JP2006224747A - Airbag device - Google Patents
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Description
この発明は、エアバッグを構成する基布にベントホールを形成し、車両衝突時にインフレータが発生するガスでエアバッグが展開する過程でベントホールを開放するエアバッグ装置に関する。 The present invention relates to an airbag device that forms a vent hole in a base fabric that constitutes an airbag and opens the vent hole in a process in which the airbag is deployed with gas generated by an inflator at the time of a vehicle collision.
エアバッグ装置は車両衝突時にインフレータから供給されるガスにより車室内に展開して乗員を拘束するものであるが、このエアバッグには、その内圧を最適に設定するためにエアバッグが展開する過程でガスを開放するベントホールが設けられている。ところが、このベントホールがエアバッグの展開初期から完全に開放していると、インフレータから供給されるガスがベントホールから漏洩してエアバッグの内圧の立ち上がりが遅れてしまうため、エアバッグが展開する途中でベントホールを開放するエアバッグ装置が種々提案されている。 The airbag device is deployed in the passenger compartment by gas supplied from the inflator at the time of a vehicle collision, and restrains the occupant. In this airbag, the process of deploying the airbag to optimally set its internal pressure A vent hole is provided to release the gas. However, if the vent hole is completely opened from the initial stage of deployment of the airbag, the gas supplied from the inflator leaks from the vent hole and the rise of the internal pressure of the airbag is delayed, so that the airbag is deployed. Various airbag devices that open vent holes along the way have been proposed.
例えば、エアバッグを構成する表裏の基布の周囲を接合する第1の縫製部の内側に第1のベントホールを形成し、第1の縫製部が破断するまでは、第1のベントホールからガスが排出され、次にガス供給速度が増加して第1の縫製部が破断すると、この第1の縫製部の外側に形成された第2の縫製部と前記第1の縫製部との間の第2のベントホールからガスが排出されようにしたものがある。
しかしながら、上記従来のエアバッグ装置にあっては、第1の縫製部が破断して初めて、その外側に位置する第2のベントホールからガスが排出されるため、第2のベントホールは第1の縫製部の外側に設定しなければならないなど前記ベントホールの位置に自ずと制約が生じてしまい、ベントホールから排出されるガスの排出位置の設定の自由度が低下するという課題がある。 However, in the above-described conventional airbag device, gas is discharged from the second vent hole located outside the first sewing portion only after the first sewing portion is broken. There is a problem that the position of the vent hole is naturally restricted, for example, it must be set outside the sewing portion, and the degree of freedom in setting the discharge position of the gas discharged from the vent hole is reduced.
そこで、この発明は、縫製部の破断によりガスが外部に排出されるベントホールの位置を最適に設定することができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide an airbag device that can optimally set the position of a vent hole from which gas is discharged to the outside due to the breaking of the sewing portion.
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、エアバッグ(例えば、実施形態におけるエアバッグ32)の表面を構成する第1の基布(例えば、実施形態における第1基布36)とエアバッグの裏面を構成する第2の基布(例えば、実施形態における第2基布37)とで形成され、これら第1の基布と第2の基布を重ね合わせて接合することにより前記エアバッグを形成し、前記第2の基布にガスを発生するインフレータ(例えば、実施形態におけるインフレータ31)を取り付けると共に、ガスを排出するベントホール(例えば、実施形態におけるベントホール37b)を設けたエアバッグ装置において、前記第1の基布と前記第2の基布との間にその周縁をこれら第1の基布と第2の基布と共に接合される第3の基布(例えば、実施形態における第3基布41)を設け、該第3の基布に前記インフレータを取り付けると共に、ガスを排出するベントホール(例えば、実施形態におけるベントホール41b)を第2の基布のベントホールよりも外側に設け、前記第3の基布のベントホールよりも内側に前記第1の基布と前記第3の基布を接合し所定の圧力により破断する接合部(例えば、実施形態における縫製部39…)を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、第1の基布と第3の基布との接合部が破断した後に第3の基布のベントホールが開放され、このベントホールから排出するガスは第2の基布に形成されたベントホールから外部に排出される。
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 is a first base fabric (for example, the
By comprising in this way, the vent hole of a 3rd base fabric is opened after the junction part of a 1st base fabric and a 3rd base fabric fractures | ruptures, and the gas discharged | emitted from this vent hole is 2nd It is discharged to the outside through a vent hole formed in the base fabric.
請求項1に記載した発明によれば、第1の基布と第3の基布との接合部が破断した後に第3の基布のベントホールが開放され、このベントホールから排出するガスは第2の基布に形成されたベントホールから外部に排出されるため、第1の基布と第3の基布との接合部が破断して充分に展開状態を確保した状態で、第3の基布のベントホールからガスを排出させて内圧を調整でき、更に第3の基布のベントホールから排出されるガスは第2の基布の最適位置に設定されたベントホールから設定通りの方向に向かって外部に排出される。したがって、エアバッグの内圧を最適な状態に確保しつつ、排出されるガスの排出方向の設定の自由度を高めることができる。 According to the invention described in claim 1, the vent hole of the third base fabric is opened after the joint portion between the first base fabric and the third base fabric is broken, and the gas discharged from the vent hole is Since it is discharged to the outside from the vent hole formed in the second base fabric, the joint portion between the first base fabric and the third base fabric is broken and the third base fabric is sufficiently expanded, The internal pressure can be adjusted by exhausting the gas from the vent hole of the base fabric, and the gas exhausted from the vent hole of the third base fabric is as set from the vent hole set at the optimum position of the second base fabric. It is discharged outside in the direction. Therefore, it is possible to increase the degree of freedom in setting the discharge direction of the discharged gas while ensuring the optimal internal pressure of the airbag.
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、運転席のシート11の前方に配置されたステアリングホイール12の内部にエアバッグモジュール13が収納されている。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, an
図2に示すように、ステアリングホイール12はステアリングシャフト14の後端にナット15によりボス部16が固定され、ボス部16にカップ状のフロントカバー17が固定されている。フロントカバー17の周縁には、フロントカバー17を閉塞するようにボルト18…によりリヤカバー19が固定されている。フロントカバー17の外周面には放射状に延びる複数のスポーク部20…が取り付けられ、このスポーク部20…にステアリングホイール本体21が支持されている。
ここで、前記リヤカバー19の内周面にはリテーナ22が前記ボルト18…により共締めされ、このリテーナ22にエアバッグモジュール13が支持されている。リヤカバー19の内面にはエアバッグ32の膨張時に破断するティアライン19aが形成されている。
As shown in FIG. 2, the
Here, a
エアバッグモジュール13は、燃焼により高圧ガスを発生する推薬を充填したインフレータ31と、基布を縫製して構成したエアバッグ32と、エアバッグ32の基部を固定する固定リング33とを備えている。リテーナ22の前面及び後面に、インフレータ31のフランジ31aと固定リング33とが重合され、ボルト34…及びナット35…で締め付け固定されている。このリテーナ22の後面と固定リング33の前面との間にエアバッグ32の基部が挟み込まれた状態で固定されている。
The
図3〜図5に示すように、円形のエアバッグ32はその表面を構成する(乗員に対向する側)の第1基布(第1の基布)36とその裏面を構成する第2基布(第2の基布)37とを備え、これら第1基布36の外周縁と第2基布37の内周縁とが重ね合わされ第1基布36の最も外側を縫製部38で一体に縫製されている。つまり、第1基布36は外周縁に縫製部38が設定される円形の部材であるが、第2基布37はその周縁が内側に回り込むように形成された袋状の部材であり、この第2基布37の縫製部38は開口部周縁37dに設定されている。
As shown in FIGS. 3 to 5, the
第2基布37には中央部にインフレータ31を囲む円形の開口37aと、この開口37aの周囲に形成されたボルト34…の貫通孔37c…と、前記開口37aの近傍にエアバッグ32の膨張時に内部のガスの一部を逃がす2個の円形のベントホール37b…が形成されている。ここで、前記ベントホール37b…は前記開口37aの両側部に形成されている。
The
そして、前述したようにリテーナ22の後面と固定リング33の前面との間には、第2基布37が後述する第3基布(第3の基布)41と共に挟み込まれ前記ボルト34…で締め付けられているため、インフレータ31が発生するガスは第2基布37の中央の開口37aからエアバッグ32の内部に供給される。
As described above, the
前記第1基布36と第2基布37との間には第3基布41が介装されている。この第3基布41は第2基布37と同様の外形寸法で円形に形成されたものである。この第3基布41にも第2基布37と同様に、インフレータ31を囲む円形の開口41aと、この開口41aの周囲に形成されたボルト34…の貫通孔41c…と、エアバッグ32の膨張時に内部のガスの一部を逃がす2個の円形のベントホール41b…が形成されている。ここで、前記ベントホール41b…は前記開口41aの両側部であって、後述する渦巻き状の縫製部(接合部)39の外側位置にこの縫製部39…が完全に破断した場合に完全に開放されるようになっている。尚、前記ベントホール41bの形状は円形に限られず、ガス排出量を確保するために必要な断面形状であれば図3、図4に示すように弧状であってもよい。
A
そして、前記第3基布41は前記第1基布36の外周縁及び第2基布37の開口部周縁37dに重ね合わされた状態で、前述したように最も外側の縫製部38で第1基布36の及び第2基布37に接合されると共に、この縫製部38の内側位置で渦巻き状の縫製部39…により第1基布36に縫製されている。尚、この渦巻き状の縫製部39…は3つの縫製からなるがこの縫製の数は自由に設定できる。
ここで、外周の縫製部38はエアバッグ32の膨張時に破断しないように太めの糸で強固に縫製されているが、その内側の渦巻き状の縫製部39…はエアバッグ32の膨張時に各々が内側の端部から徐々に破断できるように細目の糸で脆弱に縫製されている。
したがって、前記第3基布41のベントホール41bは第2基布37のベントホール37bよりも外側に設けられ、このベントホール41bの内側に渦巻き状の縫製部39…が形成されることとなる。
The
Here, the outer
Therefore, the
上記実施形態によれば、車両衝突時に所定以上の重力加速度が検出されるとインフレータ31が点火し、折り畳まれたエアバッグ32がインフレータ31が発生するガスで膨張を開始する。エアバッグ32が膨張するとこの圧力を受けてリヤカバー19はティアライン19aで破断し、そこに形成された開口からエアバッグ32が車室内に展開する。
図6に示すように、エアバッグ32が膨張するときに渦巻き状の縫製部39…が第1基布36、第3基布41を一体に接合しているので、エアバッグ32が一気に膨張するのを防止して乗員を柔らかく拘束することができる。エアバッグ32の内圧の増加に伴って渦巻き状の縫製部39…が径方向内側の縫製端から外側へと徐々に破断することで、エアバッグ32は適切な内圧を維持しながら次第に容積を増加させ、最終的に前後方向に扁平な形状に展開して最大限の拘束力を発揮することができる。
According to the above embodiment, when a gravitational acceleration of a predetermined value or more is detected at the time of a vehicle collision, the
As shown in FIG. 6, when the
渦巻き状の縫製部39…が完全に破断するまでの間、第1基布36と第3基布41とが渦巻き状の縫製部39…によって拘束されているため、第3基布41のベントホール41bは第1基布36により閉塞されてガスの漏洩を防止され、エアバッグ32の内圧を速やかに立ち上げると共に、その内圧を適切に保持することができる。ここで、インフレータ31が発生するガスが隣接する縫製部39間を通過する際には抵抗があるため、各縫製部39はその内側の端末から破断して徐々に展開するようになっているので、ベントホール37bからはわずかにガスがベントホール41bから排出されるがエアバッグ32は確実に展開してゆく。
The
そして、図7に示すように渦巻き状の縫製部39…が徐々に内側から破断し、図8に示すようにエアバッグ32の展開末期に縫製部39…が完全に破断すると、第3基布41のベントホール41bが完全に開放される。その結果、エアバッグ32内の余剰のガスがベントホール41bから排出されエアバッグ32の内圧の過剰な上昇を防止することができる。このとき、ベントホール41bから排出されたガスは、第2基布37と第3基布41との間に放出され、第2基布37に形成されたベントホール37bから外部に放出される。したがって、エアバッグ32から外部(車室内)に放出されるガスは、前記第2基布37の最適位置に形成されたベントホール37bから前側に放出される。
Then, as shown in FIG. 7, when the
つまり、第1基布36と第3基布41との縫製部39…が完全に破断するまではベントホール41bが開放されないようにしてエアバッグ32の容量を大きく確保するため、前記ベントホール41bは外側位置に配置せざるを得ず配置位置が限られてしまうが、結果としてエアバッグ32内のガスが外部へと排出されるのは第2基布37のベントホール37bであり、このベントホール37bをどこに配置しようともエアバッグ32の展開性能には悪影響を与えないため、ガスが排出されるベントホール37bを最適位置に設定することができ、配置自由度を高めることができる。
That is, in order to ensure a large capacity of the
したがって、エアバッグ32の内圧を最適な状態に確保しつつ、排出されるガスの排出方向(第2基布37のベントホール37bから排出されるガスの排出方向)の設定の自由度を高めることができる。ここで、第2基布37はその周縁が内側に回り込むように形成された袋状の部材であるため、第3基布41のベントホール41bから放出されたガスは第2基布37の内周面に沿うようにして滑らかに流れて、前記第2基布37のベントホール37bからスムーズに排出される。
Accordingly, the degree of freedom in setting the discharge direction of the discharged gas (the discharge direction of the gas discharged from the
図9は、この発明の第2実施形態を示すものである。前述した実施形態では、第1基布36と第3基布41とを渦巻き状の縫製部39…で縫製したが、この実施形態では同心円状の3個(2個でも4個以上でも良い)の縫製部39A…で縫製している。尚、他の構成及び作用は前記実施形態と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。 この実施形態においては、エアバッグ32が展開を始めると内側の縫製部39Aから外側の縫製部39Aへと順に縫製部39A…破断して行き段階的にエアバッグ32が展開して行くこととなるため、全縫製部39Aが完全に破断しない限り、ベントホール41bは開放されていないので、展開中におけるベントホール41bからのガスの漏れが全くないため、インフレータ31が小型化できる点で有利である。
FIG. 9 shows a second embodiment of the present invention. In the embodiment described above, the
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、運転席のエアバッグ装置に適用することができる。また、エアバッグ32の形状は円形状に限られるものではなく、例えば横に広い楕円形状を採用する等種々の態様が採用可能である。また、第2基布37も第1基布36と同様に外周縁部に縫製部38を設定する円形状に形成してもよい。更に、第2基布37のベントホール37bの形状も円形状に限れない。また、第2基布37に通気性のある布を用いてもよい。
In addition, this invention is not restricted to the said embodiment, For example, it can apply to the airbag apparatus of a driver's seat. Further, the shape of the
31 インフレータ
32 エアバッグ
36 第1基布(第1の基布)
37 第2基布(第2の基布)
37b ベントホール
39 縫製部(接合部)
41 第3基布(第3の基布)
41b ベントホール
31
37 Second base fabric (second base fabric)
41 Third base fabric (third base fabric)
41b Bent hole
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JP2009051321A (en) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Honda Motor Co Ltd | Airbag device |
US8128124B2 (en) | 2007-08-09 | 2012-03-06 | Takata Corporation | Airbag cushion and airbag apparatus |
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- 2005-02-16 JP JP2005039032A patent/JP4444850B2/en not_active Expired - Fee Related
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