、本実施形態のパケット処理装置1に接続されている。パケット処理装置1は、イントラネット内部アクセスか、外部(他イントラネットまたはプロバイダ)アクセスかをルーティングする機能を有している。
本実施形態のパケット処理装置1は、図1に示すように、外部からパケットを受信するパケット受信部2と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理部3と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信部4と、パケット受信部2およびパケット処理部3間に設けられ、パケット受信部2で受信したパケットをパケット処理部3に引き渡す処理または引き渡さずに破棄する処理を行うパケット入力制限処理部5と、前記各部の動作を制御する制御部(例えばCPU)6とを具備して成る。本実施形態のパケット処理装置1は、大規模なセンタールータ、コアルータとは若干相違するが、中小規模のエッジルータやアクセスルータと呼ばれるパケット処理装置を対象としており、上記各部の機能の大半は、CPU上のソフトウェア処理により実現されている。
上記パケット受信部2は、図4に示すように、外部のインターネットからメディアコンバータ(MC)を介して入力されたパケットを受信する受信回路11−1および外部のPCやIP電話機等からLAN(イーサネット)を介して入力されたパケットを受信する受信回路11−2と、受信回路11−1で受信したパケットを格納する受信バッファ12−1と、受信回路11−2で受信したパケットを格納する受信バッファ12−2と、受信回路11−1で受信したパケットパケットのパケットタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路13−1と、受信回路11−2で受信したパケットパケットのパケットタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路13−2とを備えて成る。なお、図4に示す例では、受信回路、受信バッファおよび受信パケットタイプ識別回路をパケット受信部2内に2組設けているが、必要に応じて3組以上設けることもできる。
上記受信回路11−1,11−2は、イーサネットの物理層、データリンク層に対応し、パケットの受信および組み立てを行い、受信したパケットをそれぞれの受信バッファ12−1,12−2に順次格納する。
上記受信バッファ12−1,12−2は、実際にはCPUのメモリ上に定義されており、受信回路11−1,11−2からCPUのシステムバスを経由して受信パケットがメモリ上の受信バッファ領域へ書き込まれるように構成されている。図9に詳細を示すが、受信バッファ12−1,12−2はそれぞれ、複数(図9の図示例では64個)の受信パケットを受信可能に区分されたパケットバッファから構成されており、区分されたパケットバッファは各々、固有な先頭システムバスアドレスを有しており、受信されたパケットは、先頭アドレスから順次格納されていくようになっている。
上記受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2は、ハードウエアで実現することも、ソフトウエアで実現することも可能であり、図5は受信パケットタイプ識別回路をハードウェアで実現した構成例を示している。図5に示す受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2は、システムバス上に設けられており、受信回路11−1,11−2で受信したパケットが受信バッファ12−1,12−2に格納される際に、並行して受信パケットのパケットタイプを識別する機能を有しており、構成要素として、アドレス検出回路13aと、1個または複数のパケットレジスタ(図示例では8個のパケットレジスタ13b1〜13b8)と、識別回路13cと、識別条件レジスタ13dと、複数(受信バッファと同数、図示例では64個)の識別結果レジスタ13e1〜13e64とから成る。
上記受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2において、アドレス検出回路13aは、受信パケットの特定バイト(後述する図9に示すパケットタイプを識別する情報バイト)が受信バッファ12−1または受信バッファ12−2に格納されるアドレスを検出し、そのバイト情報を同時にパケットレジスタ13b1〜13b8に取り込む。識別条件レジスタ13dは、予め制御部(CPUおよびソフトウエア)6から照合すべきパケットタイプの条件が設定されている。識別回路13cでは、パケットレジスタ13b1〜13b8に取り込まれたタイプ識別情報と制御部6から設定された識別条件レジスタ13dの内容とを照合して、当該パケットのパケットタイプを識別し、識別結果は識別結果レジスタ13e1〜13e64に格納される。
上記識別結果レジスタ13e1〜13e64に格納されたパケットのパケットタイプの識別結果は、受信したパケットを受信バッファ12−1または受信バッファ12−2から取り出して共通受信キュー14に積み込む際に、制御部6によって、同時に読み込むことにより、当該パケットのパケットタイプを認識できることになる。仮に、パケット処理装置1が輻輳状態であれば、後述するようにして、認識したパケットタイプに応じて、通過の判断もしくは廃棄の判断を行うことになる。
上記受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2の構成を図6によってさらに詳しく説明する。
アドレス検出回路13aは、受信バッファ先頭アドレスレジスタ、アドレス演算回路、アドレス照合回路から構成される。
上記受信バッファ先頭アドレスレジスタは、ソフトウェアが後述する「受信コントロールテーブル」に受信バッファアドレス(BRA)を書き込む際に、該受信バッファ先頭アドレスレジスタに同じBRAを設定するように構成されている。
上記アドレス演算回路は、パケットタイプを識別するための、イーサ(ether )ヘッダのタイプ情報、IPヘッダのTOSフィールド、プロトコル情報等のアドレスを算出する回路である。それぞれの情報は、BRAから何バイト目であるかで計算が可能である。UDP(User Datagram Protocol)のポート番号情報は、IPヘッダのヘッダ長が可変であることから、「BRA+IPヘッダ長+14バイト」で算出することができる。
上記アドレス照合回路では、システムバス上を介して受信回路11−1,11−2から受信バッファ12−1,12−2へ受信パケットが格納されることを監視し、システムバス上のアドレスが上記アドレス演算回路の演算結果と一致する際に、どのレジスタの情報であるかを判断して、パケットレジスタ13b1〜13b8の何れか1つを選択する信号を作成する。
上記パケットレジスタ13b1〜13b8は、パケットタイプを判断する情報を格納するレジスタであり、上記アドレス照合回路からレジスタ選択信号を受け取り、パケットレジスタ13b1〜13b8の中の選択されたパケットレジスタにシステムバス上のデータ情報(該当タイプ識別情報)を取り込む。
上記識別回路13cは、パケットレジスタ13b1〜13b8(受信パケットのパケットタイプ識別情報が格納されている)の内容と識別条件レジスタ13dの内容とから、当該受信パケットが通過させるものか廃棄するものかを識別し、その識別結果を識別結果レジスタ13e1〜13e64へ出力する。
上記識別回路13cの出力を識別結果レジスタ13e1〜13e64へ格納するための指令信号は、結果格納タイミング回路13fから与えられる。結果格納タイミング回路13fは、上記アドレス照合回路から最終アドレス検出信号(本実施形態ではUDPのポート番号レジスタ選択と同一である)を受信した後、識別回路13cの出力が確定する時間分のタイミングを確保して、その後、識別結果レジスタ13e1〜13e64の該当する識別結果レジスタへ識別回路13cの出力を格納するための指令信号を送出する。
上記識別条件レジスタ13dは、ソフトウェアにより設定されるレジスタであり、受信バッファと同数設けられており、各々にシステムバス上の固有アドレスが予め付与されている。
図6に示す受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2にはさらに、システムバス制御回路13gおよび読出選択回路13hが設けられている。システムバス制御回路13gは、受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2がシステムバスに接続されたときに、ソフトウェア制御により、上記受信バッファ先頭アドレスレジスタおよび識別条件レジスタ13dの設定および識別結果レジスタ13e1〜13e64の読出しを可能とする制御回路であり、読出選択回路13hは、識別結果レジスタ13e1〜13e64の何れかから所望の識別結果を読み出す回路である。
上記識別条件レジスタ13dの設定は、図7(a)に例示するように、8ビットのレジスタの各ビットにそれぞれ、通過させるパケットの識別条件を指定するようになっている。図示例では、ビット番号0には、「PPPoE」が割り当てられ、0が破棄、1が通過に設定されている他、ビット番号1〜ビット番号7にはそれぞれ、図示のような識別条件が設定されており、パケットタイプ毎に通過させるか廃棄させるかの条件(通過条件/廃棄条件)が設定されている。これらの条件に基づいて、受信したパケットの各ヘッダの該当バイト部分との照合を識別回路13cで行い、その結果は識別結果レジスタ13e1〜13e64に保持される。
図7(b)は、パケット識別結果例であり、識別条件レジスタ13dに図7(a)の識別条件が設定されているときに受信したパケットの種別が通過条件を満たすか否かの、識別結果レジスタ13e1〜13e64に出力(格納)される識別結果(0または1)を例示している。
また、別のパケット識別結果例(パケットタイプの識別)は、後述する第2実施形態の図12において説明する。
上記パケット処理部3は、受信したパケットを当該パケットの宛先IPアドレス情報に基づいて適切な経路に転送することが主要な機能であり、経路選択に必要な情報(それぞれのパケット処理装置に属するIPアドレス情報)を隣接するパケット処理装置間で交換して、宛先IPアドレスと経路との対応を示す情報をルーティングテーブルとして作成して、そのルーティングテーブルにより経路選択を行うようになっている。パケット処理部3は、図8に示す一連のパケット処理を行うものであり、「IPフィルタ処理」では、宛先アドレスまたは発信元アドレスから転送が許可されたパケットであるか否かを判断し、「TOS値書き換え処理」では、パケットを転送するにあたり、予め設定されたサービスタイプに書き換えを行い、「WFQ(Weighted flow queueing)処理」では、経路毎に指定されたパケットの通過量を制御し、「NAT(Network address transration )処理」では、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの交換を行い、「シェーピング処理」では、経路毎に指定された帯域内の通過パケット量を制限し、「IPsec処理」では、パケットの暗号化を行い、「ルーティング処理」では、隣接するパケット処理装置間でそれぞれの有する経路情報およびアドレス情報を交換し、当該パケットの転送先を決定する。
上記パケット送信部4は、図4に示すように、パケット処理部3の共通受信キュー14から入力されたパケットを格納する送信バッファ15と、送信バッファ15から入力されたパケットを外部のインターネット等に送信する送信回路16とから成る。
次に、パケット処理の輻輳について図4を用いて説明する。
パケット処理装置1の輻輳(内部輻輳)は、当該パケット処理装置のパケット処理能力を超えるパケットが到来する状況で発生する。具体的には、有限長である共通受信キュー14が満杯になると、それ以上受信したパケットを受け入れられない状態になり、この状態では受信バッファ12−1または受信バッファ12−2に新たな受信したパケットが到来しても受け付けができなくなり、有限長の受信バッファ12−1または受信バッファ12−2も満杯となる。受信バッファ12−1または受信バッファ12−2が満杯になった状態で、次に外部からパケットが到来すると、そのパケットは受信回路11−1または11−2で廃棄されることになり、この現象は、通常、オーバーフローと呼ばれる。
ところで、従来の一般的なパケット処理装置(ルータ)では、インターネットの輻輳状態の対策として、パケットの優先度やパケット品質等をIPヘッダの「タイプ・オブ・サービス」フィールド等で指定したり、IPヘッダのTOSフィールドによりパケットの優先処理、帯域制御を行ったり、あるいは、パケット処理装置の設定において優先度を指定可能にしたりしている。特に、音声パケットについては、高い優先度を設定して音声品質を確保しようとしている。しかし、従来の一般的なパケット処理装置では、共通受信キュー以降、パケット処理においてパケットのシェーピング、最低帯域保証等のパケット優先処理を実施しているため、あくまでもパケット処理装置の内部に取り込んだパケットのみに作用するに過ぎない。インターネットの特質でもある緩い網トラフィック制御下では、当然、一時的なバースト的な過負荷が発生し得るが、そのような状況下では、受信バッファのオーバーフローが発生するパケット処理装置1の輻輳時には、パケット種別に拘わらず受信したパケットが一様に廃棄されることになり、パケット優先処理の効果が不十分な状況にある。重ねて言うと、上記従来技術のような「パケット処理装置に取り込んだ以降のパケットのみを対象とする優先処理」では、本来のパケット優先がなされているとは言えず、可能な限りパケットの取りこぼしを抑止する必要がある。
本発明のパケット処理装置1は、まさに、この問題に対する解決策を提供しようとするものである。本発明のパケット処理装置1は、パケット受信バッファのオーバーフロー発生時には受信したパケットを一律に廃棄するのではなく、特定のパケット(例えば音声パケット)は可能な限り通過させるように構成されている。本発明のパケット処理装置1の特徴的な構成は、(1)共通受信キュー14のキュー長が上限値(所定の閾値)を越えたときに、輻輳と認識する(これとは異なる「輻輳認識ロジックを用いることも可能である)ようにしたこと、(2)パケット受信部2とパケット処理部3との間にパケット入力制限処理部5を設けたこと、(3)受信したパケットのパケットタイプを識別するようにしたこと、である。
すなわち、パケット処理装置1が輻輳状態になった際には、受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2において受信したパケットのパケットタイプを判定して、パケット入力制限処理部5において通過させるパケットのみがパケット処理部3でパケット処理されるように、パケットの入力制限を実施する。
上記「輻輳」は、受信したパケットを受信バッファから共通受信キューに積み替える際にキュー長が上限値(閾値)を越えたか否かで判断する。すなわち、上限値以上であれば輻輳状態であると認識し、上限値未満であれば輻輳解除状態(非輻輳状態)であると認識する。
上記パケット入力制限処理部5は、受信バッファから共通受信キューに受信したパケットを積み替える際に、上述した輻輳状態の認識において非輻輳状態と認識された場合であれば、受信したパケットをそのまま共通受信キューに通過させるが、輻輳状態と認識された場合は、受信したパケットのタイプを判定して、制御部6によって指定されたパケットタイプのパケットのみを入力する、パケット入力制限処理を実施する。
次に、本実施形態のパケット処理装置におけるパケット処理の流れを説明する。
まず、「パケットの受信の仕組み」について図9に基づいて説明する。パケット受信部2においてパケットを受信する際には、受信回路11−1,11−2とソフトウェアとの間で、受信したパケットの格納場所やパケット長等のパケット受信に関する制御情報の受け渡しが必要であるが、本実施形態では、上記制御情報の受け渡しを、図9に示す「受信コントロールテーブル」を用いて行う。この「受信コントロールテーブル」は、メインメモリの所定アドレスに格納されるものであり、受信回路11−1,11−2にはそれぞれ、予め、その所定アドレスを通知済みである。上記「受信コントロールテーブル」は、受信バッファと同数(図示例では64個)だけ用意されている。
各受信コントロールテーブルは、受信ステータス、パケット長および受信バッファアドレス(BRA)から構成されている。
上記受信ステータスは、受信バッファが空き状態(0が割り当てられている)か、受信完了状態(1が割り当てられている)かを示すものである。上記パケット長は、受信したパケットのパケットサイズを示すものである。上記受信バッファアドレス(BRA)は、パケットを格納する受信バッファの先頭番地を示すものである。
本実施形態では、ソフトウェアによってメインメモリ上に受信バッファ領域を確保しておき、その先頭アドレスであるBRAの設定と受信ステータスとを空き状態に設定する。それにより、受信回路11−1は、パケットの受信に先立って、受信コントロールテーブルの受信ステータスが空き状態であるか否かを確認して、空きであれば受信したパケットをBRAで示されるメインメモリの領域に格納する。パケットの受信完了時に、受信ステータスを受信済に書き換え、受信したパケットのパケット長を受信コントロールテーブルに書き込む。仮に、受信ステータスが空き状態でない場合には、空きになるまで待つことになる。
図9に示す例では、受信バッファ12−1,12−2内に受信バッファを64個設けているが、一般的に受信バッファ領域は連続して確保されるようになっている。また、1個の受信バッファのバッファサイズは、最大受信パケット長である2048バイト(2Kバイト)が確保されている。したがって、各受信バッファの先頭アドレスは、BRA+(n−1)×2048バイトで示すことができる。
本実施形態では、ソフトウェアによって、パケットを受信したことを、「受信コントロールテーブルの受信ステータスが受信済に変わったこと」で検出可能である。受信済のパケットは、後述するようにして、受信バッファから取り出されて、共通受信キューに積まれることになる。
パケットの受信が完了すると、パケット受信部2は、図4に示すように、受信したパケットを受信バッファ12−1または受信バッファ12−2に格納すると共に、制御部6(CPU+ソフトウエア)にパケットの受信を通知する。その際の通知手段としては、CPUへの割り込みが一般的である。上記ソフトウエアは、パケット受信の通知を受けると、受信したパケットを受信バッファ12−1または受信バッファ12−2から一旦パケット処理部3の共通受信キュー14に移し変え、図8に示す各種パケット処理の待ち行列に入れる。
次に、受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2において実施する、「受信したパケットのヘッダ情報に基づいて当該パケットのパケットタイプを所定のパケットタイプに分類する、パケットタイプの識別処理」について図10に基づいて説明する。
パケットのパケットヘッダは、図10に示すように構成されており、一般的に、パケットヘッダはプロトコル階層に対応して、イーサヘッダ(データリンク層)、IPヘッダ(ネットワーク層)およびUDPヘッダまたはTCPヘッダ(トランスポート層)から成る。図10では、音声系パケットに着目して、イーサヘッダ、IPヘッダ、UDPヘッダの場合を例示している。図示のパケットタイプの識別例では、まずイーサヘッダのタイプフィールドにおいて、IPパケット/Tag−VLANパケット/PPPoEパケット/IPv6パケット等が識別される。次に、IPヘッダにおいては、サービスタイプフィールド(TOS)において、パケットの優先度や信頼度要求レベル等が識別される。また、プロトコルフィールドにおいて、パケットタイプであるIP/TCP/UDPが識別される。さらに、UDPヘッダにおいては、ポート番号にて音声で使用されるSIP(Session Initiation Protocol ),RTP(Real-time Transport Protocol)が認識可能である。
以上のヘッダ情報から、受信したパケットのパケットタイプ、すなわち属性が識別可能であり、これらの情報から、輻輳状況において通過させるパケットであるか輻輳状況において廃棄するパケットであるかを決定して、通過させるパケットを優先的に通過させる優先制御が可能になる。
次に、パケット入力制限処理部5において実施する第1実施形態のパケット入力制限処理について図11に基づいて説明する。
図11は本発明のパケット処理装置のパケット入力制限処理部において実施する第1実施形態のパケット入力制限処理を例示するフローチャートである。まず、図11のステップS1では、受信パケットタイプ識別回路(13−1または13−2)から次に処理すべきパケット(以下、当該パケットという)に対応する識別結果レジスタ(13e1〜13e64の何れか)の内容を読み出す。次のステップS2では、当該パケットが通過パケットであるか否かを判定し、通過パケットであれば処理をステップS3に進め、廃棄パケットであれば処理をステップS4に進める。ステップS3では、受信バッファ(12−1または12−2)より当該パケットを取り出してパケット処理部3の共通受信キューに積み込み、ステップS4では、受信バッファ(12−1または12−2)より当該パケットを取り出して破棄する。
本実施形態のパケット処理装置によれば、パケット処理装置1の輻輳の発生時には、パケット受信部2からパケット処理部3に引き継ぐパケットが制御部6によって指定されたタイプの特定のパケットに絞り込まれるとともに、指定されたタイプの特定のパケット以外のパケットが廃棄されるので、パケット処理部3が処理すべきパケット数が減少することになり、パケットトラフィックが増大してパケット処理装置1が輻輳状態に陥った場合であっても、優先されるべき特定のパケットの通過を確保し得るとともに、パケット処理装置の輻輳を早期に解消することができるようになる。
また、本実施形態のパケット処理装置によれば、パケット処理装置の輻輳対策をCPU等のハードウエアやソフトウエアの過大な性能向上に頼るのではなく、(1)共通受信キュー14のキュー長が上限値(閾値)を越えたときに輻輳と認識する構成、(2)パケット受信部2とパケット処理部3との間にパケット入力制限処理部5を設ける構成、(3)パケット受信部2内に受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2をハードウエアで設ける構成を用いたため、比較的安価なカスタマエッジルータにも上記本実施形態の構成を適用可能になる。
また、本実施形態のパケット処理装置によれば、制御部6によって指定されたタイプのパケットを、音声パケットを含むリアルタイム性を要求されるパケットとすることにより、パケットトラフィックが増大してパケット処理装置が輻輳状態に陥った場合であっても、所望の通り、最も通過が優先されるべき特定のパケットである音声パケットの通過を確保し、音声品質の劣化を防止して品質を確保することが可能になる。
また、本実施形態のパケット処理装置によれば、受信部2で受信したパケットが制御部6によって指定されたタイプのパケットに該当しない場合や、受信部2で受信したパケットが制御部6によって予め指定された検出すべきパケットタイプのパケットに該当しない場合に当該パケットの入力を制限するから、パケット処理装置1の輻輳の早期解消を図ることができるとともに、パケット受信部2内に受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2というハードウエアを設けたことにより、受信したパケットのパケットタイプを識別するソフトウエア処理を軽減することができる。
[第2実施形態]
図12は本発明の第2実施形態のパケット処理装置における受信パケットタイプ識別回路のパケット識別結果レジスタの内容を示す図である。本実施形態では、上記第1実施形態のような識別条件を特に設定せず、識別回路13cの構成により受信したパケットのパケットタイプおよび優先度情報をレジスタに格納するように構成されている。図12に示す例では、ビット番号0の「SIP/RTPパケット」には、識別回路12cの論理式が以下の内容でセットされる。
(a)イーサヘッダのタイプがIPパケットである。
(b)IPヘッダのプロトコルフィールドがUDPである。
(c)UDPヘッダのポート番号が5004〜5060である。
同様にして、ビット番号1のIPv6パケット、ビット番号2のTagVLANパケット、ビット番号3のPPPoEパケット、ビット番号4のIPパケット、ビット番号5のTCPパケット等がハードウエア的に識別可能であり、制御部(CPU+ソフトウエア)6は、識別結果に基づいて、輻輳状態の場合における通過/廃棄の判断が可能となる。
図13は本発明のパケット処理装置のパケット入力制限処理部において実施する第2実施形態のパケット入力制限処理を例示するフローチャートである。まず、図13のステップS11では、受信パケットタイプ識別回路(13−1または13−2)から次に処理すべきパケット(以下、当該パケットという)に対応する識別結果レジスタ(13e1〜13e64の何れか)の内容を読み出す。次のステップS12では、読み出した識別結果レジスタの内容から当該パケットの通過/破棄を判定し、通過と判定された場合には処理をステップS13に進め、廃棄と判定された場合には処理をステップS14に進める。ステップS13では、受信バッファ(12−1または12−2)より当該パケットを取り出してパケット処理部3の共通受信キューに積み込み、ステップS14では、受信バッファ(12−1または12−2)より当該パケットを取り出して破棄する。
本実施形態のパケット処理装置によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、受信部2で受信したパケットの識別されたパケットタイプがパケット廃棄条件に該当する場合に当該パケットを破棄するから、パケット処理装置1の輻輳の早期解消を図ることができるとともに、パケット受信部2内に受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2というハードウエアを設けたことにより、受信したパケットのパケットタイプを識別するソフトウエア処理を軽減することができる。
[第3実施形態]
図14は本発明のパケット処理装置のパケット受信部において実施する第3実施形態の受信パケットタイプ識別処理を例示するフローチャートであり、受信部2で受信したパケットを受信バッファ12−1,12−2から取り出してパケット処理部3の共通受信キュー14に積み込む際に、通過条件に合致するパケットのみを積み込むようになっている。本実施形態では、図4に示すパケット受信部2の受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2として、ハードウエアを設けずに、同等の機能をソフトウエアによって実現するように構成している。
まず、図14のステップS21では、受信バッファ(12−1または12−2)から次に処理すべきパケット(以下、当該パケットという)の12バイト目および13バイト目を読み出し、次のステップS22では、「パケットタイプの通過判定」を行う。このパケットタイプの通過判定では、当該パケットのパケットタイプと予め設定されたパケットタイプ毎の通過条件/廃棄条件とを照合して、「通過」、「廃棄」、「無視」の何れかの判定を下して、得られた判定結果は自己保持するものとする。
次のステップS23では、受信バッファ(12−1または12−2)から当該パケットの15バイト目を読み出し、次のステップS24では、「TOSの通過判定」を行う。このTOSの通過判定では、当該TOS値と予め設定されたTOS値毎の通過条件/廃棄条件とを照合して、「通過」、「廃棄」、「無視」の何れかの判定を下して、得られた判定結果は自己保持するものとする。
次のステップS25では、受信バッファ(12−1または12−2)から当該パケットの25バイト目を読み出し、次のステップS26では、「プロトコルの通過判定」を行う。このプロトコルの通過判定では、当該プロトコルと予め設定されたプロトコル毎の通過条件/廃棄条件とを照合して、「通過」、「廃棄」、「無視」の何れかの判定を下して、得られた判定結果は自己保持するものとする。
次のステップS27では、受信バッファ(12−1または12−2)から当該パケットの38バイト目および39バイト目を読み出し、次のステップS28では、「ポート番号の通過判定」を行う。このポート番号の通過判定では、当該ポート番号と予め設定されたポート番号毎の通過条件/廃棄条件とを照合して、「通過」、「廃棄」、「無視」の何れかの判定を下して、得られた判定結果は自己保持するものとする。
次のステップS28では、以上によって得られた判定結果を評価に基づき、下記1.または2.の処理を行う。
1.受信バッファより当該パケットを取り出し、破棄する。
2.受信バッファより当該パケットを取り出し、共通受信キューに積み込む。
その後、次のステップS29では、受信バッファ(12−1または12−2)の次の処理対象となるパケットの処理に進むことになる。
本実施形態のパケット処理装置によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、受信部2の受信パケットタイプ識別回路13−1,13−2を、ハードウエアを用いずに、ソフトウエアによって実現しているので、パケット処理装置のコストダウンを図ることができる。
本発明の第1実施形態のパケット処理装置の構成を概念的に示すブロック図である。 第1実施形態のパケット処理装置が適用されるネットワーク構成例1を示す図である。 第1実施形態のパケット処理装置が適用されるネットワーク構成例2を示す図である。 第1実施形態のパケット処理装置におけるパケット受信部、パケット処理部およびパケット送信部の詳細を示す図である。 第1実施形態のパケット処理装置におけるパケット受信部の受信パケットタイプ識別回路をハードウェアで実現した構成例を示す図である。 第1実施形態の受信パケットタイプ識別回路の詳細図である。 (a)は第1実施形態の受信パケットタイプ識別回路の識別条件レジスタの設定例を示す図であり、(b)は(a)の識別条件に対応して識別結果レジスタに格納される識別結果を例示する図である。 第1実施形態のパケット処理装置におけるパケット処理部のパケット処理を例示する図である。 第1実施形態のパケット処理装置におけるパケット受信部のパケット受信の流れを説明するための図である。 第1実施形態の受信パケットタイプ識別回路において実施するパケットタイプの識別処理を説明するための図である。 第1実施形態のパケット処理装置におけるパケット入力制限処理部において実施する第1実施形態のパケット入力制限処理を例示するフローチャートである。 本発明の第2実施形態のパケット処理装置における受信パケットタイプ識別回路のパケット識別結果レジスタの内容を示す図である。 第2実施形態のパケット処理装置におけるパケット入力制限処理部において実施する第2実施形態のパケット入力制限処理を例示するフローチャートである。 本発明のパケット処理装置のパケット受信部において実施する第3実施形態の受信パケットタイプ識別処理を例示するフローチャートである。 従来のパケット処理装置の構成を概念的に示すブロック図である。
符号の説明
1 パケット処理装置
2 パケット受信部
3 パケット処理部
4 パケット送信部
5 パケット入力制限処理部
6 制御部
11−1,11−2 受信回路
12−1,12−2 受信バッファ
13−1,13−2 受信パケットタイプ識別回路
13a アドレス検出回路
13b1〜13b8 パケットレジスタ
13c 識別回路
13d 識別条件レジスタ
13e1〜13e64 識別結果レジスタ
13f 結果格納タイミング回路
13g システムバス制御回路
13h 読出選択回路
14 共通受信キュー
15 送信バッファ
16 送信回路

Claims (10)

  1. パケットを受信するパケット受信手段と、受信したパケットに含まれる宛先情報に基づいて転送先を決定するパケット処理手段と、転送先を決定されたパケットを当該転送先に送信するパケット送信手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備えるパケット処理装置であって、
    前記パケット受信手段および前記パケット処理手段の間にパケット入力制限処理手段を設け、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記パケット入力制限処理手段を動作させて、前記制御手段によって指定されたタイプのパケットを優先的に前記パケット処理手段に通過させるようにしたことを特徴とするパケット処理装置。
  2. 前記制御手段によって指定されたタイプのパケット以外のパケットを廃棄するようにしたことを特徴とする請求項1記載のパケット処理装置。
  3. 前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、
    該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成して保持するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のパケット処理装置。
  4. 前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、
    該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定されたパケットタイプ毎のパケット通過条件またはパケット廃棄条件とを照合して、パケット毎に通過または廃棄の判定を行い、判定結果を保持するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のパケット処理装置。
  5. 前記パケット受信手段は、外部から入力されたパケットを受信する受信回路と、該受信回路で受信したパケットを格納する受信バッファと、受信したパケットのタイプを識別する受信パケットタイプ識別回路とを備え、
    該受信パケットタイプ識別回路は、前記制御手段によって予め指定された受信バッファの先頭アドレスに基づいてパケットのタイプを特定するヘッダ情報位置を算出し、前記受信回路で受信されたパケットが前記受信バッファに格納されると同時に、前記ヘッダ情報位置のヘッダ情報を保持し、該ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果と前記制御手段によって予め指定された検出すべきパケットタイプとを照合して、パケット毎に予め指定された検出すべきパケットタイプであるか否かの判定を行い、判定結果を保持するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のパケット処理装置。
  6. 前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケットタイプの識別結果に基づいて、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1、2、3または5記載のパケット処理装置。
  7. 前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、前記受信パケットタイプ識別回路によるパケット毎の通過または廃棄の判定結果に基づき、受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または受信したパケットを破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする請求項4記載のパケット処理装置。
  8. 前記パケット入力制限処理手段は、前記パケット受信手段の受信バッファから受信したパケットを取り出して前記パケット処理手段に引き渡す際に、前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定時には、ヘッダ情報に基づいてパケット毎にパケットタイプの識別結果を生成するとともに、該パケットタイプの識別結果に基づいて受信したパケットを前記パケット処理手段に引き渡す処理または破棄する処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のパケット処理装置。
  9. 前記制御手段による前記パケット処理手段の輻輳判定は、前記パケット受信手段から前記パケット入力制限処理手段を経由して前記パケット処理手段に設けた共通受信キューに積まれたパケットのパケット数が上限値を越えた場合に前記パケット処理手段の輻輳と判定するようにしたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載のパケット処理装置。
  10. 前記制御手段によって指定されたタイプのパケットは、音声パケットを含むリアルタイム性を要求されるパケットであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項記載のパケット処理装置。
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