JP2006219110A - Vehicle floor structure - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、とりわけ外観性等に優れた車両のフロア構造に関する。 The present invention relates to a vehicle floor structure that is particularly excellent in appearance and the like.
車両のフロア構造の中には、フロアパネルの上に、吸音層、遮音層、表皮を順次積層した構造のものがある。この種のフロア構造によれば、軽量化を図りながら防振性を向上させることができる(特許文献1参照)。
ところで近年、ニーズの多様化への対応が車両外装から車両内装へと移行している中で、車両のフロアに対してデザイン的に大きなウエイトを持たせるような提案がなされている。つまり居住空間としての車室内をよりゆったりとできる内装空間として位置づけ、その中でも大きな占有面積を有するフロアに別の魅力を与えるような構造が要望されている。 By the way, in recent years, as the response to the diversification of needs has shifted from the vehicle exterior to the vehicle interior, proposals have been made to give a large weight to the vehicle floor in terms of design. That is, there is a demand for a structure that places the vehicle interior as a living space as an interior space that can be more relaxed, and that gives the floor having a large occupied area another appeal.
そこで、この発明は、外観性に優れ車両内装を引き立てることができる車両のフロア構造を提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a vehicle floor structure that is excellent in appearance and can enhance the interior of a vehicle.
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、フロアパネル(例えば、実施形態におけるフロアパネル7)と、上面(例えば、実施形態における上面11u)を平坦に形成した硬質成形層(例えば、実施形態における硬質成形層11)と、平坦な高剛性の板層(例えば、実施形態における軽量ボード12)と、上面に印刷を施し表面をカバー層(例えば、実施形態における樹脂シート13c)で覆った基層(例えば、実施形態におけるTPO表皮13a)とを順に積層して構成したことを特徴とする。
このように構成することで、表面のカバー層により外観に大きな影響を与えるフロアの外観上の設定自由度を高めることができる。また、板層により上方に位置する基層に剛性感を持たせることができる。
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 includes a floor panel (for example, the
By comprising in this way, the setting freedom degree on the external appearance of the floor which has a big influence on an external appearance with the cover layer of a surface can be raised. In addition, the base layer positioned above can be given a sense of rigidity by the plate layer.
請求項2に記載した発明は、前記硬質成形層の下面(例えば、実施形態における下面11d)を前記フロアパネルの上面形状に整合させることを特徴とする。
このように構成することで、硬質成形層が成形によって形成されるので容易にフロアパネルの凹凸に合わせた形状が再現でき、その凹凸を上面に表れないようにして吸収できる。また、フロアパネルの形状と整合することで位置決めが容易にでき、ずれなく固定できる。
The invention described in
By comprising in this way, since a hard molding layer is formed by shaping | molding, the shape match | combined with the unevenness | corrugation of a floor panel can be reproduced easily, and the unevenness | corrugation can be absorbed without appearing on the upper surface. In addition, alignment with the shape of the floor panel can be performed easily and can be fixed without deviation.
請求項3に記載した発明は、上記基層は白色の上層(例えば、実施形態における上層13au)と黒色で所定の剛性をもった下層(例えば、実施形態における下層13ad)とからなることを特徴とする。
このように構成することで、黒色の下層により透過を防止して白色の上層により印刷の発色性を向上することができる。また、下層の剛性により上層を支持することができる。
The invention described in
By comprising in this way, permeation | transmission can be prevented with a black lower layer, and the color development of printing can be improved with a white upper layer. Further, the upper layer can be supported by the rigidity of the lower layer.
請求項1に記載した発明によれば、表面のカバー層により外観に大きな影響を与えるフロアの外観上の設定自由度を高めることができるため、他の内装材との調和を取り易いものとできると共に、斬新な外観とすることができ外観品質を高めることができる効果がある。また、板層により上方に位置する基層に剛性感を持たせることができるため、フロア全体として剛性を高めることができる効果がある。 According to the first aspect of the present invention, the degree of freedom in setting the appearance of the floor that greatly affects the appearance can be increased by the cover layer on the surface, so that it is easy to achieve harmony with other interior materials. At the same time, a novel appearance can be obtained and the appearance quality can be improved. In addition, since the base layer positioned above can be given rigidity by the plate layer, there is an effect that the rigidity of the entire floor can be increased.
請求項2に記載した発明によれば、硬質成形層が成形によって形成されるので容易にフロアパネルの凹凸に合わせた形状が再現でき、その凹凸を上面に表れないようにして吸収できる。また、フロアパネルの形状と整合することで位置決めが容易にでき、ずれなく固定できる。よって、硬質成形層硬質成形層よりも上の部分を平坦にしてきれいに積層できる効果がある。 According to the second aspect of the present invention, since the hard molding layer is formed by molding, it is possible to easily reproduce the shape according to the unevenness of the floor panel and absorb the unevenness without appearing on the upper surface. In addition, alignment with the shape of the floor panel can be performed easily and can be fixed without deviation. Therefore, there is an effect that the portion above the hard molding layer is flattened and can be laminated cleanly.
請求項3に記載した発明によれば、黒色の下層により透過を防止して白色の上層により印刷の発色性を向上することができるため、外観性能を向上することができる効果がある。また、下層の剛性により上層を支持することができるため、成形性が向上する効果がある。 According to the third aspect of the present invention, since the black lower layer can prevent the transmission and the white upper layer can improve the color development of the printing, the appearance performance can be improved. Further, since the upper layer can be supported by the lower layer rigidity, there is an effect of improving the moldability.
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のフロアFは1列目シート1の前側では通常のフロアカーペット2が採用され、フロアカーペット2の後縁2bに2列目シート3に対応する第1フローリングフロア4の前縁4fが着脱可能に取り付けられ、この第1フローリングフロア4の後縁4bに3列目シート5に対応する第2フローリングフロア6の前縁6fが着脱可能に取り付けられている。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the floor F of this embodiment employs a
前記フロアカーペット2は従来から用いられている毛足のある表皮を備えたものであって鋼板材のフロアパネル7の上にメルシート(melting sheet)、インシュレータ、ハードシート及び前記表皮が順次積層されたものであるが、第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6は後において詳細するように、フロアカーペット2と同じく鋼板材のフロアパネル7の上にメルシート10、硬質成形層11、ベニヤ板などの軽量ボード(板層)12、木目調の平坦な表面を備えたTPO(熱可塑性ポリオレフィン樹脂)マット13が順次積層されたものである(図22参照)。ここで、前記メルシート10は常にフロアパネル7の上面全体を覆うものではなく、場所によってはメルシート10が存在しなかったり、覆われていない部分もある。尚、TPOマット13に替えて、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)製のマットを用いてもよい。
The
ここで、フロアFを分割構成したのは、第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6は硬質性の部材であり折り畳みが困難であるため、フロアパネル7に取り付ける際にはそのままの大きさでは車室内に挿入することができないからである。
以下、各フロアFを詳細に説明する。尚、第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6の他の部材との接合部分である前縁、後縁は、硬質成形層11の一部を切除したTPOマット13と軽量ボード12の部分を示している。
Here, the floor F is divided and configured because the
Hereinafter, each floor F will be described in detail. In addition, the front edge and the rear edge, which are joint portions with the other members of the
図1、図2に示すように、フロアカーペット2は図示しないダッシュロアパネルから1列目シート1のシートクッション1a下に至る部位に配置されている。フロアカーペット2の後縁2bには、その裏面に車幅方向に渡って複数に分割されたプレート20が縫製され、前記後縁2bには車幅方向に渡って所定間隔で係止孔21が形成されている。図3に示すようにこの係止孔21は円形状の後部挿入孔部22と車幅方向に長い前部係止孔部23とが連通され略H字状に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図4に示すように後述する第1フローリングフロア4の前縁4fに樹脂材(アルミニウム材でもよい)から形成されたジョイントカバー24がスクリューワッシャ38により取り付けられている。そして、ジョイントカバー24にフロアカーペット2の後縁2b(ここでは後述するメインテナンスリッド28の受け部29)がクリップワッシャ25により一体化されている。このクリップワッシャ25の頭部26を前記係止孔21の後部挿入孔部22に挿入した状態で前部係止孔部23に移動させ押し込んで係止するようになっている。前記車幅方向に長い前部係止孔部23により、ジョイントカバー24のフロアカーペット2と第1フローリングフロア4に対する車幅方向の伸縮に起因する相対移動を許容できるようになっている。
As shown in FIG. 4, a
ここで、図2に示すように前記フロアカーペット2の後縁2bには車幅方向中央部に開口部27が形成され、ここにパーキングブレーキのイコライザ用のメインテナンスリッド28が後部側から開閉可能に設けられている。
図4に示すように前記フロアカーペット2の開口部27にはメインテナンスリッド28の受け部29が形成され、この受け部29に面接着テープ30が取り付けられ、メインテナンスリッド28の後端部の裏面に取り付けられた面接着テープ31と共に、メインテナンスリッド28が閉状態で保持されかつ開閉できるようになっている。また、前記メインテナンスリッド28よりも前側には1列目シート1のフロント側取付孔32が4つ形成されている(図2参照)。
Here, as shown in FIG. 2, the
As shown in FIG. 4, a receiving
図5に示すのは、第1フローリングフロア4である。この第1フローリングフロア4は前縁4f(TPOマット13と軽量ボード12の部分)の裏面に樹脂材(アルミニウム材でもよい)から形成された前記ジョイントカバー24が固定され、このジョイントカバー24を介して前記フロアカーペット2の後縁2bに着脱可能に固定され、第1フローリングフロア4の後縁4bは第2フローリングフロア6側に取り付けた後述するジョイントカバー33(図15、図16参照)を介して第2フローリングフロア6に着脱可能に固定されるようになっている。
FIG. 5 shows the
図6に示すように、第1フローリングフロア4の前縁4fの裏側には車幅方向に延びるジョイントカバー24が取り付けられている。このジョイントカバー24は前記フロアカーペット2と第1フローリングフロア4とに跨るベース部35と、このベース部35の前後方向略中央部に位置し、前記フロアカーペット2の後縁2bと第1フローリングフロア4の前縁4fとの間から上側に若干突出する断面C字状のクリップ受容部36とで構成されている。ベース部35の前延部35fが部分的に前側に下がるように有段成形され上側からクリップ37によって前記フロアパネル7に固定されている。ベース部35の後延部35bは前記第1フローリングフロア4に下側からスクリューワッシャ38で固定されている。
As shown in FIG. 6, a
そして、ジョイントカバー24のクリップ受容部36には金属製の受け金具36aが挿入され、この受け金具36a内に断面略T字状のジョイント39の脚部40が差し込み固定されている。このジョイント39は、車幅方向に延びる部材でこのジョイント39の頭部41が、前記フロアカーペット2の後縁2bと前記第1フローリングフロア4の前縁4fとの間に跨るようにして配置されている。また、前記脚部40の周囲には係止用の凹凸部40aが形成され、受け金具36aの引っかかり部36bに係止して抜け止めされるものである。
具体的に図23に基づいて説明すると、前記ジョイント39の頭部41にはカバーガーニッシュ44が取り付けられている。カバーガーニッシュ44は前記頭部41の前縁と後縁とに斜めにカットされた係止部Kに係合して、前記頭部41を上側から覆い車幅方向に延びる部材で、カバーガーニッシュ44の前縁と後縁は前記ジョイント39の頭部41の前記係止部Kに係合する爪状縁44Tとして形成されている。
したがって、前記ジョイントカバー24のクリップ受容部36にジョイント39を取り付ける際には、ジョイント39の頭部41にカバーガーニッシュ44を装着した状態で、ジョイント39の脚部40を、前記ジョイントカバー24のクリップ受容部36に装着された受け金具36aに押し込めば、前記脚部40の凹凸部40aが前記受け金具36aの引っかかり部36bに係止して抜け止めされる。このような構成のジョイントカバー24の取り付け構造では、カバーガーニッシュ44により外観品質を更に高めることができる。
尚、前記フロアカーペット2の後縁2bと前記第1フローリングフロア4の前縁4fとの接合に用いられる前記ジョイントカバー24、ジョイント39等は、第1フローリングフロア4と第2フローリングフロア6との接合部についても同様の構成であるので、以下同一部分に同一符号を付して説明する。
A metal receiving
Specifically, referring to FIG. 23, a
Therefore, when attaching the joint 39 to the
The
図5に示すように、第1フローリングフロア4の前後方向略中央部には左側寄りに開口部45が形成され、この開口部45に図7に示す燃料タンクのメインテナンスリッド46が後縁側から開閉可能に取り付けられるようになっている。尚、図5は、メインテナンスリッド46を取り外した状態を示している。
As shown in FIG. 5, an
図8、図9に示すように、前記メインテナンスリッド46が取り付けられる前記開口部45の周縁を構成する前縁、後縁及び左側縁には裏側に金属製のフレーム47がネジ48により取り付けられている。このフレーム47は前記開口部45の周縁の強度剛性を高めると共にメインテナンスリッド46を支持するため、断面形状が上に凸でコの字形状に形成された部材である。このフレーム47は第1フローリングフロア4の硬質成形層11に切欠部49を設け、この切欠部49に折り曲げられた外周縁50を係止し、内周縁51は前記開口部45内に臨まされている(図5参照)。ここで、前記開口部45の下には、フロアパネル7に形成された開口52を閉塞する作業リッド53が設けられ、この作業リッド53の上面が閉塞時のメインテナンスリッド46を下から支持し、この作業リッド53を開くと図示しない燃料タンクが露出するようになっている。
As shown in FIGS. 8 and 9, a
また、図5に示すように、第1フローリングフロア4の前側には、前記フロアカーペット2の1列目シート1のフロント側取付孔32に対応するリヤ側取付孔42が4つ形成されていると共に、2列目シート3のフロント側取付孔43とリヤ側取付部55が形成されている。尚、2列目シート3のリヤ側取付部55は後述する第2フローリングフロア6のシート取付部56と同様の構成(大きさのみが異なる)の樹脂製のブラケット57と、このブラケット57から露出するシートロック58とで構成されている。
Further, as shown in FIG. 5, four rear
図7〜図11に示すように、前記メインテナンスリッド46は第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6の軽量ボード12と同質の材料で形成されたベースプレート61の上に木目調のTPOマット13が被覆されていて、ベースプレート61の周囲は、断面T字状のモールディング62が各辺に対応して取り付けられている。このモールディング62は前記開口部45とメインテナンスリッド46との間の隙間を閉塞するものであり、このモールディング62の脚部63は下側に回り込んで挟持部64として形成され、この挟持部64によりベースプレート61の周囲を挟み込んだ状態で、この挟持部64がネジ65(図11参照)によりベースプレート61に固定されている。
As shown in FIGS. 7 to 11, the
各モールディングの継ぎ目部分には図12、図13に示すような樹脂製のキャップ67が装着されている。このキャップ67はメインテナンスリッド46のコーナー部分をモールディング62ごと上から覆うカバー部68と、このカバー部68の下側にコーナー部分で隣接するモールディング62の継ぎ目部分に差し込まれる脚部69とを備えている。この脚部69にはネジ挿入穴70が形成され、図10に示すようにこのネジ挿入穴70に前記ベースプレート61のコーナー部分に挿入されたネジ71を締め付けて、キャップ67がベースプレート61に固定されている。
Resin caps 67 as shown in FIGS. 12 and 13 are attached to the joints of the moldings. The
そして、図11に示すように、メインテナンスリッド46の後縁には幅方向中央部にリッドフック72が前記モールディング62の取り付け用のネジ65により共締めされている。このリッドフック72は前記フレーム47の内周縁51に係止可能に構成され、このリッドフック72をヒンジとして図示しない工具によりメインテナンスリッド46を開くようにしている。ここで、図5に示すように前記メインテナンスリッド46の後部両側には、メインテナンスリッド閉状態で前記フレーム47に係止しメインテナンスリッド46を保持するクリップ73が取り付けられている。これらクリップ73は、後部両側部のモールディング取り付け用のネジ65により固定された裏板74に支持されている。
As shown in FIG. 11, a
ここで、図14に示すのは第1フローリングフロア4のTPOマット13と軽量ボード12の下側部分でメルシート10の上に載置された硬質成形層11の断面形状である。この断面形状からも理解できるように、この硬質成形層11によりそれよりも下側のフロアパネル7形状に起因するメルシート10の凹凸形状を吸収して上面を平坦にした状態で、ここにTPOマット13と軽量ボード12がフラットな状態で載置されることとなる。
Here, FIG. 14 shows a cross-sectional shape of the
そして、図15に示すように、第1フローリングフロア4の後縁4bが、第2フローリングフロア6側に固定したジョイントカバー33を介して第2フローリングフロア6の前縁6fに着脱可能に取り付けられるようになっている。具体的には第1フローリングフロア4の後縁4bにクリップブラケット79をネジ81により固定し、クリップブラケット79に取り付けたクリップ82を第2フローリングフロア6側に取り付けたジョイントカバー33のベース部83に係止するものである。尚、クリップブラケット79には擦れ音防止の布材80が取り付けられている。
Then, as shown in FIG. 15, the
図16は第2フローリングフロア6を示している。この第2フローリングフロア6はホイルハウスインナパネル96(図21参照)を逃げるように前半部の両側部がカットされた形状のものである。第2フローリングフロア6は前縁6f(TPOマット13と軽量ボード12の部分)の裏面にジョイントカバー33が固定され、このジョイントカバー33を介して前記第1フローリングフロア4の後縁4bに着脱可能に固定され、第2フローリングフロア6の後縁6bは図示しないクリップにより車体パネルに固定されている。つまり、ジョイントカバー33が第1フローリングフロア4の後縁4bを受けるようにして配置されている。
FIG. 16 shows the
図17にも示すように、前記ジョイントカバー33も前述したジョイントカバー24と同様に樹脂材(アルミニウム材でもよい)から形成され、前記第1フローリングフロア4と第2フローリングフロア6とに跨るベース部83と、このベース部83の前後方向略中央部に位置し、前記第1フローリングフロア4の後縁4bと第2フローリングフロア6の前縁6fとの間から上側に若干突出する断面C字状のクリップ受容部36とで構成されている。ベース部83の前延部83fには軽量ボード12を受けるフック部85が形成されている。ベース部83の後延部83bは前記第2フローリングフロア6に下側からスクリューワッシャ38で固定されている。
As shown in FIG. 17, the
そして、前述したようにジョイントカバー33のクリップ受容部36には金属製の受け金具36aが挿入され、この受け金具36a内に頭部41がカバーガーニッシュ44により覆われた断面略T字状のジョイント39の脚部40が差し込み固定され、ジョイント39の頭部41、正確にはカバーガーニッシュ44が、前記第1フローリングフロア4の後縁4bと前記第2フローリングフロア6の前縁6fとの間に跨るようにして配置されている。
As described above, the
図18〜図21に示すように、前記第2フローリングフロア6の前側には3列目シート5のシート取付部56、具体的には3列目シート5の内側シート取付部が2つ形成されている。このシート取付部56は3列目シート5を内側を前後で支持するためのものである。前後に長い取付開口部90に樹脂製のブラケット91が取り付けられ、このブラケット91と、このブラケット91から露出するシートロック58とで構成されている。
As shown in FIGS. 18 to 21, on the front side of the
前記ブラケット91は上部が開放された容器状の部材で、車幅方向に形成されたスリット92が前後に一対設けられている。図19、図20に示すようにブラケット91の周縁部には第2フローリングフロア6面に密接するフランジ部93が形成されると共にこのフランジ部93の下に、フランジ部93と共に前記取付開口部90の周縁を挟持するつば部94が形成されている。
また、前記シートロック58は図示しない車体パネルのシート支持部材に両端が取り付けられていて、3列目シート5に形成された係合部95(図21参照)に係止するようになっている。
図21に示すように、このようにして構成された第2フローリングフロア6の側方に設けた一方のホイルハウスインナパネル96と内側のシート取付部56とに3列目シート5の一方が取り付けられ、3列目シート5の他方も同様にしてホイルハウスインナパネル96と前記内側のシート取付部56に取り付けられている。
The
The
As shown in FIG. 21, one of the
次に、前記第1フローリングフロア4と第2フローリングフロア6との積層構造について詳細に説明する。ここで、前記第1フローリングフロア4と第2フローリングフロア6とは同一の積層構造となっているので、以下の説明では第1フローリングフロア4を例にして説明し、第2フローリングフロア6については説明を省略する。
Next, a laminated structure of the
図22に示すように、フロアFの最下部は鋼板材からなるフロアパネル7で構成されている。このフロアパネル7はフロアF上の機能部品及びフロアF下の機能部品により、前述した第1フローリングフロア4の断面図として図14に示したように複雑な凹凸形状に形成されている。このフロアパネル7の上面は部分的にメルシート10により被覆されている。このメルシート10は熱融着型の車体用制振材料であって、塗装後の焼き付け乾燥時にフロアパネル7上面で溶融させて被覆するようになっていて、フロアパネル7の振動を減衰させるものである。主としてアスファルトを基材としたものが用いられている。
As shown in FIG. 22, the lowermost part of the floor F is composed of a
このメルシート10の上には硬質成形層11が載置された状態(接着などを行わないで)で積層されている。この硬質成形層11は凹凸形状に形成されたフロアパネル7の上面、正確にはフロアパネル7上に被覆され凹凸形状となっているメルシート10の上面形状に整合する下面11dを備えていると共に平坦な上面11uを備えている。
On the
硬質成形層11は成形フェルトあるいはPP(ポリプロピレン)ビーズ成形品により成形型して製造されるものであり、ノイズ、振動、タイヤから車体に伝達される衝撃を吸収するための部材である。尚、この硬質成形層11は硬質ウレタン材、成形PEフォーム、成形PS(ポリスチレン)ビーズ、成形リサイクル材などの樹脂成形品により製造してもよい。
硬質成形層11の上面11uには平坦な高剛性の軽量ボード12がホットメルトにより積層されている。尚、第1フローリングフロア4では単に積層され接着はされていない。この軽量ボード12は高比重、高剛性(周囲の部材に比較して剛性が高い)バッキング材であり通称マスバック(musback)と呼ばれ、剛性、防音性、保形性を付与するために用いられる。また、この軽量ボード12により確実に平面状態を確保できる。この実施形態では、乗員の足から受ける木の床の感触を出すためにベニヤ材などの合板が使用されている。そして、この軽量ボード12の上にTPOマット13が両面接着テープなどにより接着された状態で積層されている。尚、図22では図示都合上TPOマット13を軽量ボード12に対して厚めに描いている。
The
A flat high-rigidity
TPOマット13は木の柄を見せるために用いられるものであり、基層となるTPO表皮13aの上に木目を印刷したグラビア印刷シート13bを積層し、そのグラビア印刷シート13bの上に透明でシボ入りの樹脂シート(カバー層)13cがクリア層として積層され、これらが熱ラミネートにより一体化されたものである。TPO表皮13aは白色の上層13auと黒色で所定の剛性をもった下層13adとからなり、白色の上層13auは発色性を高めるために用いられ、黒色の下層13adは透過を阻止するためのものである。上記所定の剛性とは乗員が歩いた際にある程度の剛性感が感じられ、成形の際に適度な支持剛性を発揮できる程度の剛性である。また、前記樹脂シート13cにより滑り防止と傷つき防止を実現でき、抗菌処理を行うことができる。尚、TPO表皮13aに替えて、PE(ポリエチレン),PVC(ポリ塩化ビニル)製の表皮を用いてもよい。
The
上記実施形態によれば、1〜3列目シート1,3,5を設置する前に、フロアカーペット2、第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6を車室内に載置して各々を組み付けることで、フロアパネル7の凹凸状態に影響されない平坦な剛性感のあるフロアFが敷設できる。また、1列目シート1、特に運転席においては従来から使用されているフロアカーペット2を用いているため、足元下面に適度の摩擦感が得られる点でペダル操作が行い易い。そして、図1に示すようにフロアカーペット2に設けたパーキングブレーキのイコライザ調整用のメインテナンスリッド28及び第1フローリングフロア4に設けた燃料タンクのメインテナンスリッド46をスムーズに開閉できるため、メインテナンス作業に支障をきたすことはない。そして、2列目シート3及び3列目シート5は従来と同様に支障なくシートアレンジのためにフロアFのシートロック58から着脱して姿勢変化させることができる。
According to the above embodiment, before installing the first to third rows of
そして、第1フローリングフロア4及び第2フローリングフロア6の表面に設けた透過性のある樹脂シート13cにより、下側のグラビア印刷シート13bに印刷された木目調のデザインを見せることで車室内の外観に大きな影響を与えるフロアFの外観品質を高めることができると共に、このグラビア印刷シート13bを変更するだけで、例えば、木目調だけでなくメタル調や大理石調などの外観を自由に選択でき外観品質の設定の自由度を高めることができる。その結果、他の内装材との調和を取り易いものとできると共に斬新な外観とすることができる。そして、樹脂シート13cを表面に用いているため耐傷付き性、耐水性に優れ、シボ加工により耐滑り性にも優れ、清掃がし易いメリットがある。
The exterior appearance of the vehicle interior is shown by showing the woodgrain design printed on the lower
また、軽量ボード12により上方に位置するTPOマット13に剛性感を持たせることができ、フロアF全体として剛性を高めることができると共に、木目調のTPOマット13を使用した場合には家屋のフローリングのような感覚を与え、車両の居住空間としての価値を高めることができる。
そして、硬質成形層11が成形によって形成されるので容易にフロアパネル7の凹凸に合わせた形状が再現して、その凹凸を上面に表れないようにして吸収できる。また、フロアパネル7の形状と整合することで位置決めが容易にでき、ずれなく固定できる。よって、硬質成形層11よりも上の部分を平坦にしてきれいに積層できる。
In addition, the
And since the
また、TPOマット13のTPO表皮13aは、黒色の下層13adにより透過を防止して白色の上層13auにより印刷の発色性を向上することができるため、外観性能を向上することができる。また、下層13adの剛性により上層13auを支持することができるため成形性が向上する効果がある。
In addition, the
7 フロアパネル
11 硬質成形層
11u 上面
11d 下面
12 軽量ボード(板層)
13a TPO表皮(基層)
13au 上層
13ad 下層
13c 樹脂シート(カバー層)
7
13a TPO epidermis (base layer)
13au Upper layer
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005227660A JP4667997B2 (en) | 2005-01-13 | 2005-08-05 | Vehicle floor structure |
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Patent Citations (3)
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